JP2002176435A - 通信制御方法、通信制御装置および制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

通信制御方法、通信制御装置および制御プログラムを記録した記録媒体

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JP2002176435A
JP2002176435A JP2000371381A JP2000371381A JP2002176435A JP 2002176435 A JP2002176435 A JP 2002176435A JP 2000371381 A JP2000371381 A JP 2000371381A JP 2000371381 A JP2000371381 A JP 2000371381A JP 2002176435 A JP2002176435 A JP 2002176435A
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龍太郎 川村
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章博 筒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信装置間の情報交換に加えて、ユーザから
与えられた条件を基に、最適な通信サービスを選択し
て、より効率的な通信サービスの利用を実現する通信制
御方法および通信制御装置を提供する。 【解決手段】 ユーザから与えられた通信アプリケーシ
ョンの実効に必要な条件は、ユーザ情報部15に格納さ
れる。通信サービス決定部12は、アプリケーション1
1のアプリケーションQoS情報部、ユーザ情報部15
および通信サービスQoS情報管理部13の情報に基づ
いて利用する通信サービスを決定する。通信サービス決
定部12の決定により、通信サービス部14は、選択さ
れた通信サービスを利用するために必要な処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信ネットワー
クにより提供される複数の通信サービスから与えられた
条件を満たす通信サービスを自動的に選択し、通信サー
ビスの効率的な利用を可能にする通信制御方法および通
信制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通信ネットワークの提供する通信サービ
スを利用するための従来の通信制御技術として、ISO
(国際標準化機構)、ITU−T(国際電気通信連合電
気通信標準化部門)などの標準化機関により定義されて
いるセッション層機能が挙げられる。この機能は、通信
装置間のコネクションの確立、半二重、または、全二重
通信サービスの選択、半二重通信時のトークンの管理、
データ転送の同期などの通信サービスをアプリケーショ
ンに提供する。これらの通信サービスの中からどの通信
サービスをアプリケーションが利用するかは、通信開始
時または通信中に決定することができる。
【0003】図10は、従来技術を用いた通信装置10
0の構成を示すブロック図である。通信装置100は、
他の通信装置やネットワーク内の装置とのデータ伝送を
行うネットワーク通信部105と、ネットワーク通信部
105を介して他の通信装置と通信制御に関する交渉を
行う通信サービス交渉部104と、種々の通信サービス
の提供に必要な処理を行う通信サービス部103と、ア
プリケーション情報部を有し、通信を行うアプリケーシ
ョン101と、セッション層の機能を具現化する通信サ
ービス決定部102から成る。通信サービス決定部10
2は、アプリケーション101が持つアプリケーション
情報および通信サービス交渉部104が他の通信装置と
の交渉により取得した情報を基に、利用する通信サービ
スを決定し、それをアプリケーション101が利用でき
るように、必要な制御を行う。
【0004】図11は、通信装置100が提供される通
信サービスを問い合わせて設定するまでの処理シーケン
スを示す。先ず、通信を開始する時は、相手通信装置が
どのような通信サービスを提供できるかを問い合わせる
メッセージを相手通信装置に発信する(ステップS10
01)。相手通信装置と通信中の場合は、必要に応じて
状態の変更を要求するメッセージを発信する(ステップ
S1001)。このメッセージを受信した相手通信装置
は、この問い合わせや要求に対して通信装置の現在の状
態のみを考慮し、返答を返す(ステップS1002)。
相手通信装置からのメッセージを受信した通信装置10
0は、その内容を確認し(ステップS1003)、利用
する通信サービスを決定し、必要な設定処理を行う(ス
テップS1004)。相手通信装置においても通信サー
ビスの設定が必要な場合、相手通信装置に対してその決
定を通知し(ステップS1005)、相手通信装置にお
いて通信サービスを利用するために必要な設定が行われ
る(ステップS1006)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の通信ネットワークの提供する通信サービスを利用する
ための通信制御技術では、アプリケーションからの情報
と、通信を行う通信装置間の情報交換のみで、利用する
通信サービスを決定していた。従来は、通信ネットワー
クの提供する通信サービスの種類は少なく、しかも、ど
のネットワーク業者によってもほぼ同じ通信サービスが
提供されていた。また、通信アプリケーションも、比較
的単純で種類も多くなかった。しかし、近年、インター
ネットが爆発的に普及し、通信サービスを提供する業者
が増加し、互いに競争するようになったため、提供され
る通信サービスは多様化している。また、インターネッ
ト上で機能する通信アプリケーションが多く登場し、コ
ンピュータ技術の発達に伴って、それらの機能が高度化
してきている。このような高度な通信アプリケーション
では、ネットワークの提供する通信サービスをいかに効
率的に利用するかが重要視される。しかし、提供される
通信サービスが多様化し、また業者によっても異なる通
信サービスが提供される条件下では、通信装置間の情報
交換のみで利用する通信サービスを決定する方法では、
通信アプリケーションが効率的に通信サービスを利用で
きないという問題があった。
【0006】この発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、通信装置間の情報交換に加えて、通
信アプリケーションの提供する機能や効用に関する条
件、通信サービス利用に関する条件、あるいはアプリケ
ーションが通信サービスに要求するQoS条件といった
情報を基に、最適な通信サービスを選択して、より効率
的な通信サービスの利用を実現する通信制御方法および
通信制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、通信ネットワークによ
り提供される通信サービスを自動的に選択する通信制御
方法において、通信アプリケーションが提供する機能ま
たは効用に関する条件、通信サービス利用に関する条件
あるいは通信アプリケーションが通信サービスに要求す
るQoS条件の1つまたは複数の条件が与えられ、利用
している通信サービスにより提供されるQoSに関する
情報を監視し、前記与えられた条件が満たされているか
否かを判断し、前記条件が満たされている場合は、前記
通信サービスの利用を継続し、前記条件が満たされてい
ない場合は、前記条件を満たす他の通信サービスを選択
して切り替えることを特徴とする通信制御方法である。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の通信制御方法において、前記通信アプリケーシ
ョンが提供する機能または効用に関する条件を前記通信
アプリケーションが提供する機能または効用と利用する
通信サービスにより提供されるQoSの関係を求め、そ
