JP2002177589A - 遊技システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者が店舗以外でも情報処理端末装置を用
いて何時でも何処ででも、自己が保有するポイント（球
数）に基づいて、パチンコを行うことができ、また、他
の課金システムに適用することができる新たな料金徴収
方法を実現する。 【解決手段】 パチンコ店舗１において取得したポイン
トを管理サーバ３で各顧客に対応付けて管理し、顧客遊
技者がパチンコゲームをパーソナルコンピュータ４で当
該管理されたポイントを用いて行うと、その遊技結果に
応じて増減したポイントが管理サーバ３に更新されて管
理される。なお、パチンコゲームはゲームサーバ５から
提供される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【従来の技術】パチンコ、回胴式遊技（所謂パチス
ロ）、じゃん球、アレンジボール、スマートボールなど
といった遊技を行わせる遊技場店舗では、客である遊技
者が店舗から球やメダルを有料で借りて、当該球やメダ
ルを用いて遊技を行い、遊技の結果増減した球やメダル
を店舗に返却することにより相応の景品に交換すること
ができる。なお、本明細書では、これら球やメダルの個
数を適宜ポイントと称する。このような景品交換を目的
とした遊技は、現在の日本では風俗営業法第７条に指定
される店舗でしか行うことが認められておらず、法律上
１８歳未満の者は遊技をすることが禁止されている。

【０００２】遊技者は遊技の結果によっては多数のポイ
ントを取得するが、未だ目的のポイントを獲得していな
い、時間や日を改めて遊技を続行したいなどの要求があ
る。このような要求を満たすために、近年、遊技者が取
得した球やメダルを店舗に返却せずに、それをその個数
（すなわち、ポイント）として預かり、後に当該遊技者
が預けたポイントに相応した球やメダルを借り戻すこと
ができるシステム（以下、貯球システムという）が実用
に供せられている。

【０００３】貯球システムは、遊技者の借りている球や
メダルのポイントをデータとして磁気カードやコンピュ
ータのメモリに記録し、遊技者は、当該店舗の営業時間
中であれば、貯玉システムに預けたポイントの球やメダ
ルを借り戻すことができる。なお、貯球システムでは、
遊技者が貯球システムを利用するための登録を行う際
に、本人確認用の暗証番号やＩＤナンバーを付与し、預
けた球やメダルを借り戻すときには、これら暗証番号な
どで本人確認を行っている。

【０００４】また、従来より、インターネットなどの通
信回線を介してコンピュータゲームプログラムを有料で
提供するシステムが実用化されており、ユーザはパーソ
ナルコンピュータや携帯通信端末などの情報処理端末装
置を用いて、ゲームサーバからゲームプログラムをダウ
ンロードし、当該情報処理端末装置上で実行させること
によりゲームを行うことができるようになっている。す
なわち、アクションゲームや対戦ゲームなどの一般的な
コンピュータゲームの他に、情報処理端末装置上で擬似
的にパチンコやスロットマシーンなどを楽しめるゲーム
も提供することができ、いずれの種類のゲームでもゲー
ム結果をポイントとして評価することが可能である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】遊技場店舗にあって
は、パチンコ台などの遊技機を多数設置するためのスペ
ースを要し、これのために、遊技場の経費がかさみ、延
いては、遊技者に対する景品償還率を抑えなければなら
ず、また、経費を抑えることができる郊外に店舗が設け
られて遊技者に不便を強いることにもなっていた。

【０００６】また、ユーザにゲームプログラムを有料で
提供するシステムにあっては、料金は口座引き落とし、
クレジットカード決済、前払いなどで徴収しているが、
徴収しようとした場合に使用料金に対する支払い金額が
不足しているなどによって、使用料金の徴収ができない
場合が生ずる。更に、青少年（１８歳未満）に有害であ
ると判断されるゲームプログラムも存在し、通信回線を
介してダウンロードするシステムでは、年齢に関わらず
誰もがゲームで遊技することが可能となってしまうとい
う問題もあった。

【０００７】本発明は上記従来の課題を合理的に解決す
ることができる遊技システムを提供することを目的とす
る。なお、本発明の更なる目的は以下の説明において明
らかなところである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明に係る遊技システ
ムは、遊技場店舗において取得したポイントを管理する
管理装置と、遊技を実行する情報処理端末装置とを通信
回線を介して接続し、情報処理端末装置における遊技結
果のポイントを管理装置で管理するポイントに反映させ
るものである。例えば、パチンコ遊技場店舗で購入或い
は獲得したポイントを用いて、自宅で他の種類のゲーム
を実行し、このゲーム結果に応じたて増減したポイント
で店舗から景品を受け取ることができる。

