JP2002190469A - コンタクトホールの形成方法 - Google Patents

コンタクトホールの形成方法

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JP2002190469A
JP2002190469A JP2000388318A JP2000388318A JP2002190469A JP 2002190469 A JP2002190469 A JP 2002190469A JP 2000388318 A JP2000388318 A JP 2000388318A JP 2000388318 A JP2000388318 A JP 2000388318A JP 2002190469 A JP2002190469 A JP 2002190469A
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contact hole
film
forming
resist
far ultraviolet
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JP2000388318A
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English (en)
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Kazuhiro Yamashita
一博 山下
Tomofumi Shono
朋文 庄野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細なコンタクトホールの形成方法におい
て、化学増幅型レジスト膜及び反射防止膜が剥離しない
良好なコンタクトホールの形成方法を提供する。 【解決手段】 レジストパターン形成後に遠紫外線照射
を行って、予めレジスト膜及び反射防止膜からのデガス
を発生させることにより、その後フレオン系ガスを用い
てコンタクトホール形成のドライエッチングを行っても
レジスト膜及び反射防止膜が下地の半導体基板から剥が
れることを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子や集積
回路を製造する際の微細なコンタクトホールの形成方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、IC及びLSI等の製造において
は、紫外線を用いたホトリソグラフィーによってパター
ン形成を行っている。一方、素子の微細化に伴い、短波
長光源の使用が進展している。短波長光源を使用した場
合、使用するレジストとしては、高感度・高解像度が得
られる、化学増幅という概念を導入したレジストが開発
されている(例えば,O.NALAMASU et a
l.,Proc.SPIE,1262,32(199
0))。このレジストは、放射光を照射した際に酸を発
生する光酸発生剤と、酸により反応する化合物を含む多
成分系物質で構成される。酸により反応する高分子化合
物としては、例えば下記化学式(化1)で示される構造
をしたものがある。
【0003】
【化1】
【0004】ここでRは、アルコキシカルボニル基、ア
ルキル基、アルコキシアルキル基、アルキルシリル基、
テトラヒドロピラニル基、アルコキシカルボニルメチル
基等で、酸による分解反応を容易に起こすものである。
この様に化学増幅型レジストは、短波長領域でポリビニ
ルフェノール誘導体等の光吸収率の低い高分子化合物を
主成分にすることによりレジストの透明性は増し、さら
に、酸触媒による連鎖反応によりレジスト反応が進行す
るので高感度を有している。また、解像性においても優
れているため、短波長光源を利用した微細パターンの形
成材料として有望視されている。
【0005】このように化学増幅型レジストを用いた遠
紫外線の露光方法により、現在最小寸法で0.2μm以
下のレジストパターンの形成方法が盛んに研究されてい
る。そして、このような化学増幅型レジストで形成され
たレジストパターンをマスクとして、ポリシリコン膜、
シリコン酸化膜、アルミニウム膜等をドライエッチング
して半導体デバイスを形成している。しかし素子の微細
化に伴い、シリコン酸化膜をエッチングして形成するコ
ンタクトホールでは、そのアスペクト比(深さ/開口
幅)はますます増大して、アスペクト比が4以上(開口
幅が0.25μm、深さが1μm以上)のコンタクトホ
ールを加工する必要がある。
【0006】以下、従来のコンタクトホールの形成方法
について説明する。図7は従来例におけるコンタクトホ
ールの形成工程を示す断面図である。
