JP2002188842A - 温湿度制御装置 - Google Patents

温湿度制御装置

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JP2002188842A
JP2002188842A JP2000384967A JP2000384967A JP2002188842A JP 2002188842 A JP2002188842 A JP 2002188842A JP 2000384967 A JP2000384967 A JP 2000384967A JP 2000384967 A JP2000384967 A JP 2000384967A JP 2002188842 A JP2002188842 A JP 2002188842A
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JP
Japan
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temperature
humidity
control
air
determined
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Pending
Application number
JP2000384967A
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English (en)
Inventor
Jiyunichi Teraki
潤一 寺木
Mitsuhiro Tanaka
三博 田中
Futoshi Okugawa
太志 奥川
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加湿機を省略し、しかも温湿度の制御を達成
する。 【解決手段】 生体などの加湿源1aを収容する閉鎖空
間1に対して両端が連通されたダクト1bを設け、ダク
ト1bの所定位置に、温度センサ2、湿度センサ3、ペ
ルチェ冷却機4、ヒータ5、およびファン6を配置して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、閉鎖空間の温湿
度を制御するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、閉鎖空間の温湿度を制御する
ための装置として、冷却および除湿のための冷却機、加
熱のためのヒータ、および加湿のための加湿機を有する
とともに、冷却機、ヒータ、および加湿器を制御するコ
ントローラを有するものが提案されている。
【0003】具体的には、図13に示すように、閉鎖空
間81に対して両端が連通されたダクト82を有してい
るとともに、ダクト82の所定位置に湿度センサ83、
温度センサ84、ペルチェ冷却機85、ヒータ86、加
湿機87、およびファン88をこの順に配置している。
そして、ペルチェ用電源85a、ヒータ用電源86a、
および加湿機用電源87a、放熱用ファン85b、湿度
コントローラ89、および温度コントローラ90を設け
ている。
【0004】この構成の温湿度制御装置を採用すれば、
冷却機によって空気を十分に冷却、除湿した後、ヒータ
により加熱するとともに、加湿機により加湿することに
よって、温度および湿度を共に所望の温度、湿度に制御
することができる。
【0005】
【従来の技術】上記の構成の温湿度制御装置は、冷却
機、ヒータのみならず加湿機も必要であるから構成が大
型化するとともに、コストアップを招き、しかも加湿機
に対して給水を行わなければならないので、作業が煩雑
化するという不都合がある。
【0006】また、冷却機により必要以上に冷却、除湿
した後に、ヒータによる加熱、および加湿機による加湿
を行う必要があるので、エネルギーの無駄が多くなって
しまうという不都合もある。
【0007】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、加湿機を省略し、しかも温湿度の制御を
達成することができる温湿度制御装置を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の温湿度制御装
置は、閉鎖空間の温湿度を制御する装置であって、閉鎖
空間内の空気の温度を検出する温度検出手段と、閉鎖空
間内の空気の湿度を検出する湿度検出手段と、閉鎖空間