【０００９】したがって、遊技者は店舗以外でも情報処
理端末装置を用いて何時でも何処ででも、自己が保有す
るポイントに基づいて、同じ種類或いは他の種類の遊技
を続行することができ、また、遊技場店舗では店舗規模
の制約なしに多くの顧客に娯楽を提供することができ
る。そして、景品交換を目的とした遊技を提供する店舗
は青少年の利用が禁止されており、本発明では遊技者は
遊技場店舗で先ずポイントを取得することとなるため、
ゲームに興じることができるユーザの年齢層を管理する
こともできる。更には、本発明では、提供したゲームプ
ログラムの料金を徴収する場合に、景品交換価値のある
ポイントを用いて、ユーザの管理されているポイントを
減じる代わりに遊技場店舗から料金を徴収するといった
新たな料金徴収方法を実現することもできる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明を、パチンコに適用した実
施例に基づいて具体的に説明する。図１に示すように、
本例の遊技は、パチンコ店舗１に設置された入出力端末
装置２、パチンコ店或いはネットワーク上の任意の場所
に設置された管理サーバ３、顧客である遊技者の自宅な
どに設置されたユーザ情報処理端末装置４、パチンコ店
或いはネットワーク上の任意の場所に設置されたゲーム
サーバ５をインターネットなどの通信回線Nで接続した
構成である。なお、ユーザ情報処置端末装置の他の態様
として、通信回線Nに接続された基地局６との無線通信
を行う携帯情報処理端末装置７を用いることもできる。

【００１１】入出力端末装置２は、顧客を一意に識別す
るための顧客ＩＤ及びその取得ポイント（すなわち、パ
チンコ球数）を印字或いは磁気的或いはメモリに電気的
に記録するカード２０に対するインタフェース機能を有
しており、図２に示すように、表示画面を有した表示部
２１、顧客遊技者に対してカード２０を発行するカード
発行部２２、カード２０から記録データを読み取り或い
はカード２０にデータを記録するカード読み書き部２
３、通信回線Ｎを通したデータ通信処理を行う通信部２
４、これら各機能部２１〜２４を統括制御する制御部２
５を備えている。制御部２５は所定の制御プログラムを
プロセッサなどのコンピュータハードウエアで実行する
ことにより構成されており、カード２０に書き込むポイ
ントの集計などを行うポイント処理機能２６を有してい
る。

【００１２】管理サーバ３は、顧客遊技者毎のポイント
を管理する機能を有しており、図３に示すように、通信
回線Ｎを通したデータ通信処理を行う通信部３１、各顧
客遊技者毎のポイントを当該遊技者に付与された顧客Ｉ
Ｄに対応付けて記録するメモリ３２、これら各機能部３
１、３２を統括制御する制御部３３を備えている。制御
部３３は所定の制御プログラムをプロセッサなどのコン
ピュータハードウエアで実行することにより構成されて
おり、顧客ＩＤに基づく認証や認証結果に基づいてゲー
ムＩＤを付与する認証機能３４、メモリ３２に記録され
たポイントを更新するポイント更新機能３５を有してい
る。

【００１３】ユーザ情報処理端末装置４は、パチンコな
どのゲームプログラムを顧客遊技者に自己が保有するポ
イントを用いて実行させる機能を有しており、図４に示
すように、表示画面を有した表示部４１、顧客遊技者か
らの操作入力を受け付けるボタンキーやポインティング
ディバイスなどを有した入力部４２、管理サーバから取
得したポイントデータやゲームサーバ５からダウンロー
ドしたゲームプログラムを保持するメモリ４３、通信回
線Ｎを通したデータ通信処理を行う通信部４４、これら
各機能部４１〜４４を統括制御する制御部４５を備えて
いる。制御部４５は所定の制御プログラムをプロセッサ
などのコンピュータハードウエアで実行することにより
構成されており、ダウンロードしたゲームプログラムを
入力部４２方の操作入力に応じて実行するとともに当該
ゲーム内容を表示部４１に画面表示するゲーム実行機能
４６、ポイントを管理サーバ３へ送信したことに応じて
メモリ４３に保持したポイント及びゲームプログラムを
削除する削除機能４７を有している。

【００１４】ゲームサーバ５は、ユーザ情報処理端末装
置４へゲームプログラムを提供する機能を有しており、
図５に示すように、通信回線Ｎを通したデータ通信処理
を行う通信部５１、各種のゲームプログラムを格納した
メモリ５２、これら各機能部５１、５２を統括制御する
制御部５３を備えている。制御部５３は所定の制御プロ
グラムをプロセッサなどのコンピュータハードウエアで
実行することにより構成されており、ゲームＩＤに基づ
く認証を行う認証機能５４を有している。

