JP2002181753A - 水分量測定方法 - Google Patents

水分量測定方法

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JP2002181753A
JP2002181753A JP2001266243A JP2001266243A JP2002181753A JP 2002181753 A JP2002181753 A JP 2002181753A JP 2001266243 A JP2001266243 A JP 2001266243A JP 2001266243 A JP2001266243 A JP 2001266243A JP 2002181753 A JP2002181753 A JP 2002181753A
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temperature
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dcn
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JP2001266243A
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Shinji Kondo
針次 近藤
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K and S KK
Kyoho Machine Works Ltd
Original Assignee
K and S KK
Kyoho Machine Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化に変わらず、正確に水分量の測定を
行うことができるようにする。 【解決手段】 測定容器50内にマウス等の動物を閉じ
込めておき、吸引ポンプ60にて容器50内の空気を吸
引する。これにより、吸気経路54へ吸引された空気中
にはマウスから蒸散された水分量が含まれる。水分量の
測定にあたり、使用する湿度センサについて、温度Tn
の変化に伴うセンサ出力値をマップ湿度Dm〔Tn〕とし
て求めておく。現時点の温度をTn、検出湿度をDn、過
去の時点の温度をTn-x、検出湿度をDn-x、マップ湿度
Dm〔Tn-x〕とし、比較温度差をaとする。Tn−Tn-x
>aの場合で。かつDn−Dn-x<0のとき、またはTn
−Tn-x<aの場合でかつDn−Dn-x>0のときには、
現時点における補正湿度Dcnを、Dcn=Dn−(Dm〔T
n〕−Dm〔Tn-x〕)から求める。それ以外のときは、
補正湿度Dcnは検出湿度Dnとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水分量測定方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、大気中に含まれる水蒸気量又
は密封容器内等の閉ざされた空間における水蒸気量を、
相対湿度として検出する場合には、各種の湿度計又は湿
度センサを用いることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
患者における発汗量の測定のように、閉ざされた空間で
ないある特定の検出部位の湿度変化を測定しようとする
場合には、検出部位の検出湿度は、気象の変化に伴う湿
度の変化による影響、検出部位の周囲の環境下における
温度等の変化による影響を受ける。特に、影響が大きい
のは、温度が変化することに伴い、各温度における飽和
水蒸気量が変化することによる相対湿度の変化等である
環境湿度の変化である。つまり、検出部位の検出湿度
は、この環境湿度の変化の影響を受けた値となってしま
う。
【0004】そのため、検出部位の検出湿度を測定する
際には、測定を行う周囲の環境下の温度及び湿度を一定
にする必要がある。そのため、一定の温度及び湿度を有
する乾燥ガスを検出部位に供給して測定を行っている。
【0005】しかしながら、この方法においては、測定
を行うために上記乾燥ガスを常に供給する必要があり、
測定を行う環境が制限されてしまう。また、この方法に
おいては、湿度センサ自体の計器誤差については、何ら
考慮しておらず、検出湿度はこの計器誤差を含んだ値と
なってしまう。
【0006】また、これとは別の方法として、2台の湿
度センサを用いて、一方は検出部位の検出湿度を測定
し、他方は周囲の環境下の湿度を測定して、周囲の環境
下の湿度の変化を常に考慮しながら実際の検出湿度を求
める、という方法が考えられる。
【0007】しかしながら、この方法では湿度センサが
2台のセンサを必要とするため、両センサ間で応答性に
差があったりすると、同時期の測定値とならないため、
これらの差を求めても正しい測定値とは言えなくなって
しまう。また、両センサ間で温度変化に伴う特性に差が
あることも予想され、このことも測定精度の向上を阻害
する原因となりうる。
【0008】本発明は上記のような事情に基づいて完成
されたものであって、その目的は測定精度の高い水分量
測定方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は温度計により検出し
た温度と、湿度センサにより測定した検出部位の検出湿
度とを任意の時間間隔で演算装置に取り込んで、該演算
装置において、上記温度の変化に対する上記検出湿度の
補正を行う水分量測定方法において、使用する上記湿度
センサについて、測定環境下における上記温度の変化に
伴うセンサ出力値をマップ湿度として予め求めておき、
上記演算装置は、現時点の上記温度における上記マップ
湿度を現マップ湿度、過去の時点の上記温度における上
記マップ湿度を過去マップ湿度として読み取り、上記現
マップ湿度と上記過去マップ湿度との差分を上記検出湿
度に加減することにより、現時点における実際の検出湿
度である補正湿度を求めて水分量の測定を行うことを特
徴とするものである。
【0010】また、請求項2の発明は、温度計により測
定した温度と、湿度センサにより測定した検出部位の検
出湿度とを任意の時間間隔で演算装置に取り込んで、該
演算装置において、上記温度の変化に対する上記検出湿
度の補正を行う水分量測定方法において、使用する上記
湿度センサについて、測定環境下における上記温度の変
化に伴うセンサ出力値をマップ湿度として予め求めてお
き、現時点の温度Tnにおける上記マップ湿度Dm〔T
n〕、過去の時点の温度Tn-xにおける上記マップ湿度を
Dm〔Tn-x〕とし、また、上記現時点の上記検出湿度を
Dn、上記過去の時点の上記検出湿度をDn-xとして、上
記現時点における実際の検出湿度である補正湿度Dcn
を、Dcn=Dn−(Dm〔Tn〕−Dm〔Tn-x〕)又はDc
n=Dn-x+(Dm〔Tn-x〕−Dm〔Tn〕)から求めるこ
とを特徴とするものである。
【0011】請求項3の発明は、温度計により測定した
温度と、湿度センサにより測定した検出部位の検出湿度
とを任意の時間間隔で演算装置に取り込んで、該演算装
置において、上記温度の変化に対する上記検出湿度の補
正を行う水分量測定方法において、使用する上記湿度セ
ンサについて、測定環境下における上記温度の変化に伴
うセンサ出力値をマップ湿度として予め求めておき、上
記演算装置は、現時点での温度Tn、検出湿度をDnと
し、過去の時点の温度をTn-x、検出湿度をDn-xとし
て、上記現時点の温度Tnと上記過去の時点の温度Tn-x
との差分が比較温度差aよりも高い場合(Tn−Tn-x>
a)で、かつ、上記現時点の検出湿度Dnと上記過去の
時点の検出湿度Dn-xとの差分がマイナスのとき(Dn−
Dn-x<0)、あるいは上記現時点の温度Tnと上記現過
去の時点の温度Tn-xとの差分が上記比較温度差aより