内の空気を加熱する加熱手段と、閉鎖空間内の空気を冷
却する冷却手段と、温度指令値、湿度指令値、検出温度
および検出湿度を入力として、閉鎖空間内の空気の温度
を指令温度にするとともに、閉鎖空間内の空気の湿度を
指令湿度にすべく加熱手段および冷却手段を制御する制
御手段とを含むものである。
【0009】請求項2の温湿度制御装置は、前記制御手
段として、PID制御によって温度制御を行う温度制御
ループと、PID制御によって湿度制御を行う湿度制御
ループと、各制御ループにおける操作量を他方の制御ル
ープに反映させるクロス制御部とを含むものを採用する
ものである。
【0010】請求項3の温湿度制御装置は、前記クロス
制御部として、各制御ループ内のPID出力の伝達係数
を−1に、湿度制御ループから温度制御ループへの伝達
係数を−1に、温度制御ループから湿度制御ループへの
伝達係数を1に、それぞれ設定したものを採用するもの
である。
【0011】請求項4の温湿度制御装置は、前記温度制
御ループのゲインを湿度制御ループのゲインよりも大き
く設定したものである。
【0012】請求項5の温湿度制御装置は、前記閉鎖空
間から空気を吸い出し、再び送り込むダクトをさらに含
み、前記温度検出手段、湿度検出手段、加熱手段、およ
び冷却手段がダクトの所定位置に設けられたものであ
る。
【0013】
【作用】請求項1の温湿度制御装置であれば、閉鎖空間
の温湿度を制御するに当たって、閉鎖空間内の空気の温
度を温度検出手段により検出し、閉鎖空間内の空気の湿
度を湿度検出手段により検出する。そして、制御手段に
よって、閉鎖空間内の空気の湿度を指令湿度にすべく加
熱手段および冷却手段を制御する。
【0014】したがって、特別に加湿機を設けていなく
ても湿度を制御することができ、ひいては装置を全体と
して小形化することができるとともに、コストダウンを
実現することができる。また、加湿のためのエネルギー
が不要であるから、必要なエネルギー量を低減すること
ができる。
【0015】請求項2の温湿度制御装置であれば、前記
制御手段として、PID制御によって温度制御を行う温
度制御ループと、PID制御によって湿度制御を行う湿
度制御ループと、各制御ループにおける操作量を他方の
制御ループに反映させるクロス制御部とを含むものを採
用するのであるから、クロス制御部における伝達係数を
適切に設定することにより、高精度の温湿度制御を実現
できるとともに、エネルギーの無駄を大幅に低減するこ
とができるほか、請求項1と同様の作用を達成すること
ができる。
【0016】請求項3の温湿度制御装置であれば、前記
クロス制御部として、各制御ループ内のPID出力の伝
達係数を−1に、湿度制御ループから温度制御ループへ
の伝達係数を−1に、温度制御ループから湿度制御ルー
プへの伝達係数を1に、それぞれ設定したものを採用す
るのであるから、請求項2の作用に加え、クロス制御部
の構成を簡単化することができる。
【0017】請求項4の温湿度制御装置であれば、前記
温度制御ループのゲインを湿度制御ループのゲインより
も大きく設定しているので、請求項2または請求項3の
作用に加え、温度制御を湿度制御よりも高速に行うこと
により温度と湿度との干渉を小さくし、温湿度の制御精
度を高めることができる。
【0018】請求項5の温湿度制御装置であれば、前記
閉鎖空間から空気を吸い出し、再び送り込むダクトをさ
らに含み、前記温度検出手段、湿度検出手段、加熱手
段、および冷却手段がダクトの所定位置に設けられてい
るので、請求項1から請求項4の何れかの作用に加え、
ダクトを通して空気を循環させることにより、閉鎖空間
全体としての温湿度制御を迅速に達成することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明の温湿度制御装置の実施の態様を詳細に説明する。
【0020】図1はこの発明の温湿度制御装置の一実施
態様を示す概略図である。
【0021】このこの温湿度制御装置は、生体などの加
湿源1aを収容する閉鎖空間1に対して両端が連通され
たダクト1bを設けている。そして、ダクト1bの所定
位置に、温度センサ2、湿度センサ3、ペルチェ冷却機
4、ヒータ5、およびファン6を配置している。また、
ペルチェ用電源4a、およびヒータ用電源5aを有して
いるとともに、温度センサ2および湿度センサ3からの
出力を入力としてペルチェ冷却機駆動信号およびヒータ
駆動信号を出力する温湿度コントローラ7を有してい
る。
