JP2002183481A - 配車仲介装置および方法 - Google Patents

配車仲介装置および方法

Info

Publication number
JP2002183481A
JP2002183481A JP2000375533A JP2000375533A JP2002183481A JP 2002183481 A JP2002183481 A JP 2002183481A JP 2000375533 A JP2000375533 A JP 2000375533A JP 2000375533 A JP2000375533 A JP 2000375533A JP 2002183481 A JP2002183481 A JP 2002183481A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
information
cargo
matching
delivery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000375533A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Jinguji
剛 神宮司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Engineering Co Ltd
Priority to JP2000375533A priority Critical patent/JP2002183481A/ja
Publication of JP2002183481A publication Critical patent/JP2002183481A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】求車求貨マッチングでは,検索者にとって配送
効率や運賃面で最も有利なマッチング候補を選択するた
め,全体としての配送効率が低下し,結果として中長期
での運送会社全体の配送効率低下,求車求貨のミスマッ
チ等の問題があった。中長期的にみても配送効率が下が
らないようにするマッチング処理をおこなう制御装置お
よび制御方法を提供することにある。 【解決手段】荷主および運送会社が求車情報および求車
情報を入力し配車計画情報を受信するための端末手段
(TD1〜TDn)と、荷主からの求車情報を記憶する
求車情報記憶手段(3)と、運送会社からの求貨情報を
記憶する求貨情報記憶手段(2)と、求貨情報と求車情
報とのマッチングを、配送効率を評価して配送効率の高
い順に順位付けしてマッチングをはかる求車求貨マッチ
ングッチング手段(12)と、マッチング結果を前記端
末手段に送信する送信手段とからなることに特徴があ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,複数の荷主による
荷物の配送依頼である求車情報と,複数の運送業者によ
る荷物運送の請負依頼である求貨情報を、ネットワーク
上に公開し,求車と求貨のマッチングを行う配車仲介装
置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,不特定多数の仕事発注者と仕事請
負者の間を仲介し,仕事請負先を特定させる目的のサー
ビスが注目されている。こういったサービスの中,荷物
の配送に関して,ネットワーク上,特にインターネット
上で配車仲介を行う求車求貨システムと呼ばれるサイト
がある。
【0003】求車求貨システムは,複数の荷主による荷
物の配送依頼である求車情報と,複数の運送業者による
荷物運送の請負依頼である求貨情報の両者を結ぶネット
ワーク上に公開し,求車情報と求貨情報の引き合わせを
行い,成約させる。これを求車求貨マッチングと呼ぶ。
ここでは,求車求貨マッチングを,マッチングを行う主
体により3つのパターンに区別することにする。第1の
パターンは,運送業者が主体となり,求車情報の引き当
てと請負交渉,請負成約を行うパターンで,これを運送
業者マッチングと呼ぶことにする。第2のパターンは,
荷主が求貨情報の引き当てと発注交渉,発注成約を行う
パターンで,これを荷主マッチングと呼ぶことにする。
第3のパターンは,求車求貨システムを運営しているサ
イトが,求車情報と求貨情報のマッチングを行うパター
ンで,これをセンターマッチングと呼ぶことにする。
【0004】特開平11−96238号公報に記載され
ている技術は、運送業者向けの情報検索方法についてで
ある。これは、求車情報があらかじめ登録されたデータ
ベースを中心に、運送業者向けに構成されたオンライン
ネットワークシステムを利用して、求車情報を検索する
方法について開示されている。そして端末装置が存在す
る地区が、着地地区である場合にはリアルタイムで、発
地地区である場合は現在から1時間以上前に登録された
求車情報を、発地地区でも着地地区でもない地区は現在
から2時間以上前に登録された求車情報について検索で
きるようにしている。したがって、検索できる情報が、
端末が存在する地区によって時間的な格差がつけられ
る。荷の発地または着地でもない地区の業者に、早い者
勝ちで情報を取得することがないようにしている。着地
から近距離(着地地区)にある業者が求車情報を得て帰
り荷を獲得する可能性を高くして運送効率を向上させる
