JP2002177385A - 自動輸液装置 - Google Patents

自動輸液装置

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JP2002177385A
JP2002177385A JP2000380249A JP2000380249A JP2002177385A JP 2002177385 A JP2002177385 A JP 2002177385A JP 2000380249 A JP2000380249 A JP 2000380249A JP 2000380249 A JP2000380249 A JP 2000380249A JP 2002177385 A JP2002177385 A JP 2002177385A
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Japan
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infusion
amount
time
flow rate
per unit
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JP2000380249A
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English (en)
Inventor
Kazunobu Miyamoto
一伸 宮本
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I'M CO Ltd
I M Co Ltd
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I'M CO Ltd
I M Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】医師等が指示する特定の輸液量を指定された時
間内に輸注する時間的指示と、単位時間当たりの輸注量
的指示のいずれかの指示に対して看護婦等が簡単な設定
を行うことで、適正な輸注を可能とする自動輸液装置を
提供しようとするものである。 【解決手段】本発明の自動輸液装置は、点滴筒4内の薬
液の滴下を検出し電気信号に変換する輸液滴下検出手段
36を有し、その電気信号により輸液チューブの一部を
挟圧するチューブ挟圧部21と、輸液すべき予定量を設
定するモード設定キー12と、輸液セットの単位量当た
りの滴下数と輸液された液量を積算する積算手段42
と、輸液すべき予定量が完了する時間を設定するアップ
・ダウンキー11と、滴下数と完了する時間から単位時
間当たりの流量を演算する演算手段40と、演算結果に
基づく流量値を表示手段44に示す表示制御手段43を
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輸液を行う際、看護婦
等が医師等から指示された輸液量を指示された時間に輸
液するよう設定すると、単位時間当たりの流量調整を行
い、設定した時間に輸液が完了するようにした自動輸液
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】点滴に用いられる一般的な輸液セット
は、図4に示すごとく、輸液容器1に導入針2が差し込
まれ、導入針2を通過した薬液(以下患者に投与すべき
薬液を「輸液」という)が点滴筒4を経て滴下される。
【0003】点滴筒4に溜まった輸液は可撓性の輸液チ
ューブ5と手動クレンメ6を経て輸液針7より患者等の
体内に注入(以下輸注針を通って薬液が注入されること
を「輸注」という)される。
【0004】輸注される輸液量の確認は、点滴筒4に滴
下する輸液の滴下3の速度と、単位量となる滴下数(一
滴の液量)にて定まるが、その調整は手動クレンメ6の
輸液チューブ5を挟圧する力を調節して行う。市販され
る輸液セットの一滴の液量は、60滴で1ml、20滴で
1ml、19滴で1ml、15滴で1mlのもの等がある。
【0005】そして、医療現場では医師等の指示に基づ
き、看護婦等により輸液セットの滴下速度が調整管理さ
れるが、その調整方法は以下の通りである。まず、医師
等は一定の輸液量を輸液する時間を指示する時間的指示
と、単位時間当たりの輸注量を指示する輸注量的指示の
いずれかの指示を看護婦等に行う。
【0006】これらの指示に対して、看護婦等は適正な
