JP2002197810A - 光ディスク、光ディスク原盤作成装置、光ディスク再生装置、光ディスク原盤作成方法及び光ディスク再生方法 - Google Patents

光ディスク、光ディスク原盤作成装置、光ディスク再生装置、光ディスク原盤作成方法及び光ディスク再生方法

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JP2002197810A JP2000394508A JP2000394508A JP2002197810A JP 2002197810 A JP2002197810 A JP 2002197810A JP 2000394508 A JP2000394508 A JP 2000394508A JP 2000394508 A JP2000394508 A JP 2000394508A JP 2002197810 A JP2002197810 A JP 2002197810A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報データとともに付加情報を記録する。 【解決手段】 情報再生手段110は、所定の情報デー
タを記録したマスターの光ディスク210から記録され
た所定の情報データを再生する。EFM変調手段120
は、再生された所定の情報データにEFM変調を施して
所定のEFMビットパターンに変換する。このとき、付
加情報220に応じたDSVとなるように、EFMビッ
トパターンが設定される。EFM出力手段130は、E
FMビットパターンに応じたEFM出力信号を生成し、
レーザービームレコーダ300へ出力する。レーザービ
ームレコーダ300のレーザー光照射により、光ディス
ク原盤230にピットが記録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク、光ディ
スク原盤作成装置、光ディスク再生装置、光ディスク原
盤作成方法及び光ディスク再生方法に関し、特に変調さ
れた所定の情報データが記録された光ディスク、光ディ
スク原盤作成装置、光ディスク再生装置、光ディスク原
盤作成方法及び光ディスク再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスク、例えばCD(Comp
act Disk)、MD(Mini Disk)、DVD(Digital Ver
satile Disk)等の原盤を作成する場合には、デジタル
情報の記録再生を確実にするため、記録する所定の情報
データに誤り訂正や変調処理を行なう。
【0003】変調処理についてCDの場合で説明する。
CDの場合、変調処理として、いわゆるEFM信号方式
が採用されている。EFMでは、誤り訂正により得られ
た各シンボルの8ビットデータを14ビットのデータに
変換する。このようにして、各シンボルが14ビット化
された1フレームの信号がメインデータとして生成され
る。さらに、このメインデータに、曲の頭出しやプログ
ラム再生等の機能を実現するためのサブコードが付加さ
れる。サブコードは、8ビットからなる1シンボルのデ
ータが同様に14ビット化されて付加されている。EF
Mでは、さらに14ビットのパターン同士を結合のため
に3ビットのマージンビットが用意されており、実際に
は、8ビットデータが17ビットに変換される。
【0004】変調信号の波形について説明する。図6
は、EFM変調された変調信号の波形の一例である。こ
こでは、前の情報ビットパターンの最後がHighレベ
ルにあると仮定している。この場合、マージンビット
は、EFM1の000、EFM2の010、EFM3の
001のパターンを設定することができる。マージンビ
ットパターンの選択は、DSVを参照して行なう。DS
Vは、チャンネルクロック当たり、波形がHighレベ
ルにあれば+1、Lowレベルにあれば−1を与えるも
ので、変調信号のバランスのずれを示すものである。図
に示したように、前の情報ビットの終わりをt0、マー
ジンビットの終わりをt1、次の情報ビットの終わりを
t2とし、t0でのDSVの値が−3であったとする。
DSV=−3は、変調信号の波形が少しマイナス側にず
れていることを示している。さらに、t1、t2とDS
Vが変化し、t2時点でのEFM1のDSVは+2にな
る。同様に、EFM2は−6、EFM3は−4になる。
通常、バランスのずれを最小にするため、DSVがもっ
とも0に近い値となるようにマージンビットを設定す
る。すなわち、この場合のマージンビットは、EFM1
の000が選択される。このような手順が順次繰り返さ
れて、EFM信号が生成される。
【0005】また、DVDの場合は、変調処理としてE
FM+が採用されている。これは、1シンボル8ビット
データを16ビットに変換するもので、EFMと同様、
8−16ビット変換時にDSVが算出され、DSVの値
が0に近づくようにEFM+ビットパターンが設定され
る。
【0006】このようにして作成された原盤に基づいて
光ディスクが製造され、市場に供給される。光ディスク
再生装置は、光ディスクに記録された信号を読み込み、
EFM復調してメインデータとサブコードとを抽出し、
再生を行なう。
【0007】一方、上記説明のCDのようなディスク製
造業者によってデータが予め記録されている再生専用の
光ディスクばかりでなく、ユーザが家庭でデータを記録
できる記録形の光ディスク、例えばCD−R、CD−R
W、DVD−R、DVD−RAM等が開発されている。
このため、近年では、1つの装置で記録型と再生専用の
光ディスクの両方が記録再生できる光ディスク装置が普
及している。
【0008】このような光ディスク装置の普及に伴い、
再生専用型の光ディスクに記録されたデータの不正コピ
ーが大きな問題となってきている。従来、このような光
ディスクの不正コピーを防止するため、様々な手法が提
案されており、例えば、コピー防止用コードを予め光デ