ことができる、としている。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】このように,荷主,
運送業者,そして社会全体にも利益をもたらすことが期
待される求貨求車システムであるが,実は,全体でみる
と不合理が発生する場合や,より大きな利益を得る機会
を失っているといった問題を有している。
【0006】そのひとつは、従来は個々の荷主や運送業
者の利益最大化を優先して求車求貨マッチングを行って
いることによる。ここでいう利益とは単に,運送業者の
水揚げや荷主の運送費といったコスト面での利益に限ら
ず,走行距離等の配送面での効率性も含める。一般的に
は運送費は荷物を運ぶ距離と重さによって決まるため,
運送業者は,できるだけ配送請負時の空車距離を少なく
したいため,配送面の効率性は重視される。
【0007】また、個々の荷主や運送業者の利益の最大
化を優先すると,同システムに参加する他の運送業者や
荷主が適正に利益を得られない場合,すなわち,非効率
的な配送を強いられる場合がある。具体的には,求車情
報の発地点から遠い位置にいる求貨車両が,より近いと
ころにいる求貨車両より早い者勝ちで求車情報を引き当
てた場合などである。不特定多数の参加者が取引を行う
場合においては,早い者勝ちというルールはある意味で
は公平であり,参加者に均等に利益を配分するものと期
待される。今回は不利な引き当てだったとしても,次回
は有利になる可能性があるからである。
【0008】しかし,全体として効率の悪い配送を行っ
ていることにより,交通量や排気ガスの削減,渋滞の緩
和,等といった求車求貨システムの社会的利点は失われ
る。また,配送効率の悪い求車求貨マッチングの割合が
高くなると,運送会社が効率の悪い配送を嫌気し,求車
情報の引き当てを行わず空荷走行する状況も発生する。
また,やむなく効率の悪い引き当てを行ったとしても,
荷主の提示する運賃への対応力は限られたものとなる。
こうなると,荷主は別手段で配送請負先を探す必要が生
じ,荷主は当該サイトに参加する意味がなくなる。荷主
がいなくなると運送業者は仕事を得る機会がなくなるた
め,当該サイトに参加しなくなり,その結果,求車求貨
システム自体の存在の意味がなくなる。
【0009】求貨車両の求車情報検索,すなわち運送業
者のマッチングにおいて,全体の配送効率を上げること
に着眼した技術として,特開平11―96238があ
る。これは,求貨車両の発地点に応じて求車情報の検索
範囲を時間的に制限したものである。つまり,求車情報
の登録時刻からの経過時間を管理し,求貨車両の発地点
と求車情報の発地点の隣接度合いにより,検索可能とす
る経過時間に差をつけるというものである。発地点が離
れた求車情報の検索を、登録後一定時間経過した場合の
み可能とすることで,より発地点が近い求車情報と求貨
情報を引き合わせることを目的としている。しかしなが
ら,この方法は時間制限を適切に決める指標が得られな
いことや,近隣に求車情報がない場合,時間をおいて何
度も求貨情報を検索することになり求貨車両にとって利
便性が悪いといった問題がある。
【0010】さらに,従来技術の問題点として,求貨情
報,求車情報の検索を行う際,発地点,着地点の地名,
あるいはエリア名称を検索キーとしていることが挙げら
れる。この方法では,同一地名,同一エリアの求貨情
報,求車情報しか検索することができない。実際は帰り
道沿いの求車情報を検索したい場合が多くあり,この場
合,現状では全ての情報を閲覧して探すことになる。こ
れは大量の求車情報を扱う場合には大変不便である。
【0011】また,固定契約でない運送業者に配送を依
頼する場合には,荷積み場所,荷卸し場所の地理に対し
不慣れな場合を想定し,地図上に荷積み,荷卸し場所や
ルートを表示できると効率がよい。さらに配送を依頼し
た車両の現在地点が把握できると,貨物追跡等の物流サ
ービスが向上できる。
【0012】求貨システムの利点として,例えば運送業
者については,荷物を運び終えた車両が車庫に帰る際
に,求車求貨システムを利用し帰りに積む荷物を確保す
ることが可能となり,運送効率を挙げることができる点
等がある。また,荷主については,繁忙期や突発的な荷
物の増加により固定契約の運送業者の車両のみでは配送
しきれない荷物の運送を,求車求貨システムを介して発
注することが可能となる等の利点がある。さらに,社会
的観点では,車両の空荷走行を減らすことで物流に係わ
る車両の総走行距離が短縮されることによる,交通量や
排気ガスの削減,渋滞の緩和,等といった効果も得られ
る。
【0013】本発明は上記問題点に鑑み,複数の荷主に
よる荷物の配送依頼である求車情報と,複数の運送業者
による荷物運送の請負依頼である求貨情報を,両者を結
ぶネットワーク上に公開し,全体の配送効率を高めるこ
とを主眼に求車求貨マッチングを行うことにある。その
結果,中長期的には参加者全て,ひいては社会全体に利
益をもたらし,かつ,地図情報を活用した配送の効率化
を支援する配車仲介装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を以下の手段に
より解決する。ネットワークを介して接続され求車情報
と求貨情報を入力するとともにマッチング結果を受信す
る端末装置と、入力された配送すべき荷物の求車情報を
