JP2002182459A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2002182459A
JP2002182459A JP2000377096A JP2000377096A JP2002182459A JP 2002182459 A JP2002182459 A JP 2002182459A JP 2000377096 A JP2000377096 A JP 2000377096A JP 2000377096 A JP2000377096 A JP 2000377096A JP 2002182459 A JP2002182459 A JP 2002182459A
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developing
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JP2000377096A
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English (en)
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Takushi Matsumoto
卓士 松本
Satoru Hirosaki
悟 広崎
Nobumasa Furuya
信正 古谷
Hiroo Soga
洋雄 曽我
Makoto Kanai
真 金井
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジング10内に現像ロール20、オーガ
ー30、31及びパドルホイール40が設けられた現像
装置において、その装置全体の小型扁平化がなされた場
合であっても、現像ロール20上の二成分現像剤Gの交
換が確実かつ良好に行われ、もってトナー濃度の低下に
伴う画像濃度の低下を防止することができるようにす
る。 【解決手段】 パドルホイール40の羽根部42を、そ
の搬送体の回転中心線Oを通る平面Mに対してその回転
方向Kの下流側又は上流側に平行移動させた状態で形成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録等の画像形成方式を利用したプリンタ、複写機、ファ
クシミリ、複合機等に代表される画像形成装置に使用さ
れ、その画像形成装置における感光体等の像担持体上に
形成される静電潜像を二成分現像剤により現像する現像
装置に係り、特に、小型扁平化に適した現像装置の改善
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の現像装置としては、図20aに
例示するように、基本的に、静電潜像が形成される像担
持体と対向する開口部101と二成分現像剤Gが収容さ
れる現像剤収容部102とが形成されたハウジング10
0内に、二成分現像剤Gを担持して静電潜像が形成され
る感光体等の像担持体110と対抗する現像領域Eまで
少なくとも搬送するロール形態等からなる現像剤担持体
120や、現像収容部102内の二成分現像剤Gを攪拌
するオーガー等の現像剤攪拌部材130や、その攪拌さ
れた二成分現像剤Gを現像剤担持体130側に少なくと
も搬送する複数の羽根部145が形成された羽根車状の
現像剤搬送体140や、現像剤担持体120上に担持さ
れた現像剤Gの層厚を所定の厚さに規制する現像剤層規
制部材150等を配設した構成のものがある。
【0003】このような現像装置では、二成分現像剤G
として非磁性トナーと磁性キャリアからなる二成分現像
剤を使用した場合、その現像剤担持体120として、回
転する中空円筒状のスリーブと、そのスリーブの内部に
磁極の異なる複数の永久磁石を適宜固定配置した磁石体
とからなる現像ロールを使用し、この現像ロールのスリ
ープ表面に、現像剤搬送体140から搬送される二成分
現像剤Gを上記磁石体の吸着用磁極(域)の吸着磁力に
より吸着して担持する一方で、前記現像領域Eを通過し
た後にその磁石体の剥離用磁極(域)の反発磁力により
スリーブ表面からハウジング100内に剥離するように
なっている。また、この際、現像剤搬送体140は、現
像剤攪拌部材130で攪拌された二成分現像剤Gを現像
剤担持体120側に供給するように搬送するとともに、
現像領域Eを通過した後の現像剤担持体120から剥離
された二成分現像剤Gを現像剤攪拌部材130側にむけ
て搬送するように機能する(図中の点線矢印で示す状態
を参照)。このようにして現像剤担持体120には、原
則として、現像剤攪拌部材130で攪拌されて現像剤搬
送体140により搬送される二成分現像剤Gが現像領域
通過後のものと十分に交換されて担持されるようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
現像装置においては、その装置全体(ハウジング10
0)の小型化に伴い現像剤担持体120である現像ロー
ルが小径化されると、前記磁石体に配設する永久磁石そ
のものやその磁石どうしの間隔も小さなものとなって二
成分現像剤に対する吸着磁力や反発磁力が総体的に低下
するため、現像剤Gの吸着及び剥離が十分に行われなく
なり、これにより、一度、現像領域Eに供給された二成
分現像剤Gがハウジング100内で現像剤担持体120
から剥離されることなく吸着されたままの状態で連れま
わる現象が発生するようになる。この結果、現像剤担持
体120上の二成分現像剤Gが新たなものに交換されな
くなって、その二成分現像剤Gにおけるトナーの含有量
(トナー濃度)が低下してしまうため、かかるトナー濃
度の低下に伴う画像濃度の低下を引き起こすという問題
があった。
【0005】また、近年における画像形成装置に対する
一層の小型化要請に伴い現像装置の更なる小型化が要求
されるようになり、その現像装置の小型化を現像装置全
体(ハウジング100)の扁平化や現像剤担持体120
である現像ロールの更なる小径化により実現しようとす
る場合には、特に、現像剤担持体120における前記磁
石体の吸着用磁極と剥離用磁極とが非常に接近し合うこ
とになるため、現像領域通過後に剥離用磁極により現像
剤担持体120から剥離された現像剤Gが再び現像剤担
持体120に吸着されやすくなって、現像剤搬送体14
