JP2002182883A - 印刷物製作方法、印刷物の配布方法、印刷物製作システム - Google Patents

印刷物製作方法、印刷物の配布方法、印刷物製作システム

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JP2002182883A
JP2002182883A JP2000382672A JP2000382672A JP2002182883A JP 2002182883 A JP2002182883 A JP 2002182883A JP 2000382672 A JP2000382672 A JP 2000382672A JP 2000382672 A JP2000382672 A JP 2000382672A JP 2002182883 A JP2002182883 A JP 2002182883A
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Michihiko Iida
充彦 飯田
Makoto Hayashi
誠 林
Yoshihiko Hotokezaka
芳彦 佛坂
Tamihiko Tanaka
民彦 田中
Junji Tsunekawa
純司 恒川
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】最終的な印刷物を製作するまでに要する時間を
大幅に短縮することができる印刷物製作方法および印刷
物製作システムを提供する。 【解決手段】校了用プリンタ装置をチラシの製作を要求
する発注者側の発注者装置11とこの発注者からチラシ
の製作の依頼を受けた製作者側の印刷会社装置13とに
それぞれ設け、チラシ印刷用プリンタ装置を製作者から
チラシ製作の委託を受けた受託者である新聞販売店の装
置15に設け、印刷会社装置13で作成した印刷画像デ
ータを発注者側へ通信ネットワーク17を介して送り、
発注者側で校了用プリンタ装置により印刷見本を印刷す
ることによって発注者の要求を満たす最終的な印刷画像
データを決定し、決定された印刷画像データを印刷会社
から新聞販売店へ通信ネットワーク17を介して送り、
この印刷画像データからチラシ印刷用プリンタ装置によ
って直接にチラシを印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷物を作成する
までの期間および印刷物を作成してからこれを公衆に配
布するまでの期間を大幅に短縮することのできる印刷物
製作方法、印刷物の配布方法および印刷物製作システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のエレクトロニクスの進展は、印刷
技術、製版技術にも大きな進歩をもたらしており、高品
質な印刷を簡単な工程により、しかも短期間で行なえる
ようになってきている。そのような、企画から印刷まで
を短期間で行なうことが望ましい印刷物の一つに、新聞
に折り込まれて新聞と一緒に一般家庭の購読者に広告の
ために配られる印刷物である折り込みチラシ(以後、単
にチラシと言う。)がある。
【0003】このチラシの印刷工程、特に、カラーのチ
ラシの印刷工程について図7および図8を参照して説明
する。たとえばスーパーマーケットなどのチラシの発注
者91においては、社内の各部門が話し合いを行ってチ
ラシの内容を詳細にまたは大まかに定め、その内容に基
づいてチラシ作成の依頼を指示書として印刷会社93に
発注する。印刷会社93は、この指示書に基づいて素案
(以後、カラーカンプ(color comprehensive) と言
う。)を作成し、このカラーカンプを発注者91に送付
し印刷原稿の提案を行なう。発注者91と印刷会社93
とは、このカラーカンプをもとに協議を行い、修正した
新たなカラーカンプを、たとえば、数回作成しながら最
終的な印刷原稿を取りまとめる。
【0004】その印刷原稿に基づいて、印刷会社93は
印刷用の原稿を作成し、この原稿により校正刷りを作成
し、発注者91に提出する。発注者91と印刷会社93
とは、この校正刷りをもとに協議を行い、新たな校正刷
りを数回作成しながら最終的な印刷物を取り決める。こ
の時の最終的な校正刷りはOKシート(校了紙)と呼ば
れている。印刷会社93は、このOKシートを作成した
印刷原稿により印刷版を作成し、印刷工程にて印刷を開
始する。このOKシート(校了紙)は、印刷工程での印
刷見本となる。
【0005】ところで、チラシは、極狭い地域だけでな
く、広範な地域や全国に一斉に配布される場合がある。
この場合に、たとえば、一か所において集中的にチラシ
を印刷し、このチラシを広範な地域に運搬すると、物流
コストが嵩むとともに、時間的な制約も受ける。このた
め、図8に示すように、印刷会社93が、配布地域の近
くに所在する複数の印刷会社95から印刷作業を委託
し、印刷会社95からの協力を得る場合が多い。いわゆ
る分散印刷と言われる形態である。分散印刷をするため
には、まず、印刷会社93が全国の協力印刷会社95
に、印刷版を作成するための印刷原稿(フィルム)と、
印刷物の色見本となる校正刷りを配送する。各協力印刷
会社95においては、配送されたフィルムより製版し、
これを用いて印刷を行ない、この印刷物と配送さた校正
刷りとを比較することにより、その印刷物が所望の配色
の印刷物であるかを確認する。刷り上がった印刷物は、
新聞へ折り込むために地域ごとの折り込みセンターに送
られる。この、折り込みセンターでは、新聞に折り込み
やすいようにチラシを仕分けしたのち、仕分けしたチラ
シを各新聞販売店に届ける。新聞販売店では、チラシを
新聞に折り込み、各家庭に配布する。
【0006】このようなチラシの印刷を行なう場合の、
各工程に要する時間について、図9を参照して説明す
る。たとえば、週末の売り出しのために、金曜日の朝刊
紙にチラシを折り込もうとした場合、発注者91におけ
