JP2002192693A - インキ供給方法及び装置 - Google Patents
インキ供給方法及び装置Info
- Publication number
- JP2002192693A JP2002192693A JP2000391431A JP2000391431A JP2002192693A JP 2002192693 A JP2002192693 A JP 2002192693A JP 2000391431 A JP2000391431 A JP 2000391431A JP 2000391431 A JP2000391431 A JP 2000391431A JP 2002192693 A JP2002192693 A JP 2002192693A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- conversion function
- key conversion
- key
- area ratio
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 刷版の絵柄面積率とインキ・キー開度の変換
関数を求める際、従来は最小二乗法が用いられていた
が、通常刷版の絵柄面積率とインキ・キー開度はある分
散をもってバラツキ、そのまま最小二乗法で変換関数を
求めると、誤差が大きくなった。また、インキ銘柄、紙
種を手で入力しなければならず、手間がかかっていた。 【解決手段】 インキ供給装置にインキ銘柄と紙種を予
めテーブルとして記憶させておき、目標濃度、輪転機の
場合は上/下刷りユニット毎に特性の異なるインキ・キ
ー変換関数を選択できるようにし、簡単に適切なインキ
・キー変換関数を選べるようにすると共に、実際のOK
シート時の絵柄面積率とインキ・キー開度の対でインキ
・キー変換関数を求める場合、低絵柄面積率の重みを大
きくし、高絵柄面積率の重みを小さくした重み付き最小
二乗方を用いることにより、誤差の小さなインキ・キー
変換関数を求めることができるようにした。
関数を求める際、従来は最小二乗法が用いられていた
が、通常刷版の絵柄面積率とインキ・キー開度はある分
散をもってバラツキ、そのまま最小二乗法で変換関数を
求めると、誤差が大きくなった。また、インキ銘柄、紙
種を手で入力しなければならず、手間がかかっていた。 【解決手段】 インキ供給装置にインキ銘柄と紙種を予
めテーブルとして記憶させておき、目標濃度、輪転機の
場合は上/下刷りユニット毎に特性の異なるインキ・キ
ー変換関数を選択できるようにし、簡単に適切なインキ
・キー変換関数を選べるようにすると共に、実際のOK
シート時の絵柄面積率とインキ・キー開度の対でインキ
・キー変換関数を求める場合、低絵柄面積率の重みを大
きくし、高絵柄面積率の重みを小さくした重み付き最小
二乗方を用いることにより、誤差の小さなインキ・キー
変換関数を求めることができるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷機
等におけるインキ供給方法及び装置に関する。
等におけるインキ供給方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、特開平11−13875
7号公報において、生産に無関係なテスト印刷が不要で
あり、熟練技術を要することなくインキ・キー変換関数
を得ることができ、同一絵柄面積率でも機械的特性の差
を補正することができるようなインキ供給装置を提供す
るため、インキ濃度に関係するパラメータを変化させて
作成したインキ・キー変換関数群を記憶する記憶手段を
設け、この記憶手段に記憶されているインキ・キー変換
関数群から近似法、もしくは補間法により新たに作成さ
れたインキ・キー変換関数を用いてインキ供給量の制御
をおこなう制御装置を備えたインキ供給装置を提案し
た。
7号公報において、生産に無関係なテスト印刷が不要で
あり、熟練技術を要することなくインキ・キー変換関数
を得ることができ、同一絵柄面積率でも機械的特性の差
を補正することができるようなインキ供給装置を提供す
るため、インキ濃度に関係するパラメータを変化させて
作成したインキ・キー変換関数群を記憶する記憶手段を
設け、この記憶手段に記憶されているインキ・キー変換
関数群から近似法、もしくは補間法により新たに作成さ
れたインキ・キー変換関数を用いてインキ供給量の制御
をおこなう制御装置を備えたインキ供給装置を提案し
た。
【0003】これを図2、及び図5乃至8に従って説明
すると、先ず図2に示すように、例えばインキ元ローラ
5の回転数(パラメータ)を変えて刷版絵柄面積率とイ
ンキ・キー開度との関数関係を表す各種のインキ・キー
変換関数(インキ・キー変換関数群A〜D等)を求め、
これらを図5のインキ・キー変換関数自動作成装置10
に保持しておき、デフォルト値により初期設定を行う。
そして生産印刷を開始してインキ・キー開度を人手によ
り調節し、所望の印刷品質に適合する印刷物(以下OK
シートと称する)が得られた時点で、その時点の刷版絵
柄面積率と、それに対応するインキ・キー開度7のデー
タを設定装置11からインキ・キー変換関数自動作成装
置10に入力する。
すると、先ず図2に示すように、例えばインキ元ローラ
5の回転数(パラメータ)を変えて刷版絵柄面積率とイ
ンキ・キー開度との関数関係を表す各種のインキ・キー
変換関数(インキ・キー変換関数群A〜D等)を求め、
これらを図5のインキ・キー変換関数自動作成装置10
に保持しておき、デフォルト値により初期設定を行う。
そして生産印刷を開始してインキ・キー開度を人手によ
り調節し、所望の印刷品質に適合する印刷物(以下OK
シートと称する)が得られた時点で、その時点の刷版絵
柄面積率と、それに対応するインキ・キー開度7のデー
タを設定装置11からインキ・キー変換関数自動作成装
置10に入力する。
【0004】今例えば、OKシートが得られた時点での
インキ・キー開度が、図2のAA、BB、CC点のよう
にプロットされるものとすると、インキ・キー変換関数
群(関数A〜D)中、最も近似し得る関数Aがインキ・
キー変換関数として選択・決定される。なお、この際の
選択には、ニュートン近似、最小二乗近似等の数学的手
法を用いることができる。
インキ・キー開度が、図2のAA、BB、CC点のよう
にプロットされるものとすると、インキ・キー変換関数
群(関数A〜D)中、最も近似し得る関数Aがインキ・
キー変換関数として選択・決定される。なお、この際の
