JP2002176337A - Sawデュプレクサ - Google Patents

Sawデュプレクサ

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JP2002176337A
JP2002176337A JP2000373897A JP2000373897A JP2002176337A JP 2002176337 A JP2002176337 A JP 2002176337A JP 2000373897 A JP2000373897 A JP 2000373897A JP 2000373897 A JP2000373897 A JP 2000373897A JP 2002176337 A JP2002176337 A JP 2002176337A
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electrode
electrodes
saw duplexer
saw
input
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JP2000373897A
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English (en)
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Hidekazu Koga
英一 古賀
Mitsuru Tamaoki
充 玉置
Masaaki Maeda
昌昭 前田
Masatomo Kitada
匡智 北田
Yoshihiro Hiraoka
義広 平岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はSAWデュプレクサに関し、インピ
ーダンス整合用位相回路を小型・低背の積層平面型素子
とする構成によって小型で高性能なSAWデュプレクサ
を提供することを目的とする。 【解決手段】 2つのSAWフィルタチップ2,3とイ
ンピーダンス整合用位相回路素子4とで構成されるSA
Wデュプレクサ1において、前記インピーダンス整合用
位相回路素子4が平面形の積層素子5であって、この積
層素子5は2層のGND電極6,7と、このGND電極
6,7間に形成されるストリップライン電極12,1
3,14と、このストリップライン電極12,13,1
4にビアホール電極17,18,44,45,46で接
続した入出力端子電極15,16によって構成し、且
つ、入出力端子電極15,16は前記平面形の積層素子
5の上面側に形成した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話等の無線機
器に用いられるSAWフィルタを用いたSAWデュプレ
クサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話に代表される移動体通信
機器の小型化が急速に進み、これらに使用される部品の
小型化・高性能化への要望は非常に強い。このような状
況において、搭載されるデュプレクサもより一層の小型
が要求されている。移動体通信機器には従来、誘電体同
軸共振器を使った誘電体フィルタを用いたタイプが一般
的に使用されてきたが、今日では誘電体フィルタより小
型であるSAWフィルタを用いたSAWデュプレクサが
研究開発されている。
【0003】前記SAWデュプレクサは2つの異なる通
過帯域のフィルタ(例えば送信と受信周波数用)を互い
に干渉しないように分波するものであるが、この場合そ
れぞれのフィルタ相互の干渉による特性劣化の防止・低
減のために2つのフィルタそれぞれに対してインピーダ
ンス整合用位相回路を設けるか、または少なくとも一方
のフィルタにインピーダンス整合用位相回路を設ける必
要があり、このインピーダンス整合用位相回路は、2つ
のフィルタの周波数とインピーダンスによって決定さ
れ、それぞれの通過周波数における信号レベルを減衰さ
せないために低損失かつ小型であることが求められ、一
般にディスクリート素子であるコンデンサやインダクタ
を用いて形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらディスク
リート素子で構成した従来のSAWデュプレクサは小型
化への要求に充分応えたものではなく、かつ、伝送損失
が大きかったり、移動体通信の高周波帯域においては自
己共振周波数を越えてLやCの機能を損ない易いという
問題を有していた。
【0005】本発明は上記問題点を解決するものであ
り、低損失で小型のインピーダンス整合用位相回路の形
