JP2002187346A - インクジェット記録要素および印刷方法 - Google Patents

インクジェット記録要素および印刷方法

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JP2002187346A
JP2002187346A JP2001358927A JP2001358927A JP2002187346A JP 2002187346 A JP2002187346 A JP 2002187346A JP 2001358927 A JP2001358927 A JP 2001358927A JP 2001358927 A JP2001358927 A JP 2001358927A JP 2002187346 A JP2002187346 A JP 2002187346A
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、改良されたインク吸収速度
およびインク吸収度を提供するインクジェット記録要
素、印刷された際に優秀な画質を有する受容層を有する
インクジェット記録要素、印刷画像が改良された耐水堅
牢性を有する受容層を有するインクジェット記録要素、
支持体が非多孔質もしくは高度に耐水性である場合にも
改良されたインク吸収度および乾燥速度を有するインク
ジェット記録要素、または上述の要素を使用する印刷方
法を提供することである。 【解決手段】 支持体上に、順に、a)親水性の液体吸
収層、およびb)インクジェット画像を保持することが
可能な画像受容層を担持している支持体を含んでなるイ
ンクジェット記録要素であって、前記画像受容層が、水
不溶性ポリマーと吸水性ポリマーとの混合物の開放気孔
膜を含有しており、前記混合物が、前記吸水性ポリマー
を少なくとも25質量%含有している記録要素並びにその
使用方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録要素に、より詳細には、多孔質インクジェット記録要
素および当該要素を使用する印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的なインクジェット記録システムま
たはインクジェット印刷システムにおいては、インク液
滴が、記録要素または記録媒体に向かってノズルから高
速で噴射され、媒体上に画像を生ずる。インク液滴(ま
たは記録液体)は、一般に、染料または顔料などの記録
薬剤および大量の溶媒を含んでなる。溶媒(またはキャ
リア液体)は、概して、水、一価アルコール、多価アル
コールまたはそれらの混合物などの有機材料から作られ
ている。
【0003】インクジェット記録要素は、概して、少な
くとも一方の表面に、インク受容層または画像形成層を
担持している支持体を含んでなる。このインク受容層
は、毛管作用によってインクを吸い込む多孔質層、また
は膨潤してインクを吸収するポリマー層のいずれかであ
る。
【0004】インクジェット記録要素上への印刷によっ
て調製されるインクジェットプリントは、環境劣化を受
けやすい。それらは、水による滲み(smearing)および光
退色に対してとりわけ脆弱である。例えば、インクジェ
ット用染料は水溶性であるので、像形成後の受容体と水
が接触すると、インクジェット用染料が画像層中のそれ
らの位置から移動する場合がある。高度に膨潤可能な親
水性層は、乾燥するのに、望ましくないほどに長い時間
がかかり、印刷速度を低下させる場合があり、水と接触
させたままで放置すると溶解して、印刷画像が破壊され
るであろう。多孔質層は、インク用ベヒクルの吸収を速
めるけれども、光沢が不十分であり、光退色が酷いとい
う欠点を有することが多い。また、多孔質層は、亀裂を
伴わずに塗布することが困難である。インク受容層のた
めの支持体は、概して、多孔質または非多孔質のいずれ
かである。インク受容層のための支持体が多孔質である
場合には、支持体自体が、水、溶媒、および湿潤剤など
の非像形成インク成分を吸収することができるので、イ
ンク受容層の厚みを最小化することができる。しかしな
がら、支持体自体が非多孔質である場合には、印刷時の
染料の滲みによる画像の劣化を防止するためには、イン
ク受容層の厚みが、すべてのインクを迅速に吸収するの
に十分厚くなければならない。
【0005】欧州特許第 940,427号明細書には、疎水性
ポリマーおよびN-ビニルピロリドンの第2の親水性ポリ
マーまたはコポリマーが特定の溶媒系に溶解され、部分
的に乾燥され、そして次に洗浄されて、上記第2のポリ
マーの少なくとも50質量%が抽出される、インクジェッ
ト記録要素のための微孔質フィルを製造するための方法
が開示されている。上記疎水性ポリマーの上記第2の親
水性ポリマーに対する量は、2:1〜1:3であると述
べられている。また、この参考文献には、上記ポリマー
混合物に媒染剤を添加することも開示されている。しか
しながら、この参考文献には、液体吸収層を使用されて
いないので、上記要素は、限られたインク吸収度しか有
していないという点に問題がある。
【0006】米国特許第 4,785,313号および同 4,832,9
84号の各明細書には、支持体に隣接する層が画像受容層
であり、最外層がインク移送層である2層インクジェッ
ト受容要素が開示されている。しかしながら、この受容
要素には、インク保持層が上記インク移送層の下にあ
り、このために、光が散乱されて光学濃度が低下すると
いう事実に起因する問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、改良
されたインク吸収速度およびインク吸収度を提供するイ
ンクジェット記録要素を提供することである。本発明の
もう1つの目的は、印刷された際に優秀な画質を有する
受容層を有するインクジェット記録要素を提供すること
である。本発明のさらにもう1つの目的は、印刷画像が
改良された耐水堅牢性を有する受容層を有するインクジ
ェット記録要素を提供することである。本発明のまださ
らにもう1つの目的は、支持体が非多孔質または高度に
耐水性である場合にも改良されたインク吸収度および乾
燥速度を有するインクジェット記録要素を提供すること
である。本発明のまださらにもう1つの目的は、上述の
要素を使用する印刷方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】これらの目的および他の
目的は、支持体上に、順に、 a)親水性の液体吸収層、および b)インクジェット画像を保持することが可能な画像受
容層 を担持している支持体を含んでなるインクジェット記録
要素であって、上記画像受容層が、水不溶性ポリマーと
