JP2002199847A - 魚介類の飼料 - Google Patents
魚介類の飼料Info
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- JP2002199847A JP2002199847A JP2001077701A JP2001077701A JP2002199847A JP 2002199847 A JP2002199847 A JP 2002199847A JP 2001077701 A JP2001077701 A JP 2001077701A JP 2001077701 A JP2001077701 A JP 2001077701A JP 2002199847 A JP2002199847 A JP 2002199847A
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- JP
- Japan
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- feed
- fish
- shellfish
- blood
- membrane
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- Feed For Specific Animals (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】魚介類の完全養殖には、稚魚の口の大きさや嗜
好に合う餌を与えなければならないが、自然界から適当
な餌を探すことが困難であったり、餌の入手が困難な場
合が多く、未だ完全養殖ができないものが多い。 【解決手段】堵殺後の動物の血液を液状のまま給餌した
り、リポソームに封入して調整条件によりリポソーム径
を稚魚の口に合う大きさにして給餌することで稚魚の大
きさに合った餌を得ることができ、完全養殖できる魚種
が大幅に増加する。
好に合う餌を与えなければならないが、自然界から適当
な餌を探すことが困難であったり、餌の入手が困難な場
合が多く、未だ完全養殖ができないものが多い。 【解決手段】堵殺後の動物の血液を液状のまま給餌した
り、リポソームに封入して調整条件によりリポソーム径
を稚魚の口に合う大きさにして給餌することで稚魚の大
きさに合った餌を得ることができ、完全養殖できる魚種
が大幅に増加する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】魚介類の養殖技術に係る。
【0002】
【従来の技術】従来魚介類の養殖、特に完全養殖では受
精卵から成体までの成長過程により稚魚や稚貝等の嗜好
や口の大きさに合わせて餌を選ばなければならず、自然
界での各成長過程での餌を見つけ出して与えていた。更
に、従来の飼料は摂取効率の問題から全て固形の飼料を
与えていた。また栄養バランスの取れた多くの魚種が摂
取可能な哺乳動物の血液についても、血液を熱処理で凝
固させ同時に殺菌して給餌する方法が開示されている。
精卵から成体までの成長過程により稚魚や稚貝等の嗜好
や口の大きさに合わせて餌を選ばなければならず、自然
界での各成長過程での餌を見つけ出して与えていた。更
に、従来の飼料は摂取効率の問題から全て固形の飼料を
与えていた。また栄養バランスの取れた多くの魚種が摂
取可能な哺乳動物の血液についても、血液を熱処理で凝
固させ同時に殺菌して給餌する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記理由により、自然
界での各成長過程の餌、特に、養殖魚介類の卵胞が消失
する日齢の幼体の微小な口のサイズや嗜好に合った餌を
見つけ出すことが困難なため、完全養殖が可能な魚介類
の種類が限られていた。そこで、多くの魚介類が摂取で
きる栄養バランスの良い餌でありしかも微小なサイズを
作成可能な養殖用の餌の開発が望まれていた。
界での各成長過程の餌、特に、養殖魚介類の卵胞が消失
する日齢の幼体の微小な口のサイズや嗜好に合った餌を
見つけ出すことが困難なため、完全養殖が可能な魚介類
の種類が限られていた。そこで、多くの魚介類が摂取で