の特徴をパラメータとして表現することによって与える
条件を簡略化することを特徴とする。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
および請求項2に記載の通信制御方法において、前記通
信ネットワークにより提供される通信サービスに対して
利用する場合の重みを設定し、前記通信サービスを用い
た場合のQoS情報を測定し、測定した情報と設定した
重みに基づき各通信サービスを用いた場合の効果を予測
し、通信アプリケーションが前記通信サービスに要求す
るQoS条件を満たす通信サービスの組み合わせの中で
重みの総和が最小になる組み合わせを選択することを特
徴とする。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
および請求項2に記載の通信制御方法において、前記通
信アプリケーションが提供する機能または効用に関する
条件が与えられ、前記通信サービスを用いた場合のQo
S情報を測定し、または、予測することにより、該条件
を満たす複数の通信サービスの組合せを求め、前記通信
サービスの利用料金を算出し、利用料金が最小になるよ
うに、前記通信サービスの組み合わせを選択することを
特徴とする。また、請求項5に記載の発明は、請求項1
および請求項2に記載の通信制御方法において、前記通
信サービスの利用に関する条件が与えられたとき、該条
件を満たす複数の通信サービスの組合せについて、各通
信サービスを用いた場合のQoS情報を測定し、また
は、予測して通信アプリケーションの提供する機能や効
用が最大になるように、前記通信サービスの組み合わせ
を選択することを特徴とする。
【0011】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
および請求項2に記載の通信制御方法において、前記通
信アプリケーションが提供する機能または効用に関する
条件および前記通信サービスの利用に関する条件が与え
られたとき、該条件を満たす複数の通信サービスの組合
せについて、各通信サービスを用いた場合のQoS情報
を測定し、または、予測して前記条件の重み付けを行
い、その値が最小になる通信サービスの組み合わせを選
択することを特徴とする。また、請求項7に記載の発明
は、請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の通信制
御方法において、前記通信アプリケーションから複数の
データフローが生成されるとき、複数のデータフローを
識別し、識別された複数のデータフロー間で優先順位を
付けて優先順位の高いデータフローの条件に基づいて利
用する通信サービスの選択を行うことを特徴とする。ま
た、請求項8に記載の発明は、請求項3ないし請求項6
のいずれかに記載の通信制御方法において、同一の通信
装置から複数のデータフローが送出されるとき、複数の
データフローを識別し、識別された複数のデータフロー
間で優先順位を付け、優先順位の高いデータフローの条
件に基づいて利用する通信サービスの選択を行うことを
特徴とする。
【0012】また、請求項9に記載の発明は、通信ネッ
トワークにより提供される通信サービスを自動的に選択
する通信制御装置であって、前記通信ネットワークを介
して相手通信装置とデータ伝送を行うネットワーク通信
部と、該ネットワーク通信部を介して相手通信装置と通
信制御に関する交渉を行う通信サービス交渉部と、通信
アプリケーションが通信サービスに要求するQoS条件
をアプリケーションの品質と通信サービスにより提供さ
れるQoSとの関係表で保持するアプリケーションQo
S情報部と、前記ネットワーク通信部を介して、使用し
ている通信サービスのQoS情報および他の利用可能な
通信サービスのQoS情報を監視し、取得したQoS情
報を管理する通信サービスQoS情報管理部と、ユーザ
から与えられた通信アプリケーションの提供する機能ま
たは効用に関する条件、通信サービス利用に関する条件
を受けて格納するユーザ情報部と、前記アプリケーショ
ンQoS情報部、前記ユーザ情報部および前記通信サー
ビスQoS情報管理部に格納されている情報に基づいて
利用する通信サービスを決定し、前記通信サービス交渉
部を介して選択した通信サービスを設定する通信サービ
ス決定部と、該通信サービス決定部により選択された通
信サービスを使用するために必要な処理を行う通信サー
ビス部とを具備し、利用している通信サービスにより提
供されるQoSに関する情報を監視し、与えられた1つ
または複数の通信アプリケーションが提供する機能また
は効用に関する条件、通信サービス利用に関する条件あ
るいは通信アプリケーションが通信サービスに要求する
QoS条件の全てが満たされているか否かを判断し、前
記条件が満たされている場合は、前記通信サービスの利
用を継続し、前記条件が満たされていない場合は、前記
条件を満たす他の通信サービスを選択して切り替えるこ
とを特徴とする通信制御装置である。
【0013】また、請求項10に記載の発明は、請求項
9に記載の通信制御装置において、前記通信サービスQ
oS情報管理部は、他の利用可能な通信サービスが提供
するQoS情報を監視するために、同一通信装置内の異
なるアプリケーション内で実行されている他の通信アプ
リケーションの通信状況を取得し、管理することを特徴
とする。また、請求項11に記載の発明は、請求項9に
記載の通信制御装置において、前記通信サービスQoS
情報管理部は、ネットワークを管理するオペレーション
システムと相互に情報を交換する手段をさらに有し、前
記オペレーションシステムから通信サービスの提供する
QoS情報を取得することを特徴とする。また、請求項
12に記載の発明は、請求項9に記載の通信制御装置に
おいて、前記通信サービス部は、通信サービスの選択を
IPパケットのTOSフィールドにコードを設定するこ
とによって行うことを特徴とする。
【0014】また、請求項13に記載の発明は、請求項
9に記載の通信制御装置において、前記通信サービス部
は、通信サービスの選択をリソース予約プロトコル手順
に従って、帯域保証されたパスを設定することにより行
うことを特徴とする。また、請求項14に記載の発明
は、請求項9に記載の通信制御装置において、前記通信
サービス部は、通信サービスの選択をIPのソースルー
チング機能を利用し、パケットのルートを制御すること
により行うことを特徴とする。また、請求項15に記載
の発明は、請求項9に記載の通信制御装置において、前
記通信サービス部は、通信サービスの選択をATM網の
制御プロトコルを利用し、ATMバーチャルチャネルを
設定してデータフローを転送することにより行うことを
特徴とする。
【0015】また、請求項16に記載の発明は、請求項
9に記載の通信制御装置において、前記ユーザ情報部ま
たは通信サービス決定部は,通信アプリケーションの提
供する機能や効用に関する条件を通信アプリケーション
の提供する機能や効用と、利用可能な通信サービスによ
り提供されるQoSとの関係を抽象化し、その特徴をパ
ラメータとして表現した関係表として保持することを特
徴とする。また、請求項17に記載の発明は、請求項9
に記載の通信制御装置において、前記通信サービスQo
S情報管理部は、前記通信ネットワークにより提供され
ている通信サービスに対し、利用する場合の重み値を管
理し、通信サービス決定部またはQoS情報管理部にお
いて、通信サービスそれぞれを用いた場合のQoS情報
を測定し、あるいは、予測して通信アプリケーションが
通信サービスに要求するQoS条件を満たす通信サービ
スの組み合わせの中で、重みの総和が最小になる組み合
わせを選択することを特徴とする。
【0016】また、請求項18に記載の発明は、請求項
9に記載の通信制御装置において、前記通信サービスQ
oS情報管理部は、前記通信ネットワークにより提供さ
れている通信サービスに対し、利用する場合のコストを
