JP2002179105A - ペットボトル用キャップ - Google Patents
ペットボトル用キャップInfo
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- JP2002179105A JP2002179105A JP2000384134A JP2000384134A JP2002179105A JP 2002179105 A JP2002179105 A JP 2002179105A JP 2000384134 A JP2000384134 A JP 2000384134A JP 2000384134 A JP2000384134 A JP 2000384134A JP 2002179105 A JP2002179105 A JP 2002179105A
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- cap
- bottle cap
- pet bottle
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】ペットボトル回収品の再利用時キャップの分離
工程を不要にしたり、再生品の異物混入を防止するこ
と。 【解決手段】２３℃における曲げ弾性率が１．４ＧＰａ
以上であり、極限粘度が０．５dl/g以上であるブチレン
テレフタレート単位を６０モル％以上含むポリブチレン
テレフタレート系樹脂からなるペットボトル用キャップ
１。
工程を不要にしたり、再生品の異物混入を防止するこ
と。 【解決手段】２３℃における曲げ弾性率が１．４ＧＰａ
以上であり、極限粘度が０．５dl/g以上であるブチレン
テレフタレート単位を６０モル％以上含むポリブチレン
テレフタレート系樹脂からなるペットボトル用キャップ
１。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボトルと同系の材
料であるポリブチレンテレフタレート系樹脂からなり、
ボトル口頚部（以下注ぎ口、口金、口部天端ともいう場
合がある）とのかみ合いによりシールできるペットボト
ル用キャップに関するものである。
料であるポリブチレンテレフタレート系樹脂からなり、
ボトル口頚部（以下注ぎ口、口金、口部天端ともいう場
合がある）とのかみ合いによりシールできるペットボト
ル用キャップに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、ペットボトルのキャップに
は、ポリプロピレン製やポリエチレン製が使用されてい
る。この場合、ペットボトルを回収して繊維や成形品と
して他用途に利用しようとした場合、ボトルとキャップ
を分離しなければならず、また少量の混入が避けられ
ず、紡糸時の糸切れや物性低下や、品位が低下する等の
問題があった。また、ボトルと同じポリエチレンテレフ
タレート系樹脂製のキャップの場合、成形性や強度やシ
ール性に劣り実用化されなかった。またライナー材に柔
軟な他材料を使用した場合は、やはり分離工程が必要で
再利用には課題があった。
は、ポリプロピレン製やポリエチレン製が使用されてい
る。この場合、ペットボトルを回収して繊維や成形品と
して他用途に利用しようとした場合、ボトルとキャップ
を分離しなければならず、また少量の混入が避けられ
ず、紡糸時の糸切れや物性低下や、品位が低下する等の
問題があった。また、ボトルと同じポリエチレンテレフ
タレート系樹脂製のキャップの場合、成形性や強度やシ
ール性に劣り実用化されなかった。またライナー材に柔
軟な他材料を使用した場合は、やはり分離工程が必要で
再利用には課題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ペットボト
ルと同じポリエステル系樹脂製のボトルキャップの成形
性を改善し、ポリブチレンテレフタレート系樹脂製ボト
ルキャップを実用化し、ペットボトル回収品の再利用時
キャップの分離工程を不要にしたり、再生品の異物混入
を防止することを課題とするものである。
ルと同じポリエステル系樹脂製のボトルキャップの成形
性を改善し、ポリブチレンテレフタレート系樹脂製ボト
ルキャップを実用化し、ペットボトル回収品の再利用時
キャップの分離工程を不要にしたり、再生品の異物混入
を防止することを課題とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討した結果、遂に本発明を完成す