も低い場合(Tn−Tn-x<a)で、かつ、上記現時点の
検出湿度Dnと上記過去の時点の検出湿度Dn-xとの差分
がプラスのとき(Dn−Dn-x>0)には、補正必要条件
を満たしているとして、下記の補正手段の下に補正を行
うようにしたものであって、上記補正手段は、上記現時
点の温度Tnにおける上記マップ湿度をDm〔Tn〕、過
去の時点の温度Tn-xにおける上記マップ湿度をDm〔T
n-x〕とし、上記現時点における実際の検出湿度である
補正湿度Dcnを、Dcn=Dn−(Dm〔Tn〕−Dm〔Tn-
x〕)又はDcn=Dn-x+(Dm〔Tn-x〕−Dm〔Tn〕)
から求め、一方、上記補正条件を満たしてないときは、
上記補正湿度Dcnは上記検出湿度Dnとすることを特徴
とするものである。
【0012】請求項4の発明は、請求項3において、前
記水分量測定方法は、前記現時点の温度Tn及び検出湿
度Dnと、前記過去の任意の時点における温度Tn-x及び
検出湿度Dn-xとをそれぞれ用いることを特徴とするも
のである。
【0013】請求項5の発明は、請求項4記載におい
て、前記現時点の温度Tn及び検出湿度Dnと、直前の前
記過去の時点における温度Tn-x及び検出湿度Dn-xとに
ついて、前記補正必要条件を満たしているか否かを検出
し、前記補正必要条件を満たしていないときには、順次
さらに過去に遡及して前記補正必要条件を満たしている
か否かを検出して、前記補正必要条件を満たしていると
きには前記補正を行うことを特徴とするものである。
【0014】請求項6の発明は、請求項4又は5におい
て、前記過去の時点は、50ms前、1秒前及び1分前
であることを特徴とするものである。
【0015】請求項7の発明は、請求項1乃至6のいず
れかにおいて、一部が大気に開放する測定容器にて被検
出体から発せられる蒸散水分量を捕集しつつこの測定容
器に接続された吸引手段にて同容器内の空気中に含まれ
る蒸散水分量を吸気経路へ吸引し、かつ上記測定容器内
環境の温度を上記温度計にて測定しながら上記吸気経路
中に介在された上記湿度センサにて排気中の水分量を測
定することを特徴とするものである。
【0016】請求項8の発明は、請求項7において、前
記測定容器中に、前記測定対象物である動物を非拘束の
状態で収容しておくことを特徴とするものである。
【0017】
【発明の作用及び効果】次に、本発明の作用効果につい
て説明する。請求項1の発明においては、検出部位の湿
度の測定を行う前に、予め、使用する湿度センサについ
て、測定環境下の温度変化に伴うセンサ出力値をマップ
湿度として求めておく。具体的には、マップ湿度は、所
定の水分量を含有する環境下に湿度センサを放置して、
その環境下の温度を変化させ、その変化させた温度と、
該温度におけるセンサ出力値を記録することにより作成
する。
【0018】なお、マップ湿度には、測定環境下の温度
変化により各温度の飽和水蒸気量が変化することに伴う
相対湿度の変化等である環境湿度の変化と、湿度センサ
自体の温度特性及び計器誤差による変化等の要因が含ま
れていることが考えられる。そして、検出部位における
検出湿度の測定を行う。このとき、検出部位の周囲の環
境下に温度変化があったとき、検出湿度は、上記環境湿
度の変化及び上記湿度センサ自体の変化の影響を受け、
誤差をもった値となっていると考えられる。そこで、上
記演算装置は、現時点の上記温度における上記マップ湿
度を現マップ湿度、過去の時点の上記温度における上記
マップ湿度を過去マップ湿度として読み取る。そして、
上記マップ湿度と上記過去マップ湿度との差分を上記検
出湿度に加減することにより、現時点における実際の検
出湿度である補正湿度を求める。上記マップ湿度は、検
出湿度の測定に使用する湿度センサを用いて作成してい
る。そのため、マップ湿度の作成時に、検出湿度を測定
する湿度センサ以外の湿度センサを準備する必要がな
い。また、検出湿度の測定時においても、一台の湿度セ
ンサで測定を行うことができる。そのため、従来のよう
に、2台の湿度センサを用いて、それらの間の温度特性
の調整を行う必要がなく、容易に湿度を測定することが
できる。
【0019】また、本発明においては、温度変化に伴う
検出部位の周囲の環境下における相対湿度の変化等であ
る環境湿度の変化を補正して、実際の湿度を求めてい
る。そのため、従来のように、一定の温度及び湿度を有
する乾燥ガスを使用することなく測定を行うことができ
る。それ故、測定を行う環境が制限されることが殆どな
く、様々な環境下で測定を行うことができる。
【0020】また、上記マップ湿度は、湿度センサ自体
の温度特性及び計器誤差も含んだ値となっている。その
ため、測定時には、湿度センサ自体の温度特性及び計器
誤差による誤差も補正して。実際の湿度を求めることが
できる。また、マップ湿度は、各湿度センサ毎に作成し
ておけば、各機体毎の温度に対する温度特性及び計器誤
差の補正を行うことができ、一層正確な湿度を測定する
ことができる。さらに、上記補正湿度を相対湿度として
求めている場合には、該相対湿度を、検出を行う検出部
位におけるる絶対湿度に換算することにより、水分量を
算出することができる。一方、補正湿度を絶対湿度とし
て求めている場合には、該絶対湿度を水分量とすること
ができる。それ故、温度変化の影響を受けることなく正
確な水分量を検出することができる。
【0021】以上、請求項1の発明によれば、様々な環
境下において、容易かつ正確に湿度を測定することがで
きる湿度センサの補正方法を提供することができる。な
お、上記湿度変化の測定方法は、例えば、工場における
各種気体の湿度の検出、室内における様々な特定部位の
湿度の検出、人体、植物における湿度の検出等、様々な
検出部位において使用することができる。
【0022】請求項2の発明においても、検出部位の湿
度の測定を行う前に、予め使用する湿度センサについ
て。測定環境下の温度り変化に伴うセンサ出力値をマッ
プ湿度として求めておく。そして、検出部位における湿
度の測定を行う。このとき、上記と同様、この検出湿度
は誤差をもった値となっていると考えられる。そこで、
現時点の温度Tnにおけるマップ湿度を現マップ湿度Dm
〔Tn〕、過去の時点の温度Tn-xにおけるマップ湿度を
過去マップ湿度Dm〔Tn-x〕として読み取る。そして、
現時点の検出湿度Dnから現時点と過去の時点とのマッ
プ湿度の差分(Dm〔Tn〕−Dm〔Tn-x〕)を減算し
て、補正湿度Dcnを求める。あるいは、過去の時点の検
出湿度Dn-xに過去の時点と現時点とのマップ湿度の差
分(Dm〔Tn-x〕−Dm〔Tn〕)を加算して、補正湿度
Dcnを求める。
【0023】かくして、請求項2の発明においても、測
定環境の温度変化に拘わらず、容易かつ正確に水分量を
測定することができる。
【0024】請求項3の発明によれば、補正必要条件を
設定して、この条件を充足しているとしたときに、前記
した補正方法の下に補正を行うことであり、上記比較温
度差aよりも大きな温度変化がないときには上記補正を
行わず、上記演算装置における処理を簡略化したことで
ある。すなわち、現時点の温度Tnと過去の時点の温度
Tn-xとの差分が比較温度差aよりも高い場合(Tn−T
n-x>a)で、かつ現時点の検出湿度Dnと過去の時点の
検出湿度Dn-xとの差分がマイナスのとき(Dn−Dn-x
<0)を条件1とする。また、現時点の温度Tnと過去
の時点の温度Tn-xとの差分が比較温度差aよりも低い
場合(Tn−Tn-x<a)で、かつ、現時点の検出湿度D
nと過去の時点の検出湿度Dn-xとの差分がプラスのとき
(Dn−Dn-x>0)を条件2とする。そして、これら条
件1または条件2を満たしているときなは、補正必要条
件を満たしているとする。
【0025】条件1は、温度が比較温度差よも高く上昇
したときの比較式である。温度が上昇することにより、
各温度における飽和水蒸気量が上昇し、測定容器内の相