吸水性ポリマーとの混合物の開放気孔膜を含有してお
り、上記混合物が、上記吸水性ポリマーを少なくとも25
質量%含有している記録要素を含む本発明によって達成
される。
【0009】本発明の使用により、改良されたインク吸
収速度および吸収度を提供し、印刷時に優秀な画質およ
び改良された耐水堅牢性を有する記録要素が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のもう1つの態様は、 A)ディジタルデータ信号に応答するインクジェットプ
リンターを用意する工程、 B)上記プリンターに、上述のインクジェット記録要素
を装填する工程、 C)上記プリンターに、インクジェットインク組成物を
装填する工程、並びに D)上記ディジタルデータ信号に応答して上記インクジ
ェットインクを使用して上記インクジェット記録要素上
に印刷する工程、 を含むインクジェット印刷方法に関する。
【0011】本発明の画像受容層が十分に多孔質である
ためには、乾燥転相の既知の技法に従って、溶液を塗布
および乾燥させる際に開放気孔膜構造が形成されるよう
に、上記水不溶性を溶媒混合物の組み合わせから塗布し
なければならない。好ましい態様において、開放気孔膜
の形成は、上記水不溶性ポリマーに対する良溶媒と貧溶
媒との混合物を使用することによって達成される。この
態様において、貧溶媒は、良溶媒の沸点よりも高い沸点
を有する。溶液を支持体上に塗布またはキャストし、乾
燥させる際に、良溶媒が貧溶媒よりも速く蒸発し、ポリ
マー相が溶媒混合物から分離する際に、層の膜構造が形
成される。良溶媒および貧溶媒を乾燥によって除去する
と開放気孔構造が生ずる。
【0012】本発明の画像受容層において使用すること
ができる水不溶性ポリマーは、例えば、セルロースエス
テル(例えば二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、酢
酸プロピオン酸セルロースまたは酢酸酪酸セルロース、
硝酸セルロース)、ポリアクリレート(例えばポリメタ
クリル酸メチル、ポリメタクリル酸フェニル、およびア
クリル酸またはメタクリル酸とのコポリマー)、もしく
はスルホネート、ポリエステル、ポリウレタン、ポリス
ルホン、尿素樹脂、メラミン樹脂、尿素−ホルムアルデ
ヒド樹脂、ポリアセタール、ポリブチラール、エポキシ
およびエポキシアクリレート、フェノキシ樹脂、ポリカ
ーボネート、酢酸ビニルポリマーおよびコポリマー、塩
化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル−ビニルアルコールコポリマー、塩化ビニル−酢酸
ビニル−マレイン酸ポリマー、塩化ビニル−塩化ビニリ
デンコポリマー、塩化ビニル−アクリロニトリルコポリ
マー、アクリル酸エステル−アクリロニトリルコポリマ
ー、アクリル酸エステル−塩化ビニリデンコポリマー、
メタクリル酸エステル−スチレンコポリマー、ブタジエ
ン−アクリロニトリルコポリマー、アクリロニトリル−
ブタジエン−アクリル酸もしくはメタクリル酸コポリマ
ー、またはスチレン−ブタジエンコポリマーであっても
よい。セルロースエステル誘導体(例えば二酢酸セルロ
ースおよび三酢酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロ
ース、酢酸酪酸セルロース、硝酸セルロース)およびそ
れらの混合物が好ましい。
【0013】本発明の画像受容層において使用すること
ができる吸水性ポリマーは、例えば、ポリビニルピロリ
ドンおよびビニルピロリドン含有コポリマー、ポリエチ
ルオキサゾリンおよびオキサゾリン含有コポリマー、イ
ミダゾール含有コポリマー、ポリアクリルアミドおよび
アクリルアミド含有コポリマー、ポリビニルアルコール
およびビニルアルコール含有コポリマー、ポリビニルメ
チルエーテル、ポリビニルエチルエーテル、ポリエチレ
ンオキシド、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、メチルセルロース、およびそれらの混合物であっ
てもよい。上記の如く、吸水性ポリマーは、前記画像受
容層の少なくとも25質量%の量で存在する。吸水性ポリ
マーが多すぎる(例えば、75質量%よりも多い)と、開
放気孔膜構造が形成されない。吸水性ポリマーが25質量
%未満である場合には、画像濃度が不良となる。
【0014】本発明において有用な親水性の液体吸収層
は、ゼラチン、アセチル化ゼラチン、フタル化ゼラチ
ン、酸化ゼラチン、キトサン、ポリアルキレンオキシ
ド、ポリビニルアルコール、スルホン化ポリエステル、
部分的に加水分解されたポリ (酢酸ビニル/ビニルアル
コール) 、ポリアクリル酸、ポリ1-ビニルピロリドン、
ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリ (2-アクリル
アミド -2-メタンスルホン酸) 、ポリアクリルアミド、
またはそれらの混合物であってもよい。本発明の好まし
い態様において、親水性の液体吸収層はゼラチンであ
る。本発明のもう一つの好ましい態様において、親水性
の液体吸収層は多孔質であり、無機酸化物または有機ポ
リマーなどの微粒子を含んでなる。例えば、多孔質の微
粒子含有層は、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、クレ
ー、シリカ、またはアルミナであってもよい。
【0015】本発明の好ましい態様において、上記親水
性の液体吸収層は、1μm 〜40μmの厚みを有し、上記
画像受容層は、2μm 〜50μm の厚みを有する。
【0016】本発明のもう1つの好ましい態様におい
て、上記画像受容層は、四級化窒素部分を含有している
ポリマーまたはコポリマーを含んでなる媒染剤を少なく
とも7質量%含有している。この媒染剤は、インクジェ
ット画像の定着性を改良し、それにより、耐水堅牢性お
よび滲みを改良するのに役立つ。この媒染剤ポリマー
は、可溶性ポリマーであってもよいし、架橋された分散
微粒子であってもよい。
【0017】本発明において有用な、四級化窒素部分を
含有している媒染剤ポリマーまたはコポリマーは、例え
ば、スチレン系誘導体、アクリレート、イミダゾール、
ビニルピリジンなどの他のコモノマーを含有していても
よい。具体的な媒染剤の例には、ポリ (スチレン-co-1-
ビニルイミダゾール-co-塩化1-ビニル -3-ベンジルイミ
ダゾリウム) 、ポリ (スチレン-co-1-ビニルイミダゾー
ル-co-塩化1-ビニル -3-ヒドロキシエチルイミダゾリウ
ム) 、ポリ (スチレン-co-1-ビニルイミダゾール-co-塩
