JP2002198307A - リソグラフィシステムの保持用チャック - Google Patents

リソグラフィシステムの保持用チャック

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JP2002198307A
JP2002198307A JP2001319058A JP2001319058A JP2002198307A JP 2002198307 A JP2002198307 A JP 2002198307A JP 2001319058 A JP2001319058 A JP 2001319058A JP 2001319058 A JP2001319058 A JP 2001319058A JP 2002198307 A JP2002198307 A JP 2002198307A
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reticle
stage
springs
lithographic system
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W Thomas Novak
ノヴァック ダブリュ−.ト−マス
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Nikon Corp
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    • G03F7/707Chucks, e.g. chucking or un-chucking operations or structural details
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 エネルギービームを用いてパターン形成
を行うリソグラフィシステムにおいて基板に生じる変
形、例えば熱膨張や基板の保持位置からのズレを防止す
る。少なくとも、予測不能な変形やズレを防止する。 【解決手段】 基板を保持するチャックを同じ様に変形
させる構成を採ることによって基板の予測不能な変形を
防止したり、保持した位置からのズレを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリソグラフィに関し
たもので、特にはレチクルを保持・支持する方法の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リソグラフィシステム(lithography sys
tem)は集積回路やその関連素子の製作に使われてきた。
このシステムは微細なパターンを正確に製造、形成する
ために有効な方法である。たいていのリソグラフィシス
テムでは、パターンが描かれたレチクルにビームを通過
させ、そのビームをウェハ上に投影して回路パターンを
描く。例えば、光リソグラフィシステムや、光リソグラ
フィシステムよりも微細なパターンを形成できる電子ビ
ーム投影システムがシリコンウェハ上に回路パターンを
形成するために広く使用されてきた。光リソグラフィシ
ステムでは、光ビームを用いてレチクル表面をスキャン
し、電子ビーム投影リソグラフィシステムでは電子ビー
ムを使用してレチクルの表面をスキャンする。
【0003】例えば、通常電子ビームリソグラフィシス
テムには、レチクル上のパターンを通るように電子ビー
ムを導く照明系、ビームに対してレチクルを移動させる
ステージ、ステージに対してレチクルを支持するチャッ
ク、透過した電子ビーム(レチクルを通った電子パター
ン)をウェハの表面上に投影する投影系、がある。ウェ
ハを露光するためにステージは直線路に沿って電子ビー
ムに対して移動され、その間に電子ビームはその直線路
に対して垂直方向に掃引され、レチクル上の全てのパタ
ーン、又は任意のパターンがスキャンされる。一度に結
像される領域は小さいけれど、レチクル面には順次電子
ビームが照射されてウェハ上にパターンが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的には、ビームの
掃引はレチクル上から見てY軸に平行な方向に行われ、
直線路はレチクル上から見てX軸に平行な方向である。
より詳しく言うと、ビームが掃引されている間にレチク
ルを保持しているステージがX方向に前後に移動し、そ
の移動の終端でY軸方向にもステップ移動する。これに
よりビームはレチクル上の所定の領域を折り返し蛇行的
直線路に沿って掃引する。所定の領域はひとつの特定の
サブ領域の場合もあるし、複数の特定のサブ領域の場合
もあるし、レチクル全体の場合もある。また、リソグラ
フィシステムによっては、露光フィールドをスリット状
にし、ビームのY軸方法の掃引を行わず、レチクルを移
動しながらスリット照明し、ウェハを対応する速度で移
動させながら回路パターンを露光する方法もある。いず
れにしても、ステージが移動している間、チャックがレ
チクルを保持している。大抵の場合、ステージの加速に
伴って生じる大きな力に打ち勝つだけの大きなクランプ
力が必要である。もし、チャック力が不十分であると、
高加速時にレチクルがチャックより剥がれ落ちたり、ま
た位置ズレを起こす。
【0005】リソグラフィシステムの中でも電子ビーム
投影リソグラフィシステムでは普通より微細なパターン
を形成するために特に厳しい許容誤差が要求される。従
って、電子ビーム投影リソグラフィシステムではレチク
ルの位置をステージに対して決定するから、ステージに
対してレチクルをより正確に搭載する必要がある。しか
しながら、一般的には、レチクルはステージに対して位
置を変えることは出来ない。従って、容易に判るよう
に、レチクルのミスアライメントはレチクルパターンを
ウェハ上に投影するする際の誤差になる。特に、格段の
高精度が要求される電子ビーム投影リソグラフィの場合
にはミスアライメントは深刻である。
【0006】不幸なことに、レチクルのミスアライメン
トはレチクルやステージ、チャックに誘起されるストレ
スによって生じることがある。そのようなストレスはレ
チクルやレチクルが搭載されたチャックの機械的な変形
によって引き起こされたり、レチクルとチャック間の熱
伸縮差によって引き起こされる。熱的な伸縮差に関して
は、レチクルが熱によって伸縮する時にチャックが同じ
ように伸縮しない場合や、チャックが熱的に伸縮する時
にレチクルがそうでない場合に生じる。例えば、高強度
の電子ビームによってレチクルの温度が上昇すれば、レ
チクルが膨張する。例えば、レチクルが膨張するとき
に、チャックがそのままの位置を保とうとするとレチク
ルは弓状になる。逆にレチクルのストレスが高すぎる
と、レチクルはもとの位置からスリップしてしまう。こ
のような高さの変化や位置の変化は投影されたパターン
に悪影響を与える。それ以上に、たとえチャックの伸縮
がレチクルの伸縮と符合しても、レチクルが伸縮した時
にストレスはチャックに伝わり、さらに静的な支持構造
体に伝わる。
【0007】さらに、電子ビーム投影システムの場合に
はスループットに少なくとも真空中で動作する点から制
