JP2002178140A - 鉛フリーはんだ用のリフロー方法 - Google Patents

鉛フリーはんだ用のリフロー方法

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JP2002178140A
JP2002178140A JP2000384586A JP2000384586A JP2002178140A JP 2002178140 A JP2002178140 A JP 2002178140A JP 2000384586 A JP2000384586 A JP 2000384586A JP 2000384586 A JP2000384586 A JP 2000384586A JP 2002178140 A JP2002178140 A JP 2002178140A
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JP
Japan
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reflow
lead
temperature
preheating
solder
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JP2000384586A
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Shingo Kida
真吾 木田
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Iwaki Electronics Co Ltd
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Iwaki Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上の均熱性を損なうことなくフラックス
への熱的ダメージを大幅に低減できる鉛フリーはんだ用
のリフロー方法を提供する。 【解決手段】 溶融温度が195〜220℃の範囲にあ
る鉛フリーはんだを用いたプリント基板のフロー方法で
ある。ここで、第1段目のプリレヒートは、温度140
〜150℃、時間20〜60secとし、且つ、第2段
目のプリヒートは、温度180〜200℃、時間40〜
80secとした。上記温度プロファイルにより、はん
だペースト中に含まれるフラックスへの熱的ダメージを
大幅に低減でき、且つ、リフローピーク温度における基
板上の均熱性も十分得ることができるため、大気リフロ
ーにおいても安定したはんだ付けが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛フリーはんだを
使用した場合のリフロー方法に関し、特に、はんだの濡
れ性向上に効果的なリフロー方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型・軽量化や高性能
化に伴い、部品実装においても高密度化が進み、プリン
ト基板上のランドに直接電子部品(ベアチップ等)を実
装するSMT(Surface Mount Technology)が主流とな
ってきている。
【0003】前記したSMT実装とは、はんだ粒子とフ
ラックス(ロジン、活性剤、チクソ剤を溶かした溶剤)
を混練したはんだペーストを印刷によってプリント基板
のはんだ付けランドに塗布し、ランド上に部品を置いた
後、基板全体(若しくは部分的)を加熱してはんだを溶
かすことにより、電子部品とプリント基板のランドを電
気的に接続するという実装技術である。
【0004】従来では、はんだ材として主に錫鉛共晶合
金が使用されてきたが、近年、環境保護等の問題から鉛
使用に対する規制が厳しく求められるようになり、最近
では、電子部品の実装に用いるはんだ材も、鉛を使用し
ない鉛フリーはんだ(一般的なものとしては、Sn−A
g−Cu系のはんだ)へと移行しつつある。
【0005】従来、錫鉛共晶はんだによるリフローで
は、はんだ材の融点183℃に対してリフローピーク温
度を220℃程度に設定して行うのが一般的であった。
このような温度プロファイルでは融点とリフローピーク
温度の差が大きいため(この場合、37℃)、温度プロ
ファイルをある程度ラフに設定してもプリント基板全体
のはんだ材を十分溶融させることができたため、安定し
たはんだ付けが行えた。
【0006】ところが、上記組成等の鉛フリーはんだ
は、融点がおよそ220℃と錫鉛共晶はんだに比べてか
なり高くなっている。マウント部品の耐熱性を考慮する
とリフローピーク温度は230〜240℃程度に抑える
必要があるが、はんだ材の融点220℃とのマージンが
10〜20℃と小さくなってしまう。従ってリフローピ
ーク温度における均熱化を図り基板上の温度差を極力小
さくしないと、リフロー温度の不十分な箇所においては
んだの未融解が発生し、適正なはんだ付けができなくな
るという問題が有る。
【0007】このため、従来では、鉛フリーはんだを用
いてリフローを行う場合、図2に示すようなプリヒート
期間を持つ温度プロファイルを採用し、この中で、例え
ば、プリヒート温度を180〜190℃と高めに、且
つ、プリヒート時間を90〜120secと長めに設定
し、図3の破線Bで示すように、基板上の熱容量の大き
な部品の温度と実線Aで示す熱容量の小さな部品の温度
の差を極力小さくすることにより、リフロー時の温度不
均一に起因するはんだ付け品質の問題を回避するように
していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、プリヒート
温度を上記のように高く設定すると、その分はんだペー
スト中のフラックスに対する熱負荷が大きくなってしま
い、本来、ロジンが主成分のフラックスの耐熱性には限
界があることから、図2の温度プロファイルでは、プリ
ヒート中の熱的ダメージによってフラックスの活性力が
全て失われ、適正なはんだ付けができなくなるという危
険性があった。最近ではフラックスの改良が進み、高
温、長時間のプリヒートにあってもその活性力が持続で
きる高温はんだ用のフラックスが実用化されてはいるも
のの、はんだ付け品質の向上の面からリフロー時の基板
上の均熱性を追求すればする程、フラックスに対して厳
しい温度プロファイルとなってしまう。
【0009】本発明は、上記従来方法の問題点に鑑みて
成されたもので、基板上の均熱性を損なうことなくフラ
ックスへの熱的ダメージを大幅に低減し、安定したはん