る企画は3週間前の週末頃から開始される。そして、約
1週間程の間に、カラーカンプをもとに発注者91と印
刷会社93とが協議を繰り返し、印刷原稿をとりまとめ
る。次に、チラシ折り込みの前週の月曜日あたりからD
TPを用いた印刷用の原稿の作成を開始し、発注者91
と印刷会社93との間で校正刷りと協議を繰り返す。そ
して、その週の土曜日、すなわち、チラシ折り込みの6
日前までに校了を終え、印刷会社93において校了後の
フィルムを作成する。
【0007】出来上がったフィルムと校了紙(色見本)
は、たとえば日曜日1日をかけて全国に配送される。そ
して、新聞へのチラシの折り込みをすべき週に入った
ら、火曜日午前中までに各地域の協力印刷会社95で印
刷が行なわれ、刷り上がったチラシが火曜日の午後には
折り込みセンターに送られる。そして、木曜日の午後ま
でに折り込みセンターから各新聞販売店に届けられ、木
曜日の夜から新聞販売店で新聞に折り込まれ、金曜日の
朝に各家庭に配布される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
チラシの発注者91であるスーパーマーケットなどにお
いては、気象条件などにより商品の入荷が左右された
り、競合する他の商店の動向に基づいて値段を決定した
りすることがあり、販売する商品の企画および仕入れは
極力販売日に近いことが望ましい。このため、販売する
商品の企画および仕入れを開始してから、チラシを消費
者に配布するまでの時間をできる限り短縮することへの
要請が強い。しかしながら、図9を参照して説明したよ
うに、チラシの作成には、ほぼ3週間かかるため、売り
出しの企画なども3週間前に行なわなければならず、チ
ラシの作成に要する時間を少しでも短くすることが望ま
れている。
【0009】チラシの作成に多くの時間が必要であった
原因の1つに、カラーカンプの発注者91と印刷会社9
3との間の搬送、校正刷りの発注者91と印刷会社93
との間の搬送、および、フィルムおよび校正刷りの発注
者91と印刷会社93との間の搬送に時間がかかるとい
う点がある。現状では、これらのカラーカンプ、校正刷
りおよびフィルムの搬送は、たとえば、印刷会社93の
営業員などが搬送物を持参することにより、あるいは、
運送業者に依頼することにより、直接搬送物を送付して
行なっている。そのため、車、飛行機あるいは列車など
により搬送したとしても、1度そのような搬送を行なう
ために長い場合ではほぼ1日を費やすことになり、結果
としてチラシの作成時間が長期化することになってい
る。
【0010】ところで、DTP(デスクトップパブリッ
シング)が普及し、製版工程がデジタル化し、印刷原稿
はコンピュータ内でデジタルデータとして一括して処理
できるようになっている(以後、このような処理に供さ
れるデータを総称してDTPデータと言うものとす
る)。具体的には、DTPデータから印刷版作成用フィ
ルムを直接出力できるイメージセッターや、DTPデー
タから直接印刷版を製作できるプレートセッター(CT
P装置)なども普及し始めている。したがって、分散印
刷においても、DTPデータを通信ネットワークを介し
て印刷会社93から協力印刷会社95に配信し、協力印
刷会社95でイメージセッターによりフィルムに出力
し、そのフィルムにより印刷版を製作したり、あるい
は、協力印刷会社95でCTP装置により直接印刷版を
製作したりして、最終的に印刷を行なうことが可能であ
る。
【0011】しかしながら、現実にはそのような形態で
作業が進められていない。この原因として、1つは、カ
ラーカンプや校正刷りを電子的に配信することが難しい
点が挙げられる。カラーカンプや校正刷りは、発注者9
1と印刷会社93の間、あるいは印刷会社93と協力印
刷会社95の間で色や印刷物の確認を行なうための見
本、換言すれば印刷物の出来上がりの状態を双方で確認
するための重要な印刷物である。そのため、カラーカン
プや校正刷りは、印刷本紙へ印刷と同じ状態で印刷され
た印刷物、あるいは、そのような状態に極力近い品質の
印刷物であることが要求されるととともに、それら発注
者91と印刷会社93の間、および、印刷会社93と協
力印刷会社95との間で同じ品質で同じ色状態のものを
保持しておく必要がある。
【0012】しかしながら、これまでの通常のプリンタ
装置においては、印刷用データを、チラシなどに用いら
れる比較的品質の悪い印刷本紙に、印刷機と同様に網点
を用いて、各印刷の再現性が保証されるように印刷する
ことができなかった。たとえば、銀塩湿式写真方式の出
力装置では、専用の印画紙にプリント出力するのみで、
印刷本紙に出力することはできない。また、インクジェ
ット方式のプリンタ装置は、印刷本紙に出力することが
できない上に、印刷機と同等の網点出力をすることがで
きない。また、レーザー熱転写方式のプリンタ装置で
は、1時間に2〜4枚程度しか出力できない上に、主力
コストが1枚数千円かかり、現実的に使用できるもので
はなかった。
【0013】カラーカンプや校正刷りを通信ネットワー
クを介して配信することが現実的に難しいため、デジタ
ル化により印刷原稿が通信で送られるようになっても、
カラーカンプや校正刷りを発注者91に持参したり協力
印刷会社95に送付したりする作業は依然必要であり、
チラシ作成の作業工程を短縮することができなかった。
【0014】また、他の原因として、このようなチラシ
印刷業界の商慣習として、そのような電子的な印刷デー
タをやりとりする形態が行なわれていなかった点が挙げ
られる。印刷業界においては、前述したような背景の下
で、”発注者が被発注者側にて物として製作された校了
紙などの印刷見本を入手し確認することは当然のことで
あり、そのために必要な見本の協議、確認、再修正など
の煩雑な諸手続きも必要不可欠である”という認識は、
長年に培われてきた印刷業界の製作プロセスにおける商
慣習として定着している。このような商慣習は、チラシ
