JP2002199849A5 - - Google Patents

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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記に示すタンパク質を含有するローヤルゼリーとプロテアーゼの阻害剤とを含有することを特徴とする組成物。
1)還元条件下でのSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により測定される分子量が約57キロダルトンである。
2)配列番号1のアミノ酸番号1〜8のアミノ酸配列を含む。
【請求項2】
プロテアーゼが金属プロテアーゼであることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
金属プロテアーゼの阻害剤が、キレート剤であることを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
キレート剤がエデト酸、多塩基カルボン酸及びそれらの塩から選ばれる1種乃至は2種以上であることを特徴とする、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
多塩基カルボン酸が、二塩基カルボン酸又は三塩基カルボン酸であることを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記タンパク質の含有量が、ローヤルゼリー全蛋白質当たり9重量%以上であることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の組成物。
【請求項7】
食品、化粧品又は医薬品であることを特徴とする、請求項1〜の何れか一項に記載の組成物。
【0002】
【背景技術】
ローヤルゼリーは、滋養強壮作用を有する素材として知られており、これを主成分とした健康食品などが広く販売されているが、その生理活性の本体全てが未だ決定されておらず、その為、その生理活性には、ロット差が大きく、活性値としてコントロールされていないのが現状であった。これは生理活性本体が未だ突き止め切れていないためである。この為、生理活性を維持する手段の開発が望まれていた。又、ローヤルゼリー中に、1)還元条件下でのSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により測定される分子量が約57キロダルトンである、)配列番号1のアミノ酸番号1〜8のアミノ酸配列を含むタンパク質を含有していることも知られておらず、該タンパク質がローヤルゼリー中の分子量57キロダルトンタンパク質であり、且つ生理活性物質であることも全く知られていない。又、該分子量57キロダルトンタンパク質は、金属プロテアーゼの影響を受け分解し、それに伴い生理活性が低下することも知られていなかった。従って、分子量57キロダルトンタンパク質を安定化させる手段も知られていなかった。
他方、金属プロテアーゼは金属イオンの存在、そのプロテアーゼ活性を発現させるプロテアーゼであることは知られていたが、ローヤルゼリー中に存在し、その生理活性の低下の原因となっていることは全く知られていなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは鋭意研究努力を重ねた結果、ローヤルゼリー中の57キロダルトンタンパク質がローヤルゼリーの活性本体であり、これを安定化させることにより、かかる安定化が可能であることを見出した。この様な安定化手段を追求した結果、プロテアーゼ、取り分け金属プロテアーゼの活性を阻害する事により活性本体である57キロダルトンタンパク質が分解せず安定化することを見出し、完成させるに至った。該タンパク質について、以後、単に「57キロダルトンのタンパク質」或いは「分子量57キロダルトンタンパク質」と表現することがある。即ち、本発明は、次に示す技術に関するものである。
(1)下記に示すタンパク質を含有するローヤルゼリーとプロテアーゼの阻害剤とを含有することを特徴とする組成物。
1)還元条件下でのSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により測定される分子量が約57キロダルトンである。
2)配列番号1のアミノ酸番号1〜8のアミノ酸配列を含む。
(2)プロテアーゼが金属プロテアーゼであることを特徴とする、(1)に記載の組成物。
(3)金属プロテアーゼの阻害剤が、キレート剤であることを特徴とする、(2)に記載の組成物。
(4)キレート剤がエデト酸、多塩基カルボン酸及びそれらの塩から選ばれる1種乃至は2種以上であることを特徴とする、(3)に記載の組成物。
(5)多塩基カルボン酸が、二塩基カルボン酸又は三塩基カルボン酸であることを特徴と
する、(4)に記載の組成物。
(6)前記タンパク質の含有量が、ローヤルゼリー全蛋白質当たり9重量%以上であることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1に記載の組成物。
(7)食品、化粧品又は医薬品であることを特徴とする、(1)〜(6)の何れか1つに記載の組成物。
以下、本発明について、実施の形態を中心に説明を加える。
【0007】
【発明を実施するための最良の形態】
(1)本発明の組成物の必須成分であるローヤルゼリー
