JP2002181975A - 燃料ペレットと、その製造方法と、その燃料要素および燃料集合体 - Google Patents

燃料ペレットと、その製造方法と、その燃料要素および燃料集合体

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JP2002181975A
JP2002181975A JP2000375959A JP2000375959A JP2002181975A JP 2002181975 A JP2002181975 A JP 2002181975A JP 2000375959 A JP2000375959 A JP 2000375959A JP 2000375959 A JP2000375959 A JP 2000375959A JP 2002181975 A JP2002181975 A JP 2002181975A
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nuclear
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pellets
nuclear poison
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Masaki Amaya
政樹 天谷
Mutsumi Hirai
睦 平井
Takanori Hosokawa
隆徳 細川
Yasuichi Yanai
康市 梁井
Yoshimi Ogoshi
由己 大越
Chihiro Mizutani
千尋 水谷
Atsushi Ouchi
敦 大内
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Toshiba Corp
Nippon Nuclear Fuel Development Co Ltd
Hitachi Ltd
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Toshiba Corp
Nippon Nuclear Fuel Development Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼に伴う核分裂生成ガスの放出を抑制し、燃
焼中のペレットのスエリング量を抑え、ペレットと被覆
管相互作用を抑制する。 【解決手段】核的毒物(Gd23分散相9)または核分
裂性物質と核的毒物との混合物が核分裂性物質中に分散
している焼結ペレット8において、核的毒物以外の添加
物の析出相10を含んでいる。この析出相10は焼結ペレッ
ト8内の結晶粒界に析出しており、Si,Al,SiO
2,Al23から選択された少なくとも一種からなって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Gd23等の核的
毒物を含有する燃料ペレットと、その製造方法と、その
燃料要素および燃料集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、軽水炉用燃料では中性子吸収材と
してGdが利用されており、軽水炉用核燃料の高燃焼度
化に伴ってGdの添加濃度が増加する傾向にある。通
常、燃料としてのUO2にGdを添加して焼結したUO2
燃料ペレットはUO2粉末とGd23粉末とを機械的に
混合し、これを圧粉成形したのち焼結して得られる。以
下、焼結した燃料ペレットを単にペレットと記す。
【0003】UO2とGd23との混合酸化物は、UO2
と比べ焼結性が低く、同一条件下では、そのペレットの
密度、結晶粒径は共にUO2ペレットよりも小さくなる
ことが知られている。また、Gdの添加濃度が高い場合
には、焼結中に微細な割れ(マイクロクラック)が容易
に発生することが知られている。
【0004】結晶粒径が小さいと、核分裂に伴って生成
する核分裂生成ガス(FPガス)の拡散距離が短くな
り、燃焼中のFPガス放出およびスエリング量が大きく
なる欠点がある。また、マイクロクラックが存在する
と、ペレットの実効的な熱伝導率を低下させ、ひいては
燃焼中のFPガス放出およびスエリング量を増加させ
る。
【0005】Gd23を添加したUO2ペレットの結晶
粒径を増大させ、マイクロクラックの発生を防止するた
めには、UO2とGd23との固溶状態を良くする必要
があると考えられており、従来、均一な組織を有するペ
レット、すなわちUO2とGd23との固溶状態が良い
ペレットを製造する方法が検討されてきた。
【0006】そのうちの一つとして、共沈法(溶液状態
でUとGdを混合した後、同時に沈殿させて混合粉末を
製造する方法)でUとGdの混合状態が均一な粉末を作
製し、この粉末を使用してペレットを製造する方法があ
る。この方法で製造したペレットは、UO2とGd23
の固溶状態が極めて良好であり、ペレットの組織も均一
である。
【0007】しかしながら、この方法は工程が非常に複
雑であるため製造費用が高くなる上、沈殿時に核燃料物
質で汚染された多量の放射性廃液が発生するという欠点
がある。そこで、機械的に混合されたUO2−Gd23
混合粉末を利用して固溶状態の良いペレットを得る製造
方法(例えば、特開平5−11088号公報、特開平1−193
691号公報、特開平2−242195号公報)が提唱されてい
る。
【0008】一方、UO2にGdが固溶すると、Journal
of Nuclear Materialsの第105巻(1982)の201ペー
ジ以降に報告されているように、UO2中の不純物濃度
が上昇することによって熱伝導率の低下することが知ら
れている。
【0009】この熱伝導率の低下は、燃料中心温度の増
大、その結果としてFPガス放出およびスエリング量、
ペレット被覆管相互作用(PCI)の増大を招く。この
ため、燃料集合体を構成する燃料要素のうち、Gd23
添加ペレットを装填した燃料要素が経験する最大出力
は、通常、UO2燃料よりも低めに設計されている。
【0010】そこで、Gdの固溶を故意に抑えることに
より、ペレットの熱伝導率低下を低減する方法(例えば
特開昭59−90082号公報、特開昭60−231195号公報、特
開平11−287883号公報)が提唱されている。特開昭59−
90082号公報には、ホウ化タングステンで被覆した1μ
m〜20μmのGd23粒子を添加することにより、焼結
中におけるUO2粒子とGd23粒子の接触を避けてG
dを固溶させない方法が示されている。
【0011】特開昭60−231195号公報には、1mm以上の
Gd23粒子を添加することにより、焼結中におけるU
2粒子とGd23粒子の接触面積を少なくしてGdの
固溶を抑える方法が示されている。特開平11−287883号
公報では、Gd23単体を添加するのではなく、UO2
と類似の結晶構造を有するUO2−Gd23の固溶体を
