JP2002188763A - 合成樹脂製有孔管 - Google Patents

合成樹脂製有孔管

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JP2002188763A
JP2002188763A JP2000389139A JP2000389139A JP2002188763A JP 2002188763 A JP2002188763 A JP 2002188763A JP 2000389139 A JP2000389139 A JP 2000389139A JP 2000389139 A JP2000389139 A JP 2000389139A JP 2002188763 A JP2002188763 A JP 2002188763A
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perforated
pipe
synthetic resin
hole
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JP2000389139A
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Manabu Okubo
学 大久保
Hajime Naito
一 内藤
Hirohide Nakagawa
裕英 中川
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第一に、前記した土木用推進管として利用した
場合における土層圧力に耐え得る程度の強度を有する合
成樹脂製有孔管を提供すること、第二に、相互間の連結
作業が簡単で、かつその連結が容易に外れることのない
合成樹脂製有孔管を提供すること、第三に、土木推進管
として利用する場所に応じて、有効利用できる合成樹脂
製有孔管を提供することである。 【解決手段】合成樹脂製有孔管1Aは、その管体2の周
壁に合計孔面積比が、管体2の外周表面積のうちの0.
5〜20%の割合となるように複数の貫通孔3が上壁か
ら両側壁に渡って均等なピッチで設けられている。ま
た、各貫通孔3の孔縁は1/10〜1/100の角度の
抜き勾配が形成されている。管体2の前端部2aには、
2つの嵌合突起4と2つのキー6とがそれぞれ対称位置
に設けられ、後端部2bには、各嵌合突起4に対応する
位置に嵌合孔5、各キー6に対応する位置にキー溝7が
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管体の周壁に1以
上の貫通孔を設けた合成樹脂製の有孔管に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、管体の周壁に1以上の貫通孔を設
けた有孔管としては、一般に、鉄等の金属製ものと、合
成樹脂製のものとに大別される。
【0003】この有孔管は、例えば、土木用推進管とし
て使用されている。この土木用推進管としては、トンネ
ル部、地上部などにおける集排水工法に利用されてい
る。即ち、地下水が集中して多量に発生する場所での掘
削等の土木作業において、複数の土木用推進管を順に連
結して土層中に、その掘削と同時に、あるいは掘削後に
挿入設置することにより、その掘削した土層から地下水
のみを貫通孔からその推進管内に流入させて、これを排
水として地上に流出させる。この推進管による地下水の
集排水機能により、地滑り等の発生を未然に防止するも
のである。
【0004】上記の土木用推進管として使用された有孔
管については、従来、鉄製のものが主に使用されてき
た。複数の有孔管を連結して土層中に挿入設置された状
態で、有孔管自体及び各有孔管の連結部について土層圧
力に耐える強度が確保されることが要請されるからであ
る。
【0005】
【発明が解決使用とする課題】しかし、上記した鉄製の
有孔管は、重量が比較的に大きいのに加え、長期間の使
用により発生した錆びによって、その貫通孔を塞いでし
まったり、その錆びが排水に伴って流出してしまったり
する欠点がある。しかも、鉄製の有孔管については、そ