【００１５】上記構成の遊技システムでは、まず、遊技
者がパチンコ店舗１に出向いて料金を支払い、その料金
に応じた数量のパチンコ球を借り受ける。そして、遊技
者が、そのパチンコ球を用いて店舗内のパチンコ台によ
り遊技し、その遊技結果で得たパチンコ球を店内の数量
カウンターなどで計量して、当該球数を預ける場合に
は、店員の操作などによってその計量球数（ポイント）
が入出力端末装置２に入力され、カード発行部２２から
当該遊技者に付与した顧客ＩＤ及び計量したポイントを
記録したカード２０が発行される。なお、料金を支払っ
てパチンコ球を借り受けた顧客に対して、店内で遊技を
行わずとも、その借り受けたポイントと顧客ＩＤを記録
したカード２０を発行するようにしてもよい。

【００１６】また、カード２０へのポイントの記録は行
わずともよいが、ポイントを記録しておけば顧客はカー
ド２０からどのぐらいのポイントを保有しているかを知
ることができて便利である。このようなカード２０の発
行処理を行うと、入出力端末装置２では、ポイント処理
機能２６がカードに記録した顧客ＩＤと共にポイントを
通信部２４及び通信回線Ｎを介して管理サーバ３へ送信
し、管理サーバ３ではこれを通信部３１で受信して、メ
モリ３２に当該顧客ＩＤに対応付けてポイントを記録す
る。

【００１７】そして、顧客がパチンコ店１に預けたポイ
ントを用いてパチンコなどのゲームを行おうとする場合
には、パチンコ店１から受け取ったカード２０から顧客
ＩＤを読み取り、ユーザ情報処理端末装置４を用いて、
図６（ａ）に示すように宛先となる管理サーバ３のアド
レス、自己のアドレス、自己の顧客ＩＤを含んだ要求を
通信部４４及び通信回線Ｎを介して管理サーバ３へ送信
する。

【００１８】管理サーバ３ではこの要求を通信部３１で
受信すると、要求に含まれている顧客ＩＤに合致するポ
イントがメモリ３２に記録されているかを認証機能３４
が確認し、記録がない場合には当該要求を拒絶する。一
方、記録がある場合には、図６（ｂ）に示すように宛先
となる要求元のユーザ情報端末装置４のアドレス、自己
のアドレス、当該顧客ＩＤに対応するポイント、ゲーム
サーバ５にアクセスするために発行したゲームＩＤを含
んだ返信を通信部３１及び通信回線Ｎを介して要求元の
端末装置４へ送信する。なお、ゲームＩＤは不正アクセ
スやゲームプログラムの内容更新を適正に行わせるため
のものであり、管理サーバ３は適宜その時点で正当なゲ
ームＩＤを通信回線Ｎを介してゲームサーバ５へ通知す
る。

【００１９】ユーザ情報処理端末装置４では、制御部４
５の制御の下に、このようにして取得したポイントはメ
モリ４３に保持し、また、取得したゲームＩＤを用いて
ゲームプログラムの取得要求を送信する。すなわち、図
６（ｃ）に示すように宛先となるゲームサーバ５のアド
レス、自己のアドレス、ゲームＩＤを含んだ要求を通信
部４４及び通信回線Ｎを介してゲームサーバ５へ送信す
る。なお、顧客遊技者の要求に応じて、取得するゲーム
種類の指定を含めるようにしてもよい。

【００２０】ゲームサーバ５ではこの要求を通信部５１
で受信すると、要求に含まれているゲームＩＤが予め通
知されている正当なゲームＩＤと一致するかを認証部５
４で確認し、一致しない場合には当該要求を拒絶する。
一方、一致する場合には、図６（ｄ）に示すように宛先
となる要求元のユーザ情報端末装置４のアドレス、自己
のアドレス、メモリ５２に格納されている要求されたゲ
ームプログラムを含んだ返信を通信部５１及び通信回線
Ｎを介して要求元の端末装置４へ送信する。

【００２１】ユーザ情報処理端末装置４では、制御部４
５の制御の下に、このようにして取得したゲームプログ
ラムをメモリ４３に保持し、先に取得したポイントを用
いて、ゲーム実行機能４６が当該ゲームプログラムを入
力部４２からの遊技者入力に応じて実行する。そして、
入力部４２からゲーム終了の指示があると、制御部４５
の制御の下に、図６（ｅ）に示すように宛先となる管理
サーバ３のアドレス、自己のアドレス、ゲームによって
残存したポイント、自己の顧客ＩＤ、先に付与されたゲ
ームＩＤを含んだ通知を通信部４４及び通信回線Ｎを介
して管理サーバ３へ送信する。なお、ゲームの収容によ
って、削除機能４７がメモリ４３に保持したポイント及
びゲームプログラムを削除して、不正操作が行われない
ようにする。

