JP2002185205A - 導波管分岐回路、導波管偏分波器および導波管群分波器 - Google Patents

導波管分岐回路、導波管偏分波器および導波管群分波器

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JP2002185205A
JP2002185205A JP2000379195A JP2000379195A JP2002185205A JP 2002185205 A JP2002185205 A JP 2002185205A JP 2000379195 A JP2000379195 A JP 2000379195A JP 2000379195 A JP2000379195 A JP 2000379195A JP 2002185205 A JP2002185205 A JP 2002185205A
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waveguide
rectangular
circular
rectangular waveguide
short
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JP2000379195A
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English (en)
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Hisafumi Yoneda
尚史 米田
Moriyasu Miyazaki
守▲やす▼ 宮▲ざき▼
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小形化がはかれ、かつ製造が容易で低廉化が
可能な、高性能の導波管分岐回路、導波管偏分波器およ
び導波管群分波器を得る。 【解決手段】 第1の方形導波管2aおよび第3の導波
管2bを、その一端が入力端P1に、他端が出力端P2
となっている円形導波管1の対向する側面から分岐さ
せ、その第2の方形導波管に短絡導体3を接続した導波
管分岐回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主としてVHF
帯、UHF帯、マイクロ波帯およびミリ波帯で用いられ
る導波管分岐回路、導波管偏分波器および導波管群分波
器に関し、特にそれらの小形化、高性能化および低廉化
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図26は、例えば特開平7−22803
号に示された、直交2偏波共用アンテナ給電系で用いら
れる従来の導波管偏分波器を示す斜視図である。図にお
いて、41はその一端に入力端P1が設けられている、
当該導波管偏分波器の円形導波管であり、42はこの円
形導波管41の他端に接続された短絡導体板である。4
3a、43bは円形導波管41の側壁面上で、かつ短絡
導体板42より使用周波数帯の円形導波管管内波長の約
1/4離れた位置と、管内波長の約3/4もしくは3/
4以上離れた位置とに、互いの孔面が直交するように設
けられた結合孔である。
【0003】44aは上記結合孔43aを介して円形導
波管41の管軸と直角をなす方向に分岐する方形導波管
である。45aはこの方形導波管44a内に設けられた
複数の誘導性アイリスであり、46aはこの誘導性アイ
リス45aと結合孔43aとによって仕切られた複数の
空胴共振器である。47aはこれら方形導波管44a、
誘導性アイリス45a、および空胴共振器46aによっ
て構成される導波管形高周波フィルタである。同様に、
44bは上記結合孔43bを介して円形導波管41の管
軸と直角をなす方向に分岐する方形導波管である。45
bはこの方形導波管44b内に設けられた複数の誘導性
アイリスであり、46bはこの誘導性アイリス45bと
結合孔43bとによって仕切られた複数の空胴共振器で
ある。47bはこれら方形導波管44b、誘導性アイリ
ス45b、および空胴共振器46bで構成される導波管
形高周波フィルタである。
【0004】次に動作について説明する。いま、円形導
波管41の入力端P1より、方形導波管44aの管軸と
垂直をなす偏波面をもった第1の電波と、方形導波管4
4bの管軸と垂直をなす偏波面をもった第2の電波とが
入射されたものとする。入射された第1の電波の基本モ
ードである円形導波管TE11モードは、短絡導体板4
2からの反射波の影響によって円形導波管41内で定在
波を励起する。この定在波は結合孔43aにより方形導
波管44a内の基本モードである方形導波管TE10モ
ードに結合し、その電波が導波管形高周波フィルタ47
a中を伝搬していく。また、第2の電波の基本モードも
同様に、短絡導体板42からの反射波の影響によって円
形導波管41内で定在波を励起する。この定在波は結合
孔43bにより方形導波管44b内の基本モードに結合
し、その電波が導波管形高周波フィルタ47b中を伝搬
していく。
【0005】従来の導波管偏分波器は以上のように構成
されるので、円形導波管41の入力端P1より入射され
た第1および第2の電波の周波数帯域は、同一あるいは
周波数帯域の間隔が大きくなく、かつ各周波数帯域幅が
広くない場合には、円形導波管41の各分岐回路構造に
おける上下または左右の対称性によって、互いに偏波面
が直交する第1および第2の電波の基本モードの間の不
要結合、すなわちTE11モード間の不要結合が円形導
波管41内との分岐部において大きく抑圧される。その
ため、非常に良好な反射特性および偏波間アイソレーシ
ョン特性を有する高性能な導波管偏分波器を実現するこ
とが可能となる。
【0006】また、図27は例えば、J.Uher、
J.Bornemann、 U.Rosenberg、
“Waveguide Components fo
rAntenna Feed Systems : T
heory and CAD”、 ARTECH HO
USE INC.、 pp.413−418 199
3.に示された、従来の導波管群分波器を示す斜視図で
ある。
【0007】図において、61はその一端には入力端P
1が、他端には出力端P2がそれぞれ設けられている導
波管群分波器の正方形導波管である。62aはこの正方
形導波管61の対向する2つの側壁面の対称な位置に、
同一形状で1つずつ設けられた結合孔であり、62bは
正方形導波管61の上記結合孔62aの設けられた側壁
面以外の対向する2つの側壁面の対称な位置に、同一形
状で1つずつ設けられた結合孔である。63aは結合孔
62aを介して正方形導波管61の管軸と直角をなす方
向に分岐する2つの導波管低域通過フィルタであり、6
3bは結合孔62bを介して正方形導波管61の管軸と
直角をなす方向に分岐する2つの導波管低域通過フィル
タである。64は正方形導波管61の出力端P2に接続
され、かつ2段の正方形導波管ステップから構成される
導波管高域通過フィルタである。
【0008】次に動作について説明する。いま、正方形
導波管61の入力端P1より2つの異なる周波数帯に
て、互いに直交する2つの偏波からなる計4種類の電波
が入射されたものとする。これら4種類の電波中の、低
周波数帯にて導波管低域通過フィルタ63aの管軸と垂
直をなす偏波面をもった電波の基本モードであるTE1
0モードは、導波管高域通過フィルタ64の遮断効果に
よって全反射され、正方形導波管61内で定在波を励起
する。この定在波は結合孔62aによって対向する導波
管低域通過フィルタ63aの基本モードに等しく結合
し、導波管低域通過フィルタ63a中を伝搬していく。
また、低周波数帯にて導波管低域通過フィルタ63bの
管軸と垂直をなす偏波面をもった電波の基本モードであ
るTE01モードは、同様に、導波管高域通過フィルタ
64の遮断効果によって全反射され、正方形導波管1内
において定在波を励起する。この定在波は結合孔62b
によって対向する2つの導波管低域通過フィルタ63b
の基本モードに等しく結合し、導波管低域通過フィルタ
63b中を伝搬していく。
【0009】さらに、入射する4種類の電波中、高周波
数帯の互いに直交する偏波をもつ2つの電波は、導波管
低域通過フィルタ63aおよび63bの遮断効果によっ
て結合孔62aおよび62bとはほとんど結合すること
なく、導波管高域通過フィルタ64中を伝搬して出力端
P2より出射される。ここで、結合孔62aおよび62
bの大きさと位置を適当に設計しておけば、正方形導波
管61の入力端P1より入射された低周波数帯の電波の
反射波は小さく抑えることができる。また、導波管高域
通過フィルタ64の各ステップの導波管径およびステッ
プ間隔を適当に設計しておけば、正方形導波管61の入
力端P1より入射された高周波数帯の電波の反射波を小
さく抑えることができる。
【0010】従来の導波管群分波器は以上のように構成
されるので、正方形導波管61の入力端P1より入射さ
れる2つの周波数帯域の間隔が広い場合でも、回路構造
の上下および左右の対称性により、正方形導波管61内
の分岐部において、TE11あるいはTM11モードに
代表されるような、結合孔相互の不要結合に大きく寄与
する高次モードの発生が完全に抑圧される。そのため、
非常に良好な反射特性および偏波間アイソレーション特
性を有する高性能な導波管群分波器を実現することが可
能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の導波管偏分波器
は以上のように構成されているので、円形導波管41の
入力端P1より入射される第1および第2の電波の周波
数帯の間隔が大きい場合、あるいは各周波数帯域幅が広
い場合には、円形導波管41内の分岐部において、各分
岐回路構造の左右または上下の非対称性により、第1高
次モード(TM01モード)あるいは第2高次モード
(TE21モード)と、第1あるいは第2の電波の基本
モード(TE11モード)との間の不要結合が、使用周
波数帯の高域側で大きく励起されるため、良好な反射特
性あるいは良好な偏波間アイソレーション特性を広帯域
にわたって得ることが容易でなく、高性能化が困難であ
るという課題があった。
【0012】また、従来の導波管群分波器は以上のよう
に構成されているので、対向する2つの導波管低域通過
フィルタ63aに分離された同一偏波の電波を合成する
合成回路と、同様に、対向する2つの導波管低域通過フ
ィルタ63bに分離された同一偏波の電波を合成する合
成回路とが必要となるため、回路全体が大きくなって小
形化が難かしく、また、回路全体が立体的に構成される
ため、各コンポーネントを一体構造にて製作することが
容易ではなく、低廉化が困難であるなどの課題があっ
た。
【0013】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、回路装置の小形化が容易で、
高性能および低価格な導波管分岐回路、導波管偏分波器
および導波管群分波器を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る導波管分
岐回路は、円形導波管の対向する2箇所の側壁面から第
1および第2の方形導波管を分岐させて、第2の方形導
波管に短絡導体板を接続したものである。
【0015】この発明に係る導波管分岐回路は、その分
岐面が円形導波管と第1および第2の方形導波管との分
岐面と直交するように、円形導波管と第1および第2の
方形導波管の分岐面と同等の位置の円形導波管の対向す
る2箇所の側壁面から、第3および第4の方形導波管を
分岐させ、第2の方形導波管に第1の短絡導体板を、第
2の方形導波管に第2の短絡導体板を接続したものであ
る。
【0016】この発明に係る導波管分岐回路は、円形導
波管の代わりに正方形導波管を用いたものである。
【0017】この発明に係る導波管偏分波器は、円形導
波管に円形−方形導波管変換部を接続するとともに、円
形導波管の対向する2箇所の側壁面から第1および第2
の方形導波管を分岐させ、第1の方形導波管に方形導波
管多段変成器を、第2の方形導波管に短絡導体板を接続
したものである。
【0018】この発明に係る導波管偏分波器は、円形−
方形導波管変換部に円形−方形導波管多段変成器を用い
たものである。
【0019】この発明に係る導波管偏分波器は、円形−
方形導波管変換部に円形−方形導波管テーパを用いたも
のである。
【0020】この発明に係る導波管偏分波器は、第2の
方形導波管と短絡導体板の間に、方形導波管多段変成器
の1段目のステップと同一開口径の方形導波管ステップ
を挿入したものである。
【0021】この発明に係る導波管偏分波器は、その分
岐面が第1の円形導波管と第1および第2の方形導波管
との分岐面に対して垂直となるように、第2の円形導波
管の対向する2箇所の側壁面から第3および第4の方形
導波管を分岐させて、第1の方形導波管に第1の方形導
波管多段変成器を、第3の方形導波管に第2の方形導波
管多段変成器を、第2の方形導波管に第1の短絡導体板
を、第4の方形導波管に第2の短絡導体板を、第2の円
形導波管に第3の短絡導体板をそれぞれ接続したもので
ある。
【0022】この発明に係る導波管偏分波器は、その分
岐面が第1の円形導波管と第1および第2の方形導波管
との分岐面とに対して平行となるように、第2の円形導
波管の対向する2箇所の側壁面から第3および第4の方
形導波管を分岐させ、第1の方形導波管に第1の方形導
波管多段変成器を、第3の方形導波管に第2の方形導波
管多段変成器を、第2の方形導波管に第1および第2の
短絡導体板を、第4の方形導波管に第2の短絡導体板
を、第2の円形導波管に第3の短絡導体板をそれぞれ接
続したものである。
【0023】この発明に係る導波管偏分波器は、金属薄
板を、円形導波管中、あるいは円形−方形導波管変換部
中のいずれかに挿入するようにしたものである。
【0024】この発明に係る導波管偏分波器は、その分
岐面が円形導波管と第1および第2の方形導波管との分
岐面と直交するように、円形導波管と第1および第2の
方形導波管の分岐面と同等の位置の第2の円形導波管の
対向する2箇所の側壁面から、第3および第4の方形導
波管を分岐させ、第1の方形導波管に第1の方形導波管
多段変成器を、第3の方形導波管に第2の方形導波管多
段変成器を、第2の方形導波管に第1の短絡導体板を、
第4の方形導波管に第2の短絡導体板を、円形導波管に
第3の短絡導体板をそれぞれ接続したものである。
【0025】この発明に係る導波管偏分波器は、第2の
方形導波管と第1の短絡導体板との間、および第4の方
形導波管と第2の短絡導体板との間に、開口径が第1の
方形導波管多段変成器の1段目のステップと同一な第1
の方形導波管ステップ、もしくは第2の方形導波管多段
変成器の1段目のステップと同一な第2の方形導波管ス
テップを配置したものである。
【0026】この発明に係る導波管偏分波器は、各円形
導波管を正方形導波管で、円形−方形導波管変換部を方
形導波管多段変成器で代替したものである。
【0027】この発明に係る導波管群分波器は、円形導
波管の対向する2箇所の側壁面から第1および第2の方
形導波管を分岐させて、第1の方形導波管に方形導波管
多段変成器を、この方形導波管多段変成器に導波管低域
通過フィルタを、第2の方形導波管に短絡導体板を、円
形導波管に導波管高域通過フィルタを、この導波管高域
通過フィルタに導波管偏分波器をそれぞれ接続したもの
である。
【0028】この発明に係る導波管群分波器は、第2の
方形導波管と短絡導体板の間に方形導波管多段変成器の
1段目のステップと同一開口径の方形導波管ステップを
挿入したものである。
【0029】この発明に係る導波管群分波器は、その分
岐面が、第1の円形導波管と第1および第2の方形導波
管との分岐面に対して垂直となるように、第2の円形導
波管の対向する2箇所の側壁面から第3および第4の方
形導波管を分岐させ、第1の方形導波管に第1の方形導
波管多段変成器を、第2の方形導波管に第1の短絡導体
板を、第3の方形導波管に第2の方形導波管多段変成器
を、この第2の方形導波管多段変成器に導波管低域通過
フィルタを、第4の方形導波管に第2の短絡導体板を、
第2の円形導波管に導波管高域通過フィルタをそれぞれ
接続したものである。
【0030】この発明に係る導波管群分波器は、その分
岐面が、第1の円形導波管と第1および第2の方形導波
管との分岐面に対して平行となるように、第2の円形導
波管の対向する2箇所の側壁面から第3および第4の方
形導波管を分岐させ、第1の方形導波管に第1の方形導
波管多段変成器を、第2の方形導波管に第1の短絡導体
板を、第3の方形導波管に第2の方形導波管多段変成器
を、この第2の方形導波管多段変成器に導波管低域通過
フィルタを、第4の方形導波管に第2の短絡導体板を、
第2の円形導波管に導波管高域通過フィルタをそれぞれ
接続したものである。
【0031】この発明に係る導波管群分波器は、金属薄
板を、円形導波管中、あるいは導波管高域通過フィルタ
中に挿入するようにしたものである。
