JP2002178985A - 船体重心調整装置、及び、船体重心調整方法 - Google Patents

船体重心調整装置、及び、船体重心調整方法

Info

Publication number
JP2002178985A
JP2002178985A JP2000382795A JP2000382795A JP2002178985A JP 2002178985 A JP2002178985 A JP 2002178985A JP 2000382795 A JP2000382795 A JP 2000382795A JP 2000382795 A JP2000382795 A JP 2000382795A JP 2002178985 A JP2002178985 A JP 2002178985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hull
center
gravity
specific structural
ship
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000382795A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisanori Eguma
寿典 江熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000382795A priority Critical patent/JP2002178985A/ja
Publication of JP2002178985A publication Critical patent/JP2002178985A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Underground Or Underwater Handling Of Building Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】重心調整のための工程期間の有効な短縮が可能
であり、船体に対する工事が可能な限り縮減されるこ
と。 【解決手段】船体1を形成する複数の構造区画と、その
複数の構造区画のうちの単数又は複数の特定構造区画2
と船体1の外側面に開口する開口4とを接続する配管3
とから構成される。配管3は構造区画の配置設計の際に
設計される設計位置に配置され、船体重心調整物質が配
管3を通して特定構造区画3に導入される。船体の設計
段階で配管配置が設計され、重心調整段階の傾斜試験が
行われる際には既に配管工事は完全に又は概ね終了して
いる。傾斜試験を行うもっとも適正な時期が設計段階か
ら決定され引き渡しの時期が計画的に決められ、引き渡
し時期に合わせて無理に重心調整のためだけの工事を強
いられることがなく、工期が短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船体重心調整装
置、及び、船体重心調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶には、そのスタビリティーに関して
厳しくルールが船主等から要求される。その要求に応え
て、船体設計の初期計画時に精度がよい重心設計が推定
的に行われ、その要求に応えているかどうかについて厳
密な計算が設計者により行われている。しかし、実際の
重心位置の確認は、その船の引き渡しの間近の傾斜試験
による実計測時になって行われる。実際の重心位置は、
当初の計画時の推定位置からずれることを回避すること
は困難である。実際の重心位置が計画通りでない場合、
その船舶を係船して陸側から船舶の二重底部分等に固形
バラストのコンクリートをコンクリートミキサー車の加
圧ポンプを用い打設している。船内には、コンクリート
打設管の工事、打設管通路の保護、工事穴開け工事等の
膨大な追加工事が必要になって、そのような工事を短期
間に強いられることになる。このような膨大な工事の有
効な削減が望まれる。更に、概ね出来上がっている船体
に重心調整のための工事をすることが可能な限り削減さ
れることが好ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、重心
調整のための工程期間の有効な短縮が可能である船体重
心調整装置、及び、船体重心調整方法を提供することに
ある。本発明の他の課題は、重心調整のための工程期間
の有効な短縮が可能であり、船体に対する工事が可能な
限り縮減される船体重心調整装置、及び、船体重心調整
方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中に現れ
る技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添
記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複
数・形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実
施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特