化1-ビニル -3-ベンジルイミダゾリウム-co-塩化1-ビニ
ル -3-ヒドロキシエチルイミダゾリウム) 、ポリ (塩化
ビニルベンジルトリメチルアンモニウム-co-ジビニルベ
ンゼン) 、ポリ (アクリル酸エチル-co-1-ビニルイミダ
ゾール-co-塩化1-ビニル -3-ベンジルイミダゾリウム)
、またはポリ (スチレン-co-4-ビニルピリジン-co-塩
化4-ヒドロキシエチル -1-ビニルピリジニウム) が含ま
れる。
【0018】本発明の好ましい態様において、上記第四
級窒素部分は、トリメチルビニルベンジルアンモニウ
ム、ベンジルジメチルビニルベンジルアンモニウム、ジ
メチルオクタデシルビニルベンジルアンモニウム、1-ビ
ニル -3-ベンジルイミダゾリウム、1-ビニル -3-ヒドロ
キシエチルイミダゾリウム、または4-ヒドロキシエチル
-1-ビニルピリジニウムの塩である。使用することがで
きる好ましい対イオンには、塩化物または米国特許第
5,223,338号、同 5,354,813号、および同 5,403,955号
の各明細書において開示されている他の対イオンが含ま
れる。また、本発明において有用な親水性の液体吸収層
が媒染剤ポリマーを含有していてもよい。
【0019】上記水不溶性ポリマーに対する良溶媒およ
び貧溶媒の選択は、ポリマーの具体的な選択によって有
効に決定されるであろう。本発明において使用すること
ができる良溶媒には、アルコール(例えばメタノール、
エタノール、n-プロピルアルコール、イソプロピルアル
コール、イソブチルアルコール)、 Dowanol(商標)溶
媒、グリコール、ケトン(例えばアセトン、2-ブタノ
ン、3-ペンタノン、シクロペンタノン、およびシクロヘ
キサノン)、酢酸エチル、アセト酢酸メチル、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、
塩素化溶媒(例えば塩化メチレン、クロロホルム、四塩
化炭素、およびジクロロエタン)、ヘキサン、ヘプタ
ン、シクロペンタン、シクロヘキサン、トルエン、キシ
レン、ニトロベンゼン、およびそれらの混合物が含まれ
る。
【0020】本発明において使用することができる貧溶
媒は、例えば、アルコール(例えばエタノール、n-プロ
ピルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチル
アルコール、2-メチル -2,4-ペンタンジオール)、およ
び Dowanol(商標)溶媒、グリコール、ケトン(例えば
2-ブタノン、3-ペンタノン、シクロペンタノン、および
シクロヘキサノン)、酢酸エチル、アセト酢酸メチル、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ピ
リジン、塩素化溶媒(例えば四塩化炭素、およびジクロ
ロエタン)、ヘキサン、ヘプタン、シクロペンタン、シ
クロヘキサン、トルエン、キシレン、ニトロベンゼン、
水、およびそれらの混合物であってもよい。
【0021】上記画像記録要素は、他の画像記録製品ま
たは画像記録装置の駆動機構もしくは移送機構と接触す
る場合があるので、例えば充填材粒子、界面活性剤、滑
剤、架橋剤、艶消し粒子などの添加剤を、それらが重要
な性質を低下させない範囲で要素に添加してもよい。
【0022】上記開放気孔膜、もしくは上記親水性の液
体吸収層、またはこれらの両方において充填材粒子を使
用してもよい。充填材粒子の例は、酸化ケイ素、ヒュー
ムドシリカ、Nissan Chemical IndustriesおよびDuPont
Corp.から入手可能なものなどの酸化ケイ素分散体、酸
化アルミニウム、ヒュームドアルミナ、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、硫酸バリウムと硫化亜鉛との混合
物、無機粉末(例えば酸化γ−アルミニウム、酸化クロ
ム、酸化鉄、酸化錫、ドープされた酸化錫、アルミノシ
リケート、二酸化チタン、天然クレー粒子または合成ク
レー粒子)、有機粒子(例えばポリスチレン艶消しビー
ズ、主にスチレン、アクリレート、もしくはメタクリレ
ート、これらのモノマーの混合物、または他のモノマー
との混合物から誘導される高架橋有機ポリマー粒子)で
ある。
【0023】分散剤または湿潤剤を存在させて、上記充
填材粒子の分散を促進することができる。これにより、
上記粒子の凝集を最少化するのが助けられる。有用な分
散剤には、脂肪酸アミンおよび市販の湿潤剤(例えば、
Zeneca, Inc. (ICI)によって販売されている Solsperse
(商標))が含まれるけれども、これらに限定されるも
のではない。好ましい充填材粒子は、酸化ケイ素、酸化
アルミニウム、炭酸カルシウム、および硫酸バリウムで
ある。好ましくは、これらの充填材粒子は、乾燥開放気
孔膜層中に、全固形分の0〜80%の量で、もっとも好ま
しくは0〜40%の量で存在することができる。
【0024】上記開放気孔膜層、もしくは上記親水性の
液体吸収層、またはこれらの両方が滑剤を含んでいても
よい。上記開放気孔膜層または上記要素の、開放気孔膜
層とは反対の面のいずれかにおいて有用な滑剤およびワ
ックスには、ポリエチレン、シリコーンワックス、天然
ワックス(例えばカルナウバ)、ポリテトラフルオロエ
チレン、フッ素化エチレンプロピレン、シリコーン油
(例えばポリジメチルシロキサン、フッ素化シリコー
ン、官能化シリコーン)、ステアレート、ポリビニルス
テアレート、脂肪酸塩、および過フルオロエーテルが含
まれるけれども、これらに限定されるものではない。サ
ブミクロンの大きさのワックス粒子の水性または非水性
の分散体が有用であり、これらは、 Chemical Corporat
ion of America (Chemcor), Inc.、Michelman Inc.、Sh
amrock Technologies Inc.、およびDaniel Products Co
mpany などの企業(これらに限定されるものではない)
から、ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、微晶蝋、パラフィン、天然ワ
ックス(例えばカルナウバ)、および合成ワックスの分
散体として市販されている。
【0025】上記開放気孔膜層、もしくは上記親水性の
液体吸収層、またはこれらの両方が非イオン性フッ素化
アルキルエステル(例えばMinnesota Mining and Manuf
acturing Co.によって販売されているFC-430(商標)、
FC-431(商標)、 FC-10(商標)、FC-171(商標))、
Zonyl(商標)フルオロケミカル(例えばDuPont Corp.
