JPWO2014118944A1 - 点滴プローブと点滴プローブを備える輸液ポンプ - Google Patents
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Abstract
Description
この蠕動式の輸液ポンプでは、輸液バッグから滴下される点滴数は、点滴プローブによって測定する。この点滴プローブは、輸液バッグに接続された点滴筒に対して着脱可能に装着される。点滴プローブにより測定された薬剤の滴下数が、予め定めた滴下数になるように、輸液ポンプ内の駆動部のモータの回転数を制御することで、輸液バッグに収納された薬剤は、輸液チューブを通じて輸液ポンプによって圧送されて、患者に対して薬剤が点滴される。
そこで、本発明は、点滴筒に対して上下逆向きに装着したことを検出でき、点滴筒内で滴下された薬剤が点滴筒内に溜まっている薬剤の液面からの跳ね返り現象を液滴としてカウントすることなく、正しい薬剤の滴下数を把握することができる点滴プローブと点滴プローブを備える輸液ポンプを提供することを目的とする。
上記構成により、点滴プローブが正常な姿勢で点滴筒に装着された場合に、第1センサ部が薬剤の滴下を検出後に、第2センサ部がこの薬剤の滴下を検出できるので、第1センサ部と第2センサ部がそれぞれ薬剤の滴下を検出するのに時間差が生じる。このため、もし、点滴プローブが上下逆の誤った装着がされた場合には、第2センサ部が薬剤の滴下を検出後に、第1センサ部がこの薬剤の滴下を検出することになる。このため、点滴筒に対して上下逆向きに装着したことを検出できる。
しかも、点滴プローブが正常な姿勢で点滴筒に装着された場合に、点滴筒内で滴下された薬剤が点滴筒内に溜まっている薬剤の液面で跳ね返る現象が生じた場合には、第2センサ部が跳ね返った薬剤を検出後に、第1センサ部がこの跳ね返った薬剤を検出することになる。このため、このように跳ね返った薬剤があっても、第1センサ部が薬剤の滴下を検出後に、第2センサ部がこの薬剤の滴下を検出した場合だけ、正しい薬剤の滴下としてその滴下数を把握することができる。
上記構成により、光センサである第1センサ部と第2センサ部を用いるだけですみ、点滴プローブの大型化を避けることができる。
上記構成により、点滴プローブから輸液ポンプに対して、有線で検出信号を送ることができる。
上記構成により、点滴プローブから輸液ポンプに対して、無線で検出信号を送ることができる。
上記構成により、点滴プローブの本体部は、点滴筒に対して着脱可能に装着した状態で、表示ランプは、薬剤の滴下を検出したことを医療従事者に対して報知できる。
上記構成により、輸液ポンプに点滴プローブを用いる際に、点滴プローブの本体部を点滴筒に対して上下逆向きに装着したことを検出でき、点滴筒内で滴下された薬剤が点滴筒内に溜まっている薬剤の液面で跳ね返る現象を検出して、正しい薬剤の滴下数を把握することができる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の輸液ポンプの好ましい第1実施形態である点滴プローブを備える輸液ポンプを示す斜視図である。図2は、図1に示す輸液ポンプをW方向から見た図である。
こうして、薬剤バッグ801内に充填された薬剤750は、送液駆動部60の動作により、点滴筒810、輸液チューブ200を経て、その開口先端部が患者Pの静脈に留置されている留置針(または留置カテーテル)172を介して、患者Pの静脈から正確に送液することができる。
図1と図2に示すように、本体カバー2の上部分2Aには、表示部3と、操作パネル部4が配置されている。表示部3は、画像表示装置であり、例えばカラー液晶表示装置を用いている。この表示部3は、日本語表記による情報表記だけでなく、必要に応じて複数の外国語による情報の表示を行うことができる。表示部3は、本体カバー2の上部分2Aの左上位置であって、開閉カバー5の上側に配置されている。本体カバー2の上部分2Aは、本体カバー2の上半分の部分である。本体カバー2の下部分2Bは、本体カバー2の下半分の部分である。
操作パネル部4は、本体カバー2の上部分2Aにおいて表示部3の右側に配置され、操作パネル部4には、操作ボタンとしては、図示例では、例えばパイロットランプ4A、早送りスイッチボタン4B、開始スイッチボタン4C、停止スイッチボタン4D、メニュー選択ボタン4E、電源スイッチ4F等が配置されている。
なお、図1と図2におけるX方向、Y方向、Z方向は互いに直交しており、Z方向は上下方向である。X方向は、送液方向であるT方向と平行であり輸液ポンプ1の左右方向である。Y方向は、輸液ポンプ1の前後方向である。