に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現さ
れている技術的事項に付せられている参照番号、参照記
号等に一致している。このような参照番号、参照記号
は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の
技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このよ
うな対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の
形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されるこ
とを意味しない。
【0005】本発明による船体重心調整装置は、船体
(1)を形成する複数の構造区画と、その複数の構造区
画のうちの単数又は複数の特定構造区画(2)と船体
(1)の外側面に開口する開口(4)とを接続する配管
(3)とを含み、配管(3)は構造区画の配置設計の際
に設計される設計位置に配置され、船体重心調整物質が
配管(3)を通して特定構造区画に導入される。船体の
設計段階で配管配置が設計され、重心調整段階の傾斜試
験が行われる際には既に配管工事は完全に又は概ね終了
している。傾斜試験を行うもっとも適正な時期が設計段
階から決定され引き渡しの時期が計画的に決められ、引
き渡し時期に合わせて無理に重心調整のためだけの工事
を強いられることがない。
【0006】特定構造区画(2)は、船体の推定的重心
に対して概ね対称な位置に配置されていることが好まし
い。特定構造区画(2−1,2,3,4)は複数であ
り、特定構造区画(2−1,2,3,4)のそれぞれの
概ねの中心位置の間の最大距離は船体の長さの4分の1
以下であることが特に好ましい。特定構造区画(2)
は、船体(1)の推定的重心に対して概ね対称な位置に
配置されている。
【0007】開口(4)から導入され特定構造区画
(2)に吐出する船体重心調整物質は、好ましくはコン
クリートである。コンクリートは、鉄筋入りコンクリー
トとして特定構造区画に形成される。
【0008】配管(3)には、特定構造区画(2−1,
2,3,4)に対応する開閉蓋又は開閉弁(5)が介設
され、特定区画(2−1,2,3,4)に対するコンク
リートの導入は開閉蓋(5)の開閉により制御される。
その制御は、傾斜試験により重心位置を測定しながらリ
アルタイムに実行される。開口(4)は、船体(1)の
横面に配置され、且つ、船体(1)の長手方向に概ね中
心になる中心領域に配置される。このような理想的な配
置は、設計段階で可能であり、進水後の試行錯誤的な配
管施工を強いられない。開口(4)は、喫水線よりも常
に上方に位置している。
【0009】開口(4)は、コンクリートミキサー車に
対する接続口である。配管(3)は、船体(1)の就航
時に保持され得る。就航時に配管構造が目立たないよう
に設計段階で規定されているので、配管、その中のコン
クリートを廃棄する必要はない。
【0010】特定構造区画(2−1,2,3,4)は、
前方寄りの位置で且つ左右の位置に2つが配置され、後
方寄りの位置で且つ左右の位置に2つが配置され、その
合計は4つであり、開口(4)は、前方寄りの位置と後
方寄りの位置との間の概ね中央位置に配置され、且つ、
船体外板の横面側に配置されていることが理想的に好ま
しく、そのような配置構造は設計段階で決められる。前
方寄りの2の特定構造区画(2−1,2)の概ねの前後
方向の中央位置と後方寄りの2つの特定構造区画(2−
3,4)の間の概ねの前後方向の中央位置との間の距離
は、船体の長手方向の全長の4分の1より短い。
【0011】本発明による船体重心調整方法は、複数の
構造ブロックを組み立てること、その構造ブロックに固
定的に配管(3)を配置すること、構造ブロックに固定
的に配管を配置した後に他の船体構造を構造ブロックに
組立てること、他の船体構造を構造ブロックに組立てた
後に船体(1)を水中に浮かせて配管(3)の一端から
重心調整物質を導入して配管(3)の他端から特定構造
ブロック(2)に重心調整物質を導入することとから構
成されている。
【0012】特定構造ブロック(2)の特定を船体ブロ
ックの組立の前に行うことが重要である。特定構造ブロ
ック(2)の特定は、船体の設計時に行われる。重心調
整物質の導入により船体の重心を調整した後に配管はそ
のままに保存され得る。配管(3)の一端を船体(1)
の横面側に形成する接続口(4)に接続し、接続口
(4)に化粧外観を与えることにより、美観を損なわな
い。接続口(4)にはコンクリートミキサーの吐出口が
接続される。美観化施工は、船体(1)が客船である場
合に有意義である。
【0013】
【発明の実施の形態】図に対応して、本発明による船体
重心調整装置の実施の形態は、船体を構成する構造ブロ
ック(構造区画)とともに配管が設けられている。その
複数の構造ブロック(図示されず)は、船体1の全体的
構造を形成し、船体を複数区画に分割している。複数の
構造ブロックのうちから特定構造ブロック2が、船体の
設計の段階で特定される。特定構造ブロック2は、4周
壁(鋼板製縦甲板)と2重底鋼板とにより概ね密閉的に
囲まれている。後述されるコンクリートは、このような