0から供給される攪拌された現像剤Gとの交換が十分に
行われなくなり、この結果、前記したようなトナー濃度
の低下に伴う画像濃度の低下がより一層顕著に発生する
ようになる。
【0006】このように現像装置の小型化に伴い発生す
る現像剤担持体120上の現像剤交換不良を回避するた
めには、現像領域Eを通過した後に現像剤担持体120
からハウジング100内に剥離された現像剤Gを現像剤
搬送体140によって直ちに現像剤攪拌部材130側
(現像剤収容部102側)に搬送することが必要である
と考えられるが、実際には、その搬送が良好に行われて
いないというのが現状である。ちなみに、その現像剤搬
送体140としては、図20bに例示するように、その
複数の羽根部145(の中心部)がその搬送体140の
回転中心線Oを通る平面(M)と一致するように起立し
た状態で形成された羽根車状のものが使用されている。
【0007】ちなみに、特開平11−219031号公
報には、現像剤担持体に対する現像剤搬送部材の相対的
な位置関係及び距離、現像剤担持体における剥離用磁極
の条件等について適正化することにより、現像処理後の
現像剤を現像剤担持体(現像スリーブ)から確実に剥離
させ、画像履歴に起因したゴースト現象の発生を低減す
るようにした現像装置が示されている。しかし、この現
像装置においても、その現像剤搬送体(パドルホイー
ル)として、前記したように羽根部がそのホイールの回
転回転中心線Oを通る平面(M)と一致するように起立
した状態で形成されたタイプのものを使用しているた
め、前述したような現像剤担持体120から剥離した現
像剤を直ちに現像剤攪拌体側に搬送する改善効果を得る
ことは期待できず、トナー濃度の低下に伴う画像濃度の
低下が発生するおそれがある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、上述したよう
なハウジング内に現像剤担持体、現像剤攪拌体及び現像
剤搬送部材が設けられた現像装置として、その装置全体
の小型扁平化がなされた場合であっても、現像剤担持体
上の二成分現像剤の交換が確実かつ良好に行われ、もっ
てトナー濃度の低下に伴う画像濃度の低下を防止するこ
とができる現像装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し得る本
発明(第1発明)の現像装置は、静電潜像が形成される
像担持体と対向する開口部と二成分現像剤が収容される
現像剤収容部とが形成されたハウジングと、このハウジ
ングの前記開口部付近に回転可能に配設され、二成分現
像剤を担持して前記像担持体と対向する現像領域まで搬
送するとともにその現像領域を通過した後にハウジング
内で剥離する現像剤担持体と、前記ハウジングの前記現
像剤収容部内に配設され、その収容部内に収容されてい
る二成分現像剤を攪拌する現像剤攪拌部材と、この現像
剤攪拌部材と前記現像剤担持体との間に回転可能に配設
され、その現像剤攪拌部材で攪拌された現像剤を現像剤
担持体側に搬送するとともにその現像剤担持体から剥離
された現像剤を現像剤攪拌部材側に搬送する複数の羽根
部が形成された羽根車状の現像剤搬送体とを有する現像
装置を前提とし、前記現像剤搬送体の羽根部を、その搬
送体の回転中心線を通る平面に対してその回転方向の下
流側又は上流側に平行移動させた状態で形成したことを
特徴とするものである。
【0010】ここで、上記したような前提となる現像装
置における上記ハウジングは、特に現像装置の小型化を
実現する観点から、その全体が扁平した形態(ほぼ板状
の構造)のものとすることが好ましい。この場合のハウ
ジングは、その厚さ(高さ)が30mm以下になるよう
な薄く扁平した形態とすることが好ましい。また、上記
現像剤担持体は、二成分現像剤を現像領域まで担持して
搬送し、その現像領域を通過した後に剥離することがで
きる機能を有するものであれば、その形態等については
特に限定されるものではなく、例えば、二成分現像剤と
して非磁性トナー及び磁性キャリアからなる二成分現像
剤を使用する場合には、回転する非磁性の円筒回転体
(現像スリーブ)とその円筒回転体の内部空間に固定配
置する複数の磁極を配した磁石体とからなるロール形態
のもの(現像ロール)が使用できる。この現像剤担持体
は、特に現像装置の小型化を実現する観点から、その回
転する部分の外径15mm以下になるようなものを使用
することが好ましい。さらに、上記現像剤攪拌部材は、
二成分現像剤を攪拌する機能を有するものであれば、そ
の形態や数量等については特に限定されるものではな
く、例えば、現像剤を攪拌搬送する羽根部が回転軸にそ
って螺旋状に巻かれるように形成された形態のもの(オ
ーガー)などが使用される。そして、この前提となる現
像装置の現像方式としては、磁気ブラシ現像方式などが
採用される。
【0011】また、この第1発明の現像装置における上
記現像剤搬送体は、複数の羽根部(の中心部)がその搬
送体の回転中心線を通る平面に対してその回転方向の下
流側又は上流側のいずれか一方に平行移動された状態で
形成されるものであるが、この際の平行移動させてずら
す量(オフセット量)が、下流側にオフセットさせる場
合には1mm以上となり、上流側にオフセットさせる場
合には1.5mm以上となるように設定することが好ま
しい。なお、複数の羽根部は、搬送体の回転軸部の軸線
に沿って等間隔で平行する状態で形成されていることが
好ましく、また羽根部の数量については3〜5のいずれ
かが好ましいが、必ずしもこれに限定されない。
【0012】この第1発明の現像装置によれば、その装
置全体の小型扁平化をした場合であっても、現像剤攪拌
部材により攪拌された二成分現像剤が現像剤搬送体の複
数の羽根部によって現像剤担持体に良好に搬送されるこ
とに加えて、現像領域を通過した後に現像剤担持体から
ハウジング内に剥離された二成分現像剤が現像剤搬送体
の複数の羽根部によって、現像剤担持体側に再び搬送さ
れることが少なくなり、現像剤攪拌部材側に確実に搬送
される。これにより、現像領域を通過した後の現像剤担
持体上における二成分現像剤が確実かつ良好に交換され
るようになる。
【0013】また、上記課題を解決し得る本発明(第2
発明)の現像装置は、上記第1発明で前提とした現像装