添加する方法が示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
60−231195号公報の方法では、焼結中にUO2とGd2
3との反応を完全に避けることができず、焼結中にUO2
とGd23との反応界面で、体積変化を伴う相変化が起
こり続けるために、界面近傍に気孔やクラックが発生す
る。これらの気孔やクラックは、密度の減少および熱伝
導率の低下ならびにFPガスの放出経路の増加を招くこ
とになり、期待した効果が得られない。
【0013】同様の概念を応用した例が、国際会議(In
ternational Atomic Energy Agency, Technical
Committee Meeting on Advances in Pellet Tech
nology for Improved Performance at High Burn
up,28 Oct.−1Nov.,Tokyo,Japan,Paper No 2-
1)で報告されている。この報告では、Gd23の小球
を熱処理してUO2粉末に混合し焼結することにより、
Gd23小球分散型ペレットを得ている。
【0014】しかし、このGd23小球分散型ペレット
には、マイクロクラックは観測されなかったが、Gd2
3小球の周りに気泡が集まり、一部連結している。こ
のことから、熱伝導率の向上は小さいものと推察され
る。
【0015】また、特開昭59−90082号公報の方法で
は、工程が複雑で費用が高くなり工業的でない上、ホウ
化タングステンとのUO2の熱膨張率が異なることなど
により界面近傍にクラックが発生し、熱伝導率の低下を
招くことが予想され、やはり期待した効果が得られな
い。
【0016】特開平11−287883号公報では、UO2に類
似したUO2−Gd23固溶体を分散相とし、UO2ペレ
ット内に分散させることにより、高濃度のGd23を含
む領域周辺の割れの発生を抑え、ペレットの熱伝導率を
向上させる方法が開示されている。
【0017】しかし、上記の方法ではGd23粒子以外
の領域、すなわちのUO2領域については制御すること
ができないため、これらの方法で作製したペレットのU
2領域の結晶粒径は10μm前後であり、ペレット燃焼
中のFPガス放出を抑えるために最低限必要な30μmに
達していない。
【0018】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたもので、Gd23等の核的毒物を含有する酸化物焼
結ペレットを提供することにある。さらに詳しくは、前
記ペレット内にGd等の核的毒物のペレット平均濃度よ
りも高い濃度の領域を存在させ、かつ、UO2等の核分
裂性物質からなる粉末に核的毒物以外の添加物を添加す
ることにより、ペレット平均の核的毒物濃度が従来と同
一でありながら、核的毒物がペレット内に均一に分布し
ている従来の酸化物ペレットに比べて熱伝導率の低下を
抑え、かつUO2等の核分裂性物質からなる領域の結晶
粒径を増大させて従来の酸化物ペレットに比べて燃焼に
伴うFPガスの放出を抑制できる核的毒物添加のペレッ
トおよびそのペレットの製造方法を提供することにあ
る。
【0019】また、本発明は前記燃料ペレットと、前記
製造方法により得られた燃料ペレットを被覆管内に装填
し封入した燃料要素およびその燃料要素を多数本結束し
た燃料集合体を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、核的
毒物、または前記核分裂性物質と前記核的毒物との混合
物が核分裂性物質中に分散して存在している燃料ペレッ
トにおいて、前記核的毒物以外の添加物の析出相を含ん
でいることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、核的毒物以外の添加物
により核分裂性物質からなる領域の焼結が促進されるた
め、核分裂性物質からなる領域の結晶粒径を従来のペレ
ットに比べ増大させることができる。この効果によっ
て、結晶粒径が従来のペレットに比べ燃焼中のペレット
からのFPガス放出量が小さくなる。
【0022】請求項2の発明は、前記核的毒物以外の添
加物は、焼結した燃料ペレット内の結晶粒界に析出して
いることを特徴とする。この発明によれば、核的毒物以
外の添加物をペレット内の結晶粒界に析出させることに
より、ペレット内の結晶粒界のすべりを促進しペレット
のクリープ速度を従来のペレットを用いた燃料に比べて
大きくさせることができる。このことは、燃焼中のペレ
ット−被覆管相互作用(PCI)を従来のペレットを用
いた燃料に比べて抑えることができる。
【0023】また、請求項1の発明において、核的毒物
以外の添加物を、ペレット内の結晶粒界にガラス状また
は結晶性の物質として析出させることもできる。この場
合には、核的毒物以外の添加物をペレット内の結晶粒界
に析出させることにより、ペレット内の結晶粒界のすべ
りを促進し、ペレットのクリープ速度を従来のペレット
に比べて大きくさせることができ、燃焼中のペレット−
被覆管相互作用を従来のペレットを用いた燃料に比べて
抑えることができる。
【0024】また、この効果については、結晶粒界に析
出している添加物がガラス相である方が良い。加えて、
結晶粒界に析出している添加物の形態がガラス状であれ
ば、そうでない場合に比べ結晶粒界に蓄積されるFPガ
スの量が少ないため、燃焼中のペレットのスエリング量
が抑えられるという効果もある。これらの効果は、燃料
の健全性を従来に比べて向上させることができるため、
燃料の高燃焼度化に寄与する。
【0025】請求項3の発明は、前記核的毒物以外の添
加物は、珪素、アルミニウム、珪素の酸化物、アルミニ
ウムの酸化物、珪素の酸化物またはアルミニウムの酸化
物、珪素の酸化物およびアルミニウムの酸化物から選択
された少なくとも1種からなることを特徴とする。
【0026】この発明によれば、核的毒物以外の添加物
中に珪素またはアルミニウムを含んでいるために、結晶
粒界に析出している添加物がガラス状になりやすく、そ
のためペレット内の結晶粒界のすべりが促進され、ペレ
ットのクリープ速度が従来のペレットに比べて大きくな
るため、燃焼中のペレット−被覆管相互作用が従来のペ
レットに比べて抑えられる。
【0027】加えて、結晶粒界に析出している添加物の
形態がガラス状であれば、そうでない場合に比べ結晶粒
界に蓄積されるFPガスの量が少ないため、燃焼中のペ
レットのスエリング量が抑えられるという効果もある。
この効果は燃料の健全性を従来の比べて向上させるた
め、燃料の高燃焼度化に寄与する。
【0028】また、核的毒物以外の添加物が珪素の酸化
物である場合、結晶粒界に析出している添加物がガラス
状になりやすく、そのためペレット内の結晶粒界のすべ
りが促進され、ペレットのクリープ速度が従来のペレッ
トに比べて大きくなるため、燃焼中のペレット−被覆管