れらの連結部に溶接することが必要であるが、この溶接
作業については現場で行なう必要があるため、通常の場
合、その作業は煩雑で、しかも困難を伴うものである。
【0006】また、合成樹脂製の有孔管を利用する場
合、その有孔管が管体に無限定に貫通孔を設けたもので
あると、その貫通孔を設けたことにより有孔管自体の強
度が低下して割れが生じ易く、衝撃に弱いという欠点を
もっていた。このため、合成樹脂製有孔管を土木用推進
管として利用することには、問題が多かった。
【0007】また、土木推進管として、対象土層の地下
水量が異常に多い場合には、取水量が多くなり過ぎて有
効にその有孔管をできなくなるし、また、細粒の砂地で
あるような場合には、貫通孔から地下水だけを取り入れ
ることが困難となる。
【0008】そこで、本発明は、第一に、前記した土木
用推進管として利用した場合における土層圧力に耐え得
る程度の強度を有する合成樹脂製有孔管を提供するこ
と、第二に、相互間の連結作業が簡単で、かつその連結
が容易に外れることのない合成樹脂製有孔管を提供する
こと、第三に、土木推進管として利用する場所に応じ
て、有効利用できる合成樹脂製有孔管を提供すること目
的とした。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した第一の目的を達
成するため、本発明の合成樹脂製有孔管は、管体の周壁
に1以上の貫通孔を設けた有孔管において、貫通孔の孔
面積比が、管体の外周表面積のうちの0.5〜20%の
割合であることを特徴とする。
【0010】合成樹脂製の管体周面における貫通孔の孔
面積比を0.5〜20%の範囲とすることにより、その
有孔管の強度を貫通孔が設けられていない無孔管以上の
強度を保持させることができる。この貫通孔の孔面積比
が0.5%未満であると、上記した管体の補強効果が得
られず、前記した土木用推進管としての機能を有効に発
揮できなくなる。この孔面積比が20%を超えると、無
孔管との対比において、強度が著しく低下し、前記した
土木用推進管として使用できなくなる。土木用推進管と
して安定した状態で利用するためには、上記した貫通孔
の孔面積比は、1〜8%であることが好ましい。
【0011】有孔管における貫通孔の面積比が上記した
範囲内であれば、貫通孔の形状については制限はなく、
円孔等の多様な形状で形成することができるが、土木推
進管用としては、水のみを通し土砂を通さないことが条
件となる。また、この土木推進管の貫通孔としては、ス
リット形状であることが好ましい。貫通孔がスリット形
状であれば、土木用推進管として地下水を広範囲のとこ
ろから管内に流入させることができ、この際土砂の流入
を阻止できるからである。この機能を効果的に発揮させ
るには、例えば、土木用推進管として利用する場合、ス
リット形状の孔径は、5mm×100mm程度であるこ
とが好ましく、また貫通孔のピッチは、100mm程度
であることが好ましい。
【0012】また、有孔管の肉厚は、用途にもよるが、
土木推進管として利用する場合、5〜50mmの範囲で
あることが好ましい。この肉厚が、5mm未満である
と、土木用推進管としての強度が得られず、また50m
mを超えても、却って重量が大きくなるだけで、経済的
にマイナスとなるだけであるからである。
【0013】この貫通孔について、その抜き勾配は、1
/10〜1/1000であることが好ましい。さらに好
ましくは、1/30〜1/200である。貫通孔の抜き
勾配が上記した範囲内であると、土木用推進管として土
層中に挿入設置する際に、貫通孔の孔縁が斜壁により形
成されることになるから、貫通孔がその挿入作業時の障
害となることを回避することができると共に、土砂が貫
通孔に衝突してその孔縁を破損する障害も防止できるか
らである。さらに、貫通孔の孔縁の斜壁形状により、有
孔管の射出成形製造時における型抜きが容易となるか
ら、その製造を容易かつ迅速に行なうことが可能とな
る。その抜き勾配が、1/10未満であると、上記した
効果が得られず、1/1000を超えると、特に、貫通
孔の孔縁について必要な強度を確保できなくなることが