ィスクに記録しておくものがある。また、誤り訂正符号
であるECCや、上記説明のサブコード等のデータをわ
ざと壊して、コピーできないようにしているものもあ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光ディ
スクでは、本質的に、再生専用の光ディスクから記録型
光ディスクへのデジタル記録が可能であり、不正コピー
を防止することが難しいという問題がある。
【0010】例えば、コピー防止用コードを予め記録し
ておく場合には、光ディスクの記録データを丸ごとコピ
ーするようなコピー機を用いれば、簡単に正規のディス
クとして受け付けられるコピーディスクの製作が可能で
ある。
【0011】また、サブコード等のデータの内容を加工
するものは、データを読み込んだ後に解析が可能であ
り、不正コピー防止の方法を解読される可能性がある。
さらに、情報データが暗号化されている場合であって
も、暗号鍵をデータから取得可能であれば、簡単に復号
化されてしまうという問題もある。
【0012】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、所定の付加情報を記録した光ディスク、及び
その光ディスク原盤作成装置、光ディスク再生装置、光
ディスク原盤作成方法並びに光ディスク再生方法を提供
することを目的とする。付加情報は、ディスクの不正コ
ピーを防止するための情報、ディスクを識別するための
情報、及び復号鍵等、任意の情報を指す。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、変調された所定の情報データが記録され
た光ディスクにおいて、所定の周期でサンプリングされ
るDSVが前記所定の情報データに付加される付加情報
に応じた値となるように変調された前記所定の情報デー
タの変調信号が記録されたことを特徴とする光ディス
ク、が提供される。
【0014】このような構成の光ディスクは、所定の情
報データに変調を施して変調信号を生成する際、所定の
周期でサンプリングされるDSVが付加情報に応じた値
となるように変調が行なわれ、その変調信号に応じた記
録がなされている。すなわち、所定の周期でサンプリン
グされるDSVによって任意の付加情報が表現されてい
る。
【0015】また、上記課題を解決するために、所定の
情報データを変調して記録し、光ディスク原盤を作成す
る光ディスク原盤作成装置において、前記所定の情報デ
ータが記録されているマスターの全情報領域から前記光
ディスク原盤に記録する前記所定の情報データを再生す
る情報再生手段と、前記情報再生手段により再生された
前記所定の情報データの変調時に、所定の周期でサンプ
リングされるDSVが前記所定の情報データに付加する
付加情報に応じた値となるようなビットパターンを生成
する変調手段と、前記変調手段によって生成されたビッ
トパターンに応じて変調信号を生成する変調信号出力手
段と、を有することを特徴とする光ディスク原盤作成装
置、が提供される。
【0016】このような構成の光ディスク原盤作成装置
では、情報再生手段は、光ディスク原盤に記録する所定
の情報データを記録したマスターの全情報領域から、記
録された所定の情報データを再生する。変調手段は、再
生された所定の情報データに予め決められた変調処理を
施してビットパターンに変換する。このとき、生成され
る任意の区間のビットパターンについて、所定の周期で
サンプリングされるDSVが所定の情報データに付加す
る付加情報に応じた値となるように変換される。変調信
号出力手段は、変調手段により生成されたビットパター
ンに応じた変調信号を出力する。
【0017】また、上記課題を解決するために、変調さ
れた所定の情報データが記録された光ディスクから前記
所定の情報データを再生する光ディスク再生装置におい
て、前記光ディスクにレーザー光を照射して情報を読み
出し、前記光ディスクに記録された変調信号を再生する
光ピックアップ部と、前記変調信号に復調及びデコード
を施して前記所定の情報データを復号化する信号処理手
段と、所定の周期における前記変調信号のDSVを算出
するDSV算出手段と、前記算出されたDSVを解析し
て前記所定の情報データに付加された付加情報の有無を
判定し、前記付加情報があった場合にはこれを取得する
DSV解析手段と、を有することを特徴とする光ディス
ク、が提供される。
【0018】このような構成の光ディスク再生装置で
は、光ピックアップ部は、光ディスクにレーザー光を照
射して光ディスクに記録された変調信号を読み出し、信
号処理手段とDSV算出手段へ送る。信号処理手段は、
復調やデコード処理を行ない、光ディスクに記録された
所定の情報データを復号化する。復号化された所定の情
報データは、それぞれのアプリケーションで再生され
る。DSV算出手段は、変調信号のDSV値を算出し、
DSV解析手段へ送る。DSV解析手段は、DSVを解
析して所定の情報データに付加された付加情報の有無を
判定し、付加情報があった場合にはこれを取得する。
【0019】また、上記課題を解決するために、所定の
情報データを変調して記録し、光ディスク原盤を作成す
る光ディスク原盤作成方法において、前記所定の情報デ
ータ及び前記所定の情報データに付加する付加情報とを
入力し、前記所定の情報データの1シンボルを所定のビ
ットパターンに変調する際に、所定の周期でサンプリン
グされるDSVが前記付加情報に応じた値となるような
ビットパターンを生成し、前記生成されたビットパター
ンから成る変調信号に基づいて前記光ディスク原盤に照
射するレーザー光を制御して前記光ディスク原盤に前記
所定の情報データ及び前記付加情報とを記録する手順を
有することを特徴とする光ディスク原盤作成方法、が提
供される。
【0020】このような手順の光ディスク原盤作成方法