印刷業界のみならず出版印刷、商業印刷の各業界でも大
なり小なり同じ事情にある。それ故、印刷物製作プロセ
スのあり様を根本的に変えない限り、前述した事情を改
善することは困難であった。
【0015】一方、販売する商品の企画および仕入れを
極力販売日に近づけるためには、チラシの作成時間を短
縮するだけでなく、チラシを作成してからこのちらしが
消費者に届くまでに要する時間を短縮する必要がある。
しかしながら、チラシを協力印刷会社95において作成
してから、消費者に配布するまでに、折り込みセンター
へのチラシの運搬、仕分け作業、および折り込みセンタ
ーから新聞販売店への運搬作業が必要であり、チラシを
作成してからこのチラシが消費者に届くまでに要する時
間を短縮することは困難であった。
【0016】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、最終的な印刷物を製作するまでに要する
時間を大幅に短縮することができる印刷物製作方法およ
び印刷物製作システムを提供することを目的とする。ま
た、本発明は、印刷物の製作を着手してから最終的な印
刷物が公衆のもとに届くまでに要する時間を大幅に短縮
することができる印刷物の配布方法を提供することを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の印刷物製作方法
は、製作すべき最終印刷物に要求される印刷状態の基準
にできる程度の印刷品質でディジタル化された印刷画像
データから直接に印刷可能な本紙対応の校正刷用プリン
タ装置を用いて、所望の最終印刷物の印刷見本を作成し
つつ当該最終印刷物の印刷画像データを作成し、前記校
正刷用プリンタ装置と同等の印刷品質で印刷可能な本紙
対応の最終印刷物用プリンタ装置を用いて、作成された
前記印刷画像データから直接に最終印刷物を印刷する。
【0018】本発明の印刷物製作方法は、前記校正刷用
プリンタ装置を前記最終印刷物の製作を要求する発注者
側とこの発注者から前記最終印刷物の製作の依頼を受け
た製作者側とにそれぞれ設置し、前記最終印刷物用プリ
ンタ装置を前記製作者から前記最終印刷物の製作の委託
を受けた受託者側に設置し、前記製作者側で作成した印
刷画像データを前記発注者側へ送り、当該発注者側で前
記校正刷用プリンタ装置により印刷見本を印刷すること
によって前記発注者の要求を満たす最終的な印刷画像デ
ータを決定し、最終的に決定された前記印刷画像データ
を前記製作者側から前記受託者側に送信し、この印刷画
像データから前記最終印刷物用プリンタ装置によって直
接に最終印刷物を印刷する。
【0019】好適には、前記校正刷用プリンタ装置およ
び最終印刷物用プリンタ装置に、液体トナーによる電子
写真方式のプリンタ装置を用いる。
【0020】さらに好適には、前記校正刷用プリンタ装
置および最終印刷物用プリンタ装置に、非電界による液
体トナーによる電子写真方式のプリンタ装置を用いる。
【0021】好適には、前記校正刷用プリンタ装置およ
び最終印刷物用プリンタ装置に、感光体ドラム上の画像
を、中間転写媒体に転写した後に、被印刷媒体に転写す
るプリンタ装置を用いる。
【0022】さらに好適には、前記校正刷用プリンタ装
置および最終印刷物用プリンタ装置に、網点により階調
表現を行なうプリンタ装置を用いる。
【0023】特定的には、前記最終印刷物は、広告のた
めに配布される広告印刷物である。
【0024】本発明の第1の観点に係る印刷物の配布方
法は、製作すべき最終印刷物に要求される印刷状態の基
準にできる程度の印刷品質でディジタル化された印刷画
像データから直接に印刷可能な本紙対応の校正刷用プリ
ンタ装置を前記最終印刷物の製作を要求する発注者側と
この発注者から前記最終印刷物の製作の依頼を受けた製
作者側とにそれぞれ設置し、前記校正刷用プリンタ装置
と同等の印刷品質で印刷可能な本紙対応の最終印刷物用
プリンタ装置を前記製作者から前記最終印刷物の製作の
委託を受けた受託者側に設置し、前記製作者側で作成し
た印刷画像データを前記発注者側へ送り、当該発注者側
で前記校正刷用プリンタ装置により印刷見本を印刷する
ことによって前記発注者の要求を満たす最終的な印刷画
像データを決定し、最終的に決定された前記印刷画像デ
ータを前記製作者側から前記受託者側に送信し、前記受
託者は、この印刷画像データから前記最終印刷物用プリ
ンタ装置によって直接に最終印刷物を印刷し、かつ、印
刷された当該最終印刷物を業として配布する。
【0025】本発明の第2の観点に係る印刷物の配布方
法は、業として最終印刷物を配布する配布業者がディジ
タル化された印刷画像データから直接に印刷可能な本紙
対応のプリンタ装置を用いて、最終印刷物の製作者から
ディジタル化された印刷画像データを受けて最終印刷物
を印刷し、印刷した最終印刷物を配布することを特徴と
する。
【0026】本発明の印刷物製作システムは、印刷画像
データの通信を行う印刷データ通信手段を備え、製作す
べき最終印刷物に要求される印刷状態の基準にできる程
度の印刷品質でディジタル化された印刷画像データから
直接に印刷可能な本紙対応の校正刷用プリンタ装置と、
印刷画像データの通信を行う印刷データ通信手段を備
え、前記校正刷用プリンタ装置と同等の印刷品質で前記
印刷画像データから直接に最終印刷物を印刷可能な本紙
対応の最終印刷物用プリンタ装置とを有し、前記校正刷
用プリンタ装置と最終印刷物用プリンタ装置とが通信可
能に接続されている。
【0027】本発明では、校正刷用プリンタ装置を用い
て、最終印刷物を印刷するためのディジタル化した印刷
画像データを作成し、この印刷画像データから最終印刷
物用プリンタ装置を用いて直接に最終印刷物を印刷す
る。このため、最終印刷物を印刷するのに、印刷版が必
要なく、印刷原稿(フィルム)および印刷物の色見本と
なる校正刷りも不要となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本発明の一実施の形態につ