【0032】この発明に係る導波管群分波器は、その分
岐面が円形導波管と第1および第2の方形導波管との分
岐面と直交するように、円形導波管と第1および第2の
方形導波管の分岐面と同等の位置の円形導波管の対向す
る2箇所の側壁面から、第3および第4の方形導波管を
分岐させ、第1の方形導波管に第1の方形導波管多段変
成器を、第2の方形導波管に第1の短絡導体板を、第3
の方形導波管に第2の方形導波管多段変成器を、この第
2の方形導波管多段変成器に導波管低域通過フィルタ
を、第4の方形導波管に第2の短絡導体板を、円形導波
管に導波管高域通過フィルタをそれぞれ接続したもので
ある。
【0033】この発明に係る導波管群分波器は、その分
岐面が第1の円形導波管と第1および第2の方形導波管
との分岐面に対して垂直となるように、第2の円形導波
管の対向する2箇所の側壁面から第3および第4の方形
導波管を分岐させて、第1の方形導波管に第1の方形導
波管多段変成器を、その第1の方形導波管多段変成器に
第1の導波管低域通過フィルタを、第2の方形導波管に
第1の短絡導体板を、第3の方形導波管に第2の方形導
波管多段変成器を、その第2の方形導波管多段変成器に
第2の導波管低域通過フィルタを、第4の方形導波管に
第2の短絡導体板を、第2の円形導波管に導波管高域通
過フィルタを、その導波管高域通過フィルタに導波管偏
分波器をそれぞれ接続したものである。
【0034】この発明に係る導波管群分波器は、その分
岐面が第1の円形導波管と第1および第2の方形導波管
との分岐面に対して平行になるように、第2の円形導波
管の対向する2箇所の側壁面から第3および第4の方形
導波管を分岐させて、第1の方形導波管に第1の導波管
低域通過フィルタが接続された第1の方形導波管多段変
成器を、第2の方形導波管に第1の短絡導体板を、第3
の方形導波管に第2の方形導波管多段変成器を、この第
2の方形導波管多段変成器に第2の導波管低域通過フィ
ルタを、第4の方形導波管に第2の短絡導体板を、第2
の円形導波管に導波管高域通過フィルタを、この導波管
高域通過フィルタに導波管偏分波器をそれぞれ接続した
ものである。
【0035】この発明に係る導波管群分波器は、その分
岐面が円形導波管と第1および第2の方形導波管との分
岐面と直交するように、円形導波管と第1および第2の
方形導波管の分岐面と同等の位置の円形導波管の対向す
る2箇所の側壁面から、第3および第4の方形導波管を
分岐させ、第1の方形導波管に第1の方形導波管多段変
成器を、その第1の方形導波管多段変成器に第1の導波
管低域通過フィルタを、第2の方形導波管に第1の短絡
導体板を、第3の方形導波管に第2の方形導波管多段変
成器を、その第2の方形導波管多段変成器に第2の導波
管低域通過フィルタを、第4の方形導波管に第2の短絡
導体板を、円形導波管に導波管高域通過フィルタを、そ
の導波管高域通過フィルタに導波管偏分波器をそれぞれ
接続したものである。
【0036】この発明に係る導波管群分波器は、第2の
方形導波管と第1の短絡導体板との間、および第4の方
形導波管と第2の短絡導体板との間に、開口径が第1の
方形導波管多段変成器の1段目のステップと同一な第1
の方形導波管ステップ、もしくは第2の方形導波管多段
変成器の1段目のステップと同一な第2の方形導波管ス
テップを配置したものである。
【0037】この発明に係る導波管群分波器は、各円形
導波管を正方形導波管で、各円形−方形導波管多段変成
器を方形導波管多段変成器で代替したものである。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による導
波管分岐回路の構成を概略的に示す正面図、左側面図お
よび底面図である。図において、1はこの導波管分岐回
路の円形導波管であり、その一端には入力端P1が設け
られ、他端には出力端P2が設けられている。2a、2
bはこの円形導波管1の対向する2箇所の側壁面よりそ
れぞれ分岐した第1の方形導波管および第2の方形導波
管であり、互いに同一の断面形状を有しており、円形導
波管1の側壁面上の垂直平面A−A’に対して対称な位
置から、それぞれの幅広面が水平平面B−B’に対して
平行となるように分岐している。なお、上記第1の方形
導波管2aではその一端に出力端P3が設けられてい
る。また、3は第2の方形導波管2bの一端に接続され
た短絡導体板である。
【0039】次に動作について説明する。ここで、図2
〜図5は図1に示すように構成された導波管分岐回路に
おける、基本伝送モードあるいは不要高次モードの電磁
界分布を示す電磁界モード説明図である。図2は円形導
波管1の基本モードであるTE11モードの電磁界分布
を示しており、図3は第1および第2の方形導波管2
a、2bの基本モードであるTE10モードの電磁界分
布を示している。また、図4は円形導波管1の第1高次
モードであるTM01モードの電磁界分布を、図5は円
形導波管1の第2高次モードであるTE21モードの電
磁界分布をそれぞれ示している。なお、図2〜図5にお
ける実線の矢印は電界の方向を示し、破線の矢印は磁界
の方向を示している。
【0040】いま、ある周波数帯f1において垂直平面
A−A’と平行な偏波面をもつ電波V1と、この周波数
帯f1より高い周波数帯による周波数帯f2において垂
直平面A−A’と垂直な偏波面をもつ電波H2が、円形
導波管1の入力端P1より入射されたものとする。この
とき、入射された電波V1および電波H2は、図2に示
す円形導波管1の基本モードであるTE11モードに変
換される。
【0041】TE11モードに変換された電波V1の一
部は、円形導波管1と第1および第2の方形導波管2
a、2bとの分岐部において、図3に示す第1および第
2の方形導波管2a、2bの基本モードであるTE10
モードと結合する。この結合によって第1の方形導波管
2aに励起されたTE10モードは、第1の方形導波管
2a中を伝搬してその出力端P3より出射される。一
方、第2の方形導波管2bに励起されたTE10モード
は、短絡導体板3によって全反射されて円形導波管1に
戻る。なお、電波V1の多くは、円形導波管1中を伝搬
して、その出力端P2より出射される。
【0042】また、TE11モードに変換された電波H
2は、円形導波管1と第1および第2の方形導波管2
a、2bとの分岐部構造の、水平平面B−B’に対する
対称性によって、第1および第2の方形導波管2a、2
bの基本モードであるTE10モードと結合することな
く、円形導波管1中を伝搬して出力端P2より出射され
る。
【0043】ここで、円形導波管1と第1および第2の
方形導波管2a、2bの分岐部構造が、局地的に垂直平
面A−A’に対して対称であることから、分岐部におけ
る電波H2の基本モードであるTE11モードと、図4
に示す円形導波管1の第1高次モードであるTM01モ
ードとの結合、あるいはTE11モードと、図5に示す
円形導波管1の第2高次モードであるTE21モードと
の結合を抑制することができる。
【0044】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、円形導波管1の入力端P1より入射された電波V1
の周波数帯f1と電波H2の周波数帯f2との周波数間
隔が広い場合(例えば、f2≧1.306×f1)であ
っても、あるいは電波H2の周波数帯域幅が非常に広い
場合(例えば、比帯域幅26.5%以上)であっても、
円形導波管1と方形導波管2a、2bの分岐部構造の擬
似的な対称性(垂直平面A−A’に対する対称性)によ
り、円形導波管1内において基本モードと高次モード間
の不要な結合を抑圧できるため、広帯域にわたって良好
な反射特性を有する高性能な導波管分岐回路が実現でき
るという効果が得られる。
【0045】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2による導波管分岐回路の構成を概略的に示す正面
図、左側面図および底面図であり、相当部分には図1と
同一符号を付してその説明を省略する。図において、2
c、2dは互いに同一の断面形状を有し、それぞれ円形
導波管1の側壁面上の水平平面B−B’に対して対称に
分岐した第3の方形導波管および第4の方形導波管であ
る。これら第3および第4の方形導波管2c、2dは、
円形導波管1の管軸に対して、第1および第2の方形導
波管2a、2bが分岐するところとほぼ同じ位置から、
それぞれの幅広面が円形導波管1の側壁面上の垂直平面
A−A’に対して平行となるように、すなわち、円形導
波管1との分岐面が、円形導波管1と第1および第2の
方形導波管2a、2bとの分岐面と直交するように分岐
している。また、これら第3および第4の方形導波管2
c、2dの分岐面の長手方向は、第1および第2の方形
導波管2a、2bの分岐面の長手方向と平行になってい
る。4は第4の方形導波管2dの一端に接続された短絡
導体板であり、第3の方形導波管2cではその一端に出
力端P4が設けられている。
【0046】次に動作について説明する。いま、ある周
波数帯f1において垂直平面A−A’と平行な偏波面を
もった電波V1と、上記周波数帯f1において垂直平面
A−A’と垂直な偏波面をもった電波H1が、入力端P
1より入射されたものとする。このとき、入射された電
波V1および電波H1は、円形導波管1の基本モードで
あるTE11モードに変換される。
【0047】TE11モードに変換された電波V1の一
部は、円形導波管1と第1および第2の方形導波管2
a、2bとの分岐部において、第1および第2の方形導
波管2a、2bの基本モードであるTE10モードと結
合する。この結合により、第1の方形導波管2aに励起
されたTE10モードは、第1の方形導波管2a中を伝
搬してその出力端P3より出射される。一方、第2の方
形導波管2bに励起されたTE10モードは、第1の短
絡導体板3で全反射されて円形導波管1に戻る。また、
電波V1の多くは、円形導波管1中を伝搬してその出力
端P2より出射される。
【0048】TE11モードに変換された電波H1の一
部は、円形導波管1と第3および第4の方形導波管2
c、2dとの分岐部において、第3および第4の方形導
波管2c、2dの基本モードであるTE10モードと結
合する。この結合によって第3の方形導波管2cに励起
されたTE10モードは、第3の方形導波管2c中を伝
搬してその出力端P4より出射される。一方、第4の方
形導波管2dに励起されたTE10モードは、第2の短
絡導体板4で全反射されて円形導波管1に戻る。また、
電波H1の多くは、円形導波管1中を伝搬してその出力
端P2より出射される。
【0049】ここで、円形導波管1と第1の方形導波管
2a〜第4の方形導波管2dの分岐部構造が、局地的に
垂直平面A−A’および水平平面B−B’に対して対称
であることから、電波V1の基本モードであるTE11
モードと電波H1の基本モードであるTE11モードと
の結合を抑制することができる。
【0050】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、円形導波管1の入力端P1より入射される電波V1
および電波H1の周波数帯域幅が非常に広い場合(例え
ば、比帯域幅26.5%以上)であっても、円形導波管
1と各方形導波管2a〜2dの分岐部構造の擬似的な対
称性(垂直平面A−A’および水平平面B−B’に対す
る対称性)によって、円形導波管1内において互いに直
交する電波V1の基本モードと電波H1の基本モードと
の間の不要な結合を抑圧できるため、広帯域にわたって
良好な偏波間アイソレーション特性を有する高性能な導
波管分岐回路が実現できるという効果が得られる。
【0051】実施の形態3.図7はこの発明の実施の形
態3による導波管偏分波器の構成を概略的に示す正面
図、左右側面図および底面図であり、図において、1は
円形導波管、2a、2bは第1の方形導波管および第2
の方形導波管、3は短絡導体板で、これらは図1に同一
符号を付して示した実施の形態1のそれらに相当する部
分であるため、詳細な説明は省略する。また、5はその
一端に出力端P3を備え、他端で第1の方形導波管2a
に接続されて、方形導波管から方形導波管への伝送路変
換を行う方形導波管多段変成器である。6はその一端に
出力端P5を備え、他端で円形導波管1に接続されて、
円形導波管から方形導波管への伝送路変換を行う円形−
方形導波管変換部としての円形−方形導波管多段変成器
である。
【0052】次に動作について説明する。いま、ある周
波数帯f1において垂直平面A−A’と平行な偏波面を
もつ第1の電波V1と、この周波数帯f1より高い周波
数帯による周波数帯f2において垂直平面A−A’と垂
直な偏波面をもつ電波H2とが、円形導波管1の入力端
P1より入射されたものとする。このとき、入射された
電波V1および電波H2は円形導波管1の基本モードで
あるTE11モードに変換される。
【0053】TE11モードに変換された電波V1は、
円形−方形導波管多段変成器6の遮断効果によって円形
導波管1内に定在波を励起する。この定在波は円形導波
管1と第1および第2の方形導波管2a、2bとの分岐
部において、第1および第2の方形導波管2a、2bの
基本モードであるTE10モードと結合する。この結合
により、第1の方形導波管2aに励起されたTE10モ
ードは、方形導波管多段変成器5中を伝搬して出力端P
3より出射される。一方、第2の方形導波管2bに励起
されたTE10モードは、短絡導体板3で全反射されて
円形導波管1に戻る。このとき、第1および第2の方形
導波管2a、2bの開口径と管軸長、分岐部と円形−方
形導波管多段変成器6の間隔等を適切に設計すれば、電
波V1の多くを出力端P3より出射させることが可能と
なる。
【0054】また、TE11モードに変換された電波H
2は、円形導波管1と第1の方形導波管2aおよび第2
の方形導波管2bの分岐部構造の水平平面B−B’に対
する対称性により、第1および第2の方形導波管2a、
2bの基本モードであるTE10モードと結合すること
なく、円形−方形導波管多段変成器6中を伝搬して出力
端P2より出射される。
【0055】ここで、円形導波管1と第1および第2の
方形導波管2a、2bとの分岐部構造が、局地的に垂直
平面A−A’に対して対称であることから、分岐部にお
ける電波H2の基本モードであるTE11モードと円形
導波管1の第1高次モードであるTM01モードとの結
合、あるいは、TE11モードと円形導波管1の第2高
次モードであるTE21モードとの結合を抑制すること
ができる。
【0056】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、入力端P1より入射される電波V1と電波H2の周
波数間隔が広い場合(例えば、f2≧1.306×f
1)であっても、あるいは電波H2の周波数帯域幅が非
常に広い場合(例えば、比帯域幅26.5%以上)であ
っても、円形導波管1と方形導波管2a、2bの分岐部
構造の擬似的な対称性(垂直平面A−A’に対する対称
性)により、円形導波管1内において基本モードと高次
モード間の不要な結合を抑圧でき、また、合成回路が不
要となるため装置の小形化が可能となり、かつ広帯域に
わたって良好な反射特性を有する高性能な導波管偏分波
器が実現できるという効果が得られる。
【0057】実施の形態4.なお、上記発明の実施の形
態3では、円形導波管1に接続された円形−方形導波管
変換部として、円形−方形導波管多段変成器6を用いた
ものを示したが、円形−方形導波管多段変成器6に代え
て円形−方形導波管テーパを用いるようにしてもよい。
図8はこの発明の実施の形態4による円形−方形導波管
テーパを用いるようにした導波管偏分波器の構成を概略
的に示す正面図、左右側面図および底面図である。図に
おいて、7は円形−方形導波管多段変成器6の代わりに
用いられている、上記円形−方形導波管変換部としての
円形−方形導波管テーパである。なお、他の部分につい
ては図7と同一であるため、その説明は省略する。
【0058】このように、円形−方形導波管変換部とし
て円形−方形導波管テーパ7を用いれば、電波H2の反
射特性を向上させることができるため、装置の小形化が
可能で、かつ広帯域にわたってより良好な反射特性を有
する高性能な導波管偏分波器が実現できるという効果が
得られる。
【0059】実施の形態5.また、上記発明の実施の形
態3では、第2の方形導波管2bに短絡導体板3を直接
接続したものを示したが、第2の方形導波管2bと短絡
導体板3の間に方形導波管ステップを挿入するようにし
てもよい。図9はこの発明の実施の形態5による方形導
波管ステップを挿入するようにした導波管偏分波器の構
成を概略的に示す正面図、左右側面図および底面図であ
る。図において、8は方形導波管多段変成器5の1段目
のステップと同一の開口径を有して、第2の方形導波管
2bと短絡導体板3との間に配置された方形導波管ステ
ップである。なお、他の部分は図7と同一であるため、
その説明は省略する。
【0060】このように、第2の方形導波管2bと短絡
導体板3との間に方形導波管ステップ8を設けることに