成によって小型で高性能なSAWデュプレクサを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の構成に
よって達成される。
【0007】本発明の請求項1に記載の発明は、2つの
SAWフィルタチップとインピーダンス整合用位相回路
素子とで構成されるSAWデュプレクサにおいて、前記
インピーダンス整合用位相回路素子が平面形の積層素子
であって、この積層素子は2層のGND電極と、GND
電極間に形成されるストリップライン電極と、このスト
リップライン電極の両端に接続した入出力端子電極によ
って構成し、且つ、入出力端子電極は前記平面形の積層
素子の上面側に形成したSAWデュプレクサであり、こ
れにより、ディスクリート素子が不要となり、低損失な
分布定数形線路で形成した小型のインピーダンス整合用
位相回路素子が得られ、小型で高性能なSAWデュプレ
クサを得ることができるという作用効果を有する。
【0008】本発明の請求項2に記載の発明は、2つの
SAWフィルタチップを並べたときのSAWフィルタチ
ップ間にインピーダンス整合用位相回路素子を配置し、
このインピーダンス位相整合用回路素子の入出力端子電
極を設けた請求項1に記載のSAWデュプレクサであ
り、これにより、SAWフィルタチップ等とのボンディ
ングワイヤ等による接続距離を短くできるのでその電気
的損失や不要なLやCといった寄生成分の影響を小さく
できて特性変化や劣化を防止し、ワイヤ接続部における
ボンディング強度等接続の信頼性の向上したSAWデュ
プレクサを得ることができるという作用効果を有する。
【0009】本発明の請求項3に記載の発明は、2層の
GND電極をビアホール電極により電気的に接続した請
求項1に記載のSAWデュプレクサであり、これによ
り、高周波帯においても接地が確実になるため、例えば
GND電極による不要な共振等の防止効果が得られるの
で高性能のSAWデュプレクサを得ることができるとい
う作用効果を有する。
【0010】本発明の請求項4に記載の発明は、ビアホ
ール電極と接続するストリップライン電極の端部の線幅
をビアホール電極の径よりも太く形成した請求項3に記
載のSAWデュプレクサであり、これにより、ビアホー
ル電極とストリップライン電極との接続部はヒートサイ
クル等に対する信頼性が向上し、また、積層ズレ等の製
造上の変動に対する特性変動を小さくする効果も得られ
るので、高性能で高信頼性を有するSAWデュプレクサ
が得られるという作用効果を有する。
【0011】本発明の請求項5に記載の発明は、ストリ
ップライン電極の線幅を2層のGND電極間の中心部か
らGND電極に近い層ほど細く形成した請求項1に記載
のSAWデュプレクサであり、これにより、ストリップ
ライン電極の特性インピーダンスの各積層毎の差異を小
さくでき、インピーダンスの不整合による伝送損失や特
性劣化を防止し小型で高性能なSAWデュプレクサが得
られるという作用効果を有する。
【0012】本発明の請求項6に記載の発明は、ストリ
ップライン電極の厚みを2層のGND電極間の中心部か
らGND電極に近い層ほど薄く形成した請求項1に記載
のSAWデュプレクサであり、これにより、ストリップ
ライン電極の特性インピーダンスの各積層毎の差異を小
さくでき、インピーダンスの不整合による電送損失や特
性劣化を防止し小型で高性能なSAWデュプレクサが得
られるという作用効果を有する。
【0013】本発明の請求項7に記載の発明は、ストリ
ップライン電極を上下2層のGND電極の面積と重なる
範囲内に形成した請求項1に記載のSAWデュプレクサ
であり、これにより、ストリップライン電極の輻射損失
を小さくできるとともにストリップライン電極の特性イ
ンピーダンスを整合し、特性劣化が少なく、小型で高性
能なSAWデュプレクサが得られるという作用効果を有
する。
【0014】本発明の請求項8に記載の発明は、入出力
端子電極はGND電極と電気的に接続することなく、入
力端子電極と出力端子電極間をGND電極によってそれ
ぞれ隔てて島状に形成し、且つ入出力端子電極の形状を
前記入出力端子電極と接続するビアホール電極の直径よ
りも大きく形成した請求項3に記載のSAWデュプレク
サであり、これにより、入出力端子電極間の電気的な干
渉が防止でき、入出力端子電極とビアホール電極との接
続部の信頼性が向上し特性劣化が少ない小型で高性能な
SAWデュプレクサが得られるという作用効果を有す
る。
【0015】本発明の請求項9に記載の発明は、インピ
ーダンス整合用位相回路素子のストリップライン電極に
近接して対向する屈曲部を形成し、この屈曲部における
電極間の電磁界結合によってインピーダンスを調整した
