JPWO2014118944A1 - 点滴プローブと点滴プローブを備える輸液ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】点滴筒に対して上下逆向きに装着したことを検出でき、点滴筒内で滴下された薬剤が点滴筒内に溜まっている薬剤の液面で跳ね返る現象を検出して、正しい薬剤の滴下数を把握することができる点滴プローブと点滴プローブを備える輸液ポンプを提供する。【解決手段】点滴プローブ900は、輸液ポンプ1に用いれ、点滴筒810に装着されて点滴筒810内での薬剤の滴下を検出するために、この点滴プローブ900は、本体部901と、本体部901内で、点滴筒810内における薬剤750の滴下方向に関して、上流側に配置されて、薬剤の滴下を検出する第1センサ部951と、本体部901内で、点滴筒810内における薬剤の滴下方向に関して、第1センサ部951よりも下流側に配置されて、薬剤の滴下を検出する第2センサ部952を備える。【選択図】図11

Description

本発明は、薬剤を患者へ送液するための輸液ポンプの輸液セットに装着される点滴プローブとこの点滴プローブを備える輸液ポンプに関する。
輸液ポンプは、例えば集中治療室(ICU)等で使用され、患者に対して薬剤の送液処置を、高い精度で比較的長時間行うことに用いられている。輸液ポンプの上には所定の薬剤バッグ(輸液バッグ)が配置され、本体と開閉扉との間には、薬剤バッグから下げた輸液チューブを挟みこんで、この輸液チューブを本体内に収容して開閉扉を閉じることで保持している。輸液ポンプの本体内では、定位置にセットされた輸液チューブの外周面が、本体内の複数のフィンガと開閉扉の内面との間に挟まれている。この輸液ポンプは、駆動モータを作動することで、複数のフィンガを輸液チューブの外周面を長さ方向に沿って順次押圧して薬剤の送液を行う蠕動式輸液ポンプである (特許文献1を参照)。
この蠕動式の輸液ポンプでは、輸液バッグから滴下される点滴数は、点滴プローブによって測定する。この点滴プローブは、輸液バッグに接続された点滴筒に対して着脱可能に装着される。点滴プローブにより測定された薬剤の滴下数が、予め定めた滴下数になるように、輸液ポンプ内の駆動部のモータの回転数を制御することで、輸液バッグに収納された薬剤は、輸液チューブを通じて輸液ポンプによって圧送されて、患者に対して薬剤が点滴される。
特許第3267404号公報
しかし、医療従事者は、この点滴プローブを、点滴筒に対して上下逆向きに装着してしまうおそれがある。また、点滴筒内で薬剤が滴下されると、滴下された薬剤が点滴筒内に溜まっている薬剤の液面で跳ね返る可能性があり、点滴プローブは、液面で跳ね返った薬剤をも検出してしまう。このため、輸液ポンプは、正しい薬剤の滴下数の情報を得られなくなってしまい、輸液ポンプは、正しい量の薬剤を患者に送液できなくなるおそれがある。
そこで、本発明は、点滴筒に対して上下逆向きに装着したことを検出でき、点滴筒内で滴下された薬剤が点滴筒内に溜まっている薬剤の液面からの跳ね返り現象を液滴としてカウントすることなく、正しい薬剤の滴下数を把握することができる点滴プローブと点滴プローブを備える輸液ポンプを提供することを目的とする。
本発明の点滴プローブは、薬剤収容部の薬剤を、点滴筒と輸液チューブを通じて患者に送液する輸液ポンプに用いられ、前記点滴筒に装着されて前記点滴筒内での前記薬剤の滴下を検出する点滴プローブであって、本体部と、前記本体部内で、前記点滴筒内における前記薬剤の滴下方向に関して、上流側に配置されて、前記薬剤の滴下を検出する第1センサ部と、前記本体部内で、前記点滴筒内における前記薬剤の滴下方向に関して、前記第1センサ部よりも下流側に配置されて、前記薬剤の滴下を検出する第2センサ部とを備えることを特徴とする。
上記構成により、点滴プローブが正常な姿勢で点滴筒に装着された場合に、第1センサ部が薬剤の滴下を検出後に、第2センサ部がこの薬剤の滴下を検出できるので、第1センサ部と第2センサ部がそれぞれ薬剤の滴下を検出するのに時間差が生じる。このため、もし、点滴プローブが上下逆の誤った装着がされた場合には、第2センサ部が薬剤の滴下を検出後に、第1センサ部がこの薬剤の滴下を検出することになる。このため、点滴筒に対して上下逆向きに装着したことを検出できる。
しかも、点滴プローブが正常な姿勢で点滴筒に装着された場合に、点滴筒内で滴下された薬剤が点滴筒内に溜まっている薬剤の液面で跳ね返る現象が生じた場合には、第2センサ部が跳ね返った薬剤を検出後に、第1センサ部がこの跳ね返った薬剤を検出することになる。このため、このように跳ね返った薬剤があっても、第1センサ部が薬剤の滴下を検出後に、第2センサ部がこの薬剤の滴下を検出した場合だけ、正しい薬剤の滴下としてその滴下数を把握することができる。
好ましくは、前記第1センサ部は、第1光を発生する第1発光部と、前記点滴筒を通った前記第1光を受光する第1受光部とを有し、前記第2センサ部は、第2光を発生する第2発光部と、前記点滴筒を通った前記第2光を受光する第2受光部とを有することを特徴とする。
上記構成により、光センサである第1センサ部と第2センサ部を用いるだけですみ、点滴プローブの大型化を避けることができる。
好ましくは、前記薬剤の滴下を検出すると前記第1受光部から出力される第1検出信号と、前記薬剤の滴下を検出すると前記第2受光部から出力される第2検出信号とを前記輸液ポンプに対して有線で送る構成としたことを特徴とする。
上記構成により、点滴プローブから輸液ポンプに対して、有線で検出信号を送ることができる。
好ましくは、前記薬剤の滴下を検出すると前記第1受光部から出力される第1検出信号と、前記薬剤の滴下を検出すると前記第2受光部から出力される第2検出信号とを前記輸液ポンプ側に無線で送る構成としたことを特徴とする。
上記構成により、点滴プローブから輸液ポンプに対して、無線で検出信号を送ることができる。
好ましくは、前記本体部は、第1ケース部と、前記第1ケース部に対して相対的に移動して前記第1ケース部とともに前記点滴筒を挟み込むことで、前記本体部を前記点滴筒に着脱可能に固定させる第2ケース部と、前記本体部に配置されて前記薬剤の滴下を検出したことを表示する表示ランプとを有することを特徴とする請求項1に記載の点滴プローブ。
上記構成により、点滴プローブの本体部は、点滴筒に対して着脱可能に装着した状態で、表示ランプは、薬剤の滴下を検出したことを医療従事者に対して報知できる。
本発明の輸液ポンプは、前記点滴プローブを有する。
上記構成により、輸液ポンプに点滴プローブを用いる際に、点滴プローブの本体部を点滴筒に対して上下逆向きに装着したことを検出でき、点滴筒内で滴下された薬剤が点滴筒内に溜まっている薬剤の液面で跳ね返る現象を検出して、正しい薬剤の滴下数を把握することができる。
本発明は、点滴筒に対して上下逆向きに装着したことを検出でき、点滴筒内で滴下された薬剤が点滴筒内に溜まっている薬剤の液面で跳ね返る現象を検出して、正しい薬剤の滴下数を把握することができる点滴プローブと点滴プローブを備える輸液ポンプを提供することができる。
本発明の輸液ポンプの好ましい第1実施形態を示す斜視図。 図1に示す輸液ポンプをW方向から見た図。 輸液ポンプの開閉カバーを開いた状態を示す斜視図。 輸液ポンプの電気的な構成例を示す図。 輸液チューブを押圧して輸液チューブ内の薬剤を送液するフルプレス方式の送液駆動部を示す図。 輸液ポンプと点滴プローブを示す斜視図。 点滴プローブを示す斜視図。 点滴プローブの正面図。 点滴プローブの底面図。 点滴筒に装着された点滴プローブを示す図。 点滴プローブ内に配置されている光学センサの好ましい構成例を示す図。 落下した液滴が、液面LMで跳ね返った状態を示す図。 点滴プローブが点滴筒に対して正しい向き(姿勢)で装着されてはおらず、点滴プローブは、誤って上下方向が逆向きになって点滴筒に装着されてしまっている状態を示す図。 本発明の第2実施形態を示す図。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の輸液ポンプの好ましい第1実施形態である点滴プローブを備える輸液ポンプを示す斜視図である。図2は、図1に示す輸液ポンプをW方向から見た図である。