管理し、通信サービス決定部は、通信アプリケーション
の提供する機能や効用に関する条件が与えられ、通信サ
ービスそれぞれを用いた場合のQoS情報を測定し、あ
るいは、予測して前記与えられた条件を満たし通信サー
ビスに要するコストが最小になるように、通信サービス
の組み合わせを選択することを特徴とする。また、請求
項19に記載の発明は、請求項9に記載の通信制御装置
において、前記ユーザ情報部は、通信サービスの利用に
関する条件が与えられ、通信サービス決定部において、
ユーザ情報部の条件に基づき、通信サービスそれぞれを
用いた場合のQoS情報を測定し、あるいは、予測して
通信アプリケーションの提供する機能や効用が最大にな
るように、通信サービスの組み合わせを選択することを
特徴とする。
【0017】また、請求項20に記載の発明は、請求項
9に記載の通信制御装置において、前記ユーザ情報部に
おいて、通信アプリケーションの提供する機能や効用に
関する条件および通信サービス利用に関する条件を管理
し、前記通信サービスQoS情報管理部または通信サー
ビス決定部において、複数の通信サービスについて各通
信サービスを用いた場合のQoS情報を測定し、あるい
は、予測して予め条件の重み付けを行い、重み付けの値
を管理し、前記通信サービス決定部において前記ユーザ
ー情報部により管理されている条件を満たす通信サービ
スの組み合わせの中で重み付けの値が最小になる組み合
わせを選択することを特徴とする。また、請求項21に
記載の発明は、請求項9に記載の通信制御装置におい
て、同一通信アプリケーションが生成する複数のデータ
フローを識別する機能を有するフロー識別部をさらに具
備し、識別された複数のデータフロー間で優先順位をつ
けて通信サービスの選択を行うことを特徴とする。ま
た、請求項22に記載の発明は、請求項9および請求項
21に記載の通信制御装置において、前記フロー識別部
は、同一装置から送出される複数のデータフローを識別
する機能を有し、識別された複数のデータフロー間で優
先順位をつけて通信サービスの選択を行うことを特徴と
する。
【0018】また、請求項23に記載の発明は、請求項
9に記載の通信制御装置において、前記通信サービス決
定部、前記QoS情報管理部および前記通信サービス部
は、ソフトウェアにより構成されることを特徴とする。
また、請求項24に記載の発明は、請求項23に記載の
通信制御装置において、前記通信サービス決定部、前記
QoS情報管理部および前記通信サービス部の変更ある
いは更新は、通信ネットワークを介して所定のサーバ
に、ユーザによって、あるいは、予め定めた条件に従っ
て自動的にアクセスしてダウンロードしたソフトウェア
により行われることを特徴とする。また、請求項25に
記載の発明は、ユーザによって与えられた通信アプリケ
ーションが提供する機能または効用に関する条件、通信
サービス利用に関する条件あるいは通信アプリケーショ
ンが通信サービスに要求するQoS条件の1つまたは複
数の条件を管理する管理処理と、通信ネットワークによ
り提供される通信サービスのQoSに関する情報の監視
を行い、取得されたQoS情報を格納するQoS情報取
得処理と、前記取得されたQoS情報に基づいて推定を
行い、前記与えられた条件が満たされているか否かを判
断する判定処理と、前記与えられた条件が満たされてい
ない場合、前記条件を満たす他の通信サービスを選択す
る通信サービス切替処理を通信装置に実行させるための
プログラムを記録した記録媒体である。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、図面
を参照してこの発明の第1の実施の形態について説明す
る。図1は、同実施形態による通信装置10の構成を示
すブロック図である。なお、同図において、従来の通信
装置100の構成を示す図10と同一部分には同一の符
号を付してその説明を省略する。図1において、11
は、通信アプリケーションが通信サービスに要求するQ
oS(通信品質)条件を持つアプリケーションQoS情
報部を有し、通信を行うアプリケーションである。13
は、利用している通信サービスにより提供されているQ
oSに関する情報を監視する通信サービスQoS情報管
理部であり、12は、通信サービスQoS情報管理部1
3によって管理されるQoS情報に基づいて利用する通
信サービスを決定する通信サービス決定部である。14
は、通信サービス決定部12の決定に従い種々の通信サ
ービスの利用に必要な処理を行う通信サービス部であ
り、15は、通信アプリケーションの提供する機能や効
用に関する条件や、通信サービス利用に関する条件を通
信開始前、あるいは通信中にユーザから明示的に受け取
るユーザ情報部である。
【0020】通信装置10のアプリケーションの実行に
必要な条件として、例えば、アプリケーションの要求す
るQoS条件、アプリケーションの提供する機能や効用
に関する条件、通信サービスの利用に関する条件などが
あり、アプリケーション11のアプリケーションQoS
情報部およびユーザ情報部15は次に示す条件の任意の
組み合わせを保持している。アプリケーションQoS情
報部に保持されるアプリケーションの要求するQoS条
件については、3つのレベルに分けられ具体的に次のよ
うに条件付けられる。 レベル 平均帯域(Kbps) 平均遅延(ms) High 200 20 Middle 100 30 Low 56 50 ユーザ情報部15に保持されるアプリケーションの提供
する機能や効用に関する条件については、次に示す条件
が考えられる。 最低フレームレート:20フレーム/秒 最低解像度: 640x480 許容MOS(Mean Opinion Score)値:5段階のうち2
【0021】また、ユーザ情報部15は、通信サービス
の利用に関する条件として、次に示す具体的な数値の指
定された条件および自然言語による定性的な条件を保持
している。具体的な数値の指定された条件: (1)前記“Middle”のQoS条件を保つ。 (2)一日100円までは前記“High”を用いる。
100円を超えた場合200円まで“Middle”
を、それ以上では“Low”を用いる。 (3)最大利用レートを100円/分とする。 (4)最大利用料金を10000円とする。 (5)利用料金が一分50円以内であること。 自然言語による定性的な条件: (1)利用料金は可能な限り少なくすること。 (2)大きな劣化を感じない程度品質を保つこと。 (3)可能な限りよい品質となること。
【0022】また、通信サービスQoS情報管理部13
は、現在利用している通信サービスおよび他の利用可能
通信サービスのQoS情報、例えば、利用可能帯域、最
大遅延、廃棄率などを常に監視し保持している。ここ
で、通信ネットワークによって次に示す3つの通信サー
ビスが利用可能となっているものとする。 (1)帯域保証サービス:帯域は任意に指定される。混
雑度は低い。 (2)遅延保証サービス:遅延100ms(非混雑時の
み)。混雑度は低い。 (3)ベストエフォートサービス:利用料金は、100
円/月。平均帯域は50Kbpsで混雑度は中程度。
【0023】上述の通信サービスは、帯域保証サービス
のようにサービスを受けている間、一定したQoSが提
供されるものおよび遅延保証サービスとベストエフォー
トサービスのように、他の利用者の利用度合いによって
提供されるQoSが必ずしも一定でないものがある。例
えば、遅延保証サービスは非混雑時には遅延が保証され
るが、混雑度が高いときには保証されない。また、ベス
トエフォートサービスは、混雑度によって、利用可能な
平均帯域が変動する。従って、これらの通信サービスに
ついては、通信サービスQoS情報管理部13が現在の
状況を常に監視し、それらのQoS情報を管理する。
【0024】通信サービス決定部12は、通信サービス
QoS情報管理部13が管理するQoS情報に基づき、
利用可能な通信サービスを決定し、選択した通信サービ
