JP2002197268A - ローン管理システム、その方法及びコンピュータシステムにローンの管理を行わせるためのコンピュータソフトウエアプログラム製品 - Google Patents
ローン管理システム、その方法及びコンピュータシステムにローンの管理を行わせるためのコンピュータソフトウエアプログラム製品Info
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- JP2002197268A JP2002197268A JP2000399483A JP2000399483A JP2002197268A JP 2002197268 A JP2002197268 A JP 2002197268A JP 2000399483 A JP2000399483 A JP 2000399483A JP 2000399483 A JP2000399483 A JP 2000399483A JP 2002197268 A JP2002197268 A JP 2002197268A
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- Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
Abstract
のリスク計量を行え、これを管理することができるロー
ン管理システム及びその方法を提供する。 【解決手段】 ローン管理システム1を、リスク計量装
置2と、ローン契約処理装置3とから構成する。リスク
計量装置2は、個人の住宅ローンの貸出残高に対するリ
スク(信用リスク及び信用コスト)4を計量して出力す
る。ローン契約処理装置3は、前記リスク4に基いて新
規審査におけるローン設定条件の決定ルール5を生成
し、住宅ローンの申込に係る顧客毎の属性等を前記ロー
ン設定条件の決定ルール5に適用して当該顧客に対する
ローン設定条件6を提示する。
Description
のリスクを計量することができ、これに基づいて当該ロ
ーンを管理することができるローン管理システム、その
方法及びコンピュータシステムにローンの管理を行わせ
るためのコンピュータソフトウエアプログラム製品に関
するものである。
個人に対する住宅融資(住宅ローン)事業を行ってい
る。このようなローン事業においては、ローンの貸出残
高に関するリスクを管理することが求められる。
については、従来、過去のデフォルト(代位弁済)発生
件数及びその金額を集計してその平均値を算出する等の
全体的な分析にとどまっており、ローン借入者の属性
(収入金額、保有資産、年齢等)やローン案件の属性
(購入物件、借入比率、公的借入の有無等)等の個別の
要因及びそれらの組み合わせは反映されていない。
表しているため、過去の業績推移や財務状況等の具体的
な数値に基づきリスクの判定を個別に行うことができる
が、個人の場合は、本人等から直接収支、健康状況等を
確認する以外にないため、全借入者に対して個別かつ継
続的に管理することは実質的に不可能である。このた
め、前述したように、個人ローンのリスク計量方法で
は、従来、過去のデフォルト(代位弁済)発生件数及び
その金額を集計してその平均値を算出する等の全体的な
分析にとどまっている。
ク計量方法においては、以下のような解決するべき課題
が有る。
生率は、一般に、借入からの経過年数によって異なった
り、また、景気の動向による収入見込みや物件の価値の
変化によって異なることが予想される。このため、前記
平均値による方法ではデフォルト率を正確に予測するこ
とは出来ない。
は統計処理に必要なデフォルト発生の実績がない場合に
は有効なリスク計量が行えない。このため、当初の設計
条件のままで当該商品の販売を数年間実施し、その実績
を入手した後でないと、商品設計の改定や審査基準の妥
当性を検証できないということがある。
れたものであり、コンピュータシステムを利用し、個人
ローンのリスク計量を行え、これを管理することができ
るローン管理システム及びその方法を提供することを目
的とする。
は、より簡単な処理手順で個人ローンの特性に応じて適
切なリスク管理を行えるローン管理システム、その方法
及びコンピュータシステムにローンの管理を行わせるた
めのコンピュータソフトウエアプログラム製品を提供す
ることにある。
は、より簡単な処理手順で経済環境の変化に応じた適切
なリスク管理を行えるローン管理システム、その方法及
びコンピュータシステムにローンの管理を行わせるため
のコンピュータソフトウエアプログラム製品を提供する
ことにある。
は、デフォルト件数の実績が少ない場合であっても、よ
り簡単な処理手順で個人ローンの特性に応じたリスク管
理を行えるローン管理システム、その方法及びコンピュ
ータシステムにローンの管理を行わせるためのコンピュ
ータソフトウエアプログラム製品を提供することにあ
る。
め、この発明の第1の主要な観点によれば、金融機関に
おけるローンを管理するためのシステムであって、分析
対象のローン債権の取扱件数及びその金額を含む顧客及
び案件の属性を格納する分析対象情報格納手段と、過去