図1と図2に示す輸液ポンプ1は、例えば集中治療室(ICU、CCU,NICU)等で使用され、患者に対して、例えば抗がん剤、麻酔剤、化学療法剤、輸血等、栄養剤等の薬剤(薬液ともいう)の微量注入処置を、高い精度で比較的長時間行うことに用いられる微量持続注入ポンプである。この輸液ポンプ1は、例えば薬剤ライブラリから使用する薬剤を選択して、その選択した薬剤を送液するために用いられる。この薬剤ライブラリは、薬剤ライブラリデータベース(DB)において、予め登録された薬剤名を含む薬剤の投与設定群である薬剤情報である。医療従事者は、この薬剤ライブラリを用いることにより、複雑な投与設定をその都度行わなくても良く、薬剤の選択および薬剤の設定が図れる。
図1と図2に示すように、点滴筒810,クランプ(クレンメ)802a,802b,輸液チューブ200を含む輸液セット800の輸液チューブ200の一部が輸液ポンプ1のチューブ装着部50に装着されている。この輸液セット800は、薬剤収容部としての薬剤バッグ801と連通し、点滴筒810には、点滴プローブ900が着脱可能に装着されている。
こうして、薬剤バッグ801内に充填された薬剤750は、送液駆動部60の動作により、点滴筒810、輸液チューブ200を経て、その開口先端部が患者Pの静脈に留置されている留置針(または留置カテーテル)172を介して、患者Pの静脈から正確に送液することができる。
図1と図2に示す輸液ポンプ1は、本体カバー2と取手2Tを有しており、取手2TはN方向に伸ばしたりT方向に収納したりすることができる。この本体カバー2は、本体ともいい、耐薬品性を有する成型樹脂材料により一体成型されており、仮に薬剤等がかかっても輸液ポンプ1の内部に侵入するのを防ぐことができる防沫処理構造を有している。このように、本体カバー2が防沫処理構造を有しているのは、上方に配置されている薬剤バッグ801内の薬剤750がこぼれ落ちたり、周辺で用いる消毒液等が飛散して付着することがあるためである。
まず、輸液ポンプ1の本体カバー2に配置された要素について説明する。
図1と図2に示すように、本体カバー2の上部分2Aには、表示部3と、操作パネル部4が配置されている。表示部3は、画像表示装置であり、例えばカラー液晶表示装置を用いている。この表示部3は、日本語表記による情報表記だけでなく、必要に応じて複数の外国語による情報の表示を行うことができる。表示部3は、本体カバー2の上部分2Aの左上位置であって、開閉カバー5の上側に配置されている。本体カバー2の上部分2Aは、本体カバー2の上半分の部分である。本体カバー2の下部分2Bは、本体カバー2の下半分の部分である。
輸液ポンプ1の本体カバー2の上部分2Aには、情報を表示する表示部3と、複数の操作ボタンを有する操作パネル部4が配置され、輸液ポンプ1の本体カバー2の下部分2Bは、薬剤を送液するための送液部材である輸液チューブ200を配置する領域である。これにより、医療従事者は、本体カバー2の上部分2Aの表示部3の情報を確認しながら、輸液ポンプ1による薬剤の送液作業を行うことができる。そして、医療従事者は、本体カバー2の上部分2Aの表示部3の情報を確認しながら、操作パネル部4の操作ボタンを操作することができる。このため、輸液ポンプ1の操作性が良好である。
図2では、表示部3には、一例として薬剤投与の予定量(mL)の表示欄3B、薬剤投与の積算量(mL)の表示欄3C、充電履歴の表示欄3D、流量(mL)の表示欄3E等が表示されているが、図1に示す表示部3ではこれらの表示内容の図示は、図面の簡単化のために省略している。薬剤投与の予定量は、「g系」でも表示可能になっている。表示部3は、この他に警報メッセージを表示することもできる。
操作パネル部4は、本体カバー2の上部分2Aにおいて表示部3の右側に配置され、操作パネル部4には、操作ボタンとしては、図示例では、例えばパイロットランプ4A、早送りスイッチボタン4B、開始スイッチボタン4C、停止スイッチボタン4D、メニュー選択ボタン4E、電源スイッチ4F等が配置されている。
図1に示すように、本体カバー2の下部分2Bには、蓋部材としての開閉カバー5が回転軸5Aを中心として、R方向に開閉可能に設けられている。開閉カバー5は、X方向に沿って長く形成されている板状の蓋部材である。チューブ装着部50と送液駆動部60は、開閉カバー5の内側に配置されている。このチューブ装着部50には、例えば軟質塩化ビニル等の可撓性の熱可塑性樹脂製の輸液チューブ200をセットして、この開閉カバー5を閉じることで、輸液チューブ200は、チューブ装着部50において、X方向(T方向)に沿って水平に装着できる。
なお、図1と図2におけるX方向、Y方向、Z方向は互いに直交しており、Z方向は上下方向である。X方向は、送液方向であるT方向と平行であり輸液ポンプ1の左右方向である。Y方向は、輸液ポンプ1の前後方向である。
図3は、図1と図2に示す輸液ポンプ1の開閉カバー5を開いて、輸液チューブ200を装着するためのチューブ装着部50を示す斜視図である。
図3に示すように、チューブ装着部50と送液駆動部60は、輸液ポンプ1の本体下部1B側に設けられており、チューブ装着部50と送液駆動部60は、表示部3と操作パネル部4の下部においてX方向に沿って設けられている。チューブ装着部50は、図2に示すように開閉カバー5を、回転軸5Aを中心としてCR方向に閉じると開閉カバー5により覆うことができる。
医療従事者は、本体カバー2の上部分2Aの表示部3の情報を確認しながら、チューブ装着部50への輸液チューブ200の装着を行って、開閉カバー5を閉じることができる。そして、医療従事者は、本体カバー2の上部分2Aの表示部3の情報を確認しながら、操作パネル部4の操作ボタンを操作することができる。これにより、医療現場において、輸液ポンプ1の操作性を向上することができる。
図3に示すように、チューブ装着部50は、気泡センサ51と、上流閉塞センサ52と、下流閉塞センサ53と、チューブクランプ部270と、右側位置の第1輸液チューブガイド部54と左側位置の第2輸液チューブガイド部55を有している。
図3に示すように、チューブ装着部50の付近には、輸液チューブ200をセットする際に、正しい送液方向であるT方向を明確に表示するための輸液チューブ設定方向表示部150が設けられている。この輸液チューブ設定方向表示部150は、例えば複数の矢印151により構成されている。輸液チューブ設定方向表示部150は、開閉カバー5の内側にセットされた輸液チューブ200による薬剤750の正しい方向の送液方向(T方向)を明示するために配置されている。これにより、医療従事者が、図3の開閉カバー5をCS方向に開けて、チューブ装着部50を開放して、このチューブ装着部50に対して輸液チューブ200を装着する際に、輸液チューブ200による薬剤の送液方向であるT方向を明示できる。このため、医療従事者が、誤って輸液チューブ200を逆方向に装着してしまうことを確実に防ぐことができる。
次に、図3に示す開閉カバー5の構造例を説明する。
図3に示すように、開閉カバー5は、輸液ポンプ1を軽量化するために、薄い成型樹脂部材により作られている板状の部材である。これにより、開閉カバー5の重量を軽減でき、構造を簡単化することができる。開閉カバー5は、チューブ装着部50を、回転軸5Aを中心としてCS方向とCR方向に沿って開閉可能に覆うことができるようにするために、2つのヒンジ部2H、2Hにより本体カバー2の本体下部2Bに対して支持されている。2つのヒンジ部2H、2Hは、第1フック部材5Dと第2フック部材5Eにそれぞれ対応して配置されている。