置において、前記現像剤搬送体の羽根部を、その搬送体
の回転中心線を通る平面に対してその回転方向の下流側
の羽根面が当該平面と平行な面となるように形成すると
ともに、その回転方向の上流側の羽根面が羽根部先端部
にむかうに連れて当該平面に近づくような状態で傾斜す
る傾斜面となるように形成したことを特徴とするもので
ある。
【0014】ここで、この第2発明の現像装置における
上記現像剤搬送体は、複数の羽根部における回転方向の
下流側の各羽根面(前面)が搬送体の回転中心線を通る
平面と平行な面となるように形成されるものであり、こ
の場合、その前面については当該平面と一致するように
形成してもよいが、特にこれに限定されない。一方、複
数の羽根部における回転方向の上流側の各羽根面(裏
面)が羽根部先端部にむかうに連れて当該平面に近づく
ような状態で傾斜する傾斜面となるように形成されるも
のであり、この場合、その傾斜面となる裏面は当該平面
となす角度(傾斜角)が10〜30°程度になるように
設定することが好ましい。
【0015】この第2発明の現像装置によれば、その装
置全体の小型扁平化をした場合であっても、現像剤攪拌
部材により攪拌された二成分現像剤が現像剤搬送体の複
数の羽根部によって現像剤担持体に良好に搬送されるこ
とに加えて、現像領域を通過した後に現像剤担持体から
ハウジング内に剥離された二成分現像剤が現像剤搬送体
の複数の羽根部によって、現像剤担持体側に再び搬送さ
れることが少なくなり、現像剤攪拌部材側に確実に搬送
される。これにより、現像領域を通過した後の現像剤担
持体上における二成分現像剤が確実かつ良好に交換され
るようになる。
【0016】さらに、上記課題を解決し得る本発明(第
3発明)の現像装置は、上記第1発明で前提とした現像
装置において、第1発明の特徴的な構成部分と第2発明
の特徴的な構成部分とを組み合わせたことを特徴とする
ものである。すなわち、上記第1発明で前提とした現像
装置において、前記現像剤搬送体の羽根部を、その搬送
体の回転中心線を通る平面に対してその回転方向の下流
側又は上流側に平行移動させた状態で形成し、かつ、そ
の搬送体の回転中心線を通る平面に対してその回転方向
の下流側の羽根面が当該平面と平行な面となるように形
成するとともに、その回転方向の上流側の羽根面が羽根
部先端部にむかうに連れて当該平面に近づくような状態
で傾斜する傾斜面となるように形成したことを特徴とす
るものである。
【0017】このような第1乃至第3の各現像装置はい
ずれも、二成分現像装置を使用する各種の画像形成装置
に使用可能であるが、特に、現像装置として小型扁平化
が要求される画像形成装置に使用すると有効である。
【0018】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、本発明
の実施の形態1に係る現像装置を示すものである。
【0019】この現像装置1は、小型化の要請により、
その全体形状を扁平形状とした薄型の二成分現像装置で
あり、基本的にハウジング10と、現像ロール20と、
ロール状の層規制部材25と、2本のオーガー30、3
5と、羽根車状のパドルホイール40とでその主要部が
構成されている。図中の符号2は、静電潜像が形成され
る像担持体としての感光ドラム、Gは二成分現像剤であ
る。また、図中の矢印は回転する部材の回転方向を示
す。
【0020】ハウジング10は、その全体が板状に扁平
した細長い箱形状からなるものであって、そのうち感光
ドラム2と対向する端部部位に現像ロール20が一部露
出するように配設される開口部12が形成されるととも
に、その開口部12とは反対側の端部にかけての部位に
二成分現像剤Gを収容する現像剤収容部13が形成され
た構造になっている。上記現像剤収容部13は、両端部
で連通しかつ中央部で仕切り壁13aにて仕切られた平
行する2列の現像剤循環搬送路が形成されたものであ
る。このハウジング10としては、その厚さ(高さ)が
30mm程度のものを使用している。
【0021】現像ロール20は、ハウジング10の開口
部12付近に回転駆動可能に配設される中空円筒形状か
らなる非磁性のスリーブ21と、このスリーブ21の中
空内に複数の磁極を所定の角度に配置したマグネットロ
ール22が固定した状態で配設されたものである。この
現像ロール20としては、その外径(スリープ21の外
径)が12mmφ程度の小径のものを使用している。ま
た、マグネットロール22は、図示していないが、パド
ルホイール40と対向する上部側付近から開口部12側
の領域を経由してパドルホイール40に達する手前側付
近に至る間には現像剤吸着用磁極が配設され、そのパド
ルホイール40と対向する下部側付近には現像剤剥離用
磁極が配設された構成になっている。ロール状の層規制
部材25は、非磁性のロールからなるものであり、現像
ロール20(スリーブ21)の表面に対して、その表面
に担持される二成分現像剤Gの層厚を所定の厚さに規制
するための間隙を保持して対向配設されている。
【0022】オーガー30、35は、回転軸部30a,
35aに二成分現像剤Gを攪拌搬送するための羽根部3
0b,35bを螺旋状に所定のピッチで巻きつけた状態
に形成した回転部材であり、ハウジング10の現像剤収
容部13における前記した2列の現像剤循環搬送路内で
それぞれ回転駆動するように配設されている。このオー
ガー30、35としては、その外径が13mm程度のも
のを使用している。
【0023】パドルホイール40は、図1や図2に示す
ように、回転軸部41に4枚の羽根部42を形成したも
のであり、現像ロール20とオーガー30の間であって
かつ現像ロール20のマグネットロール22における前
記した吸着用磁極と剥離用磁極の間となる部位に最近接
して対向する状態で回転駆動するようにハウジング10
に配設されている。このパドルホイール40は、その4
枚の羽根部42を回転軸部41の回転中心線(軸線)O
を通る平面(M)に対してその回転方向(K)の下流側
に平行移動させた状態(オフセットさせた状態)で形成
したものである。図2中の符号Wは、羽根部42(の中
心部。即ち図中の点線が引かれている部分である。以下
も同様である)の上記平面(M)に対するオフセット量
を示す。この実施の形態では、その羽根部42のオフセ
ット量Wについては、1.0〜2.0mmの範囲内で適