滴下速度を算出し患者に用いる輸液セットの単位量とな
る滴下数、たとえば60滴が1mlで適正な滴下速度を算
出し、時計の秒針を見ながら一定時間内の滴下数をカウ
ントし手動クレンメ6を調整して設定している。
【0007】また、自然落下による輸液を行う場合に、
患者の身体の状態即ち血管等の状態及び輸液容器1と患
者等の血管に穿刺される輸液針7との落差8が単位時間
当たりの輸注量を限定する条件となる。この条件の中
で、落差8のみが点滴を行うたびに変化する条件とな
る。
【0008】一般的には、落差8が30cm少なくなると
約25%の単位時間当たり輸注量減少になり、例えば、
単位時間当たり500mlの輸注量で輸液を行うように当
初設定していても、その後輸液の進行による輸液面の下
降等何らかの原因で落差8が30cm少なくなると約3
75mlの輸注量となる。
【0009】このように、輸液容器1内の輸液面と輸液
針7との落差8によって単位時間当たりの最大の輸注量
が決定される。以下ここでは、その単位時間当たりの最
大の輸注量を輸注限界流量という。
【0010】さらに、自然落下式の一般的な輸液セット
に於いては、看護婦等が医師等の指示に基づき手動クレ
ンメ6で正確に輸注量を調整設定しても、時間の経過と
共に、輸液面の変化による落差8が減少することに加え
て手動クレンメ6で挟圧した輸液チューブ5の弾性がな
くなり当初より輸液チューブ5の挟圧部の断面積が減少
するため図5に示すごとく、輸注量の減少現象が起き
る。
【0011】輸注量の減少現象を表した図5で追加説明
する。5%ブドウ糖液を室温例えば25℃に保ち、輸液
量500ml、初期設定値200ml/毎時(以下ml/hと
書く)となるよう手動クレンメ6を調整して30分毎に
2時間30分経過するまで実測(10種類の輸液セット
で20例)し、平均したものが図5である。
【0012】輸液セットの種類にもよるが、時間に伴う
輸液量の変化は図5に示すごとく初期設定後、短時間で
輸液量が減少しその後、緩やかなカーブをとって初期設
定値の約20%減少する。本発明者の実験により一般的
な輸液セットを使用した点滴の単時間当たりの定量的な
輸注は不可能なことが判明した。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとき輸液セッ
トの滴下速度の調整管理にあっては、以下のごとき不具
合が認められる。まず、医師等が出す一定の輸液量をど
の位の時間で輸液するか時間を指示する時間的指示と、
単位時間当たりの輸注量を指示する輸注量的指示のいず
れかの指示に対して看護婦等は、適正な滴下速度を算出
する必要があるが、その際の錯誤等による算出値に誤り
が生じると重大な医療ミスを生じるおそれがある。
【0014】また、輸液セットを適正な滴下速度に調整
するには、例えば15秒間など一定時間内に滴下する輸
液の滴下数を数えて適切な滴下速度になるように手動ク
レンメ6を調整し、再び一定時間内に滴下する輸液の滴
下数を数えて調整が適切であったか確認する必要があ
る。そのために調整には長い時間が必要となる。
【0015】さらに、手動クレンメ6の調整が一度でで
きないと上記の調整を何度もくり返すことになり、緊急
時の医療行為に於いては、滴下速度を適正に調整管理す
ることは非常に困難である。
【0016】また、図5に表した輸注量の減少現象によ
り、一定の輸液量を一定の時間内に輸注するにはその時
間内に何度か手動クレンメ6で減少した輸注量を戻すよ
うに調整設定する必要がり、単位時間当たりの輸注量を
最初に調整設定しても時間が経つと改めて同じ調整設定
を繰り返さなければならない。
【0017】しかも、繁忙な医療行為をしている看護婦
等が、一定の輸液量を一定の時間内に輸注するには、最
初に手動クレンメ6を調整する時に必ず、適正な滴下速
度の算出値以上の滴下速度を想定設定し、頻繁な調整管
理を繰り返さざるを得ず非常に困難な作業を伴うことに
なる。
【0018】さらに、輸液容器1と患者等血管に穿刺さ
れる輸液針7との落差8が輸注する流量を限定するた
め、落差8を十分に確保しない限り、いくら手動クレン
メ6を調整しても目標の単位時間当たりの輸注量が確保
できなかったり、仮に所定の輸注量がかろうじて確保で
きたとしても患者等の身体の動きによって落差8が少な
くなり、調整設定した流量が輸注されない等の現象が起
きる。
【0019】本発明は、上述のごとき事情に鑑みてなさ
れたもので、医師等が指示する一定の輸液量を指示時間
