JP2002185496A - Ipルーティング装置及びipルーティング方法 - Google Patents

Ipルーティング装置及びipルーティング方法

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JP2002185496A JP2000380899A JP2000380899A JP2002185496A JP 2002185496 A JP2002185496 A JP 2002185496A JP 2000380899 A JP2000380899 A JP 2000380899A JP 2000380899 A JP2000380899 A JP 2000380899A JP 2002185496 A JP2002185496 A JP 2002185496A
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俊介 堤
Norito Ienaga
憲人 家永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端末側ルーティングテーブルの自動生成を可
能にする。 【解決手段】 本発明のIPルーティング装置10は、
複数の端末側インタフェース部11aと、少なくとも1
つのサーバ側インタフェース部11bと、ルーティング
処理部12と、端末側ルーティングテーブル記憶部13
と、サーバ側ルーティングテーブル記憶部14を備えて
おり、ルーティング処理部12は、各端末側インタフェ
ース部11aに割り当てられた論理ポートとこれに接続
された端末のIPアドレスのリストからなる端末側ルー
ティングテーブルを作成する端末側ルーティングテーブ
ル作成部12aと、サーバ側から端末側へ送出されたI
Pパケットの出力先を選択する端末側出力選択部12b
と、端末側からサーバ側へ送出されたIPパケットの出
力先を選択するサーバ側出力選択部12cを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット・
プロトコル(Internet Protocol:以下、IPという)
パケットの経路制御を行うIPルーティング装置及びI
Pルーティング方法に関し、特にIPアドレスと論理ポ
ートの対応関係を定義しているルーティングテーブルを
自動生成するIPルーティング装置及びIPルーティン
グ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットでは、データパケットの
伝送をIPによって行い、データパケットはそのヘッダ
部に記述された宛先IPアドレスに従って伝送経路が選
択される。IPルーティング装置は、設定された経路情
報を参考にしながらデータパケットを所定のネットワー
クへ振り分ける経路制御装置であり、経路情報として宛
先IPアドレスと出力論理ポートの対応関係を示すルー
ティングテーブルを設定する必要がある。従来のIPル
ーティング装置においては、宛先IPアドレスと出力論
理ポートの対応関係を事前に設定しておく方法(スタテ
ィックルーティング)と、ルーティング装置間のルーテ
ィング情報をルーティング装置間で自動的に設定する方
法(ダイナミックルーティング)の2つが使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、どちら
のルーティングテーブルの設定方法もルーティング装置
に接続する端末の宛先IPアドレスとこの端末に宛てた
データパケットの出力先となる出力論理ポートの対応関
係を示す端末側ルーティングテーブルを事前に設定して
おく必要があり、接続する端末が増加するたびに端末側
ルーティングテーブルを人手で更新しなければならなか
った。また、端末が移動する場合には、端末に接続され
る論理ポートが変わるため、端末の移動ごとにIPルー
ティング装置の端末側ルーティングテーブルを書き換え
る必要があり、同様に人手で更新しなければならなかっ
た。このため、移動する端末数が増加した場合には、ル
ーティングテーブルの書き換え作業が膨大となり、実質
的には端末の移動に対応することが不可能であった。
【0004】また、端末側のクライアントからダイアル
アップ接続認証要求を受け、認証の可否をクライアント
に返すRADIUS(Remote Authentication Dial-In U
serService)サーバによって自動的にIPアドレスを付
与する場合には、RADIUSサーバからIPアドレス
を付与されるまで端末のIPアドレスが未定であるの
で、IPルーティング装置の端末側のルーティングテー
ブルが設定できない状態となる。このため、IPルーテ
ィング装置を用いたネットワークにおいて自動的にIP
アドレスを付与することは不可能であった。
【0005】本発明は、端末側ルーティングテーブルを
自動的に構築することのできるIPルーティング装置及
びIPルーティング方法を提供することを目的とする。
また、IPアドレスをサーバが自動的に付与するネット
ワークにおいて、端末側ルーティングテーブルを自動的
に構築しIPルーティングを可能にするIPルーティン
グ装置及びIPルーティング方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明のIPルーティング装置は、複数の端末
と少なくとも1つのサーバとの間に配置され、端末から
サーバへ送出されたIPパケットを受信し、このIPパ
ケットの入力された論理ポートと当該IPパケットの送
元IPアドレスとを取得し、論理ポートと送元IPアド
レスとを対応づけて端末側ルーティングテーブルとして
記憶する端末側ルーティングテーブル作成手段と、サー
バから端末へ送出されたIPパケットを受信し、このI
Pパケットの宛先IPアドレスを取得し、端末側ルーテ
ィングテーブルを検索してこの宛先IPアドレスと合致
するIPアドレスに対応づけられた論理ポートを読み出
し、この論理ポートへ当該IPパケットを出力する端末
側出力選択手段とを有することによって特徴づけられ
る。
【0007】端末側ルーティングテーブル作成手段の一
構成例は、入力論理ポートと送元IPアドレスとを対応
づけて端末側ルーティングテーブルとして記憶する前
に、端末側ルーティングテーブルを検索し、送元IPア
ドレスと合致するIPアドレスとこのIPアドレスに対
応づけられた論理ポートとの対応関係を消去する消去手
段を有する。このIPルーティング装置の一構成例は、
各端末に割り当てられたIPアドレスと端末からサーバ
へ送出されるIPパケットの出力先論理ポートとを対応
づけたサーバ側ルーティングテーブルを記憶するサーバ
側ルーティングテーブル記憶手段と、端末からサーバへ