選択には、ニュートン近似、最小二乗近似等の数学的手
法を用いることができる。
【0005】このようにして決定されたインキ・キー変
換関数がインキ・キー・プリセット装置2にインキ・キ
ー変換関数として設定更新され、これに基づいてインキ
・キー開度7が制御され、インキ供給量は最適の状態に
維持される。
換関数がインキ・キー・プリセット装置2にインキ・キ
ー変換関数として設定更新され、これに基づいてインキ
・キー開度7が制御され、インキ供給量は最適の状態に
維持される。
【0006】また図6に示すように、インキ・キー開度
7の計測ポイント(AA、BB及びCC点)に近似し得
るインキ・キー変換関数がインキ・キー変換関数郡中に
存在しない場合は、計測ポイントに最も近接する上側関
数Bと、下側関数Aのインキ・キー変換関数を補間する
インキ・キー変換関数(関数O)を作成し、上側関数B
と下側関数Aとの間に作成された上記インキ・キー変換
関数(関数O)を、インキ・キー変換関数3として用い
る。
7の計測ポイント(AA、BB及びCC点)に近似し得
るインキ・キー変換関数がインキ・キー変換関数郡中に
存在しない場合は、計測ポイントに最も近接する上側関
数Bと、下側関数Aのインキ・キー変換関数を補間する
インキ・キー変換関数(関数O)を作成し、上側関数B
と下側関数Aとの間に作成された上記インキ・キー変換
関数(関数O)を、インキ・キー変換関数3として用い
る。
【0007】また、インキ銘柄や紙種等が変更になった
場合、所定のインキ・キー変換関数3が既に設定されて
いても、データ設定装置11からインキ・キー変換関数
自動作成装置10を介してインキ・キー・プリセット装
置2に、インキ銘柄や紙種等のデータを入力するだけ
で、これらのデータに応じたインキ・キー変換関数3を
更新設定することができる。
場合、所定のインキ・キー変換関数3が既に設定されて
いても、データ設定装置11からインキ・キー変換関数
自動作成装置10を介してインキ・キー・プリセット装
置2に、インキ銘柄や紙種等のデータを入力するだけ
で、これらのデータに応じたインキ・キー変換関数3を
更新設定することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの特開
平11−138757号公報に示されたインキ供給装置
においては、インキ・キー変換関数を近似法によって求
めるとき、所望の印刷品質に適合する印刷物(OKシー
ト)が得られた時点の絵柄面積率とインキ・キー関数の
対を制御点として用いているため、同一の絵柄面積率で
あっても、OKシートが得られた時点のインキ・キー開
度は、図7に×点で示したように通常ある分散を持って
ばらつき、この分散が絵柄面積率によって異なる場合、
そのまま最小二乗法を用いて関数を近似すると、本来図
7の(A)で示したような変換関数となるべきものが、
点線で示した(B)のようになり、誤差が大きくなる。
平11−138757号公報に示されたインキ供給装置
においては、インキ・キー変換関数を近似法によって求
めるとき、所望の印刷品質に適合する印刷物(OKシー
ト)が得られた時点の絵柄面積率とインキ・キー関数の
対を制御点として用いているため、同一の絵柄面積率で
あっても、OKシートが得られた時点のインキ・キー開
度は、図7に×点で示したように通常ある分散を持って
ばらつき、この分散が絵柄面積率によって異なる場合、
そのまま最小二乗法を用いて関数を近似すると、本来図
7の(A)で示したような変換関数となるべきものが、
点線で示した(B)のようになり、誤差が大きくなる。
【0009】これは図8に示したように、インキは練り
ローラによって練られて幅方向に広がるため、図8のキ
ーゾーン2のような低絵柄面積率部では、左右の高絵柄
面積率部から入り込むインキの影響を受け、濃度が高く
なってしまったり、また低絵柄面積率部の絵柄は、人の
目が敏感に違いを見分けるので、インキ供給が温度等に
よって変化したときに影響が大きく、印刷機オペレータ
がインキ・キーを比較的頻繁に操作するためである。
ローラによって練られて幅方向に広がるため、図8のキ
ーゾーン2のような低絵柄面積率部では、左右の高絵柄
面積率部から入り込むインキの影響を受け、濃度が高く
なってしまったり、また低絵柄面積率部の絵柄は、人の
目が敏感に違いを見分けるので、インキ供給が温度等に
よって変化したときに影響が大きく、印刷機オペレータ
がインキ・キーを比較的頻繁に操作するためである。
【0010】また、この特開平11−138757号公
報に示されたインキ供給装置においては、データ設定装
置にインキ銘柄、紙種を手で入力しなければならず、手
間がかかっていた。
報に示されたインキ供給装置においては、データ設定装
置にインキ銘柄、紙種を手で入力しなければならず、手
間がかかっていた。
【0011】上述の事情に鑑み本発明は、低絵柄面積率
部においてもバラツキを吸収して適切なインキ・キー変
換関数を得ることができるようにすると共に、インキ銘
柄、紙種を手で入力しなくて済むようなインキ供給装置
を提供することが課題である。
部においてもバラツキを吸収して適切なインキ・キー変
換関数を得ることができるようにすると共に、インキ銘
柄、紙種を手で入力しなくて済むようなインキ供給装置
を提供することが課題である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明においては、まずインキ供給装置にインキ銘柄と
紙種を予めテーブルとして記憶させておき、目標濃度、
輪転機の場合は上/下刷りユニット毎に特性の異なるイ
ンキ・キー変換関数を選択できるようにし、簡単に適切
なインキ・キー変換関数を選べるようにした。
本発明においては、まずインキ供給装置にインキ銘柄と
紙種を予めテーブルとして記憶させておき、目標濃度、
輪転機の場合は上/下刷りユニット毎に特性の異なるイ
ンキ・キー変換関数を選択できるようにし、簡単に適切
なインキ・キー変換関数を選べるようにした。
【0013】また、実際のOKシート時の絵柄面積率と
インキ・キー開度の対でインキ・キー変換関数を求める
場合、低絵柄面積率の重みを大きくし、高絵柄面積率の
重みを小さくした重み付き最小二乗方を用いることによ
り、誤差の小さなインキ・キー変換関数を求めることが
できるようにした。
インキ・キー開度の対でインキ・キー変換関数を求める
場合、低絵柄面積率の重みを大きくし、高絵柄面積率の
重みを小さくした重み付き最小二乗方を用いることによ