によって販売されている Zonyl-FSN(商標)、 Zonyl-F
TS(商標)、 Zonyl-TBS(商標)、Zonyl-BA(商
標))、他のフッ素化ポリマーまたはコポリマー(例え
ば NOF Corporationによって販売されているModiper F6
00(商標))、ポリシロキサン(例えば Dow Corning D
C 1248(商標)、DC 200(商標)、DC 510(商標)、DC
190(商標)およびBYK Chemieによって販売されている
BYK 320(商標)、 BYK 322(商標)およびGeneral El
ectricによって販売されている SF 1079(商標)、 SF
1023(商標)、 SF 1054(商標)、および SF 1080(商
標)、並びに Union Carbideによって販売されているSi
lwet(商標)ポリマー)、ポリオキシエチレン−ラウリ
ルエーテル界面活性剤、ソルビタンのラウリン酸エステ
ル、パルミチン酸エステル、およびステアリン酸エステ
ル(例えば Aldrichによって販売されているSpan(商
標)界面活性剤)、ポリ (オキシエチレン-co-オキシプ
ロピレン) 界面活性剤(例えばBASFによって販売されて
いるPluronic(商標)族)、および他のポリオキシエチ
レン含有界面活性剤(例えば Union Carbideによって販
売されているTriton X(商標)族)、イオン性界面活性
剤(例えばDuPont Corp.によって販売されている Alkan
ol(商標)シリーズ、およびDow Chemicalによって販売
されているDowfax(商標)族)などのコーティング助剤
並びに界面活性剤を含んでいてもよい。
【0026】上記開放気孔膜層、もしくは上記親水性の
液体吸収層、またはこれらの両方が、有機イソシアネー
ト(例えばテトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、ジイソシアナトジメチルシク
ロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、ジメチルベンゼンジ
イソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネ
ート、リシンジイソシアネート、トリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート)、アジリジ
ン(例えば米国特許第 4,225,665号明細書において教示
されているもの)、エチレンジアミン(例えばEIT Indu
striesによって販売されているXama-7(商標))、ブロ
ックトイソシアネート(例えばCytec Industriesによっ
て販売されているCA BI-12)、メラミン(例えば米国特
許第 5,198,499号明細書において教示されているメトキ
シメチルメラミン)、アルコキシシランカップリング剤
(例えばエポキシ官能基、アミン官能基、ヒドロキシル
官能基、イソシアネート官能基、またはビニル官能基を
有するもの)、 Cymel(商標)架橋剤(例えばCytecInd
ustriesによって販売されている Cymel 300(商標)、
Cymel 303(商標)、Cymel 1170(商標)、Cymel 1171
(商標))、およびビスエポキシド(例えば Shellによ
って販売されているEpon(商標)族)などの可溶剤を含
んでいてもよい。他の架橋剤には、アリーロイル尿素、
アルデヒド、ジアルデヒドおよびブロックトジアルデヒ
ド、クロロトリアジン、カルバモイルピリジニウム、ピ
リジニウムエーテル、ホルムアミジニウムエーテル、お
よびビニルスルホンなどの化合物が含まれる。このよう
な架橋剤は、米国特許第 4,161,407号明細書およびその
中に引用されている参考文献において考察されているよ
うに、低分子量化合物またはポリマーであってもよい。
【0027】本発明において、上記支持体は、透明また
は不透明のいずれであってもよい。不透明な支持体に
は、普通紙、コート紙、合成紙、写真印画紙支持体、溶
融押出コート紙、および積層紙(例えば二軸配向支持体
積層物)が含まれる。二軸配向支持体積層物は、米国特
許第 5,853,965号、同 5,866,282号、同 5,874,205号、
同 5,888,643号、同 5,888,681号、同 5,888,683号、お
よび同 5,888,714号の各明細書に記載されている。これ
らの二軸配向支持体には、紙ベースおよび紙ベースの片
面または両面に積層された二軸配向ポリオレフィンシー
ト(概してポリプロピレン)が含まれる。透明支持体に
は、ガラス、セルロース誘導体(例えば、セルロースエ
ステル、三酢酸セルロース、二酢酸セルロース、酢酸プ
ロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セルロース)、ポリエ
ステル(例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリ -1,4-シクロヘキサンジメチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、およ
びこれらのコポリマー)、ポリイミド、ポリアミド、ポ
リカーボネート、ポリスチレン、ポリオレフィン(例え
ばポリエチレンまたはポリプロピレン)、ポリスルホ
ン、ポリアクリレート、ポリエーテルイミド、およびこ
れらの混合物が含まれる。上記に列挙した紙には、高品
位紙(例えば写真印画紙)から低品位紙(例えば新聞用
紙)までの広範囲の紙が含まれる。
【0028】本発明において使用される支持体は、例え
ば、塩化ビニリデン−アクリル酸メチル−イタコン酸タ
ーポリマーもしくは塩化ビニリデン−アクリロニトリル
−アクリル酸ターポリマーなどのアンダーコートまたは
接着剤層を用いるものであってもよい。上記親水性の液
体吸収層と上記支持体との間の良好な接着性を呈する他
の化学接着剤(例えばポリマー、コポリマー、反応性ポ
リマーまたはコポリマー)を使用することもできる。こ
の層の支持体への接着を改良するための他の方法には、
例えば、この層を支持体に適用する前に行われるコロナ
放電、種々の雰囲気下でのプラズマ処理、紫外線処理な
どの表面処理が含まれる。
【0029】本発明の記録要素は、製造時および画像の
印刷時の望ましくない静電放電を防止する帯電防止層な
どの導電層を1種以上含有するものであってもよい。こ
の導電層は、要素のいずれの面に加えてもよい。米国特
許第 5,147,768号明細書に記載されているものなどの、
カラーフィルムにおいて従来から使用されている帯電防
止層が満足のいくものであることが見出された。好まし
