JP2002195240A - 多重巻たわみ軸継手およびそれを使用した外科手術用器具 - Google Patents

多重巻たわみ軸継手およびそれを使用した外科手術用器具

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Abstract

(57)【要約】 【課題】医療分野における鉗子、鋏のような、特に、腹
腔鏡下手術に用いる外科用器具のたわみ軸継手として好
適な多重巻たわみ軸継手を提供する。 【解決手段】可撓性を有している線状芯材11の表面
に、巻き付け方を逆に交互に多重に帯状体12、13を
コイル状にまいて構成したことを特徴とする多重巻たわ
み軸継手。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二つの軸が交差し
たり、食い違ったり、また軸同士の成す角度が変化した
りする回転伝達軸の軸継手等に好適な多重巻たわみ軸継
手に関するものであり、特に、医療分野における鉗子、
鋏のような腹腔鏡下手術に用いる外科用器具(外科手術
用鉗子)のたわみ軸継手として好適な多重巻たわみ軸継
手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、先端に設けられた鉗子機構を
基端側の操作部にて遠隔操作する構成の鉗子が知られて
いる(特開平8−33644号)。この鉗子の概略構成
について図面を参照して簡単に説明すると、図6は外科
用器具(鉗子)の全体側面図、図7は器具の折れ曲がり
部に使用しているたわみ軸継手の説明図、図8は多重巻
たわみ軸継手における、たわみ継手の円弧半径と、必要
な巻き線の伸びの関係を示す図である。
【0003】図6、図7において、外科用器具(鉗子)
101は、主に、腹腔鏡下手術において使用されるもの
であり、長尺な器具本体102と、器具本体102の先
端側に設けられた先端部103と、先端部103に設け
られ、開閉または回動動作を行う外科動作手段104
と、器具本体102の基端側に設けられた操作部109
と、器具本体102内に回転可能に設置され、先端部1
03と操作部109との間を接続する長尺な回転伝達部
材106と、回転伝達部材106の回転を外科動作手段
104の開閉または回動動作に変換する変換手段105
とで構成されている。そして、回転伝達部材106は、
器具本体が折れ曲がった際に、器具本体の先端に設けた
鉗子先端を回転させることができるように、回転伝達部
材の一部にたわみ軸継手が使用されている。
【0004】図6に示す鉗子では、回転伝達部材の折れ
曲がり部110に使用されているたわみ軸継手は、可撓
性を有する(湾曲可能な)線状体で構成されており、比
較的高張力に耐え得る高分子材料よりなる繊維(高張力
繊維)を素線とするもの、あるいは、これらの素線のう
ちの任意のものの集合体またはその他の複合体を用いる
ことができる。素線の集合体による線状体としては、例
えば、1本以上の前記素線(特に金属線)の外周に、1
本以上の同種または異種の素線を所定方向に巻きつけ
(例えばコイル状に)、さらにその外周に1本以上の同
種または異種の素線を前記と逆方向に巻きつけたものが
好適に使用される。
【0005】前記たわみ軸継手の具体な1例として、た
とえば、図7に示すような三重巻たわみ軸継手がある。
その継手は図7に示すように、1本の線を隙間なく密巻
きした線状芯材(芯巻きコイル)111の上に、数本の
線を同時に重なり合わないように密に巻いた中巻きコイ
ル112、さらにその上に中巻きと同様に、その左右の
向きだけ逆に密巻きした外巻きコイル113から構成さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示す多重巻たわみ軸継手では、軸継手にトルクが負荷さ
れると、中巻きコイル112が芯巻きコイル111を締
めつける。その際、芯巻きの線と線との間に中巻きコイ
ル112の線が落ち込むことがある。これを防ぐため、
中巻きコイル112は数本の線を巻くことでリード角を
大きくし、芯巻き線の方向と中巻き線の方向とのなす角
度が大きくなるように工夫されている。逆向きのトルク
が負荷されると外巻きコイル113が内側のコイル11
