JP2002197088A - 電子書籍装置および電子書籍表示システム - Google Patents

電子書籍装置および電子書籍表示システム

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JP2002197088A
JP2002197088A JP2000398452A JP2000398452A JP2002197088A JP 2002197088 A JP2002197088 A JP 2002197088A JP 2000398452 A JP2000398452 A JP 2000398452A JP 2000398452 A JP2000398452 A JP 2000398452A JP 2002197088 A JP2002197088 A JP 2002197088A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯性等の観点から表示領域の大きさに制約
がある場合であっても、ユーザが快適に小説等を閲読で
きる電子書籍装置を提供する。 【解決手段】 LCD表示部6は、電子化された書籍で
ある書籍データを表示する。制御部2は、LCD表示部
6が一時に表示し得る最大の文字数分の範囲内におい
て、書籍データを区切りファイル88に規定されている
条件に基づいて順次区切り、区切った各区切単位の書籍
データをLCD表示部6に順次表示させる。区切りファ
イル88には、改行、句点、読点、括弧、コンマ、若し
くはピリオドの少なくとも1つ又は助詞の後で区切る旨
が規定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子化された書籍
データを表示手段に表示する電子書籍装置および電子書
籍表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種情報機器の発達に伴い、小説
その他の書籍をデジタルデータ化したもの(以下、「書
籍データ」と記す。)を再生する電子ブックリーダ(電
子書籍装置)が提供されている。この電子ブックリーダ
は、LCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレ
イ)等を備えており、そのLCD表示部において1ペー
ジ分の書籍データが表示される様になっている。
【0003】また、書籍データをWEB経由で配信する
サーバ(以下、「書籍データ配信サーバ」と記す。)S
Dからダウンロードした書籍データを携帯電話において
再生することも提案されている。この場合は、携帯電話
のLCD表示部に、受信した書籍データが表示される。
この種の電子ブックリーダや携帯電話は、小型で携帯性
に優れているので、ユーザは移動時或いは出先でも小説
等を楽しむことができる。
【0004】ここで、上記の様な従来の電子ブックリー
ダ或いは携帯電話における書籍データの表示の具体的態
様を図19及び図20に示す。図19において符号19
1乃至196は夫々LCD表示部に表示される1ページ
分の書籍データを示す。ユーザがページの送り操作を適
時行うことで、LCD表示領域に表示される書籍データ
は、ページ191から、ページ192,ページ193…
へと遷移する。
【0005】また、図20において符号201乃至20
3は夫々LCD表示部に表示される1ページ分の書籍デ
ータを示す。この場合も、ユーザがページの送り操作を
適時行うことで、LCD表示領域に表示される書籍デー
タはページ201から、ページ202,ページ203…
へと遷移する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の電
子ブックリーダ及び携帯電話は、小型で携帯性に優れる
反面、LCD表示部の表示領域の大きさには限界がある
と共に、視認性の観点から1ページ上には、多くの文字
を表示することができない。
【0007】しかしながら、従来技術に係る電子ブック
リーダ及び携帯電話では、図19及び図20に示す様
に、表示領域に物理的に表示可能な最大量の書籍データ
(図19の例では、40文字分の書籍データ)を単にそ
のまま表示していたので、ページの境において文章が不
自然に区切られてしまうことがあった。
【0008】従って、ユーザはページの送り操作を行う
過程で、表示される文章を読みにくく感じるだけでな
く、途中で小説等の内容を把握しきれなくなることもあ
った。
【0009】そこで本発明の目的は、携帯性等の観点か
ら表示領域の大きさに制約がある場合であっても、ユー
ザが快適に小説等を閲読できる電子書籍装置および電子
書籍表示システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成する為に、次のような特徴を有している。尚、次に
示す発明特定事項の説明において、括弧書きにより実施
の形態に対応する構成要素を、図面参照符号を付して例
示する。
【0011】請求項1記載の発明は、書籍データを表示
する表示手段(例えば、LCD表示部6)と、前記表示
手段が一時に表示し得る最大の文字数分の範囲内におい
て、前記書籍データを所定の区切条件に基づいて順次区
切る区切手段(例えば、制御部2)と、前記区切手段に
よって区切られる各区切単位の書籍データを、前記表示
手段に順次表示させる表示制御手段(例えば、制御部
2)とを備えることを特徴としている。
【0012】ここで、区切条件は、ユーザが書籍データ
を閲読し易い様な位置で区切る様に設定するとよく、例
えば、請求項4記載の発明の様に、改行、句点、読点、
括弧、コンマ、若しくはピリオドの少なくとも1つ又は
助詞の後で区切る様に設定するのが好ましい。
【0013】請求項1記載の発明によれば、充分な表示
領域が確保できる場合のみならず、仮に、携帯性等の観
点から表示領域の大きさに制約があり書籍データを閲読
するに当たって表示手段の表示内容を頻繁に切り替える
必要がある場合であっても、区切手段が、表示手段が一
時に表示し得る最大文字数の範囲内において書籍データ
を所定の区切条件に基づいて順次区切ると共に、表示制
御手段が、区切手段によって区切られる各区切単位の書
籍データを表示手段に順次表示させるので、表示手段に
は、所定の区切条件に基づいて区分された書籍データの
みが一時に表示される。
【0014】即ち、表示手段の表示内容は、所定の区切
条件に基づいて区分された書籍データ分毎に順次切り替
わるので、表示領域に物理的に表示可能な最大量の書籍
データを単にそのまま表示していた従来技術に比して、
不自然な位置で文章が区切られるのを回避できる。従っ
て、ユーザは小説その他の書籍を快適に閲読できる。ま
た、表示手段の表示内容は、表示制御手段によって自動
的に順次切り替えられるので、ユーザはページの送り操
作等の様な煩雑な操作を何ら要することがない。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
子書籍装置において、夫々重み付けされた複数の区切条
件を記憶する区切条件記憶手段(例えば、不揮発メモリ
部8)を更に備え、前記区切手段は、前記表示手段が一
時に表示し得る最大文字数分の範囲内において、前記区
切条件を満たすデータ箇所が複数存在する場合は、前記
区切条件の重みに基づいて区切るべきデータ箇所を特定
することを特徴としている。
【0016】請求項2記載の発明において、区切条件記
憶手段は、夫々重み付けされた複数の区切条件を記憶す
る。区切手段は、表示手段が一時に表示し得る最大文字
数分の範囲内において、区切条件を満たすデータ箇所が
複数存在する場合は、区切条件の重みに基づいて区切る
べきデータ箇所を特定する。これにより、ユーザが書籍
データを閲読するに当たって区切るのに好ましいデータ
箇所の候補を複数挙げておき、その中から最適な箇所を
特定することが実現されるので、ユーザに対する快適性
を更に向上できる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項2記載の電
子書籍装置において、前記区切条件記憶手段は、前記区
切条件に関する例外条件を更に記憶しており、前記区切
手段は、前記書籍データに前記例外条件を満たすデータ
箇所が存在する場合は、そのデータ箇所における区切条
件の重みを変更するか、又はそのデータ箇所では区切ら
ない処理を行う例外処理手段(例えば、制御部2)を更
に備えることを特徴としている。
【0018】ここで、例外条件とは、区切条件を満足す
る場合であっても、読み易さの観点からそのデータ箇所
で区切ることが必ずしも好ましいとは云い難い様な場合
を考慮して規定する。
【0019】請求項3記載の発明において、区切条件記
憶手段は、区切条件に関する例外条件を更に記憶する。
区切手段が備える例外処理手段は、書籍データに例外条
件を満たすデータ箇所が存在する場合は、そのデータ箇
所における区切条件の重みを変更するか、又はそのデー
タ箇所では区切らない処理を行う。これにより、区切る
べきデータ箇所を柔軟且つきめ細かに特定することがで
きるので、ユーザに対する快適性を一層向上できる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
何れか記載の電子書籍装置において、前記表示制御手段
は、前記区切手段によって区切られる区切単位の書籍デ
ータを前記表示手段に表示させ続ける表示時間を所定の
計算式に基づいて算出する算出手段(例えば、制御部
2)を更に備え、前記表示時間が満了する毎に、前記表
示手段が表示する区切単位の書籍データを切り替えるこ
とを特徴としている。
【0021】ここで、所定の計算式は、特に限定される
ものではないが、例えば、区切単位の書籍データ内に含
まれる全体の文字数や漢字の数等をパラメータとして含
む式に設定するとよい。
【0022】請求項5記載の発明において、算出手段
は、区切手段によって区切られる区切単位の書籍データ
を表示手段に表示させ続ける表示時間を所定の計算式に
基づいて算出する。表示制御手段は、表示時間が満了す
る毎に表示手段が表示する区切単位の書籍データを切り
替える。これにより、常に一定の速度で表示手段の表示
内容を切り替える場合に比して、ユーザ毎或いは書籍デ
ータ毎の最適な表示時間で表示手段の表示内容を自動的
に切り替えることが実現できるので、ユーザに対する快
適性を一層向上できる。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の
何れか記載の電子書籍装置において、前記表示制御手段
は、第1の区切単位の書籍データと、当該第1の区切単
位の書籍データに続いて表示される第2の区切単位の書
籍データとが類似するか否かを判定する判定手段(例え
ば、制御部2)を更に備え、前記判定手段が、前記第1
の区切単位の書籍データと前記第2の区切単位の書籍デ
ータとが類似すると判定した場合は、前記表示手段の表
示内容を、前記第1の区切単位の書籍データから前記第
2の区切単位の書籍データへと切り替える際に、当該表
示内容が切り替わる旨を知らせる為の表示を前記表示手
段に表示させることを特徴としている。
【0024】ここで、判定手段が第1の区切単位の書籍
データと、当該第1の区切単位の書籍データに続いて表
示される第2の区切単位の書籍データとが類似するか否
かを判定する際の判定基準は、特に限定されるものでは
ないが、例えば、第1の区切単位の書籍データと第2の
区切単位の書籍データとにおける文字数又は漢字若しく
はひらがなの割合等が類似するか否かを判定する様にす
るとよい。
【0025】ここで、表示内容が切り替わる旨を知らせ
る為の表示は、請求項7記載の発明の様に、前記表示手
段の表示領域の全体又は一部を空白とする表示であるこ
とが好ましい。
【0026】請求項6記載の発明において、判定手段
は、第1の区切単位の書籍データと、当該第1の区切単
位の書籍データに続いて表示される第2の区切単位の書
籍データとが類似するか否かを判定する。表示制御手段
は、判定手段が、第1の区切単位の書籍データと第2の
区切単位の書籍データとが類似すると判定した場合は、