では、まず、光ディスク原盤に記録する所定の情報デー
タと、付加情報とを入力する。続いて、所定の情報デー
タの1シンボルを所定のビットパターンに変換する。こ
のとき、所定の周期でサンプリングされるDSVが付加
情報に応じた値となるようなビットパターンを生成す
る。次に、生成されたビットパターンから成る変調信号
に基づいて、光ディスク原盤に照射するレーザー光を制
御して光ディスク上にピットを形成し、光ディスク原盤
を作成する。
【0021】また、上記課題を解決するために、変調さ
れた所定の情報データが記録された光ディスクから前記
所定の情報データを再生する光ディスク再生方法におい
て、前記光ディスクにレーザー光を照射して前記光ディ
スクに記録された変調信号を再生し、前記変調信号に復
調及びデコードを施して前記光ディスクに記録された所
定の情報データを復号化するとともに、前記変調信号の
DSVを算出し、前記DSVを解析して前記所定の情報
データに付加された付加情報の有無を判定し、前記付加
情報があった場合にはこれを取得する手順を有すること
を特徴とする光ディスクの再生方法、が提供される。
【0022】このような手順の光ディスクの再生方法で
は、レーザー光を照射して光ディスクに記録された情報
を読み出し、読み出された変調信号に復調及びデコード
処理を行なって光ディスクに記録された所定の情報デー
タを復号化する。また、変調信号のDSVを算出し、こ
のDSVを解析して付加情報の有無を判定し、付加情報
があった場合にはこれを取得する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、以下に記載する実施形態
は、本発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、これらの
形態に限られたものではない。
【0024】最初に、本発明に係る光ディスク原盤作成
装置について、光ディスクがCDの例で説明する。CD
の場合、EFM変調が行なわれる。図1は、本発明の一
実施の形態である光ディスク原盤作成装置の構成図であ
る。
【0025】本発明に係る光ディスク原盤作成装置は、
マスターの光ディスク210に記録された情報データ及
び付加情報220を取り込んでEFM信号を生成するE
FM信号送出装置100と、EFM信号送出装置100
の出力信号に応じてレーザー光を制御して光ディスク原
盤230のピットを刻むレーザービームレコーダ300
と、から構成される。また、EFM信号送出装置100
は、マスターの光ディスク210に記録された情報デー
タを再生する情報再生手段110、情報データと付加情
報220とからEFMビットパターンを生成する変調手
段であるEFM変調手段120、及びEFMビットパタ
ーンに応じてEFM信号を出力する変調信号出力手段で
あるEFM出力手段130とから構成される。
【0026】マスターの光ディスク210は、CD−R
等のマスターメディア(情報源)であり、光ディスク原
盤230に記録する所定の情報データが記録されてい
る。所定の情報データは、作成する光ディスクが音楽C
DやMDの場合は音楽情報とサブコード等の関連情報、
CD−ROMの場合はアプリケーションソフトのプログ
ラムファイル等である。これらのデータフォーマット
は、予め決められている。
【0027】付加情報220は、所定の情報データに付
加する任意の情報で、例えば、不正コピーを防止するた
めの情報や、製造元等のディスク識別のための情報、あ
るいは、暗号化された所定の情報データを復号化する際
に必要な復号鍵等である。なお、付加情報220は、所
定の情報データと関連する情報である必要はない。光デ
ィスク原盤作成装置への付加情報220の取り込みは、
任意の方法で行なわれる。例えば、光ディスク原盤作成
装置の記憶装置にローディングする等して、予め装置内
に取り込んでおく。
【0028】情報再生手段110は、マスターの光ディ
スク210に記録された所定の情報データを全領域にわ
たって順次再生し、EFM変調手段120へ送る。EF
M変調手段120は、情報再生手段110から情報デー
タを入力するとともに、付加情報220の取り込みを行
ない、EFM変調を行なってEFMビットパターンを生
成する。まず、入力した情報データには、スクランブル
処理やエンコード処理等のCIRCエンコード処理が施
され、1フレームの時間に32シンボルのデータとパリ
ティが生成される。CIRCは、8ビットを1シンボル
として処理しており、EFMもこの1シンボルを単位と
して変調処理を行なう。EFMでは、各シンボル8ビッ
トを14ビットからなるパターンに変換する。さらに、
1シンボルの情報ビットパターンの間を3ビットのマー
ジンビットで結合する。このようにして、17ビットを
単位とするEFMビットパターンが生成される。このと
き、所定の区間のEFMビットパターンについて、所定
の周期でサンプリングされるDSVが付加情報に応じた
値となるように変調が行なわれる。以下、DSVのサン
プリングを行なう所定の周期をサンプリング周期とす
る。一般の変調処理では、DSVの値が0に近づくよう
にEFMビットパターンが設定されている。そこで、付
加情報を挿入する区間のDSVを0よりプラス方向ある
いはマイナス方向にずらし、正または負の値となるよう
なEFMビットパターンを設定する。一般の変調処理に
おいて、DSVが常に0になるとは限らないため、付加
情報を挿入する区間のDSVは、予め正または負のしき
い値を決めておき、それを超えるようする。
【0029】EFM出力手段130は、EFM変調手段
120で生成されたEFMビットパターンをチャンネル
クロックに従って出力する。レーザービームレコーダ3
00は、EFM出力手段130の出力信号に従って、光
ディスク原盤230にレーザー光を照射し、ピットを刻
んで原盤の作成を行なう。
【0030】このような構成の光ディスク原盤作成装置