記憶する求車情報記憶手段と,入力された車両の求貨情
報を記憶する求貨情報記憶手段と,前記求貨情報および
求車情報を前記ネットワークを介して受信する情報受信
手段と,前記求車情報と求貨情報からのマッチングを図
るため複数の運行ルートについて運行損失を演算すると
ともに全運行ルートの中で運行損失がもっとも小さい運
行ルートを有する運送業者の車両から順に運行を引き当
てる求貨求車マッチング手段と、前記マッチング結果を
ネットワークを用いて前記端末装置に送信する情報送信
手段と,を備えたことに特徴がある。前記運行損失は運
行ルートごとに求めた走行距離と空車率の積で表した損
失指標であることに特徴がある。
【0015】ネットワークを介して接続された端末装置
から求車情報と求貨情報を入力し、入力された配送すべ
き荷物の求車情報および搬送車両の求貨情報を記憶し、
前記記憶された求貨情報および求車情報を読み出して両
者のマッチングを図るため複数の運行ルートについて運
行損失を演算し、前記複数の運行ルートの中で運行損失
がもっとも小さい運行ルートを有する運送業者の車両か
ら順に配送運行を割り当て、前記割り当てられた運行ル
ートを前記端末装置に送信することを特徴とする配車仲
介方法。
【0016】
【発明の実施の形態】図を用いて本発明の実施態様につ
いて説明する。図1に本発明の一実施例を示す。本装置
は,複数の荷主と複数の運送業者を結ぶネットワーク6
と、求車情報,求貨情報などをネットワーク6から受信
する情報受信手段5と,マッチング結果を通知する情報
送信手段4と,求貨情報を記憶する求貨情報記憶手段2
と求車情報を記憶する求車情報記憶手段3と配車仲介手
段1からなる。また、TD1〜TDnはそれぞれ集荷場の
端末装置であって、求貨情報あるいは求車情報を入力
し、求貨情報記憶手段2および求車情報記憶手段3に情
報を記憶させる手段である。また荷主の端末手段あるい
は運送業者の端末装置も含む。さらに情報送信手段4か
らのマッチング結果を受信する端末装置でもある。また
これとは別に車両上からドライバが携帯電話を用いて無
線、インターネットを介して求貨情報記憶手段2および
求車情報記憶手段3にアクセスすることができるし、マ
ッチング結果を受信することもできる。すなわち、マッ
チング結果の情報を上記配車仲介手段1、情報送信手段
4を介して得ることができる。その結果により、ドライ
バは自車の運行集配ルートの変更など、自車の運行に役
立てることができる。
【0017】また,配車仲介手段1は,地図情報を記憶
する道路地図情報記憶手段13と,住所情報から緯度経
度を取得し道路地図情報記憶手段13を用いて任意地点
間の距離を算出する地点間距離取得手段11と,求車情
報と求貨情報を配送効率最大化の観点からマッチングさ
せる求車求貨マッチング手段12と,地点情報,配送ル
ートを表示する地図表示手段14と,配送車両の現在地
点情報を把握する動態管理手段15から構成される。
【0018】図2は配車仲介手段1に関わる求車求貨マ
ッチング手段12の全体処理フローを示している。本フ
ローは登録受付ステップS200とセンターマッチング
処理ステップS250を繰り返し実施する。登録受付ス
テップS200では情報受信手段5より求車情報あるい
は求貨情報の登録を受け付ける。登録が済めば求車情報
登録か求貨情報登録かをステップS210で確認し,求
車情報の登録をステップS220で、求貨情報の登録を
ステップS221でおこなう。
【0019】これらを小規模な例、図3の場合について
説明する。図1に示すように、実際にはn個の集荷場が
あるが、図3ではそのうちの4箇所に限って説明する。
図3はn個の端末網のうち、ある特定地域の4箇所から
なるグループと考えてもよい。地点A〜Dにそれぞれ端
末装置TD1〜TD4が備えられている。そして顧客(荷
主)からの搬送荷物を受け付ける場所でもある。各地点
では搬送する荷物を荷主から受け付けると、端末装置T
1〜TD4を介して配車仲介装置1に付随して設けられ
ている求車情報記憶手段3に登録記憶する。また、図3
は地図情報と地点、あるいは地点間距離算出手段11に
よって算出された運行距離とを重畳して表した図でもあ
る。V1〜V4は搬送車両を表し、車両V2、V3は現
在地点B、Cにあることを示している。また車両V1は
地点Cから走行し現在地点Aの近くにさしかかっている
状態を、車両V4は同じように地点Dに近い位置を運行
していることを示している。
【0020】図4はその求車情報の例を示している。A
地点のPA1〜PA4は、A地点で荷主から預かった荷物を
表している。そのうちPA1とPA2は着先が地点Bである
こと、すなわちA地点からB地点に搬送を要求して荷物
であること、PA3は着先が地点Gであること、PA4は着
先が地点Dであることを表している。ここで地点Gは図
3に示した地点以外にあり、それは集荷センタDを介し
て地点Gに搬送される。地点B,C,D,におけるPC
2、PC4、PC7、PD2、PD5についても同様
で、集荷センタを兼ねている地点Dを介して、他の地区
に搬送される。求車情報登録の場合は,図4に示すよう
に、荷物別に発地点(積み地点)と着地点(卸地点)が
登録される。場合によっては重量、荷姿なども登録され
る。
【0021】次に、求貨(求荷)情報の例を図5に示
す。例えば車両の地図上の現在位置は図1の車両動態管