本発明の組成物は、下記に示すタンパク質を含有するローヤルゼリーを必須成分とすることを特徴とする。ローヤルゼリーの化学的組成は、生産地により、多少の差異はあるが、水分65〜70%、蛋白質15〜20%、炭水化物10〜15%、脂肪1.7〜6%、灰分0.7〜2%含むとされている。ローヤルゼリーの生物学的・薬理学的作用については、老化予防作用、酵素作用、抗菌作用、抗腫瘍作用、血液・循環器に対する作用などが知られている。本発明のローヤルゼリーは、分子量57キロダルトンのタンパク質を含有することを特徴とする。前記タンパク質は1)還元条件下でのSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により測定される分子量が約57キロダルトンであり、2)配列番号1のアミノ酸番号1〜8のアミノ酸配列を含む。このタンパク質は本発明者らによって、はじめてローヤルゼリーの活性本体であることが確認された成分であり、限界運動量増強作用、肝細胞増殖促進作用、血中アンモニア濃度抑制作用、血中乳酸蓄積抑制作用などの活性を発現することを見出している。ここで、この該タンパク質の含有量であるが、前記効果を十分に発揮する為には、少なくともローヤルゼリー全蛋白質当たり9重量%以上を含んでいることが好ましい。このタンパク質はGPCカラムを用いた高速液体クロマトグラフィーによって定量する事ができ、該ローヤルゼリーの液体クロマトグラフィーにおいて、該タンパク質のピーク面積が、全ピーク面積の9重量%以上であることが、本発明の食品化粧品、医薬品中の生理活性成分として充分作用するからである。又、ローヤルゼリーの採取直後の該タンパクの含有量は10〜14%であり、採取当時と同程度の効果を得るためには9%以上であることが好ましい。該タンパク質のピーク面積が全ピーク面積の9重量%未満であれば、本発明の必須成分であるローヤルゼリーとして品質上好ましくない。本発明の組成物に於けるローヤルゼリーの好ましい含有量は、組成物全量に対して、1〜50重量%であり、更に好ましくは5〜30重量%が好ましい。これは、効果発現と処方自由度の兼ね合わせからである。
(4)本発明の組成物
本発明の組成物は、前記ローヤルゼリーとプロテアーゼ阻害剤、中でも金属プロテアーゼ、好ましくはキレート剤、更に好ましくは、多塩基酸、エチレンジアミン4酢酸及びそれらの塩から選ばれる1種乃至は2種以上を含有することを特徴とする。本発明の組成物は、ローヤルゼリーに多塩基酸、エチレンジアミン4酢酸及び/又は塩を添加することに
より、ローヤルゼリーの生理活性成分である分子量57キロダルトンタンパク質が、分解されず好適な含有量を維持することができる。ここで組成物としては、特段の限定無く適用でき、例えば、食品、化粧品、医薬品などの組成物が好ましく例示できる。これは、ローヤルゼリー製剤としての実績があるからである。又、ローヤルゼリーは、通常の疲労蓄積の改善に有効であり、これを人に投与することにより、疲労回復効果が得られる。本発明の組成物の適応症としては、肌荒れ、虚弱体質、病中・病後や産前・産後の体力の回復、慢性疲労症候群の改善等が挙げられる。本発明のローヤルゼリーは、そのまま、あるいは慣用の製剤担体と共に動物及び人に投与することが出来る。1日の好ましい有効投与量は、0.1〜1000mg/kg体重/日、更に好ましい投与量は5〜500mg/kg体重/日である。食品及び医薬品に於いては、投与形態としては、特に限定はなく、必要に応じて適宜選択して使用され、ドリンク剤、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤等の経口剤、注射剤、座剤等の非経口剤が挙げられる。以上の製剤は、常法によって製造される。通常知られた任意成分を本発明のローヤルゼリーの生理活性が損なわれない程度に配合することが出来る。かかる任意成分として、白糖、乳糖等の賦形剤、デンプン、ゼラチン等の結合剤、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩壊剤、大豆レシチン、ショ糖脂肪酸エステル等の界面活性剤、タルク、ロウ類等の滑沢剤、軽質無水ケイ酸、乾燥水酸化アルミニウムゲル等の流動促進剤、生理食塩水、ブドウ糖水溶液等の希釈剤、矯味矯臭剤、着色剤、殺菌剤、防腐剤、香料等が挙げられる。又、化粧品に於いては、上記必須成分以外に通常皮膚外用剤で使用される任意成分を含有することができる。かかる任意成分としては、例えば、ワセリンやマイクロクリスタリンワックス等の様な炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂やオリーブ油等のトリグリセライド類、セタノール及びオレイルアルコール等の高級アルコール、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、グリセリンや1、3ーブチレングリコール等の多価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノール、カーボポール等の増粘剤、紫外線吸収剤、防腐剤、抗酸化剤、色素、粉体類等が好ましく例示できる。本発明の組成物は、これらの必須成分及び任意成分を常法に従って処理することにより得られる。
<実施例1>
10%(W/V)生ローヤルゼリー溶液を20mMトリス塩酸緩衝液(pH7.0)に溶かし、この溶液に30mMEDTAを添加し40℃へ、1,2,3日間放置した。尚コントロール実験としてEDTA無添加コントロール群も同様に処理した。これを5000rpm,10min、4℃で遠心し、上清をNative−PAGEで電気永動した30mMEDTA投与群は、分子量57キロダルトンタンパク質の経時的に分解の程度が少なかったのに対し、EDTA無添加のコントロール群は、経時的に分解していった。この様に,EDTAは、ローヤルゼリー中のプロテアーゼを阻害することにより分子量57キロダルトンのタンパク質を安定化する事ができる。
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