JP2002178351A - 発泡体の製造装置 - Google Patents
発泡体の製造装置Info
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- JP2002178351A JP2002178351A JP2000376890A JP2000376890A JP2002178351A JP 2002178351 A JP2002178351 A JP 2002178351A JP 2000376890 A JP2000376890 A JP 2000376890A JP 2000376890 A JP2000376890 A JP 2000376890A JP 2002178351 A JP2002178351 A JP 2002178351A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 設備コストの低減化を果した上で、キャビテ
ィ内の圧力調整を容易に行い得るようにする。 【解決手段】 所定の温度環境に調整されている発泡原
料調製装置20のプッシュチャンバー26内に炭酸ガス
Cを供給して溶融状態の原料合成樹脂R1内に拡散させ
ることにより、原料合成樹脂R1を気体溶解樹脂R2に
した後、圧縮成形用の金型30のキャビティ34に気体
溶解樹脂R2を注入し、ここで上型32を迅速に上昇さ
せることによってキャビティ34内を急激に減圧環境に
し、これによってキャビティ34内に発泡体を形成させ
るようにしている。
ィ内の圧力調整を容易に行い得るようにする。 【解決手段】 所定の温度環境に調整されている発泡原
料調製装置20のプッシュチャンバー26内に炭酸ガス
Cを供給して溶融状態の原料合成樹脂R1内に拡散させ
ることにより、原料合成樹脂R1を気体溶解樹脂R2に
した後、圧縮成形用の金型30のキャビティ34に気体
溶解樹脂R2を注入し、ここで上型32を迅速に上昇さ
せることによってキャビティ34内を急激に減圧環境に
し、これによってキャビティ34内に発泡体を形成させ
るようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定の気体が溶
解した熱可塑性合成樹脂を原料として発泡体を製造する
ために用いられる発泡体の製造装置に関するものであ
る。
解した熱可塑性合成樹脂を原料として発泡体を製造する
ために用いられる発泡体の製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特許第2625576号公
報に記載されているような、溶融状態の気体溶解樹脂を
原料として成形処理を施し、各種の発泡製品を製造する
発泡体の製造装置が知られている。この製造装置は、所
定温度および所定圧力の環境内で超臨界状態の炭酸ガス
を溶融状態の熱可塑性合成樹脂に添加して溶け込ませ、
得られた発泡原料を所定の金型に供給することにより発
泡製品を製造するように構成されている。
報に記載されているような、溶融状態の気体溶解樹脂を
原料として成形処理を施し、各種の発泡製品を製造する
発泡体の製造装置が知られている。この製造装置は、所
定温度および所定圧力の環境内で超臨界状態の炭酸ガス
を溶融状態の熱可塑性合成樹脂に添加して溶け込ませ、
得られた発泡原料を所定の金型に供給することにより発
泡製品を製造するように構成されている。
【0003】この発泡製品の製造装置は、気泡核を発生
させるために化学物質である発泡剤を用いるものではな
いため、気泡径が0.1〜10μmと極めて小さく、発
泡剤を用いた場合に比べて1/10〜1/100である
ことから、合成樹脂材料の物理的特性を損なうことなく
製品の軽量化を図ることが可能になり、将来の展望が期
待されている。
させるために化学物質である発泡剤を用いるものではな
いため、気泡径が0.1〜10μmと極めて小さく、発
泡剤を用いた場合に比べて1/10〜1/100である
ことから、合成樹脂材料の物理的特性を損なうことなく
製品の軽量化を図ることが可能になり、将来の展望が期
待されている。
【0004】そして、かかる製造装置においては、予め
所定容量のキャビティが形成されるように上型および下
型が合体された金型の当該キャビティ内に発泡原料が射
出機を介して射出される、いわゆる射出成形法が採用さ
れている。
所定容量のキャビティが形成されるように上型および下
型が合体された金型の当該キャビティ内に発泡原料が射
出機を介して射出される、いわゆる射出成形法が採用さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、射出機から
キャビティ内に射出された発泡原料においては、圧力低
下で内部に溶け込んでいた炭酸ガスの相分離が起こって
気泡核が形成され、この気泡核が成長して微細な泡であ
るセルが形成されるが、セルの径寸法と圧力低下速度と
の間には逆比例の関係が存在するため、所定の径寸法の
セルを得ようとすれば、金型内での圧力低下速度を調整
する必要がある。そこで、従来、金型内の圧力低下速度
を調整するために、キャビティにカウンタープレッシャ
ーを与える圧力調整装置が付設されている。この圧力調
整装置は、炭酸ガスボンベと、この炭酸ガスボンベおよ
びキャビティ間に配管されたガス供給管と、このガス供
給管に設けられた開閉バルブとから構成され、開閉バル
ブの開度調節によってキャビティ内の圧力を調整し、こ
れによって金型内の圧力低下速度を適正なものにするよ
うになされている。
キャビティ内に射出された発泡原料においては、圧力低
下で内部に溶け込んでいた炭酸ガスの相分離が起こって
気泡核が形成され、この気泡核が成長して微細な泡であ
るセルが形成されるが、セルの径寸法と圧力低下速度と
の間には逆比例の関係が存在するため、所定の径寸法の
セルを得ようとすれば、金型内での圧力低下速度を調整
する必要がある。そこで、従来、金型内の圧力低下速度
を調整するために、キャビティにカウンタープレッシャ
ーを与える圧力調整装置が付設されている。この圧力調
整装置は、炭酸ガスボンベと、この炭酸ガスボンベおよ
びキャビティ間に配管されたガス供給管と、このガス供
給管に設けられた開閉バルブとから構成され、開閉バル
ブの開度調節によってキャビティ内の圧力を調整し、こ
れによって金型内の圧力低下速度を適正なものにするよ
うになされている。
【0006】しかしながら、金型にこのような圧力調整
装置を付加すれば、これによって発泡体の製造装置の製
造コストが高騰するばかりか、適正な圧力低下速度を得
るためのバルブの開閉操作が困難であり、これによって
発泡製品の品質がばらつくという問題点を有していた。
装置を付加すれば、これによって発泡体の製造装置の製
造コストが高騰するばかりか、適正な圧力低下速度を得
るためのバルブの開閉操作が困難であり、これによって
発泡製品の品質がばらつくという問題点を有していた。
【0007】本発明は、かかる問題点を解消するために
なされたものであり、設備コストの低減化を果した上
で、キャビティ内の圧力調整を容易に行うことが可能な
発泡体の製造装置を提供することを目的としている。
なされたものであり、設備コストの低減化を果した上
で、キャビティ内の圧力調整を容易に行うことが可能な
発泡体の製造装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所定の温度および圧力下で所定の気泡形成用気体が溶解
された溶融状態の気体溶解樹脂を、圧力を低下させるこ
とによる気泡核の形成で多孔質に変換しながら成形処理
する発泡体の製造装置であって、気泡形成用気体を供給
して溶融状態の合成樹脂内に拡散させることにより合成
樹脂を気体溶解樹脂にする発泡原料調製装置と、この発
泡原料調製装置からの気体溶解樹脂を成形処理する金型
とが備えられ、上記金型は、圧縮成形用の金型であるこ
とを特徴とするものである。
所定の温度および圧力下で所定の気泡形成用気体が溶解
された溶融状態の気体溶解樹脂を、圧力を低下させるこ
とによる気泡核の形成で多孔質に変換しながら成形処理
する発泡体の製造装置であって、気泡形成用気体を供給
して溶融状態の合成樹脂内に拡散させることにより合成
樹脂を気体溶解樹脂にする発泡原料調製装置と、この発
泡原料調製装置からの気体溶解樹脂を成形処理する金型
とが備えられ、上記金型は、圧縮成形用の金型であるこ
とを特徴とするものである。
【0009】この発明における圧縮成形用の金型とは、
キャビティを形成するための凹部を備えた雌型と、この
雌型の凹部に摺接状態で嵌入される雄型と、雌型および
雄型のいずれか一方または双方を両者が互いに接近する
方向に押圧する押圧機構とからなり、雄型を雌型の凹部
に嵌め込む前に、あるいは嵌め込んだ状態でキャビティ
内に被成形原料を装填し、引き続き押圧機構の駆動で雌
雄の型が互いに接近する方向に押圧することによるキャ
ビティの減容で被成形原料を成形処理する方式の金型で
ある。
キャビティを形成するための凹部を備えた雌型と、この
雌型の凹部に摺接状態で嵌入される雄型と、雌型および
雄型のいずれか一方または双方を両者が互いに接近する
方向に押圧する押圧機構とからなり、雄型を雌型の凹部
に嵌め込む前に、あるいは嵌め込んだ状態でキャビティ
内に被成形原料を装填し、引き続き押圧機構の駆動で雌
雄の型が互いに接近する方向に押圧することによるキャ
ビティの減容で被成形原料を成形処理する方式の金型で
ある。
【0010】そして、この発明で使用される金型は、例
えば雌型がフロアに据え付けられた雄型に嵌め込まれる
ことにより、雌型の下面と雄型の上面との間に容量可変
のキャビティが形成される、いわゆる圧縮成形用のもの
