JP2002183713A - 画像処理方法およびその装置 - Google Patents

画像処理方法およびその装置

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JP2002183713A
JP2002183713A JP2000380972A JP2000380972A JP2002183713A JP 2002183713 A JP2002183713 A JP 2002183713A JP 2000380972 A JP2000380972 A JP 2000380972A JP 2000380972 A JP2000380972 A JP 2000380972A JP 2002183713 A JP2002183713 A JP 2002183713A
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JP2000380972A
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Yoshihito Hashimoto
良仁 橋本
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理対象画像から着目部分を正確に抽出するこ
とができる画像処理方法を提供する。 【解決手段】画像入力手段1は注目画素が周囲よりも暗
い濃淡画像である処理対象画像を平滑化フィルタ2,3
に入力する。平滑化フィルタ3は平滑化フィルタ2より
も平均濃度を求めるための近傍領域の画素数が多く設定
されている。差分抽出手段5では、平滑化フィルタ2で
生成された平滑化画像に1以上の重み係数を乗じた画像
を平滑化フィルタ3で生成された平滑化画像から減じて
差分画像を生成する。比較判定手段6では、差分画像の
画素のうち画素値が正である画素を抽出し、周囲に対し
て注目画素を強調した画像を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検査対象物を含む
処理対象画像に画像処理を施すことによって、周囲とは
濃度の異なる着目部分を強調して抽出し、これによって
検査対象物に付された文字や図形を強調して抽出する画
像処理方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、検査対象物に捺印されたり印刷
されたりすることによって検査対象物に付されている文
字や図形を画像処理によって認識ないし照合するには、
検査対象物を含む処理対象画像(濃淡画像)を適宜の閾
値で2値化した2値化画像を用いることが多い。つま
り、処理対象画像の中で文字や図形は周囲とは濃度が異
なるから、2値化画像を生成することによって、文字や
図形に対応する画素を周囲の画素から分離して抽出する
ことができると考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような2値化画
像を生成する処理では、処理対象画像の濃度値などに応
じて2値化のための閾値を変化させる技術が知られてい
るが、1つの処理対象画像の全体で一定の閾値を用いて
いるから、処理対象画像の中で抽出しようとする文字や
図形の輝度が一定ではないときには、文字や図形が欠け
たり、文字や図形だけではなく周囲部分が同時に抽出さ
れたりすることがある。つまり、抽出しようとする文字
や図形が正しく抽出されないから、このような画像を用
いて認識や照合の処理を行っても正確な認識や照合が行
えないことになる。
【0004】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、処理対象画像から着目部分を強調し
て抽出することができる画像処理方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、検査
対象物を含む濃淡画像である処理対象画像から周囲より
も暗い着目部分を強調して抽出した検査用画像を生成す
る画像処理方法であって、処理対象画像の各画素の近傍
領域における画素の平均濃度を各画素の画素値とした第
1の平滑化画像を生成するとともに、第1の平滑化画像
よりも平均濃度を求める近傍領域の画素数が多い第2の
平滑化画像を処理対象画像から生成する第1ステップ
と、第1の平滑化画像の各画素値に1以上の重み係数を
乗じて得られる画像の各画素値を、第2の平滑化画像の
対応する位置の各画素値から減算した画素値を有した差
分画像を求める第2ステップと、差分画像において画素
値の符号が正となる画素を着目部分の画素として抽出し
た検査用画像を生成する第3ステップとを有することを