2を締めつける。その際、外巻きの線の方向と中巻き線
のそれのなす角度が大きいので落ち込み難くなってい
る。そして、このようなたわみ軸継手を、たとえば鉗子
等の回転伝達部材に使用した場合には、操作部における
回転操作に対する追従性に優れ、ねじれや曲げによる長
さの変化(歪み)が抑制されるという利点がある。
【0007】ところで、一般的な鉗子は、狭い空間内で
軸を90度程曲げる必要がある。つまり円弧状をなすた
わみ軸継手の円弧半径を小さくしなければならない。い
ま、軸角がゼロの場合と軸角が90度の場合の、三重巻
きたわみ軸継手の外巻きコイルの線の長さに注目する。
軸角が90度の場合、継手が円弧状になるためには巻き
線が伸びなければならない。図8はその伸びを示したも
ので、継手の円弧半径を横軸に、伸びを縦軸に、外巻き
線のリード角をパラメータとして示してある。このグラ
フからも明らかなように外巻き線のリード角が大きいほ
ど大きな伸びが必要とされる。現実には外巻き線はほと
んど伸びないので、軸角を大きくとることはできないと
いう問題がある。
【0008】また、多重巻たわみ軸継手の円弧半径を小
さくし、軸角を大きくした状態で数本の外巻き線を互い
に重ならないように巻くことは難しく、たわみ軸継手の
円弧の内側では線と線が重なり、その外側では線と線の
隙間が大きくまた不揃いとなる。この問題を解決するた
めに巻き線を太くし重ならないようにするとたわみ軸継
手全体をたわませるために大きな力が必要となる等の問
題がでてくる。一方、多重巻たわみ軸継手全体を小さな
力で円弧状にたわませるには、巻き線は細くなければな
らない。細い線の場合、大きなリード角を得るには同時
に巻く線の本数を増やさなければならない。その場合で
も、芯巻きコイルの線の間に落ち込まないようにしなけ
ればならない。
【0009】そこで、本発明は、多重巻たわみ軸継手に
おいて、線状芯材(芯巻きコイル等)の表面に巻き付け
る巻き線の代わりに、細い線を束ねた状態と同じ効果を
もつ帯状体を用いて線状芯材の表面にコイル状に巻き、
その上に、同じような帯状体を使用して外巻きコイルを
作り、折れ曲がり時において、コイルの線の間に中巻き
線、外巻き線が落ち込まない(あるいは食い込まない)
ようにし、上記のような問題点を解決することを目的と
する。帯状体の幅については、いくつかの問題点に対処
できるように決める必要がある。軸角を大きくして継手
を円弧状にすると、円弧の外側では芯巻き線に隙間がで
きる。少なくとも、この隙間よりは帯幅を大きくする必
要がある。この隙間幅は、芯巻きコイルの半径をr、継
手の半径をRとすると、芯巻きコイルの線径の約r/
(R−r)倍程度である。しかし、実際には、たわみ継
手全体が軸方向に引っ張られ、芯巻き線が密に成らず隙
間ができる場合がある。さらに、大きなトルクを負荷す
ると中巻き帯が芯巻き線を締めつけ、その隙間に落ち込
むことがある。このような使用条件や素材によって帯幅
を決める必要がある。これまでの試行によれば、芯巻き
コイル線の径の(10〜30)r/(R−r)倍程度で
あるが、精密に製作できれば、もっと狭くできる可能性
はある。
【0010】中巻き帯が芯巻き線の隙間に落ち込む問題
を解決する方法として、もう1層の帯状体のコイルを作
ることも有効である。また、芯巻きコイルの代わりに紐
状のものを芯材とすることも有効である。こうすること
で、内側のコイルの外側のコイルが落ち込む可能性は小
さくできるので、それだけコイルのリード角を小さくで
きる。このため、継手を円弧状に曲げる力が小さく、す
なわち、たわみ易く、しかも回転剛性の高い軸継手が得
られる。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、本発明が採用
した課題解決手段は、可撓性を有している線状芯材の表
面に、巻き付け方を逆に交互に多重に帯状体をコイル状
にまいて構成したことを特徴とする多重巻たわみ軸継手
である。また、前記線状芯材はコイルから構成されてい
ることを特徴とする多重巻たわみ軸継手である。また、
前記線状芯材を形成するコイルの表面に巻き付ける帯状
体は、同コイルの巻き方とは逆の向きで巻き付けてある
ことを特徴とする多重巻たわみ軸継手である。また、前
記線状芯材は、可撓性材料からなる管状体で形成され、