【0022】前記ペルチェ冷却機4の放熱側および吸熱
側にそれぞれヒートシンク4b、4cを設け、吸熱側の
ヒートシンク4cをダクト1bの内部に位置させてい
る。そして、放熱側のヒートシンク4bに近接させて放
熱用ファン4dを配置している。
【0023】図2は温湿度コントローラの構成を示すブ
ロック図である。
【0024】この温湿度コントローラ7は、温度目標値
r1と検出温度z1との差を算出する温度用減算部71
と、湿度目標値r2と検出湿度z2との差を算出する湿
度用減算部72と、温度用減算部71により算出された
温度差を入力としてPID(比例・積分・微分)制御を
行って温度操作量u1を出力する温度用PIDコントロ
ーラ73と、湿度用減算部72により算出された湿度差
を入力としてPID制御を行って湿度操作量u2を出力
する湿度用PIDコントローラ74と、クロスコントロ
ーラ75a、75b、75c、75dと、クロスコント
ローラからの出力を加算してペルチェ操作量upを算出
するペルチェ用加算部76と、クロスコントローラから
の出力を加算してヒータ操作量uhを算出するヒータ用
加算部77とを有している。
【0025】前記クロスコントローラ75aは温度操作
量u1に対して伝達係数C11を乗算してペルチェ用加
算部76に供給するものであり、前記クロスコントロー
ラ75bは温度操作量u1に対して伝達係数C21を乗
算してヒータ用加算部77に供給するものであり、前記
クロスコントローラ75cは湿度操作量u2に対して伝
達係数C12を乗算してペルチェ用加算部76に供給す
るものであり、前記クロスコントローラ75dは湿度操
作量u2に対して伝達係数C22を乗算してヒータ用加
算部77に供給するものである。ここで、各伝達係数
は、例えば、シミュレーション、もしくは実験結果に基
づいて定める。
【0026】なお、図2に制御対象として表示されてい
る部分には、ペルチェ冷却機4、ペルチェ用電源4a、
ヒータ5、およびヒータ用電源5aが含まれている。そ
して、制御対象からは温度制御量z1、および湿度制御
量z2が出力される。なお、温度制御量z1、および湿
度制御量z2は、検出温度、および検出湿度に、それぞ
れ対応する。
【0027】次いで、図3から図9を参照して、上記の
構成の温湿度制御装置の作用を説明する。
【0028】なお、以下の説明において、SV_DBは
温度目標値[℃]を、PV_DBは温度制御量[℃]
を、MV_DBは温度操作量(−1〜1)を、FS_D
Bは温度フルスケール[℃]を、SV_RHは湿度目標
値[%RH]を、PV_RHは湿度制御量[%RH]
を、MV_RHは湿度操作量(−1〜1)を、FS_R
Hは湿度フルスケール[%RH]を、MVhはヒータ出
力値(0〜1)を、MVpはペルチェ出力値(0〜1)
を、MVh_Maxはヒータ出力最大値を、Bp_DB
は温度比例帯[%]を、Ti_DBは温度積分時間[s
ec]を、Td_DBは温度微分時間[sec]を、B
p_RHは湿度比例帯[%]を、Ti_RHは湿度積分
時間[sec]を、Td_RHは湿度微分時間[se
c]を、dtは制御周期[sec]を、e1_DBは温
度偏差(1制御周期前)を、et1_DBは温度η(1
制御周期前)を、pv1_DBは温度制御量(1制御周
期前、正規化)を、u0_DBは温度操作量(計算値)
を、e1_RHは湿度偏差(1制御周期前)を、et1
_RHは湿度η(1制御周期前)を、pv1_RHは湿
度制御量(1制御周期前、正規化)を、u0_RHは湿
度操作量(計算値)を、C11、C12、C21、C2
2は非干渉制御パラメータ(クロスコントローラ)を、
npはペルチェ非線形パラメータを、それぞれ表す。
【0029】また、dintは積分変化量を、dder
は微分変化量を、du0は操作変化量を、enは偏差
を、pvnは制御量(正規化)を、kpは比例ゲイン
(=100/Bp_DB)を、gmはγ(=0.25)
を、btはβ{=Td_DB/(dt+gm*Td_D
B)}を、それぞれ表す。
【0030】図3は温湿度PID制御の処理を説明する
フローチャートである。
【0031】ステップSP1において、データの初期化
を行う。具体的には、e1_DB=0、et1_DB=
0、pv1_DB=0、u0_DB=0、e1_RH=
0、et1_RH=0、pv1_RH=0、u0_RH
=0の処理を行う。
【0032】次いで、ステップSP2において、データ
の読み込みを行う。具体的には、SV_DB、PV_D
B、SV_RH、PV_RH、Bp_DB、Ti_D