表示手段の表示内容を、第1の区切単位の書籍データか
ら第2の区切単位の書籍データへと切り替える際に、当
該表示内容が切り替わる旨を知らせる為の表示を表示手
段に表示させる。
【0027】これにより、仮に第1の区切単位の書籍デ
ータと第2の区切単位の書籍データとが類似する場合で
あっても、表示手段には表示内容が切り替わる旨を知ら
せる為の表示が表示されるので、ユーザはページの遷移
を見落とすことがないという効果を奏する。
【0028】請求項8記載に発明は、請求項1乃至7の
何れか記載の電子書籍装置において、前記区切単位の書
籍データを、前記表示手段の表示領域の大きさに基づい
て、所定の表示態様となる様に加工する加工手段(例え
ば、制御部2)を更に備えることを特徴としている。
【0029】ここで、所定の表示態様とは、ユーザが書
籍データを閲読し易く感じる様な表示態様であれば特に
限定されるものではなく、好ましくは、行の先頭に句点
等を配置しない表示態様や、一定の単語等を2行にわた
って表示しない表示態様等を採用するとよい。
【0030】また、加工手段は、請求項9記載の発明の
様に、前記区切単位の書籍データに含まれる、空白を表
す文字データを削除するか、又は前記区切単位の書籍デ
ータに空白を表す文字データを挿入することにより、当
該区分した文字データを前記表示手段の表示領域の適宜
位置に表示させる様にすることが好ましい。
【0031】請求項8記載の発明によれば、加工手段が
区切単位の書籍データを、表示手段の表示領域の大きさ
に基づいて、所定の表示態様となる様に加工するので、
表示手段の表示内容は、ユーザにとって一層閲読し易い
ものとなる。
【0032】請求項10記載の発明は、請求項1乃至9
の何れか記載の電子書籍装置において、前記表示制御手
段は、前記区切単位の書籍データ内に、改行を表す文字
データが含まれる場合は、その旨を知らせる為の表示を
前記表示手段に表示させることを特徴としている。
【0033】ここで、前記表示内容が切り替わる旨を知
らせる為の表示は、請求項11記載の発明の様に、前記
表示手段の表示領域の全体又は一部を空白とする表示で
あることが好ましい。
【0034】請求項10記載の発明において、表示制御
手段は、区切単位の書籍データ内に、改行を表す文字デ
ータが含まれる場合は、その旨を知らせる為の表示を表
示手段に表示させるので、ユーザは、作者によって意図
して挿入された改行を知ることができるから書籍等を深
く味わうことができる。従って、ユーザに対する快適性
及び興趣性を向上できる。
【0035】請求項12記載の発明は、請求項1乃至1
1の何れか記載の電子書籍装置において、前記表示手段
が表示する第1の区切単位の書籍データを、当該第1の
区切単位の書籍データに続いて表示される第2の区切単
位の書籍データへ進める様に指示する為の第1の指示手
段(例えば、次ページキー54)、及び前記表示手段が
表示する第2の区切単位の書籍データを、それより前の
第1の区切単位の書籍データへ戻す様に指示する為の第
2の指示手段(例えば、前ページキー55)の内、少な
くとも一方を有する入力手段(例えば、キー入力部5)
を更に備え、前記表示制御手段は、前記入力手段からの
指示があった場合は、前記表示時間の経過段階の如何に
拘らずに、前記表示手段が表示する区切単位の書籍デー
タを当該指示に応じて切り替えることを特徴としてい
る。
【0036】請求項12記載の発明において、入力手段
は、第1の指示手段及び第2の指示手段の少なくとも一
方を有する。ユーザは、第1の指示手段にて、表示手段
が表示する第1の区切単位の書籍データを、当該第1の
区切単位の書籍データに続いて表示される第2の区切単
位の書籍データへ進める様に指示する。また、ユーザ
は、第2の指示手段にて、表示手段が表示する第2の区
切単位の書籍データを、それより前の第1の区切単位の
書籍データへ戻す様に指示する。表示制御手段は、入力
手段からの指示があった場合は、表示時間の経過段階の
如何に拘らずに、表示手段が表示する区切単位の書籍デ
ータを当該指示に応じて切り替える。
【0037】これにより、ユーザは、表示時間が満了す
る前に第1の区切単位の書籍データを閲読し終えた場合
は、当該第1の区切単位の書籍データを、それに続いて
表示される第2の区切単位の書籍データへ強制的に進め
ることができる。一方、ユーザが第1の区切単位の書籍
データを閲読し終える前に、第2の区切単位の書籍デー
タに切替わってしまった場合は、再び第1の区切単位の
書籍データに戻して当該第1の区切単位の書籍データを
閲読できる。
【0038】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の電子書籍装置において、前記表示制御手段は、前記表
示時間が満了する時と、前記入力手段による指示があっ
た時とが一定の要件を満たす場合には、前記表示時間が
満了した旨又は前記入力手段による指示の何れか一方を
受け付けないことを特徴としている。
【0039】請求項13記載の発明によれば、表示制御
手段は、表示時間が満了する時と、入力手段による指示
があった時とが一定の要件を満たす場合には、表示時間
が満了した旨又は入力手段による指示の何れか一方を受
け付けないので、仮に、ユーザが、表示時間が満了する
時に近時して入力手段による指示を行ったとしても、表
示手段が表示する区切単位の書籍データが一度に2単位
分遷移してしまうことを回避できるという利便性があ
る。
【0040】請求項14記載の発明は、請求項12又は
13記載の電子書籍装置において、前記表示制御手段
は、前記区切単位の書籍データを小さく表示する第1の
表示モードと、該第1の表示モードにおける場合よりも
前記区切単位の書籍データを大きく表示する第2の表示
モードの少なくとも2段階の内、何れか一方により前記
書籍データを表示するものであり、前記入力手段は、前
記第1の表示モードと前記第2の表示モードの何れか一
方を選択する為の第3の指示手段(例えば、次ジャンプ
キー51又は前ジャンプキー52と次ページキー又は前
ページキーとの組み合わせ)を更に備えることを特徴と
している。
【0041】請求項14記載の発明において、表示制御
手段は、区切単位の書籍データを小さく表示する第1の
表示モードと、該第1の表示モードにおける場合よりも
区切単位の書籍データを大きく表示する第2の表示モー
ドの少なくとも2段階の内、何れか一方により書籍デー
タを表示する。ユーザは、第3の指示手段にて、第1の
表示モードと第2の表示モードの何れか一方を選択す
る。
【0042】これにより、ユーザは、第2の表示モード
を選択している場合において、当該第2の表示モードを
第1の表示モードに切り替えた場合は、第2の表示モー
ドにて表示されていた書籍データをより広範囲にわたっ
て一覧できるので、閲読したい箇所を検索する場合等は
便利である。
【0043】請求項15記載の発明は、請求項1乃至1
4の何れか記載の電子書籍装置において、前記表示手段
が設けられるゴーグル状の筐体(例えば、本体部13)
と、この筐体を頭部に装着する為の装着手段(例えば、
ベルト部14)とを更に備えることを特徴としている。
【0044】請求項15記載の発明によれば、表示手段
が設けられるゴーグル状の筐体を装着手段によってユー
ザの頭部に装着するので、ユーザはどのような姿勢でも
書籍データを閲読できる。また、書籍データの内容が第
3者に閲読されるおそれがないのでユーザのプライバシ
ーを確保できる。更に、この場合、ユーザの眼と表示部
とが近接するので、表示手段を小型且つ軽量に実現でき
るから、携帯性を一層向上できる。
【0045】請求項16記載の発明は、請求項1乃至1
5の何れか記載の電子書籍装置において、インターネッ
トその他の通信手段を介して配信される前記書籍データ
を受信することにより、当該書籍データを取得する取得
手段(例えば、制御部2)を更に備えることを特徴とし
ている。
【0046】請求項16記載の発明によれば、取得手段
が、インターネットその他の通信手段を介して配信され
る書籍データを受信することにより当該書籍データを取
得するので、書籍データのみを記憶する為の専用の記憶
手段を個別に備える必要がなくなる。これにより、当該
電子書籍装置を小型かつ軽量に実現できるので携帯性が
一層向上するという効果を奏する。
【0047】請求項17記載の発明は、書籍データ配信
サーバ(例えば、図2の書籍データ配信サーバSD)と
電子書籍装置(例えば、図1、図2の携帯電話1)とが
インターネットその他の通信手段を介して接続された電
子書籍表示システムにおいて、前記書籍データ配信サー
バは、書籍データを記憶している書籍データ記憶手段
(例えば、図2の書籍データ記憶部SD1)と、この書
籍データ記憶手段に記憶されている書籍データを前記電
子書籍装置側からの配信要求に応答して、当該電子書籍
装置側へ配信する配信手段(例えば、図2の通信部SD
2)とを備えており、前記電子書籍装置は、前記書籍デ
ータ配信サーバの配信手段により配信された書籍データ
を取得する取得手段(例えば、図2の無線送受信部3)
と、この取得手段により取得された書籍データを表示す
る表示手段(例えば、LCD表示部6)と、前記表示手
段が一時に表示し得る最大の文字数分の範囲内におい
て、前記書籍データを所定の区切条件に基づいて順次区
切る区切手段(例えば、制御部2)と、前記区切手段に
よって区切られる各区切単位の書籍データを、前記表示
手段に順次表示させる表示制御手段(例えば、制御部
2)と、を備えることを特徴とする。
【0048】ここで、前記電子書籍装置は、具体的には
請求項18記載の発明の如く、携帯電話、携帯型電子機
器、腕装着型電子機器、身体装着型電子機器のいずれか
で実現するのが好ましい。
【0049】請求項17記載の発明によれば、書籍デー
タ配信サーバから、インターネットその他の通信手段を
介して配信された書籍データを取得するようにしている
ので、書籍データのみを記憶する為の専用の記憶手段を
個別に備える必要がなく、いつでもどこにいても、読み
たい書籍データを表示させることができる。これによ
り、当該電子書籍装置を例えば、携帯電話、携帯型電子
機器、腕装着型電子機器、身体装着型電子機器等の様に
小型かつ軽量に実現できるので携帯性が一層向上すると
いう効果を奏する。
【0050】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態>先ず、外観
構成を説明する。図1に示す様に、携帯電話1は、筐体
20の所定位置に、アンテナ部3a、LCD表示部6、
次ジャンプキー51、前ジャンプキー52、スピードア
ップキー53、次ページキー54、前ページキー55、
スピードダウンキー56、スタート/ストップキー57
等を備える。
【0051】次に内部構成を説明する。図2に示す様
に、携帯電話1は、制御部2、無線送受信部3、ワーク
メモリ部4、キー入力部5、LCD(Liquid Crystal D
isplay)表示部6、電源部7、及び不揮発メモリ部8に
よりその主要部が構成される。
【0052】尚、図2は、携帯電話1に特有な機能を実
現する為の構成要素を特に示すものであり、当該携帯電
話1が周知の一般的な携帯電話としての機能を実現する
為に必要なマイク部やスピーカ部等の構成要素の図示は
省略している。また、以下に述べる構成要素の説明にお
いて、当該携帯電話1を実現する為の構成要素の特徴的
な機能について説明するが、各々の構成要素は、その構
成要素が備えるべき周知の機能を有しているのは勿論で
ある。
【0053】制御部2は、システムプログラムを記憶す
る内部メモリ(図示せず)を備えており、その内部メモ
リからシステムプログラムを読み出してワークメモリ部
4に展開し、展開したシステムプログラムに規定された
手順に従って当該携帯電話1の機能を実現すべく各構成
要素に制御信号を出力してこれらを統括的に制御する。
【0054】また、そのシステムプログラムには、制御
部2が図3及び図4に示す処理を行う為のプログラムコ
ードが含まれており、制御部2は、それらのプログラム
コードに応じた動作を逐次実行する。