あるからである。
【0014】本発明の合成樹脂製有孔管には、複数の貫
通孔で1又は2以上の群をなし、各群にそれぞれ含まれ
る各貫通孔の孔軸が、各群ごとに、いずれも管体におけ
る一定の断面直径に対して垂直である構成が含まれる。
【0015】各群の複数の貫通孔がいずれも管体におけ
る一定の断面直径に対して垂直であるように形成される
ことにより、各群に属する各貫通孔の孔軸がそれぞれ同
一の方向となるから、有孔管の射出成形製造時における
型抜きが容易となるから、その製造を容易かつ迅速に行
なうことが可能となる。また、複数の貫通孔からなる群
が2以上である場合、各群に属する複数の貫通孔の孔軸
の方向は、各群について直交していても、直交していな
くてもよく、また、各群の貫通孔は互いに隣り合ってい
る必要もない。これら各群に属する貫通孔の孔軸の方向
が直交していなくても、上記した効果が同様に得られる
からである。
【0016】有孔管における管体を形成する合成樹脂と
しては、塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂等の熱可
塑性樹脂、ノルボルネン系ポリマー、不飽和ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等を挙げるこ
とができる。
【0017】このうち、次の点から、ノルボルネン系ポ
リマーであることが好ましい。ノルボルネン系ポリマー
としては、ポリジシクロペンタジエン樹脂、テトラシク
ロペンタジエン樹脂等を挙げることができる。ノルボル
ネン系ポリマーによる場合、流動性が高いために射出成
形を容易に実行でき、しかも、成形時にポリマー間に開
環重合生じる結果、対衝撃性が極めて高いものとして得
ることができる。
【0018】有孔管における管体の合成樹脂材には、有
孔管の強度を高めるために必要に応じて、3mm以上の
長繊維材として、ガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維、
アラミド等の有機繊維、麻、木材チップ、ケナフ等の植
物繊維などや、500μm以下の短繊維材として、ガラ
ス繊維、炭素繊維、ウイスカ等の無機繊維などの補強材
を添加でき、また、粒子状充填材として炭酸カルシウ
ム、珪砂等の骨材、鱗片状充填材として窒化硼素等を添
加することができる。
【0019】本発明の有孔管は、その管体を構成してい
る合成樹脂が、発泡樹脂からなるものであってもよい。
この発泡樹脂としては、発泡ウレタン樹脂等を挙げるこ
とができる。管体が合成樹脂材の発泡材で形成されてい
る場合でも、前記した貫通孔の形成による補強効果等
が、合成樹脂が発泡材でない場合の有孔管と同様に得ら
れると共に、有孔管自体を軽量化できることから、運搬
時や作業時における取り扱いが容易になる利点がある。
【0020】また、有孔管における管体の内面であっ
て、その貫通孔と干渉しない位置にリブを設けて、有孔
管の強度を物理的に高めることもできる。
【0021】次に、前記した第二の目的を達成するため
に、本発明では、有孔管における管体の前端部に雄ねじ
を形成し、この雄ねじに螺じ合わせることができる雌ね
じを後端部に形成したものとすることができる。
【0022】このように構成した一方の有孔管の雄ねじ
を他方の有孔管の雌ねじに螺じ合わせることにより、複
数の有孔管を順次連結することができる。この連結によ
れば、各有孔管の連結部を溶接することなく、管軸方向
への引っ張りに対する抜けを防止することができると共
に、各有孔管が一体化されることにより、管軸回りの回
転に対して、各有孔管を同時に追随して回転させること
ができる。
【0023】本発明の有孔管は、上記した雄ねじと雌ね
じの構成に代えて、管体が、その前端部の外径が後部管
の内径より小さく、かつ、前端部と後端部とに、互いに
嵌合できる嵌合部を設けた構成を含む。
【0024】複数の有孔管について、それらの前端部と
後端部の嵌合部を嵌め合わせて順次連結することによ
り、上記同様に一体化させることができる。
【0025】この場合、管体前端部の嵌合部に突起を設
