JP2002188497A - 電子制御ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置 - Google Patents

電子制御ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置

Info

Publication number
JP2002188497A
JP2002188497A JP2000388993A JP2000388993A JP2002188497A JP 2002188497 A JP2002188497 A JP 2002188497A JP 2000388993 A JP2000388993 A JP 2000388993A JP 2000388993 A JP2000388993 A JP 2000388993A JP 2002188497 A JP2002188497 A JP 2002188497A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
spill valve
time
rotation angle
fuel injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000388993A
Other languages
English (en)
Inventor
太洋 ▲廣▼井
Taiyo Hiroi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2000388993A priority Critical patent/JP2002188497A/ja
Publication of JP2002188497A publication Critical patent/JP2002188497A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的に制御可能なスピル弁を有するディー
ゼルエンジンの燃料噴射量制御装置において、回転角パ
ルスにノイズの混入によるパルス割れが何回発生して
も、回転数の落ち込みやエンジンストール等の不具合を
簡単に防止する。 【解決手段】 回転角センサが出力する回転角パルスの
うちで、スピル弁開弁時刻前後の3個のパルスのパルス
時間TS1,TS2,TS3を算出する算出手段と、そ
れによってスピル弁の次回の開弁時刻を算出するスピル
弁開弁時刻算出手段と、1サイクルが終了した時のパル
スカウンタの計数値のずれから回転角パルス(NEパル
ス)におけるパルス割れの有無を判定する判定手段と、
パルス割れが生じたと判定された時に、パルス割れによ
って短くなったパルス時間TS2,TS3の代わりに、
健全なTS1に所定の補正係数RTOTS2,3を乗算
した補正値を算出する補正手段とを備えている電子式制
御装置が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンの燃料噴射ポンプに付設された電磁スピル弁、或いは
それに代わる電気的に制御可能なスピル弁を、電子式制
御装置によって開閉制御することによりエンジンの燃料
噴射量を適正に制御する、電子制御式ディーゼルエンジ
ンのための燃料噴射量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子制御ディーゼルエンジンの燃料噴射
ポンプにおいては、燃料を噴射圧力まで加圧するプラン
ジャのリフト時に得られる燃料噴射量が目標値に達した
時に、電子式制御装置によって電磁スピル弁のような電
気的に制御可能なスピル弁を開弁させることにより、プ
ランジャによって加圧された高圧室の燃料を低圧の燃料
室へ漏出(スピル)させて、高圧室の燃料圧力を低下さ
せることにより、そのサイクルにおける燃料噴射を終了
させるようになっている。このような電気的に制御可能
なスピル弁の制御装置においては、通常は、燃料噴射ポ
ンプのプランジャのリフト及びそのドライブシャフトの
回転と、それを駆動するエンジン本体の回転が同期して
いることから、エンジンのクランク軸等の回転角を、パ
ルサと呼ばれている歯車状の回転体と電磁式のピックア
ップからなる回転角センサによって検出し、その出力信
号のパルス(エンジンの回転角パルス)に基づいて目標
とするスピル角度を決定するように構成されている。
【0003】このような構成のディーゼルエンジンにお
いては、近年の燃料噴射ポンプの高圧化に伴って、エン
ジンの始動直後の低回転状態などにおいて、スピル時の
駆動反力等によって発生するノイズパルスがエンジンの
回転角パルスに混入することがあり、それによって「パ
ルス割れ」という現象が生じて回転角パルスのパルス数
が増加するので、パルス割れをしたエンジンの回転角パ
ルスに基づいて行われるスピル弁の制御は適正に行われ
ないことになり、結果として燃料噴射量制御の精度が低
下するという問題がある。
【0004】この問題を解消するために、本出願人は既
に次のような幾つかの方策を提案している。まず、特開
平7−189794号公報に記載されている第1の従来
技術においては、ノイズパルスの混入によって、回転角
センサのパルサの円周上の基準点である1つの欠歯部と
次の欠歯部との間にある一定数の歯に対応して発生する
筈の回転角パルス信号の計数値が、正常な一定値よりも
増加したことが検出された時は、なまし制御を禁止して
燃料の増量を抑えることにより、エンジン回転数がなま
し制御によって上昇するのを防止する。なお、ここで
「なまし制御」というのは、例えばエンジン回転数が何
らかの原因によって一定の目標回転数よりも低下した時
に、燃料噴射量を漸増させることによって目標回転数に