B、Td_DB、Bp_RH、Ti_RH、Td_RH
の読み込みを行う。
【0033】そして、ステップSP3において、温度P
ID制御演算を行ってMV_DBを決定し、ステップS
P4において、湿度PID制御演算を行ってMV_RH
を決定し、ステップSP5において、非干渉制御演算を
行ってMVp、MVhを決定し、ステップSP6におい
て、ペルチェ出力、およびヒータ出力を行い、ステップ
SP7において、制御終了か否かを判定する。具体的に
は、例えば、温湿度の制御が不要であることを示す入力
操作が行われた場合に、制御終了であると判定する。
【0034】そして、制御終了でないと判定された場合
には、再びステップSP2の処理を行い、逆に、制御終
了であると判定された場合には、そのまま一連の処理を
終了する。
【0035】したがって、温度PID制御演算、湿度P
ID制御演算、および非干渉制御演算を行い、ペルチェ
出力、およびヒータ出力を行うことによって、温度制
御、および除湿を実現し、ひいては閉鎖空間1における
温湿度制御を達成することができる。
【0036】なお、上記の実施態様においては、湿度に
ついては除湿のみを行っているが、加湿は閉鎖空間1に
収容される加湿源により行われるので、所望の温湿度制
御を達成することができる。もちろん、加湿のための給
水を全く不要にすることができる。
【0037】閉鎖空間の外の気温が25℃であるととも
に、閉鎖空間に収容された生体の発熱を30Wであると
した場合において、上記の温湿度制御装置、図13の温
湿度制御装置によって、閉鎖空間の温度/湿度を20℃
/60%RH、25℃/60%RH、30℃/60%R
Hに制御するために必要な消費電力は表1に示すとおり
であった。
【0038】
【表1】
【0039】表1を参照すれば、図1の温湿度制御装置
を採用することにより、消費電力を大幅に低減できるこ
とが分かる。
【0040】また、図2に示すようにクロスコントロー
ラを設けても、温度と湿度との干渉を完全には排除する
ことができない。しかし、温度制御ループのゲインを湿
度制御ループのゲインよりも大きくする(例えば、数倍
のゲインにする)ことにより、温度と湿度との干渉を十
分に小さくすることができる。
【0041】図4および図5は図3のフローチャートの
ステップSP3の処理(温度PID制御演算)を説明す
るフローチャートである。
【0042】ステップSP1において、en=(SV_
DB−PV_DB)/FS_DBの演算を行って偏差を
算出し、ステップSP2において、pvn=PV_DB
/FS_DBの演算を行って制御量を算出し、ステップ
SP3において、Ti_DB=0、u0_DB≦−1、
またはu0_DB≧1か否かを判定する(積分ワインド
アップ対策を行う)。
【0043】ステップSP3においてTi_DB=0、
u0_DB≦−1、またはu0_DB≧1であると判定
された場合には、ステップSP4において、dint=
0に設定する(積分変化量を計算する)。
【0044】逆に、ステップSP3においてTi_DB
≠0、u0_DB>−1、およびu0_DB<1である
と判定された場合には、ステップSP5において、di
nt=en*dt/Ti_DBの演算を行う(積分変化
量を計算する)。
【0045】ステップSP4の処理、またはステップS
P5の処理が行われた場合には、ステップSP6におい
て、kp=100/Bp_DBの演算、およびbt=T
d_DB/(dt+gm*Td_DB)の演算を行って
各係数の計算を行い、ステップSP7において、dde
r=(gm*bt−1)*et1_DB+bt*(pv
1_DB−pvn)の演算を行って微分変化量の計算を
行い、ステップSP8において、du0=kp*(en
−e1_DB+dint+dder)の演算を行って操
作変化量を計算し、ステップSP9において、u0_D
B=u0_DB+du0の演算を行って操作量を計算す
る。
【0046】そして、ステップSP10において、u0
_DB≦−1か否かを判定し、u0_DB≦−1でない
場合には、ステップSP11において、u0_DB>1
か否かを判定する(操作量の制限範囲内か否かを判定す
る)。
【0047】ステップSP10においてu0_DB≦−
1であると判定された場合には、ステップSP12にお
いて、MV_DB=−1に設定する。ステップSP11
においてu0_DB>1であると判定された場合には、
ステップSP13において、MV_DB=1に設定す
る。ステップSP11においてu0_DB>1でないと
