JP2002193899A - 溶媒に水を用いたアミノベンジルアルコール類の製造方法 - Google Patents
溶媒に水を用いたアミノベンジルアルコール類の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】アミノベンジルアルコールの効率的な製造法の
開発。 【解決手段】溶媒に水を用い、触媒として鉄塩と活性炭
とを組合せた触媒などを用いて、ニトロベンジルアルコ
ール類をヒドラジン類にて還元するアミノベンジルアル
コール類の製造方法
開発。 【解決手段】溶媒に水を用い、触媒として鉄塩と活性炭
とを組合せた触媒などを用いて、ニトロベンジルアルコ
ール類をヒドラジン類にて還元するアミノベンジルアル
コール類の製造方法
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬品及び農薬に有
用な中間体の製造法に関する。更に詳しくはアミノベン
ジルアルコール類の製造法に関する。
用な中間体の製造法に関する。更に詳しくはアミノベン
ジルアルコール類の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】アミノベンジルアルコール類の製法とし
ては、アントラニル酸類を水素化ホウ素ナトリウム等
により還元する方法{J.Heterocyclic
Chem.,23,223(1986)、Bull.C
hem.Soc.Jpn.,64,2730〜2734
(1991)、特開昭62−33139号、特開平7−
228556号}、ニトロベンズアルデヒドを水添す
る方法(特開平7−242603号、特開平9−157
231号)、ニトロベンジルアルコールをメタノ−ル
又はエタノ−ル等のアルコ−ル中で還元する方法[ニッ
ケル還元(U.S.S.R.,185,936)、ラネ
−ニッケル還元{Helv.Chim.Acta.32
(1949)63,65}、酸性亜鉛還元{Chem.
Ber.,15,2109(1882)、Chem.Be
r.,27,3512(1894)}、アルカリ性亜鉛
還元{Bull.Soc.Chim.Fr.,(3)3
1(1904)880、Acad.Sci.,136
(1903)371、Acad.Sci.,138(1
904)1425}、塩化カルシウム−亜鉛還元{Bu
ll.Soc.Chim.Fr.,(4)53(193
3)330〜340}、ナトリウムエチラ−ト還元{A
nn.Chim.(Paris),(8)6(190
5)413、Acad.Sci.,140(1905)
644、Bull.Soc.Chim.Fr.,(3)
33(1905)1165}、ポリベンズイミダゾール
−パラジウムによる還元{J.Chem.Soc.Ch
em.Commun.,16,1100〜1101(1
985)}、白金を用いたAdams触媒による還元
{J.Chem.Soc.,1947〜1954(19
63)}]等がある。また、ニトロベンジルアルコー
ルの水硫化ソ−ダ還元{Chem.Ber.,61,25
55〜2566(1928)}がある。また、活性炭、
塩化鉄触媒の存在下、芳香族ニトロ化合物をヒドラジン
還元して芳香族アニリン類を製造する方法としては、真
鍋の方法(特開昭51−125027号)等がある。
ては、アントラニル酸類を水素化ホウ素ナトリウム等
により還元する方法{J.Heterocyclic
Chem.,23,223(1986)、Bull.C
hem.Soc.Jpn.,64,2730〜2734
(1991)、特開昭62−33139号、特開平7−
228556号}、ニトロベンズアルデヒドを水添す
る方法(特開平7−242603号、特開平9−157
231号)、ニトロベンジルアルコールをメタノ−ル
又はエタノ−ル等のアルコ−ル中で還元する方法[ニッ
ケル還元(U.S.S.R.,185,936)、ラネ
−ニッケル還元{Helv.Chim.Acta.32
(1949)63,65}、酸性亜鉛還元{Chem.
Ber.,15,2109(1882)、Chem.Be
r.,27,3512(1894)}、アルカリ性亜鉛
還元{Bull.Soc.Chim.Fr.,(3)3
1(1904)880、Acad.Sci.,136
(1903)371、Acad.Sci.,138(1
904)1425}、塩化カルシウム−亜鉛還元{Bu
ll.Soc.Chim.Fr.,(4)53(193
3)330〜340}、ナトリウムエチラ−ト還元{A
nn.Chim.(Paris),(8)6(190
5)413、Acad.Sci.,140(1905)
644、Bull.Soc.Chim.Fr.,(3)
33(1905)1165}、ポリベンズイミダゾール
−パラジウムによる還元{J.Chem.Soc.Ch
em.Commun.,16,1100〜1101(1
985)}、白金を用いたAdams触媒による還元
{J.Chem.Soc.,1947〜1954(19
63)}]等がある。また、ニトロベンジルアルコー
ルの水硫化ソ−ダ還元{Chem.Ber.,61,25
55〜2566(1928)}がある。また、活性炭、
塩化鉄触媒の存在下、芳香族ニトロ化合物をヒドラジン
還元して芳香族アニリン類を製造する方法としては、真
鍋の方法(特開昭51−125027号)等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の{J.Het
erocyclic Chem.,23,223(19
86)、Bull.Chem.Soc.Jpn.,6
4,2730〜2734(1991)、特開昭62−3
3139号、特開平7−228556号}、の(特開
平7−242603号、特開平9−157231号)で
は原料が高価であったり、特殊な設備を必要とする為、
工業的に有利とは言い難い。また、のU.S.S.