であるため、成形の初期に予め雌型を下降させてキャビ
ティを最小容量に設定しておき、発泡原料調製装置から
の気体溶解樹脂が注入されるに従って雌型を上昇させる
ようにし、この上昇速度を調節することにより、押し出
されてキャビティに導入された気体溶解樹脂の受ける圧
力を調節することが可能になる。
えば雌型がフロアに据え付けられた雄型に嵌め込まれる
ことにより、雌型の下面と雄型の上面との間に容量可変
のキャビティが形成される、いわゆる圧縮成形用のもの
であるため、成形の初期に予め雌型を下降させてキャビ
ティを最小容量に設定しておき、発泡原料調製装置から
の気体溶解樹脂が注入されるに従って雌型を上昇させる
ようにし、この上昇速度を調節することにより、押し出
されてキャビティに導入された気体溶解樹脂の受ける圧
力を調節することが可能になる。
【0011】従って、キャビティの有効容量が不変であ
る射出成形用の金型を用いた場合には、別途設けた圧力
調整装置からの高圧気体をキャビティ内に供給し、バル
ブの開閉操作でキャビティ内の圧力調節を行わなければ
ならないが、バルブ操作による圧力調整は非常に困難で
あり、圧力のばらつきに起因して発泡製品の品質がばら
つくという不都合が存在するが、この発明では、予め設
定された雌型(または雄型)の画一的な昇降操作でキャ
ビティ内の気体溶解樹脂に対して常に所望の圧力を付与
することが容易になり、これによって発泡製品の品質が
ばらつくという従来の不都合が解消される。
る射出成形用の金型を用いた場合には、別途設けた圧力
調整装置からの高圧気体をキャビティ内に供給し、バル
ブの開閉操作でキャビティ内の圧力調節を行わなければ
ならないが、バルブ操作による圧力調整は非常に困難で
あり、圧力のばらつきに起因して発泡製品の品質がばら
つくという不都合が存在するが、この発明では、予め設
定された雌型(または雄型)の画一的な昇降操作でキャ
ビティ内の気体溶解樹脂に対して常に所望の圧力を付与
することが容易になり、これによって発泡製品の品質が
ばらつくという従来の不都合が解消される。
【0012】加えて、金型の近傍に圧力調整装置を設け
る必要がなくなり、その分設備コストの低減化に貢献す
る。
る必要がなくなり、その分設備コストの低減化に貢献す
る。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記発泡原料調製装置は、所定の原料供給
装置から供給された合成樹脂に気体供給源から供給され
た気泡形成用気体を溶解させて気体溶解樹脂にして押し
出すプッシュチャンバーを有し、このプッシュチャンバ
ーには、軸心回りに回転することによって気体溶解樹脂
を上記金型に向けて押圧する押出しスクリューが設けら
れていることを特徴とするものである。
明において、上記発泡原料調製装置は、所定の原料供給
装置から供給された合成樹脂に気体供給源から供給され
た気泡形成用気体を溶解させて気体溶解樹脂にして押し
出すプッシュチャンバーを有し、このプッシュチャンバ
ーには、軸心回りに回転することによって気体溶解樹脂
を上記金型に向けて押圧する押出しスクリューが設けら
れていることを特徴とするものである。
【0014】この発明によれば、原料供給装置からの合
成樹脂と、気体供給源からの気泡形成用気体との双方を
所定の温度および圧力環境に設定されたプッシュチャン
バーに供給することにより、気泡形成用気体が合成樹脂
中に溶解し、気体溶解樹脂が得られる。この気体溶解樹
脂を押出しスクリューの回転で合成樹脂を攪拌すること
により、気泡形成用気体が樹脂内に均一に拡散して金型
に注入する直前の発泡原料が得られる。
成樹脂と、気体供給源からの気泡形成用気体との双方を
所定の温度および圧力環境に設定されたプッシュチャン
バーに供給することにより、気泡形成用気体が合成樹脂
中に溶解し、気体溶解樹脂が得られる。この気体溶解樹
脂を押出しスクリューの回転で合成樹脂を攪拌すること
により、気泡形成用気体が樹脂内に均一に拡散して金型
に注入する直前の発泡原料が得られる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、上記金型は、雄型と、この雄型に
摺接状態で嵌め込まれる雌型と、雄型および雌型のいず
れか一方または双方を正逆移動させる移動機構とを備え
て形成され、雌型が雄型に嵌め込まれた状態で雄型の雌
型に対する対向面と雌型の雄型に対する対向面の間に上
記発泡原料を装填するキャビティが形成されるように構
成されていることを特徴とするものである。
記載の発明において、上記金型は、雄型と、この雄型に
摺接状態で嵌め込まれる雌型と、雄型および雌型のいず
れか一方または双方を正逆移動させる移動機構とを備え
て形成され、雌型が雄型に嵌め込まれた状態で雄型の雌
型に対する対向面と雌型の雄型に対する対向面の間に上
記発泡原料を装填するキャビティが形成されるように構
成されていることを特徴とするものである。
【0016】この発明によれば、雄型および雌型のいず
れか一方が他方に摺接状態で嵌め込まれるため、雌雄の
金型間に形成されるキャビティを略密閉状態に保ちつつ
その容量を変化させることが可能であり、雌型の昇降操
作で気体溶解樹脂をより確実に所定の圧力下に置くこと
が可能になる。
れか一方が他方に摺接状態で嵌め込まれるため、雌雄の
金型間に形成されるキャビティを略密閉状態に保ちつつ
その容量を変化させることが可能であり、雌型の昇降操
作で気体溶解樹脂をより確実に所定の圧力下に置くこと
が可能になる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項2または3
記載の発明において、上記プッシュチャンバーの上流端
および下流端のいずれか一方または双方に、プッシュチ
ャンバー内を気密にするシャットオフバルブが設けられ
ていることを特徴とするものである。
記載の発明において、上記プッシュチャンバーの上流端
および下流端のいずれか一方または双方に、プッシュチ
ャンバー内を気密にするシャットオフバルブが設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0018】この発明によれば、シャットオフバルブを
閉止することによりプッシュチャンバー内をより確実に
所定の圧力に設定することが可能になり、プッシュチャ
ンバー内の圧力がばらつくことによる気泡形成用気体の
合成樹脂への不均一な溶解状態が解消される。
閉止することによりプッシュチャンバー内をより確実に
所定の圧力に設定することが可能になり、プッシュチャ
ンバー内の圧力がばらつくことによる気泡形成用気体の
合成樹脂への不均一な溶解状態が解消される。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の発明において、上記気泡形成用気体
は、二酸化炭素、窒素および一酸化炭素の内から選ばれ
たいずれかであることを特徴とするものである。
いずれかに記載の発明において、上記気泡形成用気体
は、二酸化炭素、窒素および一酸化炭素の内から選ばれ
たいずれかであることを特徴とするものである。
【0020】この発明によれば、二酸化炭素、窒素およ
び一酸化炭素は、超臨界状態にするのが容易な気体であ
るため、これらを超臨界状態にすることにより、気泡形
成用気体を合成樹脂内に容易に溶解させることが可能に
なる。
び一酸化炭素は、超臨界状態にするのが容易な気体であ
るため、これらを超臨界状態にすることにより、気泡形
成用気体を合成樹脂内に容易に溶解させることが可能に
なる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る発泡体製造
装置の一実施形態を示す側面断面視の説明図である。こ
の図に示すように、発泡体製造装置10は、供給された
気泡形成用気体を溶融状態の合成樹脂内に拡散させるこ
とにより合成樹脂を気体溶解樹脂にする発泡原料調製装
置20と、この発泡原料調製装置20からの気体溶解樹
脂を圧縮成形処理する金型30と、これら発泡原料調製
装置20および金型30の各駆動機構に油圧を与える油
圧ユニット40とを備えた基本構成を有している。
装置の一実施形態を示す側面断面視の説明図である。こ
の図に示すように、発泡体製造装置10は、供給された
気泡形成用気体を溶融状態の合成樹脂内に拡散させるこ
とにより合成樹脂を気体溶解樹脂にする発泡原料調製装
置20と、この発泡原料調製装置20からの気体溶解樹
脂を圧縮成形処理する金型30と、これら発泡原料調製
装置20および金型30の各駆動機構に油圧を与える油
圧ユニット40とを備えた基本構成を有している。
【0022】上記発泡原料調製装置20は、フロア11
上に形成された鉄筋コンクリート製の基台12上に据え
付けられる円筒状の調整装置本体21と、この調整装置
本体21の基端側(図1の左方)に付設された原料ホッ
パー22と、同略中央部に炭酸ガスを供給するために調
整装置本体21の近傍に配設されたガスボンベ23と、
調整装置本体21の外周面に巻き付けられた加熱部材2
4と、調整装置本体21に内装された押出しスクリュー
25とを備えている。
上に形成された鉄筋コンクリート製の基台12上に据え
付けられる円筒状の調整装置本体21と、この調整装置
本体21の基端側(図1の左方)に付設された原料ホッ
パー22と、同略中央部に炭酸ガスを供給するために調
整装置本体21の近傍に配設されたガスボンベ23と、
調整装置本体21の外周面に巻き付けられた加熱部材2
4と、調整装置本体21に内装された押出しスクリュー
25とを備えている。
【0023】上記調整装置本体21内には、基端側から