り、誤差の小さなインキ・キー変換関数を求めることが
できるようにした。
【0014】そして、請求項1は方法発明であって、イ
ンキ濃度に関係するパラメータを変化させて作成したイ
ンキ・キー変換関数群を記憶し、該記憶したインキ・キ
ー変換関数群から近似法により新たにインキ・キー変換
関数を作成してインキ供給量を調節するようにしたイン
キ供給方法において、前記インキ・キー変換関数を近似
法により新たに作成するにあたり、刷版の低絵柄面積率
の部分を高絵柄面積率の部分より大きな重み付けをして
インキ・キー変換関数を作成するようにし、低絵柄面積
率の部分におけるインキ・キー開度のバラツキを補償す
るようにしたことを特徴とする。
ンキ濃度に関係するパラメータを変化させて作成したイ
ンキ・キー変換関数群を記憶し、該記憶したインキ・キ
ー変換関数群から近似法により新たにインキ・キー変換
関数を作成してインキ供給量を調節するようにしたイン
キ供給方法において、前記インキ・キー変換関数を近似
法により新たに作成するにあたり、刷版の低絵柄面積率
の部分を高絵柄面積率の部分より大きな重み付けをして
インキ・キー変換関数を作成するようにし、低絵柄面積
率の部分におけるインキ・キー開度のバラツキを補償す
るようにしたことを特徴とする。
【0015】このようにすることにより、刷版の低絵柄
面積率の部分における絵柄面積率とインキ・キー開度の
対のバラツキを吸収でき、より正確なインキ・キー変換
関数を得ることができるから、正確な色調の印刷物を得
ることができる。
面積率の部分における絵柄面積率とインキ・キー開度の
対のバラツキを吸収でき、より正確なインキ・キー変換
関数を得ることができるから、正確な色調の印刷物を得
ることができる。
【0016】そしてこのインキ・キー変換関数を作成す
る手段は請求項2に記載したように、前記インキ・キー
変換関数を近似法で作成するにあたり、インキ銘柄、紙
種、各インキの印刷目標濃度、上/下刷りユニットの別
を記憶している手段からの指示を受けて前記インキ・キ
ー変換関数群から類似したインキ・キー変換関数を検索
し、該検索したインキ・キー変換関数を元に新たなイン
キ・キー変換関数を作成することを特徴とする。
る手段は請求項2に記載したように、前記インキ・キー
変換関数を近似法で作成するにあたり、インキ銘柄、紙
種、各インキの印刷目標濃度、上/下刷りユニットの別
を記憶している手段からの指示を受けて前記インキ・キ
ー変換関数群から類似したインキ・キー変換関数を検索
し、該検索したインキ・キー変換関数を元に新たなイン
キ・キー変換関数を作成することを特徴とする。
【0017】このようにすることにより、一般的にイン
キ銘柄、紙種、目標濃度はほとんど予め決まっているか
ら、事前に必要なものを入力しておけば、印刷時には選
択操作のみで必要な変換関数を選ぶことができ、また、
オンラインでインキ銘柄、紙種、目標濃度をデータ設定
装置に与えれば、変換関数の選択は全く自動で行うこと
ができる。また、輪転機の場合には両面を同時に印刷す
ることから、上刷りユニットと下刷りユニットのそれぞ
れにインキ供給装置があり、この上/下刷りの違いによ
っても変換関数の特性は異なるため、上/下刷りユニッ
ト毎に変換関数を管理することで、より精度の良い変換
関数を求めることができる。
キ銘柄、紙種、目標濃度はほとんど予め決まっているか
ら、事前に必要なものを入力しておけば、印刷時には選
択操作のみで必要な変換関数を選ぶことができ、また、
オンラインでインキ銘柄、紙種、目標濃度をデータ設定
装置に与えれば、変換関数の選択は全く自動で行うこと
ができる。また、輪転機の場合には両面を同時に印刷す
ることから、上刷りユニットと下刷りユニットのそれぞ
れにインキ供給装置があり、この上/下刷りの違いによ
っても変換関数の特性は異なるため、上/下刷りユニッ
ト毎に変換関数を管理することで、より精度の良い変換
関数を求めることができる。
【0018】そして、請求項1の方法発明を実施するた
めの装置発明である請求項3は、インキ濃度に関係する
パラメータを変化させて作成したインキ・キー変換関数
群を記憶している第1の記憶手段と、該第1の記憶手段
に記憶されているインキ・キー変換関数群から近似法に
より新たにインキ・キー変換関数を作成する手段とから
なり、インキ・キー変換関数によりインキ・キー開度を
調節してインキ供給量を調節するインキ供給装置におい
て、インキ銘柄、紙種、各インキの印刷目標濃度、上/
下刷りユニットの別と前記第1の記憶手段に記憶してい
るインキ・キー変換関数群を関連づけて記憶し、前記イ
ンキ・キー変換関数を作成する手段にインキ銘柄、紙
種、各インキの印刷目標濃度、上/下刷りユニットに対
応、または近似するインキ・キー変換関数を指定する第
2の記憶手段を設け、前記インキ・キー変換関数を作成
する手段は、該第2の記憶手段が指定した近似するイン
キ・キー変換関数に対し、高絵柄面積率の部分に比して
低絵柄面積率の部分に大きな重み付けをしてインキ・キ
ー変換関数を算出するよう構成し、低絵柄面積率の部分
におけるインキ・キー開度のバラツキを補償するように
したことを特徴とするインキ供給装置。
めの装置発明である請求項3は、インキ濃度に関係する
パラメータを変化させて作成したインキ・キー変換関数
群を記憶している第1の記憶手段と、該第1の記憶手段
に記憶されているインキ・キー変換関数群から近似法に
より新たにインキ・キー変換関数を作成する手段とから
なり、インキ・キー変換関数によりインキ・キー開度を
調節してインキ供給量を調節するインキ供給装置におい
て、インキ銘柄、紙種、各インキの印刷目標濃度、上/
下刷りユニットの別と前記第1の記憶手段に記憶してい
るインキ・キー変換関数群を関連づけて記憶し、前記イ
ンキ・キー変換関数を作成する手段にインキ銘柄、紙
種、各インキの印刷目標濃度、上/下刷りユニットに対
応、または近似するインキ・キー変換関数を指定する第
2の記憶手段を設け、前記インキ・キー変換関数を作成
する手段は、該第2の記憶手段が指定した近似するイン
キ・キー変換関数に対し、高絵柄面積率の部分に比して
低絵柄面積率の部分に大きな重み付けをしてインキ・キ
ー変換関数を算出するよう構成し、低絵柄面積率の部分
におけるインキ・キー開度のバラツキを補償するように
したことを特徴とするインキ供給装置。
【0019】このようにすることにより、インキ銘柄、
紙種、目標濃度、上刷りユニットと下刷りユニットの別
などを新たに入力することなくこれらの条件に対応する