図3に示すように、チューブ装着部50と送液駆動部60は、輸液ポンプ1の本体下部1B側に設けられており、チューブ装着部50と送液駆動部60は、表示部3と操作パネル部4の下部においてX方向に沿って設けられている。チューブ装着部50は、図2に示すように開閉カバー5を、回転軸5Aを中心としてCR方向に閉じると開閉カバー5により覆うことができる。
図3に示すように、チューブ装着部50は、気泡センサ51と、上流閉塞センサ52と、下流閉塞センサ53と、チューブクランプ部270と、右側位置の第1輸液チューブガイド部54と左側位置の第2輸液チューブガイド部55を有している。
図3に示すように、開閉カバー5は、輸液ポンプ1を軽量化するために、薄い成型樹脂部材により作られている板状の部材である。これにより、開閉カバー5の重量を軽減でき、構造を簡単化することができる。開閉カバー5は、チューブ装着部50を、回転軸5Aを中心としてCS方向とCR方向に沿って開閉可能に覆うことができるようにするために、2つのヒンジ部2H、2Hにより本体カバー2の本体下部2Bに対して支持されている。2つのヒンジ部2H、2Hは、第1フック部材5Dと第2フック部材5Eにそれぞれ対応して配置されている。
医療従事者は、表示部3に表示されている表示内容を確認しながら、輸液チューブ200を輸液ポンプ1の本体の下半分の部分に水平方向に沿ってセットでき、輸液チューブ200がチューブ装着部50にセットされた後に、開閉カバー5は輸液チューブ200を覆うことができる。
図3に示すチューブクランプ部270は、開閉カバー5を閉じることにより、輸液チューブ200の途中部分をクランプして閉塞させる。チューブクランプ部270は、左側の固定部分1Eの近傍であって、左側の第2フック部材5Eに対応する位置に配置されている。医療従事者が輸液チューブ200をX方向に水平にセットして、医療従事者が開閉カバー5をCR方向に閉じると、チューブクランプ部270は、輸液チューブ200の途中の一部分を閉塞できる。
図3に示す気泡センサ51は、輸液チューブ200内に生じる気泡(空気)を検出するセンサであり、例えば気泡センサ51は、軟質塩化ビニルなどの輸液チューブ200の外側から、輸液チューブ200内に流れる薬剤中に含まれる気泡を監視する超音波センサである。超音波センサの超音波発信部から発生する超音波を輸液チューブ200内に流れる薬剤に当てることで、薬剤における超音波の透過率と、気泡における超音波の透過率とが異なることから、超音波受信部は、その透過率の差を検出して気泡の有無を監視する。気泡センサ51は、押し当て部材320と受け部材330を有している。超音波発振部は押し当て部材320に配置されている。超音波受信部は受け部材330に配置されている。
図3に示すように、開閉カバー5の内面側には、上流閉塞センサ52と下流閉塞センサ53の対応する位置に、それぞれ押圧部材452、453が設けられている。医療従事者が、図3に示すようにチューブ装着部50に輸液チューブ200をセットした後に、図2に示すように開閉カバー5を閉じると、開閉カバー5側の押圧部材452と押圧部材453が輸液チューブ200の一部分を上流側閉塞センサ52と下流側閉塞センサ53側にそれぞれ押し当てることができる。
この制御部100には、温度センサ180と、開閉カバー(開閉ドア)センサ190と、点滴プローブ900が電気的に接続されている。温度センサ180は、輸液ポンプ1が置かれている環境の温度を測定して、温度測定信号TSSを送る。
開閉カバーセンサ190は、図1に示す開閉カバー5を開くと、開閉カバー開閉信号CRSを制御部100に送る。
この表示部ドライバ130は、点滴プローブ900による点滴筒810内での薬剤750の滴下状態の異常検出があると、制御部100の指令により表示部3を駆動して、「滴下異常」の警報メッセージを表示する。スピーカ131は、点滴プローブ900による点滴筒810内での薬剤750の滴下状態の異常検出があると、音声で「滴下異常」と警報を出すことができる。同様にして、ブザー132は、点滴プローブ900による点滴筒810内での薬剤750の滴下状態の異常検出があると、制御部100の指令により、警報音を発報することができる。
カム構造体62は、複数のカム、例えば複数のカム62A〜62Fを有しており、フィンガ構造体63は、複数のカム62A〜62Fに対応して複数のフィンガ63A〜63Fを有している。複数のカム62A〜62Fは互いに位相差を付けて配列されており、カム構造体62は、出力軸61Aに連結されている。