相互作用が従来のペレットに比べて抑えられる。
【0029】加えて、結晶粒界に析出している添加物の
形態がガラス状であれば、そうでない場合に比べて結晶
粒界に蓄積されるFPガスの量が少ないため、燃焼中の
ペレットのスエリング量が抑えられるという効果もあ
る。この効果は燃料の健全性を従来に比べて向上させる
ため、燃料の高燃焼度化に寄与する。
【0030】また、核的毒物以外の添加物としてアルミ
ニウムの酸化物を選ぶことにより、核分裂性物質からな
る領域の焼結が促進されるため、核分裂性物質からなる
領域の結晶粒径を従来のペレットに比べて増大させるこ
とができる。この効果によって、この発明のペレットは
燃焼中のペレットからのFPガス放出に関し結晶粒径が
従来のペレットに比べて小さくなる。この効果は燃料の
健全性を従来に比べて向上させるため、燃料の高燃焼度
化に寄与する。
【0031】また、核的毒物以外の添加物が珪素の酸化
物またはアルミニウムの酸化物を含んでいる場合、結晶
粒界に析出している添加物がガラス状になりやすく、そ
のためペレット内の結晶粒界のすべりが促進され、ペレ
ットのクリープ速度が従来のペレットに比べて大きくな
るため、燃焼中のペレット−被覆管相互作用が従来のペ
レットに比べて抑えられる。また、核的毒物以外の添加
物は焼結温度付近で液相を形成するため、核分裂性物質
からなる領域の結晶粒径を増大させる効果がある。これ
らの効果は燃料の健全性を従来に比べて向上させるた
め、燃料の高燃焼度化に寄与する。
【0032】また、核的毒物以外の添加物が珪素の酸化
物またはアルミニウムの酸化物からなっている場合、結
晶粒界に析出している添加物がガラス状になりやすく、
そのため、ペレット内の結晶粒界のすべりが促進され、
ペレットのクリープ速度が従来のペレットに比べて大き
くなるため、燃焼中のペレット−被覆管相互作用が従来
のペレットに比べて抑えられる。また、核的毒物以外の
添加物は焼結温度付近で液相を形成するため、核分裂性
物質からなる領域の結晶粒径を増大させる効果がある。
【0033】また、核的毒物以外の添加物が珪素の酸化
物またはアルミニウムの酸化物からなり、ペレット内の
結晶粒界に析出していることにより、ペレット内の結晶
粒界のすべりが促進され、ペレットのクリープ速度が従
来のペレットに比べて大きくなるため、燃焼中のペレッ
ト−被覆管相互作用が従来のペレットに比べて抑えられ
る。
【0034】前記添加物が珪素の酸化物およびアルミニ
ウムの酸化物からなる場合、各酸化物の混合比率によっ
てはペレット内での析出形態が結晶性またはガラス状に
なるが、この効果については、結晶粒界に析出している
添加物がガラス相である方が良い。
【0035】各酸化物の混合比率を適当に選択し、ペレ
ット内の結晶粒界に析出している添加物の形態をガラス
状にすれば、そうでない場合に比べて結晶粒界に蓄積さ
れるFPガスの量が少ないため、燃焼中のペレットのス
エリング量が抑えられるという効果もある。さらに、核
的毒物以外の添加物は焼結温度付近で液相を形成するた
め、核分裂性物質からなる領域の結晶粒径を増大させる
効果がある。これらの効果は燃料の健全性を従来に比べ
て向上させるため、燃料の高燃焼度化に寄与する。
【0036】請求項4の発明は、前記核的毒物以外の添
加物は、珪素およびアルミニウムの酸化物からなり、珪
素およびアルミニウムの酸化物からなり、前記添加物中
の各酸化物をそれぞれ二酸化珪素および三酸化二アルミ
ニウムに換算した場合、二酸化珪素の重量比率が0ない
し100%の範囲にあることを特徴とする。
【0037】この発明によれば、核的毒物以外の添加物
が珪素の酸化物またはアルミニウムの酸化物からなり、
ペレット内の結晶粒界に析出していることにより、ペレ
ット内の結晶粒界のすべりが促進され、ペレットのクリ
ープ速度が従来のペレットに比べて大きくなるため、燃
焼中のペレット−被覆管相互作用が従来のペレットに比
べて抑えられる。
【0038】前記添加物が珪素の酸化物およびアルミニ
ウムの酸化物からなる場合、各酸化物の混合比率によっ
てはペレット内での析出形態が結晶性またはガラス状に
なるが、この効果については、結晶粒界に析出している
添加物がガラス相である方が良い。
【0039】加えて、各酸化物の混合比率を適当に選択
し、ペレット内の結晶粒界に析出している添加物の形態
をガラス状にすれば、そうでない場合に比べて結晶粒界
に蓄積されるFPガスの量が少ないため、燃焼中のペレ
ットのスエリング量が抑えられるという効果もある。
【0040】さらに、核的毒物以外の添加物がこの組成
域にある場合、焼結温度付近で液相を形成するため、核
分裂性物質からなる領域の結晶粒径を増大させる効果が
ある。これらの効果は燃料の健全性を従来に比べて向上
させるため、燃料の高燃焼度化に寄与する。
【0041】請求項5の発明は、前記核的毒物以外の添
加物の燃料ペレット内における濃度は、重量割合で250
ないし2500ppmの範囲であることを特徴とする。この発
明によれば、核的毒物以外の添加物の濃度を上記範囲に
設定することにより、添加物がペレット内の結晶粒界に
析出することができ、またペレット内に最低限必要とさ
れる核分裂性物質の量を保持することができる。
【0042】前記添加物がペレット内の結晶粒界に析出
していることにより、ペレット内の結晶粒界のすべりが
促進され、ペレットのクリープ速度が従来のペレットに
比べて大きくなるため、燃焼中のペレット−被覆管相互
作用が従来のペレットに比べて抑えられる。
【0043】ペレット内の結晶粒界に析出している添加
物の形態がガラス状であれば、そうでない場合に比べて
結晶粒界に蓄積されるFPガスの量が少ないため、燃焼
中のペレットのスエリング量が抑えられるという効果も
ある。さらに、核的毒物以外の添加物の濃度がこの範囲
にある場合、焼結温度付近で十分な量の液相を形成する
ため、核分裂性物質からなる領域の結晶粒径を増大させ
る効果がある。これらの効果は燃料の健全性を従来に比
べて向上させるため、燃料の高燃焼度化に寄与する。
【0044】請求項6の発明は、前記燃料ペレット内に
おける核分裂性物質領域の平均結晶粒径は10ないし60μ
mの範囲にあることを特徴とする。この発明によれば、
燃料ペレット内における核分裂性物質領域の平均結晶粒
径が10ないし60μmの範囲にあることにより、燃焼中の
ペレットからのFPガス放出を従来の結晶粒径のペレッ
トに比べて抑えることができる。この効果は燃料の健全
性を従来に比べて向上させるため、燃料の高燃焼度化に
寄与する。
【0045】請求項7の発明は、前記燃料ペレットの気
孔率が9%から0.5%であることを特徴とする。この発
明によれば、核的毒物または核分裂性物質と核的毒物と
の混合物が分散しているペレットの気孔率が上記範囲に
あれば、ペレット内に最低限必要とされる核分裂性物質
の量を保持しながら、ペレットの熱伝導率を従来のペレ
ットと同等またはそれ以上に保つことができる。この効