インキ・キー変換関数、または近似したインキ・キー変
換関数を選択でき、それによって新たなインキ・キー変
換関数を容易に算出できると共に、刷版の低絵柄面積率
の部分における絵柄面積率とインキ・キー開度の対のバ
ラツキを吸収でき、より正確なインキ・キー変換関数を
得ることができるから、正確な色調の印刷物を容易に得
ることができる。
紙種、目標濃度、上刷りユニットと下刷りユニットの別
などを新たに入力することなくこれらの条件に対応する
インキ・キー変換関数、または近似したインキ・キー変
換関数を選択でき、それによって新たなインキ・キー変
換関数を容易に算出できると共に、刷版の低絵柄面積率
の部分における絵柄面積率とインキ・キー開度の対のバ
ラツキを吸収でき、より正確なインキ・キー変換関数を
得ることができるから、正確な色調の印刷物を容易に得
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの
発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる
説明例に過ぎない。
施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの
発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる
説明例に過ぎない。
【0021】図1は本発明の実施の形態を示した装置の
概略ブロック図であり、図2はインキ・キー変換関数群
から最適な関数を選択する方法を説明する絵柄面積率と
インキ・キー開度の相関図、図3は本発明に用いる変換
関数テーブルとインキ種テープルと紙種テーブルの説明
図、図4はインキ元ローラ回転量とインキ・キー開度正
規化関数の説明図である。
概略ブロック図であり、図2はインキ・キー変換関数群
から最適な関数を選択する方法を説明する絵柄面積率と
インキ・キー開度の相関図、図3は本発明に用いる変換
関数テーブルとインキ種テープルと紙種テーブルの説明
図、図4はインキ元ローラ回転量とインキ・キー開度正
規化関数の説明図である。
【0022】図中1は刷版の絵柄面積率を測定する刷版
絵柄面積率計、2はインキ・キー変換関数3を記憶保持
するインキ・キー・プリセット装置、4はインキ・キー
6の開度を調節するインキ・キーアクチュエータ、5は
インキ元ローラ、7はインキ・キー開度、8はインキ・
キー調節のためのインキ・キー信号、9はインキ・キー
装置、10はインキ・キー変換関数自動作成装置、11
は所望の印刷品質に適合する印刷物(以下OKシートと
称する)が得られた時点のインキ・キー開度7をインキ
・キー変換関数自動作成装置10に与えるデータ設定装
置、12は生産管理システム、15はインキ壺、16は
インキ壺15に充填されたインキである。
絵柄面積率計、2はインキ・キー変換関数3を記憶保持
するインキ・キー・プリセット装置、4はインキ・キー
6の開度を調節するインキ・キーアクチュエータ、5は
インキ元ローラ、7はインキ・キー開度、8はインキ・
キー調節のためのインキ・キー信号、9はインキ・キー
装置、10はインキ・キー変換関数自動作成装置、11
は所望の印刷品質に適合する印刷物(以下OKシートと
称する)が得られた時点のインキ・キー開度7をインキ
・キー変換関数自動作成装置10に与えるデータ設定装
置、12は生産管理システム、15はインキ壺、16は
インキ壺15に充填されたインキである。
【0023】このうちインキ・キー装置9は、インキ・
キー・プリセット装置2からのインキ・キー信号8に基
づき、インキ・キー開度7を調節する。生産管理システ
ム12は、図3に(A)、(B)、(C)で示したよう
な変換関数関数テーブル(A)、インキ種テーブル
(B)、紙種テーブル(C)を有し、このインキ種テー
ブル(B)、紙種テーブル(C)から選択されたインキ
種、紙種と、入力された目標濃度、上/下刷りユニット
等の情報を元に、インキ・キー変換関数のIDを選択し
てデータ設定装置11に送る。インキ・キー変換関数自
動作成装置10は、データ設定装置11から供給される
インキ・キー開度、生産管理システム12から送られて
くる変換関数テーブルIDなどに基づき、インキ・キー
変換関数3を自動的に作成、若しくは作成・保持したイ
ンキ・キー変換関数の中から印刷条件に最適なインキ・
キー変換関数を選択し、この選択した最適なインキ・キ
ー変換関数をインキ・キー・プリセット装置2に供給す
る。
キー・プリセット装置2からのインキ・キー信号8に基
づき、インキ・キー開度7を調節する。生産管理システ
ム12は、図3に(A)、(B)、(C)で示したよう
な変換関数関数テーブル(A)、インキ種テーブル
(B)、紙種テーブル(C)を有し、このインキ種テー
ブル(B)、紙種テーブル(C)から選択されたインキ
種、紙種と、入力された目標濃度、上/下刷りユニット
等の情報を元に、インキ・キー変換関数のIDを選択し
てデータ設定装置11に送る。インキ・キー変換関数自
動作成装置10は、データ設定装置11から供給される
インキ・キー開度、生産管理システム12から送られて
くる変換関数テーブルIDなどに基づき、インキ・キー
変換関数3を自動的に作成、若しくは作成・保持したイ
ンキ・キー変換関数の中から印刷条件に最適なインキ・
キー変換関数を選択し、この選択した最適なインキ・キ
ー変換関数をインキ・キー・プリセット装置2に供給す
る。
【0024】なお、輪転機の場合には両面を同時に印刷
することから、上刷りユニットと下刷りユニットのそれ
ぞれにインキ供給装置があり、この上/下刷りの違いに
よっても変換関数の特性は異なるため、上/下刷りユニ
ット毎に変換関数を管理することで、より精度の良い変
換関数を求めることができる。
することから、上刷りユニットと下刷りユニットのそれ
ぞれにインキ供給装置があり、この上/下刷りの違いに
よっても変換関数の特性は異なるため、上/下刷りユニ
ット毎に変換関数を管理することで、より精度の良い変
換関数を求めることができる。
【0025】このように構成したインキ供給装置におい
ては、あらかじめ図2に示すように、例えばインキ元ロ
ーラ5の回転数(パラメータ)、紙種、インキ種、目標
濃度、上/下刷りユニットを変え、刷版絵柄面積率とイ
ンキ・キー開度との相関関係を表す各種のインキ・キー
変換関数(インキ・キー変換関数群A〜D等)を求め、
これらを図3に示したインキ・キー変換関数テーブルと
してインキ・キー変換関数自動作成装置10に保持して