送出されたIPパケットを受信し、このIPパケットの
送元IPアドレスを取得し、サーバ側ルーティングテー
ブルを検索してこの送元IPアドレスと合致するIPア
ドレスに対応づけられた出力先論理ポートを読み出し、
この出力先論理ポートへ当該IPパケットを出力するサ
ーバ側出力選択手段とをさらに有する。
【0008】また、本発明にかかるIPルーティング装
置の別の構成例は、端末にIPアドレスを付与するIP
アドレス付与サーバのIPアドレスを宛先IPアドレス
とし、仮に付与されたIPアドレスを送元IPアドレス
として端末からIPアドレス付与サーバへ送出されたI
Pパケットを受信し、このIPパケットの入力された論
理ポートと当該IPパケットの送元IPアドレスとを取
得し、論理ポートと送元IPアドレスとを対応づけて端
末側一時的ルーティングテーブルとして記憶する端末側
一時的ルーティングテーブル作成手段と、サーバから端
末へ送出されたIPパケットを受信し、このIPパケッ
トの宛先IPアドレスを取得し、端末側一時的ルーティ
ングテーブルを検索してこの宛先IPアドレスと合致す
るIPアドレスに対応づけられた論理ポートを読み出
し、この論理ポートへ当該IPパケットを出力する端末
側一時的出力選択手段と、当該IPパケットの宛先IP
アドレスを読み取り、事前に設定されたIPアドレス付
与サーバのIPアドレスと出力先論理ポートとが対応づ
けられたルーティングテーブルを検索し、この宛先IP
アドレスと合致するIPアドレスに対応する論理ポート
を読み出し、読み出した論理ポートに当該IPパケット
を出力するIPアドレス付与サーバ選択手段と、IPア
ドレス付与サーバから端末へ送出された正規の端末IP
アドレスを付与するIPパケットを受信し、このIPパ
ケットの宛先IPアドレスと付与された端末IPアドレ
スとを取得し、端末側一時的ルーティングテーブルを検
索してこの宛先IPアドレスと合致するIPアドレスに
対応づけられた論理ポートを読み出し、この論理ポート
と端末IPアドレスとを対応づけて端末側ルーティング
テーブルとして記憶し、端末IPアドレスと当該IPパ
ケットの入力された論理ポートを対応づけてサーバ側ル
ーティングテーブルとして記憶するルーティングテーブ
ル作成手段と、サーバから端末へ送出されたIPパケッ
トを受信し、このIPパケットの宛先IPアドレスを取
得し、端末側ルーティングテーブルを検索してこの宛先
IPアドレスと合致するIPアドレスに対応づけられた
論理ポートを読み出し、この論理ポートへ当該IPパケ
ットを出力する端末側出力選択手段と、端末からサーバ
へ送出されたIPパケットを受信し、このIPパケット
の送元IPアドレスを取得し、サーバ側ルーティングテ
ーブルを検索してこの送元IPアドレスと合致するIP
アドレスに対応づけられた出力先論理ポートを読み出
し、この出力先論理ポートへ当該IPパケットを出力す
るサーバ側出力選択手段とを有する。
【0009】このIPルーティング装置の一構成例は、
ルーティングテーブル作成手段がIPアドレス付与サー
バから端末へ送出された正規の端末IPアドレスを付与
するIPパケットから取得した端末IPアドレスと当該
IPパケットの入力された論理ポートと端末側一時的ル
ーティングテーブルから読み出した論理ポートとを対応
づけてサーバ側ルーティングテーブルとして記憶し、サ
ーバ側出力選択手段がサーバ側ルーティングテーブルを
検索し、端末からサーバへ送出されたIPパケットの入
力された入力論理ポートと当該IPパケットの送元IP
アドレスの組み合わせと合致する、入力論理ポートと送
元IPアドレスの組み合わせに対応する出力論理ポート
を読み出し、この出力論理ポートに当該IPパケットを
出力するように構成されている。
【0010】また、本発明のIPルーティング方法は、
複数の端末と少なくとも1つのサーバとの間で交換され
るIPパケットの経路制御を行うIPルーティング方法
であって、端末からサーバへ送出されたIPパケットを
受信し、このIPパケットの入力された論理ポートと当
該IPパケットの送元IPアドレスとを取得し、論理ポ
ートと送元IPアドレスとを対応づけて端末側ルーティ
ングテーブルを作成し記憶するステップと、サーバから
端末へ送出されたIPパケットを受信し、このIPパケ
ットの宛先IPアドレスを取得し、端末側ルーティング
テーブルを検索してこの宛先IPアドレスと合致するI
Pアドレスに対応づけられた論理ポートを読み出し、こ
の論理ポートへ当該IPパケットを出力するステップと
を有することによって特徴づけられる。
【0011】このIPルーティング方法の一構成例は、
論理ポートと送元IPアドレスとを対応づけて端末側ル
ーティングテーブルとして記憶する前に、端末側ルーテ
ィングテーブルを検索し、送元IPアドレスと合致する
IPアドレスとこのIPアドレスに対応づけられた論理
ポートとの対応関係を消去するステップをさらに有す
る。また、別の構成例は、各端末に割り当てられたIP
アドレスと端末からサーバへ送出されるIPパケットの
出力先論理ポートとを対応づけたサーバ側ルーティング
テーブルを備え、端末からサーバへ送出されたIPパケ
ットを受信し、このIPパケットの送元IPアドレスを
取得し、サーバ側ルーティングテーブルを検索してこの
送元IPアドレスと合致するIPアドレスに対応づけら
れた出力先論理ポートを読み出し、この出力先論理ポー
トへ当該IPパケットを出力するステップをさらに有す
る。
【0012】また、本発明にかかるIPルーティング方
法の別の構成例は、端末にIPアドレスを付与するIP
アドレス付与サーバのIPアドレスを宛先IPアドレス
とし、仮に付与されたIPアドレスを送元IPアドレス
として端末からIPアドレス付与サーバへ送出されたI
Pパケットを受信し、このIPパケットの入力された論
理ポートと当該IPパケットの送元IPアドレスとを取
得し、論理ポートと送元IPアドレスとを対応づけて端
末側一時的ルーティングテーブルを作成して記憶するス
テップと、前記サーバから前記端末へ送出されたIPパ
ケットを受信し、このIPパケットの宛先IPアドレス
を取得し、前記端末側一時的ルーティングテーブルを検
索してこの宛先IPアドレスと合致するIPアドレスに
対応づけられた論理ポートを読み出し、この論理ポート
へ当該IPパケットを出力するステップと、当該IPパ
ケットの宛先IPアドレスを読み取り、事前に設定され
たIPアドレス付与サーバのIPアドレスと出力先論理
ポートとが対応づけられたルーティングテーブルを検索
し、この宛先IPアドレスと合致するIPアドレスに対
応する論理ポートを読み出し、読み出した論理ポートに
当該IPパケットを出力するステップと、IPアドレス