請求項1に記載のSAWデュプレクサであり、これによ
り、ストリップライン電極の配線やその配線間隔によっ
てインピーダンスとその周波数特性を任意に制御できる
ため、インピーダンスを設定する伝送線路の形状・構成
と併用し、インピーダンスの設計範囲が広がって小型で
高性能なSAWデュプレクサが得られるという作用効果
を有する。
【0016】本発明の請求項10に記載の発明は、イン
ピーダンス整合用位相回路素子の上面側にセラミック層
を設け、このセラミック層に入出力端子電極を設けた請
求項1に記載のSAWデュプレクサであり、これによ
り、SAWフィルタチップとインピーダンス整合用位相
回路との電気的接続を例えばボンディングワイヤと前記
素子の上面のGND電極との電気的接触や結合・干渉を
防止できるので高性能なSAWデュプレクサが得られる
という作用効果を有する。
【0017】本発明の請求項11に記載の発明は、イン
ピーダンス整合用位相回路素子あるいはセラミック層の
内部または表面に分布定数形線路によってコンデンサ、
インダクタ機能やこれら機能素子によって構成される回
路を電極パターンで形成した請求項1に記載のSAWデ
ュプレクサであり、これにより、高周波帯で低損失なコ
ンデンサやインダクタ素子を形成して適宜付加すること
で特性向上を図ったり、更にはフィルタ機能等の回路を
付加したりすることができるので、高性能なSAWデュ
プレクサが得られるという作用効果を有する。
【0018】本発明の請求項12に記載の発明は、セラ
ミック層の表面にコンデンサ素子、インダクタ素子およ
び抵抗素子を実装した請求項10に記載のSAWデュプ
レクサであり、これにより、特性向上を図ったり、更に
はフィルタ機能等の回路を付加したりすることができる
ので、一層高性能なSAWデュプレクサが得られるとい
う作用効果を有する。
【0019】本発明の請求項13に記載の発明は、セラ
ミック層の表面に半導体チップ部品を実装した請求項1
0に記載のSAWデュプレクサであり、能動デバイスと
の一体化が実現できるので、携帯電話等のフロントエン
ド部の周辺回路まで含めて小型複合デバイスにモジュー
ル化した高性能かつ複合機能を付加したSAWデュプレ
クサが得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、実施の形
態1を用いて本発明の特に請求項1〜9に記載の発明に
ついて説明する。
【0021】図1は本発明の実施の形態1におけるSA
Wデュプレクサの分解斜視図、図2は同実施の形態1の
インピーダンス整合用位相回路素子を示す分解斜視図で
ある。
【0022】図1、図2において、1はSAWデュプレ
クサであり、送信帯域用のフィルタ、受信帯域用のフィ
ルタを構成する2つのSAWフィルタチップ2,3がセ
ラミック基板30上に実装され、これら2つのSAWフ
ィルタチップ2,3の中央部に入出力端子電極15,1
6を設けたインピーダンス整合用位相回路素子4を配置
している。
【0023】前記インピーダンス整合用位相回路素子4
はセラミック誘電体8,9,10,11を重ねて構成し
ており、最下段のセラミック誘電体8の裏面と最上段の
セラミック誘電体11の上面にそれぞれGND電極6,
7を形成し、このGND電極6,7との間にはさんでス
トリップライン電極12,13,14を形成したセラミ
ック誘電体8,9,10を配置し、導電性樹脂等を用い
て一体に積層して平面形の積層素子5を形成している。
【0024】次に、インピーダンス整合用位相回路素子
4のストリップライン電極12,13,14と入出力端
子電極15,16との接続構造について図2を用いて説
明する。
【0025】17,18,43,44,45,46,4
7はビアホール電極であり、貫通孔に電極を形成しこの
貫通孔内にAg等導電性金属を充填して前記ストリップ
ライン電極12,13,14やGND電極6,7との接
続を行うものである。
【0026】セラミック誘電体8,9,10にはストリ
ップライン電極12,13,14を形成し、それぞれ両
端に接続用電極37,38,39,40,41,42を
形成し、この接続電極39,41,42の内方に前記ビ
アホール電極44,45,46を形成すると共にセラミ
ック誘電体8,9,10の周囲に複数のビアホール電極
47を形成している。
【0027】最上段のセラミック誘電体11では入出力
端子電極15,16の内方にビアホール電極17,18
を形成すると共にこのセラミック誘電体11の周囲に複
数のビアホール電極47を形成している。
【0028】入力端子電極15は前記ビアホール電極1
7,43を介して最下段のセラミック誘電体8のストリ
ップライン電極12の端部の接続用電極38に接続し、