い帯電防止剤には、金属酸化物(例えば、酸化錫、アン
チモンがドープされた酸化錫、および五酸化バナジウ
ム)が含まれる。
【0030】上述の各層は、従来の塗布手段によって、
この技術分野において一般的に使用されている支持体材
料上に塗布することができる。塗布方法には、線巻きロ
ッドコーティング、ナイフコーティング、スロットコー
ティング、スライドホッパーコーティング、グラビアコ
ーティング、スピンコーティング、ディップコーティン
グ、スキム−パン−エアナイフコーティング、多層スラ
イドビード、カーテンコーティング、多層カーテンコー
ティングなどが含まれるけれども、これらに限定される
ものではない。これらの方法の中には、1層を超える層
を同時に塗布することができるものもあり、このような
方法は、1つの層またはタイプの層を適用する必要があ
る場合に、製造の経済性の観点から好ましい。支持体は
静止していてもよく、または、塗布された層が乾燥チャ
ンバー中に直ちに引き入れられるように動いていてもよ
い。
【0031】本発明の記録要素を像形成させるのに使用
されるインクジェットインクは当該技術分野において周
知である。インクジェット印刷において概して使用され
るインク組成物は、溶媒またはキャリア液体、染料また
は顔料、湿潤剤、有機溶媒、洗浄剤、増粘剤、防腐剤な
どを含んでなる液体組成物である。この溶媒またはキャ
リア液体は単なる水であってもよく、または多価アルコ
ールなどの他の水混和性溶媒と混合された水であっても
よい。また、多価アルコールなどの有機材料が主たるキ
ャリアまたは溶媒液体であるインクを使用してもよい。
特に有用なものは、水と多価アルコールとの混合溶媒で
ある。このような組成物において使用される染料は、概
して、水溶性の直接染料または酸性タイプの染料であ
る。このような液体組成物は、例えば、米国特許第 4,3
81,946号、同 4,239,543号、および同 4,781,758号の各
明細書を含む従来技術に詳細に記載されている。
【0032】以下の例により、本発明をさらに説明す
る。
【0033】
【実施例】例1(画像受容層における吸水性ポリマーの
必要性を示す) 要素1の調製 親水性の液体吸収層HA−1の調製 蒸留水中の8.25質量%の豚ゼラチン、1.65質量%のポリ
ビニルピロリドン(PVP)(Aldrich Chemical Co.製
の K90)、および 1.1質量%の化合物A−1(下記を参
照されたい)から均質な溶液を調製し、60℃に加熱し
た。この溶液をスロットダイ塗布装置に計量供給し、ポ
リエチレン樹脂が塗布された写真印画紙素材を含んでな
る、動いているベース支持体上に塗布し、 4.5℃におい
て冷却固化させ、そして、55℃の温度において乾燥させ
た。このHA−1層の厚みを測定したところ、約10±2
μm であった。
【0034】A−1(ポリ (塩化ビニルベンジルトリメ
チルアンモニウム-co-ジビニルベンゼン) )の調製 底部にストップコックを有し、機械式攪拌機を備えてい
る、 250mLの三つ口丸底ヘッダーフラスコ中で、 100mL
の脱イオン脱気水、15gのドデシル硫酸ナトリウム塩、
101.5gの塩化ビニルベンジル(3-異性体と4-異性体と
の混合物)、および16.1gのジビニルベンゼン(80%、
異性体の混合物)を窒素下で撹拌しながら併せた。得ら
れた乳剤を、上記ストップコックを通して、機械式攪拌
機、還流凝縮器、および窒素注入口を備え、 365mLの脱
イオン脱気水、 5.0gのドデシル硫酸ナトリウム塩、0.
06gのメタ重亜硫酸ナトリウム、および0.90gの過硫酸
カリウムが入っている、加熱された1Lの三つ口丸底反
応フラスコ中に、90分かけてポンプ輸送した。この反応
フラスコを、重合過程を通して、終始撹拌しながら、60
℃に維持した。モノマーの添加の最後に、0.03gのメタ
重亜硫酸ナトリウム、および0.09gの過硫酸カリウムを
反応フラスコにさらに添加し、重合をさらに60分間続け
させた。次に、フラスコの内容物を室温まで冷却した。
【0035】次に、 175mLの脱イオン水中の93gの水酸
化ナトリウムの溶液を、上記撹拌されているラテックス
に添加した。これに続いて、 200mLのイソプロピルアル
コール中の 180gのトリメチルアミンの溶液を、およそ
60分かけて添加した。この撹拌されている反応混合物
を、60℃において24時間加熱した。この反応混合物を室
温まで冷まし、脱イオン水で透析して、過剰のトリメチ
ルアミンを除去した。
【0036】開放気孔膜画像受容層の調製 6質量%の二酢酸セルロース(CDA)(CA398-30、Ea
stman Chemical Company)、3質量%のポリビニルピロ
リドン(PVP)(Aldrich Chemical Co.製のK25)、
2質量%のポリマーM−1(下記を参照されたい)、6
2.3質量%のアセトン(良溶媒)、および26.7質量%の2
-メチル -2,4-ペンタンジオール(貧溶媒)から均質な
溶液を調製した。この溶液を、較正されたコーティング
ナイフを使用して、層HA−1上に塗布し、乾燥させ
て、実質的にすべての溶媒成分を除去して、微孔質膜を
形成させた。乾燥微孔質膜層の厚みを測定したところ、
約20±2μm であった。
【0037】M−1の調製 化合物M−1は吸水性ポリマーであり、1-ビニルイミダ
ゾールとアクリル酸エチルとのランダムコポリマーであ
り、以下のように合成したものである。機械式攪拌機、
還流凝縮器、および窒素注入口を備えた3Lの三つ口丸
底フラスコに、1200gのN,N-ジメチルホルムアミド、 1
93.8gの1-ビニルイミダゾール、および206.2gのアク
リル酸エチルを装填した。この溶液を乾燥窒素で30分間
パージし、次に、 2.0gの 2,2'-アゾビス (イソブチロ
ニトリル) を添加し、このフラスコを、窒素の僅かな正
圧下で、60℃の恒温浴に浸し、24時間撹拌した。ポリマ
ーをジエチルエーテル中に沈殿させ、濾過し、そして減
圧下で数日間乾燥させたところ、オフホワイトの固体が
得られた。
【0038】要素2の調製 この要素は、乾燥微孔質膜画像受容層の厚みを測定した
ところ、約10±2μmであったことを除き、要素1と同
様に調製および塗布した。
【0039】要素3の調製 この要素は、乾燥微孔質膜画像受容層の厚みを測定した
ところ、約32±2μmであったことを除き、要素1と同
様に調製および塗布した。
【0040】要素4の調製 親水性の液体吸収層HA−2の調製 蒸留水中の12質量%の豚ゼラチンから均質な溶液を調製
し、60℃に加熱した。この溶液をスロットダイ塗布装置
に計量供給し、ポリエチレン樹脂が塗布された写真印画
紙素材を含んでなる、動いているベース支持体上に塗布