の動作及び光ディスク原盤作成方法について説明する。
光ディスク原盤作成時、光ディスク原盤230に記録す
る所定の情報データが記録されたマスターの光ディスク
210が、情報データ製作者より渡される。マスターの
光ディスク210には、例えば、音楽CDを作成する場
合は音楽データとその関連情報、CD−ROMを作成す
る場合はアプリケーションソフトのプログラムファイル
が記録されている。これらの所定の情報データは、必要
に応じて暗号化されていてもよい。また、マスターとと
もに、任意のコード等の不正コピーを防止するための情
報や製造元を表す光ディスクを識別するための情報、あ
るいは暗号化された情報データを復号化する復号鍵等の
付加情報220がEFM信号送出装置100に提供され
る。
【0031】EFM信号送出装置100では、情報再生
手段110は、マスターの光ディスク210に記録され
た情報データを読み込み、EFM変調手段120へ順次
出力する。EFM変調手段120は、再生された情報デ
ータを入力するとともに、付加情報220を取り込む。
EFM変調手段120は、入力する情報データにCIR
Cエンコード処理を行なった後、8ビットを1シンボル
としてEFM変調処理を行なう。EFM変調処理では、
各シンボル8ビットを14ビットからなるパターンに変
換し、1シンボル(14ビット)の情報ビットパターン
の間を3ビットのマージンビットで結合する。このと
き、所定の区間のEFMビットパターンについて、サン
プリング周期でサンプリングされるDSVが付加情報に
応じた値となるように変調が行なわれる。DSVは、上
記説明のようにチャンネルクロック周期の波形がHig
hのレベルにあれば+1、Lowのレベルにあれば−1
を与えるもので、通常は、DSV値が0に近づくように
ビットパターンの設定が行なわれる。そこで、付加情報
を挿入するEFMビットパターン区間では、DSVが0
近辺の値とならないように波形のバランスをずらす。例
えば、DSV値が一定周期で正または負の値をあるパタ
ーンで繰り返す所定の変化パターンを形成するように変
調を行なう。また、付加情報の1または0の値に対応し
て、サンプリング周期毎のDSVの値が1または0に相
当する値となるように変調することもできる。例えば、
DSVが負の値の場合はビット0の情報を、DSVが正
の値の場合はビット1を表すというように予め決めてお
き、これに従って変調を行なう。付加情報を挿入する区
間は、挿入する付加情報に合わせて任意に設定すること
ができる。例えば、サンプリング周期を1分として、開
始時点から1分毎のDSVが付加情報に従って正の値あ
るいは負の値になるようにビットパターンを設定する。
8ビットの付加情報を挿入する場合、開始時点から8分
間において、1分毎のDSVについて、付加情報データ
が0であればDSVは負、付加情報データが1であれば
DSVは正の値となるように、ビットパターンを選択す
る。また、任意の区間、例えば、音楽データのポーズ区
間やアプリケーションソフトのファイル間等において、
DSVの変化パターンを形成することもできる。光ディ
スクの再生装置側でDSVを解析して付加情報を取得す
る際の誤動作を防止するためには、付加情報に基づくD
SVの設定区間が、ある一定期間にわたって出現するこ
とが望ましい。
【0032】このようにして、EFMビットパターンが
生成されると、EFM出力手段130は、EFMビット
パターンをチャンネルクロックに従って出力する。レー
ザービームレコーダ300は、EFM出力手段130の
出力信号に従って、光ディスク原盤230にレーザー光
を照射し、ピットを刻んで原盤の作成を行なう。
【0033】このように、本発明に係る光ディスク原盤
作成装置では、EFM変調処理の際に、付加情報に基づ
いたDSVとなるようにEFMビットパターンの設定を
行なう。変調信号より算出されるDSVを用いて付加情
報を表現するため、従来の光ディスクのフォーマットを
変更する必要がない。この結果、光ディスクの生産コス
トを上げることなく、光ディスクに付加情報を記録する
ことが可能となる。また、付加情報は、EFM変調時に
生成されて記録されるため、復調とデコードから得られ
る情報データとは別に扱うことができる。DSVで表現
された付加情報のデータコピーは不可能であり、この手
法はコピー防止対策として非常に有効である。また、情
報データを暗号化して記録するとともに、その復号鍵を
付加情報としてDSVを用いて表現すれば、この復号鍵
は復調とデコードから得ることができないため、安全で
ある。
【0034】EFM変調のアルゴリズムの詳細を図2で
説明する。図2は、EFMビットパターンの一例であ
る。EFM変調処理では、情報データに基づく1シンボ
ルの8ビットが14ビットのパターンに変換される。1
4ビットパターンへの変換は、変換テーブル等により予
め決められている。この情報ビットパターンが出現され
る区間を情報ビット区間とする。図2では、情報データ
が0の場合における情報ビット区間の情報ビットパター
ンを示している。次に、情報ビット区間の間に、3ビッ
トのマージンビットパターンを挿入する。以下、マージ
ンビットパターンが出現する区間をマージンビット区間
とする。
【0035】(a)は、情報データとして0が連続する
任意の区間のDSVが0になるようにマージングビット
を設定した場合のビットパターンである。DSVは、変
調信号がプラスを継続している場合にはチャンネルクロ
ック毎に+1し、マイナスを継続している場合にはチャ
ンネルクロック毎に−1して算出する。DSVの値は、
任意のサンプリング周期(図の矢印で示された区間)経
過時におけるDSVの加算値である。EFM変調の場
合、マージンビットパターンを選択することにより、D
SVをプラス方向またはマイナス方向に変化させること
ができる。例えば、(a)の場合、情報ビット(=0)
の後に続くマージンビットとして、000のパターンを