け、この突起を嵌め入れることができる嵌合凹部を管体
後端部に設けた有孔管の構成とすることもできる。この
有孔管によれば、一方の有孔管の嵌合部の突起を他方の
有孔管の嵌合凹部に嵌め込むように押し入れる作業だけ
で、各有孔管を連結することができる。この場合、上記
した嵌合凹部は、溝形であっても孔形であってもよい。
【0026】また、さらに、有孔管について、管体前端
部の端部にキーを有し、このキーに嵌め合わせることが
できるキー溝を管体後端部に設けた構成によれば、管軸
回りの回転に対して、各有孔管を同時に追随して回転さ
せることができる。
【0027】上記した有孔管における雄ねじや雌ねじ、
あるいは嵌合部の形成は、有孔管の管体が合成樹脂材で
形成されるから、その成形時に同時に形成することがで
きる。従って、このような複雑な構成の有孔管を形成す
ることは極めて容易である。
【0028】この場合、キー溝の端部側をL字状あるい
はT字状に形成すると共に、キーを突起状に形成した構
成でもよい。このようにキー溝がL字状やT字状に形成
されている場合、一方の有孔管に対して他方の有孔管を
管軸回りに回動させたとき、前記したキーがキー溝のL
字状やT字状の折曲部分に嵌まり込んだ状態となって係
止されるから、有孔管の管軸に沿った引っ張りに対して
連結した有孔管が抜けてしまうのを阻止できる。また、
有孔管間の連結状態を強化するために、その連結部を外
側からボルトやリベットで固定してもよい。
【0029】また、本発明の合成樹脂製有孔管は、貫通
孔が、管体の上周部であって、その垂下線に対して管軸
回りに+75°〜−75°の開き角の範囲内に設けられ
ている構成とすることができる。この構成の有孔管によ
れば、有孔管の上周部からのみ地下水を取り入れるよう
にしたので、土層中の地下水が多量である場合にも、そ
の取水量を効果的に制限できると共に、底部についてよ
り広い容積を確保することができる。
【0030】また、本発明の合成樹脂製有孔管は、貫通
孔が、管体の両側周面部であって、その断面直径線に対
して管軸回りに+45゜〜−45゜の開き角の範囲内に
設けられている構成とすることができる。この構成によ
れば、土層圧力が最も大きく作用する管体上周面からの
砂の細粒が貫通孔から有孔管内に流入するのを効果的に
制限できる。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施の形態の
合成樹脂製有孔管を図に基づいて説明する。図1及び図
2に示す合成樹脂製有孔管1Aは、複数の貫通孔3を周
面に形成した管体2からなる。管体2の前端部2a及び
後端部2bはそれぞれ嵌合部となっており、前端部2a
は後端部2b内に挿入できる程度に外径が小さくなって
いる。
【0032】管体2の貫通孔3は、スリット形状であ
り、図3に示すように、それぞれの群に含まれる複数の
孔3aと、複数の孔3bと、複数の孔3cとに区分され
る。一群に含まれる孔3aは管体2の断面直径線xに対
してそれぞれ直交しており、また、他の群に含まれる孔
3b及び3cは管体2の断面直径線yに対してそれぞれ
直交している。なお、断面直径線xと断面直径線yとは
互いに直交している。
【0033】従って、断面直径線x及び断面直径線yに
沿った方向に型抜きする方法を採用ことができるから、
有孔管1を射出成形により製造することが可能となる。
【0034】また、管体2については、図3に示すよう
に、最下端に位置する孔3bと孔3cとの間の管軸を中
心としてαの開き角に含まれる部分が、無孔部分である
底部2cとなっている。
【0035】これらの貫通孔3については、図4に示す
ように、抜き勾配βが、1/10〜1/1000の傾斜
で外方に開いた形態となっている。これにより、各貫通
孔3の管体2の外周面部に位置する孔縁端3dが鈍角の
壁端より構成されることになり、管体2の外周面におけ
る抵抗がより低減されることになる。従って、有孔管1
Aを土層中に容易に挿入設置することが可能になると共
に、有孔管1Aの外部から土砂等が衝突しても、その孔
縁端3dが破損するおそれを低減させることができる。
【0036】図1及び図2に示すように、前端部2aの