先端側にかけて形成されたプッシュチャンバー26が設
けられている。このプッシュチャンバー26は、押出し
スクリュー25を内装するとともに、熱可塑性合成樹脂
からなる原料合成樹脂R1に炭酸ガスCを供給して気体
溶解樹脂R2とし、この気体溶解樹脂R2を押出しスク
リュー25の軸心回りの回転で下流端に設けられた樹脂
導出孔21cに向けて押し出すためのものである。そし
て、調整装置本体21の基端位置には、かかるプッシュ
チャンバー26に原料合成樹脂R1を導入するための樹
脂導入孔21aが穿設されているとともに、同樹脂導入
孔21aの右方位置には炭酸ガスCを導入するためのガ
ス導入孔21bが穿設されている。
先端側にかけて形成されたプッシュチャンバー26が設
けられている。このプッシュチャンバー26は、押出し
スクリュー25を内装するとともに、熱可塑性合成樹脂
からなる原料合成樹脂R1に炭酸ガスCを供給して気体
溶解樹脂R2とし、この気体溶解樹脂R2を押出しスク
リュー25の軸心回りの回転で下流端に設けられた樹脂
導出孔21cに向けて押し出すためのものである。そし
て、調整装置本体21の基端位置には、かかるプッシュ
チャンバー26に原料合成樹脂R1を導入するための樹
脂導入孔21aが穿設されているとともに、同樹脂導入
孔21aの右方位置には炭酸ガスCを導入するためのガ
ス導入孔21bが穿設されている。
【0024】上記原料ホッパー22は、調整装置本体2
1に穿設された樹脂導入孔21aの直上に配設されてい
る。この原料ホッパー22には、粒状または粉状に粒度
調製された原料合成樹脂R1が装填される。原料合成樹
脂R1としては、圧縮成形、射出成形、押出成形等で通
常用いられる熱可塑性合成樹脂であればいずれも適用可
能であり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなど
のポリオレフィン樹脂、アクリルニトリル−スチレン−
ブタジエン共重合体、ポリスチレン、ナイロンなどのポ
リアミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、アクリ
ル樹脂、スチレン−ブタジエンブロック共重合体などの
一般的な熱可塑性樹脂、EPMやEPDMなどの熱可塑
性エラストマー、これらの混合物、あるいはこれらを用
いたポリマーアロイ等を挙げることができる。
1に穿設された樹脂導入孔21aの直上に配設されてい
る。この原料ホッパー22には、粒状または粉状に粒度
調製された原料合成樹脂R1が装填される。原料合成樹
脂R1としては、圧縮成形、射出成形、押出成形等で通
常用いられる熱可塑性合成樹脂であればいずれも適用可
能であり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなど
のポリオレフィン樹脂、アクリルニトリル−スチレン−
ブタジエン共重合体、ポリスチレン、ナイロンなどのポ
リアミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、アクリ
ル樹脂、スチレン−ブタジエンブロック共重合体などの
一般的な熱可塑性樹脂、EPMやEPDMなどの熱可塑
性エラストマー、これらの混合物、あるいはこれらを用
いたポリマーアロイ等を挙げることができる。
【0025】かかる原料ホッパー22の底部と樹脂導入
孔21aとの間には原料導入管が介設されているととも
に、この原料導入管にはロータリーバルブ22aが設け
られ、このロータリーバルブ22aの起動/停止により
原料ホッパー22内の原料合成樹脂R1のプッシュチャ
ンバー26内に対する導入/導入停止が行われるように
なっているととともに、樹脂導出孔21cに設けられた
後述するシャットオフバルブ21dの閉止によってプッ
シュチャンバー26内が密閉状態になるようにしてい
る。
孔21aとの間には原料導入管が介設されているととも
に、この原料導入管にはロータリーバルブ22aが設け
られ、このロータリーバルブ22aの起動/停止により
原料ホッパー22内の原料合成樹脂R1のプッシュチャ
ンバー26内に対する導入/導入停止が行われるように
なっているととともに、樹脂導出孔21cに設けられた
後述するシャットオフバルブ21dの閉止によってプッ
シュチャンバー26内が密閉状態になるようにしてい
る。
【0026】上記ガスボンベ23は、所定の高圧に圧縮
された炭酸ガスを貯留するためのものである。かかるガ
スボンベ23と調整装置本体21のガス導入孔21bと
の間にはガス導管23aが配管され、このガス導管23
aに開閉バルブ23bが設けられている。この開閉バル
ブ23bの開閉操作でプッシュチャンバー26に対する
炭酸ガスCの供給および遮断が行われるようになってい
る。
された炭酸ガスを貯留するためのものである。かかるガ
スボンベ23と調整装置本体21のガス導入孔21bと
の間にはガス導管23aが配管され、このガス導管23
aに開閉バルブ23bが設けられている。この開閉バル
ブ23bの開閉操作でプッシュチャンバー26に対する
炭酸ガスCの供給および遮断が行われるようになってい
る。
【0027】上記加熱部材24は、本実施形態において
は通電発熱体によって形成されている。かかる加熱部材
24は、調整装置本体21に巻き付けられて環状を呈
し、これによってプッシュチャンバー26に導入された
原料合成樹脂R1および炭酸ガスCの混入された気体溶
解樹脂R2が調整装置本体21の外周面から万遍なく加
熱されるようになっている。
は通電発熱体によって形成されている。かかる加熱部材
24は、調整装置本体21に巻き付けられて環状を呈
し、これによってプッシュチャンバー26に導入された
原料合成樹脂R1および炭酸ガスCの混入された気体溶
解樹脂R2が調整装置本体21の外周面から万遍なく加
熱されるようになっている。
【0028】上記押出しスクリュー25は、基端側(図
1の左方)の開口から調整装置本体21のプッシュチャ
ンバー26内に同心かつ密封状態で軸心回りに回転可能
に装入されている。かかる押出しスクリュー25は、棒
状のスクリュー軸25aと、このスクリュー軸25aの
外周面に螺設されたスパイラルフィン25bとからな
り、調整装置本体21の図1における左端部であって、
基台12上に据え付けられた油圧駆動機構29内の油圧
モータによって駆動されるようになっている。
1の左方)の開口から調整装置本体21のプッシュチャ
ンバー26内に同心かつ密封状態で軸心回りに回転可能
に装入されている。かかる押出しスクリュー25は、棒
状のスクリュー軸25aと、このスクリュー軸25aの
外周面に螺設されたスパイラルフィン25bとからな
り、調整装置本体21の図1における左端部であって、
基台12上に据え付けられた油圧駆動機構29内の油圧
モータによって駆動されるようになっている。
【0029】そして、上記押出しスクリュー25を軸心
回りに回転させるとともに、加熱部材24への通電でプ
ッシュチャンバー26内を所定の温度に加熱した状態
で、プッシュチャンバー26内に原料ホッパー22から
の原料合成樹脂R1とガスボンベ23からの炭酸ガスC
を導入することにより、プッシュチャンバー26内が所
定の高温・高圧環境になり、これによって粒状の原料合
成樹脂R1が溶解して溶融状になるとともに、炭酸ガス
Cがこの液状の原料合成樹脂R1内に溶解し、気体溶解
樹脂R2が形成されることになる。
回りに回転させるとともに、加熱部材24への通電でプ
ッシュチャンバー26内を所定の温度に加熱した状態
で、プッシュチャンバー26内に原料ホッパー22から
の原料合成樹脂R1とガスボンベ23からの炭酸ガスC
を導入することにより、プッシュチャンバー26内が所
定の高温・高圧環境になり、これによって粒状の原料合
成樹脂R1が溶解して溶融状になるとともに、炭酸ガス
Cがこの液状の原料合成樹脂R1内に溶解し、気体溶解
樹脂R2が形成されることになる。
【0030】そして、プッシュチャンバー26内におけ
る炭酸ガスの温度および圧力が所定の値になるようにし
ている。こうすることによって炭酸ガスは気体と液体と
の中間的な挙動を示す、いわゆる超臨界状態になり、炭
酸ガスCの原料合成樹脂R1に対する溶解が極めて良好
に行われる。
る炭酸ガスの温度および圧力が所定の値になるようにし
ている。こうすることによって炭酸ガスは気体と液体と
の中間的な挙動を示す、いわゆる超臨界状態になり、炭
酸ガスCの原料合成樹脂R1に対する溶解が極めて良好
に行われる。
【0031】なお、本発明は、気泡形成用気体が超臨界
状態とされることに限定されるものではない。例えば、
PP(ポリプロピレン)の例では、炭酸ガスが超臨界状
態に突入していなくても、その時の圧力条件でPPが溶
解する温度環境を現出させれば、炭酸ガスは気体が液体
に溶け込むメカニズムでPPに溶け込み、気体溶解樹脂
R2を得ることができる。
状態とされることに限定されるものではない。例えば、
PP(ポリプロピレン)の例では、炭酸ガスが超臨界状
態に突入していなくても、その時の圧力条件でPPが溶
解する温度環境を現出させれば、炭酸ガスは気体が液体
に溶け込むメカニズムでPPに溶け込み、気体溶解樹脂
R2を得ることができる。
【0032】このような溶融状態の気体溶解樹脂R2を
急激に減圧環境に置くと、溶解していた炭酸ガスCが相
分離して溶融樹脂内で均一に気泡核が形成され、この気
泡核が成長して(すなわち径寸法が大きくなって)セル
核になり、さらにこのセル核が成長した時点で樹脂を冷
却することにより、内部に無数の微細な気泡を有する成
形体が得られる。
急激に減圧環境に置くと、溶解していた炭酸ガスCが相
分離して溶融樹脂内で均一に気泡核が形成され、この気