宜設定している。また、その羽根部42の高さHについ
ては、パドルホイール40の回転軌跡の最外周(図2中
の2点鎖線)を超えない範囲内で最大限に設定し得るも
のであり、例えば、1.0〜2.5mm程度に設定され
る。
【0024】そして、この現像装置1は、その小型化実
現のため、ハウジング10が扁平した板状の形態からな
るものであるため、図1や図3に示すように、現像ロー
ル20、パドルホイール40及びオーガー30、35が
高低差が少なく水平方向にほぼ直線状に並んで配設され
たものとなる。また、現像ロール20、パドルホイール
40及びオーガー30、35は、図示していないが、回
転駆動源(電動モータ及び回転伝達機構)からの回転動
力が現像ロール20の回転軸端部に取り付けられた駆動
伝達ギアに伝えられ、その駆動伝達ギアで受けた回転動
力が現像ロール20、パドルホイール40及びオーガー
30、35の各回転軸の端部に取り付けられかつ互いに
噛み合う回転伝達ギア列を介して伝達される機構になっ
ている。これにより、現像ロール20の回転に伴って、
パドルホイール40及びオーガー30、35も同時に所
定の回転方向にかつ所定の回転速度で回転するを互いに
適宜かみ合わせたギア列によって所定の方向にかつ所定
の回転速度で回転するようになっている。
【0025】また、この現像装置1は、その全体(ハウ
ジング10)が水平状態に維持された姿勢であって、し
かも、その現像ロール20が各感光ドラム2と所定の間
隙をあけて対向する状態となるように配設されて使用さ
れる。また、現像ロール20(スリーブ21)には、図
示されていない電源装置から直流電流に交流電流を重畳
させた現像バイアス電圧が印加されるように構成されて
いる。さらに、現像剤収容部13には、予め、非磁性ト
ナー及び磁性キャリアからなる二成分現像剤Gが所定量
収容されており、また、その現像動作によってトナーが
消費されて少なくなる時期を検知して少なくともトナー
が図示されていない現像剤補給装置から適宜補給される
ようになっている。なお、この現像装置1を使用する対
象となる感光ドラム2には、公知の電子写真方式や静電
記録方式等により画像情報に応じた静電潜像が形成され
る。
【0026】以下、この現像装置1の動作について説明
する。
【0027】初めに、この現像装置1においては、図1
や図3に示すように、現像ロール20、パドルホイール
40及びオーガー30、35が回転し始めるとともに、
現像ロール20に現像バイアス電圧が印加される。これ
により、まず、ハウジング10の現像剤収容部13に収
容されている二成分現像剤Gが回転するオーガー30、
35によって攪拌されながら現像剤収容部13を循環搬
送される。この際、二成分現像剤Gにおけるトナーがキ
ャリアと十分に攪拌されて摩擦帯電される。また、オー
ガー30によって攪拌されながら搬送される二成分現像
剤Gの一部は、パドルホイール40側に搬送供給され
る。
【0028】続いて、そのパドルホイール40側に搬送
された二成分現像剤Gは、矢印K方向に回転するパドル
ホイール40の羽根部42の搬送力により、図3中の点
線矢印Qで示すように現像ロール20側に搬送される。
このようにして現像ロール20に供給された二成分現像
剤Gは、現像ロール20のマグネットロール22におけ
る吸着用磁極の磁力により矢印方向に回転するスリープ
21の表面に穂立ち状の磁気ブラシを形成するように担
持された後、そのスリーブ21の回転に伴って搬送され
る途中でロール状層厚規制部材25を通過する際にほぼ
一定の層厚にされてから感光ドラム2と対向する現像領
域Eに搬送される。そして、この現像ロール20によっ
て現像領域Eに搬送された二成分現像剤Gは、その磁気
ブラシの先端部を感光ドラム11の表面に接触させた状
態で通過するが、その通過時に、現像ロール20に印加
される現像バイアス電圧により現像ロール20と感光ド
ラム2の間に形成される現像電界により、そのトナーの
みが感光ドラム2上の静電潜像に静電的に付着する。こ
れにより、現像装置1による静電潜像の現像が実行され
る。
【0029】続いて、この現像領域Eを通過した後の現
像ロール20上の二成分現像剤Gは、パドルホイール4
0に至る手前側のハウジング10内において、現像ロー
ル20のマグネットロール22における前記した剥離用
磁極の反発磁力により剥離される。この剥離された二成
分現像剤Gは、矢印K方向に回転するパドルホイール4
0の羽根部42の搬送力によって図3中の点線矢印Jで
示すようにオーガー30側にむけて搬送され、これによ
りハウジング10の現像剤収容部13内で再び攪拌され
る。一方、二成分現像剤が剥離された後の現像ロール2
0には、前述したようにパドルホイール40によって、
現像剤収容部13で攪拌された二成分現像剤Gが改めて
搬送供給される。
【0030】このようにして現像装置1では、オーガー
30、35で攪拌されてパドルホイール40により搬送
される二成分現像剤Gが現像領域Eを通過した後のもの
と交換されて現像ロール20に改めて担持される。そし
て、特にこの現像装置1にあっては、パドルホイール4
0が上記したように回転方向Kの下流側にずらした状態
で形成した4枚の羽根部82を有するものであるため、
オーガー30、35で十分に攪拌された二成分現像剤G
がその複数の羽根部42によって現像ロール20に良好
に搬送されることは勿論のこと、現像領域Eを通過した
後に現像ロール20からハウジング10内で剥離された
二成分現像剤Gがその複数の羽根部42によって、現像
ロール20に再び搬送されることがなく、オーガー30
側に確実に搬送される。これにより、現像領域Eを通過
した後の現像ロール20上における二成分現像剤Gが攪
拌された新たな二成分現像剤Gと確実かつ良好に交換さ
れるようになる。この結果、この現像装置1によれば、
前述したように小型扁平化されたものであるにもかかわ
らず、現像ロール20上の二成分現像剤の交換が良好に
なされることによってトナー濃度も十分に確保された二
成分現像剤Gによる現像が行われることになるため、ト
ナー濃度の低下に伴う画像濃度の低下が発生することを
防止できる。
【0031】特に、この実施の形態におけるパドルホイ
ール40は、その羽根部42を回転方向Kの下流側にず
らした状態で形成したことにより、図4aに示すよう