【0055】尚、制御部2は無線基地局B等を介して送
信されるプログラムコード等に応じた処理を実行するこ
ともできる。即ち、制御部2は、無線基地局B等を介し
て外部供給されるプログラムコード又は該プログラムコ
ードに係るデータに基づいて図3及び図4に示す処理を
行うこともできる。
【0056】無線送受信部3は、アンテナ3aを備えて
おり、該アンテナ3aを介して図2に図示する書籍デー
タ配信サーバSDへアクセスする一方、その書籍データ
配信サーバSDからのレスポンスを受信する。特に、無
線送受信部3は、書籍データ配信サーバSDの書籍デー
タ記憶部SD1に記憶されている書籍データが通信部
(送受信部)SD2から配信されるので、この書籍デー
タを、所定の通信プロトコルに従って無線基地局Bを介
して受信する。
【0057】ワークメモリ部4は、制御部2により実行
される後述の各種処理において、システムプログラム
や、そのシステムプログラムに係るデータ等を一時的に
格納する為の記憶手段であり、例えばRAM(Random A
ccess Memory)等がこれに相当する。
【0058】キー入力部5は、図1に示す様に、筐体2
0の所定位置に配置される、次ジャンプキー51、前ジ
ャンプキー52、スピードアップキー53、次ページキ
ー54、前ページキー55、スピードダウンキー56、
スタート/ストップキー57、書籍データ配信サーバS
DのURL(Uniform Resource Locator)を入力する為
の英数字キー、入力されたURL等のデータを確定する
為の確定キー、及び複数の書籍データの中から所望の書
籍データを選択する為の選択キー等を備えており、これ
らのキーが押下されるとその押下されたキーに対応する
状態変化信号を制御部2へ出力する。
【0059】LCD表示部6は、制御部2から出力され
る制御信号に従って、書籍データを文字(文字データ)
として表示出力する。このとき、LCD表示部6は、縦
8×横5の40文字、又は縦16×横10の160文字
の2段階のポイント(大きさ)の何れか一方で文字デー
タを表示できる。この切替えは制御部2によってなされ
る。また、LCD表示部6は、所定の言語で記述された
書籍データ配信サーバSDのホームページの表示も行
う。
【0060】電源部7は、当該携帯電話1を構成する各
部に電力を供給する為の充電池を備えており、制御部2
からの制御信号に従って、電源のオン/オフの切替え等
を行うと共に、充電池の残量を表すデータを制御部2へ
通知する。
【0061】不揮発性メモリ部8は、当該携帯電話1の
電源がオフにされても記憶内容が消去されない記憶手段
であり、例えば、PROM(Programmable ROM)、EP
ROM(Erasable and Programmable ROM)、EEPR
OM(Electrically Erasableand Programmable ROM)
等がこれに相当する。
【0062】この不揮発性メモリ部8は、表示速度デー
タ81、書籍データ特定情報82、書籍データ最終アド
レス83、書籍データ84、ダウンロード済み書籍デー
タ最終アドレス85、サーバURL(Uniform Resource
Locator)86、次表示アドレス87、及び区切りファ
イル88等を記憶している。
【0063】表示速度データ81は、LCD表示部6上
に表示されるページを次のページへと制御部2が自動的
に進める際の速さを表すデータである。ユーザは、スピ
ードアップキー23又はスピードダウンキー26を押下
操作することにより、この表示速度データ81を適宜設
定することができる。
【0064】書籍データ特定情報82は、複数種の書籍
データの各々に対して予め割り当てられた所謂ID(id
entification)情報である。制御部2は、この書籍デー
タ特定情報82によって、各々の書籍データを識別する
ことができる。また、当該書籍データ特定情報82を書
籍データ配信サーバSDへ送信した場合は、書籍データ
配信サーバSDにおいて、該書籍データ特定情報82に
対応する書籍データが識別される。
【0065】書籍データ最終アドレス83は、その書籍
データ84の最終アドレス、即ち当該書籍データ84の
全体量を表すデータである。書籍データ84は、制御部
2によって書籍データ配信サーバSDからダウンロード
されるデータである。ダウンロード済み書籍データ最終
アドレス85は、現時点においてダウンロードが完了し
た書籍データ84の量を表すデータである。
【0066】サーバURL86は、書籍データ配信サー
バSDのURLを表すデータである。次表示アドレス8
7は、一連の書籍データをページ別に区切って表示する
際に、次のページの先頭に表示する文字データを表すア
ドレスである。この次表示アドレス87を参照すること
により、制御部2は、或ページとそれに続くページの境
目を認識する。
【0067】区切りファイル88には、ページを区切る
個所として好適な文字データ(以下、「区切り目安情
報」と記す。)等が予め格納されている。
【0068】以下、携帯電話1の動作について、図3乃
至図10照して説明する。
【0069】図3は、書籍データの表示に係る携帯電話
1の全体的な動作を示すフローチャートである。先ず、
ユーザは、携帯電話1のキー入力部5における英数字キ
ーを押下操作することにより、書籍データ配信サーバS
DのURLを入力し、確定キーを押下操作する。制御部
2は、確定キーの押下に対応する状態変化信号を検知す
ると、無線基地局Bその他の中継地点を介して、書籍デ
ータ配信サーバSDへアクセスする(ステップS30
1)。
【0070】次いで制御部2は、書籍データ配信サーバ
SDから、所定の言語で記述されたテキストデータをダ
ウンロードし、ダウンロードしたテキストデータに基づ
いて、LCD表示部6に書籍データ配信サーバSDのホ
ームページを表示させる。そのホームページには、複数
種の書籍データが紹介されている。
【0071】ここで、ユーザはLCD表示部6にてホー
ムページを縦覧しつつ、所望の書籍データを検索する
(ステップS302)。そして、ユーザは所望の書籍デ
ータが見つかると、キー入力部5の選択キーを押下する
ことによりその所望の書籍データを選択する(ステップ
S303)。これにより、ユーザが選択した書籍データ
の一部(一定量)が、制御部2によって書籍データ配信
サーバSDからダウンロードされ、不揮発メモリ部8に
格納される。
【0072】ここで、ステップS303においてユーザ
が選択した書籍データの一部のみをダウンロードするこ
ととしたのは、ダウンロードの待ち時間を短縮し、書籍
データをいち早く閲覧する為である。また、この様にし
ておけば、仮にユーザが書籍データの縦覧を途中で止め
た場合であっても、通信料や不揮発メモリ部8の記憶領
域等を必要以上に浪費するのを防止できる。
【0073】制御部2は、ユーザが選択した書籍データ
の一部をダウンロードする過程で、その書籍データを識
別する為の書籍データ特定情報82と、その書籍データ
84の全体の情報量を表す書籍データ最終アドレス83
とを更にダウンロードし(ステップS304)、不揮発
メモリ部8に格納する。これらのダウンロードが完了す
ると、制御部2は書籍データ配信サーバSDとのアクセ
スを一旦断つ(ステップS305)。
【0074】次いで、制御部2は、ステップS304に
おいてダウンロードした一定量の書籍データ84の情報
量を表すダウンロード済み書籍データ最終アドレス85
と、書籍データ配信サーバSDのURLを表すサーバU
RL86とを不揮発メモリ部8に格納する(ステップS
306)。
【0075】ここでサーバURL86を不揮発メモリ部
8に格納することとしたのは、後述するステップS31
0において再び書籍データ配信サーバSDにアクセス
し、残りの書籍データをダウンロードする為である。
【0076】次いで、制御部2は、ステップS304に
おいてダウンロードした書籍データの先頭の文字データ
を表すアドレスで以って、次表示アドレス87の初期設
定を行う(ステップS307)。
【0077】次いで、制御部2は後述する自動表示処理
を行い、不揮発メモリ8内の書籍データ84から1ペー
ジ分の書籍データを区分し、区分した書籍データをLC
D表示部6に表示させると共に、その区分した境界を表
すアドレスで以って、不揮発メモリ部8内の次表示アド
レス87を更新する(ステップS308)。
【0078】次いで、制御部2は、現在参照中の次表示
アドレスが、ダウンロード済み書籍データ最終アドレス
85の近傍に達したか否かを判定する(ステップS30
9)。現在参照中の次表示アドレスが、ダウンロード済
み書籍データ最終アドレス85の近傍に達していない場
合は(ステップS309;NO)、制御部2は、再びス
テップS308の自動表示処理を行う。
【0079】この様にして、ステップS308の自動表
示処理が行われる毎に、制御部2によって、LCD表示
部6に表示されるページが次のページへと遷移されると
共に、次表示アドレス87が更新され、当該次表示アド
レス87は、ステップS304でダウンロードした書籍
データ84の最終アドレスを表すダウンロード済み書籍
データ最終アドレス85に向かって漸近する。
【0080】一方、制御部2は、現在参照中の次表示ア
ドレス87が、ダウンロード済み書籍データ最終アドレ
ス85の近傍に達したと判定した場合は(ステップS3
09;YES)、不揮発メモリ部8からサーバURL8
6を読出し、読出したサーバURL86が表す書籍デー
タ配信サーバSDのアクセスポイントに再びアクセスす
る(ステップS310)。
【0081】次いで、制御部2は不揮発メモリ部8に現
在格納されている書籍データ特定情報82と、ダウンロ
ード済み書籍データ最終アドレス85とを書籍データ配
信サーバSDへ送信する(ステップS311)。書籍デ
ータ特定情報82を送信することにより、書籍データ配
信サーバSDに記憶されている複数種の書籍データの
内、ステップS303においてユーザが選択した書籍デ
ータが識別される。
【0082】また、ダウンロード済み書籍データ最終ア
ドレス85を送信することにより、書籍データ配信サー
バSDにおいて、ステップS304で制御部2が既にダ
ウンロードした書籍データの残りの書籍データの先頭ア
ドレスが認識される。ここで、制御部2は、残りの書籍
データを一定量ダウンロードする(ステップS31
2)。ダウンロードが完了すると、制御部2は書籍デー
タ配信サーバSDとのアクセスを一旦断つ(ステップS
313)。
【0083】次いで、制御部2は、ステップS312に
おいてダウンロードした書籍データを、不揮発メモリ部
8に既存の書籍データ84へ追加する(ステップS31
4)。また、制御部2は、不揮発メモリ部8に既存のダ
ウンロード済み書籍データ最終アドレス85を、ステッ
プS312においてダウンロードした書籍データの最終
アドレスで以って更新する(ステップS315)。
【0084】次いで、制御部2は後述する自動表示処理
を行い、不揮発メモリ8内の書籍データ84から1ペー
ジ分の書籍データを区分し、区分した書籍データをLC
D表示部6に表示させると共に、その区分した境界を表
すアドレスで以って、不揮発メモリ部8内の次表示アド
レス87を更新する(ステップS316)。
【0085】ここで、制御部2は、ステップS309乃
至ステップS316における処理を、ステップS308
における自動表示処理のバックグラウンド処理として行
う。従って、現ステップにおいてもユーザはLCD表示
部6において書籍データを閲覧できる。
【0086】次いで、制御部2は、書籍データ最終アド
レス83とダウンロード済み書籍データ最終アドレス8
5とを照合し、これらが一致するか否か判定する(ステ
ップS317)。書籍データ最終アドレス83とダウン
ロード済み書籍データ最終アドレス85とが一致しない
場合は(ステップS317;NO)、制御部2は再びス
テップS308の処理を行う。
【0087】一方、制御部2は、書籍データ最終アドレ
ス83とダウンロード済み書籍データ最終アドレス85
とが一致する場合は(ステップS317;YES)、書
籍データ配信サーバSDから全ての書籍データ84をダ