向かって滑らかに回転数を上昇させる制御のことであ
る。
【0005】第1の従来技術においては、エンジンの回
転角パルスにパルス割れが生じたことによって、回転角
センサが単位時間内に検出するエンジンの回転角パルス
のパルス数が実際に単位時間内にピックアップの前を通
過したパルサの歯の数よりも多くなることにより、あた
かもエンジン回転数が低下したかのように制御装置にお
いては誤認されることから、制御装置がエンジン回転数
の低下を回復させる燃料噴射量の増量操作を行わないよ
うに、燃料噴射量の増量制御を禁止するものであるが、
スピル弁の制御の基準となっているエンジンの回転角パ
ルスに対する補正は行っていないから、パルス割れによ
って生じた1つの問題に対する手当ての域を出ていない
ものであり、根本的な解決手段とは言えない。
【0006】次に、特開平10−205385号公報に
記載されている第2の従来技術は、パルス信号にパルス
割れが生じ易い極低回転のような運転条件においてはパ
ルス信号に基づくエンジン回転数の算出及び燃料噴射量
制御等を禁止する。また、エンジンの回転角パルスの個
々のパルスを逐一検査することによって、実際にパルス
割れが検出された時にはその時期を特定して、パルス割
れをしたパルスを正常なパルスとする補正を加える。そ
れらの手段によって、パルス割れをしたパルスによる誤
った制御が実行されることを防止する。補正の手法は、
スピル開弁前、スピル開弁時、及びスピル開弁後の、そ
れぞれ1パルスの時間(パルス時間)と、更にその後の
パルスのパルス時間をも比較して、それらの大小(長
短)関係に応じて、スピル開弁前やスピル開弁時のパル
ス時間に後続のパルス時間を加えたり、後続のパルス時
間によって置き換えたりするというような方法である。
【0007】第2の従来技術においては、パルス割れを
したパルスを補正して、それによって生じる弊害を解消
することを考えているが、補正の手法が非常に複雑であ
るために、それを実行する制御装置の構成が複雑になっ
てコストが上昇する。また、制御装置の構成が複雑であ
ることによってトラブルが発生する可能性も高くなると
いう問題もある。更に、第2の従来技術ではエンジンの
回転角パルスにパルス割れが2回以上続いて発生した場
合に対応することができないとか、第2の従来技術にお
いて参照されるスピル開弁後の2個のパルスのパルス時
間にパルサの欠歯部の信号が絡んで来ると、スピル開弁
時及びスピル開弁後のパルスのパルス時間の補正値がず
れるという問題もある。
【0008】また、特開平11−247700号公報に
記載されている第3の従来技術は、メインスピル開弁/
閉弁時期がエンジンの回転角パルスのパルス割れによっ
て影響を受けるのを防止するために、従来から行われて
いる方法によって、メインスピル開弁直前のパルスを基
準にして算出した第1のメインスピル開弁/閉弁時刻
と、パルス割れが起こる前の問題のないパルスを基準に
して算出した第2のメインスピル開弁/閉弁時刻とを比
較し、第1の時刻の算出値が第2の時刻の算出値よりも
早くなった(小さくなった)時にはパルス割れがあった
ものと判断して第2の時刻の算出値を採用する一方、逆
の場合にはパルス割れが生じていないものと判断して第
1の時刻の算出値を採用する。これは、なるべく至近の
データを基準にして開弁/閉弁時刻を決定した方が誤差
が少なくなるためである。
【0009】しかしながら、この第3の従来技術の手法
も、今回提案する本発明の手法とは根本的に異なってい
るだけでなく、第3の従来技術によってはエンジンの回
転角パルスにパルス割れが2回以上続いて発生した場合
に対応することができないという問題がある。従って、
一般の従来技術はもとより、本出願人が先に提案したこ
れら3件の従来技術にも、それぞれ幾つかの解決すべき
問題が残っているので、エンジンの回転角パルスにパル
ス割れが生じた場合に対応する根本的な、より優れた対
策が必要な状態にある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける前述のような諸問題に対処して、エンジンの回転
角パルスにノイズパルスが混入することによってパルス
割れが発生した時に、エンジン回転数の落ち込みやエン
ジンストール等の不具合を防止するために、パルス割れ
をしたパルスのパルス時間を簡単な手段によって補正す
ることによりエンジンの回転角パルスを修復して、その
回転角パルスを基準として実行される燃料噴射量の制御
の精度を十分に高く維持することができるような、しか
も、パルス割れが1サイクル内に何回繰り返して発生し
ても、それに対して問題なく対応することができるよう
な、改良された電子制御ディーゼルエンジンの燃料噴射
量制御装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、特許請求の範囲における請
求項1に記載された電子制御ディーゼルエンジンの燃料
噴射量制御装置を提供する。
【0012】本発明の電子制御ディーゼルエンジンの燃
料噴射量制御装置は、電気的に開閉制御されるスピル弁
を備えている燃料噴射ポンプのドライブシャフトの回転
角を検出する回転角センサと、スピル弁のための制御信
号を出力する電子式制御装置とを備えており、この電子
式制御装置は、回転角センサが出力する回転角パルスの
パルス時間のうちで、スピル弁開弁前の1個のパルスの
パルス時間と、スピル弁開弁時の1個のパルスのパルス
時間と、スピル弁開弁後の1個のパルスのパルス時間を
算出する算出手段と、1個の回転角パルスが入力される
度にインクリメントされ、1サイクルが終了した時にク
リアされるパルスカウンタと、スピル弁の次回の開弁時