し、 4.5℃において冷却固化させ、そして、55℃の温度
において乾燥させた。このHA−2層の厚みを測定した
ところ、約18±2μm であった。
【0041】開放気孔膜画像受容層の調製 要素1と同様に、均質な溶液を調製し、較正されたコー
ティングナイフを使用して、層HA−2上に塗布し、乾
燥させて、実質的にすべての溶媒成分を除去して、微孔
質膜を形成させた。乾燥微孔質膜層の厚みを測定したと
ころ、約34±2μm であった。
【0042】要素5の調製 親水性の液体吸収層HA−3の調製 この層は、乾燥させた層の厚みを測定したところ、約4
±2μm であったことを除き、層HA−2と同様に調製
および塗布した。
【0043】開放気孔膜画像受容層の調製 要素4と同様に、均質な溶液を調製し、較正されたコー
ティングナイフを使用して、層HA−3上に塗布し、乾
燥させて、実質的にすべての溶媒成分を除去して、微孔
質膜を形成させた。乾燥微孔質膜画像受容層の厚みを測
定したところ、約36±2μm であった。
【0044】要素6の調製 この要素は、6質量%のCDA、3質量%のPVP( K
25)、63.7質量%のアセトン、および27.3質量%の2-メ
チル -2,4-ペンタンジオールから微孔質膜画像受容層を
調製したこと、並びに、この乾燥微孔質膜画像受容層の
厚みを測定したところ、約20±2μm であったことを除
き、要素5と同様に調製および塗布した。
【0045】対照標準要素C−1(吸水性ポリマーが無
い)の調製 6質量%の二酢酸セルロース(CDA)、51.7質量%の
アセトン(良溶媒)、および42.3質量%の2-メチル -2,
4-ペンタンジオール(貧溶媒)から均質な溶液を調製し
た。この溶液を、較正されたコーティングナイフを使用
して、層HA−1上に塗布し、乾燥させて、実質的にす
べての溶媒成分を除去して、微孔質膜を形成させた。乾
燥微孔質膜層の厚みを測定したところ、約20±2μm で
あった。
【0046】印刷 HP Photosmart(商標)インクジェットプリンターおよ
び HP Photosmart(商標)インクを使用して、例1の上
記各要素に印刷した。X-Rite 820(商標)濃度計を使用
して、各濃度を読み取った。D-max(最高濃度設定)に
おけるシアンパッチの赤チャネル濃度およびD-maxにお
けるマゼンタパッチの緑チャネル濃度を以下の表Iに報
告する。60°の照明/反射角において、BYK Gardner 光
沢計を使用して、印刷されていない画像の頂部表面の光
沢を測定した。 1.567の屈折率を有する高度に研磨され
た黒色ガラス( 100の鏡面光沢値を有する)を基準とし
た結果を表Iに報告する。
【0047】光学顕微鏡法 各々の要素の印刷試料におけるシアン染料およびマゼン
タ染料の配置については、以下に記載するように特定
し、その結果を表Iに示す。Spencer A/O ミクロトーム
を使用して、上記試料におけるD-max印刷領域の薄い断
面(約5μm 厚)を得た。これらの切片を、一滴の浸漬
油と共にスライドガラス上に乗せ、油および切片の上に
カバーガラスを置き、次に、加圧して油を分散させた。
このスライドを、Jenaval Universal 透過型顕微鏡に据
え付け、インクの浸透および配置について、これらの試
料を検査した。2500倍以下の倍率を、信頼性をもって使
用することができる。
【0048】
【表1】
【0049】上記結果は、本発明の要素が、すべて、対
照標準要素と比較して、より高い濃度および表面光沢を
有していたことを示している。また、上記結果は、本発
明のすべての要素において、親水性の液体吸収層ではな
く、開放気孔膜画像受容層に染料が配置されていること
をも示している。
【0050】例2(画像受容層における少なくとも25質
量%の吸水性ポリマーの必要性を示す) 要素7の調製 親水性の液体吸収層HA−4の調製 この層は、乾燥させた層の厚みを測定したところ、約10
±2μm であったことを除き、層HA−2と同様に調製
および塗布した。
【0051】開放気孔膜画像受容層の調製 6質量%の二酢酸セルロース(CDA)、2質量%のポ
リビニルピロリドン(PVP)( K25)、55.2質量%の
アセトン(良溶媒)、および36.8質量%の2-メチル -2,
4-ペンタンジオール(貧溶媒)から均質な溶液を調製し
た。この溶液を、較正されたコーティングナイフを使用
して、層HA−4上に塗布し、乾燥させて、実質的にす
べての溶媒成分を除去して、微孔質膜を形成させた。乾
燥微孔質膜層の厚みを測定したところ、約20±2μm で
あった。
【0052】要素8の調製 この要素は、ポリマーM−1を添加して3質量%とし、
PVPを3質量%とし、アセトンを52.8質量%とし、そ
して2-メチル -2,4-ペンタンジオールを35.2質量%とし
たことを除き、要素7と同様に調製および塗布した。
【0053】要素9の調製 この要素は、ポリマーM−1を添加して4質量%とし、
PVPを4質量%とし、アセトンを51.6質量%とし、そ
して2-メチル -2,4-ペンタンジオールを34.4質量%とし
たことを除き、要素7と同様に調製および塗布した。
【0054】対照標準要素C−2(吸水性ポリマーが25
質量%未満)の調製 この要素は、CDAを 6.4質量%とし、そしてPVPを
1.6質量%としたことを除き、要素7と同様に調製およ
び塗布した。
【0055】対照標準要素C−3(吸水性ポリマーが25
質量%未満)の調製 この要素は、CDAを 6.8質量%とし、そしてPVPを
1.2質量%としたことを除き、要素7と同様に調製およ
び塗布した。
【0056】対照標準要素C−4(吸水性ポリマーが25
質量%未満)の調製 この要素は、CDAを 7.2質量%とし、そしてPVPを
0.8質量%としたことを除き、要素7と同様に調製およ
び塗布した。
【0057】対照標準要素C−5(吸水性ポリマーが25
質量%未満)の調製 この要素は、CDAを 7.6質量%とし、そしてPVPを
0.4質量%としたことを除き、要素7と同様に調製およ
び塗布した。
【0058】印刷 HP Photosmart(商標)インクジェットプリンターおよ
び HP Photosmart(商標)インクを使用して、例2の上
記各要素に印刷した。D-max(最高染料濃度)の正方形
のパッチを上記各要素上に印刷した。X-Rite 820(商
標)濃度計を使用して、各々のパッチの濃度を読み取っ
た。印刷された対照標準試料の染料が不均一で、品質が
不良であったので、2.54cm平方(1インチ平方)のD-m
axパッチの濃度を平均し、例2の要素と同じ条件下で印
刷された、Kodak Inkjet Photo Paper, Catalogue No.