おき、デフォルト値により初期設定を行う。
ては、あらかじめ図2に示すように、例えばインキ元ロ
ーラ5の回転数(パラメータ)、紙種、インキ種、目標
濃度、上/下刷りユニットを変え、刷版絵柄面積率とイ
ンキ・キー開度との相関関係を表す各種のインキ・キー
変換関数(インキ・キー変換関数群A〜D等)を求め、
これらを図3に示したインキ・キー変換関数テーブルと
してインキ・キー変換関数自動作成装置10に保持して
おき、デフォルト値により初期設定を行う。
【0026】そして印刷に先立ち、図1の生産管理シス
テム12に記憶されている図3(B)のインキ種テーブ
ルから現在のジョブで使用するインキ種を探して入力
し、つぎに図3(C)の紙種テーブルから現在のジョブ
で使用する紙質(紙厚、秤量)に一致する紙種IDを探
して入力し、別途目標濃度と上/下刷りユニットを入力
する。すると生産管理システム12は、全ての入力デー
タが一致する変換関数テーブル(A)のIDがある場合
はそのIDをデータ設定装置11に送る。
テム12に記憶されている図3(B)のインキ種テーブ
ルから現在のジョブで使用するインキ種を探して入力
し、つぎに図3(C)の紙種テーブルから現在のジョブ
で使用する紙質(紙厚、秤量)に一致する紙種IDを探
して入力し、別途目標濃度と上/下刷りユニットを入力
する。すると生産管理システム12は、全ての入力デー
タが一致する変換関数テーブル(A)のIDがある場合
はそのIDをデータ設定装置11に送る。
【0027】一致する変換関数が見つからない場合は、
新しい変換関数を定義するため、変換関数テーブル
(A)からインキ種IDが現在のジョブと同一の変換関
数をリストアップし、次いでこのリストアップした中か
ら、さらに紙質(紙厚、秤量)が現在のジョブと同一の
変換関数をリストアップする。そしてこのリストアップ
した中から、目標濃度が同一で、上/下刷りユニットが
異なる変換関数があればそのIDをデータ設定装置11
に送り、また目標濃度が一致するものがなければ、濃度
が低い方で近い変換関数リストアップし、この中で上/
下刷りユニットが一致するものがあればそのIDをデー
タ設定装置11に送る。そして一致するものが無ければ
上/下刷りユニットが異なるものを送り、なおこれでも
近い条件の変換関数が見つからなかった場合は、デフォ
ルト値を使う。
新しい変換関数を定義するため、変換関数テーブル
(A)からインキ種IDが現在のジョブと同一の変換関
数をリストアップし、次いでこのリストアップした中か
ら、さらに紙質(紙厚、秤量)が現在のジョブと同一の
変換関数をリストアップする。そしてこのリストアップ
した中から、目標濃度が同一で、上/下刷りユニットが
異なる変換関数があればそのIDをデータ設定装置11
に送り、また目標濃度が一致するものがなければ、濃度
が低い方で近い変換関数リストアップし、この中で上/
下刷りユニットが一致するものがあればそのIDをデー
タ設定装置11に送る。そして一致するものが無ければ
上/下刷りユニットが異なるものを送り、なおこれでも
近い条件の変換関数が見つからなかった場合は、デフォ
ルト値を使う。
【0028】こうしてデータ設定装置11に変換テーブ
ルのIDが送られると、そのIDはさらにインキ・キー
変換関数自動作成装置10に送られる。するとインキ・
キー変換関数自動作成装置10は、このIDに対応する
インキ・キー変換関数をインキ・キー・プリセット装置
2に送る。この変換関数はインキ元ローラ回転量がパラ
メータになっていて、実際の生産印刷で得られる変換関
数と単純に比較することができないので、この変換関数
にインキ元ローラ指示値の重みを掛けて正規化する。
ルのIDが送られると、そのIDはさらにインキ・キー
変換関数自動作成装置10に送られる。するとインキ・
キー変換関数自動作成装置10は、このIDに対応する
インキ・キー変換関数をインキ・キー・プリセット装置
2に送る。この変換関数はインキ元ローラ回転量がパラ
メータになっていて、実際の生産印刷で得られる変換関
数と単純に比較することができないので、この変換関数
にインキ元ローラ指示値の重みを掛けて正規化する。
【0029】いま、インキ元ローラの回転量とインキ・
キー開度との関係をインキ・キー開度正規化関数f
(x)とおき、画線率とインキ・キー開度の関係(変換
関数)をg(x)、インキ元ローラ速度追従関数をh
(x)とすると、これらは図4の(A)、(B)、
(C)で示したようになり、インキ元ローラ回転量指示
値がx1、画線率がx2、マシン速度がx3のときに、 T(x1、x2、x3)=f(x1 h(x3))g(x2) ………(1 ) となる関数T(x1、x2、x3)を定義し、正規化変
換関数と呼ぶ。ただし、(1)式において、x1、x3
は同一ジョブに対しては定数である。インキ・キー開度
正規化関数f(x)としては、図4(D)に示したよう
な重み関数を用いる。
キー開度との関係をインキ・キー開度正規化関数f
(x)とおき、画線率とインキ・キー開度の関係(変換
関数)をg(x)、インキ元ローラ速度追従関数をh
(x)とすると、これらは図4の(A)、(B)、
(C)で示したようになり、インキ元ローラ回転量指示
値がx1、画線率がx2、マシン速度がx3のときに、 T(x1、x2、x3)=f(x1 h(x3))g(x2) ………(1 ) となる関数T(x1、x2、x3)を定義し、正規化変
換関数と呼ぶ。ただし、(1)式において、x1、x3
は同一ジョブに対しては定数である。インキ・キー開度
正規化関数f(x)としては、図4(D)に示したよう
な重み関数を用いる。
【0030】一方インキ・キー・プリセット装置2に送
られたインキ・キー変換関数は、刷版絵柄面積率計1か
ら送られてくる刷版の絵柄面積率に従い、この送られて
きたインキ・キー変換関数に基づいて各インキ・キーの
開度を計算し、インキ・キー信号8としてインキ・キー
アクチュエータ4に送ってインキ・キー6の開度7を調
節する。そして印刷を開始し、試し刷りの段階でインキ
・キー・プリセット装置2から手動でインキ・キー信号
8を送り、所望の印刷品質に適合する印刷物(OKシー
ト)が得られるようにインキ・キー6を調節する。そし
てOKシートが得られた時点で、その時点の刷版絵柄面
積率を絵柄面積率計1から、その絵柄面積率に対応する
インキ・キー開度7のデータを設定装置11から、イン
キ・キー変換関数自動作成装置10に入力する。なおこ
のとき、先に設定したインキ・キー変換関数が変更せず