刻を算出するスピル弁開弁時刻算出手段と、1サイクル
が終了した時点におけるパルスカウンタの計数値のずれ
から回転角パルスにおけるパルス割れの有無を判定する
判定手段と、回転角パルスにパルス割れがあると判定さ
れた時に、パルス割れによって短くなったパルスのパル
ス時間の代わりに、スピル弁開弁前の1個のパルスのパ
ルス時間に対して所定の補正係数を乗算することによっ
て得られる補正値を算出するパルス時間の補正手段とを
備えている。
【0013】従って、回転角センサが検出する回転角パ
ルスにパルス割れが生じたことが検知された時には補正
手段が作動して、パルス割れによって短くなったパルス
のパルス時間の代わりに、健全なパルス時間であるスピ
ル弁開弁前の1個のパルスのパルス時間に対して所定の
補正係数を乗算して、適正な補正値を算出するので、次
回のスピル弁開弁時刻は、補正係数の乗算という簡単な
方法で補正された前回のパルス時間の補正値に基づい
て、スピル弁開弁時刻算出手段によって容易に算出され
るので、回転角パルスのパルス割れによる悪影響が簡単
に除去されて、適正な燃料噴射量が得られることによ
り、ディーゼルエンジンは安定に運転されるために、エ
ンジンストール等の問題を避けることができる。
【0014】本発明においては、補正手段に予め設定し
て使用する補正係数を、具体的に、ディーゼルエンジン
の回転数と、例えば外気温度、冷却水温度、或いは燃料
温度のような環境温度とをパラメータとして変化する関
数として、2次元マップの形で設定することができる。
本発明においては更に、ディーゼルエンジンの負荷をも
パラメータの1つに加えて、3次元マップの形で設定し
てもよい。それによって算出されるスピル弁開弁時刻の
精度が一層高くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】図5に本発明の電子制御ディーゼ
ルエンジンの燃料噴射量制御装置のシステム構成を例示
する。図5は簡略化して示されているが、構成部分の詳
細な構造は前述の3件の従来技術におけるものと大同小
異であるから、それらの説明を参照することができる。
図5に略示した電子式制御装置(ECU)1は、通常の
電子式制御装置と同様にCPU,ROM,RAMや入出
力回路等から構成されている。対象となるディーゼルエ
ンジン(図示しない)の各気筒に対する燃料噴射量の制
御は、燃料噴射ポンプ2に付設された電磁スピル弁3を
ECU1によって開閉させることにより、燃料噴射ポン
プ2の図示しないプランジャによって加圧される高圧室
の燃料圧力を制御して行われる。図示実施例における燃
料噴射ポンプ2は所謂分配型のものであって、単一の高
圧室において単一のプランジャによって高圧に加圧され
る燃料が、プランジャの回転によって図示しない各気筒
の燃料噴射弁へ順次に供給(分配)されるようになって
いる。
【0016】燃料噴射量を制御する電磁スピル弁3は、
ECU1から出力される制御信号を受けて作動するドラ
イバ(EDU)4によって電気的に駆動される。図示実
施例の場合、燃料噴射ポンプ2のドライブシャフト5に
は、それと一体的に回転するように歯車状のパルサ6が
取り付けられており、パルサ6の外周面の一部に対向す
るように電磁式ピックアップ等からなる回転角センサ7
が固定されていて、回転角センサ7が出力するパルス状
の回転角信号がECU1へ入力される。この場合、ドラ
イブシャフト5には、それを回転駆動するためにエンジ
ンのクランク軸等が連結されているので、回転角センサ
7は燃料噴射ポンプ2のドライブシャフト5のみなら
ず、エンジンのクランク軸の回転角をも検出することに
なるので、回転角センサ7をNEセンサ7と略称すると
共に、その出力信号である回転角パルスをNEパルスと
略称することにする。従って、パルサ6とNEセンサ7
は、ドライブシャフト5の代わりに、図示しないエンジ
ンのクランク軸やカム軸等に設けられていてもよい。
【0017】ドライブシャフト5に取り付けられた歯車
状のパルサ6には位置の基準となる欠歯部8が設けられ
ている。欠歯部8は、例えばパルサ6の外周を4等分す
るように、相互に90°の角度をなす位置に設けられ
る。欠歯部8は、ECU1がそれを正確に認識すること
ができるように、例えば歯1個分が欠如している長い谷
の部分と、それに隣接する回転方向の前方位置に形成さ
れた谷1個分が欠如している長い山(歯)の部分とから
なっている。従って、パルサ6がドライブシャフト5
(従って、エンジンのクランク軸)と共に回転すると
き、NEセンサ7が出力するNEパルスは、パルス割れ
が生じていない正常な状態において図5の下段に例示し
たような形状のパルス列となる。NEパルスにおける
8’はパルサ6の欠歯部8に対応して出力される特別の
信号である。パルサ6の隣接する2つの欠歯部8の間に
形成される通常の形状の歯の数は例えば13個である。
それらに対応して、図5の下段に示すNEパルスは、2
つの欠歯部対応パルス8’の間に通常の歯の形をした山
とそれに続く谷からなるパルスが13個現れている。
【0018】なお、図5において、9は燃料の温度を検
出する燃温センサ、10はエンジンの冷却水の温度を検
出する水温センサを示しており、それらが出力する信号
がECU1へ入力される。また、ECU1にはその他の
情報11がセンサ類やスイッチ類等から入力されると共
に、演算結果としての制御信号の1つが電磁スピル弁3
のためのEDU4へ出力される。また、その他の機器へ
供給されるその他の制御信号12等もまたECU1から
出力される。
【0019】図2は、図5の下段に示したものと同様
に、パルサ6に対応するNEセンサ7によって検出され
た、パルス割れが生じていない正常な状態におけるNE