R.,185,936、Helv.Chim.Act
a.32(1949)63,65、Chem.Ber.,
15,2109(1882)、Chem.Ber.,2
7,3512(1894)、Bull.Soc.Chi
m.Fr.,(3)31(1904)880、Aca
d.Sci.,136(1903)371、Acad.
Sci.,138(1904)1425、Bull.S
oc.Chim.Fr.,(4)53(1933)33
0〜340、Ann.Chim.(Paris),
(8)6(1905)413、Acad.Sci.,1
40(1905)644、Bull.Soc.Chi
m.Fr.,(3)33(1905)1165、J.C
hem.Soc.Chem.Commun.,16,1
100〜1101(1985)、J.Chem.So
c.,1947〜1954(1963)では、メタノ−
ル又はエタノ−ル等のアルコ−ル中で反応が行なわれる
ため、この方法を工場規模で行う場合、そのスケ−ルが
大きくなるためアルコ−ルの臭気が漂い、作業に携わる
人に健康面で悪影響を及ぼすこともある。また、特に
のU.S.S.R.,185,936では副生成物が多
く、特殊な設備を必要とし、J.Chem.Soc.,
1947〜1954(1963)では、反応に白金が用
いられるのでその費用が高くかかる。また、のChe
m.Ber.,61,2555〜66(1928)で
は、水中で反応を行っているが、副生成物が多く、得ら
れるアミノベンジルアルコ−ルの収率が88%と低く、
また、特殊な設備を必要とするので工業的には満足され
るべき方法ではない。また、上記の真鍋の方法(特開昭
51−125027号)は、メタノ−ル中で還元する方
法であるので工場規模で行う場合、そのスケ−ルが大き
くなるためメタノ−ルの臭気が漂い、作業に携わる人に
健康面で悪影響を及ぼすこともある。また、真鍋の方法
には、ニトロベンジルアルコール類の還元方法に関して
記載がない。以上のように従来技術に記載の公知例には
それぞれ上記のとおり欠点があり、汎用設備でアルコ−
ルの臭気がなく、安価で、より高収率及び高純度でニト
ロベンジルアルコール類からアミノベンジルアルコール
類を得る方法が望まれていた。
erocyclic Chem.,23,223(19
86)、Bull.Chem.Soc.Jpn.,6
4,2730〜2734(1991)、特開昭62−3
3139号、特開平7−228556号}、の(特開
平7−242603号、特開平9−157231号)で
は原料が高価であったり、特殊な設備を必要とする為、
工業的に有利とは言い難い。また、のU.S.S.
R.,185,936、Helv.Chim.Act
a.32(1949)63,65、Chem.Ber.,
15,2109(1882)、Chem.Ber.,2
7,3512(1894)、Bull.Soc.Chi
m.Fr.,(3)31(1904)880、Aca
d.Sci.,136(1903)371、Acad.
Sci.,138(1904)1425、Bull.S
oc.Chim.Fr.,(4)53(1933)33
0〜340、Ann.Chim.(Paris),
(8)6(1905)413、Acad.Sci.,1
40(1905)644、Bull.Soc.Chi
m.Fr.,(3)33(1905)1165、J.C
hem.Soc.Chem.Commun.,16,1
100〜1101(1985)、J.Chem.So
c.,1947〜1954(1963)では、メタノ−
ル又はエタノ−ル等のアルコ−ル中で反応が行なわれる
ため、この方法を工場規模で行う場合、そのスケ−ルが
大きくなるためアルコ−ルの臭気が漂い、作業に携わる
人に健康面で悪影響を及ぼすこともある。また、特に
のU.S.S.R.,185,936では副生成物が多
く、特殊な設備を必要とし、J.Chem.Soc.,
1947〜1954(1963)では、反応に白金が用
いられるのでその費用が高くかかる。また、のChe
m.Ber.,61,2555〜66(1928)で
は、水中で反応を行っているが、副生成物が多く、得ら
れるアミノベンジルアルコ−ルの収率が88%と低く、
また、特殊な設備を必要とするので工業的には満足され
るべき方法ではない。また、上記の真鍋の方法(特開昭
51−125027号)は、メタノ−ル中で還元する方
法であるので工場規模で行う場合、そのスケ−ルが大き
くなるためメタノ−ルの臭気が漂い、作業に携わる人に
健康面で悪影響を及ぼすこともある。また、真鍋の方法
には、ニトロベンジルアルコール類の還元方法に関して
記載がない。以上のように従来技術に記載の公知例には
それぞれ上記のとおり欠点があり、汎用設備でアルコ−
ルの臭気がなく、安価で、より高収率及び高純度でニト
ロベンジルアルコール類からアミノベンジルアルコール
類を得る方法が望まれていた。
【0004】
【課題を解決する為の手段】そこで本発明者らは、ニト
ロベンジルアルコール類にヒドラジン類を用いて還元す
る方法を種々検討した結果、溶媒に水を用いることによ
って汎用設備でメタノ−ルの臭気がなく、安価で、より
高収率及び高純度でニトロベンジルアルコール類からア
ミノベンジルアルコール類を得ることが出来ることを見
出し、本発明を完成した。
ロベンジルアルコール類にヒドラジン類を用いて還元す
る方法を種々検討した結果、溶媒に水を用いることによ
って汎用設備でメタノ−ルの臭気がなく、安価で、より
高収率及び高純度でニトロベンジルアルコール類からア
ミノベンジルアルコール類を得ることが出来ることを見
出し、本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は、(I) 溶媒に水を用
いてニトロベンジルアルコール類をヒドラジン類にて還
