JP2002191959A - 水中油型乳化組成物 - Google Patents

水中油型乳化組成物

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JP2002191959A JP2000397510A JP2000397510A JP2002191959A JP 2002191959 A JP2002191959 A JP 2002191959A JP 2000397510 A JP2000397510 A JP 2000397510A JP 2000397510 A JP2000397510 A JP 2000397510A JP 2002191959 A JP2002191959 A JP 2002191959A
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Riwako Nakamoto
理和子 中本
Yutaka Ito
裕 伊藤
Masahiko Furue
雅彦 古江
Kentarou Kiyama
健太郎 貴山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実質的に界面活性剤を含有しなくても、乳化
安定性に優れ、低刺激性となる水中油型乳化組成物を提
供する。 【解決手段】 (a)水膨潤性粘土鉱物と、(b)下記
一般式(I)で示される構造を持ち、高分子中のカルボ
キシル基(−COOH基)の質量%が10〜56%であ
る酸性の水溶性高分子とを含有し、(c)実質的に界面
活性剤を含まないことを特徴とする水中油型乳化組成
物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中油型乳化組成
物に関し、更に詳しくは、生体に直接接する可能性のあ
る医薬品、医薬部外品、香粧品、雑貨品等の乳化物にお
いて、実質的に界面活性剤を含有しない低刺激性となる
水中油型乳化組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油性及び水性の原料を乳化した
クリーム、乳液などの乳化組成物の製造には、乳化組成
物の経時安定性を保証するために界面活性剤を使用する
ことが必須とされている。
【0003】しかしながら、近年、化粧品についてもよ
り一層高い安全性が期待されており、この観点から界面
活性剤の存在が問題とされることもある。そのため、界
面活性剤を使用せずに、アルキル変性された水溶性高分
子を利用して化粧用乳化物を得る方法(Cosmetics & To
iletries,Vol.101,No.11,P125 )などが知られている
が、これらの乳化組成物は、乳化粒子が大きく、乳化の
長期安定性の点で必ずしも十分に満足できるものではな
かった。これに加えて特開平8−126831号公報で
は、アルキル変性カルボキシビニルポリマーと高級アル
コールを併用した乳化組成物が知られているが、この公
報には、粘土鉱物との相互作用に関する記述はなく、し
かも、高分子の皮膜感等が残るため、使用感触の面で満
足のいくものではないという課題があるものである。
【0004】また、最近では、粘土鉱物が化粧品の分野
で感触に非常に優れている素材として多くの製品に利用
されており、これを界面活性剤の代替として利用し乳化
を行なう方法が開発されており、例えば、特開平3−8
3909号公報には、合成ベントナイトとシリコーン油
を含有した化粧料等が開示されているが、この化粧料
は、油分の長期安定性に関しては満足のいくものではな
かった。更に、粘土鉱物に高分子を併用して乳化を行な
う方法としては、例えば、特開昭61−194014号
公報、特開昭56−47477号公報に開示されている
が、これらの各公報に例示されている水溶性ガム類、水
溶性セルロース、ポリビニルアルコール、特定の(メ
タ)アクリル酸共重合体などの水溶性高分子を用いた場
合の安定性は、未だ満足のいくものではないという課題
があるものである。また、特開平11−188253号
公報には、粘土鉱物とアクリル酸系吸水性ポリマーとの
併用例が開示されているが、エステル部の無い高分子を
用いているため、油分の安定性は未だ不十分であるとい
う課題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであ
り、実質的に界面活性剤を含有しなくても、乳化安定性