限が加わる。また、電子ビームシステムではステップ・
アンド・スキャン方式の導入が困難である。特にレチク
ルをスキャンするステージ、レチクルステージにステッ
プ・アンド・リピート機構を導入することは困難であ
る。とういのは、電子ビーム投影システムには普通の光
露光システムにはない特別な要求事項があるからであ
る。例えば、電子ビーム投影システムは真空中で動作し
なければならない。さらに、電子ビーム投影システムは
移動マグネットを持つことが許されない。移動マグネッ
トは電子ビーム投影システムの磁場を変化させてしまう
からである。さらに、電子ビーム投影システムでは鉄材
を使用する事が出来ない。移動する鉄材は電子ビームレ
ンズ近くの静磁場を動的に変化させてしまうからであ
る。最後に、電子ビーム投影システムは金属部材を用い
ることができない。静磁場中で渦電流が発生し、付加的
な変動磁場が生じるからである。
【0008】従って、より微細なパターンをウェハ上に
描くためには、レチクルを正確に、安定して投影リソグ
ラフィシステム内に保持するための方法と装置が必要で
あり、本発明の目的はその方法と装置を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの第1の手段は、エネルギービームを用いてパターン
形成を行うリソグラフィシステムであって、該ビームに
対して基板(substrate)を移動させるためのステージ
と、該ステージが移動中に該基板をしっかりと保持する
ためのチャックと、該ステージに対する定められた位置
に該チャックを固定すると同時に、加工中に該チャック
又は該ステージに生じる変形に対して融通性のある(acc
omodating)支持部材と、を有することを特徴とするリソ
グラフィシステムである。
【0010】このような構成を採ることによって、基板
にストレスが生じてもチャック又はステージが変形して
基板のストレスが大きくなりすぎることを防止出来る。
その結果、基板の変形や位置ズレが無くなる。上記の課
題を解決するための第2の手段は、第1の手段を実施す
る際に、前記支持部材が複数のバネ(flexture)を有する
ことを特徴とするリソグラフィシステムである。
【0011】チャックやステージに生じる変形に対して
融通性を有する支持部材としてバネ部材は構造、製作と
も簡便であり、低価格で実現できる手段である。上記の
課題を解決するための第3の手段は、第2の手段を実施
する際に、前記複数のバネはチャックを垂直方向と接線
方向に拘束するように動作することを特徴とするリソグ
ラフィシステムである。このようにすることにより、チ
ャックは垂直方向及び接線方向に拘束されているが、動
径方向には拘束されていないために熱膨張の様な面内の
力によって基板に大きなストレスが生じることがない。
【0012】上記の課題を解決するための第4の手段
は、第2又は3の方法を実施する際に、前記複数のバネ
はチャックの外周縁に沿って互いに間隔を置いて配置さ
れていることを特徴とするリソグラフィシステムであ
る。このようにすることにより、チャックを拘束する力
が均一になり、基板に働く力も均一になり、基板に予測
出来ないストレスを生じることはない。
【0013】上記の課題を解決するための第5の手段
は、第4の手段を実施する際に、前記複数のバネはチャ
ックの外周縁に沿って対称形に配置されていることを特
徴とするリソグラフィシステムである。このようにする
ことにより、より均一な力がチャックに容易に働くよう
にできる。
【0014】上記の課題を解決するための第6の手段
は、前記第2乃至5の手段を実施する際に、前記複数の
バネの個数が3であることを特徴とするリソグラフィシ
ステムである。3ヶのバネを使用することで、平面的な
ものを最も安定に保持し、価格的にももっとも効果的に
均一は力でチャックを拘束できる。
【0015】上記の課題を解決するための第7の手段
は、第6の手段を実施する際に、外周縁沿って配置され
たバネ間の角度が90度、135度、135度であるこ
とを特徴とするリソグラフィシステムである。このよう
な手段はチャックがステージの移動等により特定の方向
に大きな力を受ける場合に有効である。
【0016】上記の課題を解決するための第8の手段
は、第2乃至7の手段を実施する際に、複数のバネがジ
ルコニアから作られていることを特徴とするリソグラフ
ィシステムである。ジルコニアは電子線を用いた露光の
場合に問題となる渦電流の発生がなく、しなやかで、熱
的にも安定な物質であり本発明のバネ材として好適であ
る。
【0017】上記の課題を解決するための第9の手段
は、第1の手段を実施する際に、前記ステージに対する
基板上の少なくとも1点の位置が分かるようにチャック
を6自由度で剛体として保持することを特徴とするリソ
グラフィシステムである。剛体のように扱えるようにす
ることにより、例えばステージの位置と姿勢を測定する
ことにより基板上の1点の位置が求められ、正しい位置
を加工できる。
【0018】上記の課題を解決するための第10の手段
は、第1の手段を実施する際に、前記基板がレチクルで
あり、前記ステージは開口部を有し、該開口の内側面
が、開口部内に配置されたチャックの外側面を取り囲む
ようになし、前記支持部材はステージの内側面とチャッ
クの外側面の間で前記ステージと前記チャックの両方に
取り付けられていることを特徴とするリソグラフィシス
テムである。
【0019】上記の課題を解決するための第11の手段
は、第10の手段を実施する際に、前記エネルギービー
ムが通過出来るように前記チャックは環状又は多角形リ
ングであることを特徴とするリソグラフィシステムであ
る。上記の課題を解決するための第12の手段は、第1
0又は11の手段を実施する際に、前記支持部材が複数
のバネを有することを特徴とするリソグラフィシステム
である。以上のような構成を採ることにより、エネルギ
ービームは遮られることなくチャックを通過してレチク
ルを照射する。レチクルがエネルギービームの照射によ
って温度が上昇しても、チャックとステージの間に配置
された支持部材、例えばバネによって保持されているた
めにレチクルには大きなストレスが生ぜず、レチクルは
変形も、ズレも生じない。
【0020】上記の課題を解決するための第13の手段
は、第12の手段を実施する際に、前記複数のバネはチ
ャックを垂直方向と接線方向に拘束するように動作する
ことを特徴とするリソグラフィシステムである。このよ
うにすることにより、チャックは垂直方向及び接線方向
に拘束されているが、動径方向には拘束されていないた
めに熱膨張の様な面内の力によってレチクルに大きなス
トレスが生じることがない。
【0021】上記の課題を解決するための第14の手段
は、第12又は13の手段を実施する際に、前記複数の
バネはチャックの外周縁に沿って互いに間隔を置いて配
置されていることを特徴とするリソグラフィシステムで
ある。このようにすることにより、より均一な力がチャ
ックに容易に働くようにできる。
【0022】上記の課題を解決するための第15の手段
は、第14の手段を実施する際に、前記複数のバネはチ