パルスと、電磁スピル弁3を作動させるためにECU1
からEDU4へ供給されるスピル弁制御信号との関係を
例示したタイムチャートである。スピル弁制御信号は、
1つの燃料噴射弁の燃料噴射開始時期に立ち上がって電
磁スピル弁3を閉弁させることにより、図示しないプラ
ンジャによって加圧される高圧室の燃料を高圧に維持
し、その燃料噴射弁からの燃料噴射を開始させる。
【0020】このスピル弁閉弁時刻、従って燃料噴射開
始時期は、図示例においてはパルス番号(ECU1内の
パルスカウンタの計数値CNIRQ)が8のパルスの山
の略中程となっている。また、同じスピル弁制御信号
は、1つの燃料噴射弁の燃料噴射終了時期に立ち下がっ
て電磁スピル弁3を開弁させることにより、高圧室の燃
料を図示しない低圧の燃料室へスピルさせて、高圧室の
燃料圧力を低下させることにより燃料噴射を終了させ
る。このスピル弁開弁時刻、即ち燃料噴射終了時期は、
図示例においてはパルス番号が10のパルスの谷の略中
程となっている。
【0021】従って、スピル弁制御信号が立ち上がるス
ピル弁閉弁時刻と、スピル弁制御信号が立ち下がるスピ
ル弁開弁時刻との間がスピル弁閉弁期間となって、この
期間が燃料の噴射期間に対応し、その期間の長さが燃料
噴射量の大きさを決定することになる。一般にプランジ
ャのリフトが未だ小さくて高圧室の圧力が十分に上昇し
ていない時期となるスピル弁閉弁時刻は、燃料噴射量に
及ぼす影響が小さいので重要性は乏しいが、燃料噴射の
終了時期であるスピル弁開弁時刻には高圧室の圧力が高
くなっているため、スピル弁開弁時刻の僅かなずれによ
っても燃料噴射量に大きな差を生じるのでスピル弁開弁
時刻は非常に重要である。
【0022】このように、スピル弁開弁時刻はスピル弁
閉弁時刻よりも重要であるが、スピル弁開弁時刻の適正
な制御を行う本発明の制御装置における制御の手法を説
明するために、図2のように正常な形のNEパルスが生
じている場合に限らず、後述のようにパルス割れが生じ
ている図3に示す場合をも含めて、スピル弁開弁時刻が
属しているパルスから見て1つ前のパルス(図示例の場
合は番号9のパルス)のパルス時間(山と谷を含む波
長)をTS1と定義し、スピル弁開弁時刻そのものが属
しているパルス(図示例の場合は番号10のパルス)の
パルス時間をTS2と定義すると共に、スピル弁開弁時
刻が属しているパルスから見て1つ後のパルス(図示例
の場合は番号11のパルス)のパルス時間をTS3と定
義する。
【0023】ECU1は、パルサ6の欠歯部8に対応し
てNEセンサ7が発生する欠歯部対応パルス8’を検知
してカウンタの計数値CNIRQをクリアし、前回のス
ピル弁開弁時刻の情報に基づいて今回のスピル弁開弁時
刻(TSPi-1 )が属するパルスのパルス数(今回CA
NGAi-1 )を決定し、カウンタはそのパルス数に向か
って改めて0からパルス数のカウントを開始する。従っ
て、パルスが検出される度にカウンタの計数値CNIR
Qが1づつインクリメント(カウントアップ)される。
そして、計数値が目標のパルス数(今回CANGA
i-1 )に達した時点から、今回の余り角(QANGRM
i-1 )に相当する短い時間、即ち今回のスピル弁開弁時
刻(TSPi-1 )が経過した時点においてEDU4を介
して電磁スピル弁3を開弁させる。
【0024】次回(次の気筒)のスピル弁開弁時刻(T
SPi )は、今回のスピル弁開弁時刻前後の3個のパル
スのパルス時間TS1,TS2,TS3に基づいて予め
決定される。次回のNEパルスに属するいずれかのパル
スにパルス割れが生じるか否か、パルス割れが生じた場
合にそれが何個であるかというようなことは、実際に次
回のサイクルが終了して欠歯部対応パルス8’が検知さ
れた時に、それまでに実際に計数されたパルス数と、図
2に示すような正常なパルス数とを比較しなければ判ら
ないから、次回のスピル弁開弁時刻(TSPi )は今回
のスピル弁開弁時刻(TSPi-1 )のデータに基づいて
設定する他はない。ところが、図3に示すように、その
データであるパルス時間TS2,TS3にパルス割れが
生じることによって、パルス時間TS2或いはTS3が
短くなると、次回のスピル弁開弁時刻も早くなって、ス
ピル弁閉弁期間が図3のスピル弁制御信号に破線で減少
分を例示したように短くなり、その結果として燃料噴射
量が減少してエンジン回転数が低下し、エンジンストー
ルを招く可能性が生じる。
【0025】そこで、図示実施例の制御装置において
は、パルス割れによって短くなったスピル弁開弁時刻前
後のパルス時間TS2及び(或いは)スピル弁開弁後の
パルス時間TS3を補正して、それらの値を本来あるべ
き値に近づけることにより、それらに基づいて算出され
る次回のスピル弁開弁時刻(TSPi )の精度を向上さ
せて、適正な燃料噴射量が実現されるようにするのであ
る。
【0026】電磁スピル弁3の開弁時に発生するスピル
反力によってNEセンサ7の出力信号にノイズが加わる
と、ノイズによってNEパルスに図3の(1)及び
(2)に例示したようなパルス割れが発生する。図3の
(1)は、スピル弁開弁時刻が属しているパルス10の
パルス時間TS2にノイズによるパルス割れが生じた例
を示している。この場合はパルス10の谷部に短時間の
パルス11が立ち上がるので、図2に示すように本来は
パルス番号が11であったものがずれてパルス12とな
る。また、それ以降のパルスもパルス番号がずれて、パ
ルス12が13になるというように、本来のパルス番号
に1を加えた番号を有するものとなる。そして、パルス
10が新たな短いパルス10と短いパルス11の2個に
分割された形になるので、パルス時間TS2及びTS3
の双方が短くなる。その後の新たなパルス12の長さは