に使える場合は、このまま印刷が行われる。
られたインキ・キー変換関数は、刷版絵柄面積率計1か
ら送られてくる刷版の絵柄面積率に従い、この送られて
きたインキ・キー変換関数に基づいて各インキ・キーの
開度を計算し、インキ・キー信号8としてインキ・キー
アクチュエータ4に送ってインキ・キー6の開度7を調
節する。そして印刷を開始し、試し刷りの段階でインキ
・キー・プリセット装置2から手動でインキ・キー信号
8を送り、所望の印刷品質に適合する印刷物(OKシー
ト)が得られるようにインキ・キー6を調節する。そし
てOKシートが得られた時点で、その時点の刷版絵柄面
積率を絵柄面積率計1から、その絵柄面積率に対応する
インキ・キー開度7のデータを設定装置11から、イン
キ・キー変換関数自動作成装置10に入力する。なおこ
のとき、先に設定したインキ・キー変換関数が変更せず
に使える場合は、このまま印刷が行われる。
【0031】そしてインキ・キー開度が変更されたとき
は、過去に蓄えられているインキ元ローラ回転量指示値
x1i、画線率x2i、印刷時のマシン速度x3i、イ
ンキ・キー開度値yiの組(x1i、x2i、x3i、
yi)から下記(2)式によって求められる値tiを、
画線率x2iに対してプロットする。 ti=f(x1i h(x3i))yi (i=1、…、20)………(2 )
は、過去に蓄えられているインキ元ローラ回転量指示値
x1i、画線率x2i、印刷時のマシン速度x3i、イ
ンキ・キー開度値yiの組(x1i、x2i、x3i、
yi)から下記(2)式によって求められる値tiを、
画線率x2iに対してプロットする。 ti=f(x1i h(x3i))yi (i=1、…、20)………(2 )
【0032】そして正規化変換関数更新係数θ=(A、
B)を定義し(A>0、B>0)、下記(3)式の2次
関数 Y(t)=x2=At2+Bt(ただし、x2>0、t>0) ………(3 ) と、上記(2)式に基づいてプロットした値との2乗誤
差が最小となる係数θを最小二乗法で算出する。この
際、前記図7で説明したように、低絵柄面積率部では高
絵柄面積率部に比較して画線率とインキ・キー開度の対
のバラツキが多くなるため、最小二乗法の計算に当たっ
て低絵柄面積率の重みを大きくし、高絵柄面積率の重み
を小さくした重み付き最小二乗方を用いる。
B)を定義し(A>0、B>0)、下記(3)式の2次
関数 Y(t)=x2=At2+Bt(ただし、x2>0、t>0) ………(3 ) と、上記(2)式に基づいてプロットした値との2乗誤
差が最小となる係数θを最小二乗法で算出する。この
際、前記図7で説明したように、低絵柄面積率部では高
絵柄面積率部に比較して画線率とインキ・キー開度の対
のバラツキが多くなるため、最小二乗法の計算に当たっ
て低絵柄面積率の重みを大きくし、高絵柄面積率の重み
を小さくした重み付き最小二乗方を用いる。
【0033】今求める関数を図7における(A)として x=y(ay+b) ………(4) とおき、N個の観測点(x1、y1)、(x2、
y2)、……、(xN、yN)から最もふさわしいパラ
メータa、bを求めることを考えると、最小二乗法で
は、
y2)、……、(xN、yN)から最もふさわしいパラ
メータa、bを求めることを考えると、最小二乗法で
は、
【数1】 を最小にするa、bを求めることになる。これは具体的
には、Jをパラメータa、bで下記(6)式のように偏
微分して0とし、連立方程式を解いてa、bを求める。
には、Jをパラメータa、bで下記(6)式のように偏
微分して0とし、連立方程式を解いてa、bを求める。
【数2】
【0034】そしてこのとき通常の最小二乗法ではσi
=σ0(一定)とおいて処理するが、本発明においては
重みを付けるため、それぞれのσiをそのまま用いる。
この場合、σiが大きいほどその観測点のJへの寄与度
は相対的に小さくなり、低絵柄面積率の部分の重みが大
きくなる。
=σ0(一定)とおいて処理するが、本発明においては
重みを付けるため、それぞれのσiをそのまま用いる。
この場合、σiが大きいほどその観測点のJへの寄与度
は相対的に小さくなり、低絵柄面積率の部分の重みが大
きくなる。
【0035】そして今度は、こうして求めたY(t)の
逆関数T1(x2)を求め、さらに次の(7)式で新し
い変換関数g2(x)を求める。 g2(x2)=T1(x2)/f(x1、h(x3)) ……(7) これが求める画線率とインキ・キー開度の関係を示すイ
ンキ・キー変換関数であるが、この式(7)において
は、インキ元ローラ回転量x1とマシン速度x3は同一
ジョブに対しては定数であり、扱いは容易である。
逆関数T1(x2)を求め、さらに次の(7)式で新し
い変換関数g2(x)を求める。 g2(x2)=T1(x2)/f(x1、h(x3)) ……(7) これが求める画線率とインキ・キー開度の関係を示すイ
ンキ・キー変換関数であるが、この式(7)において
は、インキ元ローラ回転量x1とマシン速度x3は同一
ジョブに対しては定数であり、扱いは容易である。
【0036】こうしてインキ・キー変換関数が求められ
ると、これがインキ・キー変換関数自動作成装置10に
記憶されると共に生産管理システム12における変換関
数テーブル(A)に加えられて次のジョブで使用できる
ようにされ、さらにインキ・キー変換関数自動作成装置
10からインキ・キー・プリセット装置2に送られて記
憶され、以後、この値が保たれるようインキ・キー信号
8が制御される。
ると、これがインキ・キー変換関数自動作成装置10に
記憶されると共に生産管理システム12における変換関
数テーブル(A)に加えられて次のジョブで使用できる
ようにされ、さらにインキ・キー変換関数自動作成装置
10からインキ・キー・プリセット装置2に送られて記
憶され、以後、この値が保たれるようインキ・キー信号
8が制御される。
【0037】このようにすることにより、前記したよう
に常に最適なインキ・キー変換関数を提供することがで
き、より正確な色調の印刷物を得ることができる。
に常に最適なインキ・キー変換関数を提供することがで
き、より正確な色調の印刷物を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】以上記載の如く請求項1に記載の発明に
よれば、インキ・キー変換関数を作成する手段は、刷版
の低絵柄面積率の部分を近似するにあたり、高絵柄面積
率の部分より大きな重み付けをしてインキ・キー変換関
数を作成するようにしたから、刷版の低絵柄面積率の部