に優れ、低刺激性となる水中油型乳化組成物を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術の課題等について鋭意検討した結果、水膨潤性粘土
鉱物と、特定構造となる高分子中のカルボキシル基の質
量を特定した水溶性高分子とを含有したものは、実質的
に界面活性剤を含まなくとも、乳化安定性に優れ、低刺
激性となる水中油型乳化組成物が得られることを見い出
し、本発明を完成するに至ったのである。すなわち、本
発明は、次の(1)及び(2)に存する。 (1) (a)水膨潤性粘土鉱物と、(b)下記一般式
(I)で示される構造を持ち、高分子中のカルボキシル
基(−COOH基)の質量が10〜56質量%である酸
性の水溶性高分子とを含有し、(c)実質的に界面活性
剤を含まないことを特徴とする水中油型乳化組成物。
【化2】 (2) 更に、(d)多価アルコールを含有する請求項1記
載の水中油型乳化組成物。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明の水中油型乳化組成物は、(a)
水膨潤性粘土鉱物と、(b)下記一般式(I)で示され
る構造を持ち、高分子中のカルボキシル基(−COOH
基)の質量が10〜56質量%である酸性の水溶性高分
子とを含有し、(c)実質的に界面活性剤を含まないこ
とを特徴とするものである。
【化3】
【0008】本発明に用いる(a)成分の水膨潤性粘土
鉱物としては、フィロシリケートに属する層状結晶を主
成分とする無機化合物で、水に分散した際に層間が広が
る特性を持つものが挙げられる。この条件を満たすもの
であれば、天然品、合成品のどちらでも使用することが
できる。水膨潤性の面から、粘土鉱物の層間イオンとし
ては、1価の陽イオン(アルカリ土類金属)が主である
ことが好ましく、層間全ての陽イオンが層である必要は
ないが、更に好ましくは、K,Na,Liイオンであ
る。
【0009】本発明で用いられる上記特性等を満足する
水膨潤性粘土鉱物としては、例えば、モンモリロナイ
ト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘク
トライト、ソーコナイト、スチブンサイトなどのスメク
タイト類及び膨潤性の雲母などが挙げられる。これらの
水膨潤性粘土鉱物は、層間に水分子を伴った交換性のイ
オンを有しており、有機複合体を形成する、膨潤能を有
するなどの他の粘土鉱物とは異なった性質を示す。この
ような特性を有するスメクタイト類は、天然より産出さ
れるものとしては、例えば、モンモンリロナイトを含有
するものとして、豊順鉱業(株)社製のベンゲル、ベン
ゲルHV、ベンゲルA、ベンゲルFW、ベンゲル31、
ベンゲルW−100、クニミネ工業(株)社製のクニピ
アG及びクニピアF、アメリカンコロイド社製のウエス
タンボンド、ドレッサーミネラルズ社製のイエロースト
ーンなどが挙げられ、また、サポナイトを含有するもの
としては、バンダービルド社製のビーガムT、ビーガム
HV、ビーガムF及びビーガムKなどが挙げられ、更
に、ヘクトライトを含有するものとしては、アメリカン
コロイド社製のヘクタブライトAW、ヘクタブライト2
00及びベントンEW、ナショナルリード社製のマカロ
イドなどの市販物が挙げられる。また、合成スメクタイ
トも各種販売されており、水澤化学工業(株)社製のイ
オナイトH、コープケミカル(株)社製のSWN、SA
N、ラポルテインダストリー社からラポナイト、クニミ
ネ工業(株)社製のスメクトンSAなどの市販物が挙げ
られる。
【0010】本発明に用いる(a)成分の水膨潤性粘土
鉱物の含有量は、水中油型乳化組成物全量(以下、単に
「組成物全量」という)0.1〜4質量%(以下、単に
「%」という)、好ましくは、0.5〜3%、更に好ま
しくは、0.7〜2.5%が望ましい。この(a)成分
の水膨潤性粘土鉱物の含有量が0.1%未満であると、
製剤等の安定性が悪く、また、4%を超えると、調製
(ハンドリング)が難しくなる。
【0011】本発明に用いる(b)成分の酸性の水溶性
高分子は、上記一般式(I)で示される構造を持ち、高
分子中のカルボキシル基(−COOH基)の質量が10
〜56%、好ましくは、10〜55%である酸性の水溶
性高分子を用いることが必要である。好ましくは、上記
式(I)中のR1,R2は,それぞれ水素原子または炭素
数1〜4のアルキル基、R3は炭素数2〜30のアルキ
ル基、XおよびYは1以上の整数で示されるアクリル系
樹脂の構造を持ち、高分子中のカルボキシル基の質量%
が10〜56%、好ましくは10〜55%である酸性の