のデフォルト件数及びその金額を格納するデフォルト実
績格納手段と、少なくとも、現在の経済環境変化を表す
係数を変数として格納する変数格納手段と、前記ローン
債権の経過年数毎の過去のデフォルト件数に基いて、経
過年数毎のローン債権の瞬間死亡率若しくは生存率を算
出し、これに前記変数格納手段に格納された現在の経済
環境変化を表す係数を適用することで、取扱ローンのハ
ザード(瞬間死亡率)モデルを生成するハザードモデル
生成手段と、前記ハザードモデルに基いてデフォルト件
数を生成し、これを前記分析対象情報格納手段に格納さ
れた分析対象のローン債権の取扱件数及びその金額に適
用することで、前記分析対象のローン債権に関して将来
起こり得る代位弁済の分布を算出し、これをリスク値と
して出力するローンリスク出力手段とを有することを特
徴とするローン管理システムが提供される。
別のローン債権の代弁発生件数を推計し、その値に対し
て経済環境等の要因を織り込んでハザードモデルを構築
できる。そして、例えば、このハザードモデルから得ら
れるローン経年数毎の代位弁済件数を平均値と仮定して
乱数発生による想定代弁発生件数の生起を行い、この想
定代弁発生件数に対応する代弁金額を求める。この代位
弁済金額算出のシミュレーションを、例えば10000
回繰り返し行う(モンテカルロシミュレーション)こと
で、代弁発生件数に対応する代弁金額分布を算出し、そ
の分布を基に、例えば、平均損失額、単年度の最大損失
額を算出することができる。また、過去の代位弁済債権
回収実績に基いて、経過年数毎の実績値に基づく回収率
と同様のデータ群からのシミュレーションで得た回収率
とを比較し、いずれか低い方による回収額を回収率考慮
前損失額から控除して最終的なリスク額として算出する
ことができる。
現在の経済環境を考慮して行うことができる効果があ
る。また、デフォルト件数のデータが不足している場合
であっても、これを補って有効な推計を行うことができ
る。
債権を前記顧客及び案件の属性の質に基いて、複数の異
なる基礎セグメントに分類する分類手段を有し、前記ハ
ザードモデル生成手段は、この基礎セグメント毎に前記
ハザードモデルを生成するものである。
ハザードモデル生成手段は、前記ローン債権の経過年数
毎の過去のデフォルト実績のうち、経済環境変化の影響
を受けていない情報に基づいて生成した基準ハザード曲
線を、分析年度の経済環境変化係数に基づいて所定量シ
フトさせることで、取扱ローンのハザードモデルを生成
するものである。
システムは、前記ローンリスク出力手段によって出力さ
れたローンリスクに、ローン設定申し込みに係る顧客及
び案件の属性を適用することで、当該顧客の返済能力を
分類する返済能力分類手段と、この分類された返済能力
に応じて、ローン設定条件を決定するローン設定条件決
定手段とをさらに有する。
前記顧客の返済能力に応じて、担保掛目若しくは適用金
利を決定するものであることが好ましい。そして、前記
ローン設定条件決定手段で決定したローン設定条件をロ
ーン契約窓口のコンピュータに提示するローン設定条件
提示手段をさらに有することが望ましい。
におけるローンを管理するための方法であって、過去の
ローン債権の経過年数毎のデフォルト件数に基いて、経
過年数毎のローン債権の瞬間死亡率若しくは生存率を算
出し、これに現在の経済環境変化を表す係数を適用する
ことで、取扱ローンのハザード(瞬間死亡率)モデルを
生成するハザードモデル生成工程と、前記ハザードモデ
ルに基いてデフォルト件数を生成し、これを前記分析対
象情報格納工程に格納された分析対象のローン債権の取
扱件数及びその金額に適用することで、前記分析対象の
ローン債権に関して将来起こり得る代位弁済の分布を算
出し、これをリスク値として出力するローンリスク出力
工程とを有することを特徴とするローン管理方法が提供
される。
権の質に基いて求められたローンリスクに、ローン設定
申し込みに係る顧客及び案件の属性を適用することで、
当該顧客の返済能力を分類する返済能力分類手段と、こ
の分類された返済能力に応じて、ローン設定条件を決定
するローン設定条件決定手段とを有するローン管理シス
テムが提供される。
権の質に基いて求められたローンリスクに、ローン設定
申し込みに係る顧客及び案件の属性を適用することで、
当該顧客の返済能力を分類する返済能力分類工程と、こ
の分類された返済能力に応じて、ローン設定条件を決定
するローン設定条件決定工程とを有するローン管理方法
が提供される。
ータシステムを制御して金融機関におけるローンを管理
させるためのコンピュータソフトウエアプログラム製品
であって、記憶媒体と、前記記憶媒体に記憶され、分析
対象のローン債権の取扱件数及びその金額を含む顧客及
び案件の属性を格納する分析対象情報格納手段と、前記
記憶媒体に記憶され、過去のデフォルト件数及びその金
額を格納するデフォルト実績格納手段と、前記記憶媒体
に記憶され、少なくとも、現在の経済環境変化を表す係
数を変数として格納する変数格納手段と、前記記憶媒体
に記憶され、前記ローン債権の経過年数毎の過去のデフ