内に輸注する時間的指示と、単位時間当たりの輸注量を
指示する輸注量指示のいずれかの指示に対しても設定が
簡単でかつ、輸注途中で調整することなく適正な輸注を
可能とする自動輸液装置を提供することを目的とする。
【0020】
【発明の実施の形態】かかる目的を達成するために、本
発明の自動輸液装置は、点滴筒内の薬液の滴下を検出し
電気信号に変換する電気信号変換手段を有し、その電気
信号により輸液チューブの一部を挟圧し輸液量を自動的
に調節する自然落下式の自動輸液装置であって、輸液す
べき予定量を設定する予定量設定手段と、輸液セットの
単位量当たりの滴下数と輸液された液量を積算する輸液
量積算手段と、輸液すべき予定量が完了する時間を設定
する入力手段と、滴下数と完了する時間から単位時間当
たりの流量を演算する演算手段と、演算結果に基づく流
量値を調整する制御手段とによって構成されている。
【0021】併せて、輸液すべき予定量が完了する時間
を設定入力する際、表示部に予定量が完了する時間と、
単位時間当たりの流量値をともに表示するようにする制
御手段を有しても良い。
【0022】さらに、点滴すべき単位時間当たりの輸注
量を設定する入力手段を有し、輸液すべき予定量が完了
するまでの残時間を演算すると共に、演算結果に基づく
残時間を表示部に示すようにしても良い。
【0023】さらに、所望の輸注量は限界流量以下であ
ることを確認する際に、その確認をより分かりやすくす
るため、看護婦などの操作者に所望の輸注量は限界流量
以下であることを報知する手段を設けても良い。
【0024】さらに、所望の輸注量は限界流量以下であ
ることを報知する手段として、聴覚的に表示する表示手
段即ち発音手段を設けても良い。
【0025】そしてさらに、演算結果に基づく流量値に
対して実際に滴下する薬液の輸注量が所定の範囲内で増
減する誤差を許容し、予定量の輸液が完了するまでに、
その誤差を調整するように輸注量を制御する手段を設け
ても良い。
【0026】請求項1記載の自動輸液装置にあっては、
医師等が指示する特定の輸液量を指示時間内に輸注する
時間的指示に対しても、単位時間当たりの輸注量の指示
に対しても看護婦等がわざわざ適正な滴下速度を算出し
なくても、指示通りの数値をそのまま設定することで特
定の輸液量を指示通りに輸注することができる。
【0027】また、 請求項2記載の自動輸液装置にあ
っては、医師等が出す特定の輸液量を一定の時間内に輸
注する指示に対してと、単位時間当たりの輸注量の指示
に対しの2種の指示にも、輸液すべき予定量を入力し、
アップ・ダウンキーを一度操作することで点滴終了時間
とともに単位時間当たりの輸注量が設定入力できるの
で、点滴の作業に慣れていない看護婦等であっても短時
間で正確に医師等が出す指示通りの輸注を行うことがで
きる。
【0028】さらに、請求項3記載の自動輸液装置にあ
っては、所望流量が限界流量以下であることの確認を手
動クレンメの開閉操作により確認することができる。
【0029】さらに、限界流量の確認を手動クレンメの
開閉操作に応じて報知音で確認できるため看護婦などの
操作者にとって従来の点滴セットの調整と同様の操作と
なり直感的な確認が可能になる。
【0030】そしてさらに、演算結果に基づく流量値の
表示と実際に滴下する薬液の輸注量に対して一定の誤差
を許容し、予定量が完了する時間までに、一定の許容誤
差の範囲でその流量値の表示と実際に滴下する薬液の輸
注量誤差を調整する手段を設けることで、自然落下式輸
液セットでは避けることができない輸注量の減少変化に
よる輸注の遅れに対しても、特定の輸液量を一定の時間
内に遅延なく輸注することが可能となる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例に付き図1乃至図3を
参照して説明する。図1は、本発明の自動輸液装置の一
実施例の構造を示すブロック図であり、図2は、その動
作を示すフローチャートである。図3は、本発明の一例
を示す外観斜視図である。
【0032】図3に示すごとく、本発明の自動輸液装置
は掌に入る程度の小型の筐体20に組み込まれており、
筐体20の表面にアップ・ダウンキー11とモード設定
キー12とスタートキー14とポーズキー16とリセッ
ト・オープンキー15が設けられ、液晶セグメントによ
る輸液すべき予定量、輸液すべき予定量の完了時間、単
位時間当たりの流量の各値を表示する液晶表示部19が
設けられ、一側面に電源スイッチ13が設けられてい