理手段15によって把握される。いま、ある時点におけ
る車両の地図上の位置が、図3のように把握されたとす
る。すなわち車両V1はA地点の近くを運行しているこ
と。車両V4は地点Dに間もなく到着する地点を運行し
ていたとする。そしてV2とV3は地点BとCにあっ
て、これから荷物を積んで次の地点に向かおうとしてい
る。
【0022】図5のV1について説明すると、地点Aの
近くにあって、現在の積載率は80%、いま予定してい
る運行ルートは、地点Aを経由して集荷センタDに戻る
ルートである。このように車両の現在位置、現時点にお
ける積載率(あるいは残積載率)、その車両が今後運行
を予定している運行ルートを示している。さらに運行ル
ートにしたがって運行したとき、可能な積み地点と卸し
地点,それから荷姿・重量などが求貨情報に該当する。
図5で、車両V1は現在地点Aの近くにあって、現在、
容積的にあと20%の積載が可能であることを示してい
る。車両V2〜V4についても同じであり説明は省略す
る。地点Dは地点A,B,Cと同じ搬送荷物の受付地点
でもあり、全体の集荷センタも兼ねている場合の例であ
る。
【0023】このように図2のステップS220、S2
21において求貨情報、求車情報の登録が行われる。次
にこれら登録された求貨情報、求車情報とのマッチング
処理をおこなう。ステップS230,S231での処理
を図6に示す。これは図1の求車求貨マッチング手段1
2の処理に該当する。
【0024】はじめに,ステップS220で登録された
求貨車両情報を基に求貨車両が配送可能な,全ての求車
情報すなわち荷物情報をステップ30で検索して列挙す
る。そしてステップS31では、列挙された求車情報に
配送可能な求貨情報を列挙する。例えば、図7に示すよ
うなテーブルを作成する。車両V1は、予定されている
運行ルートでは地点AからDに向かうので、地点AのP
A4は着地のDまで運ぶことが出来る。またPA3は着
地がGであるが、それは地点Dを経由して地点Gに配送
されるので地点Aでの積荷が可能である。しかしPA1
とPA2は着地がBであり車両V1の運行ルートを変更
しない限り、配送出来ない。これを(B)として示し
た。
【0025】そしてこの運行ルートA→Dの場合、走行
距離はL3、A地点を出発するときの積載率をα1で走
るとすると、結局その分だけ運行積載効率は悪化する。
理想的には走行する場合は積載率α=1.0で運行され
ることである。着地点で荷卸しをしても、その分だけ積
荷があることが望ましいが、実際には難しい。したがっ
て積載損失指標TLを次のように定義すると、車両V1
ではTL11=L3(1―α1)ができるだけ小さい運行
がよい。車両V2の場合はTL21=L1(1―α21
+L2(1―α22)+L6(1―α23)ができるだけ小
さくなる運行がよい。V3のTL31についても図7に
示したとおりTL31=L4(1−α31)+L5(1―
α32)、V4はTL41=L5(1−α41)で表すこと
ができる。
【0026】このように当初予定した運行ルートの場合
は上記のようになるが、荷物の積み残しや、迂回搬送な
どが生じると効率が悪くなる。したがって現時点におけ
る車両の位置、積荷状況、などを考慮して運行ルートを
変更した方が効率向上を図ることができる場合がある。
したがって、各車両がとりうるルート全てについて運行
損失指標を計算して、TLが最小となるルートを選択す
ればよい。これらの例を図8に示す。
【0027】(予)は当初予定された運行ルートを表し
ていて、図7に対応する。車両V1についていえばTL
11が予定運行ルートの場合、TL12〜TL15は変
更可能なルートを走った場合の運行損失指標をあらわし
ている。V2〜V4についても同様である。車両V1で
はTL11〜TL15のうち、最小値となるをルートに
運行を変更する。V2〜V3についても同様である。車
両V4の場合はすでに最終地Dの近くまで進行している
ので、もはやルート変更はしない。運行損失指標TLは
積載率と運行距離から決まる。したがって積載率が小さ
くても運行距離が短ければ、指標として大きく影響する
ことはない。
【0028】またここでV1〜V4の全てについて、す
なわちTL11〜TL15、TL21〜TL25、TL
31〜TL35、TL41について損失指標をチェック
する。その結果、TLの小さい順位がTL23、TL1
2、TL33だったとすると、まず車両V2についてマ
ッチング結果を引き当てる。そのあと車両V1、V3に
ついてマッチングをおこないTLの小さいほうにマッチ
ング結果を引き当てる。このように優先順位をつけてマ
ッチング結果を引き当てる。ここでV1〜V4はそれぞ
れの運送業者の車両とすると、単にひとつの業者の運行
効率を問題にするのではなく、全体として(ここでは4
運送業者)運送効率が向上するようにマッチング結果を
引き当てる。
【0029】一方で収益最大という見方もある。効率は
多少悪くても搬送による収益そのものを最大にする場合
である。これをTMと定義し、各運行ルートについて図
8に示した。V1についていうとTM11〜TM15で
あり、このなかから最大値を示すルートを選択すること
になる。V2ではTM21〜TM25、であり、このな
かから最大値を示すルートを選択する。V3についても
同様である。V4についてはこの場合選択の余地はな
