JP2002193819A - 吸収抑制剤及びそれを含む飲食品・医薬品 - Google Patents

吸収抑制剤及びそれを含む飲食品・医薬品

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JP2002193819A
JP2002193819A JP2000394592A JP2000394592A JP2002193819A JP 2002193819 A JP2002193819 A JP 2002193819A JP 2000394592 A JP2000394592 A JP 2000394592A JP 2000394592 A JP2000394592 A JP 2000394592A JP 2002193819 A JP2002193819 A JP 2002193819A
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Yutaka Konishi
豊 小西
Kimiko Takai
君子 高井
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Kirin Brewery Co Ltd
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Kirin Brewery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腸管でのバリアー機能を効果的に向上させて
人体にとって好ましくない成分の吸収を抑制することが
できる吸収抑制剤や、かかる吸収抑制剤が添加・配合さ
れた経口摂取した好ましくない成分の吸収が抑制された
飲食品や医薬品を提供すること。 【解決手段】 ヒト結腸癌由来のCaco−2細胞を透
過性膜上に培養して、形態的及び機能的に小腸様の単層
の細胞層を形成し、粘膜側にpH6.0の緩衝液、基底
膜側にpH7.4の緩衝液を添加して、生体の腸管吸収
時と同様のH+勾配を形成させて平衡化した腸管吸収モ
デルを用いて、粘膜側から基底膜側に透過する蛍光マー
カーの量を測定する。吸収抑制活性が見い出されたリン
デン、八角、マーニー、黒茶、紅茶の熱水抽出物を添加
配合して、アレルゲン等の好ましくない成分の吸収が抑
制された飲食品や医薬品を調製した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リンデン、八角、
マーニー、黒茶、紅茶、又はこれらの処理物から選ばれ
る1種または2種以上を有効成分として含有することを
特徴とする吸収抑制剤、これら吸収抑制剤をアレルゲン
等の好ましくない成分を含有する飲食品や医薬品に添加
・配合してなる経口摂取した好ましくない成分の吸収が
抑制された飲食品や医薬品に関する。
【0002】
【従来の技術】日常摂取している食品が健康に及ぼす影
響について、近年盛んに研究が行われ、免疫系や内分泌
系、或いは神経系などの生体系に好ましく作用し、疾病
予防や健康維持に寄与する成分が明らかにされつつある
一方で、生体系にマイナスに作用し、健康を阻害するよ
うな成分があることも報告されてきている。例えば、健
康を阻害するような食品由来の成分では、食品アレルギ
ー発症の原因物質である食物アレルゲンや混入微生物に
由来するような病原性物質、或いは環境ホルモンに代表
されるような毒物などが知られている。これらの有害成
分が食品を通して生体に何らかの作用を及ぼすために
は、殆どの事例ではそれらが体内に吸収されて生体内で
認識されることが必要であるとされている。
【0003】例えば、近年加速度的に増加している食物
アレルギー患者は、米や小麦、大豆或いは畜肉類など、
主食として摂取している食品に過敏に反応してアレルギ
ー症状を引き起こしてしまう。そのためには原因食品を
除去した食事制限が必要であり、栄養成分の摂取不足な
ど、生理的或いは精神的にも極めて窮屈な食生活を余儀
なくされていた。そのようなアレルギー患者の食生活の
向上を目的として、食品中からアレルゲンだけを除去し
た米や小麦(田辺創一、医学のあゆみ、183、86
6、1997)、畜肉類(高畑能久、食品工業、22、
1999)などが開発されて、アレルギー患者でも摂取
できるような食品が提供されつつあるが、食感や味質、
或いは食品加工上の制約などの理由から、通常の食品と
同じように摂取するにはより一層の改善が求められてい
た。
【0004】アルコールなどは比較的速やかに胃で吸収
されると言われているが、外来物質を体内に取込む吸収
過程で主に関与しているのは腸管であり、かかる腸管は
同時に有害物質を無制限に取込まないような障壁として
のバリアー機能をも有している。このように、腸管上皮
での有害物質に対するバリアー機能を高めることができ
れば、アレルゲンに代表されるような有害物質の摂取に
対して過度に留意することなく、食生活を営むことがで
きる。また、腸管での炎症を生じるような疾病にかかっ
ている患者、腸管が未成熟な新生児や術後の静脈栄養の
継続で腸管機能が低下した人などにとっても、腸管のバ
リアー機能を高めることが強く望まれていた。