いて図1〜図6を参照して説明する。本実施の形態にお
いては、新聞などに折り込まれて各家庭に配布されるチ
ラシの印刷物製作システムを例示して本発明を説明す
る。特にここでは、たとえば全国に店舗を持っているよ
うな大規模なスーパーマーケットが売り出しの際に新聞
に折り込むチラシを印刷する場合について説明する。
【0029】図1は、本実施の形態の印刷物製作システ
ム10の構成を示す図である。印刷物製作システム10
は、発注者装置11、印刷会社装置13、新聞販売店装
置15および通信ネットワーク17を有する。
【0030】発注者装置11は、チラシ発行元であるス
ーパーマーケットに設けられ、印刷会社との通信および
印刷会社から送信されてきたカラーカンプや校正刷りの
印刷などを行なうシステムである。
【0031】図2は、発注者装置11の構成の一例を示
す図である。図2に示すように、発注者装置11は、通
信ネットワーク17を介して通信を行なう通信部21、
発注者装置11全体を制御する制御部22、操作者へ情
報を出力し操作を受け付ける入出力部23、および、印
刷機と同等のカラー印刷を行なう校正刷りプリンタ装置
24を有する。通信部21、制御部22および入出力部
23は、パーソナルコンピュータおよびモデムなどによ
り構成され、校正刷りプリンタ装置24はそのパーソナ
ルコンピュータに周辺装置として接続された構成であ
る。
【0032】図3は、校正刷りプリンタ装置24の構成
の一例を示す図である。図3に示す校正刷りプリンタ装
置24は、最終的なチラシの印刷状態に要求される印刷
品質の基準とすることができる程度の印刷品質で、また
低品質な用紙を含む印刷用紙そのもの(以後、これを本
紙と言う。)に印刷を行なうことができるとともに、デ
ィジタル化された印刷画像データから直接に印刷用紙に
印刷可能な装置である。この校正刷りプリンタ装置24
には、DDCP(ダイレクトディジタルカラープルーフ
ァー)と呼ばれる装置を用いることができる。
【0033】校正刷りプリンタ装置24は、顔料を含む
液体トナーを用いたカラープロセスにより印刷を行なう
液体トナー電子写真プロセスを用いた印刷装置であり、
さらに、印刷用のDTPデータに対して網点処理を行な
い印刷を行なうことで、印刷機による印刷の印刷品質の
基準として利用できる程度に印刷機と同等の印刷品質の
印刷が行なえるようにした装置である。
【0034】校正刷りプリンタ装置24は、入力部3
1、RIP(Ruster Image Processing )変換部32、
メモリ33および印刷部34を有する。また、印刷部3
4は、感光体ドラム35、転写ドラム36、バックアッ
プドラム37、帯電器38、書き込みヘッド39、現像
部40、絞り部41、乾燥部42および除電部43を有
する。制御部22より入力される印刷用のDTPデータ
は、入力部31において受け取られ、RIP変換部32
において要求解像度と線数に合わせて4色分解された網
点データに変換される。RIP変換された各色(墨
(K)、藍(C)、紅(M)、黄(Y))用のビットマ
ップデータは、メモリ33に保存される。
【0035】印刷部34においては、まず、帯電器38
により帯電された感光体ドラム35に対して、黄色のデ
ータを有するメモリ33Y から送りだされた黄色画像信
号によって書き込みヘッド39の光源を点滅制御し、感
光体ドラム35上に静電潜像を形成する。潜像が形成さ
れた感光体ドラム35は、黄色の現像部40Y において
黄色の液体トナーにより現像され、絞り部41で余剰の
液体トナーが掻き取られた後、乾燥部42で乾燥され、
除電部43で除電される。これにより、感光体ドラム3
5上に黄色の画像が形成される。
【0036】次に、感光体ドラム35は再び帯電器38
により帯電され、紅色のデータを有するメモリ33M
ら送りだされた紅色画像信号によって書き込みヘッド3
9の光源を点滅制御し、感光体ドラム35上に静電潜像
を形成する。潜像が形成された感光体ドラム35は、紅
色の現像部40M において紅色の液体トナーにより現像
され、絞り部41で余剰の液体トナーが掻き取られた
後、乾燥部42で乾燥され、除電部43で除電される。
これにより、感光体ドラム35上には黄色と紅色の画像
が重なって形成される。
【0037】同様にして藍色、次に墨色の画像を感光体
ドラム35上に形成することにより、4色の画像が感光
体ドラム上に順次積み重ねられて形成される。この感光
体ドラム35上の画像を、一括転写で転写ドラム36に
転写し、さらにバックアップローラ37と転写ドラム3
6の間に挟まって送られてくる印刷用紙80へと転写さ
れ、印刷画像が形成される。
【0038】このような校正刷りプリンタ装置24を含
む発注者装置11により、スーパーマーケットの担当者
は、印刷会社への印刷原稿の指示、印刷会社からのカラ
ーカンプの受信および印刷、そのカラーカンプに基づい
た印刷会社との協議や修正指示、印刷会社からの校正刷
りデータの受信および印刷、および、その校正刷りに基
づいた印刷会社との協議や修正指示、最終的な校正刷り
の承認などの、チラシ印刷に係わる一連の処理を行な
う。
【0039】印刷会社装置13は、発注者であるスーパ
ーマーケットなどからチラシの製作の依頼を受けた製作
者としての印刷会社に設置される。スーパーマーケット
や実際にチラシの印刷を行なう全国の新聞販売店との通
信およびカラーカンプや校正刷りの印刷などを行なうシ
ステムである。
【0040】具体的には、印刷会社の担当者は印刷会社
装置13を介して、発注者装置11からの印刷原稿の指
示の受け付け、この指示に基づいて作成したカラーカン
プの印刷および発注者装置11への送信、印刷したカラ
ーカンプに基づく発注者との協議や修正指示の受け付
け、作成した校正刷りデータの印刷および発注者装置1
1への送信、印刷した校正刷りに基づく発注者との協議