特徴とする。この方法によれば、着目部分の濃度が一定
でない場合でも着目部分を強調して正確に抽出すること
ができる。しかも、平滑化画像を用いて各画素の近傍領
域の平均濃度を求めているから、着目部分の周囲に着目
部分と同程度の濃度の画素が存在していたとしても、そ
のような画素が雑音になることがなく、着目部分のみを
精度よく抽出することができる。
【0006】請求項2の発明は、検査対象物を含む濃淡
画像である処理対象画像から周囲よりも明るい着目部分
を強調して抽出した検査用画像を生成する画像処理方法
であって、処理対象画像の濃度値の最大値から各画素の
濃度値を減算した値を各画素の濃度値とする反転画像を
生成する第1ステップと、反転画像の各画素の近傍領域
における画素の平均濃度を各画素の画素値とした第1の
平滑化画像を生成するとともに、第1の平滑化画像より
も平均濃度を求める近傍領域の画素数が多い第2の平滑
化画像を反転画像から生成する第2ステップと、第1の
平滑化画像の各画素値に1以上の重み係数を乗じて得ら
れる画像の各画素値を、第2の平滑化画像の対応する位
置の各画素値から減算した画素値を有した差分画像を求
める第3ステップと、差分画像において画素値の符号が
正となる画素を着目部分の画素として抽出した検査用画
像を生成する第4ステップとを有することを特徴とす
る。この方法によれば、着目部分の濃度値が周囲よりも
大きく請求項1の発明の方法では抽出できない場合で
も、濃度の大小関係をあらかじめ反転していることによ
って、着目部分の抽出が可能になる。また、請求項1の
発明の方法と同様に、着目部分の濃度が一定でない場合
でも着目部分を強調して正確に抽出することができる。
しかも、平滑化画像を用いて各画素の近傍領域の平均濃
度を求めているから、着目部分の周囲に着目部分と同程
度の濃度の画素が存在していたとしても、そのような画
素が雑音になることがなく、着目部分のみを精度よく抽
出することができる。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記着目部分が文字であって、前記
検査用画像を用いて当該文字の認識処理または照合処理
を行うことを特徴とする。この方法によれば、画像処理
によって文字の認識や照合を行うときに、処理対象画像
に前処理を施して着目部分を強調しているから文字の認
識や照合における信頼性を向上させることができる。
【0008】請求項4の発明は、検査対象物を含む濃淡
画像である処理対象画像から周囲よりも暗い着目部分を
強調して抽出した検査用画像を生成する画像処理装置で
あって、処理対象画像の各画素の近傍領域における画素
の平均濃度を各画素の画素値とした第1の平滑化画像を
生成する第1の平滑化フィルタと、第1の平滑化画像よ
りも平均濃度を求める近傍領域の画素数が多い第2の平
滑化画像を処理対象画像から生成する第2の平滑化フィ
ルタと、第1の平滑化画像の各画素値に1以上の重み係
数を乗じる重み付け手段と、第1の平滑化画像に重み係
数を乗じて得られる画像の各画素値を、第2の平滑化画
像の対応する位置の各画素値から減算した画素値を有し
た差分画像を求める差分抽出手段と、差分画像において
画素値の符号が正となる画素を着目部分の画素として抽
出した検査用画像を生成する比較判定手段とを備えるも
のである。この構成によれば、着目部分の濃度が一定で
ない場合でも着目部分を強調して正確に抽出することが
できる。しかも、平滑化画像を用いて各画素の近傍領域
の平均濃度を求めているから、着目部分の周囲に着目部
分と同程度の濃度の画素が存在していたとしても、その
ような画素が雑音になることがなく、着目部分のみを精
度よく抽出することができる。
【0009】請求項5の発明は、検査対象物を含む濃淡
画像である処理対象画像から周囲よりも明るい着目部分
を強調して抽出した検査用画像を生成する画像処理装置
であって、処理対象画像の濃度値の最大値から各画素の
濃度値を減算した値を各画素の濃度値とする反転画像を
生成する反転画像生成手段と、反転画像の各画素の近傍
領域における画素の平均濃度を各画素の画素値とした第
1の平滑化画像を生成する第1の平滑化フィルタと、第
1の平滑化画像よりも平均濃度を求める近傍領域の画素
数が多い第2の平滑化画像を反転画像から生成する第2
の平滑化フィルタと、第1の平滑化画像の各画素値に1
以上の重み係数を乗じる重み付け手段と、第1の平滑化
画像に重み係数を乗じて得られる画像の各画素値を、第
2の平滑化画像の対応する位置の各画素値から減算した
画素値を有した差分画像を求める差分抽出手段と、差分
画像において画素値の符号が正となる画素を着目部分の
画素として抽出した検査用画像を生成する比較判定手段