【0005】最近、このような観点からバリアー機能を
高めるような素材を探索する試みがなされている。上皮
細胞成長因子(EGF)は、腸管上皮細胞の成熟化を促
進しバリアー機能を高めることが知られているが、これ
らのサイトカインは生体内に微量しか存在しないため、
バリアー機能を改善する素材として使用するには経済性
や安全性の面で好ましくない。腸管上皮細胞はタイトジ
ャンクションと呼ばれる部位で細胞間同士が強固に接着
しバリアー機能を付与しているが、ガングリオシドはそ
のタイトジャンクションなどの形成を促進しアレルギー
を予防するとされている(特開平6−271775号公
報)。その他、核酸並びにその分解物(特開平9−30
978号公報)、β−ラクトグロブリンや血清アルブミ
ン、或いはカゼイン分解ペプチド(清水誠、蛋白質 核
酸 酵素、44、874-880、1999)などにもタイトジャンク
ションの安定化作用などが報告され、バリアー機能向上
の可能性が示唆されている。しかしながら、熱への安定
性やバリアー機能向上効果及び経済性などの点から未だ
満足できるものには至っておらず、より効果的で、工業
的に加工し易く比較的安価な素材が強く求められてい
る。
【0006】また、Jensen-Jarolimらは、黒胡椒やナツ
メグなどのピペリンがバリアー機能増強を示唆する経上
皮電気抵抗値の増加を示すが、蛍光マーカーでの透過性
では変化がないことを報告している(Jensen-Jarolim,
J.Nutr.,128,577,1998)。更に、特異的なトランス
ポーターを介して吸収されるグルコースの輸送を抑制す
る成分を植物性食品抽出物から検索し、茶類のポリフェ
ノールであるエピカテキンガレートだけが腸管でのグル
コース吸収を抑制することから、かかるエピカテキンガ
レートの肥満や糖尿病治療への利用が提案されているが
(清水誠,栄養と健康のライフサイエンス,74,199
8)、腸管バリア機能の向上については全く報告が無
く、加えてエピカテキンガレートは非常に酸化分解され
易いために、工業的に加工利用するには安定性や経済性
の面で難しかった(特開平11−302168号公
報)。
【0007】他方、リンデンは、シナノキ科の植物セイ
ヨウシナノキ (Tilia Europaea L.)であり、料理・飲み
物の香味付けやハーブティなどに使用されている。ま
た、リンデンの全草を水及び/又はアルコールで抽出
し、さらにエタノールを添加することによって不純物を
除去したエキスをアトピー性皮膚炎用外用剤とすること
が知られている(特開平8−301779号公報)。八
角はモクレン科の樹木で、その実はスターアニスとも呼
ばれスパイスとして用いられている他、スターアニスの
シードオイルがアルコール刺激臭マスキング剤として有
用であることが知られている(特開平8−188791
号公報)。マーニーはヤシ科クロツグ属の樹木で、民間
伝承的にその樹皮などを茶類として飲食に供すると頭痛
や関節炎等に効用があるとされており、黒茶は、微生物
が関与する発酵茶として知られており、具体的には、
「阿波晩茶」「碁石茶(高知県大豊町)」、更に中国雲
南地方やタイ北部山岳地帯などの「ミアン茶」「レペッ
ト茶」等として知られている(特開平11−27607
2号公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術が抱える問題点を踏まえ、腸管でのバリアー機
能を効果的に向上させて、人体にとって好ましくない成
分の吸収を抑制することができる吸収抑制剤、及びこれ
ら吸収抑制剤を好ましくない成分を含有する飲食品に添
加してなる、経口摂取した好ましくない成分の吸収を抑
制することができる飲食品を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究し、従来より摂取されてきた
多くの食品から、安全性及び安定性を具備し、且つ腸管
での吸収を顕著に抑制する食品素材を選抜すればよいと
考え、腸管での吸収により合致するよう改変した腸管吸
収モデル、すなわち、ヒト腸管細胞培養株Caco−2
を使用し、細胞間隙を介して受動拡散的に粘膜側から基
底膜側へと吸収される親水性物質に対する吸収抑制物質
のスクリーニングを想定してルシファーイエローを、細
胞内小胞あるいはトランスポーターなど細胞内を経て、
エネルギー依存的に粘膜側から基底膜側へと吸収される
親水性物質に対する吸収抑制物質のスクリーニングを想
定してソディウムフルオレセインを、それぞれ吸収機作
の異なる2つの蛍光マーカーとして個別に使用する腸管
吸収モデル、を用いた吸収機作の異なる吸収抑制物質を
個別にスクリーニングした。300以上の食品素材の吸
収抑制活性を精力的にスクリーニングし評価した結果、
リンデン、八角、マーニー、黒茶、紅茶からの抽出物に
吸収を顕著に抑制する活性があることを見い出し、更に
上記の抽出物が卵アレルギーを引き起こす主要な原因物
質であるオボアルブミンの吸収を顕著に抑制することを
確認して、本発明を完成するに至った。
【0010】まず本発明者らは、ヒト結腸癌由来のCa
co−2細胞を透過性膜上に培養して、形態的及び機能
的に小腸様の単層の細胞層を形成し、粘膜側にpH6.