る。また、ポーズキー16によって輸液セットの液量を
選択することができるようになっている。
【0033】そして、筐体20には、図1に示す構成の
電気回路が収納される。まず、アップ・ダウンキー11
とモード設定キー12により入力手段31が形成され
る。モード設定キー12は、輸液すべき予定量の設定と
完了時間の設定および輸液セットの単位量当たりの滴下
数の設定を切り替え、設定値を確定する機能を有し、入
力制御手段32、入力表示制御手段33を介して、入力
表示手段34に設定値が表示される。
【0034】入力された設定値より算出された単位時間
当たりの輸注量に対して、例えば160%以上の値すな
わち制御可能な限界の流量を制御限界流量という。これ
は例えば患者の体位の変化等で単位時間当たりの輸注量
が減少方向に変化した場合に輸注量を増加させるが、そ
のような制御を行う限界の流量である。そして限界流量
は限界流量演算手段37によって算出され、この算出さ
れた値が限界流量表示手段38に表示される。
【0035】単位時間当たりの流量は次のようにして検
出される。先ず点滴筒検出手段35によって点滴筒4が
装着されたことを検出し、スタートキー14により、起
動スイッチ39の操作信号が演算手段40に与えられ
る。輸液落下検出手段36によって単位時間当たりの液
滴の落下数が計測され、これによって単位時間当たりの
流量が検出される。
【0036】また検出された単位時間当たりの流量のデ
ーターは、輸注した時間によって積算され、積算手段4
2に格納される。そしてこの積算手段42内のデーター
に応じて、輸注量調整手段41を介してチューブクラン
プ21で輸注量を調整し、積算手段42を介して再び演
算手段40に戻り、表示制御手段43から、表示手段4
4に信号が与えられる。
【0037】患者に対して輸注する場合は、筐体20に
点滴筒4を装着した時点では手動クレンメ6を閉鎖した
状態にしておき、患者に輸液針7を刺した後、スタート
キー14を操作し、手動クレンメ6をゆっくりと解放し
てゆく。すると点滴筒4内で液滴が落下し、それが輸液
落下検出手段36によって検出される。
【0038】ここで異常がなければ単位時間当たりの輸
注量は制御限界流量を超え、直ちにチューブクランプ2
1が動作して輸液チューブ5を挟んで単位時間当たりの
輸注量を所定の値に制御する。また制御限界流量は限界
流量演算手段37によって算出され、この算出された値
が限界流量表示手段38に表示される。
【0039】もし輸注限界流量が制御限界流量より小さ
い場合は、手動クレンメ6を最大に開いても制御限界流
量以上に薬液が流れない。この場合は、流量の少ないこ
とが演算手段40で検出され、限界流量表示手段38に
信号が送られ、表示手段44より警告音が出る。この動
作や対応の操作についてはさらに詳細に後述する。
【0040】異常がなかった場合や異常があっても対処
した後の輸注量は輸液落下検出手段36によって検出さ
れ、その検出出力は積算手段42へ伝えられる。積算手
段42の積算信号は演算手段40に入り、演算手段40
の出力が表示制御手段43に伝えられ、表示手段44に
信号が与えられる。
【0041】なお、表示手段44は、薬液の滴下信号に
基づいて点滅する輸液ランプ10と、輸液ラインの閉塞
等による異常が発生した時に音声を発生させる音声発生
回路(ブザー回路やメロディー合成回路など一般に知ら
れているため図示せず)及びこの音声を拡声するスピー
カ22と、輸液の進行に合わせて刻々変化する輸液すべ
き予定量の完了時間が表示される液晶表示部より構成さ
れる。
【0042】また入力制御手段32、入力表示制御手段
33、限界流量演算手段37、演算手段40、積算手段
42、表示制御手段43はマイクロプロセッサ(CP
U)より構成され、実質的な回路構成は1つの集積回路
であるが、理解を助けるために機能を表すブロック図化
して説明した。また本実施例中の説明ではアップ・ダウ
ンキー11やモード設定キー12などのキーが特定の機
能を有するというように説明を行うが、当然、キー自体
にはそのような機能はなく、キー操作をCPUが認識す
るのである。しかし使用者から見るとあたかもキーが機
能しているように見えるため、理解を容易にするために
キーが特定の機能を有するというように説明を行った。
【0043】上述の構成からなる本発明の自動輸液装置
の動作につき、以下説明する。まず、医師が特定の輸液
量を輸注する時間を看護婦等に指示する。医師の指示を
受けて、看護婦等が電源13を投入すると前回設定した
