JP2002178269A - 研磨ホイール - Google Patents

研磨ホイール

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JP2002178269A
JP2002178269A JP2000381576A JP2000381576A JP2002178269A JP 2002178269 A JP2002178269 A JP 2002178269A JP 2000381576 A JP2000381576 A JP 2000381576A JP 2000381576 A JP2000381576 A JP 2000381576A JP 2002178269 A JP2002178269 A JP 2002178269A
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abrasive
polishing
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abrasive grains
wheel
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JP2000381576A
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English (en)
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Rokuro Yuki
六郎 幸
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NIHON KENSHI CO Ltd
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NIHON KENSHI CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒ホイールを廃棄処分することなく、研磨
シートのみを簡便に取替えて研磨作業を可能にした研磨
ホイールの提供。 【解決手段】 円筒ホイール外周の全面に対し面ファス
ナーを付着させた下基材を取付け、一方上記下基材に対
して外周長に相当する長さ寸法で且つ底面側に上記面フ
ァスナーと係合する面ファスナーを有すると共に、上面
側の端縁箇所に全体面積の10%〜50%の範囲で研磨
砥粒を有しない研磨材体に形成してなる上基材を係合止
着させ、このあと上記研磨砥粒を有しない空白箇所に対
し、別途研磨砥粒を備えた補助用研磨シートを貼着させ
て構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転体の表面に接合
して使用する研磨ホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板の穴埋めインク除去にはバ
イブレーション方式、ベルト方式、ホイール方式等にて
研磨されている。その中で研磨耐久性のあるものとして
研磨ホイールが多用されている。研磨ホイールには柔軟
性が求められ、円筒ホイールに発泡ウレタン、スポン
ジ、ゴム等を巻きその表面に砥石、研磨布紙、或いは不
織布を接着して研磨作業を行うことが知られている。静
電砂付けの研磨布紙は切れ性は良いものの、研磨材層の
厚みが薄い為耐久性に欠ける問題を抱えており、若干切
れ味は劣るものの研磨材層を自由な高さに調節できる砥
石を貼り付けることが行われており、更に不織布研磨材
をそのまま若しくは積層したホイールも使用されている
が、何れも使用後の研磨ホイールは廃棄処分されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】今日、環境問題に配慮
することは極めて重要なことであり、廃棄処分される研
磨ホイールの有効利用を図ることが社会的にも求められ
ている。即ち廃棄処分に際し研磨材層以外のホイールの
再利用を図れば、資源の有効利用ができると共にホイー
ルの製作費も不要になり製造コストの低減が得られる。
【0004】ところで、従来品に於ける面ファスナー付
き研磨材は、継目部分で研削材の段差により剥離、破損
する問題が生じる。而して、バイブレーション方式のシ
ートロールや回転体方式ではディスクに面ファスナーが
一般的に使用されているが、ホイール方式では石材用に
販売されている商品名ロールフレックスを除いて面ファ
スナーは実用化されてなく、しかもロールフレックス
は、ゴムホイールの1箇所にV溝を斜めに入れ、該V溝
を使用して研磨シートを取付けたりすることから回転方
向の規制を受けると共に、V溝の箇所で研削不能の問題
などがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、円筒ホイール
外周の全面に対し面ファスナーを付着させた下基材を取
付け、一方上記下基材に対して外周長に相当する長さ寸
法で且つ底面側に上記面ファスナーと係合する面ファス