付与サーバから端末へ送出された正規の端末IPアドレ
スを付与するIPパケットを受信し、このIPパケット
の宛先IPアドレスと付与された端末IPアドレスとを
取得し、端末側一時的ルーティングテーブルを検索して
この宛先IPアドレスと合致するIPアドレスに対応づ
けられた論理ポートを読み出し、この論理ポートと端末
IPアドレスとを対応づけて端末側ルーティングテーブ
ルを作成して記憶するステップと、端末IPアドレスと
当該IPパケットの入力された論理ポートを対応づけて
サーバ側ルーティングテーブルを作成して記憶するステ
ップと、サーバから端末へ送出されたIPパケットを受
信し、このIPパケットの宛先IPアドレスを取得し、
端末側ルーティングテーブルを検索してこの宛先IPア
ドレスと合致するIPアドレスに対応づけられた論理ポ
ートを読み出し、この論理ポートへ当該IPパケットを
出力するステップと、端末からサーバへ送出されたIP
パケットを受信し、このIPパケットの送元IPアドレ
スを取得し、サーバ側ルーティングテーブルを検索して
この送元IPアドレスと合致するIPアドレスに対応づ
けられた出力先論理ポートを読み出し、この出力先論理
ポートへ当該IPパケットを出力するステップとを有す
る。
【0013】また、このIPルーティング方法におい
て、サーバ側ルーティングテーブルを作成して記憶する
ステップを、IPアドレス付与サーバから端末へ送出さ
れた正規の端末IPアドレスを付与するIPパケットか
ら取得した端末IPアドレスと当該IPパケットの入力
された論理ポートと端末側一時的ルーティングテーブル
から読み出した論理ポートとを対応づけてサーバ側ルー
ティングテーブルを作成して記憶するようにし、かつ端
末からサーバへIPパケットを送出するステップを、サ
ーバ側ルーティングテーブルを検索し、端末からサーバ
へ送出されたIPパケットの入力された入力論理ポート
と当該IPパケットの送元IPアドレスの組み合わせと
合致する、入力論理ポートと送元IPアドレスの組み合
わせに対応する出力論理ポートを読み出し、この出力論
理ポートに当該IPパケットを出力するようにしてもよ
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に図を用いて発明の実施の形
態を説明する。図1は、本発明にかかるIPルーティン
グ装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。こ
の実施の形態のIPルーティング装置10は、複数の端
末側インタフェース部11aと、少なくとも1つのサー
バ側インタフェース部11bと、ルーティング処理部1
2と、端末側ルーティングテーブル記憶部13と、サー
バ側ルーティングテーブル記憶部14を備えており、固
定的に端末のIPアドレスが付与されている場合に好適
である。
【0015】端末側インタフェース部11aとサーバ側
インタフェース部11bは、物理的入出力ポートを介し
て外部とIPパケットの送受信を行うパケット通信機能
を有する通信装置である。また、これらは物理的入出力
ポートで受信したIPパケットをルーティング処理部1
2に入力し、ルーティング処理部12から出力されたI
Pパケットを物理的入出力ポートから送信する機能を有
し、ルーティング処理部12に対して入力論理ポートと
出力論理ポートを提供する。
【0016】ルーティング処理部12は、入力されたI
Pパケットの経路制御を行う制御装置であり、各端末側
インタフェース部11aに割り当てられた論理ポートと
これに接続された端末のIPアドレスのリストからなる
端末側ルーティングテーブルを作成する端末側ルーティ
ングテーブル作成部12aと、サーバ側から端末側へ送
出されたIPパケットの出力先を選択する端末側出力選
択部12bと、端末側からサーバ側へ送出されたIPパ
ケットの出力先を選択するサーバ側出力選択部12cと
を有する。
【0017】端末側ルーティングテーブル記憶部13
は、端末側ルーティングテーブルを格納する記憶装置で
ある。サーバ側ルーティングテーブル記憶部14は、サ
ーバ側インタフェース部11bに割り当てられた論理ポ
ートとこれに接続されたサーバへの接続を許可された端
末のIPアドレスのリストからなるサーバ側ルーティン
グテーブルを格納する記憶装置である。
【0018】図2は、この実施の形態のIPルーティン
グ装置の接続例を示すブロック図である。同図におい
て、IPルーティング装置10には、4つの端末側イン
タフェース部11aと2つのサーバ側インタフェース部
11bが設けられており、各端末側インタフェース部1
1aはそれぞれネットワーク41〜44を介して端末A
21〜端末D14と接続され、各サーバ側インタフェー
ス部11bはそれぞれネットワーク51,52を介して
サーバA31、サーバB32と接続されている。
【0019】次に、図1〜図3を参照してこの実施の形
態のIPルーティング装置におけるルーティング処理部
の動作を説明する。図3は、第1の実施の形態にかかる
IPルーティング装置10のルーティング処理部12の
動作を示す説明図である。まず、端末側からサーバ側へ
送出された上りIPパケットが端末側の論理ポートから
入力されると、端末側ルーティングテーブル作成部12
aがこのIPパケットの入力された論理ポートと当該I
Pパケットの送元IPアドレスを読み取り、この論理ポ
ートと送元IPアドレスを対応づけて端末側ルーティン
グテーブルとして端末側ルーティングテーブル記憶部1
3に書き込む(S101)。
【0020】次に、サーバ側出力選択部12cが当該I
Pパケットの送元IPアドレスを読み取り、サーバ側ル
ーティングテーブル記憶部14にアクセスして事前に設
定されたサーバ側ルーティングテーブルを参照し、当該
送元IPアドレスと合致する送元IPアドレスあるいは
送元IPアドレス群に対応する出力論理ポートを読み出
し、この論理ポートに当該IPパケットを出力する(S
102)。
【0021】一方、サーバ側から端末側へ送出された下
りIPパケットがサーバ側の論理ポートから入力される
と、端末側出力選択部12bが当該IPパケットの宛先
IPアドレスを読み取り、端末側ルーティングテーブル
記憶部13にアクセスしてさきに設定された端末側ルー
ティングテーブルを参照し、当該宛先IPアドレスと合
致するIPアドレスに対応する論理ポートを読み出し、
この論理ポートに当該IPパケットを出力する(S10
3)。
【0022】これら端末側ルーティングテーブル作成部
12a、端末側出力選択部12b及びサーバ側出力選択
部12cの機能は、ルーティング処理部12においてメ
モリ(図示せず)に格納された処理プログラムがCPU
(図示せず)により実行されるか、同様な処理を行う論