判定された場合には、ステップSP14において、MV
_DB=u0_DBに設定する。すなわち、ステップS
P12からステップSP14の何れかの処理を行うこと
により操作量を決定する。
【0048】ステップSP12からステップSP14の
何れかの処理が行われた後は、ステップSP15におい
て、et1_DB=et1_DB+dderの演算を行
って温度を算出し、ステップSP16において、pv1
_DB=pvnによって温度制御量を設定し、ステップ
SP17において、e1_DB=enによって温度偏差
を設定し、そのまま元の処理に戻る。
【0049】図6および図7は図3のフローチャートの
ステップSP4の処理(湿度PID制御演算)を説明す
るフローチャートである。
【0050】ステップSP1において、en=(SV_
RH−PV_RH)/FS_RHの演算を行って偏差を
算出し、ステップSP2において、pvn=PV_RH
/FS_RHの演算を行って制御量を算出し、ステップ
SP3において、Ti_RH=0、u0_RH≦−1、
またはu0_RH≧1か否かを判定する(積分ワインド
アップ対策を行う)。
【0051】ステップSP3においてTi_RH=0、
u0_RH≦−1、またはu0_RH≧1であると判定
された場合には、ステップSP4において、dint=
0に設定する(積分変化量を計算する)。
【0052】逆に、ステップSP3においてTi_RH
≠0、u0_RH>−1、およびu0_RH<1である
と判定された場合には、ステップSP5において、di
nt=en*dt/Ti_RHの演算を行う(積分変化
量を計算する)。
【0053】ステップSP4の処理、またはステップS
P5の処理が行われた場合には、ステップSP6におい
て、kp=100/Bp_RHの演算、およびbt=T
d_RH/(dt+gm*Td_RH)の演算を行って
各係数の計算を行い、ステップSP7において、dde
r=(gm*bt−1)*et1_RH+bt*(pv
1_RH−pvn)の演算を行って微分変化量の計算を
行い、ステップSP8において、du0=kp*(en
−e1_RH+dint+dder)の演算を行って操
作変化量を計算し、ステップSP9において、u0_R
H=u0_RH+du0の演算を行って操作量を計算す
る。
【0054】そして、ステップSP10において、u0
_RH≦−1か否かを判定し、u0_RH≦−1でない
場合には、ステップSP11において、u0_RH>1
か否かを判定する(操作量の制限範囲内か否かを判定す
る)。
【0055】ステップSP10においてu0_RH≦−
1であると判定された場合には、ステップSP12にお
いて、MV_RH=−1に設定する。ステップSP11
におおいてu0_RH>1であると判定された場合に
は、ステップSP13において、MV_RH=1に設定
する。ステップSP11においてu0_RH>1でない
と判定された場合には、ステップSP14において、M
V_RH=u0_RHに設定する。すなわち、ステップ
SP12からステップSP14の何れかの処理を行うこ
とにより操作量を決定する。
【0056】ステップSP12からステップSP14の
何れかの処理が行われた後は、ステップSP15におい
て、et1_RH=et1_RH+dderの演算を行
って温度を算出し、ステップSP16において、pv1
_RH=pvnによって温度制御量を設定し、ステップ
SP17において、e1_RH=enによって温度偏差
を設定し、そのまま元の処理に戻る。
【0057】図8および図9は図3のフローチャートの
ステップSP5の処理(非干渉制御演算)を説明するフ
ローチャートである。
【0058】ステップSP1において、MVp=C11
*MV_DB+C12*MV_RHの演算を行ってペル
チェ操作量(ペルチェ出力値)を計算する。
【0059】ステップSP2において、MVp<0か否
かを判定し、MVp<0でなければ、ステップSP3に
おいて、MVp>1か否かを判定する(ペルチェ操作量
が制限範囲内か否かを判定する)。
【0060】ステップSP2においてMVp<0である
と判定された場合には、ステップSP4において、MV
p=0に設定する。ステップSP3においてMVp>1
であると判定された場合には、ステップSP5におい
て、MVp=1に設定する。
【0061】ステップSP3においてMVp>1でない
と判定された場合、またはステップSP4の処理、もし
くはステップSP5の処理が行われた場合には、ステッ