800 6298上のプリントにおいて得られた濃度を基準とし
た。シアンパッチの相対濃度(%)を以下の如く規定す
る。 シアンパッチの相対濃度(%)=[(要素の赤チャネル
平均濃度)/(Kodak Inkjet Photo Paperの赤チャネル
平均濃度)]× 100 これらの値を以下の表IIに報告する。
【0059】
【表2】
【0060】上記結果は、本発明の要素が、すべて、25
質量%未満の吸水性ポリマーを有する対照標準要素と比
較して、より高いD-maxを有していたことを示してい
る。
【0061】例3(媒染ポリマーによって改良された耐
水堅牢性を示す) 要素10の調製 6質量%のCDA、3質量%のPVP( K25)、2質量
%の媒染ポリマーF−1(下記を参照されたい)、53.4
質量%のアセトン、および35.6質量%の2-メチル -2,4-
ペンタンジオールから均質な溶液を調製した。この溶液
を、較正されたコーティングナイフを使用して、層HA
−4上に塗布し、乾燥させて、実質的にすべての溶媒成
分を除去して、微孔質膜を形成させた。
【0062】F−1(ポリ (スチレン-co-1-ビニルイミ
ダゾール-co-塩化1-ビニル -3-ベンジルイミダゾリウム
-co-塩化1-ビニル -3-ヒドロキシエチルイミダゾリウ
ム) (50/35/5/10))の調製 DuPont Company製の Vazo 67(商標)開始剤を開始剤と
して使用して、窒素雰囲気下、 120℃において、N,N-ジ
メチルホルムアミド(DMF)中で、54質量%の固形分
において、半連続溶液重合によって、ポリ (スチレン-c
o-1-ビニルイミダゾール) (50/50)を調製した。分析
用の試料を取り出した後、残りのポリマー溶液をDMF
中20質量%に希釈し、媒染ポリマーの調製のための原液
とした。
【0063】次に、機械式攪拌機および還流凝縮器を備
えた1Lの三つ口丸底フラスコに、DMF中のポリ (ス
チレン-co-1-ビニルイミダゾール) の上記20質量%溶液
を 625g添加した。塩化ベンジル( 8.0g)を添加し、
この溶液を、窒素の僅かな正圧下で、 100℃において18
時間撹拌および加熱した。この溶液の一部(25g)を分
析用に取り出した。次に、 9.7gの2-クロロエタノール
を添加し、この溶液を再加熱し、 100℃においてさらに
18時間撹拌した。この反応混合物を冷却し、ポリマー
を、迅速に撹拌しながらジエチルエーテル中に沈殿させ
た。フレーク状の沈殿物をジエチルエーテルでよく洗浄
し、バキュームオーブン中で乾燥させた。
【0064】要素11の調製 この要素は、ポリマーF−1を添加して 0.6質量%と
し、アセトンを54.2質量%とし、そして2-メチル -2,4-
ペンタンジオールを36.2質量%としたことを除き、要素
10と同様に調製および塗布した。
【0065】要素12の調製 この要素は、ポリマーF−1を添加して 0.2質量%と
し、アセトンを54.5質量%とし、そして2-メチル -2,4-
ペンタンジオールを36.3質量%としたことを除き、要素
10と同様に調製および塗布した。
【0066】印刷 HP Photosmart(商標)インクジェットプリンターおよ
び HP Photosmart(商標)インクを使用して、例2と同
様に、例3の上記各要素に印刷した。D-max(最高染料
濃度)の正方形のパッチを上記各要素上に印刷した。X-
Rite 820(商標)濃度計を使用して、各々のパッチの濃
度を読み取った。次に、各々のパッチを蒸留水中に5分
間沈めた。この水浸しの後に、X-Rite 820(商標)濃度
計を使用して、各々のパッチの濃度をもう一度読み取
り、染料残留率(%)を以下のように計算した。 染料残留率(%)=(水試験後の濃度/水試験前の濃
度)× 100 D-max(最高濃度設定)におけるシアンパッチおよびマ
ゼンタパッチについての結果を表III に報告する。
【0067】
【表3】
【0068】上記結果は、本発明の要素8、11、およ
び12が、対照標準要素C−1と比較して、妥当な耐水
堅牢性を有し、十分な量の媒染ポリマーF−1の添加に
より、印刷画像の耐水堅牢性がさらに改良されることを
示している。
【0069】例4(親水性の液体吸収層が無い単層構造
と比較して、非多孔質支持体上の2層構造によってイン
ク乾燥時間が改良されることを示す) 対照標準要素C−6の調製 開放気孔膜画像受容層溶液を要素10と同様に調製し、
この溶液を、較正されたコーティングナイフを使用し
て、ポリエチレン樹脂が塗布された写真印画紙素材層を
含んでなるベース支持体上に塗布し、乾燥させて、実質
的にすべての溶媒成分を除去して、微孔質膜を形成させ
た。
【0070】インク乾燥時間の測定 米国特許第 6,001,161号明細書に記載されている Dye 6
を用いる標準的な処方を使用して調製されたマゼンタイ
ンクジェットインクの1滴(約 0.5μL の大きさ)を各
々の要素上に置き、この斑点が触れるほどに乾燥するの
にかかる時間を「インク乾燥時間」として測定したもの
を、以下の表に示す。
【0071】
【表4】
【0072】上記結果は、本発明の2層要素を用いる
と、非多孔質支持体上に開放気孔膜層のみを有する対照
標準要素と比較して、より速いインク乾燥時間を達成す
ることができることを示している。
【0073】例5(他の親水性の液体吸収層組成を示
す) 要素13の調製 親水性の液体吸収層HA−5の調製 蒸留水中の5質量%の豚ゼラチン、および5質量%の、
粒径 0.7μm の硫酸バリウム(Sachtleben Corporation
製のBlanc Fixe Micro(商標))から均質な溶液を調製
し、60℃に加熱した。この溶液をスロットダイ塗布装置