果は燃料の健全性を従来に比べて向上させるため、燃料
の高燃焼度化に寄与する。
【0046】請求項8の発明は、前記燃料ペレット中に
存在する核的毒物または核分裂性物質と核的毒物との混
合物の直径が0.1μm以上ペレットの直径または軸方向
長さのうち大きい方の長さを超えない範囲にあることを
特徴とする。
【0047】この発明によれば、燃料ペレット中に存在
する核的毒物または核分裂性物質と核的毒物との混合物
の直径が上記範囲にある場合、核的毒物または核分裂性
物質と核的毒物との混合物と核的毒物以外の添加物との
反応を抑えることができる。また、核的毒物または核分
裂性物質と核的毒物との混合物が核分裂性物質からなる
領域に固溶しないため、核的毒物の固溶による核分裂性
物質からなる領域の結晶粒径減少を抑えることが可能に
なる。この作用により、燃焼中のペレットからのFPガ
ス放出を結晶粒径が従来のペレットに比べて抑えること
ができる。この効果は燃料の健全性を従来に比べて向上
させるため、燃料の高燃焼度化に寄与する。
【0048】請求項9の発明は、核分裂性物質を含む燃
料ペレットの製造方法において、前記核分裂性物質を含
む粉末に核的毒物以外の添加物および前記核的毒物、ま
たは前記核分裂性物質と前記核的毒物との混合物を添加
して圧粉成形および焼結するか、または前記核分裂性物
質を含む粉末に予め前記核的毒物以外の添加物を添加し
た後、前記核的毒物または前記核分裂性物質と前記核的
毒物との混合物を添加して圧粉成形および焼結すること
を特徴とする。
【0049】この発明によれば、核分裂性物質を含む核
的毒物以外の添加物を添加することにより、核分裂性物
質からなる領域の焼結を促進させることができるため、
核分裂性物質からなる領域の結晶粒径を従来のペレット
に比べて増大させることができる。
【0050】また、従来のペレットに比べて燃焼中のペ
レットからのFPガス放出量が小さくなるペレットを製
造することができる。このことは従来に比べて健全性を
向上させた燃料要素または燃料集合体を提供できる副次
的な効果がある。
【0051】さらに、燃料ペレットの製造方法におい
て、核分裂性物質を含む粉末に予め前記核的毒物以外の
添加物を添加した後、核的毒物または核分裂性物質と核
的毒物との混合物を添加して圧粉成形および焼結するこ
とができる。
【0052】この場合には、核分裂性物質を含む粉末に
核的毒物以外の添加物を予め添加することにより、核分
裂性物質からなる領域の焼結を選択的に促進させること
ができるため、核分裂性物質からなる領域の結晶粒径を
従来のペレットに比べて増大させることができる。これ
により、結晶粒径が従来のペレットに比べて燃焼中のペ
レットからのFPガス放出量が小さくなるペレットを製
造することができる。このことは、従来に比べ健全性を
向上させた燃料を提供できる。
【0053】請求項10の発明は、前記核的毒物以外の添
加物、前記核分裂性物質および前記核的毒物または前記
核分裂性物質と前記核的毒物との混合物の混合粉末を圧
粉成形し、1000℃以上1800℃以下の温度で、かつ−600k
J/mol以上−100kJ/mol以下の酸素ポテンシャルを有する
雰囲気で焼結することを特徴とする。
【0054】この発明によれば、核分裂性物質を含む粉
末に核的毒物以外の添加物を添加することにより、核分
裂性物質からなる領域の焼結を促進させることができる
ため、核分裂性物質からなる領域の結晶粒径を従来のペ
レットに比べて増大させることができる。また、結晶粒
径が従来のペレットに比べて燃焼中のペレットからのF
Pガス放出量が小さくなるペレットを製造することがで
き、従来に比べ健全性を向上させた燃料を提供できる。
なお、ニ酸化珪素の蒸発は、焼結雰囲気の酸素ポテンシ
ャルに依存するため、ニ酸化珪素の蒸発を抑える観点か
ら、焼結雰囲気はできるだけ酸化性の方が良い。
【0055】請求項11の発明は、前記核的毒物、または
前記核分裂性物質と前記核的毒物との混合物の周囲に0
℃以上1000℃以下の温度で分解または蒸発する物質を予
め被覆した後に、前記核的毒物以外の添加物および前記
核分裂性物質からなる粉末と混合し、圧粉成形した後、
焼結することを特徴とする。
【0056】この発明によれば、添加する核的毒物また
は核分裂性物質と核的毒物との混合物の周囲に0℃以上
1000℃以下の温度で分解または蒸発する物質を予め被覆
することにより、核分裂性物質を含む粉末と核的毒物ま
たは核分裂性物質と核的毒物との混合物との反応を抑え
ながら、かつ核的毒物以外の添加物を添加することによ
り、核分裂性物質からなる領域の焼結を促進させること
ができる。
【0057】これにより、核分裂性物質からなる領域の
結晶粒径を従来のペレットに比べて増大させることがで
き、結晶粒径が従来のペレットに比べて燃焼中のペレッ
トからのFPガス放出量が小さくなるペレットを製造す
ることができる。このことは、従来に比べ健全性を向上
させた燃料を提供できる。
【0058】請求項12の発明は、燃料ペレットを燃料被
覆管内に装填して密封してなる燃料要素において、前記
燃料ペレットは前記請求項1ないし請求項8記載の燃料
ペレットからなり、この燃料ペレットの少なくとも一部
を、前記燃料被覆管内に装填して封入してなることを特
徴とする。
【0059】この発明によれば、核分裂性物質からなる
領域の結晶粒径を増大させた請求項1ないし8記載の燃
料ペレットの少なくとも一部を、前記燃料被覆管に装填
して密封することにより、燃料の燃焼に伴いペレットか
ら放出されるFPガスの量を、従来の結晶粒径を有する
ペレットのみを被覆管に装填して密封した燃料要素に比
べて抑えることができる。
【0060】請求項13の発明は、燃料ペレットを燃料被
覆管内に装填して密封してなる燃料要素において、前記
請求項1ないし8記載の燃料ペレットを前記燃料被覆管
の軸方向出力を平均した値を超える部分に装填してなる
ことを特徴とする。
【0061】この発明によれば、核分裂性物質からなる
領域の結晶粒径を増大させた請求項1ないし8記載の燃
料ペレットを、被覆管、つまり燃料要素の軸方向出力を
平均した値を超える部分に選択的に配置し、前記燃料被
覆管に装填し密封することにより、燃料要素の燃焼に伴
いペレットから放出されるFPガスの量を、従来の結晶
粒径を有するペレットのみを装填した燃料要素に比べて
抑えることができる。
【0062】この発明による燃料要素は、従来の結晶粒
径を有するペレットのみを装填した燃料要素に比べFP
ガス放出量を抑えることができるため、燃料温度に起因
した燃料要素の出力制限を従来に比べて緩和することが
できる。
【0063】請求項14の発明は、前記請求項1ないし8
記載の燃料ペレットを燃料被覆管内の少なくとも一部に
装填して密封してなる前記請求項12または13記載の燃料
要素を少なくとも一部に含む多数本の燃料要素を上下タ