嵌合部は、前端部2aの外周面上において、軸対称の位
置に設けられた2つの嵌合突起4と、これらの嵌合突起
4と直交する軸対称の位置に設けられた2つのキー6と
によってなる。また、後端部2bの嵌合部は、後端部2
bの周壁において、軸対称の位置に設けられた2つの嵌
合孔5と、これらの嵌合孔5と直交する軸対称の位置に
設けられた2つのキー溝7とによってなる。5aは、斜
面からなる誘導面である。
【0037】このように構成される複数の有孔管1Aに
ついては、図5及び図6に示すように、一方の有孔管1
Aの前端部2aを他方の有孔管1Aの後端部2bに嵌合
させることにより、互いに連結させることができる。こ
の場合、一方の有孔管1Aの各キー6を対応する他方の
有孔管1Aのキー溝7にそれぞれ嵌め込むようにする
と、一方の有孔管1Aの各突起4が、誘導壁5aに沿っ
て弾性変形した状態で、他方の有孔管1Aの対応する嵌
合孔5の位置にそれぞれ達して、各嵌合突起4が嵌合孔
5内にそれぞれ嵌合係止される。この連結作業は、複数
の有孔管1Aについて順次作業現場で行なうことができ
る。
【0038】この連結構成において、一方の有孔管1A
の前端部2aが他方の有孔管1Aの後端部2b内に完全
に嵌め入れられた状態となり、この状態は各嵌合突起4
と各嵌合孔5の嵌合係止により保持される。従って、有
孔管1Aの管軸に沿った方向に引っ張り力が作用した場
合であっても、有孔管1Aが抜けてしまうことはない。
また、この連結構成におけるキー6とキー溝7との嵌合
により、いずれかの有孔管1Aに管軸回りの回転力が働
いた場合にも、各有孔管1Aはその回転力が作用する向
きに一体的に回転する。
【0039】次に、特に、キー溝7に代えて、L字状の
キー溝8とすると共に、キー6に代えて、突起状のキー
9とした有孔管1Bの連結構成を、図7及び図8に示し
た。有孔管1Bでは、その他に嵌合孔5に代えて、管体
2の周面に沿って長孔形状の嵌合孔10とした以外の構
成部は、有孔管1Aと同じである。
【0040】複数の有孔管1Bの連結構成は、一方の有
孔管1Bの前端部2aを他方の有孔管1Bの後端部2b
に嵌め入れる際に、キー9をキー溝8に嵌め入れた後
に、キー9をさらにキー溝8の屈曲部8aの位置で、有
孔管1Bをその周面に沿った向きに回動させて、キー9
をキー溝8の屈曲部8aに係止させることによる。この
際同時に、嵌合突起4も嵌合孔10内でキー9と同じ向
きに回動変位する。
【0041】この有孔管1Bの連結構成では、キー溝8
に対するキー9の係止構成により、有孔管1Bの管軸に
沿った方向の引っ張り力に対する強度をより高めるよう
に作用する。
【0042】次に、図9に示す有孔管1Cは、その管体
11の前端部11aに雄ねじ12を設けると共に、その
後端部11bに、雄ねじ11に螺じ合わせることができ
る雌ねじ13を設けたものである。この複数の有孔管1
Cについては、一方の有孔管1Cの雄ねじ12を他方の
有孔管1Cの雌ねじ13に螺じ合わせる作業により、各
有孔管1Cの間の連結構成を得ることができる。
【0043】この有孔管1Cの連結構成では、前記した
有孔管1Aや有孔管1Bの場合と比べて、螺じ合わせ作
業により長い時間を要すると共に、螺じ合わせた向きと
反対の向きへの回転に対する対抗力がやや不十分となる
が、これらの点以外については、有孔管1Aや有孔管1
Bによる場合とほぼ同様の連結構成を確保することがで
きる。
【0044】次に、図10及び図11に示す有孔管1D
は、その管体14の上周部14dに集中して複数の管通
孔3に設けたものであり、それ以外の構成は、有孔管1
Aと同じである。また、14aは前端部、14bは後端
部、14cは底部である。
【0045】この有孔管1Dでは、図12に示すよう
に、最端部に位置する貫通孔3の孔縁3dの断面垂下線
yに対する管軸o回りの開き角γが、管軸回りに+75
°〜−75°の法線pと法線qの範囲内となっている。
従って、有孔管1Dの側周面の部分は無孔壁部分となっ
ており、その側周面部分から過量の地下水が有孔管1D
内への流入するのを阻止できると共に、底部14cにつ
いて広い容積を確保することができる。