とを備えるものである。この構成によれば、着目部分と
周囲との濃度の大小関係によって請求項4の発明の構成
では抽出できない場合でも、濃度の大小関係をあらかじ
め反転していることによって、着目部分の抽出が可能に
なる。また、請求項4の発明の構成と同様に、着目部分
の濃度が一定でない場合でも着目部分を強調して正確に
抽出することができる。しかも、平滑化画像を用いて各
画素の近傍領域の平均濃度を求めているから、着目部分
の周囲に着目部分と同程度の濃度の画素が存在していた
としても、そのような画素が雑音になることがなく、着
目部分のみを精度よく抽出することができる。
【0010】請求項6の発明は、請求項4または請求項
5の発明において、前記着目部分が文字であって、前記
検査用画像を用いて当該文字の認識処理または照合処理
を行うものである。この構成によれば、画像処理によっ
て文字の認識や照合を行うときに、処理対象画像に前処
理を施して着目部分を強調しているから文字の認識や照
合における信頼性を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
では、検査対象物を含む濃淡画像を処理対象画像とし、
処理対象画像から着目部分としての文字を抽出する場合
について例示する。このような処理対象画像は、たとえ
ば生産ラインなどにおいて、印刷、捺印、刻印のような
方法で文字が付与された物品をTVカメラのような画像
入力手段で撮像することによって得ることができる。ま
た、着目部分は文字だけではなく図形であってもよい。
また、本実施形態では原則として周囲部分よりも暗い部
分を着目部分として抽出する例を示す。処理対象画像内
の着目部分は周囲部分に対して強調されることによって
周囲部分から抽出され、周囲部分から抽出された着目部
分に対して、パターンマッチングのような方法を適用し
て認識処理や照合処理が施される。たとえば、着目部分
にテンプレートを照合することによって文字ないし図形
の形状を検査したり、文字ないし図形を認識したりする
のである。
【0012】しかして、本実施形態では、図1に示すよ
うに、画像入力手段1で撮像した処理対象画像に対し
て、2種類の平滑化フィルタ2,3を適用して2種類の
平滑化画像を生成する。平滑化画像とは、処理対象画像
において注目する画素ごとに近傍領域の複数個の画素の
濃度値の平均値を各注目画素の画素値とした画像であっ
て、近傍領域としては注目画素を中心として±n画素の
範囲の画素からなる(2n+1)×(2n+1)の正方
領域を用いる。ここで、一方の平滑化フィルタ2におい
て近傍領域を±2r画素の領域とした平滑化画像を生成
するとすれば、他方の平滑化フィルタ3では±(2r+
3)画素の領域とした平滑化画像を生成する。要する
に、平滑化フィルタ2よりも平滑化フィルタ3のほうが
平均濃度を求めるための近傍領域の画素数が多くなって
いる。したがって、平滑化フィルタ2により得られる平
滑化画像に比較して平滑化フィルタ3により得られる平
滑化画像のほうが平滑度が高くなる。
【0013】平均濃度を求めるための近傍領域の画素数
が少ないほうの平滑化画像は、重み付け手段4に入力さ
れ、各画素の画素値に1以上の重み係数を乗じた画像が
生成される。ここに、重み係数αは1.0≦α≦1.5
の範囲に設定される。重み付けされた画像は平滑化フィ
ルタ3により生成された平滑化画像ともに差分抽出手段
5に入力される。差分抽出手段5では、平滑化フィルタ
3で生成された平滑化画像の各画素値から、重み付け手
段4により生成された画像の対応する位置の各画素値を
減算した画素値を有する差分画像を生成する。すなわ
ち、差分画像の各画素値xiは、重み付け手段4から出
力される画像の各画素値をsiとし、平滑化フィルタ3
から出力される平滑化画像の各画素値をtiとすると
き、次式で求められる。 xi=ti−α×si 差分抽出手段5により得られた差分画像は比較判定手段
6に入力され、差分画像の各画素のうち各画素値の符号
が正となる画素が抽出される。本実施形態では注目画素
が周囲よりも暗い場合に注目画素を強調して抽出するこ
とを目的としており、上述の演算によって、注目画素を
強調して抽出することが可能になる。
【0014】上述した手順をまとめると図2のようにな
る。すなわち、処理対象画像に対して、平均濃度を求め
る近傍領域が比較的狭い平滑化画像(S1)と、平均濃
度を求める近傍領域が比較的広い平滑化画像(S2)と
を生成する。次に、ステップS1で求めた平滑化画像の
画素値に重み係数αを乗じて、ステップS2で求めた平
滑化画像の画素値から減算することにより差分画像を生
成する(S3)。このようにして得られた差分画像のう
ち画素値が正である画素を抽出すれば(S4)、注目画