元する事を特徴とするアミノベンジルアルコール類の製
造方法、(II) 触媒を使用することを特徴とする
(I)に記載の製造方法、(III)触媒として鉄塩と
活性炭とを組み合わせた触媒、ニッケル触媒又は貴金属
触媒を用いることを特徴とする(I)に記載の製造方
法、(IV) ニトロベンジルアルコール類を含む水に
ヒドラジン類を添加することを特徴とする(I)〜(I
II)のいずれか1項に記載の製造方法、(V) ヒ
ドラジン類が水加ヒドラジンである(I)〜(IV)の
いずれか1項に記載の製造方法、に関する。
いてニトロベンジルアルコール類をヒドラジン類にて還
元する事を特徴とするアミノベンジルアルコール類の製
造方法、(II) 触媒を使用することを特徴とする
(I)に記載の製造方法、(III)触媒として鉄塩と
活性炭とを組み合わせた触媒、ニッケル触媒又は貴金属
触媒を用いることを特徴とする(I)に記載の製造方
法、(IV) ニトロベンジルアルコール類を含む水に
ヒドラジン類を添加することを特徴とする(I)〜(I
II)のいずれか1項に記載の製造方法、(V) ヒ
ドラジン類が水加ヒドラジンである(I)〜(IV)の
いずれか1項に記載の製造方法、に関する。
【0006】
【0007】本発明で使用する溶媒は、水である。使用
する水は、反応に悪影響を与えない水であればどのよう
な水でも用いることはできるが、例えば精製水、蒸留
水、水道水、イオン交換水又は井戸水(地下水)等が挙
げられる。使用する水の量は、原料のニトロベンジルア
ルコ−ル類1重量部に対して、通常1〜10重量部であ
り、好ましくは1.5〜5重量部である。
する水は、反応に悪影響を与えない水であればどのよう
な水でも用いることはできるが、例えば精製水、蒸留
水、水道水、イオン交換水又は井戸水(地下水)等が挙
げられる。使用する水の量は、原料のニトロベンジルア
ルコ−ル類1重量部に対して、通常1〜10重量部であ
り、好ましくは1.5〜5重量部である。
【0008】本発明で使用するニトロベンジルアルコー
ル類としては、例えば式(1)
ル類としては、例えば式(1)
【化1】 {式(1)中、R1、R2は水素原子、アルキル基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基、シアノ基、ハロアルキル
基、ハロアルコキシ基、アルキルカルボニル基、アルコ
キシカルボニル基、スルホニルアミノ基、アミノアルキ
ル基、又はハロゲン原子を表わし、R1及びR2は同種
であっても、異なっていても良い。}で示される化合物
が挙げられる。
ルコキシ基、ヒドロキシ基、シアノ基、ハロアルキル
基、ハロアルコキシ基、アルキルカルボニル基、アルコ
キシカルボニル基、スルホニルアミノ基、アミノアルキ
ル基、又はハロゲン原子を表わし、R1及びR2は同種
であっても、異なっていても良い。}で示される化合物
が挙げられる。
【0009】式(1)の化合物のR1、R2におけるア
ルキル基としては、例えば炭素数1〜6の直鎖又は分岐
鎖のアルキル基が挙げられる。その例として例えば、メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、
n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n
−ペンチル基又はn−ヘキシル基等が挙げられる。アル
コキシ基の具体例としては、例えばメトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、n−ブト
キシ基、イソブチルオキシ基、tert−ブトキシ基、
n−ペンチルオキシ基又はn−ヘキシルオキシ基等の炭
素数1〜6のアルコキシ基が挙げられ、ハロアルキル基
の具体例としては、例えばフルオロメチル基、トリフル
オロメチル基、パ−フルオロエチル基、パ−フルオロ−
n−プロピル基、パ−フルオロ−iso−プロピル基、
パ−フルオロ−n−ブチル基、2−トリフルオロメチル
−3,3,3−トリフルオロプロピル基等のヘキサフルオ
ロ−iso−ブチル基、2,3,3,4,4,5,5−ヘプタ
フルオロ−n−ペンチル基等のヘプタフルオロ−n−ペ
ンチル基もしくはパ−フルオロ−n−ヘキシル基等の炭
素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のフルオロアルキル基又は
クロロメチル基、トリクロロメチル基、2−クロロエチ
ル基、2−トリクロロエチル基、1−クロロ−n−プロ
ピル基、1−クロロ−n−ブチル基、1−クロロ−n−
ペンチル基もしくは1−クロロ−n−ヘキシル基等の炭
素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のクロロアルキル基が挙げ
られ、ハロアルコキシ基の具体例としては、例えばフル
オロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、パ−フルオ
ロエトキシ基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−ト
リフルオロエトキシ基等のヘキサフルオロ−iso−プ
ロポキシ基、パ−フルオロ−n−ブトキシ基、2,2,
3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ−n−ペンチルオ
キシ基等のオクタフルオロ−n−ペンチルオキシ基もし
くはパ−フルオロ−n−ヘキシルオキシ基等の炭素数1
〜6の直鎖又は分岐鎖のフルオロアルコキシ基又はクロ
ロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、2−クロロエト
キシ基、1−クロロ−n−プロポキシ基、1−クロロ−
n−ブトキシ基、1−クロロ−n−ペンチルオキシ基も
