JP2002182851A - スクロール操作装置及びこれを有するマウス - Google Patents

スクロール操作装置及びこれを有するマウス

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JP2002182851A
JP2002182851A JP2000382649A JP2000382649A JP2002182851A JP 2002182851 A JP2002182851 A JP 2002182851A JP 2000382649 A JP2000382649 A JP 2000382649A JP 2000382649 A JP2000382649 A JP 2000382649A JP 2002182851 A JP2002182851 A JP 2002182851A
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Takeshi Nishino
武志 西野
Takashi Arita
隆 有田
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Nagano Fujitsu Component Ltd
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Nagano Fujitsu Component Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型にすること、及び操作性の向上を図るこ
とを課題とする。 【解決手段】 操作者が操作する操作部36と、操作部
の操作に応じて移動する永久磁石39と、永久磁石の移
動した位置に応じて電圧信号を出力するホール素子3
3,34と、ホール素子33,34よりの電圧信号の出
力を処理してスクロールのための信号を出力する信号処
理回路45とを有する。永久磁石39自体の重さが、操
作された操作部を操作前の基準状態に復帰させる。信号
処理回路45は、操作部の操作された状態から基準状態
への復帰動作が、上記復帰機構によるものであるか、操
作者の指先の動きによるものであるかを識別して、復帰
動作が上記復帰機構によるものであると判断した場合に
は、スクロールのための信号の出力させないようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスクロール操作装置
及びこれを有するマウスに係り、特にマウスに設けてあ
り、表示画面を移動させるスクロール操作装置及びこれ
を有するマウスに関する。
【0002】マウス、コンピュータ本体等の中には、操
作者が指先で操作して、表示画面を上下に移動させるス
クロール操作装置が組み込まれているものがある。この
種のスクロール操作装置は、小型であること、及び操作
性が良いものであることが要求される。
【0003】
【従来の技術】図1(B)は従来の1例のスクロール操
作装置10を示し、図1(A)はスクロール操作装置1
0が組み込まれているマウス20を示す。スクロール操
作装置10は、ホイール式のものであり、回転可能に支
持されているホイール11が、二つのクリックボタン2
1,22の間に設けてあり、ホイール11の一部がマウ
ス20の上面から突き出している。ホイール11の側面
に、放射状にスリットが形成されているスリットホイー
ル12が固定してあり、発光素子及び受光素子(共に図
示せず)が、このスリットホイール12の挟んで対向し
ている。スリットホイール12、発光素子及び受光素子
がロータリーエンコーダを構成する。
【0004】操作者が指先で操作してホイール11を矢
印A方向に回転させると、表示画面が上方向に移動を開
始し、ホイール11を矢印A方向に回転させ続けている
間は、表示画面が上方向に移動し続け、目的とする表示
画面が現れたときに指先をホイール11から離してホイ
ール11の回転を停止させると、表示画面の移動が停止
する。また、ホイール11を矢印B方向に回転させる
と、表示画面が下方向に移動を開始する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のスクロール操作
装置10は、360度回転するように支持された円板状