元のパルス11と同じであるが、パルス番号が11から
12に変わっているので、ECU1のカウンタはこれを
パルス12として計数する。
【0027】図3の(2)は、スピル弁開弁後のパルス
11のパルス時間TS3にノイズによるパルス割れが生
じた例を示している。この場合はパルス番号が11であ
るパルスのパルス時間が短くなり、割れたパルス11の
残りが短いパルス12となるので、その後に続く各パル
スは、図2に示すように本来はパルス12であるべきも
のがパルス13になるというように、パルス番号が増大
する方向にずれる。もっとも、このようなパルス番号の
ずれは無限に続く訳ではなく、NEセンサ7がパルサ6
の次の欠歯部8を検出した時にECU1内のカウンタの
計数値CNIRQがリセット(クリア)されて、次のパ
ルス番号を0にするので、パルス番号だけは正しい数字
に戻る。
【0028】このようにして、パルス割れが1回生じる
度にパルス数が1個ずつ増加するので、パルス割れが生
じたパルス以後のそれぞれのパルスについてECU1が
カウンタの計数値に基づいて認識するパルス番号の数字
は、本来の番号の数字よりもパルス割れの回数だけ大き
くなって行く。
【0029】前述のように、ECU1は今回のスピル弁
開弁時刻に関連するパルス時間TS1,TS2,及びT
S3に基づいて演算を行い、次回のスピル弁開弁時刻を
算出するように構成されているので、ECU1において
検知された今回のパルス時間TS2或いはTS3の値が
前述のようにパルス割れ等によって短くなると、次回の
スピル弁開弁時刻が、図3のスピル弁制御信号に破線に
よって示した分だけ、本来の狙いの位置よりも早くなる
ため、次回の燃料噴射量が誤って減少することになる。
【0030】燃料噴射装置は、前回のスピル弁開弁時刻
に基づいて予め決定されたスピル弁開弁時刻が来た時
に、スピル弁制御信号が立ち下がって電磁スピル弁3を
開弁させることにより、燃料噴射が終了するように構成
されているので、パルス割れによってパルス番号がずれ
ることにより、ECU1が狙いのパルスよりも早く現れ
る誤ったパルスを基準としてスピル弁開弁時刻が算出さ
れるので、燃料噴射時間が短くなって1回の燃料噴射量
が適正値よりも少なくなる結果、エンジン回転数が落ち
込んでエンジンストールが起こるというような問題を生
じる。
【0031】この問題を解決するために、図示実施例の
制御装置においては、欠歯部対応パルス8’が検出され
る各サイクルの終わりにおいて、パルス数の計数値CN
IRQを図2のようにパルス割れがなくて正常な場合の
パルス数と比較する。もし、計数値CNIRQの方が大
きい場合には、パルス割れによってパルス数が増加した
ものと考えられるから、スピル弁開弁時のパルス時間T
S2及びスピル弁開弁後のパルス時間TS3の少なくと
も一方が短くなっている筈である。そこで、この短くな
ったパルス時間TS2,TS3を正常な長さに補正する
ために、パルス割れの恐れが少ないことから通常は健全
なパルス時間、即ち、スピル弁開弁前のパルス時間TS
1に対して、予め設定された補正係数をそれぞれ乗算す
ることによって、簡単にTS2,TS3の補正値を算出
する点に本発明の特徴がある。
【0032】図4はそれを図3の(1)の場合について
例示したものであって、パルス割れによって短くなった
実際のパルス時間TS2又はTS3に所定の補正係数R
TOTS2又はRTOTS3を乗算し、TS2=TS1
×RTOTS2TS3=TS2×RTOTS3として算
出される値を次回のスピル弁開弁時刻TSPi を算出す
るためのデータとして使用する。それによってTS2,
TS3の値が正常な補正値となり、次回のスピル弁開弁
時刻が破線の位置から実線の位置へ移動するので、スピ
ル弁閉弁期間が必要な量だけ延長されて適正な燃料噴射
量が得られる。
【0033】この場合は、TS2,TS3のいずれにパ
ルス割れが生じているかを判定する必要がある。その判
定によって、パルス割れにより短くなったパルス時間が
TS2及びTS3の双方か、或いはTS3のみであると
いうことが判明するから、短くなったパルス時間にの
み、それに代えて補正値が適用される。
【0034】図示実施例において、TS2及びTS3の
補正値を算出するために用いられる補正係数RTOTS
2及びRTOTS3は、いずれも図6の(a)から
(c)の線図に例示したような内容のマップからECU
1によって読み取られる。補正係数を示すこれらの線図
は、いずれも実験に基づいて、エンジン回転数と環境温
度(外気温度、冷却水温度、或いは燃料温度のいずれ
か)をパラメータとして予め決定され、ECU1のRO
Mに格納されている。なお、これらの線図において、横
軸はエンジン回転数(rpm)の値を、縦軸は補正係数
RTOTS2及びRTOTS3の値を示しており、補正
係数RTOTS2の変化は実線によって、補正係数RT
OTS3の変化は破線によって示しているが、これらの
補正係数は前述の関係からそれぞれ次のように時間比率
TS2/TS1及びTS3/TS2として表すことがで
きるから、縦軸はこれらの時間比率を示すものでもあ
る。RTOTS2=TS2/TS1RTOTS3=TS
3/TS2
【0035】なお、補正係数を算出するためのマップ
は、図6の(a)から(c)に例示したような2次元マ
ップに限らず、例えば、パラメータとして更にエンジン
の負荷等を加えた3次元マップとすることができる。こ
のマップを使用すれば、スピル弁開弁時刻の設定の精度
を更に向上させることができる。これらのマップは、い
ずれも実験に基づいて作成することができる。
【0036】次に、図示実施例のECU1において実行
される制御の手順と、その特徴であるスピル弁開弁時の
パルス時間TS2及びスピル弁開弁後のパルス時間TS