図5(A)から図5(D)は、輸液チューブ200をT方向にしごくことで、輸液チューブ200内を押圧して、完全に閉塞する箇所をT方向に移動させることで、薬剤750を送液する送液駆動部60を示している。
なお、両端のフィンガ63Aと63Fのフィンガは、好ましくは、先端に丸みを帯びた特許を持たせて、輸液チューブ200をより完全に閉塞できるようにしてもよい。
図6は、輸液ポンプ1と、点滴プローブ900を示す斜視図である。図7は、点滴プローブ900を示す斜視図である。図8は、点滴プローブ900の正面図であり、図9は、点滴プローブ900の平面図である。図10は、点滴筒810に装着された点滴プローブ900を示す図である。
図6に示すように、点滴プローブ900は、本体部901と、接続プラグ902と、コード903を有している。接続プラグ902はコード903を用いて本体部901内の回路基板に電気的に接続されている。接続プラグ902は、輸液ポンプ1の背面側の接続コネクタ899に対して着脱可能に接続することができる。これにより、図4に示すように、点滴プローブ900は、有線で、薬剤750の滴下状態を検出して、第1光量変化検出信号と第2光量変化検出信号を、制御部100に送ることができるとともに、制御部100は、点滴プローブ900に対して電源PWを供給する。
まず、第1ケース部911の構造を説明する。
図8と図9に示すように、第1ケース部911は、正面部911A,911B、側面部911C、背面部911D、上面部911E、下面部911Fを有している。これらの正面部911A,911B、側面部911C、背面部911D、上面部911E、下面部911Fは、第2ケース部912の挿入部分918を挿入するために挿入空間部911Sを有している。
図7と図9に示すように、側面部911Cには、医療従事者が手の指を当てるための凹部911Hが形成されている。この他に、図9に示すように、下面部911Fには、長溝型のスライド案内部911Kと、半円形状の凹部911Lが形成されている。
図7から図9に示すように、第2ケース部912は、挿入部分918と、この挿入部分918の端部に設けられている突出部分930を有している。図8と図9に示すように、突出部分930は、正面部930Aと、背面部930Bと、側面部930Cと、上面部930Eと、下面部930Fを有している。正面部930Aには、滴下検出表示ランプ913が設けられている。側面部930Cには、医療従事者が手の別の指を当てるための凹部930Hが形成されている。下面部930Fの取出し部930Mからは、コード903が導出されている。第2ケース部912の挿入部分918の裏面には、ガイド用の突起部918Tが突出して形成されている。この突起部918Tは、第1ケース部911のスライド案内部911K内に嵌っている。
図10では、点滴プローブ900は、点滴筒810に対して、正しい向き(正しい上下方向の装着状態)で着脱可能に装着されている。点滴筒810は、光を通すことができるように透明の筒部810Aと、蓋部材810Bと、点滴口部810Cを有している。筒部810Aの下端部810Fには、輸液チューブ200の端部が接続されている。蓋部材810Bは、筒部810Aの上端開口部を閉じており、蓋部材810Bの下部には、点滴口部810Cが筒部810A内に設けられている。薬剤バッグ801内の薬剤750は、点滴口部810Cから、液滴MSとして、例えば10滴/分の滴下間隔(この場合、例えば、20滴/mLの点滴筒810の使用では、薬剤の設定流量が30mL/hに設定された場合;60滴/mLの点滴筒810の使用では、薬剤の設定流量が10mL/hに設定された場合)で、筒部810A内の薬剤750の液面LMに向けて、Z1方向に落下するようになっている。
図11に示すように、光学検出部950は、第1センサ部951と、第2センサ部952と、第1センサ部951と、第2センサ部952と、基板953,954を有している。第1センサ部951は、第1発光部951Aと第1受光部951Bを有している。第2センサ部952は、第2発光部952Aと第2受光部952Bを有している。第1発光部951Aと第2受光部952Bは、第2ケース部912側の基板953に搭載されている。第1受光部951Bと第2発光部952Aは、第1ケース部911側の基板954に搭載されている。基板953は、第2ケース部912側に固定されている。基板954は、第1ケース部911側に固定されている。