るに到った。すなわち本発明は、２３℃における曲げ
弾性率が１．４ＧＰａ以上であり、極限粘度が０．５dl
/g以上であるブチレンテレフタレート単位を６０モル％
以上含むポリブチレンテレフタレート系樹脂からなるペ
ットボトル用キャップ。内面の天面に同心円状にリブ
構造を持ち、このリブ構造がボトルの口頚部に接しシー
ルできることを特徴とする前記記載のペットボトル用
キャップ。内面の天面に同心円状の溝構造を持ち、こ
の溝構造にボトルの口頚部が接しシールできることを特
徴とする前記記載のペットボトル用キャップ。キャ
ップがスクリューキャップからなる前記記載のペット
ボトル用キャップである。
を達成するため鋭意検討した結果、遂に本発明を完成す
るに到った。すなわち本発明は、２３℃における曲げ
弾性率が１．４ＧＰａ以上であり、極限粘度が０．５dl
/g以上であるブチレンテレフタレート単位を６０モル％
以上含むポリブチレンテレフタレート系樹脂からなるペ
ットボトル用キャップ。内面の天面に同心円状にリブ
構造を持ち、このリブ構造がボトルの口頚部に接しシー
ルできることを特徴とする前記記載のペットボトル用
キャップ。内面の天面に同心円状の溝構造を持ち、こ
の溝構造にボトルの口頚部が接しシールできることを特
徴とする前記記載のペットボトル用キャップ。キャ
ップがスクリューキャップからなる前記記載のペット
ボトル用キャップである。
【０００５】請求項１に記載の発明において、２３℃に
おいてポリブチレンテレフタレート系樹脂の曲げ弾性率
が１．４ＧＰａ以上あり、極限粘度が０．５ｄｌ／ｇ以
上のポリブチレンテレフタレート系樹脂からなるペット
ボトル用キャップは、成形性や強度が向上し、また寸法
精度が向上シール性も向上することで使用が可能になっ
た。
おいてポリブチレンテレフタレート系樹脂の曲げ弾性率
が１．４ＧＰａ以上あり、極限粘度が０．５ｄｌ／ｇ以
上のポリブチレンテレフタレート系樹脂からなるペット
ボトル用キャップは、成形性や強度が向上し、また寸法
精度が向上シール性も向上することで使用が可能になっ
た。
【０００６】本発明において用いられるポリブチレンテ
レフタレート系樹脂とは、ブチレンテレフタレート単位
を６０モル％以上有するポリマーであり、極限粘度が
０．５ｄｌ／ｇ以上、好ましくは０．６ｄｌ／ｇ以上、
特に０．７ｄｌ／ｇ以上が望ましい。極限粘度が０．５
ｄｌ／ｇ未満では、落下衝撃で破壊するので好ましくな
い。なお前記極限粘度は、重量比６対４のフェノールと
テトラクロエタンの混合溶媒を用いて、０．４ｇ／ｄｌ
の溶液について３０℃で測定した値である。なお、ブチ
レンテレフタレート単位が６０モル％未満では、成形時
の生産性が低くなり、好ましくない。ブチレンテレフタ
レート単位は好ましくは８０モル％以上、特に９０モル
％以上が生産性から望ましい。また、６０モル％以上の
ブチレンテレフタレート単位を含むポリブチレンテレフ
タレート系樹脂からなるボトルキャップは、１２０℃以
上の耐熱性を有するのでジュース、コーヒーなどのホッ
ト飲料充填用としても使用可能である。
レフタレート系樹脂とは、ブチレンテレフタレート単位
を６０モル％以上有するポリマーであり、極限粘度が
０．５ｄｌ／ｇ以上、好ましくは０．６ｄｌ／ｇ以上、
特に０．７ｄｌ／ｇ以上が望ましい。極限粘度が０．５
ｄｌ／ｇ未満では、落下衝撃で破壊するので好ましくな
い。なお前記極限粘度は、重量比６対４のフェノールと
テトラクロエタンの混合溶媒を用いて、０．４ｇ／ｄｌ
の溶液について３０℃で測定した値である。なお、ブチ
レンテレフタレート単位が６０モル％未満では、成形時
の生産性が低くなり、好ましくない。ブチレンテレフタ
レート単位は好ましくは８０モル％以上、特に９０モル
％以上が生産性から望ましい。また、６０モル％以上の
ブチレンテレフタレート単位を含むポリブチレンテレフ
タレート系樹脂からなるボトルキャップは、１２０℃以
上の耐熱性を有するのでジュース、コーヒーなどのホッ
ト飲料充填用としても使用可能である。
【０００７】また、本発明において用いられるポリブチ
レンテレフタレート系樹脂の曲げ弾性率は１．４ＧＰａ
以上、好ましくは、２．０ＧＰａ以上、特に２．５ＧＰ
ａ以上が望ましい。曲げ弾性率が１．４ＧＰａ未満で
は、ネジ部の剛性が不足してスクリューによる締め付け
ができないので好ましくない。なお、曲げ弾性率はＡＳ
ＴＭ Ｄ７９０に準じ１２．７ｍｍｘ６．４ｍｍｘ１２
７ｍｍの試験片について測定した値である。
レンテレフタレート系樹脂の曲げ弾性率は１．４ＧＰａ