のホイール11を備えた構成であり、画面をスクロール
させる場合にはホイール11を何回転もさせるため、一
度の指先の操作によってホイール11を回動できる角度
を大きくする必要がある。このためには、ホイール11
のマウス20の上面に突き出している範囲を大きくする
必要があり、このため、ホイール11として直径Dの大
きいものを使用する必要があり、これによって、サイズ
が大きくなり、マウス20の内部に設置しにくかった。
【0006】また、発光素子と受光素子とをスリットホ
イール12の両側に配置して設けた構成であることによ
っても、サイズが大きくなり、マウス20の内部に設置
しにくかった。
【0007】また、このスクロール操作装置10は、表
示画面が移動し続けるようにするためには、ホイール1
1を回転させ続ける必要があり、操作がしにくかった。
【0008】そこで、本発明は上記課題を解決したスク
ロール操作装置及びこれを有するマウスを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、表示
画面を移動させるスクロール操作装置において、操作者
が操作する操作部と、操作部の操作に応じて移動する永
久磁石と、該永久磁石の移動した位置に応じて電気信号
を出力する磁電変換素子と、磁電変換素子よりの電気信
号の出力を処理してスクロールのための信号を出力する
信号処理回路と、操作された操作部を操作前の基準の状
態に復帰させる復帰機構とよりなる構成としたものであ
る。
【0010】操作に応じて動かされる永久磁石と、永久
磁石の位置に応じて電気信号を出力する磁電変換素子と
よりなる構成であるため、スリットホイールと発光素子
と受光素子と使用してなる構成のスクロール操作装置に
比べて、小型に構成される。また、復帰機構によって、
操作された状態から基準状態への復帰が円滑に行われ、
基準状態に安定に維持させることが可能となる。
【0011】請求項2の発明は、表示画面を移動させる
スクロール操作装置において、操作者が操作する球状の
操作部と、該球状の操作部を直交する二つの方向に回動
可能であるように支持する操作部支持機構と、操作部の
操作に応じて移動する永久磁石と、該永久磁石の移動し
た位置に応じて電気信号を出力する磁電変換素子と、磁
電変換素子よりの電気信号の出力を処理してスクロール
のための信号を出力する信号処理回路と、操作された操
作部を、操作前の基準の状態に復帰させる復帰機構とよ
り構成としたものである。
【0012】操作部を直交する二つの方向に回動可能で
あるため、上下方向のスクロールの他に、左右方向のス
クロールも可能となる。また、操作に応じて動かされる
永久磁石と、永久磁石の位置に応じて電気信号を出力す
る磁電変換素子とよりなる構成であるため、スリットホ
イールと発光素子と受光素子と使用してなる構成のスク
ロール操作装置に比べて、小型に構成される。また、復
帰機構によって、操作された状態から基準状態への復帰
が円滑に行われ、基準状態に安定に維持させることが可
能となる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載のスクロール操作装置において、上記復帰機構
は、上記永久磁石自体、錘、又はばねのうち何れかであ
る構成としたものである。
【0014】復帰機構を簡単で且つ小型に出来る。
【0015】請求項4の発明は、請求項1又は請求項2
に記載のスクロール操作装置において、信号処理回路
は、操作部の操作された状態から基準状態への復帰動作
が、上記復帰機構によるものであるか、操作者の指先の
動きによるものであるかを識別して、復帰動作が上記復
帰機構によるものであると判断した場合には、スクロー
ルのための信号の出力させないようにする構成としたも
のである。
【0016】復帰動作が上記復帰機構によるものである
と判断した場合にはスクロールのための信号の出力させ
ない構成であるため、操作者が得ようとする画面が現れ
た時点で指先を操作部から離した場合には、画面のスク
ロールが行われず、画面は停止した状態に維持され、操
作者が得ようとする画面を簡単に得ることが出来る。
【0017】請求項5の発明は、請求項1乃至4のうち
何れか一項記載のスクロール操作装置を組みこんでなる
構成としたものである。