設定することにより、DSVが0に近づくようにしてい
る。通常の区間、すなわち付加情報が挿入されない区間
では、(a)に示したように、DSV値が0に近づくよ
うにビットパターンが設定される。
【0036】一方、(b)は、(a)と同様に情報デー
タとして0が連続する任意の区間のDSVが正の値にな
るようにマージングビットを設定した場合のビットパタ
ーンである。(b)の場合、情報ビット(=0)の後に
続くマージンビットとして、111のパターンを設定す
ることにより、DSVがプラス方向に変化するようにし
ている。このように、DSVを用いて付加情報を挿入す
る区間では、付加情報に応じたDSV値となるようにマ
ージンビットパターンを選択する。
【0037】このようにしてプラス方向あるいはマイナ
ス方向にDSVを変化させ、サンプリング周期毎のDS
Vの値が予め決められたしきい値を超えるようにする。
再生側では、サンプリング周期でのDSVがしきい値を
超えた場合に、付加情報を検出したと判定する。しきい
値は、複数あってもよい。例えば、しきい値を+1と−
1に設定し、サンプリング周期でのDSVが+1より大
きい場合にはビット1と、−1より小さい場合にはビッ
ト0と判定することもできる。このようにすれば、付加
情報の1/0の情報をDSVによりそのまま記録するこ
とができる。
【0038】また、付加情報を挿入する区間は、付加情
報に応じて予め設定しておく。例えば、光ディスクの全
記憶領域にわたって所定の周期毎のDSVを付加情報に
応じた値となるようにEFMビットストリームを生成す
ることもできる。この場合、かなりの量の付加情報を記
録することができる。また、付加情報がそれほど大きく
ない場合、記憶領域の開始時点から付加情報のビット数
×サンプリング周期間の区間で付加情報に応じたEFM
ビットストリームを生成することもできる。
【0039】DSVを用いて付加情報を記録する一例を
図3で説明する。図3は、本発明の一実施の形態である
光ディスクのDSVパターンの一例である。ここでは、
8ビットの付加情報(11011100)をビットデー
タとして順次記録するとしている。また、しきい値は、
例えば±10とし、サンプリング毎にDSV値をリセッ
トし、そのサンプリング区間のDSV値がしきい値を超
えたものを有効データとして扱う。
【0040】付加情報の最初の記録を行なう記録ビット
が1であるので、記録開始時点から1サンプリング周期
経過時点でのDSVが10を超えるように、上記説明の
手順でDSVを変化させて変調を行なう。続く記録ビッ
トも1であるので、2サンプリング周期経過時点でのD
SVが10を超えるように変調を行なう。続く記録ビッ
トが0であるので、3サンプリング周期経過時点でのD
SVが−10より小さくなるように、DSVがマイナス
方向に変化するよう変調を行なう。以下、付加情報の記
録ビットに合わせてDSVを変化させる変調処理を行な
う。
【0041】このようにしてサンプリング周期毎のDS
Vが、情報データに付加する付加情報に応じた値をとる
ように変調された変調信号が記録された光ディスク原盤
が作成される。この本発明に係る光ディスクは、上記説
明のようにDSVを利用して付加情報が記録される。さ
らに、付加情報の1または0に対応させて、DSVが正
と負等、1/0を区別することの可能な値をとるように
変調を行なえば、付加情報がそのまま記録された変調信
号を生成することができる。このため、例えば、ディス
クの製造元等の識別情報や、情報データが暗号化されて
いる場合、復号化に必要な復号鍵等の情報を変調信号に
埋め込むことができる。
【0042】DSVは、EFM変調時に生成される情報
で、光ディスク再生装置の復調とデコードから取得する
ことはできない。一般に、記録型と再生専用の光ディス
クの両方が記録再生できる光ディスク装置等では、元の
光ディスクに記録された情報を読み込み、復調とデコー
ドを施して情報データを再生した後、新たにEFM変調
を行なってコピー先の光ディスクに記録する。このた
め、DSVにより表現される付加情報を記録型と再生専
用の光ディスクの両方が記録再生できる光ディスク装置
等でコピーすることはできず、コピー防止対策として有
効である。
【0043】上記説明は、EFM変調を行なうCDにつ
いてであるが、これは、DVDが行なっているEFM+
変調信号を記録する光ディスク原盤作成装置にも適用す
ることができる。EFM+変調では、1シンボル(8ビ
ット)のデータを16ビットに変換する際、先行する情
報ビットのステートに応じてビットパターンが設定され
る。このとき、EFM変調と同様に、サンプリング周期
毎のDSVが付加情報に応じた値となるようなビットパ
ターンを選択するように変調処理を行なう。
【0044】次に、上記説明の光ディスクを再生する光
ディスク再生装置について、光ディスクがCDの例で説
明する。図4は、本発明の一実施の形態である光ディス
ク再生装置の構成図である。
【0045】本発明に係る光ディスク再生装置である光
ディスクプレイヤー400は、本発明に係る光ディスク
であるCD240から記録データを読み込む光ピックア
ップ410、光ピックアップ410の読み込んだ信号に
EFM変調とCICRデコードを施して元の情報データ
を復号化するCD信号処理部420、EFM信号のDS
Vを算出して解析を行なうDSV回路430、及びDS
Vの解析を行なうDSV解析手段であるとともに、装置
全体を制御するCPU440とから構成される。
【0046】CD240は、本発明に係る光ディスクで
あり、所定の情報データとともにDSVを用いて表現さ
れた付加情報が変調信号として記録されている。光ピッ
クアップ410は、CD240にレーザー光を照射し
て、CD240に記録された情報を読み出して波形の整
形を行い、EFM復調前のEFM信号を再生し、CD信
号処理部420へ出力する。
【0047】CD信号処理部420は、EFM信号にE