きる栄養バランスの良い餌でありしかも微小なサイズを
作成可能な養殖用の餌の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】係る課題を解決するため
に、発明者等は動植物の体液中に含まれる顆粒や血球に
注目した。また、それらの体液成分に類似した人工膜で
構成された小胞にも着目した。第一に、界面活性膜で構
成された小胞を含んだ飼料を液状としたことで、透過性
のある小胞内成分の蒸発を防止し、餌となる小胞の破壊
を防ぐことができる。また、液状飼料が動植物の体液成
分とすることで、体液中の顆粒や血球を稚魚に与えるこ
とができる。魚種によっても異なるが、卵胞が消失する
日齢の稚魚の摂取可能な餌の径は50μm以下が望まし
く、動植物の多くの体液中の顆粒や血球はこのサイズに
あてはまる。更に、前記体液が動物の血液であり、該血
液に抗凝固手段を用いることで、生理食塩水中では直径
が約7μmという稚魚には理想的なサイズの凝固の無い
赤血球を給餌することが可能となる。特に、動物の体液
を餌として選択した理由は、哺乳類の胎児が子宮中で羊
水を呼吸しながら魚類から哺乳類への擬似進化を行うこ
とに着目した。血清中には全ての動物にとって必要な栄
養分がバランス良く含まれるためである。
に、発明者等は動植物の体液中に含まれる顆粒や血球に
注目した。また、それらの体液成分に類似した人工膜で
構成された小胞にも着目した。第一に、界面活性膜で構
成された小胞を含んだ飼料を液状としたことで、透過性
のある小胞内成分の蒸発を防止し、餌となる小胞の破壊
を防ぐことができる。また、液状飼料が動植物の体液成
分とすることで、体液中の顆粒や血球を稚魚に与えるこ
とができる。魚種によっても異なるが、卵胞が消失する
日齢の稚魚の摂取可能な餌の径は50μm以下が望まし
く、動植物の多くの体液中の顆粒や血球はこのサイズに
あてはまる。更に、前記体液が動物の血液であり、該血
液に抗凝固手段を用いることで、生理食塩水中では直径
が約7μmという稚魚には理想的なサイズの凝固の無い
赤血球を給餌することが可能となる。特に、動物の体液
を餌として選択した理由は、哺乳類の胎児が子宮中で羊
水を呼吸しながら魚類から哺乳類への擬似進化を行うこ
とに着目した。血清中には全ての動物にとって必要な栄
養分がバランス良く含まれるためである。
【0005】次に、前記小胞が魚介類の摂取可能な外形
状、又は、サイズの人工膜で構成された小胞であり、そ
の内部に動植物の体液成分及び/または液状薬剤を封入
する手段を用いることで、血清等、血球や顆粒成分以外
の栄養成分を効率良く摂取させることが可能となる。ま
た、溶血した血液にも有効である。更に、水溶性のビタ
ミンやホルモン等を封入することで稚魚の成育を容易に
コントロールすることが可能となる。液状の薬剤や飼料
はそのまま飼育水槽に投入すると大幅に希釈され摂取効
率が悪くなると同時に水質汚染の原因となる。さらに前
記界面活性物質で構成される膜が、単層または多重層の
脂質膜で構成されることにより生体膜に近い構造を造る
ことが可能となる。また前記膜又は小胞内部に封入され
た物質が目視可能な色を呈することにより、食べ残した
餌を眼で確認できる。さらに前記飼料の比重を環境水と
異なる比重となるような物質で構成すれば食べ残しの餌
が水面に浮かぶかあるいは水底に沈むため魚介類の食べ
残しの回収が可能となり環境汚染や水質の保全が容易と
なる。また前記小胞膜に養殖魚介類の好む匂い物質又
は、油溶性薬剤を混入させることで被養殖個体を誘引し
摂食させたり、従来稚魚への投与が困難であった油溶性
のDHAや各種ホルモン等の高効率投与が可能となる。
放射線照射または、薬剤混入による殺菌手段等非加熱殺
菌を施すことで血液や蛋白を変性させずに殺菌処理する
ことが可能となる。前記液状飼料を塩水で希釈すること
で小胞の凝集を解除することができる。リポソームや赤
血球は、静置した状態で保管すると緩い凝集がおこり懸
濁液中の小胞分布に大きな偏りが生ずる。希釈すること
で粘度を下げ、小胞密度を下げることでこれらを緩和す
ることが可能となる。
状、又は、サイズの人工膜で構成された小胞であり、そ