【0018】小型で、且つ、スクロール操作について操
作性の良いマウスを実現可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】[第1実施例]図2及び図3は本
発明の第1実施例になるスクロール操作装置30を示
す。このスクロール操作装置30は、マウス31に組み
込まれている。マウス31は、下カバー31aと略ドー
ム形状の上カバー31bとが組合わされた形状を有す
る。Y1−Y2はマウス31の長手方向、X1−X2は
マウス31の幅方向、Z1−Z2はマウス31の高さ方
向である。図4はスクロール操作装置30のブロック図
である。
【0020】スクロール操作装置30は、プリント基板
32上に実装してある磁電変換素子の一つである第1及
び第2の2つのホール素子33,34及び半導体パッケ
ージ45と、軸35a,35bを有する球形状の操作部
36と、操作部36より下方に延びている脚部37と、
脚部37の先端の永久磁石ホルダー部38内に固定して
ある円板形状の永久磁石39とを有する。操作部36
は、X1−X2方向の軸35a,35bをプリント基板
32上の二つのベース板部40、41の上端の凹状の軸
受け部40a、41aに嵌合して数10度の角度範囲内
で回動可能に支持されている。球形状の操作部36は、
マウス31の二つのクリックボタン42、43の間の円
形の開口44より、頂上部分36aが露出してZ1方向
に突き出した状態にある。円形の開口44は、クリック
ボタン42、43の凹状部42a、43aが突き合わさ
れて形成されている。即ち、図3に示すように、球形状
の操作部36は、上カバー31bの一部によってZ1方
向への変位を制限されて、軸35a,35bが凹状の軸
受け部40a、41aから外れないようになっている。
永久磁石39は、厚さ方向に着磁してあり、上面39a
がS極、下面39bがN極である。
【0021】操作しない状態では、永久磁石39の重さ
によって、操作部36は、図3に示す基準状態(傾斜角
度が零度の状態)にあり、永久磁石39は基準位置P0
に位置している。永久磁石39は、永久磁石39自身が
この周囲に形成する磁界をホール素子33,34に作用
させてホール素子33,34から電圧を出力させる役
割、及び、その重さによって、操作部36を基準状態に
復帰させる役割を有する。
【0022】ホール素子33,34は、上記の操作前位
置P0に対してY1−Y2方向上等しい距離L1離れた
位置に配してある。
【0023】操作部36が軸受け部40a、41a上の
軸35a,35bを中心に回動されると、永久磁石39
はY−Z面内で軸35a,35bを中心Oとする円の円
弧46に沿ってY1方向及びY2方向に移動する。永久
磁石39は移動するにつれて傾斜を変え、ホール素子3
3,34に対する位置を変える。
【0024】なお、図2中、二点鎖線で示すように、磁
石ホルダー部38の周囲に、リング状の錘49を嵌合さ
せて設けた構成としてもよい。
【0025】図4に示すように、ホール素子33,34
は接続してあり、OP−AMP52に接続してある。O
P−AMP52の後段に、A/D変換器51及びマイク
ロコンピュータ52が接続してある。
【0026】図3において、指先で頂上部分36aが矢
印Y2方向に移動され、操作部36が図3中、時計方向
に回動され、永久磁石39が矢印Y1方向に振れるよう
に移動するとき、第1のホール素子33は、図5(A)
に線Iaで示すように電圧を出力し、第2のホール素子
34は、図6(B)に線IIaで示すように電圧を出力す
る。時計方向に回動した角度がプラス、反時計方向に回
動した角度がマイナスである。
【0027】上記とは逆に、頂上部分36aが矢印Y1
方向に移動され、操作部36が図3中、反時計方向に回
動され、永久磁石39が矢印Y2方向に振れるように移
動するとき、第1のホール素子33は、図5(A)に線
Ibで示すように電圧を出力し、第2のホール素子34
は、図5(B)に線IIbで示すように電圧を出力する。
【0028】第1及び第2のホール素子33、34の出
力電圧は、OP−AMP52の反転端子、非反転端子に
加えられ増幅されて、OP−AMP52からは、図5
(C)に線IIIで示す電圧が出力される。この電圧がA
/D変換器51に送られ、ここで、ディジタル信号に変