まず、図6に示すように、接続プラグ902は、輸液ポンプ1の背面側の接続コネクタ899に対して着脱可能に接続する。これにより、図4に示すように、点滴プローブ900は、薬剤750の滴下状態を検出して、第1光量変化検出信号PS1と第2光量変化検出信号PS2を輸液ポンプ1の制御部100に送ることができる。
次に、図2に示す点滴筒810を含む輸液セット800の種類が、当該輸液ポンプ1に適用するように予め指定されたものであることを確認して、輸液セット800の準備と、輸液チューブ200のプライミングをする。そして、図3に示す輸液ポンプ1の開閉カバー5をCS方向に開けて、チューブ装着部50を開放して、このチューブ装着部50に対して輸液チューブ200を装着後、開閉カバー5を閉じる。
このように点滴プローブ900を点滴筒810に対して装着する場合に、図10に示すように、点滴プローブ900の第1ケース部911から第2ケース部912は、点滴筒810の点滴口部810Cと、液面LMと、の中間位置になるように、しかも点滴筒810が垂直になるように、点滴プローブ900を装着する。
図11において、薬剤バッグ801内の薬剤750は、点滴口部810Cから、液滴MSとして、例えば10滴/分の滴下間隔(この場合、例えば、20滴/mLの点滴筒810の使用では、薬剤の設定流量が30mL/h;60滴/mLの点滴筒810の使用では、薬剤の設定流量が10mL/h)で、筒部810A内の薬剤750の液面LMに、Z1方向に落下させる。
このように、点滴口部810Cから、液滴MSが適正に落下している場合には、液滴MSが落下する度に、図10に示す滴下検出表示ランプ913が緑色に発光して、医療従事者に対して光で通知する。これにより、医療従事者は、液滴MSが適切に落下していることを目視で認識できる。
しかし、制御部100は、正しい第1光量変化検出信号PS1と第2光量変化検出信号PS2をカウントして、1個の液滴MSをカウントするが、他の不要な光量変化検出信号RS2T、RS1T、RS3T、RS4Tを無視する。これにより、落下した液滴MSが、液面LMで跳ね返って、跳ね返りの液滴NVが第1光L1と第2光L2を通過しても、制御部100は、液滴の数を誤ってカウントすることが無くなるので、点滴プローブ900における薬剤の液滴の数の誤検出を防ぐことができる。
この場合には、点滴口部810Cから液滴MSは、第2発光部952Aが発生する第2光L2と、第1発光部952Aが発生する第1光L1の順番で通過する。このため、制御部100は、第2光量変化検出信号PS2を受けてから、その後第1光量変化検出信号PS1を受けることになる。制御部100が、第2光量変化検出信号PS2と第1光量変化検出信号PS1の順番に受けることが2回以上続く(1回では、正常に装着された場合において液滴MSの液面LMからの跳ね返りによる検出があるため)と、点滴プローブ900が、上下が逆に装着されていると判断する。
なお、3軸加速度センサ(不図示)を設けて点滴プローブ900の点滴筒800への装着状態を検出するようにしてもよい。さらに、LEDを設けて、正常に点滴プローブ900が装着されている場合には、送液動作が開始されるまで、緑(青)色で表示させ、上下逆に点滴プローブ900が装着されている場合には、送液動作が開始されるまで、赤(橙)色で表示させるように制御してもよい。
なお、図13に示すように、点滴プローブ900が上下逆に装着された場合であっても、必要に応じて、制御部100において、第2センサ部952の受信部952Bからの第2光量変化検出信号PS2と、第1センサ部951の受信部951Bからの第1光量変化検出信号PS1と、を時間的に逆にすれば、薬剤の滴下数を正確に得ることができ、精度の高い注入ができる。
図14は、本発明の第2実施形態を示している。
図6から図11に示す本発明の第1実施形態では、点滴プローブ900は、光量変化検出信号を送るコード903と接続プラグ902を用いて、輸液ポンプ1に対して有線で送るようになっている。
しかし、図14に示す例では、点滴プローブ900は、コードを用いずに、無線通信で第1光量変化検出信号PS1、PS2を、輸液ポンプ1の制御部100に送信するようになっている。そこで、点滴プローブ900は、第1センサ部951と第2センサ部952と、制御部990と、滴下検出表示ランプ913と、バッテリ991と、通信部992を有している。
このように点滴プローブ900では、電池を搭載して無線で検出信号を輸液ポンプ側に送ることができ、コードの設定を省略できるので、点滴プローブの小型化が図れる。