イプレートに固定して結束してなることを特徴とする。
【0064】この発明によれば、従来の結晶粒径を有す
るペレットのみを装填した燃料要素に比べてFPガス放
出量を抑えることができる燃料要素を多数本結束するた
め、燃料温度に起因した燃料集合体の出力制限を従来に
比べて緩和することができる。このことは、従来に比べ
健全性を向上させた燃料集合体を提供できる。
【0065】次に、本発明に係るペレットの作用を説明
する。本発明に係る製造方法にしたがってペレットを製
造すると、焼結中に核的毒物以外の添加物が液相を形成
し、液相焼結メカニズムにより核分裂性物質を含む粉末
間の表面反応を促進するため、結晶粒の成長を助長す
る。この結晶粒の成長により、ペレット燃焼中に発生す
るFPガスの結晶粒界への拡散距離が増加するため、結
晶粒径の小さい従来のペレットに比べて、本発明のペレ
ットからのFPガス放出量が減少する。
【0066】核的毒物以外の添加物として、珪素の酸化
物およびアルミニウムの酸化物を使用した場合、ペレッ
ト内の核分裂性物質からなる領域の結晶粒径は40ないし
60μmとなり、無添加のものに比べて4ないし6倍とな
る。この粒径増大効果により、ペレットからのFPガス
放出量についてみると、添加物を添加して結晶粒径を増
大させた場合、増大させない場合に比べて約半分にな
る。
【0067】また、一般にペレットは金属製被覆管に装
填して密封されており(これを燃料要素という)、ペレ
ットの燃焼中にはペレットの熱膨張等によりペレットと
被覆管の間に機械的な相互作用(PCI)が働く。燃料
要素の健全性はPCIの程度に左右されるため、PCI
を抑えるためには、ペレット中に適当な添加物を加える
ことによりペレット内の結晶粒界にガラス相を析出さ
せ、結晶粒界同士を滑りやすくさせてやれば良い。
【0068】また、結晶粒界にガラス相を析出させる
と、析出させない場合に比べて、結晶粒界に保持される
FPガスの量を少なくできるため、照射中に起こるペレ
ットの体積膨張(スエリング)を抑えられる。既に述べ
た焼結中に形成された液相は、ペレットの中心部を除き
ペレット燃焼中にはガラスもしくは結晶質の相状態にな
る。
【0069】この相状態は核的毒物以外の添加物の種類
および組成に依存し、一般に珪素の酸化物やアルミニウ
ムの酸化物およびこれらの混合物や化合物を利用すると
ガラス相になりやすいため、核的毒物以外の添加物とし
てこれらの物質を使用すれば良い。
【0070】本発明に核的毒物以外の添加物の添加濃度
については、例えば二酸化珪素と三酸化二アルミニウム
の混合物を使用した場合、核分裂性物質からなる領域の
結晶粒径を増大させるためには、重量割合で250ppm以上
必要である。また、2500ppm以上の添加量は、焼結ペレ
ットの密度を低下させる原因となるため適当でない。
【0071】また、核的毒物以外の添加物の混合方法に
ついては、例えば添加物として二酸化珪素と三酸化二ア
ルミニウムの混合物を使用した場合、例えば核的毒物と
して一般に使用されているGd23がペレットの焼結中
にこれらの物質と反応しやすく、核的毒物以外の添加物
と核的毒物を核分裂性物質を含む粉末と同時に混合する
と、核的毒物以外の添加物と核的毒物とが最初に反応し
てしまい、添加物の添加による核分裂性物質を含む領域
の結晶粒径増大効果が打ち消されてしまう。
【0072】この反応をできるだけ抑えるために、まず
核分裂性物質を含む粉末に核的毒物以外の添加物を混合
し、その後に核的毒物または核分裂性物質と核的毒物と
の混合物を添加して圧粉成形するのが良い。または、核
的毒物または核分裂性物質と核的毒物との混合物からな
る粒子の周囲に、核的毒物以外の添加物との反応を抑え
るような物質を塗布するのも良い。
【0073】この際、塗布した物質が製品ペレットの焼
結温度まで残存するとペレットの焼結状態に影響が現れ
るため、塗布する物質としては、核分裂性物質を含む粉
末が焼結を終了する温度(一般に1000℃以上)までに分
解して揮発するものが適している。
【0074】ペレット内に存在する核的毒物または核分
裂性物質と核的毒物との混合物の直径の下限について
は、次のように決められる。通常市販されている核的毒
物粉末の比表面積から求めた粒子直径が約0.1μmであ
り、この粉末を使用して本発明に係る製造方法で本発明
に係るペレットを製造すると、ペレット内の核分裂性物
質からなる領域にほぼ均一に核的毒物が固溶した。
【0075】このペレットでは、従来製造されている核
的毒物添加のペレットと何ら変わらず、本発明によって
もたらされる効果はほとんど現れない。すなわち、核的
毒物粉末の粒子直径が0.1μmという値よりも小さくな
ると本発明の効果は現れない。直径の上限については、
核的毒物または核分裂性物質と核的毒物との混合物の大
きさがペレットの大きさを超えなければ、本発明により
もたらされる効果を得ることができる。
【0076】
【発明の実施の形態】本発明に係るペレットと、その製
造方法の実施の形態を図1および図2により説明する。 (第1の実施の形態)図1において、符号1で示す立方
晶の結晶構造を有するGd23粉末を2t/cm2の圧
力で成形し、真空中または空気中1450℃で15分間仮焼し
て単斜晶の結晶構造を有するGd23焼結ペレットとし
た。このペレットを乳鉢内で粉砕後、さらに超微粉砕機
により湿式で2時間粉砕して単斜晶Gd23粉末2とし
た。
【0077】この単斜晶Gd23粉末2を約50%TD
(%TDは、理論密度に対するペレット密度の比)とな
るように圧粉成形後、再び乳鉢内で粉砕し篩い分けによ
り約200μmの粒径を有するGd23粒子3とした。G
23粒子3の周りにGd23の粉末が残っていると、
ペレットの焼結に影響を及ぼすため、篩い分け後のGd
23粒子3を洗浄し乾燥させた。
【0078】一方、UO2粉末4に核的毒物以外の添加
物として二酸化珪素(SiO2)および三酸化二アルミ
ニウム(Al23)の混合粉末5を予め250ないし2500p
pm添加した後、この粉末に対し洗浄・乾燥させたGd2
3粒子3を10wt%Gd23の添加濃度となるように
秤量し添加して混合した。
【0079】混合粉末を2.3t/cm2の圧力でプレス
し、内部にGd23粒子3と二酸化珪素(SiO2)お
よび三酸化二アルミニウム(Al23)の混合粉末とを
含む成形密度50%TDの圧粉成形体6を得た。この圧粉
成形体6を露点9℃の40%H2−N2ガス中、1740℃で4
時間にわたり焼結7し、密度約96%TDの焼結ペレット
(以下、単にペレットと記す)8を製造した。
【0080】図2は、このようにして製造されたペレッ
ト8の金相を模式的に図示したものである。図中の符号
8はペレットであり、9はペレット内に分散させたGd
23粒子3、10は核的毒物以外の添加物の析出相、11は
核的毒物と核的毒物以外の添加物とが反応したと思われ
る核的毒物と核的毒物以外の添加物との反応領域であ
る。