より、円形導波管1と第1および第2の方形導波管2
a、2bの分岐部構造の擬似的な対称性の効果がより強
くなるため、電波H2の反射特性をさらに広帯域化する
ことができ、装置の小形化が可能で、かつより広帯域に
わたって良好な反射特性を有する高性能な導波管偏分波
器が実現できるという効果が得られる。
【0061】実施の形態6.図10はこの発明の実施の
形態6による導波管偏分波器の構成を概略的に示す正面
図、左右側面図および底面図である。図において、1は
第1の円形導波管、2a、2bは第1の方形導波管およ
び第2の方形導波管、3は第1の短絡導体板、5は第1
の方形導波管多段変成器であり、これらは図7に同一符
号を付した部分と同等の部分である。
【0062】また、9はその一端が第1の円形導波管1
の出力端側に接続された第2の円形導波管であり、10
a、10bは互いに同一の断面形状を有し、第2の円形
導波管9の側壁面上の水平平面B−B’に対して対称な
位置から分岐した第3の方形導波管および第4の方形導
波管である。これら第3および第4の方形導波管10
a、10bは、それぞれの幅広面が垂直平面A−A’に
対して平行となるように、すなわち、第2の円形導波管
9との分岐面が、第1の円形導波管1と第1および第2
の方形導波管2a、2bとの分岐面に対して直交するよ
うに分岐している。また、これら第3および第4の方形
導波管10a、10bの分岐面の長手方向は、第1およ
び第2の方形導波管2a、2bのそれと平行になってい
る。11はその一端が第3の方形導波管10aに接続さ
れた第2の方形導波管多段変成器であり、他端には出力
端P5が設けられている。12は第4の方形導波管10
bに接続された第2の短絡導体板であり、13は第2の
円形導波管9の他端に接続された第3の短絡導体板であ
る。
【0063】次に動作について説明する。いま、ある周
波数帯f1において垂直平面A−A’と平行な偏波面を
もった電波V1と、この周波数帯f1より高い周波数帯
f2において垂直平面A−A’と垂直な偏波面をもった
電波H2が、入力端P1より入射されたものとする。こ
のとき、入射された電波V1および電波H2は、第1の
円形導波管1の基本モードであるTE11モードに変換
される。
【0064】TE11モードに変換された電波V1は、
第2の円形導波管9と第3および第4の方形導波管10
a、10bとの分岐部構造の、垂直平面A−A’に対す
る対称性によって、第3および第4の方形導波管10
a、10bの基本モードであるTE10モードと結合す
ることなく、第1の円形導波管1および第2の円形導波
管9内で第3の短絡導体板13の反射効果により定在波
を励起する。この定在波は第1の円形導波管1と第1お
よび第2の方形導波管2a、2bとの分岐部において、
第1および第2の方形導波管2a、2bの基本モードで
あるTE10モードと結合する。この結合によって、第
1の方形導波管2aに励起されたTE10モードは、第
1の方形導波管多段変成器5中を伝搬して出力端P3よ
り出射される。一方、第2の方形導波管2bに励起され
たTE10モードは第1の短絡導体板3によって全反射
され、第1の円形導波管1に戻る。このとき、第1およ
び第2の方形導波管2a、2bの開口径と管軸長、分岐
部と第3の短絡導体板13の間隔等を適切に設計すれ
ば、電波V1の多くを出力端P3より出射させることが
可能となる。
【0065】また、TE11モードに変換された電波H
2は、第1の円形導波管1と第1および第2の方形導波
管2a、2bとの分岐部構造の、水平平面B−B’に対
する対称性により、第1および第2の方形導波管2a、
2bの基本モードであるTE10モードと結合すること
なく、第2の円形導波管9内で第2の短絡導体板13の
反射効果により定在波を励起する。この定在波は第2の
円形導波管9と第3および第4の方形導波管10a、1
0bとの分岐部において、第3および第4の方形導波管
10a、10bの基本モードであるTE10モードと結
合する。この結合によって、第3の方形導波管10aに
励起されたTE10モードは、第2の方形導波管多段変
成器11中を伝搬して出力端P5より出射される。一
方、第4の方形導波管10bに励起されたTE10モー
ドは、第2の短絡導体板12によって全反射され、第2
の円形導波管9に戻る。このとき、第3および第4の方
形導波管10a、10bの開口径と管軸長、分岐部と第
3の短絡導体板13の間隔等を適切に設計すれば、電波
H2の多くを出力端P5より出射させることが可能にな
る。
【0066】ここで、第1の円形導波管1と第1および
第2の方形導波管2a、2bの分岐部構造が、局地的に
垂直平面A−A’に対して対称であることから、分岐部
における電波H2の基本モードであるTE11モードと
第1の円形導波管1の第1高次モードであるTM01モ
ードとの結合、あるいはTE11モードと第1の円形導
波管1の第2高次モードであるTE21モードとの結合
を抑制することが可能となる。また、第2の円形導波管
9と第3および第4の方形導波管10a、10bの分岐
部構造が、局地的に水平平面B−B’に対して対称であ
ることから、分岐部における電波V1のTE11モード
と第2の円形導波管9のTM01モードとの結合、ある
いはTE11モードとTE21モードとの結合を抑制す
ることができる。
【0067】なお、図10においては、第1の円形導波
管1と第2の円形導波管9の開口径を同一とした場合に
ついて示したが、第1の円形導波管1および第2の円形
導波管9として、開口径の異なる導波管を用いてもよい
ことはいうまでもない。また、同一開口径とした場合に
は、それら第1の円形導波管1と第2の円形導波管9を
一体的に構成することも可能である。
【0068】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、入力端P1より入射される電波V1と電波H2の周
波数間隔が広い場合(例えば、f2≧1.306×f
1)であっても、あるいは、電波V1あるいは電波H2
の周波数帯域幅が非常に広い場合(例えば、比帯域幅2
6.5%以上)であっても、第1の円形導波管1と第1
および第2の方形導波管2a、2bの分岐部構造の擬似
的な対称性(垂直平面A−A’に対する対称性)、およ
び第2の円形導波管9と第3および第4の方形導波管1
0a、10bの分岐部構造の擬似的な対称性(水平平面
B−B’に対する対称性)によって、第1および第2の
円形導波管1、9内において基本モードと高次モード間
の不要な結合を抑圧することができ、また、合成回路が
不要となり、さらに、全出力端P3、P5を第1および
第2の円形導波管1、9の管軸と直交する方向に配置で
きるため、管軸方向に対しても小形化が可能となり、か
つ広帯域にわたって良好な反射特性を有する高性能な導
波管偏分波器が実現できるという効果が得られる。
【0069】実施の形態7.なお、上記実施の形態6で
は、第3および第4の方形導波管として、第2の円形導
波管9の側壁面上の水平平面B−B’に対して対称な位
置から、それぞれの幅広面が垂直平面A−A’に対して
平行となるように分岐した、同一断面形状の方形導波管
10a、10bを用いたものを示したが、第2の円形導
波管9の側壁面上の垂直平面A−A’に対して対称な位
置から、それぞれの幅広面が垂直平面A−A’に対して
垂直となるように分岐した、同一断面形状の方形導波管
を用いてもよい。
【0070】図11はこの発明の実施の形態7による同
一断面形状の方形導波管を用いた導波管偏分波器の構成
を概略的に示す正面図、左右側面図および底面図であ
り、相当部分には図10と同一符号を付してその説明を
省略する。図において、14a、14bは同一の断面形
状を有し、第2の円形導波管9の側壁面上の水平平面B
−B’に対して対称な位置から分岐した第3の方形導波
管および第4の方形導波管である。これら第3および第
4の方形導波管14a、14bは、それぞれの幅広面が
垂直平面A−A’に対して垂直となるように、すなわち
第2の円形導波管9との分岐面が、第1の円形導波管1
と第1および第2の方形導波管2a、2bとの分岐面に
対して平行となるように分岐している。なお、これら第
3および第4の方形導波管14a、14bの分岐面の長
手方向は、第1および第2の方形導波管2a、2bに垂
直となっている。15はこの第3の方形導波管14aに
接続された第2の方形導波管多段変成器であり、16は
第4の方形導波管14bに接続された第2の短絡導体板
である。
【0071】このように、実施の形態6における第3の
方形導波管10aおよび第4の方形導波管10bに代え
て、図11に示すように、第2の円形導波管9との分岐
面が、第1の円形導波管1と第1および第2の方形導波
管2a、2bとの分岐面に対して平行となるように分岐
した、同一断面形状を有する第3の方形導波管14aお
よび第4の方形導波管14bを用いれば、水平平面B−
B’において2つに分割するだけで、全ての構成回路が
2つの金属ブロックを表面から掘削することによって形
成可能な擬似平面構造となる。
【0072】従って、この実施の形態7によれば、実施
の形態6の場合と同様な効果が得られる上に、製造が容
易になって低廉化が図れ、管軸方向に対しても小形化が
可能で、かつ広帯域にわたって良好な反射特性を有する
高性能な導波管偏分波器が実現できるという効果が得ら
れる。
【0073】実施の形態8.図12はこの発明の実施の
形態8による導波管偏分波器の構成を概略的に示す正面
図、左右側面図および底面図である。図において、2
c、2dは円形導波管1の側壁面上の水平平面B−B’
に対して対称に分岐した、図6に同一符号を付して示し
たものと同等の第3の方形導波管および第4の方形導波
管である。これら第3および第4の方形導波管2c、2
dは、円形導波管1の管軸に対して第1および第2の方
形導波管2a、2bが分岐するところとほぼ同じ位置か
ら、円形導波管1との分岐面が、円形導波管1と第1お
よび第2の方形導波管2a、2bとの分岐面と直交する
ように分岐している。また、15は第3の方形導波管2
cに接続された第2の方形導波管多段変成器であり、1
6は第4の方形導波管2dに接続された第2の短絡導体
板である。これら第2の方形導波管多段変成器15およ
び第2の短絡導体板16は、図11に同一符号を付した
ものに相当する部分である。17は円形導波管1に接続
された第3の短絡導体板である。なお、他の部分につい
ては図10に同一符号を付した部分と同様である。
【0074】次に動作について説明する。いま、ある周
波数帯f1において垂直平面A−A’と平行な偏波面を
もった電波V1と、この周波数帯f1において垂直平面
A−A’と垂直な偏波面をもった電波H1とが、入力端
P1より入射されたものとする。このとき、入射された
電波V1および電波H1は、円形導波管1の基本モード
であるTE11モードに変換される。
【0075】TE11モードに変換された電波V1は、
円形導波管1内において第3の短絡導体板17の反射効
果によって定在波を励起する。この定在波は円形導波管
1と第1の方形導波管2a〜第4の方形導波管2dとの
分岐部において、第1および第2の方形導波管2a、2
bの基本モードであるTE10モードと結合する。この
結合によって、第1の方形導波管2aに励起されたTE
10モードは、第1の方形導波管多段変成器5中を伝搬
して出力端P3より出射される。一方、第2の方形導波
管2bに励起されたTE10モードは第1の短絡導体板
3によって全反射され、円形導波管1に戻る。このと
き、第1および第2の方形導波管2a、2bの開口径と
管軸長、分岐部と第3の短絡導体板17の間隔等を適切
に設計すれば、電波V1の多くを出力端P3より出射さ
せることが可能になる。
【0076】また、TE11モードに変換された電波H
1は、円形導波管1内において第3の短絡導体板17の
反射効果によって定在波を励起する。この定在波は円形
導波管1と第1の方形導波管2a〜第4の方形導波管2
dとの分岐部において、第3および第4の方形導波管2
c、2dの基本モードであるTE10モードと結合す
る。この結合によって、第3の方形導波管2cに励起さ
れたTE10モードは、第2の方形導波管多段変成器1
5中を伝搬して出力端P4より出射される。一方、第4
の方形導波管2dに励起されたTE10モードは、第2
の短絡導体板16によって全反射され、円形導波管1に
戻る。このとき、第3および第4の方形導波管2c、2
dの開口径と管軸長、分岐部と第3の短絡導体板17の
間隔等を適切に設計すれば、電波H1の多くを出力端P
4より出射させることが可能となる。
【0077】ここで、円形導波管1と第1の方形導波管
2a〜第4の方形導波管2dとの分岐部構造が、局地的
に垂直平面A−A’および水平平面B−B’に対して対
称であることから、電波V1の基本モードであるTE1
1モードと電波H1の基本モードであるTE11モード
との結合を抑制することができる。
【0078】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、入力端P1より入射される電波V1および電波H1
の周波数帯域幅が非常に広い場合(例えば、比帯域幅2
6.5%以上)であっても、円形導波管1と第1の方形
導波管2a〜第4の方形導波管2dの分岐部構造の擬似
的な対称性(垂直平面A−A’および水平平面B−B’
に対する対称性)により、円形導波管1内において互い
に直交する電波V1の基本モードと電波H1の基本モー
ドとの間の不要な結合を抑圧でき、また、合成回路が不
要となるため、さらに装置の小形化が可能で、かつ広帯
域にわたって良好な偏波間アイソレーション特性を有す
る高性能な導波管偏分波器が実現できるという効果が得
られる。
【0079】実施の形態9.なお、上記実施の形態8で
は、第2の方形導波管2bと第1の短絡導体板3の間、
および第4の方形導波管2dと第2の短絡導体板16の
間を、それぞれ直接接続したものを示したが、それらの
間を方形導波管ステップを介して接続するようにしても
よい。図13はこの発明の実施の形態9による方形導波
管ステップを用いた導波管偏分波器の構成を概略的に示
す正面図、左右側面図および底面図であり、相当部分に
は図12と同一符号を付してその説明を省略する。図に
おいて、18は第2の方形導波管2bと第1の短絡導体
板3との間に配置され、第1の方形導波管多段変成器5
の1段目のステップと同一の開口径を有する第1の方形
導波管ステップであり、19は第4の方形導波管2dと
第2の短絡導体板16との間に配置され、第2の方形導
波管多段変成器15の1段目のステップと同一の開口径
を有する第2の方形導波管ステップである。
【0080】図13に示すように、第1の方形導波管ス
テップ18を第2の方形導波管2bと第1の短絡導体板
3との間に挿入し、第2の方形導波管ステップ19を第
4の方形導波管2dと第2の短絡導体板16との間に挿
入するとともに、第1の方形導波管ステップ18と第1
の方形導波管多段変成器5の1段目のステップの開口径
を同一とし、第2の方形導波管ステップ19と第2の方
形導波管多段変成器15の1段目のステップの開口径を
同一とすれば、円形導波管1と第1の方形導波管2a〜
第4の方形導波管2dの分岐部構造の擬似的な対称性の
効果がより強くなるため、電波V1の基本モードと電波
H1の基本モードとの間の不要な結合をより広帯域に抑
圧することができ、装置の小形化が可能で、かつ広帯域
にわたって良好な偏波間アイソレーション特性を有す
る、高性能な導波管偏分波器が実現できるという効果が
得られる。
【0081】実施の形態10.また、上記実施の形態6
では、第1の円形導波管1に第2の円形導波管9を接続
したものについて説明したが、金属薄板を円形導波管内
に挿入してもよい。図14はこの発明の実施の形態10
による金属薄板を用いた導波管偏分波器の構成を概略的
に示す正面図、左右側面図および底面図であり、相当部
分には図10と同一符号を付してその説明を省略する。
図中、20は第1の円形導波管1内において、当該第1
の円形導波管1と第1および第2の方形導波管2a、2
bとの分岐部と、当該第1の円形導波管1の出力側に接
続された第2の円形導波管9との間に設けられた金属薄
板である。
【0082】図14に示すように、円形導波管内に金属
薄板20を設ければ、電波V1の反射特性を向上させる
ことができるので、装置の小形化が可能となり、かつ広
帯域にわたってより良好な反射特性を有する高性能な導
波管偏分波器が実現できるという効果が得られる。
【0083】なお、この金属薄板20は円形導波管内ば
かりではなく、円形−方形導波管多段変成器、あるいは
円形−方形導波管テーパの内部に挿入してもよく、上記
説明と同様の効果を奏する。
【0084】実施の形態11.図15はこの発明の実施
の形態11による導波管群分波器の構成を概略的に示す
正面図、左右側面図および底面図である。図において、
1は円形導波管、2aは第1の方形導波管、2bは第2
の方形導波管、3は短絡導体板、5は方形導波管多段変
成器であり、これらは図7に同一符号を付して示した各