0の緩衝液、基底膜側にpH7.4の緩衝液を添加し
て、生体の腸管吸収時と同様のH+勾配を形成させて平
衡化した後、Caco−2単層細胞の経上皮電気抵抗値
(TER)を測定し、充分なタイトジャンクションが形
成されていると判断される細胞(TER≧200Ω・c
2)を選抜し、選抜されたCaco−2細胞にpH
6.0の緩衝液で調製したルシファーイエロー(Lucife
r Yellow)又はソディウムフルオレセイン(Sodium Flu
orescein)からなる蛍光マーカーと、同じくpH6.0
の緩衝液で調製した被検物質を粘膜側に添加して、粘膜
側から基底膜側に透過する一定時間、一定面積当りの蛍
光マーカーの量を蛍光光度計により測定することによ
り、吸収抑制物質、好ましくは細胞毒性を実質上有さな
い吸収抑制物質のスクリーニングを実施した。
【0011】本発明は、上記のスクリーニングにより得
られる吸収抑制物質であるリンデン、八角、マーニー、
黒茶、紅茶、又はこれらの抽出物等の処理物から選ばれ
る1種または2種以上を有効成分として含有することを
特徴とする吸収抑制剤や、かかる吸収抑制剤を、飲食品
や医薬品中のアレルゲン等の人体にとって好ましくない
成分を含有する飲食品や医薬品に添加、好ましくは抽出
物中の固形分として0.2〜30重量%添加・配合して
なることを特徴とする経口摂取した好ましくない成分の
吸収が抑制された飲食品や医薬品に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】ヒト結腸癌由来のCaco−2細
胞を透過性膜上に培養すると形態的にも機能的にも小腸
様の単層の細胞層を形成し、人体での結果を良好に反映
する実験系として広く認知され、現在では生体の腸管吸
収モデルとして多くの研究者に利用されている(化学と
生物、37、326、1999)。本発明の吸収抑制物質は、上記
Caco−2細胞を用いた腸管吸収モデルを利用したス
クリーニング、すなわち好ましくない成分の代わりに蛍
光マーカーを用いて、食品素材抽出物等の被検物質の共
存下での蛍光マーカーの吸収・透過性を測定し、目的と
する腸管での吸収抑制素材のスクリーニングにより得ら
れ、より具体的には、ヒト結腸癌由来のCaco−2細
胞を透過性膜上に培養して、形態的及び機能的に小腸様
の単層の細胞層を形成し、粘膜側にpH6.0の緩衝
液、基底膜側にpH7.4の緩衝液を添加して、生体の
腸管吸収時と同様のH+勾配を形成させて平衡化した
後、Caco−2単層細胞の経上皮電気抵抗値(TE
R)を測定し、充分なタイトジャンクションが形成され
ていると判断される細胞(TER≧200Ω・cm2
を選抜し、選抜されたCaco−2細胞にpH6.0の
緩衝液で調製したルシファーイエロー又はソディウムフ
ルオレセインからなる蛍光マーカーと、同じくpH6.
0の緩衝液で調製した被検物質を粘膜側に添加して、粘
膜側から基底膜側に透過する一定時間、一定面積当りの
蛍光マーカーの量を蛍光光度計により測定する方法によ
り得ることができる。
【0013】上記のスクリーニングにおいて使用される
緩衝液としては、pH6.0〜pH7.4の範囲で緩衝
能を有し、浸透圧バランスを保って細胞代謝に必要なエ
ネルギーを供給できるものが好ましく、かかる緩衝液と
しては、例えばHBSS緩衝液(Glucose 0.