対湿度は下降した値として現れる。しかし、測定容器内
はその容器外の環境下における相対湿度の影響を受けて
いるため、検出湿度は実際には下降していないにも拘わ
らず、見かけ上下降して検出されてしまう。そこで、上
記した条件1を満たす場合には、見かけ上の検出湿度の
変化の補正を行うこととしたのである。
【0026】具体的には、現時点の温度Tnにおけるマ
ップ湿度を現マップ湿度Dm〔Tn〕、過去の時点の温度
Tn-xにおけるマップ湿度を過去マップ湿度Dm〔Tn-
x〕として読み取る。そして、Dcn=Dn−(Dm〔Tn〕
−Dm〔Tn-x〕)又はDcn=Dn-x+(Dm〔Tn-x〕−
Dm〔Tn〕)から上記した補正湿度Dcnを求める。
【0027】一方、温度が比較温度差aよりも高く上昇
したときに、検出湿度も上昇しているときには、実際に
検出湿度が上昇しているときであるとして、補正を行う
ことなく、検出湿度Dnをそのまま補正湿度Dcnとす
る。
【0028】また、条件2は温度が比較温度差aよりも
低く下降したときの比較式である。温度が下降すること
により、各温度における飽和水蒸気量が下降し、測定容
器内の相対湿度は上昇した値として現れる。そのため、
検出湿度は実際には上昇していないにも拘わらず、見か
け上は上昇したものとして検出される。そこで、条件2
を満たしている場合には、見かけ上の検出湿度の変化に
補正を加えることとしたのである。
【0029】具体的には、上記と同様、Dcn=Dn−
(Dm〔Tn〕−Dm〔Tn-x〕)又はDcn=Dn-x+(Dm
〔Tn-x〕−Dm〔Tn〕)から補正湿度Dcnを求める。
【0030】一方、温度が比較温度差aよりも低く下降
し、検出湿度も下降しているときには、実際に検出湿度
が下降しているときであるとして、補正を行うことなく
検出湿度をそのまま補正湿度Dcnとする。
【0031】このようにして、温度変化が上記比較温度
差aよりも小さいとき、及び補正必要条件を満たしてい
ないときは、補正を行わない。つまり、補正が必要なと
きにのみ補正を行うので、上記演算装置内の演算処理の
時間を短縮化することができる。また、補正必要条件を
満たしているときには上記補正を行い、温度変化の影響
を受けることなく正確な湿度を測定することができる。
【0032】請求項4の発明の補正方法は、現時点の温
度Tn及び検出湿度Dnと、過去の任意の時点における温
度Tn-x及び検出湿度Dn-xとをそれぞれ用いることが好
ましい。
【0033】これにより、現時点の温度Tn及び検出湿
度Dnと、現時点から遡及した複数の過去の時点におけ
る温度Tn-xとを比較して、複数の過去の時点のいずれ
かにおいて補正必要条件を満たしているか否か検出する
ことができる。そのため、例えば温度が比較温度差aよ
りも小さな温度差で緩やかに連続変化する場合等、短い
遡及範囲では補正が必要でないが、長い遡及範囲では補
正が必要であるというような場合に特に有効である。
【0034】次に、請求項5の発明では、現時点の温度
Tn及び検出湿度Dnと、直前の過去の時点における温度
Tn-x及び検出湿度Dn-xとについて、補正必要条件を満
たしているか否かを検出し、補正必要条件を満たしてい
ないときには、順次さらに過去に遡及して補正必要条件
を満たしているか否かを検出して、補正必要条件を満た
しているときには補正を行うことが好ましい。
【0035】これにより、上記の如く、例えば温度に比
較温度差aよりも小さな温度差で緩やかな連続変化があ
る場合など、直前の過去の時点においては補正が必要で
ないが、長い範囲で見ると補正が必要である場合等に有
効である。また、過去のある時点で補正を行ったときに
は、それよりもさらに遡及した過去の時点の温度Tn-x
及び検出湿度Dn-xを用いた補正必要条件による比較は
行わない。そのため、補正の重複を避けることができ
る。
【0036】請求項6の発明によれば、過去の時点は5
0ms前、1秒前及び1分前であることが好ましい。こ
れにより、効果的に上記した補正必要条件を満たしてい
るか否かの検出を行うことができる。
【0037】請求項7の発明によれば、測定容器を大気
に連通させて測定容器周りの環境空気を取り込むように
している。したがって、一定温度及び一定湿度に保持さ
れた乾燥ガスなどを用いなくとも、外気をそのまま利用
しながら被検出体から発せられる水分量の測定が可能で
あるから、測定環境が制限されない、という効果が得ら
れる。
【0038】さらに、請求項8の発明によれば、例えば
動物の発汗量を測定する場合等において、動物を拘束し
た状態で行うのではなく、測定容器内において非拘束状
態で測定を行うことができる。したがって、動物に対し
精神的苦痛を伴わせることなく測定することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】<実施形態1>本実施形態におけ
る湿度センサの補正方法につき、図1〜図3を用いて説
明する。
【0040】図2(a)に示す如く、本例における湿度
センサ12の補正方法は、温度計13により測定した温
度Tnと湿度センサ12により測定した検出部位の検出
湿度Dnとを任意の時間間隔で演算装置14に取り込ん
で、該演算装置14において、上記温度Tnの変化に対
する上記検出湿度Dnの補正を行う。測定を行うにあた
っては、使用する湿度センサ12ついて予め測定環境下
における温度Tnの変化に伴うセンサ出力値をマップ湿
度Dm〔Tn〕として求めておく(図3(a)参照)。
【0041】次に、図1に示すごとく、検出湿度Dnの
測定を開始した後、測定中の現時点において、以下のよ
うな条件1及び条件2を補正必要条件として、補正必要
条件を満たしているか否かの検出を行う。
【0042】すなわち、補正必要条件は現時点の温度T
nと過去の時点の温度Tn-xとの差分が比較温度差aより
も高い場合(Tn−Tn-x>a)で、かつ、現時点の検出
湿度Dnと過去の時点の検出湿度Dn-xとの差分がマイナ
スのとき(Dn−Dn-x<0)を条件1とする。また、現
時点の温度Tnと過去の時点の温度Tn-xとの差分が比較
温度差aよりも低い場合(Tn−Tn-x<a)で、かつ、
現時点の検出湿度Dnと過去の時点の検出湿度Dn-xとの
差分がプラスのとき(Dn−Dn-x>0)を条件2とす
る。そして、条件1または条件2を満たしているとき
に、補正必要条件を満たしているとして、下記の補正手
段により補正を行う。
【0043】ここで、上記現時点の温度Tnにおけるマ
ップ湿度を現マップ湿度Dm〔Tn〕、過去の時点の温度
Tn-xにおけるマップ湿度を過去マップ湿度Dm〔Tn-
x〕とする(図3(a)参照)。そして、補正必要条件
を満たしているときには、現時点における実際の検出温
度である補正湿度Dcnを、Dcnを、Dcn=Dn−(Dm
〔Tn〕−Dm〔Tn-x〕)から求める。一方、補正必要
条件を満たしていないときは、補正湿度Dcnは上記補正
湿度Dcnとする(図3(b)参照)。
【0044】なお、本実施形態においては、検出湿度D
n、Dn-x、センサ出力値、マップ湿度Dm〔Tn〕、Dm
〔Tn-x〕及び補正湿度Dcnは、相対湿度〔%〕として
表すことができる量である。
【0045】以下に、これを詳説する。図2(a)に示
す如く、本実施形態における湿度センサ12の補正方法
は、人体2の発汗量の変化を測定する場合に用いる。発
汗量検出装置1は、湿度検出カプセル121及び湿度セ
ンサ本体122よりなる湿度センサ12,温度計13、
演算装置14及び発汗量を表示する表示器15を有して
いる。
【0046】上記湿度検出カプセル121は、人体2の
皮膚に取り付けて、人体から生じる発汗21を検出す
る。また、湿度検出カプセル121には、一定の流量で
送風ガスが供給されており、湿度センサ本体122は湿
度検出カプセル121から排出された送風ガス中の検出
湿度Dnの変化を検出する。湿度センサ本体122は、