ウンロードし終えたものとみなし、当該処理を終了す
る。
【0088】図4は、自動表示処理を示すフローチャー
トである。尚、この自動表示処理は、図3に示す処理の
一部であり、当該自動表示処理はステップS307、ス
テップS309、ステップS315、又はステップS3
17に続いて行われ、且つ当該自動表示処理が終了した
場合は、ステップS309又はステップS317の判定
が行われる。
【0089】先ず、制御部2は、不揮発メモリ部8に記
憶されている次表示アドレス87を読出し、読出した次
表示アドレス87が表す不揮発メモリ部8の記憶領域に
一行分の空白を表す文字データ(以下、「CRLF」と
記す。)が格納されているか否かを判定する(ステップ
S401)。
【0090】次表示アドレス87が表す記憶領域に、C
RLFが格納されている場合は(ステップS401;Y
ES)、制御部2はLCD表示部6にブランクを表示す
る(何も表示しない)(ステップS402)と共に、そ
のCRLFの次の文字データが格納されている記憶領域
を表すアドレスで以って、参照すべき次表示アドレス8
7を更新する(ステップS403)。
【0091】次いで、制御部2は表示速度データ81に
基づいて、LCD表示部6にブランクを表示する時間
(以下、「ブランク表示時間」と記す。)を設定する
(ステップS404)と共に、そのブランク表示時間を
カウントし、当該ブランク表示時間が経過したか否かを
判定する(ステップS405)。そして、制御部2はブ
ランク表示時間が経過した場合は(ステップS405;
YES)、当該処理を終了する。
【0092】ここで、ステップS402におけるブラン
ク表示の具体的態様について図5を参照して説明する。
図5において、符号Aはダウンロードした書籍データの
内容を示し、符号51乃至56は夫々LCD表示部6に
表示されるページを示す。当該自動表示処理によれば、
LCD表示部6に表示されるページは、ページ51,ペ
ージ52,ページ53…の順に自動的に遷移する。
【0093】書籍データAを参照すると、”第2の手
記”の文字データの前には、CRLFが3つある(3行
分の空白がある)ので、ページ53のブランク表示は、
3行分の空白に相当する時間表示し続けられる。ま
た、”第2の手記”の文字データの後には、CRLFが
2つある(2行分の空白がある)ので、ページ85のブ
ランク表示は、2行分の空白に相当する時間表示し続け
られる。
【0094】この様に、ブランク表示時間を設けたこと
により、ユーザは、作者がCRLF(空白行)を設ける
ことで意図した間或いは余韻を味わうことができる。
【0095】一方、制御部2は、ステップS401にお
いて、次表示アドレス87が表す記憶領域にCRLFが
格納されていない場合は(ステップS401;NO)、
先ず、ダウンロードした書籍データ84に対して次に説
明する禁則処理及び表示領域適応処理を行う。
【0096】ここで、禁則処理及び表示領域適応処理
は、ダウンロードした書籍データをユーザにとって読み
易いものにすべく、その書籍データをLCD表示部6の
表示領域のサイズに応じて加工する処理をいう。
【0097】禁則処理は、具体的には、図5のページ5
1において、”女性にとっ”の直後には”て”を表示で
きる領域があるにも拘らず、”女性にとっ”の次に空白
を表す文字データ(以下、「空白データ」と記す。)を
挿入することで、次の行が”、”で始まるのを回避する
処理等がこれに相当する。当該処理を行うのは、仮に”
女性にとっ”の次に空白データを挿入しないこととする
と、次の行の先頭が”、”(読点)になってしまい、ユ
ーザにとって読みにくくなってしまうからである。
【0098】表示領域適応処理は、具体的には、書籍デ
ータAの”第2の手記”の直前には、一連の空白データ
が3つあるにも拘らず、ページ84において”第2の手
記”の直前には1つの空白データのみを表示することに
より、この”第2の手記”なる文字データをLCD表示
部6における1行中の適宜位置に表示する様にする処理
等がこれに相当する。
【0099】当該処理を行うのは、書籍データAの内容
をそのまま表示することとすると、ページ84におい
て”第2の手記”の表示位置が下方に寄りすぎてしま
い、ユーザにとって読みにくいものとなってしまうおそ
れがあるからである。
【0100】また、仮に書籍データAのおいて、”第2
の手記”の直前に空白データが4つあった場合に、書籍
データAの内容をそのまま表示することとすると、ペー
ジ84において”第2の手記”なる文字データが2行に
渡って表示されてしまい、ユーザにとって甚だ読み難い
ものとなってしまうからである。
【0101】次いで、制御部2は、上記の様にして禁則
処理及び表示領域適応処理を施した書籍データ84か
ら、LCD表示部6に物理的に表示できる最大量分の文
字データを取り出す(ステップS406)。
【0102】次いで、制御部2は、取り出した文字デー
タと、区切りファイル88に含まれる区切り目安情報と
を逐一照合し、取り出した文字データの内、区切り目安
情報と同じ文字データを検出する(ステップS40
7)。
【0103】ここで、区切り目安情報について、図6を
参照して説明する。図6は、不揮発メモリ部8に格納さ
れている区切りファイル88の内容を模式的に示す概念
図である。図6に示す様に、区切りファイル88は、区
切り目安情報61、区切り強度62、例外条件63、及
び例外処理64の項目に区分されている。
【0104】図6において、1行分のデータは、例えば
1レコードの形態で不揮発メモリ部8に格納されてお
り、互いに関連付けられている。区切り目安情報61に
は、LCD表示部6のページを区切る境となる文字デー
タとして好適なものが、予め候補として挙げられてお
り、“CRLF”,“。」”,“」”,“。”,
“?”,“、”,“を”等が格納されている。
【0105】区切り強度62とは、各々の区切り情報6
1をページの境として採用する蓋然性の程度を相対的に
表す情報であり、”1”乃至”5”の5つの数値データ
が格納されている。大きい数値程、その区切り情報61
をページの境として採用する蓋然性が高い。
【0106】この様に区切り強度62を設定するのは次
の様な理由による。即ち、仮に区切り強度62を考慮し
ないこととすると、単に最も後方にある区切り目安情報
でページが区切られてしまうので、LCD表示部6に
は、例えば図7において符号72で示す様なページが表
示される。しかし、このページ72では、不自然な位置
(“て、”)でページが区切られており、ユーザが書籍
データを読むリズムに多少乱れが生じてしまうおそれが
ある。
【0107】一方、区切り強度62を考慮にいれた場合
は、単に最も後方にある区切り目安情報でページを区切
るのではなく、後方にある区切り目安情報の内、最も区
切り強度の強い区切り目安情報で以ってページを区切
る。その結果、LCD表示部6には、例えば図7におい
て符号71で示す様なページが表示される。
【0108】このページ71は、“、”よりも区切り強
度の強い“。”でページが区切られているので、ユーザ
がリズムよく書籍データを読むことができる。また、ユ
ーザは、句点“。”による余韻を味わうこともできる。
特に、文学作品を味わう場合には、この様な配慮が重要
である。
【0109】但し、照合する文字データが例外条件63
に設定されている内容を満たす場合は、制御部2は例外
処理74に設定されている処理を行う。具体的には、区
切り目安情報“CRLF”の例外条件は“、CRLF”
と設定されているので、仮に照合する文字データが“C
RLF”であってもその直前に読点“、”がある場合に
は、例外処理として“CRLF”の区切り強度を本来の
4より弱い3にする。
【0110】即ち、作成者が意図した改行(CRLF)
があったとしても、その直前に“、”がある場合は、区
切りとしては軽く扱う。この例外処理を行うのは次の様
な理由による。即ち、例えば図7において符号73はペ
ージを区切る前の書籍データを示すが、この書籍データ
を、例外処理を行わずにページを区切ることとすれば、
“片手を挙げ、”の直後のCRLF(改行)でページが
区切られてしまう。
【0111】これは制御部2が、例外処理を行わない場
合、“ありました。”の直後のCRLFと“片手を挙
げ、”の直後のCRLFとを制御部2が同じ強さのもの
として認識するので、より後方にある“片手を挙げ、”
の直後のCRLFをページの区切りとして採用してしま
うからである。しかし、この様な位置でページを区切る
と、ユーザに違和感を与えてしまう。
【0112】一方、例外処理を行う場合は、“ありまし
た。”の直後のCRLFでページが区切られる。制御部
2が、“片手を挙げ、”の直後のCRLFよりも、“あ
りました。”の直後のCRLFの方が区切り強度が強い
と認識するからである。この場合は、区切る位置が自然
であり、ユーザに違和感を与えることがない。
【0113】上記と同様の理由から、CRLFの直前に
“」”があり、直後に“と”がある場合には、CRLF
の区切り強度を本来の“5”から“4”に下げる。例え
ば、書籍データ73において、“「諸君」”と“と言
い”との間にはCRLF(改行)があるものの、文章の
流れとしてはこれらを続けてもユーザに違和感を与える
ことがないので、そのCRLFの区切り強度を弱くする
わけである。
【0114】また、区切り目安情報“。」”又は“」”
の直後に“と”が続く場合は、それら“。」”又
は“」”の区切り強度を本来の“3”から“2”に弱め
る。これは、“〜」と言いました。”という書籍データ
があった場合に、“」”でページが区切られることによ
り文章の連続性が損なわれない様にする為である。
【0115】また、制御部2は、区切り情報“」”を検
出した場合であっても、その直前における“「”と当該
“」”との間の文字数が少なくて句読点や感嘆符もない
場合は、区切り情報“」”を区切りの候補にしない。こ
れは、例えば“所詮、自分には、何の縁故も無い下宿
に、ひとりで「生活」して行く能力が無かったので
す。”という文章(書籍データ)があった場合に“」”
でページが区切られることにより文章の連続性が損なわ
れない様にする為である。
【0116】また、区切り情報“。”又は“?”を検出
した場合であっても、これらが“「”と“」”に挿まれ
ている場合、即ち、会話文中に“。”又は“?”がある
場合(但し、“」”の直前は除く)は、これらの区切り
強度を本来の“3”から“2”に弱める。これは、でき
るだけ会話文を1ページ内に収めることにより、ユーザ
が書籍データを読み易くする為である。
【0117】また、制御部2は区切り情報“、”を検出
した場合であっても、“二、三”等の様に直前が数字で
直後も数字である場合、或いは“小、中学生”等の様に
同類の文字データに挿まれる場合は、それらの表現
を“、”で区切ることを回避するべく“、”を区切り情
報の候補にしない。
【0118】上記の様な区切り情報に基づいて、制御部
2は、検出した文字データ(区切り目安情)の内、最も
後方(アドレスの値が大きい)且つ、最も区切り強度6
2が強い文字データ(区切り目安情報)を特定する(ス
テップS408)。次いで、制御部2は、その特定した
文字データの次の文字データが格納されている記憶領域
を表すアドレスで以って、参照すべき次表示アドレス8
7を更新する(ステップS409)。
【0119】ここで、制御部2は、ステップS406で
取り出した書籍データの最後に空白行があるか否かを判
定する(ステップS410)。即ち、制御部2は、ステ
ップS409で更新した次表示アドレス87が表す記憶
領域にCRLFが格納されているか否かを判定する。
【0120】制御部2は、書籍データの最後にCRLF
があれば(ステップS410;YES)、ステップS4
09で更新した次表示アドレス87を、そのCRLFの
分だけ戻す(ステップS411)。即ち、制御部2は、
そのCRLFの1つ前の文字データが格納されている記
憶領域を表すアドレスで以って、ステップS409で更
新した次表示アドレス87を更に更新する。
【0121】この様に、CRLFの分だけ次表示アドレ