部に相当する部分である。
【0085】また、21はステップ状の円形導波管によ
って構成され、円形導波管1の出力端側に接続された導
波管高域通過フィルタ(以下、円形導波管高域通過フィ
ルタという)である。22はコルゲート状の方形導波管
によって構成され、方形導波管多段変成器5に接続され
た導波管低域通過フィルタ(以下、方形導波管低域通過
フィルタという)である。また、23は円形導波管高域
通過フィルタ21に接続された偏分波器用円形導波管で
あり、24は偏分波器用円形導波管23の側壁面上から
幅広面が垂直平面A−A’に対して垂直となるように分
岐した偏分波器用方形導波管である。25は偏分波器用
方形導波管24に接続された偏分波器用方形導波管多段
変成器であり、26は偏分波器用円形導波管23に接続
された偏分波器用円形−方形導波管多段変成器である。
なお、これら偏分波器用円形導波管23、偏分波器用方
形導波管24、偏分波器用方形導波管多段変成器25、
および偏分波器用円形−方形導波管多段変成器26によ
って、円形導波管高域通過フィルタ21の出力する信号
より、互いに直交する偏波を出力端P6およびP7に取
り出す導波管偏分波器を形成している。
【0086】次に動作について説明する。いま、ある周
波数帯f1において垂直平面A−A’と平行な偏波面を
もった電波V1と、その周波数帯f1より高い周波数帯
f2において垂直平面A−A’と平行な偏波面をもった
電波V2と、上記周波数帯f2にて垂直平面A−A’と
垂直な偏波面をもつ電波H2とが、入力端P1より入射
されたものとする。このとき、入射した電波V1、電波
V2および電波H2は、円形導波管1の基本モードであ
るTE11モードに変換される。
【0087】TE11モードに変換された電波V1は、
円形導波管1内において円形導波管高域通過フィルタ2
1の遮断効果により定在波を励起する。この定在波は円
形導波管1と第1および第2の方形導波管2a、2bと
の分岐部において、第1および第2の方形導波管2a、
2bの基本モードであるTE10モードと結合する。こ
の結合によって、第1の方形導波管2aに励起されたT
E10モードは、方形導波管多段変成器5および方形導
波管低域通過フィルタ22中を伝搬し、出力端P3より
出射される。一方、第2の方形導波管2bに励起された
TE10モードは、短絡導体板3で全反射されて円形導
波管1に戻る。このとき、第1および第2の方形導波管
2a、2bの開口径と管軸長、分岐部と円形導波管高域
通過フィルタ21の間隔等を適切に設計すれば、電波V
1の多くを出力端P3より出射させることが可能とな
る。
【0088】また、TE11モードに変換された電波V
2は、円形導波管1と第1および第2の方形導波管2
a、2bとの分岐部において、第1および第2の方形導
波管2a、2bの基本モードであるTE10モードと結
合する。しかしながら、第1の方形導波管2aに励起さ
れたTE10モードは、方形導波管低域通過フィルタ2
2で遮断されて円形導波管1に戻り、第2の方形導波管
2bに励起されたTE10モードは、短絡導体板3によ
り全反射されて円形導波管1に戻る。このとき、第2の
方形導波管2bの管軸長、方形導波管多段変成器5と方
形導波管低域通過フィルタ22の間隔等を適切に設計し
ておけば、電波V2の多くは円形導波管高域通過フィル
タ21から偏分波器用円形導波管23へと伝搬し、偏分
波器用円形導波管23の基本モードであるTE11モー
ドに変換される。
【0089】さらに、この電波V2は偏分波器用円形導
波管23内で偏分波器用円形−方形導波管多段変成器2
6の遮断効果により定在波を励起し、偏分波器用円形導
波管23と偏分波器用方形導波管24との分岐部におい
て、偏分波器用方形導波管24の基本モードであるTE
10モードと結合する。この結合によって偏分波器用方
形導波管24に励起されたTE10モードは、偏分波器
用方形導波管多段変成器25中を伝搬して出力端P6よ
り出射される。このとき、偏分波器用方形導波管24の
開口径と管軸長、分岐部と偏分波器用円形−方形導波管
多段変成器26の間隔等を適切に設計すれば、電波V2
の多くを出力端P6より出射させることが可能となる。
【0090】また、TE11モードに変換された電波H
2は、円形導波管1と第1および第2の方形導波管2
a、2bとの分岐部構造の、水平平面B−B’に対する
対称性によって、第1および第2の方形導波管2a、2
bの基本モードであるTE10モードと結合することな
く、円形導波管高域通過フィルタ21から偏分波器用円
形導波管23へと伝搬する。さらに、偏分波器用円形導
波管23と偏分波器用方形導波管24との分岐部構造
の、水平平面B−B’に対する対称性によって、偏分波
器用方形導波管24の基本モードであるTE10モード
と結合することなく、偏分波器用円形−方形導波管多段
変成器26中を伝搬して、出力端P7より出射される。
【0091】ここで、円形導波管1と第1および第2の
方形導波管2a、2bの分岐部構造が、局地的に垂直平
面A−A’に対して対称であることから、分岐部におけ
る電波H2の基本モードであるTE11モードと、円形
導波管1の第1高次モードであるTM01モードとの結
合、あるいは、TE11モードと円形導波管1の第2高
次モードであるTE21モードとの結合を抑制すること
ができる。
【0092】以上のように、この実施の形態11によれ
ば、入力端P1より入射された電波V1と電波V2、電
波H2の周波数間隔が広い場合(例えば、f2≧1.3
06×f1)であっても、あるいは、電波H2の周波数
帯域幅が非常に広い場合(例えば、比帯域幅26.5%
以上)であっても、円形導波管1と第1および第2の方
形導波管2a、2bの分岐部構造の擬似的な対称性(垂
直平面A−A’に対する対称性)により、円形導波管1
内において基本モードと高次モード間の不要な結合を抑
圧することができ、合成回路が不要となり、また、水平
平面B−B’において二分割するだけで、全ての構成回
路が2つの金属ブロックを表面から掘削することで形成
可能となる擬似平面構造となっているため、製造が容易
になって低廉化が図れ、装置の小形化が可能で、かつ広
帯域にわたって良好な反射特性を有する高性能な導波管
偏分波器が実現できるという効果が得られる。
【0093】実施の形態12.なお、上記実施の形態1
1では、第2の方形導波管2bに短絡導体板3を直接接
続したものについて説明したが、それら第2の方形導波
管2bと短絡導体板3との間を方形導波管ステップを介
して接続するようにしてもよい。図16はこの発明の実
施の形態12による方形導波管ステップを介して接続し
た導波管群分波器の構成を概略的に示す正面図、左右側
面図および底面図である。図において、27は第2の方
形導波管2bと短絡導体板3の間に挿入された、方形導
波管多段変成器5の1段目のステップと同一の開口径を
有する方形導波管ステップであり、その他は図15に同
一符号を付した部分と同等である。
【0094】このように、第2の方形導波管2bと短絡
導体板3の間に、方形導波管多段変成器5の1段目のス
テップと同一の開口径を有する方形導波管ステップ27
を設ければ、円形導波管1と第1および第2の方形導波
管2a、2bの分岐部構造の擬似的な対称性の効果がよ
り強くなり、電波H2の反射特性をさらに広帯域化する
ことが可能となって、装置の小形化が可能で、より広帯
域にわたって良好な反射特性を有する高性能な導波管群
分波器が実現できるという効果が得られる。
【0095】実施の形態13.図17はこの発明の実施
の形態13による導波管群分波器の構成を概略的に示す
正面図、左右側面図および底面図であり、相当部分には
図10および図15と同一符号を付してその説明を省略
する。図において、28はコルゲート状の方形導波管に
より構成されて、第2の円形導波管9の側壁面より分岐
した第3の方形導波管10aに接続されている第2の方
形導波管多段変成器11に接続された方形導波管低域通
過フィルタである。29はステップ状の円形導波管によ
り構成されて、第2の円形導波管9に接続された円形導
波管高域通過フィルタであり、30は一端がこの円形導
波管高域通過フィルタ29に接続され、他端が出力端P
8を有する方形導波管に接続されている円形−方形導波
管多段変成器である。
【0096】次に動作について説明する。いま、ある周
波数帯f1において垂直平面A−A’と平行な偏波面を
もった電波V1と、上記周波数帯f1において垂直平面
A−A’と垂直な偏波面をもった電波H1と、周波数帯
f1より高い周波数帯f2において垂直平面A−A’と
垂直な偏波面をもった電波H2が、入力端P1より入射
されたとものする。このとき、入射された電波V1、電
波H1、および電波H2は、第1の円形導波管1の基本
モードであるTE11モードに変換される。
【0097】TE11モードに変換された電波V1は、
第2の円形導波管9と第3および第4の方形導波管10
a、10bの分岐部構造の、垂直平面A−A’に対する
対称性によって、第3および第4の方形導波管10a、
10bの基本モードであるTE10モードと結合するこ
となく、第1および第2の円形導波管1、9内で円形導
波管高域通過フィルタ29の遮断効果により定在波を励
起する。この定在波は第1の円形導波管1と第1および
第2の方形導波管2a、2bとの分岐部において、第1
および第2の方形導波管2a、2bの基本モードである
TE10モードと結合する。この結合によって第1の方
形導波管2aに励起されたTE10モードは、方形導波
管多段変成器5中を伝搬して出力端P3より出射され
る。一方、第2の方形導波管2bに励起されたTE10
モードは、第1の短絡導体板3で全反射されて第1の円
形導波管1に戻る。このとき、第1および第2の方形導
波管2a、2bの開口径と管軸長、分岐部と円形導波管
高域通過フィルタ29の間隔等を適切に設計すれば、電
波V1の多くを出力端P3より出射させることが可能と
なる。
【0098】また、TE11モードに変換された電波H
1は、第1の円形導波管1と第1および第2の方形導波
管2a、2bの分岐部構造の、水平平面B−B’に対す
る対称性により、第1および第2の方形導波管2a、2
bの基本モードであるTE10モードと結合することな
く、第2の円形導波管9内で円形導波管高域通過フィル
タ29の反射効果により定在波を励起する。この定在波
は第2の円形導波管9と第3および第4の方形導波管1
0a、10bとの分岐部において、第3および第4の方
形導波管10a、10bの基本モードであるTE10モ
ードと結合する。この結合により、第3の方形導波管1
0aに励起されたTE10モードは、第2の方形導波管
多段変成器11から方形導波管低域通過フィルタ28へ
と伝搬して出力端P5より出射される。一方、第4の方
形導波管10bに励起されたTE10モードは、第2の
短絡導体板12で全反射されて第2の円形導波管9に戻
る。このとき、第3および第4の方形導波管10a、1
0bの開口径と管軸長、分岐部と円形導波管高域通過フ
ィルタ29の間隔等を適切に設計すれば、電波H1の多
くを出力端P5より出射させることが可能となる。
【0099】また、TE11モードに変換された電波H
2は、第1の円形導波管1と第1および第2の方形導波
管2a、2bの分岐部構造の、水平平面B−B’に対す
る対称性によって、第1および第2の方形導波管2a、
2bの基本モードであるTE10モードと結合すること
なく、第1の円形導波管1から第2の円形導波管9へと
伝搬する。さらに、電波H2は、第2の円形導波管9と
第3および第4の方形導波管10a、10bとの分岐部
において、第3および第4の方形導波管10a、10b
の基本モードであるTE10モードと結合するものの、
第3の方形導波管10aに励起されたTE10モード
は、方形導波管低域通過フィルタ28により遮断されて
第1の円形導波管1に戻り、第4の方形導波管10bに
励起されたTE10モードは、第2の短絡導体板12で
全反射されて円形導波管1に戻る。このとき、第4の方
形導波管10bの管軸長、第2の方形導波管多段変成器
11と方形導波管低域通過フィルタ28の間隔等を適切
に設計しておけば、電波H2の多くは第2の円形導波管
9から円形導波管高域通過フィルタ29へと伝搬し、出
力端P8より出射されるようになる。
【0100】ここで、第1の円形導波管1と第2、第3
の方形導波管2a、2bの分岐部構造が、局地的に垂直
平面A−A’に対して対称であることから、分岐部にお
ける電波H1および電波H2の基本モードであるTE1
1モードと、第1の円形導波管1の第1高次モードであ
るTM01モードとの結合、あるいは、TE11モード
と第1の円形導波管1の第2高次モードであるTE21
モードとの結合を抑制することができる。また、第2の
円形導波管9と第3および第4の方形導波管10a、1
0bの分岐部構造が、局地的に水平平面B−B’に対し
て対称であることから、分岐部における電波V1のTE
11モードと、第2の円形導波管9のTM01モード、
あるいはTE21モードとの結合を抑制することができ
る。
【0101】以上のように、この実施の形態13によれ
ば、入力端P1より入射された電波V1、電波H1、お
よび電波H2の周波数間隔が広い場合(例えば、f2≧
1.306×f1)であっても、あるいは、電波V1、
電波H1、または電波H2の周波数帯域幅が非常に広い
場合(例えば、比帯域幅26.5%以上)であっても、
第1の円形導波管1と第1および第2の方形導波管2
a、2bの分岐部構造の擬似的な対称性(垂直平面A−
A’に対する対称性)、および第2の円形導波管9と第
3および第4の方形導波管10a、10bの分岐部構造
の擬似的な対称性(水平平面B−B’に対する対称性)
により、それら第1および第2の円形導波管1、9内に
おいて、基本モードと高次モード間の不要な結合を抑圧
することができ、また合成回路が不要となるため、装置
の小形化が可能となり、かつ広帯域にわたって良好な反
射特性を有する高性能な導波管群分波器が実現できると
いう効果が得られる。
【0102】実施の形態14.なお、上記実施の形態1
3では、第3および第4の方形導波管として、第2の円
形導波管9の側壁面上の水平平面B−B’に対して対称
な位置から、それぞれの幅広面が垂直平面A−A’に対
して平行となるように分岐した、同一断面形状の方形導
波管10a、10bを設けたものを示したが、それぞれ
の幅広面が垂直平面A−A’に対して垂直となるように
分岐した方形導波管を用いるようにしてもよい。
【0103】図18はこの発明の実施の形態14による
方形導波管を用いた導波管群分波器の構成を概略的に示
す正面図、左右側面図および底面図であり、相当部分に
は図17と同一符号を付してその説明を省略する。図に
おいて、14a、14bは同一断面形状を有し、第2の
円形導波管9の側壁面上の水平平面B−B’に対して対
称な位置から、その分岐面の長手方向が、第1および第
2の方形導波管2a、2bのそれに対して垂直となるよ
うに分岐した第3の方形導波管および第4の方形導波管
である。第3および第4の方形導波管14a、14b
は、それぞれの幅広面が垂直平面A−A’に対して垂直
となるように、すなわち第2の円形導波管9との分岐面
が、第1の円形導波管1と第1および第2の方形導波管
2a、2bとの分岐面に対して平行となるように分岐し
ている。15はこの第3の方形導波管14aに接続され
た第2の方形導波管多段変成器であり、16は第4の方
形導波管14bに接続された第2の短絡導体板である。
【0104】このように、実施の形態13における第3
の方形導波管10aおよび第4の方形導波管10bに代
えて、図18に示すように、第2の円形導波管9との分
岐面が、第1の円形導波管1と第1および第2の方形導
波管2a、2bとの分岐面に対して平行となるように分
岐した、同一断面形状を有する第3の方形導波管14a
および第4の方形導波管14bを用いれば、水平平面B
−B’において2つに分割するだけで、全ての構成回路
が2つの金属ブロックを表面から掘削することによって
形成可能な擬似平面構造となる。
【0105】従って、この実施の形態14によれば、実
施の形態13の場合と同様な効果が得られる上に、製造
が容易になって低廉化が図れ、装置の小形化が可能で、
かつ広帯域にわたって良好な反射特性を有する高性能な
導波管群分波器が実現できるという効果が得られる。
【0106】実施の形態15.図19はこの発明の実施
の形態15による導波管群分波器の構成を概略的に示す
正面図、左右側面図および底面図である。図において、
2c、2dは円形導波管1の側壁面上の水平平面B−
B’に対して対称に分岐した第3の方形導波管および第
4の方形導波管である。これら第3および第4の方形導
波管2c、2dは、円形導波管1の管軸に対して第1お
よび第2の方形導波管2a、2bが分岐するところとほ
ぼ同じ位置から、円形導波管1との分岐面が、円形導波
管1と第1および第2の方形導波管2a、2bとの分岐
面と直交するように分岐している。また、31は第2の
方形導波管多段変成器15に接続され、コルゲート状の