以上、好ましくは、２．０ＧＰａ以上、特に２．５ＧＰ
ａ以上が望ましい。曲げ弾性率が１．４ＧＰａ未満で
は、ネジ部の剛性が不足してスクリューによる締め付け
ができないので好ましくない。なお、曲げ弾性率はＡＳ
ＴＭ Ｄ７９０に準じ１２．７ｍｍｘ６．４ｍｍｘ１２
７ｍｍの試験片について測定した値である。
【０００８】
【発明の実施の形態】次に本発明を図面を用いて具体的
に説明するが、本発明は以下の実施態様例に限定される
ものではない。図１は本発明に関わるボトルキャップの
一実施態様例とボトル口頚部の斜視図である。図１にお
いて、スクリューボトルキャップは、曲げ弾性率２．３
ＧＰａ，極限粘度０．８ｄｌ／ｇのポリエチレンテレフ
タレート製である。
に説明するが、本発明は以下の実施態様例に限定される
ものではない。図１は本発明に関わるボトルキャップの
一実施態様例とボトル口頚部の斜視図である。図１にお
いて、スクリューボトルキャップは、曲げ弾性率２．３
ＧＰａ，極限粘度０．８ｄｌ／ｇのポリエチレンテレフ
タレート製である。
【０００９】図２は本発明に関わるリブ付ボトルキャッ
プおよびボトル口頚部の一実施態様例の断面図である。
図２において、密閉できるように、内面の天面６に同心
円状にリブ４、４‘を有する。リブのセンターはボトル
口頚部２のセンターと同じ径を有し、リブの間隔は、ペ
ットボトル口頚部２の厚さより天面で約０．０５ｍｍ狭
く、リブにはテーパーがついている。なお、前記同心円
状リブ４，４’の幅は、ボトル口頚部２の肉厚より０．
０１〜１ｍｍ、特に、０．０５〜０．５ｍｍ狭いのが好
ましい。また同心円状リブは、一重であっても二重であ
ってもよい。
プおよびボトル口頚部の一実施態様例の断面図である。
図２において、密閉できるように、内面の天面６に同心
円状にリブ４、４‘を有する。リブのセンターはボトル
口頚部２のセンターと同じ径を有し、リブの間隔は、ペ
ットボトル口頚部２の厚さより天面で約０．０５ｍｍ狭
く、リブにはテーパーがついている。なお、前記同心円
状リブ４，４’の幅は、ボトル口頚部２の肉厚より０．
０１〜１ｍｍ、特に、０．０５〜０．５ｍｍ狭いのが好
ましい。また同心円状リブは、一重であっても二重であ
ってもよい。
【００１０】図３は本発明に関わる溝付ボトルキャップ
のボトル口頚部の一実施態様例の断面図である。図３に
おいて、密閉できるように内面の天面６に、ボトル口頚
部２の位置に溝を有する。この溝のセンターの径は、ボ
トル口頚部２のセンターの径と同じで幅は最も深い所で
約０．０５ｍｍ狭い。なお、前記同心円状の溝５の幅
は、ボトル口頚部２の肉厚より０．０１〜１ｍｍ、特
に、０．０５〜０．５ｍｍ狭いのが好ましい。
のボトル口頚部の一実施態様例の断面図である。図３に
おいて、密閉できるように内面の天面６に、ボトル口頚
部２の位置に溝を有する。この溝のセンターの径は、ボ
トル口頚部２のセンターの径と同じで幅は最も深い所で
約０．０５ｍｍ狭い。なお、前記同心円状の溝５の幅
は、ボトル口頚部２の肉厚より０．０１〜１ｍｍ、特
に、０．０５〜０．５ｍｍ狭いのが好ましい。
【００１１】本発明において、キャップの形状としては
種々のものが採用できるが、特にスクリューキャップで
あることが、締め付け力により、よりよく嵌合するので
好ましい。
種々のものが採用できるが、特にスクリューキャップで
あることが、締め付け力により、よりよく嵌合するので
好ましい。
【００１２】なお、本発明においては、多少の異種材料
のライナーを用いても良いが、本発明キャップは、異種
材料のライナーを全く使用しない方が好ましく、異種材
料のライナーなしで密閉し、また開封後の再密閉にも使
用することができる。
のライナーを用いても良いが、本発明キャップは、異種
材料のライナーを全く使用しない方が好ましく、異種材
料のライナーなしで密閉し、また開封後の再密閉にも使
用することができる。
【００１３】
【発明の効果】本発明は以上のようにポリブチレンテレ
フタレート樹脂製ボトルキャップを使用することにより
ボトルのポリエチレンテレフタレート樹脂と均一に相溶
し、ボトルとキャップを分離することなく粉砕し再押し
出し加工が可能であり、純度９９％以上のポリエチレン
テレフタレート樹脂が再利用できる。また、キャップの
天面に同心円状にリブ構造を持つことにより、このリブ
構造がボトルの口頚部に接し、シール度が向上するの
で、応用分野が拡大でき、また、キャップの内面の天面
に同心円状に溝構造を持つことにより、この溝構造にボ