1%,NaCl 0.8%,CaCl2 0.014%,
NaHCO3 0.035%,KCl 0.04%,KH2
PO4 0.006%,MgSO4 0.0098%,Na
2HPO4 0.0048%)を挙げることができ、また
このHBSS緩衝液におけるpHの調整はHEPES,
MESなどの合成緩衝液とNaOHやHClを適宜用い
ることにより行うことができる。このように粘膜側にH
BSS緩衝液(pH6.0)、基底膜側にHBSS緩衝
液(pH7.4)を添加することにより、生体の腸管吸
収時と同様のH+勾配が形成され、H+勾配を駆動力とし
て輸送される物質の吸収性をも併せて評価することがで
きるので、優れた腸管吸収モデルとすることができる。
【0014】かかる生体の腸管吸収時と同様のH+勾配
を形成させた腸管吸収モデルを用いると、その粘膜側に
被検物質と蛍光マーカーを存在させ、粘膜側から基底膜
側に透過する蛍光マーカーの量を測定し、その測定値を
被検物質の非存在下の対照の場合の値と比較することに
より、吸収抑制物質のスクリーニングが可能となる。か
かるスクリーニングにおける被検物質や蛍光マーカーの
濃度は、細胞に悪影響を及ぼさない限り感度・精度を考
慮して所望の濃度を選択すればよく、特に制限されない
が、それぞれ0.5〜5mg/mlや20〜500μg
/mlの濃度を一般的に示すことができる。なお、蛍光
マーカーとしては、上記ルシファーイエローやソディウ
ムフルオレセインの他、ローダミン(Rhodamine)、F
ITC(フルオレセインイソチオシアネート)、TRI
TC(テトラメチルローダミンイソチオシアネート)、
Cy3(シアニン−3)等の蛍光物質や、GFP(グリ
ーン蛍光タンパク質)等の蛍光発光タンパク質などを融
合させた融合タンパク質を用いることもできる。また、
蛍光マーカーに代えてHRP等の酵素マーカーや放射性
物質でラベルしたマーカーも使用することができる。
【0015】またスクリーニングの対象となる吸収抑制
物質としては、実質上細胞毒性を有さない吸収抑制物質
が好ましく、かかる細胞毒性を有さない吸収抑制物質の
スクリーニングは、吸収抑制物質としてスクリーニング
された物質の中から実質的に細胞毒性のない物質を選択
するか、あるいは、吸収抑制物質のスクリーニングにお
ける被検対象物質としてあらかじめ実質的に細胞毒性の
ない物質を選択するかによって行うことができる。ま
た、細胞毒性の有無は、後述の実施例に記載されている
ように、LDH(乳酸脱水素酵素)−細胞毒性テストワ
コー(和光純薬社製)等を用いてLDH遊離率%を測定
することや、Alamar Blue試験液(イワキガラス社製)
等を用いて呼吸阻害率を測定することにより評価するこ
とができる。
【0016】本発明の吸収抑制剤は、上記吸収抑制物質
のスクリーニングにより得ることができ、リンデン、八
角、マーニー、黒茶、紅茶、又はこれらの処理物から選
ばれる1種または2種以上を有効成分として含有する吸
収抑制剤であれば特に制限されるものではなく、また、
リンデン、八角、マーニー、黒茶、紅茶の処理物におけ
る処理方法としては特に制限されるものではなく、抽出
処理、磨砕処理、粉砕処理、圧搾処理等を例示すること
ができ、これらの処理は併用してもよい。これら処理の
中でも抽出処理が好ましく、抽出処理に用いられる抽出
溶媒としては特に制限されないが、食品工業的に使用可
能なものが好ましく、常温あるいは加温された水、エタ
ノール等のアルコール類など比較的極性の高い溶媒を好
適に例示することができる。また、これら抽出物等の処
理物に、必要に応じて、脱臭、脱色等の処理、クロマト
グラフィー等による分離・分画処理などの精製処理、濃
縮化処理、ペースト化処理、乾燥化処理、希釈化処理等
の後処理を施すこともできる。
【0017】また、リンデン、八角、マーニー、黒茶、
紅茶の他、上記スクリーニング方法により得られる物質
は、その全体を用いることができるが、通常飲食用とし
て用いる部分を使用することが好ましい。例えば、リン
デンでは根以外の茎・葉・花部分などを使用することが
でき、八角では実などを使用することができ、マーニー
では樹皮などを使用することができ、黒茶や紅茶ではそ