設定値が液晶表示部19に表示される。そのままの設定
値を再使用する時は、改めて設定値を入れ直すことはな
いが、表示されているいずれかの設定値を変更する時
は、モード設定キー12を押す。
【0044】モード設定キー12は、アップ・ダウンキ
ー11の入力モードを輸液すべき予定量と、輸液すべき
予定量の完了時間と、単位時間当たりの流量と、輸液セ
ットの種類に依存する単位量当たりの滴下数の変更と、
それらの設定値を確定するモードに切替える機能を有す
る。具体的にその操作例を記述する。
【0045】モード設定キー12を押すと輸液すべき予
定量表示部が点滅表示し、アップ・ダウンキー11で所
定の数値を設定する。設定を完了したら再度、モード設
定キー12を押す。押すことで、輸液すべき予定量の点
滅していた表示部が連続点灯に変わり、設定完了が確認
できると共に、完了時間と単位時間当たりの輸注量表示
部が点滅表示を始める。
【0046】先ず時間的指示に対する設定を行う場合に
ついて説明する。アップ・ダウンキー11で所定の数値
を設定する。その際、輸液すべき予定量が設定済みなの
で、指示された完了時間を設定する。すると、すでに設
定された予定量と完了時間とによって単位時間当たりの
輸注量が演算手段40によって算出される。
【0047】単位時間当たりの輸注量的指示に対する設
定を行う場合も、輸液すべき予定量が設定済みなのでア
ップ・ダウンキー11で単位時間当たりの輸注量を入力
する。すると演算手段40によって輸注の終了時間が算
出される。
【0048】すなわち、単位時間当たりの輸注量が多く
なれば完了時間が短くなるという反比例した輸注量と完
了時間の数値を表示部19とともに表示するため、時間
的指示と単位時間当たりの輸注量的指示のどちらの指示
に対しても、アップ・ダウンキー11でどちらかの表示
を確認しながら設定することができる。
【0049】つぎに、プライミングされた輸液セットを
図3に示される点滴筒装着部18に装着し手動クレンメ
6を開閉調整し、算出された単位時間当たりの輸注量の
制御が可能かどうか、限界流量表示手段38で確認す
る。
【0050】つまり、落差が小さいと制御限界流量が輸
注限界流量より少なく、設定済みの単位時間当たりの輸
注量に達しないことがあるため、設定済みの単位時間当
たりの輸注量より限界流量が大きいことを限界流量表示
手段38によって確認する。
【0051】限界流量表示手段38の確認は聴覚的に表
示され、制御限界流量に達しない時と制御限界流量に達
した時は、容易に識別可能な聴覚的表示つまり異なる音
を発するようにし、これで確認する。例えば制御限界流
量に達しない時には「ピー、ピー」というような警告音
にし、制御限界流量に達した時は「ピーポー、ピーポ
ー」というような音にする。
【0052】制御限界流量に達しない時は、輸液容器1
を高くして落差を大きくし輸液の圧力を大きくする。あ
るいは、輸液すべき予定量の完了時間を長くても良い場
合には単位当たりの輸注量を少なく設定しなおす等の適
正な処置をする。
【0053】つぎに、スタートキー14を押すことで、
チューブクランプ21が始動し、輸液チューブ5の開閉
を繰り返しながら上述した設定値を目標値として輸注量
の制御を開始する。輸注量は時間とともに減少して行
き、理論的には図5に示すような特性となる。しかし実
際の医療現場では、輸液する患者の血管状況や体動や穿
刺した輸液針7の血管壁への接触等で図6を典型的な一
例として示すように、輸注量は輸液を開始して終了する
まで大小の変化や一時的な停止を繰り返しているのが実
状である。
【0054】以下、典型的な輸注量が時間の経過ととも
に変化する状態を、図6に沿って詳細に説明する。輸液
セットを使用した自然落下式の点滴は、理論的には図5
のように輸注量の減少現象が発生することはすでに説明
したとおりであるが、これ以外にも輸注量が変化する要
素がある。
【0055】つまり図6に示すように体動等による輸注
量減少51は、輸液針7の穿刺箇所を上下に動かした
り、捻ったり、点滴を受ける患者等が立ち上がったりし
た時に発生する一過性の輸注量減少である。この一過性
の輸注量減少は、通常はそれらの発生原因がなくなれ
ば、自然に正常状態に復帰する。
【0056】つぎに、輸液チューブ5の少しの折れ曲が
りや輸液針7が穿刺した血管の内壁に接触したりして発
生する輸注量減少52は、看護婦等が輸注量減少に気が
付き、輸液ラインを確保する等の適切な処置をとった時
