JP2002180045A - Alc粉を用いた土壌改良材及び肥料並びにその製造方法 - Google Patents

Alc粉を用いた土壌改良材及び肥料並びにその製造方法

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JP2002180045A
JP2002180045A JP2000379616A JP2000379616A JP2002180045A JP 2002180045 A JP2002180045 A JP 2002180045A JP 2000379616 A JP2000379616 A JP 2000379616A JP 2000379616 A JP2000379616 A JP 2000379616A JP 2002180045 A JP2002180045 A JP 2002180045A
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Japan
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alc
fertilizer
soil
powder
producing
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JP2000379616A
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Hitoshi Okubo
仁史 大久保
Kazuhiko Kibino
和彦 黍野
Atsushi Sugihara
杉原  淳
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Sumitomo Metal Mining Siporex KK
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Siporex KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 余剰のオートクレーブ前のALC切断屑や、
ALCの切削屑、不良品のALCのような工場内ALC
廃材を再利用して、これを粉砕したALC粉や、工場内
で発生する用途のないALC粉を用い、土壌改良材及び
肥料並びにその製造する方法を提供する。 【解決手段】 水を含むALC粉に、好ましくはバイン
ダーとして澱粉又はその分解物及び糖蜜の少なくとも1
種を加えて造粒し、造粒物を乾燥して土壌改良材及び肥
料とする。バインダーの添加量は、全体の0.1〜10
重量%とする。また、ALC粉の粒径は5mm以下が好
ましく、その含水率を10〜50重量%に調整して造粒
する。造粒物の乾燥後の粒径は1〜10mmが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ALC(軽量気泡
コンクリート)の粉、特に再利用されることなく廃棄さ
れていたALC粉を用いた土壌改良材や肥料、及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ALCはパネルなどの建築材料
として使用されるものであり、珪酸質原料としての珪石
や珪砂と、石灰質原料としての石灰石やセメントを主原
料とし、これらのスラリーを発泡硬化させた後、水蒸気
養生することによって製造されている。
【0003】即ち、上記の主原料に、副原料として石膏
の他、オートクレーブ前のALC切断屑などの繰り返し
原料を添加し、その配合物に水を加えて混合スラリーと
し、これにアルミニウム粉末のような発泡材を添加し、
ALCパネル内部に組み込まれる補強用鉄筋を予め配置
した型枠内に注入して発泡硬化させる。所定時間経過し
て可塑状態となってきたとき、ピアノ線で所定寸法に切
断した後、オートクレーブに入れて高温高圧で水蒸気養
生する。
【0004】得られたALCは、所定寸法に切削加工す
ることによって、パネルなどの建築材料などとなる。建
築材料としてのALCパネルは、鉄筋造やRC造などの
建築物の外壁、屋根、床などの材料として広く用いられ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した工場における
ALC製造工程からは、オートクレーブ前のALCの切
断屑や、寸法調整に伴い発生するALCの切削屑、ある
いは破損などによる不良品となったALCが発生する。
これらの工場内ALC廃材については、ALC製造工程
内で再利用されている。その主な用途は、オートクレー
ブ前のALCの切断屑を、特に加熱処理を行なわず、粉
砕してそのまま繰り返し原料として用いるものである。
【0006】しかしながら、工場内ALC廃材を繰り返
し原料として再利用する場合、バージン原料に対する割
合が大きくなるとALCの強度低下の原因となるため、
添加量が制限される。そのため、製造工程内で発生する
全てのオートクレーブ前のALCの切断屑を繰り返し原