泡核が成長して(すなわち径寸法が大きくなって)セル
核になり、さらにこのセル核が成長した時点で樹脂を冷
却することにより、内部に無数の微細な気泡を有する成
形体が得られる。
【0033】上記金型30は、基台12上に据え付けら
れた下型(雄型)31と、この下型31に対向してその
上方に配設された上型(雌型)32とを備えて構成され
ている。
れた下型(雄型)31と、この下型31に対向してその
上方に配設された上型(雌型)32とを備えて構成され
ている。
【0034】上記下型31は、中実の金属材料によって
形成された2段の円柱状または角柱状の下型基体部31
aと、この下型基体部31aの頂面から同心で上方に突
設された円柱状または角柱状の下型本体31bとからな
っている。かかる下型31には、下型本体31bの上面
の中心位置から下方に向けて垂下してから調整装置本体
21のシャットオフバルブ21dに向かうように穿設さ
れた樹脂注入路33が設けられている。押出しスクリュ
ー25の駆動でシャットオフバルブ21dを介してプッ
シュチャンバー26から押し出された気体溶解樹脂R2
は、この樹脂注入路33を通って下型本体31bの上面
に送り込まれることになる。
形成された2段の円柱状または角柱状の下型基体部31
aと、この下型基体部31aの頂面から同心で上方に突
設された円柱状または角柱状の下型本体31bとからな
っている。かかる下型31には、下型本体31bの上面
の中心位置から下方に向けて垂下してから調整装置本体
21のシャットオフバルブ21dに向かうように穿設さ
れた樹脂注入路33が設けられている。押出しスクリュ
ー25の駆動でシャットオフバルブ21dを介してプッ
シュチャンバー26から押し出された気体溶解樹脂R2
は、この樹脂注入路33を通って下型本体31bの上面
に送り込まれることになる。
【0035】上記上型32は、平面寸法が下型本体31
bのそれより大きい上型基体部32aと、この上型基体
部32aから下方に向けて延設された上型本体32b
と、上型基体部32aの上縁部から外方に向けて突設さ
れたフランジ部32cとを備えて構成されている。
bのそれより大きい上型基体部32aと、この上型基体
部32aから下方に向けて延設された上型本体32b
と、上型基体部32aの上縁部から外方に向けて突設さ
れたフランジ部32cとを備えて構成されている。
【0036】上型本体32bは、下型本体31bに摺接
状態で外嵌されるように筒状に形状設定されている。従
って、上型本体32bが下型本体31bに外嵌された状
態で下型本体31bの上面と上型本体32bの天井面と
の間に、発泡原料調製装置20から樹脂注入路33を介
して送り込まれた気体溶解樹脂R2を発泡させて発泡体
を成形するためのキャビティ34が形成されることにな
る。そして、上型32は、その上部に設けられた昇降装
置(移動機構)50の駆動で昇降され、これによってキ
ャビティ34が外部に開放され得るとともに、上型本体
32bが下型本体31bに外嵌された状態ではキャビテ
ィ34の上下寸法が調節可能になっている。
状態で外嵌されるように筒状に形状設定されている。従
って、上型本体32bが下型本体31bに外嵌された状
態で下型本体31bの上面と上型本体32bの天井面と
の間に、発泡原料調製装置20から樹脂注入路33を介
して送り込まれた気体溶解樹脂R2を発泡させて発泡体
を成形するためのキャビティ34が形成されることにな
る。そして、上型32は、その上部に設けられた昇降装
置(移動機構)50の駆動で昇降され、これによってキ
ャビティ34が外部に開放され得るとともに、上型本体
32bが下型本体31bに外嵌された状態ではキャビテ
ィ34の上下寸法が調節可能になっている。
【0037】上記フランジ部32cの前後端部(図1に
おける左右の端部)は、前後の各一対の主支柱61間に
摺接状態で嵌挿され、これら主支柱61に案内されるこ
とによって上型32の昇降が安定するようになされてい
る。
おける左右の端部)は、前後の各一対の主支柱61間に
摺接状態で嵌挿され、これら主支柱61に案内されるこ
とによって上型32の昇降が安定するようになされてい
る。
【0038】また、金型30には、下型本体31bを貫
通するように穿設された複数本の下型冷却水通路35
と、上型本体32bを貫通するように穿設された上型冷
却水通路36とが設けられており、キャビティ34内に
成形された発泡体R3はこれらの冷却水通路35,36
に供給される冷却水との熱交換で冷却される。
通するように穿設された複数本の下型冷却水通路35
と、上型本体32bを貫通するように穿設された上型冷
却水通路36とが設けられており、キャビティ34内に
成形された発泡体R3はこれらの冷却水通路35,36
に供給される冷却水との熱交換で冷却される。
【0039】上記昇降装置50は、発泡原料調製装置2
0の一部および金型30を跨ぐようにフロア11上に構
築された支持枠体60に支持されている。支持枠体60
は、金型30の四隅の外方でフロア11上に立設された
4本の主支柱61(図1には2本のみが示されている)
と、これら主支柱61の図1における左方の2本よりさ
らに左寄りの位置に調整装置本体21を跨いで立設され
た2本の逆L形支柱62と、上記4本の主支柱61上に
架設された天板63とからなっている。
0の一部および金型30を跨ぐようにフロア11上に構
築された支持枠体60に支持されている。支持枠体60
は、金型30の四隅の外方でフロア11上に立設された
4本の主支柱61(図1には2本のみが示されている)
と、これら主支柱61の図1における左方の2本よりさ
らに左寄りの位置に調整装置本体21を跨いで立設され
た2本の逆L形支柱62と、上記4本の主支柱61上に
架設された天板63とからなっている。
【0040】そして、かかる支持枠体60に支持される
昇降装置50は、天板63の中央位置に取り付けられた
主シリンダ装置51と、この主シリンダ装置51を挟ん
で天板63の側部位置に取り付けられた一対の補助シリ
ンダ装置54とからなっている。これら主および補助シ
リンダ装置51,54を採用することによって、上型3
2が横振れすることなく安定して昇降し得るようになっ
ている。
昇降装置50は、天板63の中央位置に取り付けられた
主シリンダ装置51と、この主シリンダ装置51を挟ん
で天板63の側部位置に取り付けられた一対の補助シリ
ンダ装置54とからなっている。これら主および補助シ
リンダ装置51,54を採用することによって、上型3
2が横振れすることなく安定して昇降し得るようになっ
ている。
【0041】そして、上記主シリンダ装置51は、天板
63上に据え付けられた主シリンダ52と、この主シリ
ンダ52に装着され、かつ、天板63を貫通して下方に
垂下された主ピストンロッド53とからなっているとと
もに、各補助シリンダ装置54は、天板63上に据え付
けられた補助シリンダ55と、この補助シリンダ55に
装着され、かつ、天板63を貫通して下方に垂下された
補助ピストンロッド56とからなっている。
63上に据え付けられた主シリンダ52と、この主シリ
ンダ52に装着され、かつ、天板63を貫通して下方に
垂下された主ピストンロッド53とからなっているとと
もに、各補助シリンダ装置54は、天板63上に据え付
けられた補助シリンダ55と、この補助シリンダ55に
装着され、かつ、天板63を貫通して下方に垂下された
補助ピストンロッド56とからなっている。
【0042】上記補助ピストンロッド56の下端は上型
基体部32aの上面中央部にボルト止めその他で固定さ
れているとともに、各補助ピストンロッド56は、その
下端部分が上型32のフランジ部32cを貫通した状態
でナットにより締結され、これによって主および補助ピ
ストンロッド53,56の上型32に対する結合状態が
確実なものになるようにしている。このような昇降装置
50は、上記油圧ユニット40から送り込まれる作動油
によって駆動されるようになっている。
基体部32aの上面中央部にボルト止めその他で固定さ
れているとともに、各補助ピストンロッド56は、その
下端部分が上型32のフランジ部32cを貫通した状態
でナットにより締結され、これによって主および補助ピ
ストンロッド53,56の上型32に対する結合状態が
確実なものになるようにしている。このような昇降装置
50は、上記油圧ユニット40から送り込まれる作動油
によって駆動されるようになっている。
【0043】油圧ユニット40は、作動油を貯留するオ
イルタンク、このオイルタンク内の作動油を吸引して吐
出するオイルポンプ、必要に応じて作動油の流通経路を
切り替える電磁切替弁等の図略の油圧機器が内装されて
いる。そして、発泡体製造装置10の稼働時には、図略
の制御装置からの予め記憶されているプログラムに基づ
く制御信号によって上記各種の油圧機器が所定の動作を
行い、これによる油圧ユニット40からの作業スケジュ
ールに応じた作動油の吐出によって油圧駆動機構29お
よび昇降装置50が互いに同期しながら駆動し、キャビ
ティ34に注入された気体溶解樹脂R2が金型30によ
り成形されて発泡体が製造されるようになっている。
イルタンク、このオイルタンク内の作動油を吸引して吐
出するオイルポンプ、必要に応じて作動油の流通経路を
切り替える電磁切替弁等の図略の油圧機器が内装されて
いる。そして、発泡体製造装置10の稼働時には、図略
の制御装置からの予め記憶されているプログラムに基づ
く制御信号によって上記各種の油圧機器が所定の動作を
行い、これによる油圧ユニット40からの作業スケジュ
ールに応じた作動油の吐出によって油圧駆動機構29お
よび昇降装置50が互いに同期しながら駆動し、キャビ