の内部に動植物の体液成分及び/または液状薬剤を封入
する手段を用いることで、血清等、血球や顆粒成分以外
の栄養成分を効率良く摂取させることが可能となる。ま
た、溶血した血液にも有効である。更に、水溶性のビタ
ミンやホルモン等を封入することで稚魚の成育を容易に
コントロールすることが可能となる。液状の薬剤や飼料
はそのまま飼育水槽に投入すると大幅に希釈され摂取効
率が悪くなると同時に水質汚染の原因となる。さらに前
記界面活性物質で構成される膜が、単層または多重層の
脂質膜で構成されることにより生体膜に近い構造を造る
ことが可能となる。また前記膜又は小胞内部に封入され
た物質が目視可能な色を呈することにより、食べ残した
餌を眼で確認できる。さらに前記飼料の比重を環境水と
異なる比重となるような物質で構成すれば食べ残しの餌
が水面に浮かぶかあるいは水底に沈むため魚介類の食べ
残しの回収が可能となり環境汚染や水質の保全が容易と
なる。また前記小胞膜に養殖魚介類の好む匂い物質又
は、油溶性薬剤を混入させることで被養殖個体を誘引し
摂食させたり、従来稚魚への投与が困難であった油溶性
のDHAや各種ホルモン等の高効率投与が可能となる。
放射線照射または、薬剤混入による殺菌手段等非加熱殺
菌を施すことで血液や蛋白を変性させずに殺菌処理する
ことが可能となる。前記液状飼料を塩水で希釈すること
で小胞の凝集を解除することができる。リポソームや赤
血球は、静置した状態で保管すると緩い凝集がおこり懸
濁液中の小胞分布に大きな偏りが生ずる。希釈すること
で粘度を下げ、小胞密度を下げることでこれらを緩和す
ることが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】牛や豚等家畜血液を堵殺直前の心
臓動作中にEDTAやヘパリン等の抗凝固剤及び希釈用
生理食塩水入りの密閉容器に採取し、エックス線照射、
微量アルコール添加、抗生物質添加等で殺菌し、卵胞消
失期の稚魚に給餌する。また、人工小胞のサイズコント
ロールについては種々の調整法とフィルターを用いて所
望のサイズを得ることができる。また、単層膜リポソー
ム調整では、振動波照射の照射条件は、得るべき小胞直
径の4乗は照射周波数とパワー密度の積に反比例するこ
とから照射条件の設定で所望のサイズが得られる。ま
た、界面活性物質にリン脂質や糖脂質等を用いることで
動物生体膜を模倣することができる。リポソームは、市
販のレシチン、DPPA、コレステロール等を有機溶液
中で混合し、薄膜形成の後水和及び振動波照射すること
で容易に生成できる。また、PBS緩衝液、塩水と共に
餌として牛、馬、豚等の食肉用家畜の血液を封入するこ
とにより従来廃棄していた資源を有効活用することがで
きる。血中には赤色色素のヘモグロビンが含まれ餌に着
色する効果がある。同様にヘモグロビンは比重が大きい
ため水中で餌を沈下させる効果もあり、食べ残しの餌の
処理を容易にする。餌の脂質成分を多くして比重を環境
水よりも小さくした場合には、水面に残渣が浮くため送
風機等で吹き寄せて食べ残しを回収することができる。
また、着色は食紅等で行うこともできる。さらに、餌や
リン脂質膜を構成する脂肪酸に蛹やアミ等魚介類の好む
匂い成分を混入して被養殖個体を誘引し摂食させること
ができる。また、複数倍体細胞を得る為の化学物質や成
長ホルモン、ビタミン等を添加してもよい。
臓動作中にEDTAやヘパリン等の抗凝固剤及び希釈用
生理食塩水入りの密閉容器に採取し、エックス線照射、
微量アルコール添加、抗生物質添加等で殺菌し、卵胞消
失期の稚魚に給餌する。また、人工小胞のサイズコント
ロールについては種々の調整法とフィルターを用いて所
望のサイズを得ることができる。また、単層膜リポソー
ム調整では、振動波照射の照射条件は、得るべき小胞直
径の4乗は照射周波数とパワー密度の積に反比例するこ
とから照射条件の設定で所望のサイズが得られる。ま
た、界面活性物質にリン脂質や糖脂質等を用いることで
動物生体膜を模倣することができる。リポソームは、市
販のレシチン、DPPA、コレステロール等を有機溶液
中で混合し、薄膜形成の後水和及び振動波照射すること