や修正指示の受け付け、および、発注者装置11からの
最終的な校正刷りの承認等の発注者との間の一連の処理
を行う。さらに、新聞販売店装置15への印刷データの
送信および印刷の指示などの、新聞販売店装置15との
間の一連の処理を行なう。
【0041】印刷会社装置13の構成は、機能的には、
図2を参照して説明した発注者装置11の構成と同じ構
成とすることができる。また、具備する校正刷り出力装
置の構成も発注者装置11の校正刷りプリンタ装置24
と同一構成とすることができる。ただし、印刷会社装置
13においては、実際に印刷を行なう広範囲に所在する
新聞販売店装置15に対して印刷データを送信して印刷
の指示を行なう処理が加わり、また、複数の印刷物につ
いて多数の発注者と同時平行的に処理を進めることにな
る。そのため、能力および容量的には、高速で処理能力
の高いシステムであることが望まれる。したがって、印
刷会社装置13の通信部、制御部および入出力部など
は、パーソナルコンピュータよりも処理能力の高いワー
クステーションやビジネス用のコンピュータあるいはサ
ーバ装置などにより構成される。
【0042】新聞販売店装置15は、広域、あるいは、
全国に所在する各新聞販売店に設置される。新聞販売店
は、業として新聞および広告印刷物としてのチラシを消
費者に配布する配布業者である。新聞販売店は、一般的
には、印刷されたチラシを折り込みセンターから納入さ
れ、これを新聞に折り込んで各家庭に配達することを業
とするが、本実施形態では、新聞販売店は、新聞販売店
装置15を用いて印刷会社装置13からの指示に基づい
てチラシの実際の印刷を行なう。
【0043】図4は、新聞販売店装置15の構成の一例
を示す図である。図4に示すように、新聞販売店装置1
5の構成は、前述した発注者装置11および印刷会社装
置13の構成刷りプリンタ装置24に代えてチラシ印刷
用プリン他装置54を備えた構成である。すなわち、新
聞販売店装置15は、ネットワーク17を介して通信を
行なう通信部51、新聞販売店装置15全体を制御する
制御部52、操作者へ情報を出力し操作を受け付ける入
出力部53およびチラシ印刷用プリンタ装置54を有す
る。
【0044】チラシ印刷用プリンタ装置54は、上記し
た校正刷りプリンタ装置24と同等の印刷品質で本紙に
印刷を行なうことができるとともに、ディジタル化され
た印刷画像データから直接に本紙に印刷可能な装置であ
る。このチラシ印刷用プリンタ装置54は、ODP(オ
ンデマンドプリンター)と呼ばれる装置である。新聞販
売店装置15は、印刷会社装置13より印刷用のDTP
データが送信されたら、このDTPデータから直接にチ
ラシの印刷を行なう。
【0045】図5は、チラシ印刷用プリンタ装置54の
構成の一例を示す図である。図5に示すチラシ印刷用プ
リンタ装置54の基本構成は、図3に示した校正刷りプ
リンタ装置24の構成と同一である。図5に示すよう
に、チラシ印刷用プリンタ装置54は、入力部61と、
RIP(Ruster Image Processing )変換部62と、メ
モリ部63と、印刷部64とを有する。印刷部64は、
感光体ドラム65と、転写ドラム66と、バックアップ
ドラム67と、帯電器68と、書き込みヘッド69と、
現像部70と、絞り部71と、乾燥部72と、除電部4
3とを有する。なお、帯電器68、書き込みヘッド6
9、現像部70および絞り部71は、墨色、藍色、紅
色、黄色の各色に対応して設けられている。また、チラ
シ印刷用プリンタ装置54の各構成要素の機能は、図図
3を参照して説明した校正刷りプリンタ装置24の各構
成要素の機能と同様である。
【0046】チラシ印刷用プリンタ装置54は、校正刷
りプリンタ装置24と同一構成のものを使用することが
できるが、チラシ印刷用プリンタ装置54では校正刷り
プリンタ装置24と比較して大量のチラシを印刷する必
要があるので、印刷効率の高い構成のものを採用するこ
とが好ましい。
【0047】次に、上記構成の印刷物製作システム10
を用いたチラシの製作方法およびチラシの配布方法につ
いて説明する。まず、チラシ発行元であるスーパーマー
ケットなどの小売業者は、商品企画部門、商品調達部門
および販売促進部門(広告宣伝部門)などが話合いを行
い、販売計画や目玉商品などを社内で協議の上、チラシ
の内容を決定し、チラシの原稿を作成する。作成された
原稿は、指示書として、発注者装置11より通信ネット
ワーク17を介して印刷会社の印刷会社装置13に送付
される。これにより、印刷会社に対してチラシの製作が
発注される。
【0048】印刷会社では、印刷会社装置13において
指示書に基づいてカラーカンプを作成し、印刷会社装置
13内の校正刷りプリンタ装置より印刷出力するととも
に、通信ネットワーク17を介して発注者装置11に送
信し、発注者に対して印刷原稿の提案を行なう。発注者
は、送信されるカラーカンプを発注者装置11で受信
し、発注者装置11内の校正刷りプリンタ装置24で印
刷出力する。
【0049】そして、発注者と印刷会社は、ともに校正
刷りプリンタ装置により出力されたカラーカンプを参照
しながら、発注者装置11と印刷会社装置13により通
信ネットワーク17を介して協議を行う。印刷会社は、
協議のたびに協議結果に基づいて新たなカラーカンプを
作成し、印刷会社装置13内の校正刷りプリンタ装置で
印刷するとともに、通信ネットワーク17を介して発注
者装置11に送信する。発注者は、前回同様に校正刷り
プリンタ装置24でこれを印刷すると、ともに新たに印
刷出力したカラーカンプを参照しながら、発注者と印刷
会社は再び協議を行なう。そして、このような協議およ
びカラーカンプの再作成を繰り返し、最終的な印刷原稿
を取りまとめる。
【0050】取りまとめが終了したら、印刷会社は、そ
の印刷原稿に基づいて印刷画像データを作成し、印刷会
社装置13内の校正刷りプリンタ装置により校正刷りを