理回路(図示せず)により実行されることにより実現さ
れる。なお、この実施の形態では、IPルーティング装
置10に4つの端末側インタフェース部11aと2つの
サーバ側インタフェース部11bが設けられていると説
明したが、端末側インタフェース部11aとサーバ側イ
ンタフェース部11bの数はこれらに限定されるもので
ない。また、端末とサーバの数もこれらに限定されるも
のでない。
【0023】この実施の形態のIPルーティング装置
は、このように構成されているので、端末側からサーバ
側に通信を開始することにより、IPルーティング装置
内の端末側ルーティングテーブルが自動的に作成され
る。よって、最初に端末側からサーバ側へ通信を行え
ば、端末側の論理ポートに接続される機器のIPアドレ
スが決まるので、その後はサーバ側から発信された通信
においても正しく端末側へIPパケットを出力すること
ができる。
【0024】このため、端末に付与されたIPアドレス
と接続先の論理ポートを事前に端末側ルーティングテー
ブルに登録する必要がない。また、サーバ側ルーティン
グテーブルは、送元IPアドレスに対する出力論理ポー
トの対応関係が示されているので、複数の端末グループ
が混在するネットワークにおいても、端末を送元IPア
ドレスで識別できるので、正しく出力論理ポートに振り
分けることが可能である。
【0025】次に、本発明にかかるIPルーティング装
置の第2の実施の形態について説明する。この実施の形
態が第1の実施の形態と異なる点は、端末側ルーティン
グテーブルの更新を可能としたことである。次に、図4
を参照してこのIPルーティング装置の動作を説明す
る。図4は、第2の実施の形態にかかるIPルーティン
グ装置のルーティング処理部の動作を示す説明図であ
る。
【0026】まず、端末側からサーバ側へ送出された上
りIPパケットが端末側の論理ポートから入力される
と、端末側ルーティングテーブル作成部12aがこのI
Pパケットの入力された論理ポートと当該IPパケット
の送元IPアドレスを読み取り、端末側ルーティングテ
ーブル記憶部13にアクセスして端末側ルーティングテ
ーブルからこの送元IPアドレスを検索する(S20
1)。
【0027】検索の結果、端末側ルーティングテーブル
に同じ送元IPアドレスが既に設定されていた場合は、
端末側ルーティングテーブルから既に記憶されていた当
該送元IPアドレスと論理ポートの対応関係を消去し
(S202)、さきに読み出した論理ポートと当該送元
IPアドレスの対応関係を書き込む(S203)。一
方、同じ送元IPアドレスが設定されていなかった場合
は、ステップS203を行う。なお、これ以後の上りI
Pパケットの処理(S204)と下りIPパケットの処
理(S205)は、第1の実施の形態と同じであるので
説明を省略する。
【0028】この実施の形態のIPルーティング装置
は、このように構成されているので、端末が論理ポート
を移動した場合でも、自動的に追従して最新の端末側ル
ーティングテーブルを維持することができる。したがっ
て、端末が移動した場合でも人手による端末側ルーティ
ングテーブルの更新の必要がないので、移動する端末数
が増加した場合でも、容易に端末の移動に対応すること
が可能である。
【0029】次に、本発明にかかるIPルーティング装
置の第3の実施の形態について説明する。図5は、本発
明にかかるIPルーティング装置の第3の実施の形態を
示すブロック図である。この実施の形態のIPルーティ
ング装置60は、複数の端末側インタフェース部61
a、少なくとも1つのサーバ側インタフェース部61
b、ルーティング処理部62、端末側ルーティングテー
ブル記憶部63、サーバ側ルーティングテーブル記憶部
64、端末側一時的ルーティングテーブル記憶部65及
びRADIUSルーティングテーブル記憶部66を備え
ており、RADIUSサーバに接続することにより自動
的に端末のIPアドレスが付与される場合に好適であ
る。
【0030】ここで、端末側インタフェース部61a、
サーバ側インタフェース部61b、端末側ルーティング
テーブル記憶部63及びサーバ側ルーティングテーブル
記憶部64は、第1の実施の形態と同じであるので説明
を省略する。ルーティング処理部62は、入力されたI
Pパケットの経路制御を行う制御装置であり、端末側ル
ーティングテーブル作成部62a、端末側出力選択部6
2b、サーバ側出力選択部62c、端末側一時的ルーテ
ィングテーブル作成部62d、RADIUSサーバ選択
部62e及び端末側一時的出力選択部62fを有する。
【0031】端末側ルーティングテーブル作成部62a
は、端末側一時的ルーティングテーブルとRADIUS
サーバから付与される端末のIPアドレスを参照し、各
端末側インタフェース部61aに割り当てられた論理ポ
ートとこれに接続された端末のIPアドレスのリストか
らなる端末側ルーティングテーブルを作成する機能を有
する。端末側出力選択部62bは、端末側ルーティング
テーブルを参照してサーバ側から端末側へ送出されたI
Pパケットの出力先を選択する機能を有する。端末側一
時的出力選択部62fは、サーバ側から端末側へ送出さ
れたIPパケットの宛先IPアドレスが仮に付与された
IPアドレスである場合には、端末側一時的ルーティン
グテーブルを参照してIPパケットの出力先を選択する
機能を有する。サーバ側出力選択部62cは、サーバ側
ルーティングテーブルを参照して端末側からサーバ側へ
送出されたIPパケットの出力先を選択する機能を有す
る。
【0032】端末側一時的ルーティングテーブル作成部
62dは、各端末側インタフェース部61aに割り当て
られた論理ポートと、これに接続された端末のRADI
USサーバにアクセスするために仮に付与されたIPア
ドレスのリストからなる端末側一時的ルーティングテー
ブルを端末から送出されるIPアドレス要求パケットに
基づいて作成する機能を有する。RADIUSサーバ選
択部62eは、RADIUSサーバのIPアドレスと、
このRADIUSサーバが接続されたサーバ側インタフ
ェース部61bに割り当てられた論理ポートのリストか
らなるRADIUSルーティングテーブルを参照して、
端末から送出されるIPアドレス要求パケットを出力す
るRADIUSサーバを選択する機能を有する。端末側
一時的ルーティングテーブル記憶部65は、端末側一時
的ルーティングテーブルを格納する記憶装置である。R
ADIUSルーティングテーブル記憶部66は、RAD
IUSルーティングテーブルを格納する記憶装置であ
る。
【0033】図6は、この実施の形態のIPルーティン
グ装置の接続例を示すブロック図である。同図におい
て、IPルーティング装置60には、4つの端末側イン
タフェース部61aと2つのサーバ側インタフェース部