で容易に生成できる。また、PBS緩衝液、塩水と共に
餌として牛、馬、豚等の食肉用家畜の血液を封入するこ
とにより従来廃棄していた資源を有効活用することがで
きる。血中には赤色色素のヘモグロビンが含まれ餌に着
色する効果がある。同様にヘモグロビンは比重が大きい
ため水中で餌を沈下させる効果もあり、食べ残しの餌の
処理を容易にする。餌の脂質成分を多くして比重を環境
水よりも小さくした場合には、水面に残渣が浮くため送
風機等で吹き寄せて食べ残しを回収することができる。
また、着色は食紅等で行うこともできる。さらに、餌や
リン脂質膜を構成する脂肪酸に蛹やアミ等魚介類の好む
匂い成分を混入して被養殖個体を誘引し摂食させること
ができる。また、複数倍体細胞を得る為の化学物質や成
長ホルモン、ビタミン等を添加してもよい。
【0007】
【実施例1】本発明の実施例の一例を示す。図1は本実
施例のフローチャートである。(1)より(7)は、牛
血液を用いたヒラメの稚魚の卵胞消失期における養殖の
給餌に係る工程を示す。(1)では、献血用密閉容器に
抗凝固剤のヘパリン及び粘度調整の希釈液として生理食
塩水を50%分封入した採血容器を準備し、(2)では
堵殺直前の心臓動作中の牛から採血し、(3)採血容器
にエックス線を照射して殺菌して、(4)製造日、牛の
IDを示すナンバーを記載したラベルを添付して摂氏4
度以下で保存し、2週間以内に出荷及び給餌する。稚魚
の孵化のタイミングで保存期間が伸びる場合は、保存剤
を添加することが望ましい。(5)では、卵胞の消失し
た稚魚に給餌する。給餌中は水槽内で水を循環させて給
餌する。(6)給餌後速やかに新鮮水を給水し、餌で汚
染された水を排水し、(7)排水槽内の好気性微生物に
より残渣を分解処理する。稚魚が市販のプランクトンを
摂取できるサイズに成長するまでこの工程で給餌する。
施例のフローチャートである。(1)より(7)は、牛
血液を用いたヒラメの稚魚の卵胞消失期における養殖の
給餌に係る工程を示す。(1)では、献血用密閉容器に
抗凝固剤のヘパリン及び粘度調整の希釈液として生理食
塩水を50%分封入した採血容器を準備し、(2)では
堵殺直前の心臓動作中の牛から採血し、(3)採血容器
にエックス線を照射して殺菌して、(4)製造日、牛の
IDを示すナンバーを記載したラベルを添付して摂氏4
度以下で保存し、2週間以内に出荷及び給餌する。稚魚
の孵化のタイミングで保存期間が伸びる場合は、保存剤
を添加することが望ましい。(5)では、卵胞の消失し
た稚魚に給餌する。給餌中は水槽内で水を循環させて給
餌する。(6)給餌後速やかに新鮮水を給水し、餌で汚
染された水を排水し、(7)排水槽内の好気性微生物に
より残渣を分解処理する。稚魚が市販のプランクトンを
摂取できるサイズに成長するまでこの工程で給餌する。
【0008】
【実施例2】本発明の実施例の一例を示す。図2は本実
施例のフローチャートである。(A)より(F)は、牛
血液を用いたヒラメの稚魚の卵胞消失期における養殖の
給餌に係る工程を示す。本実施例は実施例1にリポソー
ムを添加して更に栄養バランスを考慮したものである。
以下、工程ごとに説明する。工程Aでは、牛の堵殺場か
ら血液を回収する(実施例1の図1工程(1)乃至
(3)に同じ)。更にBでは保存のため、血液を凍結す
る。C工程では使用時に解凍、さらに静置して血清と血
餅に分離する。解凍すると赤血球が壊れて溶血して血清
が赤く染まる。次にD工程では、アミから抽出したアル
コールや油で匂い成分及びDHAを、レシチンと混合す
る。レシチンと匂い物質混合体を前記血清中に添加して
巨大多重層リポソームを調整する。または、30KHz
の超音波破砕機を用いて単層のリポソームが稚魚の口の
大きさに合うサイズ(1〜50μm)になる様に出力を
調整する。工程Eでは、別途調整した成長ホルモンを内
包したリポソームを混合する。次に工程Fでは、受精卵
から孵化させた稚魚に該リポソームを給餌する。リポソ
ームには稚魚を誘引する匂い物質が含まれるため効率良
く給餌が可能となる。更に血清中にヘモグロビンが含ま
れるため、環境水より比重が大きくなり食べ残しの残渣
は底部に沈下する。工程Gでは、養殖水槽底には好気性
