JP2002181471A - ヒートパイプとフィン材等の接合構造 - Google Patents

ヒートパイプとフィン材等の接合構造

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JP2002181471A
JP2002181471A JP2000377340A JP2000377340A JP2002181471A JP 2002181471 A JP2002181471 A JP 2002181471A JP 2000377340 A JP2000377340 A JP 2000377340A JP 2000377340 A JP2000377340 A JP 2000377340A JP 2002181471 A JP2002181471 A JP 2002181471A
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JP
Japan
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heat pipe
fin material
solder
surface treatment
groove
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JP2000377340A
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Yoshio Ishida
良夫 石田
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Diamond Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Diamond Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】安易な工法でプレートの面粗度に影響され難
く、接合熱抵抗を極限まで減らすことの出来るヒートパ
イプとプレートの接合構造を提供する。 【構成】ヒートパイプと、このヒートパイプの一部ある
いは全部にフィン材等を接合する構造において、上記フ
ィン材等にヒートパイプを挿入する溝を有し、前記ヒー
トパイプあるいはフィン材等のヒートパイプとの接合面
の少なくとも何れか一方に半田の表面処理を施したこと
を特徴とするヒートパイプとフィン材等の接合構造とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パソコンなどの
電子機器の冷却に用いられるヒートパイプと、集熱や放
熱のために当該ヒートパイプに取り付けられるフィン材
等の接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年は、電子機器のデジタル化の進展
で、その冷却対象の電子部品が増えることにより、その
消費電力が増加しており、冷却部材の接合の熱抵抗を減
少させる必要に迫られている。
【0003】従来、フィン材等のヒートパイプの接合
は、図4に示されるように、プレスや溶融押し出しある
いはダイキャストによりフィン材1にU字溝5を形成
し、ヒートパイプ2を当該溝5挿入し設置している。
【0004】ここで前記ヒートパイプ2の直径や各々の
工法によるU字溝5幅のバラツキを加味すると、上記U
字溝5の幅はヒートパイプ2の幅よりも幾分大きな寸法
に仕上げることとなり、ヒートパイプ2とフィン材1の
間に隙間6が生じることから、熱抵抗低減と十分な接合
機械的接合を得るために、隙間6に熱伝導の良い接着材
を塗布するか少なくともシリコーングリースなどを塗布
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
ような構成のヒートパイプの接合構造では、隙間6に熱
伝導の良い接着材を塗布するか少なくともシリコーング
リースなどを塗布することで熱抵抗の低減を図っている
が、このような手段においては、それでもなお熱抵抗の
低減において限界が有った。
【0006】この発明は上記課題に鑑み、安易な工法で
プレートの面粗度に影響され難く、接合熱抵抗を極限ま
で減らすことの出来るヒートパイプとプレートの接合構
造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では次のような構成とする。すなわち、ヒー
トパイプと、このヒートパイプの一部あるいは全部にフ
ィン材等を接合する構造において、上記フィン材等にヒ
ートパイプを挿入する溝を有し、前記ヒートパイプある
いはフィン材等のヒートパイプとの接合面の少なくとも
何れか一方に半田の表面処理を施したことを特徴とする
ヒートパイプとフィン材等の接合構造とする。
【0008】また別の手段として、ヒートパイプと、こ
のヒートパイプの一部あるいは全部にフィン材等を当該
ヒートパイプの軸方向に垂直に接合する構造において、
前記フィン材等にヒートパイプを挿入する溝を有し、前