ティ34に注入された気体溶解樹脂R2が金型30によ
り成形されて発泡体が製造されるようになっている。
【0044】以下、図2および図3を基に発泡体製造装
置10による発泡体の製造について説明する。図2は、
発泡体の製造方法の第1実施形態を説明するための金型
30の動作を示す断面視の説明図であり、(イ)は、上
型32が最上位まで上昇してキャビティ34が開放され
た状態、(ロ)は、上型32が最下位まで下降してキャ
ビティ34が最小容量に設定された状態、(ハ)は、気
体溶解樹脂R2がキャビティ34内に導入されることに
より上型32が上昇しつつある状態、(ニ)は、気体溶
解樹脂R2の発泡で上型32がさらに上昇した状態をそ
れぞれ示している。また、図3は、第1実施形態の成形
処理におけるキャビティ34の底面および天井面間の距
離(キャビティクリアランス)の経時変化を示すグラフ
である。
置10による発泡体の製造について説明する。図2は、
発泡体の製造方法の第1実施形態を説明するための金型
30の動作を示す断面視の説明図であり、(イ)は、上
型32が最上位まで上昇してキャビティ34が開放され
た状態、(ロ)は、上型32が最下位まで下降してキャ
ビティ34が最小容量に設定された状態、(ハ)は、気
体溶解樹脂R2がキャビティ34内に導入されることに
より上型32が上昇しつつある状態、(ニ)は、気体溶
解樹脂R2の発泡で上型32がさらに上昇した状態をそ
れぞれ示している。また、図3は、第1実施形態の成形
処理におけるキャビティ34の底面および天井面間の距
離(キャビティクリアランス)の経時変化を示すグラフ
である。
【0045】まず、図2の(イ)に示す状態は、図3の
グラフのA点に対応する。すなわち、この状態では、上
型32が昇降装置50(図1)の駆動で最上位まで上昇
させられ、これによってキャビティクリアランスtが最
大になっているとともに、キャビティ34が外部に開放
された状態になっている。
グラフのA点に対応する。すなわち、この状態では、上
型32が昇降装置50(図1)の駆動で最上位まで上昇
させられ、これによってキャビティクリアランスtが最
大になっているとともに、キャビティ34が外部に開放
された状態になっている。
【0046】ついで、昇降装置50の駆動による主およ
び補助ピストンロッド53,56の下動によって上型3
2が下降させられ、図2の(ロ)に示すように、上型本
体32bが下型本体31bに摺接しながら外嵌され、キ
ャビティ34が外部に対して密閉された状態になる。こ
の状態は、図3のグラフのB点に対応している。
び補助ピストンロッド53,56の下動によって上型3
2が下降させられ、図2の(ロ)に示すように、上型本
体32bが下型本体31bに摺接しながら外嵌され、キ
ャビティ34が外部に対して密閉された状態になる。こ
の状態は、図3のグラフのB点に対応している。
【0047】そして、この状態がC点まで継続された
後、樹脂導出孔21c(図1)が開通されるとともに、
油圧ユニット40からの作動油の供給を受けた油圧駆動
機構29の内の押出しシリンダーの駆動による押出しス
クリュー25の前進でプッシュチャンバー26内の気体
溶解樹脂R2がシャットオフバルブ21dを介して金型
30に向けて押し出される。この押し出しによってすで
に熟成しているプッシュチャンバー26内の下流側の気
体溶解樹脂R2が玉突き式に樹脂導出孔21c、シャッ
トオフバルブ21dおよび樹脂注入路33を通ってキャ
ビティ34に導入される。
後、樹脂導出孔21c(図1)が開通されるとともに、
油圧ユニット40からの作動油の供給を受けた油圧駆動
機構29の内の押出しシリンダーの駆動による押出しス
クリュー25の前進でプッシュチャンバー26内の気体
溶解樹脂R2がシャットオフバルブ21dを介して金型
30に向けて押し出される。この押し出しによってすで
に熟成しているプッシュチャンバー26内の下流側の気
体溶解樹脂R2が玉突き式に樹脂導出孔21c、シャッ
トオフバルブ21dおよび樹脂注入路33を通ってキャ
ビティ34に導入される。
【0048】そして、これに呼応した油圧ユニット40
からの昇降装置50に対する作動油の供給により主およ
び補助ピストンロッド53,56が上動し、これによっ
て上型32が上昇して、図3のグラフに示すように、キ
ャビティクリアランスtがC点からD点に向けて漸増す
る。図3のグラフのD点が図2の(ハ)に示す状態に対
応している。
からの昇降装置50に対する作動油の供給により主およ
び補助ピストンロッド53,56が上動し、これによっ
て上型32が上昇して、図3のグラフに示すように、キ
ャビティクリアランスtがC点からD点に向けて漸増す
る。図3のグラフのD点が図2の(ハ)に示す状態に対
応している。
【0049】そして、図2の(ハ)に示すように、キャ
ビティ34内が気体溶解樹脂R2によって略満たされた
状態で、上型32が急激に上昇させられ、キャビティク
リアランスtは、短時間に図3のグラフの点Eから点F
に増加する。このキャビティクリアランスtの急激な変
化によってキャビティ34内は減圧状態とされる。この
急激な圧力の減少によって、気体溶解樹脂R2内に溶け
込んでいた炭酸ガスCが相分離して気泡核になり、気体
溶解樹脂R2内に多数形成された気泡核は時間の経過に
伴ってセル核に成長する。これによって気体溶解樹脂R
2はキャビティ34の容積一杯にまで膨張する。
ビティ34内が気体溶解樹脂R2によって略満たされた
状態で、上型32が急激に上昇させられ、キャビティク
リアランスtは、短時間に図3のグラフの点Eから点F
に増加する。このキャビティクリアランスtの急激な変
化によってキャビティ34内は減圧状態とされる。この
急激な圧力の減少によって、気体溶解樹脂R2内に溶け
込んでいた炭酸ガスCが相分離して気泡核になり、気体
溶解樹脂R2内に多数形成された気泡核は時間の経過に
伴ってセル核に成長する。これによって気体溶解樹脂R
2はキャビティ34の容積一杯にまで膨張する。
【0050】ついで、膨張後の気体溶解樹脂R2は、冷
却水通路35,36を流通している冷却水により下型3
1および上型32を介して冷却されてキャビティ34内
で固化し、これによって、図2の(ニ)に示すように、
キャビティ34内に発泡体R3が形成される。
却水通路35,36を流通している冷却水により下型3
1および上型32を介して冷却されてキャビティ34内
で固化し、これによって、図2の(ニ)に示すように、
キャビティ34内に発泡体R3が形成される。
【0051】その後、図3のグラフのG点に到達する
と、昇降装置50の駆動で上型32が上昇され、キャビ
ティ34が開放された製品としての発泡体R3が取り出
され、図2の(イ)に示す初期状態に戻される。このよ
うな図3のA点からE点に到る操作が繰り返されること
によって、発泡体R3が順次製造される。
と、昇降装置50の駆動で上型32が上昇され、キャビ
ティ34が開放された製品としての発泡体R3が取り出
され、図2の(イ)に示す初期状態に戻される。このよ
うな図3のA点からE点に到る操作が繰り返されること
によって、発泡体R3が順次製造される。
【0052】上記の実施形態は、以上詳述したように、
所定の温度環境に調整されている発泡原料調製装置20
のプッシュチャンバー26内に炭酸ガスCを供給して溶
融状態の原料合成樹脂R1内に拡散させることにより、
原料合成樹脂R1を気体溶解樹脂R2にした後、圧縮成
形用の金型30のキャビティ34に気体溶解樹脂R2を
注入し、ここで上型32を迅速に上昇させることによっ
てキャビティ34内を急激に減圧環境にし、これによっ
てキャビティ34内に発泡体R3を形成させるようにし
ているため、従来のキャビティの有効容量が不変である
射出成形用の金型を用い、別途設けた圧力調整装置から
の高圧気体をキャビティ内に供給してバルブの開閉操作
でキャビティ内の圧力調節を行わう従来の方式に比較
し、困難なバルブ操作による圧力調整が不要になるとと
もに、圧力のばらつきに起因して発泡製品の品質がばら
つくような従来の不都合が解消され、作業性が向上する
とともに、発泡製品の品質が大きくばらつくという従来
の不都合を解消することができる。
所定の温度環境に調整されている発泡原料調製装置20
のプッシュチャンバー26内に炭酸ガスCを供給して溶
融状態の原料合成樹脂R1内に拡散させることにより、
原料合成樹脂R1を気体溶解樹脂R2にした後、圧縮成
形用の金型30のキャビティ34に気体溶解樹脂R2を
注入し、ここで上型32を迅速に上昇させることによっ
てキャビティ34内を急激に減圧環境にし、これによっ
てキャビティ34内に発泡体R3を形成させるようにし
ているため、従来のキャビティの有効容量が不変である
射出成形用の金型を用い、別途設けた圧力調整装置から
の高圧気体をキャビティ内に供給してバルブの開閉操作
でキャビティ内の圧力調節を行わう従来の方式に比較
し、困難なバルブ操作による圧力調整が不要になるとと
もに、圧力のばらつきに起因して発泡製品の品質がばら
つくような従来の不都合が解消され、作業性が向上する
とともに、発泡製品の品質が大きくばらつくという従来
の不都合を解消することができる。
【0053】加えて、金型の近傍に圧力調整装置を設け
る必要がなくなり、その分設備コストの低減化に貢献す
ることができる。
る必要がなくなり、その分設備コストの低減化に貢献す
ることができる。
【0054】以下、発泡体R3の製造方法の第2実施形
態について説明する。図4は、発泡体の製造方法の第2
実施形態を説明するための金型の動作を示す断面視の説
明図であり、(イ)は、最上位まで上昇してキャビティ
34が開放された金型30の下型31上に表皮材Tが装