に計量供給し、ポリエチレン樹脂が塗布された写真印画
紙素材を含んでなる、動いているベース支持体上に塗布
し、 4.5℃において冷却固化させ、そして、55℃の温度
において乾燥させた。このHA−5層の厚みを測定した
ところ、約8±2μm であった。
【0074】開放気孔膜画像受容層溶液を要素10と同
様に調製し、この溶液を、較正されたコーティングナイ
フを使用して、層HA−5上に塗布し、乾燥させて、実
質的にすべての溶媒成分を除去して、微孔質膜を形成さ
せた。
【0075】要素14の調製 開放気孔膜画像受容層溶液を要素10と同様に調製し、
この溶液を、較正されたコーティングナイフを使用し
て、大量の有機−無機混成微粒子を含有している市販の
インクジェット用多孔質受容体ペーパー(Konica製の "
Konica Photo IJPaper QP(商標)" カタログ番号KJP-L
T-GH-15-QP PI)上に塗布し、乾燥させて、実質的にす
べての溶媒成分を除去して、微孔質膜を形成させた。
【0076】印刷 HP Photosmart(商標)インクジェットプリンターおよ
び HP Photosmart(商標)インクを使用して、例2と同
様に、例5の上記各要素に印刷した。D-max(最高染料
濃度)の正方形のパッチを上記各要素上に印刷した。X-
Rite 820(商標)濃度計を使用して、各々のパッチの濃
度を読み取った。
【0077】各々の要素の印刷試料におけるシアン染料
およびマゼンタ染料の配置については、上記要素1にお
いて記載したするように、光学顕微鏡法によって特定し
た。
【0078】
【表5】
【0079】上記結果は、本発明において用いられる親
水性の液体吸収層が無機充填材をも含有していてもよい
ことを示している。
【0080】本発明の他の好ましい態様を、請求項との
関連において、次に記載する。
【0081】[1] 支持体上に、順に、 a)親水性の液体吸収層、および b)インクジェット画像を保持することが可能な画像受
容層 を担持している支持体を含んでなるインクジェット記録
要素であって、前記画像受容層が、水不溶性ポリマーと
吸水性ポリマーとの混合物の開放気孔膜を含有してお
り、前記混合物が、前記吸水性ポリマーを少なくとも25
質量%含有している記録要素。
【0082】[2] 前記親水性の液体吸収層が、ゼラ
チン、アセチル化ゼラチン、フタル化ゼラチン、酸化ゼ
ラチン、キトサン、ポリアルキレンオキシド、ポリビニ
ルアルコール、スルホン化ポリエステル、部分的に加水
分解されたポリ (酢酸ビニル/ビニルアルコール) 、ポ
リアクリル酸、ポリ1-ビニルピロリドン、ポリスチレン
スルホン酸ナトリウム、ポリ (2-アクリルアミド -2-メ
タンスルホン酸) 、ポリアクリルアミド、またはそれら
の混合物を含んでなる、[1]に記載の要素。
【0083】[3] 前記親水性の液体吸収層がゼラチ
ンである、[1]に記載の要素。
【0084】[4] 前記親水性の液体吸収層が微粒子
を含有している、[1]に記載の要素。
【0085】[5] 前記微粒子が無機酸化物または有
機ポリマーを含んでなる、[4]に記載の要素。
【0086】[6] 前記微粒子が、硫酸バリウム、炭
酸カルシウム、クレー、シリカ、またはアルミナを含ん
でなる、[4]に記載の要素。
【0087】[7] 前記親水性の液体吸収層が1μm
〜40μm の厚みを有し、前記画像受容層が2μm 〜50μ
m の厚みを有する、[1]に記載の要素。
【0088】[8] 前記水不溶性ポリマーがセルロー
スエステルである、[1]に記載の要素。
【0089】[9] 前記画像受容層が、前記ポリマー
混合物を溶媒混合物に溶解させ、この溶解させた混合物
を前記支持体上に塗布し、次に、乾燥により上記溶媒の
ほぼすべてを除去して、開放気孔膜を得ることによって
製造され、上記溶媒混合物が、前記水不溶性ポリマーに
対して良溶媒である溶媒を少なくとも1種および前記水
不溶性ポリマーに対する貧溶媒を少なくとも1種含んで
なり、前記貧溶媒が、前記良溶媒よりも高い沸点を有し
ている、[1]に記載の要素。
【0090】[10] A)ディジタルデータ信号に応
答するインクジェットプリンターを用意する工程、 B)前記プリンターに、[1]に記載のインクジェット
記録要素を装填する工程、 C)前記プリンターに、インクジェットインク組成物を
装填する工程、並びに D)前記ディジタルデータ信号に応答して前記インクジ
ェットインクを使用して前記インクジェット記録要素上
に印刷する工程、 を含むインクジェット印刷方法。
フロントページの続き (72)発明者 ディビッド エム ティーガーデン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14534− 3235,ピッツフォード,イースト ストリ ート 284 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC06 2H086 BA13 BA16 BA35 BA36

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、順に、 a)親水性の液体吸収層、および b)インクジェット画像を保持することが可能な画像受
    容層 を担持している支持体を含んでなるインクジェット記録
    要素であって、前記画像受容層が、水不溶性ポリマーと
    吸水性ポリマーとの混合物の開放気孔膜を含有してお
    り、前記混合物が、前記吸水性ポリマーを少なくとも25
    質量%含有している記録要素。
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