ャックの外周縁に沿って対称形に配置されていることを
特徴とするリソグラフィシステムである。このようにす
ることにより、より均一な力がチャックに容易に働くよ
うにできる。
【0023】上記の課題を解決するための第16の手段
は、第12乃至15のいずれかの手段を実施する際に、
前記複数のバネの個数が3であることを特徴とするリソ
グラフィシステムである。3ヶのバネを使用すること
で、平面的なものを最も安定に保持し、価格的にももっ
とも効果的に均一は力でチャックを拘束できる。
【0024】上記の課題を解決するための第17の手段
は、第16の手段を実施する際に、外周縁沿って配置さ
れたバネ間の角度が90度、135度、135度である
ことを特徴とするリソグラフィシステムである。このよ
うな手段はチャックがステージの移動等により特定の方
向に大きな力を受ける場合に有効である。
【0025】上記の課題を解決するための第18の手段
は、第12乃至17のいずれかの手段を実施する際に、
複数のバネがジルコニアから作られていることを特徴と
するリソグラフィシステムである。ジルコニアは電子線
を用いた露光の場合に問題となる渦電流の発生がなく、
しなやかで、熱的にも安定な物質であり本発明のバネ材
として好適である。
【0026】上記の課題を解決するための第19の手段
は、第10乃至18のいずれかの手段を実施する際に、
前記チャックとレチクルが一緒に伸縮するようにチャッ
クがレチクルと同じ比率で伸縮するようになされている
ことを特徴とするリソグラフィシステムである。このよ
うな構成により、レチクルに変形作用力が働いた時にチ
ャックも同じ様な変形をするためにレチクルが予測不能
な変形やズレを生じることが無くなる。
【0027】上記の課題を解決するための第20の手段
は、第19の手段を実施する際に、前記チャックがレチ
クルの熱膨張係数と同じ様な熱膨張係数を有する材料か
ら作られていることを特徴とするリソグラフィシステム
である。上記の課題を解決するための第21の手段は、
第19の手段を実施する際に、前記チャックがレチクル
と同じ材料から作られていることを特徴とするリソグラ
フィシステムである。上記のような構成により、チャッ
クの変形をレチクルの変形と同じように出来、レチクル
がストレスによって予測不可能な変形をしたり、ズレを
生じることがなくなる。
【0028】上記の課題を解決するための第22の手段
は、第21の手段を実施する際に、前記チャックがシリ
コンから作られていることを特徴とするリソグラフィシ
ステムである。ジルコニアは電子線を用いた露光の場合
に問題となる渦電流の発生がなく、しなやかで、熱的に
も安定な物質であり本発明のバネ材として好適である。
【0029】上記の課題を解決するための第23の手段
は、第1乃至22のいづれかの手段を実施する際に、前
記チャックの厚さが10mm以下であることを特徴とす
るリソグラフィシステムである。このような厚さにより
レチクルの変形を低減す効果が得られる。
【0030】上記の課題を解決するための第24の手段
は、第1乃至23のいずれかの手段を実施する際に、前
記チャックが静電チャック、真空チャック、又は機械的
チャックのいずれかであることを特徴とするリソグラフ
ィシステムである。
【0031】上記の課題を解決するための第25の手段
は、第10乃至24のいずれかの手段を実施する際に、
レチクルの変形を少なくするためにレチクルの上面にレ
チクル支持リングが取り付けられていることを特徴とす
るリソグラフィシステムである。このレチクル支持リン
グはレチクルの取り扱いを容易にすると同時に変形を低
減する。
【0032】上記の課題を解決するための第26の手段
は、第10乃至25のいずれかの手段を実施する際に、
前記リソグラフィシステムが電子線投影リソグラフィシ
ステムであることを特徴とするリソグラフィシステムで
ある。特に電子線投影リソグラフィでは熱的問題が大き
く、上記手段が有効である。
【0033】上記の課題を解決するための第27の手段
は、ステージに対して固定された位置にチャックを保持
する一方で、加工中にチャックにいくらかの塑性を許す
支持部材であって、一端がステージに取り付けられ、他
端がチャックに取り付けられた、複数のバネを有し、複
数のバネは一緒に動作してチャックの横ズレ、垂直方向
の動き、回転運動を拘束すると同時にステージに対する
チャックの伸縮をある程度許すことを特徴とする支持部
材である。
【0034】
【発明の実施の形態及び実施例】先ず本発明の骨子を記
す。本発明は基板を処理するためのリソグラフィシステ
ムに関するものである。リソグラフィ投影システムには
基板をビームに対して移動させるステージがある。さら
に、ステージが移動する間に基板を保持するチャックが
ある。リソグラフィシステムには更にチャックをステー
ジに対して所定の位置に保持する保持部材があり、処理
中のチャックやステージの変形に対処している。
【0035】本発明の他の形態ではチャックをステージ
の所定の位置に保持するための保持部材があり、処理中
のチャックの変形を可能にしている。この保持部材には
複数のバネ材があり、それぞれの一端がステージに取り
付けられ、他端がチャックに取り付けられている。さら
に、複数のバネは一緒に動作してチャックの横ズレ、縦
ズレ、回転ズレを抑制し、ステージに対するチャックの
伸縮を可能にしている。
【0036】次に、本発明を詳細に、幾つかの実施例を
あげ、図を交えながら説明する。以下の記述では、本発
明の完全な理解のために、多くの特定細部が与えられて
いる。しかしながら、当業者にとってはこのような特定
細部なしに発明の実施されることが判るはずである。違
った言い方をすれば、良く知られた工程はここでは詳細
に述べられていない。しかしそれは本発明を不必要に不
明瞭にすることを避けるためである。
【0037】本発明は一般的にはエネルギ−ビーム投影
リソグラフィに関し、特にはレチクルをレチクルステー
ジに保持するための方法と装置の改良に関するものであ
る。発明の一側面をみれば、レチクルをステージに対し
て正確に位置づけることに関し、他の側面を見れば、レ
チクルの歪みを引き起こす外的ストレスを低減すること
に関するものである。
【0038】本発明の実施例として、リソグラフィシス
テムがある。そのリソグラフィシステムには、ステー
ジ、チャック、動的支持部材(kinematic support assem
bly)がある。ステージはビーム、例えば電子ビーム、に
対して移動できるようになっており、チャックはステー
ジの移動中にレチクルがズレないようにしっかりとレチ
クルを保持するように設計されている。ひとつの実施例
としては、たとえば熱的な伸縮によるレチクルの歪みに
伴って生じるストレスを低減するようにチャックが設計
される。さらに、動的な支持部材はチャックをステージ
の所定の位置に保持するように設計されている。そのた
めに、基板の処理中にチャックが変形を持つようにし、
熱的伸縮によってチャックが変形し、これによって起因
されるストレスを低減している。
【0039】以下では発明を図1ー6をもって説明す
る。しかしながら、当業者には容易に判ることである