ナーを有すると共に、上面側の端縁箇所に全体面積の1
0%〜50%の範囲で研磨砥粒を有しない研磨材体に形
成してなる上基材を係合止着させ、このあと上記研磨砥
粒を有しない空白箇所に対し、別途研磨砥粒を備えた補
助用研磨シートを貼着させた構成とする。
【0006】このさい、上基材は単一の構成とすること
なく、即ち2〜5枚の複数枚に構成して円筒ホイール外
周の全面に対し係合止着させたり、また研磨砥粒を付着
させない空白箇所は、凡そ全体面積の10%〜50%の
範囲となすのであり、上基材の両端縁側に形成させるも
のでは、その総合計で10%〜50%の範囲を充足する
ようになすのである。また、研磨砥粒は丸、角、菱形等
の一定肉厚をなした大きさのペレット体となし、隣接す
るペレット体間に切り粉の逃げ溝を形成したり、そのさ
い上下及び左右方向でペレット体を千鳥配設の構成にな
したりする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1の1は、本発明で使用する円
筒ホイールを縦断面図で示すものであって、ベーク材p
の外周面に対しウレタン樹脂を使用し、且つ該表面に対
し合成繊維の基布2a上に面ファスナーmを取付けてな
る下基材2を全面的に貼着してなる。
【0008】図2の3は上基材の斜視図であって、3a
は裏面に面ファスナーnを形成した合成繊維の基布、3
bは該基布上に形成した研磨砥粒であり、図示例では菱
形のペレット体に形成したものを示しているが、基布3
a上面に対して全面的に研磨砥粒3bが付着されるもの
となしても良い。ペレット体に形成する場合、上記菱形
の外に円形、方形などの他の形状になすことができる。
而して、このようなペレット体に形成するさい、一般的
にその肉厚寸法は2〜7mm、大きさ寸法は10〜20
0mmとなすのであり、且つ隣り合うペレット体間に
は1mm〜3mm程度の溝kを設け、該溝kを介して切
り粉が逃出されることにより目詰まりが効果的に防止さ
れるようになされる。
【0009】本発明に於いて上記の上基材3の作成にさ
いし、研磨砥粒3bは基布3aの接合部を形成する端縁
箇所に対して、少なくとも10%〜50%の範囲で空白
箇所があるようにして設けるのであり、即ち図示例では
両端箇所v,wを除く内方部分に研磨砥粒3bを形成さ
せたものを示している。而して、研磨砥粒を形成させな
いvとwの面積範囲の和が全面積の凡そ10%〜50%
となるようにされるのである。
【0010】上記実施例では基布3aの両端縁箇所に対
し空白部分v,wを形成したものを示したが、図3に示
す如く片端縁箇所にのみ形成させるようになしても良
い。このさい、研磨砥粒を形成させない空白部分(図示
例ではv)の反対端縁側では、図面で見られる通り研磨
砥粒3bの一部が基布3cから一定寸法長S(凡そ6c
m程度の範囲)はみ出すようになされている。これは該
上基材3を円筒ホイール1の外周面の下基材2と一体化
させるさい、左右端縁部に於ける接合箇所ではみ出し部
分の研磨砥粒3bが空白箇所の上方部へ部分的に或いは
全面的に嵌合状態に重なり合うようにして接合部分が解
消できる上で優れたものとなる。
【0011】また、上記実施例では上基材3を円筒ホイ
ール1の外周面積と同一の大きさの方形に作成して一度
に全面止着が行われるものについて説明したが、図4に
示す通り帯状の短冊体に作成し、これらの複数枚(通常
3〜5枚程度、図示例ではイ,ロ,ハ,ニの4枚)を円
筒ホイール1の長さ方向と直交する状態に取付けしめる
ことができる。このように構成したものでは後述する研
磨作業で、部分的に必要箇所の取替えを効率良く行える
ものとなる。
【0012】而して、本発明では上記の如く形成した円
筒ホイール1に対し相互の面ファスナーv,wを介して
係合止着させるのであり、このあと研磨砥粒3bの無い
空白部分m,nに対し図5に示す如く別体に研磨砥粒を
備えた補助用研磨シート4を作成し、該補助用研磨シー
ト4を空白部分v,wに対し接着剤の使用で貼着させる
のである。図6は斯くして構成された製品5の斜視図で
ある。上記実施例では補助用研磨シート4を一枚ものに
形成したものについて説明したが、複数枚を上下方向で
継ぎ合わせるように作成しても良い。なお、下基材2及
び上基材3に於ける面ファスナーm,nは上下方向の何
れの側を雄、雌となしても何ら差し支えないのである。
【0013】更に、本発明では面ファスナーm,nを形
成させる基布2a,3aには、面ファスナーm,n相互
の伸縮性が制限されるべく、平面的方向で伸縮性が押さ
えられるものとした素材(綿織物、合繊織物、フィルム
など)を使用するのであり、これにより接合箇所の重な
り合いを解消し、且つ研磨ホイールの回転方向にも縛ら
れないものとすることができる。
【0014】なお、研磨作業中に研磨材層の僅かな摩耗
でしばしば切れ止みが発生し、研磨力を回復するために
ドレッシングが行われるのであるが、本発明の実施例に
示した如く研磨材層を一定大きさのペレット体に形成
し、隣接するペレット体間に切り粉の逃げ道kを形成し