スをアプリケーション11が利用できるように必要な処
理、具体的には通信サービスの切替処理を行う。この切
替処理は、提供される通信サービスに応じて以下のよう
に行われる。通信サービスが、Diffserv(Differentiat
ed Service:InternetEngineering Task ForceのRFC2475
参照) メカニズムにより提供されている場合、アプリ
ケーション11が生成するIP(Internet Protocol)
パケットのTOSフィールドをDSCPと呼ばれるコー
ドに設定することにより行う。Diffservメカニズムで
は、EFサービスと12種類のAFサービスおよびベス
トエフォートサービスが提供される。これに対応するコ
ードが決められており(RFC2474,RFC2598,RFC2597参
照)、 通信サービス決定部12は、決定した通信サー
ビスの組み合わせに従い、IPパケットのTOSフィー
ルドに適切なコードを設定する。
【0025】また、通信サービスがRSVP(リソース
予約プロトコル:RFC2205参照)手順を用いた帯域保証
されたパスを設定するメカニズムにより提供されている
場合、通信サービス決定部12の決定に従い、RSVP
手順を起動し、帯域保証をされたパスを設定する。設定
が終了後、アプリケーションのデータを設定されたパス
に転送する。RSVP手順によって、設定できるパスの
種類としては、Guaranteed Service(RFC2212参照)お
よびControlled Load Service(RFC2211参照)がある。
【0026】以下、図面を参照して通信装置10の動作
を詳細に説明する。図2は、処理シーケンスを示す図で
ある。同図を参照して通信装置10の動作の流れを説明
する。先ず、図11におけるステップS1001〜S1
006と同様に、通信装置10と相手通信装置は、最初
に用いる通信サービスの交渉を行う。ここで、暫定的に
利用する通信サービスが決定される。そして、ステップ
S101において、ユーザからユーザの持つ通信アプリ
ケーションの提供する機能や効用に関する条件、通信サ
ービス利用に関する条件、あるいは通信アプリケーショ
ンが通信サービスに要求するQoS条件が付与される。
また、ステップS102で相手通信装置において、ユー
ザの持つ通信アプリケーションの提供する機能や効用に
関する条件、通信サービス利用に関する条件、あるいは
通信アプリケーションが通信サービスに要求するQoS
条件が付与される。
【0027】通信装置10は、利用している通信サービ
スおよび他の利用可能な通信サービスのQoS情報の監
視を始める(ステップS103)。相手通信装置も同様
に、前記QoS情報の監視を始める(ステップS10
4)。通信装置10と相手通信装置は、定期的に監視し
た情報を相互に交換し、利用している通信サービスが通
信アプリケーションの提供する機能や効用に関する条
件、通信サービス利用に関する条件、あるいは通信アプ
リケーションが通信サービスに要求するQoS条件を満
足しているか否かの判断を行う。そして、もし、前記の
条件を満たせなくなった場合、通信制御装置10と相手
通信装置は、通信開始時と同様のシーケンスを開始し、
前記条件を満たす通信サービスを選択する(ステップS
105,S106)。通信サービスの選択は、通信サー
ビスとその改善率の予想、予測値が示された表を参照し
て行われる。次に示す表1は、通信サービスとその改善
率の予想の例を示す表である。
【0028】
【表1】
【0029】通信アプリケーションの要求するQoS条
件として、例えば、上述の“Middle”が選択され
ている場合、通信サービス決定部12は、通信サービス
QoS情報管理部13に格納されている情報を参照して
平均帯域と平均遅延を監視する。そして、この値が“M
iddle”の条件を満たさない場合に、表1を参照
し、“Middle”の条件を満たす他の通信サービス
を選択する。相手通信装置にも設定が必要な場合には通
信装置10から設定確認メッセージが発信され(ステッ
プS107)、相手通信装置において通信サービスの設
定が行われる(ステップS108)。
【0030】なお、上述の通信アプリケーションの提供
する機能や効用に関する条件として最低フレームレー
ト、最低解像度といった定量的な数値の条件は、アプリ
ケーションが利用しているコンテンツ、例えば通信して
いる映像や音声や利用しているサービスのQoSの特性
(遅延やエラーの起こり方など)に依存するところがあ
り、明示的な値を指定することが困難な場合がある。ま
た、上述のような数値的な条件をアプリケーションのユ
ーザが適性に指定することが困難な場合もある。このよ
うな場合、ユーザからは「大きな劣化を感じない程度品
質を保つこと」といった自然言語による定性的な要求条
件を受け取り、通信サービス決定部は通信アプリケーシ
ョンの提供する機能や効用と通信サービスにより提供さ
れるQoSとの関係を用いて、その特徴が大きく変化す
る点を捕らえ、それを具体的な条件として解決すること
が有効である。これにより、実際の制御に用いる条件が
簡略化されると共に、アプリケーションのユーザにとっ
て適正な制御を行うことが可能になる。
【0031】例えば、動画像を送信および受信する通信
アプリケーションでは、利用している通信サービスがイ
ンターネットのように時々刻々と利用可能帯域が変化す
るような通信ネットワークによる場合、通信アプリケー
ションが、動画像の品質を適応的に変えていくことで通
信可能である。通信アプリケーションは、動画像のフレ
ームレートや解像度、または1画素を表現する値として
何種類表現できるかという1画素あたりの表現能力など
を適応的に変え、必要な通信帯域を利用可能な帯域に合
わせるという制御を行う。このとき、例えば、画像のフ
レームレートに関して考えると、フレームレートが60
フレーム/秒から半分の30フレーム/秒に落ちた場合
と、20フレーム/秒から10フレーム/秒に同じよう
に半分に落ちた場合ではユーザが知覚する性能劣化の度
合いが異なる。
【0032】このような関係は、図3に示すように利用
可能帯域とアプリケーションの効用の関係として求める
ことができる。また、この関係は、一つのアプリケーシ
ョンに対応して求めることができる。同図において、利
用可能帯域が小さくなると性能劣化が急激に起こる点A
が存在する。従って、「大きな劣化を感じない程度品質
を保つこと」というユーザからの要求条件を点Aに基づ
き、「利用可能帯域がAを下まわらないこと」という条
件として解釈することで、設定する条件が簡略化され
る。このような条件の例として次のようなものがある。
音声サービスにおいては、客観的な音声品質の評価方法
を提供するITU−T P.861で勧告されているP
SQM。また、主観的な評価基準としてMOS値が提案
されている。また、Webサービスにおいて、リクエス
トから8秒以内にデータが表示されないと注目度が下が
るという“8秒ルール”が提唱されている。(日経Inte
rnetTechnology, 2000.7 “Webの8秒ルールに挑
む”参照)。または、次の参考文献1または2がある。 参考文献1 S.Shenker."Fundamental Design Issues for the Futur
e Internet" IEEEJournal on Selected Aress in Commu
nication,vol.13,no.7,Sept,1995. 参考文献2 F.Wilson et al.,"Quality of Service Parameters for
CommercialApplication of Video Telephony, "Proc,
of Human FactorsTelecommunication Symposium,1993,p
p. 139-148. これらのデータに基づいて条件を設定し、通信サービス
決定部における処理に利用することが可能である。