トルの口頚部が接しシールできることが可能となり、ガ
ス密閉度が向上し炭酸飲料用途にも使用が可能となるの
で、産業界に寄与すること大である。
フタレート樹脂製ボトルキャップを使用することにより
ボトルのポリエチレンテレフタレート樹脂と均一に相溶
し、ボトルとキャップを分離することなく粉砕し再押し
出し加工が可能であり、純度９９％以上のポリエチレン
テレフタレート樹脂が再利用できる。また、キャップの
天面に同心円状にリブ構造を持つことにより、このリブ
構造がボトルの口頚部に接し、シール度が向上するの
で、応用分野が拡大でき、また、キャップの内面の天面
に同心円状に溝構造を持つことにより、この溝構造にボ
トルの口頚部が接しシールできることが可能となり、ガ
ス密閉度が向上し炭酸飲料用途にも使用が可能となるの
で、産業界に寄与すること大である。
【図１】本発明に関わるボトルキャップとボトル口頚部
の斜視図
の斜視図
【図２】本発明に関わるリブ付ボトルキャップとボトル
口頚部の断面図
口頚部の断面図
【図３】本発明に関わる溝付ボトルキャップとボトル口
頚部の断面図
頚部の断面図
１：ボトルキャップ ２：ペットボトル口頚部 ３：ネジ山 ４、４'：リブ ５：溝 ６：キャップ内面の天面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3E084 AA04 AA12 AA24 AB01 BA01 CA01 CC03 CC08 DA01 DB12 DC03 DC08 FA09 FB02 GA01 GB01 HA03 HB02 HC03 HD01 HD04
Claims (4)
- 【請求項１】２３℃における曲げ弾性率が１．４ＧＰａ
以上であり、極限粘度が０．５dl/g以上であるブチレン
テレフタレート単位を６０モル％以上含むポリブチレン
テレフタレート系樹脂からなるペットボトル用キャッ
プ。 - 【請求項２】内面の天面に同心円状にリブ構造を持ち、
このリブ構造がボトルの口頚部に接しシールできること
を特徴とする請求項１記載のペットボトル用キャップ。 - 【請求項３】内面の天面に同心円状の溝構造を持ち、こ
の溝構造にボトルの口頚部が接しシールできることを特
徴とする請求項１記載のペットボトル用キャップ。 - 【請求項４】キャップがスクリューキャップからなる請
求項１記載のペットボトル用キャップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000384134A JP2002179105A (ja) | 2000-12-18 | 2000-12-18 | ペットボトル用キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000384134A JP2002179105A (ja) | 2000-12-18 | 2000-12-18 | ペットボトル用キャップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002179105A true JP2002179105A (ja) | 2002-06-26 |
Family
ID=18851662
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000384134A Pending JP2002179105A (ja) | 2000-12-18 | 2000-12-18 | ペットボトル用キャップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002179105A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017517448A (ja) * | 2014-05-07 | 2017-06-29 | アールピーシー ブラムラゲ ゲーエムベーハー | 容器の追加混合閉鎖装置 |
-
2000
- 2000-12-18 JP JP2000384134A patent/JP2002179105A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017517448A (ja) * | 2014-05-07 | 2017-06-29 | アールピーシー ブラムラゲ ゲーエムベーハー | 容器の追加混合閉鎖装置 |
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