ォルト件数に基いて、経過年数毎のローン債権の瞬間死
亡率若しくは生存率を算出し、これに前記変数格納手段
に格納された現在の経済環境変化を表す係数を適用する
ことで、取扱ローンのハザード(瞬間死亡率)モデルを
生成するハザードモデル生成手段と、前記記憶媒体に記
憶され、前記ハザードモデルに基いてデフォルト件数を
生成し、これを前記分析対象情報格納手段に格納された
分析対象のローン債権の取扱件数及びその金額に適用す
ることで、前記分析対象のローン債権に関して将来起こ
り得る代位弁済の分布を算出し、これをリスク値として
出力するローンリスク出力手段とを有することを特徴と
するコンピュータソフトウエアプログラム製品が提供さ
れる。
ータシステムを制御して金融機関におけるローンを管理
させるためのコンピュータソフトウエアプログラム製品
であって、記憶媒体と、前記記憶媒体に記憶され、ロー
ン債権の質に基いて求められたローンリスクに、ローン
設定申し込みに係る顧客及び案件の属性を適用すること
で、当該顧客の返済能力を分類する返済能力分類手段
と、前記記憶媒体に記憶され、この分類された返済能力
に応じて、ローン設定条件を決定するローン設定条件決
定手段とを有するコンピュータソフトウエアプログラム
製品が提供される。
は、次の発明の実施の形態の項と添付した図面とによっ
て、より明確に理解することができる。
面を参照して説明する。
ローン管理システム1は、大きく分けてリスク計量装置
2と、ローン契約処理装置3とからなる。リスク計量装
置2は、個人の住宅ローンの貸出残高に対するリスク
(信用リスク及び信用コスト)4を計量して出力する機
能を有する。前記ローン契約処理装置3は、前記のリス
ク4に基いて新規審査におけるローン設定条件の決定ル
ール5を生成し、住宅ローンの申込に係る顧客毎の属性
等を前記ローン設定条件の決定ルール5に適用して当該
顧客に対するローン設定条件6を提示する機能を有する
ものである。
は、図2に示すように、大きく分けて、過去の住宅ロー
ンの取扱実績情報8に基づいて基礎セグメント9の設定
を行う基礎セグメント設定ユニット10と、この基礎セ
グメント9の各セグメント毎に経済環境変数12を考慮
したハザードモデル11(後で詳しく説明する)を構築
し、これに分析対象年度の住宅ローン取扱情報13を適
用することで、経年毎の代弁発生件数14の推計を行う
代弁発生件数推計ユニット15と、推計された代弁発生
件数14に基づいて代弁発生金額(回収率考慮前の損失
額)16の推計を行う代弁金額推計ユニット17と、前
記代弁発生金額16に所定の回収率18を加味すること
で前記信用リスク4(信用コスト量及び同リスク量)を
計量して出力するリスク計量ユニット19とからなる。
これら各ユニットは、実際には、コンピュータシステム
の例えばハードディスク等の記憶媒体に格納されたコン
ピュータソフトウエアプログラムであり、図示しないC
PUによってRAM上に展開され実行されることでこの
発明の実施形態としての機能を発揮する。
なお、図3に示すのは、このリスク計量装置2によるリ
スク計量体系を示す模式的なフローチャートであり、以
下、適宜このフローチャート中の各ステップを示す符号
(S1〜S10)を参照して説明することにする。
2に示す前記基礎セグメント設定ユニット10は、過去
の住宅ローン債権の取扱実績情報8(返済実績及びデフ
ォルト実績情報)に基き、これをグループ分けするのに
最適な複数のセグメント、すなわち基礎セグメント9を
設定するものである(図3のステップS1)。
る基本的な考え方について説明する。
件の属性(購入物件の特性)毎に、住宅ローン債権に関
するデフォルトの発生に異なった傾向を見出すことがで
きるという観点に基いて設定されるものである。この基
礎セグメント設定ユニット10は、過去の住宅ローン債
権の取扱実績情報8をデータマイニングの手法により判
別分析することによって、顧客のライフステージと購入
物件の特性の関連により、ローン債権のタイプを分かり
やすく表現する組合わせを探し出し、基礎セグメント9
を設定する。この際、電子化データの整備状況、各セグ
メントに属するサンプルデータ数のバランス等に留意す
る。
行のローン債権の初期属性(申込書ベース)を用いて、
その後の代弁状況を分析することで、図4に示すような
基礎セグメント判別ツリー20を構築した。すなわち、
この基礎セグメント判別ツリー20では、分岐条件とし
て、ルートノードから順に、資金使途21、調達金額2
2(購入物件価格)、自己資金比率23、調達金額2
4、受付時年齢25、住宅金融公庫等公的借入の有無2
6を採用し、住宅ローン債権を、超高額27、高額資金
大28、中低額資金大29、高額資金小30、若年公有
(公庫使用有り)31、若年公無32、中高年公有3
3、中高年公無34、肩代り35、及びその他36の1
0個の基礎セグメント9に分類するようになっている。
この基礎セグメント判別ツリー20は前記基礎セグメン
ト9として出力されメモリに格納されるようになってい
る。
合わせで定義される顧客セグメントが明確になる等の特
徴がある。前記10個の各セグメント27〜36におい