素を強調して抽出したことになる。
【0015】たとえば、図3(a)のような処理対象画
像について、平滑化フィルタ2により平滑化を施すと平
滑化画像は図3(b)のようになり、平滑化フィルタ3
による平滑化画像は図3(c)のように図3(b)より
も平滑度の高い画像になる。図3(b)の画像に重み付
けを行って、図3(c)の画像から減じた差分画像を求
めると、図3(d)のようになる。こうして得られた差
分画像のうち画素が正である領域についてのみ処理対象
画像から抽出すれば、図3(e)のように注目画素(文
字)のみを強調した画像を生成することが可能になる。
【0016】上述のようにして処理対象画像から注目画
素を強調すれば注目画素によって表されている文字につ
いて認識処理や照合処理が容易になる。たとえば、文字
に汚れや欠けがあるか否かをパターンマッチングなどの
照合処理によって検証したり、パターンマッチングによ
って文字の認識処理を行ったりするときに、文字の部分
が周囲から強調されているから、周囲と容易に分離する
ことができ、認識処理や照合処理の信頼性が高くなる。
【0017】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は注目画素が周囲よりも暗い場合について説明したが、
注目画素が周囲よりも明るい場合には、第1の実施の形
態の技術を適用すると周囲が強調されることになって、
注目画素を抽出することができない。そこで、本実施形
態では、図4に示すように、図1に示した第1の実施の
形態の構成に対して、画像入力手段1と平滑化フィルタ
2,3との間に反転画像生成手段7を付加したものであ
る。反転画像生成手段7では、処理対象画像の各画素の
濃度値のうちの最大値から各画素の濃度値を減算した値
を各画素の画素値とした反転画像を生成する。つまり、
処理対象画像において着目画素が周囲よりも明るい場合
に、上述の処理によって、着目画素が周囲よりも暗くな
る。したがって、反転画像に対して第1の実施の形態と
同様の処理を施せば、着目画素を強調して抽出すること
ができる。他の構成および動作は第1の実施の形態と同
様である。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明は、検査対象物を含む濃
淡画像である処理対象画像から周囲よりも暗い着目部分
を強調して抽出した検査用画像を生成する画像処理方法
であって、処理対象画像の各画素の近傍領域における画
素の平均濃度を各画素の画素値とした第1の平滑化画像
を生成するとともに、第1の平滑化画像よりも平均濃度
を求める近傍領域の画素数が多い第2の平滑化画像を処
理対象画像から生成する第1ステップと、第1の平滑化
画像の各画素値に1以上の重み係数を乗じて得られる画
像の各画素値を、第2の平滑化画像の対応する位置の各
画素値から減算した画素値を有した差分画像を求める第
2ステップと、差分画像において画素値の符号が正とな
る画素を着目部分の画素として抽出した検査用画像を生
成する第3ステップとを有しており、着目部分の濃度が
一定でない場合でも着目部分を強調して正確に抽出する
ことができる。しかも、平滑化画像を用いて各画素の近
傍領域の平均濃度を求めているから、着目部分の周囲に
着目部分と同程度の濃度の画素が存在していたとして
も、そのような画素が雑音になることがなく、着目部分
のみを精度よく抽出することができる。
【0019】請求項2の発明は、検査対象物を含む濃淡
画像である処理対象画像から周囲よりも明るい着目部分
を強調して抽出した検査用画像を生成する画像処理方法
であって、処理対象画像の濃度値の最大値から各画素の
濃度値を減算した値を各画素の濃度値とする反転画像を
生成する第1ステップと、反転画像の各画素の近傍領域
における画素の平均濃度を各画素の画素値とした第1の
平滑化画像を生成するとともに、第1の平滑化画像より
も平均濃度を求める近傍領域の画素数が多い第2の平滑
化画像を反転画像から生成する第2ステップと、第1の
平滑化画像の各画素値に1以上の重み係数を乗じて得ら
れる画像の各画素値を、第2の平滑化画像の対応する位
置の各画素値から減算した画素値を有した差分画像を求
める第3ステップと、差分画像において画素値の符号が
正となる画素を着目部分の画素として抽出した検査用画
像を生成する第4ステップとを有しており、着目部分の
濃度値が周囲よりも大きく請求項1の発明の方法では抽
出できない場合でも、濃度の大小関係をあらかじめ反転
していることによって、着目部分の抽出が可能になる。
また、請求項1の発明の方法と同様に、着目部分の濃度
が一定でない場合でも着目部分を強調して正確に抽出す
ることができる。しかも、平滑化画像を用いて各画素の
