JP2002185478A - コンピュータシステムにおける共有資源の排他利用方式 - Google Patents

コンピュータシステムにおける共有資源の排他利用方式

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JP2002185478A
JP2002185478A JP2000381751A JP2000381751A JP2002185478A JP 2002185478 A JP2002185478 A JP 2002185478A JP 2000381751 A JP2000381751 A JP 2000381751A JP 2000381751 A JP2000381751 A JP 2000381751A JP 2002185478 A JP2002185478 A JP 2002185478A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハートビート回線の障害時に、共有ディスク
へ排他的にアクセスする場合であっても、共有ディスク
に論理ディスクを確保することを不要にしたコンピュー
タシステムにおける共有資源の排他利用方式を提供す
る。 【解決手段】 LAN上に接続された複数のノード1,
2が共有ディスク4を制御し、複数ノード間を接続した
ハートビート回線3により複数ノードの障害検出を行
い、障害発生ノードによる共有資源の制御を排他的に排
除する場合に、複数ノードは、ハートビート回線3が正
常に機能するか否かを監視する機能正否監視手段を備
え、機能正否監視手段が機能の否を検出した場合には、
複数のノードから共有ディスクに対して該共有ディスク
の占有を指示するコマンドを発行し、占有権を取得した
ノードのみが共有ディスクの制御を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータシス
テムにおける共有資源の排他利用方式に関し、特にハー
トビート回線の障害時に、共有ディスクへ排他的にアク
セスする場合であっても、共有ディスクに論理ディスク
を確保することを不要にしたコンピュータシステムにお
ける共有資源の排他利用方式に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータのクラスタ・システムの一
つに、複数のノード(パソコン等のコンピュータ本体)
がディスク(外部記憶装置等)を共有する方式がある。
従来の方式を、図1を借用して説明する。図1は本願発
明の実施例のシステム構成図である。図1において、第
1ノード1は第1SCSIケーブル5により共有ディス
ク4と接続され、第2ノード2は第2SCSIケーブル
6により共有ディスク4と接続されている。また、第1
ノード1と第2ノード2はハートビート回線3で接続さ
れ、各ノードが正常に稼動しているか等の情報を交換し
ている。
【0003】第1ノード1に障害が発生した場合は、ハ
ートビート回線3での情報交換により、第1ノード1で
行われていたサービスが第2ノード2で行われるように
なる。この時、第1ノード1が第1SCSIケーブル5
によりアクセスしていた共有ディスク4も、第2ノード
2が第2SCSIケーブル6によりアクセスするように
なる。この様に、ハートビート回線3が「正常に機能し
ている場合」はクラスタを構成する各ノードに障害が発
生しても、共有ディスク4は各ノードから排他的にアク
セスされ、中のデータが破壊される事はない。
【0004】ハートビート回線3が「正常に機能してい
ない場合」は、第1ノード1から第2ノード2が正常に
機能しているか否か、第2ノード2から第1ノード1が
正常に機能しているか否かの確認が出来ず、それぞれ他
ノードに障害が発生した事とみなされ、第1ノード1は
第2ノード2で行われていたサービスを行うようにな
り、第2ノード2は第1ノード1で行われていたサービ
スを行うようになる。この結果、第1ノード1と第2ノ
ード2で同じサービスが実行されるようになり、共有デ
ィスク4へのアクセスも、第1ノード1と第2ノード2
の双方から行われるようになり、中のデータを破壊して
しまう。
【0005】これを防ぐために従来は、ハートビート回
線3での通信が途絶えた場合、第1ノード1及び第2ノ
ード2は、それぞれ第1SCSIケーブル5,第2SC
SIケーブル6より共有ディスク4の特定の論理ディス
クに対して書き込みを行い、先に書き込みを行ったノー
ドがそれ以降共有ディスク4に対してアクセスを行うよ
うにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方式においては、ハートビート回線3での通信が途絶え
た後、各ノードが共有ディスク4の特定の論理ディスク
へ書き込みを行うため、この特定の論理ディスクをこの
目的のためだけに用意しなくてはならないと言う事であ
る。この論理ディスクはクラスタを構成するノードのう
ち、どのノードが共有ディスク4へアクセスしても良い
かを決定するためだけの物であり、その為だけに最低で
も共有ディスク4に構成できる最小の論理ディスクを割
り当てなければならないのは無駄である。
【0007】そこで本発明の課題は、例えばハートビー