点54で初めて正常な状態に復帰する現象である。
【0057】また、輸液チューブ5が大きく折れ曲がっ
たり、輸液針7が穿刺した血管の内壁に強く接触したり
穿刺したりして発生するのが輸注量減少53であり、こ
の状態は完全に輸注がストップする場合がある。
【0058】輸注ストップが長く続くと患者の症状によ
っては事故につながると共に、特に輸液針7が穿刺した
血管の内壁に強く接触した状態が続くと血管を傷つけた
り、輸液の血管外への漏れを起こしたりする事故につな
がることが想定される。
【0059】このように単位時間当たりの設定流量に対
して、輸注量が大きくずれた場合は事故につながる可能
性がある一方で、ゆっくりと輸注量が変化する場合は問
題がない。このような実状から単位時間当たりの設定流
量に対して±10%の変化を輸注量の許容範囲とする。
つまり算出された流量に対して±10%の範囲内で変化
してもチューブクランプ21を動作させないようにす
る。
【0060】つまり、図5で示す輸注量の理論的減少現
象によって実際の輸注量が単位時間当たりの流量設定値
の−10%にまで減少したら改めて、チューブクランプ
21を解放して単位時間当たりの流量設定値の+10%
になるように輸注量を制御してこの状態に固定し以後、
同様の制御を繰り返す。
【0061】このことで、チューブクランプ21を駆動
するモータ(図示せず)は頻繁に動作することがなくな
り、その駆動電力を大幅に節約することが可能となり、
乾電池などの一次電池を用いても長時間の使用に耐え、
本発明装置をコードレスにすることが可能となった。
【0062】このことは、本発明装置にとっては極めて
重要なことである。つまり、電源コードを接続していた
場合、点滴中に見舞い人や他の患者などが誤って電源コ
ードに足を引っ掛けて電源が切断されるようなことも想
定され、このような場合には制御が不可能になり、医療
事故にもつながることが想定される。
【0063】上記を図7と図2に沿って詳細説明する。
図2の(1)で看護婦等がモード設定キー12を用いて
輸液の予定量及び時間的指示か単位時間当たりの輸注量
指示かの動作モードを設定する。
【0064】時間的指示の場合でも輸注量指示の場合で
も(3)へ進み、アップ・ダウンキー11によって一度
に完了時間と単位時間当たりの輸液量を入力する。その
後、(4)に進み、演算手段40によって単位時間当た
りの輸注量の演算が行われる。
【0065】演算手段40は単位時間当たりの輸注量か
ら輸注の完了時間と輸注量を演算し、表示制御手段43
に信号を送ることによって、(5)で液晶表示部19に
完了時間と輸注量の表示を行う。
【0066】次に(6)で点滴筒4を筐体20に装着す
ると(7)で点滴筒検出手段35によって点滴筒4が装
着されたことが検出される。(8)で輸液セットの手動
クレンメ6を調整する。
【0067】(9)で輸液滴下検出手段36が動作し薬
液が点滴筒4内で滴下していることを検出する。ここで
手動クレンメ6を徐々に解放していくと(10)で演算
手段40が限界流量61を認識し(11)で制御限界流
量の表示を行い、その表示を確認し(12)で制御限界
流量を設定する。
【0068】次に(13)に進み、現在の流量は単位時
間当たりの輸注量より+10%以上多いか否か判断す
る。上記の状態では大抵の場合は制御限界流量は単位時
間当たりの輸注量より+10%以上多く、(14)に進
んで輸注量調整手段41によってチューブクランプ21
が閉じる方向に駆動される。
【0069】次に(15)に進み、現在の流量は単位時
間当たりの輸注量より−10%以上多いか否か判断す
る。現在の流量が単位時間当たりの輸注量より−10%
以下の場合は(16)に進んで輸注量調整手段41によ
ってチューブクランプ21は開ける方向に駆動される。
【0070】その後、(17)で積算手段42によって
現在までに輸注された輸注量が積算され、(18)でそ
の積算値によって輸液の完了時間が演算され、液晶表示
部19に表示される。
【0071】入力された予定量と積算値が(19)で比
較され、予定量まで輸液されていないと、(20)で所
定時間処理が保持された後に(13)へ戻る。つまりこ
の所定時間の処理の保持の間に図5のごとき輸注量の減
少現象が発生するので、入力した単位時間当たりの流量
設定値に対して−10%の値に達したら、輸注量の増加
を開始する。
【0072】つまり、図7の制御開始点62から点63
(a)に向かって次第に輸注量が減少し、点63(a)に