図2と図3に示すように、開閉カバー5の表面側には、右上部分に開閉操作レバー260が設けられている。開閉カバー5の内面側には、輸液チューブ押さえ部材500と、第1フック部材5Dと第2フック部材5Eが設けられている。この輸液チューブ押さえ部材500は、X方向に沿って長く矩形状かつ面状の突出部として配置されており、輸液チューブ押さえ部材500は、送液駆動部60に対面する位置にある。輸液チューブ押さえ部材500は、送液駆動部60に沿ってX方向に平坦面を有しており、輸液チューブ押さえ部材500は、開閉カバー5をCR方向に閉じることで、送液駆動部60との間で輸液チューブ200の一部分を押し付けて挟むようになっている。
医療従事者は、表示部3に表示されている表示内容を確認しながら、輸液チューブ200を輸液ポンプ1の本体の下半分の部分に水平方向に沿ってセットでき、輸液チューブ200がチューブ装着部50にセットされた後に、開閉カバー5は輸液チューブ200を覆うことができる。
図3に示すように、第1フック部材5Dと第2フック部材5Eは、本体下部1B側の固定部分1D、1Eに対してそれぞれ機械的に同時に掛かることにより、開閉カバー5は、図2に示すように、本体下部1Bのチューブ装着部50を閉鎖した状態に保持する。この第1フック部材5Dと第2フック部材5Eと、本体下部1B側の固定部分1D、1Eは、開閉カバー5のダブルフック構造部300を構成している。
図3に示すチューブクランプ部270は、開閉カバー5を閉じることにより、輸液チューブ200の途中部分をクランプして閉塞させる。チューブクランプ部270は、左側の固定部分1Eの近傍であって、左側の第2フック部材5Eに対応する位置に配置されている。医療従事者が輸液チューブ200をX方向に水平にセットして、医療従事者が開閉カバー5をCR方向に閉じると、チューブクランプ部270は、輸液チューブ200の途中の一部分を閉塞できる。
図3に示すように、第1輸液チューブガイド部54は、輸液チューブ200の上流側200Aをはめ込むことで保持でき、第2輸液チューブガイド部55は、輸液チューブ200の下流側200Bをはめ込むことで保持でき、輸液チューブ200をX方向に沿って水平方向に保持するようになっている。このように、水平方向に保持された輸液チューブ200は、気泡センサ51と、上流閉塞センサ52と、送液駆動部60と、下流閉塞センサ53と、そしてチューブクランプ部270に沿って、T方向に沿ってはめ込んで固定される。
図3に示すように、第2輸液チューブガイド部55は、輸液チューブ200の下流側200Bの一部分を着脱可能に挟んで保持するために、本体下部1Bの側面部分1Sに形成された溝部分である。第1輸液チューブガイド部54と第2輸液チューブガイド部55は、輸液チューブ200を開閉カバー5とチューブ装着部50との間に挟み込んで潰してしまうことが無いように、チューブ装着部50内に確実に装着できる。
図3に示す気泡センサ51は、輸液チューブ200内に生じる気泡(空気)を検出するセンサであり、例えば気泡センサ51は、軟質塩化ビニルなどの輸液チューブ200の外側から、輸液チューブ200内に流れる薬剤中に含まれる気泡を監視する超音波センサである。超音波センサの超音波発信部から発生する超音波を輸液チューブ200内に流れる薬剤に当てることで、薬剤における超音波の透過率と、気泡における超音波の透過率とが異なることから、超音波受信部は、その透過率の差を検出して気泡の有無を監視する。気泡センサ51は、押し当て部材320と受け部材330を有している。超音波発振部は押し当て部材320に配置されている。超音波受信部は受け部材330に配置されている。
図3に示す上流閉塞センサ52は、輸液チューブ200の上流側200Aにおいて輸液チューブ200内が閉塞しているかどうかを検出するセンサであり、下流閉塞センサ53は、輸液チューブ200の下流側200Bにおいて輸液チューブ200内が閉塞しているか否かを検出するセンサである。上流閉塞センサ52と下流閉塞センサ53は、ほぼ同じ構成であるが、上流閉塞センサ52では、初めにチューブ装着部50に輸液チューブ200をセットした時からの輸液チューブ200のへこみの度合いを検出することで、一方、下流閉塞センサ53では、初めにチューブ装着部50に輸液チューブ200をセットした時からの輸液チューブ200の膨らみの度合いを検出することで、輸液チューブ200内が閉塞しているかどうかを検出する。なお、輸液チューブ200が閉塞する主な原因としては、例えば、クランプ802aの開け忘れ(輸液ポンプ1より上流側のクランプを閉じたままの状態:輸液チューブ200をセットした時からのへこみを生じた状態),クランプ802bの開け忘れ(輸液ポンプ1より下流側のクランプを閉じたままの状態:輸液チューブ200をセットした時からの輸液チューブ200の膨らみを生じた状態)や輸液チューブ200のつぶれやキンク(折れ曲がり)、その他の場合として、送液しようとする薬剤の粘度が高いか、薬剤の濃度が高い等の場合である。
図3に示すように、開閉カバー5の内面側には、上流閉塞センサ52と下流閉塞センサ53の対応する位置に、それぞれ押圧部材452、453が設けられている。医療従事者が、図3に示すようにチューブ装着部50に輸液チューブ200をセットした後に、図2に示すように開閉カバー5を閉じると、開閉カバー5側の押圧部材452と押圧部材453が輸液チューブ200の一部分を上流側閉塞センサ52と下流側閉塞センサ53側にそれぞれ押し当てることができる。
図4に示すように、輸液ポンプ1は、全体的な動作の制御を行う制御部(コンピュータ)100を有している。この制御部100は、例えばワンチップのマイクロコンピュータであり、ROM(読み出し専用メモリ)101,RAM(ランダムアクセスメモリ)102、不揮発性メモリ103、そしてクロック104を有する。クロック104は、所定の操作により現在時刻の修正ができ、現在時刻の取得や、所定の送液作業の経過時間の計測、送液の速度制御の基準時間の計測等ができる。
この制御部100には、温度センサ180と、開閉カバー(開閉ドア)センサ190と、点滴プローブ900が電気的に接続されている。温度センサ180は、輸液ポンプ1が置かれている環境の温度を測定して、温度測定信号TSSを送る。
開閉カバーセンサ190は、図1に示す開閉カバー5を開くと、開閉カバー開閉信号CRSを制御部100に送る。
図4と図2に示す点滴プローブ900は、図2に示す薬剤バッグ801の点滴筒810に対して、着脱可能に装着されて、薬剤750の滴下状態を検出して、後で説明する第1光量変化検出信号PS1と第2光量変化検出信号PS2を制御部100に送る。すなわち、点滴プローブ900は、点滴筒810内での薬剤750の滴下状態を監視して、異常検出した薬剤750のフリーフロー(連続流)、空液(液切れ)等の流量異常を、医療従事者に対して警報で知らせることができる機能を有する。また、制御部100は、点滴プローブ900に対して電源PWを供給する。この点滴プローブ900の構造と機能は、後で詳しく説明する。
図4に示す制御部100は、電源スイッチボタン4Fと、スイッチ111が接続されている。スイッチ111は、電源コンバータ部112と例えばリチウムイオン電池のような充電池113を切り換えることで、電源コンバータ部112と充電池113のいずれかから制御部100に電源供給する。電源コンバータ部112は、コンセント114を介して商用交流電源115に接続されている。