FM復調とCIRCデコードを施して、CD240に記
録された情報データを復号化する信号処理手段である。
また、この実施の形態では、光ピックアップ410から
入力したEFM信号と、信号処理により生成したチャン
ネルクロックとをDSV回路430へ送る。
【0048】DSV回路430は、EFM信号からサン
プリング周期毎のDSV値を算出し、その解析を行な
う。図5は、本発明の一実施の形態である光ディスク再
生装置におけるDSV回路の構成図である。図4と同じ
ものには同じ番号を付し、説明は省略する。DSV回路
430は、EFM信号を入力し、そのDSVを加算する
DSV加算部431、サンプリング周期のトリガを発生
させるカウンタ432、及びDSV加算部431の算出
したDSV値を記憶するDSV付加情報レジスタ433
とから構成される。
【0049】DSV加算部431は、EFM信号とチャ
ンネルクロックを入力し、チャンネルクロックの分解能
でEFM信号のレベルを加算する。信号レベルがHig
hの場合は+1を加算し、Lowの場合は−1を加算し
てDSV値を算出する。算出されたDSV値は、DSV
付加情報レジスタ433へ送る。カウンタ432は、チ
ャンネルクロックの一定周期をカウントし、DSVのサ
ンプリング周期をトリガとして発生させ、DSV付加情
報レジスタ433へ送る。DSV付加情報レジスタ43
3は、カウンタ432から入力するトリガの間隔で、D
SV加算部431の出力であるDSV値を格納する。格
納されたDSV値は、CPU440から読み出しができ
る。
【0050】このようにして、DSV回路430は、サ
ンプリング周期毎のDSV値をDSV付加情報レジスタ
433へ格納する。また、図5のDSV回路430は、
デジタル回路でEFM信号を積算しているが、EFM信
号のエンベロープをアナログ回路で積分することによ
り、DSVの変化を取り出すことができる。このよう
に、DSVの変化を取り込む回路は、デジタル回路でも
アナログ回路でも実現可能で、自由度がある。
【0051】図4に戻って説明する。CPU440は、
DSV回路430がサンプリング周期毎に算出し、DS
V付加情報レジスタ433に保存したDSV値を解析す
るDSV解析手段であるとともに、解析結果に応じて装
置全体の制御を行なう。DSV回路430の算出したD
SV値が予め決められたしきい値を超えているかどうか
を解析し、付加情報の有無を判定する。DSV値がしき
い値を超えていた場合には、付加情報があると判断す
る。DSVの変化パターンによって表された付加情報、
及びディスク識別情報あるいは復号鍵等の1/0の付加
情報が検出された場合は、この付加情報を取得する。不
正コピー防止対策として、EFM信号の所定の区間にお
いてDSVの変化を特定の変化パターンで変化させてい
るような場合、この区間のDSV変化パターンを解析
し、予め決められたDSV変化パターンと一致している
かどうかを判定する。一致している場合には、正規のデ
ィスクであると判定し、情報データの再生を許可する。
例えば、CD240が音楽CDである場合、復号化され
たデータをD/Aコンバータ(図示せず)によりオーデ
ィオ信号に変換し、スピーカ(図示せず)より出力す
る。また、存在していない場合には、不正コピーされた
ディスクであることの判定を行ない、情報データの再生
を中断する等の制御を行なう。
【0052】このような構成の光ディスク再生装置の動
作及び光ディスク再生方法について説明する。光ディス
クプレイヤー400は、情報データと付加情報とが変調
されて記録されたCD240の記録データを光ピックア
ップ410によって読み出す。読み出されたEFM信号
は、CD信号処理部420においてEFM復調とCIR
Cデコード処理が施され、情報データが復号化される。
一方、DSV回路430により、サンプリング周期毎の
DSVが算出され、DSV付加情報レジスタ433に格
納される。CPU440は、DSV回路430によって
算出されたDSVを解析し、付加情報の有無を判定す
る。付加情報があった場合には、DSVにより表現され
た付加情報の再生を行なう。さらに、必要に応じて、付
加情報の有無、あるいは再生された付加情報に応じて装
置全体の動作制御を行なう。
【0053】例えば、正規のCD240には、EFM信
号の所定の区間、例えば、記録開始時点から予め決めら
れたサンプリング周期が経過するまでの区間等に、不正
コピー防止に関する情報が付加情報としてDSVを用い
て記録されているとする。CPU440は、DSV回路
430の算出した記録開始時点から予め決められたサン
プリング周期が経過するまでの区間のDSVを解析し、
不正コピー防止に関する情報の有無をチェックする。存
在しない場合、あるいは、予め決められた不正コピー防
止に関する情報と一致していない場合は、CD240は
不正コピーされたものであると判定して、CD240の
情報データ再生を中止する。
【0054】また、再生装置において、ディスク識別情
報を付加情報としてDSVを用いて表した変調信号を記
録した光ディスクからディスク識別情報を再生し、これ
を用いることもできる。
【0055】さらに、情報データが暗号化されており、
その復号鍵が付加情報として暗号化された情報データと
ともに変調されて記録されている光ディスクを再生する
光ディスク再生装置も提供できる。光ディスクには、D
SVを用いて表された復号鍵が記録されている。光ディ
スク再生装置は、光ディスクの変調信号から暗号化され
た情報データを再生するとともに、サンプリング周期毎
のDSVを算出して復号鍵を再生する。続いて、再生さ
れた復号鍵を用いて暗号化された情報データの復号化を
行ない、アプリケーションで使用可能な情報データを再
生する。
【0056】このように、従来の光ディスクプレイヤー
に、DSV回路430を搭載することで光ディスクの付
加情報を読み出して利用することができる。また、付加