に、その回転方向Kの下流側となる羽根面(前面、又は
搬送面)42aが比較的広い面となるとともに、その羽
根面42aがその回転移動する際に回転中心(O)から
より外側(離れた位置)に軌跡を描くことになる。従っ
て、現像ロールか20ら剥離されてハウジング10内で
滞留する二成分現像剤G1に対して作用する領域が広く
なり、かかる現像剤G1を効率良くオーガー30側に搬
送することができる。しかも、その羽根部42は、同図
bに示すように、現像ロールから剥離された二成分現像
剤G1をオーガー30側に搬送した後に、その回転方向
Kの下流側となる羽根面42aの一部に当該現像剤G1
の一部G2が乗った状態にあっても、その羽根面42a
が傾斜面となった状態で回転移動していくため、かかる
一部の現像剤G2が滑り落ちやすくなる。このため、そ
の剥離した現像剤G1を当該羽根面42aに載せたま
ま、現像ロール側に再び搬送供給してしまうという現象
が発生しにくい効果が得られる(同図c)。
【0032】図5は、上記パドルホイール40の他の構
成例を示すものである。この図示するパドルホイール4
0は、4枚の羽根部43を回転軸部41の回転中心線O
を通る平面(M)に対してその回転方向(K)の上流側
に平行移動させた状態で形成した以外は前記した羽根部
42を有するパドルホイールと同じ構成のものである。
この羽根部43のオフセット量Wについては、1.5〜
2.0mmの範囲内で適宜設定するとよい。
【0033】そして、このような羽根部43を形成した
パドルホイール40を適用した現像装置1にあっても、
オーガー30、35で十分に攪拌された二成分現像剤G
をその複数の羽根部43によって現像ロール20に良好
に搬送することができることは勿論のこと、現像領域E
を通過した後に現像ロール20からハウジング10内に
剥離された二成分現像剤Gをその複数の羽根部43によ
って、現像ロール20に再び搬送してしまうことが殆ど
なく、オーガー30側に確実に搬送することができる。
これにより、現像領域を通過した後の現像ロール20上
における二成分現像剤が確実かつ良好に交換されるよう
になる。従って、この現像装置1によっても、小型扁平
化されたものであるにもかかわらず、現像ロール20上
の二成分現像剤の交換が良好になされることによってト
ナー濃度も十分に確保された二成分現像剤Gによる現像
が行われることになるため、トナー濃度の低下に伴う画
像濃度の低下が発生することを防止できる。
【0034】また、この羽根部43を有するパドルホイ
ール40は、その羽根部43を回転方向Kの下流側にず
らした状態で形成したことにより、図6aに示すよう
に、その回転方向Kの下流側となる羽根面(前面)43
aが比較的狭い面となるが、その上流側となる羽根面
(裏面)43bが比較的広い面となるため、オーガー3
0から搬送される攪拌された現像剤を現像ロール側に搬
送する性能が良くなる。また、羽根部43は、同図bに
示すように、剥離した二成分現像剤G1をオーガー30
側に搬送した後に、その回転方向Kの下流側となる羽根
面43aの一部に当該現像剤G1の一部G2が乗った状
態にあっても、その狭い羽根面43aが傾斜面となった
状態で回転移動していくため、かかる一部の現像剤G2
が狭い面に相応して滑り落ちやすくなる。なお、この場
合には、その狭い羽根面43aの付け根部分に少し剥離
した現像剤G1の一部(G3)を溜めた状態で回転し、
その現像剤G3を現像ロール側に再搬送してしまう可能
性も若干ある。
【0035】図7は、4枚の羽根部42を回転方向Kの
下流側にずらした状態で形成するパドルホイール40の
他の構成例を示すものである。同図aに示すパドルホイ
ール40は、その羽根部42のオフセット量Wを小さく
する一方で、その高さHを高めにしたものである。同図
bに示すパドルホイール40は、その羽根部42のオフ
セット量Wを大きく一方で、その高さHを低めにしたも
のである。
【0036】図8は、4枚の羽根部43を回転方向Kの
上流側にずらした状態で形成するパドルホイール40の
他の構成例を示すものである。同図aに示すパドルホイ
ール40は、その羽根部43のオフセット量Wを小さく
する一方で、その高さHを高めにしたものである。同図
bに示すパドルホイール40は、その羽根部43のオフ
セット量Wを大きくする一方で、その高さHを低めにし
たものである。
【0037】図9は、このようなパドルホイール40を
適用した現像装置1を、感光ドラム2を備えた電子写真
方式の画像形成装置に装着して、ベタ画像のプリント
(画像形成)を5枚連続して行ったときの現像濃度につ
いて調べた試験結果を示すものである。
【0038】この試験では、本実施例のパドルホイール
40として、図2に図示したようなオフセット量Wが
1.5mmの羽根部42を形成したものと、図5に例示
したようなオフセット量Wが−2.1mm(回転方向上
流側に2.1mmオフセットさせた意)の羽根部43を
形成したもの使用した。また、比較例のパドルホイール
として、従来例として挙げた図20aに例示したような
オフセット量が0mmの羽根部を形成したものを使用し
た現像装置を用意して同じ試験を行った。上記3種のパ
ドルホイールにおける羽根部はいずれも、その高さHが
1.75mm、その厚さが1.0mmのものである。ま
た、パドルホイール40はいずれも184rpmとなる
回転速度で回転させた。二成分現像剤Gとしては、平均
粒径が8μm程度のブラック色の球形トナーと、平均粒
径が45μm程度のキャリアとからなるものを使用し
た。そして、現像濃度については、記録用紙Pに形成さ
れた画像の濃度を反射型分光測色濃度計により測定し
た。
【0039】図9に示す結果から明らかなように、従来
例のような羽根部がオフセットされていないパドルホイ
ールを適用した現像装置では、プリント枚数が増えるに
つれて現像濃度の低下が発生したが、本実施例のような
羽根部が回転方向の下流側又は上流側にオフセットされ
たパドルホイールを適用した現像装置では、プリント枚
数の増加に伴う現像濃度の低下が殆ど発生しなかった。
特に、羽根部を回転方向に下流側にオフセットしたパド
ルホイールを適用した現像装置による改善効果が大きく
なる。
【0040】図10は、パドルホイール40の羽根部の
オフセット量を変更したときの現像濃度の低下量につい