料として完全に再利用することはできない。
【0007】現在、繰り返し原料として再利用できなか
った余剰ALC廃材は、土壌改良材や肥料なととして再
利用されている。即ち、ALC廃材を破砕した後、フル
イ分けして、粒径1〜4mmのものを土壌改良材又は肥
料として使用している。粒径が1mm以下の細かい粉砕
粒は、風で飛散するなどの問題から土壌改良材又は肥料
として実用に適さないため、他の用途もなく廃棄されて
いた。
【0008】本発明は、このような従来の事情に鑑み、
繰り返し原料として再利用できない余剰のオートクレー
ブ前のALC切断屑や、寸法調整に伴い発生するALC
の切削屑、あるいは破損などによる不良品のALCのよ
うな工場内ALC廃材を再利用し、これを粉砕したAL
C粉や、工場内で発生する用途のないALC粉を用いた
土壌改良材及び肥料、並びにその土壌改良材及び肥料を
製造する方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ALC粉を造粒してなり、バインダーと
して澱粉又はその分解物及び糖蜜の少なくとも1種を含
むことを特徴とする粒状の土壌改良材及び肥料を提供す
る。この土壌改良材及び肥料においては、前記前記バイ
ンダーとしての澱粉又はその分解物及び糖蜜を合計で
0.1〜20重量%含むことを特徴とする。
【0010】また、本発明が提供する土壌改良材及び肥
料の製造方法は、水を含むALC粉を造粒し、造粒物を
乾燥させることを特徴とする。この本発明方法において
は、前記水を含むALC粉に、バインダーとして澱粉又
はその分解物及び糖蜜の少なくとも1種を全体の0.1
〜10重量%加えることを特徴とする。
【0011】上記本発明方法においては、前記水を含む
ALC粉の含水率を10〜50重量%に調整して造粒す
ること、及びその粒径を5mm以下とすることが好まし
い。更に、前記造粒物の乾燥後の粒径は1〜10mmで
あることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において使用するALC粉
は、工場のALC製造工程において発生する工場内AL
C廃材、即ちオートクレーブ前のALC切断屑、寸法調
整に伴い発生するALC切削屑、破損などによる不良品
を粉砕しものである。また、ALC廃材を破砕して従来
の土壌改良材などとする際、用途がなく廃棄されていた
粒径1mm以下の細かい粉砕粒の再利用が可能である。
【0013】使用するALC粉の粒径は、5mm以下で
あれば使用できる。特に、従来からALC廃材を破砕し
た後フルイ分けして、土壌改良材などとして使用する粒
径1〜4mmのものを除いた部分、即ち従来は廃棄され
ていた粒径1mm以下の細かい粉砕粒を再利用すること
が可能である。
【0014】これらのALC粉は、それ自身が保管中に
吸湿し、一般的にその吸湿率は5〜30重量%程度であ
る。ALC粉の造粒に際しては、必要に応じて更に水を
添加し、吸湿水を含めたALC粉の含水率を10〜50
重量%に調整する。ALC粉の含水率が10重量%未満
では造粒が難しく、また含水率が50重量%を超えると
造粒ができたとしても、乾燥に長時間を要するため好ま
しくない。
【0015】上記のごとく含水率を調整した水を含むA
LC粉は、そのまま、又はバインダーとして澱粉、デキ
ストリンなどの澱粉の分解物、及び糖蜜の少なくとも1
種を加えて造粒する。バインダーを加えないALC粉と
水の混練物も、高圧プレスすることにより造粒すること
ができるが、ハンドリング時及び運搬時に表面の一部が
剥がれたり、造粒物の強度が弱いために圧縮破壊するな
ど取り扱いが難しいため、バインダーを使用することが
好ましい。
【0016】バインダーとしては、土壌中で微生物によ
って分解されやすい有機物系のものが好ましく、具体的
には澱粉、デキストリンなどの澱粉の分解物、糖蜜(精
糖製造過程で発生する糖液)を使用する。バインダーと
しての澱粉、その分解物及び糖蜜の合計添加量は、全体
の0.1〜10重量%の範囲が好ましい。バインダー量
が0.1重量%未満では乾燥後の造粒物が脆くなり取り
扱い性が悪く、10重量%を超えると乾燥後の造粒物の
硬度が高くなり過ぎ、土壌中で再粉化し難くなるためで
ある。
【0017】所定の含水率に調整し、好ましくは更にバ
インダーを加えたALC粉は、良く混練した後、市販の
造粒機を用いて造粒し、乾燥して製品とする。造粒方法
としては、半乾式低水分のペレッティング造粒、又はロ
ールプレス造粒などの方法が好ましい。また、造粒物の
乾燥後の粒径は、1〜10mmの範囲とするのが、取り
扱い上も又実際に散布する際にも望ましい。
【0018】このようにして得られた乾燥後の造粒物
は、雨水の浸透により再粉化して土壌に分散し、土壌の
通気性や保水性を改良するための土壌改良材や、稲に珪
酸分を与えて倒れ難くするための肥料として有効であ
る。特に好ましい形態として、バインダーとして澱粉又
はその分解物や糖蜜を含む土壌改良材や肥料は、これら
のバインダーが微生物によって分解され、更に短時間で