演算装置14に接続されており、演算装置14に検出し
た温度Tnのデータを送信する。
【0047】演算装置14内には、温度に対するマップ
湿度の対応を表す温度−湿度対応マップが記憶されてお
り、必要に応じて書き換えができるようになっている。
また、演算装置14内には、コンピュータプログラムに
より上記補正必要条件及び補正湿度Dcnなどを求めるた
めの演算式が構成されている。そして、演算装置14は
温度−湿度対応マップ、湿度センサ12から送信される
検出湿度Dn及び温度計13から送信される温度Tnによ
り、現時点における実際の検出湿度Dnである補正湿度
Dcnを求める。そして、補正湿度Dcnを水分量に換算し
て発汗量を求めている。また、演算装置14には表示器
が接続されており、表示器15では、補正湿度Dcnから
求めた上記発汗量が表示されるようになっている。な
お、図2(b)に示す如く、上記演算装置14及び表示
器15は湿度センサ本体122に一体的に構成してあっ
てもよい。
【0048】次に、温度−湿度対応マップの作成方法に
ついて説明する。図3(a)に示す如く、本実施形態に
おいては、検出部位の検出湿度Dnの測定を行う前に、
使用する湿度センサ6について、測定環境下の温度Tn
の変化に伴うセンサ出力値をマップ湿度Dm〔Tn〕とし
てプロットした温度−湿度対応マップを作成しておく。
【0049】この温度−湿度対応マップは、所定の水分
量を含有する環境下に湿度センサ6を放置して、その環
境下の温度Tnを変化させ、その変化させた温度Tnと、
この温度Tnにおけるセンサ出力値を記録することによ
り作成する。なお、温度Tn及びセンサ出力値が測定で
きない範囲(図3(a)中のT1,T3の範囲)のマッ
プ湿度Dm〔Tn〕は、測定を行った範囲(図3(a)中
のT2の範囲)のマップ湿度Dm〔Tn〕の両端部a1,
a2におけるセンサ出力値の温度に対する傾きより近似
的に求めた近似マップ湿度Dma〔Tn〕とすることがで
きる。なお、この近似マップ湿度Dma〔Tn〕は、上記
補正湿度増加量Dcnの推移を常時確認し、マップ湿度D
m〔Tn〕を使用して求めた補正湿度増加量Dcnの値と、
近似マップ湿度Dma〔Tn〕を使用して求めた補正湿度
増加量Dcnの値との間に顕著な差が見受けられるときに
は、修正を行うことが好ましい。なお、マップ湿度Dm
〔Tn〕には、測定環境下の温度Tnの変化により各温度
Tnの飽和水蒸気量が変化することに伴う相対湿度の変
化と、湿度センサ6自体の温度特性及び計器誤差による
変化等の要因が含まれていることが考えられる。
【0050】また、温度−湿度対応マップは、環境下の
水分量をパラメータとして温度Tnとマップ湿度Dm〔T
n〕の関係で表すことが好ましい。この場合には、一層
正確な温度−湿度対応マップを作成することができる。
また、この場合には、マップ湿度Dm〔Tn〕、及びマッ
プ湿度Dm〔Tn-x〕は、現時点の検出湿度Dn及び過去
の時点の検出湿度Dn-xをパラメータとして、温度−湿
度対応マップより読み取ることが好ましい。
【0051】次に、生体2の発汗量による補正湿度Dcn
を求める方法について説明する。上記温度−湿度対応マ
ップの作成が行われた後に、検出部位における発汗量変
化である検出湿度Dn及び検出部位の周囲の環境下にお
ける温度Tnの測定を開始する。なお、この測定は所定
のサンプリング周期で行う。また、検出湿度Dnは、補
正湿度Dcnを求める際に使用するので、測定後には演算
装置14内に順次記憶される。なお、マップ湿度Dm
〔Tn〕には、測定環境下の温度Tnの変化により各温度
Tnの飽和水蒸気量が変化することに伴う相対湿度の変
化と、湿度センサ12自体の温度特性及び計器誤差によ
る変化等の要因が含まれていることが考えられる。そし
て、検出部位における検出湿度Dnの測定を行う。この
とき、検出部位の周囲の環境下に温度Tnの変化があっ
たとき、検出湿度Dnは上記相対湿度の変化及び上記湿
度センサ自体の変化の影響を受け、誤差をもった値とな
っていると考えられる。
【0052】そこで、本実施形態では温度Tnの変化が
一定の値である比較温度差a以上あったときに、この温
度Tnの変化に対する補正を行う。具体的には、以下の
補正条件式による比較を行い、補正を行うか否かの検出
をして、補正湿度Dcnを求める。
【0053】すなわち、現時点の温度Tnと過去の時点
の温度Tn-xとの差分が比較温度差aよりも高いか(Tn
−Tn-x>a)を判定する(S301、図1中のステッ
プS301、以下同様)。そして、S301の判定がY
esのときには、現時点の検出湿度Dnと過去の時点の
検出湿度Dn-xとの差分がマイナスであるか(Dn−Dn-
x<0)の判定をする(S302)。
【0054】一方、S301の判定がNOのときには、
現時点の温度Tnと過去の時点の温度Tn-xとの差分が比
較温度差aよりも低いか(Tn−Tn-x<a)を判定する
(S303)。S302の判定がYESのとき、現時点
における補正湿度Dcnを、Dcn=Dn−(Dm〔Tn〕−
Dm〔Tn-x〕から求める(S305)。一方、S302
の判定がNOのとき、補正湿度Dcnを、Dcn=Dnから
求める(S306)。
【0055】また、S303の判定がYのとき、現時点
の検出湿度Dnと過去の時点の検出湿度Dn-xとの差分が
プラスであるか(Dn−Dn-x>0)の判定をする(S3
04)。一方、S303の判定がNOのとき、補正湿度
Dcnを、Dcn=Dnから求める(S306)。S304
の判定がYESのとき、現時点における補正湿度Dcn
を、Dcn=Dn−(Dm〔Tn〕−Dm〔Tn-x〕)から求
める(S305)。一方、S304の判定がNOのと
き。補正湿度Dcnを、Dcn=Dnから求める(S30
6)。
【0056】S305又はS306において、補正湿度
Dcnを求めた後は、測定を終了するか否かの信号を確認
し(S307)、YESの場合は測定を終了し、NOの
場合は次の測定ポイントが現時点に入れ替わったときに
再びS301からS307の同様の処理をする。
【0057】現時点の温度Tnと過去の時点の温度Tn-x
との差分が比較温度差aよりも高い場合(Tn−Tn-x>
a)(S301)で、かつ現時点の検出湿度Dnと過去
の時点の検出湿度Dn-xとの差分がマイナスのとき(Dn
−Dn-x<0)(S302のYES)を条件1とする。
【0058】また、現時点の温度Tnと過去の時点の温
度Tn-xとの差分が比較温度差aよりも低い場合(Tn−
Tn-x<a)(S303のYES)で、かつ現時点の検
出湿度Dnと過去の時点の検出湿度Dn-xとの差分がプラ
スのとき(Dn−Dn-x>0)(S304のYES)を条
件2とする。そして、上記条件1又は条件2を満たして
いるときには、補正必要条件を満たしているとする。
【0059】上記条件1は、温度Tnが比較温度差aよ
りも高く上昇したときの比較式である。温度Tnが上昇
することにより、各温度Tnにおける飽和水蒸気量が上
昇し、検出部位の周囲の環境下における相対湿度が下降
した値として現れる。したがって、検出湿度Dnは実際
には下降していないのにあたかも下降しているかの如く
検出される。そこで、上記した条件1を満たしている場
合には、このようなみかけの検出湿度Dnの変化の補正
が行われる。
【0060】まず、演算装置14内において、温度−湿
度対応マップより、現時点の温度Tnにおける現マップ
湿度Dm〔Tn〕、及び過去の時点の温度Tn-xにおける
過去マップ湿度Dm〔Tn-x〕を読み取る(図3(a)参
照)。なお、本実施形態においては、現時点から1ms
遡及した時点としている。つまり、この過去の時点は、
現時点と同様に時間の経過と共に逐次置き換えられてい
く。
【0061】そして、現時点の検出湿度Dnから、現時
点と過去の時点とのマップ湿度の差分(Dm〔Tn〕−D
m〔Tn-x〕)を減算して、補正湿度Dcnを求めるDcn=