て調べた試験結果を示すものである。
【0041】この試験では、その羽根部のオフセット量
Wを0.7mm、1.5mm、−1.0mm、−1.5
mm、−2.1mmとした各パドルホイールを適用した
現像装置を用いて、前記した試験の場合と同様にベタ画
像のプリント(画像形成)を5枚連続して行った後の各
現像濃度について調べた。また、比較のために、従来の
パドルホイール(図20bに例示したもの。オフセット
量W=0mm)を適用した現像装置についても同様の試
験を行った。このときの各結果については、図中に示す
ような基準で評価した。すなわち、その濃度低下量が
0.05以下であるときは濃度低下が殆どなく良好
(◎)、それが0.05を超えてかつ0.15以下であ
るときは僅かな濃度低下があるが許容範囲内である
(○)、それが0.15を超えてかつ0.25以下であ
るときは濃度低下が少し大きくなり許容範囲外(△)、
それが0.25を超えたときは濃度低下が大きい(×)
とした。
【0042】この図10に示す結果から明らかなよう
に、羽根部を回転方向上流側にオフセットした状態で形
成したパドルホイールでは、そのオフセット量を大きく
するにつれてほぼ比例するように濃度低下の改善効果が
得られる。これに対し、羽根部を回転方向上流側にオフ
セットした状態で形成したパドルホイールでは、そのオ
フセット量が小さいときには濃度低下の改善効果が得ら
れないが、そのオフセット量をある一定以上大きくする
と濃度低下の改善効果が急激に得られるようになる。
【0043】[実施の形態2]図11は、本発明の実施
の形態2に係る現像装置を示すものである。この現像装
置1は、羽根部の形態が異なるパドルホイール45を使
用した以外は実施の形態1に係る現像装置と同じ構成か
らなるものである。
【0044】すなわち、この現像装置1におけるパドル
ホイール45は、図11及び図12に示すように、4枚
の羽根部46を、その回転軸部41の回転中心線Oを通
る平面(M)に対してその回転方向(K)の下流側の羽
根面(前面)46aが当該平面Mと平行な面となるよう
に形成するとともに、その回転方向Kの上流側の羽根面
(裏面)46bが羽根部先端部46cにむかうに連れて
当該平面Mに近づくような状態で傾斜する傾斜面となる
ように形成したものである。図中の符号θは、その裏面
46bの当該平面Mとなす傾斜角である。この実施の形
態では、その裏面46bの傾斜角θについて10〜30
°の範囲内で適宜設定している。また、その前面46a
は、当該平面Mと一致した面にしている。
【0045】そして、この現像装置1は、実施の形態1
に係る現像装置と基本的に同様の動作をするものであ
る。また、この現像装置1にあっては、特にパドルホイ
ール45が上記したような前面46a及び裏面46bの
形成からなる4枚の羽根部46を有するものであるた
め、オーガー30、35で十分に攪拌された二成分現像
剤Gがその複数の羽根部46によって現像ロール20に
良好に搬送されることは勿論のこと、感光ドラム2と対
向する現像領域Eを通過した後に現像ロール20からハ
ウジング10内で剥離された二成分現像剤Gがその複数
の羽根部46によって、現像ロール20に再び搬送され
ることがなく、オーガー30側に確実に搬送される。こ
れにより、現像領域Eを通過した後の現像ロール20上
における二成分現像剤Gが攪拌された新たな二成分現像
剤Gと確実かつ良好に交換されるようになる。この結
果、この現像装置1によっても、前述したように小型扁
平化されたものであるにもかかわらず、トナー濃度の低
下に伴う画像濃度の低下が発生することを防止できる。
【0046】特に、この実施の形態におけるパドルホイ
ール45は、図13に示すように、その回転方向Kの下
流側となる羽根面(前面)46aが比較的狭い面となる
が、その下流側の羽根部の裏面46bが傾斜面であるた
め、現像剤の搬送する空間が広くなり、現像ロールから
剥離された二成分現像剤G1をオーガー30側に搬送す
る性能が良くなる。また、羽根部46は、その前面46
aが狭い面であるため、その面に剥離した二成分現像剤
G1の一部G2が載っても、その現像剤G2が狭い面に
相応して滑り落ちやすくなる。なお、この場合には、そ
の狭い羽根面46aの付け根部分に少し剥離した現像剤
G1の一部(G2)を溜めた状態で回転し、その現像剤
G2を現像ロール側に再搬送してしまう可能性も少しあ
る。
【0047】図14及び図15は、上記パドルホイール
45の他の構成例を示すものである。図14に示すパド
ルホイール45は、回転軸部41を小径にするととも
に、4枚の羽根部46における傾斜面である裏面46b
の傾斜角θ1を小さくした以外は前記したパドルホイー
ルと同じ構成のものである。この羽根部46の裏面46
bの傾斜角θ1については、15°以下の角度とした。
また、図15に示すパドルホイール45は、4枚の羽根
部46の前面46aを回転中心線Oを通る平面Mに対し
て平行移動した状態で形成した以外は前記したパドルホ
イールと同じ構成のものである。図15中の符号W1
は、その前面46aの平面Mに対するオフセット量であ
る。
【0048】また、図16及び図17は、上記パドルホ
イール45の他の更なる構成例を示すものである。図1
6a,bに示す両パドルホイール45はいずれも、図1
2で示したパドルホイールの変形例であり、そのうち図
16aに示すパドルホイール45は羽根部46を3枚と
したものであり、同図bに示すパドルホイール45は羽
根部46を5枚としたものである。また、図17a,b
に示す両両パドルホイール45はいずれも、図14で示
したパドルホイールの変形例であり、そのうち図17a
に示すパドルホイール45は羽根部46を3枚としたも
のであり、同図bに示すパドルホイール45は羽根部4
6を5枚としたものである。そして、この図16及び図
17で示すパドルホール45はいずれも、その回転軸部
41の回転中心線Oを通る平面(M)に対してその回転
方向(K)の下流側の羽根面(前面)46aが当該平面
Mと平行な面で一致した面となるように形成したもの
(別な言い方をすれば、その各羽根部46の中心部が当
該平面Mに対して回転方向Kの上流側にオフセットして
いるもの)を例示しているが、この羽根面46aについ
ては図12〜15に図示するように当該平面(M)から