行なうとともに、印刷画像データを発注者装置11に送
信する。発注者は、送信される校正刷り用の印刷画像デ
ータを発注者装置11で受信し、校正刷りプリンタ装置
24で印刷出力する。そして、発注者と印刷会社は、と
もに校正刷りプリンタ装置により出力された校正刷りを
参照しながら、発注者装置11と印刷会社装置13によ
り通信ネットワーク17を介して協議を行う。印刷会社
は、協議のたびに協議結果に基づいて新たな校正刷りを
作成し、印刷会社装置13内の校正刷りプリンタ装置で
印刷するとともに、通信ネットワーク17を介して発注
者装置11に送信する。発注者は、前回同様に校正刷り
プリンタ装置24でこれを印刷し、この新たに印刷出力
した校正刷りを参照しながら、発注者と印刷会社は再び
協議を行なう。
【0051】このような協議および校正刷りの再作成を
繰り返しながら、最終的に印刷物を取り決め、最終的な
校正刷りをOKシート(校了紙)とする。
【0052】校了紙ができたら、印刷会社は、印刷会社
装置13より通信ネットワーク17を介して、各地に所
在する印刷会社から委託を受けた新聞販売店の新聞販売
店装置15に、チラシを印刷するための印刷画像データ
としてのDTPデータを送信する。
【0053】各新聞販売店の新聞販売店装置15では、
DTPデータを受信し、チラシ印刷プリンタ装置54に
おいてチラシの印刷を行なう。チラシ印刷プリンタ装置
54は、印刷会社の校正刷りプリンタ装置24と同等の
印刷品質を印刷できるので、校正刷りプリンタ装置24
で印刷された校了紙と略同じ印刷品質のチラシが印刷さ
れる。
【0054】新聞販売店では、印刷会社からの指示にし
たがって、必要な枚数のチラシを印刷する。印刷された
チラシは、新聞販売店において、新聞に折り込まれ、各
家庭に配布される。
【0055】上記のようなチラシの印刷を行なう場合
の、各工程に要する時間について、図6を参照して説明
する。たとえば、週末の売り出しのために、金曜日の朝
刊にチラシを折り込もうとした場合、発注者における企
画は2週間前の週末頃から開始される。約1週間程の間
に、カラーカンプをもとに発注者と印刷会社とが協議を
繰り返し、印刷原稿が取りまとめられる。
【0056】次に、チラシ折り込みの前週の週末土曜日
あたりからDTPデータを用いた印刷用の原稿の作成を
開始し、発注者と印刷会社との間で校正刷りと協議を繰
り返す。次の週の水曜日頃、すなわち、チラシ折り込み
の1〜2日前までに校了を終え、印刷会社より各新聞販
売店に印刷画像データを配信する。配信された印刷画像
データに基づいて、各地域の新聞販売店においてチラシ
の印刷を行う。印刷されたチラシは、そのまま新聞販売
店において仕分け作業等が施され、金曜日の朝に配布さ
れる朝刊紙に折り込まれる。チラシが折り込まれた朝刊
紙は、新聞販売店の配達人によって金曜日の朝に各家庭
に配布される。
【0057】以上のように、本実施形態に係る印刷物製
作システム10においては、発注者および印刷会社の双
方に、印刷用に網点化して本紙に印刷機と同等の品質で
印刷出力できる同一の校正刷りプリンタ装置を設けてい
る。したがって、カラーカンプ・校了紙など、チラシの
印刷を行なうために必要な発注者と印刷会社の間のデー
タのやりとりを、物の移動を行なうことなく通信ネット
ワーク17を介して行なうことができる。その結果、新
聞販売店において印刷を開始するまでの時間を大幅に短
縮することができる。
【0058】さらに、本実施形態によれば、印刷会社に
おいて作成されたチラシ作成用の印刷画像データを各新
聞販売店のチラシ印刷用プリンタ装置54に直接送信
し、各新聞販売店において印刷画像データから直接的に
チラシを印刷する。このため、各新聞販売店において
は、チラシを印刷するための印刷版等を製作する必要が
なく、チラシの印刷を開始するまでに必要な作業がほと
んどなく、迅速にチラシを印刷することができる。従来
においては、新聞販売店にはチラシを印刷するための印
刷版等を製作する技術がなく、チラシを印刷するための
印刷機を設置することは現実的に不可能であり、必然的
に、印刷会社で印刷したチラシをチラシ折り込みセンタ
ーに搬送し、さらにチラシ折り込みセンターで仕分けさ
れたチラシを各新聞販売店に搬送するという物流工程が
必要であった。一方、本実施形態では、ディジタル化さ
れた印刷画像データから直接チラシを印刷できるチラシ
印刷用プリンタ装置54を各新聞販売店に設置すること
により、上記の物流工程を省略することが可能となり、
結果として、チラシの製作を開始する時期を商品等の販
売日に可能な限り近づける可能となる。
【0059】また、本実施形態に係る印刷物製作システ
ム10においては、一旦最終の校了紙データとして当事
者間で確認した後でも、各新聞販売店おける印刷前であ
れば、個別地域ごとの店名などを修正したり、また、販
売内容自体を一部修正したりする必要に対して新聞販売
店、印刷会社、発注者の3者が連係して短時間に対応可
能である。
【0060】なお、本発明は本実施の形態に限られるも
のではなく、種々の改変が可能である。たとえば、発注
者装置11、印刷会社装置13および新聞販売店装置1
5に具わる校正刷りプリンタ装置あるいはチラシ印刷装
置としては、液体トナー電子写真方式のプリンタに限ら
れるものではなく、いわゆる校正刷りとして使える品質
を持った出力を出せるものであれば、インクジェット方
式、感熱転写方式、昇華型転写方式、静電写真方式のい
ずれの方式のプリンタであってもよい。また、DDCP
装置間およびDDCP装置とODP装置との間の出力結
果を許容値内に収めるために、さらにカラーマネージメ
ントシステムを設けたようなシステムとしてもよい。
【0061】また、校正刷りプリンタ装置24およびチ
ラシ印刷装置54における各色の画像の書き込みの順番
は、本実施の形態に限られるものではなく任意の順番で
よい。また、上述した実施の形態では、感光体ドラム上