着された状態、(ロ)は、上型32が下降し下型31に
外嵌されてキャビティ34が形成された状態、(ハ)
は、キャビティ34に気体溶解樹脂R2が導入された状
態、(ニ)は、さらに上型32が下降することによりキ
ャビティ34が最小容量に設定された状態、(ホ)は、
上型が急激に上昇されることによりキャビティ34内が
減圧された状態、(ヘ)は、上型32が最上位に戻され
てキャビティ34が開放された状態をそれぞれ示してい
る。また、図5は、第2実施形態の成形処理におけるキ
ャビティ34の底面および天井面間の距離(キャビティ
クリアランス)の経時変化を示すグラフである。
態について説明する。図4は、発泡体の製造方法の第2
実施形態を説明するための金型の動作を示す断面視の説
明図であり、(イ)は、最上位まで上昇してキャビティ
34が開放された金型30の下型31上に表皮材Tが装
着された状態、(ロ)は、上型32が下降し下型31に
外嵌されてキャビティ34が形成された状態、(ハ)
は、キャビティ34に気体溶解樹脂R2が導入された状
態、(ニ)は、さらに上型32が下降することによりキ
ャビティ34が最小容量に設定された状態、(ホ)は、
上型が急激に上昇されることによりキャビティ34内が
減圧された状態、(ヘ)は、上型32が最上位に戻され
てキャビティ34が開放された状態をそれぞれ示してい
る。また、図5は、第2実施形態の成形処理におけるキ
ャビティ34の底面および天井面間の距離(キャビティ
クリアランス)の経時変化を示すグラフである。
【0055】第2実施形態の成形方法は、発泡体R3の
表面に表皮材Tが積層されてなる発泡製品R4を製造す
る、いわゆる表皮一体発泡成形法を採用するときに用い
られるものである。なお、第2実施形態においては、表
皮材Tの厚み分を吸収して破れなくするために、上型本
体32bの内寸法は、下型基体部31aの外寸法より僅
かに大きめに寸法設定され、これによって上型本体32
bが下型基体部31aそのものに摺接状態で外嵌される
ようにしている。
表面に表皮材Tが積層されてなる発泡製品R4を製造す
る、いわゆる表皮一体発泡成形法を採用するときに用い
られるものである。なお、第2実施形態においては、表
皮材Tの厚み分を吸収して破れなくするために、上型本
体32bの内寸法は、下型基体部31aの外寸法より僅
かに大きめに寸法設定され、これによって上型本体32
bが下型基体部31aそのものに摺接状態で外嵌される
ようにしている。
【0056】そして、成形成形処理を行うに際しては、
まず、図4の(イ)に示すように、上型32が最上位に
まで上昇された状態で下型本体31bの上面に表皮材T
が載置される(図5のA点)。この状態で上型32が下
型基体部31aに若干外嵌される位置まで下降され、こ
れによって、図4の(ロ)に示すように、表皮材Tがそ
の下面と下型本体31bの上面との間に若干の隙間を形
成した状態でキャビティ34内に装填される(図5のB
点)。
まず、図4の(イ)に示すように、上型32が最上位に
まで上昇された状態で下型本体31bの上面に表皮材T
が載置される(図5のA点)。この状態で上型32が下
型基体部31aに若干外嵌される位置まで下降され、こ
れによって、図4の(ロ)に示すように、表皮材Tがそ
の下面と下型本体31bの上面との間に若干の隙間を形
成した状態でキャビティ34内に装填される(図5のB
点)。
【0057】この状態で、発泡原料調製装置20から所
定量の気体溶解樹脂R2をキャビティ34内に導入する
ことにより、図4の(ハ)に示すように、気体溶解樹脂
R2は、キャビティ34内における表皮材Tの下面と下
型本体31bの上面との間の隙間に導入された状態にな
る(図5のC点)。図5のB点からC点までの間はキャ
ビティクリアランスtの値が不変で推移する。
定量の気体溶解樹脂R2をキャビティ34内に導入する
ことにより、図4の(ハ)に示すように、気体溶解樹脂
R2は、キャビティ34内における表皮材Tの下面と下
型本体31bの上面との間の隙間に導入された状態にな
る(図5のC点)。図5のB点からC点までの間はキャ
ビティクリアランスtの値が不変で推移する。
【0058】そして、図5のC点に到達した後、気体溶
解樹脂R2を表皮材Tの下面全面へ行き渡らせるため
に、所定時間をかけて上型32が若干下降される賦形処
理が施され、これによるキャビティクリアランスtの漸
減で、図4の(ニ)に示すように、表皮材Tの下面全面
に気体溶解樹脂R2が行き渡って表皮材Tの下にスキン
層T1が形成される(図5のD点)。ついでスキン層T
1が形成された図5のグラフのD点からE点にかけてさ
らに僅かにキャビティクリアランスtが漸減され、これ
によってスキン層T1の表皮材Tに対する密着状態が安
定する(図5のE点)。
解樹脂R2を表皮材Tの下面全面へ行き渡らせるため
に、所定時間をかけて上型32が若干下降される賦形処
理が施され、これによるキャビティクリアランスtの漸
減で、図4の(ニ)に示すように、表皮材Tの下面全面
に気体溶解樹脂R2が行き渡って表皮材Tの下にスキン
層T1が形成される(図5のD点)。ついでスキン層T
1が形成された図5のグラフのD点からE点にかけてさ
らに僅かにキャビティクリアランスtが漸減され、これ
によってスキン層T1の表皮材Tに対する密着状態が安
定する(図5のE点)。
【0059】ついで、図5のE点における図4の(ニ)
に示す状態で、昇降装置50の駆動により上型32が若
干上昇され、図5のF点に至ることによってキャビティ
34内が急激に減圧され、これによって気体溶解樹脂R
2内の炭酸ガスCが相分離を起して多数の気泡核とな
る。ついで、キャビティ34内のスキン層T1は、冷却
されつつ気体溶解樹脂R2内の気泡核周りにセル核が形
成されて成長し、等容量のまま図5におけるG点まで移
行した後、冷却によるスキン層T1の収縮および養生作
用で僅かに減容して表皮材付き発泡体R3(すなわち発
泡製品R4)になる(図5のH点)。
に示す状態で、昇降装置50の駆動により上型32が若
干上昇され、図5のF点に至ることによってキャビティ
34内が急激に減圧され、これによって気体溶解樹脂R
2内の炭酸ガスCが相分離を起して多数の気泡核とな
る。ついで、キャビティ34内のスキン層T1は、冷却
されつつ気体溶解樹脂R2内の気泡核周りにセル核が形
成されて成長し、等容量のまま図5におけるG点まで移
行した後、冷却によるスキン層T1の収縮および養生作
用で僅かに減容して表皮材付き発泡体R3(すなわち発
泡製品R4)になる(図5のH点)。
【0060】そしてその後、昇降装置50の駆動で上型
32を最上位(図5のA点と同一のキャビティクリアラ
ンスtとなる位置)まで上昇させることによって、図4
の(へ)に示すように、下型本体31bの上面に表皮材
Tとスキン層T1とからなる製品としての表皮材付き発
泡体R3が得られる(図5のI点)。この発泡製品R4
は、下型本体31bから剥がし取られた後、検査等の後
工程を経て出荷される。このような図5のA点からI点
に到る工程が繰り返されることによって発泡製品R4が
順次製造される。
32を最上位(図5のA点と同一のキャビティクリアラ
ンスtとなる位置)まで上昇させることによって、図4
の(へ)に示すように、下型本体31bの上面に表皮材
Tとスキン層T1とからなる製品としての表皮材付き発
泡体R3が得られる(図5のI点)。この発泡製品R4
は、下型本体31bから剥がし取られた後、検査等の後
工程を経て出荷される。このような図5のA点からI点
に到る工程が繰り返されることによって発泡製品R4が
順次製造される。
【0061】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0062】(1)上記の実施形態においては、原料合
成樹脂R1に溶解させる気泡発生用気体として炭酸ガス
が用いられているが、本発明は、気泡発生用樹脂が炭酸
ガスであることに限定されるものではなく、窒素ガスで
あってもよいし、一酸化炭素であってもよい。
成樹脂R1に溶解させる気泡発生用気体として炭酸ガス
が用いられているが、本発明は、気泡発生用樹脂が炭酸
ガスであることに限定されるものではなく、窒素ガスで
あってもよいし、一酸化炭素であってもよい。
【0063】(2)上記の実施形態においては、発泡原
料調製装置20のプッシュチャンバー26内の温度およ
び圧力環境を、炭酸ガスCが超臨界状態になるように設
定しているが、本発明は、プッシュチャンバー26内の
環境を常に気泡発生用気体が超臨界状態になる環境に設
定することに限定されるものではなく、原料合成樹脂R
1の種類や操業の状況に応じて気泡発生用気体が超臨界
状態にならない環境であっても、所定の温度および圧力
環境であれば原料合成樹脂R1に気体を溶解させるよう
にすることが可能である。
料調製装置20のプッシュチャンバー26内の温度およ
び圧力環境を、炭酸ガスCが超臨界状態になるように設
定しているが、本発明は、プッシュチャンバー26内の
環境を常に気泡発生用気体が超臨界状態になる環境に設
定することに限定されるものではなく、原料合成樹脂R
1の種類や操業の状況に応じて気泡発生用気体が超臨界
状態にならない環境であっても、所定の温度および圧力
環境であれば原料合成樹脂R1に気体を溶解させるよう
にすることが可能である。
【0064】(3)上記の実施形態においては、押出し
スクリュー25の回転駆動および昇降装置50の昇降駆
動を、油圧ユニット40から供給される作動油の圧力に
よって行うようにしているが、かかる油圧機構による駆
動に代えて電動モータを用いた駆動方式を採用してもよ
い。