の茶葉を使用することができる。
【0018】本発明の吸収抑制剤は、食品中の有害成分
等の人体にとって好ましくない成分とほぼ同時に摂取さ
れることが望ましく、好ましくない成分を含有する飲食
品や医薬品の摂取時や摂取前に本発明の吸収抑制剤を服
用することが好ましい。このように、本発明の吸収抑制
剤を好ましくない成分を含む飲食品や医薬品と別途摂取
することもできるが、本発明の吸収抑制剤を、人体にと
って好ましくない成分を含有する飲食品や医薬品に添加
・配合し、好ましくない成分の吸収が抑制された飲食品
や医薬品としても使用することもでき、かかる態様も本
発明に包含される。このような本発明の経口摂取した好
ましくない成分の吸収が抑制された飲食品や医薬品とし
ては、上記本発明の吸収抑制剤を、好ましくない成分を
含有する飲食品や医薬品に添加することにより得られる
飲食品や医薬品であれば特に制限されるものではない
が、上記飲食品や医薬品に添加・配合する吸収抑制剤と
しては、その吸収抑制活性をより高めた形態、例えば濃
縮物、ペースト化物、乾燥物、希釈化物等の各吸収抑制
剤に適した形態のものが好ましい。
【0019】本発明における好ましくない成分には、例
えば鶏卵、肉類、魚類、牛乳、米、小麦、大豆、そば、
ナス、タケノコ、等に含まれる食物アレルゲン、アフラ
トキシン等の微生物由来の病原性物質、環境ホルモンな
どの人体にとって好ましくない成分の他に、人体にとっ
て好ましくない成分とはいえないが、多量に摂取すると
人体にとって好ましくない成分等の各個人にとって好ま
しくない成分も含まれる。これら好ましくない成分を除
去していない通常の飲食品に本発明の吸収抑制剤を添加
・配合し、必要に応じて更に所望の加工処理を施した本
発明の飲食品は、例えば通常の一般食品や健康食品、あ
るいは患者用食品などとして利用することができる。ま
た、かかる本発明の飲食品は、固体状(固形状、粉末
状、顆粒状、その他)、ペースト状、液状、あるいは懸
濁状のいずれの形態でもよく、適宜所望の形態にて用い
ることが可能である。
【0020】好ましくない成分を含む飲食品や医薬品へ
の本発明の吸収抑制剤の添加量は、好ましくない成分の
含有量、吸収抑制剤の種類等により一概にはいえない
が、吸収抑制剤を添加・配合する飲食品や医薬品などの
味質や品質を損なわない範囲内が好ましく、一般的に
は、抽出物中の固形分として0.2〜30重量%に相当
する量を添加・配合することが好ましい。
【0021】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、当該実施例の内容により本発明の技術的範囲は
限定されない。 実施例1(腸管吸収モデルの作製) DMEM(ダルベッコ改変イーグル培地)を用いて、ト
ランズウェル(コースター社製)でCaco−2細胞
(ATCC HTB-37、大日本製薬社製)を37℃で
3週間程培養し、培養したCaco−2細胞のプレート
から培地を除去し、HBSS緩衝液(pH6.0)で粘
膜側ウェルを、HBSS緩衝液(pH7.4)で基底膜
側ウェルをそれぞれ数回洗浄した。次いで、粘膜側にH
BSS緩衝液(pH6.0)、基底膜側にHBSS緩衝
液(pH7.4)を添加して、生体の腸管吸収時と同様
のH+勾配を形成させて平衡化した後、Millicell-ERS
(ミリポア社製)によりCaco−2単層細胞のTER
を測定し、充分なタイトジャンクションが形成されてい
ると判断される細胞(TER≧200Ω・cm2)を選
抜して、次のスクリーニングに用いた。
【0022】実施例2(被検サンプルの調製) ニンジン、ほうれん草、クレソン、セロリ、パセリ、レ
タス、アロエ、キャベツ、ブロッコリー、パプリカ、カ
ボチャ、ピーマン、カリフラワー、春菊、シシトウ、ニ
ラ、茗荷、エシャロット、ビーツ などの野菜類、緑
茶、紅茶、黒茶、杜仲茶、ドクダミ茶、桑葉茶、ヨモギ
茶、ギムネマ茶、ウコン茶、ジャスミン茶、マーニーな
どの茶葉類、クルミ、プルーン、いちじく、柿、ザク
ロ、金柑、柚子、クコの実などの果実・木の実類、シナ
モン、カルダモン、コリアンダー、黒胡椒、山椒、八
角、ナツメグ、クローブ、ローズマリー、カモミール、