ス87を戻すのは、当該処理においては、書籍データを
取り出してページを区切る処理を行った結果、LCD表
示部6に表示されるページには物理的に空白(余白)が
生じることがあるが、その空白と、予め作者又は編集者
が意図して挿入した空白行(CRLF)との違いをユー
ザに対し明確に認識させる為である。
【0122】即ち、仮にステップS411における処理
を行わないこととすると、ユーザに対し、例えば図5に
おいてページ52の最後に表示されている2行分の空白
行が、予め書籍データAに挿入されていたCRLFによ
るものではないかとの疑義を生ぜしめる。
【0123】これに対し、ステップS411における処
理の様に、作者が意図して挿入したCRLFをページの
最後に表示するのを回避し、そのCRLFを次のページ
83においてブランクとして3行分の間(ブランク表示
時間)表示する様にすれば、ページ82の最後に表示さ
れている2行分の空白行が、書籍データAに予め含まれ
るCRLFではなく、“…でした。”の“。”でページ
を区切った結果、LCD表示部6に物理的に生じた空白
行(余白)である旨をユーザに対して容易に知らしめる
ことができるわけである。
【0124】かくして、次表示アドレス87が最終的に
確定すれば、1ページ分の書籍データが区切られること
になる。次いで、制御部2は、区切った書籍データと、
現在LCD表示部6に表示されている書籍データとの類
似度を解析し、これらが類似しているか否かを判定する
(ステップS412)。
【0125】ここで、制御部2が類似度を解析するアル
ゴリズムは特に限定されるものではないが、例えば、区
切った書籍データの中に、現在LCD表示部6に表示さ
れている文字データと一致する文字データが所定数あれ
ば、これらが類似する旨の判定を行う様にするとよい。
【0126】制御部2は、区切った書籍データと、現在
LCD表示部6に表示されている書籍データとが、類似
していると判定した場合は(ステップS412;YE
S)、区切った書籍データをLCD表示部6に表示する
前に、一定時間のブランク状態(何も表示しない状態)
を挿入する(ステップS413)。
【0127】ここで、ステップS413における処理の
様に、連続するページ同士が互いに類似する場合にLC
D表示部6にブランク状態を挿入することとしたのは、
連続するページ同士が互いに類似する場合は、ユーザが
ページの遷移に気付かずに、遷移後のページを見落とし
てしまうことがあるので、これを回避する為である。
【0128】具体的には、図8に示す様な互いに類似す
るページ81とページ82とが連続して表示される場合
を想定すると、先ずユーザはページ81を読み終える
と、次のページ82を即座に読み始めるべく、ページ8
1の文頭(図中、概略“ぼくは”の辺り)に視線を再び
移し、ページ82が表示されるのを待機する。
【0129】ところが、ページ81の次のページである
ページ82も“ぼくは”で始まることや、両者のページ
にひらがなが多いこと、更には、両者のページに表示さ
れる文字数が近似していること等が相まって、ユーザが
ページ81からページ82の遷移に気付かない場合があ
る。
【0130】そこで、この様な問題を回避するべく、ス
テップS413における処理の様に、ページ81とペー
ジ82との間に一定時間のブランク状態を挿入する。こ
れにより、ページ81がページ82に遷移する過程で表
示されるブランク状態がユーザの注意を引くので、ユー
ザが、ページ81からページ82への遷移を見落とすこ
とがないという効果を奏する。
【0131】一方、制御部2は、区切った書籍データ
と、現在LCD表示部6に表示されている書籍データと
が類似しておらず、ブランク表示を挿む必要がないと判
定した場合は(ステップS412;NO)、その区切っ
た書籍データをLCD表示部6に表示し続ける時間(表
示更新待ち時間)を算出する(ステップS414)。
【0132】この表示更新待ち時間(T)の算出方法
は、特に限定されないが、例えば、T=Tu×(N+
0.5×M)なる式にしたがって算出するとよい。この
式においてNは、区切った書籍データに含まれる全部の
文字データ(句読点等を表す文字データも含む。)の数
を表し、Mは区切った書籍データに含まれる文字データ
の内、漢字に対応する文字データの数を表し、Tuはユ
ーザがひらがな1文字を読むのに要する概略の時間を表
す。
【0133】次いで、制御部2は区切った書籍データ
を、ステップS414で算出した表示更新待ち時間
(T)が経過するまでLCD表示部6に表示する(ステ
ップS415)。その過程で制御部2は、表示更新待ち
時間をカウントし、表示更新待ち時間が経過したか否か
を判定する(ステップS416)。そして、制御部2
は、表示更新待ち時間が経過した場合は(ステップS4
16;YES)、当該処理を終了する。
【0134】以下、図3及び図4に示す処理におけるL
CD表示部6の表示態様について具体的に説明し、併せ
てジャンプキー21、前ジャンプキー22、スピードア
ップキー23、次ページキー24、前ページキー25、
スピードダウンキー26、及びスタート/ストップキー
27の機能についても説明する。
【0135】図9及び図10は、LCD表示部6に表示
される書籍データを示す。図9には、ページ91乃至ペ
ージ99の9ページ分の書籍データが示されている。こ
れらの書籍データは自動表示処理においてLCD表示部
6に表示される書籍データを時系列的に並べたものであ
る。
【0136】予め、ユーザはスピードアップキー23又
はスピードダウンキー26を押下操作することにより、
ページの送り速度を表す表示速度データ81を設定す
る。スピードアップキー23を押下することによりペー
ジの送り速度を早めることができ、スピードダウンキー
26を押下することによりページの送り速度を低下させ
ることができる。
【0137】さて、制御部2は、一旦自動表示処理を開
始すると、表示速度データ81が表す速度でLCD表示
部6に表示するページをページ91,ページ92,ページ
93…の順で自動的に遷移させる。
【0138】尚、制御部2は、ユーザによって表示速度
データ81の設定が予めなされなかった場合は、デフォ
ルトで設定された所定の表示速度でページを切替える。
また、ユーザは、自動表示処理が行われている最中にお
いても、表示速度データ81の値をスピードアップキー
23又はスピードダウンキー26を押下操作することに
より調整できる。これにより、ユーザは煩雑なページの
送り操作を行うことなく、最適な速度で書籍データを閲
覧できる。
【0139】但し、制御部2は、次ページキー24の押
下を検知した場合は、表示速度データ81の設定に拘ら
ずに、LCD表示部6に表示中のページを次のページに
切替える。従って、ユーザは、自動的にページが切替わ
る前にそのページを読み終えた場合は、次ページキー2
4を押下操作することにより、ただちに次のページを閲
覧できる。
【0140】但し、制御部2は、自動表示処理によって
ページを1ページ分進めた直後に次ページキー24の押
下操作による状態変化信号を検知した場合は、その状態
変化信号を無視する。具体的には、制御部2は、表示更
新待ち時間が経過した直後から時間のカウントを開始
し、所定の時間が経過するまでは次ページキー24の押
下を受け付けない。
【0141】これは、ユーザがページを次に進めるべく
次ページキー24を押下したが、ユーザが押下するのと
ほぼ同時に表示更新待ち時間が経過してページが自動的
に進んでしまった場合等は、実質的に2ページ分が一度
に遷移してしまうこととなるので、これを回避する為で
ある。
【0142】一方、制御部2は、前ページキー25の押
下を検知した場合は、表示速度データ81の設定に拘ら
ずに、LCD表示部6に表示中のページを前のページに
戻す。従って、ユーザは、ページを読み終える前に、そ
のページが遷移してしまった場合は、前ページキー25
を押下操作することにより前のページを再度閲覧でき
る。
【0143】そして制御部2は、ユーザによる次ページ
キー24或いは前ページキー25の押下を検知し、上述
の様にしてページを遷移させた後は、表示速度データ8
1が設定されている場合はその表示速度データが表す速
度で、表示速度データ81が設定されていない場合はデ
フォルト速度で、自動表示処理を再開する。
【0144】また、制御部2は、ユーザによる次ジャン
プキー21の押下を検知した場合は、ページの切替え動
作を中断し、現在LCD表示部6に表示しているページ
から起算して、次の約4又は5ページ分の書籍データ
を、表示ポイントを小さくしてLCD表示部6上に表示
させる。
【0145】具体的には、LCD表示部6にページ95
が表示されているときに、ユーザが次ジャンプキー21
を押下すると、制御部2は、ページ95を図10に示す
ページ101に遷移させる。このページ101には、図
10に示す様に、ページ96乃至ページ99の4ページ
分の書籍データが小さなポイントで表示されている。
【0146】更に、LCD表示部6にページ101が表
示されている場合において、ユーザが再び次ジャンプキ
ー21を押下すると、ページ101はページ102へと
遷移する。このページ102には、ページ99から起算
して、次の4ページ分の書籍データ(図9には示さず)
が小さなポイントで表示されている。
【0147】一方、制御部2は、ユーザによる前ジャン
プキー22の押下を検知した場合は、ページの切替え動
作を中断し、現在LCD表示部6に表示しているページ
から逆算して、前の約4又は5ページ分程度の書籍デー
タを、表示ポイントを小さくしてLCD表示部6上に表
示する。
【0148】具体的には、LCD表示部6にページ95
が表示されているときに、ユーザが前ジャンプキー22
を押下すると、ページ95は、図10に示すページ10
4に切替わる。このページ104には、図4に示す様
に、ページ91乃至ページ95の5ページ分の書籍デー
タが小さなポイントで表示されている。
【0149】更に、LCD表示部6にページ104が表
示されている場合において、ユーザが再び前ジャンプキ
ー22を押下すると、ページ104はページ103へと
遷移する。このページ103には、ページ91から逆算
して、前の4ページ分の書籍データ(図9には示さず)
が小さなポイントで表示されている。
【0150】この様に、次ジャンプキー21又は前ジャ
ンプキー22を押下すると、文字データのポイントが小
さくなることにより、LCD表示部6上に多くの文字デ
ータが表示されるので、ユーザは次ページキー24又は
前ページキー25を用いる場合に比して、より広い範囲
の書籍データを一覧できるという利便性がある。
【0151】また、前述の様に制御部2は、次ジャンプ
キー21又は前ジャンプキー22の押下を検知した場合
は、ページの送りを中断するので、ユーザは、図10に
示す様な小さいフォントで表示されるページにおいて、
読みたい個所を見つけた場合は、ページの送りを再開さ
せるべくスタート/ストップキー27を押下する。
【0152】制御部2は、スタート/ストップキー27
の押下を検知すると、表示する書籍データのポイントを
再び大きなポイントに戻すと共に、ページの送りを再開
する。具体的には、制御部2は、LCD表示部6にペー
ジ104が表示されている場合において、ユーザによる
スタート/ストップキー27の押下を検知すると、LC
D表示部6に表示中のページ104をページ91に切替
える。そして、ページの送りを再開することにより、ペ
ージ91をページ92,ページ93,ページ94…へと遷
移させる。
【0153】また、制御部2は、次ジャンプキー21、
前ジャンプキー22、次ページキー24、及び前ページ
キー25が一定時間押下し続けられていること検知する
と、恰もそれらのキーが素早く複数回押下されたのと同
等の処理を行う。具体的には、LCD表示部6にページ
91が表示されている場合において、ユーザが次ページ
キー24を一定時間押下し続けると、ページ91がペー
ジ92,ページ93…へと高速に遷移する。
【0154】ここで、ユーザが次ページキー24の押下
を止めると、制御部2は、再び表示速度データ81或い
はデフォルトにて設定された表示速度に戻してページの