【0046】次に、図13及び図14に示す有孔管1E
は、その管体15の両側周面部15dに集中して複数の
管通孔3に設けたものであり、それ以外の構成は、有孔
管1Aと同じである。また、15aは前端部、15bは
後端部、15cは底部である。
【0047】この有孔管1Eでは、図15に示すよう
に、最端部に位置する貫通孔3の孔縁3dの断面水平線
xに対する管軸o回りの開き角δが、両側面部15eに
ついてそれぞれ管軸回りに+45°〜−45°の法線r
と法線sの範囲内となっている。従って、有孔管1Eの
上周部分15dは無孔壁部分となっており、その上周面
部分から細粒状の砂利が有孔管1E内への流入するのを
阻止できる。
【0048】上記した複数の有孔管1Aの間、複数の有
孔管1Bの間、複数の有孔管1C、有孔管1D及び有孔
管1Eの間の連結構成においては、その連結部に、さら
にボルトやリベットを周壁間に渡して、その連結構成を
さらに強化することができる。
【0049】
【実施例】(実施例1)次の仕様により構成した有孔管
1Aを得て、これを土木用推進管として利用した。 管体2:ポリジシクロペンタジエン樹脂溶液(触媒含
有)と助触媒溶液を重量部比1:1で衝突混合させるこ
とにより反応させ、これを射出成形によって得られたも
のであり、管長さ1600mm、内径284mmφ、外
径:外径320mmφ 前端部2a及び後端部2b:各幅100mm、各肉厚:
9mm 貫通孔3:スリット状(5mm×100mm)で、ピッ
チ180mm、抜き勾配1/1000、孔面積比:5% 底部2cの開き角:120° 突起4:縦29mm×横19mm×高さ9mm 嵌合孔5:縦30mm×横20mm キー6:長さ80×幅19mm キー溝7:100mm×20mm このような仕様で構成される142個の有孔管1Aを、
土木用推進管として利用した。即ち、砂利等からなる土
層中にほぼ水平な状態で前記した態様により順に連結し
て挿入設置した。この際、各有孔管1Aは、土層中にス
ムーズに挿入することができたし、また、各貫通孔3の
孔縁3dに損傷を受けることもなかった。また、土層中
への設置後において、各有孔管1A自体が破損すること
なかった。また、各有孔管1Aの貫通孔3から地下水の
みが有孔管1A内に流入し、土砂の流入はほとんどなか
った。この流に有した地下水は、有孔管1Aの内部で無
孔部分2cに沿って流れて、土層外に放流することがで
きた。 (実施例2)次の仕様により構成した有孔管1Dを得
て、これを土木用推進管として利用した。 管体14:ポリジシクロペンタジエン樹脂溶液(触媒含
有)と助触媒溶液を重量部比1:1で衝突混合させるこ
とにより反応させ、これを射出成形によって得られたも
のであり、管長さ1600mm、内径284mmφ、外
径:外径320mmφ 前端部14a及び後端部2b:各幅100mm、各肉
厚:9mm 貫通孔3:スリット状(5mm×100mm)で、ピッ
チ180mm、抜き勾配1/1000、孔面積比:5% 開き角γ:±75゜ 底部14cの開き角:120° 突起4:縦29mm×横19mm×高さ9mm 嵌合孔5:縦30mm×横20mm キー6:長さ80×幅19mm キー溝7:100mm×20mm このような仕様で構成される142個の有孔管1Dを、
土木用推進管として利用した。即ち、砂利等からなる土
層中にほぼ水平な状態で前記した態様により順に連結し
て挿入設置した。この際、各有孔管1Dは、土層中にス
ムーズに挿入することができたし、また、各貫通孔3の
孔縁3aに損傷を受けることもなかった。また、土層中
への設置後において、各有孔管1D自体が破損すること
なかった。また、各有孔管1Dの貫通孔3から適量の地
下水のみが有孔管1D内に流入し、土砂の流入はほとん
どなかった。この流入した地下水は、有孔管1Dの内部
で底部14cに沿って流れて、土層外に放流することが
できた。 (実施例3)次の仕様により構成した有孔管1Eを得
て、これを土木用推進管として利用した。 管体15:ポリジシクロペンタジエン樹脂溶液(触媒含
有)と助触媒溶液を重量部比1:1で衝突混合させるこ
とにより反応させ、これを射出成形によって得られたも