リンデン、マリーゴールドなどのハーブ・香辛料類、え
のき、しめじ、舞茸、エリンギ、ナメコ、冬虫夏草、松
茸、チャーガ、アガリクス、 などのキノコ類をはじ
め、総計300以上の食品素材を選抜して候補素材とし
た。これら候補素材を85℃以上の熱水で20分間抽出
した後、この抽出液を凍結乾燥した。この乾燥固形物を
HBSS緩衝液pH6.0に溶解して、被検サンプルを
調製した。
【0023】実施例3(吸収抑制物質のスクリーニン
グ) HBSS緩衝液pH6.0で調製した蛍光マーカーと各
被検サンプルとをCaco−2細胞層の粘膜側ウェルに
添加した。蛍光マーカーとしては、それぞれ400μg
/mlのルシファーイエロー(LY:励起430nm、
検出535nm)又は40μg/mlのソディウムフル
オレセイン(FC:励起492nm、検出515nm)
を用いた。また、各被検サンプルは終濃度5mg/ml
になるように添加した。37℃における粘膜側から基底
膜側に透過する蛍光マーカーの量(透過量;Flux/
ng/min/cm2)を蛍光光度計(Molecular Devic
es社製「spectra MAX GEMINI」)により測定した。蛍光
マーカーLYの透過量の結果を図1に示す。図1からわ
かるように、リンデン、八角、マーニー、黒茶、紅茶か
らの抽出物が顕著にLYの吸収を抑制したが、黒胡椒の
抽出物はLYの吸収抑制活性を何ら示さなかった。ま
た、被検サンプルに代えてHBSS緩衝液pH6.0を
添加したものを対照とした。なお測定に際し、粘膜側の
浸透圧及びpHは、サンプル間で殆ど差がないことも確
認した。このようにLYを用いて、細胞間隙を介した受
動拡散経路における吸収抑制物質と考えられるリンデ
ン、八角、マーニー、黒茶、紅茶の抽出物をスクリーニ
ングすることができたが、FCを用いた場合には、有効
と考えられる吸収抑制物質をスクリーニングすることは
できなかった。
【0024】実施例4(吸収抑制活性の濃度依存性) 実施例3でLY吸収抑制活性が認められた、リンデン、
八角、マーニー、黒茶、紅茶からの抽出物に関して、濃
度依存効果を検証した。リンデン、八角、マーニー、黒
茶、紅茶の各抽出物を終濃度0.5〜5mg/mlとな
るように粘膜側に添加して、実施例3と同様にしてLY
蛍光マーカーの透過量を測定した。結果をそれぞれ図2
〜図6に示す。図2〜図6から、上記各抽出物の吸収抑
制活性は、添加濃度に依存して高まっていくことがわか
る。
【0025】実施例5(デキストランの吸収抑制効果) 米、小麦、大豆などの食物アレルゲンの吸収抑制を想定
して、蛍光マーカーLY及びFCに代えて終濃度1mg
/mlのFITCラベル化デキストラン40kd(シグ
マ社製)と、実施例3で吸収抑制効果が認められたリン
デン、八角、マーニー、黒茶、紅茶からの各抽出物及び
陰性対照としてのマリーゴールドからの抽出物(5mg
/ml)とを用いて、実施例3と同様にして、粘膜側か
ら基底膜側に透過するデキストラン40kd量を蛍光光
度計(励起495nm、検出520nm)を用いて測定
した。結果を図7示す。図7から、リンデン、八角、マ
ーニー、黒茶、紅茶の各抽出物はFITCラベル化デキ
ストラン40kdの吸収を顕著に抑制するが、マリーゴ
ールドからの抽出物は何ら抑制作用を示さないことが判
明した。この結果は、本発明の吸収抑制剤がアレルゲン
等の高分子物質の吸収を抑制しうることを示している。
【0026】実施例6(オボアルブミンの吸収抑制効
果) 蛍光マーカーではなく、経口摂取する有害成分として卵
アレルギーの原因物質の1つであるオボアルブミン(O
VA)を選定して用いた。実施例3で吸収抑制効果が認
められたリンデン、八角、マーニー、黒茶、紅茶及び陰
性対照としての黒胡椒からの各抽出物を添加(5mg/
ml)して、蛍光マーカーLY及びFCに代えて終濃度
1mg/mlのFITCラベル化OVAを用いる以外は
実施例3と同様にして、粘膜側から基底膜側に透過する
OVA量を蛍光光度計(励起495nm、検出520n
m)を用いて測定した。結果を図8示す。図8から、リ
ンデン、八角、マーニー、黒茶、紅茶の抽出物がOVA
の吸収を顕著に抑制することが判明した。