情報はCD信号処理部420で生成することができない
ため、有効な不正コピー防止対策が搭載されることにな
る。
【0057】上記説明は、EFM変調を行なうCDにつ
いてであるが、これは、光ディスク原盤作成装置と同様
に、DVDが行なっているEFM+変調信号を再生する
光ディスク再生装置にも適用することができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ディスク
は、変調時、所定の周期でサンプリングされるDSVが
付加情報に応じた値となるように変調が行なわれ、生成
された変調信号に応じた記録がなされている。このよう
に本発明では、所定の周期でサンプリングされるDSV
によって任意の付加情報が表現されているため、光ディ
スクのフォーマットを変更することなく、付加情報を記
録し、かつ読み出すことが可能となる。この付加情報
は、不正コピー防止のための情報や光ディスクの識別情
報、復号鍵等である。DSVは変調時に設定される情報
で、復調とデコードから取得することはできず、データ
コピーが不可能である。このため、DSVにより表現さ
れる付加情報を記録型と再生専用の光ディスクの両方が
記録再生できる光ディスク装置等でコピーすることはで
きず、コピー防止対策として有効である。
【0059】本発明の光ディスク原盤作成装置は、マス
ターに記録された所定の情報データを再生し、変調処理
を行なってビットパターンに変換する。このとき、ビッ
トパターンのDSVが付加情報に応じた値となるように
変換される。生成されたビットパターンは、変調信号と
して出力される。このように、所定の周期でサンプリン
グされるDSVを用いて付加情報を表現しているため、
光ディスクのフォーマットを変更することなく、付加情
報を記録することができる。この付加情報は、不正コピ
ー防止のための情報や光ディスクの識別情報、暗号鍵
等、任意の用途に使用することができる。また、DSV
を設定し、これに合わせてビットパターンを設定するだ
けであるので、光ディスク生産コストが上がることがな
い。
【0060】本発明の光ディスク再生装置は、光ディス
クに記録された変調信号を読み出し、記録された所定の
情報データを復号化する。このとき、変調信号のDSV
を算出して解析し、付加情報の有無を判定し、付加情報
があればこれを取得する。このように、読み出した変調
信号の復調とともにDSVで表現された付加情報を取得
することが可能となる。この結果、光ディスクのフォー
マットを変更することなく、付加情報を記録し、かつ読
み出すことができる。DSVを用いて表される付加情報
は、復調とデコードから取得することはできないため、
コピー防止対策の有効な手段となる。
【0061】本発明の光ディスク原盤作成方法では、所
定の情報データと付加情報とを入力し、所定の情報デー
タをビットパターンに変換する。このとき、ビットパタ
ーンは、所定の周期でサンプリングされるDSVが付加
情報に応じた値となるように生成される。次に、このビ
ットパターンから成る変調信号に基づいて光ディスク上
にピットを形成し、光ディスク原盤を作成する。このよ
うに、付加情報に応じたDSVとなるようにビットパタ
ーンが設定されて変調が行なわれるため、光ディスクの
フォーマットを変更することなく、付加情報を記録し、
かつ読み出すことができる。また、DSVを設定するだ
けであるので、光ディスク生産コストが上がることがな
い。
【0062】本発明の光ディスクの再生方法では、光デ
ィスクに記録された情報を読み出し、その変調信号に復
調及びデコード処理を行って光ディスクに記録された所
定の情報データを復号化する。また、変調信号のDSV
値を算出し、このDSV値を解析することにより情報デ
ータに付加された付加情報あるいは前記付加情報の有無
を含む付加情報に関する情報を取得する。このように、
読み出した変調信号の復調とともに変調信号のDSV値
で表現された付加情報を取得することが可能となる。こ
の結果、光ディスクのフォーマットを変更することな
く、付加情報を記録し、かつ読み出すことができる。D
SV値を用いて表される付加情報は、復調とデコードか
ら取得することはできないため、コピー防止対策の有効
な手段となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である光ディスク原盤作
成装置の構成図である。
【図2】EFMビットパターンの一例である。
【図3】本発明の一実施の形態である光ディスクのDS
Vパターンの一例である。
【図4】本発明の一実施の形態である光ディスク再生装
置の構成図である。
【図5】本発明の一実施の形態である光ディスク再生装
置におけるDSV回路の構成図である。
【図6】EFM変調された変調信号の波形の一例であ
る。
【符号の説明】
100・・・EFM信号送出装置、110・・・情報再生手
段、120・・EFM変調手段、130・・・EFM出力手
段、210・・・マスターの光ディスク、220・・・付加情
報、230・・・光ディスク原盤、300・・・レーザービー
ムレコーダ
フロントページの続き (72)発明者 先納 敏彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 株式 会社ソニー・ディスクテクノロジー内 (72)発明者 碓氷 吉伸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 株式 会社ソニー・ディスクテクノロジー内 Fターム(参考) 5D044 BC03 CC04 DE49 GK17 GL01 GL02 GL20 GL21 5D090 AA01 BB02 CC14 DD03 DD05 FF42 GG11 5D121 AA09 HH15

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変調された所定の情報データが記録され