記ヒートパイプあるいはフィン材等のヒートパイプとの
接合面の少なくとも何れか一方に半田の表面処理を施し
たことを特徴とするヒートパイプとフィン材等の接合構
造とする。
【0009】上記構成において、半田の表面処理の厚さ
を、50ミクロン以上としたり、また、上記ヒートパイ
プとフィン材等を密接合した後、加熱による半田溶融接
合してもよい。
【0010】
【作用】上記構成の通り、ヒートパイプと、このヒート
パイプの一部あるいは全部にフィン材等を接合する構造
面に、上記フィン材等にヒートパイプの挿入溝を有し、
さらに上記ヒートパイプとフィン材等の接合面の少なく
とも一方に、半田の表面処理を施したヒートパイプとフ
ィン材等の接合構造とすることで、ヒートパイプの直径
とフィン材に構成した溝幅との公差を硬度の低い半田で
吸収すると同時に隙間に埋め込まれる。
【0011】また、ヒートパイプと、このヒートパイプ
の一部あるいは全部にフィン材等を上記ヒートパイプの
軸方向に垂直に接合する構造において、上記フィン材等
にヒートパイプの挿入溝を有し、さらに上記ヒートパイ
プとフィン材等の接合面の少なくとも一方に、半田の表
面処理を施したヒートパイプとフィン材等の接合構造と
することで、安価な工法で有りながらフィン材との接合
が極めて安定する。
【0012】また、上記半田の表面処理の厚さを、50
ミクロン以上とすることで、通常用いられる接合構造の
隙間が容易に埋められ、さらには、上記ヒートパイプと
フィン材等を密接合した後、加熱による半田溶融接合す
ることによりより熱抵抗の少ない強固な接合を得ること
ができる。
【0013】
【実施例】次に、図1から図3に示す実施例について記
述する。図1(a)と(b)は、本発明の第一の実施例とする
ヒートパイプを挿入する断面を示す図で、フィン材1に
半田3を厚地に表面処理した丸状のヒートパイプ2を、
フィン材1に圧入する構造の第一の実施例であり、図1
(a)は圧入前の状態を示し、図1(b)は圧入後の状態を示
す図である。
【0014】先ず、銅のコンテナからなるヒートパイプ
2を半田漕の中に挿入することにより、その表面に半田
3による皮膜の表面処理を終了した後、熱伝導の優れた
材料の例えばアルミニュウムからなるフィン材1で形成
した溝5の中に圧入する。
【0015】ここで、上記溝5の幅は、半田の表面処理
を施す前のヒートパイプ2を量産したときのバラツキ最
大外径にしっくりと勘合する程度に金型あわせをしてい
るために、ヒートパイプ2の半田3の表面処理をする前
に溝5に挿入すると、図4の従来の構造と同じとなる
が、この発明はヒートパイプ2に半田3の表面処理を行
うことで半田皮膜厚さにより隙間6を吸収して、さらに
溝5の幅方向4は半田皮膜が半田硬度が低いために圧入
により削られ、図1(b)で示されるように他の面より多
少薄くなる程度の半田3の表面処理の厚さと成るように
管理されている。
【0016】図1(b)の状態になると隙間6が無く、フ
ィン材1の溝5がダイキャスト工法で構成されたものの
様な溝5の底面面粗度の比較的悪いものでも半田で空間
が埋めることができるために、特別に座繰りなどの研削
加工はしなくても良い。
【0017】なお、半田3の表面処理は、上述の如くヒ
ートパイプ2の外径と溝5の寸法バラツキを吸収する程
度に仕上げられ、電子機器に用いられるヒートパイプ外
径は3〜5mmが一般的であることから、半田の皮膜厚さ
は50ミクロン程度以上が好ましい。
【0018】図2(a)と(b)は、扁平状にヒートパイプを
挿入する断面を示す図で、フィン材1に半田3を厚地に
表面処理した丸状のヒートパイプ2を、フィン材1の鍋
底状の溝5に変形圧入する構造の第二の実施例であり、
図2(a)は圧入前の状態を示し、図2(b)は圧入後の状態
を示す図である。
【0019】本第二の実施例は、第一の実施例同様先
ず、銅のコンテナからなるヒートパイプ2を半田漕の中
に挿入することにより、その表面に半田3による皮膜の
表面処理を終了して後、熱伝導の優れた材料の例えばア
ルミニュウムからなるフィン材1で形成したヒートパイ
プ2の外径より浅い鍋底状の溝5の中に挿入した後、上
方よりプレスしてヒートパイプ2を扁平状に変形し、フ
ィン材1に圧接する。
【0020】ここで、上記溝5の断面積は、半田の表面
処理を施す前のヒートパイプ2を量産したときのバラツ
キ最大断面外形にしっくりと勘合する程度に金型あわせ
をしているために、ヒートパイプ2の半田3の表面処理
をする前にプレス圧接すると、幅方向に隙間6が残る
が、この発明はヒートパイプ2に半田3の表面処理を行
うことで半田皮膜厚さにより隙間6を吸収して、さらに
溝5の幅方向4は半田皮膜が半田硬度が低いために圧入
により削られ、図1(b)で示されるように他の面より多
少薄くなる程度の半田3の表面処理の厚さと成るように
管理されている。
【0021】図3(a)と(b)および(c)は、ダイキャスト
などで形成されたフィン群10の凹み部50に、ヒート
パイプ2を接合する構造を示したこの発明の第三の実施