【0007】まず、図7(a)に示すように、予めMO
Sトランジスタなどの半導体素子(図示せず)が形成さ
れた半導体基板(Si基板)1上に絶縁膜になるシリコ
ン酸化膜(SiO2膜)2を約1μmの膜厚で形成す
る。その後、SiO2膜2上に遠紫外線を吸収する反射
防止膜3を約100nmの膜厚で形成する。その後、反
射防止膜3上に遠紫外線以下の波長の放射光に感光する
化学増幅型レジスト膜4を約0.7μmの膜厚で塗布す
る。
【0008】次に、図7(b)に示すように、遠紫外線
以下の波長の光によりコンタクトホール形成用のマスク
5を用いてレジスト膜4を露光する。その後、Si基板
1をポストエクスポージャーベーキング(PEB)した
後に、アルカリ水溶液によりレジスト膜4を現像して約
0.25μm径の微細なコンタクトホールパターン6を
形成する。
【0009】次に、図7(c)に示すように、C48
オン7をエッチング種に用いてフレオン系プラズマによ
りSiO2膜2をドライエッチングしてコンタクトホー
ル8を形成する。この時に、遠紫外線を含むフレオン系
プラズマ光がレジスト膜4の表面を照射する。その後、
レジスト膜4と反射防止膜3を除去して、図7(d)に
示す微細なコンタクトホール8がSiO2膜2に形成さ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、C48
のようなフレオン系ガスを用いて高アスペクト比のコン
タクトホールを加工すると、RIE−lagと呼ばれる
エッチング速度の寸法依存性が顕著になる。アスペクト
比の増加とともにリニアにエッチング速度が低下するの
で、エッチング時間が長くなる。そうすると、図8
(a)及び図8(b)に示すように、エッチングガスの
反応生成物によりポリマー膜9がレジスト膜4の表面に
堆積される。
【0011】図4(a)は遠紫外線照射有無による各種
の化学増幅型レジストからの放出ガス量の分析結果であ
る。図4(a)に示すように、化学増幅型レジストに遠
紫外線の照射を行うと、下記化学式(化2)に示される
ように、化学増幅型レジスト中の酸発生剤からプロトン
が発生し、このプロトンによりポリマーの保護基の脱離
反応を生じてこのレジストから放出ガス(以下、デガス
と略す)が発生する。
【0012】
【化2】
【0013】したがって、フレオン系ガスを用いてコン
タクトホールのドライエッチングを行うと、エッチング
の反応生成物によりポリマー膜9がレジスト膜4の表面
に堆積すると共に、エッチング時に発生するフレオン系
プラズマ光による遠紫外線照射(DUV)により上記の
デガスがレジスト中で発生する。ところが、図8(a)
に示すように、デガスはレジスト膜4上のポリマー膜9
により遮蔽されて外へ抜けることができないので、レジ
スト膜4と反射防止膜3の界面に蓄積されてデガスの気
泡10を生ずる。この結果、デガスが一定以上蓄積され
るとデガスの気泡10によるストレスでレジスト膜4が
反射防止膜3から剥離する問題が発生した。
【0014】また、遠紫外線照射により反射防止膜3か
らもデガスが発生して、図8(b)に示すように、反射
防止膜3とSiO2膜2の界面にもデガスの気泡10を
生ずるので、反射防止膜3がSiO2膜2から剥離する
問題も発生した。
【0015】本発明は、上記問題点に鑑みて為されたも
のであり、化学増幅型レジスト膜及び反射防止膜が剥離
しない良好なコンタクトホールの形成方法を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明による一のコンタクトホールの形成方法は、
絶縁膜が形成された半導体基板上に遠紫外線以下の波長
の放射光に感光する化学増幅型レジスト膜を塗布する工
程(a)と、放射光によりコンタクトホールパターンを
レジスト膜に露光する工程(b)と、レジスト膜を現像
してコンタクトホールを有するレジストパターンを絶縁
膜上に形成する工程(c)と、レジストパターンが形成
された半導体基板に遠紫外線を照射してベーキングを行
う工程(d)と、フレオン系ガスを用いた放電プラズマ
によりドライエッチングしてコンタクトホールを絶縁膜
に形成する工程(e)と、を備えたことを特徴とする。
【0017】また、本発明による他のコンタクトホール
の形成方法は、絶縁膜が形成された半導体基板上に遠紫
外線を吸収する有機反射防止膜を塗布する工程(a)
と、有機反射防止膜上に遠紫外線以下の波長の放射光に
感光する化学増幅型レジスト膜を塗布する工程(b)
と、放射光によりコンタクトホールパターンをレジスト
膜に露光する工程(c)と、レジスト膜を現像してコン
タクトホールを有するレジストパターンを形成する工程
(d)と、レジストパターンが形成された半導体基板に