回転方向下流側にずれた平行な面としたもの(別な言い
方をすれば、各羽根部46の中心部がオフセットしてい
ないもの)とした方が好ましい。
【0049】図18は、このようなパドルホイール45
を適用した現像装置1を、感光ドラム2を備えた電子写
真方式の画像形成装置に装着して、記録用紙の送り方向
に伸びる帯状のベタ画像を20枚連続してプリントした
後に、記録用紙のほぼ全面に相当するベタ画像を6枚連
続してプリントしたときの前記帯状画像に相応するベタ
画象部分(履歴部分、いわゆるゴースト現象となる部
分)とその部分以外のベタ画像部分(履歴のない部分)
との濃度差について調べた試験結果を示すものである。
【0050】この試験では、本実施例のパドルホイール
45として、図14に図示したような裏面46bの傾斜
角θが15°の羽根部46を形成したものと、図15に
例示したような裏面46bの傾斜角θが20°の羽根部
46を形成したもの使用した。また、比較例のパドルホ
イールとして、従来例として挙げた図20aに例示した
ような裏面の傾斜角が0°の羽根部を形成したものを使
用した現像装置を用意して同じ試験を行った。上記3種
のパドルホイールにおける羽根部は、その高さHが1.
75mm(図14)、1.47mm(図15)、1.7
5mm(図20a)のものである。また、そのパドルホ
イールはいずれも184rpmとなる回転速度で回転さ
せた。これ以外の試験に関する条件については、実施の
形態1における試験と同じ条件とした。
【0051】図18に示す結果から明らかなように、従
来例のような羽根部の裏面が少なくとも傾斜していない
面(回転中心線を通る平面と平行な面)であるパドルホ
イールを適用した現像装置では、その濃度差が特に1枚
目のプリント時は大きかった(換言すればゴースト現象
が発生した)が、本実施例のような羽根部の裏面が少な
くとも傾斜したパドルホイールを適用した現像装置で
は、1枚目のプリント時においてもその濃度差は小さい
ものであった。この効果は、特に、羽根部の裏面の傾斜
角θを比較的小さくしたパドルホイールを適用した現像
装置の方がその傾斜角を大きくしたものに比べて良好に
得られる。このように本実施例では濃度差が小さい結果
となることから、現像ロール上の二成分現像剤の交換が
良好に行われていることが認められる。
【0052】図19は、前記試験において、羽根部の前
面46aをオフセットさせて形成したパドルホイール4
5(裏面46bの傾斜角θ=20°)を用いたときの濃
度差について同様に調べた試験結果を示すものである。
この試験では、その羽根部の前面46aのオフセット量
W1を+1.0mm,−1.0mmとした各パドルホイ
ール(実施例)を適用した現像装置を用いた。
【0053】この図19に示す結果から明らかなよう
に、本実施例のパドルホイールのように羽根部の裏面4
6bを傾斜面とすることに加えて、その前面46aをオ
フセットした状態で形成したことにより、前記試験での
パドルホイールを備えた現像装置に比べても、1枚目及
び2枚目の濃度差を大幅に低減することができた。この
ため、本実施例では濃度差がより一層小さい結果となる
ことから、現像ロール上の二成分現像剤の交換がより良
好に行われていることが認められる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
によれば、羽根車状の現像剤搬送体の羽根部を特定の形
態で形成したことにより、その現像装置全体の小型扁平
化がなされた場合であっても、現像剤担持体上の二成分
現像剤の交換が確実かつ良好に行われるようになり、こ
の結果、トナー濃度の低下に伴う画像濃度の低下を簡便
かつ確実に防止することができる。したがって、現像装
置の小型扁平化が可能となり、ひいては、本発明の現像
装置を使用する画像形成装置の小型化にも有利となる。
しかも、かかる画像形成装置では、濃度低下のない(例
えばゴーストの発生のない)良好な現像ひいては画像形
成を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る現像装置を示す要部断面
図。
【図2】 図1の現像装置におけるパドルホイール(羽
根部を回転方向下流側にオフセットして形成したもの)
を示す概要図。
【図3】 図1の現像装置の動作状態を示す要部説明
図。
【図4】 図2のパドルホイールの動作状態を示す説明
図。
【図5】 図1の現像装置に適用するパドルホイールの
他の構成例(羽根部を回転方向上流側にオフセットして
形成したもの)を示す概要図。
【図6】 図5のパドルホイールの動作状態を示す説明
図。
【図7】 図2のパドルホイールの他の構成例(羽根部
のオフセット量等を変更したもの)を示す概要図。
【図8】 図5のパドルホイールの他の構成例(羽根部
のオフセット量等を変更したもの)を示す概要図。
【図9】 実施の形態1に係る現像装置等を用いて行っ
た現像濃度に関する試験結果を示すグラフ図。
【図10】 実施の形態1に係る現像装置を用いてパド
ルホイールの羽根部のオフセット量を変更して行った現
像濃度に関する試験結果を示すグラフ図。
【図11】 実施の形態2に係る現像装置を示す要部断
面図。
【図12】 図11の現像装置におけるパドルホイール
(少なくとも羽根部の裏面を傾斜面としたもの)を示す
概要図。
【図13】 図12のパドルホイールの動作状態を示す
説明図。
【図14】 図12のパドルホイールの他の構成例(羽
根部の裏面の傾斜角等を変更したもの)を示す概要図。
【図15】 図12のパドルホイールの他の構成例(羽
根部の前面のオフセット量等を変更したもの)を示す概
要図。
【図16】 図12のパドルホイールの他の構成例(羽
根部の枚数を変更したもの)を示す概要図。
【図17】 図14のパドルホイールの他の構成例(羽
根部の枚数を変更したもの)を示す概要図。
【図18】 実施の形態2に係る現像装置等を用いて行
った濃度差に関する試験結果を示すグラフ図。
【図19】 実施の形態2に係る現像装置等を用い、パ
ドルホイールの羽根部の裏面の傾斜角とその前面のオフ
セット量を変更して行った現像濃度に関する試験結果を
示すグラフ図。
【図20】 従来の現像装置とそのパドルホイールを示
す概念図。
【符号の説明】
1…現像装置、2…感光ドラム(像担持体)、10…ハ