換され、ディジタル信号がマイクロコンピュータ52に
送られる。マイクロコンピュータ52は、演算部54
と、記憶部55と、クロック部56と、インターフェイ
ス部57とを有する。記憶部55には、電圧とカウント
数を対応させたテーブルが記憶してある。テーブルは、
電圧が低いとカウント数が少なく、電圧が高いとカウン
ト数が多くなる構成である。演算部54は、電圧に対応
するカウント数をテーブルから取り出す動作を行なう。
マイクロコンピュータ52からは、図6に線IVで示す
ように、操作部36の回動角及び回動方向に応じたカウ
ント数が出力される。この信号がマウス31から送り出
される。操作部36の回動の方向が時計方向である場合
のカウント数はプラスであり、反時計方向である場合の
カウント数はマイナスである。
【0029】カウント数は、スクロールの速度及びスク
ロールの方向と関連する。カウント数が少ないとスクロ
ールの速度が遅く、カウント数が多いとスクロールの速
度が速い。カウント数がプラスである場合はコンピュー
タの表示画面が上方に移動してスクロールダウンが行わ
れ、カウント数がマイナスである場合はコンピュータの
表示画面が下方に移動してスクロールアップが行われ
る。
【0030】また、図6中、61は不感帯であり、傾斜
角度が零度を中心に±5度程度の範囲である。不感帯6
1は、操作者がスクロールを意識して操作部36を操作
した場合に初めてスクロールが開始され、操作者が無意
識に操作部36に触れた程度ではスクロールが行われな
いようにするために設けてある。
【0031】また、マイクロコンピュータ52は、A/
D変換器51からの信号を監視して、OP−AMP52
の出力電圧が基準の電圧0に近づく方向に変化するとき
の変化の速さVを計算すると共に、この算出した変化の
速度を基準となる変化の速さVrefと比較する動作等
を行う。
【0032】また、図2及び図3に示すように、球形状
の操作部36には、突起状ストッパ47、48が設けて
ある。この突起状ストッパ47、48は、上カバー31
bの下面に当接して、操作部36の操作角度を±15度
程度の範囲に制限する。
【0033】上記の構成のスクロール操作装置30は、
図1(A)、(B)に示すスクロール操作装置10に比
べて小型である。以下の理由による。操作部36、脚
部37及び磁石ホルダー部38は、垂直方向に長い略棒
形状である。操作部36の軸35a,35bよりZ1
方向の部分の寸法aが図1(B)中の対応する寸法bに
比べて短い。操作部36、脚部37及び磁石ホルダー
部38が回動する角度範囲が約±15度と狭い範囲内で
あり、Y1−Y2方向の寸法が短くて足りる。
【0034】次に、上記構成のスクロール操作装置30
の操作及び動作にについて説明する。
【0035】スクロール操作装置30は、マウス31の
操作の一つとして行われる。操作者は、右手でマウス3
1を掴むようにし、図7(A)に示すように、その右手
の人差し指又は中指の指先60をマウス31の上面に突
き出している操作部36の頂上部分36aに当てがい、
指先60を手前(Y2方向)に引いたり、先方(Y1方
向)に押す。指先60を手前に引くと、図7(B)に示
すように、操作部36及び永久磁石39が時計方向に回
動され、マウス31からは操作部36の回動角に応じた
カウント数が送り出され、コンピュータの表示画面は、
上方に操作部36を回動させた角度に応じた速さで移動
されてスクロールされて、スクロールダウンが行われ
る。指先60を先方に押すと、図7(C)に示すよう
に、操作部36及び永久磁石39が反時計方向に回動さ
れ、マウス31からは操作部36の回動角に応じたカウ
ント数が送り出され、コンピュータの表示画面は、下方
に操作部36を回動させた角度に応じた速さで移動され
て、スクロールアップが行われる。なお、突起状ストッ
パ47、48が上カバー31bの下面に当接することに
よって、操作部36の操作角度は±15度程度の範囲に
制限されている。
【0036】指先60を操作前の位置に戻すように動か
すと、操作部36の回動角が減少して、マウス31から
送り出されるカウント数が減り、コンピュータの表示画
面のスクロール速度がゆっくりとなる。
【0037】目的とする画面が現われると、図8(A)
中、二点鎖線で示すように、指先60を操作部36の頂