【0081】核的毒物以外の添加物に関し、添加濃度お
よび添加物の組成を変化させてペレットを製造し、各ペ
レットについて数箇所のペレット横断面金相写真から評
価した。その結果、UO2領域の結晶粒径は、核的毒物
以外の添加物を250ppm添加した場合に10μm、2500ppm
添加した場合に約60μmであった。
【0082】無添加の場合のUO2領域における結晶粒
径は約10μmであったことを考慮すると、核的毒物以外
の添加物を250ppmより少ない場合は効果がないと考えら
れる。このことは、核的毒物粒子を添加していない場合
や、核的毒物を均一に混合した場合の粒径変化(例えば
特開平5−11088号公報)では、核的毒物以外の添加物
を250ppm添加しただけでペレット内の結晶粒径増大効果
が現れていることと対照的である。
【0083】両者の差異については、Gd23粒子の周
囲にはGd23と添加したSiO2およびAl23とが
反応したと思われる反応相が観察されたことから、核的
毒物と核的毒物以外の添加物とが反応することにより核
的毒物以外の添加物による結晶粒径増大効果が小さくな
っているためと考えられる。
【0084】ちなみに、Gd23粒子の周囲には、熱伝
導率に影響を与えるような大きな割れや空隙は認められ
ず、またペレットの熱伝導率をレーザーフラッシュ法で
測定した結果、本実施の形態によるペレットの熱伝導率
は核的毒物がペレット内に含まれているにもかかわら
ず、UO2単体のそれとほぼ同等であった。
【0085】次に本実施の形態における応用例1から12
と参考例1および2を説明する。 [応用例1]第1の実施の形態では、核的毒物としてG
23単体を使用したが、ペレット内で核的毒物濃度が
局所的に高い組成からなる領域を分散させれば良いの
で、ペレット平均よりも高いGd23濃度を有するUO
2とGd23の固溶体を分散させても良い。
【0086】[応用例2]第1の実施の形態では、核分
裂性物質を含む粉末として二酸化ウランを使用している
が、二酸化ウラン粉末以外の核分裂性物質の粉末、例え
ば二酸化プルトニウム(PuO2)や二酸化トリウム
(ThO2)、それらの混合粉末を用いても本発明と同
様の効果が得られる。
【0087】[応用例3]第1の実施の形態ではガドリ
ニウム酸化物を特定の物質で被覆していないが、核的毒
物と核的毒物以外の添加物との反応をできるだけ抑えた
方が、核分裂性物質を含む領域の結晶粒径増大に関し有
利である。このため、核的毒物の周囲を特定の物質で被
覆しても良い。このような物質として、無機性化合物、
有機系化合物、金属脂肪酸や脂肪酸、例えばステアリン
酸亜鉛、ラウリン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸やア
ミド系化合物を使用しても良い。
【0088】[応用例4]第1の実施の形態では、核的
毒物としてガドリニウム酸化物の単体を使用したが、核
的毒物からなる粒子と核的毒物以外の添加物と反応させ
難くする物質を、予め核的毒物からなる粒子に添加して
も良い。
【0089】[応用例5]第1の実施の形態では、核的
毒物粒子を混合前に予め洗浄したが、洗浄しなくても良
い。
【0090】[応用例6]第1の実施の形態では、核的
毒物粒子の表面状態を制御しなかったが、核的毒物以外
の添加物との反応を抑える観点から、できるだけ表面を
滑らかにしてから他の粉末と混合しても良い。
【0091】[応用例7]第1の実施の形態では、核的
毒物粒子の形状を制御しなかったが、核的毒物以外の添
加物との反応を抑える観点から、できるだけ球に近い形
状にしてから他の粉末と混合しても良い。
【0092】[応用例8]第1の実施の形態では、添加
している核的毒物粒子の大きさを約200μmとしている
が、粒子径がこの値よりも小さくても大きくても良い。
燃料の核的性質を考慮すると粒子径は小さい方が望まし
いが、その分、核的毒物粒子の表面積が増加するため核
的毒物以外の添加物との反応量が増加し、核分裂性物質
からなる領域の結晶粒径増大効果が小さくなる。
【0093】[応用例9]第1の実施の形態では、添加
している核的毒物粒子を圧粉成形して作製しているが、
核的毒物を予め焼結しても良い。
【0094】[応用例10]第1の実施の形態では、核的
毒物としてガドリニウム酸化物を使用したが、Gdと化
学的性質が類似しているErやDy等の他の核的毒物で
も第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0095】[応用例11]第1の実施の形態では、焼結
時の雰囲気ガスとしてH2Oを含んだH2とN2の混合ガ
スを使用したが、焼結挙動は焼結時に固相と平衡になる
雰囲気ガスの酸素ポテンシャルに影響されるので、同様
な酸素ポテンシャルを有する他の雰囲気ガス、例えばC
O−CO2混合ガスやCO2−NH3混合ガス等を使用し
ても良い。
【0096】[応用例12]第1の実施の形態では、核的
毒物以外の添加物として二酸化珪素および三酸化二アル
ミニウムの混合物を使用したが、その他の添加物として
粒径増大効果を有するチタン酸化物やニオブ酸化物、お
よびこれらを含む混合物や化合物を使用しても良い。
【0097】ただし、チタン酸化物やニオブ酸化物はU
2等の核分裂性物質に固溶しやすく、固溶することで
ペレットからのFPガス放出量を増加させることが知ら
れており、これらの添加物を使用したペレットは、核分
裂性物質からなる領域の結晶粒径が増大していたとして
も、FPガス放出量低減効果はない。
【0098】[参考例1]第1の実施の形態では、核的
毒物からなる粒子として単斜晶の構造を有するGd23
粒子を使用した。一般に販売されているGd23粉末は
立方晶の構造を有しており、この粉末をそのまま使用す
ると、立方晶−単斜晶の相変化に伴う体積減少により、
製品ペレットのGd23粒子の周囲に気孔が発生し製品
ペレットの密度が低下した。この減少は、立方晶の構造
を有するGd23粉末の特性を変化させた場合、例えば
粉砕して比表面積を増大させた場合でも、その程度は小
さいものの同様に発生した。
【0099】[参考例2]第1の実施の形態では、核的
毒物をペレット状に圧粉成形し粉砕した粒子を添加し
た。この方法以外に、核的毒物のペレットを1500℃で焼
結し、これを切断して一辺が0.5ないし2mmの核的毒物
焼結粒子を作製し、第1の実施の形態による方法でペレ
ットを製造した。その結果、核的毒物粒子の大きさによ
らず、核的毒物粒子と核分裂性物質からなる領域の界面
に割れが発生した。また、核的毒物の焼結粒子を用いた
場合、核分裂性物質の粉末と焼結時の体積収縮割合が異
なるため、焼結後のペレットは、核的毒物の焼結粒子の
付近を中心として表面に凹凸が顕著に現れた。
【0100】次に本発明に係る燃料要素の実施の形態を
図3(a)により説明する。図3(a)に示した燃料要
素12は、例えばジルコニウム基合金からなる長尺円筒状