このストリップライン電極12の他方の端部にある接続
用電極37からセラミック誘電体9の接続用電極39、
接続用電極40からセラミック誘電体10の接続用電極
42、接続用電極41からセラミック誘電体11の出力
電極16にと、それぞれ前記ビアホール電極44,4
6,45,18を介して接続し、入出力端子電極15,
16までストリップライン電極12,13,14を接続
している。
【0029】また、セラミック誘電体8,9,10,1
1の周囲に形成したビアホール電極47を介し前記セラ
ミック誘電体11の上面のGND電極7とセラミック誘
電体8の裏面のGND電極6とを接続している。
【0030】また、前記SAWフィルタチップ2,3と
インピーダンス整合用位相回路素子4とはボンディング
ワイヤ(図示せず)で接続している。
【0031】また、入出力端子電極15,16は、GN
D電極6と電気的に接続することなく入力端子電極15
と出力端子電極16間をGND電極6によってそれぞれ
隔てて島状に形成している。
【0032】このように、セラミック基板30を最下段
に配置して、平面形の積層素子5を構成することによ
り、低背、薄型形状のSAWデュプレクサ1を得ること
ができ、平面形の積層素子5の上面に設けた入出力端子
電極15,16を、2つのSAWフィルタチップ2,3
間に配置することで電気的接続距離を短くできるので、
この接続部材の影響による特性の劣化と変化を小さくし
て信頼性を向上し、また、上側のGND電極7と下側の
GND電極6はインピーダンス整合用位相回路素子4の
内部に貫通したビアホール電極47により接続している
ので上下のGND電極6,7の接地が安定する効果が得
られ、例えば、GND電極6,7自身の不要な共振を防
止している。
【0033】また、前記ストリップライン電極12,1
3,14の線幅は、GND電極6,7の中間部からGN
D電極6,7に近い層ほど細く形成しており、セラミッ
ク誘電体8,10上に形成したストリップライン電極1
2,14の線幅はセラミック誘電体9上に形成したスト
リップライン電極13の線幅より細く、これにより、前
記ストリップライン電極12,13,14の特性インピ
ーダンスを均一に整合している。
【0034】また、ストリップライン電極12,13,
14の厚みに関しては、GND電極6,7の中間部から
GND電極6,7に近い層ほど薄く形成している。これ
により、層間のストリップライン電極12,13,14
の特性インピーダンスを均一に整合できるため、特性の
劣化や変化の原因となっていた層間のインピーダンスの
差異によって発生する反射を小さくすることができイン
ピーダンス整合用位相回路素子4の挿入損失特性の向上
が図れる。
【0035】また、前記ストリップライン電極12,1
3,14の形成範囲は、上下のGND電極6,7の電極
を形成した範囲内に重なるように形成しており、このス
トリップライン電極14に近接して対向する屈曲部27
を形成してこの屈曲部27における電極間の電磁界結合
によってインピーダンスを調整している。
【0036】また、ストリップライン電極14において
は、ストリップライン電極14の線路どうしを配線間隔
を近接して電磁界結合させ、インピーダンスを調整して
いる。ここでは50オーム線路を構成し、ストリップラ
イン電極14の線路の一部に近接して対向する屈曲部2
7を形成し、この屈曲部27に対向する電極の線路間を
電磁界結合を行いインピーダンスを調整している。
【0037】これにより、周波数によって異なるインピ
ーダンスが必要な場合にも、ストリップライン電極14
の配線によって種々電磁界結合を調整することで、それ
ぞれ異なる周波数帯域における所望のインピーダンスの
調整が可能になる。
【0038】以上のように、本発明によれば低損失で小
型のインピーダンス整合用位相回路の形成ができ、移動
体通信の高周波帯域においても自己共振周波数を越えて
LやCの機能を損なうことが無く、小型で高性能なSA
Wデュプレクサを提供することができる。
【0039】(実施の形態2)以下、実施の形態2を用
いて本発明の特に請求項10〜13に記載の発明につい
て説明する。尚、前記実施の形態1と共通となる基本構
成は詳細な記述を省きここでは特徴とする部分について
記載する。
【0040】図3は本発明の実施の形態2における分布
定数形線路によってコンデンサやインダクタ機能を形成
した例を示し、図4は同実施の形態2におけるセラミッ
ク層の表面に入出力端子電極を設けるとともにコンデン
サやインダクタ等のディスクリート素子あるいは半導体
チップ部品を実装した例を示す図である。
【0041】図3に示すように、インピーダンス整合用
位相回路素子4の上面側にセラミック層28を積層し