上部分36aから離なす。
【0038】図8(B)〜(D)に示すように、操作部
36及び永久磁石39が、永久磁石39の重さによっ
て、永久磁石39が基準位置P0に戻され、操作部36
及び永久磁石39が基準状態に復帰する。復帰は、図8
(B)、(C)に示すように、永久磁石39が初期位置
P0を通過して少し移動し、続いて、図8(D)に示す
ように振り戻されて、行われる。永久磁石39が初期位
置P0を通過して少し移動した角度は、5度以下であ
り、不感帯61の範囲内である。
【0039】永久磁石39の重さを利用した復帰動作
は、指先60を動かして行う復帰動作に比べて速く、第
1及び第2のホール素子33、34の出力電圧の変化が
今までより速くなり、A/D変換器51からマイクロコ
ンピュータ52に送られるデータの変化も今までより速
くなる。マイクロコンピュータ52はこのことを検知し
て、マウス31から送り出されるカウント数を直ちに零
とする。
【0040】よって、永久磁石39の重さを利用した復
帰動作によってはスクロールは行われず、コンピュータ
の表示画面は、指先60を操作部36の頂上部分36a
から離なした時点の画面で停止しこの画面に維持され
る。
【0041】なお、指先60が操作部36の頂上部分3
6aから離れたことを検知して、マウス31から送り出
されるカウント数を零とするようにしてもよい。
【0042】次に、行っているスクロールを終了すると
きのマイクロコンピュータ52の動作について説明す
る。
【0043】先ず、「カウント数の変化は、0に近づく
方向か?」の判断を行なう(ST1)。判断結果がYE
Sである場合には、カウント数の変化の速さVを求める
(ST2)。
【0044】次いで、「カウント数の変化の速さVが基
準の速さVrefより速いか?」の判断を行ない(ST
3)、判断結果がNOである場合には、カウント数を出
力する(ST4)。
【0045】ST3の判断結果がYESである場合に
は、「カウント数が0を越えたか?」の判断を行ない
(ST5)、判断結果がNOである場合には、カウント
数の出力を停止させる(ST6)。判断結果がYESと
なると、「不感帯の範囲内か?」の判断を行ない(ST
7)、判断結果がYESであるとカウント数の出力を停
止させる(ST8)。
【0046】ST7の判断結果がNOである場合には、
今までとは符号の異なる逆方向カウント数を出力する
(ST9)。 [第2実施例]図10(A),(B)は、本発明の第2
実施例になるスクロール操作装置30Aを示す。このス
クロール操作装置30Aは、操作部36を基準状態へ復
帰させるのにばね部材のばね力を利用している構成であ
る。
【0047】70はトーションコイルばねであり、コイ
ル部70aと、コイル部70aから延びている腕部70
bとよりなる。
【0048】コイル部70aがベース板部40Aに固定
してあり、腕部70bがベース板部41に向かって延び
ている。磁石ホルダー部38の上面の凸部38aと脚部
37との間の隙間に嵌合して係止されている。
【0049】指先で操作部36を操作すると、脚部37
及び磁石ホルダー部38は、腕部70bを撓ませつつ傾
斜され、指先を操作部36から離すと、操作部36及び
永久磁石39は、永久磁石39自体の重さに加えてトー
ションコイルばね70のばね力によって、基準状態に戻
される。よって、操作部36及び永久磁石39の基準状
態への戻りは、素早く行われる。
【0050】また、トーションコイルばね70の腕部7
0bが脚部37に係止されているため、操作部36及び
永久磁石39は基準状態から振れにくく、よって、操作
部36及び永久磁石39は基準状態に安定に維持され
る。 [第3実施例]図11は、本発明の第3実施例になるス
クロール操作装置30Bを示す。このスクロール操作装
置30Bは、操作部36を基準状態へ復帰させるのに磁
力を利用している構成である。
【0051】80は永久磁石片であり、プリント基板3
2の下面のうち、ホール素子33とホール素子34との
中間の位置に固定してある。
【0052】指先で操作部36を操作し、指先を操作部
36から離すと、操作部36及び永久磁石39は、永久
磁石39自体の重さに加えて、永久磁石39が永久磁石
片80に吸引される磁気力によって、素早く基準状態に