しくは1−クロロ−n−ヘキシルオキシ基等の炭素数1
〜6の直鎖又は分岐鎖のクロロアルコキシ基が挙げら
れ、アルキルカルボニル基の具体例としては、例えばメ
チルカルボニル基(アセチル基)、エチルカルボニル
基、n−プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニ
ル基、n−ブチルカルボニル基、イソブチルカルボニル
基、t−ブチルカルボニル基、n−ペンチルカルボニル
基又はn−ヘキシルカルボニル基等の炭素数1〜6の直
鎖又は分岐鎖のアルキルカルボニル基が挙げられ、アル
コキシカルボニル基の具体例としては、例えばメトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシ
カルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブト
キシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、t−ブ
トキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基
又はn−ヘキシルオキシカルボニル基等の炭素数1〜6
の直鎖又は分岐鎖のアルコキシカルボニル基が挙げら
れ、スルホニルアミノ基の具体例としては、例えば、メ
チルスルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、
n−プロピルスルホニルアミノ基、イソプロピルスルホ
ニルアミノ基、n−ブチルスルホニルアミノ基、イソブ
チルスルホニルアミノ基、t−ブチルスルホニルアミノ
基、n−ペンチルスルホニルアミノ基又はn−ヘキシル
スルホニルアミノ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖
のアルキルスルホニルアミノ基が挙げられ、アミノアル
キル基の具体例としては、例えば、メチルアミノ基、ジ
メチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、
n−プロピルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、イ
ソプロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、n−ブ
チルアミノ基、ジ−n−ブチルアミノ基、イソブチルア
ミノ基、ジイソブチルアミノ基、t−ブチルアミノ基、
ジ−t−ブチルアミノ基、n−ペンチルアミノ基、ジ−
n−ペンチルアミノ基、n−ヘキシルアミノ基又はジ−
n−ヘキシルアミノ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分岐
鎖のアミノアルキル基が挙げられ、また、ハロゲン原子
としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ
素原子が挙げられる。
ルキル基としては、例えば炭素数1〜6の直鎖又は分岐
鎖のアルキル基が挙げられる。その例として例えば、メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、
n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n
−ペンチル基又はn−ヘキシル基等が挙げられる。アル
コキシ基の具体例としては、例えばメトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、n−ブト
キシ基、イソブチルオキシ基、tert−ブトキシ基、
n−ペンチルオキシ基又はn−ヘキシルオキシ基等の炭
素数1〜6のアルコキシ基が挙げられ、ハロアルキル基
の具体例としては、例えばフルオロメチル基、トリフル
オロメチル基、パ−フルオロエチル基、パ−フルオロ−
n−プロピル基、パ−フルオロ−iso−プロピル基、
パ−フルオロ−n−ブチル基、2−トリフルオロメチル
−3,3,3−トリフルオロプロピル基等のヘキサフルオ
ロ−iso−ブチル基、2,3,3,4,4,5,5−ヘプタ
フルオロ−n−ペンチル基等のヘプタフルオロ−n−ペ
ンチル基もしくはパ−フルオロ−n−ヘキシル基等の炭
素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のフルオロアルキル基又は
クロロメチル基、トリクロロメチル基、2−クロロエチ
ル基、2−トリクロロエチル基、1−クロロ−n−プロ
ピル基、1−クロロ−n−ブチル基、1−クロロ−n−
ペンチル基もしくは1−クロロ−n−ヘキシル基等の炭
素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のクロロアルキル基が挙げ
られ、ハロアルコキシ基の具体例としては、例えばフル
オロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、パ−フルオ
ロエトキシ基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−ト
リフルオロエトキシ基等のヘキサフルオロ−iso−プ
ロポキシ基、パ−フルオロ−n−ブトキシ基、2,2,
3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ−n−ペンチルオ
キシ基等のオクタフルオロ−n−ペンチルオキシ基もし
くはパ−フルオロ−n−ヘキシルオキシ基等の炭素数1
〜6の直鎖又は分岐鎖のフルオロアルコキシ基又はクロ
ロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、2−クロロエト