プSP6において、np≦0、またはnp=1か否かを
判定し、np>0、かつnp≠1であると判定された場
合には、ステップSP7において、MVp=1−(1−
MVp)1/npの演算を行ってペルチェ操作量の非線形性
の修正を行う。
【0062】ステップSP6においてnp≦0、または
np=1であると判定された場合、またはステップSP
7の処理が行われた場合には、ステップSP8におい
て、MVh=C21*MV_DB+C22*MV_RH
の演算を行ってヒータ操作量を計算する。
【0063】そして、ステップSP9において、MVh
<0か否かを判定し、MVh≧0であると判定された場
合には、ステップSP10においてMVh>1か否かを
判定する(ヒータ操作量が制限範囲内か否かを判定す
る)。
【0064】ステップSP9においてMVh<0である
と判定された場合には、ステップSP11において、M
Vh=0に設定する。ステップSP10においてMVh
>1であると判定された場合には、ステップSP12に
おいて、MVh=1に設定する。
【0065】ステップSP11においてMVh≦1であ
ると判定された場合、またはステップSP11の処理、
もしくはステップSP12の処理が行われた場合には、
ステップSP13において、MVh=MVh_Max*
MVhの演算を行ってヒータ出力制限を行い、そのまま
元の処理に戻る。
【0066】前記ペルチェ操作量の非線形性の修正をさ
らに説明する。
【0067】ヒータは、一般に操作量に対して発熱量は
比例する(図10参照)ため、制御性が良好である。こ
れに対して、ペルチェ冷却機では、図11に示すよう
に、操作量と吸熱量とは一般的に比例しない。したがっ
て、そのままでは制御性が悪かった。
【0068】しかし、ステップSP7の処理を行えば、
計算上得られる操作量をペルチェ冷却機の特性に合わせ
て実際の操作量に変換するので、制御性を向上させるこ
とができる。
【0069】なお、このような操作量の変換は、ステッ
プSP7の処理に限定されるわけではなく、例えば、テ
ーブルを用いて変換を行うようにしてもよい。
【0070】図12は温湿度コントローラの他の構成を
示すブロック図である。
【0071】この温湿度コントローラは、図2の温湿度
コントローラにおいてC11=C12=C22=−1に
設定するとともに、C21=1に設定したものである。
【0072】この場合には、C11、C12、C21、
C22の値が正確に設定されている保証が全くないが、
ある程度正確な温湿度制御を達成することができる。
【0073】なお、以上には、閉鎖空間1に生体1aを
収容する場合について説明したが、高湿度側への制御を
全く行わず、低湿度側への制御のみを行う用途(例え
ば、温湿度管理の必要な医薬品の保存、絵画の保存な
ど)であれば、同様に適用することができる。
【0074】
【発明の効果】請求項1の発明は、特別に加湿機を設け
ていなくても湿度を制御することができ、ひいては装置
を全体として小形化することができるとともに、コスト
ダウンを実現することができ、また、加湿のためのエネ
ルギーが不要であるから、必要なエネルギー量を低減す
ることができるという特有の効果を奏する。
【0075】請求項2の発明は、クロス制御部における
伝達係数を適切に設定することにより、高精度の温湿度
制御を実現できるとともに、エネルギーの無駄を大幅に
低減することができるほか、請求項1と同様の効果を奏
する。
【0076】請求項3の発明は、請求項2の効果に加
え、クロス制御部の構成を簡単化することができるとい
う特有の効果を奏する。
【0077】請求項4の発明は、請求項2または請求項
3の効果に加え、温度制御を湿度制御よりも高速に行う
ことにより温度と湿度との干渉を小さくし、温湿度の制
御精度を高めることができるという特有の効果を奏す
る。
【0078】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
の何れかの効果に加え、ダクトを通して空気を循環させ
ることにより、閉鎖空間全体としての温湿度制御を迅速
に達成することができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の温湿度制御装置の一実施態様を示す
概略図である。
【図2】温湿度コントローラの構成を示すブロック図で
ある。
【図3】温湿度PID制御の処理を説明するフローチャ
ートである。
【図4】図3のフローチャートのステップSP3の処理