例であり、図3(a)はフィン群10とその凹み部50の
概略図、図3(b)はフィン群10に半田の表面処理3を
施したヒートパイプ2を圧入して取り付けた図を示し、
図3(c)は、フィン群10の一枚とヒートパイプ2の取
付部の拡大図を示している。
【0022】製造工程は図1の実施例とほぼ同上である
が、ダイキャストなどの溶融金属を金型に流し込む工法
を取るものは、フィン群10を多数構成する場合には安
価に出来るなどの利点が有るが、フィンのエッジが丸く
なることから、通常はフィンの厚み方向に直接主熱伝導
体となるヒートパイプ2との接合することは、接合面状
態が極めて不安定に成るために避けるべき応用であっ
た。
【0023】しかし、本発明で示すヒートパイプ2に半
田3の表面処理を施すことにより、図3(c)で示される
様に、半田がフィン10のエッジ11を包み込み安定し
た接合が得られることで、応用範囲が広がる。
【0024】上記、第一から第三の何れの実施例も、半
田3の表面処理は、ヒートパイプ2にのみ実施した例を
示したが、この半田3の表面処理はフィン材1側に換え
て行うことが出来ると同時に、ヒートパイプ2とフィン
材1の両方に行うことで隙間の少ない接合ができる。
【0025】また、図1(b)と図2(b)および図3(b)で
示されるフィン材1にヒートパイプ2を接合した状態
で、半田が溶融するまで加熱することにより、微細な隙
間を埋めることが出来るために、より熱抵抗が少ない接
合ができる。
【0026】上記の実施例では、フィン材1にU字の溝
5にヒートパイプ2を挿入する構成したものだけを示し
たが、当該ヒートパイプ2の挿入した後の溝の上方か
ら、周知のカシメやフィン材1とほぼ同様の金具などに
よる機械的固定方法での押さえ固定や接着材での固定を
行っても同様の効果が得られる。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明のよれ
ば、安価で入手できる加工精度の低い比較的面粗度の粗
いものやエッジ垂れのあるフィン材等を用いても、加工
公差やバラツキを吸収することができるために、極めて
熱抵抗の少ない密接合のヒートパイプとフィン材等の接
合構造を提供でき、電子機器の熱対策が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例とするヒートパイプを挿
入する断面図を示す
【図2】本発明の第二の実施例とするヒートパイプを挿
入する断面図を示す
【図3】本発明の第三の実施例とするヒートパイプを挿
入する断面図を示す
【図4】従来のヒートパイプとフィン材等の接続構造を
示す
【符号の説明】
図において同一符号は同一、または相当部分を示す。 1 フィン材 2 ヒートパイプ 3 半田 4 幅方向 5 溝 6 隙間 10 フィン群 11 エッジ 50 凹み部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒートパイプと、このヒートパイプの一部
    あるいは全部にフィン材等を接合する構造において、上
    記フィン材等にヒートパイプを挿入する溝を有し、前記
    ヒートパイプあるいはフィン材等のヒートパイプとの接
    合面の少なくとも何れか一方に半田の表面処理を施した
    ことを特徴とするヒートパイプとフィン材等の接合構
    造。
  2. 【請求項2】ヒートパイプと、このヒートパイプの一部
    あるいは全部にフィン材等を当該ヒートパイプの軸方向
    に垂直に接合する構造において、前記フィン材等にヒー
    トパイプを挿入する溝を有し、前記ヒートパイプあるい
    はフィン材等のヒートパイプとの接合面の少なくとも何
    れか一方に半田の表面処理を施したことを特徴とするヒ
    ートパイプとフィン材等の接合構造。
  3. 【請求項3】半田の表面処理の厚さを、50ミクロン以
    上としたことを特徴とする請求項1と2に記載のヒート
    パイプとフィン材等の接合構造。
  4. 【請求項4】ヒートパイプとフィン材等とを密接合した
    後、加熱により半田を溶融接合していることを特徴とす
    る請求項1乃至3に記載のヒートパイプとフィン材等の
    接合構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015137848A (ja) * 2014-01-24 2015-07-30 崇賢 ▲黄▼ 携帯式電子機器の放熱装置
CN113056344A (zh) * 2019-01-09 2021-06-29 古河电气工业株式会社 热管结构体、散热器、热管结构体的制造方法及散热器的制造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015137848A (ja) * 2014-01-24 2015-07-30 崇賢 ▲黄▼ 携帯式電子機器の放熱装置
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