【0033】(第2の実施の形態)次に、この発明の第
2の実施形態について説明する。同実施形態において、
利用可能な各通信サービスに重み値を設定する。そし
て、通信アプリケーションの実行に関わる条件、すなわ
ち、通信アプリケーションが提供する機能または効用に
関する条件、通信サービス利用に関する条件、あるい
は、通信アプリケーションが通信サービスに要求するQ
oS条件を満たす複数の通信サービスの組み合わせが存
在する場合に、利用するサービスに関する重みの総和が
最小になる組み合わせを選択する。表2は、重み値を設
定する例を示しており、帯域保証サービス、遅延保証サ
ービスを実現する通信サービスの候補と重み値の関係を
示している。
【0034】
【表2】
【0035】この重み値による通信サービスの選択は、
ほぼ同程度のQoSの提供が予想される複数のサービ
ス、例えば、遅延保証サービスにおけるDiffservのEF
サービスと、RSVPを用いた帯域保証型サービスなど
が提供されている場合、ユーザの趣向などからどちらか
を優先して利用したい場合に利用する。図4は、第2の
実施形態における処理シーケンスを示す図である。同図
を参照して通信装置10の動作の流れを説明する。上述
のステップS101〜S104と同様にステップS20
1〜S204で、前記の実行に関わる通信条件を付与
し、通信装置10と相手通信装置において利用している
通信サービスのQoSの監視が行われる。ステップS2
05,S206において、現在利用している通信サービ
スで与えられている条件を満足しているか否かを判断し
て前記の条件を満たせなくなったとき、前記条件を満た
す複数の通信サービスがある場合に、表2に示した各通
信サービスに設定された重み値を参照してこの値が最小
になる組み合わせを選択する。例えば、帯域保証サービ
スを維持するために、ATM(非同期転送モード)とDi
ffservのEFを利用する方法(重み値:+9)およびR
SVPとDiffservのEFを利用する方法(重み値:+
6)の2つの実現方法がある場合、後者の方法が選択さ
れる。
【0036】(第3の実施の形態)次に、この発明の第
3の実施形態について説明する。図5は、同実施形態に
おける処理シーケンスを示す図である。同図を参照して
通信装置10の動作の流れを説明する。ここで、アプリ
ケーションの提供する機能や効用に関する条件として、
例えば、「最低フレームレートが20フレーム/秒以
上」、または、アプリケーションの要求するQoS条件
として、例えば、「Middle(平均帯域100Kb
ps、平均遅延30ms)の性能を保つこと」が与えら
れているものとする。上述のステップS101〜S10
4と同様にステップS301〜S304で、上述の実行
に関わる通信条件を付与し、通信装置10と相手通信装
置において利用している通信サービスのQoSの監視が
行われる。
【0037】ステップS305,S306において、現
在利用している通信サービスで与えられている条件を満
足しているか否かを判断して前記の条件を満たせなくな
ったとき、前記条件を満たす別の複数の通信サービスの
組み合わせがある場合に、利用可能な通信サービスに対
して設定された利用料金を参照し、各通信サービスの組
み合わせの利用料金の総和、すなわち、利用コストを算
出してその値が最小になる組み合わせを選択する。表3
は、各通信サービスに対する利用料金設定の例を示す表
である。
【0038】
【表3】
【0039】表3に設定された利用料金を参照して、例
えば、帯域保証サービスを維持するために、ATMとDi
ffservのEFを利用する方法およびRSVPとDiffserv
のEFを利用する方法の2つの実現方法がある場合、送
信にかかる時間およびパケット数を想定し、コストが安
くなる通信サービスを選択する。次に、相手通信装置に
も設定が必要な場合には通信装置10から設定確認メッ
セージが発信され(ステップS307)、相手通信装置
において通信サービスの設定が行われる(ステップS3
08)。
【0040】(第4の実施の形態)次に、この発明の第
4の実施形態について説明する。同実施形態において
は、通信サービスの利用に関する条件として、具体的な
数値による条件、例えば、「利用料金が一分50円以内
であること」が与えられており、アプリケーションの機
能や効用に関する条件やアプリケーションの要求するQ
oS条件として、「可能な限りよい品質となること」と
いった定性的な条件だけで、具体的な数値の入った条件
が与えられていないものとする。この場合、表3に示し
た通信サービスに対する利用料金の情報を基に、アプリ
ケーションの機能や効用を最大とするような通信サービ
スの組み合わせが選択される。従って、アプリケーショ
ンの機能や効用は、利用可能帯域が大きければ大きいほ
ど増大するため、通信サービスの利用に関する具体的な
数値的条件を満たす範囲で最も利用可能帯域が大きくな
るサービスが選択されることになる。
【0041】(第5の実施の形態)次に、この発明の第
5の実施形態について説明する。同実施形態において
は、通信サービスの利用に関する条件、アプリケーショ
ンの機能や効用に関する条件およびアプリケーションの
要求するQoS条件として、いずれも定量的な条件が与
えられておらず、「可能な限りよい品質で」、あるいは
「可能な限り低い料金で」といった定性的な要求のみが
与えられものとする。このような条件が与えられた場
合、通信サービス決定部12は、独自の判断を行い、ユ
ーザにとって最適と予想される通信サービスの組み合わ
せを選択する。これは、ユーザの要求しているものが、
上述のコスト最優先、あるいは効用最優先のいずれでも
ない場合に該当し、アプリケーションの機能や効用と通
信サービスが提供するQoSとの関係を、上述の簡略化
したモデルを用いて導き出し、それらと、利用料金の値
の重み付け和を計算し、それが最小になるような通信サ
ービスの組み合わせを選択する。
【0042】(第6の実施の形態)次に、図面を参照し
てこの発明の第6の実施形態について説明する。図6
は、同実施形態による通信装置20の構成を示すブロッ
ク図である。なお、同図において、通信装置10の構成
を示す図1と同一部分には同一の符号を付してその説明
を省略する。図6において、21は、アプリケーション
11が複数のデータフローを生成するとき、アプリケー
ションIDとフロー(ソケットポート)との関連表を作
成し、管埋するフロー識別部である。アプリケーション
とフローの関係は次のように設定される。同一アプリケ
ーションから生成された複数のデータフローを検出する
場合、オペレーションシステムがアプリケーションのプ
ロセスを管理しており、そのプロセスから作成されたフ
ローを検出する。そして、その情報を用いて、アプリケ
ーションに対して一意なIDを付与し、IDとフローの
用いるソケットポートとの関係を管理する。
【0043】また、各フローの属性をアプリケーション
に付与させる手段、例えば、会議システムでは、デフォ
ルトでport3000は音声用、port4000は
動画用に用いるという情報を提供することで情報を集
め、管理することも可能である。この場合は、アプリケ
ーション11と通信サービス決定部12の間で交換され
る情報に基づいてフロー識別部21によって管理され
る。複数のデータフローが生成されると、通信サービス
決定部12は、複数のデータフローを識別し、識別した
複数のデータフロー間で優先順位をつけ、通信サービス
の選択を行う。例えば、アプリケーション11が生成す
るデータフローとして、音声データを転送するものと、
動画像データを転送するものがあり、上述のように通信
サービスの利用料金に関する条件が具体的に設定されて
いるものとする。
【0044】利用しているネットワークの状態が悪化し
条件が満たされなくなったとき、音声データのみを1ラ
ンク上のサービスにすることができるが、動画像データ
と音声データの両方を1ランク上のサービスにすること
は、利用料金の条件からできない場合が考えられる。こ