遠紫外線を照射してベーキングを行う工程(e)と、フ
レオン系ガスを用いた放電プラズマによりドライエッチ
ングして絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程
(f)と、を備えたことを特徴とする。
【0018】これらの構成によって、レジストパターン
形成後に遠紫外線照射を行って、予めレジスト膜及び反
射防止膜からのデガスを発生させることにより、その後
フレオン系ガスを用いてコンタクトホール形成のドライ
エッチングを行ってもレジスト膜及び反射防止膜が下地
の半導体基板から剥がれることなく絶縁膜に微細なコン
タクトホールパターンを形成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態について図面を参照しながら説明す
る。図1は本発明の第1の実施形態における微細なコン
タクトホールの形成工程を示す断面図である。
【0020】まず、図1(a)に示すように、予めMO
Sトランジスタなどの半導体素子(図示せず)が形成さ
れた半導体基板(Si基板)21上に絶縁膜になるシリ
コン酸化膜(SiO2膜)22を約1μmの膜厚で形成
する。その後、SiO2膜22上にフェノール性水酸基
の全て、または一部を酸の作用により脱離し易い保護基
で置換された高分子化合物、または単分子化合物を主構
成成分とする放射光感応性材料よりなる化学増幅型レジ
ストを滴下し、スピンコートを行ってレジスト膜24を
約0.7μmの膜厚で塗布する。その後、Si基板21
にホットプレートで130℃、1分間のベーキングを行
う。
【0021】次に、図1(b)に示すように、露光波長
が248nmで、NAが0.55のエキシマステッパに
より、コンタクトホール形成用のマスク25を用いてレ
ジスト膜24を露光する。その後、Si基板21にホッ
トプレートで150℃、1分間のベーキングを行う。そ
の後、有機アルカリ水溶液によりレジスト膜24を1分
間現像した後、純水でリンスする。その後、Si基板2
1に120℃のポストベーク処理を行い、約0.25μ
m径の微細なコンタクトホールパターン26を形成す
る。
【0022】次に、図1(c)に示すように、遠紫外線
照射装置により上記のレジスト膜24が形成されたSi
基板21全面に遠紫外線29の照射を行う。好ましくは
100mJ/cm2以下で遠紫外線29の照射を行うと
良い。その後、150℃で1分間ベーキングを行う。
【0023】こうすると、遠紫外線照射により化学増幅
型レジスト中で発生した酸が、ベーキング処理中にレジ
ストを構成する高分子化合物の保護基を切断する脱離反
応を引き起こし、これによってデガスを発生させる。こ
のように、コンタクトホールのドライエッチ前にレジス
ト膜24に遠紫外線の照射を行えば、デガスは発生して
もレジスト膜24の表面から外へ抜けるので、従来例の
ようにデガスの気泡は発生しない。
【0024】次に、図1(d)に示すように、ICP
(Inducitively Coupled Plasma)ドライエッチ装置を
用いて、C48イオン27をエッチング種に用いてフレ
オン系プラズマによりSiO2膜22をドライエッチン
グしてコンタクトホール28を形成する。
【0025】こうすると、1分以上のドライエッチング
を行っても、レジスト膜24はフレオン系プラズマ光に
よる遠紫外線の照射を受けるが、すでにレジスト中の脱
離反応は前工程の遠紫外線照射で終わっているので、新
たにレジスト中からデガスは発生しない。したがって、
レジスト膜24がSiO2膜22から剥がれることはな
い。
【0026】ここで、図2に示すように、ICPエッチ
ング装置は内壁面がセラミック、アルミナまたは石英な
どの絶縁物で覆われたチャンバー31を設けており、こ
のチャンバー31の内部には、上部において誘導結合型
コイル32が設けられていると共に、下部において高周
波電力が印加される下部電極として試料台33がアース
電極34の上に設けられている。誘導結合型コイル32
の一端には第1の高周波電力源35から整合回路(図示
せず)を介して13.56MHzの高周波電力が印加さ
れると共に、試料台33には第2の高周波電力供給源3
6から13.56MHzの高周波電力が印加される。
尚、誘導結合型コイル32の他端はチャンバー31の側
壁に接続されることにより設置されている。
【0027】また、図示は省略しているが、チャンバー
31にはマスフローコントローラを介してエッチングガ
スをチャンバー31内に導入するためのガス導入部が設
けられていると共に、チャンバー31内の圧力を0.1
〜10Pa程度に制御するターボポンプが設けられてい
る。尚、図3に示すエッチング条件でドライエッチング