が、ここに述べられた図に関した詳細な記述は例示が目
的であり、発明は限定された実施例を越えたものであ
る。図1は本発明の実施例に沿うものであり、エネルギ
−ビ−ムとして電子ビ−ムを用いる電子ビーム投影リソ
グラフィシステム10の単純化された図である。リソグ
ラフィシステム10はパターンが描かれたレチクル14
を通してビームを投影することによってウェハ12上の
表面に回路パターンを描くようになされている。各々の
部品の大きさは大げさに描かれており、この実施例をよ
り判りやすくしている。示されているように、リソグラ
フィシステム10には照明系16、レチクルステージ1
8、投影系20、ウェハステージ22がある。普通、照
明系16は電子ビームを発生させ、それをレチクル14
の表面に振り向ける。投影系20は透過した電子ビーム
を集め、透過した電子ビームをウェハ12の表面上に投
影する。図示はされていないが、普通、照明系16には
電子源と照明レンズ部材があり、それらが一緒になって
電子ビームをレチクルに入射させ、電子ビームをY軸方
向にスキャンする。さらに投影系20には投影レンズが
あって、透過した電子ビームのサイズを縮小してウェハ
12上に最終的なサイズの電子回路を形成する。
【0040】さらにレチクルステージ18が照明系16
と投影系20の間のギャップ内に配置され、ウェハステ
ージ22が投影系20の下方に配置されている。これら
の両方のステージは1つの面内で軸25に対して相対的
に動くように配置されている。即ち、ステージはx、y
両方に動く。レチクルステージ18はレチクルの表面1
5又は選択された部分が電子ビームによってスキャンさ
れるように設計されている。図示はされてないが、レチ
クルステージ18には複数のレチクル、2つ又は3つの
レチクルが搭載されるように設計されている。それらの
レチクルには全体回路パターンと必要な相補的なパター
ンが描かれており、全体回路パターンがウェハ上に形成
されるようになっている。ウェハステージ22は一方で
ウェハ12を移動させてウェハ表面13の全面又は選択
された部分に、スキャンされたレチクル表面のパターン
がプリントされるようになす。より特定的に言えば、レ
チクルステージ18が移動しウェハが移動している間
に、レチクル14を通った電子はウェハ12に投影さ
れ、レチクル14に描かれているパターンがウェハ12
上に形成される。大抵の場合、ウェハステージ22はレ
チクルステージ18とは反対方向に動く。実施の形態と
しては、ステージ18、22は蛇行的折り返し経路上を
動く。例えば、ステージは一方向に、例えばX軸に沿っ
て(頁の上下方向)スキャンし、もう一方の方向、例え
ばY軸に沿ってステップ移動する。
【0041】電子ビーム投影リソグラフィシステムに用
いられる代表的なステージの例が米国特許、出願番号:
NO.60・226、409、発明者:Watson
他、名称:Cantilever Reticle Stage for Electron Be
am Projection Lithography System、に記されている。
【0042】図2はスキャン中のレチクル14を上から
見たものである。既に述べたように、ビームの掃引26
は図示されていない照明系(図2には図示なし)によっ
てなされており、レチクル表面15で見た場合、Y軸に
平行な方向に掃引される。ビームが掃引されている時、
レチクル14を搬送するステージ(図2には図示なし)
はX方向に往復し、行程の終端でY方向にステップ移動
し、電子ビームがレチクルの所定の領域28を蛇行的折
り返し経路(serpentine path)27に沿って掃引できる
ようにする。所定の領域28とは1つのサブ領域(例え
ば1つのストライプ)、又は幾つかの同様なサブ領域
(例えば複数のストライプ)、又はレチクル全体であ
る。示された例では、レチクル14には2つのスキャン
ストライプ30がある。これに代わるものとしては、ビ
ームの掃引やステージの動きは反対で、ビームの掃引方
向がX方向で、ステージの前後移動方向がY方向であっ
てもよい。
【0043】所定領域28をスキャンするために、X軸
に沿ったレチクルステージのXストローク31が相対的
に大きくなっている。例えば、システムによってはX軸
に沿ったストロークサイズは400mmから700mm
の範囲である。他方、Y軸に沿ったレチクルステージの
ステップ幅ストロークは相対的には小さい。勿論、Y軸
に沿ったYストローク全体は大きなものである。例え
ば、システムによっては、ステップストロークは30m
m程度であり、全体的なストロークは180mm程度と
いうものである。しかしながら、ここで注意しておくべ
きことは、このようなサイズは権利範囲の限定にはなら
ないこと、また、ストロークのサイズは各々のシステム
の仕様によって変わることである。ストロークサイズは
通常レチクルのサイズとその構成に依存する。特に、レ
チクルステージに支持されたレチクルは複数のスキャン
ストライプを持っている場合もあり、そのためにレチク
ルステージのストロークは十分大きく、ストライプ各々
をスキャンすることが求められる。
【0044】図1と図3−6を参照する。レチクルステ
ージ18が詳細に記述されている。レチクルステージ1
8には通常ステージテーブル32,レチクルチャック3
4,動的支持バネ36がある。示されているように、レ
チクルチャック34は動的支持部材36を介して構造的
にステージテーブル32に結合されていて、支持部材は
履歴に関係なく外的な力に対応するようになっている。
一般的に言えば、ステージテーブル32はレチクル14
をスキャンさせるための駆動構造を提供し、レチクルチ
ャック34はレチクルをしっかり保持するための手段を
提供し、動的支持部材36はステージテーブル32に対
する固定位置にチャック34を支持する手段を供給し、
一方で処理中にチャック34にいくらかの変形(例えば
伸縮)を許容している。いくらかの変形を許容すること
により、レチクルに誘起されたストレスは減少させら
れ、レチクルがレチクルテーブル32に正しく位置づけ
される。
【0045】ステージテーブル32に関して言えば、ス
テージテーブル32は板状又は片持ち状であり、それに
は開口38があってレチクル14とレチクルチャック3
4を取り込む大きさになっている。典型的には、開口3
8は位置合わせがなされていて、レチクル14はスキャ
ン方向に揃っている、即ち、X軸に沿っていてY方向へ
のズレが最小化されている。大抵の場合、開口38は円
形開口である。しかしながら、これはシステムの必要性
によって変わるものであることに注意する必要がある。
例えば、開口は実質的に正方形であっても良い。さら
に、レチクルテーブル32は基本的には非金属であり、
真空中でのアウトガス特性が許容できるものから作られ
る。例えば、レチクルテーブル32はセラミック体から
作られる。セラミックで作られたレチクルテーブル32
は電子ビーム投影システム中を移動しても電子ビーム投
影システムに係わる磁場に影響を与えない。例示された
レチクルテーブル32にはただ一つの開口38が描かれ
ているが、テーブルには一般的には複数の開口がある。