微生物や海藻を棲まわせ残渣や稚魚の排泄した排泄物や
アンモニアを除去する。工程Cで出た血餅は、乾燥粉砕
して、より大きな稚魚の餌とする。また、アワビ等植物
を餌とする養殖の場合は海藻の細胞壁を破壊したものを
封入して使用することができる。
施例のフローチャートである。(A)より(F)は、牛
血液を用いたヒラメの稚魚の卵胞消失期における養殖の
給餌に係る工程を示す。本実施例は実施例1にリポソー
ムを添加して更に栄養バランスを考慮したものである。
以下、工程ごとに説明する。工程Aでは、牛の堵殺場か
ら血液を回収する(実施例1の図1工程(1)乃至
(3)に同じ)。更にBでは保存のため、血液を凍結す
る。C工程では使用時に解凍、さらに静置して血清と血
餅に分離する。解凍すると赤血球が壊れて溶血して血清
が赤く染まる。次にD工程では、アミから抽出したアル
コールや油で匂い成分及びDHAを、レシチンと混合す
る。レシチンと匂い物質混合体を前記血清中に添加して
巨大多重層リポソームを調整する。または、30KHz
の超音波破砕機を用いて単層のリポソームが稚魚の口の
大きさに合うサイズ(1〜50μm)になる様に出力を
調整する。工程Eでは、別途調整した成長ホルモンを内
包したリポソームを混合する。次に工程Fでは、受精卵
から孵化させた稚魚に該リポソームを給餌する。リポソ
ームには稚魚を誘引する匂い物質が含まれるため効率良
く給餌が可能となる。更に血清中にヘモグロビンが含ま
れるため、環境水より比重が大きくなり食べ残しの残渣
は底部に沈下する。工程Gでは、養殖水槽底には好気性
微生物や海藻を棲まわせ残渣や稚魚の排泄した排泄物や
アンモニアを除去する。工程Cで出た血餅は、乾燥粉砕
して、より大きな稚魚の餌とする。また、アワビ等植物
を餌とする養殖の場合は海藻の細胞壁を破壊したものを
封入して使用することができる。
【0009】
【効果】哺乳動物の血液をそのまま給餌すれば、最も微
小な餌を必要とする卵胞消失期の稚魚に最適なサイズで
ある血中の赤血球を摂取させることが可能となる。ま
た、リポソームに動物の血清や溶血血液を封入し、調整
条件をコントロールすることで、容易に稚魚の口の大き
さに合う餌が得られる。血球や血清には動物が必要とす
る多くの栄養分が含まれ理想的な餌とすることができ
る。これにより、稚魚の餌の入手困難という理由で完全
養殖ができなかった魚介類の養殖が可能となるととも
に、餌が廃棄物であるため安価に養殖できる。また、堵
殺動物の血液を有効利用することが可能となる。
小な餌を必要とする卵胞消失期の稚魚に最適なサイズで
ある血中の赤血球を摂取させることが可能となる。ま
た、リポソームに動物の血清や溶血血液を封入し、調整
条件をコントロールすることで、容易に稚魚の口の大き
さに合う餌が得られる。血球や血清には動物が必要とす
る多くの栄養分が含まれ理想的な餌とすることができ
る。これにより、稚魚の餌の入手困難という理由で完全
養殖ができなかった魚介類の養殖が可能となるととも
に、餌が廃棄物であるため安価に養殖できる。また、堵
殺動物の血液を有効利用することが可能となる。
【図1】 実施例1を説明する養殖の工程を示すフロー
チャート
チャート
【図2】 実施例2を説明する養殖の工程を示すフロー
チャート
チャート
1、2、3、4、5、6、7 実施例1の養殖の工程 A、B、C、D、E、F、G 実施例2の養殖の工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B005 GA01 GA02 GA07 LA07 2B150 AA07 AA08 AB04 DD01 DD31 DJ13
Claims (10)
- 【請求項1】 界面活性膜で構成された小胞を含んだ飼
料が液状であることを特徴とする魚介類の飼料。 - 【請求項2】 前記液状飼料が動植物の体液成分である
ことを特徴とする請求項1記載の魚介類の飼料。 - 【請求項3】 前記体液が動物の血液であり、該血液に
抗凝固手段を用いたことを特徴とする請求項2記載の魚
介類の飼料。 - 【請求項4】 前記小胞が魚介類の摂取可能な外形状、
又は、サイズの人工膜で構成された小胞であり、その内
