JP2002198685A - 積層型電波吸収体の製造方法 - Google Patents

積層型電波吸収体の製造方法

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JP2002198685A
JP2002198685A JP2000404836A JP2000404836A JP2002198685A JP 2002198685 A JP2002198685 A JP 2002198685A JP 2000404836 A JP2000404836 A JP 2000404836A JP 2000404836 A JP2000404836 A JP 2000404836A JP 2002198685 A JP2002198685 A JP 2002198685A
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wave absorber
absorption
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Atsushi Yamazaki
敦 山崎
Toshiya Muto
俊也 武藤
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Otari Inc
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Otari Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電波吸収体3は、所定の吸収特性をもつもの
を安価に安定して製造することが難しい。この原因は、
素材の調整が難しいためである。 【解決手段】 電波吸収体3は、磁性体を分散させた第
1の素材であるA、B、Cと、誘電体からなる第2の素
材であるPEを積層したものである。素材A、B、C
は、それぞれ吸収特性が異なっている。これらの特性の
異なる素材をさまざまに組み合わせることにより、要求
仕様が異なるさまざまな吸収特性をもつ積層型電波吸収
体を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波を吸収するた
めの電波吸収体に関するもので、特にシート状の素材を
積層することによって構成する積層型電波吸収体の技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】電波吸収体は、電波を効率よく吸収する
ために特別に設計された材料である。空間に放射された
電波は、部分的に不要な場合がある。不要な電波は、電
波吸収体などによって積極的に吸収する必要がある。電
波吸収体は、その構成がいくつか知られている。例え
ば、特開昭61−216408(H01F 1/00)
や特開昭63−200599には、積層型電波吸収体の
代表的な構成が示されている。ここに示された電波吸収
体は、樹脂の中に磁性体を分散させた磁性体のシート状
の層(これを第1の層という)と、誘電体のシート状の
層(これを第2の層という)を交互に積層したものが示
されている。
【0003】積層型電波吸収の課題の一つに、所定の吸
収特性をもった電波吸収体を安定して製造することが難
しいというのがある。この問題は、よく知られた問題で
あり、先の文献にも指摘されている通りである。電波吸
収体の吸収特性は、X軸に周波数を、Y軸に吸収量を示
した2次元のグラフで表現することができる。電波吸収
体に対する要求仕様は、周波数範囲と、その周波数範囲
での吸収量で定義される。そこで、積層型電波吸収体に
おいては、その要求仕様を満足するように特に第1の層
の組成と厚さを調整する。最終的に第1の層と第2の層
について、さまざまな組み合わせを試みて、要求仕様を
満足する電波吸収体を完成させる。
【0004】しかし、実際には、要求仕様を満足させる
ためには、試作を繰り返し作ってみる他ない。そのた
め、開発に時間がかかる。また、安定して同一の仕様の
電波吸収体を供給するのが難しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来、要求
仕様に応じた電波吸収体を安定して製造することが難し
いという課題を解決する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、樹脂に磁性体
を分散させたシートである第1の素材と、誘電体からな
る第2の素材を交互に積層してなる積層型電波吸収体に
おいて、前記第1の素材として、特性の異なる少なくと
もA、B、Cの三種類を準備し、それらの組み合わせに
よって所定の吸収特性を実現した積層型電波吸収体の製
造方法としたものである。
【0007】また、前記素材Aは、特定の周波数でピー
クをもった大きな電波の吸収量を示し、前記素材Bは、
広い周波数帯域で少ない電波の吸収量を示し、前記素材
Cは、特定の周波数で緩やかなピークをもった吸収量を
示す素材であることを特徴とする積層型電波吸収体の製
造方法としたものである。
【0008】
【実施の態様】図1は、本発明を実施して製造した積層
型電波吸収体の構造と吸収特性を示した説明図である。
図1(a)は、電波吸収体3の積層構造を示し、図1
(b)は、その吸収特性を示す。図1(a)において、
A、B、Cは、樹脂に磁性体を分散させたシートである
第1の素材である。PEは、誘電体からなる第2の素材
である。電波吸収体3は、それらを交互に積層してなる
積層型電波吸収体である。Rは、反射板である。第1の
素材たるA、B、Cは、それぞれ異なった吸収特性をも
っている。
【0009】例えば、素材Aは、特定の周波数でピーク
をもった大きな電波の吸収量を示し、素材Bは、広い周
波数帯域で少ない電波の吸収量を示し、素材Cは、特定