(温度PID制御演算)の一部を説明するフローチャー
トである。
【図5】図3のフローチャートのステップSP3の処理
(温度PID制御演算)の残部を説明するフローチャー
トである。
【図6】図3のフローチャートのステップSP4の処理
(湿度PID制御演算)の一部を説明するフローチャー
トである。
【図7】図3のフローチャートのステップSP4の処理
(湿度PID制御演算)の残部を説明するフローチャー
トである。
【図8】図3のフローチャートのステップSP5の処理
(非干渉制御演算)の一部を説明するフローチャートで
ある。
【図9】図3のフローチャートのステップSP5の処理
(非干渉制御演算)の残部を説明するフローチャートで
ある。
【図10】ヒータ操作量と発熱量との関係の一例を示す
図である。
【図11】ペルチェ操作量と吸熱量との関係の一例を示
す図である。
【図12】温湿度コントローラの他の構成を示すブロッ
ク図である。
【図13】従来の温湿度制御装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 閉鎖空間 1b ダクト 2 温度センサ 3 湿度センサ 4 ペルチェ冷却機 5 ヒータ 7 温湿度コントローラ 71 温度用減算部 72 温度用PIDコントローラ 73 湿度用減算
部 74 湿度用PIDコントローラ 75a、75b、75c、75d クロスコントローラ 76 ペルチェ用加算部 77 ヒータ用加算部
フロントページの続き (72)発明者 奥川 太志 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 Fターム(参考) 3L054 BE01 3L060 AA06 AA07 AA08 CC02 CC07 DD02 EE23 EE24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉鎖空間(1)の温湿度を制御する装置
    であって、 閉鎖空間内の空気の温度を検出する温度検出手段(2)
    と、 閉鎖空間内の空気の湿度を検出する湿度検出手段(3)
    と、 閉鎖空間内の空気を加熱する加熱手段(5)と、 閉鎖空間内の空気を冷却する冷却手段(4)と、 温度指令値、湿度指令値、検出温度および検出湿度を入
    力として、閉鎖空間内の空気の温度を指令温度にすると
    ともに、閉鎖空間内の空気の湿度を指令湿度にすべく加
    熱手段および冷却手段を制御する制御手段(7)と、 を含むことを特徴とする温湿度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(7)は、PID制御によ
    って温度制御を行う温度制御ループ(71)(73)
    と、PID制御によって湿度制御を行う湿度制御ループ
    (72)(74)と、各制御ループにおける操作量を他
    方の制御ループに反映させるクロス制御部(75a)
    (75b)(75c)(75d)(76)(77)とを
    含んでいる請求項1に記載の温湿度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記クロス制御部(75a)(75b)
    (75c)(75d)(76)(77)は、各制御ルー
    プ内のPID出力の伝達係数を−1に、湿度制御ループ
    (72)(74)から温度制御ループ(71)(73)
    への伝達係数を−1に、温度制御ループ(71)(7
    3)から湿度制御ループ(72)(74)への伝達係数
    を1に、それぞれ設定している請求項2に記載の温湿度
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記温度制御ループ(71)(73)の
    ゲインを湿度制御ループ(72)(74)のゲインより
    も大きく設定してある請求項2または請求項3に記載の
    温湿度制御装置。
  5. 【請求項5】 前記閉鎖空間(1)から空気を吸い出
    し、再び送り込むダクト(1b)をさらに含み、前記温
    度検出手段(2)、湿度検出手段(3)、加熱手段
    (5)、および冷却手段(4)はダクト(1b)の所定
    位置に設けられている請求項1から請求項4の何れかに
    記載の温湿度制御装置。
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