Dn−(Dm〔Tn〕−Dm〔Tn-x〕)。一方、温度Tnが
比較温度差aよりも高く上昇したときに、検出湿度Dn
も上昇しているときには、実際に検出湿度Dnが上昇し
ているときであるとして、補正を行わず、検出湿度Dn
をそのまま補正湿度Dcnとする。
【0062】また、条件2は、温度Tnが比較温度差a
よりも低く下降したときの比較式である。温度Tnが下
降することにより、各温度Tnにおける飽和水蒸気量が
下降し、測定容器1内環境下における相対湿度は上昇し
た値として現れる。そのため、検出湿度Dnは実際には
上昇していないのにあたかも上昇しているかのごとく検
出される。そこで、条件2を満たしている場合には、こ
のようなみかけの検出湿度Dnの変化の補正を行う。つ
まり、上記と同様、Dcn=Dn−(Dm〔Tn〕−Dm〔T
n-x〕)から補正湿度Dcnを求める。
【0063】一方、温度Tnが比較温度差aよりも低く
下降したときに、検出湿度Dnも下降しているときは、
実際に検出湿度Dnが下降しているときであるとして、
補正を行わず、検出湿度Dnをそのまま補正湿度Dcnと
する。なお、補正必要条件の比較は、サンプリング周期
毎に行っても良いし、あるいは、1ms毎に行っても良
い。
【0064】また、条件1または条件2の補正必要条件
を満たしているときの補正湿度Dcnは、Dcn=Dn−
(Dm〔Tn〕−Dm〔Tn-x〕)から求める代わりに、D
cn=Dn-x+(Dm〔Tn-x〕−Dm〔Tn〕)から求めて
もよい。
【0065】以下に、例示して補正湿度Dcnを求める方
法について説明する。
【0066】(ケース1)まず、過去の時点の温度Tn-
xが、Tn-x=25.02[℃]、過去の時点の検出湿度
Dn-xが、Dn-x=9.99[%]で、現時点の温度Tn
が、Tn=25.04[℃]、現時点の検出湿度Dnが、
Dn=9.99[%]である場合について、補正湿度Dc
nを求める。なお、比較温度差aは2×10-4[℃]と
し、温度−湿度対応マップは、表1に示すように作成が
なされているものとする。
【0067】
【表1】
【0068】この場合、Tn−Tn-x=25.04−2
5.02=0.02>2×10-4となり、Tn−Tn-x>
aを満たし、Dn−Dn-x=9.98−9.99=−0.
01<0となり、Dn−Dn-x<0を満たしているから、
条件1を満足する。そして、表1より、Tn-xが25.
02[℃]のときのDm〔Tn-x〕は9.98[%]であ
り、Tnが25.04[℃]のときのDm〔Tn〕は9.
94[%]である。よって、Dcn=Dn−(Dm〔Tn〕
−Dm〔Tn-x〕)より、Dcn=9.98−(9.94−
9.98)=10.02[%]となる。
【0069】この場合は、条件1を満足しており、上記
補正を行って、補正湿度Dcnを求めている場合である。
見かけ上は、湿度は9.99[%]から9.98[%]
へと0.01[%]減少しているが、実際には9.99
[%]から10.02[%]へと0.03[%]増加し
ているのである。
【0070】なお、この場合、補正湿度DcnをDcn=D
n-x+(Dm〔Tn-x〕−Dm〔Tn〕)より求めると、Dc
n=9.99+(9.98−9.94)=10.03
[%]となる。
【0071】(ケース2)次に、過去の時点の温度Tn-
xが、Tn-x=25.02[℃]、過去の時点の検出湿度
Dn-xがDn-x=9.99[%]で、現時点の温度Tn
が、Tn=25.04[℃]、現時点の検出湿度Dn-xが
Dn=10.00[%]である場合について、補正湿度
Dcnを求める。この場合、Tn−Tn-x=25.04−2
5.02=0.02>2×10-4となり、Tn−Tn-x>
aをみたしているが、Dn−Dn-x=10.00−9.9
9=0.01>0となってDn−Dn-x<0を満たさない
ため、条件1を満足しない。よって、Dcn=Dnより、
Dcn=10.00[%]となる。
【0072】この場合は、条件1を満足せず、したがっ
て上記の補正は行われず、補正湿度Dcnは検出湿度Dn
のままとなる。
【0073】(ケース3)次に、過去の時点の温度Tn-
xが、Tn-x=25.02[℃]、過去の時点の検出湿度
Dn-xが、Dn-x=9.99[%]で、現時点の温度Tn
が、Tn=25.00[℃]、現時点の検出湿度Dnが、
Dn=10.00[%]である場合について補正湿度Dc
nを求める。この場合Tn−Tn-x=25.00−25.
02=−0.02<2×10-4となって、Tn−Tn-x<
aを満たし、Dn−Dn-x=10.00−9.99=0.
01>0となって、Dn−Dn-x>0を満たすから、条件
2を満足する。よって、Dcn=Dn−(Dm〔Tn〕−Dm
〔Tn-x〕)より、Dcn=10.00−(10.00−
9.98)=9.98[%]となる。この場合は、条件
2を満たしており、上記補正を行って、補正湿度Dcnを
求めている場合である。見かけ上は、湿度は9.99
[%]から10.00[%]へと0.01[%]増加し
ているが、実際には9.99[%]から9.98[%]
へと0.01[%]減少している。
【0074】なお、この場合、補正湿度DcnをDcn=D
n-x+(Dm〔Tn-x〕−Dm〔Tn〕)より求めると、Dc
n=9.99+(9.98−10.00)=9.97
[%]となる。
【0075】(ケース4)次に、過去の時点の温度Tn-
xが、Tn-x=25.02[℃]、過去の時点の検出湿度
Dn-xが、Dn-x=9.99[%]で、現時点の温度Tn
がTn=25.00[℃]、現時点の検出湿度DnがDn
=9.99[%]である場合について、補正湿度Dcnを
求める。この場合、Tn−Tn-x=25.00−25.0
2=−0.02<2×10-4となって、Tn−Tn-x<a
を満たしているが、Dn−Dn-x=9.99−9.99=
0.00=0となって、Dn−Dn-x>0を満たしていな
いから、条件2を充足しない。よって、Dcn=Dnよ
り、Dcn=9.99[%]となる。この場合は、条件2
を満たしていなから、上記補正は行われず、補正湿度D
cnは検出湿度Dnのままとなる。
【0076】上記のような補正湿度Dcnの変化をグラフ
で説明する。すなわち、図3(b)におけるT4及びT
5の範囲においては、いずれも温度が上昇している場合
である。T4の範囲は発汗が行われているときであり、
補正湿度Dcnは検出湿度Dnが下降しているときには上
記補正を行って求め、検出湿度Dnが上昇しているとき
には補正は行わずに検出湿度Dnそのままの値としてい
る。また、T5の範囲は発汗が行われていないときであ
り、検出湿度Dnは減少しているが、実際の補正湿度Dc
nは殆ど変化していないとして求められている。
【0077】上記の用ようにして求めた現時点における
補正湿度Dcnは、そこから過去の時点における補正湿度
Dcn-xを差し引くことにより、湿度の変化量を検出する
ことができる。そして、湿度の変化量を検出部位におけ
る絶対湿度の変化量に換算することにより、水分の変化
量である蒸散水分量を算出することができる。つまり、
発汗量An[g/m3・min]は、湿度検出カプセル1
21に供給している送風ガスの流量をQ[m3/s]湿
度検出カプセル121の容積をS[m3]、現時点の温
度Tnにおける飽和水蒸気量をH[g/m3]とすると、
以下の式により求められる。
【0078】すなわち、An[g/m3・min]=(Q
[m3/s]/S[m3])×(S[m3]/1[m3])
×H[g/m3]×Dcn−Dcn-x)[%]/100、省
略して、An[g/m3・min]=Q×H×(Dcn−D
cn-x)/100として求めることができる。これによ
り、温度Tnの変化の影響を受けることなく、正確な発
汗量の変化を検出することができる。
【0079】なお、飽和水蒸気量Hは、測定容器1の内
部を1気圧として読み取ることができるし、また1気圧