図4に示す表示部ドライバ130は、制御部100の指令により表示部3を駆動して、図2に例示する情報内容や警報メッセージを表示する。スピーカ131は、制御部100の指令により各種の警報内容を音声により告知することができる。ブザー132は、制御部100の指令により各種の警報を音により告知することができる。
この表示部ドライバ130は、点滴プローブ900による点滴筒810内での薬剤750の滴下状態の異常検出があると、制御部100の指令により表示部3を駆動して、「滴下異常」の警報メッセージを表示する。スピーカ131は、点滴プローブ900による点滴筒810内での薬剤750の滴下状態の異常検出があると、音声で「滴下異常」と警報を出すことができる。同様にして、ブザー132は、点滴プローブ900による点滴筒810内での薬剤750の滴下状態の異常検出があると、制御部100の指令により、警報音を発報することができる。
図4において、気泡センサ51からの気泡検出信号S1と、上流閉塞センサ52からの輸液チューブ200の上流側が閉塞したことを示す上流閉塞信号S2と、そして下流閉塞センサ53からの輸液チューブ200の下流側が閉塞したことを示す下流閉塞信号S3は、制御部100に供給される。上流閉塞センサ52と下流閉塞センサ53は、輸液回路の内圧が輸液ポンプ1内の設定圧を越えて、薬剤を送液できない状態を検出することができる。輸液回路の内圧が輸液ポンプ1内の設定圧を越える原因としては、クランプ802bの開け忘れ(クランプを閉じたままの状態)、輸液用の留置針や輸液チューブ200が詰まっている場合、輸液チューブ200のつぶれやキンク(折れ曲がり)、高粘度の薬剤を使用している場合等である。
図4において、制御部100は、通信ポート140を通じて、例えば、デスクトップコンピュータのようなコンピュータ141に対して双方向に通信可能である。このコンピュータ141は、薬剤データベース(DB)160に接続されており、薬剤データベース160に格納されている薬剤情報MFは、コンピュータ141を介して、制御部100に取得して、制御部100の不揮発性メモリ103に記憶させることができる。制御部100は、記憶した薬剤情報MFを基にして、例えば図2に示す表示部3には薬剤情報MF等を表示することができる。
図4に示す送液駆動部60は、駆動モータ61と、この駆動モータ61により回転駆動される複数個のカムを有するカム構造体62と、このカム構造体62の各カムにより移動される複数のフィンガを有するフィンガ構造体63を有している。駆動モータ61としては、ステップモータを用いている。
カム構造体62は、複数のカム、例えば複数のカム62A〜62Fを有しており、フィンガ構造体63は、複数のカム62A〜62Fに対応して複数のフィンガ63A〜63Fを有している。複数のカム62A〜62Fは互いに位相差を付けて配列されており、カム構造体62は、出力軸61Aに連結されている。
図4に示す制御部100の指令により、駆動モータ61の出力軸61Aが回転すると、複数のフィンガ63A〜63Fが順番にY方向に所定ストローク分進退することで、輸液チューブ200はT方向に沿って開閉カバー5の輸液チューブ押さえ部材500に対して押し付けられる。このため、輸液チューブ200内の薬剤は、T方向に送液することができる。すなわち、複数のフィンガ63A〜63Fが順次個別駆動されることで、複数のフィンガ63A〜63Fが、輸液チューブ200の外周面をT方向に沿って順次押圧して完全に圧閉する箇所を順次移動させることで輸液チューブ200内の薬剤の送液を行う。このように、副制御部400が、複数のフィンガ63A〜63Fの蠕動運動を制御することにより、フィンガ63A〜63Fを順次前後進させ、あたかも波動が進行するようにして、輸液チューブ200を完全に閉塞する箇所をT方向に移動させることで、輸液チューブ200をしごいて薬剤をT方向に送液することができる(即ち、図5において、(A)→(B)→(C)→(D)→(E)→(F)→(A)の状態を繰り返す)。
次に、図5の模式図を参照して、フルプレス方式(複数のフィンガ63A〜63Fが輸液チューブ200を順次完全に圧閉することで薬剤を送液する方式)で、送液駆動部60のフィンガ構造体63が、輸液チューブ200を押圧することで、輸液チューブ200内の薬剤750を送液する例を説明する。
図5(A)から図5(D)は、輸液チューブ200をT方向にしごくことで、輸液チューブ200内を押圧して、完全に閉塞する箇所をT方向に移動させることで、薬剤750を送液する送液駆動部60を示している。
図5(A)では、輸液チューブ200は、フィンガ63Fと63Aにより完全に閉塞されており、図5(B)では、輸液チューブ200は、フィンガ63Eと63Fにより完全に閉塞されており、図5(C)では、輸液チューブ200は、フィンガ63Dと63Eにより完全に閉塞されており、さらに、図5(D)では、輸液チューブ200は、フィンガ63Cと63Dにより完全に閉塞されており、図5(E)では、輸液チューブ200は、フィンガ63Bと63Cにより完全に閉塞されており、図5(F)では、輸液チューブ200は、フィンガ63Aと63Bにより完全に閉塞されている。その後、図5(A)の状態に戻る。
なお、両端のフィンガ63Aと63Fのフィンガは、好ましくは、先端に丸みを帯びた特許を持たせて、輸液チューブ200をより完全に閉塞できるようにしてもよい。
次に、点滴プローブ900の好ましい構造例を、図6から図10を参照して説明する。
図6は、輸液ポンプ1と、点滴プローブ900を示す斜視図である。図7は、点滴プローブ900を示す斜視図である。図8は、点滴プローブ900の正面図であり、図9は、点滴プローブ900の平面図である。図10は、点滴筒810に装着された点滴プローブ900を示す図である。
図6に示すように、点滴プローブ900は、本体部901と、接続プラグ902と、コード903を有している。接続プラグ902はコード903を用いて本体部901内の回路基板に電気的に接続されている。接続プラグ902は、輸液ポンプ1の背面側の接続コネクタ899に対して着脱可能に接続することができる。これにより、図4に示すように、点滴プローブ900は、有線で、薬剤750の滴下状態を検出して、第1光量変化検出信号と第2光量変化検出信号を、制御部100に送ることができるとともに、制御部100は、点滴プローブ900に対して電源PWを供給する。
図7に示すように、点滴プローブ900の本体部901は、第1ケース部911と、第2ケース部912と、滴下検出表示ランプ913を有し、重さは20g程度である。第1ケース部911と第2ケース部912は、例えばプラスチック製である。第1ケース部911は外ケースともいい、第2ケース部912は内ケースともいう。
まず、第1ケース部911の構造を説明する。
図8と図9に示すように、第1ケース部911は、正面部911A,911B、側面部911C、背面部911D、上面部911E、下面部911Fを有している。これらの正面部911A,911B、側面部911C、背面部911D、上面部911E、下面部911Fは、第2ケース部912の挿入部分918を挿入するために挿入空間部911Sを有している。
図8に示す表示部分921は、正面部911Bに設けられている。この表示部分921は、図2に示すように、医療従事者が、点滴プローブ900の本体部901を点滴筒810に対して正しい上下の向きに装着できるように、その正しい装着状態図911Gを表示している。これにより、医療従事者が、点滴プローブ900の本体部901を点滴筒810に対して装着する際に、この正しい装着状態図911Gを参照することができるので、図2に示すように、点滴プローブ900の本体部901を点滴筒810に対して正しい上下の向きに装着することができる。なお、点滴筒810は、20滴/mL(20滴で1mL),60滴/mL(60滴で1mL)の2種類に規格化されている.