この場合、輸液ポンプ1の制御部100が無線での受信ができない場合、点滴プローブ900の電池の残存量が少ない場合等には、制御部100の制御により、警報表示,音声ガイド,ブザーの発生などでアラームの報知を行うようにしてもよい。
また、3軸加速度センサ(不図示)を設けて点滴プローブ900の点滴筒800への装着状態を検出するようにしてもよい。さらに、LEDを設けて、正常に点滴プローブ900が装着されている場合には、送液動作が開始されるまで、緑(青)色で表示させ、上下逆に点滴プローブ900が装着されている場合には、送液動作が開始されるまで、赤(橙)色で表示させるように制御してもよい。
しかも、点滴プローブが正常な姿勢で点滴筒に装着された場合に、点滴筒内で滴下された薬剤が点滴筒内に溜まっている薬剤の液面で跳ね返る現象が生じた場合には、第2センサ部が跳ね返った薬剤を検出後に、第1センサ部がこの跳ね返った薬剤を検出することになる。このため、このように跳ね返った薬剤があっても、第1センサ部が薬剤の滴下を検出後に、第2センサ部がこの薬剤の滴下を検出した場合だけ正しい薬剤の滴下としてその滴下数を把握することができる。
薬剤の滴下を検出すると第1受光部から出力される検出信号と、薬剤の滴下を検出すると第2受光部から出力される検出信号を、輸液ポンプに対して有線で送る構成である。このため、点滴プローブから輸液ポンプに対して、有線で検出信号を送ることができる。
薬剤の滴下を検出すると第1受光部から出力される検出信号と、薬剤の滴下を検出すると第2受光部から出力される検出信号を、輸液ポンプ側に無線で送る構成である。このため、点滴プローブから輸液ポンプに対して、無線で検出信号を送ることができる。
本発明の輸液ポンプは、点滴プローブを有するので、輸液ポンプに点滴プローブを用いる際に、点滴プローブの本体部を点滴筒に対して上下逆向きに装着したことを検出でき、点滴筒内で滴下された薬剤が点滴筒内に溜まっている薬剤の液面で跳ね返る現象を検出して、正しい薬剤の滴下数を把握することができる。
本発明の輸液ポンプの実施形態では、図5において、送液駆動部60としては、輸液チューブ200を完全には押し潰さずに押圧することで、輸液チューブ200内の薬剤750を送液するフルプレス方式を例示している。しかし、これに限らず送液駆動部60としては、輸液チューブ200を完全に押し潰すことで輸液チューブ200内の薬剤750を送液するミッドプレス方式を採用しても良い。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
Claims (6)
- 薬剤収容部の薬剤を、点滴筒と輸液チューブを通じて患者に送液する輸液ポンプに用いられ、前記点滴筒に装着されて前記点滴筒内での前記薬剤の滴下を検出する点滴プローブであって、
本体部と、
前記本体部内で、前記点滴筒内における前記薬剤の滴下方向に関して、上流側に配置されて、前記薬剤の滴下を検出する第1センサ部と、
前記本体部内で、前記点滴筒内における前記薬剤の滴下方向に関して、前記第1センサ部よりも下流側に配置されて、前記薬剤の滴下を検出する第2センサ部と、
を備えることを特徴とする点滴プローブ。 - 前記第1センサ部は、第1光を発生する第1発光部と、前記点滴筒を通った前記第1光を受光する第1受光部とを有し、前記第2センサ部は、第2光を発生する第2発光部と、前記点滴筒を通った前記第2光を受光する第2受光部とを有することを特徴とする請求項1に記載の点滴プローブ。
- 前記薬剤の滴下を検出すると前記第1受光部から出力される第1検出信号と、前記薬剤の滴下を検出すると前記第2受光部から出力される第2検出信号とを、前記輸液ポンプに対して有線で送る構成としたことを特徴とする請求項2に記載の点滴プローブ。
- 前記薬剤の滴下を検出すると前記第1受光部から出力される第1検出信号と、前記薬剤の滴下を検出すると前記第2受光部から出力される第2検出信号とを前記輸液ポンプ側に無線で送る構成としたことを特徴とする請求項2に記載の点滴プローブ。
- 前記本体部は、第1ケース部と、前記第1ケース部に対して相対的に移動して前記第1ケース部とともに前記点滴筒を挟み込むことで、前記本体部を前記点滴筒に着脱可能に固定させる第2ケース部と、前記本体部に配置されて前記薬剤の滴下を検出したことを表示する表示ランプとを有することを特徴とする請求項1に記載の点滴プローブ。
- 請求項1ないし5のいずれかに記載の前記点滴プローブを有することを特徴とする輸液ポンプ。
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