61bが設けられており、各端末側インタフェース部6
1aはそれぞれネットワーク41〜44を介して端末A
21〜端末D14と接続され、各サーバ側インタフェー
ス部61bはそれぞれネットワーク51,52を介して
サーバA31及びRADIUSサーバA33、サーバB
32及びRADIUSサーバB34と接続されている。
【0034】次に、図5〜図7を参照してこの実施の形
態のIPルーティング装置におけるルーティング処理部
の動作を説明する。図7は、第3の実施の形態にかかる
IPルーティング装置60のルーティング処理部62の
動作を示す説明図である。まず、端末側からサーバ側へ
送出されたIPアドレス要求パケットが端末側の論理ポ
ートから入力されると、端末側一時的ルーティングテー
ブル作成部62dがこのIPパケットの入力された論理
ポートと、当該IPパケットのRADIUSサーバへア
クセスするために付与された仮の送元IPアドレスを読
み取り、この論理ポートと仮の送元IPアドレスを対応
づけて端末側一時的ルーティングテーブルとして端末側
一時的ルーティングテーブル記憶部65に書き込む(S
301)。
【0035】次に、RADIUSサーバ選択部62eが
当該IPパケットの宛先IPアドレスを読み取り、RA
DIUSルーティングテーブル記憶部66にアクセスし
て事前に設定されたRADIUSルーティングテーブル
を参照し、当該宛先IPアドレスと合致する宛先IPア
ドレスに対応する出力論理ポートを読み出し、この論理
ポートに当該IPパケットを出力する(S302)。
【0036】IPアドレス要求パケットに対する応答と
して、RADIUSサーバからIPパケットのペイロー
ドに端末IPアドレスを格納したIPアドレス付与パケ
ットが送出されると、IPアドレス付与パケットがサー
バ側の論理ポートからルーティングテーブル作成部62
aに入力される。IPアドレス付与パケットが入力され
ると、ルーティングテーブル作成部62aは、このIP
パケットの入力された論理ポートと、当該IPパケット
の宛先IPアドレス及びペイロードとを読み取り、端末
側一時的ルーティングテーブル記憶部65にアクセスし
てさきに設定された端末側一時的ルーティングテーブル
を参照し、当該宛先IPアドレスと合致するIPアドレ
スに対応する論理ポートを読み出し、この論理ポートに
当該IPパケットを出力する(S303)。
【0037】次に、ペイロードから端末IPアドレスを
取得し(S304)、この端末IPアドレスとさきに端
末側一時的ルーティングテーブルから読み出した論理ポ
ートを対応づけて端末側ルーティングテーブルとして端
末側ルーティングテーブル記憶部63に書き込む(S3
05)。さらに、当該端末IPアドレスと当該IPパケ
ットの入力された論理ポートを対応づけてサーバ側ルー
ティングテーブルとしてサーバ側ルーティングテーブル
記憶部64に書き込む(S306)。これにより、端末
側ルーティングテーブルとサーバ側ルーティングテーブ
ルが作成される。
【0038】次に、端末側ルーティングテーブルとサー
バ側ルーティングテーブルが作成された後の上りIPパ
ケットの処理について説明する。端末側からサーバ側へ
送出された上りIPパケットが端末側の論理ポートから
入力されると、サーバ側出力選択部62cが当該IPパ
ケットの送元IPアドレスを読み取り、サーバ側ルーテ
ィングテーブル記憶部64にアクセスしてさきに設定さ
れたサーバ側ルーティングテーブルを参照し、当該送元
IPアドレスと合致するIPアドレスに対応する論理ポ
ートを読み出し、この論理ポートに当該IPパケットを
出力する(S307)。なお、端末側ルーティングテー
ブルとサーバ側ルーティングテーブルが作成された後の
下りIPパケットの処理(S308)は、第1の実施の
形態と同じであるので説明を省略する。
【0039】これらルーティングテーブル作成部62
a、端末側出力選択部62b、サーバ側出力選択部62
c、端末側一時的ルーティングテーブル作成部62d及
びRADIUSサーバ選択部62eの機能は、ルーティ
ング処理部62においてメモリ(図示せず)に格納され
た処理プログラムがCPU(図示せず)により実行され
るか、同様な処理を行う論理回路(図示せず)により実
行されることにより実現される。なお、この実施の形態
では、IPルーティング装置10に4つの端末側インタ
フェース部11aと2つのサーバ側インタフェース部1
1bが設けられていると説明したが、端末側インタフェ
ース部11aとサーバ側インタフェース部11bの数は
これらに限定されるものでない。また、端末、サーバ及
びRADIUSサーバの数もこれらに限定されるもので
ない。
【0040】この実施の形態のIPルーティング装置
は、このように構成されているので、端末側からRAD
IUSサーバにIPアドレス要求を行い、RADIUS
サーバから端末IPアドレスを付与されることにより、
IPルーティング装置内の端末側ルーティングテーブル
とサーバ側ルーティングテーブルが自動的に作成され
る。よって、最初に端末側からRADIUSサーバへ通
信を行えば、端末側の論理ポートに接続される機器のI
Pアドレスと、サーバ側へ出力する論理ポートが決まる
ので、その後はサーバ側とのIPパケット交換を正しく
行うことができる。
【0041】このように、この実施の形態のIPルーテ
ィング装置は、RADIUSサーバを用いた端末側のI
Pアドレスを自動的に付与するネットワークにおいて
も、IPルーティングを可能にすることができる。さら
に、端末側のルーティングテーブルの自動作成がRAD
IUSサーバから送出される端末側のIPアドレスを付
与するIPパケットを契機として構築されるため、RA
DIUSサーバから付与された端末側のIPアドレスが
漏洩し、他の端末側の論理ポートから当該IPアドレス
でIPパケットが送出された場合でも、端末側ルーティ
ングテーブルが書き換わっていないため、当該IPパケ
ットに対する応答が送出元の論理ポートへは送り返され
ないので、IP通信が不可能となり、IPアドレスの漏
洩にも対処できるネットワークが構成できる。
【0042】次に、本発明にかかるIPルーティング装
置の第4の実施の形態について説明する。この実施の形
態が第3の実施の形態と異なる点は、サーバ側ルーティ
ングテーブルにおいて、出力論理ポートに対応づけて入
力論理ポートと送元IPアドレスとを記憶するようにし
たことである。次に、図8を参照してこのIPルーティ
ング装置の動作を説明する。図8は、第4の実施の形態
にかかるIPルーティング装置のルーティング処理部の
動作を示す説明図である。
【0043】ここで、端末側一時的ルーティングテーブ
ルの作成処理(S401)、IPアドレス要求パケット