い。ただこの指標の場合は運送業者間での取り決めが必
要になってくる。全体として利益が大きくなり、かつ個
々の業者も収益が増大するようにならないといけない。
【0030】これらの配車計画はステップS32で行わ
れる。そしてステップS33では、求貨情報からみて,
配送効率の高い順(言い換えると損失指標小)に求貨車
両を順位付けする。ステップS34ではこの順位付けに
従い検索結果を提示する。そしてマッチング対象となっ
ている求貨情報の順位付けがなされている場合は、その
順位の高い順に求車情報を提示していく。一般的には求
貨車両からみて効率のよい求車情報から提示する。また
求車情報から順位付けを行うと、求貨車両自身の効率以
外にも,他の効率のよい求貨求車のマッチングが考慮さ
れることにより,全体として効率のよいマッチングが行
える可能性がある。また,他の求貨車両のマッチング機
会を不必要に失わせることによる,マッチング率の低下
を防ぐことができる。
【0031】これらの処理は図2のステップS230、
S231で行われる。登録確認のメッセージを出力する
際に,マッチングが成立した場合,確認メッセージと合
わせてマッチング結果を提示し,申し込みを受け付けと
その処理をステップS240で終える。
【0032】センターマッチングフローの例を図9に示
す。通常は午前,午後等一定の時間でステップS40に
より起動される。全ての求車情報,求貨情報をステップ
S41で読み出し、ステップS42の配車計画により,
全ての求車求貨情報の組み合わせが列挙される。列挙さ
れた複数の配車計画案,すなわちマッチング候補につい
て,ここでは配送効率が高いマッチング候補から順にス
テップS43でマッチング通知を行う場合を示してい
る。一般的に求貨車両や求車貨物には複数のマッチング
候補が存在し得るが,ここでは配送効率の点で優先順位
付けをおこない,マッチングを試みている。これらの処
理により,全体として効率のよいマッチングが行える可
能性が高くなる。
【0033】求車求貨マッチング手段12による車両と
のマッチングをおこなうステップS231は,配送可能
な求貨情報を列挙し,全ての求貨情報に対し配送効率の
高い順に求貨情報を順位付け,この順位付けに従い,求
貨情報を提示すればよい。またステップS230では車
両からの求貨情報に対して荷物とのマッチングを配送効
率の高い順にマッチング結果をステップS240で表示
する。
【0034】本発明では,上記実施例において,地点間
距離算出手段11により任意地点間の距離を把握できる
ため,高い精度で配送効率を算定できる。地点間距離取
得手段11は,あらかじめ住所等の地点情報と緯度経度
の対応を記憶しておき,これにより求車情報や求貨情報
の地点情報から緯度経度を取得し,道路地図情報記憶手
段13に記憶されたデジタル道路地図情報において,緯
度経度で示される地点間の最短経路距離を求めることで
実現できる。
【0035】また,本発明における車両動態管理手段1
5は車両に積載された動態管理端末から車両現在地を示
す緯度経度情報を有線あるいは無線の通信手段を用いて
取得し,地図表示手段14に表示すればよい。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば,全体の運行効率を向上
させる求車求貨マッチングにより,効率的な配送をおこ
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる配車仲介装置の機能構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明にかかわる求車求貨マッチング手段の全
体フローを示す図である。
【図3】本発明にかかわる小規模地点の地図上の位置と
車両運行位置および地点間の距離の例示をした図であ
る。
【図4】荷物に対する求車情報の例を示した図である。
【図5】車両の予定運行ルートと求貨情報の例を示した
図である。
【図6】配車計画立案処理フロー図である。
【図7】予定運行ルートを運行した場合の搬送できる荷
物および積載運行損失指標を示す図である。
【図8】車両の現在位置から運行ルートの変更可能ルー
トとその場合の運行損失指標および収益指標の対応を表
した図である。
【図9】定周期起動するマッチング処理フローの例を示
した図である。
【符号の説明】
1;配車仲介手段、 2:求貨情報記憶手段、3;求車
情報記憶手段、 4;情報送信手段、 5;情報受信手
段、 6;通信経路、 11;地点間距離算出手段、
12;求車求貨マッチング手段、 13;道路地図情報
記憶手段、 14;地図表示手段、 15;車両動態管
理手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の荷主からの荷物を複数の運送業者で
    配送する仲介をする配車仲介装置において、ネットワー
    クを介して接続され求車情報と求貨情報を入力するとと
    もにマッチング結果を受信する端末装置と、入力された
    配送すべき荷物の求車情報を記憶する求車情報記憶手段
    と,入力された車両の求貨情報を記憶する求貨情報記憶
    手段と,前記求貨情報および求車情報を前記ネットワー
    クを介して受信する情報受信手段と,前記求車情報と求
    貨情報からのマッチングを図るため複数の運行ルートに