内部にワイヤ等の可撓性部材を挿通できる構成となって
いることを特徴とする多重巻たわみ軸継手である。ま
た、内部に回転伝達部材を配置し、かつ、折れ曲がり可
能な部位を備えてなる長尺状の器具本体を有している外
科手術用器具において、前記器具本体の折れ曲がり部に
対応する回転伝達部材の折れ曲がり部に、多重巻たわみ
軸継手を用いたことを特徴とする外科手術用器具であ
る。
【0012】
【実施の形態】以下図面を参照して本発明に係わる多重
巻たわみ軸継手を使用した鉗子の全体図、図2は同鉗子
の折れ曲がり部の詳細図、図3は回転伝達部材に使用す
る多重たわみ軸継手の構成図である。図において、1は
鉗子であり、この鉗子1は、長尺な器具本体2と、器具
本体2の先端部3に設けられ開閉と回転動作を行う外科
動作手段4と、器具本体2の基端側に設けられた開閉操
作部5A、折れ曲げ操作部5B、回転操作部5Cと、器
具本体2内に軸受9により回転可能に設置された長尺な
回転伝達部材6と、折れ曲がった先端部3の外科動作手
段4に回転伝達部材6からの回転運動を伝えるたわみ軸
継手7と、開閉操作部5Aの運動を外科動作手段4の開
閉運動へ運動を伝達・変換する公知の手段(不図示)、
および、操作部5Bの運動を折れ曲げ運動に運動を伝達
・変換する公知の手段(不図示)とで構成される。そし
て回転伝達部材6は、折れ曲がった鉗子先端の外科動作
手段4を回転できるように、その一部に図2に示すよう
なわたみ継手が使用されている。
【0013】図2において、8は回転伝達部材を保持す
るホルダーシャフトであり、このホルダーシャフト8内
にベアリング9により回転伝達部材6が回転自在に保持
されている。ホルダーシャフト8の折れ曲がり部に対応
する回転伝達部材6には、後述する構成からなる多重巻
たわみ軸継手7が設けられており、このたわみ軸継手7
部分で器具本体2は折れ曲がりができる構成となってい
る。
【0014】多重巻たわみ軸継手7の第1実施形態を説
明する。図3において、多重巻たわみ軸継手7は、線状
芯材を構成する芯巻きコイル11部の表面に、細い線を
束ねた状態と同じ効果をもつ帯状体12を用いてコイル
状に巻いて、中巻きコイル12を形成し、さらにその外
側に、中巻きコイル12とは逆向きに帯状体をコイル状
に巻いて外巻きコイル13を作り、折れ曲がり時におい
て、芯巻きコイル11の線の間に中巻き線、外巻き線が
落ち込まないようにしている。以上のようなたわみ軸継
手を回転伝達部材の折れ曲がり部に使用することによ
り、継手の円弧半径を小さくし、軸角を大きくした状態
でも、中巻き線、外巻き線が、芯巻き線の間に落ち込む
ことを防止でき、継手全体を容易にたわませることがで
きる。
【0015】つづいて多重巻たわみ軸継手の第2実施形
態を説明する。図4において第2実施形態のたわみ軸継
手は、芯巻きコイルの代わりにたわみ易い材料からなる
紐体を線状芯体として使用しており、その表面に帯状体
を用いてコイル状に巻いて、中巻きコイルを形成し、さ
らにその外側に、中巻きコイルとは逆向きに帯状体をコ
イル状に巻いて外巻きコイルを作り、折れ曲がり時にお
いて、線状芯体11Aの表面に中巻き線が食い込まない
ようにしている。
【0016】つづいて多重巻たわみ軸継手の第3実施形
態を説明する。多重巻たわみ軸継手全体が軸方向に引っ
張られ、芯巻き線が密に成らず隙間ができる場合があ
る。また、軸角を大きくして継手を円弧状にすると、円
弧の外側では芯巻き線に隙間ができる。中巻きコイルが
帯状体で幅があるので落ち込み難くなる。それでもさら
に大きなトルクが負荷されると落ち込むことがある。第
3実施形態は、このような場合に有効な継手であり、線
状芯材(芯巻きコイル)11と中巻きコイル12の間
に、もう1層の帯状体のコイル14を作っている(図5
参照)。この継手では、内側のコイルの外側のコイルが
落ち込む可能性は小さくできるので、それだけコイルの
リード角を小さくできる。このため、継手を円弧状に曲
げる力が小さく、すなわち、たわみ易く、しかも回転剛
性の高い軸継手が得られる。
【0017】〔実施例〕1本の金属線をコイル状に巻い
て線状芯材とし、中巻きコイルと外巻きコイルを帯状体
で作る。具体的には、0.5φのピアノ線を外径約3.