例えば、2つの開口である。開口の数を決める要因は例
えば、パターン領域のサイズやウェハ状のチップに必要
なパターンの数である。
【0046】一般的に、レチクルテーブルの少なくとも
1つ又は2つの側面と前端面にはミラ−面、例えばレチ
クルステージミラーがある。例としては、第1のミラー
がテーブル32の第1の側面35に取り付けられ、第2
のミラーがテーブル32の第2の側面37に取り付けら
れている。示されているように、第2の側面37と第1
の側面35は垂直である。ここで注意すべき点は、これ
らのことは限定要素ではなく、ミラーの位置は各々のシ
ステム設計によって変わるものである、という点であ
る。ミラー面はレーザー干渉ビームを側面及び前端面よ
り反射し、レチクルテーブルに関する位置測定が可能に
なる。例えば、前端面を使ってステージのX方向の位置
を測定し、同様にY軸、Z軸の周りの回転、即ちθy、
θzを各々測定する。同様に、側面を使ってY軸に沿っ
たステージの位置を測定し、Z軸の周りの回転角θz、
及びX軸の周りの回転角θxを測る。
【0047】レチクルチャック34はレチクル14を処
理工程中に保持するように設計されている。より詳細に
は、チャック34に要求されることは、レチクル14を
ステージ18の移動中にしっかりと保持し、処理工程中
でレチクルの位置が把握できるようにすることである。
即ち、チャック位置が判れば、レチクル位置が判るよう
にすることである。一般的には、ステージの高加速度
(例えば4G)によって生じる力にうち勝つ大きなクラ
ンプ力が必要である。もし保持力が十分でなかったら、
レチクル14は加速時にチャック34からはがれ落ちた
り、ズレをきたすことになる。しかしながら、クランプ
力が強すぎるとレチクル14が機械的に歪むことも考え
に入れる必要がある。レチクルのズレと機械的な歪みの
両方ともレチクルパターンの転写に悪影響をもたらす。
【0048】チャック34には一般的に上面40,外側
面42,内側面44,底面46がある。上面40は表面
があって、その上にレチクルが載せられる。内側面44
は開口48を形成し、その開口の大きさはレチクル14
上に形成されたパターン(又は、図2で予め決められた
領域)を含むようになされている。即ち、開口48の大
きさはレチクルを通った電子ビームがその開口を通過で
きる大きさになっている。大抵の場合はレチクルチャッ
ク34は円形開口に合わせた環状リングである。しかし
ながら、注意すべき点はこの事は各々のシステム仕様に
よって変化する点である。例えば、開口は実質的には正
方形であっても、長方形であっても良い。当然判ること
であるがレチクルパターン領域は正方形又は長方形とし
て形成される。さらに、チャック34の外側面は一般的
にはレチクルの外周に一致している。それによってレチ
クルがチャックの上に載せられると、チャック34の上
表面は完全にレチクル14に覆われることになる。これ
に代わる実施形態としては、チャックの外側面がレチク
ル14の外周を越しているようにすることである。
【0049】1つの実施例によれば、レチクルチャック
34の代表はESC(静電)チャックであり、レチクル
14をチャック表面に静電力でしっかりと固定する。実
際には、上面40は少なくとも一部が拡げられて、クラ
ンプのためにより広い表面積を供給している。たとえ
ば、開口部48はレチクルを通ったビームを投影するた
めに必要最小限な面積にすることで上面40の面積を増
している。一般的には、ステージをより速く移動して
も、保持面積を増加してレチクルのズレを無くして移動
させると生産性が上がる。さらに、クランプ面積が増え
るとクランプによる変形も少なくなる。静電チャックに
言及しているが、勿論これに限定されるものではなく、
他のクランプ力も使用可能である。例えば、機械的な力
を使用してレチクルをチャックの表面に固定できる。静
電チャックが機械的な方法より好まれる点は、機械的な
方法は一般的には機構が複雑であり、レチクルに変形を
与えやすいからである。更にチャックが電子ビーム投影
リソグラフィシステム(真空チャンバ中でウェハが処理
される)以外のリソグラフィシステムで使用される場合
には真空チャックが使用可能になる。
【0050】一般的にレチクルは均一で一定の温度中に
保持される。しかしながら、電子ビームはレチクルの温
度を上げやすく、これによって熱的伸縮が生じる。既に
述べたように、レチクルが熱的に伸縮し、チャックがそ
のままの状態を保つとレチクルにストレスが生じる。例
えば、もしレチクルが伸縮しているときにチャックが元
の状態を保とうとすると、レチクルは弓状になるかも知
れないし、もしレチクルが伸縮しているときにストレス
が高くなりすぎるとレチクルは保持位置からズレてしま
うかも知れない。弓状になったり、ズレを生じると回路
の転写に障害をきたす。例えば、弓状はレチクルの部分
的な高低変化をもたらし、投影されたパターンは歪んで
しまう。さらに、レチクルがズレるとレチクルの位置が
変化して投影されたパターンに位置ズレが生じる。それ
以上にシステムにとっては移動するステージに対するレ
チクルの位置を決めることが困難になる。
【0051】本発明では熱的に伸縮するレチクルによっ
て引き起こされるストレスを減少させるためにチャック
を工夫している。ひとつの形態としては、チャックがレ
チクルと同じ割合で伸縮するように設計することであ
る。即ち、チャックがレチクルと同じ熱変形をするよう
に設計することである。これは色々な方法で可能であ
る。ひとつの方法としては、チャックをレチクルと同じ
ような熱膨張係数を有する材料で作ることである。他の
方法としては、チャックをレチクルと似たような材料で
作ることである。大抵の場合、レチクルはシリコンで作
られから、チャックをシリコンで作ることである。勿
論、チャックをシリコンと同じ様な熱膨張係数を有する
セラミックで作っても良い。更にレチクルが他の物質か
ら作られる場合にはチャックをそれと同じもので作る
か、同じ様な熱膨張係数を有する材料で作る。容易に見
て取れるように、チャックがレチクルと同じように伸縮
することによってレチクルとチャック間のストレスが減
少する。このようにして弓状になったり、ズレによる位
置変化を起こしたりすることが回避される。
【0052】例えチャックをレチクルと同じ材料で作っ
たり、同じ熱膨張係数を有す材料で作っても、それらが
異なる割合で伸縮する可能性がある。例えば、接するレ
チクル面とチャック面の接触が不連続な点接触になって
悪くなることがある。熱的な接触が悪くなるとレチクル
とチャック間に温度差が生じる。この温度差がレチクル
とチャックを異なる割合で伸縮させる。例えば、レチク
ルとチャックの温度差が1℃から3℃になる。
【0053】従って、本発明の他の特徴は、レチクルの
ストレスを低減するためにチャックの大きさが工夫され
ていることである。例えば、レチクルとチャックの境界
面が平面でないことがあり、レチクルがチャックに(例
えば静電力により)固定されると境界が平面でないため
にレチクルは変形することがある。この非平面境界はチ
ャックの非平面性やレチクルの非平面性、チャックとレ