した。
【0028】次に、酸素プラズマによりレジスト膜24
を除去し、硫過水洗浄を行って、図1(e)に示すよう
に、レジスト剥がれによるパターン異常がない良好なコ
ンタクトホール28がSiO2膜22に形成される。
【0029】尚、本実施形態において、ドライエッチン
グ方式としてICPを用いたが、ECRやマグネトロン
エッチング等の他の方式でも同様のレジスト剥がれを防
止できる。
【0030】また、レジストの露光光源に、KrFエキ
シマレーザを用いたが、ArFエキシマレーザあるいは
X線を用いても良い。
【0031】また、本実施形態では遠紫外線照射後にベ
ーキング処理を行ったが、遠紫外線照射中にベーキング
を行っても良い。こうすると、製造工程の短縮化が図
れ、設備のスループットが向上できる。
【0032】さらに、遠紫外線照射量としては化学増幅
型レジストの保護基を脱離するのに必要なエネルギーを
与えれば良い。
【0033】次に、本実施形態に示すように、本発明で
はドライエッチング中に発生するレジスト剥がれはレジ
スト中から放出されるデガスに起因していることを明ら
かにした。図4(b)はベーキング温度が90℃と15
0℃による遠紫外線照射した各種の化学増幅型レジスト
からのデガス量(デガスの発生量)の分析結果である。
アセタール系の化学増幅型レジストに対して、アクリル
系樹脂とハイドロスチレンの共重合体で構成される化学
増幅型レジストは、下記化学式(化3)に示されるよう
に、遠視外線照射に対してデガス量が少ない。したがっ
て、遠紫外線照射に対してデガス量が少ないアクリル系
樹脂とハイドロスチレンの共重合体で構成される化学増
幅型レジストを用いることにより、コンタクトホール形
成時のレジスト剥がれをより確実に防止することができ
る。
【0034】
【化3】
【0035】次に、本実施形態では遠紫外線照射装置に
よりレジスト膜24が形成されたSi基板21に遠紫外
線照射を行ったが、真空装置中で遠紫外線照射を行って
も良い。具体的にはレジスト膜24を形成後、通常のド
ライエッチ前にSi基板21に120℃のベーク処理を
行い、図2に示す真空引きされたドライエッチング装置
のチャンバー31内にSi基板21を導入し、不活性な
2ガスを用いてプラズマ処理を行う。N2ガス流量とし
て100SCCM、ICP/RFパワーは100W/0
W、圧力は100mTorr、下部電極基板温度は13
0℃、照射時間は90秒で行った。その後、同じエッチ
ング装置の別チャンバーでSiO2膜22のドライエッ
チングを行う。
【0036】尚、この場合ではプラズマ照射中にSi基
板21を加熱したが、プラズマ照射後にSi基板21を
加熱しても良い。
【0037】また、N2ガスによるプラズマ処理では、
試料台33にバイアス電圧を印加することなくプラズマ
処理を施したが、これに代えてアノードカップル方式の
プラズマ処理を行っても良い。
【0038】さらに、プラズマ処理のガスとしてN2
スを用いたが、これにかえてArガスまたはHeガスな
どを用いても同様の効果が得られる。
【0039】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。図5は
本発明の第2の実施形態における微細なコンタクトホー
ルの形成工程を示す断面図である。
【0040】まず、図5(a)に示すように、予めMO
Sトランジスタなどの半導体素子(図示せず)が形成さ
れたSi基板21上にSiO2膜22を約1μmの膜厚
で形成する。その後、SiO2膜22上に熱架橋型の有
機反射防止樹脂を滴下し、スピンコートを行って反射防
止膜23を約100nmの膜厚で塗布する。その後、S
i基板21にホットプレートで250℃のハードベーキ
ングを行う。
【0041】次に、反射防止膜23が塗布されたSi基
板21上にフェノール性水酸基の全て、または一部を酸
の作用により脱離し易い保護基で置換された高分子化合
物、または単分子化合物を主構成成分とする放射光感応
性材料よりなる化学増幅型レジストを滴下し、スピンコ
ートを行ってレジスト膜24を約0.7μmの膜厚で塗
布する。その後、Si基板21にホットプレートで13
0℃、1分間のベーキングを行う。
【0042】次に、図5(b)に示すように、露光波長
が248nmで、NAが0.55のエキシマステッパに
より、コンタクトホール形成用のマスク25を用いてレ
ジスト膜24を露光する。その後、Si基板21にホッ
トプレートで150℃、1分間のベーキングを行う。そ
の後、有機アルカリ水溶液によりレジスト膜24を1分
間現像した後、純水でリンスする。その後、Si基板2
1に120℃のポストベーク処理を行い、約0.25μ
m径の微細なコンタクトホールパターン26を形成す