キシ基、1−クロロ−n−プロポキシ基、1−クロロ−
n−ブトキシ基、1−クロロ−n−ペンチルオキシ基も
しくは1−クロロ−n−ヘキシルオキシ基等の炭素数1
〜6の直鎖又は分岐鎖のクロロアルコキシ基が挙げら
れ、アルキルカルボニル基の具体例としては、例えばメ
チルカルボニル基(アセチル基)、エチルカルボニル
基、n−プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニ
ル基、n−ブチルカルボニル基、イソブチルカルボニル
基、t−ブチルカルボニル基、n−ペンチルカルボニル
基又はn−ヘキシルカルボニル基等の炭素数1〜6の直
鎖又は分岐鎖のアルキルカルボニル基が挙げられ、アル
コキシカルボニル基の具体例としては、例えばメトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシ
カルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブト
キシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、t−ブ
トキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基
又はn−ヘキシルオキシカルボニル基等の炭素数1〜6
の直鎖又は分岐鎖のアルコキシカルボニル基が挙げら
れ、スルホニルアミノ基の具体例としては、例えば、メ
チルスルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、
n−プロピルスルホニルアミノ基、イソプロピルスルホ
ニルアミノ基、n−ブチルスルホニルアミノ基、イソブ
チルスルホニルアミノ基、t−ブチルスルホニルアミノ
基、n−ペンチルスルホニルアミノ基又はn−ヘキシル
スルホニルアミノ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖
のアルキルスルホニルアミノ基が挙げられ、アミノアル
キル基の具体例としては、例えば、メチルアミノ基、ジ
メチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、
n−プロピルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、イ
ソプロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、n−ブ
チルアミノ基、ジ−n−ブチルアミノ基、イソブチルア
ミノ基、ジイソブチルアミノ基、t−ブチルアミノ基、
ジ−t−ブチルアミノ基、n−ペンチルアミノ基、ジ−
n−ペンチルアミノ基、n−ヘキシルアミノ基又はジ−
n−ヘキシルアミノ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分岐
鎖のアミノアルキル基が挙げられ、また、ハロゲン原子
としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ
素原子が挙げられる。
【0010】式(1)の化合物のR1、R2又はNO2
は、式(1)の化合物のCH2OHに対して、オルト
(o−)、メタ(m−)又はパラ(p−)のいずれの配
置を取っても良い。
は、式(1)の化合物のCH2OHに対して、オルト
(o−)、メタ(m−)又はパラ(p−)のいずれの配
置を取っても良い。
【0011】更に、式(1)の化合物の具体例として表
1に示される化合物が挙げられる。
1に示される化合物が挙げられる。
【0012】 表1 式(1)の化合物の具体例 1、 2−NO2C6H4CH2OH 2、 3−NO2C6H4CH2OH 3、 4−NO2C6H4CH2OH 4、 3−CH3−2−NO2C6H3CH2OH 5、 3−CH3−4−NO2C6H3CH2OH 6、 4−CH3−2−NO2C6H3CH2OH 7、 5−CH3−2−NO2C6H3CH2OH 8、 2−CH3−3−NO2C6H3CH2OH 9、 2−CH3−4−NO2C6H3CH2OH 10、 2−CH3−5−NO2C6H3CH2OH 11、 2−CH3−6−NO2C6H3CH2OH 12、3,5−di−CH3−2−NO2C6H2CH2OH 13、3,5−di−CH3−4−NO2C6H2CH2OH 14、 2−CH3O−6−NO2C6H3CH2OH 15、 5−FCH2−2−NO2C6H3CH2OH 16、 2−CF3−4−NO2C6H3CH2OH 17、 3−CF3−4−NO2C6H3CH2OH 18、 4−CF3−2−NO2C6H3CH2OH 19、 4−CF3O−2−NO2C6H3CH2OH 20、 3−F−2−NO2C6H3CH2OH 21、 3−F−4−NO2C6H3CH2OH 22、 5−F−2−NO2C6H3CH2OH 23、 2−Cl−6−NO2C6H3CH2OH 24、 4−Cl−2−NO2C6H3CH2OH 25、 2−Cl−4−NO2C6H3CH2OH 26、 2,6−di−Cl−4−NO2C6H2CH2OH 27、 2−Br−6−NO2C6H3CH2OH 28、 4−Br−2−NO2C6H3CH2OH 29、 2−Br−4−NO2C6H3CH2OH 30、 2,6−di−Br−4−NO2C6H2CH2OH
【0013】ニトロベンジルアルコール類は、例えば触
媒を含有する水に、そのまま加えるても良いし、水に溶
解して加えるか又は水に懸濁させて加えることができ
る。
媒を含有する水に、そのまま加えるても良いし、水に溶
解して加えるか又は水に懸濁させて加えることができ
る。
【0014】本発明で使用するヒドラジン類としては、
例えば水加ヒドラジン、無水ヒドラジン、メチルヒドラ
ジン、ヒドラジン塩酸塩、ヒドラジン硫酸塩、ヒドラジ