5φに巻いて線状芯材とし、幅2厚さ0.1mmのりん
青銅あるいはステンレス板を巻いて中巻きコイルと外巻
きコイルを作り外径約4φとした。このたわみ軸継手で
は、軸角90度で100N−mm以上の負荷能力が得ら
れた。
【0018】以上、本発明に係る多重たわみ軸継手を外
科用器具(鉗子など)に使用した例を中心に説明してき
たが、本件の多重たわみ軸継手はロボット、機械装置等
の運動要素部品等にも利用できることは当然である。ま
た、芯材としては上記各実施形態に記載したものに限定
せず、管状体、中実棒状体等を使用することができ、素
材もステンレス鋼、タングステン、炭素鋼、超弾性合金
等よりなる金属や、ポリアミド(全芳香族系ポリアミ
ド)、ポリエステル、超高分子量ポリエチレン、カーボ
ン繊維等の比較的高張力に耐え得る高分子材料よりなる
繊維(高張力繊維)を素線とする材料、あるいは、これ
らの素線のうちの任意のものの集合体またはその他の複
合材等を使用できる。また、帯状体も、可撓性があり所
定の強度、引っ張り強さ等を有する材料であれば帯板金
をはじめ合成樹脂板材等からなる種々の材料のものを使
用することができる。また、本発明はその精神または主
要な特徴から逸脱することなく、他のいかなる形でも実
施できる。そのため、前述の実施形態はあらゆる点で単
なる例示にすぎず限定的に解釈してはならない。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明の多重
巻たわみ軸継手によれば、内側のコイルに外側のコイル
が落ち込む可能性を小さくできるので、それだけコイル
のリード角を小さくできる。このため、継手を円弧状に
曲げる力が小さく、すなわち、たわみ易く、しかも回転
剛性の高い軸継手が得られる、等の優れた効果を奏する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る外科用器具の構成図である。
【図2】たわみ部の構成図である。
【図3】第1実施形態の係る継手の構成図である。
【図4】第2実施形態の係る継手の構成図である。
【図5】第3実施形態の係る継手の構成図である。
【図6】従来の外科用器具の構成図である。
【図7】従来の継手の構成図である。
【図8】たわみ継手の円弧半径と必要な巻き線の伸びと
の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 鉗子 2 器具本体 3 先端部 4 外科動作手段 5 操作部 6 回転伝達部材 7 多重巻たわみ軸継手 8 ホルダーシャフト 9 ベアリング 11 線状芯材(芯巻きコイル) 12 帯状体からなる中巻きコイル 13 帯状体からなる外巻きコイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有している線状芯材の表面に、巻
    き付け方を逆に交互に多重に帯状体をコイル状にまいて
    構成したことを特徴とする多重巻たわみ軸継手。
  2. 【請求項2】前記線状芯材はコイルから構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の多重巻たわみ軸継
    手。
  3. 【請求項3】前記線状芯材を形成するコイルの表面に巻
    き付ける帯状体は、同コイルの巻き方とは逆の向きで巻
    き付けてあることを特徴とする請求項2に記載の多重巻
    たわみ軸継手。
  4. 【請求項4】前記線状芯材は、可撓性材料からなる管状
    体で形成され、内部にワイヤ等の可撓性部材を挿通でき
    る構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の
    多重巻たわみ軸継手。
  5. 【請求項5】内部に回転伝達部材を配置し、かつ、折れ
    曲がり可能な部位を備えてなる長尺状の器具本体を有し
    ている外科手術用器具において、前記器具本体の折れ曲
    がり部に対応する回転伝達部材の折れ曲がり部に、請求
    項1〜請求項4の何れかに記載の多重巻たわみ軸継手を
    用いたことを特徴とする外科手術用器具。
JP2000396881A 2000-12-27 2000-12-27 多重巻たわみ軸継手およびそれを使用した外科手術用器具 Withdrawn JP2002195240A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018070008A1 (ja) * 2016-10-13 2018-04-19 朝日インテック株式会社 多層体、多層中空体及び多層中空体を備えたカテーテル
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