水溶性高分子であり、分子内に未中和のカルボキシル基
とエステル化されたアクリル酸部分を持つものが望まし
い。高分子中のカルボキシル基が10%未満であると、
粘土鉱物のアルカリ性を中和するための酸性部分(CO
OH)が少なく、乳化安定性が低下することとなる。ま
た、56%を超えると、油分と親和性のあるエステル部
分が少なくなり、乳化安定性が低下することとなる。
【0012】本発明に用いる(b)成分の酸性の水溶性
高分子の含有量は、組成物全量に対して、0.01〜1
0%、好ましくは、0.05〜5%、更に好ましくは、
0.1〜3%が望ましい。この(b)成分の酸性の水溶
性高分子の含有量が0.01%未満であると、安定性が
悪く、また、10%を超えた場合は、安定性向上効果が
それ以上は得られないものとなる。
【0013】本発明における(b)成分となる酸性であ
り、上記物性の水溶性高分子の具体的な例としては、ア
クリル酸エチル・アクリル酸ブチル共重合体、アクリル
酸エチル・メタクリル酸共重合体、アクリル酸エチル・
メタクリル酸メチル共重合体、アクリル酸エチル・メタ
クリル酸エチル共重合体、アクリル酸ブチル・メタクリ
ル酸エチル共重合体、アクリル酸エチル・メタクリル酸
エチル・アクリル酸共重合体、メタクリル酸・アクリル
酸エチル・アクリル酸ブチル共重合体、アクリル酸オク
チル・スチレン共重合体、アクリル酸オクチル・酢酸ビ
ニル共重合体、アクリル酸メトキシエチル・アクリル酸
ヒドロキシエチル共重合体、アクリル酸ブチル・ヒドロ
キシメタクリル酸エチル共重合体、アクリル酸メトキシ
エチル・アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸ブチ
ル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリ
ル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共
重合体等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を目的
に応じて適宜選択して用いることができる。特に、これ
らの中でも、使用感の点からアクリル酸エチル・メタク
リル酸メチル共重合体、アクリル酸ブチル・メタクリル
酸エチル共重合体、アクリル酸エチル・メタクリル酸エ
チル・アクリル酸共重合体、メタクリル酸・アクリル酸
エチル・アクリル酸ブチル共重合体、アクリル酸オクチ
ル・スチレン共重合体、アクリル酸オクチル・酢酸ビニ
ル共重合体が好ましい。また、これらの成分は、溶解性
やハンドリング性の点で、エマルション状のものが有用
である。市販品の例としては、MS-200、MS-400〔共
にライオン(株)社製〕、TR-1、TR-2(共にグッド
リッチ社製)等が挙げられる。
【0014】本発明において、上記(a)成分の水膨潤
性粘土鉱物と、上記(b)成分の酸性の水溶性高分子の
配合比は、質量比で(a):(b)=1:20〜20:
1、好ましくは、1:10〜10:1とすることが望ま
しい。上記配合比が、質量比で1:20〜20:1の範
囲外となると、粘土鉱物と水溶性高分子が相互作用を起
こし、それが系に影響するような比率となるので、どち
らかが多過ぎても、両者の性質が強く出てしまうため、
本発明の効果を損なうこととなる。
【0015】本発明の水中油型乳化組成物において、
(c)成分は界面活性剤を実質含有しないものである
が、技術的、経済的理由等により界面活性剤をやむを得
なく含有する場合には、組成物全量に対して、5%以
下、好ましくは1%以下とすることが低刺激性の点から
望ましい。
【0016】本発明の水中油型乳化組成物には、上記
(a)成分の水膨潤性粘土鉱物及び上記(b)成分の酸
性の水溶性高分子を含有する組成の他、油滴粒子の微細
化や安定性を更に向上させる観点から、好ましくは、多
価アルコール類を上記組成に一種又は複数種添加するこ
とが望ましい。用いることができる多価アルコール類と
しては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチ
レングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレン
グリコールなどの少なくとも1種が挙げられ、好ましく
は、グリセリン、ジプロピレングリコールである。この
多価アルコール類の含有量は、組成物全量に対して、0
〜50%、好ましくは、3〜40%、更に好ましくは、