の送出処理(S402)及び端末側ルーティングテーブ
ルとサーバ側ルーティングテーブルが作成された後の下
りIPパケットの処理(S408)は、第3の実施の形
態と同じであるので説明を省略する。まず、IPアドレ
ス付与パケット受信により、端末側ルーティングテーブ
ルとサーバ側ルーティングテーブルを作成する処理につ
いて説明する。
【0044】IPアドレス要求パケットに対する応答と
して、RADIUSサーバからIPパケットのペイロー
ドに端末IPアドレスを格納したIPアドレス付与パケ
ットが送出されると、IPアドレス付与パケットがサー
バ側の論理ポートからルーティングテーブル作成部62
aに入力される。IPアドレス付与パケットが入力され
ると、ルーティングテーブル作成部62aは、このIP
パケットの入力された論理ポートと、当該IPパケット
の宛先IPアドレス及びペイロードとを読み取り、端末
側一時的ルーティングテーブル記憶部65にアクセスし
てさきに設定された端末側一時的ルーティングテーブル
を参照し、当該宛先IPアドレスと合致するIPアドレ
スに対応する論理ポートを読み出し、この論理ポートに
当該IPパケットを出力する(S403)。
【0045】次に、ペイロードから端末IPアドレスを
取得し(S404)、この端末IPアドレスとさきに端
末側一時的ルーティングテーブルから読み出した論理ポ
ートを対応づけて端末側ルーティングテーブルとして端
末側ルーティングテーブル記憶部63に書き込む(S4
05)。さらに、当該端末IPアドレスと当該IPパケ
ットの入力された論理ポートとさきに端末側一時的ルー
ティングテーブルから読み出した論理ポートとを対応づ
けてサーバ側ルーティングテーブルとしてサーバ側ルー
ティングテーブル記憶部64に書き込む(S406)。
これにより、端末側ルーティングテーブルとサーバ側ル
ーティングテーブルが作成される。
【0046】次に、端末側ルーティングテーブルとサー
バ側ルーティングテーブルが作成された後の上りIPパ
ケットの処理について説明する。端末側からサーバ側へ
送出された上りIPパケットが端末側の論理ポートから
入力されると、サーバ側出力選択部62cがこのIPパ
ケットの入力された入力論理ポートと、当該IPパケッ
トの送元IPアドレスとを読み取り、サーバ側ルーティ
ングテーブル記憶部64にアクセスしてさきに設定され
たサーバ側ルーティングテーブルを参照し、当該入力論
理ポートと当該送元IPアドレスの組み合わせと合致す
る、入力論理ポートと送元IPアドレスの組み合わせに
対応する出力論理ポートを読み出し、この出力論理ポー
トに当該IPパケットを出力する(S407)。なお、
端末側ルーティングテーブルとサーバ側ルーティングテ
ーブルが作成された後の下りIPパケットの処理(S4
08)は、第1の実施の形態と同じであるので説明を省
略する。
【0047】この実施の形態のIPルーティング装置
は、このように構成されているので、RADIUSサー
バから付与された端末側のIPアドレスが漏洩し、他の
端末側の論理ポートから当該IPアドレスでIPパケッ
トが送出された場合に、サーバ側ルーティングテーブル
の検索において、送元IPアドレス及び入力論理ポート
の2つの条件が合致しないので、出力論理ポートを検索
できないため、当該IPパケットは廃棄される。よっ
て、不正なIPパケットがサーバ側へ送出されないの
で、サーバ側の回線帯域が有効に利用できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のルーティ
ング装置は、固定的IPアドレス付与のネットワークに
おいて、端末側のルーティングテーブルを自動生成する
ことができるので、人手による端末側ルーティングテー
ブル登録の必要がないという効果が得られる。また、端
末側ルーティングテーブルを自動的に維持することがで
きるので、端末が移動した場合でも人手による端末側ル
ーティングテーブルの更新の必要がないので、移動する
端末数が増加した場合でも、容易に端末の移動に対応す
ることができるという効果が得られる。
【0049】また、自動的IPアドレス付与のネットワ
ークにおいても、端末側ルーティングテーブルを自動的
に構築することができるので、従来不可能であったIP
ルーティングが可能になるという効果が得られる。さら
に、自動付与された端末側のIPアドレスが漏洩し、他
の端末側の論理ポートから当該IPアドレスでIPパケ
ットが送出された場合でも、当該IPパケットに対する
応答が送出元の論理ポートへ送り返されないので、IP
通信が不可能となり、IPアドレスの漏洩にも対処でき
るセキュリティを高めたネットワークが構成できるとい
う効果が得られる。
【0050】また、サーバ側ルーティングテーブルにお
いて、出力論理ポートを入力論理ポートと送元IPアド
レスの組み合わせで対応づけたので、端末側のIPアド
レスが漏洩し、他の端末側の論理ポートから当該IPア
ドレスでIPパケットが送出された場合、当該IPパケ
ットは廃棄されるので、不正なIPパケットがサーバ側
へ送出されず、サーバ側の回線帯域が有効に利用できる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるIPルーティング装置の第1
の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】 図1のIPルーティング装置の接続例を示す
ブロック図である。
【図3】 第1の実施の形態にかかるIPルーティング
装置のルーティング処理部の動作を示す説明図である。
【図4】 第2の実施の形態にかかるIPルーティング
装置のルーティング処理部の動作を示す説明図である。
【図5】 本発明にかかるIPルーティング装置の第3
の実施の形態を示すブロック図である。
【図6】 図5のIPルーティング装置の接続例を示す
ブロック図である。
【図7】 第3の実施の形態にかかるIPルーティング
装置のルーティング処理部の動作を示す説明図である。
【図8】 第4の実施の形態にかかるIPルーティング
装置のルーティング処理部の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
10,60…IPルーティング装置、11a,61a…
端末側インタフェース部、11b,61b…サーバ側イ
ンタフェース部、12,62…ルーティング処理部、1
2a…端末側ルーティングテーブル作成部、12b,6
2b…端末側出力選択部、12c,62c…サーバ側出
力選択部、13,63…端末側ルーティングテーブル記
憶部、14,64…サーバ側ルーティングテーブル記憶
部、21〜24…端末、31,32…サーバ、33,3
4…RADIUSサーバ、41〜44,51,52…ネ