図7から図9に示すように、第1ケース部911は、ほぼ直方体形状の部材である。図8と図9に示すように、第1ケース部911の正面部911A,911B、上面部911E、下面部911Fにかけて、図9に示す点滴筒810をZ方向(上下方向)に沿って挿入して保持するための上下位置の開口部分920,920と、表示部分921と、コード903を受ける受け部922を有している。図9に示すように、上下位置の開口部分920,920は、それぞれ円弧部分920Aと直線部分920B、920Cを有している。直線部分920B、920Cの間には、点滴筒810を通すことができる。円弧部分920Aは、点滴筒810の外周面を保持する部分である。
図7と図9に示すように、側面部911Cには、医療従事者が手の指を当てるための凹部911Hが形成されている。この他に、図9に示すように、下面部911Fには、長溝型のスライド案内部911Kと、半円形状の凹部911Lが形成されている。
次に、第2ケース部912の構造を説明する。
図7から図9に示すように、第2ケース部912は、挿入部分918と、この挿入部分918の端部に設けられている突出部分930を有している。図8と図9に示すように、突出部分930は、正面部930Aと、背面部930Bと、側面部930Cと、上面部930Eと、下面部930Fを有している。正面部930Aには、滴下検出表示ランプ913が設けられている。側面部930Cには、医療従事者が手の別の指を当てるための凹部930Hが形成されている。下面部930Fの取出し部930Mからは、コード903が導出されている。第2ケース部912の挿入部分918の裏面には、ガイド用の突起部918Tが突出して形成されている。この突起部918Tは、第1ケース部911のスライド案内部911K内に嵌っている。
図9に示すように、第2ケース部912の挿入部分918は、第1ケース部911の挿入空間部911S内に収容されている。挿入部分918は、点滴筒810を挿入するための開口部分940を有している。図9に示すように、開口部分940は、円弧部分940Cと直線部分940A、940Bを有している。直線部分940A、940Bの間には、点滴筒810を通すことができる。第2ケース部912の挿入部分918の開口部分940の形状は、第1ケース部911の開口部分920の形状と比べえると、大きさは同じであるが形成されている向きが、左右反対になっている。
図9に示すように、この第2ケース部912の挿入部分918の一端部には、突出部分930が設けられており、挿入部分918の他端部918Hと、第1ケース部911の側面部911Cの内面911Wとの間には、付勢部材としてのスプリング949が配置されている。このスプリング949は、第2ケース部912の挿入部分918を、V1方向に押している。このような状態では、開口部分920と開口部分940は、ずれた位置にあるので、点滴筒810は開口部分920と開口部分940内には入れることができない。
しかし、図8に示すように、医療従事者が、手の2本の指FG、FGを第1ケース部911の凹部911Hと第2ケース部912の凹部930Hに当てて、互いに近づく方向に押すことで、第2ケース部912の挿入部分918は、スプリング949の力に抗して、第1ケース部911の挿入空間部911S内へ入る方向に、すなわちV2方向に入り込むようになっている。この際に、図9に示す第2ケース部912の突起部918Tは、第1ケース部911のスライド案内部911Kにより案内できるので、第2ケース部912の挿入部分918は、第1ケース部911内へV2方向にスムーズに入り込む。これにより、開口部分920と開口部分940は、ずれた位置から互いに近づくので、開口部分920の円弧部分920Aの位置と開口部分940の円弧部分940Cの位置と、がほぼ一致することにより、開口部分920と開口部分940内に点滴筒810を通すことができる。
そして、医療従事者が、手の2本の指FG、FGを第1ケース部911の凹部911Hと第2ケース部912の凹部930Hから離すことにより、スプリング949が第2ケース部912の挿入部分918を、第1ケース部911に対して、V1方向に押すことにより、スプリング810の力は、開口部分920と開口部分940内に点滴筒810を押し付ける。従って、図10に示すように、点滴プローブ900は、スプリング949の力を用いて点滴筒810に外周面に押し付けて装着することができる機能を有する。
図10には、輸液セット800の薬剤バッグ801と点滴筒810と、点滴筒810に装着された点滴プローブ900を示している。
図10では、点滴プローブ900は、点滴筒810に対して、正しい向き(正しい上下方向の装着状態)で着脱可能に装着されている。点滴筒810は、光を通すことができるように透明の筒部810Aと、蓋部材810Bと、点滴口部810Cを有している。筒部810Aの下端部810Fには、輸液チューブ200の端部が接続されている。蓋部材810Bは、筒部810Aの上端開口部を閉じており、蓋部材810Bの下部には、点滴口部810Cが筒部810A内に設けられている。薬剤バッグ801内の薬剤750は、点滴口部810Cから、液滴MSとして、例えば10滴/分の滴下間隔(この場合、例えば、20滴/mLの点滴筒810の使用では、薬剤の設定流量が30mL/hに設定された場合;60滴/mLの点滴筒810の使用では、薬剤の設定流量が10mL/hに設定された場合)で、筒部810A内の薬剤750の液面LMに向けて、Z1方向に落下するようになっている。
図10に示す点滴プローブ900は、点滴筒810内での薬剤750の滴下状態を検出し、薬剤750の滴下状態を検出して、第1光量変化検出信号と第2光量変化検出信号を、有線で、制御部100に送る。図11は、点滴プローブ900内には配置されている光学検出部950の好ましい構成例を示している。
図11に示すように、光学検出部950は、第1センサ部951と、第2センサ部952と、第1センサ部951と、第2センサ部952と、基板953,954を有している。第1センサ部951は、第1発光部951Aと第1受光部951Bを有している。第2センサ部952は、第2発光部952Aと第2受光部952Bを有している。第1発光部951Aと第2受光部952Bは、第2ケース部912側の基板953に搭載されている。第1受光部951Bと第2発光部952Aは、第1ケース部911側の基板954に搭載されている。基板953は、第2ケース部912側に固定されている。基板954は、第1ケース部911側に固定されている。
第1発光部951Aが発生する第1光L1が、筒部810Aを通して第1受光部951Bに受光するように、第1発光部951Aと第1受光部951Bは、筒部810Aを挟んで対向して配置されている。同様にして、第2発光部952Aが発生する第2光L2が、筒部810Aを通して第2受光部952Bに受光するように、第2発光部952Aと第2受光部952Bは、筒部810Aを挟んで対向して配置されている。