5〜30%とすることが望ましい。この多価アルコール
類の含有量が3%未満であると、更なる安定性向上効果
がなく、また、50%を越えて多過ぎると、かえって乳
化系を不安定化させる場合がある。
【0017】本発明の水中油型乳化組成物には、更に、
その他の任意成分として、油性成分(スクワラン、ホホ
バ油、ワセリン、シリコーン、パラフィン等)、低級ア
ルコール(エタノール等)、防腐剤(パラベン類、安息
香酸等)、上記(b)成分以外の水溶性高分子、医薬品
・医薬部外品・香粧品に用いられる有効成分(水溶性、
油溶性)、色素、顔料、香料などを必要に応じて使用す
ることができる。なお、上記油性成分(油分)の含有量
は、組成物全量に対して、0.1〜70%、好ましく
は、1〜30%とすることが望ましい。
【0018】本発明の水中油型乳化組成物の製造方法と
しては、上記(a)成分の水膨潤性粘土鉱物及び上記
(b)成分の酸性の水溶性高分子、または、多価アルコ
ール類、任意成分などを一般的な乳化装置及び乳化方法
により調製することができ、また、高エネルギー乳化で
も調製することができる。例えば、乳化装置としては、
ホモミキサー、ディスパーミキサー、高圧乳化機、超音
波乳化機等が挙げられる。
【0019】本発明の水中油型乳化組成物は、肌への低
刺激性の点からpHを4〜7、好ましくは、4.5〜
7、更に好ましくは、pH5〜6.5に調製することが
望ましい。
【0020】このように構成される本発明の水中油型乳
化組成物は、粘土鉱物のアルカリ性と水溶性高分子のカ
ルボキシル基が中和することにより組成物のpHを弱酸
性〜中性に調製でき、粘土鉱物を利用することにより皮
膚保護効果が得られると共に、酸性高分子は中和され増
粘し、系をより安定に保つことができるものとなる。ま
た、水溶性高分子のエステル化部分が親油的であること
により、しかも、上述の相互作用によって系内が更に安
定化されることにより、界面活性剤を実質的に使用しな
いで、油分を安定に乳化することが可能となり、実質的
に界面活性剤を含まない、肌に対してより低刺激な製剤
を得ることができるものとなる。
【0021】
【実施例】次に、実施例及び比較例により、本発明を更
に詳しく説明するが、本発明は、下記実施例に限定され
るものではない。
【0022】〔実施例1〜6及び比較例1〜3〕下記表
1に示す配合組成及び下記に示す調製法1〜3に沿って
水中油型乳化組成物(製品)を調製した。 (調製法1:実施例1及び6、比較例1)粘土鉱物を予
め水膨潤させた膨潤液を調製し、30℃で水相成分と混合
する。ここへ、30℃の油相を添加し、アジホモミキサー
(特殊機化工業(株)製)で乳化を行なう。乳化は30℃
においてホモミキサー6000rpm、掻き取りパドル100rp
m、-600mmHg減圧下で10分間行なった。その後、高分子
を3回に分けて添加した。高分子を添加した後の攪拌は3
0℃においてホモミキサー6000rpm、掻き取りパドル100r
pm、-600mmHg減圧下で5分間行なった。 (調製法2:実施例3及び5、比較例2及び3)粘土鉱
物を予め水膨潤させた膨潤液を調製し、45℃で水相成分
と混合する。ここへ70℃の油相9割を添加し、アジホモ
ミキサー(特殊機化工業(株)製)で乳化を行なう。乳
化は50℃においてホモミキサー7500rpm,掻き取りパド
ル100rpm、-600mmHg減圧下で10分間行なった。その後高
分子を油相の残り1割に分散させた後、一括で添加し
た。高分子を添加した後の攪拌は40℃においてホモミキ
サー6000rpm、掻き取りパドル100rpm、-600mmHg減圧下
で10分間行なった。 (調製法3:実施例2及び4)粘土鉱物を予め水膨潤さ
せた膨潤液を調製し、25℃で水相成分と混合する。ここ
へ30℃の油相9割を添加し、アジホモミキサー(特殊機
化工業(株)製)で乳化を行なう。乳化は30℃において
ホモミキサー7500rpm、掻き取りパドル100rpm、-600mmH
g減圧下で10分間行なった。その後高分子を油相の残り
1割に分散させた後、5回に分けて添加した。高分子を
添加した後の各攪拌は30℃においてホモミキサー6000rp
m、掻き取りパドル100rpm、-600mmHg減圧下で3分間づつ
行なった。
【0023】上記調製法1〜3で得られた実施例1〜6
及び比較例1〜3の水中油型乳化組成物(製品)につい
て、下記評価法などにより、pH、粘度及び安定性評価
を行った。これらの結果を下記表1に示す。
【0024】(pHの測定法)ガラス電極式水素イオン