近傍領域の平均濃度を求めているから、着目部分の周囲
に着目部分と同程度の濃度の画素が存在していたとして
も、そのような画素が雑音になることがなく、着目部分
のみを精度よく抽出することができる。
【0020】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記着目部分が文字であって、前記
検査用画像を用いて当該文字の認識処理または照合処理
を行うことを特徴としており、画像処理によって文字の
認識や照合を行うときに、処理対象画像に前処理を施し
て着目部分を強調しているから文字の認識や照合におけ
る信頼性を向上させることができる。
【0021】請求項4の発明は、検査対象物を含む濃淡
画像である処理対象画像から周囲よりも暗い着目部分を
強調して抽出した検査用画像を生成する画像処理装置で
あって、処理対象画像の各画素の近傍領域における画素
の平均濃度を各画素の画素値とした第1の平滑化画像を
生成する第1の平滑化フィルタと、第1の平滑化画像よ
りも平均濃度を求める近傍領域の画素数が多い第2の平
滑化画像を処理対象画像から生成する第2の平滑化フィ
ルタと、第1の平滑化画像の各画素値に1以上の重み係
数を乗じる重み付け手段と、第1の平滑化画像に重み係
数を乗じて得られる画像の各画素値を、第2の平滑化画
像の対応する位置の各画素値から減算した画素値を有し
た差分画像を求める差分抽出手段と、差分画像において
画素値の符号が正となる画素を着目部分の画素として抽
出した検査用画像を生成する比較判定手段とを備えるも
のであり、着目部分の濃度が一定でない場合でも着目部
分を強調して正確に抽出することができる。しかも、平
滑化画像を用いて各画素の近傍領域の平均濃度を求めて
いるから、着目部分の周囲に着目部分と同程度の濃度の
画素が存在していたとしても、そのような画素が雑音に
なることがなく、着目部分のみを精度よく抽出すること
ができる。
【0022】請求項5の発明は、検査対象物を含む濃淡
画像である処理対象画像から周囲よりも明るい着目部分
を強調して抽出した検査用画像を生成する画像処理装置
であって、処理対象画像の濃度値の最大値から各画素の
濃度値を減算した値を各画素の濃度値とする反転画像を
生成する反転画像生成手段と、反転画像の各画素の近傍
領域における画素の平均濃度を各画素の画素値とした第
1の平滑化画像を生成する第1の平滑化フィルタと、第
1の平滑化画像よりも平均濃度を求める近傍領域の画素
数が多い第2の平滑化画像を反転画像から生成する第2
の平滑化フィルタと、第1の平滑化画像の各画素値に1
以上の重み係数を乗じる重み付け手段と、第1の平滑化
画像に重み係数を乗じて得られる画像の各画素値を、第
2の平滑化画像の対応する位置の各画素値から減算した
画素値を有した差分画像を求める差分抽出手段と、差分
画像において画素値の符号が正となる画素を着目部分の
画素として抽出した検査用画像を生成する比較判定手段
とを備えるものであり、着目部分と周囲との濃度の大小
関係によって請求項4の発明の構成では抽出できない場
合でも、濃度の大小関係をあらかじめ反転していること
によって、着目部分の抽出が可能になる。また、請求項
4の発明の構成と同様に、着目部分の濃度が一定でない
場合でも着目部分を強調して正確に抽出することができ
る。しかも、平滑化画像を用いて各画素の近傍領域の平
均濃度を求めているから、着目部分の周囲に着目部分と
同程度の濃度の画素が存在していたとしても、そのよう
な画素が雑音になることがなく、着目部分のみを精度よ
く抽出することができる。
【0023】請求項6の発明は、請求項4または請求項
5の発明において、前記着目部分が文字であって、前記
検査用画像を用いて当該文字の認識処理または照合処理
を行うものであり、画像処理によって文字の認識や照合
を行うときに、処理対象画像に前処理を施して着目部分
を強調しているから文字の認識や照合における信頼性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 画像入力手段 2 平滑化フィルタ 3 平滑化フィルタ 4 重み付け手段 5 差分抽出手段 6 比較判定手段 7 反転画像生成手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物を含む濃淡画像である処理対
    象画像から周囲よりも暗い着目部分を強調して抽出した
    検査用画像を生成する画像処理方法であって、処理対象
    画像の各画素の近傍領域における画素の平均濃度を各画
    素の画素値とした第1の平滑化画像を生成するととも
    に、第1の平滑化画像よりも平均濃度を求める近傍領域