る。
【0043】次に、図5(c)に示すように、遠紫外線
照射装置により上記のレジスト膜24が形成されたSi
基板21全面に遠紫外線29の照射を行う。好ましくは
100mJ/cm2以下で遠紫外線29の照射を行うと
良い。その後、150℃で1分間ベーキングを行う。
【0044】こうすると、コンタクトホールのドライエ
ッチ前にレジスト膜24に遠紫外線照射を行うことによ
り、デガスが発生してもレジスト膜24の表面から外へ
デガスは抜けるので、従来例のようにデガスの気泡は発
生せず、よってレジスト膜24は反射防止膜23から剥
離しない。また、熱架橋型の反射防止膜23は遠紫外線
照射してもデガス量が少ないので、反射防止膜23はS
iO2膜22から剥離しない。
【0045】次に、図5(d)に示すように、ICP
(Inducitively Coupled Plasma)ドライエッチ装置を
用いて、C48イオン27をエッチング種に用いてフレ
オン系プラズマによりSiO2膜22をドライエッチン
グしてコンタクトホール28を形成する。この後、顕微
鏡で目視検査を行ったが、反射防止膜23とレジスト膜
24の界面でのレジスト膜の剥離や、反射防止膜23と
SiO2膜22の界面での反射防止膜の剥離は発生しな
かった。
【0046】次に、酸素プラズマによりレジスト膜24
を除去し、硫過水洗浄を行って、図5(e)に示すよう
に、パターン異常がない良好なコンタクトホール28が
SiO2膜22に形成される。
【0047】尚、本実施形態では、反射防止膜として遠
紫外線照射に対してデガス量が少ない熱架橋型を用いた
が、遠紫外線照射によりデガス量が増大する非架橋型の
反射防止膜材料でも、本実施形態のように予め遠紫外線
照射を行うことにより、非架橋型の反射防止膜から発生
するデガスはレジスト膜を通して外へ抜けるので、従来
例のようにデガスの気泡は発生せず、よって反射防止膜
23はSiO2膜22から剥離しない。
【0048】図6は遠紫外線照射有無の反射防止膜に対
して、加熱しながら水銀ランプによる遠紫外線を照射し
た時のSO2ガスのTDS分析結果である。図6に示す
ように、遠紫外線照射した非架橋型の反射防止膜からは
SO2ガスが発生して、温度を上げると共にその量が増
大する。したがって、非架橋型の反射防止膜を用いる場
合には、予め遠紫外線照射を行ってSO2ガスを放出さ
せる必要がある。一方、熱架橋型の反射防止膜からもS
2ガスは発生するが、その量は非架橋型に比べて約1
桁少ないので、反射防止膜の剥がれをより確実に防止す
ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明のコンタクトホー
ルの形成方法では、レジストパターン形成後に遠紫外線
照射を行って、予めレジスト膜及び反射防止膜からのデ
ガスを発生させることにより、その後フレオン系ガスを
用いてコンタクトホール形成のドライエッチングを行っ
てもレジスト膜及び反射防止膜が下地の半導体基板から
剥がれることなく絶縁膜に微細なコンタクトホールパタ
ーンを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は本発明の第1の実施形態にお
けるコンタクトホールの形成工程を示す断面図
【図2】本発明の実施形態で用いたドライエッチング装
置の一例を示す図
【図3】コンタクトホール形成でのドライエッチング条
件の一例を示す図
【図4】(a)は遠紫外線照射有無による各種の化学増
幅型レジストからの放出ガス量の分析結果を示す図 (b)はベーキング温度による遠紫外線照射した各種の
化学増幅型レジストからの放出ガス量の分析結果を示す
【図5】(a)〜(e)は本発明の第2の実施形態にお
けるコンタクトホールの形成工程を示す断面図
【図6】遠紫外線照射有無による反射防止膜からの放出
ガス量のTDS分析結果を示す図
【図7】(a)〜(d)は従来例におけるコンタクトホ
ールの形成工程を示す断面図
【図8】(a)、(b)は従来例におけるコンタクトホ
ールの形成工程での課題を示す断面図
【符号の説明】