でなければその気圧における飽和水蒸気量として読み取
ることもできる。
【0080】このようにして、温度Tnの変化が比較温
度差aよりも小さいとき、及び補正必要条件を満たして
いないときは補正を行わない。つまり、補正が必要なと
きにのみ補正を行うので、演算装置14内における演算
の時間を短縮させることができる。また、補正必要条件
を満たしているときには補正を行い、温度Tnの変化の
影響を受けることなく正確な湿度を測定することができ
る。
【0081】本実施形態においては、温度−湿度対応マ
ップは検出湿度Dnの測定に使用する湿度センサ12を
用いて作成している。そのため、温度−湿度対応マップ
の作成時に、検出湿度Dnを測定する湿度センサ6以外
の湿度センサを準備する必要がない。また、検出湿度D
nの測定時においても、1台の湿度センサ12で測定を
行うことができる。そのため、従来のように、2台の湿
度センサを用いてそれらの間の温度特性の調整を行う必
要がなく、容易に湿度を測定することができる。
【0082】また、本実施形態においては、温度Tnの
変化に伴う検出部位の周囲の環境下における相対湿度の
変化を補正して実際の湿度を求めている。そのため、従
来のように、一定の温度及び湿度を有する乾燥ガスを使
用することなく、測定を行うことができる。したがっ
て、測定を行う環境が制限されることが殆どなく、様々
な環境下で測定を行うことができる。
【0083】また、温度−湿度対応マップは、湿度セン
サ12自体の温度特性及び計器誤差も含んだ値となって
いる。そのため、測定時には湿度センサ12自体の温度
特性及び計器誤差も補正して、実際の湿度を求めること
ができる。また、温度−湿度対応マップは各湿度センサ
12毎に作成しておけば、各機体毎の温度Tnに対する
温度特性及び計器誤差の補正を行うことができ、一層正
確な湿度の測定を行うことができる。
【0084】また、補正湿度は検出を行う検出部位にお
ける絶対湿度に換算することにより、水分量を算出する
ことができる。そのため、温度Tnの変化の影響を受け
ることなく、正確な水分量を検出することができる。
【0085】<実施形態2>図4に示す如く、本実施形
態においては、補正必要条件は現時点の温度Tn及び検
出湿度Dnと、過去の任意の時点における温度Tn-x及び
検出湿度Dn-xとをそれぞれ用いている。
【0086】また、補正必要条件は現時点の温度Tn及
び検出湿度Dnと、直前の過去の時点における温度Tn-x
及び検出湿度Dn-xとについて、補正必要条件を満たし
ているか否かを検出し、補正必要条件を満たしていない
ときには、順次過去に遡及して補正必要条件を満たして
いるか否かを検出して補正必要条件を満たしているとき
には補正を行うように構成してある。また、現時点と比
較を行う過去の時点は、50ms前、1秒前及び1分前
としている。
【0087】すなわち、まずは現時点の温度Tnと50
ms前の過去の時点における温度Tn-50msとの差分が比
較温度差aよりも高いか(Tn−Tn-50ms>a)を判定
する(S401、図4中のステップS401、以下同
様)。そして、S401の判定がYESのとき、現時点
の検出湿度Dnと50ms前の過去の時点における検出
湿度Dn-50msとの差分がマイナスであるか(Dn−Dn-5
0ms<0)の判定をする(S403)。
【0088】S402の判定がYESのとき、現時点に
おける補正湿度DcnをDcn=Dn−(Dm〔Tn〕−Dm
〔Tn-50ms〕から求める(S405)。ここで、50m
s前の過去の時点の温度Tn-50msにおけるマップ湿度を
Dm〔Tn-50ms〕としている。一方、S402の判定が
NOのとき、現時点の温度Tnと1秒前の過去の時点に
おける温度Tn-1sとの差分が比較温度差bよりも高いか
(Tn−Tn-1s>b)を判定する(S406)。
【0089】また、S403の判定がYESのとき、現
時点の検出湿度Dnと50ms前の過去の時点における
検出湿度Dn-50msとの差分がプラスであるか(Dn−Dn
-50ms>0)の判定をする(S404)。一方、S40
3の判定がNOのとき、現時点の温度Tnと1秒前の過
去の時点における温度Tn-1sとの差分が比較温度差bよ
りも高いか(Tn−Tn-1s>b)を判定する(S40
6)。
【0090】S404の判定がYESのとき、現時点に
おける補正湿度Dcnを、Dcn=Dn−(Dm〔Tn〕−Dm
〔Tn-50ms〕から求める(S405)。一方、S404
の判定がNOのとき、現時点の温度Tnと1秒前の過去
の時点における温度Tn-1との差分が比較温度差bより
も高いか(Tn−Tn-1s>b)を判定する(S40
6)。
【0091】S406の判定がYESのとき、現時点の
検出湿度Dnと1秒前の過去の時点における検出湿度Dn
-1sとの差分がマイナスであるか(Dn−Dn-1s<0)の
判定をする(S407)。一方、S406の判定がNO
のとき、現時点の温度Tnと1秒前の過去の時点におけ
る検出湿度Dn-1sとの差分が比較温度差bよりも低いか
(Tn−Tn-1s<b)を判定する(S408)。
【0092】S407の判定がYESのとき、現時点に
おける補正湿度Dcnを、Dcn=Dn−(Dm〔Tn〕−Dm
〔Tn-1s〕から求める(S410)。ここで、1s前の
過去の時点の温度Tn-1sにおけるマップ湿度を、Dm
〔Tn-1s〕としている。一方、S407の判定がNOの
とき、現時点の温度Tnと1分前の過去の時点における
温度Tn-1minとの差分が比較温度差cよりも高いか(T
n−Tn-1min>c)を判定する(S411)。
【0093】また、S408の判定がYESのとき、現
時点の検出湿度Dnと1秒前の過去の時点における検出
湿度Dn-1sとの差分がプラスであるか(Dn−Dn-1s>
0)の判定をする(S409)。一方、S408の判定
がNOのとき、現時点の温度Tnと1分前の過去の時点
における温度Tn-1minとの差分が比較温度差cよりも高
いか(Tn−Tn-1min>c)を判定する(S411)。
【0094】S409の判定がYESのとき、現時点に
おける補正湿度Dcnを、Dcn=Dn−(Dm〔Tn〕−Dm
〔Tn-1s〕から求める(S410)。
【0095】一方、S409の判定がNOのとき、現時
点の温度Tnと1分前の過去の時点における温度Tn-1mi
nとの差分が比較温度差cよりも高いか(Tn−Tn-1min
>c)を判定する(S411)。
【0096】S411の判定がYESのとき、現時点の
検出湿度Dnと1分前の過去の時点における検出湿度Dn
-1minとの差分がマイナスであるか(Dn−Dn-1min<
0)の判定をする(S412)。一方、S411の判定
がNOのとき、現時点の温度Tnと1分前の過去の時点
における温度Tn-1minとの差分が比較温度差cよりも低
いか(Tn−Tn-1min<c)を判定する(S413)。
【0097】S412の判定がYESのとき、現時点に
おける補正湿度Dcnを、Dcn=Dn−(Dm〔Tn〕−Dm
〔Tn-1min〕から求める(S415)。ここで、1分前
の過去の時点の温度Tn-1minにおけるマップ湿度をDm
〔Tn-1min〕としている。一方、S412の判定がNO
のとき補正湿度Dcnを、Dcn=Dnから求める(S41
6)。
【0098】また、S413の判定がYESのとき、現
時点における補正湿度Dcnを、Dcn=Dn−(Dm〔T
n〕−Dm〔Tn-1min〕から求める(S415)。一方、
S414の判定がNOのとき、補正湿度Dcnを、Dcn=
Dnから求める(S416)。
【0099】S405,S410,S415又はS41
6において補正湿度Dcnを求めた後は、測定を終了する
か否かの信号を確認し(S417)、YESの場合は測
定を終了し、NOの場合は次の測定ポイントが現時点に
入れ替わったときに再びS401からS417の同様の
処理をする。