ットワーク、62a…ルーティングテーブル作成部、6
2d…端末側一時的ルーティングテーブル作成部、62
e…RADIUSサーバ選択部、62f…端末側一時的
出力選択部、65…端末側一時的ルーティングテーブル
記憶部、66…RADIUSルーティングテーブル記憶
部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の端末と少なくとも1つのサーバと
    の間に配置され、これらの間で交換されるIPパケット
    の経路制御を行うIPルーティング装置であって、 前記端末から前記サーバへ送出されたIPパケットを受
    信し、このIPパケットの入力された論理ポートと当該
    IPパケットの送元IPアドレスとを取得し、前記論理
    ポートと前記送元IPアドレスとを対応づけて端末側ル
    ーティングテーブルとして記憶する端末側ルーティング
    テーブル作成手段と、 前記サーバから前記端末へ送出されたIPパケットを受
    信し、このIPパケットの宛先IPアドレスを取得し、
    前記端末側ルーティングテーブルを検索してこの宛先I
    Pアドレスと合致するIPアドレスに対応づけられた論
    理ポートを読み出し、この論理ポートへ当該IPパケッ
    トを出力する端末側出力選択手段とを有することを特徴
    とするIPルーティング装置。
  2. 【請求項2】 前記端末側ルーティングテーブル作成手
    段は、 前記論理ポートと前記送元IPアドレスとを対応づけて
    前記端末側ルーティングテーブルとして記憶する前に、
    前記端末側ルーティングテーブルを検索し、前記送元I
    Pアドレスと合致するIPアドレスとこのIPアドレス
    に対応づけられた論理ポートとの対応関係を消去する消
    去手段を有することを特徴とする請求項1記載のIPル
    ーティング装置。
  3. 【請求項3】 前記各端末に割り当てられたIPアドレ
    スと前記端末から前記サーバへ送出されるIPパケット
    の出力先論理ポートとを対応づけたサーバ側ルーティン
    グテーブルを記憶するサーバ側ルーティングテーブル記
    憶手段と、 前記端末から前記サーバへ送出されたIPパケットを受
    信し、このIPパケットの送元IPアドレスを取得し、
    前記サーバ側ルーティングテーブルを検索してこの送元
    IPアドレスと合致するIPアドレスに対応づけられた
    出力先論理ポートを読み出し、この出力先論理ポートへ
    当該IPパケットを出力するサーバ側出力選択手段とを
    有することを特徴とする請求項1又は2記載のIPルー
    ティング装置。
  4. 【請求項4】 複数の端末と少なくとも1つのサーバと
    の間に配置され、これらの間で交換されるIPパケット
    の経路制御を行うIPルーティング装置であって、 前記端末にIPアドレスを付与するIPアドレス付与サ
    ーバのIPアドレスを宛先IPアドレスとし、仮に付与
    されたIPアドレスを送元IPアドレスとして前記端末
    から前記IPアドレス付与サーバへ送出されたIPパケ
    ットを受信し、このIPパケットの入力された論理ポー
    トと当該IPパケットの送元IPアドレスとを取得し、
    前記論理ポートと前記送元IPアドレスとを対応づけて
    端末側一時的ルーティングテーブルとして記憶する端末
    側一時的ルーティングテーブル作成手段と、 前記サーバから前記端末へ送出されたIPパケットを受
    信し、このIPパケットの宛先IPアドレスを取得し、
    前記端末側一時的ルーティングテーブルを検索してこの
    宛先IPアドレスと合致するIPアドレスに対応づけら
    れた論理ポートを読み出し、この論理ポートへ当該IP
    パケットを出力する端末側一時的出力選択手段と、 当該IPパケットの宛先IPアドレスを読み取り、事前
    に設定された前記IPアドレス付与サーバのIPアドレ
    スと出力先論理ポートとが対応づけられたルーティング
    テーブルを検索し、この宛先IPアドレスと合致するI
    Pアドレスに対応する論理ポートを読み出し、読み出し
    た論理ポートに当該IPパケットを出力するIPアドレ
    ス付与サーバ選択手段と、 前記IPアドレス付与サーバから前記端末へ送出された
    正規の端末IPアドレスを付与するIPパケットを受信
    し、このIPパケットの宛先IPアドレスと付与された
    端末IPアドレスとを取得し、前記端末側一時的ルーテ
    ィングテーブルを検索してこの宛先IPアドレスと合致
    するIPアドレスに対応づけられた論理ポートを読み出
    し、この論理ポートと前記端末IPアドレスとを対応づ
    けて端末側ルーティングテーブルとして記憶する端末側
    ルーティングテーブル作成手段と、 前記端末IPアドレスと当該IPパケットの入力された
    論理ポートを対応づけてサーバ側ルーティングテーブル
    として記憶するサーバ側ルーティングテーブル作成手段
    と、 前記サーバから前記端末へ送出されたIPパケットを受
    信し、このIPパケットの宛先IPアドレスを取得し、
    前記端末側ルーティングテーブルを検索してこの宛先I
    Pアドレスと合致するIPアドレスに対応づけられた論
    理ポートを読み出し、この論理ポートへ当該IPパケッ
    トを出力する端末側出力選択手段と、 前記端末から前記サーバへ送出されたIPパケットを受
    信し、このIPパケットの送元IPアドレスを取得し、
    前記サーバ側ルーティングテーブルを検索してこの送元
    IPアドレスと合致するIPアドレスに対応づけられた
    出力先論理ポートを読み出し、この出力先論理ポートへ
    当該IPパケットを出力するサーバ側出力選択手段とを
    有することを特徴とするIPルーティング装置。
  5. 【請求項5】 前記サーバ側ルーティングテーブル作成
    手段は、 前記IPアドレス付与サーバから前記端末へ送出された
    正規の端末IPアドレスを付与するIPパケットから取
    得した前記端末IPアドレスと当該IPパケットの入力
    された論理ポートと前記端末側一時的ルーティングテー
    ブルから読み出した前記論理ポートとを対応づけてサー
    バ側ルーティングテーブルとして記憶し、 前記サーバ側出力選択手段は、 前記サーバ側ルーティングテーブルを検索し、前記端末
    から前記サーバへ送出されたIPパケットの入力された
    入力論理ポートと当該IPパケットの送元IPアドレス