3の補正等について、その詳細を図1のフローチャート
を使用して説明する。なお、図1のフローチャートの一
部は、後に図7として示すフローチャートによって更に
詳細に説明する。
【0037】先ず、図示実施例のECU1によって実行
される制御の手順の全体の流れを図1に示す。このルー
チンプログラムはエンジンの運転中において、例えば、
エンジン運転用の図示しないエンジンECUが実行する
メインルーチンプログラムに対して、所定の短時間毎に
割り込むことによって実行される。ステップ100にお
いて図1のプログラムがスタートすると、まずステップ
110においてNEセンサ7がパルサ6の欠歯部8を検
出したか否かが判定される。検出されない時はステップ
170へ進んでこのルーチンを終了する。
【0038】ステップ110において欠歯部8が検出さ
れた(YES)と判定された時は、NEパルスカウンタ
の計数値CNIRQが正常な値であるか否かが判定され
る。図2のようにパルス割れが発生していない正常な状
態においては、ECU1内のカウンタは、パルサ6の1
サイクルが終わった時にパルサ6の1サイクル分の歯数
と同じ数を計数しているから、この歯数が正常値とな
る。従って、計数値CNIRQがこの正常値よりも多い
時はNEパルスにパルス割れが生じたものと判定され
る。もし計数値が正常値よりも2個多い時は、前述のよ
うな理由によって、1サイクルに2回のパルス割れがあ
ったと判定することができる。
【0039】ステップ120においてYES(パルス割
れがない)と判定された時は、ステップ130へ進んで
TS1,TS2,TS3の正常値を算出するが、ステッ
プ120においてNO(パルス割れがある)と判定され
た時はステップ140へ進んで、その場合に適合する補
正係数RTOTS2,RTOTS3の値を、予めROM
に設定されているマップから読み取る。
【0040】次にステップ150へ進み、パルス時間T
S2,TS3のいずれにパルス割れが生じたかを判定す
る。判定のための条件式としては、例えば(TS1)−
TS3>TS2を用いることができる。この条件式は、
図3(1)のようにパルス時間TS2にパルス割れが生
じた場合はTS2,TS3の双方が短くなって、それら
の和が概ねTS1と同程度の長さになるのに対して、パ
ルス時間TS3にパルス割れが生じた場合はTS3のみ
が短くなるので、TS2とTS3の和をTS1と比較す
ることによって、TS2,TS3のいずれにパルス割れ
が生じたかを判定することができるからである。
【0041】ステップ150においてYESであればT
S2にパルス割れが生じていると判定することができ
る。また、TS2,TS3の双方にパルス割れが生じて
いる時も判定はYESとなる。この場合はステップ16
0へ進み、TS1,TS2,TS3の補正値を算出す
る。TS1は補正の必要がないが、TS2及びTS3に
はそれぞれ先に読みだした補正係数RTOTS2,RT
OTS3を乗算して、パルス割れがないのと同じ適正な
パルス時間を算出する。
【0042】ステップ150の判定がNOとなるのは、
図3の(2)に示したように、パルス時間TS3のみに
パルス割れが生じている場合である。この場合はステッ
プ170へ進み、TS1とTS2は健全であるから、T
S3のみに補正係数RTOTS2を乗算して適正な値を
求める。このようにパルス割れがあるか否かによって必
要な処理が行われて、適正なTS1,TS2,TS3が
算出されるから、ステップ180へ進んで、それらのパ
ルス時間に基づいて次回のスピル弁開弁時期を算出す
る。
【0043】図1に示す実施例のメインルーチンのステ
ップ180における次回のスピル弁開弁時期の演算は、
具体的な例として、図7のフローチャートに示すような
手順によって実行することができる。パルスカウンタの
計数値CNIRQが今回のスピル弁開弁パルス数(CA
NGAi-1 )と等しくなった時(図1のステップ110
の判定がYESとなった時)に、図1の各ステップ13
0,160,170に示す処理のいずれかを実行するこ
とによって、正常なものはそのまま、パルス割れがある
ものには所定の補正係数を乗算するという簡単な演算に
よって、いずれも適正なパルス時間TS1,TS2,T
S3がRAMに記憶されているから、この場合は、まず
ステップ210においてそれらの値を読み込む。
【0044】その後にステップ220へ進んで、次回の
スピル弁開弁時におけるパルスのパルス時間TS2’を
算出する。具体的には、前のステップ210においてメ
モリ(RAM)に格納された3個のパルスのパルス時間
TS1,TS2,TS3のそれぞれにスピル補正項(M
QTSA)を乗算する。更に、それらの積の値のいずれ
かを運転条件に応じて選択して、それを次回のスピル弁
開弁時のパルス時間TS2’とする。このスピル補正項
(MQTSA)は、エンジン回転数の回転変動の大きさ
等をパラメータとするマップとして予めROMの中に設
定されている。この手法そのものは公知であるからマッ
プ等は図示していない。
【0045】次のステップ230においては次回のスピ
ル弁開弁時刻TSPi を算出する。次回のスピル弁開弁
時刻TSPi は、パルスカウンタの計数値CNIRQが
次回のスピル弁開弁パルス数(CANGAi )と等しく
なった時を基準として、更にドライブシャフト5が予め
決定された余り角(QANGRAi )の分だけ回転した
時として設定されているので、次回のスピル弁開弁時刻
TSPi は、ドライブシャフト5が次回の余り角(QA
NGRAi )の分だけ回転するのに要する時間と同じで
ある。従って、次回のスピル弁開弁時刻TSPi は、例
えば、次のような計算によって算出することができる。 TSPi =QANGRAi /11.25×TS2’