【0100】なお、本実施形態においては、50ms前
の過去の時点における比較温度差aは10-5[℃]、1
秒前の過去の時点における比較温度差bは2×10-4
[℃]、1分前の過去の時点における比較温度差cは1
0-3[℃]とした。比較温度差aは、温度計13により
温度Tnの検出ができる最小値としており、また比較温
度差bは50msの20倍の時間が1秒であるため、a
の20倍、即ち10-5[℃]×20とした。また、比較
温度差cは実験により適切な補正が行われる値として求
めた。
【0101】なお、これらの比較温度差a,b,cの値
は、湿度の測定を行う環境に応じて適宜変更することが
望ましい。その他は、実施形態1と同様である。
【0102】本実施形態においては、現時点の温度Tn
及び検出湿度Dnと、現時点から遡及した複数の過去の
時点における温度Tn-x及び検出湿度Dn-xとを比較し
て、複数の過去の時点のいずれかにおいて上記した補正
必要条件を満たしているか否かを検出することができ
る。そのため、例えば温度Tnに比較温度差よりも小さ
な温度差で緩やかな連続した変化があるときなど、短い
遡及範囲では補正が必要でないが、長い遡及範囲では補
正が必要であるというような場合に特に有効である。
【0103】また、過去のある時点で補正を行ったとき
には、それよりもさらに遡及した過去の時点の温度Tn-
x及び検出湿度Dn-xを用いた補正必要条件による比較は
行わない。そのため、補正の重複を避けることができ
る。
【0104】その他、上記した実施形態1と同様の作用
効果を得ることができる。
【0105】<実施形態3>本実施形態は、演算装置4
において、実施形態1の補正必要条件を満たしているか
否かの検出を行わない例である。つまり、本実施形態に
おいては、現時点における実際の検出湿度である補正湿
度Dcnは、全てDcn=Dn−(Dm〔Tn〕−Dm〔Tn-
x〕から求める。また、補正湿度DcnはDcn=Dn+(D
m〔Tn-x〕−Dm〔Tn〕)から求めてもよい。その他は
実施形態1と同様である。
【0106】以下に例示して、上記補正湿度Dcnを求め
る方法について説明する。
【0107】(ケース1)まず、過去の時点の温度Tn-
xが、Tn-x=25.02[℃]、過去の時点の検出湿度
Dn-xが、Dn-x=9.99[%]で、現時点の温度Tn
が、Tn=25.04[℃]、現時点の検出湿度Dnが、
Dn=9.98[%]である場合について、補正湿度Dc
nを求める。
【0108】なお、温度一湿度対応マップは、上記実施
形態例1における表1を用いる。この場合、表1より、
Tn-xが25.02[℃]のときDm[Tn-x]は9.9
8[%]であり、Tnが25.04[℃]のときのDm
[Tn]は9.94[%]である。よって、Dcn=Dn−
(Dm[Tn]−Dm[Tn-x])より、Dcn=9.98−
(9.94−9.98)=10.02[%]となる。
【0109】なお、補正湿度DcnをDcn=Dn-x+(Dm
[Tn-x]−Dm[Tn])より求めると、Dcn=9.9
9+(9.98−9.94)=10.03[%]とな
る。
【0110】(ケース2)次に過去の時点の温度Tn-x
が、Tn-x=25.02[℃]、過去の時点の検出湿度
Dn-xが、Dn-x=9.99[%]で、現時点の温度Tn
が、Tn=25.04[℃]、現時点の検出湿度Dnが、
Dn=10.00[%]である場合について補正湿度Dc
nを求める。この場合、Dcn=Dn−(Dm[Tn]−Dm
[Tn-x])より、Dcn=10.00−(9.94−
9.98)=10.04[%]となる。
【0111】なお、補正湿度DcnをDcn=Dn-x+(Dm
[Tn-x]−Dm[Tn])より求めると、Dcn=9.9
9+(9.98−9.94)=10.03[%]とな
る。
【0112】(ケース3)次に、過去の時点の温度Tn-
xが、Tn-x=25.02[℃]、過去の時点の検出湿度
Dn-xがDn-x=9.99[%]で、現時点の温度Tnが
Tn=25.00[℃]、現時点の検出湿度Dnか、Dn
=10.00[%]である場合について、補正湿度Dcn
を求める。この場合、Dcn=Dn−(Dm〔Tn〕−Dm
〔Tn-x〕)より、Dcn=10.00−(10.00−
9.98)=9.98[%]となる。
【0113】なお、補正湿度DcnをDcn=Dn-x+(Dm
〔Tn-x〕−Dm〔Tn〕)より求めると、Dcn=9.9
9+(9.98−10.00)=9.97[%]とな
る。
【0114】(ケース4)次に、過去の時点の温度Tn-
xが、Tn-x=25.02[℃]、過去の時点の検出湿度
Dn-xが、Dn-x=9.99[%]で、現時点の温度Tn
がTn=25.00[℃]、現時点の検出湿度DnがDn
=10.00[%]である場合について、補正湿度Dcn
を求める。この場合、Dcn=Dn−(Dm〔Tn〕−Dm
〔Tn-x〕)より、Dcn=10.00−(9.94−
9.98)=10.04[%]となる。
【0115】なお、補正湿度Dcnを、Dcn=Dn-x+
(Dm〔Tn-x〕−Dm〔Tn〕)より求めると、Dcn=
9.99+(9.98−10.00)=9.97[%]
となる。
【0116】本実施形態の湿度センサの補正方法におい
ても、様々な環境下において容易かつ正確に湿度を測定
することができる。その他、上記実施形態1と同様の作
用効果を得ることができる。
【0117】<実施形態4>本実施形態では、上記した
実施形態1乃至3で示した湿度補正方法を用いて、マウ
ス等の小動物から発散される水分量を測定する場合の具
体例を示すものである。
【0118】まず、本発明で使用された測定装置を図5
及び図6によって説明すると、同図において50は測定
容器であり、ほぼ密封されたカプセル状に形成されてい
る。また、この測定容器50は内部に測定対象物となる
動物(例えばマウス)を収容し、内部はマウスが自由に
活動するに十分な広さが設定されている。また、測定容
器50の天井面には外気に開放する吸気口51が開口し
て形成されるとともに、測定容器50内の壁面には容器
50内の温度を検出するための温度計52が取り付けら
れている。但し、この温度計52は後述の演算装置53
に接続されている。
【0119】さらに、測定容器50には吸気経路54の
一端が接続され他端には測定容器50内の空気を一定の
流速でもって吸引するための吸引ポンプが接続されてい
る。また、吸気経路54の途中には演算装置53からの
指令に基づいて吸気経路54を開閉する電磁弁55と、
吸気経路54中を通過する空気中の湿度を検出するため
の湿度センサ56(例えば静電容量型湿度センサ)とが
介在されている。
【0120】演算装置53は図2に示されるような構成
としてあり、CPU57の入力ポートにはA/Dコンバ
ータ58を介して温度計3及び湿度センサ56が接続さ
れている。一方、CPU7の出力ポートにはI/Oユニ
ット59を介して電磁弁55及び吸引ポンプ60が接続
されている。さらに、CPU57の出力ポートにはモニ
タ61が接続されるとともに、D/Aコンバータ62を
介してアナログ出力端子が導出されている。演算装置5
3のメモリー内には温度、湿度との対応関係を示す温度
−湿度マップが記憶されており、必要に応じて書き換え
可能となっている。また、演算装置53内にはコンピュ
ータプログラムにより前記した補正必要条件及び補正湿
度Dcn等を求めるのに必要な演算式が記録されている。
これらの点は、既に述べた各実施形態による補正方法と
同じであるため、重複した説明は行わない。
【0121】かくして、演算装置53は温度−湿度対応
マップ、湿度センサ6から送信される検出湿度Dn及び
温度計3から送信される温度Tnにより、現時点におけ
る実際の検出湿度Dnである補正湿度Dcnを求める。そ
して、補正湿度Dcnを水分量に換算して、マウスからの
蒸散水分量が求められる。この場合において、測定容器