に4色を重ねて一括して紙に画像を転写したが、1色ず
つ転写ドラムから紙へ転写して、4色を紙の上で重ねる
ようにしてもよい。また、1色ずつ転写ドラム上に重ね
て転写ドラム上で4色を重ねてから紙へ一括転写しても
かまわない。また、転写にあたり、ローラを暖めたり、
相当の印圧を加えるような構成としてもよい。また、離
間装置を用い、各色の転写のタイミングをとるようにし
てもよい。
【0062】また、上述した実施の形態においては、チ
ラシを印刷して新聞販売店が配布する場合を例示して本
発明を説明したが、本発明はこれに限定されない。たと
えば、チラシ印刷装置54を新聞販売店に設置するので
はなく、チラシ折り込みセンターに設置し、チラシ折り
込みセンターにおいて印刷会社からのDTPデータを受
けてチラシを印刷する構成とすることも可能である。こ
の場合には、チラシ折り込みセンターから新聞販売店へ
のチラシの搬送が必要になるが、現実の取引形態に則し
て本発明を実施することができる。
【0063】また、上述した実施の形態においては、配
布する最終印刷物としてチラシの場合について説明した
が、チラシ以外の任意の印刷物に対して適用可能であ
る。たとえば、週刊誌などの雑誌、カタログ、パンフレ
ットなどの印刷に対しても適用可能である。具体的に
は、雑誌、カタログ、パンフレットなどを消費者に宅配
する宅配業者の設備にチラシ印刷装置54を設置するこ
とができる。宅配業者は、印刷した雑誌、カタログ、パ
ンフレットなどの印刷物を直接宅配することにより、雑
誌、カタログ、パンフレットなどの印刷物を製作する印
刷会社と宅配業者との間の物流が省け、物流コストの削
減および物流に要する時間の削減が可能となる。また、
印刷物を消費者に宅配する業種に限らず、駅のキオスク
や各種の小売店にチラシ印刷装置54を設置することに
より、たとえば、新商品の広告印刷物などを消費者に迅
速に提供することが可能になる。
【0064】また、発注者、印刷会社および新聞販売店
間の印刷データ通信手段は、必ずしも通信ネットワーク
17でなくてもよく、既存のモデムによる電話回線を用
いたり、FDなどの印刷データ媒体物を直接授受するよ
うにしてもよい。また、カラーカンプ・校了紙に対する
協議、評価、合意を得る処理についても、電話、FAX
を用いてよい。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、最終的な印刷物を製作
するまでに要する時間を大幅に短縮することができる。
また、本発明によれば、印刷物の製作を着手してから最
終的な印刷物が公衆のもとに届くまでに要する時間を大
幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の印刷物製作システムの
構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した印刷物製作システムの発注者装置
の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した発注者装置の校正刷りプリンタ装
置の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、図1に示した印刷物製作システムの新
聞販売店装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示した新聞販売店装置のチラシ印刷用プ
リンタ装置の構成を示すブロック図である。
【図6】図1に示した印刷物製作システムにおけるチラ
シの作成所要期間を説明するための図である。
【図7】従来のチラシの印刷工程について説明するため
の図である。
【図8】チラシの分散印刷について説明するための図で
ある。
【図9】従来のチラシの作成所要期間を説明するための
図である。
【符号の説明】
10…印刷物製作システム 11…発注者装置 21…通信部 22…制御部 23…入出力部 24…校正刷りプリンタ装置 13…印刷会社装置 15…新聞販売店装置 51…通信部 52…制御部 53…入出力部 54…チラシ印刷用プリンタ装置 17…通信ネットワーク 80…印刷用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佛坂 芳彦 神奈川県座間市ひばりが丘4丁目5676番地 東芝機械株式会社内 (72)発明者 田中 民彦 神奈川県座間市ひばりが丘4丁目5676番地 東芝機械株式会社内 (72)発明者 恒川 純司 神奈川県座間市ひばりが丘4丁目5676番地 東芝機械株式会社内 Fターム(参考) 5B021 AA01 BB00 EE04 NN23

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製作すべき最終印刷物に要求される印刷状
    態の基準にできる程度の印刷品質でディジタル化された
    印刷画像データから直接に印刷可能な本紙対応の校正刷
    用プリンタ装置を用いて、所望の最終印刷物の印刷見本
    を作成しつつ当該最終印刷物の印刷画像データを作成
    し、 前記校正刷用プリンタ装置と同等の印刷品質で印刷可能
    な本紙対応の最終印刷物用プリンタ装置を用いて、作成
    された前記印刷画像データから直接に最終印刷物を印刷
    する印刷物製作方法。
  2. 【請求項2】前記校正刷用プリンタ装置を前記最終印刷
    物の製作を要求する発注者側とこの発注者から前記最終
    印刷物の製作の依頼を受けた製作者側とにそれぞれ設置
    し、 前記最終印刷物用プリンタ装置を前記製作者から前記最
    終印刷物の製作の委託を受けた受託者側に設置し、 前記製作者側で作成した印刷画像データを前記発注者側
    へ送り、当該発注者側で前記校正刷用プリンタ装置によ
    り印刷見本を印刷することによって前記発注者の要求を
    満たす最終的な印刷画像データを決定し、 最終的に決定された前記印刷画像データを前記製作者側