第1発光部951Aと第2発光部952Aは、共に例えば発光ダイオードを採用している。第1受光部951Bと第2受光部952Bは、共に例えばフォトダイオードを採用している。第1発光部951Aと第2発光部952Aは、制御部100からの指令により発光するが、第1受光部951Bと第2受光部952Bがそれぞれ第1光L1と第2光L2を受光すると、第1受光部951Bが発生する液滴MSが落下することによる光量の変化を示す第1光量変化検出信号PS1と、第2受光部952Bが発生する液滴MSが落下することによる光量の変化を示す第2光量変化検出信号PS2は、制御部100に送られるようになっている。第1光L1と第2光L2は、例えば近赤外光である。
次に、上述した輸液ポンプ1と点滴プローブ900の動作例を説明する。
まず、図6に示すように、接続プラグ902は、輸液ポンプ1の背面側の接続コネクタ899に対して着脱可能に接続する。これにより、図4に示すように、点滴プローブ900は、薬剤750の滴下状態を検出して、第1光量変化検出信号PS1と第2光量変化検出信号PS2を輸液ポンプ1の制御部100に送ることができる。
次に、図2に示す点滴筒810を含む輸液セット800の種類が、当該輸液ポンプ1に適用するように予め指定されたものであることを確認して、輸液セット800の準備と、輸液チューブ200のプライミングをする。そして、図3に示す輸液ポンプ1の開閉カバー5をCS方向に開けて、チューブ装着部50を開放して、このチューブ装着部50に対して輸液チューブ200を装着後、開閉カバー5を閉じる。
輸液ポンプ1では、輸液ポンプ1における薬剤の滴下条件の設定を、輸液セット800の滴下条件(20滴/mLまたは60滴/mL)に合わせる。点滴プローブ900を輸液セット800の点滴筒810に装着する。すなわち、医療従事者が、図8に示すように、手の2本の指FG、FGを第1ケース部911の凹部911Hと第2ケース部912の凹部930Hに当てて、互いに近づく方向に押す。これにより、図9に示す第2ケース部912の挿入部分918を、スプリング949の力に抗して、第1ケース部911の挿入空間部911S内へ、V2方向に入り込む。
この際に、第2ケース部912の突起部918Tは、第1ケース部911のスライド案内部911Kにより案内できるので、第2ケース部912の挿入部分918は、第1ケース部911内へV2方向にスムーズに入り込む。このため、第1ケース部911と第2ケース部912を互いに近づく方向に押し縮めることにより、開口部分920と開口部分940は、ずれた位置から互いに近づくので、図9に示すように、開口部分920の円弧部分920Aの位置と開口部分940の円弧部分940Cの位置と、がほぼ一致する。このため、開口部分920と開口部分940内に点滴筒810を通すことができる。
図10と図11に示すように、点滴筒810が開口部分920と開口部分940内に入ると、医療従事者は、2つの指FGを離すことで、図9に示すスプリング949が第1ケース部911と第2ケース部912を互いに離れるように相対的に移動するので、点滴筒810の外周囲部分には開口部分920と開口部分940が突き当たる状態を維持できる。これにより、点滴プローブ900は、点滴筒810に対して着脱可能に装着する。
このように点滴プローブ900を点滴筒810に対して装着する場合に、図10に示すように、点滴プローブ900の第1ケース部911から第2ケース部912は、点滴筒810の点滴口部810Cと、液面LMと、の中間位置になるように、しかも点滴筒810が垂直になるように、点滴プローブ900を装着する。
図10と図11では、点滴プローブ900が、点滴筒810に対して正しい上下の向きである正しい装着姿勢で装着されている。つまり、図11に示すように、第1センサ部951が、薬剤の液滴MSの落下方向(Z1方向)に関して、上側(上流側)に位置され、第2センサ部952は、薬剤の液滴MSの落下方向(Z1方向)に関して、第1センサ部952に比べて下側(下流側)に位置されている。
輸液ポンプ1の流量を設定して輸液ポンプ1の予定量(mL;患者へ注入する薬剤の総量)を設定する。図2のクランプ(クレンメ)802を開く。静脈針である留置針172を患者Pに対して刺す。そして、薬剤の送液を、次のようにして開始する。
図11において、薬剤バッグ801内の薬剤750は、点滴口部810Cから、液滴MSとして、例えば10滴/分の滴下間隔(この場合、例えば、20滴/mLの点滴筒810の使用では、薬剤の設定流量が30mL/h;60滴/mLの点滴筒810の使用では、薬剤の設定流量が10mL/h)で、筒部810A内の薬剤750の液面LMに、Z1方向に落下させる。
そこで、医療従事者が、図4に示す電源スイッチ4Fを押してスイッチオンすると、図4に示す制御部100がモータドライバ134に指令を出して、駆動モータ61を作動する。駆動モータ61を作動すると、駆動モータ61の出力軸161Cが正転方向に連続回転する。これにより、カム構造体62がフィンガ構造体63の各フィンガを押すことにより、各フィンガは、輸液チューブ200の外周面をT方向に沿って、輸液チューブ200が順次完全に圧閉されるように押圧して(図5参照;図(A)→(B)→(C)→(D)→(A)(B)→(C)→(D)の繰り返し)、輸液チューブ200内の薬剤の送液を行う。
図11に戻ると、薬剤バッグ801内の薬剤750液滴MSが、点滴口部810Cから落下して、液滴MSが、第1発光部951Aの発生する第1光L1を横切った後、さらに液滴MSが、第2発光部952Aが発生する第2光L2を横切って、筒部810A内の薬剤750の液面LMに達する。このように、液滴MSが落下すると、第1発光部951Aが発生する第1光L1と、第2発光部952Aが発生する第2光L2を通過するので、第1受光部951Bが受光できる光L1の光量が一時的に変化(低下)し、第2受光部952Bが受光できる光L2の光量が一時的に変化(低下)する。
従って、図11に示す制御部100は、第1受光部951Bが発生する第1光量変化検出信号PS1と、第2受光部952Bが発生する第2光量変化検出信号PS2を受けることで、制御部100は、第1受光部951Bからの第1光L1の光量の変化と第2受光部952Bからの第2光L2の光量の変化を、この順番で得る。
このように、点滴口部810Cから、液滴MSが適正に落下している場合には、液滴MSが落下する度に、図10に示す滴下検出表示ランプ913が緑色に発光して、医療従事者に対して光で通知する。これにより、医療従事者は、液滴MSが適切に落下していることを目視で認識できる。
もし、点滴口部810Cから、液滴MSが落下しない場合は、空液(液切れ)であるので、制御部100では、第1受光部951Bが発生する第1光量変化検出信号PS1と、第2受光部952Bが発生する第2光量変化検出信号PS2が得られない。この時には、制御部100は、空液(液切れ)状態であり、流量異常であるとして、図4に示すスピーカ131を通じて、「流量異常」である旨の警報を音声で出す。制御部100は、必要に応じて、空液(液切れ)状態であり、流量異常であるとして、図4に示すブザー132により音で流量異常であることを警報する。また、図4に示す表示部3には、「流量異常」である旨の警報を表示する。これらの警報を出すことは、任意に選択できる。