ンリン酸塩、ヒドラジン炭酸塩又はヒドラジン臭素酸塩
等が挙げられる。水加ヒドラジンとは、ヒドラジンの水
溶液のことであり、通常40〜99重量%の水加ヒドラ
ジンが用いられるが、好ましくは50〜90重量%、よ
り好ましくは55〜85重量%の水加ヒドラジンがより
好ましい。ヒドラジンの使用量としては、原料のニトロ
ベンジルアルコール類に対し、1.5〜5.0倍モルで
あり、好ましくは1.5〜3.0倍モルである。
例えば水加ヒドラジン、無水ヒドラジン、メチルヒドラ
ジン、ヒドラジン塩酸塩、ヒドラジン硫酸塩、ヒドラジ
ンリン酸塩、ヒドラジン炭酸塩又はヒドラジン臭素酸塩
等が挙げられる。水加ヒドラジンとは、ヒドラジンの水
溶液のことであり、通常40〜99重量%の水加ヒドラ
ジンが用いられるが、好ましくは50〜90重量%、よ
り好ましくは55〜85重量%の水加ヒドラジンがより
好ましい。ヒドラジンの使用量としては、原料のニトロ
ベンジルアルコール類に対し、1.5〜5.0倍モルで
あり、好ましくは1.5〜3.0倍モルである。
【0015】本発明の製造方法は、通常、反応器中に
水、触媒、ニトロベンジルアルコール類を加え、更にヒ
ドラジン類を添加して還元反応を行うが、水、触媒を仕
込み、撹拌しながらニトロベンジルアルコール類とヒド
ラジン類を同時に添加して行なうこともできる。水、触
媒、ニトロベンジルアルコール類を加え、更にヒドラジ
ン類を添加して還元反応を行うのが好ましい。
水、触媒、ニトロベンジルアルコール類を加え、更にヒ
ドラジン類を添加して還元反応を行うが、水、触媒を仕
込み、撹拌しながらニトロベンジルアルコール類とヒド
ラジン類を同時に添加して行なうこともできる。水、触
媒、ニトロベンジルアルコール類を加え、更にヒドラジ
ン類を添加して還元反応を行うのが好ましい。
【0016】本発明で使用する触媒としては、例えば活
性炭と鉄塩を組み合わせた触媒、ニッケル触媒又は貴金
属触媒等が挙げられる。
性炭と鉄塩を組み合わせた触媒、ニッケル触媒又は貴金
属触媒等が挙げられる。
【0017】活性炭と鉄塩を組み合わせた触媒では、活
性炭としては、例えば工業的に生産されているものを使
用することができる。活性炭の使用量としては、原料の
ニトロベンジルアルコール類に対し、1〜100重量
%、好ましくは2〜50重量%、更に好ましくは5〜3
0重量%である。又、鉄塩としては例えば第一塩化鉄又
は第二塩化鉄等の塩化鉄を用いることができ、水溶液と
して用いても良い。水溶液として塩化鉄の使用量は、使
用する活性炭に対し、1〜100重量%、好ましくは2
〜50重量%、更に好ましくは5〜30重量%である。
性炭としては、例えば工業的に生産されているものを使
用することができる。活性炭の使用量としては、原料の
ニトロベンジルアルコール類に対し、1〜100重量
%、好ましくは2〜50重量%、更に好ましくは5〜3
0重量%である。又、鉄塩としては例えば第一塩化鉄又
は第二塩化鉄等の塩化鉄を用いることができ、水溶液と
して用いても良い。水溶液として塩化鉄の使用量は、使
用する活性炭に対し、1〜100重量%、好ましくは2
〜50重量%、更に好ましくは5〜30重量%である。
【0018】ニッケル触媒としては、例えば活性炭、ア
ルミナ、シリカ又はゼオライト等の担体に担持したもの
又はラネーニッケルが用いられるが、好ましくはラネー
ニッケルが用いられる。原料であるニトロベンジルアル
コール類とラネーニッケルの重量比は、ニトロベンジル
アルコール1に対してラネーニッケル0.1〜50重量
%、好ましくは1〜10重量%が好ましい。また、ニッ
ケル触媒は、新しいものでも、回収リサイクルしたもの
でもいずれも用いることができる。
ルミナ、シリカ又はゼオライト等の担体に担持したもの
又はラネーニッケルが用いられるが、好ましくはラネー
ニッケルが用いられる。原料であるニトロベンジルアル
コール類とラネーニッケルの重量比は、ニトロベンジル
アルコール1に対してラネーニッケル0.1〜50重量
%、好ましくは1〜10重量%が好ましい。また、ニッ
ケル触媒は、新しいものでも、回収リサイクルしたもの
でもいずれも用いることができる。
【0019】貴金属触媒としては、例えば白金、パラジ
ウム又はルテニウム等が挙げられる。白金、パラジウム
又はルテニウム等は例えば活性炭、ジルコニア又は酸化
マグネシウム等の支持体上に分散させて使用してもよ
く、好ましくは活性炭及び/又はアルミナ及び/又はシ
リカゲルに分散され、担持されて使用され、より好まし
くは支持体物質基準で0.1〜20重量%、特に好まし
くは1〜5重量%のパラジウムを活性炭に担持させたパ
ラジウム触媒を使用するのがよい。又、白金、パラジウ
ム又はルテニウム等は、酸化白金、酸化パラジウム又は
酸化ルテニウム等の酸化物として使用することもでき
る。原料であるニトロベンジルアルコール類と貴金属触
媒の重量比については、通常ニトロベンジルアルコール
類基準で0.01〜20重量%、好ましくは0.01〜
5重量%、最も好ましくは0.05〜0.5重量%の貴
金属を使用するのが良い。また貴金属触媒は、新しいも
のでも、回収リサイクルしたものいずれも用いることが
できる。
ウム又はルテニウム等が挙げられる。白金、パラジウム
又はルテニウム等は例えば活性炭、ジルコニア又は酸化
マグネシウム等の支持体上に分散させて使用してもよ
く、好ましくは活性炭及び/又はアルミナ及び/又はシ
リカゲルに分散され、担持されて使用され、より好まし
くは支持体物質基準で0.1〜20重量%、特に好まし
くは1〜5重量%のパラジウムを活性炭に担持させたパ
ラジウム触媒を使用するのがよい。又、白金、パラジウ
ム又はルテニウム等は、酸化白金、酸化パラジウム又は
酸化ルテニウム等の酸化物として使用することもでき