ウジング、12…開口部、13…現像剤収容部、20…
現像ロール(現像剤担持体)、30,35…オーガー
(現像剤攪拌部材)、40,45…パドルホイール(現
像剤搬送体)、42,43,46…羽根部、46a…前
面(回転方向下流側の羽根面)、46b…裏面(回転方
向上流側の羽根面)、46c…羽根部先端部、G…二成
分現像剤、K…回転方向、O…回転中心線、M…回転中
心線を通る平面、W…オフセット量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古谷 信正 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号、富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 曽我 洋雄 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号、富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 金井 真 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号、富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 Fターム(参考) 2H077 AB02 AB03 AB06 AB15 AC02 AC03 AC16 AD06 BA08 EA03 FA19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像が形成される像担持体と対向す
    る開口部と二成分現像剤が収容される現像剤収容部とが
    形成されたハウジングと、このハウジングの前記開口部
    付近に回転可能に配設され、二成分現像剤を担持して前
    記像担持体と対向する現像領域まで搬送するとともにそ
    の現像領域を通過した後にハウジング内で剥離する現像
    剤担持体と、前記ハウジングの前記現像剤収容部内に配
    設され、その収容部内に収容されている二成分現像剤を
    攪拌する現像剤攪拌部材と、この現像剤攪拌部材と前記
    現像剤担持体との間に回転可能に配設され、その現像剤
    攪拌部材で攪拌された現像剤を現像剤担持体側に搬送す
    るとともにその現像剤担持体から剥離された現像剤を現
    像剤攪拌部材側に搬送する複数の羽根部が形成された羽
    根車状の現像剤搬送体とを有する現像装置において、 前記現像剤搬送体の羽根部を、その搬送体の回転中心線
    を通る平面に対してその回転方向の下流側又は上流側に
    平行移動させた状態で形成したことを特徴とする現像装
    置。
  2. 【請求項2】 静電潜像が形成される像担持体と対向す
    る開口部と二成分現像剤が収容される現像剤収容部とが
    形成されたハウジングと、このハウジングの前記開口部
    付近に回転可能に配設され、二成分現像剤を担持して前
    記像担持体と対向する現像領域まで搬送するとともにそ
    の現像領域を通過した後にハウジング内で剥離する現像
    剤担持体と、前記ハウジングの前記現像剤収容部内に配
    設され、その収容部内に収容されている二成分現像剤を
    攪拌する現像剤攪拌部材と、この現像剤攪拌部材と前記
    現像剤担持体との間に回転可能に配設され、その現像剤
    攪拌部材で攪拌された現像剤を現像剤担持体側に搬送す
    るとともにその現像剤担持体から剥離された現像剤を現
    像剤攪拌部材側に搬送する複数の羽根部が形成された羽
    根車状の現像剤搬送体とを有する現像装置において、 前記現像剤搬送体の羽根部を、その搬送体の回転中心線
    を通る平面に対してその回転方向の下流側の羽根面が当
    該平面と平行な面となるように形成するとともに、その
    回転方向の上流側の羽根面が羽根部先端部にむかうに連
    れて当該平面に近づくような状態で傾斜する傾斜面とな
    るように形成したことを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 静電潜像が形成される像担持体と対向す
    る開口部と二成分現像剤が収容される現像剤収容部とが
    形成されたハウジングと、このハウジングの前記開口部
    付近に回転可能に配設され、二成分現像剤を担持して前
    記像担持体と対向する現像領域まで搬送するとともにそ
    の現像領域を通過した後にハウジング内で剥離する現像
    剤担持体と、前記ハウジングの前記現像剤収容部内に配
    設され、その収容部内に収容されている二成分現像剤を
    攪拌する現像剤攪拌部材と、この現像剤攪拌部材と前記
    現像剤担持体との間に回転可能に配設され、その現像剤
    攪拌部材で攪拌された現像剤を現像剤担持体側に搬送す
    るとともにその現像剤担持体から剥離された現像剤を現
    像剤攪拌部材側に搬送する複数の羽根部が形成された羽
    根車状の現像剤搬送体とを有する現像装置において、 前記現像剤搬送体の羽根部を、その搬送体の回転中心線
    を通る平面に対してその回転方向の下流側又は上流側に
    平行移動させた状態で形成し、かつ、その搬送体の回転
    中心線を通る平面に対してその回転方向の下流側の羽根
    面が当該平面と平行な面となるように形成するととも
    に、その回転方向の上流側の羽根面が羽根部先端部にむ
    かうに連れて当該平面に近づくような状態で傾斜する傾
    斜面となるように形成したことを特徴とする現像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100739756B1 (ko) 2005-11-17 2007-07-13 삼성전자주식회사 비자성일성분방식 현상장치
CN101647145A (zh) * 2007-02-02 2010-02-10 法商Bic公司 氢气发生器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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