    ついて運行損失を演算するとともに全運行ルートの中で
    運行損失がもっとも小さい運行ルートを有する運送業者
    の車両から順に運行を引き当てる求貨求車マッチング手
    段と、前記マッチング結果をネットワークを用いて前記
    端末装置に送信する情報送信手段と,を備えたことを特
    徴とする配車仲介装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1記載において、前記運行損失
    は運行ルートごとに求めた走行距離と空車率の積で表し
    た損失指標であることを特徴とする配車仲介装置。
  3. 【請求項3】複数の荷主からの荷物を複数の運送業者で
    配送する仲介をする配車仲介方法において、ネットワー
    クを介して接続された端末装置から求車情報と求貨情報
    を入力し、入力された配送すべき荷物の求車情報および
    搬送車両の求貨情報を記憶し、前記記憶された求貨情報
    および求車情報を読み出して両者のマッチングを図るた
    め複数の運行ルートについて運行損失を演算し、前記複
    数の運行ルートの中で運行損失がもっとも小さい運行ル
    ートを有する運送業者の車両から順に配送運行を割り当
    て、前記割り当てられた運行ルートを前記端末装置に送
    信することを特徴とする配車仲介方法。
JP2000375533A 2000-12-11 2000-12-11 配車仲介装置および方法 Pending JP2002183481A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000375533A JP2002183481A (ja) 2000-12-11 2000-12-11 配車仲介装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000375533A JP2002183481A (ja) 2000-12-11 2000-12-11 配車仲介装置および方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002183481A true JP2002183481A (ja) 2002-06-28

Family

ID=18844534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000375533A Pending JP2002183481A (ja) 2000-12-11 2000-12-11 配車仲介装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002183481A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005122679A (ja) * 2003-09-25 2005-05-12 Jfe Steel Kk 車両運行計画作成方法及び装置並びにプログラム
JP2019211875A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 富士通株式会社 車両候補表示プログラム、車両候補表示方法および車両候補表示システム
WO2021085161A1 (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 株式会社日立製作所 リソースシェアリング支援システム及びリソースシェアリング支援方法
JP7402189B2 (ja) 2021-01-27 2023-12-20 株式会社日立製作所 秘匿配送マッチング方法、秘匿配送マッチング装置および秘匿配送マッチングプログラム
CN117455341A (zh) * 2023-12-25 2024-01-26 华东交通大学 一种智能化车货匹配灵活调优方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005122679A (ja) * 2003-09-25 2005-05-12 Jfe Steel Kk 車両運行計画作成方法及び装置並びにプログラム
JP4635472B2 (ja) * 2003-09-25 2011-02-23 Jfeスチール株式会社 車両運行計画作成方法及び装置並びにプログラム
JP2019211875A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 富士通株式会社 車両候補表示プログラム、車両候補表示方法および車両候補表示システム
JP7077791B2 (ja) 2018-05-31 2022-05-31 富士通株式会社 車両候補表示プログラム、車両候補表示方法および車両候補表示システム
WO2021085161A1 (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 株式会社日立製作所 リソースシェアリング支援システム及びリソースシェアリング支援方法
JP2021072021A (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 株式会社日立製作所 リソースシェアリング支援システム及びリソースシェアリング支援方法