て、図中の右端のボックス27a〜36aの下段に示す
のが、このセグメントにおける代弁発生率(デフォルト
発生率)である。このように各セグメントに分類された
債権においては、デフォルト発生について、おおむね一
定の振る舞いを見せるものとして、以下の推計を行う。
生件数推計ユニット15においては、生存時間解析の手
法を応用することで、前記各基礎セグメント9毎のハザ
ードモデル11を構築し(ステップS2、S3)、この
ハザードモデル11による推計値を平均的な代弁発生件
数14として推計・出力する(ステップS4)。
方を説明する。
ると、図5に示すように、代弁発生件数は各年で一様に
発生するのではなく、経過年数に応じて発生件数が異な
り、かつ、中央付近に山を持つような形状をしているこ
とが分かる。これは、初期の返済計画に無理がある債権
が徐々に代弁に至るため件数は増加していくが、ある年
数返済実績を積むと代弁発生は初期の返済計画の良し悪
しではなくその他の偶発的な事象(例えば経済環境の変
化等)により発生すると考えられるためである。このよ
うな曲線を持つ代弁発生の確率過程を分析するために
は、生存時間解析によるハザードモデル構築が有効な手
段である。
ある現象(死亡、故障など)が起こるまでの時間(生存
時間)を対象とした分析手法である。この手法は、信頼
性工学の分野において故障が起こるまでの時間解析、医
療分野での死亡(或いは発病)までの時間解析に活用され
ている。ローン信用リスク計量化の場面でも、代弁を債
権の死亡と捕らえることで、代弁確率のモデルとして適
用することが可能と考えられる。
の手法を応用して、住宅ローン債権の代弁発生率を、代
弁発生までの期間構造(経過年数)によって説明するモデ
ルを構築し、代弁発生率及び代弁発生件数の推計を行
う。この実施形態では、代弁発生率を、代弁発生までの
期間構造(経過年数)、基礎的な債権の質(基礎セグメ
ント9)、社会経済環境を明示的に考慮して導出するよ
うになっている。
により解説し、具体的に生存時間から代弁発生率の関係
を導出する過程を示す。
と生存曲線である。生存率とは、ある観察対象の生存時
間に着目し、時間の経過とともにどの程度の個体が生存
し続けるか(死亡するか)を確率的に表現したものであ
る。生存曲線とは生存率と生存時間の関係を描いた曲線
のことである。推計方法は、生存時間解析の推計で一般
に利用されるカプラン・マイヤー法を採用する。
体を生存期間の短い時間から順にならべ、死亡が観察さ
れるたびに生存率を計算する。そして、生存の場合は観
察数のみを減じていく。このことで、固体の生存時間に
応じた生存率を算出することができる。
間死亡率)と呼ばれるものが、この実施形態で推計対象
となる代弁発生確率である。このハザードは、生存率を
時間tの関数S(t)とすると、ハザード(関数)=−
d/dt・S(t)/S(t)で表される。生存率(曲
線)とこのハザードとの関係を図示すると図7のように
なる。
で、これにマイナスをつけ、さらにその時点tにおける
生存率S(t)で割ることにより導出される。この実施
形態では、時間tが離散変数である為、微係数の代わり
に差分をとることで導出する(下式)。 代弁発生確率h(t)=−{S(t)−S(t−1)}
/S(t−1)=1−S(t)/S(t−1)
いて、実際に代弁発生確率を計算する。この代弁発生確
率(h)は、t期の期初に存在するローン債権のうち、
今t期に代弁となると想定されるローン債権の割合を示
したものであり、経過年数毎に推計される。
別の債権数(N)を求める。ここで、経過年数を求める
ためには基準日を設定する必要がある。つまり、ローン
債権がt期において何年目かということが必要である。
そこで基準となる日付を設定することになる。t期の期
初・期央・期末が考えうるが、この実施形態では、t期
間中までの経過年数を考え期央(9月末)とした。
数別)に経過年数別の代弁発生確率を乗ずることで代弁
発生件数を推計することができる。このことで、ローン
債権の経過年数と代弁発生件数(若しくはハザード発生
率)との関係を示す曲線、すなわちハザード曲線を求め
ることができる。
んで、前述の代弁発生率(ハザード率)に経済環境変化
を織り込むようになっている。この手順を図8を参照し
て説明する。
13から、経済環境変化の影響を受けていないと考えら
れるローン債権データを抽出し、そのデータをもとに各
基礎セグメント9に共通な基準ハザード曲線(図8に4
0で示す)を導出する。
メント間のリスク比を推計し、上記で求めた基準ハザー
ド曲線40をリスク比倍だけシフトさせ、基礎セグメン
ト9毎のハザード曲線(図8に41で示す)を推計す
る。
関係により、前記ハザード曲線41をシフトさせること
で最終的なハザード曲線(図8に42で示す)を得る。
く説明する。
ド曲線40を求める場合に利用する経済環境の変化を受
けていないと考えられるローン債権の範囲は、CIギャ
ップ変数(CI指数(景気一致指数)の実行時と代弁時
のギャップを示す変数)の絶対値が小さいものとした。
具体的には、CIギャップ変数の分布から、平均±0.