方形導波管により構成された方形導波管低域通過フィル
タであり、32は円形導波管1に接続され、ステップ状
の円形導波管により構成された円形導波管高域通過フィ
ルタである。33は一端がこの円形導波管高域通過フィ
ルタ32に接続され、他端が出力端P9を有する方形導
波管に接続されている円形−方形導波管多段変成器であ
る。なお、他の部分については図10に同一符号を付し
た部分と同様であるため、その説明は省略する。
【0107】次に動作について説明する。いま、ある周
波数帯f1において垂直平面A−A’と平行な偏波面を
もった電波V1と、上記周波数帯f1において垂直平面
A−A’と垂直な偏波面をもった電波H1と、周波数帯
f1より高い周波数帯f2において垂直平面A−A’と
垂直な偏波面をもった電波H2が、入力端P1より入射
されたものとする。このとき、入射された電波V1、電
波H1、および電波H2は、円形導波管1の基本モード
であるTE11モードに変換される。
【0108】TE11モードに変換された電波V1は、
円形導波管1内において円形導波管高域通過フィルタ3
2の遮断効果により定在波を励起する。この定在波は円
形導波管1と第1の方形導波管2a〜第4の方形導波管
2dとの分岐部において、第1および第2の方形導波管
2a、2bの基本モードであるTE10モードと結合す
る。この結合によって、第1の方形導波管2aに励起さ
れたTE10モードは、第1の方形導波管多段変成器5
中を伝搬して出力端P3より出射される。一方、第2の
方形導波管2bに励起されたTE10モードは、第1の
短絡導体板3で全反射されて円形導波管1に戻る。この
とき、第1および第2の方形導波管2a、2bの開口径
と管軸長、分岐部と円形導波管高域通過フィルタ32の
間隔等を適切に設計すれば、電波V1の多くを出力端P
3より出射させることが可能になる。
【0109】また、TE11モードに変換された電波H
1は、円形導波管1内において円形導波管高域通過フィ
ルタ32の反射効果により定在波を励起する。この定在
波は円形導波管1と第1の方形導波管2a〜第4の方形
導波管2dとの分岐部において、第3および第4の方形
導波管2c、2dの基本モードであるTE10モードと
結合する。この結合によって、第3の方形導波管2cに
励起されたTE10モードは、第2の方形導波管多段変
成器15から方形導波管低域通過フィルタ31へと伝搬
して出力端P4より出射される。一方、第4の方形導波
管2dに励起されたTE10モードは、第2の短絡導体
板16で全反射されて円形導波管1に戻る。このとき、
第3および第4の方形導波管2c、2dの開口径と管軸
長、分岐部と円形導波管高域通過フィルタ32の間隔等
を適切に設計すれば、電波H1の多くを出力端P4より
出射させることが可能になる。
【0110】また、TE11モードに変換された電波H
2は、円形導波管1と第3および第4の方形導波管2
c、2dとの分岐部において、第3および第4の方形導
波管2c、2dの基本モードであるTE10モードと結
合するものの、第3の方形導波管2cに励起されたTE
10モードは、方形導波管低域通過フィルタ31で遮断
されて円形導波管1に戻り、第4の方形導波管2dに励
起されたTE10モードは、第2の短絡導体板16によ
り全反射して円形導波管1に戻る。このとき、第4の方
形導波管2dの管軸長、第2の方形導波管多段変成器1
5と低域通過フィルタ31の間隔等を適切に設計してお
けば、電波H2の多くは円形導波管高域通過フィルタ3
2から円形−方形導波管多段変成器33へと伝搬され、
出力端P9より出射される。
【0111】ここで、円形導波管1と第1の方形導波管
2a〜第4の方形導波管2dの分岐部構造が、局地的に
垂直平面A−A’および水平平面B−B’に対して対称
であることから、電波V1の基本モードであるTE11
モードと電波H1の基本モードであるTE11モードと
の結合を抑制することができる。また、分岐部における
電波H2の基本モードであるTE11モードと円形導波
管1の第1高次モードであるTM01モードとの結合、
あるいは、TE11モードと円形導波管1の第2高次モ
ードであるTE21モードとの結合を抑制することがで
きる。
【0112】以上のように、この実施の形態15によれ
ば、入力端P1より入射された電波V1、電波H1、お
よび電波H2の周波数間隔が広い場合(例えば、f2≧
1.306×f1)であっても、あるいは、電波V1、
電波H1、および電波H2の周波数帯域幅が非常に広い
場合(例えば、比帯域幅26.5%以上)であっても、
円形導波管1と第1の方形導波管2a〜第4の方形導波
管2dとの分岐部構造の擬似的な対称性(垂直平面A−
A’および水平平面B−B’に対する対称性)によっ
て、円形導波管1内において互いに直交する、電波V1
の基本モードと電波H1の基本モードとの間の不要な結
合、あるいは基本モードと高次モードの間の不要な結合
を抑圧することができるばかりか、合成回路が不要とな
るため、装置の小形化が可能となり、かつ広帯域にわた
って良好な反射特性および偏波間アイソレーション特性
を有する、高性能な導波管群分波器が実現できるという
効果が得られる。
【0113】実施の形態16.図20はこの発明の実施
の形態16による導波管群分波器の構成を概略的に示す
正面図、左右側面図および底面図である。図において、
34は円形導波管高域通過フィルタ29に接続された偏
分波器用円形導波管であり、35はこの偏分波器用円形
導波管34の側壁面上から幅広面が垂直平面A−A’に
対して垂直となるように分岐した偏分波器用方形導波管
である。36はこの偏分波器用方形導波管35に接続さ
れた偏分波器用方形導波管多段変成器であり、37は偏
分波器用円形導波管34に接続された偏分波器用円形−
方形導波管多段変成器である。なお、これら偏分波器用
円形導波管34、偏分波器用方形導波管35、偏分波器
用方形導波管多段変成器36、および偏分波器用円形−
方形導波管多段変成器37によって、円形導波管高域通
過フィルタ21の出力より、互いに直交する偏波を出力
端P10とP11に取り出す導波管偏分波器が形成され
ている。なお、他の部分は図15あるいは図17に同一
符号を付した部分に相当する部分であり、その説明は省
略する。
【0114】次に動作について説明する。いま、ある周
波数帯f1において垂直平面A−A’と平行な偏波面を
もった電波V1と、上記周波数帯f1において垂直平面
A−A’と垂直な偏波面をもった電波H1と、周波数帯
f1より高い周波数帯f2において垂直平面A−A’と
平行な偏波面をもった電波V2と、上記周波数帯f2に
おいて垂直平面A−A’と垂直な偏波面をもった電波H
2とが、入力端P1より入射されたものとする。このと
き、入射された電波V1、電波H1、電波V2、および
電波H2は、第1の円形導波管1の基本モードであるT
E11モードに変換される。
【0115】TE11モードに変換された電波V1は、
第2の円形導波管9と第3および第4の方形導波管10
a、10bの分岐部構造の、垂直平面A−A’に対する
対称性により、第3および第4の方形導波管10a、1
0bの基本モードであるTE10モードと結合すること
なく、第1および第2の円形導波管1、9内で円形導波
管高域通過フィルタ29の遮断効果により定在波を励起
する。この定在波は第1の円形導波管1と第1および第
2の方形導波管2a、2bとの分岐部において、第1お
よび第2の方形導波管2a、2bの基本モードであるT
E10モードと結合する。この結合によって、第1の方
形導波管2aに励起されたTE10モードは、第1の方
形導波管多段変成器5から第1の方形導波管低域通過フ
ィルタ22へと伝搬し、出力端P3より出射される。一
方、第2の方形導波管2bに励起されたTE10モード
は、第1の短絡導体板3で全反射されて第1の円形導波
管1に戻る。このとき、第1および第2の方形導波管2
a、2bの開口径と管軸長、分岐部と円形導波管高域通
過フィルタ29の間隔等を適切に設計すれば、電波V1
の多くを出力端P3より出射させることが可能になる。
【0116】また、TE11モードに変換された電波H
2は、第1の円形導波管1と第1および第2の方形導波
管2a、2bの分岐部構造の水平平面B−B’に対する
対称性により、第1および第2の方形導波管2a、2b
の基本モードであるTE10モードと結合することな
く、第2の円形導波管9内で円形導波管高域通過フィル
タ29の反射効果により定在波を励起する。この定在波
は第2の円形導波管9と第3および第4の方形導波管1
0a、10bとの分岐部において、第3および第4の方
形導波管10a、10bの基本モードであるTE10モ
ードと結合する。この結合によって、第3の方形導波管
10aに励起されたTE10モードは、第2の方形導波
管多段変成器11から第2の方形導波管低域通過フィル
タ28へと伝搬して出力端P5より出射される。一方、
第4の方形導波管10bに励起されたTE10モード
は、第2の短絡導体板12で全反射されて第2の円形導
波管9に戻る。このとき、第3および第4の方形導波管
10a、10bの開口径と管軸長、分岐部と円形導波管
高域通過フィルタ29の間隔等を適切に設計すれば、電
波H2の多くを出力端P5より出射させることが可能に
なる。
【0117】また、TE11モードに変換された電波V
2は、第1の円形導波管1と第1および第2の方形導波
管2a、2bとの分岐部において、第1および第2の方
形導波管2a、2bの基本モードであるTE10モード
と結合するものの、第1の方形導波管2aに励起された
TE10モードは、第1の方形導波管低域通過フィルタ
22で遮断されて円形導波管1に戻り、第2の方形導波
管2bに励起されたTE10モードは、第1の短絡導体
板3で全反射されて第1の円形導波管1に戻る。このと
き、第2の方形導波管2bの管軸長、第1の方形導波管
多段変成器5と第1の方形導波管低域通過フィルタ22
の間隔等を適切に設計しておけば、電波V2の多くは円
形導波管9中へと伝搬する。
【0118】また、電波V2は第2の円形導波管9と第
3および第4の方形導波管10a、10bの分岐部構造
の、垂直平面A−A’に対する対称性により、第3およ
び第4の方形導波管10a、10bの基本モードである
TE10モードと結合することなく、円形導波管高域通
過フィルタ29から偏分波器用円形導波管34へと伝搬
し、この偏分波器用円形導波管34の基本モードである
TE11モードに変換される。さらに、電波V2は偏分
波器用円形導波管34内で偏分波器用円形−方形導波管
多段変成器37の遮断効果により定在波を励起し、偏分
波器用円形導波管34と偏分波器用方形導波管35との
分岐部において、偏分波器用方形導波管35の基本モー
ドであるTE10モードと結合する。この結合によって
偏分波器用方形導波管35に励起されたTE10モード
は、偏分波器用方形導波管多段変成器36中を伝搬して
出力端P10より出射される。このとき、偏分波器用方
形導波管35の開口径と管軸長、分岐部と偏分波器用円
形−方形導波管多段変成器37の間隔等を適切に設計す
れば、電波V2の多くを出力端P10より出射させるこ
とが可能になる。
【0119】また、TE11モードに変換された電波H
2は、第1の円形導波管1と第2および第3の方形導波
管2a、2bの分岐部構造の、水平平面B−B’に対す
る対称性により、第1および第2の方形導波管2a、2
bの基本モードであるTE10モードと結合することな
く、第1の円形導波管1から第2の円形導波管9へと伝
搬する。さらに、電波H2は、第2の円形導波管9と第
3および第4の方形導波管10a、10bとの分岐部に
おいて、第3および第4の方形導波管10a、10bの
基本モードであるTE10モードと結合するものの、第
3の方形導波管10aに励起されたTE10モードは、
第2の方形導波管低域通過フィルタ28により遮断され
て円形導波管1に戻り、第4の方形導波管10bに励起
されたTE10モードは、第2の短絡導体板12で全反
射されて円形導波管1に戻る。
【0120】このとき、第4の方形導波管10bの管軸
長、第2の方形導波管多段変成器11と第2の低域通過
フィルタ28の間隔等を適切に設計しておけば、電波H
2の多くは第2の円形導波管9から円形導波管高域通過
フィルタ29へと伝搬し、偏分波器用円形導波管34の
基本モードであるTE11モードに変換される。さら
に、偏分波器用円形導波管34と偏分波器用方形導波管
35の分岐部構造の、水平平面B−B’に対する対称性
により、偏分波器用方形導波管35の基本モードである
TE10モードと結合することなく、偏分波器用円形−
方形導波管多段変成器37中を伝搬して、出力端P11
より出射される。
【0121】ここで、第1の円形導波管1と第1および
第2の方形導波管2a、2bの分岐部構造が、局地的に
垂直平面A−A’に対して対称であることから、分岐部
における電波H2の基本モードであるTE11モードと
第1の円形導波管1の第1高次モードであるTM01モ
ードとの結合、あるいは、TE11モードと第1の円形
導波管1の第2高次モードであるTE21モードとの結
合を抑制することができる。また、第2の円形導波管9
と第3および第4の方形導波管10a、10bの分岐部
構造が、局地的に水平平面B−B’に対して対称である
ことから、分岐部における電波V2のTE11モードと
第2の円形導波管9のTM01モードとの結合、あるい
は、TE11モードとTE21モードとの結合を抑制す
ることができる。
【0122】以上のように、この実施の形態16によれ
ば、入力端P1より入射される電波V1、電波H1と電
波V2、電波H2の周波数間隔が広い場合(例えば、f
2≧1.306×f1)であっても、あるいは、電波V
1、電波H1または電波V2、電波H2の周波数帯域幅
が非常に広い場合(例えば、比帯域幅26.5%以上)
であっても、第1の円形導波管1と第1および第2の方
形導波管2a、2bの分岐部構造の擬似的な対称性(垂
直平面A−A’に対する対称性)と、第2の円形導波管
9と第3および第4の方形導波管10a、10bの分岐
部構造の擬似的な対称性(水平平面B−B’に対する対
称性)により、第1および第2の円形導波管1、9内に
おいて、基本モードと高次モード間の不要な結合を抑圧
でき、また合成回路が不要となって、装置の小形化が可
能となり、かつ広帯域にわたって良好な反射特性を有す
る高性能な導波管群分波器が実現できるという効果が得
られる。
【0123】実施の形態17.なお、上記実施の形態1
6では、第3および第4の方形導波管として、第2の円
形導波管9の側壁面上の水平平面B−B’に対して対称
な位置から、それぞれの幅広面が垂直平面A−A’に対
して平行となるように分岐した、同一断面形状の方形導
波管10a、10bを用いたものを示したが、第2の円
形導波管9の側壁面上の垂直平面A−A’に対して対称
な位置から、それぞれの幅広面が垂直平面A−A’に対
して垂直となるように分岐した方形導波管を用いてもよ
い。
【0124】図21はこの発明の実施の形態17による
方形導波管を用いた導波管群分波器の構成を概略的に示
す正面図、左右側面図および底面図であり、相当部分に
は図20と同一符号を付してその説明を省略する。図に
おいて、14a、14bは同一断面形状を有し、第2の
円形導波管9の側壁面上の水平平面B−B’に対して対
称な位置から分岐した第3の方形導波管および第4の方
形導波管である。これら第3および第4の方形導波管1
4a、14bは、それぞれの幅広面が垂直平面A−A’
に対して垂直となるように、すなわち、第2の円形導波
管9との分岐面が、第1の円形導波管1と第1および第
2の方形導波管2a、2bとの分岐面に対して平行とな
るように分岐している。なお、これら第3および第4の
方形導波管14a、14bの分岐面の長手方向は、第1
および第2の方形導波管2a、2bに垂直となってい
る。15は一端でこの第3の方形導波管14aに接続さ
れ、他端には第2の方形導波管低域通過フィルタ28が
接続されている第2の方形導波管多段変成器である。1
6は第4の方形導波管14bに接続された第2の短絡導
体板である。
【0125】このように、実施の形態16における第3
の方形導波管10aおよび第4の方形導波管10bに代
えて、図21に示すように、第2の円形導波管9との分
岐面が、第1の円形導波管1と第1および第2の方形導
波管2a、2bとの分岐面に対して平行となるように分
岐した、同一断面形状を有する第3の方形導波管14a
および第4の方形導波管14bを用いれば、水平平面B
−B’において2つに分割するだけで、全ての構成回路
が2つの金属ブロックを表面から掘削することによって
形成可能な擬似平面構造となる。
【0126】従って、この実施の形態17によれば、実
施の形態16の場合と同様な効果が得られる上に、製造
が容易になって低廉化が図れ、装置の小形化が可能で、
かつ広帯域にわたって良好な反射特性を有する高性能な
導波管群分波器が実現できるという効果が得られる。
【0127】実施の形態18.図22はこの発明の実施
の形態18による導波管群分波器の構成を概略的に示す
正面図、左右側面図および底面図である。図において、