のようなとき、予め定められた音声データを画像データ
に優先させるといったデータフロー毎の優先順位に従っ
て、音声データだけを1ランク上のサービスを利用する
ような、組み合わせを選択する。これは、上述のように
同一アプリケーションから生成される複数のデータフロ
ーを単位に行う場合と、同一装置から送出される複数の
データフローを単位に行う場合の2通りが存在する。
【0045】先ず、同一アプリケーションから複数のデ
ータフローが生成される場合について説明する。図7
は、処理シーケンスを示す図である。同図を参照して通
信装置20の動作の流れを説明する。先ず、図2におけ
るステップS101〜S104と同様に、ステップS6
01〜S604において通信制御装置20と相手通信装
置は、最初に用いる通信サービスの交渉を行い、通信サ
ービスが決定された後、双方の通信装置は、利用してい
る通信サービス、および、他通信サービスのQoS情報
の監視を始める。次に、フロー識別部21は、アプリケ
ーションIDとフロー(ソケットポート)との関連表を
作成して管埋する(ステップS605)。同様に、相手
通信装置においても、アプリケーションIDとフローと
の関連表が作成され、管埋される(ステップS60
6)。
【0046】通信装置20と相手通信装置は、定期的に
監視した情報を相互に交換し、利用している通信サービ
スが、通信アプリケーションの提供する機能や効用に関
する条件、通信サービス利用に関する条件、あるいは通
信アプリケーションが通信サービスに要求するQoS条
件を満足しているか否かの判断を行う(ステップS60
7,S608)。条件を満たせなくなった場合には、優
先度の高いフローからユーザ要求を満たす通信サービス
を用いるように選択する(ステップS607,S60
8)。そして、相手通信装置にも通信サービスの設定が
必要な場合は、設定確認メッセージを発信し(ステップ
S609)。相手通信装置において通信サービスの設定
が行われる(ステップS610)。次に、同一通信装置
から複数のデータフローが送出される場合について説明
する。図8は、処理シーケンスを示す図である。同図に
おいて、ステップS701〜ステップS710の処理
は、ステップS601〜ステップS610と同様に行わ
れるが、ステップ707で、与えられた条件を満たして
いるか否か判断する対象となるデータフローは、通信装
置から送出される全てのデータフローである。
【0047】(第7の実施の形態)次に、この発明の第
7の実施形態について説明する。同実施形態において、
通信サービスQoS情報管理部13は、他の利用者の利
用度合いによって提供されるQoSが時々刻々変化する
通信サービス、例えば、DiffservにおけるAFサービス
や、ベストエフォートサービスなどについて現在利用し
た場合の提供されるQoS情報を取得し、管理する。Q
oS情報の取得には、現在利用している通信サービスに
関してトラヒック情報を収集して推定する方法、同一装
置内で実行されている他の通信アプリケーションの通信
状況から取得する方法、またはネットワークを管理する
オペレーションシステムとの相互情報交換を行う手段に
よる方法が用いられる。
【0048】他の通信アプリケーションの通信状況から
QoS情報を取得する方法を用いることにより、通信サ
ービスQoS情報管理部13は、同時に実行されている
複数のアプリケーションの通信に関し、より多くのQo
S情報を取得することができ、通信サービス決定部12
が適切な通信サービス選択を行うための予測に必要な情
報を提供することが可能になる。特にインターネットで
用いられている端末装置などでは、複数の独立したアプ
リケーションが同時に実行されている場合が多いため、
通信サービスQoS情報管理部13を一つのアプリケー
ション単位の動作ではなく、通信装置単位で動作させる
ことが望ましい。また、オペレーションシステムとの相
互情報交換による方法では、ユーザの装置だけでは取得
できないより広い範囲の情報を取得することが可能にな
り、精細なQoS情報を取得することができる。
【0049】(第8の実施の形態)次に、この発明の第
8の実施の形態について説明する。ここで、ネットワー
クにより複数のQoSの異なる通信サービスが、トラヒ
ックの転送されるルートを変更することで提供されてい
るものとする。この場合には、予め決められたルートが
ネットワークから通知されており、通信サービス決定部
12の決定に従って、該当するIPパケットのソースル
ートオプションヘッダにそのルートを埋め込みパケット
を送信する。このような通信サービスの提供は、例え
ば、通常のベストエフォートのルートとは別のルートを
設定し、この設定したルートは高い料金を払っているユ
ーザなど、ある決められたユーザにだけしか利用できな
いようにする場合に用いられる。利用できるユーザを制
限することで、その通信サービスのQoSをベストエフ
ォートのそれよりも高くすることが可能である。
【0050】また、通信装置に接続されるネットワーク
がATMサービスを提供しており、ATMの転送サービ
ス、例えば、CBR(Constant Bit Rate)サービス、
VBR(Variable Bit Rate)サービス、ABR(Avail
able Bit Rate)サービス、GFR(Guaranteed Frame
Rate)サービス などが利用可能であり、かつ、ATM
の信号制御手順により、それらが動的に変更可能となっ
ている場合、通信サービス決定部12の決定に従い、必
要なフローに対して、ATMの信号制御手順により選択
されたATM転送サービスを提供するVC(Virtual Co
nnection)を設定し、それにアプリケーションのデータ
フローを転送する。
【0051】(第9の実施の形態)次に、この発明の第
9の実施の形態について説明する。図9は、同実施形態
による通信装置30を用いた通信システムの概念図であ
る。同図において、50は、通信装置30において動作
する複数の種類のソフトウェアを格納するサーバであ
る。通信装置30を構成する通信サービス決定部32お
よび通信サービス部31は、ソフトウェアで実現され
る。そして、このソフトウェアの一部または全ては、サ
ーバ50ヘユーザの手動または自動でアクセスし、格納
されている当該ソフトウェアをダウンロードすることに
より更新あるいは変更できる。
【0052】ネットワーク提供者は、提供する通信サー
ビスを変更した場合、それに対応した新しい通信サービ
ス決定部32をサーバ50に用意し、ユーザに適切な方
法でアクセスさせて利用させる。このようにして、ユー
ザの利便性を損なうことなく新しい通信サービスを提供
することが可能になる。また、通信装置30に実装され
ている通信サービス決定部32の通信サービス選択方法
に問題が見つかった場合などにも、容易に改良されたソ
フトウェアに変更させることができる。また、利用可能
な通信サービスに応じて、アプリケーション11に適正
な制御を行うことができる通信サービス決定部32をサ
ーバ50からダウンロードして実装することも可能にな
る。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通信ネットワークにより提供される通信サービスを選択
するとき、通信装置間の情報交換に加えて、通信アプリ
ケーションの提供する機能や効用に関する条件、通信サ
ービス利用に関する条件、あるいはアプリケーションが
通信サービスに要求するQoS条件といったユーザから
与えられる条件を基に、さらに、利用する通信サービス
に重み付けを行い、通信アプリケーションの機能や効用
の点から最適な通信サービス、あるいは経済的な点から
最適な通信サービスを選択できるようにしたので、多様
化する通信サービスに対してアプリケーションに応じて
柔軟に対応し、効率的な通信サービスの利用を可能にす
るという効果が得られる。また、通信サービスを選択す
る機能および通信サービスの提供に必要な処理を行う機