5×標準偏差の範囲にあるローン債権データを抽出し
た。
の算出には、比例ハザード法を用いる。すなわち、基準
ハザード曲線40の導出と、各基礎セグメント9中のセ
グメント間のリスク比(基準ハザード率の何倍となる
か、基準ハザード曲線からどの程度離れているかを表
す)を同時に推計する。
際には、この実施形態では、前記経済環境変数12とし
て景気一致指数(CI指数)を取り上げて、代弁発生率
との関係を導出した。具体的には、CI指数の実行時と
代弁時のギャップ変数と代弁発生率との関係を見るよう
にした。CI指数そのものではなくギャップ変数とする
のは、同じ経済環境でも債権毎にその受ける影響の度合
いは異なる、つまり、経済環境が実行時に比べて悪化し
た場合、当初の返済計画通りの返済が困難となる債権が
出てくると考えられるためである。
る。指数曲線のためCIギャップがマイナス方向にいく
ほど影響が強くなるが、ギャップが10低下すると代弁
発生率は約0.07%上昇するという関係にある。
ハザードモデル11を構築することができ、かつ、代弁
発生までの期間構造(経過年数)に加えて基礎的な債権
の質(基礎セグメント9)や経済環境を明示的に考慮する
ことができるから、より精度の高いハザードモデル11
を構築することが可能である。
5は、前記ハザードモデル11(図8)により求められ
るハザード率に基づいて具体的な代弁発生件数14を算
出し、出力・格納する。
そのシナリオ別に代弁発生件数14を予測することも可
能である。
モデル11から得られる推計値を別の方法で確認するた
めに、マルコフモデルによる推計を実施している(ステ
ップS5)。このマルコフモデルの基本的な考え方は、
「ある状態にある集合が、時間の経過と共に異なる状態
へと推移する際に、推移する以前の状態によってその後
の状態が規定される」というものである。
計)前記代弁金額推計ユニット17は、前記で構築した
ハザードモデル11および代弁発生件数14に基いて、
回収率を考慮する前の代弁発生金額16を推計する機能
を有する(ステップS6、S7)。
1により求められる代弁発生件数(m)は、平均mのポ
アソン分布から生起したものと考える。一般に、「ある
事象が起こる起こらないといった確率変数について、そ
の生起確率の差が大きい場合は、ポアソン分布が仮定さ
れる」からである。
計ユニット17は具体的に手順を実行する。
上記ハザードモデル11で求められる経年毎の代弁発生
件数mを平均値とするポアソン分布にしたがって発生さ
せた乱数値m1をシミュレーション1回目の想定代弁発
生件数とする(ステップS6)。
集団から債権をランダムに抽出する。その後抽出した債
権の保証残高の合計額を代弁金額S1(回収率考慮前の
損失金額)とする(ステップS7)。
すと、代弁発生件数{m1、m2、…、m10000}
に対応する代弁金額(回収率考慮前の損失額)分布{S
1、S2、…、S10000}を得ることができる。
均損失額(回収率考慮前)及び最大損失額が算出され
る。そして、これらの数値を前記代弁発生金額16とし
て出力する(ステップS8)。
ト19は、前記代弁発生金額16に所定の回収率18を
適用し、具体的に住宅ローン債権に対するリスク4(信
用リスク及び信用コスト)を導出する機能を有する(ス
テップS10)。
収率18を考慮する必要がある。このため、前記リスク
計量ユニット19は、まず、この回収率18を推計す
る。
もとに以下の2つの方法によって実行する。
債権について経過年数毎の回収率実績値...70%、 上記と同じデータ群からのシミュレーション値(10%
抽出を10000回、99%タイル値)...65% このようにして推計された回収率18はメモリに保持さ
れる。
の低い方を採用する。
ーン管理に必要となるつぎの定義式により信用コスト量
及び同率、信用リスク量及び同率を算出する。 (1)信用コスト量=回収率考慮前の平均損失額×損失
率 (2)信用コスト率=信用コスト量÷期初保証残高 (3)信用リスク量=(回収率考慮前の最大損失額×損
失率) (4)信用リスク率=信用リスク量÷期初保証残高 但し、損失率=(1―回収率) これにより各種リスク4(リスク値)を算出・出力する
ことが可能である。
4は、前記基礎セグメント9の各セグメント毎に出力、
格納されるようになっている。
して求めたリスク4に基いて顧客に対する契約条件を提
示するローン契約処理装置3について説明する。
すように、ローン契約を行おうとする顧客の属する審査
セグメント50を決定する審査セグメント決定部51
と、この審査セグメント50に前記リスク計量装置2で
求めたリスク4を適用することで、前記顧客毎の返済能
力53を決定する顧客返済能力決定部52と、顧客の返
済能力53を前記ローン設定条件決定ルール5に適用す
ることでローン設定条件6を決定し当該顧客に提示する
ローン設定条件提示部56とからなる。これらの各構成
要件も、実際には、コンピュータシステムの例えばハー
ドディスク等の記憶媒体に格納されたコンピュータソフ
トウエアプログラムであり、図示しないCPUによって
RAM上に展開され実行されることでこの発明の実施形
態としての機能を発揮する。
て説明する。
ト9として10個のセグメントからなるもの(図4に示
すツリー20)を採用した。これを顧客属性や申込案件
内容(案件属性)により細分化し、「審査マトリクス」
の基となる審査セグメントを作成する。なお、審査マト