各部には図19および図20の対応部分と同一の符号を
付してその説明を省略する。なお、この実施の形態18
においては、第1の方形導波管2a〜第4の方形導波管
2dは円形導波管の左右上下に対向する4箇所の側壁面
からそれぞれ分岐し、円形導波管1と第1および第2の
方形導波管2a、2bとの分岐面と、円形導波管1と第
3および第4の方形導波管2c、2dとの分岐面とが、
互いに直交するように構成されている。また、偏分波器
用円形導波管34、偏分波器用方形導波管35、偏分波
器用方形導波管多段変成器36、および偏分波器用円形
−方形導波管多段変成器37は、円形導波管高域通過フ
ィルタ21の出力より、互いに直交する偏波を出力端P
10とP11に取り出す導波管偏分波器を形成してい
る。
【0128】次に動作について説明する。いま、ある周
波数帯f1において垂直平面A−A’と平行な偏波面を
もった電波V1と、上記周波数帯f1において垂直平面
A−A’と垂直な偏波面をもった電波H1と、周波数帯
f1より高い周波数帯f2において垂直平面A−A’と
平行な偏波面をもった電波V2と、上記周波数帯f2に
おいて垂直平面A−A’と垂直な偏波面をもった電波H
2とが、入力端P1より入射されたものとする。このと
き、入射された電波V1、電波H1、電波V2、および
電波H2は、円形導波管1の基本モードであるTE11
モードに変換される。
【0129】TE11モードに変換された電波V1は、
円形導波管1内において円形導波管高域通過フィルタ2
9の遮断効果によって定在波を励起する。この定在波は
円形導波管1と第1の方形導波管2a〜第4の方形導波
管2dとの分岐部において、第1および第2の方形導波
管2a、2bの基本モードであるTE10モードと結合
する。この結合によって方形導波管2aに励起されたT
E10モードは、第1の方形導波管多段変成器5から第
1の方形導波管低域通過フィルタ22へと伝搬し、出力
端P3より出射される。一方、第2の方形導波管2bに
励起されたTE10モードは、第1の短絡導体板3で全
反射されて円形導波管1に戻る。このとき、第1および
第2の方形導波管2a、2bの開口径と管軸長、分岐部
と円形導波管高域通過フィルタ29の間隔等を適切に設
計すれば、電波V1の多くを出力端P3より出射させる
ことが可能となる。
【0130】また、TE11モードに変換された電波H
1は、円形導波管1内において円形導波管高域通過フィ
ルタ29の反射効果によって定在波を励起する。この定
在波は円形導波管1と第1の方形導波管2a〜第4の方
形導波管2dとの分岐部において、第3および第4の方
形導波管2c、2dの基本モードであるTE10モード
と結合する。この結合によって第3の方形導波管2cに
励起されたTE10モードは、第2の方形導波管多段変
成器15から第2の方形導波管低域通過フィルタ31へ
と伝搬し、出力端P4より出射される。一方、第4の方
形導波管2dに励起されたTE10モードは、第2の短
絡導体板16で全反射されて円形導波管1に戻る。この
とき、第3および第4の方形導波管2c、2dの開口径
と管軸長、分岐部と円形導波管高域通過フィルタ29の
間隔等を適切に設計すれば、電波V1の多くを出力端P
4より出射させることが可能となる。
【0131】さらに、TE11モードに変換された電波
V2は、円形導波管1と第1の方形導波管2a〜第4の
方形導波管2dとの分岐部において、第1の方形導波管
2a〜第4の方形導波管2dの基本モードであるTE1
0モードと結合する。しかしながら、第1の方形導波管
2aおよび第3の方形導波管2cに励起されたTE10
モードは、第1および第2の方形導波管低域通過フィル
タ22、31で遮断されて円形導波管1に戻る。また、
第2の方形導波管2bおよび第4の方形導波管2dに励
起されたTE10モードは、第1および第2の短絡導体
板3、16で全反射されて円形導波管1に戻る。このと
き、第2の方形導波管2bおよび第4の方形導波管2d
の管軸長、第1の方形導波管多段変成器5と第1の方形
導波管低域通過フィルタ22の間隔、第2の方形導波管
多段変成器15と第2の方形導波管低域通過フィルタ3
1の間隔等を適切に設計しておけば、電波V2の多くは
円形導波管高域通過フィルタ29から偏分波器用円形導
波管34へと伝搬し、偏分波器用円形導波管34の基本
モードであるTE11モードに変換される。
【0132】また、電波V2は偏分波器用円形導波管3
4内で偏分波器用円形−方形導波管多段変成器37の遮
断効果により定在波を励起する。この定在波は偏分波器
用円形導波管34と偏分波器用方形導波管35との分岐
部において、偏分波器用方形導波管35の基本モードで
あるTE10モードと結合する。この結合により偏分波
器用方形導波管35に励起されたTE10モードは、偏
分波器用方形導波管多段変成器36中を伝搬して出力端
P10より出射される。このとき、偏分波器用方形導波
管35の開口径と管軸長、分岐部と偏分波器用円形−方
形導波管多段変成器37の間隔等を適切に設計すれば、
電波V2の多くを出力端P10より出射させることが可
能となるようになる。
【0133】さらに、TE11モードに変換された電波
H2は、円形導波管1と第1の方形導波管2a〜第4の
方形導波管2dとの分岐部において、第1の方形導波管
2a〜第4の方形導波管2dの基本モードであるTE1
0モードと結合する。しかしながら、第1の方形導波管
2aおよび第3の方形導波管2cに励起されたTE10
モードは、第1および第2の方形導波管低域通過フィル
タ22、31で遮断され、円形導波管1に戻る。また、
第2の方形導波管2bおよび第4の方形導波管2dに励
起されたTE10モードは、第1および第2の短絡導体
板3、16で全反射されて円形導波管1に戻る。このと
き、第2の方形導波管2bおよび第4の方形導波管2d
の管軸長、第1の方形導波管多段変成器5と第1の方形
導波管低域通過フィルタ22の間隔、第2の方形導波管
多段変成器15と第2の方形導波管低域通過フィルタ3
1の間隔等を適切に設計しておけば、電波H2の多くは
円形導波管高域通過フィルタ29から偏分波器用円形導
波管34へと伝搬する。
【0134】また、電波H2は偏分波器用円形導波管3
4と偏分波器用方形導波管35の分岐部構造の水平平面
B−B’に対する対称性により、偏分波器用方形導波管
35の基本モードであるTE10モードと結合すること
なく、偏分波器用円形−方形導波管多段変成器37中を
伝搬して、出力端P7より出射される。
【0135】ここで、円形導波管1と第1の方形導波管
2a〜第4の方形導波管2dとの分岐部構造が、局地的
に垂直平面A−A’および水平平面B−B’に対して対
称であることから、電波V1の基本モードであるTE1
1モードと電波H1の基本モードであるTE11モード
との結合を抑制することができる。また、分岐部におけ
る電波V2および電波H2の基本モードであるTE11
モードと円形導波管1の第1高次モードであるTM01
モードとの結合、あるいは、TE11モードと円形導波
管1の第2高次モードであるTE21モードとの結合を
抑制することができる。
【0136】以上のように、この実施の形態18によれ
ば、入力端P1より入射された電波V1、電波H1と電
波V2、電波H2の周波数間隔が広い場合(例えば、f
2≧1.306×f1)であっても、あるいは電波V
1、電波H1、電波V2および電波H2の周波数帯域幅
が非常に広い場合(例えば、比帯域幅26.5%以上)
であっても、円形導波管1と第1の方形導波管2a〜第
4の方形導波管2dの分岐部構造の擬似的な対称性(垂
直平面A−A’および水平平面B−B’に対する対称
性)により、円形導波管1内において互いに直交する電
波V1の基本モードと電波H1の基本モードとの間の不
要な結合、あるいは、電波V2および電波H2の基本モ
ードと高次モード間の不要な結合を抑圧でき、また、合
成回路が不要となるため、さらに装置の小形化が可能と
なり、かつ広帯域にわたって良好な反射特性および偏波
間アイソレーション特性を有する高性能な導波管群分波
器が実現できるという効果が得られる。
【0137】実施の形態19.なお、上記実施の形態1
8では、第2の方形導波管2bと第1の短絡導体板3の
間、および第4の方形導波管2dと第2の短絡導体板1
6の間を、それぞれ直接接続したものを示したが、それ
らの間を方形導波管ステップを介して接続するようにし
てもよい。図23はこの発明の実施の形態19による方
形導波管ステップを用いた導波管群分波器の構成を概略
的に示す正面図、左右側面図および底面図であり、相当
部分には図22と同一符号を付してその説明を省略す
る。図において、18は第2の方形導波管2bと第1の
短絡導体板3との間に配置され、第1の方形導波管多段
変成器5の1段目のステップと同一の開口径を有する第
1の方形導波管ステップであり、19は第4の方形導波
管2dと第2の短絡導体板16との間に配置され、第2
の方形導波管多段変成器15の1段目のステップと同一
の開口径を有する第2の方形導波管ステップである。
【0138】図23に示すように、第1の方形導波管ス
テップ18を第2の方形導波管2bと第1の短絡導体板
3との間に挿入し、第2の方形導波管ステップ19を第
4の方形導波管2dと第2の短絡導体板16との間に挿
入するとともに、第1の方形導波管ステップ18と第1
の方形導波管多段変成器5の1段目のステップの開口径
を同一とし、第2の方形導波管ステップ19と第2の方
形導波管多段変成器15の1段目のステップの開口径を
同一とすれば、円形導波管1と第1の方形導波管2a〜
第4の方形導波管2dの分岐部構造の擬似的な対称性の
効果がより強くなるため、電波V1の基本モードと電波
H1の基本モードとの間の不要な結合をより広帯域に抑
圧でき、装置の小形化が可能で、かつ広帯域にわたって
良好な偏波間アイソレーション特性を有する、高性能な
導波管偏分波器が実現できるという効果が得られる。
【0139】実施の形態20.また、上記実施の形態1
3では、第1の円形導波管1に第2の円形導波管9を接
続したものについて説明したが、金属薄板を円形導波管
内に挿入してもよい。図24はこの発明の実施の形態2
0による金属薄板を用いた導波管群分波器の構成を概略
的に示す正面図、左右側面図および底面図である。図
中、20は第1の円形導波管1内において、当該第1の
円形導波管1と第1および第2の方形導波管2a、2b
との分岐部と、当該第1の円形導波管1の出力側に接続
された第2の円形導波管9との間に設けられた金属薄板
である。
【0140】図24に示すように、円形導波管内に金属
薄板20を設ければ、電波V1の反射特性を向上させる
ことができるので、装置の小形化が可能となり、かつ広
帯域にわたってより良好な反射特性を有する高性能な導
波管群分波器が実現できるという効果が得られる。
【0141】実施の形態21.また、上記実施の形態1
では、入力端P1を有する導波管として円形導波管1を
用いたものを示したが、この円形導波管の代わりに正方
形導波管を用いてもよい。図25はこの発明の実施の形
態21による正方形導波管を用いた導波管分岐回路の構
成の概略を示す正面図、左側面図および底面図である。
図において、38は円形導波管1と代替された正方形導
波管であり、他の部分は図1の相当部分と同一符号を付
してその説明を省略する。
【0142】図25に示すように、円形導波管1に代え
て正方形導波管38を用いれば、正方形導波管38と第
1および第2の方形導波管2a、2bとの分岐部構造の
擬似的な対称性(垂直平面A−A’に対する対称性)に
より、正方形導波管38内において、基本モードである
方形導波管TE01モードと高次モードである方形導波
管TE11モードおよびTM11モード間の不要な結合
を抑圧でき、また、正方形導波管38では基本モードの
遮断周波数と上記擬似的な対称性を使っても原理的に抑
圧できない高次モードであるTE(TM)12モードの
遮断周波数の間隔を、円形導波管の場合よりも広くでき
るため、電波H1の入射時において、さらに広帯域にわ
たって良好な反射特性を有する高性能な導波管分岐回路
が実現できるという効果が得られる。
【0143】なお、上記説明では、図1、図6に示した
導波管分岐回路の円形導波管を正方形導波管で代替した
ものについて示したが、図7〜図14に示す導波管偏分
波器において、各円形導波管を正方形導波管で代替し、
円形−方形導波管多段変成器を方形導波管多段変成器で
代替するようにしても、また図15〜図24に示す導波
管群分波器において、各円形導波管を正方形導波管で代
替し、円形−方形導波管多段変成器を方形導波管多段変
成器で代替するようにしてもよい。そのようにすること
によって、電波H1の入射時において、より広帯域にわ
たって反射特性を有する高性能な導波管偏分波器、ある
いは導波管群分波器が実現できるという効果が得られ
る。
【0144】
【発明の効果】この発明によれば、第1および第2の方
形導波管を円形導波管の対向する2箇所の側壁面から分
岐させて、第2の方形導波管に短絡導体板を接続するよ
うに構成したので、円形導波管と第1および第2の方形
導波管との分岐部構造の擬似的な対称性によって、円形
導波管内において基本モードと高次モード間の不要な結
合を抑圧することが可能となり、広帯域にわたって良好
な反射特性を有する高性能な導波管分岐回路が得られる
という効果がある。
【0145】この発明によれば、第3および第4の方形
導波管を、円形導波管の第1および第2の方形導波管の
分岐面と同等の位置の対向する2箇所の側壁面から、そ
の分岐面が円形導波管と第1、第2との方形導波管の分
岐面と直交するように分岐させ、第1もしくは第2の短
絡導体板を、第2および第4の方形導波管に接続するよ
うに構成したので、円形導波管と第1〜第4の方形導波
管の分岐部構造の擬似的な対称性によって、円形導波管
内において互いに直交する電波V1の基本モードと電波
H1の基本モードとの間の不要な結合を抑圧することが
できるため、広帯域にわたって偏波間アイソレーション
特性を向上させることが可能になるという効果がある。
【0146】この発明によれば、各円形導波管および各
円形−方形導波管多段変成器に代えて、正方形導波管も
しくは方形導波管多段変成器を用いるように構成したの
で、正方形導波管と第1および第2の方形導波管との分
岐部構造の擬似的な対称性によって、正方形導波管内に
おいて基本モードと高次モードの間の不要な結合を抑圧
でき、さらに、原理的に抑圧しきれない高次モードの遮
断周波数の間隔を、円形導波管よりも広くできるため、
電波H1の入射時において、さらに広帯域にわたって良
好な反射特性を有する導波管分岐回路、導波管偏分波
器、あるいは導波管群分波器を得ることができるという
効果がある。
【0147】この発明によれば、円形導波管の対向する
2箇所の側壁面から第1および第2の方形導波管を分岐
させ、その円形導波管に円形−方形導波管変換部を接続
して、第1の方形導波管に方形導波管多段変成器を、第
2の方形導波管に短絡導体板を接続するように構成した
ので、入射された電波V1と電波H2の周波数間隔、あ
るいは電波H2の周波数帯域幅が広くても、円形導波管
と第1および第2の方形導波管の分岐部構造の擬似的な
対称性によって、円形導波管内において基本モードと高
次モード間の不要な結合を抑圧することができ、また合
成回路が不要となるため、装置の小形化が可能となり、
かつ広帯域にわたって良好な反射特性を有する高性能な
導波管偏分波器が得られるという効果がある。
【0148】この発明によれば、円形−方形導波管テー
パを円形−方形導波管変換部として用いるように構成し
たので、電波H2の反射特性を向上させることができ
て、装置の小形化が可能となり、かつ広帯域にわたって
反射特性をより良好なものとすることができるなどの効
果がある。
【0149】この発明によれば、方形導波管ステップを
第2の方形導波管と短絡導体板の間に挿入するように構
成したので、円形導波管と第1および第2の方形導波管
の分岐部構造の擬似的な対称性の効果がより強くなっ
て、電波H2の反射特性をさらに広帯域化することがで
き、装置の小形化が可能で、かつより広帯域にわたって
反射特性を良好なものとすることができるなどの効果が
ある。
【0150】この発明によれば、第2の円形導波管の対
向する2箇所の側壁面から第3および第4の方形導波管
を、その分岐面が第1の円形導波管と第1および第2の
方形導波管との分岐面と直交するように分岐させ、第
1、第3の方形導波管に第1および第2の方形導波管多
段変成器、第2、第4の方形導波管に第1および第2の
短絡導体板、第2の円形導波管に第3の短絡導体板をそ
れぞれ接続するように構成したので、入射された電波V
1と電波H2の周波数間隔、あるいは電波V1と電波H
2の周波数帯域幅が広くても、第1の円形導波管と第1
および第2の方形導波管の分岐部構造の擬似的な対称
性、および第2の円形導波管と第3および第4の方形導
波管の分岐部構造の擬似的な対称性によって、両円形導
波管内において基本モードと高次モード間の不要な結合