能をソフトウェアによって実現できるようにしたので、
ネットワーク提供者は、通信サービスのメニューに対応
したソフトウェアを提供することによって通信サービス
のメニューを容易に変更することができるようになり、
ユーザの多様な要求に迅速に対応できる。また、アプリ
ケーション開発者が、開発したアプリケーションを販売
するときに、ユーザが利用しているネットワーク業者に
応じて適切なソフトウェアを提供することも可能にな
り、アプリケーションの汎用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施の形態による通信装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態の処理シーケンスを示す図であ
る。
【図3】 利用可能帯域とアプリケーション効用の関係
を示す図である。
【図4】 第2の実施形態の処理シーケンスを示す図で
ある。
【図5】 第3の実施形態の処理シーケンスを示す図で
ある。
【図6】 第6の実施形態による通信装置の構成を示す
ブロック図である。
【図7】 同一アプリケーションから複数のデータフロ
ーが生成される場合の処理シーケンスを示す図である。
【図8】 同一通信装置から複数のデータフローが生成
される場合の処理シーケンスを示す図である。
【図9】 第9の実施形態による通信装置の構成を示す
ブロック図である。
【図10】 従来の通信制御技術による通信装置の構成
を示すブロック図である。
【図11】 従来の通信制御の処理シーケンスを示す図
である。
【符号の説明】
10,20,30 通信装置 11 アプリケーション 12,32 通信サービス決定部 13 通信サービスQoS情報管理部 14,31 通信サービス部 15 ユーザ情報部 21 フロー識別部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 龍太郎 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 筒井 章博 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 田辺 暁弘 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K030 HA10 KX29 LB05 LC08 LE16 MB01 5K034 EE11 HH63 MM08 MM11 MM21

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信ネットワークにより提供される通信
    サービスを自動的に選択する通信制御方法において、 通信アプリケーションが提供する機能または効用に関す
    る条件、通信サービス利用に関する条件あるいは通信ア
    プリケーションが通信サービスに要求するQoS条件の
    1つまたは複数の条件が与えられ、 利用している通信サービスにより提供されるQoSに関
    する情報を監視し、前記与えられた条件が満たされてい
    るか否かを判断し、前記条件が満たされている場合は、
    前記通信サービスの利用を継続し、前記条件が満たされ
    ていない場合は、前記条件を満たす他の通信サービスを
    選択して切り替える、 ことを特徴とする通信制御方法。
  2. 【請求項2】 前記通信アプリケーションが提供する機
    能または効用に関する条件を前記通信アプリケーション
    が提供する機能または効用と利用する通信サービスによ
    り提供されるQoSの関係を求め、その特徴をパラメー
    タとして表現することによって与える条件を簡略化する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  3. 【請求項3】 前記通信ネットワークにより提供される
    通信サービスに対して利用する場合の重みを設定し、前
    記通信サービスを用いた場合のQoS情報を測定し、測
    定した情報と設定した重みに基づき各通信サービスを用
    いた場合の効果を予測し、通信アプリケーションが前記
    通信サービスに要求するQoS条件を満たす通信サービ
    スの組み合わせの中で重みの総和が最小になる組み合わ
    せを選択することを特徴とする請求項1および請求項2
    に記載の通信制御方法。
  4. 【請求項4】 前記通信アプリケーションが提供する機
    能または効用に関する条件が与えられ、前記通信サービ
    スを用いた場合のQoS情報を測定し、または、予測す
    ることにより、該条件を満たす複数の通信サービスの組
    合せを求め、前記通信サービスの利用料金を算出し、利
    用料金が最小になるように、前記通信サービスの組み合
    わせを選択することを特徴とする請求項1および請求項
    2に記載の通信制御方法。
  5. 【請求項5】 前記通信サービスの利用に関する条件が
    与えられたとき、該条件を満たす複数の通信サービスの
    組合せについて、各通信サービスを用いた場合のQoS
    情報を測定し、または、予測して通信アプリケーション
    の提供する機能や効用が最大になるように、前記通信サ
    ービスの組み合わせを選択することを特徴とする請求項
    1および請求項2に記載の通信制御方法。
  6. 【請求項6】 前記通信アプリケーションが提供する機
    能または効用に関する条件および前記通信サービスの利
    用に関する条件が与えられたとき、該条件を満たす複数
    の通信サービスの組合せについて、各通信サービスを用
    いた場合のQoS情報を測定し、または、予測して前記
    条件の重み付けを行い、その値が最小になる通信サービ
    スの組み合わせを選択することを特徴とする請求項1お
    よび請求項2に記載の通信制御方法。
  7. 【請求項7】 前記通信アプリケーションから複数のデ
    ータフローが生成されるとき、複数のデータフローを識
    別し、識別された複数のデータフロー間で優先順位を付
    けて優先順位の高いデータフローの条件に基づいて利用
    する通信サービスの選択を行うことを特徴とする請求項
    3ないし請求項6のいずれかに記載の通信制御方法。
  8. 【請求項8】 同一の通信装置から複数のデータフロー
    が送出されるとき、複数のデータフローを識別し、識別
    された複数のデータフロー間で優先順位を付け、優先順
    位の高いデータフローの条件に基づいて利用する通信サ
    ービスの選択を行うことを特徴とする請求項3ないし請
    求項の6いずれかに記載の通信制御方法。
  9. 【請求項9】 通信ネットワークにより提供される通信
    サービスを自動的に選択する通信制御装置であって、 前記通信ネットワークを介して相手通信装置とデータ伝
    送を行うネットワーク通信部と、 該ネットワーク通信部を介して相手通信装置と通信制御
    に関する交渉を行う通信サービス交渉部と、 通信アプリケーションが通信サービスに要求するQoS
    条件をアプリケーションの品質と通信サービスにより提
    供されるQoSとの関係表で保持するアプリケーション
    QoS情報部と、 前記ネットワーク通信部を介して、使用している通信サ
    ービスのQoS情報および他の利用可能な通信サービス
    のQoS情報を監視し、取得したQoS情報を管理する
    通信サービスQoS情報管理部と、 ユーザから与えられた通信アプリケーションの提供する
    機能または効用に関する条件、通信サービス利用に関す
    る条件を受けて格納するユーザ情報部と、 前記アプリケーションQoS情報部、前記ユーザ情報部
    および前記通信サービスQoS情報管理部に格納されて
    いる情報に基づいて利用する通信サービスを決定し、前