送りを行う。
【0155】尚、自動表示処理が行われている最中にお
いてスタート/ストップキー27を押下すると、当該自
動表示処理が中断し、ページの送りをユーザが手動で行
うこともできる。
【0156】この場合は、次ジャンプキー21、前ジャ
ンプキー22、次ページキー24、及び前ページキー2
5の押下操作によってのみLCD表示部6のページが遷
移するので、ユーザは自分の操作で書籍データを読み進
めることができる。従って、書籍データをじっくりと味
わって読みたい場合等には便利である。また、ここでス
タート/ストップキー27を再び押下すると、自動表示
処理が再開される。
【0157】尚、第1の実施の形態における記述内容
は、本発明を適用した携帯電話1の好適な1例にすぎ
ず、本発明はこれに限定されるものではない。
【0158】例えば、上記自動表示処理において制御部
2がダウンロードした書籍データを区切る処理に起因し
て、ページ91の様にLCD表示部6上に余白が生じる
場合は、図11におけるページ111の様に本来の文字
データの部分を枠で囲ってもよいし、或いは、ページ1
12の様に余白部分を暗色で塗りつぶしてもよい。但
し、作者が意図して挿入した空白行(CRLF)をユー
ザに知らしめる為に、ブランク表示する場合はこの限り
でない。
【0159】この様にすれば、ユーザは、LCD表示部
6上に表示される余白が、空白データとして書籍データ
に本来的に含まれていたものではないことを視覚的に確
認でき、書籍データを一層的確に味わうことができる。
【0160】<第2の実施の形態>先ず、外観構成を説
明する。図12は、本発明を適用したゴーグル型表示装
置の外観概略図である。図12に示す様に、ゴーグル型
表示装置12は、本体部13と、この本体部13を頭部
に装着する為のベルト部14とを備えて構成される。
【0161】本体部13は、一対の表示部131,13
1、ICカード15を出入可能に受け入れるICカード
挿入部132、及びリモコン16の赤外線信号を受信す
る受信部133を、その外郭に備える。
【0162】一対の表示部131,131は、当該ゴー
グル型表示装置12の装着時には、一方が右目、他方が
左眼に位置する様に配置されており、両方の表示部13
1,131は互いに同期をとって同じ表示を行う。
【0163】ICカード15は、読み書き可能な不揮発
性メモリとしてのICチップを内蔵して成るカード状の
記憶媒体である。
【0164】リモコン16は、次ジャンプキー161、
前ジャンプキー162、スピードアップキー163、次
ページキー164、前ページキー165、スピードダウ
ンキー1666、スタート/ストップキー167、及び
送信部168を備えており、これらのキーが押下される
とその押下されたキーに対応する赤外線信号を送信部1
68から送信する。尚、上記各種キーの機能は、第1の
実施の形態における携帯電話1のキー入力部5が備える
同一名称の各種キーと概略同様である。
【0165】次に内部構成を説明する。図13は、ゴー
グル型表示装置12の内部構成を示すブロック図であ
る。図13に示す様に、本体部13は、制御部130、
一対の表示部131,131、受信部133、読み書き
部134、ワークメモリ部135、及び電源部136を
備える。
【0166】制御部130は、システムプログラム(図
示せず)及び区切りファイル1302を記憶する内部メ
モリ1301を備えており、その内部メモリ1301か
らシステムプログラムを読み出してワークメモリ部13
5に展開し、展開したシステムプログラムに規定された
手順に従って、当該ゴーグル型表示装置12の機能を実
現すべく、各構成要素に制御信号を出力してこれらを統
括的に制御する。
【0167】また、そのシステムプログラムには、制御
部130が後述する処理を行う為のプログラムコードが
含まれており、制御部130は、それらのプログラムコ
ードに応じた動作を逐次実行する。
【0168】一対の表示部131,131は夫々、LC
D表示部1311と光学処理部1312とを備えてい
る。LCD表示部1311は、制御部130から出力さ
れる制御信号に従って、ICカード15のメモリに記憶
されている書籍データ152を文字(文字データ)とし
て表示する。
【0169】光学処理部1312は、LCD表示部13
11によって表示される文字データを拡大するレンズ
や、そのレンズによる拡大率を調整する為の調整部等
(何れも図示せず)を備えて成る。これにより、当該ゴ
ーグル型表示装置12の装着時においてユーザは、文字
が恰も眼前の大型のディスプレイに表示されているかの
様にみえる。
【0170】受信部133は、リモコン16の送信部1
68から送信される赤外線信号を受信し、受信した赤外
線信号に応じた入力信号を制御部130へ出力する。
【0171】読み書き部134は、制御部130からの
制御信号に従って、ICカード挿入部132(図12参
照)に挿入されるICカード15のメモリから書籍デー
タ152等を読取る一方、該メモリに対して書き込みを
行う。
【0172】ワークメモリ部135は、制御部130に
より実行される各種処理において、システムプログラム
や、そのシステムプログラムに係るデータ等を一時的に
格納する為の記憶手段であり、例えばRAM等がこれに
相当する。
【0173】電源部136は、当該ゴーグル型表示装置
12を構成する各部に電力を供給する為の充電池を備え
ており、制御部130からの制御信号に従って、電源の
オン/オフの切替え等を行う。
【0174】ICカード15は、表示速度データ15
1、書籍データ152、及び次表示アドレス153、及
び最終アドレス154を記憶している。
【0175】表示速度データ151は、表示部131に
表示される1ページ分の書籍データを、制御部130が
自動的に遷移させる際の速さを表すデータである。ユー
ザは、リモコン16のスピードアップキー163又はス
ピードダウンキー166を押下操作することにより、こ
の表示速度データ151を適宜設定することができる。
【0176】書籍データ152は、予めICカード15
に記憶されるデータである。尚、ICカード15は、記
憶容量は非常に大きいので、長編小説更には辞書等に相
当する様な大容量の書籍データを記憶させておくことも
できる。
【0177】次表示アドレス153は、一連の書籍デー
タ152をページ別に区切って表示する場合において次
のページの先頭に表示する文字データを表すアドレスで
ある。制御部130は、この次表示アドレス153を参
照することにより、次に表示すべきページを認識でき
る。従って、この次表示アドレス153は所謂しおりと
しての機能を有している。
【0178】最終アドレス154は、書籍データ152
における最後の文字データが格納されている記憶領域を
表すアドレス、即ち、書籍データ152の全体の情報量
である。
【0179】以下、図14を参照して制御部130の内
部メモリ1301に記憶されている区切りファイル13
02について説明する。図14に示す様に、区切りファ
イル1302は、区切り目安情報1302a、区切り強
度1302b、例外条件1302c、及び例外処理13
02dの項目に区分されている。尚、図14において、
1行分のデータは、例えば1レコードの形態で内部メモ
リ1301に記憶されており、互いに関連付けられてい
る。
【0180】区切り目安情報1302aには、表示部1
31に表示されるページを区切る境となる文字データと
して好適なものが、予め候補として挙げられており、
「CRLF」、「.”」、「?”」、
「!”」、「.」、「,”」、「,」等が格納されてい
る。
【0181】区切り強度とは、各々の区切り目安情報1
302aをページの境として採用する蓋然性の程度を相
対的に表す情報であり、”2”乃至”5”の5つの数値
データが格納されている。大きい数値程、その区切り目
安情報1302aが、ページを区切る境として採用され
る蓋然性が高い。
【0182】制御部2は、書籍データ152と各々の区
切り目安情報1302aとを逐一照合し、表示部131
の表示領域において物理的に表示可能な量の書籍データ
152に含まれる区切り目安情報(文字データ)の内、
区切り強度が強く、且つ後方にある区切り目安情報で以
ってページを区切る。
【0183】但し、制御部130は、照合する文字デー
タが例外条件1302cに設定されている内容を満たす
場合は例外処理1302dに設定されている処理を行
う。具体的には、仮に制御部130が区切り目安情
報「.」を検出した場合であっても、例えば「0.25」
の様に「.」の直前及び直後に数字がある場合、例え
ば「No.7」の様に「.」の直前が「No」で後に数字が
続く場合、例えば「U.S.A」や「J.F.Kennedy」の様に
「.」の直前及び直後に大文字がある場合、例えば
「Mr.」「Dr.」「p.m.」「Apr.」「St.」の様に「.」
が略語を表記する為に使用される場合には、例外処理が
適用され、制御部130は「.」を区切り目安情報とし
て捉えない。
【0184】この例外処理を行うのは次の様な理由によ
る。即ち、仮に例外処理を行わずにページを区切ること
とすれば、例えば図15に示すページ171の様に「D
r.」という不自然な位置でページが区切られてしまう場
合があるからである。これは、原則として「,」よりも
「.」の方が区切り強度が強いことによる。
【0185】一方、ページを区切るに際して例外処理を
行うこととすれば、制御部130が区切り目安情報とし
て「Dr.」の「.」を検出した場合であっても、これが例
外条件1302cを満たすので、当該「.」で以ってペ
ージを区切ることはない。その結果、図15に示すペー
ジ172の様に「Dr.」よりも後方にある「man,」
の「,」で以ってページが区切られることになり、表示
内容がユーザにとって非常に読み易いものとなる。
【0186】更に別の例に基づいて説明すると、仮に例
外処理を行わずにページを区切ることとすれば、例えば
図15に示すページ173の様に「No.」という不自然
な位置でページが区切られてしまう場合がある。
【0187】これに対し、ページを区切るに際して例外
処理を行うこととすれば、制御部130が区切り目安情
報として「No.」の「.」を検出した場合であっても、こ
れが例外条件1302cを満たすので、当該「.」で以
ってページを区切ることはない。その結果、図15に示
すページ174の様に「No.2704,」の「,」で以ってペ
ージが区切られることになり、ユーザにとって非常に読
み易いものとなる。
【0188】以下、ゴーグル型表示装置12の動作のに
ついて、図16及び図17を参照して説明する。
【0189】図16は、書籍データの表示に係るゴーグ
ル型表示装置12の全体的な動作を示すフローチャート
である。先ず、ユーザは、所定のICカード15をIC
カード挿入部132へ挿入する(ステップS160
1)。制御部130は、ICカード挿入部132へのI
Cカード15の挿入を検知すると、後述する自動表示処
理を開始する。
【0190】即ち、制御部130は、ICカード15に
記憶されている書籍データ152を読み出して、1ペー
ジ分の書籍データを区分し、区分した書籍データを一対
の表示部131,131に表示させると共に、その区分
した境界を表すアドレスで以って、ICカード15のメ
モリ内の次表示アドレス153を更新する(ステップS
1602)。
【0191】次いで、制御部130は、その次表示アド
レス153(現在参照中の次表示アドレス)が、最終ア
ドレス154と等しくなったか否かを判定する(ステッ
プS1603)。現在参照中の次表示アドレスが最終ア
ドレス154に達した場合は(ステップS1603;Y
ES)、制御部130は当該処理を終了する。
【0192】一方、制御部130は、現在参照中の次表
示アドレス153と最終アドレス154とが等しくない
場合は(ステップS1603;NO)、ユーザから書籍
データ152の閲覧を中止する旨の割り込み信号がある
か否かを判定する(ステップS1604)。尚、この割
り込み信号は、ユーザがリモコン16のスタート/スト
ップキー167を押下することにより生成される。