リクスは、顧客の返済能力をデフォルト率で表現したも
のである。
のセグメント(「肩代り」を除く)に、図11(a)に
示すように、「職業の安定度(3区分)」「元金ボーナ
ス返済比率(2区分)」「購入物件(2区分)」「自己
資金比率(2区分)」「年収倍率(2区分)」「返済比
率(2区分)」の6つの説明要因を追加し、それぞれの
セグメントを96(=3×2×2×2×2×2)のサブ
セグメントに分けた。したがって、新規案件は864
(=9×96)個のセグメントに分割され、各々のセグ
メントについてデフォルト率が推定可能となる。ここ
で、上記96のセグメントを審査セグメントと称してい
る。
込があった場合(図10に示すステップS11)、前記
審査セグメント決定部51は、顧客毎の説明要因を調査
し、当該顧客が前記96のセグメント(審査セグメント
50)のいずれに属するかを判断する。そして、前記顧
客返済能力決定部52が、この顧客が属するセグメント
のデフォルト率に前記リスク計量装置2で求めた基礎セ
グメント9のセグメント間のリスク比(リスク4)を掛
け合わせることで、顧客毎のデフォルト値を算定する。
(b)に示すように、「職業タイプ(2区分)」「自己
資金比率(2区分)」「調達金額(3区分)」「返済比
率(2区分)」「元金ボーナス返済比率(2区分)」の
5つの説明要因にて48(=2×2×3×2×2)セグ
メントに分割する。但し、肩代りは1つの基礎セグメン
ト9であるから、新規案件と異なり基礎セグメント9の
リスク比を乗ずるステップは必要ない。
て、そのデフォルト値、すなわち顧客毎の返済能力53
を得ることができる(ステップS12)。ここで、前記
顧客返済能力決定部52は、返済能力53として、顧客
毎の具体的なデフォルト値の他、当該顧客が前記864
(96×9)のいずれのセグメントに属するかを出力す
る。
は、前記顧客が属するセグメントに関連付けられたロー
ン設定条件決定ルール5を取り出し(ステップS1
3)、この顧客に対するローン設定条件6として、例え
ば顧客相談窓口の端末上に提示する(ステップS1
4)。
は、前記864の審査セグメントに関連付けられた状態
で、緩和された担保掛目58及び優遇された適用金利5
9が格納されている。すなわち、前記審査セグメント5
0と基礎セグメント9とにより新規案件に対する顧客毎
のリスク4が具体的にわかるため、担保掛目58を緩和
することや、金利を優遇することで顧客の拡大を図るこ
とができる。
な対応ができ、顧客取り込みの機会を逃すことが少なく
なる。
語のうち、「デフォルト」及び「信用コスト」の意義を
説明しておく。
で認識するかについては、住宅ローン等の場合、延滞1
回から代弁まで様々な段階を想定し得る。例えば、延滞
時や代弁時などが考えられる。
合の累積デフォルト率なのか、時間を考慮したものなの
か(ハザード率、生存時間分析等)など分析枠組みに応
じて使い分ける必要もある。
ルトとしている。また、代弁率は年度期初債権数に対す
る代弁件数の割合とし、上記によれば、時間を考慮した
デフォルト率にあたる。
束通り元利金が支払われる確実性(債務履行の確実性)
の程度」のことであり、この確実性は、顧客(債務
者)の総債務の「経常的な元利支払能力」の程度と、
デフォルト時の回収可能性、つまり「最終的な弁済能
力」の2つの側面から評価することが必要であり、ロー
ンの信用リスク計量化においても同様である。
顧客(債務者)のキャッシュインとキャッシュアウトの
相対的な大きさと安定性により決定される。ただし、ロ
ーン信用リスクを、個々の顧客(債務者)のキャッシュ
インとキャッシュアウトの実数で継続的に把握すること
は困難である。このため、この実施形態のローン信用リ
スク計量化においては、申込時の顧客(債務者)属性に
よるライフスタイルの相違や借入状況等から、デフォル
トの可能性を確率的に評価することになる。
客(債務者)の(純)資産にかかわる部分である。つま
り、当該ローンの担保物件のみならず、その他の金融資
産や不動産等、過去に創出されたキャッシュフローに基
づく蓄積がこれに含まれる。ただし、第一義的には担保
物権の処分による弁済能力と考えられる。
れるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々
変形可能である。
て住宅ローンを例にとって説明したが、これに限定され
るものではない。他の種類のローン若しくは融資に適用
することも可能である。
ば、第1に、コンピュータシステムを利用し、個人ロー
ンのリスク計量を行え、これを管理することができる効
果がある。
ローンの特性に応じて適切なリスク管理を行える効果が
ある。
変化に応じた適切なリスク管理を行える効果がある。
合であっても、より簡単な処理手順で個人ローンの特性
に応じたリスク管理を行える効果がある。
してシステマティックに契約審査を行うことで、顧客の
利便性を向上させ、事務コストを削減できる効果があ
る。
ォルト実績がない場合においても、デフォルト特性等の
推計が可能となるため、プライシング等を合理的に行
え、より具体的な商品設計を行える効果がある。
成図。
ート。
図。
を示すグラフ 。
例を示す表。
ート。
の説明図。
チャート。
図。
要因を説明するための説明図。
Claims (24)
- 【請求項1】 金融機関におけるローンを管理するため
のシステムであって、 分析対象のローン債権の取扱件数及びその金額を格納す