    の組み合わせと合致する、入力論理ポートと送元IPア
    ドレスの組み合わせに対応する出力論理ポートを読み出
    し、この出力論理ポートに当該IPパケットを出力する
    ことを特徴とする請求項4記載のIPルーティング装
    置。
  6. 【請求項6】 複数の端末と少なくとも1つのサーバと
    の間で交換されるIPパケットの経路制御を行うIPル
    ーティング方法であって、 前記端末から前記サーバへ送出されたIPパケットを受
    信し、このIPパケットの入力された論理ポートと当該
    IPパケットの送元IPアドレスとを取得し、前記論理
    ポートと前記送元IPアドレスとを対応づけて端末側ル
    ーティングテーブルを作成し記憶するステップと、 前記サーバから前記端末へ送出されたIPパケットを受
    信し、このIPパケットの宛先IPアドレスを取得し、
    前記端末側ルーティングテーブルを検索してこの宛先I
    Pアドレスと合致するIPアドレスに対応づけられた論
    理ポートを読み出し、この論理ポートへ当該IPパケッ
    トを出力するステップとを有することを特徴とするIP
    ルーティング方法。
  7. 【請求項7】 前記論理ポートと前記送元IPアドレス
    とを対応づけて前記端末側ルーティングテーブルとして
    記憶する前に、前記端末側ルーティングテーブルを検索
    し、前記送元IPアドレスと合致するIPアドレスとこ
    のIPアドレスに対応づけられた論理ポートとの対応関
    係を消去するステップをさらに有することを特徴とする
    請求項6記載のIPルーティング方法。
  8. 【請求項8】 前記各端末に割り当てられたIPアドレ
    スと前記端末から前記サーバへ送出されるIPパケット
    の出力先論理ポートとを対応づけたサーバ側ルーティン
    グテーブルを備え、 前記端末から前記サーバへ送出されたIPパケットを受
    信し、このIPパケットの送元IPアドレスを取得し、
    前記サーバ側ルーティングテーブルを検索してこの送元
    IPアドレスと合致するIPアドレスに対応づけられた
    出力先論理ポートを読み出し、この出力先論理ポートへ
    当該IPパケットを出力するステップを有することを特
    徴とする請求項6又は7記載のIPルーティング方法。
  9. 【請求項9】 複数の端末と少なくとも1つのサーバと
    の間で交換されるIPパケットの経路制御を行うIPル
    ーティング方法であって、 前記端末にIPアドレスを付与するIPアドレス付与サ
    ーバのIPアドレスを宛先IPアドレスとし、仮に付与
    されたIPアドレスを送元IPアドレスとして前記端末
    から前記IPアドレス付与サーバへ送出されたIPパケ
    ットを受信し、このIPパケットの入力された論理ポー
    トと当該IPパケットの送元IPアドレスとを取得し、
    前記論理ポートと前記送元IPアドレスとを対応づけて
    端末側一時的ルーティングテーブルを作成して記憶する
    ステップと、 前記サーバから前記端末へ送出されたIPパケットを受
    信し、このIPパケットの宛先IPアドレスを取得し、
    前記端末側一時的ルーティングテーブルを検索してこの
    宛先IPアドレスと合致するIPアドレスに対応づけら
    れた論理ポートを読み出し、この論理ポートへ当該IP
    パケットを出力するステップと、 当該IPパケットの宛先IPアドレスを読み取り、事前
    に設定された前記IPアドレス付与サーバのIPアドレ
    スと出力先論理ポートとが対応づけられたルーティング
    テーブルを検索し、この宛先IPアドレスと合致するI
    Pアドレスに対応する論理ポートを読み出し、読み出し
    た論理ポートに当該IPパケットを出力するステップ
    と、 前記IPアドレス付与サーバから前記端末へ送出された
    正規の端末IPアドレスを付与するIPパケットを受信
    し、このIPパケットの宛先IPアドレスと付与された
    端末IPアドレスとを取得し、前記端末側一時的ルーテ
    ィングテーブルを検索してこの宛先IPアドレスと合致
    するIPアドレスに対応づけられた論理ポートを読み出
    し、この論理ポートと前記端末IPアドレスとを対応づ
    けて端末側ルーティングテーブルを作成して記憶するス
    テップと、 前記端末IPアドレスと当該IPパケットの入力された
    論理ポートを対応づけてサーバ側ルーティングテーブル
    を作成して記憶するステップと、 前記サーバから前記端末へ送出されたIPパケットを受
    信し、このIPパケットの宛先IPアドレスを取得し、
    前記端末側ルーティングテーブルを検索してこの宛先I
    Pアドレスと合致するIPアドレスに対応づけられた論
    理ポートを読み出し、この論理ポートへ当該IPパケッ
    トを出力するステップと、 前記端末から前記サーバへ送出されたIPパケットを受
    信し、このIPパケットの送元IPアドレスを取得し、
    前記サーバ側ルーティングテーブルを検索してこの送元
    IPアドレスと合致するIPアドレスに対応づけられた
    出力先論理ポートを読み出し、この出力先論理ポートへ
    当該IPパケットを出力するステップとを有することを
    特徴とするIPルーティング方法。
  10. 【請求項10】 前記サーバ側ルーティングテーブルを
    作成して記憶するステップにおいて、前記IPアドレス
    付与サーバから前記端末へ送出された正規の端末IPア
    ドレスを付与するIPパケットから取得した前記端末I
    Pアドレスと当該IPパケットの入力された論理ポート
    と前記端末側一時的ルーティングテーブルから読み出し
    た前記論理ポートとを対応づけてサーバ側ルーティング
    テーブルを作成して記憶し、かつ前記端末から前記サー
    バへIPパケットを送出するステップにおいて、前記サ
    ーバ側ルーティングテーブルを検索し、前記端末から前
    記サーバへ送出されたIPパケットの入力された入力論
    理ポートと当該IPパケットの送元IPアドレスの組み
    合わせと合致する、入力論理ポートと送元IPアドレス
    の組み合わせに対応する出力論理ポートを読み出し、こ
    の出力論理ポートに当該IPパケットを出力することを
    特徴とする請求項9記載のIPルーティング方法。
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