特定構造ブロック又はその特定構造ブロックの中で更に
特定される空間領域に導入されることになる。
【0014】その配管3は、構造ブロックと特定構造ブ
ロックとに固定的に支持されている。配管3の配置構造
は、船体の設計時に既に設計されている。そのような設
計に従って、配管3は、構造ブロックと特定構造ブロッ
ク2の組立に並行して同時進行的に構造ブロックと特定
構造ブロック2に対して組み立てられ、又は、配管3
は、構造ブロックと特定構造ブロック2の組立が完了し
た後に構造ブロックと特定構造ブロック2に対して組み
立てられる。
【0015】船体の右舷側又は左舷側の横外板に接続口
4が開けられて配置されている。接続口4は、喫水線よ
りも高い位置に配置される。配管3の一端は、接続口4
に接続している。配管3の複数の他端は、複数の特定構
造ブロック2の天井壁(水平甲板)を貫いてその天井壁
の天井面の近辺で開放されている。配管3には、後述さ
れる適所に調整用開閉弁5が開閉自在に介設されてい
る。配管3は、鉄製、樹脂製、その他の材料で形成さ
れ、塩化ビニール管が適正である。特定構造ブロック2
の中には、後述されるコンクリートが注入される前に鉄
筋構造(図示されず)が形成されている。鉄筋は、コン
クリートの割れを防止する。
【0016】図2と図3は、特定構造ブロック2と配管
3の配置構造を示している。配管3は、主開閉弁(図2
参照)6を介して接続口4に接続している。配管3は、
船体の右舷から左舷に向かう方向に主開閉弁6から水平
に延びて船体の横方向中央位置まで進み、その横方向中
央位置で船体の前後方向(船首方向と船尾方向)に枝分
かれして延びる。その枝分かれ点は、船体の推定重心G
を通る鉛直線上に位置している。
【0017】このように枝分かれして延びる船首側枝管
部分3−1は、距離D/2だけ船首方向に進み、距離D
/2だけ進んだ位置で左舷方向と右舷方向に再度枝分か
れして延びる。このように再度枝分かれして延びる船首
右舷側枝管部分3−3は、船首右舷側特定構造ブロック
2−1の概ねの中心点より鉛直上方に位置する所まで進
み、そのところで下方に折れ曲がって、船首右舷側特定
構造ブロック2−1の既述の天井面下で開放される。既
述のように再度枝分かれして延びる船首左舷舷側枝管部
分3−4は、船首左舷側特定構造ブロック2−2の概ね
の中心点より鉛直上方に位置する所まで進み、そのとこ
ろで下方に折れ曲がって、船首左舷側特定構造ブロック
2−2の既述の天井面下で開放される。
【0018】既述の通り枝分かれして延びる船尾側枝管
部分3−2は、距離D/2だけ船尾方向に進み、距離D
/2だけ進んだ位置で左舷方向と右舷方向に再度枝分か
れして延びる。このように再度枝分かれして延びる船尾
右舷側枝管部分3−5は、船尾右舷側特定構造ブロック
2−3の概ねの中心点より鉛直上方に位置する所まで進
み、そのところで下方に折れ曲がって、船尾右舷側特定
構造ブロック2−3の既述の天井面下で開放される。既
述のように再度枝分かれして延びる船尾左舷舷側枝管部
分3−6は、船尾左舷側特定構造ブロック2−4の概ね
の中心点より鉛直上方に位置する所まで進み、そのとこ
ろで下方に折れ曲がって、船尾左舷側特定構造ブロック
2−4の既述の天井面下で開放される。
【0019】このような配管の配置構造により、4つの
特定構造ブロックは推定重心を通る鉛直線に対して概ね
対称に配置されている。複数の調整用開閉弁5は、図1
に示されるように、船首側枝管部分3−1と船尾側枝管
部分3−2を途中で遮断し開放する2位置と、船首右舷
側枝管部分3−3と船首左舷舷側枝管部分3−4と船尾
右舷側枝管部分3−5と船尾左舷舷側枝管部分3−6を
それぞれの終端近くで遮断し開放する4位置との合計6
位置に配置されている。
【0020】図4は、調整用開閉弁5の詳細を示してい
る。配管3の一部が切除され、その両側の切除端にはそ
れぞれに第1フランジ7と第2フランジ8が配管3に一
体的に形成されている。第1フランジ7と第2フランジ
8の間に密着的にブランクフランジ9が移動可能に嵌め
込まれている。第1フランジ7と第2フランジ8とは、
複数のボルト11と複数のナット12により互いに締め
付けられる。複数のボルト11は、ブランクフランジ9
を貫通している。ブランクフランジ9は、図5に示され
るように、配管3の内径に概ね等しい直径を有する円形
穴13が開けられている。ボルト11を緩めて取り外す
ことにより、ブランクフランジ9は2位置間で移動する
ことができ、円形穴が配管3に一致する位置で配管3は
導通状態になり、遮断部14が配管3に一致する位置で
配管3は非導通状態になる。両状態の位置のブランクフ
ランジ9は、ボルト11で配管3に固定される。
【0021】複数の構造ブロックは、互いに接合されて
船体の骨組み構造が組立られる。配管3は、船体の骨組
み構造の組立に並行して同時進行的に構造ブロックと特
定構造ブロック2に固着され支持されて、その骨組み構
造の中に組み込まれながら組立てられる。又は、配管3
は、船体の骨組み構造の組立が完了した後にその構造に
組み込まれて一体化される。配管3の組立が完了した後
に、又は、配管の組立の大半が完了した後に、船体の上
部構造、エンジン、船室構造、その他の船体構造物が組
み立てられる。配管3の組立は、船体が概ね完成して進