また、点滴口部810Cから、薬剤がフリーフロー(連続流)で流れている場合には、制御部100は、第1受光部951Bが発生する光量の変化を示す第1光量変化検出信号PS1と、第2受光部952Bが発生する光量の変化を示す第2光量変化検出信号PS2が得られないので、制御部100は、流量異常であるとして、図4に示すスピーカ131を通じて、「フリーフロー状態」である旨の警報を音声で出す。しかも、制御部100は、必要に応じて、流量異常であるとして、図4に示すブザー132により音で流量異常であることを警報する。また、図4に示す表示部3には、「フリーフロー状態」である旨の警報を表示する。
図10と図11に示す例では、点滴プローブ900は、点滴筒810に対して正しい向き(姿勢)で装着されている。この場合には、図11に示すように、点滴口部810Cから、液滴MSが落下すると、光量の変化を示す第1光量変化検出信号PS1と光量の変化を示す第2光量変化検出信号PS2がこの順番で得られる。このように、液滴MSが落下により生じる光量の変化を示す第1光量変化検出信号PS1、PS2がこの順番で得られれば、制御部100は、点滴プローブ900は、点滴筒810に対して正しい向き(姿勢)で装着されていると判断する。この場合には、例えば図4に示す表示部3には、制御部100の指令により、「点滴プローブ900が点滴筒810に対して正しい向き(姿勢)で装着されている」旨の表示や音声で報知することができる。
図12に示す例では、点滴プローブ900は、点滴筒810に対して正しい向き(姿勢)で装着されている場合に、落下した液滴MSが、液面LMで跳ね返った状態を示している。この場合には、跳ね返って形成された跳ね返りの液滴NVが、Z2方向に上がって、第2発光部952Aが発生する第2光L2と、第1発光部951Aが発生する第1光L1を通過する。そして、再度、液面LMからの跳ね返りの液滴NVが落下して、この液滴NVが、再度第1発光部951Aが発生する第1光L1と、第2発光部952Aが発生する第2光L2を通過するおそれがある。図12に示すように、制御部100は、本来液滴MSがZ1方向に落下することで得られる正しい第1光量変化検出信号PS1と第2光量変化検出信号PS2と、破線で示す不要な光量変化検出信号RS2T、RS1T、RS3T、RS4Tを得る。
しかし、制御部100は、正しい第1光量変化検出信号PS1と第2光量変化検出信号PS2をカウントして、1個の液滴MSをカウントするが、他の不要な光量変化検出信号RS2T、RS1T、RS3T、RS4Tを無視する。これにより、落下した液滴MSが、液面LMで跳ね返って、跳ね返りの液滴NVが第1光L1と第2光L2を通過しても、制御部100は、液滴の数を誤ってカウントすることが無くなるので、点滴プローブ900における薬剤の液滴の数の誤検出を防ぐことができる。
また、図13に示す例では、点滴プローブ900は、点滴筒810に対して正しい向き(姿勢)で装着されてはおらず、点滴プローブ900は、誤って上下方向が逆向きになって、点滴筒810に装着されてしまっている。すなわち、図11の場合とは上下関係が反対であり、第2センサ部952が上側に位置され、第1センサ部951は下側に位置されている。
この場合には、点滴口部810Cから液滴MSは、第2発光部952Aが発生する第2光L2と、第1発光部952Aが発生する第1光L1の順番で通過する。このため、制御部100は、第2光量変化検出信号PS2を受けてから、その後第1光量変化検出信号PS1を受けることになる。制御部100が、第2光量変化検出信号PS2と第1光量変化検出信号PS1の順番に受けることが2回以上続く(1回では、正常に装着された場合において液滴MSの液面LMからの跳ね返りによる検出があるため)と、点滴プローブ900が、上下が逆に装着されていると判断する。
なお、3軸加速度センサ(不図示)を設けて点滴プローブ900の点滴筒800への装着状態を検出するようにしてもよい。さらに、LEDを設けて、正常に点滴プローブ900が装着されている場合には、送液動作が開始されるまで、緑(青)色で表示させ、上下逆に点滴プローブ900が装着されている場合には、送液動作が開始されるまで、赤(橙)色で表示させるように制御してもよい。
これにより、図4に示す制御部100は、図4に示すスピーカ131を通じて、「点滴プローブが逆装着」である旨の警報を音声で出す。しかも、制御部100は、必要に応じて、図4に示すブザー132により音で警報する。また、図4に示す表示部3には、「点滴プローブが逆装着」である旨の警報を表示する。これにより、医療従事者は、点滴プローブ900の逆装着状態を確認して、直ちに装着し直すことができる。
なお、図13に示すように、点滴プローブ900が上下逆に装着された場合であっても、必要に応じて、制御部100において、第2センサ部952の受信部952Bからの第2光量変化検出信号PS2と、第1センサ部951の受信部951Bからの第1光量変化検出信号PS1と、を時間的に逆にすれば、薬剤の滴下数を正確に得ることができ、精度の高い注入ができる。
(第2実施形態)
図14は、本発明の第2実施形態を示している。
図6から図11に示す本発明の第1実施形態では、点滴プローブ900は、光量変化検出信号を送るコード903と接続プラグ902を用いて、輸液ポンプ1に対して有線で送るようになっている。
しかし、図14に示す例では、点滴プローブ900は、コードを用いずに、無線通信で第1光量変化検出信号PS1、PS2を、輸液ポンプ1の制御部100に送信するようになっている。そこで、点滴プローブ900は、第1センサ部951と第2センサ部952と、制御部990と、滴下検出表示ランプ913と、バッテリ991と、通信部992を有している。
制御部990は、第1センサ部951からの第1光量変化検出信号PS1と第2センサ部952からの第2光量変化検出信号PS2を受ける。バッテリ991は、制御部990に電源供給する電池である。通信部992は、輸液ポンプ1側の通信部993に対して、無線で第1光量変化検出信号PS1と第2光量変化検出信号PS2を送るようになっている。そして、通信部993は、第1光量変化検出信号PS1と第2光量変化検出信号PS2を制御部100に供給する。
このように点滴プローブ900では、電池を搭載して無線で検出信号を輸液ポンプ側に送ることができ、コードの設定を省略できるので、点滴プローブの小型化が図れる。
この場合、輸液ポンプ1の制御部100が無線での受信ができない場合、点滴プローブ900の電池の残存量が少ない場合等には、制御部100の制御により、警報表示,音声ガイド,ブザーの発生などでアラームの報知を行うようにしてもよい。
また、3軸加速度センサ(不図示)を設けて点滴プローブ900の点滴筒800への装着状態を検出するようにしてもよい。さらに、LEDを設けて、正常に点滴プローブ900が装着されている場合には、送液動作が開始されるまで、緑(青)色で表示させ、上下逆に点滴プローブ900が装着されている場合には、送液動作が開始されるまで、赤(橙)色で表示させるように制御してもよい。