を抑圧することができ、合成回路が不要となり、全ての
出力端を各円形導波管の管軸と直交する方向に配置でき
て、管軸方向に対しても小形化が可能となり、かつ広帯
域にわたって反射特性を良好なものとすることができる
などの効果がある。
【0151】この発明によれば、第2の円形導波管の対
向する2箇所の側壁面から第3および第4の方形導波管
を、その分岐面が第1の円形導波管と第1および第2の
方形導波管との分岐面と平行となるように分岐させ、第
1、第3の方形導波管に第1および第2の方形導波管多
段変成器、第2、第4の方形導波管に第1および第2の
短絡導体板、第2の円形導波管に第3の短絡導体板をそ
れぞれ接続するように構成したので、さらに、水平平面
において2つに分割するだけで、全ての構成回路が2つ
の金属ブロックを表面から掘削することによって形成可
能な擬似平面構造となり、製造が容易になって低廉化が
図れ、管軸方向に対しても小形化が可能となるなどの効
果もある。
【0152】この発明によれば、円形導波管中、円形−
方形導波管多段変成器中、円形−方形導波管テーパ中の
いずれかに、金属薄板を挿入するように構成したので、
電波V1の反射特性を向上させることができ、装置の小
形化が可能で、かつ広帯域にわたってより良好な反射特
性を有する高性能な導波管偏分波器あるいは導波管群分
波器を実現できるという効果がある。
【0153】この発明によれば、第3および第4の方形
導波管を、その分岐面が第1および第2の方形導波管の
分岐面と直交するように、円形導波管の第1および第2
の方形導波との分岐面と同等の位置の対向する2箇所の
側壁面から分岐させ、第1、第3の方形導波管に第1お
よび第2の方形導波管多段変成器、第2、第4の方形導
波管に第1および第2の短絡導体板、円形導波管に第3
の短絡導体板をそれぞれ接続するように構成したので、
入射された電波V1と電波H1の周波数帯域幅が広くて
も、円形導波管と第1〜第4の方形導波管の分岐部構造
の擬似的な対称性によって、円形導波管内で互いに直交
する電波V1の基本モードと電波H1の基本モードとの
間の不要な結合を抑圧することができ、合成回路が不要
となって、さらに装置の小形化が可能となり、かつ広帯
域にわたって偏波間アイソレーション特性を良好なもの
とすることができるなどの効果がある。
【0154】この発明によれば、第2の方形導波管と第
1の短絡導体板との間に第1の方形導波管ステップを、
第4の方形導波管と第2の短絡導体板との間に第2の方
形導波管ステップを挿入するように構成したので、円形
導波管と第1〜第4の方形導波管の分岐部構造の擬似的
な対称性の効果がより強くなり、電波V1の基本モード
と電波H1の基本モードとの間の不要な結合をより広帯
域にわたって抑圧することができ、装置の小形化が可能
で、かつ広帯域にわたって偏波間アイソレーション特性
を良好なものとすることができるなどの効果がある。
【0155】この発明によれば、第1および第2の方形
導波管を円形導波管の対向する2箇所の側壁面から分岐
させ、第1の方形導波管に接続された導波管低域通過フ
ィルタに方形導波管多段変成器、第2の方形導波管に短
絡導体板、円形導波管に接続された導波管高域通過フィ
ルタに導波管偏分波器を接続するように構成したので、
入射された電波V1と電波V2、電波H2の周波数間
隔、あるいは電波H2の周波数帯域幅が非常に広くて
も、円形導波管と第1および第2の方形導波管の分岐部
構造の擬似的な対称性によって、円形導波管内において
基本モードと高次モード間の不要な結合を抑圧すること
ができ、合成回路が不要となり、さらに、水平平面にお
いて分割するだけで、全構成回路が2つの金属ブロック
を表面から掘削することによって形成可能な擬似平面構
造となり、製造が容易になって低廉化がはかれ、装置の
小形化が可能で、かつ広帯域にわたって良好な反射特性
を有する高性能な導波管偏分波器が得られる効果があ
る。
【0156】この発明によれば、方形導波管ステップを
第2の方形導波管と短絡導体板の間に挿入するように構
成したので、電波H2の反射特性をさらに広域化するこ
とができて、装置の小形化が可能となり、かつより広帯
域にわたって反射特性をより良好なものとすることがで
きるなどの効果がある。
【0157】この発明によれば、第3および第4の方形
導波管を第2の円形導波管の対向する2箇所の側壁面か
ら、その分岐面が第1の円形導波管と第1および第2の
方形導波管との分岐面と直交するように分岐させ、第1
の方形導波管に第1の方形導波管多段変成器、第2の方
形導波管に第1の短絡導体板、第3の方形導波管に接続
された第2の方形導波管多段変成器に導波管低域通過フ
ィルタ、第4の方形導波管に第2の短絡導体板、第2の
円形導波管に導波管高域通過フィルタをそれぞれ接続す
るように構成したので、入射された電波V1、電波H
1、および電波H2の周波数間隔、あるいは電波V1、
電波H1、電波H2の周波数帯域幅が広くても、第1の
円形導波管と第1および第2の方形導波管の分岐部構造
の擬似的な対称性、および第2の円形導波管と第3およ
び第4の方形導波管の分岐部構造の擬似的な対称性によ
って、両円形導波管内において基本モードと高次モード
間の不要な結合を抑圧することができ、合成回路が不要
となるため、装置の小形化が可能となり、かつ広帯域に
わたって反射特性を良好なものとすることができるなど
の効果がある。
【0158】この発明によれば、第3および第4の方形
導波管を第2の円形導波管の対向する2箇所の側壁面か
ら、その分岐面が第1の円形導波管と第1および第2の
方形導波管との分岐面と平行となるように分岐させ、第
1の方形導波管に第1の方形導波管多段変成器、第2の
方形導波管に第1の短絡導体板、第3の方形導波管に接
続された第2の方形導波管多段変成器に導波管低域通過
フィルタ、第4の方形導波管に第2の短絡導体板、第2
の円形導波管に導波管高域通過フィルタをそれぞれ接続
するように構成したので、さらに、水平平面において2
つに分割するだけで、全ての構成回路が2つの金属ブロ
ックを表面から掘削することによって形成可能な擬似平
面構造となり、製造が容易になって低廉化がはかれ、装
置の小形化が可能となるなどの効果もある。
【0159】この発明によれば、第3および第4の方形
導波管を、その分岐面が第1および第2の方形導波管の
分岐面と直交するように、円形導波管の第1および第2
の方形導波との分岐面と同等の位置の対向する2箇所の
側壁面から分岐させ、第1の方形導波管に第1の方形導
波管多段変成器、第2の方形導波管に第1の短絡導体
板、第3の方形導波管に接続された第2の方形導波管多
段変成器に導波管低域通過フィルタ、第4の方形導波管
に第2の短絡導体板を、円形導波管に導波管高域通過フ
ィルタをそれぞれ接続するように構成したので、入射さ
れた電波V1、電波H1、電波H2の周波数間隔、ある
いは電波V1、電波H1、電波H2の周波数帯域幅が広
くても、円形導波管と第1〜第4の方形導波管の分岐部
構造の擬似的な対称性によって、円形導波管内において
互いに直交する、電波V1と電波H1の基本モード間の
不要な結合、あるいは基本モードと高次モード間の不要
な結合を抑圧することができ、合成回路が不要となっ
て、装置の小形化が可能となり、かつ広帯域にわたって
反射特性および偏波間アイソレーション特性を向上させ
ることができるなどの効果がある。
【0160】この発明によれば、第3および第4の方形
導波管を第2の円形導波管の対向する2箇所の側壁面か
ら、その分岐面が第1の円形導波管と第1および第2の
方形導波管との分岐面と直交するように分岐させ、第1
の方形導波管に接続された第1の方形導波管多段変成器
に第1の導波管低域通過フィルタ、第2の方形導波管に
第1の短絡導体板、第3の方形導波管に接続された第2
の方形導波管多段変成器に第2の導波管低域通過フィル
タ、第4の方形導波管に第2の短絡導体板、第2の円形
導波管に接続された導波管高域通過フィルタに導波管偏
分波器をそれぞれ接続するように構成したので、入射さ
れる電波V1、電波H1、電波V2、電波H2の周波数
間隔、あるいは電波V1、電波H1、電波V2、電波H
2の周波数帯域幅が広くても、第1の円形導波管と第1
および第2の方形導波管の分岐部構造の擬似的な対称
性、および第2の円形導波管と第3および第4の方形導
波管の分岐部構造の擬似的な対称性によって、両円形導
波管内において、基本モードと高次モード間の不要な結
合を抑圧することができ、合成回路が不要となって、装
置の小形化が可能となり、かつ広帯域にわたって反射特
性を良好にすることができるなどの効果がある。
【0161】この発明によれば、第3および第4の方形
導波管を第2の円形導波管の対向する2箇所の側壁面か
ら、その分岐面が第1の円形導波管と第1および第2の
方形導波管との分岐面と平行となるように分岐させ、第
1の方形導波管に接続された第1の方形導波管多段変成
器に第1の導波管低域通過フィルタ、第2の方形導波管
に第1の短絡導体板、第3の方形導波管に接続された第
2の方形導波管多段変成器に第2の導波管低域通過フィ
ルタ、第4の方形導波管に第2の短絡導体板、第2の円
形導波管に接続された導波管高域通過フィルタに導波管
偏分波器をそれぞれ接続するように構成したので、さら
に、水平平面において2つに分割するだけで、全構成回
路が2つの金属ブロックを表面から掘削することによっ
て形成可能な擬似平面構造となり、製造が容易になって
低廉化がはかれ、装置の小形化が可能となるなどの効果
もある。
【0162】この発明によれば、第3および第4の方形
導波管を、その分岐面が第1および第2の方形導波管の
分岐面と直交するように、円形導波管の第1および第2
の方形導波との分岐面と同等の位置の対向する2箇所の
側壁面から分岐させ、第1の方形導波管に接続された第
1の方形導波管多段変成器に第1の導波管低域通過フィ
ルタ、第2の方形導波管に第1の短絡導体板、第3の方
形導波管に接続された第2の方形導波管多段変成器に第
2の導波管低域通過フィルタ、第4の方形導波管に第2
の短絡導体板、円形導波管に接続された導波管高域通過
フィルタに導波管偏分波器をそれぞれ接続するように構
成したので、入射された電波V1、電波H1、電波V
2、電波H2の周波数間隔、あるいは電波V1、電波H
1、電波V2、電波H2の周波数帯域幅が広くても、円
形導波管と第1〜第4の方形導波管の分岐部構造の擬似
的な対称性によって、円形導波管内において互いに直交
する電波V1と電波H1の基本モード間の不要な結合、
あるいは電波V2、電波H2の基本モードと高次モード
間の不要な結合を抑圧することができ、合成回路が不要
となるため、さらに装置の小形化が可能となり、かつ広
帯域にわたって反射特性および偏波間アイソレーション
特性を向上させることができるなどの効果がある。
【0163】この発明によれば、第2の方形導波管と第
1の短絡導体板との間に第1の方形導波管ステップを、
第4の方形導波管と第2の短絡導体板との間に第2の方
形導波管ステップを挿入するように構成したので、円形
導波管と第1〜第4の方形導波管の分岐部構造の擬似的
な対称性の効果がより強くなり、電波V1の基本モード
と電波H1の基本モードとの間の不要な結合をより広帯
域にわたって抑圧することができ、装置の小形化が可能
で、かつ広帯域にわたって偏波間アイソレーション特性
を良好なものとすることができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による導波管分岐回
路の概略構成を示す正面図、左側面図および底面図であ
る。
【図2】 実施の形態1における円形導波管内のTE1
1モードの電磁界分布を示す電磁界モード説明図であ
る。
【図3】 実施の形態1における方形導波管内のTE1
0モードの電磁界分布を示す電磁界モード説明図であ
る。
【図4】 実施の形態1における円形導波管内のTM0
1モードの電磁界分布を示す電磁界モード説明図であ
る。
【図5】 実施の形態1における円形導波管内のTE2
1モードの電磁界分布を示す電磁界モード説明図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態2による導波管分岐回
路の概略構成を示す正面図、左側面図および底面図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態3による導波管偏分波
器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面図で
ある。
【図8】 この発明の実施の形態4による導波管偏分波
器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面図で
ある。
【図9】 この発明の実施の形態5による導波管偏分波
器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面図で
ある。
【図10】 この発明の実施の形態6による導波管偏分
波器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面図
である。
【図11】 この発明の実施の形態7による導波管偏分
波器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面図
である。
【図12】 この発明の実施の形態8による導波管偏分
波器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面図
である。
【図13】 この発明の実施の形態9による導波管偏分
波器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面図
である。
【図14】 この発明の実施の形態10による導波管偏
分波器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面
図である。
【図15】 この発明の実施の形態11による導波管群
分波器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面
図である。
【図16】 この発明の実施の形態12による導波管群
分波器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面
図である。
【図17】 この発明の実施の形態13による導波管群
分波器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面
図である。
【図18】 この発明の実施の形態14による導波管群
分波器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面
図である。
【図19】 この発明の実施の形態15による導波管群
分波器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面
図である。
【図20】 この発明の実施の形態16による導波管群
分波器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面
図である。
【図21】 この発明の実施の形態17による導波管群
分波器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面
図である。
【図22】 この発明の実施の形態18による導波管群
分波器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面
図である。
【図23】 この発明の実施の形態19による導波管群
分波器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面
図である。
【図24】 この発明の実施の形態20による導波管群
分波器の概略構成を示す正面図、左右側面図および底面
図である。
【図25】 この発明の実施の形態21による導波管分
岐回路の概略構成を示す正面図、左側面図および底面図
である。
【図26】 従来の導波管偏分波器を示す斜視図であ
る。
【図27】 従来の導波管群分波器を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 第1の円形導波管(円形導波管)、2a 第1の方
形導波管、2b 第2の方形導波管、2c 第3の方形
導波管、2d 第4の方形導波管、3 短絡導体板(第
1の短絡導体板)、4 第2の短絡導体板、5 方形導
波管多段変成器(第1の方形導波管多段変成器)、6
円形−方形導波管多段変成器(円形−方形導波管変換
部)、7 円形−方形導波管テーパ(円形−方形導波管
変換部)、8 方形導波管ステップ(第1の方形導波管
ステップ)、9 第2の円形導波管、10a 第3の方
形導波管、10b 第4の方形導波管、11 第2の方
形導波管多段変成器、12 第2の短絡導体板、13
第3の短絡導体板、14a 第3の方形導波管、14b
第4の方形導波管、15 方形導波管多段変成器(第
2の方形導波管多段変成器)、16 第2の短絡導体