水し係船状態で内装工事が始まる前には完全に完了して
いる。従って、配管3を組み立てるために、大方に組上
がった船体の構造物に穴を新たに開けなければならない
ことはない。
【0022】係船状態で、岸壁側のコンクリートミキサ
ー車のホースの吐出口を接続口4に結合して、生コンク
リート又は固形化コンクリート団塊を配管3に吐出・注
入して導入する。係船状態の船体の重心の3次元位置が
測定される。その観測重心位置は、設計定数である目標
重心位置と異なっている。観測重心位置と目標重心位置
の3次元的差分から、各特定構造ブロック2に導入され
るコンクリート量が計算される。リアルタイムに観測重
心位置を測定しながらその3次元的差分が減少するよう
に調整用開閉弁5の開閉を行う。観測重心位置と目標重
心位置の差分が許容範囲(例示:3次元的に50cm以
下)に入れば、調整用開閉弁5が閉じられる。
【0023】船体を船首に引き渡すまでに時間的余裕が
あれば、配管3を除去することができる。配管3と配管
3の中のコンクリートの全量は、既述の差分が許容範囲
から外れるほどに大きくはない。その時間的余裕が十分
にある場合にも、配管3を除去する必要はない。配管3
は、船体の設計段階からそれが人目につかないように設
計されて配置されており、更に、配管3が他の機器に対
して邪魔にならないように船体の設計段階から設計され
て配置されている。
【0024】このようなコンクリート導入による重心調
整方法は、搭載物体・物資が余り変動せず重心位置が積
載物によりあまり変動しない船舶であり、且つ、重心変
動が特に嫌われる船舶、例えば、客船に好適に適用され
る。接続口4は、目立たないように化粧化される。例え
ば、接続口4は、最終的には化粧蓋で隠される。船体が
客船であれば、接続口4に目立つフランジを取り付け
ず、接続口4は目立たない差込口に形成されることが好
ましい。
【0025】図6に示されるように、船首側の特定構造
ブロック2に導入されたコンクリート塊の重心位置と船
尾側の特定構造ブロック2に導入されたコンクリート塊
の重心位置との間の船体長手方向の離隔距離が大きい場
合、そのコンクリート塊の重力とその離隔距離で定まる
支点Pの回りの曲げモーメントが大きくなって好ましく
ない。従って、その離隔距離Dは、図3に示されるよう
に、船体の長手方向の長さLの2分の1以下、更には、
4分の1以下であることが好ましい。
【0026】重心調整作業は、進水後に限られず、船体
重心が概ね定まる時期に行うことができる。進水後の重
心の微調整は、従来通りに、コンクリートより比重が大
きい物質を船内に搬入することにより可能である。複数
区画に対応する開閉蓋(開閉弁)を時間的に順次に開い
て、複数区画に時間的に順次にコンクリートを流し込む
こと、複数の開閉蓋のうち重心対称位置にある複数の区
画に対応する開閉蓋を開いてその区画に同時的にコンク
リートを流し込むこと、最終的に1つの区画に対してコ
ンクリートを流し込むこと等の1又は複数のステップの
組合せにより、予定された工期に適正に対応して速やか
に重心調整を完了することができる。進水後に重心位置
を1回だけ計測すれば、複数区画に導入するコンクリー
トの量は計算により求められる。その計算量に基づい
て、複数区画に対応する開閉弁を開き、その開閉弁の開
時間を規定することにより、重心位置を適正位置に速や
かに移動させることができる。最終的に重心位置を計測
してその位置が適正であるかどうかを確認することは自
由である。複数の開閉弁は、船首右舷側枝管部分3−3
と船首左舷舷側枝管部分3−4と船尾右舷側枝管部分3
−5と船尾左舷舷側枝管部分3−6の中途位置に配置さ
れ、且つ、推定重心位置に対して対称に配置されること
は好ましい。
【0027】
【発明の効果】本発明による船体重心調整装置、及び、
船体重心調整方法は、船体の設計時に重心調整物質の導
入用設備の配置を設計して船体の組立に並行してその導
入設備を構造ブロックに一体化して組み立てるので、係
船状態の船体に穴開け工事等をすることがなく、又は、
そのような工事の量が大幅に削減されるので、進水から
船主に引き渡すまでの期間が大幅に短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による船体重心調整装置の実施
の形態を示す正面断面図である。
【図2】図2は、図1のII−II線側面断面図であ
る。
【図3】図3は、図1の平面図である。
【図4】図4は、配管と開閉弁を示す正面図である。
【図5】図5は、ブランクフランジを示す側面図であ
る。
【図6】図6は、船体の力学解析を示す正面図である。
【符号の説明】
1…船体 2,2−1,2,3,4…特定構造区画 3…配管 4…開口 5…開閉蓋

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船体を形成する複数の構造区画と、 前記複数の構造区画のうちの単数又は複数の特定構造区
    画と前記船体の外側面に開口する開口とを接続する配管
    とを含み、 前記配管は前記構造区画の配置設計の際に設計される設
    計位置に配置され、 船体重心調整物質が前記配管を通して前記特定構造区画
    に導入される船体重心調整装置。
  2. 【請求項2】前記特定構造区画は、前記船体の推定的重