JP7248560B2 (ja) 2019-11-01 2023-03-29 株式会社日立製作所 リソースシェアリング支援システム及びリソースシェアリング支援方法
JP7402189B2 (ja) 2021-01-27 2023-12-20 株式会社日立製作所 秘匿配送マッチング方法、秘匿配送マッチング装置および秘匿配送マッチングプログラム
CN117455341A (zh) * 2023-12-25 2024-01-26 华东交通大学 一种智能化车货匹配灵活调优方法
CN117455341B (zh) * 2023-12-25 2024-04-02 华东交通大学 一种智能化车货匹配灵活调优方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Mourad et al. A survey of models and algorithms for optimizing shared mobility
US10916138B2 (en) Systems and methods for utilizing a shared transport network for delivery of goods
Wang Routing and scheduling for a last-mile transportation system
Savelsbergh et al. Drive: Dynamic routing of independent vehicles
JP6707125B2 (ja) 共有可能な注文を割り当てるためのシステムおよび方法
Hyland et al. Taxonomy of shared autonomous vehicle fleet management problems to inform future transportation mobility
Cordeau A branch-and-cut algorithm for the dial-a-ride problem
US20060059023A1 (en) Method system and apparatus for providing transportation services
US20070198276A1 (en) System for procuring services
US20140108663A1 (en) Control system for real-time complex resource allocation
JP2002342873A (ja) 乗合車両運行スケジューリングシステム
US20210073734A1 (en) Methods and systems of route optimization for load transport
WO2020032815A1 (ru) Способ автоматического формирования мультимодальных сервисов грузоперевозок
WO2021015663A1 (en) Delivery route planning apparatus and methods of generating delivery route plans
Manchella et al. Passgoodpool: Joint passengers and goods fleet management with reinforcement learning aided pricing, matching, and route planning
JP2020530173A (ja) 搬送業界セグメントにおけるインタラクティブリアルタイムシステムおよびそのリアルタイム使用方法
Chen et al. Deep Q-learning for same-day delivery with a heterogeneous fleet of vehicles and drones
Fehn et al. Integrating parcel deliveries into a ride-pooling service—An agent-based simulation study
Van Duin et al. Smart method for self-organization in last-mile parcel delivery
Zhang et al. Dynamic vehicle routing with random requests: A literature review
Cheng et al. Integrated people-and-goods transportation systems: from a literature review to a general framework for future research
CN110612523A (zh) 基于配对数据组关联标识符
JP2002024659A (ja) 配車予約システム
JP2003006295A (ja) 車両共用システム
US11733051B2 (en) Communications server apparatus, method and communications system for managing request for transport-related services