ト回線の障害時に、共有ディスクへ排他的にアクセスす
る場合であっても、共有ディスクに論理ディスクを確保
することを不要にしたコンピュータシステムにおける共
有資源の排他利用方式を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、LAN上にLANケーブルを介して接続さ
れた複数のノードが共有資源を制御し、前記複数のノー
ド間を相互に接続した障害検出用回線により該複数のノ
ードの障害検出を行い、障害の発生したノードによる前
記共有資源の制御を排他するコンピュータシステムにお
ける共有資源の排他利用方式において、前記複数のノー
ドは、前記障害検出用回線が正常に機能するか否かを監
視する機能正否監視手段を備え、該機能正否監視手段が
機能の否を検出した場合には、前記複数のノードから前
記共有資源に対して該共有資源の占有を指示するコマン
ドを発行し、占有権を取得したノードが前記共有資源の
制御を可能にしたことを特徴とする。
【0009】このようにすれば、機能正否監視手段が機
能の否を検出した場合には、複数のノードから共有資源
に対して該共有資源の占有を指示するコマンドを発行
し、占有権を取得したノードが共有資源の制御を可能に
しているので、たとえ障害検出用回線が障害を起した場
合であっても、占有権を取得したノードのみが共有資源
を制御可能となる。従って、共有資源(共有ディスク)
の無駄な使用をすること無しに、共有資源のデータ等の
破壊防止ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施例に基
づいて説明する。 (1)第1実施例 図1を参照すると、本発明の第1実施例としてのクラスタ
・システムが示されている。図1において、第1ノード
1は,クラスタ・システムを構成するノードのうちの一
つである。同様に、第2ノード2もクラスタ・システム
を構成するノードのうちの一つである。第1,第2ノー
ドとしては、例えば、パソコン等のコンピュータ本体等
がある。第1,第2ノードは、次に説明するハートビー
ト回線が正常に機能するか否かを監視する機能正否監視
手段を備える(図示省略)。
【0011】クラスタ・システム内には、クラスタの各
ノードからアクセスする事が出来る「磁気ディスク装
置」からなる「共有資源」である共有ディスク4があ
り、共有ディスク4は第1ノード1とは第1SCSIケ
ーブル5により接続され、第2ノード2とは第2SCS
Iケーブル6により接続されている。なお、SCSIケ
ーブルは、SCSI−1,SCSI−2,SCSI−3規格の何れの
ものでもよい。また、クラスタ・システム内の各ノード
は「障害検出用回線」であるハートビート回線3で接続
されて、各ノード間で各ノードで実行しているサービス
の状況やノードが正常に機能しているか等の情報を通信
している。7は、「LANケーブル」であるEthernetケ
ーブルである。なお、Ethernetケーブルに低速から高速
まで各種のものがあるが、何れのものでもよい。
【0012】次に、本実施例の動作を説明する。図1に
おいて、ハートビート回線3に障害が発生し第1ノード
1と第2ノード2間の通信が途絶えると、第1ノード1
からは第2ノード2が正常に機能しているかどうかが判
らなくなり、第2ノード2からは第1ノード1が正常に
機能しているかどうかが判らなくなる。各ノードは他ノ
ードで実行していたサービスをフェイルオーバー(故障
したノードの処理を、代替ノードが引き継ぐこと)して
自ノードで実行する必要があるかどうかを判断しなけれ
ばならない。
【0013】そこで、第1ノード1は第1SCSIケー
ブル5で接続された、第2ノード2は第2SCSIケー
ブル6で接続された共有ディスク4に対してSCSI
コマンドの 「占有を指示するコマンド」であるRESERVE
コマンド [56h] (SCSI規格)を発行し、共有ディスク
4を占有状態に設定できたノードのみが共有ディスク4
をアクセス出来るようになる。
【0014】(2)第2実施例 本発明の第2実施例として、その基本的構成は上記の通
りであるが、共有ディスクを占有状態に設定するコマン
ドの送信方法についてさらに工夫している。その構成を
図2に示す。図2において、第1ノード1は第1FCケ
ーブル15により共有ディスク4と接続され第2ノード
2は第2FCケーブル16により共有ディスク4と接続
されている。なお、FCケーブルはFiber Channelケーブ
ルである。
【0015】ハートビート回線3に障害が発生すると、
第1ノード1は第1FCケーブル15で接続された共有
ディスク4に対し、また第2ノード2は第2FCケーブ
ル16で接続された共有ディスク4に対してSCSIコ
マンドの RESERVE コマンド[56h] を発行し、共有ディ
スク4を占有状態に設定できたノードのみが共有ディス
ク4をアクセス出来るようになる。このように、本実施
例では、クラスタ・システムでの共有ディスク4に対し
て各ノードとFCケーブル15,16を通してSCSI
コマンドで占有状態に設定する為、ハートビート回線3
に障害が発生しても、共有ディスクを排他的に利用でき
る効果を有する。
【0016】(3)第3実施例 別の構成を図3に示す。図3において、第1ノード1及