のであり、管長さ1600mm、内径284mmφ、外
径:外径320mmφ 前端部14a及び後端部2b:各幅100mm、各肉
厚:9mm 貫通孔3:スリット状(5mm×100mm)で、ピッ
チ180mm、抜き勾配1/1000、孔面積比:5% 開き角δ:±45゜ 底部15cの開き角:120° 突起4:縦29mm×横19mm×高さ9mm 嵌合孔5:縦30mm×横20mm キー6:長さ80×幅19mm キー溝7:100mm×20mm このような仕様で構成される142個の有孔管1Eを、
土木用推進管として利用した。即ち、細粒状の砂利等か
らなる土層中にほぼ水平な状態で前記した態様により順
に連結して挿入設置した。この際、各有孔管1Eは、土
層中にスムーズに挿入することができたし、また、各貫
通孔3の孔縁3aに損傷を受けることもなかった。ま
た、土層中への設置後において、各有孔管1E自体が破
損することなかった。また、各有孔管1Dの貫通孔3か
ら地下水のみが有孔管1E内に流入し、土砂の流入はほ
とんどなかった。この流入した地下水は、有孔管1Eの
内部で底部14cに沿って流れて、土層外に放流するこ
とができた。
【0050】
【発明の効果】上述したように本発明は構成されるか
ら、次のような効果が発揮される。本発明によれば、合
成樹脂製の有孔管を強化した形態で得ることができるか
ら、例えば、土木用推進管としてその水抜き作業が効果
的に発揮される状態で有効に利用することができる。
【0051】また、各貫通孔について所定の抜き勾配を
形成した構成により、土木用推進管として利用する場合
に貫通孔が存在することによる欠点を解消して、土層中
への挿入作業をスムーズに行なうことができ、しかも、
この場合、貫通孔の孔縁が損傷を受けることも解消でき
る。
【0052】本発明の有孔管は、合成樹脂製の管体から
なるので、鋼管製のものと比較して、極めて軽いのでそ
の運搬や作業上の取り扱いが容易であるので、経済的に
利用することができる。また、この管体の合成樹脂材の
成形性や弾性変形性等の性能に応じて、その連結用の端
部に嵌合部や螺合部を容易に形成できる。しかも、その
連結部の構成を強化することができると共に、その連結
作業も、溶接作業を必要とせずに、嵌入あるいは螺合だ
けで済むから、容易かつ迅速にに行なうことができる。
【0053】また、貫通孔を管体の所定の上周面に設け
た有孔管の構成による場合、多量の地下水が存在する土
層中で利用されるときでも、流入水量を制限できると共
に、流入水をより容積が大きい底部を確保できるから、
有孔管を有効に利用することができる。
【0054】また、貫通孔を管体の両側周面部に設けた
有孔管の構成による場合、細粒の土砂からなる土層中に
おいても、地下水のみを流入させる状態で、その土砂が
有孔管内へ流入するのを効果的に阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有孔管の中間部を省略した部分破断正
面図である。
【図2】本発明の有孔管の中間部を省略した平面図であ
る。
【図3】本発明の有孔管の縦断面図である。
【図4】本発明の有孔管における抜き勾配を有する貫通
孔を説明する縦断面図である。
【図5】本発明の有孔管の連結構成を説明する部分破断
正面図である。
【図6】本発明の有孔管の連結構成を説明する部分破断
平面図である。
【図7】本発明の他の形態の有孔管の連結構成を説明す
る部分破断正面図である。
【図8】本発明の他の形態の有孔管の連結構成を説明す
る部分破断平面図である。
【図9】本発明の他の形態の有孔管の中間部を省略した
連結構成を説明する部分破断正面図である。
【図10】本発明の他の形態の有孔管の中間部を省略し
た部分破断正面図である。
【図11】本発明の他の形態の有孔管の中間部を省略し
た平面図である。
【図12】本発明の他の形態の有孔管の縦断面図であ
る。
【図13】本発明の他の形態の有孔管の中間部を省略し
た部分破断正面図である。
【図14】本発明の他の形態の有孔管の中間部を省略し
た平面図である。