チクル間にゴミ粒子に起因する。ひとつの実施の形態と
しては、チャックを(従来のチャックと比して)薄くす
ることでこの変形を防止する。チャックを薄くすること
により、レチクルを保持するときにレチクルよりもチャ
ックが変形するようになる。このようにして、レチクル
は変化せず、レチクルの変形が防止される。チャックの
厚さが10mmよりも薄く、特に1mmから3mmであ
ると効果的に使用できる。
【0054】本発明の他の特徴は、レチクルサポートリ
ングを用いてレチクルの変形を防止することである。レ
チクルサポートリングは図1の50に記されているよう
に環状リングであることが多く、レチクル上面に永久的
に、又はしっかりと固定され、一体物になる。例えば、
レチクルサポートリング50はレチクルの上面に貼り付
けられる。リング50の開口52は電子ビームが通り抜
けるように設計され、リング50とレチクルパターンは
干渉しないようになっている。一般的には、リングの外
周縁はレチクル14の外周縁と対応している。例えば、
約200mmの直径のレチクルに対しては外径が約22
0mmで内径が約185mmのリングが使用される。リ
ング50の厚さはレチクルの変形量、面内歪みや面外歪
み、を考慮して設計される。例えば、レチクル厚が0.
75mmであると、リングの厚さは10mm以下であ
る。リングの厚さが10mmを越えると3mm厚以下の
チャックを使用すると変形が防止できる。
【0055】動的支持部材36はチャック34をステー
ジテーブル32に支持している。より詳細には、動的支
持部材36は履歴を伴わない方法でチャック34をステ
ージテーブル32に支持している。「履歴を伴わない(n
on-hysteretic)」と言う意味は、例えば、動的支持部材
36は外的作用によって形状を変えるが、その外的作用
が無くなると元の変化のない形状に戻る、ということっ
である。例えば、外的作用は熱的にチャックを伸縮させ
たり、熱的にステージを伸縮させる。従って、チャック
が変形されないようにチャックを保持する必要がある。
即ち、チャックは変形なしに、例えば膨張が制限されて
いる場合に生じるような変形なしに伸縮自在になされて
いる。よく分かるように、レチクルに生じたストレスは
チャックの変形を無くすることにより低減される。さら
に、動的支持部材36はチャック34とレチクル14を
一緒に膨張させ、それによってレチクルの弓状変形やズ
レが低減される。
【0056】一層精緻を極めるために、動的支持部材3
6には複数の動的バネ55が組み込まれており、それら
は基本的にチャック34とステージテーブル32の両方
に固く取り付けられている。バネ55のサイズ、材質、
位置はチャック34を垂直方向と接戦方向の両方に制限
しチャック34の上下方向、横方向と回転方向の動きを
効果的に防止するように設計される。さらに、チャック
の熱的な伸縮の際に、バネ55はチャックが動径方向に
動くようにしている。例えば、チャック34が伸縮する
と、バネ55が動径方向に曲がる。収縮するチャック3
4はバネ55を動径方向の内向きに引っ張り、膨張する
チャック34は動径方向の外向きにバネを押す。繰り返
すと、動的支持部材36は典型的な非履歴型であり、バ
ネ55は熱的な変形が無くなったときに元の位置に戻る
ように設計されている。
【0057】別の言い方をすると、バネ55はチャック
34を空間的に6自由度で保持し、動径方向の伸縮の自
由度を許容している。この結果、レチクルの少なくとも
一部分の位置はステージに対して判ることになる。DO
F(自由度)の概念はその位置を特定するために必要な
独立した座標の数である。一般的に良く知られているよ
うに、3次元中の剛体は6つの自由度を有している。例
えば、3つの直線的位置、例えばX軸、Y軸、Z軸に沿
ったものと、X軸、Y軸、Z軸回りの3つの回転位置角
θx、θy、θzである。そのように考えると、バネ55
により支持されているチャック34は、動的解析の上か
らは、X、Y、Z方向への直線的移動、又はX軸、Y
軸、Z軸回りの回転が出来ない剛体である。
【0058】従って、動的支持部材36はチャックをス
テージに固定位置に保持する。これにより、レチクルは
ステージに対して、より具体的には干渉計用ミラーを含
む測定系に対して正確に位置づけられる。記す迄も無い
が、干渉計とミラー系はウェハに正確に回路パターンを
描くためにステージの位置決めのために使用される。
【0059】示されている実施例では、バネ55の先端
部はステージテーブル32に構造的に取り付けられ、バ
ネ55の底部は構造的にチャック34に取り付けられて
いる。取り付けは適切な方法でなされる。例えば、ボル
トで行っても良いし、ネジでも、接着材の様なものでも
良い。実際には、チタンネジが使用されてバネ55がス
テージテーブル32に取り付けられている。チタンは電
気伝導度が他の金属より低いために、電子ビーム投影リ
ソグラフィシステムの磁場に対しする影響が少ない。他
の方法としては、エポキシのような接着材を使ってバネ
55をチャック34に取り付ける。スペーサ57がバネ
55とステージ32の間に入れられて、バネ55とステ
ージテーブル32の間隙59を作っている。言うまでも
ないが、間隙59により、例えばチャック34が熱膨張
する際に、バネが動ける。スペーサ57はバネ55に取
り付けても、ステージ32に取り付けても良い。即ち、
場合に応じて、スペーサ57はバネ55の一部として、
又はステージ32の一部として形成されても良いし、バ
ネ55とステージテーブル32の間に挿入された別体物
であってもよい。
【0060】更に、動径方向調整(radial compliant)バ
ネ55は一般的にはチャック34の外縁42とステージ
テーブル34の内縁39(例えば、開口38の内側)に
位置づけられている。バネ55をチャック34の外縁4
2に取り付けることにより、バネ55はチャック34の
動径方向への伸縮を補償することが出来る。さらに、バ
ネ55はチャック34の外縁に接するように取り付け
ら、焦点合わせの方向には剛性が与えられる。示されて
いるように、バネ55は一般的には縦部材であり、開口
38の内面とチャック34の外面端42に平行である。
言うまでもないが、バネ55の位置は設計仕様によって
変化するものであって、発明の限定にはならない。
【0061】一層精緻を極めるために、一般的には動的
支持部材36は複数、例えば3つの動的バネ55を有
し、チャック34の外縁に沿って間隔を開けて配置され
ている。3つのバネ55は一緒に動作して縦方向と接線
方向の剛性を与え、チャック34が伸縮出来るようにな
っている。一般的には、3つのバネ55の各々が二つの
自由度を押さえている、詳細に言うと、バネ55のベク
トル結合がチャック34の中心部がステージテーブル3
2に対して移動することを防いでいる。従来技術として
良く知られているが、3点によって1平面が決められか
ら、3つのバネ55によってチャック34を保持するこ
とが好ましい。3つのバネ55は、他の複数個で構成す
る場合には引き起こされる面歪みを消去するようにな
る。すなわち、3つのバネ部材は面支持構造を持ち、よ
り詳細にはレチクル14が平面性を維持する。大抵の場