戻され、且つ、基準状態に安定に保持される。 [第4実施例]図12(A)、(B)は、本発明の第4
実施例になるスクロール操作装置30Cを示す。このス
クロール操作装置30Cは、円板状の永久磁石39が球
状の操作部36の内部に組み込まれている構成である。
スクロール操作装置30Aは、図12(C)に示すよう
に、指先60で操作される。
【0053】このスクロール操作装置30Cは、図2中
の脚部37が存在しないため、Z1−Z2方向の寸法が
短い。 [第5実施例]図13は、本発明の第5実施例になるス
クロール操作装置30Dを示す。このスクロール操作装
置30Dは、球状の操作部36に代えて、スイッチノブ
90を有し、このスイッチノブ90がシーソするように
支持されている構成である。
【0054】スクロール操作するときに、操作者は指先
でスイッチノブ90を下方に押すように操作する。よっ
て、スイッチのような操作感が得られる。
【0055】またノブを押してスイッチをオンとしてス
クロールを行う従来のスクロール操作装置と異なり、ス
イッチノブ90の下方への押し加減を調整することによ
って、スクロールの速度を適宜定めることが出来る。 [第6実施例]図14は、本発明の第6実施例になるス
クロール操作装置30Eを示す。このスクロール操作装
置30Eは、球状の操作部36に代えて、スティック1
00を有する構成である。スクロール操作は、操作者が
指先をスティック100の頂上端に当て、スティック1
00を傾斜させるようにして行う。 [第7実施例]図15は、本発明の第7実施例になるス
クロール操作装置30Fを示す。このスクロール操作装
置30Fは、スティック100の上端に、ボタン形状の
キートップ101が取り付けてある構成である。 [第8実施例]図16は、本発明の第8実施例になるス
クロール操作装置30Gを示す。このスクロール操作装
置30Gは、スティック100の上端に、ノブ形状のキ
ートップ102が取り付けてある構成である。 [第9実施例]図17(A)、(B)は、本発明の第9
実施例になるスクロール操作装置30Hを示す。このス
クロール操作装置30Hは、図2(A)、(B)に示す
スクロール操作装置30とは、球形状の操作部36がベ
ース部材110上にY1−Y2方向の他にX1−X2の
方向にも回動可能に支持されており、且つ、第1及び第
2の2つのホール素子33,34の他に、第3及び第4
の2つのホール素子120、121がX1−X2の方向
に並んで設けてあり、且つ、突起状ストッパ47、48
の他にX1−X2の方向に突起状ストッパ130、13
1を有する構成である。
【0056】ベース部材110は、球状の凹状部111
と四方の脚部112とを有し、プリント基板32上に固
定してある。球状の凹状部111には、十字形状のスリ
ット113が形成してある。スリット113はY1−Y
2方向に延びているスリット部113aと、X1−X2
方向に延びているスリット113bとよりなる。スリッ
ト部113aとスリット113bとは、直交している。
【0057】操作部36は、球状の凹状部111に載っ
て支持されている。脚部37は、スリット113を通っ
て操作部36の下端部に固定してある。
【0058】指先で操作部36をY1−Y2方向に回動
操作すると、脚部37がスリット部113aに沿って移
動し、永久磁石39がY1−Y2方向に回動しつつ移動
し、このとき第1及び第2の2つのホール素子33,3
4の出力電圧が相補的に変化し、図4中のマイクロコン
ピュータ52よりコンピュータの表示画面を上方向又は
下方向にスクロールさせる信号が出力され、コンピュー
タの表示画面が上方向又は下方向にスクロールされる。
【0059】指先で操作部36をX1−X2方向に回動
操作すると、脚部37がスリット部113aに沿って移
動し、永久磁石39がX1−X2方向に回動しつつ移動
し、このとき第3及び第4の2つのホール素子120,
121の出力電圧が相補的に変化し、図4中のマイクロ
コンピュータ52よりコンピュータの表示画面を左方向
又は右方向にスクロールさせる信号が出力され、コンピ
ュータの表示画面が左方向又は右方向にスクロールされ
る。
【0060】指先を操作部36から離すと、操作部36
は永久磁石39の重さによって、基準の状態に戻され
る。 [第10実施例]図18(A)、(B)は、本発明の第