本発明の実施形態の点滴プローブ900は、薬剤収容部の薬剤を、点滴筒と輸液チューブを通じて患者に送液する輸液ポンプに用いられ、点滴筒に装着されて点滴筒内での薬剤の滴下を検出する点滴プローブである。この点滴プローブ900は、本体部と、本体部内で、点滴筒内における薬剤の滴下方向に関して、上流側に配置されて、薬剤の滴下を検出する第1センサ部と、本体部内で、点滴筒内における薬剤の滴下方向に関して、第1センサ部よりも下流側に配置されて、薬剤の滴下を検出する第2センサ部を備える。
これにより、点滴プローブが正常な姿勢で点滴筒に装着された場合に、第1センサ部が薬剤の滴下を検出後に、第2センサ部がこの薬剤の滴下を検出できるので、第1センサ部と第2センサ部がそれぞれ薬剤の滴下を検出するのに時間差が生じる。このため、もし、点滴プローブが上下逆の誤った装着がされた場合には、第2センサ部が薬剤の滴下を検出後に、第1センサ部がこの薬剤の滴下を検出することになる。このため、点滴筒に対して上下逆向きに装着したことを検出できる。
しかも、点滴プローブが正常な姿勢で点滴筒に装着された場合に、点滴筒内で滴下された薬剤が点滴筒内に溜まっている薬剤の液面で跳ね返る現象が生じた場合には、第2センサ部が跳ね返った薬剤を検出後に、第1センサ部がこの跳ね返った薬剤を検出することになる。このため、このように跳ね返った薬剤があっても、第1センサ部が薬剤の滴下を検出後に、第2センサ部がこの薬剤の滴下を検出した場合だけ正しい薬剤の滴下としてその滴下数を把握することができる。
第1センサ部は、第1光を発生する第1発光部と、点滴筒を通った第1光を受光する第1受光部と、を有し、第2センサ部は、第2光を発生する第2発光部と、点滴筒を通った第2光を受光する第2受光部と、を有する。このため、光センサである第1センサ部と第2センサ部を用いるだけですみ、点滴プローブの大型化を避けることができる。
薬剤の滴下を検出すると第1受光部から出力される検出信号と、薬剤の滴下を検出すると第2受光部から出力される検出信号を、輸液ポンプに対して有線で送る構成である。このため、点滴プローブから輸液ポンプに対して、有線で検出信号を送ることができる。
薬剤の滴下を検出すると第1受光部から出力される検出信号と、薬剤の滴下を検出すると第2受光部から出力される検出信号を、輸液ポンプ側に無線で送る構成である。このため、点滴プローブから輸液ポンプに対して、無線で検出信号を送ることができる。
本体部は、第1ケース部と、第1ケース部に対して相対的に移動して第1ケース部とともに点滴筒を挟み込むことで、本体部を点滴筒に着脱可能に固定させる第2ケース部と、本体部に配置されて薬剤の滴下を検出したことを表示する表示ランプと、を有することを特徴とする。このため、点滴プローブの本体部は、点滴筒に対して着脱可能に装着した状態で、表示ランプは、薬剤の滴下を検出したことを医療従事者に対して報知できる。
本発明の輸液ポンプは、点滴プローブを有するので、輸液ポンプに点滴プローブを用いる際に、点滴プローブの本体部を点滴筒に対して上下逆向きに装着したことを検出でき、点滴筒内で滴下された薬剤が点滴筒内に溜まっている薬剤の液面で跳ね返る現象を検出して、正しい薬剤の滴下数を把握することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
本発明の輸液ポンプの実施形態では、図5において、送液駆動部60としては、輸液チューブ200を完全には押し潰さずに押圧することで、輸液チューブ200内の薬剤750を送液するフルプレス方式を例示している。しかし、これに限らず送液駆動部60としては、輸液チューブ200を完全に押し潰すことで輸液チューブ200内の薬剤750を送液するミッドプレス方式を採用しても良い。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
1・・・輸液ポンプ、3・・・表示部、100・・・制御部、200・・・輸液チューブ、801・・・薬剤バッグ(薬剤収容部)、810・・・点滴筒、900・・・点滴プローブ、901・・・点滴プローブの本体部、911・・・第1ケース部、912・・・第2ケース部、913・・・滴下検出表示ランプ(表示ランプ)、920,940・・・開口部分、949・・・スプリング(付勢部材)、949・・・スプリング、951・・・第1センサ部、951A・・・第1発光部、951B・・・第1受光部、952・・・第2センサ部、952A・・・第2発光部、952B・・・第2受光部、LM・・・薬剤の液面、MS・・・薬剤の液滴、L1・・・第1光、L2・・・第2光、PS1・・・第1光量変化検出信号、PS2・・・第2光量変化検出信号

Claims (6)

  1. 薬剤収容部の薬剤を、点滴筒と輸液チューブを通じて患者に送液する輸液ポンプに用いられ、前記点滴筒に装着されて前記点滴筒内での前記薬剤の滴下を検出する点滴プローブであって、
    本体部と、
    前記本体部内で、前記点滴筒内における前記薬剤の滴下方向に関して、上流側に配置されて、前記薬剤の滴下を検出する第1センサ部と、
    前記本体部内で、前記点滴筒内における前記薬剤の滴下方向に関して、前記第1センサ部よりも下流側に配置されて、前記薬剤の滴下を検出する第2センサ部と、
    を備えることを特徴とする点滴プローブ。
  2. 前記第1センサ部は、第1光を発生する第1発光部と、前記点滴筒を通った前記第1光を受光する第1受光部とを有し、前記第2センサ部は、第2光を発生する第2発光部と、前記点滴筒を通った前記第2光を受光する第2受光部とを有することを特徴とする請求項1に記載の点滴プローブ。
  3. 前記薬剤の滴下を検出すると前記第1受光部から出力される第1検出信号と、前記薬剤の滴下を検出すると前記第2受光部から出力される第2検出信号とを、前記輸液ポンプに対して有線で送る構成としたことを特徴とする請求項2に記載の点滴プローブ。
  4. 前記薬剤の滴下を検出すると前記第1受光部から出力される第1検出信号と、前記薬剤の滴下を検出すると前記第2受光部から出力される第2検出信号とを前記輸液ポンプ側に無線で送る構成としたことを特徴とする請求項2に記載の点滴プローブ。
  5. 前記本体部は、第1ケース部と、前記第1ケース部に対して相対的に移動して前記第1ケース部とともに前記点滴筒を挟み込むことで、前記本体部を前記点滴筒に着脱可能に固定させる第2ケース部と、前記本体部に配置されて前記薬剤の滴下を検出したことを表示する表示ランプとを有することを特徴とする請求項1に記載の点滴プローブ。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の前記点滴プローブを有することを特徴とする輸液ポンプ。
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