    心に対して概ね対称な位置に配置されている請求項1の
    船体重心調整装置。
  3. 【請求項3】前記特定構造区画は複数であり、 前記特定構造区画のそれぞれの概ねの中心位置の間の最
    大距離は船体の長さの4分の1以下である請求項1の船
    体重心調整装置。
  4. 【請求項4】前記特定構造区画は、前記船体の推定的重
    心に対して概ね対称な位置に配置されている請求項3の
    船体重心調整装置。
  5. 【請求項5】前記開口から導入され前記特定構造区画に
    吐出する前記船体重心調整物質はコンクリートである請
    求項1の船体重心調整装置。
  6. 【請求項6】前記コンクリートは鉄筋コンクリートとし
    て前記特定構造区画に形成される請求項5の船体重心調
    整装置。
  7. 【請求項7】前記配管には、前記特定構造区画に対応す
    る開閉蓋が介設され、 前記特定構造区画に対するコンクリートの導入は前記開
    閉蓋の開閉により制御される請求項5の船体重心調整装
    置。
  8. 【請求項8】前記開口は、前記船体の横面に配置され、
    且つ、前記船体の長手方向に概ね中心になる中心領域に
    配置される請求項1の船体重心調整装置。
  9. 【請求項9】前記開口は、喫水線よりも常に上方に位置
    している請求項7の船体重心調整装置。
  10. 【請求項10】前記開口は、コンクリートミキサー車に
    対する接続口である請求項9の船体重心調整装置。
  11. 【請求項11】前記配管は前記船体の就航時に保持され
    ている請求項1の船体重心調整装置。
  12. 【請求項12】前記特定構造区画は、前方寄りの位置で
    且つ左右の位置に2つが配置され、後方寄りの位置で且
    つ左右の位置に2つが配置され、その合計は4つであ
    り、 前記開口は、前記前方寄りの位置と前記後方寄りの位置
    との間の概ね中央位置に配置され、且つ、船体外板の横
    面側に配置されている請求項1の船体重心調整装置。
  13. 【請求項13】前記前方寄りの2の特定構造区画の概ね
    の前後方向の中央位置と前記後方寄りの2つの特定構造
    区画の間の概ねの前後方向の中央位置との間の距離は、
    前記船体の長手方向の全長の4分の1より短い請求項1
    2の船体重心調整装置。
  14. 【請求項14】複数の構造ブロックを組み立てること、 前記構造ブロックに固定的に配管を配置すること、 前記構造ブロックに固定的に前記配管を配置した後に他
    の船体構造を前記構造ブロックに組立てること、 前記他の船体構造を前記構造ブロックに組立てた後に船
    体を水中に浮かせて、前記配管の一端から重心調整物質
    を導入して前記配管の他端から前記特定構造ブロックに
    前記重心調整物質を導入することとを含む船体重心調整
    方法。
  15. 【請求項15】前記特定構造ブロックの特定を前記船体
    ブロックの組立の前に行うことを更に含む請求項14の
    船体重心調整方法。
  16. 【請求項16】前記特定構造ブロックの特定を前記船体
    の設計時に行うことを更に含む請求項15の船体重心調
    整方法。
  17. 【請求項17】前記重心調整物質の導入により船体の重
    心を調整した後に前記配管は保存されている請求項14
    の船体重心調整方法。
  18. 【請求項18】前記配管の一端を船体の横面側に形成す
    る接続口に接続すること、 前記接続口に化粧外観を与えることとを更に含み、 前記接続口にはコンクリートミキサーの吐出口が接続さ
    れ、 前記船体は客船である請求項14の船体重心調整方法。
JP2000382795A 2000-12-15 2000-12-15 船体重心調整装置、及び、船体重心調整方法 Withdrawn JP2002178985A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000382795A JP2002178985A (ja) 2000-12-15 2000-12-15 船体重心調整装置、及び、船体重心調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000382795A JP2002178985A (ja) 2000-12-15 2000-12-15 船体重心調整装置、及び、船体重心調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002178985A true JP2002178985A (ja) 2002-06-26

Family

ID=18850559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000382795A Withdrawn JP2002178985A (ja) 2000-12-15 2000-12-15 船体重心調整装置、及び、船体重心調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002178985A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101024457B1 (ko) 2010-09-01 2011-03-23 한라산업개발 주식회사 친환경 처리장치 및 선박 하중 조절장치가 탑재된 해양폐기물의 해상 수거, 전처리 및 도서지역 전력공급이 가능한 해양폐기물 자원화 처리 선박