合、各々のバネ55はチャックの縁に沿って互いに等距
離離れて配置されている。しかしながら、場合によって
は、バネ55を異なった距離だけ離して配置し、リソグ
ラフィシステムの物理的な制約を克服することもある。
例えば、バネ55の二つの角度60度を80度から14
0度の角度にすることもある。例えば、3つ全てのバネ
55の角度がおよそ120度であることもある。ひとつ
の方法としては、バネ55は90度、135度、135
度のこともある。容易に理解されるように、二つのバネ
55の角度60が減少すると部材全体の面と横方向の支
持が減少する。即ち、角度が小さくなると3つのバネは
2つのバネのように動作し始める。一般的に、角度が小
さくなればなるほど、バネ55をより剛性に、柔軟度を
少なく設計する必要がある。
【0062】既に述べたように、鉄で出来た構造を採る
と電子ビームレンズの周辺の静磁場が乱れ、金属体が移
動すると渦電流が静磁場に生じる。従って、大抵の場
合、バネ55は適切な非導電材料や半導体から作られ
る。材料としては、柔軟性のある延性材から選択され
る。これによりバネ55は壊れること無く曲げられる。
柔軟性のある材料が伸縮するチャック34という観点か
ら適している。さらに、材料は好ましくはステージテー
ブル32に対して固定された位置にチャックを保つため
に剛体を保つ性質があった方がよい。例えば、バネ55
はジルコニアから作られる。しかしながら、使用可能な
材料はこれに限定されるわけでもなく、各々の設計仕様
によって変化する点に留意する必要がある。例えば、バ
ネ55はシリコンのような半導体から作ったものでも使
用可能である。他の物質でも電気伝導度が低ければ使用
可能である。更に、もし、動的支持部材を電子ビーム投
影リソグラフィシステム以外のシステム使用する場合、
バネ55は導電性の材料から製作しても良い。例として
は、もし部材が通常の標準的な光露光システムに使用さ
れる場合、バネ55はステンレススチール、バネ鋼、ベ
リリュウムー銅等から作られる。
【0063】それ以上に、バネ55のサイズは多くの要
素に依存して決められる。ひとつとして、バネ55の大
きさは一般的には位置、材料、バネ数によって変わる。
図5と6に示されているように、バネ55には長方形の
板があり、長さ62、幅64、厚さ66となっている。
一般的に幅64がより広くなると、曲げの方向(動径方
向)に垂直な方向(接線方向)の剛性が大きくなると考
えられている。また、厚さ66が大きくなると、曲げの
方向(動径方向)の剛性が大きくなると考えられてい
る。さらに、長さ62が大きくなると、柔軟性が大きく
なる、即ち、堅さが失われると考えられている。全ての
3特性がバランスすると位置、材料、個数を基にチャッ
クをステージに対する正確な、把握された位置に保持す
るために動的支持部材を作ることが出来る。ひとつの方
法としては、バネ55をより幅広に、より薄くすること
により所望の剛性と曲がり特性が得られる。
【0064】本発明を幾つかの好ましい実施レをあげて
説明してきたが、これらに対して代替可能なもの、置き
換え可能なもの、等価なものは本発明の範囲内である。
例えば、本発明は電子ビーム投影リソグラフィシステム
に沿って記載されているが、これは限定では無く、光リ
ソグラフィシステムでも良い。また、本発明の方法や装
置の実施には多くの代替法がある。例えば、先に記した
実施例はレチクルに適しているが、特にレチクルに限定
される訳ではない。例えば、本発明はウェハ、フォトマ
スクのような他の型の基板を保持するためにも使用可能
である。さらに、バネは縦方向に掛かる構造として示さ
れているが、それらは違った角度に配置されても良い
し、チャックの下方に取り付けれた支持構造でも良い。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、基板、例えばレチ
クルがエネルギービームの照射により熱的な変形を生じ
る場合にも、その基板を保持するチャックを同じ様に変
形させる構成を採ることによって基板の予測不能な変形
を防止したり、保持した位置からのズレを防止すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】:本発明の実施例を示す電子線投影リソグラフ
ィの簡単な図である。
【図2】:本発明の実施例に従った電子ビーム走査中の
レチクルを上から見た図である。
【図3】:本発明の実施例に従ったステージを上から見
た図である。
【図4】:本発明の実施例に従った、図3のステージの
透視図である。
【図5】:本発明の実施例に従った動的支持部材を上か
ら見た図である。
【図6】:本発明の実施例に従った動的支持部材を横か
ら見た図である。
【符号の説明】
10 ・・・ エネルギービーム投影リソグラフィシス
テム10 14 ・・・ 基板(レチクル) 12 ・・・ 被加工品(ウェハ) 16 ・・・ 照明系16 18 ・・・ レチクルステージ 20 ・・・ 投影系20 22 ・・・ 被加工品(ウェハ)ステージ 32 ・・・ ステージテーブル 34 ・・・ 基板(レチクル)チャック 36 ・・・ 動的支持部材 38 ・・・ 開口 50 ・・・ 基板(レチクル)サポートリング 55 ・・・ バネ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/68 H01L 21/68 P R 21/30 503A 503C 541L Fターム(参考) 2H097 AA03 AB09 BA10 CA16 GB01 LA10 5C034 BB05 5F031 CA07 DA13 HA02 HA03 HA09 HA12 HA13 HA16 HA42 HA50 HA53 MA27 PA11 5F046 CC01 CC02 CC08 CC09 CC10 CC11 5F056 EA14 EA15 EA16

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エネルギービームを用いてパターン形成
    を行うリソグラフィシステムであって、該ビームに対し
    て基板を移動させるためのステージと、該ステージが移
    動中に該基板をしっかりと保持するためのチャックと、
    該ステージに対する定められた位置に該チャックを固定
    すると同時に、加工中に該チャック又は該ステージに生
    じる変形に対して融通性のある支持部材と、を有するこ
    とを特徴とするリソグラフィシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のリソグラフィシステム
    であって、前記支持部材が複数のバネを有することを特
    徴とするリソグラフィシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のリソグラフィシステム
    であって、前記複数のバネはチャックを垂直方向と接線
    方向に拘束するように動作することを特徴とするリソグ
    ラフィシステム。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のリソグラフィシ