    た光ディスクにおいて、 所定の周期でサンプリングされるDSV(Digital Sum
    Variation)が前記所定の情報データに付加される付加
    情報に応じた値となるように変調された前記所定の情報
    データの変調信号が記録されたことを特徴とする光ディ
    スク。
  2. 【請求項2】 前記変調信号は、前記DSVが前記付加
    情報の1または0の値に対応して正の値または負の値に
    なるように変調されることを特徴とする請求項1記載の
    光ディスク。
  3. 【請求項3】 前記変調信号は、8−14変調信号(E
    FM信号)であることを特徴とする請求項1記載の光デ
    ィスク。
  4. 【請求項4】 前記変調信号は、8−16変調信号(E
    FM+信号)であることを特徴とする請求項1記載の光
    ディスク。
  5. 【請求項5】 前記付加情報は、前記光ディスクに記録
    された情報データの不正コピー防止に関する情報である
    ことを特徴とする請求項1記載の光ディスク。
  6. 【請求項6】 前記付加情報は、前記光ディスクを識別
    可能にするディスク識別情報であることを特徴とする請
    求項1記載の光ディスク。
  7. 【請求項7】 前記所定の情報データは暗号化されてお
    り、前記付加情報は、前記暗号化された所定の情報デー
    タの復号化に必要な復号鍵であることを特徴とする請求
    項1記載の光ディスク。
  8. 【請求項8】 所定の情報データを変調して記録し、光
    ディスク原盤を作成する光ディスク原盤作成装置におい
    て、 前記所定の情報データが記録されているマスターの全情
    報領域から前記光ディスク原盤に記録する前記所定の情
    報データを再生する情報再生手段と、 前記情報再生手段により再生された前記所定の情報デー
    タの変調時に、所定の周期でサンプリングされるDSV
    が前記所定の情報データに付加する付加情報に応じた値
    となるようなビットパターンを生成する変調手段と、 前記変調手段によって生成されたビットパターンに応じ
    て変調信号を出力する変調信号出力手段と、 を有することを特徴とする光ディスク原盤作成装置。
  9. 【請求項9】 前記変調手段は、前記付加情報に応じて
    前記ビットパターンの任意の区間における複数の前記D
    SVが予め決められたしきい値を超える値となるように
    変調を行なう請求項8記載の光ディスク原盤作成装置。
  10. 【請求項10】 前記変調手段は、前記DSVが前記付
    加情報の1または0の値に対応して正の値または負の値
    になるように変調を行なうことを特徴とする請求項8記
    載の光ディスク原盤作成装置。
  11. 【請求項11】 変調された所定の情報データが記録さ
    れた光ディスクから前記所定の情報データを再生する光
    ディスク再生装置において、 前記光ディスクにレーザー光を照射して情報を読み出
    し、前記光ディスクに記録された変調信号を再生する光
    ピックアップ部と、 前記変調信号に復調及びデコードを施して前記所定の情
    報データを復号化する信号処理手段と、 所定の周期における前記変調信号のDSVを算出するD
    SV算出手段と、 前記算出されたDSVを解析して前記所定の情報データ
    に付加された付加情報の有無を判定し、前記付加情報が
    あった場合にはこれを取得するDSV解析手段と、 を有することを特徴とする光ディスク再生装置。
  12. 【請求項12】 前記DSV解析手段は、予め決められ
    た前記変調信号の所定の区間において算出された前記D
    SVの値が予め決められたしきい値を超えている場合に
    付加情報があると判定することを特徴とする請求項11
    記載の光ディスク再生装置。
  13. 【請求項13】 前記DSV解析手段は、前記所定の周
    期毎に算出される前記DSVの値に応じて1また0のビ
    ット情報を生成し、前記ビット情報に基づいて前記付加
    情報を再生することを特徴とする請求項11記載の光デ
    ィスク再生装置。
  14. 【請求項14】 所定の情報データを変調して記録し、
    光ディスク原盤を作成する光ディスク原盤作成方法にお
    いて、 前記所定の情報データ及び前記所定の情報データに付加
    する付加情報とを入力し、 前記所定の情報データの1シンボルを所定のビットパタ
    ーンに変調する際に、所定の周期でサンプリングされる
    DSVが前記付加情報に応じた値となるようなビットパ
    ターンを生成し、 前記生成されたビットパターンから成る変調信号に基づ
    いて前記光ディスク原盤に照射するレーザー光を制御し
    て前記光ディスク原盤に前記所定の情報データ及び前記
    付加情報とを記録する手順を有することを特徴とする光
    ディスク原盤作成方法。
  15. 【請求項15】 変調された所定の情報データが記録さ
    れた光ディスクから前記所定の情報データを再生する光
    ディスク再生方法において、 前記光ディスクにレーザー光を照射して前記光ディスク
    に記録された変調信号を再生し、 前記変調信号に復調及びデコードを施して前記光ディス
    クに記録された所定の情報データを復号化するととも
    に、前記変調信号のDSVを算出し、前記DSVを解析
    して前記所定の情報データに付加された付加情報の有無
    を判定し、前記付加情報があった場合にはこれを取得す
    る手順を有することを特徴とする光ディスクの再生方
    法。
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