10実施例になるスクロール操作装置30Jを示す。こ
のスクロール操作装置30Jは、図17(A)、(B)
に復帰用の円錐コイルばね140を設けた構成である。
【0061】円錐コイルばね140は、脚部37の周囲
に嵌合して、球状の凹状部111の下面と永久磁石ホル
ダー部38の上面との間に、圧縮された状態で組み込ま
れている。
【0062】指先で操作部36をスクロール操作する
と、図19に示すように、円錐コイルばね140が捩じ
れるように変形される。指先を操作部36から離すと、
円錐コイルばね140のばね力によって、操作部36は
基準の状態に戻される。また、円錐コイルばね140の
ばね力によって、操作部36は基準の状態から無用に振
れないように安定に保たれる。
【0063】上記第2乃至第10実施例のスクロール操
作装置30A〜30H、30Jは、図2に示すように、
マウスに組み込まれる。また、第1乃至第10実施例の
スクロール操作装置30、30A〜30H、30Jは、
パーソナルコンピュータのキーボード部に組み込むこと
も出来る。
【0064】また、ホール素子33,34、120、1
21に代えて、MR素子を設けてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、操作に応じて動かされる永久磁石と、永久磁石の位
置に応じて電気信号を出力する磁電変換素子とよりなる
構成であるため、スリットホイールと発光素子と受光素
子と使用してなる構成のスクロール操作装置に比べて、
小型に構成することが出来る。また、復帰機構が設けて
あるため、操作された状態から基準状態への復帰が円滑
に行われ、基準状態に安定に維持させることが出来る。
【0066】請求項2の発明は、操作部を直交する二つ
の方向に回動可能であるため、上下方向のスクロールの
他に、左右方向のスクロールも行うことが出来る。ま
た、操作に応じて動かされる永久磁石と、永久磁石の位
置に応じて電気信号を出力する磁電変換素子とよりなる
構成であるため、スリットホイールと発光素子と受光素
子と使用してなる構成のスクロール操作装置に比べて、
小型に構成することが出来る。また、復帰機構が設けて
あるため、操作された状態から基準状態への復帰が円滑
に行われ、且つ、基準状態に安定に維持させることが出
来る。 請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記
載のスクロール操作装置において、復帰機構は、上記永
久磁石自体、錘、又はばねのうち何れかである構成とし
たものであるため、復帰機構を簡単で且つ小型に出来
る。
【0067】請求項4の発明は、請求項1又は請求項2
に記載のスクロール操作装置において、信号処理回路
は、操作部の操作された状態から基準状態への復帰動作
が、上記復帰機構によるものであるか、操作者の指先の
動きによるものであるかを識別して、復帰動作が上記復
帰機構によるものであると判断した場合には、スクロー
ルのための信号の出力させないようにする構成としたも
のであるため、操作者が得ようとする画面が現れた時点
で指先を操作部から離した場合には、画面のスクロール
が行われず、画面は停止した状態に維持され、操作者が
得ようとする画面を簡単に得ることが出来、操作性の向
上を図ることが出来る。
【0068】請求項5の発明は、請求項1乃至4のうち
何れか一項記載のスクロール操作装置を組みこんでなる
構成としたものであるため、小型で、且つ、スクロール
操作について操作性の良いマウスを実現することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスクロール操作装置を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例になるスクロール操作装置
を示す図である。
【図3】図2のスクロール操作装置の側面図である。
【図4】図2のスクロール操作装置のブロック図であ
る。
【図5】操作部の操作角度とホール素子及びOP−AM
Pの出力との関係を示す図である。
【図6】スクロール操作装置の出力を説明する図であ
る。
【図7】スクロール操作装置の操作及び動作を示す図で
ある。
【図8】スクロール操作装置の復帰動作を示す図であ
る。
【図9】スクロール終了時のマイクロコンピュータ52