る分析対象情報格納手段と、 過去のデフォルト件数及びその金額を格納するデフォル
ト実績格納手段と、 少なくとも、現在の経済環境変化を表す係数を変数とし
て格納する変数格納手段と、 前記ローン債権の経過年数毎の過去のデフォルト件数に
基いて、経過年数毎のローン債権の瞬間死亡率若しくは
生存率を算出し、これに前記変数格納手段に格納された
現在の経済環境変化を表す係数を適用することで、取扱
ローンのハザード(瞬間死亡率)モデルを生成するハザ
ードモデル生成手段と、 前記ハザードモデルに基いてデフォルト件数を生成し、
これを前記分析対象情報格納手段に格納された分析対象
のローン債権の取扱件数及びその金額に適用すること
で、前記分析対象のローン債権に関して将来起こり得る
代位弁済の分布を算出し、これをリスク値として出力す
るローンリスク出力手段とを有することを特徴とするロ
ーン管理システム。 - 【請求項2】 請求項1記載のローン管理システムにお
いて、 ローン債権を前記顧客及び案件の属性の質に基いて、複
数の異なる基礎セグメントに分類する分類手段を有し、 前記ハザードモデル生成手段は、この基礎セグメント毎
に前記ハザードモデルを生成するものであることを特徴
とするローン管理システム。 - 【請求項3】 請求項1記載のローン管理システムにお
いて、 前記ハザードモデル生成手段は、前記ローン債権の経過
年数毎の過去のデフォルト実績のうち、経済環境変化の
影響を受けていない情報に基づいて生成した基準ハザー
ド曲線を、分析年度の経済環境変化係数に基づいて所定
量シフトさせることで、取扱ローンのハザードモデルを
生成するものであることを特徴とするローン管理システ
ム。 - 【請求項4】 請求項1記載のローン管理システムにお
いて、 前記ローンリスク出力手段によって出力されたローンリ
スクに、ローン設定申し込みに係る顧客及び案件の属性
を適用することで、当該顧客の返済能力を分類する返済
能力分類手段と、 この分類された返済能力に応じて、ローン設定条件を決
定するローン設定条件決定手段とを有することを特徴と
するローン管理システム。 - 【請求項5】 請求項4記載のローン管理システムにお
いて、 前記ローン設定条件決定手段は、前記顧客の返済能力に
応じて、担保掛目を決定するものであることを特徴とす
るローン管理システム。 - 【請求項6】 請求項4記載のローン管理システムにお
いて、 前記ローン設定条件決定手段は、前記顧客の返済能力に
応じて、適用金利を決定するものであることを特徴とす
るローン管理システム。 - 【請求項7】 請求項4記載のローン管理システムにお
いて、 前記ローン設定条件決定手段で決定したローン設定条件
をローン契約窓口のコンピュータに提示するローン設定
条件提示手段をさらに有することを特徴とするローン管
理システム。 - 【請求項8】 金融機関におけるローンを管理するため
の方法であって、 過去のローン債権の経過年数毎のデフォルト件数に基い
て、経過年数毎のローン債権の瞬間死亡率若しくは生存
率を算出し、これに現在の経済環境変化を表す係数を適
用することで、取扱ローンのハザード(瞬間死亡率)モ
デルを生成するハザードモデル生成工程と、 前記ハザードモデルに基いてデフォルト件数を生成し、
これを前記分析対象情報格納工程に格納された分析対象
のローン債権の取扱件数及びその金額に適用すること
で、前記分析対象のローン債権に関して将来起こり得る
代位弁済の分布を算出し、これをリスク値として出力す
るローンリスク出力工程とを有することを特徴とするロ
ーン管理方法。 - 【請求項9】 請求項8記載のローン管理方法におい
て、 前記ローン債権を顧客及び案件の属性の質に基いて、複
数の異なる基礎セグメントに分類する分類工程を有し、 前記ハザードモデル生成工程は、この基礎セグメント毎
に前記ハザードモデルを生成するものであることを特徴
とするローン管理方法。 - 【請求項10】 請求項8記載のローン管理方法におい
て、 前記ハザードモデル生成工程は、前記ローン債権の経過
年数毎の過去のデフォルト実績のうち、経済環境変化の
影響を受けていない情報に基づいて生成した基準ハザー
ド曲線を、分析年度の経済環境変化係数に基づいて所定
量シフトさせることで、取扱ローンのハザードモデルを
生成するものであることを特徴とするローン管理方法。 - 【請求項11】 請求項8記載のローン管理方法におい
て、 前記ローンリスク出力工程によって出力されたローンリ
スクに、ローン設定申し込みに係る顧客及び案件の属性
を適用することで、当該顧客の返済能力を分類する返済
能力分類工程と、 この分類された返済能力に応じて、ローン設定条件を決
定するローン設定条件決定工程とを有することを特徴と
するローン管理方法。 - 【請求項12】 請求項11記載のローン管理方法にお
いて、 前記ローン設定条件決定工程は、前記顧客の返済能力に
応じて、担保掛目を決定するものであることを特徴とす
るローン管理方法。 - 【請求項13】 請求項11記載のローン管理方法にお
いて、 前記ローン設定条件決定工程は、前記顧客の返済能力に
応じて、適用金利を決定するものであることを特徴とす
るローン管理方法。 - 【請求項14】 請求項11記載のローン管理方法にお
いて、 前記ローン設定条件決定工程で決定したローン設定条件
をローン契約窓口のコンピュータに提示するローン設定