【0193】制御部130は、ユーザから書籍データ1
52の閲覧を中止する旨の割り込み信号が無い場合は
(ステップS1604;NO)、再びステップS160
2の処理に戻る。一方、ユーザから書籍データ152の
閲覧を中止する旨の割り込み信号を検知した場合は(ス
テップS1604;YES)、制御部130は現在参照
中の次表示アドレス153をICカード15に格納し
(ステップS1605)、当該処理を終了する。
【0194】この様に、ユーザが途中で書籍データの閲
覧を中止する場合であっても、制御部130が、ユーザ
が最後に閲覧したページを表す次表示アドレス153
を、所謂しおりとしてICカード15に格納するので、
次に書籍データを閲覧するときにユーザは読み始める個
所を探すという煩雑な作業を要することがない。
【0195】図17は、自動表示処理を示すフローチャ
ートである。尚、この自動表示処理は、図16に示す全
体的な処理の一部であり、当該自動表示処理はステップ
S1601又はステップS1604に続いて行い、且つ
当該自動表示処理が終了した場合は、ステップS160
4の判定が行われるものとする。
【0196】先ず、制御部130は、ICカード15の
メモリに記憶されている次表示アドレス153を読出
し、読出した次表示アドレス153が表す文字データ
が、一行分の空白を表す文字データ(CRLF)である
か否かを判定する(ステップS1701)。
【0197】次表示アドレス153が表す文字データが
CRLFである場合は(ステップS1701;YE
S)、制御部130は表示部131,131にブランク
を表示する(ステップS1702)と共に、そのCRL
Fの次の文字データが格納されている記憶領域を表すア
ドレスで以って、参照すべき次表示アドレス153を更
新する(ステップS1703)。
【0198】次いで、制御部130は表示速度データ1
51に基づいて表示部131,131にブランクを表示
する表示更新待ち時間を設定する(ステップS170
4)と共に、その表示更新待ち時間をカウントし、表示
更新待ち時間が経過したか否かを判定する(ステップS
1705)。そして、制御部130は、表示更新待ち時
間が経過した場合は(ステップS1705;YES)、
当該処理を終了する。
【0199】一方、制御部130は、ステップS170
1において、次表示アドレス153が表す文字データが
CRLFでない場合は(ステップS1701;NO)、
表示部131,131に物理的に表示可能な最大限の書
籍データを、ICカード15から取り出し(ステップS
1706)、取り出した書籍データに対して、第1の実
施の形態で説明した禁則処理及び表示領域適応処理を施
す。
【0200】次いで、制御部130は、禁則処理及び表
示領域適応処理を施した書籍データと、区切りファイル
1302に含まれる区切り目安情報1302aとを逐一
照合し、禁則処理及び表示領域適応処理を施した書籍デ
ータの内、区切り目安情報1302aと同じ文字データ
を検出する(ステップS1707)。
【0201】次いで、制御部130は、検出した文字デ
ータ(区切り目安情報1302a)の内、最も後方(ア
ドレスの値が大きい)且つ、最も区切り強度1302b
が強い文字データ(区切り目安情報1302a)を特定
する(ステップS1708)。次いで、制御部130
は、特定した文字データの次の文字データが格納されて
いる記憶領域を表すアドレスで以って、参照すべき次表
示アドレス153を更新する(ステップS1709)。
【0202】かくして、1ページ分の書籍データが特定
される。ここで、制御部130は、特定したページの最
後にCRLFがあるか否かを判定する(ステップS17
10)。制御部2は、ページの最後にCRLFがあれば
(ステップS1710;YES)、ステップS1709
で更新した次表示アドレス153を、そのCRLFの分
だけ戻す(ステップS1711)。
【0203】即ち、制御部130は、そのCRLFの1
つ前の文字データが格納されている記憶領域を表すアド
レスで以って、ステップS1709で更新した次表示ア
ドレス153を更に更新する。
【0204】この様に、CRLFの分だけ次表示アドレ
ス87を戻すのは、当該処理においては、書籍データを
取り出してページを区切る処理を行った結果、LCD表
示部6に表示されるページには物理的に空白(余白)が
生じることがあるが、その空白と、予め作者又は編集者
が意図して挿入した空白行(CRLF)との違いをユー
ザに対し、明確に認識させる為である。
【0205】かくして、次表示アドレス153が最終的
に確定すれば、1ページ分の書籍データが区切られるこ
とになる。ここで、制御部130は、区切った書籍デー
タと表示部131,131に現在表示されている書籍デ
ータとの類似度を解析し、これらが類似しているか否か
を判定する(ステップS1712)。
【0206】制御部130は、区切った書籍データと表
示部131,131に表示中の書籍データとが類似して
いると判定した場合は(ステップS1712;YE
S)、区切った書籍データを表示部131,131に表
示する前に、一定時間のブランク状態を挿入する(ステ
ップS1713)。
【0207】ここで、ステップS1713における処理
の様に、連続するページ同士が互いに類似する場合に表
示部131,131にブランク状態を挿入することとし
たのは、連続するページ同士が互いに類似する場合は、
ユーザがページの遷移に気付かずに、遷移後のページを
見落としてしまうことがあるので、これを回避する為で
ある。
【0208】一方、制御部130は、区切った書籍デー
タと表示部131,131に表示中の書籍データとが類
似しておらず、ブランク表示を挿むべきでないと判定し
た場合は(ステップS1712;NO)、表示更新待ち
時間を算出する(ステップS1714)。
【0209】この表示更新待ち時間(T)の算出方法
は、特に限定されないが、例えば、T=Tu×Nなる式
にしたがって算出するとよい。この式においてNは、区
切った書籍データに含まれる全部の文字データの数を表
し、Tuはユーザがアルファベット1文字を読むのに要す
る概略の時間を表す。
【0210】次いで、制御部130は区切った書籍デー
タを、ステップS1714で算出した表示更新待ち時間
(T)が経過するまで表示部131,131に表示させ
る(ステップS1715)。その過程で制御部130
は、表示更新待ち時間をカウントし、表示更新待ち時間
が経過したか否かを判定する(ステップS1716)。
そして、制御部130は、表示更新待ち時間が経過した
場合は(ステップS1716;YES)、当該処理を終
了する。
【0211】上記の様な処理によれば、図20のページ
201乃至ページ203に示す様な従来技術による書籍
データの表示態様は、図18に示すページ181乃至ペ
ージ184の様に改善されることになる。
【0212】即ち、図18に示すページ181乃至ペー
ジ184では、従来技術の様に不自然な位置でページが
区切られることがなく、コンマやピリオド等の区切り目
安情報においてページが区切られるので、ユーザにとっ
て非常にみやすいものとなる。
【0213】尚、第2の実施の形態における記述内容
は、本発明を適用したゴーグル型表示装置12の好適な
1例にすぎず、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0214】例えば、一対の表示部131,131は、
何れか一方のみを備え、片目だけに配置する様にしても
よい。この様にすれば、ゴーグル型表示装置12を小型
且つ軽量に実現できるから携帯性の向上に寄与する。ま
た、ユーザは、書籍データを閲読していない方の眼で周
囲の状況を把握できるという利便性がある。また、表示
部131に表示される書籍データを閲読するのではな
く、眼の網膜に書籍データを直接映す様にしてもよい。
また、本発明は、携帯電話、携帯型電子機器、腕装着型
電子機器、又は身体装着型電子機器等に適用して特に好
適である。
【0215】
【発明の効果】請求項1又は4記載の発明によれば、充
分な表示領域が確保できる場合のみならず、仮に、携帯
性等の観点から表示領域の大きさに制約があり書籍デー
タを閲読するに当たって表示手段の表示内容を頻繁に切
り替える必要がある場合であっても、区切手段が、表示
手段が一時に表示し得る最大文字数の範囲内において書
籍データを所定の区切条件に基づいて順次区切ると共
に、表示制御手段が、区切手段によって区切られる各区
切単位の書籍データを表示手段に順次表示させるので、
表示手段には、所定の区切条件に基づいて区分された書
籍データのみが一時に表示される。
【0216】即ち、表示手段の表示内容は、所定の区切
条件に基づいて区分された書籍データ分毎に順次切り替
わるので、表示領域に物理的に表示可能な最大量の書籍
データを単にそのまま表示していた従来技術に比して、
不自然な位置で文章が区切られるのを回避できる。従っ
て、ユーザは小説その他の書籍を快適に閲読できる。ま
た、表示手段の表示内容は、表示制御手段によって自動
的に順次切り替えられるので、ユーザはページの送り操
作等の様な煩雑な操作を何ら要することがない。
【0217】請求項2記載の発明によれば、ユーザが書
籍データを閲読するに当たって区切るのに好ましいデー
タ箇所の候補を複数挙げておき、その中から最適な箇所
を特定することが実現されるので、ユーザに対する快適
性を更に向上できる。
【0218】請求項3記載の発明によれば、区切るべき
データ箇所を柔軟且つきめ細かに特定することができる
ので、ユーザに対する快適性を一層向上できる。
【0219】請求項5記載の発明によれば、常に一定の
速度で表示手段の表示内容を切り替える場合に比して、
ユーザ毎或いは書籍データ毎の最適な表示時間で表示手
段の表示内容を自動的に切り替えることが実現できるの
で、ユーザに対する快適性を一層向上できる。
【0220】請求項6又は7記載の発明によれば、仮に
第1の区切単位の書籍データと第2の区切単位の書籍デ
ータとが類似する場合であっても、表示手段には表示内
容が切り替わる旨を知らせる為の表示が表示されるの
で、ユーザはページの遷移を見落とすことがないという
効果を奏する。
【0221】請求項8又は9記載の発明によれば、加工
手段が区切単位の書籍データを、表示手段の表示領域の
大きさに基づいて、所定の表示態様となる様に加工する
ので、表示手段の表示内容は、ユーザにとって一層閲読
し易いものとなる。
【0222】請求項10又は11記載の発明によれば、
ユーザは、作者によって意図して挿入された改行を知る
ことができるので、書籍等を深く味わうことができる。
従って、ユーザに対する快適性及び興趣性を向上でき
る。
【0223】請求項12記載の発明によれば、ユーザ
が、表示時間が満了する前に第1の区切単位の書籍デー
タを閲読し終えた場合は、当該第1の区切単位の書籍デ
ータを、それに続いて表示される第2の区切単位の書籍
データへ強制的に進めることができる一方、第1の区切
単位の書籍データを閲読し終える前に、第2の区切単位
の書籍データに切替わってしまった場合は、再び第1の
区切単位の書籍データに戻して当該第1の区切単位の書
籍データを閲読できるという利便性を提供できる。
【0224】請求項13記載の発明によれば、仮に、ユ
ーザが、表示時間が満了する時に近時して入力手段によ
る指示を行ったとしても、表示手段が表示する区切単位
の書籍データが一度に2単位分遷移してしまうことを回
避できるという利便性がある。
【0225】請求項14記載の発明によれば、ユーザ
は、第2の表示モードを選択している場合において、当
該第2の表示モードを第1の表示モードに切り替えた場
合は、第2の表示モードにて表示されていた書籍データ
をより広範囲にわたって一覧できるので、閲読したい箇
所を検索する場合等は便利である。
【0226】請求項15記載の発明によれば、表示手段
が設けられるゴーグル状の筐体を装着手段によってユー
ザの頭部に装着するので、ユーザはどのような姿勢でも
書籍データを閲読できる。また、書籍データの内容が第
3者に閲読されるおそれがないのでユーザのプライバシ