KR20160059217A (ko) * 2014-11-18 2016-05-26 대우조선해양 주식회사 반잠수식 리그 및 반잠수식 리그의 경사시험 방법
CN112208702A (zh) * 2020-10-23 2021-01-12 中船黄埔文冲船舶有限公司 一种货舱的压载结构及压载方法
CN115009486A (zh) * 2022-07-14 2022-09-06 飞马滨(青岛)智能科技有限公司 一种水下机器人的重心调节方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101024457B1 (ko) 2010-09-01 2011-03-23 한라산업개발 주식회사 친환경 처리장치 및 선박 하중 조절장치가 탑재된 해양폐기물의 해상 수거, 전처리 및 도서지역 전력공급이 가능한 해양폐기물 자원화 처리 선박
KR20160059217A (ko) * 2014-11-18 2016-05-26 대우조선해양 주식회사 반잠수식 리그 및 반잠수식 리그의 경사시험 방법
KR101654608B1 (ko) * 2014-11-18 2016-09-06 대우조선해양 주식회사 반잠수식 리그 및 반잠수식 리그의 경사시험 방법
CN112208702A (zh) * 2020-10-23 2021-01-12 中船黄埔文冲船舶有限公司 一种货舱的压载结构及压载方法
CN115009486A (zh) * 2022-07-14 2022-09-06 飞马滨(青岛)智能科技有限公司 一种水下机器人的重心调节方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6044788A (en) Water sports performance system and method
US5979350A (en) Water sport towing apparatus and method
US6427616B1 (en) Wake enhancement assembly
US6053121A (en) Method and apparatus for exchanging ballast water in a ship
CA2303287C (en) Boat hull with center v-hull and sponsons
US7156043B2 (en) Boat and method for manufacturing using resin transfer molding
KR101148498B1 (ko) 개조형 이중 선체 탱커 및 기존의 단일 선체 탱커를 개조형이중 선체 탱커로 개조하는 방법
USRE37823E1 (en) Water sport towing apparatus and method
CN113306674B (zh) 一种舰船破舱模拟装置及方法
JP2002178985A (ja) 船体重心調整装置、及び、船体重心調整方法
JP2016536187A (ja) 船舶の拡張方法および拡張された船舶
US5692451A (en) Sea chest covers
WO2008082076A1 (en) Inundation method used in tandem shipbuilding process
JPH11140893A (ja) 沈埋函の製作進水方法
US5090346A (en) Multi-part ship construction system
CN106522094B (zh) 一种索塔交汇段结构及施工方法
Reed Shipbuilding in iron and steel: a practical treatise, giving full details of construction, processes of manufacture, and building arrangements; which results of experiments on iron and steel, and on the strength and watertightness of riveted work
US7765946B1 (en) Integrated bow thrusters
US1492981A (en) Ship
CN102844147A (zh) 超声波喷丸施工方法及浮体式建造物
AU610094B2 (en) Improvements to maring hull
GB2163393A (en) A semi-submersible vessel
JPS6177585A (ja) 船舶の主機換装工法
US1313592A (en) Ly-mls
JP2566268B2 (ja) エンジンのシリンダヘッド構造

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304