    から前記受託者側に送り、この印刷画像データから前記
    最終印刷物用プリンタ装置によって直接に最終印刷物を
    印刷する請求項1に記載の印刷物製作方法。
  3. 【請求項3】前記校正刷用プリンタ装置および最終印刷
    物用プリンタ装置に、液体トナーによる電子写真方式の
    プリンタ装置を用いる請求項1または2に記載の印刷物
    製作方法。
  4. 【請求項4】前記校正刷用プリンタ装置および最終印刷
    物用プリンタ装置に、非電界による液体トナーによる電
    子写真方式のプリンタ装置を用いる請求項1〜3のいず
    れかに記載の印刷物製作方法。
  5. 【請求項5】前記校正刷用プリンタ装置および最終印刷
    物用プリンタ装置に、感光体ドラム上の画像を、中間転
    写媒体に転写した後に、被印刷媒体に転写するプリンタ
    装置を用いる請求項1〜3のいずれかに記載の印刷物製
    作方法。
  6. 【請求項6】前記校正刷用プリンタ装置および最終印刷
    物用プリンタ装置に、網点により階調表現を行なうプリ
    ンタ装置を用いる請求項1〜5のいずれかに記載の印刷
    物製作方法。
  7. 【請求項7】前記最終印刷物は、広告のために配布され
    る広告印刷物である請求項1〜6のいずれかに記載の印
    刷物製作方法。
  8. 【請求項8】製作すべき最終印刷物に要求される印刷状
    態の基準にできる程度の印刷品質でディジタル化された
    印刷画像データから直接に印刷可能な本紙対応の校正刷
    用プリンタ装置を前記最終印刷物の製作を要求する発注
    者側とこの発注者から前記最終印刷物の製作の依頼を受
    けた製作者側とにそれぞれ設置し、 前記校正刷用プリンタ装置と同等の印刷品質で印刷可能
    な本紙対応の最終印刷物用プリンタ装置を前記製作者か
    ら前記最終印刷物の製作の委託を受けた受託者側に設置
    し、 前記製作者側で作成した印刷画像データを前記発注者側
    へ送り、当該発注者側で前記校正刷用プリンタ装置によ
    り印刷見本を印刷することによって前記発注者の要求を
    満たす最終的な印刷画像データを決定し、 最終的に決定された前記印刷画像データを前記製作者側
    から前記受託者側に送り、 前記受託者は、この印刷画像データから前記最終印刷物
    用プリンタ装置によって直接に最終印刷物を印刷し、か
    つ、印刷された当該最終印刷物を業として配布する印刷
    物の配布方法。
  9. 【請求項9】前記校正刷用プリンタ装置および最終印刷
    物用プリンタ装置に、液体トナーによる電子写真方式の
    プリンタ装置を用いる請求項8に記載の印刷物の配布方
    法。
  10. 【請求項10】前記校正刷用プリンタ装置および最終印
    刷物用プリンタ装置に、非電界による液体トナーによる
    電子写真方式のプリンタ装置を用いる請求項8または9
    に記載の印刷物の配布方法。
  11. 【請求項11】前記校正刷用プリンタ装置および最終印
    刷物用プリンタ装置に、感光体ドラム上の画像を、中間
    転写媒体に転写した後に、被印刷媒体に転写するプリン
    タ装置を用いる請求項8〜10のいずれかに記載の印刷
    物の配布方法。
  12. 【請求項12】前記校正刷用プリンタ装置および最終印
    刷物用プリンタ装置に、網点により階調表現を行なうプ
    リンタ装置を用いる請求項8〜11のいずれかに記載の
    印刷物の配布方法。
  13. 【請求項13】前記最終印刷物は、広告のために配布さ
    れる広告印刷物である請求項8〜12のいずれかに記載
    の印刷物の配布方法。
  14. 【請求項14】印刷画像データの通信を行う印刷データ
    通信手段を備え、製作すべき最終印刷物に要求される印
    刷状態の基準にできる程度の印刷品質でディジタル化さ
    れた印刷画像データから直接に印刷可能な本紙対応の校
    正刷用プリンタ装置と、 印刷画像データの通信を行う印刷データ通信手段を備
    え、前記校正刷用プリンタ装置と同等の印刷品質で前記
    印刷画像データから直接に最終印刷物を印刷可能な本紙
    対応の最終印刷物用プリンタ装置とを有し、 前記校正刷用プリンタ装置と最終印刷物用プリンタ装置
    とが通信可能に接続されている印刷物製作システム。
  15. 【請求項15】前記校正刷用プリンタ装置は、前記最終
    印刷物の製作を要求する発注者側およびこの発注者から
    前記最終印刷物の製作の依頼を受ける製作者側にそれぞ
    れ設置されており、 前記最終印刷物用プリンタ装置は、前記製作者から前記
    最終印刷物の製作の委託を受け、かつ、製作した最終印
    刷物を業として配布する配布業者側に設置されている請
    求項14に記載の印刷物製作システム。
  16. 【請求項16】業として最終印刷物を配布する配布業者
    がディジタル化された印刷画像データから直接に印刷可
    能な本紙対応のプリンタ装置を用いて、最終印刷物の製
    作者からディジタル化された印刷画像データを受けて最
    終印刷物を印刷し、印刷した最終印刷物を配布すること
    を特徴とする印刷物の配布方法。
  17. 【請求項17】前記配布業者は、新聞販売業者であり、 前記最終印刷物は、前記新聞販売業者が各家庭に配布す
    る新聞に折り込む広告印刷物である請求項16に記載の
    印刷物の配布方法。
  18. 【請求項18】前記配布業者は、新聞販売業者に新聞に
    折り込む広告印刷物を提供する広告提供業者である請求
    項16に記載の印刷物の配布方法。
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