ーを確保できる。更に、この場合、ユーザの眼と表示部
とが近接するので、表示手段を小型且つ軽量に実現でき
るから、携帯性を一層向上できる。
【0227】請求項16記載の発明によれば、取得手段
が、インターネットその他の通信手段を介して配信され
る書籍データを受信することにより当該書籍データを取
得するので、書籍データのみを記憶する為の専用の記憶
手段を個別に備える必要がなくなる。これにより、当該
電子書籍装置を小型かつ軽量に実現できるので携帯性が
一層向上するという効果を奏する。
【0228】請求項17又は18記載の発明によれば、
書籍データ配信サーバから、インターネットその他の通
信手段を介して配信された書籍データを取得するように
しているので、書籍データのみを記憶する為の専用の記
憶手段を個別に備える必要がなく、いつでもどこにいて
も、読みたい書籍データを表示させることができる。こ
れにより、当該電子書籍装置を例えば、携帯電話、携帯
型電子機器、腕装着型電子機器、身体装着型電子機器等
の様に小型かつ軽量に実現できるので携帯性が一層向上
するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した携帯電話1の外観概略図。
【図2】携帯電話1の内部構成を示すブロック図。
【図3】携帯電話1の全体的な処理を示すフローチャー
ト。
【図4】携帯電話1の自動表示処理を示すフローチャー
ト。
【図5】携帯電話1による書籍データの表示態様を説明
する為の図。
【図6】区切りファイル88の内容を模式的に示す概念
図。
【図7】携帯電話1による書籍データの更に別の表示態
様を説明する為の図。
【図8】携帯電話1による書籍データの更に別の表示態
様を説明する為の図。
【図9】携帯電話1による書籍データの更に別の表示態
様を説明する為の図。
【図10】携帯電話1による書籍データの更に別の表示
態様を説明する為の図。
【図11】携帯電話1による書籍データの更に別の表示
態様を説明する為の図。
【図12】本発明を適用したゴーグル型表示装置12の
外観概略図。
【図13】ゴーグル型表示装置12の内部構成を示すブ
ロック図。
【図14】区切りファイル1302の内容を模式的に示
す概念図。
【図15】ゴーグル型表示装置12による書籍データの
表示態様を説明する為の図。
【図16】ゴーグル型表示装置12の全体的な動作を示
すフローチャート。
【図17】ゴーグル型表示装置12の自動表示処理を示
すフローチャート。
【図18】ゴーグル型表示装置12による書籍データの
更に別の表示態様を説明する為の図。
【図19】従来技術における書籍データの表示態様を説
明する為の図。
【図20】従来技術における書籍データの更に別の表示
態様を説明する為の図。
【符号の説明】
1 携帯電話 2 制御部 3 無線送受信部 4 ワークメモリ部 5 キー入力部 51 次ジャンプキー 52 前ジャンプキー 53 スピードアップキー 54 次ページキー 55 前ページキー 56 スピードダウンキー 57 スタート/ストップキー 6 LCD表示部 7 電源部 8 不揮発メモリ部 81 表示速度データ 82 書籍データ特定情報 83 書籍データ最終アドレス 84 書籍データ 85 ダウンロード済み書籍データ最終アドレス 86 サーバURL 87 次表示アドレス 88 区切りファイル 61 区切り目安情報 62 区切り強度 63 例外条件 64 例外処理 12 ゴーグル型表示装置 13 本体部 14 ベルト部 15 ICカード 16 リモコン装置 SD 書籍データ配信サーバ SD1 書籍データ記憶部 SD2 通信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/21 564 G06F 17/21 564Z H04M 1/00 H04M 1/00 R Fターム(参考) 5B009 RB01 5B075 ND03 ND20 NK10 PQ02 PQ42 PQ67 UU11 5E501 AA04 AA12 BA03 BA12 CA01 CA04 CB03 DA02 EA02 EB05 FA13 FB04 FB22 FB34 FB43 5K027 AA11 BB02 CC08 FF22 MM17

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書籍データを表示する表示手段と、 前記表示手段が一時に表示し得る最大の文字数分の範囲
    内において、前記書籍データを所定の区切条件に基づい
    て順次区切る区切手段と、 前記区切手段によって区切られる各区切単位の書籍デー
    タを、前記表示手段に順次表示させる表示制御手段とを
    備えることを特徴とする電子書籍装置。
  2. 【請求項2】夫々重み付けされた複数の区切条件を記憶
    する区切条件記憶手段を更に備え、 前記区切手段は、 前記表示手段が一時に表示し得る最大文字数分の範囲内
    において、前記区切条件を満たすデータ箇所が複数存在
    する場合は、前記区切条件の重みに基づいて区切るべき
    データ箇所を特定することを特徴とする請求項1記載の
    電子書籍装置。
  3. 【請求項3】前記区切条件記憶手段は、前記区切条件に
    関する例外条件を更に記憶しており、 前記区切手段は、 前記書籍データに前記例外条件を満たすデータ箇所が存
    在する場合は、そのデータ箇所における区切条件の重み
    を変更するか、又はそのデータ箇所では区切らない処理
    を行う例外処理手段を更に備えることを特徴とする請求
    項2記載の電子書籍装置。
  4. 【請求項4】前記区切条件は、改行、句点、読点、括
    弧、コンマ、若しくはピリオドの少なくとも1つ又は助
    詞の後で区切ることである請求項1乃至3の何れか記載
    の電子書籍装置。
  5. 【請求項5】前記表示制御手段は、 前記区切手段によって区切られる区切単位の書籍データ
    を前記表示手段に表示させ続ける表示時間を所定の計算
    式に基づいて算出する算出手段を更に備え、 前記表示時間が満了する毎に、前記表示手段が表示する
    区切単位の書籍データを切り替えることを特徴とする請
    求項1乃至4の何れか記載の電子書籍装置。
  6. 【請求項6】前記表示制御手段は、 第1の区切単位の書籍データと、当該第1の区切単位の
    書籍データに続いて表示される第2の区切単位の書籍デ
    ータとが類似するか否かを判定する判定手段を更に備
    え、 前記判定手段が、前記第1の区切単位の書籍データと前
    記第2の区切単位の書籍データとが類似すると判定した
    場合は、前記表示手段の表示内容を、前記第1の区切単
    位の書籍データから前記第2の区切単位の書籍データへ
    と切り替える際に、当該表示内容が切り替わる旨を知ら
    せる為の表示を前記表示手段に表示させることを特徴と
    する請求項1乃至5の何れか記載の電子書籍装置。
  7. 【請求項7】前記表示内容が切り替わる旨を知らせる為
    の表示が、前記表示手段の表示領域の全体又は一部を空
    白とする表示である請求項6記載の電子書籍装置。
  8. 【請求項8】前記区切単位の書籍データを、前記表示手
    段の表示領域の大きさに基づいて、所定の表示態様とな
    る様に加工する加工手段を更に備えることを特徴とする
    請求項1乃至7の何れか記載の電子書籍装置。
  9. 【請求項9】前記加工手段は、前記区切単位の書籍デー
    タに含まれる、空白を表す文字データを削除するか、又
    は前記区切単位の書籍データに空白を表す文字データを
    挿入することにより、当該区分した文字データを前記表
    示手段の表示領域の適宜位置に表示させることを特徴と
    する請求項8記載の電子書籍装置。
  10. 【請求項10】前記表示制御手段は、前記区切単位の書
    籍データ内に、改行を表す文字データが含まれる場合
    は、その旨を知らせる為の表示を前記表示手段に表示さ
    せることを特徴とする請求項1乃至9の何れか記載の電
    子書籍装置。
  11. 【請求項11】前記表示内容が切り替わる旨を知らせる
    為の表示が、前記表示手段の表示領域の全体又は一部を
    空白とする表示である請求項10記載の電子書籍装置。
  12. 【請求項12】前記表示手段が表示する第1の区切単位
    の書籍データを、当該第1の区切単位の書籍データに続
    いて表示される第2の区切単位の書籍データへ進める様
    に指示する為の第1の指示手段、及び前記表示手段が表
    示する第2の区切単位の書籍データを、それより前の第
    1の区切単位の書籍データへ戻す様に指示する為の第2
    の指示手段の内、少なくとも一方を有する入力手段を更
    に備え、 前記表示制御手段は、前記入力手段からの指示があった
    場合は、前記表示時間の経過段階の如何に拘らずに、前
    記表示手段が表示する区切単位の書籍データを当該指示
    に応じて切り替えることを特徴とする請求項1乃至11
    の何れか記載の電子書籍装置。
  13. 【請求項13】前記表示制御手段は、前記表示時間が満
    了する時と、前記入力手段による指示があった時とが一
    定の要件を満たす場合には、前記表示時間が満了した旨
    又は前記入力手段による指示の何れか一方を受け付けな
    いことを特徴とする請求項12記載の電子書籍装置。
  14. 【請求項14】前記表示制御手段は、前記区切単位の書
    籍データを小さく表示する第1の表示モードと、該第1の
    表示モードにおける場合よりも前記区切単位の書籍デー
    タを大きく表示する第2の表示モードの少なくとも2段
    階の内、何れか一方により前記書籍データを表示するも
    のであり、 前記入力手段は、前記第1の表示モードと前記第2の表
    示モードの何れか一方を選択する為の第3の指示手段を
    更に備えることを特徴とする請求項12又は13記載の
    電子書籍装置。
  15. 【請求項15】前記表示手段が設けられるゴーグル状の
    筐体と、この筐体を頭部に装着する為の装着手段とを更
    に備えることを特徴とする請求項1乃至14の何れか記
    載の電子書籍装置。
  16. 【請求項16】インターネットその他の通信手段を介し
    て配信される前記書籍データを受信することにより、当
    該書籍データを取得する取得手段を更に備えることを特
    徴とする請求項1乃至15の何れか記載の電子書籍装
    置。
  17. 【請求項17】書籍データ配信サーバと電子書籍装置と
    がインターネットその他の通信手段を介して接続された
    電子書籍表示システムにおいて、 前記書籍データ配信サーバは、書籍データを記憶してい
    る書籍データ記憶手段と、この書籍データ記憶手段に記
    憶されている書籍データを前記電子書籍装置側からの配
    信要求に応答して、当該電子書籍装置側へ配信する配信
    手段とを備えており、 前記電子書籍装置は、前記書籍データ配信サーバの配信
    手段により配信された書籍データを取得する取得手段
    と、この取得手段により取得された書籍データを表示す
    る表示手段と、 前記表示手段が一時に表示し得る最大の文字数分の範囲
    内において、前記書籍データを所定の区切条件に基づい
    て順次区切る区切手段と、 前記区切手段によって区切られる各区切単位の書籍デー
    タを、前記表示手段に順次表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする電子書籍表示システム。
  18. 【請求項18】前記電子書籍装置は、携帯電話、携帯型
    電子機器、腕装着型電子機器、身体装着型電子機器のい
    ずれかであることを特徴とする請求項17に記載の電子
    書籍表示システム。
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