    の画素数が多い第2の平滑化画像を処理対象画像から生
    成する第1ステップと、第1の平滑化画像の各画素値に
    1以上の重み係数を乗じて得られる画像の各画素値を、
    第2の平滑化画像の対応する位置の各画素値から減算し
    た画素値を有した差分画像を求める第2ステップと、差
    分画像において画素値の符号が正となる画素を着目部分
    の画素として抽出した検査用画像を生成する第3ステッ
    プとを有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 検査対象物を含む濃淡画像である処理対
    象画像から周囲よりも明るい着目部分を強調して抽出し
    た検査用画像を生成する画像処理方法であって、処理対
    象画像の濃度値の最大値から各画素の濃度値を減算した
    値を各画素の濃度値とする反転画像を生成する第1ステ
    ップと、反転画像の各画素の近傍領域における画素の平
    均濃度を各画素の画素値とした第1の平滑化画像を生成
    するとともに、第1の平滑化画像よりも平均濃度を求め
    る近傍領域の画素数が多い第2の平滑化画像を反転画像
    から生成する第2ステップと、第1の平滑化画像の各画
    素値に1以上の重み係数を乗じて得られる画像の各画素
    値を、第2の平滑化画像の対応する位置の各画素値から
    減算した画素値を有した差分画像を求める第3ステップ
    と、差分画像において画素値の符号が正となる画素を着
    目部分の画素として抽出した検査用画像を生成する第4
    ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記着目部分が文字であって、前記検査
    用画像を用いて当該文字の認識処理または照合処理を行
    うことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像
    処理方法。
  4. 【請求項4】 検査対象物を含む濃淡画像である処理対
    象画像から周囲よりも暗い着目部分を強調して抽出した
    検査用画像を生成する画像処理装置であって、処理対象
    画像の各画素の近傍領域における画素の平均濃度を各画
    素の画素値とした第1の平滑化画像を生成する第1の平
    滑化フィルタと、第1の平滑化画像よりも平均濃度を求
    める近傍領域の画素数が多い第2の平滑化画像を処理対
    象画像から生成する第2の平滑化フィルタと、第1の平
    滑化画像の各画素値に1以上の重み係数を乗じる重み付
    け手段と、第1の平滑化画像に重み係数を乗じて得られ
    る画像の各画素値を、第2の平滑化画像の対応する位置
    の各画素値から減算した画素値を有した差分画像を求め
    る差分抽出手段と、差分画像において画素値の符号が正
    となる画素を着目部分の画素として抽出した検査用画像
    を生成する比較判定手段とを備えることを特徴とする画
    像処理装置。
  5. 【請求項5】 検査対象物を含む濃淡画像である処理対
    象画像から周囲よりも明るい着目部分を強調して抽出し
    た検査用画像を生成する画像処理装置であって、処理対
    象画像の濃度値の最大値から各画素の濃度値を減算した
    値を各画素の濃度値とする反転画像を生成する反転画像
    生成手段と、反転画像の各画素の近傍領域における画素
    の平均濃度を各画素の画素値とした第1の平滑化画像を
    生成する第1の平滑化フィルタと、第1の平滑化画像よ
    りも平均濃度を求める近傍領域の画素数が多い第2の平
    滑化画像を反転画像から生成する第2の平滑化フィルタ
    と、第1の平滑化画像の各画素値に1以上の重み係数を
    乗じる重み付け手段と、第1の平滑化画像に重み係数を
    乗じて得られる画像の各画素値を、第2の平滑化画像の
    対応する位置の各画素値から減算した画素値を有した差
    分画像を求める差分抽出手段と、差分画像において画素
    値の符号が正となる画素を着目部分の画素として抽出し
    た検査用画像を生成する比較判定手段とを備えることを
    特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記着目部分が文字であって、前記検査
    用画像を用いて当該文字の認識処理または照合処理を行
    うことを特徴とする請求項4または請求項5記載の画像
    処理装置。
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