    記通信サービス交渉部を介して選択した通信サービスを
    設定する通信サービス決定部と、 該通信サービス決定部により選択された通信サービスを
    使用するために必要な処理を行う通信サービス部とを具
    備し、 利用している通信サービスにより提供されるQoSに関
    する情報を監視し、与えられた1つまたは複数の通信ア
    プリケーションが提供する機能または効用に関する条
    件、通信サービス利用に関する条件あるいは通信アプリ
    ケーションが通信サービスに要求するQoS条件の全て
    が満たされているか否かを判断し、前記条件が満たされ
    ている場合は、前記通信サービスの利用を継続し、前記
    条件が満たされていない場合は、前記条件を満たす他の
    通信サービスを選択して切り替えることを特徴とする通
    信制御装置。
  10. 【請求項10】 前記通信サービスQoS情報管理部
    は、他の利用可能な通信サービスが提供するQoS情報
    を監視するために、同一通信装置内の異なるアプリケー
    ション内で実行されている他の通信アプリケーションの
    通信状況を取得し、管理することを特徴とする請求項9
    に記載の通信制御装置。
  11. 【請求項11】 前記通信サービスQoS情報管理部
    は、ネットワークを管理するオペレーションシステムと
    相互に情報を交換する手段をさらに有し、前記オペレー
    ションシステムから通信サービスの提供するQoS情報
    を取得することを特徴とする請求項9に記載の通信制御
    装置。
  12. 【請求項12】 前記通信サービス部は、通信サービス
    の選択をIPパケットのTOSフィールドにコードを設
    定することによって行うことを特徴とする請求項9に記
    載の通信制御装置。
  13. 【請求項13】 前記通信サービス部は、通信サービス
    の選択をリソース予約プロトコル手順に従って、帯域保
    証されたパスを設定することにより行うことを特徴とす
    る請求項9に記載の通信制御装置。
  14. 【請求項14】 前記通信サービス部は、通信サービス
    の選択をIPのソースルーチング機能を利用し、パケッ
    トのルートを制御することにより行うことを特徴とする
    請求項9に記載の通信制御装置。
  15. 【請求項15】 前記通信サービス部は、通信サービス
    の選択をATM網の制御プロトコルを利用し、ATMバ
    ーチャルチャネルを設定してデータフローを転送するこ
    とにより行うことを特徴とする請求項9に記載の通信制
    御装置。
  16. 【請求項16】 前記ユーザ情報部または通信サービス
    決定部は,通信アプリケーションの提供する機能や効用
    に関する条件を通信アプリケーションの提供する機能や
    効用と、利用可能な通信サービスにより提供されるQo
    Sとの関係を抽象化し、その特徴をパラメータとして表
    現した関係表として保持することを特徴とする請求項9
    に記載の通信制御装置。
  17. 【請求項17】 前記通信サービスQoS情報管理部
    は、前記通信ネットワークにより提供されている通信サ
    ービスに対し、利用する場合の重み値を管理し、通信サ
    ービス決定部またはQoS情報管理部において、通信サ
    ービスそれぞれを用いた場合のQoS情報を測定し、あ
    るいは、予測して通信アプリケーションが通信サービス
    に要求するQoS条件を満たす通信サービスの組み合わ
    せの中で、重みの総和が最小になる組み合わせを選択す
    ることを特徴とする請求項9に記載の通信制御装置。
  18. 【請求項18】 前記通信サービスQoS情報管理部
    は、前記通信ネットワークにより提供されている通信サ
    ービスに対し、利用する場合のコストを管理し、通信サ
    ービス決定部は、通信アプリケーションの提供する機能
    や効用に関する条件が与えられ、通信サービスそれぞれ
    を用いた場合のQoS情報を測定し、あるいは、予測し
    て前記与えられた条件を満たし通信サービスに要するコ
    ストが最小になるように、通信サービスの組み合わせを
    選択することを特徴とする請求項9に記載の通信制御装
    置。
  19. 【請求項19】 前記ユーザ情報部は、通信サービスの
    利用に関する条件が与えられ、通信サービス決定部にお
    いて、ユーザ情報部の条件に基づき、通信サービスそれ
    ぞれを用いた場合のQoS情報を測定し、あるいは、予
    測して通信アプリケーションの提供する機能や効用が最
    大になるように、通信サービスの組み合わせを選択する
    ことを特徴とする請求項9に記載の通信制御装置。
  20. 【請求項20】 前記ユーザ情報部において、通信アプ
    リケーションの提供する機能や効用に関する条件および
    通信サービス利用に関する条件を管理し、前記通信サー
    ビスQoS情報管理部または通信サービス決定部におい
    て、複数の通信サービスについて各通信サービスを用い
    た場合のQoS情報を測定し、あるいは、予測して予め
    条件の重み付けを行い、重み付けの値を管理し、前記通
    信サービス決定部において前記ユーザー情報部により管
    理されている条件を満たす通信サービスの組み合わせの
    中で重み付けの値が最小になる組み合わせを選択するこ
    とを特徴とする請求項9に記載の通信制御装置。
  21. 【請求項21】 同一通信アプリケーションが生成する
    複数のデータフローを識別する機能を有するフロー識別
    部をさらに具備し、識別された複数のデータフロー間で
    優先順位をつけて通信サービスの選択を行うことを特徴
    とする請求項9に記載の通信制御装置。
  22. 【請求項22】 前記フロー識別部は、同一装置から送
    出される複数のデータフローを識別する機能を有し、識
    別された複数のデータフロー間で優先順位をつけて通信
    サービスの選択を行うことを特徴とする請求項9および
    請求項21に記載の通信制御装置。
  23. 【請求項23】 前記通信サービス決定部、前記QoS
    情報管理部および前記通信サービス部は、ソフトウェア
    により構成されることを特徴とする請求項9に記載の通
    信制御装置。
  24. 【請求項24】 前記通信サービス決定部、前記QoS
    情報管理部および前記通信サービス部の変更あるいは更
    新は、通信ネットワークを介して所定のサーバに、ユー
    ザによって、あるいは、予め定めた条件に従って自動的
    にアクセスしてダウンロードしたソフトウェアにより行
    われることを特徴とする請求項23に記載の通信制御装
    置。
  25. 【請求項25】 ユーザによって与えられた通信アプリ
    ケーションが提供する機能または効用に関する条件、通
    信サービス利用に関する条件あるいは通信アプリケーシ
    ョンが通信サービスに要求するQoS条件の1つまたは
    複数の条件を管理する管理処理と、通信ネットワークに
    より提供される通信サービスのQoSに関する情報の監
    視を行い、取得されたQoS情報を格納するQoS情報
    取得処理と、前記取得されたQoS情報に基づいて推定
    を行い、前記与えられた条件が満たされているか否かを
    判断する判定処理と、前記与えられた条件が満たされて
    いない場合、前記条件を満たす他の通信サービスを選択
    する通信サービス切替処理を通信装置に実行させるため
    のプログラムを記録した記録媒体。
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