び第2ノード2はEthernetケーブル7により共有ディス
ク4と接続されている。ハートビート回線に障害が発生
すると、第1ノード1及び第2ノード2は、Ethernetケ
ーブル7に接続された共有ディスク4に対してSCSI
コマンドの RESERVE コマンド [56h] を発行し、共有デ
ィスク4を占有状態に設定できたノードのみが共有ディ
スク4をアクセス出来るようになる。このように、本実
施例では、クラスタ・システムでの共有ディスク4に対
して各ノードとEthernet ケーブルを通してSCSIコ
マンドで占有状態に設定する為、ハートビート回線3に
障害が発生しても、共有ディスクを排他的に利用できる
効果を有する。
【0017】なお、前記各実施例では共有資源として共
有ディスクの場合を説明したが、例えば共有資源として
はプリンタ,磁気テープ装置等の場合であっても、本発
明を適用可能であるのは勿論である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ク
ラスタ・システムでの共有資源(共有ディスク)に対し
て各ノードと各種ケーブル(SCSIケーブル等)を通
して占有を指示するコマンド(SCSIコマンド)で占
有状態に設定する為、障害検出用回線(ハートビート回
線)に障害が発生しても、共有ディスク上に論理ディス
ク領域を占有することなく、共有ディスクを排他的に利
用できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のシステム構成図である。
【図2】本発明の第2実施例のシステム構成図である。
【図3】本発明の第3実施例のシステム構成図である。
【符号の説明】
1 第1ノード 2 第2ノード 3 ハートビート回線 4 共有ディスク 5 第1SCSIケーブル 6 第2SCSIケーブル 7 Ethernet

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LAN上にLANケーブルを介して接続
    された複数のノードが共有資源を制御し、前記複数のノ
    ード間を相互に接続した障害検出用回線により該複数の
    ノードの障害検出を行い、障害の発生したノードによる
    前記共有資源の制御を排他するコンピュータシステムに
    おける共有資源の排他利用方式において、 前記複数のノードは、前記障害検出用回線が正常に機能
    するか否かを監視する機能正否監視手段を備え、 該機能正否監視手段が機能の否を検出した場合には、前
    記複数のノードから前記共有資源に対して該共有資源の
    占有を指示するコマンドを発行し、占有権を取得したノ
    ードが前記共有資源の制御を可能にしたことを特徴とす
    るコンピュータシステムにおける共有資源の排他利用方
    式。
  2. 【請求項2】 前記共有資源と複数のノードを接続する
    ケーブルはSCSIケーブルであり、前記占有を指示す
    るコマンドはSCSIコマンドであることを特徴とする
    請求項1記載のコンピュータシステムにおける共有資源
    の排他利用方式。
  3. 【請求項3】 前記共有資源と複数のノードを接続する
    ケーブルはFCケーブルであり、前記占有を指示するコ
    マンドはSCSIコマンドであることを特徴とする請求
    項1記載のコンピュータシステムにおける共有資源の排
    他利用方式。
  4. 【請求項4】 前記共有資源と複数のノードを接続する
    ケーブルはSCSIケーブルであると共に、前記共有資
    源はLANケーブルに接続され、前記占有を指示するコ
    マンドはSCSIコマンドであることを特徴とする請求
    項1記載のコンピュータシステムにおける共有資源の排
    他利用方式。
  5. 【請求項5】 前記共有資源は、磁気ディスク装置であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つ
    に記載のコンピュータシステムにおける共有資源の排他
    利用方式。
  6. 【請求項6】 前記LANケーブルは、Ethernetケーブ
    ルであることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れ
    か1つに記載のコンピュータシステムにおける共有資源
    の排他利用方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004302512A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Hitachi Ltd クラスタコンピューティングシステム、および、そのフェールオーバー方法
JP2008299369A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Nomura Research Institute Ltd クラスタシステム、計算機、および障害対処方法

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