再粉化して土壌に分散すると共に、微生物の繁殖を促進
するので、土壌改良や肥料としての効果がより一層優れ
ている。
【0019】バインダーとして土壌改良や肥料中に含ま
れる澱粉又はその分解物や糖蜜は、合計で0.1〜20
重量%の範囲が好ましい。これらのバインダーの含有量
が合計で0.1重量%未満では造粒乾燥後の土壌改良材
や肥料がハンドリング性に適した強度を維持することが
難しく、また20重量%を超えると造粒に必要な量以上
となり不経済であるばかりか、微生物による分解に時間
がかかるため、短時間での再粉化に不都合となる。
【0020】
【実施例】工場内ALC廃材を粉砕して、ALC粉を作
製した。このALC粉は粒径が5mm以下の粗粒状で、
吸湿率が約27重量%であった。このALC粉2000
g(吸湿水量540g)に、下記表1に示すように、所
定の試料には、バインダーとして澱粉質(日澱化学
(株)製のデキストリンND−S)又は糖蜜(日澱化学
(株)製のアミコールH)と、水200gを加えて混練
した。
【0021】得られた混練物を不二パウダル(株)製の
ディスク・ペレッターF−5/11−175を用い、そ
のダイスの穴径と穴長を下記表1のごとく変えて、ダイ
スの穴径に造粒押出しし、これを表1に示す造粒長に切
断して造粒物とした。得られた造粒物を80〜100℃
で30分〜1.5時間乾燥することにより、粒径が3m
m又は5mmで、長さ6mm又は8mmの土壌改良材と
した。
【0022】
【表1】
【0023】得られた各土壌改良材のうち、バインダー
を添加した試料3、5〜8は、表面硬度が高く、通常の
取り扱い及び運搬を行なっても表面の剥離や圧縮破壊が
全く起こらず、ハンドリング性に優れていた。一方、バ
インダーを添加していない試料1は脆く、取り扱い中に
多少粉化する傾向が認められたが、ダイスの穴長を穴径
の5倍以上にした試料2、4ではバインダーを添加して
いなくても粉化が減少し、ほぼ良好なハンドリング性が
得られた。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、従来は廃棄されていた
工場内ALC廃材を粉砕したALC粉や、工場内で発生
する用途のないALC粉を用いて、土壌改良材及び肥料
を製造することができる。従って、繰り返し原料として
再利用できない余剰のオートクレーブ前のALC切断屑
や、寸法調整に伴い発生するALCの切削屑、あるいは
破損などによる不良品のALCなどを、有効に再利用す
ることが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉原 淳 東京都港区新橋5丁目11番3号 住友金属 鉱山シポレックス株式会社内 Fターム(参考) 4H026 AA01 AA04 AA09 AB04 4H061 AA01 AA02 CC04 CC11 EE01 EE61 EE63 FF08 GG19 GG26 GG41 LL15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ALC粉を造粒してなり、バインダーと
    して澱粉又はその分解物及び糖蜜の少なくとも1種を含
    むことを特徴とする粒状の土壌改良材及び肥料。
  2. 【請求項2】 前記前記バインダーとしての澱粉又はそ
    の分解物及び糖蜜を合計で0.1〜20重量%含むこと
    を特徴とする、請求項1に記載のALC粉を用いた土壌
    改良材及び肥料。
  3. 【請求項3】 水を含むALC粉を造粒し、造粒物を乾
    燥させることを特徴とするALC粉を用いた土壌改良材
    及び肥料の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記水を含むALC粉に、バインダーと
    して澱粉又はその分解物及び糖蜜の少なくとも1種を全
    体の0.1〜10重量%加えることを特徴とする、請求
    項3に記載のALC粉を用いた土壌改良材及び肥料の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記水を含むALC粉の含水率を10〜
    50重量%に調整して造粒することを特徴とする、請求
    項3又は4に記載のALC粉を用いた土壌改良材及び肥
    料の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ALC粉の粒径を5mm以下とする
    ことを特徴とする、請求項3〜5のいずれかに記載のA
    LC粉を用いた土壌改良材及び肥料の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記造粒物の乾燥後の粒径が1〜10m
    mであることを特徴とする、請求項3〜5のいずれかに
    記載のALC粉を用いた土壌改良材及び肥料の製造方
    法。
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