燃料被覆管13内に複数個の燃料ペレット14が積層して装
填されており、燃料被覆管13の上下両端部は上部端栓15
と下部端栓16で密封されている。
【0101】上部端栓15と燃料ペレット14の上端との間
にはプレナムスプリング17が設けられており、プレナム
スプリング17により燃料ペレット14の上下動を防止して
いる。ここで、燃料ペレット14は上記実施の形態によっ
て製造されたものと同様のもので、次のように構成され
ている。
【0102】すなわち、図1に示したように立方晶の結
晶構造を有するGd23粉末(立方晶)1を2t/cm
2の圧力で成形し、真空中もしくは空気中1450℃で15分
間仮焼して単斜晶の結晶構造を有するGd23焼結ペレ
ットとし、このペレットを乳鉢内で粉砕後、さらに超微
粉砕機にて湿式で2時間粉砕してGd23粉末(単斜
晶)2とした。
【0103】このGd23(単斜晶)粉末2を約50%T
D(%TDは、理論密度に対するペレット密度の比)と
なるように圧粉成形後、再び乳鉢内で粉砕し篩い分けに
より約200μmの粒径を有するGd23粒子3を取り出
した。Gd23粒子3の周りにGd23の粉末が残って
いると、ペレットの焼結に影響を及ぼすため、篩い分け
後のGd23粉末3を洗浄し乾燥させた。
【0104】一方、UO2粉末4に核的毒物以外の添加
物として二酸化珪素および三酸化二アルミニウムの混合
粉末5を予め250ないし2500ppm添加した後、この粉末に
対し洗浄・乾燥させたGd23粒子3を10wt%Gd2
3の添加濃度となるように秤量し添加・混合した。
【0105】混合粉末を2.3t/cm2の圧力でプレス
し、内部にGd23粒子3と二酸化珪素(SiO2)お
よび三酸化二アルミニウム(Al23)の混合粉末5と
を含む成形密度50%TDの圧粉成形体6を得た。この圧
粉成形体6を露点9℃の40%H 2−N2ガス中、1740℃で
4時間焼結7し、密度約96%TDの焼結ペレット8を製
造した。
【0106】上記方法により製造されたペレット8を図
3(a)に示す燃料ペレット14として、図3(a)に示
したようにジルコニウム基合金からなる燃料被覆管13に
装填し、燃料被覆管13の上下両端部を上部端栓15および
下部端栓16により密封して燃料要素12を構成した。
【0107】例えば、核的毒物以外の添加物として、珪
素の酸化物およびアルミニウム酸化物の混合物を使用し
た場合、ペレット14内の核分裂性物質からなる領域の結
晶粒径は40ないし60μmとなり、無添加のものに比べて
4ないし6倍となる。この粒径増大効果により、ペレッ
ト14からのFPガス放出量についてみると、添加物を添
加して結晶粒径を増大させた場合、そうでない場合に比
べて約半分になる。これにより、核的毒物以外の添加物
を添加していないペレットを用いた燃料要素に比べて、
その燃焼に伴い発生するFPガス放出量を約半分に低減
した燃料要素を提供することができる。なお、上記ペレ
ット14は、燃料被覆管13内の一部または全部に配置する
ことができる。
【0108】本発明に係るペレットはFPガス放出量が
従来のペレットに比べて抑えられており、ペレットから
のFPガス放出はペレット温度に依存していることを考
慮すると、燃料要素12の軸方向で相対的に出力の高い位
置に配置すれば、燃料要素12内のFPガス放出量を従来
のペレットを使用した燃料要素に比べて抑えることがで
きる。
【0109】次に、本発明に係る燃料集合体の実施の形
態を図3(b)によリ説明する。図3(b)に示した燃
料集合体18は図3(a)に示した燃料要素12の上下両端
を上部タイプレート19および下部タイプレート20にスペ
ーサ21を介在して組み込み結束したものである。スペー
サ21は多数本の燃料要素12の間隔を保持するためのもの
である。この燃料集合体18は炉心内に装荷する場合、そ
の外側は角筒状のチャンネルボックス(図示せず)によ
って包囲される。図3(b)中、符号22はチャンネルフ
ァスナで、下部タイプレート20と下部端栓16によって固
定されている。
【0110】本実施の形態によれば、図3(a)に示す
燃料要素12を多数本スペーサを介在し結束して燃料集合
体18とすることにあり、本発明に係るペレット14を装填
した燃料要素12は、燃料被覆管13内でのFPガス放出量
が従来の燃料要素に比べて抑えることができる。
【0111】よって、ペレット14からのFPガス放出は
ペレット温度に依存していることを考慮すると、燃料集
合体内で相対的に出力の高い位置に選択的に本発明に係
る燃料要素を配置すれば、従来の燃料要素を結束した燃
料集合体に比べて燃料要素内のFPガス放出量の抑える
ことができる燃料集合体を提供することができる。
【0112】
【発明の効果】本発明の燃料ペレットによれば、核的毒
物以外の添加物により核分裂性物質からなる領域の焼結
が促進されるため、核分裂性物質からなる領域の結晶粒
径を従来のペレットに比べ増大させることができる。こ
のことは結晶粒径が従来のペレットに比べ燃焼中のペレ
ットからのFPガス放出量を抑える効果があり、燃料の
健全性を従来に比べ向上させるため、燃料の高燃焼度化
に寄与する。
【0113】また、核的毒物以外の添加物をペレット内
の結晶粒界に析出させることにより、ペレット内の結晶
粒界のすべりを促進しペレットのクリープ速度を従来の
ペレットに比べて大きくさせることができる。このこと
は、燃焼中のペレット−被覆管相互作用を従来のペレッ
トを用いた燃料に比べて抑える効果がある。
【0114】本発明の燃料ペレットの製造方法によれ
ば、核分裂性物質を含む粉末に核的毒物以外の添加物を
添加することにより、核分裂性物質からなる領域または
この領域の焼結を促進させることができるため、核分裂
性物質からなる領域の結晶粒径を従来のペレットに比べ
増大させることができる。したがって、結晶粒径が従来
のペレットに比べ燃焼中にペレットからのFPガス放出
量が小さくなるペレットを製造することができる。この
ことは、従来に比べ健全性を向上させた燃料要素または
燃料集合体を提供できる副次的な効果がある。
【0115】本発明の燃料要素によれば、核分裂性物質
からなる領域の結晶粒径を増大させた本発明に係る燃料
ペレットの少なくとも一部を、燃料被覆管に装填して密
封することにより、燃料要素の燃焼に伴いペレットから
放出されるFPガスの量を、従来の結晶粒径を有するペ
レットのみを装填して密封した燃料要素に比べて抑える
ことができる。また、燃料温度に起因した燃料要素の出
力制限を従来に比べ緩和することができ、従来に比べ健
全性を向上させた燃料要素を提供できる効果がある。
【0116】本発明の燃料集合体によれば、FPガス放
出量を抑えることができる本発明に係る燃料要素を多数
本結束するため、燃料温度に起因した燃料集合体の出力
制限を従来に比べ緩和することができる。このことは、