る。原料であるニトロベンジルアルコール類と貴金属触
媒の重量比については、通常ニトロベンジルアルコール
類基準で0.01〜20重量%、好ましくは0.01〜
5重量%、最も好ましくは0.05〜0.5重量%の貴
金属を使用するのが良い。また貴金属触媒は、新しいも
のでも、回収リサイクルしたものいずれも用いることが
できる。
【0020】本発明では、連続的にヒドラジン類を反応
溶液中へ添加することもできるし、断続的にヒドラジン
類を反応溶液中へ添加することもできる。
溶液中へ添加することもできるし、断続的にヒドラジン
類を反応溶液中へ添加することもできる。
【0021】反応温度は、通常10〜100℃、好まし
くは30〜90℃、特に好ましくは50〜80℃であ
る。
くは30〜90℃、特に好ましくは50〜80℃であ
る。
【0022】本発明では、ヒドラジン類及び/又はニト
ロベンジルアルコール類の触媒を含有する水中への滴下
温度は、通常10〜100℃、好ましくは30〜90
℃、特に好ましくは50〜80℃である。
ロベンジルアルコール類の触媒を含有する水中への滴下
温度は、通常10〜100℃、好ましくは30〜90
℃、特に好ましくは50〜80℃である。
【0023】本発明では、ヒドラジン類の反応溶液中へ
の滴下時間は、通常1時間〜10時間が好ましく、3時
間〜8時間がより好ましい。
の滴下時間は、通常1時間〜10時間が好ましく、3時
間〜8時間がより好ましい。
【0024】本発明では、ヒドラジン類の反応溶液中へ
の滴下後の反応時間は通常、滴下が終了した直後〜13
時間が好ましく、3時間〜12時間がより好ましい。
の滴下後の反応時間は通常、滴下が終了した直後〜13
時間が好ましく、3時間〜12時間がより好ましい。
【0025】目的物であるアミノベンジルアルコール類
の反応液からの取り出し方は、還元反応終了後、5重量
%程度の水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ溶液を少
量加え、アルカリ性にしてから使用した触媒(例えば、
鉄塩と活性炭)を濾過して除去する。そして、その濾液
を減圧下濃縮し、水を十分除去したら、常圧に戻し、冷
却、晶析、濾過してアミノベンジルアルコール類の含水
ケーキを得る。これを乾燥して、アミノベンジルアルコ
ール類を得る。目的物の純度は高速液体クロマトグラフ
ィ−によって測定することができる。
の反応液からの取り出し方は、還元反応終了後、5重量
%程度の水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ溶液を少
量加え、アルカリ性にしてから使用した触媒(例えば、
鉄塩と活性炭)を濾過して除去する。そして、その濾液
を減圧下濃縮し、水を十分除去したら、常圧に戻し、冷
却、晶析、濾過してアミノベンジルアルコール類の含水
ケーキを得る。これを乾燥して、アミノベンジルアルコ
ール類を得る。目的物の純度は高速液体クロマトグラフ
ィ−によって測定することができる。
【0026】
【実施例】実施例によって本発明を更に具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0027】実施例1 コンデンサー、撹拌機、温度計付きの200ml反応器
に水(45ml)、活性炭(二村化学工業株式会社製:
5g)、第一塩化鉄(0.5g)と2−ニトロベンジル
アルコール(25g,163mmol)を仕込み、60
℃に昇温。これに60%水加ヒドラジン(25g)を6
時間かけて連続的に添加。添加後70℃に昇温して10
時間反応を続け、少量の25%水酸化ナトリウム水溶液
を加え活性炭等を濾別する。濾液を濃縮し冷却後濾過水
洗乾燥し、2−アミノベンジルアルコール(19g、収
率94.5%)を得た。純度はHPLC面積百分率で9
9.9%、定量値で99.6%であった。
に水(45ml)、活性炭(二村化学工業株式会社製:
5g)、第一塩化鉄(0.5g)と2−ニトロベンジル
アルコール(25g,163mmol)を仕込み、60
℃に昇温。これに60%水加ヒドラジン(25g)を6
時間かけて連続的に添加。添加後70℃に昇温して10
時間反応を続け、少量の25%水酸化ナトリウム水溶液
を加え活性炭等を濾別する。濾液を濃縮し冷却後濾過水
洗乾燥し、2−アミノベンジルアルコール(19g、収
率94.5%)を得た。純度はHPLC面積百分率で9
9.9%、定量値で99.6%であった。
【0028】比較例 コンデンサー、撹拌機、温度計付きの200ml反応器
にメタノール(68g)、活性炭(二村化学工業株式会
社製:3g)、第一塩化鉄(0.3g)、2−ニトロベ
ンジルアルコール(30.6g)を仕込み、60℃に昇
温。これに48%水加ヒドラジン(37.5g)を1時
間かけて連続的に滴下。滴下後70℃で4時間撹拌し、
5%水酸化ナトリウム水溶液を少量加え活性炭等を濾別
する。濾液を減圧濃縮しメタノールを完全に回収した後
冷却晶析して濾過乾燥し、2−アミノベンジルアルコー
ル(19.2g、収率78%)を得た。純度はHPLC
面積百分率で97.3%、定量値で95.5%であっ
た。
にメタノール(68g)、活性炭(二村化学工業株式会
社製:3g)、第一塩化鉄(0.3g)、2−ニトロベ
ンジルアルコール(30.6g)を仕込み、60℃に昇
温。これに48%水加ヒドラジン(37.5g)を1時
間かけて連続的に滴下。滴下後70℃で4時間撹拌し、
5%水酸化ナトリウム水溶液を少量加え活性炭等を濾別
する。濾液を減圧濃縮しメタノールを完全に回収した後
冷却晶析して濾過乾燥し、2−アミノベンジルアルコー
ル(19.2g、収率78%)を得た。純度はHPLC
面積百分率で97.3%、定量値で95.5%であっ
た。
【0029】
【発明の効果】溶媒に水を用いることにより、ニトロベ