達した時点で輸注量調整手段41によってチューブクラ
ンプ21は開ける方向に駆動され、点63(b)すなわ
ち入力した単位時間当たりの流量設定値に対して+10
%の値に達するまで輸注量の増加制御が行われる。
【0073】以後、輸液すべき予定量が完了するまで、
同じ制御を繰り返し、輸液すべき予定量を完了したこと
が(19)で判断されたら輸注を終了する。
【0074】本発明者の研究では、輸液を開始して外的
要因等による輸注量の変化がない条件下では、チューブ
クランプ21の動作による輸注量の制御回数は、一般的
な単位量当たりの滴下数が15滴の輸液セットを使用
し、輸液すべき予定量が500mlの輸液を単位時間当た
りの流量100ml/hで輸液を開始した場合、ほぼ2〜
3回となる。
【0075】つまりほぼ2〜3回の制御回数のみで輸液
の積分値が輸液すべき予定量の500ml以上を確保する
ことができる。そのことで、輸液すべき予定量が完了す
る時間に合わせた輸注量の調整が単位時間当たりの流量
設定値に対して±10%の範囲で可能となり、これは実
験結果によって確認された。
【0076】さらに、本発明装置の使用環境すなわち患
者のベッド周辺で使用されることを考慮すると、筐体2
0を小型化することは当然として、電源のコードレス化
は患者のベッド周囲のコード類を削減し、看護婦等の働
きやすいスペースを提供する意味からも重要なことであ
ることを追記したい。
【0077】なお、上記実施例で説明した入力表示手段
34と限界流量の表示手段38と表示手段44は液晶表
示部19と輸液ランプ10およびスピーカ22等からな
るものに限らず、一枚の液晶パネル上に形成してもよ
い。
【0078】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明の自動輸液装置は、以下のごとき効果を奏す
る。
【0079】請求項1記載の自動輸液装置にあっては、
医師等が出す特定の輸液量を一定の時間内に輸注する指
示に対して、看護婦等が単位時間当たりの流量を演算し
輸液セットの単位量当たりの滴下数で計算しやすい値を
設定したり、手動クレンメ6を開閉調整しながら滴下数
をカウントして適正な滴下速度を算出することなく、指
示通りの輸液すべき予定量と完了させる時間をそのまま
設定することで、医師等が出す指示通りの輸注を行うこ
とができる。
【0080】請求項2記載の自動輸液装置にあっては、
医師等が出す特定の輸液量を一定の時間内に輸注する指
示に対してと、単位時間当たりの輸注量の指示に対しの
2種の指示にも、輸液すべき予定量を入力し、アップ・
ダウンキーを一度操作することで点滴終了時間と単位時
間当たりの輸注量とともにに設定入力できるので、点滴
の作業に慣れていない看護婦等であっても短時間で正確
に医師等が出す指示通りの輸注を行うことができる。
【0081】また、請求項3記載の自動輸液装置にあっ
ては、所望の流量が制御限界流量より小さいことを確認
するのに際し、手動クレンメの解放によって行うことが
できる。手動クレンメの開閉は看護婦等にとってはルー
チン業務として日常的に行っている作業であり、楽に行
うことができる。
【0082】さらに、手動クレンメを開放して所望の輸
液量は制御限界流量以下であることを確認する際に、そ
の確認をより分かりやすくするため、聴覚的に表示する
表示手段があることで看護婦等が直感的に確認調整する
ことができる。
【0083】そしてさらに、演算結果に基づく流量値の
表示と実際に滴下する薬液の輸注量に対する誤差を調整
する手段を有することで、自然落下式の輸液セットでは
避けることができない小さな輸注量の減少変化による輸
注の遅れに対しても、特定の輸液量を指示された時間内
に遅れることなく輸注することが可能となる。
【0084】また、演算結果に基づく流量値の表示と実
際に滴下する薬液の輸注量に対して一定値以内の誤差を
許容し、予定量が完了する時間までに、一定の許容誤差
の範囲でその流量値の表示と実際に滴下する薬液の輸注
量誤差を調整するようにすることによって輸液量の制御
を頻繁に行わなくなるため、消費電力が小さくなり電池
で駆動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動輸液装置の実施例1を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の自動輸液装置の動作例を示すフローチ
ャートである。
【図3】本発明の自動輸液装置の実施例1を示す斜視図