たものにすれば、切れ止みのためのドレッシング回数の
削減が図れるのである。但し、同一形状のものが上下及
び左右方向で同一形態の配列となると、研削材の良く当
たるところと、そうでない個所ができるので、これを防
ぐために千鳥配列となるようにすれば良い。このような
配列はペレット体が一定の角度(例えば10度)を形成
するようにして基材切断を行うことによって容易に得ら
れるものとなる。
【0015】本発明実施の具体例を示すと、次の通りで
ある。円筒ホイール1は外径135mm、内径120m
m、長さ610mmのベークパイプp(その他の樹脂、
或いは金属製でも良い)の両端に内径76.3mmのア
ルミブッシュgを入れたものであり、このベークパイプ
外表面に合成繊維の基布2a表面に厚さ1.8mmの面
ファスナーm(雄型)を接着剤で固着させ、上記円筒ホ
イール外周面と同等面積になした下基材2を、ウレタン
樹脂を使用して貼着させる。上基材3は幅610mm、
長さ442mmにカットした合成繊維基布3aの裏面全
面に厚さ2mmの雌型の面ファスナーnをウレタン接着
剤にて固着した後、その表面に110mm*610mm
サイズの炭化珪素番手600を含む厚み2mmの研磨材
層3bとなし、これを周長方向の両端各55mm幅を除
いて全面にウレタン樹脂にて接着した後、上記円筒ホイ
ールの面ファスナーと係合止着させる。研磨材層がない
周長方向の110mmに対しては、別途形成した補助用
研磨材シート4をウレタン樹脂を使用し、空白部分を補
完する状態に貼着させる。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成するものであっ
て、従来品に於ける回転方向に何ら制限されることのな
い研磨作業を可能とすることができ、作業効率の向上に
寄与すること大ならしめるものである。一方、適宜必要
と思われる箇所の部分的な研磨材層の取り替えも可能と
なるのであり、他方全面取替では従来に於ける円筒ホイ
ールを含めて全く新しく取り替えたりすることなく、即
ち単にカッターナイフで上基材の一箇所を円筒ホイール
の長さ方向へ切断することにより、上基材を下基材上か
ら取り除くことができる。従って上基材のみを円筒ホイ
ールから取り外して、簡単且つ迅速に新しい上基材の取
替えが行えるのであり、このさい円筒ホイールはそのま
ま再使用できるので省資源とコストの低減化が図れる上
で著効を奏するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する円筒ホイールの縦断面図であ
る。
【図2】本発明で使用する上基材の斜視図である。
【図3】上基材の他の例を示す斜視図である。
【図4】同じく上基材の他の例を示す斜視図である。
【図5】補助用研磨シートの斜視図である。
【図6】本発明に係る研磨ホイールの製品斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 円筒ホイール 2 下基材 3 上基材 4 補助用研磨シート m,n 面ファスナー v,w 空白箇所

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒ホイール外周の全面に対し面ファス
    ナーを付着させた下基材を取付け、一方上記下基材に対
    して外周長に相当する長さ寸法で且つ底面側に上記面フ
    ァスナーと係合する面ファスナーを有すると共に、上面
    側の端縁箇所に全体面積の10%〜50%の範囲で研磨
    砥粒を有しない研磨材体に形成してなる上基材を係合止
    着させ、このあと上記研磨砥粒を有しない空白箇所に対
    し、別途研磨砥粒を備えた補助用研磨シートを貼着させ
    て構成することを特徴とした研磨ホイール。
  2. 【請求項2】 下基材上に複数枚の上基材を係合止着さ
    せるものとなしたことを特徴とする請求項1記載の研磨
    ホイール。
  3. 【請求項3】 上基材に於ける10%〜50%の空白箇
    所は、その両端縁に分けて形成されることを特徴とする
    請求項1又は2記載の研磨ホイール。
  4. 【請求項4】 研磨砥粒を丸、角、菱形等の一定肉厚を
    なした大きさのペレット体となし、隣接するペレット体
    間に切り粉の逃げ溝を形成したことを特徴とする請求項
    1,2又は3記載の研磨ホイール。
  5. 【請求項5】 ペレット体を千鳥配設となしたことを特
    徴とする請求項4記載の研磨ホイール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106217278A (zh) * 2016-08-24 2016-12-14 武进区南夏墅金汇建材厂 耐摩擦的建筑材料用砂轮
WO2018079766A1 (ja) * 2016-10-31 2018-05-03 ニッタ・ハース株式会社 研磨ロール

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