【0027】実施例7(腸管バリアー機能) 実施例1と同様に調製した腸管吸収モデルに、リンデ
ン、八角、マーニー、黒茶、紅茶の抽出物、及び黒胡椒
の抽出物を終濃度5mg/mlになるように添加して、
腸管バリアー機能を示す指標である経上皮電気抵抗値
(TER)の経時的な変化をMillicell-ERS(ミリポア
社製)を用いて測定した。結果を図9に示す。図9に示
されているように、リンデン、八角、マーニー、黒茶、
紅茶の各抽出物では顕著にTERの増加が観察され、バ
リアー機能の増強が認められたが、黒胡椒の抽出物では
対照と殆ど変わらずバリアー機能の増強は認められなか
った。
【0028】実施例8(LDH遊離率による細胞毒性) 定法に従ってDMEM(ダルベッコ改変イーグル培地)
を用いて24穴プレート(ファルコン社製)に培養した
Caco−2細胞のプレートから培地を除去し、0.8
mlのHBSS緩衝液pH6.0で数回洗浄した後に、
被検サンプルとしてのリンデン、八角、マーニー、黒
茶、紅茶の各抽出物(5mg/mlHBSS緩衝液pH
6.0)をそれぞれ0.4mlずつ添加した。反応後の
上清中のLDH(乳酸脱水素酵素)を遊離LDHとし、
細胞を超音波破砕した抽出液中のLDHを細胞内LDH
として、これら遊離LDHと細胞内LDHをLDH(乳
酸脱水素酵素)−細胞毒性テストワコー(和光純薬社
製)を用いて測定し、LDH遊離率%(=遊離LDH/
(遊離LDH+細胞内LDH)×100)から被検サンプ
ルの細胞毒性を検証した。なお、被検サンプルの代わり
にHBSS緩衝液pH6.0を添加したものを対照と
し、細胞膜障害を生じさせるサポニン(0.1〜1mg
/mlHBSS緩衝液pH6.0)を添加したものを陽
性対照とした(Narai A et al,Toxicology in Vitro,1
1,347,1997)。結果を図10に示す。図10から、サポ
ニンの添加濃度が増加すると遊離LDHが増加し、サポ
ニンの細胞毒性を確認することができた。その一方で、
被検サンプルのLDH遊離率は、対照と同等かそれ以下
であり、被検サンプルの細胞毒性が殆どないことが示さ
れた。
【0029】実施例9(呼吸阻害率による細胞毒性) 定法に従ってDMEM(ダルベッコ改変イーグル培地)
を用いて24穴プレート(ファルコン社製)に培養した
Caco−2細胞のプレートから培地を除去し、0.8
mlのHBSS緩衝液pH6.0で数回洗浄した後に、
被検サンプルとしてのリンデン、八角、マーニー、黒
茶、紅茶の各抽出物(5mg/mlHBSS緩衝液pH
6.0)をそれぞれ0.4mlずつ添加し反応させた。
その後、0.4mlのAlamar Blue試験液(イワキガラ
ス社製)を加えて蛍光強度(励起560nm、検出59
0nm)を測定し、呼吸阻害率を検証した。なお、被検
サンプルの代わりにHBSS緩衝液pH6.0を添加し
たものを対照とし、細胞膜障害を生じさせるサポニン
(0.1〜1mg/mlHBSS緩衝液pH6.0)を
添加したものを陽性対照とした。結果を図11に示す。
図11から、サポニンの添加濃度が増加すると呼吸阻害
率が増加し、サポニンの細胞毒性を確認することができ
た。その一方で、被検サンプルの呼吸阻害率は非常に低
く、細胞毒性が殆どないことが示された。
【0030】実施例10(吸収抑制剤を添加・配合した
食品) 以下の表1に示す配合で小麦粉中の小麦アレルゲンや卵
中のアレルゲンの吸収を抑制したパウンドケーキを、表
2に示す配合で小麦粉中のアレルゲンの吸収を抑制した
うどんを、表3に示す配合で畜肉類中のアレルゲンの吸
収を抑制したソーセージをそれぞれ常法により製造し
た。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【発明の効果】本発明の吸収抑制剤を用いると、飲食品
中のアレルゲン等の好ましくない成分の吸収を効果的に
抑制することができ、かかる好ましくない成分の摂取に
対して過度に留意することなく、食生活を営むことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収抑制剤のスクリーニングの結果を
示す図である。
【図2】本発明の吸収抑制剤リンデン抽出物の吸収抑制