スクリュー25の回転駆動および昇降装置50の昇降駆
動を、油圧ユニット40から供給される作動油の圧力に
よって行うようにしているが、かかる油圧機構による駆
動に代えて電動モータを用いた駆動方式を採用してもよ
い。
【0065】(4)上記の実施形態においては、下型3
1として雄型が採用されている一方、上型32として雌
型が採用されているが、これを逆にして下型に雌型を用
いるとともに、上型に雄型を採用してもよい。また、型
を縦置きにすることに限定されるものではなく、型を横
置きして雌雄の型の一方を水平方向に正逆移動させるよ
うにしてもよい。
1として雄型が採用されている一方、上型32として雌
型が採用されているが、これを逆にして下型に雌型を用
いるとともに、上型に雄型を採用してもよい。また、型
を縦置きにすることに限定されるものではなく、型を横
置きして雌雄の型の一方を水平方向に正逆移動させるよ
うにしてもよい。
【0066】(5)上記の実施形態において、図6に示
すように、調整装置本体21内を括れ通路28を介して
二分し、括れ通路28の上流側に上記同様にプッシュチ
ャンバー26を設けるとともに、同下流側に拡散チャン
バー27を設け、この拡散チャンバー27における滞留
時間中に気体溶解樹脂R2内における炭酸ガスCの拡散
を助長させるようにしてもよい。こうすることによって
拡散チャンバー27での滞留時間中に気泡形成用気体が
樹脂内に均一に拡散して良質な発泡原料を得ることがで
きる。さらに、括れ通路28内に気体溶解樹脂R2の流
路を強制的に変える混合エレメント28aを内装するこ
とにより、括れ通路28を通過する気体溶解樹脂R2
は、混合エレメント28aによる干渉で炭酸ガスCとの
混合が促進され、炭酸ガスCがより均一に気体溶解樹脂
R2内に拡散される。なお、図示の都合上、拡散チャン
バー27を設けない図1における調整装置本体21と、
拡散チャンバー27を設けた図6における拡散チャンバ
ー27の長さ寸法とが同一になっているが、実際は、図
6の調整装置本体21は、拡散チャンバー27を設けた
分図1の設けないものより長さ寸法が長くなっている。
すように、調整装置本体21内を括れ通路28を介して
二分し、括れ通路28の上流側に上記同様にプッシュチ
ャンバー26を設けるとともに、同下流側に拡散チャン
バー27を設け、この拡散チャンバー27における滞留
時間中に気体溶解樹脂R2内における炭酸ガスCの拡散
を助長させるようにしてもよい。こうすることによって
拡散チャンバー27での滞留時間中に気泡形成用気体が
樹脂内に均一に拡散して良質な発泡原料を得ることがで
きる。さらに、括れ通路28内に気体溶解樹脂R2の流
路を強制的に変える混合エレメント28aを内装するこ
とにより、括れ通路28を通過する気体溶解樹脂R2
は、混合エレメント28aによる干渉で炭酸ガスCとの
混合が促進され、炭酸ガスCがより均一に気体溶解樹脂
R2内に拡散される。なお、図示の都合上、拡散チャン
バー27を設けない図1における調整装置本体21と、
拡散チャンバー27を設けた図6における拡散チャンバ
ー27の長さ寸法とが同一になっているが、実際は、図
6の調整装置本体21は、拡散チャンバー27を設けた
分図1の設けないものより長さ寸法が長くなっている。
【0067】(6)上記の実施形態において、金型30
の適所にシール部材を設け、このシール部材によってキ
ャビティ34内の気密性を高めるようにしてもよい。
の適所にシール部材を設け、このシール部材によってキ
ャビティ34内の気密性を高めるようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、気体溶解
樹脂を原料として発泡体を成形する金型として圧縮成形
用の金型を採用したため、成形の初期に予め雌型を雄型
に外嵌してキャビティを最小容量に設定しておき、発泡
原料調製装置からの気体溶解樹脂が注入されるに従って
雌型を離間させるようにし、この離間速度を調節するこ
とにより、押し出されてキャビティに導入された気体溶
解樹脂の受ける圧力を容易に調節することができる。
樹脂を原料として発泡体を成形する金型として圧縮成形
用の金型を採用したため、成形の初期に予め雌型を雄型
に外嵌してキャビティを最小容量に設定しておき、発泡
原料調製装置からの気体溶解樹脂が注入されるに従って
雌型を離間させるようにし、この離間速度を調節するこ
とにより、押し出されてキャビティに導入された気体溶
解樹脂の受ける圧力を容易に調節することができる。
【0069】従って、キャビティの有効容量が不変であ
る射出成形用の金型を用いた場合には、別途設けた圧力
調整装置からの高圧気体をキャビティ内に供給し、バル
ブの開閉操作でキャビティ内の圧力調節を行わなければ
ならないが、バルブ操作による圧力調整は非常に困難で
あり、圧力のばらつきに起因して発泡製品の品質がばら
つくという不都合が存在するが、圧縮成形用の金型を使
用することにより、予め設定された雌型(または雄型)
の画一的な昇降操作でキャビティ内の気体溶解樹脂に対
して常に所期の圧力を付与することが可能になり、これ
によって発泡製品の品質がばらつくという従来の不都合
を解消することができる。
る射出成形用の金型を用いた場合には、別途設けた圧力
調整装置からの高圧気体をキャビティ内に供給し、バル
ブの開閉操作でキャビティ内の圧力調節を行わなければ
ならないが、バルブ操作による圧力調整は非常に困難で
あり、圧力のばらつきに起因して発泡製品の品質がばら
つくという不都合が存在するが、圧縮成形用の金型を使
用することにより、予め設定された雌型(または雄型)
の画一的な昇降操作でキャビティ内の気体溶解樹脂に対
して常に所期の圧力を付与することが可能になり、これ
によって発泡製品の品質がばらつくという従来の不都合
を解消することができる。
【0070】加えて、金型の近傍に圧力調整装置を設け
る必要がなくなり、その分設備コストの低減化に貢献す
ることができる。
る必要がなくなり、その分設備コストの低減化に貢献す
ることができる。
【0071】請求項2記載の発明によれば、原料供給装
置からの合成樹脂と、気体供給源からの気泡形成用気体
との双方を所定の温度および圧力環境に設定されたプッ
シュチャンバーに供給することにより、気泡形成用気体
が合成樹脂中に溶解し、これによって気体溶解樹脂を容
易に得ることができる。
置からの合成樹脂と、気体供給源からの気泡形成用気体
との双方を所定の温度および圧力環境に設定されたプッ
シュチャンバーに供給することにより、気泡形成用気体
が合成樹脂中に溶解し、これによって気体溶解樹脂を容
易に得ることができる。
【0072】請求項3記載の発明によれば、雄型および
雌型のいずれか一方が他方に摺接状態で嵌め込まれるた
め、雌雄の金型間に形成されるキャビティを略密閉状態
に保ちつつその容量を変化させることが可能であり、雌
型(または雄型)の昇降操作で気体溶解樹脂をより確実
に所定の圧力下に置くことができる。
雌型のいずれか一方が他方に摺接状態で嵌め込まれるた
め、雌雄の金型間に形成されるキャビティを略密閉状態
に保ちつつその容量を変化させることが可能であり、雌
型(または雄型)の昇降操作で気体溶解樹脂をより確実
に所定の圧力下に置くことができる。
【0073】請求項4記載の発明によれば、プッシュチ
ャンバーの上流端および下流端のいずれか一方または双
方に、プッシュチャンバー内を気密にするシャットオフ
バルブを設けたため、シャットオフバルブを閉止するこ
とによりプッシュチャンバー内をより確実に所定の圧力
に設定することができ、プッシュチャンバー内の圧力が
ばらつくことによる気泡形成用気体の合成樹脂への不均
一な溶解状態を解消することができる。
ャンバーの上流端および下流端のいずれか一方または双
方に、プッシュチャンバー内を気密にするシャットオフ
バルブを設けたため、シャットオフバルブを閉止するこ
とによりプッシュチャンバー内をより確実に所定の圧力
に設定することができ、プッシュチャンバー内の圧力が
ばらつくことによる気泡形成用気体の合成樹脂への不均
一な溶解状態を解消することができる。
【0074】請求項5記載の発明によれば、気泡形成用
気体として二酸化炭素、窒素および一酸化炭素の内から
選ばれたいずれかを用いるようにしたため、二酸化炭
素、窒素および一酸化炭素は、超臨界状態にするのが容
易な気体であり、これらを超臨界状態にすることによ
り、気泡形成用気体を合成樹脂内に容易に溶解させるこ
とができる。
気体として二酸化炭素、窒素および一酸化炭素の内から
選ばれたいずれかを用いるようにしたため、二酸化炭
素、窒素および一酸化炭素は、超臨界状態にするのが容
易な気体であり、これらを超臨界状態にすることによ
り、気泡形成用気体を合成樹脂内に容易に溶解させるこ
とができる。
【図1】本発明に係る発泡体製造装置の一実施形態を示
す側面断面視の説明図である。
す側面断面視の説明図である。
【図2】発泡体の製造方法の第1実施形態を説明するた
めの金型の動作を示す断面視の説明図であり、(イ)
は、上型が最上位まで上昇してキャビティが開放された
状態、(ロ)は、上型が最下位まで下降してキャビティ
が最小容量に設定された状態、(ハ)は、気体溶解樹脂
がキャビティ内に導入されることにより上型が上昇しつ
つある状態、(ニ)は、気体溶解樹脂の発泡で上型がさ
らに上昇した状態をそれぞれ示している。
めの金型の動作を示す断面視の説明図であり、(イ)
は、上型が最上位まで上昇してキャビティが開放された
状態、(ロ)は、上型が最下位まで下降してキャビティ
が最小容量に設定された状態、(ハ)は、気体溶解樹脂
がキャビティ内に導入されることにより上型が上昇しつ