の動作のフローチャートである。
【図10】本発明の第2実施例になるスクロール操作装
置を示す図である。
【図11】本発明の第3実施例になるスクロール操作装
置を示す図である。
【図12】本発明の第4実施例になるスクロール操作装
置を示す図である。
【図13】本発明の第5実施例になるスクロール操作装
置を示す図である。
【図14】本発明の第6実施例になるスクロール操作装
置を示す図である。
【図15】本発明の第7実施例になるスクロール操作装
置を示す図である。
【図16】本発明の第8実施例になるスクロール操作装
置を示す図である。
【図17】本発明の第9実施例になるスクロール操作装
置を示す図である。
【図18】本発明の第10実施例になるスクロール操作
装置を示す図である。
【図19】図18(B)に示すスクロール操作装置を操
作したときの状態を示す図である。
【符号の説明】
30,30A〜30H、30J スクロール操作装置 31 マウス 33,34、120,121 ホール素子 35a,35b 軸 36 操作部 37 脚部 38 永久磁石ホルダー部 39 永久磁石 45 半導体パッケージ 49 錘 50 OP−AMP 51 A/D変換器 52 マイクロコンピュータ 70 トーションコイルばね 110 ベース部材 111 球状の凹状部 112 四方の脚部 113 十字形状のスリット 140 円錐コイルばね

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面を移動させるスクロール操作装
    置において、 操作者が操作する操作部と、 操作部の操作に応じて移動する永久磁石と、 該永久磁石の移動した位置に応じて電気信号を出力する
    磁電変換素子と、 磁電変換素子よりの電気信号の出力を処理してスクロー
    ルのための信号を出力する信号処理回路と、 操作された操作部を、操作前の基準の状態に復帰させる
    復帰機構とよりなる構成のスクロール操作装置。
  2. 【請求項2】 表示画面を移動させるスクロール操作装
    置において、 操作者が操作する球状の操作部と、 該球状の操作部を直交する二つの方向に回動可能である
    ように支持する操作部支持機構と、 操作部の操作に応じて移動する永久磁石と、 該永久磁石の移動した位置に応じて電気信号を出力する
    磁電変換素子と、 磁電変換素子よりの電気信号の出力を処理してスクロー
    ルのための信号を出力する信号処理回路と、 操作された操作部を、操作前の基準の状態に復帰させる
    復帰機構とよりなる構成のスクロール操作装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のスクロー
    ル操作装置において、 上記復帰機構は、上記永久磁石自体、錘、又はばねのう
    ち何れかである構成としたことを特徴とするスクロール
    操作装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載のスクロー
    ル操作装置において、 上記信号処理回路は、操作部の操作された状態から基準
    状態への復帰動作が、上記復帰機構によるものである
    か、操作者の指先の動きによるものであるかを識別し
    て、復帰動作が上記復帰機構によるものであると判断し
    た場合には、スクロールのための信号の出力させないよ
    うにする構成としたことを特徴とするスクロール操作装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうち何れか一項記載の
    スクロール操作装置を組みこんでなる構成としたマウ
    ス。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8115588B2 (en) 2006-05-02 2012-02-14 Alps Electric Co., Ltd. Operating device and game controller

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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