条件提示工程をさらに有することを特徴とするローン管
理方法。 - 【請求項15】 ローン債権の質に基いて求められたロ
ーンリスクに、ローン設定申し込みに係る顧客及び案件
の属性を適用することで、当該顧客の返済能力を分類す
る返済能力分類手段と、 この分類された返済能力に応じて、ローン設定条件を決
定するローン設定条件決定手段とを有することを特徴と
するローン管理システム。 - 【請求項16】 請求項15記載のローン管理システム
において、 前記ローン設定条件決定手段は、前記顧客の返済能力に
応じて、担保掛目を決定するものであることを特徴とす
るローン管理システム。 - 【請求項17】 請求項15記載のローン管理システム
において、 前記ローン設定条件決定手段は、前記顧客の返済能力に
応じて、適用金利を決定するものであることを特徴とす
るローン管理システム。 - 【請求項18】 請求項15記載のローン管理システム
において、 前記ローン設定条件決定手段で決定したローン設定条件
をローン契約窓口のコンピュータに提示するローン設定
条件提示手段をさらに有することを特徴とするローン管
理システム。 - 【請求項19】 ローン債権の質に基いて求められたロ
ーンリスクに、ローン設定申し込みに係る顧客及び案件
の属性を適用することで、当該顧客の返済能力を分類す
る返済能力分類工程と、 この分類された返済能力に応じて、ローン設定条件を決
定するローン設定条件決定工程とを有することを特徴と
するローン管理方法。 - 【請求項20】 請求項19記載のローン管理方法にお
いて、 前記ローン設定条件決定工程は、前記顧客の返済能力に
応じて、担保掛目を決定するものであることを特徴とす
るローン管理方法。 - 【請求項21】 請求項19記載のローン管理方法にお
いて、 前記ローン設定条件決定工程は、前記顧客の返済能力に
応じて、適用金利を決定するものであることを特徴とす
るローン管理方法。 - 【請求項22】 請求項19記載のローン管理方法にお
いて、 前記ローン設定条件決定工程で決定したローン設定条件
をローン契約窓口のコンピュータに提示するローン設定
条件提示工程をさらに有することを特徴とするローン管
理方法。 - 【請求項23】 コンピュータシステムを制御して金融
機関におけるローンを管理させるためのコンピュータソ
フトウエアプログラム製品であって、 記憶媒体と、 前記記憶媒体に記憶され、分析対象のローン債権の取扱
件数及びその金額を含む顧客及び案件の属性を格納する
分析対象情報格納手段と、 前記記憶媒体に記憶され、過去のデフォルト件数及びそ
の金額を格納するデフォルト実績格納手段と、 前記記憶媒体に記憶され、少なくとも、現在の経済環境
変化を表す係数を変数として格納する変数格納手段と、 前記記憶媒体に記憶され、前記ローン債権の経過年数毎
の過去のデフォルト件数に基いて、経過年数毎のローン
債権の瞬間死亡率若しくは生存率を算出し、これに前記
変数格納手段に格納された現在の経済環境変化を表す係
数を適用することで、取扱ローンのハザード(瞬間死亡
率)モデルを生成するハザードモデル生成手段と、 前記記憶媒体に記憶され、前記ハザードモデルに基いて
デフォルト件数を生成し、これを前記分析対象情報格納
手段に格納された分析対象のローン債権の取扱件数及び
その金額に適用することで、前記分析対象のローン債権
に関して将来起こり得る代位弁済の分布を算出し、これ
をリスク値として出力するローンリスク出力手段とを有
することを特徴とするコンピュータソフトウエアプログ
ラム製品。 - 【請求項24】 コンピュータシステムを制御して金融
機関におけるローンを管理させるためのコンピュータソ
フトウエアプログラム製品であって、 記憶媒体と、 前記記憶媒体に記憶され、ローン債権の質に基いて求め
られたローンリスクに、ローン設定申し込みに係る顧客
及び案件の属性を適用することで、当該顧客の返済能力
を分類する返済能力分類手段と、 前記記憶媒体に記憶され、この分類された返済能力に応
じて、ローン設定条件を決定するローン設定条件決定手
段とを有することを特徴とするコンピュータソフトウエ
アプログラム製品。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000399483A JP4610732B2 (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | ローン管理システム、その方法 |
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JP4610732B2 JP4610732B2 (ja) | 2011-01-12 |
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2000
- 2000-12-27 JP JP2000399483A patent/JP4610732B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP7397818B2 (ja) | 2021-03-12 | 2023-12-13 | 株式会社オービック | 建物評価額算出装置、建物評価額算出方法および建物評価額算出プログラム |
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