分における絵柄面積率とインキ・キー開度の対のバラツ
キを吸収でき、より正確なインキ・キー変換関数を得る
ことができる。そのためより正確な色調の印刷物を得る
ことができる。
よれば、インキ・キー変換関数を作成する手段は、刷版
の低絵柄面積率の部分を近似するにあたり、高絵柄面積
率の部分より大きな重み付けをしてインキ・キー変換関
数を作成するようにしたから、刷版の低絵柄面積率の部
分における絵柄面積率とインキ・キー開度の対のバラツ
キを吸収でき、より正確なインキ・キー変換関数を得る
ことができる。そのためより正確な色調の印刷物を得る
ことができる。
【0039】そして請求項2に記載の発明によれば、イ
ンキ・キー変換関数を作成する手段は、インキ銘柄、紙
種、各インキの印刷目標濃度、上/下刷りユニットの別
を記憶する手段からの指示を受けてインキ・キー変換関
数を近似するから、印刷時には選択操作のみで必要な変
換関数を選ぶことができ、また、オンラインでインキ銘
柄、紙種、目標濃度をデータ設定装置に与えれば、変換
関数の選択は全く自動で行うことができる。また、輪転
機の場合には両面を同時に印刷することから、上刷りユ
ニットと下刷りユニットのそれぞれにインキ供給装置が
あり、この上/下刷りの違いによっても変換関数の特性
は異なるため、上/下刷りユニット毎に変換関数を管理
することで、より精度の良い変換関数を求めることがで
きる。
ンキ・キー変換関数を作成する手段は、インキ銘柄、紙
種、各インキの印刷目標濃度、上/下刷りユニットの別
を記憶する手段からの指示を受けてインキ・キー変換関
数を近似するから、印刷時には選択操作のみで必要な変
換関数を選ぶことができ、また、オンラインでインキ銘
柄、紙種、目標濃度をデータ設定装置に与えれば、変換
関数の選択は全く自動で行うことができる。また、輪転
機の場合には両面を同時に印刷することから、上刷りユ
ニットと下刷りユニットのそれぞれにインキ供給装置が
あり、この上/下刷りの違いによっても変換関数の特性
は異なるため、上/下刷りユニット毎に変換関数を管理
することで、より精度の良い変換関数を求めることがで
きる。
【0040】そして請求項3に記載の発明によれば、イ
ンキ銘柄、紙種、目標濃度、上刷りユニットと下刷りユ
ニットの別などを新たに入力することなくこれらの条件
に対応するインキ・キー変換関数、または近似したイン
キ・キー変換関数を選択でき、それによって新たなイン
キ・キー変換関数を容易に算出できると共に、刷版の低
絵柄面積率の部分における絵柄面積率とインキ・キー開
度の対のバラツキを吸収でき、より正確なインキ・キー
変換関数を得ることができるから、正確な色調の印刷物
を容易に得ることができる。
ンキ銘柄、紙種、目標濃度、上刷りユニットと下刷りユ
ニットの別などを新たに入力することなくこれらの条件
に対応するインキ・キー変換関数、または近似したイン
キ・キー変換関数を選択でき、それによって新たなイン
キ・キー変換関数を容易に算出できると共に、刷版の低
絵柄面積率の部分における絵柄面積率とインキ・キー開
度の対のバラツキを吸収でき、より正確なインキ・キー
変換関数を得ることができるから、正確な色調の印刷物
を容易に得ることができる。
【図1】 本発明の実施の形態を示した装置の概略ブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】 インキ・キー変換関数群から最適な関数を選
択する方法を説明する絵柄面積率とインキ・キー開度の
相関図である。
択する方法を説明する絵柄面積率とインキ・キー開度の
相関図である。
【図3】 本発明に用いる変換関数テーブルとインキ種
テープルと紙種テーブルの説明図である。
テープルと紙種テーブルの説明図である。
【図4】 インキ元ローラ回転量とインキ・キー開度正
規化関数の説明図である。
規化関数の説明図である。
【図5】 従来のインキ供給装置のブロック図である。
【図6】 インキ・キー変換関数を補間で求める説明図
である。
である。
【図7】 低絵柄面積率の部分における絵柄面積率とイ
ンキ・キー開度の関係がばらつくことの説明図である。
ンキ・キー開度の関係がばらつくことの説明図である。
【図8】 低絵柄面積率の部分が高絵柄面積率からのイ
ンキで影響を受けることの説明図である。
ンキで影響を受けることの説明図である。
1 刷版絵柄面積率計 2 インキ・キー・プリセット装置 3 インキ・キー変換関数 4 インキ・キーアクチュエータ 5 インキ元ローラ 6 インキ・キー 7 インキ・キー開度 8 インキ・キー信号 9 インキ・キー装置 10 インキ・キー変換関数自動作成装置 11 データ設定装置 12 生産管理システム 15 インキ壺 16 インキ
Claims (3)
- 【請求項1】 インキ濃度に関係するパラメータを変化
させて作成したインキ・キー変換関数群を記憶し、該記
憶したインキ・キー変換関数群から近似法により新たに
インキ・キー変換関数を作成してインキ供給量を調節す
るようにしたインキ供給方法において、 前記インキ・キー変換関数を近似法により新たに作成す
るにあたり、刷版の低絵柄面積率の部分を高絵柄面積率
の部分より大きな重み付けをしてインキ・キー変換関数
を作成するようにし、低絵柄面積率の部分におけるイン
キ・キー開度のバラツキを補償するようにしたことを特
徴とするインキ供給方法。 - 【請求項2】 前記インキ・キー変換関数を近似法で作
成するにあたり、インキ銘柄、紙種、各インキの印刷目
標濃度、上/下刷りユニットの別を記憶している手段か
らの指示を受けて前記インキ・キー変換関数群から類似
したインキ・キー変換関数を検索し、該検索したインキ
・キー変換関数を元に新たなインキ・キー変換関数を作
成することを特徴とする請求項1に記載したインキ供給
方法。 - 【請求項3】 インキ濃度に関係するパラメータを変化
させて作成したインキ・キー変換関数群を記憶している
第1の記憶手段と、該第1の記憶手段に記憶されている
インキ・キー変換関数群から近似法により新たにインキ
・キー変換関数を作成する手段とからなり、インキ・キ
ー変換関数によりインキ・キー開度を調節してインキ供
給量を調節するインキ供給装置において、 インキ銘柄、紙種、各インキの印刷目標濃度、上/下刷
りユニットの別と前記第1の記憶手段に記憶しているイ
ンキ・キー変換関数群を関連づけて記憶し、前記インキ
・キー変換関数を作成する手段にインキ銘柄、紙種、各
インキの印刷目標濃度、上/下刷りユニットに対応、ま