である。
【図4】本発明の自動輸液装置の使用状態を示す説明図
である。
【図5】従来の輸液セットの薬液の流量変化を示すグラ
フである。
【図6】従来の輸液セットの薬液の流量が外乱によって
変化する状態を示すグラフである。
【図7】本発明の自動輸液装置の薬液の流量変化を示す
グラフである。
【符号の説明】
10 滴下検出センサー 11 アップ・ダウンキー 12 モード設定キー 13 電源スイッチ 14 スタートキー 15 リセット・オープンキー 16 ポーズキー 17 チューブドア 18 点滴筒装着部 19 表示部 20 筐体 21 チューブ挟圧部 22 スピーカ 35 輸液セット検出手段 36 輸液滴下検出手段 37 限界流量演算手段 38 限界流量の表示手段 39 起動スイッチ 40 演算手段 41 輸注量調整手段 42 積算手段 43 表示制御手段 44 表示手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】点滴筒内の薬液の滴下を検出し電気信号に
    変換する電気信号変換手段を有し、その電気信号により
    輸液チューブの一部を挟圧し輸液量を自動的に調節する
    自然落下式の自動輸液装置であって、輸液すべき予定量
    を設定する予定量入力手段と、前記予定量入力手段によ
    って入力された輸液すべき予定量の輸注が完了する時間
    を設定する完了時間入力手段と、輸液セットの単位量当
    たりの滴下数と輸液された液量を積算する輸液量積算手
    段と、滴下数と輸注が完了する時間から単位時間当たり
    の流量を演算する演算手段と、点滴筒内の薬液の滴下を
    検出し電気信号に変換する電気信号変換手段を有し、前
    記電気信号変換手段の出力信号及び前記演算手段の出力
    信号より輸液チューブの一部を挟圧し輸液量を自動的に
    調節するようにした自動輸液装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動輸液装置において、輸
    液すべき予定量の輸注が完了する時間を設定入力する
    際、表示部に予定量が完了する時間と、単位時間当たり
    の流量値とをともに示す制御手段を有してなる自動輸液
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1乃至2記載の自動輸液装置におい
    て、単位時間当たりの薬液の滴下数を基に演算して自然
    落下の限界流量を算出する手段を有してなる自動輸液装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の自動輸液装置において、自
    然落下の限界流量を使用者に報知するための手段を有し
    てなる自動輸液装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の自動輸液装置において、自
    然落下の限界流量を使用者に報知するための手段が聴覚
    的に表示する表示手段である自動輸液装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の自動輸液装置において、演
    算結果に基づく流量値に対して実際に滴下する薬液の輸
    注量が一定の誤差の範囲から出るまでは輸注量の調整を
    行わないようにし、予定量の輸注が完了する時間まで
    に、薬液の輸注量誤差を調整する手段を有してなる自動
    輸液装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の自動輸液装置において、特
    定の操作手段のモードを切替えるモード設定手段を設
    け、前記モード設定手段によって前記特定の操作手段を
    少なくとも予定量入力手段と完了時間入力手段とに切替
    えるようにした自動輸液装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008161610A (ja) * 2006-12-31 2008-07-17 Parama Tec:Kk 点滴装置
WO2014118944A1 (ja) * 2013-01-31 2014-08-07 テルモ株式会社 点滴プローブと点滴プローブを備える輸液ポンプ

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