板、17 第3の短絡導体板、18 第1の方形導波管
ステップ、19 第2の方形導波管ステップ、20 金
属薄板、21 円形導波管高域通過フィルタ(導波管高
域通過フィルタ)、22 方形導波管低域通過フィルタ
(第1の方形導波管低域通過フィルタ、導波管低域通過
フィルタ、第1の導波管低域通過フィルタ)、23 偏
分波器用円形導波管、24 偏分波器用方形導波管、2
5 偏分波器用方形導波管多段変成器、26 偏分波器
用円形−方形導波管多段変成器、27 方形導波管ステ
ップ、28 方形導波管低域通過フィルタ(第2の方形
導波管低域通過フィルタ、導波管低域通過フィルタ、第
2の導波管低域通過フィルタ)、29 円形導波管高域
通過フィルタ(導波管高域通過フィルタ)、30 円形
−方形導波管多段変成器、31 方形導波管低域通過フ
ィルタ(第2の方形導波管低域通過フィルタ、導波管低
域通過フィルタ、第2の導波管低域通過フィルタ)、3
2 円形導波管高域通過フィルタ(導波管高域通過フィ
ルタ)、33 円形−方形導波管多段変成器、34 偏
分波器用円形導波管、35 偏分波器用方形導波管、3
6 偏分波器用方形導波管多段変成器、37 偏分波器
用円形−方形導波管多段変成器、38 正方形導波管。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に入力端が設けられ、他端に出力端
    が設けられた円形導波管と、 前記円形導波管の対向する2箇所の側壁面から分岐した
    第1の方形導波管および第2の方形導波管と、 前記第2の方形導波管に接続された短絡導体板とを備え
    た導波管分岐回路。
  2. 【請求項2】 一端に入力端が設けられ、他端に出力端
    が設けられた円形導波管と、 前記円形導波管の対向する2箇所の側壁面から分岐した
    第1の方形導波管および第2の方形導波管と、 前記円形導波管の、前記第1および第2の方形導波管の
    分岐位置と同等の位置の対向する2箇所の側壁面から、
    その分岐面が、前記円形導波管と前記第1および第2の
    方形導波管との分岐面と直交するように分岐した第3の
    方形導波管および第4の方形導波管と、 前記第2の方形導波管に接続された第1の短絡導体板
    と、 前記第4の方形導波管に接続された第2の短絡導体板と
    を備えた導波管分岐回路。
  3. 【請求項3】 円形導波管を正方形導波管で代替したこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の導波管分
    岐回路。
  4. 【請求項4】 一端に入力端が設けられた円形導波管
    と、 前記円形導波管の対向する2箇所の側壁面から分岐した
    第1の方形導波管および第2の方形導波管と、 前記第1の方形導波管に接続されて、方形導波管の伝送
    路変換を行う方形導波管多段変成器と、 前記第2の方形導波管に接続された短絡導体板と、 前記円形導波管の他端に接続されて、円形導波管から方
    形導波管への伝送路変換を行う円形−方形導波管変換部
    とを備えた導波管偏分波器。
  5. 【請求項5】 円形−方形導波管変換部として、円形−
    方形導波管多段変成器を用いたことを特徴とする請求項
    4記載の導波管偏分波器。
  6. 【請求項6】 円形−方形導波管変換部として、円形−
    方形導波管テーパを用いたことを特徴とする請求項4記
    載の導波管偏分波器。
  7. 【請求項7】 第2の方形導波管と短絡導体板との間
    に、方形導波管多段変成器の1段目のステップと同一の
    開口径を有する方形導波管ステップを配置したことを特
    徴とする請求項4から請求項6のうちのいずれか1項記
    載の導波管偏分波器。
  8. 【請求項8】 一端に入力端が設けられた第1の円形導
    波管と、 前記第1の円形導波管の他端に接続された第2の円形導
    波管と、 前記第1の円形導波管の対向する2箇所の側壁面から分
    岐した第1の方形導波管および第2の方形導波管と、 前記第2の円形導波管の対向する2箇所の側壁面から、
    その分岐面が、前記第1の円形導波管と前記第1および
    第2の方形導波管との分岐面と垂直になるように分岐し
    た第3の方形導波管および第4の方形導波管と、 前記第1の方形導波管に接続された第1の方形導波管多
    段変成器と、 前記第2の方形導波管に接続された第1の短絡導体板
    と、 前記第3の方形導波管に接続された第2の方形導波管多
    段変成器と、 前記第4の方形導波管に接続された第2の短絡導体板
    と、 前記第2の円形導波管に接続された第3の短絡導体板と
    を備えた導波管偏分波器。
  9. 【請求項9】 一端に入力端が設けられた第1の円形導
    波管と、 前記第1の円形導波管の他端に接続された第2の円形導
    波管と、 前記第1の円形導波管の対向する2箇所の側壁面から分
    岐した第1の方形導波管および第2の方形導波管と、 前記第2の円形導波管の対向する2箇所の側壁面から、
    その分岐面が、前記第1の円形導波管と前記第1および
    第2の方形導波管との分岐面と平行になるように分岐し
    た第3の方形導波管および第4の方形導波管と、 前記第1の方形導波管に接続された第1の方形導波管多
    段変成器と、 前記第2の方形導波管に接続された第1の短絡導体板
    と、 前記第3の方形導波管に接続された第2の方形導波管多
    段変成器と、 前記第4の方形導波管に接続された第2の短絡導体板
    と、 前記第2の円形導波管に接続された第3の短絡導体板と
    を備えた導波管偏分波器。
  10. 【請求項10】 円形導波管あるいは円形−方形導波管
    変換部の内部に、金属薄板を挿入したことを特徴とする
    請求項4から請求項9のうちのいずれか1項記載の導波
    管偏分波器。
  11. 【請求項11】 一端に入力端が設けられた円形導波管
    と、 前記円形導波管の対向する2箇所の側壁面から分岐した
    第1の方形導波管および第2の方形導波管と、 前記円形導波管の、前記第1および第2の方形導波管の
    分岐位置と同等の位置の対向する2箇所の側壁面から、
    その分岐面が、前記円形導波管と前記第1および第2の
    方形導波管との分岐面と直交するように分岐した第3の
    方形導波管および第4の方形導波管と、 前記第1の方形導波管に接続された第1の方形導波管多
    段変成器と、 前記第2の方形導波管に接続された第1の短絡導体板
    と、 前記第3の方形導波管に接続された第2の方形導波管多
    段変成器と、 前記第4の方形導波管に接続された第2の短絡導体板
    と、 前記円形導波管の他端に接続された第3の短絡導体板と
    を備えた導波管偏分波器。
  12. 【請求項12】 第2の方形導波管と第1の短絡導体板
    との間に、第1の方形導波管多段変成器の1段目のステ
    ップと同一の開口径を有する第1の方形導波管ステップ
    を配置し、 第4の方形導波管と第2の短絡導体板との間に、第2の
    方形導波管多段変成器の1段目のステップと同一の開口
    径を有する第2の方形導波管ステップを配置したことを
    特徴とする請求項8から請求項11のうちのいずれか1
    項記載の導波管偏分波器。
  13. 【請求項13】 各円形導波管を正方形導波管で代替
    し、 円形−方形導波管変換部を方形導波管多段変成器で代替
    したことを特徴とする請求項4から請求項12のうちの
    いずれか1項記載の導波管偏分波器。
  14. 【請求項14】 一端に入力端が設けられた円形導波管
    と、 前記円形導波管の対向する2箇所の側壁面から分岐した
    第1の方形導波管および第2の方形導波管と、 前記第1の方形導波管に接続された方形導波管多段変成
    器と、 前記方形導波管多段変成器に接続された導波管低域通過
    フィルタと、 前記第2の方形導波管に接続された短絡導体板と、 前記円形導波管の他端に接続された導波管高域通過フィ
    ルタと、 前記導波管高域通過フィルタに接続され、当該導波管高
    域通過フィルタから出力される信号より、互いに直交す
    る偏波を取り出す導波管偏分波器とを備えた導波管群分
    波器。
  15. 【請求項15】 第2の方形導波管と短絡導体板との間
    に、方形導波管多段変成器の1段目のステップと同一の
    開口径を有する方形導波管ステップを配置したことを特
    徴とする請求項14記載の導波管群分波器。
  16. 【請求項16】 一端に入力端が設けられた第1の円形
    導波管と、 前記第1の円形導波管の他端に接続された第2の円形導
    波管と、 前記第1の円形導波管の対向する2箇所の側壁面から分
    岐した第1の方形導波管および第2の方形導波管と、 前記第2の円形導波管の対向する2箇所の側壁面から、
    その分岐面が、前記第1の円形導波管と前記第1および
    第2の方形導波管との分岐面と垂直になるように分岐し
    た第3の方形導波管および第4の方形導波管と、 前記第1の方形導波管に接続された第1の方形導波管多
    段変成器と、 前記第2の方形導波管に接続された第1の短絡導体板
    と、 前記第3の方形導波管に接続された第2の方形導波管多
    段変成器と、 前記第2の方形導波管多段変成器に接続された導波管低
    域通過フィルタと、 前記第4の方形導波管に接続された第2の短絡導体板
    と、 前記第2の円形導波管に接続された導波管高域通過フィ
    ルタとを備えた導波管群分波器。
  17. 【請求項17】 一端に入力端が設けられた第1の円形
    導波管と、 前記第1の円形導波管の他端に接続された第2の円形導
    波管と、 前記第1の円形導波管の対向する2箇所の側壁面から分
    岐した第1の方形導波管および第2の方形導波管と、 前記第2の円形導波管の対向する2箇所の側壁面から、
    その分岐面が、前記第1の円形導波管と前記第1および
    第2の方形導波管との分岐面と平行になるように分岐し
    た第3の方形導波管および第4の方形導波管と、 前記第1の方形導波管に接続された第1の方形導波管多
    段変成器と、 前記第2の方形導波管に接続された第1の短絡導体板
    と、 前記第3の方形導波管に接続された第2の方形導波管多
    段変成器と、 前記第2の方形導波管多段変成器に接続された導波管低
    域通過フィルタと、 前記第4の方形導波管に接続された第2の短絡導体板
    と、 前記第2の円形導波管に接続された導波管高域通過フィ
    ルタとを備えた導波管群分波器。
  18. 【請求項18】 円形導波管あるいは導波管高域通過フ
    ィルタの内部に、金属薄板を挿入したことを特徴とする
    請求項16または請求項17記載の導波管群分波器。
  19. 【請求項19】 一端に入力端が設けられた円形導波管
    と、 前記円形導波管の対向する2箇所の側壁面から分岐した
    第1の方形導波管および第2の方形導波管と、 前記円形導波管の、前記第1および第2の方形導波管の
    分岐位置と同等の位置の対向する2箇所の側壁面から、
    その分岐面が、前記円形導波管と前記第1および第2の
    方形導波管との分岐面と直交するように分岐した第3の
    方形導波管および第4の方形導波管と、 前記第1の方形導波管に接続された第1の方形導波管多
    段変成器と、 前記第2の方形導波管に接続された第1の短絡導体板
    と、 前記第3の方形導波管に接続された第2の方形導波管多
    段変成器と、 前記第2の方形導波管多段変成器に接続された導波管低
    域通過フィルタと、 前記第4の方形導波管に接続された第2の短絡導体板
    と、 前記円形導波管に接続された導波管高域通過フィルタと
    を備えた導波管群分波器。
  20. 【請求項20】 一端に入力端が設けられた第1の円形
    導波管と、 前記第1の円形導波管の他端に接続された第2の円形導
    波管と、 前記第1の円形導波管の対向する2箇所の側壁面から分
    岐した第1の方形導波管および第2の方形導波管と、 前記第2の円形導波管の対向する2箇所の側壁面から、
    その分岐面が、前記第1の円形導波管と前記第1および
    第2の方形導波管との分岐面と直交するように分岐した
    第3の方形導波管および第4の方形導波管と、 前記第1の方形導波管に接続された第1の方形導波管多
    段変成器と、 前記第1の方形導波管多段変成器に接続された第1の導
    波管低域通過フィルタと、 前記第2の方形導波管に接続された第1の短絡導体板
    と、 前記第3の方形導波管に接続された第2の方形導波管多
    段変成器と、 前記第2の方形導波管多段変成器に接続された第2の導
    波管低域通過フィルタと、 前記第4の方形導波管に接続された第2の短絡導体板
    と、 前記第2の円形導波管の他端に接続された導波管高域通
    過フィルタと、 前記導波管高域通過フィルタに接続され、当該導波管高
    域通過フィルタから出力される信号より、互いに直交す
    る偏波を取り出す導波管偏分波器とを備えた導波管群分
    波器。
  21. 【請求項21】 一端に入力端が設けられた第1の円形
    導波管と、 前記第1の円形導波管の他端に接続された第2の円形導
    波管と、 前記第1の円形導波管の対向する2箇所の側壁面から分
    岐した第1の方形導波管および第2の方形導波管と、 前記第2の円形導波管の対向する2箇所の側壁面から、
    その分岐面が、前記第1の円形導波管と前記第1および
    第2の方形導波管との分岐面と平行になるように分岐し
    た第3の方形導波管および第4の方形導波管と、 前記第1の方形導波管に接続された第1の方形導波管多
    段変成器と、 前記第1の方形導波管多段変成器に接続された第1の導
    波管低域通過フィルタと、 前記第2の方形導波管に接続された第1の短絡導体板
    と、 前記第3の方形導波管に接続された第2の方形導波管多
    段変成器と、 前記第2の方形導波管多段変成器に接続された第2の導
    波管低域通過フィルタと、 前記第4の方形導波管に接続された第2の短絡導体板
    と、 前記第2の円形導波管の他端に接続された導波管高域通
    過フィルタと、 前記導波管高域通過フィルタに接続され、当該導波管高
    域通過フィルタから出力される信号より、互いに直交す
    る偏波を取り出す導波管偏分波器とを備えた導波管群分
    波器。
  22. 【請求項22】 一端に入力端が設けられた円形導波管
    と、 前記円形導波管の対向する2箇所の側壁面から分岐した
    第1の方形導波管および第2の方形導波管と、 前記円形導波管の、前記第1および第2の方形導波管の
    分岐位置と同等の位置の対向する2箇所の側壁面から、
    その分岐面が、前記円形導波管と前記第1および第2の
    方形導波管との分岐面と直交するように分岐した第3の
    方形導波管および第4の方形導波管と、 前記第1の方形導波管に接続された第1の方形導波管多
    段変成器と、 前記第1の方形導波管多段変成器に接続された第1の導
    波管低域通過フィルタと、 前記第2の方形導波管に接続された第1の短絡導体板
    と、 前記第3の方形導波管に接続された第2の方形導波管多
    段変成器と、 前記第2の方形導波管多段変成器に接続された第2の導
    波管低域通過フィルタと、 前記第4の方形導波管に接続された第2の短絡導体板
    と、 前記円形導波管の他端に接続された導波管高域通過フィ
    ルタと、 前記導波管高域通過フィルタに接続され、当該導波管高
    域通過フィルタから出力される信号より、互いに直交す
    る偏波を取り出す導波管偏分波器とを備えた導波管群分
    波器。
  23. 【請求項23】 第2の方形導波管と第1の短絡導体板
    との間に、第1の方形導波管多段変成器の1段目のステ
    ップと同一な開口径を有する第1の方形導波管ステップ
    を配置し、 第4の方形導波管と第2の短絡導体板との間に、第2の
    方形導波管多段変成器の1段目のステップと同一な開口
    径を有する第2の方形導波管ステップを配置したことを
    特徴とする請求項14から請求項22のうちのいずれか
    1項記載の導波管群分波器。
  24. 【請求項24】 各円形導波管を正方形導波管で代替
    し、 円形−方形導波管変換部を方形導波管多段変成器で代替
    したことを特徴とする請求項14から請求項23のうち
    のいずれか1項記載の導波管群分波器。
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