ンジルアルコール類を汎用設備でメタノ−ルの臭気を伴
うことなく、安価に、高収率で、更に高純度で医薬品中
間体及び農薬中間体として有用なアミノベンジルアルコ
ール類を還元反応によって得る事が出来る。
ンジルアルコール類を汎用設備でメタノ−ルの臭気を伴
うことなく、安価に、高収率で、更に高純度で医薬品中
間体及び農薬中間体として有用なアミノベンジルアルコ
ール類を還元反応によって得る事が出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AB84 AC52 BA19 BA21 BA23 BA24 BA25 BA26 BB31 4H039 CA71 CB40
Claims (5)
- 【請求項1】溶媒に水を用いてニトロベンジルアルコー
ル類をヒドラジン類にて還元する事を特徴とするアミノ
ベンジルアルコール類の製造方法 - 【請求項2】触媒を使用することを特徴とする請求項1
に記載の製造方法 - 【請求項3】触媒として鉄塩と活性炭とを組み合わせた
触媒、ニッケル触媒又は貴金属触媒を用いることを特徴
とする請求項1に記載の製造方法 - 【請求項4】ニトロベンジルアルコール類を含む水にヒ
ドラジン類を添加することを特徴とする請求項1〜3の
いずれか1項に記載の製造方法 - 【請求項5】ヒドラジン類が水加ヒドラジンである請求
項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000398881A JP2002193899A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 溶媒に水を用いたアミノベンジルアルコール類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000398881A JP2002193899A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 溶媒に水を用いたアミノベンジルアルコール類の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002193899A true JP2002193899A (ja) | 2002-07-10 |
Family
ID=18863754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000398881A Pending JP2002193899A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 溶媒に水を用いたアミノベンジルアルコール類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002193899A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6843576B2 (en) | 2002-10-28 | 2005-01-18 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Continuously variable analog micro-mirror device |
EP1535898A1 (en) | 2003-11-28 | 2005-06-01 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Method of producing aromatic amine compound having alkylthio group |
CN102020600A (zh) * | 2010-11-23 | 2011-04-20 | 安徽世华化工有限公司 | 一种吲哚-2-羧酸的合成方法 |
CN112724034A (zh) * | 2021-01-19 | 2021-04-30 | 河南华商药业有限公司 | 一种替米沙坦中间体的合成方法 |
-
2000
- 2000-12-27 JP JP2000398881A patent/JP2002193899A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6843576B2 (en) | 2002-10-28 | 2005-01-18 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Continuously variable analog micro-mirror device |
EP1535898A1 (en) | 2003-11-28 | 2005-06-01 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Method of producing aromatic amine compound having alkylthio group |
US7282610B2 (en) | 2003-11-28 | 2007-10-16 | Fujifilm Corporation | Method of producing aromatic amine compound having alkylthio group |
CN102020600A (zh) * | 2010-11-23 | 2011-04-20 | 安徽世华化工有限公司 | 一种吲哚-2-羧酸的合成方法 |
CN112724034A (zh) * | 2021-01-19 | 2021-04-30 | 河南华商药业有限公司 | 一种替米沙坦中间体的合成方法 |
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