【図15】本発明の他の形態の有孔管の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1A、1B、1C、1D、1E 有孔管 2 管体 2a 前端部 2b 後端部 2c 底部 3 貫通孔 3a〜3c 一群の貫通孔 4 嵌合突起 5 嵌合孔 6 キー 7 キー溝 8 キー 9 L字状キー溝 10 嵌合孔 11 管体 11a 前端部 11b 後端部 12 雄ねじ 13 雌ねじ 14 管体 14c 底部 14d 上周部 15 管体 15c 底部 15e 側周面部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管体の周壁に1以上の貫通孔を設けた有孔
    管において、貫通孔の孔面積比が、管体の外周表面積の
    うちの0.5〜20%の割合であることを特徴とする合
    成樹脂製有孔管。
  2. 【請求項2】貫通孔の抜き勾配が、1/10〜1/10
    00である請求項1に記載された合成樹脂製有孔管。
  3. 【請求項3】複数の貫通孔で1又は2以上の群をなし、
    各群にそれぞれ含まれる各貫通孔の孔軸が、各群ごと
    に、いずれも管体における一定の断面直径に対して垂直
    である請求項1又は2に記載された合成樹脂製有孔管。
  4. 【請求項4】貫通孔が、スリット形状である請求項1、
    2又は3に記載された合成樹脂製有孔管。
  5. 【請求項5】貫通孔が、管体の上周部であって、その垂
    下線に対して管軸回りに+75°〜−75°の開き角の
    範囲内に設けられている請求項1、2、3又は4に記載
    された合成樹脂製有孔管。
  6. 【請求項6】貫通孔が、管体の両側周面部であって、そ
    の断面直径線に対して管軸回りに+45゜〜−45゜の
    開き角の範囲内に設けられている請求項1、2、3又は
    4に記載された合成樹脂製有孔管。
  7. 【請求項7】管体を形成している合成樹脂が、発泡樹脂
    である請求項1、2、3又は4に記載された合成樹脂製
    有孔管。
  8. 【請求項8】管体を形成する合成樹脂材が、ノルボルネ
    ン系ポリマーである請求項1、2、3、4、5、6又は
    7に記載された合成樹脂製有孔管。
  9. 【請求項9】管体の前端部に雄ねじを形成し、この雄ね
    じに螺じ合わせることができる雌ねじを後端部に形成し
    た請求項1、2、3、4、5、6、7又は8に記載され
    た合成樹脂製有孔管。
  10. 【請求項10】管体が、その前端部の外径が後部管の内
    径より小さく、かつ、前端部と後端部とに、互いに嵌合
    できる嵌合部を設けた請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8又は9に記載された合成樹脂製有孔管。
  11. 【請求項11】管体前端部の嵌合部に突起を設け、この
    突起を嵌め入れることができる嵌合凹部を管体後端部に
    設けた請求項10に記載された合成樹脂製有孔管。
  12. 【請求項12】管体前端部の端部にキーを有し、このキ
    ーに嵌め合わせることができるキー溝を管体後端部に設
    けた請求項10又は11に記載された合成樹脂製有孔
    管。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013032691A (ja) * 2011-06-28 2013-02-14 Sanshin Corp 削孔装置及びこれを用いた注入管の敷設方法
KR101738086B1 (ko) * 2016-09-19 2017-05-22 주식회사 웰텍 낙차공을 이용한 자연 여과 시스템
KR101738081B1 (ko) * 2016-09-13 2017-05-22 주식회사 웰텍 미세입자 유입 저감 스크린 장치
JP2018146072A (ja) * 2017-03-07 2018-09-20 三栄開発株式会社 土中集排水管およびその施工方法

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