だ付けを実現する鉛フリーはんだ用のリフロー方法を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載の本発明は、溶融温度が195〜220℃の範囲にあ
る鉛フリーはんだを用いたプリント基板のリフロー方法
において、プリヒート時の温度プロファイルを2段階と
し、第1段目のプリヒート温度を140〜150℃、第
2段目のプリヒート温度を180〜200℃としたこと
を特徴としている。また、請求項2に記載の本発明は、
前記第1段目のプリヒート時間を20〜60secと
し、第2段目のプリヒート時間を40〜80secとし
たことを特徴としている。
【0011】プリヒート時の温度と時間を上記範囲に規
定してリフローすることにより、はんだペースト中に含
まれるフラックスへの熱的ダメージを大幅に低減でき、
且つ、リフローピーク温度における基板上の均熱性も十
分得ることができるため、大気リフローにおいても安定
したはんだ付けが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明によるリフロー温度プ
ロファイルを示している。
【0013】本発明は、溶融温度が195〜220℃の
範囲にある鉛フリーはんだを使用した場合のリフローの
方法である。
【0014】本実施形態では、従来の1段階プリヒート
と相違し、2段階のプリヒート(予備加熱)、を設
け、プリヒートおよびを経た後にリフローピーク温
度にて本加熱を行ってはんだ材を溶融させるというリフ
ロー形態を採っている。
【0015】ここでは、プリヒートの温度と時間を因子
として、はんだのぬれ率(溶けたはんだ材の基板面への
ゆきわたり易さ)と基板上の均熱との有意差を検定し、
その結果からはんだ付け品質において実用レベルと考え
られる基準、ぬれ率≧70%、均熱≦10℃を満足でき
る各因子を推定し、図1に示す温度プロファイルを設定
した。
【0016】すなわち、第1段目のプリヒート(プリヒ
ート)は、温度を140〜150℃、時間を20〜6
0secとし、且つ、第2段目のプリヒート(プリヒー
ト)は、温度を180〜200℃、時間を40〜80
secとした。また、本加熱はマウント部品の耐熱性を
考慮した従来通りのピーク温度230〜240℃に設定
した。
【0017】このように、プリヒートを2段階にするこ
とによって、はんだペースト中に含まれるフラックスへ
の熱負荷を大幅に低減することができ、フラックスの活
性力を失わせることなく、大気リフローにおいても安定
したはんだ付けが可能となる。また、温度プロファイル
を上記範囲内に設定することにより、鉛フリーはんだ用
の温度プロファイルに要求されるリフローピーク温度に
おける均熱性も十分得られるものである。
【0018】〔実施例〕本発明の温度プロファイル(実
施例)の効果を確認するため、従来の温度プロファイル
(比較例)によるものとのはんだのぬれ性について比較
試験を行った。尚、ぬれ性の比較については、(リフロ
ー後のぬれ広がりの面積)/(リフロー前の印刷時の面
積)からぬれ率を算出した。
【0019】尚、比較試験は下記の条件で行い、その結
果を表1に示した。 (1)鉛フリーはんだ:Sn−Ag−Cu系を使用。 (2)基板:Cuのベタパターンを使用し、基板上に直
径6.5mmの円形状にペーストはんだを印刷した。 (3)温度プロファイルの条件 比較例:プリヒートは190℃/120sec、ピーク
温度は235℃とした。実施例:第1段目のプリヒート
は150℃/40sec、第2段目のプリヒートは19
0℃/50sec、ピーク温度は235℃とした。
【0020】
【0021】表1によれば、本発明の温度プロファイル
でリフローを行った場合は、4つのサンプルでばらつき
はあるものの、平均値で従来の温度プロファイルに比較
して約3倍のぬれ率(すなわち、ぬれ面積)となる良好
な結果が得られた。これは本発明の温度プロファイルの
方が従来方法に比べてはんだペースト中のフラックスへ
与える熱的ダメージが小さくでき、フラックスの活性力
が失われなかったことを意味している。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鉛フリー
はんだ用のリフロー方法によれば、ペースト中に含まれ
るフラックスへの熱的ダメージを大幅に低減でき、且
つ、リフローピーク温度における基板上の均熱性も十分
得ることができるため、大気リフローにおいても安定し
たはんだ付けが可能となる。これにより、従来の錫鉛共
晶はんだの代替えとすることができ、近年の環境保護等
における鉛使用の規制に大きく寄与できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉛フーリはんだ用のリフロー温度
プロファイルを示す図である。
【図2】従来の鉛フーリはんだ用のリフロー温度プロフ
ァイルを示す図である。
【図3】図2のリフロー温度プロファイルにおけるマウ
ント部品の温度プロファイルを示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融温度が195〜220℃の範囲にあ
    る鉛フリーはんだを用いたプリント基板のリフロー方法
    において、 プリヒート時の温度プロファイルを2段階とし、第1段
    目のプリヒート温度を140〜150℃、第2段目のプ
    リヒート温度を180〜200℃としたことを特徴とす
    る鉛フリーはんだ用のリフロー方法。
  2. 【請求項2】 前記第1段目のプリヒート時間を20〜
    60secとし、第2段目のプリヒート時間を40〜8
    0secとしたことを特徴とする請求項1に記載の鉛フ
    リーはんだ用のリフロー方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2401338A (en) * 2003-05-07 2004-11-10 Visteon Global Tech Inc Solder reflow system and method with at least two preheating levels
US7838411B2 (en) * 2006-12-04 2010-11-23 Semiconductor Manufacturing International (Shanghai) Corporation Fluxless reflow process for bump formation

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