【００２２】管理サーバ３ではこの通知を通信部３１で
受信すると、通知に含まれている顧客ＩＤに合致するポ
イントがメモリ３２に記録されているか、更には、通知
に含まれているゲームＩＤが正当であるかを認証機能３
４が確認し、顧客ＩＤとゲームＩＤとが共に正当でない
場合には当該通知を拒絶する。一方、両者が正当である
場合には、ポイント更新機能３５が、通知されたポイン
トによってメモリ３２に記録されている対応する顧客Ｉ
Ｄのポイントを更新する。

【００２３】そして、顧客がパチンコ店１へ出向き、自
己のカード２０を入出力端末装置２のカード読み書き部
２３から読み取らせて自己の顧客ＩＤを入力し、或い
は、自己の顧客ＩＤをボタンキーなどの入力手段によっ
て入力すると、入出力端末装置２は、図６（ｆ）に示す
ように宛先となる管理サーバ３のアドレス、自己のアド
レス、入力された顧客ＩＤを含んだ問合せを通信部２４
及び通信回線Ｎを介して管理サーバ３へ送信する。

【００２４】管理サーバ３ではこの問合せを通信部３１
で受信すると、問合せに含まれている顧客ＩＤに合致す
るポイントがメモリ３２に記録されているかを認証機能
３４が確認し、顧客ＩＤが正当でない場合には当該通知
を拒絶する。一方、正当である場合には、図６（ｇ）に
示すように宛先となる管理サーバ３のアドレス、自己の
アドレス、問合せに用いられた顧客ＩＤ、メモリ３２に
記録されている当該顧客ＩＤに対応するポイントを含ん
だ返信を通信部３１及び通信回線Ｎを介して入出力端末
装置２へ送信する。

【００２５】入出力端末装置２ではこの返信を受信する
と、返信に含まれている顧客ＩＤとポイントを表示部２
１に画面表示し、当該顧客が自己の保有ポイントによっ
て景品を取得できるようにする。なお、上記の問合せに
応じてポイントを返信した場合には、管理サーバ３では
当該顧客ＩＤのポイントをゼロにリセットし、このよう
な景品交換によっても残存したポイントがある場合に
は、入力直端末装置２から当該顧客ＩＤに対応付けて残
存ポイントを管理サーバ３へ通知し、管理サーバ３では
ポイント更新機能３５が対応する顧客ＩＤのポイントと
してメモリ３２に記録する。

【００２６】なお、上記の例では、入出力端末装置２、
管理サーバ３、ゲームサーバ５をネットワーク上に分散
配置した構成としたが、これら装置はパチンコ店舗にま
とめて設置する構成としてもよい。更に言えば、パチン
コ、スロットマシーンなどの遊技では、遊技場店舗側が
出球率（勝率）を適正に調整することが行われるため、
ゲームサーバ５は遊技場店舗の管理下に設置するのが好
ましい。また、上記の例ではパチンコに本発明を適用し
たが、他の遊技についても本発明は同様に適用すること
ができる。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
顧客遊技者が情報処理端末装置を用いて何時でも何処で
でも、自己が保有するポイントに基づいて遊技を行うこ
とができ、また、遊技場店舗では店舗規模の制約なしに
多くの顧客に娯楽を提供することができる。そして、本
発明で管理するポイントを課金処理に利用する場合に
は、遊技場店舗における年齢制限などにより、当該課金
システムに基づいたゲーム配信などのサービスの顧客を
制限することができ、未成年者保護を実現することもで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例に係る遊技システムの全体
構成図である。

【図２】 本発明の一実施例に係る入出力端末装置の構
成図である。

【図３】 本発明の一実施例に係る管理サーバの構成図
である。

【図４】 本発明の一実施例に係るユーザ情報処理端末
装置の構成図である。

【図５】 本発明の一実施例に係るゲームサーバの構成
図である。

【図６】 本発明の一実施例に係る通信データを説明す
る図である。

【符号の説明】

１：パチンコ店舗、 ２：入出力端末装置、３：管理サ
ーバ、 ４：ユーザ情報処理端末装置、５：ゲームサー
バ、 Ｎ：通信回線、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技場店舗において取得したポイントを
   管理する管理装置と、遊技を実行する情報処理端末装置
   とを通信回線を介して接続し、 情報処理端末装置における遊技結果のポイントを管理装
   置で管理するポイントに反映させることを特徴とする遊
   技システム。