従来に比べ健全性を向上させた燃料集合体を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料ペレットの製造方法の第1の
実施の形態におけるペレット製造工程を示す流れ図。
【図2】本発明に係る燃料ペレットの第1の実施の形態
における顕微鏡で見たペレット金相を示す組織図。
【図3】(a)は本発明に係る燃料要素の実施の形態を
説明するための一部断面で示す斜視図、(b)は本発明
に係る燃料集合体の実施の形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1…Gd23粉末(立方晶)、2…Gd23粉末(単斜
晶)、3…Gd23粒子、4…UO2粉末、5…SiO2
−Al23混合粉末、6…圧粉成形体、7…焼結、8…
焼結ペレット、9…Gd23分散相、10…核的毒物以外
の添加物の析出相、11…核的毒物と核的毒物以外の添加
物との反応領域、12…燃料要素、13…燃料被覆管、14…
燃料ペレット、15…上部端栓、16…下部端栓、17…プレ
ナムスプリング、18…燃料集合体、19…上部タイプレー
ト、20…下部タイプレート、21…スペーサ、22…チャン
ネルファスナ。
フロントページの続き (72)発明者 天谷 政樹 茨城県東茨城郡大洗町成田町2163番地 日 本核燃料開発株式会社内 (72)発明者 平井 睦 茨城県東茨城郡大洗町成田町2163番地 日 本核燃料開発株式会社内 (72)発明者 細川 隆徳 茨城県東茨城郡大洗町成田町2163番地 日 本核燃料開発株式会社内 (72)発明者 梁井 康市 茨城県東茨城郡大洗町成田町2163番地 日 本核燃料開発株式会社内 (72)発明者 大越 由己 茨城県東茨城郡大洗町成田町2163番地 日 本核燃料開発株式会社内 (72)発明者 水谷 千尋 茨城県東茨城郡大洗町成田町2163番地 日 本核燃料開発株式会社内 (72)発明者 大内 敦 茨城県東茨城郡大洗町成田町2163番地 日 本核燃料開発株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 核的毒物、または核分裂性物質と前記核
    的毒物との混合物が核分裂性物質中に分散して存在して
    いる燃料ペレットにおいて、前記核的毒物以外の添加物
    の析出相を含んでいることを特徴とする燃料ペレット。
  2. 【請求項2】 前記核的毒物以外の添加物は、焼結した
    燃料ペレット内の結晶粒界に析出していることを特徴と
    する請求項1記載の燃料ペレット。
  3. 【請求項3】 前記核的毒物以外の添加物は、珪素、ア
    ルミニウム、珪素の酸化物、アルミニウムの酸化物、珪
    素の酸化物またはアルミニウムの酸化物、珪素の酸化物
    およびアルミニウムの酸化物から選択された少なくとも
    1種からなることを特徴とする請求項1記載の燃料ペレ
    ット。
  4. 【請求項4】 前記核的毒物以外の添加物は、珪素およ
    びアルミニウムの酸化物からなり、珪素およびアルミニ
    ウムの酸化物からなり、前記添加物中の各酸化物をそれ
    ぞれ二酸化珪素および三酸化二アルミニウムに換算した
    場合、二酸化珪素の重量比率が0ないし100%の範囲に
    あることを特徴とする請求項1記載の燃料ペレット。
  5. 【請求項5】 前記核的毒物以外の添加物の燃料ペレッ
    ト内における濃度は、重量割合で250ないし2500ppmの範
    囲であることを特徴とする請求項1ないし4記載の燃料
    ペレット。
  6. 【請求項6】 前記燃料ペレット内における核分裂性物
    質領域の平均結晶粒径は10ないし60μmの範囲にあるこ
    とを特徴とする請求項1ないし5記載の燃料ペレット。
  7. 【請求項7】 前記燃料ペレットの気孔率が9%から0.
    5%であることを特徴とする請求項1ないし6記載の燃
    料ペレット。
  8. 【請求項8】 前記燃料ペレット中に存在する核的毒物
    または核分裂性物質と核的毒物との混合物の直径が0.1
    μm以上ペレットの直径または軸方向長さのうち大きい
    方の長さを超えない範囲にあることを特徴とする請求項
    1ないし7記載の燃料ペレット。
  9. 【請求項9】 核分裂性物質を含む燃料ペレットの製造
    方法において、前記核分裂性物質を含む粉末に核的毒物
    以外の添加物および前記核的毒物、または前記核分裂性
    物質と前記核的毒物との混合物を添加して圧粉成形およ
    び焼結するか、または前記核分裂性物質を含む粉末に予
    め前記核的毒物以外の添加物を添加した後、前記核的毒
    物または前記核分裂性物質と前記核的毒物との混合物を
    添加して圧粉成形および焼結することを特徴とする燃料
    ペレットの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記核的毒物以外の添加物、前記核分
    裂性物質および前記核的毒物または前記核分裂性物質と
    前記核的毒物との混合物の混合粉末を圧粉成形し、1000
    ℃以上1800℃以下の温度で、かつ−600kJ/mol以上−100
    kJ/mol以下の酸素ポテンシャルを有する雰囲気で焼結す
    ることを特徴とする請求項9記載の燃料ペレットの製造
    方法。
  11. 【請求項11】 前記核的毒物、または前記核分裂性物
    質と前記核的毒物との混合物の周囲に0℃以上1000℃以
    下の温度で分解または蒸発する物質を予め被覆した後
    に、前記核的毒物以外の添加物および前記核分裂性物質
    からなる粉末と混合し、圧粉成形した後、焼結すること
    を特徴とする請求項9ないし10記載の燃料ペレットの製
    造方法。
  12. 【請求項12】 燃料ペレットを燃料被覆管内に装填し
    て密封してなる燃料要素において、前記燃料ペレットは
    前記請求項1ないし請求項8記載の燃料ペレットからな
    り、この燃料ペレットの少なくとも一部を、前記燃料被
    覆管内に装填して封入してなることを特徴とする燃料要
    素。
  13. 【請求項13】 燃料ペレットを燃料被覆管内に装填し
    て密封してなる燃料要素において、前記請求項1ないし
    8記載の燃料ペレットを前記燃料被覆管の軸方向出力を
    平均した値を超える部分に装填してなることを特徴とす
    る燃料要素。
  14. 【請求項14】 前記請求項1ないし8記載の燃料ペレ
    ットを燃料被覆管内の少なくとも一部に装填して密封し
    てなる前記請求項12または13記載の燃料要素を少なくと
    も一部に含む多数本の燃料要素を上下タイプレートに固
    定して結束してなることを特徴とする燃料集合体。
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