50はマウス等を拘束することなく、容器内部で自由に
動き回ることができるようにして測定を行うようにして
いるため、被検体であるマウスなどに対し精神的苦痛を
与えず、平常状態での測定が可能である。このことと併
せて、実施形態4においても、既に述べた湿度補正方法
を採用することによって正確な湿度測定が可能であるた
め、マウスなどの小動物の生体情動変化を高精度に捉え
ることができ、マウス等を用いた薬理効果試験において
極めて有用なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における湿度センサの補正方法の流
れを示す流れ図
【図2】実施形態1における、(a)発汗量検出装置を
示す構成図、(b)他の発汗量検出装置を示す構成図
【図3】実施形態1における、(a)温度−湿度対応マ
ップを説明するグラフ、(b)湿度センサの補正方法を
説明するグラフ
【図4】実施形態2における、湿度センサの補正方法の
流れを示す流れ図
【図5】実施形態4における、水分量測定装置を示す概
念図
【図6】水分量測定装置における演算装置を示すブロッ
ク図
【符号の説明】
1…測定容器 2…吸気口 3…温度計 4…演算装置 5…吸気経路 6…湿度センサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度計により検出した温度と、湿度セン
    サにより測定した検出部位の検出湿度とを任意の時間間
    隔で演算装置に取り込んで、該演算装置において、上記
    温度の変化に対する上記検出湿度の補正を行う水分量測
    定方法において、 使用する上記湿度センサについて、測定環境下における
    上記温度の変化に伴うセンサ出力値をマップ湿度として
    予め求めておき、 上記演算装置は、現時点の上記温度における上記マップ
    湿度を現マップ湿度、過去の時点の上記温度における上
    記マップ湿度を過去マップ湿度として読み取り、 上記現マップ湿度と上記過去マップ湿度との差分を上記
    検出湿度に加減することにより、現時点における実際の
    検出湿度である補正湿度を求めて水分量の測定を行うこ
    とを特徴とする水分量測定方法。
  2. 【請求項2】 温度計により測定した温度と、湿度セン
    サにより測定した検出部位の検出湿度とを任意の時間間
    隔で演算装置に取り込んで、該演算装置において、上記
    温度の変化に対する上記検出湿度の補正を行う水分量測
    定方法において、 使用する上記湿度センサについて、測定環境下における
    上記温度の変化に伴うセンサ出力値をマップ湿度として
    予め求めておき、 現時点の温度Tnにおける上記マップ湿度Dm〔Tn〕、
    過去の時点の温度Tn-xにおける上記マップ湿度をDm
    〔Tn-x〕とし、 また、上記現時点の上記検出湿度をDn、上記過去の時
    点の上記検出湿度をDn-xとして、 上記現時点における実際の検出湿度である補正湿度Dcn
    を、Dcn=Dn−(Dm〔Tn〕−Dm〔Tn-x〕)又はDc
    n=Dn-x+(Dm〔Tn-x〕−Dm〔Tn〕)から求めるこ
    とを特徴とする水分量測定方法。
  3. 【請求項3】 温度計により測定した温度と、湿度セン
    サにより測定した検出部位の検出湿度とを任意の時間間
    隔で演算装置に取り込んで、該演算装置において、上記
    温度の変化に対する上記検出湿度の補正を行う水分量測
    定方法において、 使用する上記湿度センサについて、測定環境下における
    上記温度の変化に伴うセンサ出力値をマップ湿度として
    予め求めておき、 上記演算装置は、現時点での温度Tn、検出湿度をDnと
    し、過去の時点の温度をTn-x、検出湿度をDn-xとし
    て、 上記現時点の温度Tnと上記過去の時点の温度Tn-xとの
    差分が比較温度差aよりも高い場合(Tn−Tn-x>a)
    で、かつ、上記現時点の検出湿度Dnと上記過去の時点
    の検出湿度Dn-xとの差分がマイナスのとき(Dn−Dn-
    x<0)、 あるいは上記現時点の温度Tnと上記現過去の時点の温
    度Tn-xとの差分が上記比較温度差aよりも低い場合
    (Tn−Tn-x<a)で、かつ、上記現時点の検出湿度D
    nと上記過去の時点の検出湿度Dn-xとの差分がプラスの
    とき(Dn−Dn-x>0)には、補正必要条件を満たして
    いるとして、下記の補正手段の下に補正を行うようにし
    たものであって、 上記補正手段は、上記現時点の温度Tnにおける上記マ
    ップ湿度をDm〔Tn〕、過去の時点の温度Tn-xにおけ
    る上記マップ湿度をDm〔Tn-x〕とし、 上記現時点における実際の検出湿度である補正湿度Dcn
    を、Dcn=Dn−(Dm〔Tn〕−Dm〔Tn-x〕)又はDc
    n=Dn-x+(Dm〔Tn-x〕−Dm〔Tn〕)から求め、 一方、上記補正条件を満たしていないときは、上記補正
    湿度Dcnは上記検出湿度Dnとすることを特徴とする水
    分量測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、上記水分量測定
    方法は、上記現時点の温度Tn及び検出湿度Dnと、上記
    過去の任意の時点における温度Tn-x及び検出湿度Dn-x
    とをそれぞれ用いることを特徴とする水分量測定方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、上記現時点の温度T
    n及び検出湿度Dnと、直前の上記過去の時点における温
    度Tn-x及び検出湿度Dn-xとについて、上記補正必要条
    件を満たしているか否かを検出し、上記補正必要条件を
    満たしていないときには、順次さらに過去に遡及して上
    記補正必要条件を満たしているか否かを検出して、上記
    補正必要条件を満たしているときには上記補正を行うこ
    とを特徴とする水分量測定方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5において、上記過去の時
    点は、50ms前、1秒前及び1分前であることを特徴
    とする水分量測定方法。
  7. 【請求項7】 一部が大気に開放する測定容器にて被検
    出体から発せられる蒸散水分量を捕集しつつこの測定容
    器に接続された吸引手段にて同容器内の空気中に含まれ
    る蒸散水分量を吸気経路へ吸引し、かつ上記測定容器内
    環境の温度を上記温度計にて測定しながら上記吸気経路
    中に介在された上記湿度センサにて排気中の水分量を測
    定することを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載
    の水分量測定方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、上記測定容器中に、
    上記測定対象物である動物を非拘束の状態で収容してお
    くことを特徴とする水分量測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014119419A (ja) * 2012-12-19 2014-06-30 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置及び湿度計測方法
JP2020056613A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 旭化成株式会社 湿度測定装置、及び露点温度測定装置

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