たは近似するインキ・キー変換関数を指定する第2の記
憶手段を設け、前記インキ・キー変換関数を作成する手
段は、該第2の記憶手段が指定した近似するインキ・キ
ー変換関数に対し、高絵柄面積率の部分に比して低絵柄
面積率の部分に大きな重み付けをしてインキ・キー変換
関数を算出するよう構成し、低絵柄面積率の部分におけ
るインキ・キー開度のバラツキを補償するようにしたこ
とを特徴とするインキ供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000391431A JP2002192693A (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | インキ供給方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000391431A JP2002192693A (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | インキ供給方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002192693A true JP2002192693A (ja) | 2002-07-10 |
Family
ID=18857569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000391431A Pending JP2002192693A (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | インキ供給方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002192693A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009073126A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 印刷ユニット診断装置 |
-
2000
- 2000-12-22 JP JP2000391431A patent/JP2002192693A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009073126A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 印刷ユニット診断装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5414195B2 (ja) | 印刷機における改善された特性曲線の設定 | |
JP3364430B2 (ja) | 横方向インク分配とインク飽和と逆流補償とを含む印刷プレスにおけるインクキー制御 | |
EP1365576B1 (en) | Dot gain calibration method and apparatus | |
US6450097B1 (en) | Method of regulating inking when printing with a printing machine | |
US8199368B2 (en) | Image data correcting apparatus, computer-readable image data correcting program storage medium, image data correcting method and printing system | |
US9571701B2 (en) | Information processing apparatus, control method for information processing apparatus, and image forming system | |
EP1152597A2 (en) | Calibration for an image output device | |
JP2873266B2 (ja) | 印刷過程の制御方法 | |
US20020033966A1 (en) | Gray scale calibration tool for setting the density of a printer | |
KR20080090511A (ko) | 인쇄기의 도안 색조 제어 장치 및 도안 색조 제어 방법 | |
JP2001071458A (ja) | 多色印刷機のインキ供給量調整方法および装置 | |
JP2001071457A (ja) | 印刷機のインキ供給量調整方法および装置 | |
CN102189758B (zh) | 用于具有短输墨装置的胶印机的油墨控制 | |
US6679171B2 (en) | Method of controlling an ink layer on a printing form of a printing machine | |
JP2002192693A (ja) | インキ供給方法及び装置 | |
JP2007521169A (ja) | 印刷媒体の閉ループ色制御のためのシステムおよび方法 | |
US20010030768A1 (en) | Conversion curve setting system | |
JP3564365B2 (ja) | 印刷機の色調早期安定化方法及び装置 | |
EP0031358B1 (en) | Press presetting method | |
JP2021097291A (ja) | 画像形成装置及び画像位置調整方法 | |
JP4586387B2 (ja) | オフセット印刷方法及び装置 | |
JP6060957B2 (ja) | 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、画像形成装置および画像形成システム | |
JP6008480B2 (ja) | 印刷機において着色を調節する方法 | |
JP2001150643A (ja) | 印刷機の色調安定化方法及び装置 | |
JPH09300590A (ja) | インキ供給量制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041221 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050420 |