つある状態、(ニ)は、気体溶解樹脂の発泡で上型がさ
らに上昇した状態をそれぞれ示している。
【図3】第1実施形態の成形処理におけるキャビティの
底面および天井面間の距離(キャビティクリアランス)
の経時変化を示すグラフである。
底面および天井面間の距離(キャビティクリアランス)
の経時変化を示すグラフである。
【図4】発泡体の製造方法の第2実施形態を説明するた
めの金型の動作を示す断面視の説明図であり、(イ)
は、最上位まで上昇してキャビティが開放された金型の
下型上に表皮材Tが装着された状態、(ロ)は、上型が
下降し下型に外嵌されてキャビティが形成された状態、
(ハ)は、キャビティに気体溶解樹脂が導入された状
態、(ニ)は、さらに上型が下降することによりキャビ
ティが最小容量に設定された状態、(ホ)は、上型が急
激に上昇されることによりキャビティ内が減圧された状
態、(ヘ)は、上型が最上位に戻されてキャビティが開
放された状態をそれぞれ示している。
めの金型の動作を示す断面視の説明図であり、(イ)
は、最上位まで上昇してキャビティが開放された金型の
下型上に表皮材Tが装着された状態、(ロ)は、上型が
下降し下型に外嵌されてキャビティが形成された状態、
(ハ)は、キャビティに気体溶解樹脂が導入された状
態、(ニ)は、さらに上型が下降することによりキャビ
ティが最小容量に設定された状態、(ホ)は、上型が急
激に上昇されることによりキャビティ内が減圧された状
態、(ヘ)は、上型が最上位に戻されてキャビティが開
放された状態をそれぞれ示している。
【図5】第2実施形態の成形処理におけるキャビティの
底面および天井面間の距離(キャビティクリアランス)
の経時変化を示すグラフである。
底面および天井面間の距離(キャビティクリアランス)
の経時変化を示すグラフである。
【図6】調整装置本体の他の実施形態を示す側面断面視
の説明図である。
の説明図である。
10 発泡体製造装置 11 フロア 12 基台 20 発泡原料調製装置 21a 樹脂導入孔 21b ガス導入孔 21d シャットオフバルブ 21c 樹脂導出孔 21 調整装置本体 22 原料ホッパー 22a ロータリーバルブ 23 ガスボンベ 23a ガス導管 23b 開閉バルブ 24 加熱部材 25 スクリュー 25b スパイラルフィン 25a スクリュー軸 26 プッシュチャンバー 27 拡散チャンバー 28a 混合エレメント 28 括れ通路 29 油圧駆動機構 30 金型 31 下型(雄型) 31a 下型基体部 31b 下型本体 32c フランジ部 32 上型(雌型) 32a 上型基体部 32b 上型本体 32c 上記フランジ部 33 樹脂注入路 34 キャビティ 35 下型冷却水通路 36 上型冷却水通路 40 油圧ユニット 50 昇降装置(移動手段) 51 主シリンダ装置 52 主シリンダ 53 主ピストンロッド 54 補助シリンダ装置 55 補助シリンダ 56 上記補助ピストンロッド 56 補助ピストンロッド 60 支持枠体 61 主支柱 62 逆L形支柱 63 天板 C 炭酸ガス R1 原料合成樹脂 R2 気体溶解樹脂 R3 発泡体 R4 発泡製品 t キャビティクリアラ
ンス T 表皮材 T1 スキン層
ンス T 表皮材 T1 スキン層
Claims (5)
- 【請求項1】 所定の温度および圧力下で所定の気泡形
成用気体が溶解された溶融状態の気体溶解樹脂を、圧力
を低下させることによる気泡核の形成で多孔質に変換し
ながら成形処理する発泡体の製造装置であって、気泡形
成用気体を供給して溶融状態の合成樹脂内に拡散させる
ことにより合成樹脂を気体溶解樹脂にする発泡原料調製
装置と、この発泡原料調製装置からの気体溶解樹脂を成
形処理する金型とが備えられ、上記金型は、圧縮成形用
の金型であることを特徴とする発泡体の製造装置。 - 【請求項2】 上記発泡原料調製装置は、所定の原料供
給装置から供給された合成樹脂に気体供給源から供給さ
れた気泡形成用気体を溶解させて気体溶解樹脂にして押
し出すプッシュチャンバーを有し、このプッシュチャン
バーには、軸心回りに回転することによって気体溶解樹
脂を上記金型に向けて押圧する押出しスクリューが設け
られていることを特徴とする請求項1記載の発泡体の製
造装置。 - 【請求項3】 上記金型は、雄型と、この雄型に摺接状
態で嵌め込まれる雌型と、雄型および雌型のいずれか一
方または双方を正逆移動させる移動機構とを備えて形成
され、雌型が雄型に嵌め込まれた状態で雄型の雌型に対
する対向面と雌型の雄型に対する対向面の間に上記発泡
原料を装填するキャビティが形成されるように構成され
ていることを特徴とする請求項1または2記載の発泡体
の製造装置。 - 【請求項4】 上記プッシュチャンバーの上流端および
下流端のいずれか一方または双方に、プッシュチャンバ
ー内を気密にするシャットオフバルブが設けられている
ことを特徴とする請求項2または3記載の発泡体の製造
装置。 - 【請求項5】 上記気泡形成用気体は、二酸化炭素、窒
素および一酸化炭素の内から選ばれたいずれかであるこ
とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の発泡
体の製造装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000376890A JP2002178351A (ja) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | 発泡体の製造装置 |
US10/012,037 US6790020B2 (en) | 2000-12-12 | 2001-12-11 | System for producing foamed article, a molten resin preparing apparatus and a molding apparatus for use in foamed article production system |
DE10161029A DE10161029A1 (de) | 2000-12-12 | 2001-12-12 | System zur Herstellung von Schaumartikeln, Harzschmelzen-Erzeugungsvorrichtung und Formgebungsvorrichtung zur Verwendung im System zur Herstellung von Schaumartikeln |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000376890A JP2002178351A (ja) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | 発泡体の製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002178351A true JP2002178351A (ja) | 2002-06-26 |
Family
ID=18845688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000376890A Withdrawn JP2002178351A (ja) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | 発泡体の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002178351A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005144750A (ja) * | 2003-11-12 | 2005-06-09 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | 射出発泡成形方法及び発泡成形品 |
JP2007055122A (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-08 | Ube Machinery Corporation Ltd | 熱可塑性樹脂の多層成形方法 |
KR102315861B1 (ko) * | 2020-12-15 | 2021-10-22 | 주상규 | 사출 스크류용 조립식 가스주입장치 |
-
2000
- 2000-12-12 JP JP2000376890A patent/JP2002178351A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005144750A (ja) * | 2003-11-12 | 2005-06-09 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | 射出発泡成形方法及び発泡成形品 |
JP2007055122A (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-08 | Ube Machinery Corporation Ltd | 熱可塑性樹脂の多層成形方法 |
KR102315861B1 (ko) * | 2020-12-15 | 2021-10-22 | 주상규 | 사출 스크류용 조립식 가스주입장치 |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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