部に動植物の体液成分及び/または液状薬剤を封入して
なることを特徴とする請求項1記載の魚介類の飼料。 - 【請求項5】 前記界面活性物質で構成される膜が、単
層または多重層の脂質膜で構成されることを特徴とする
請求項4記載の魚介類の飼料。 - 【請求項6】 前記膜又は小胞内部に封入された物質が
目視可能な色を呈していることを特徴とする請求項4ま
たは請求項5に記載の魚介類の飼料。 - 【請求項7】 前記飼料の比重を環境水と異なる比重と
なるような物質の構成をしたことを特徴とする請求項4
乃至請求項6のいずれか一つに記載の魚介類の飼料。 - 【請求項8】 前記小胞膜に養殖魚介類の好む匂い物質
又は、油溶性薬剤を混入させることを特徴とする請求項
4乃至請求項7のいずれか一つに記載の魚介類の飼料。 - 【請求項9】 放射線照射または、薬剤混入による殺菌
手段を施したことを特徴とする請求項1乃至請求項8の
いずれか一つに記載の魚介類の飼料。 - 【請求項10】 前記液状飼料を塩水で希釈したことを
特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載
の魚介類の飼料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001077701A JP2002199847A (ja) | 2000-11-06 | 2001-03-19 | 魚介類の飼料 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-375224 | 2000-11-06 | ||
JP2000375224 | 2000-11-06 | ||
JP2001077701A JP2002199847A (ja) | 2000-11-06 | 2001-03-19 | 魚介類の飼料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002199847A true JP2002199847A (ja) | 2002-07-16 |
Family
ID=26605555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001077701A Pending JP2002199847A (ja) | 2000-11-06 | 2001-03-19 | 魚介類の飼料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002199847A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006271209A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Nagasaki Prefecture | 二枚貝成熟卵磨砕物の添加による二枚貝浮遊幼生飼育法 |
JP2006271208A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Nagasaki Prefecture | 二枚貝成熟卵を原料とする二枚貝浮遊幼生飼料である二枚貝成熟卵磨砕物の精製法 |
-
2001
- 2001-03-19 JP JP2001077701A patent/JP2002199847A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006271209A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Nagasaki Prefecture | 二枚貝成熟卵磨砕物の添加による二枚貝浮遊幼生飼育法 |
JP2006271208A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Nagasaki Prefecture | 二枚貝成熟卵を原料とする二枚貝浮遊幼生飼料である二枚貝成熟卵磨砕物の精製法 |
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