【0046】次に、ステップ240へ進んで、パルスカ
ウンタの計数値CNIRQが、先に算出して設定した次
回のスピル弁開弁パルス数(CANGAi )に達したか
否かが判定される。未だ達していない(NO)時は同じ
判定を繰り返して、パルスカウンタを常時チェックす
る。YES(設定されたパルス数に達した)になった時
はステップ250へ進み、次回のスピル弁開弁時期をC
ANGAi +TSPi としたのち、ステップ260にお
いて、そのスピル弁開弁時期にスピル弁制御信号をOF
Fとして電磁スピル弁3を開弁させ、次回の燃料噴射を
終了させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置が実行する制御の手順を示す
フローチャートである。
【図2】パルス割れのない正常な運転状態において検出
される回転角パルスを例示するタイムチャートである。
【図3】(1)及び(2)は、いずれもパルス割れが生
じた状態において検出される回転角パルスを例示するタ
イムチャートである。
【図4】パルス割れが生じている状態において、本発明
の制御装置によって補正する部分と手法を示すタイムチ
ャートである。
【図5】本発明の制御装置の全体構成を概念的に示すブ
ロック図である。
【図6】(a)ないし(c)は、本発明において設定さ
れる補正係数のマップの内容を例示する線図である。
【図7】図1に示すフローチャートの一部を詳細に例示
するフローチャートである。
【符号の説明】
1…電子式制御装置(ECU) 2…燃料噴射ポンプ 3…電磁スピル弁 4…ドライバ(EDU) 5…ドライブシャフト 6…パルサ 7…回転角センサ(NEセンサ) 8…欠歯部 8’…欠歯部対応パルス 9…燃温センサ 10…水温センサ TS1…スピル弁開弁前の1パルスのパルス時間 TS2…スピル弁開弁時の1パルスのパルス時間 TS2’…次回のスピル弁開弁時の1パルスのパルス時
間 TS3…スピル弁開弁後の1パルスのパルス時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 59/36 F02M 59/36 Fターム(参考) 3G060 AC10 BA19 CA01 DA06 DA08 FA07 GA03 GA06 GA07 GA08 3G066 AA07 AB02 AD12 BA00 BA29 BA33 CA20U CD26 CE22 DA01 DC05 DC09 DC13 DC14 DC15 3G301 HA02 JA04 JA31 LB15 LB16 MA11 MA18 NB14 NE23 PA10Z PB01Z PE01Z PE03Z PE08Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に開閉制御されるスピル弁を備え
    ているディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプと、 前記燃料噴射ポンプを回転駆動するためのドライブシャ
    フトの回転角を検出する回転角センサと、 少なくとも前記回転角センサの出力信号を受け入れて、
    前記スピル弁のための制御信号を出力する電子式制御装
    置とを備えており、 更に、前記電子式制御装置は、 前記ドライブシャフトの回転に同期して前記回転角セン
    サが出力する回転角パルスのパルス時間のうちで、少な
    くともスピル弁開弁前の1個のパルスのパルス時間と、
    スピル弁開弁時の1個のパルスのパルス時間と、スピル
    弁開弁後の1個のパルスのパルス時間を算出する算出手
    段と、 1個の回転角パルスが入力される度にインクリメントさ
    れ、1サイクルが終了した時にクリアされるパルスカウ
    ンタと、 前記スピル弁の次回の開弁時刻を算出するスピル弁開弁
    時刻算出手段と、 1サイクルが終了した時点における前記パルスカウンタ
    の計数値のずれから、前記回転角センサによって検出さ
    れた回転角パルスにおけるパルス割れの有無を判定する
    判定手段と、 前記回転角センサによって検出された今回の回転角パル
    スにパルス割れがあると前記判定手段によって判定され
    た時に、次回の開弁時刻を算出する前記スピル弁開弁時
    刻算出手段における演算の基礎とするために、前記算出
    手段によって算出された前記パルスのパルス時間のうち
    で、パルス割れによって短くなったパルスのパルス時間
    の代わりに、スピル弁開弁前のパルスのうちの任意の1
    個のパルスのパルス時間に対して所定の補正係数を乗算
    することによって得られる補正値を算出するパルス時間
    の補正手段とを備えていることを特徴とする、電子制御
    ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記所定の補正係数
    が、少なくとも前記ディーゼルエンジンの回転数と環境
    温度とをパラメータとして変化する関数として予め設定
    されていることを特徴とする、電子制御ディーゼルエン
    ジンの燃料噴射量制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記所定の補正係数
    が、更に前記ディーゼルエンジンの負荷をもパラメータ
    として設定されていることを特徴とする、電子制御ディ
    ーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置。