て、このセラミック層28の上面に入出力端子電極1
9,20を設けるとともに、分布定数形線路50を形成
してコンデンサやインダクタ機能を形成している。ここ
では前記分布定数形線路50により、3段のローパスフ
ィルタを構成している。
【0042】前記分布定数形線路50は前記ストリップ
ライン電極12,13,14と同じようにAg,Cu電
極によって形成し、分布定数形線路50とインピーダン
ス整合用位相回路素子4との接続はビアホール電極(図
示せず)によって行っている。
【0043】このように、分布定数形線路50により受
動回路をインピーダンス整合用位相回路素子4の上面に
構成し、SAWフィルタチップ2,3の特性やSAWデ
ュプレクサ1の特性を制御でき、高性能で複合機能を有
するSAWデュプレクサ1を得ることができる。
【0044】また、図4に示すように、インピーダンス
整合用位相回路素子4の上面にセラミック層29を積層
し、このセラミック層29の表面に入出力端子電極2
1,22を設けるとともにコンデンサ素子23やインダ
クタ素子24、抵抗素子25等のディスクリート素子及
び半導体チップ部品26を実装している。
【0045】これにより、SAWフィルタチップ2,3
の特性やSAWデュプレクサ1の全体特性を制御して小
型で高性能なSAWデュプレクサ1を得ることができ、
また、半導体チップ部品26を実装することで、インピ
ーダンス整合用位相整合回路素子4に能動デバイスを小
型で一体化できるので、携帯電話等のフロントエンド部
の周辺回路まで含めてモジュール化した小型複合デバイ
スを得ることができる。
【0046】尚、インピーダンス整合用位相回路素子4
のストリップライン電極12,13,14やビアホール
電極17,18,43,44,45,46,47の電極
材料としては導電率の高いAgやCuが望ましい。従っ
て、セラミック誘電体8,9,10,11はAg,Cu
と同時焼成可能な摂氏1000度以下の低温焼成材料が
望ましく、低温焼成誘電体としてアルミナやフォルステ
ライト等へガラス成分を添加したものを用いる。Ag,
Cu等の高導電率電極材料を適用することで電極の導体
損失を小さくできるのでSAWデュプレクサの低損失化
が図れる。
【0047】尚、ビアホール電極17,18,43,4
4,45,46,47、ストリップライン電極12,1
3,14の材料に金属成分以外にもガラス成分や無機成
分等をビアホール電極とストリップライン電極の接続や
信頼性向上、気密性の向上やデラミネーション改善、マ
イグレーション改善等を目的とし、導電率を大きく低下
させない範囲で添加含有させてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明のSAWデュプレク
サは、小型で低損失なインピーダンス整合用位相回路素
子が得られるため、小型で高性能のSAWデュプレクサ
が実現できることとなり、移動体通信機器の小型化及び
高性能化に寄与するところが大であり工業的利用価値が
大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示すSAWデュプレク
サの分解斜視図
【図2】同実施の形態1のインピーダンス整合用位相回
路素子を示す分解斜視図
【図3】本発明の実施の形態2における分布定数形線路
によってコンデンサやインダクタ機能を形成した図
【図4】同実施の形態2におけるインピーダンス整合用
位相回路素子の上面側のGND電極の上側にコンデンサ
やインダクタ等のディスクリート素子や半導体チップを
実装した図
【符号の説明】
1 SAWデュプレクサ 2 SAWフィルタチップ 3 SAWフィルタチップ 4 インピーダンス整合用位相回路素子 5 平面形の積層素子 6,7 GND電極 8,9,10,11 セラミック誘電体 12,13,14 ストリップライン電極 15,16,19,20,21,22 入出力端子電極 17,18,43,44,45,46,47 ビアホー
ル電極 23 コンデンサ素子 24 インダクタ素子 25 抵抗素子 26 半導体チップ部品 27 近接して対向する屈曲部 28,29 インピーダンス整合用位相回路素子の上面
に設けたセラミック層 37,38,39,40,41,42 接続用電極 50 分布定数形線路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 昌昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 北田 匡智 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 平岡 義広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J012 GA12 5J014 CA00 5J097 AA12 AA30 BB15 HA04 LL01 LL07