の周波数で緩やかなピークをもった吸収量を示す素材で
ある等である。このA、B、CをPEと組み合わせるこ
とにより、例えば図1(b)に示すような吸収特性を得
る。図1(b)に示す吸収特性は、横軸に周波数を、縦
軸に吸収量をとったものである。1は、要求仕様であっ
て、例えば「周波数2GHzから3GHzの間で、5d
B以上の吸収特性」というように表現される。2は、実
測値である。実測値は、電波吸収体3の層の組み合わせ
てさまざまな変化をみせるものであり、図1に示した構
造と特性は一例を示したものである。
【0010】素材Aは、例えば、厚さ0.3mmのゴム
材に結晶粒状が小さいフェライトを均一に分散させたも
ので、60から95程度の重量比のフェライトを含む。
素材Bは、例えば、厚さ0.3mmのゴム材に結晶粒状
が大きいフェライトを均一に分散させたものであり、6
0から95程度の重量比のフェライトを含む。素材C
は、例えば、厚さ0.3mmのゴム材にフェライトの他
に導電物質を混入させたものある。図1において、EM
は、測定電波の入射方向であり、Rは、反射面である。
反射面Rは、例えば厚さ0.5mm程度のアルミニウム
の板で良い。PEは、誘電体である。素材としては、ポ
リエチレンなどが適している。PEは、A、B、Cを重
ね合わせて接着するときの接着剤の役割も果たす。ま
た、必要に応じて第1の素材を重ね合わせるときに、距
離を空ける必要がある場合に、PE層だけを数枚重ね合
わせることもある。
【0011】図2は、A、B、Cの各素材の単独の吸収
特性を示したものである。図2(a)は、素材Aの吸収
特性を、図2(b)は素材Bの吸収特性を、図2(c)
は素材Cの吸収特性を示している。素材Aは、16GH
z付近で鋭いピークを持った吸収特性を示していること
がわかる。素材Bは、2GHzから20GHzにわたっ
て、ほぼ均一な吸収量を得られるが、特定の周波数に着
目すれば、吸収量自体は少ない。素材Cは、10GHz
から18GHz付近で比較的良好な吸収特性を示す。な
お、図2においては、測定帯域が2GHzから20GH
zの場合を示したが、各素材とも枚数を重ねると、吸収
特性はさまざまに変化するのが普通である。2枚、3
枚、4枚、5枚、6枚程度の重ねた場合の特性を測定し
ておき、基礎データとして準備しておくことが望まし
い。
【0012】以上のようなA、B、Cの各素材を単独
で、安定した特性で製造することは、比較的容易であ
る。これらの素材は、例えばゴム材を供給する製造業者
から入手することができる。また、A、B、Cの素材を
構成するフェライトの量やその他の添加物は、柔軟に調
整できるため、実験によって求めるのが良い。図3は、
他の実施の態様を示したもので、図3(a)は構成を、
図3(b)は吸収特性を示したものである。構成は、第
1の素材を7層としたもので、表面からA、A、C、
B、B、B、Bとしたものである。4は、要求仕様であ
って、2.4GHz付近で20dBの吸収が必要とされ
る。5は、その実測値である。
【0013】また、図4は、他の実施の態様を示したも
ので、図4(a)は構成を、図4(b)は吸収特性を示
したものである。構成は、Cだけを2層の構成とした。
吸収特性は、6が要求仕様であって、16GHzから2
0GHzの範囲で5dBの吸収量が求められている。7
は、その実測値である。本発明は、以上のように、特性
の異なるいくつかの標準的な第1の素材を予め準備して
おき、それらを組み合わせることによって要求仕様を満
足する電波吸収体を実現するものである。そのため、安
定した品質で、安価に所定の吸収特性をもった電波吸収
体を提供することができる。
【0014】なお、本発明の実施の態様は、いくつか考
えられる。例えば、第1の素材は、0.3mmの厚さの
ものだけを示したが、0.3mmの他に0.5mmのも
のを用意すればさらに多様な組み合わせが考えられる。
また、A、B、Cの3種類を例示したが、さらに追加し
て特性の異なる素材を準備すれば、細かな調整が可能と
なる。
【0015】
【効果】本発明は、従来、要求仕様に応じた電波吸収体
を安定して製造することが難しいという課題を解決する
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の態様の説明図
【図2】第1の素材の吸収特性の説明図
【図3】本発明の他の実施の態様の説明図
【図4】本発明の他の実施の態様の説明図
【符号の説明】
3 積層型電波吸収体 A 第1の素材A B 第1の素材B C 第1の素材C PE 第2の素材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂に磁性体を分散させたシートである第
    1の素材と、誘電体からなる第2の素材を交互に積層し
    てなる積層型電波吸収体において、前記第1の素材とし
    て、特性の異なる少なくともA、B、Cの三種類を準備
    し、それらの組み合わせによって所定の吸収特性を実現
    した積層型電波吸収体の製造方法
  2. 【請求項2】前記素材Aは、特定の周波数でピークをも
    った大きな電波の吸収量を示し、前記素材Bは、広い周
    波数帯域で少ない電波の吸収量を示し、前記素材Cは、
    特定の周波数で緩やかなピークをもった吸収量を示す素
    材であることを特徴とする請求項1の積層型電波吸収体
    の製造方法
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018168859A1 (ja) * 2017-03-13 2018-09-20 マクセルホールディングス株式会社 電磁波吸収シート

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