JP2002187163A - 表示画面を撮影するカメラの取付具を備えた射出成形機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタに依る従来方法では制御装置にプリ
ンタへ信号を出力するためのインターフェイスを要し、
プリンタ自体が高額であることもあって、かなりの設備
投資が必要となる。さらに大型の精密機器であるプリン
タを成形現場に持ち込むことにも管理上の問題がある。
また、カメラを手持ちで保持して撮影する方法では、手
ぶれを起こして鮮明な画像が得られない。手ぶれを防止
するため、三脚を用意することも考えられるが、表示装
置の設置場所は操作性・視認性の点で目の高さにあり、
三脚の設置と位置・高さ調整が極めて困難である。 【解決手段】 表示画面を撮影するための架台、アーム
およびストッパからなるカメラの取付具を、表示器の前
方に近接・離隔可能に設けたのである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】射出成形機の表示画面を簡易
に記録するための装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年の射出成形機における制御はマイク
ロプロセッサに基づき、そのマンマシーンインターフェ
イスは、液晶やプラズマの表示器による画面を用いるこ
とが大方である。表示器は射出成形機の成形運転に係わ
る設定値や実測値等の重要な情報の表示画面を表示する
ので、後日の参考や証拠として記録する必要性がある。
そのため従来は、表示画面をプリンタで記録していた。
また簡易的には、カメラを手持ちで保持して撮影するこ
ともあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
タに依る方法では制御装置にプリンタへ信号を出力する
ためのインターフェイスを要し、プリンタ自体が高額で
あることもあって、かなりの設備投資が必要となる。さ
らに大型の精密機器であるプリンタを成形現場に持ち込
むことにも管理上の問題がある。また、カメラを手持ち
で保持して撮影する方法では、手ぶれを起こして鮮明な
画像が得られない。手ぶれを防止するため、三脚を用意
することも考えられるが、表示装置の設置場所は操作性
・視認性の点で目の高さにあり、三脚の設置と位置・高
さ調整が極めて困難である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そこで、表示画面を撮影
するための架台、アームおよびストッパからなるカメラ
の取付具を、表示器の前方に近接・離隔可能に設けたの
である。

【０００５】

【発明の実施の形態】図面に基づいて本発明の実施の形
態を詳細に説明する。図１は本発明を実施する射出成形
機における操作盤の斜視図である。

【０００６】操作盤１は射出成形機の正面略中央部であ
る固定盤の側面に配設され、表示器２と操作スイッチ１
０を有する。表示器２は液晶やプラズマの表示パネルで
あり、操作スイッチ１０や表示器２の表面に設けたタッ
チスイッチで入力した射出成形機の成形作動に係わる設
定数値やメッセージの他、成形作動の実測値やグラフィ
ック波形等を表示する。

【０００７】架台４は矩形の平板であり、架台４の角部
近傍にはアーム５の一端が固着されている。アーム５は
断面形状が丸または角の棒またはパイプからなり、アー
ム５の他端にはヒンジ６が固着され、ヒンジ６は操作盤
１表面における表示器２の配設部近傍下部に固着され、
アーム５を上下に回動可能としている。アーム５の側面
にはアーム５の長手方向に溝１１が刻設され、ストッパ
７の一端部が溝１１と係合しつつ移動可能に設けられて
いる。ストッパ７の他端に固着されたヒンジ６は、操作
盤１表面における表示器２の配設部近傍上部に固着さ
れ、ストッパ７を上下に回動可能としている。ストッパ
７はアーム５を保持するとともに、架台４が表示器２の
中央部前方の所定の位置に固定されるように作用する。
また、カメラ３を取外した架台４は、前記固定位置から
上方に操作盤１の前面に近接するまで回転可能であり、
その位置において磁石等の係止手段で操作盤１の前面に
固定される。

【０００８】表示器２の画面中央部に垂直な方向におけ
る架台４上には、カメラ３を架台４に固定するための貫
通穴である複数の取付穴９を設ける。取付穴９を複数設
けるのは、カメラ３の種類によりその焦点距離が異な
り、表示画面とカメラとの距離を調節する必要があるた
めである。なお、表示画面とカメラとの標準的な距離は
３０ｃｍである。カメラ３は、カメラ３に付属する取付
ねじを架台４の下部から任意の取付穴９に挿通させて取
付ける。

【０００９】図示した例では、アーム５の回動方向は上
下であるが、左右としてもよい。また、アーム５とスト
ッパ７を架台４の両端に設けてもよいし、補助的なスト
ッパ８を設けることも出来る。さらに、アーム５とスト
ッパ７の取付関係を逆にして、架台４を下方に収容する
ことも可能である。さらにまた、アーム５をヒンジ６で
操作盤１の表面に取付けるのではなく、ヒンジ６のない
アーム５を操作盤１の表面に設けた挿入穴に挿し込んで
固定し、不要時は抜取るようにしてもよい。

【００１０】カメラ３は、従来のアナログ式カメラかあ
るいはデジタルカメラが採用できる。特にデジタルカメ
ラは最近廉価で使いやすくなっており、撮影後パソコン
でデータ編集が可能であり保存も容易であるため、より
好ましい。

【００１１】

【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、表
示画面を簡単かつ容易に手ぶれや射出成形機の振動に影
響されず鮮明に記録できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施する射出成形機における操作盤の
斜視図である。

【符号の説明】

１ ……… 操作盤 ２ ……… 表示器 ３ ……… カメラ ４ ……… 架台 ５ ……… アーム ６ ……… ヒンジ ７、８ ……… ストッパ ９ ……… 取付穴 １０ …… 操作スイッチ １１ …… 溝

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 射出成形機の制御に係わる情報を表示す
   る表示画面を撮影するための架台を有するカメラの取付
   具を、表示器の前方に近接・離隔可能に設けたことを特
   徴とする射出成形機。
2. 【請求項２】 該取付具は架台、アーム及びストッパか
   らなることを特徴とする請求項１に記載の射出成形機。
3. 【請求項３】 該カメラがデジタルカメラであることを
   特徴とする請求項１または２に記載の射出成形機。