濃度計(pH METER F-22,(株)堀場製作所社製)に
より、30℃で測定した。
【0025】(粘度の測定法)B型粘度計(DVH-B4II,
東機産業(株)製),No.6ローター,20rpm,30se
c,30℃で測定した。
【0026】(安定性の評価方法)100mlのサンプ
ル瓶に試料を入れ、25℃及び50℃恒温槽にて保存を
行ない、経時的な外観変化、油浮き、微分干渉顕微鏡観
察(倍率:125倍)にて、下記評価基準にて評価を行
なった。 評価基準 : ◎:いずれの保存温度6ヶ月後においても、外観変化、
油浮き等がなく、初期(製造直後)と比べて粒子径に変
化が見られない。 ○:いずれの保存温度3ヶ月後においても、外観変化、
油浮き等がなく、初期(製造直後)と比べて粒子径に変
化が見られない。 ×:いずれかの保存温度3ヶ月後において、外観変化、
または油浮き、または初期(製造直後)と比べて粒子径
に変化が見られた。
【0027】
【表1】
【0028】上記表1中の*1〜*11は下記の通りで
ある。 *1:東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)社製 *2:クニミネ工業社製、層間イオン:Naイオン *3:クニミネ工業社製、層間イオン:Naイオン *4:ライオン(株)社製、レオアールMS−200 *5:ライオン(株)社製、レオアールMS−400 *6:グッドリッチ社製、TR−1 *7:ライオン(株)社製、試作品A *8:ライオン(株)社製、試作品B *9:ライオン(株)社製、試作品C *10:三菱化学社製、アクアパールDS−50 *11:グッドリッチ製、カーボポール940 なお、表1中の一般式(I)の構成の欄におけるR1,
R2の「C1/H」は、CH3またはHであるという意
味であり、また、R3の「C2/C4」は、R3部分が
C2のものとC4のものがあるという意味で、三元重合
していることを示す。
【0029】上記表1の結果から明らかなように、本発
明の範囲となる実施例1〜6は、本発明の範囲外となる
比較例1〜3に較べて、乳化安定性に優れていることが
判った。また、本発明の範囲となる実施例1〜6は、実
質的に界面活性剤を含まないので、低刺激性となる水中
油型乳化組成物が得られることとなる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、実質的に界面活性剤を
含有しなくても、乳化安定性に優れ、低刺激性となる水
中油型乳化組成物が提供される。更に、多価アルコール
を含有した水中油型乳化組成物では、更に乳化安定性に
優れたものとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/32 A61K 47/32 (72)発明者 古江 雅彦 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 貴山 健太郎 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C076 AA17 BB31 DD28F DD28G EE10F EE10G EE12F EE12G FF16 FF17 4C083 AA122 AB441 AB442 AC111 AC122 AC352 AC482 AD042 AD091 AD092 DD31 EE10 4G065 AA03 AB05X AB11Y BA07 CA03 DA02 EA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)水膨潤性粘土鉱物と、(b)下記
    一般式(I)で示される構造を持ち、高分子中のカルボ
    キシル基(−COOH基)の質量が10〜56質量%で
    ある酸性の水溶性高分子とを含有し、(c)実質的に界
    面活性剤を含まないことを特徴とする水中油型乳化組成
    物。 【化1】
  2. 【請求項2】 更に、(d)多価アルコールを含有する
    請求項1記載の水中油型乳化組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012062265A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Lion Corp 水中油型の皮膚化粧料の製造方法

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