効果を示す図である。図中、mはmg/mlを示す(以
下同じ)。
【図3】本発明の吸収抑制剤八角抽出物の吸収抑制効果
を示す図である。
【図4】本発明の吸収抑制剤マーニー抽出物の吸収抑制
効果を示す図である。
【図5】本発明の吸収抑制剤黒茶抽出物の吸収抑制効果
を示す図である。
【図6】本発明の吸収抑制剤紅茶抽出物の吸収抑制効果
を示す図である。
【図7】本発明の吸収抑制剤によるFITCラベル化デ
キストラン(40kd)の吸収抑制効果を示す図であ
る。
【図8】本発明の吸収抑制剤によるオボアルブミンの吸
収抑制効果を示す図である。
【図9】本発明の吸収抑制剤による腸管吸収モデルにお
ける経上皮電気抵抗値の経時変化を示す図である。
【図10】本発明の吸収抑制剤の細胞毒性をLDH(乳
酸脱水素酵素)遊離率により検証した結果を示す図であ
る。
【図11】本発明の吸収抑制剤の細胞毒性を呼吸阻害率
により検証した結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A21D 2/36 A21D 13/08 4C088 13/08 A23L 1/16 A A23L 1/16 1/317 A 1/317 2/00 F Fターム(参考) 4B017 LC03 LG14 LG15 LP01 4B018 LB01 LB02 LB06 LB08 MD59 MD61 ME07 MF01 MF07 4B032 DB05 DK29 DL20 4B042 AC04 AD03 AG03 AH01 AK11 4B046 LA02 LC07 LG25 4C088 AB12 AB45 AB65 AB83 AC01 CA03 MA52 NA14 ZA66 ZB21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンデン、八角、マーニー、黒茶、紅
    茶、又はこれらの処理物から選ばれる1種または2種以
    上を有効成分として含有することを特徴とする吸収抑制
    剤。
  2. 【請求項2】 リンデン、八角、マーニー、黒茶、紅茶
    の処理物が、リンデン、八角、マーニー、黒茶、紅茶の
    抽出物であることを特徴とする請求項1記載の吸収抑制
    剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の吸収抑制剤を、好
    ましくない成分を含む飲食品に添加・配合してなること
    を特徴とする経口摂取した好ましくない成分の吸収を抑
    制することができる飲食品。
  4. 【請求項4】 吸収抑制剤が、抽出物中の固形分として
    0.2〜30重量%添加・配合されていることを特徴と
    する請求項3記載の経口摂取した好ましくない成分の吸
    収を抑制することができる飲食品。
  5. 【請求項5】 好ましくない成分が、アレルゲンである
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の経口摂取した好
    ましくない成分の吸収を抑制することができる飲食品。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の吸収抑制剤を、好
    ましくない成分を含む医薬品に添加・配合してなること
    を特徴とする経口摂取した好ましくない成分の吸収を抑
    制することができる医薬品。
  7. 【請求項7】 好ましくない成分が、アレルゲンである
    ことを特徴とする請求項6記載の経口摂取した好ましく
    ない成分の吸収を抑制することができる医薬品。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111521765A (zh) * 2020-04-03 2020-08-11 中国水产科学研究院东海水产研究所 一种用于耐盐碱鱼类肠道离体实验的缓冲液及其制备方法
CN111526735A (zh) * 2017-12-27 2020-08-11 三得利控股株式会社 肠道屏障功能改善用组合物

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