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのSAWフィルタチップとインピー
    ダンス整合用位相回路素子とで構成されるSAWデュプ
    レクサにおいて、前記インピーダンス整合用位相回路素
    子が平面形の積層素子であって、この積層素子は2層の
    GND電極と、GND電極間に形成されるストリップラ
    イン電極と、このストリップライン電極の両端に接続し
    た入出力端子電極によって構成し、且つ、入出力電極端
    子を前記平面形の積層素子の上面側に形成したSAWデ
    ュプレクサ。
  2. 【請求項2】 2つのSAWフィルタチップを並べたと
    きのSAWフィルタチップ間にインピーダンス整合用位
    相回路素子を配置し、このインピーダンス位相整合用回
    路素子の入出力端子電極を設けた請求項1に記載のSA
    Wデュプレクサ。
  3. 【請求項3】 2層のGND電極をビアホール電極によ
    り電気的に接続した請求項1に記載のSAWデュプレク
    サ。
  4. 【請求項4】 ビアホール電極と接続するストリップラ
    イン電極の端部の線幅をビアホール電極径よりも太く形
    成した請求項3に記載のSAWデュプレクサ。
  5. 【請求項5】 ストリップライン電極の線幅を前記の2
    層のGND電極間の中心部からGND電極に近い層ほど
    細く形成した請求項1に記載のSAWデュプレクサ。
  6. 【請求項6】 ストリップライン電極の厚みを2層のG
    ND電極間の中心部からGND電極に近い層ほど薄く形
    成した請求項1に記載のSAWデュプレクサ。
  7. 【請求項7】 ストリップライン電極を上下2層のGN
    D電極の面積と重なる範囲内に形成した請求項1に記載
    のSAWデュプレクサ。
  8. 【請求項8】 入出力端子電極はGND電極と電気的に
    接続することなく入力端子電極と出力端子電極間をGN
    D電極によってそれぞれ隔てて島状に形成し、且つ入出
    力端子電極の形状を前記入出力端子電極と接続するビア
    ホール電極の直径よりも大きく形成した請求項3に記載
    のSAWデュプレクサ。
  9. 【請求項9】 インピーダンス整合用位相回路素子のス
    トリップライン電極に近接して対向する屈曲部を形成
    し、この屈曲部における電極間の電磁界結合によってイ
    ンピーダンスを調整した請求項1に記載のSAWデュプ
    レクサ。
  10. 【請求項10】 インピーダンス整合用位相回路素子の
    上面側にセラミック層を設け、このセラミック層に入出
    力端子電極を設けた請求項1に記載のSAWデュプレク
    サ。
  11. 【請求項11】 インピーダンス整合用位相回路素子あ
    るいはセラミック層の内部または表面に分布定数形線路
    によってコンデンサ、インダクタ機能やこれら機能素子
    によって構成される回路を電極パターンで形成した請求
    項1に記載のSAWデュプレクサ。
  12. 【請求項12】 セラミック層の表面にコンデンサ素
    子、インダクタ素子および抵抗素子を実装した請求項1
    0に記載のSAWデュプレクサ。
  13. 【請求項13】 セラミック層の表面に半導体チップ部
    品を実装した請求項10に記載のSAWデュプレクサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100679194B1 (ko) * 2001-12-14 2007-02-07 후지쓰 메디아 데바이스 가부시키가이샤 탄성 표면파 소자 및 이것을 이용한 분파기
US7479846B2 (en) * 2004-11-02 2009-01-20 Fujitsu Media Devices Limited Duplexer
US7684764B2 (en) 2003-04-30 2010-03-23 Fujitsu Media Devices Limited Duplexer using surface acoustic wave filters and electronic device equipped with the same

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