21 Si基板 22 SiO2膜 23 反射防止膜 24 化学増幅型レジスト膜 25 マスク 26 コンタクトホールパターン 27 C48イオン 28 コンタクトホール 29 遠紫外線 31 チャンバー 32 誘導結合型コイル 33 試料台 34 アース電極 35 第1の高周波電力源 36 第2の高周波電力源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/28 H01L 21/28 L 5F033 21/302 J 5F046 21/027 21/30 502R 21/768 571 574 21/90 C Fターム(参考) 2H025 AA00 AB16 AC04 AD03 BE00 BG00 DA34 FA03 FA12 FA17 FA29 FA30 FA41 2H096 AA00 AA25 BA11 BA20 CA06 EA03 FA01 GA08 HA01 HA03 HA23 HA24 JA04 LA16 2H097 CA13 LA10 4M104 AA01 DD08 DD16 DD22 EE14 HH14 5F004 AA16 BA20 CA02 CA03 CA04 DA00 DA26 EA01 EB01 FA05 5F033 QQ04 QQ09 QQ11 QQ37 QQ52 QQ92 RR04 WW07 XX03 5F046 AA20 JA04 JA22 KA10 LA18 PA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜が形成された半導体基板上に遠紫
    外線以下の波長の放射光に感光する化学増幅型レジスト
    膜を塗布する工程(a)と、前記放射光によりコンタク
    トホールパターンを前記レジスト膜に露光する工程
    (b)と、 前記レジスト膜を現像してコンタクトホールを有するレ
    ジストパターンを前記絶縁膜上に形成する工程(c)
    と、 前記レジストパターンが形成された前記半導体基板に遠
    紫外線を照射してベーキングを行う工程(d)と、 フレオン系ガスを用いた放電プラズマによりドライエッ
    チングしてコンタクトホールを前記絶縁膜に形成する工
    程(e)と、を備えたことを特徴とするコンタクトホー
    ルの形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコンタクトホールの形
    成方法において、 前記工程(d)では、前記半導体基板をベーキングしな
    がら該基板に遠紫外線を照射することを特徴とするコン
    タクトホールの形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のコンタクトホールの形
    成方法において、 前記工程(d)では、前記半導体基板に100mJ/c
    2以下のエネルギーで遠紫外線を照射することを特徴
    とするコンタクトホールの形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のコンタクトホールの形
    成方法において、 前記工程(a)では、アクリル系樹脂とオニウム塩とか
    ら構成される化学増幅型レジスト膜を塗布することを特
    徴とするコンタクトホールの形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のコンタクトホールの形
    成方法において、 前記工程(d)では、前記半導体基板を真空装置中に置
    いて、不活性ガスを用いた放電プラズマ光により該基板
    に遠紫外線を照射することを特徴とするコンタクトホー
    ルの形成方法。
  6. 【請求項6】 絶縁膜が形成された半導体基板上に遠紫
    外線を吸収する有機反射防止膜を塗布する工程(a)
    と、 前記有機反射防止膜上に遠紫外線以下の波長の放射光に
    感光する化学増幅型レジスト膜を塗布する工程(b)
    と、 前記放射光によりコンタクトホールパターンを前記レジ
    スト膜に露光する工程(c)と、 前記レジスト膜を現像してコンタクトホールを有するレ
    ジストパターンを形成する工程(d)と、 前記レジストパターンが形成された前記半導体基板に遠
    紫外線を照射してベーキングを行う工程(e)と、 フレオン系ガスを用いた放電プラズマによりドライエッ
    チングして前記絶縁膜にコンタクトホールを形成する工
    程(f)と、を備えたことを特徴とするコンタクトホー
    ルの形成方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のコンタクトホールの形
    成方法において、 前記工程(a)では、遠紫外線を吸収する熱架橋型の有
    機反射防止膜を塗布することを特徴とするコンタクトホ
    ールの形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109597245A (zh) * 2019-01-02 2019-04-09 京东方科技集团股份有限公司 背光模组及其制备方法、显示装置

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