JP2000388993A 2000-12-21 2000-12-21 電子制御ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置 Pending JP2002188497A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000388993A JP2002188497A (ja) 2000-12-21 2000-12-21 電子制御ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000388993A JP2002188497A (ja) 2000-12-21 2000-12-21 電子制御ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002188497A true JP2002188497A (ja) 2002-07-05

Family

ID=18855635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000388993A Pending JP2002188497A (ja) 2000-12-21 2000-12-21 電子制御ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002188497A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100916464B1 (ko) * 2008-06-18 2009-09-08 현대자동차주식회사 차속 보상 산출 장치 및 그 동작 방법
US9188470B2 (en) 2010-07-30 2015-11-17 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Thermal flow meter

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100916464B1 (ko) * 2008-06-18 2009-09-08 현대자동차주식회사 차속 보상 산출 장치 및 그 동작 방법
US9188470B2 (en) 2010-07-30 2015-11-17 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Thermal flow meter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7640907B2 (en) Apparatus and method for controlling internal combustion engine
JP4636564B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP4785204B2 (ja) エンジン点火制御装置
US20140041439A1 (en) Knock control apparatus for an internal combustion engine
JP2000018078A (ja) コモンレール圧力の圧力降下開始時期特定方法,並びにエンジンの燃料噴射方法及びその装置
EP1450024B1 (en) Method for setting a knock determination period in an internal combustion engine, method for setting a fuel injection timing in an internal combustion engine, and control apparatus for an internal combustion engine
JPS61286541A (ja) 燃料噴射ポンプの燃料噴射進角制御装置
US6298830B1 (en) Method of jetting high-pressure fuel and apparatus therefor
JP2001123871A (ja) ディーゼルエンジンの制御装置
JP2004100697A (ja) 圧縮機を備えた内燃機関の運転方法
JP2002188497A (ja) 電子制御ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置
JP2003286889A (ja) 燃料圧力および/または噴射される燃料量を求める方法および装置、コンピュータプログラムプロダクトおよびデジタルメモリ媒体
JPH09144583A (ja) 燃料噴射時期制御装置
JP2008202593A (ja) 燃料噴射制御装置
US6946830B1 (en) Apparatus for detecting rotation angular positions of a rotor
JP2000192842A (ja) 内燃機関の燃料調量制御方法および制御装置
JP4466510B2 (ja) 車両用トルク制御装置
US6766242B2 (en) Engine control apparatus
JP2015001200A (ja) 車両用電子制御装置および車両用電子制御方法
KR100456891B1 (ko) 디젤 엔진의 엔진 회전수 산출 방법
JP4541875B2 (ja) エンジンの制御装置
JPH0718379B2 (ja) 内燃機関の回転センサ
JP4022841B2 (ja) 電子制御ディーゼルエンジンの噴射量制御方法
KR102541073B1 (ko) 인젝터 분사노즐 열림시기 검출 장치 및 방법
JPS59120778A (ja) デイ−ゼルエンジンの燃料噴射時期検出方法