    ステムであって、前記複数のバネはチャックの外周縁に
    沿って互いに間隔を置いて配置されていることを特徴と
    するリソグラフィシステム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のリソグラフィシステム
    であって、前記複数のバネはチャックの外周縁に沿って
    対称形に配置されていることを特徴とするリソグラフィ
    システム。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5のいずれかに記載のリソ
    グラフィシステムであって、前記複数のバネの個数が3
    であることを特徴とするリソグラフィシステム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のリソグラフィシステム
    であって、外周縁沿って配置されたバネ間の角度が90
    度、135度、135度であることを特徴とするリソグ
    ラフィシステム。
  8. 【請求項8】 請求項2乃至7のいずれかに記載のリソ
    グラフィシステムであって、複数のバネがジルコニアか
    ら作られていることを特徴とするリソグラフィシステ
    ム。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のリソグラフィシステム
    であって、前記ステージに対するレチクル上の少なくと
    も1点の位置が分かるようにチャックを6自由度で剛体
    として保持することを特徴とするリソグラフィシステ
    ム。
  10. 【請求項10】請求項1に記載のリソグラフィシステム
    であって、前記基板がレチクルであり、前記ステージは
    開口部を有し、該開口の内側面が、開口部内に配置され
    たチャックの外側面を取り囲むようになし、前記支持部
    材はステージの内側面とチャックの外側面の間で前記ス
    テージと前記チャックの両方に取り付けられていること
    を特徴とするリソグラフィシステム。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のリソグラフィシステ
    ムであって、前記エネルギービームが通過出来るように
    前記チャックは環状又は多角形リングであることを特徴
    とするリソグラフィシステム。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11に記載のリソグラ
    フィシステムであって、前記支持部材が複数のバネを有
    することを特徴とするリソグラフィシステム。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のリソグラフィシス
    テムであって、前記複数のバネはチャックを垂直方向と
    接線方向に拘束するように動作することを特徴とするリ
    ソグラフィシステム。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13に記載のリソグラ
    フィシステムであって、前記複数のバネはチャックの外
    周縁に沿って互いに間隔を置いて配置されていることを
    特徴とするリソグラフィシステム。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のリソグラフィシス
    テムであって、前記複数のバネはチャックの外周縁に沿
    って対称形に配置されていることを特徴とするリソグラ
    フィシステム。
  16. 【請求項16】 請求項12乃至15のいずれかに記載
    のリソグラフィシステムであって、前記複数のバネの個
    数が3であることを特徴とするリソグラフィシステム。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のリソグラフィシス
    テムであって、外周縁沿って配置されたバネ間の角度が
    90度、135度、135度であることを特徴とするリ
    ソグラフィシステム。
  18. 【請求項18】 請求項12乃至17のいずれかに記載
    のリソグラフィシステムであって、複数のバネがジルコ
    ニアから作られていることを特徴とするリソグラフィシ
    ステム。
  19. 【請求項19】請求項10乃至18のいずれかに記載の
    リソグラフィシステムであって、前記チャックとレチク
    ルが一緒に伸縮するようにチャックがレチクルと同じ比
    率で伸縮するようになされていることを特徴とするリソ
    グラフィシステム。
  20. 【請求項20】請求項19に記載のリソグラフィシステ
    ムであって、前記チャックがレチクルの熱膨張係数と同
    じ様な熱膨張係数を有する材料から作られていることを
    特徴とするリソグラフィシステム。
  21. 【請求項21】請求項19に記載のリソグラフィシステ
    ムであって、前記チャックがレチクルと同じ材料から作
    られていることを特徴とするリソグラフィシステム。
  22. 【請求項22】請求項21に記載のリソグラフィシステ
    ムであって、前記チャックがシリコンから作られている
    ことを特徴とするリソグラフィシステム。
  23. 【請求項23】請求項1乃至22のいづれかに記載のリ
    ソグラフィシステムであって、前記チャックの厚さが1
    0mm以下であることを特徴とするリソグラフィシステ
    ム。
  24. 【請求項24】請求項1乃至23のいずれかに記載のリ
    ソグラフィシステムであって、前記チャックが静電チャ
    ック、真空チャック、又は機械的チャックのいずれかで
    あることを特徴とするリソグラフィシステム。
  25. 【請求項25】請求項10乃至24のいずれかに記載の
    リソグラフィシステムであって、レチクルの変形を少な
    くするためにレチクルの上面にレチクル支持リングが取
    り付けられていることを特徴とするリソグラフィシステ
    ム。
  26. 【請求項26】請求項10乃至25のいずれかに記載の
    リソグラフィシステムであって、前記リソグラフィシス
    テムが電子線投影リソグラフィシステムであることを特
    徴とするリソグラフィシステム。
  27. 【請求項27】ステージに対して固定された位置にチャ
    ックを保持する一方で、加工中にチャックにいくらかの
    変形を許す支持部材であって、一端がステージに取り付
    けられ、他端がチャックに取り付けられた、複数のバネ
    を有し、複数のバネは一緒に動作してチャックの横ズ
    レ、垂直方向の動き、回転運動を拘束すると同時にステ
    ージに対するチャックの伸縮をある程度許すことを特徴
    とする支持部材。
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