JP2002175513A - 通過物体計数装置及び計数方法 - Google Patents

通過物体計数装置及び計数方法

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JP2002175513A JP2000372859A JP2000372859A JP2002175513A JP 2002175513 A JP2002175513 A JP 2002175513A JP 2000372859 A JP2000372859 A JP 2000372859A JP 2000372859 A JP2000372859 A JP 2000372859A JP 2002175513 A JP2002175513 A JP 2002175513A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計算量を減らし高速処理でき、逐次処理が可
能な通過物体計数装置及び計数方法を提供する。 【解決手段】 平面2に沿って平面2上の基準線1を通
過する通過物体5を撮像する、平面2に対向して設けら
れた複数の撮像装置11、12と;複数の撮像装置1
1、12によって撮像された通過物体5の画像同士を比
較して、通過物体5上の基準線1に沿った複数の部位に
関して、通過物体5の平面2に交差する奥行方向の奥行
情報と複数の部位のうち少なくとも1つの部位に関し
て、基準線1に垂直で平面2に平行な進行方向の速度情
報を、時系列的に取得する比較演算部20と;取得され
た奥行情報に速度情報で重み付けした値を基準線1に沿
って速度の向き別に加算した値を時間積分する積分演算
部21とを備える通過物体計数装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通過物体計数装置
及び計数方法に関し、特にステレオ画像から通過物体を
計数する通過物体計数装置及び計数方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】2台の撮像装置により得られた通過物体
のステレオ画像から、計数線上での高さ情報と速度情報
を算出し、3次元情報を得る。次に得られた3次元情報
を一定の高さで輪切りにして、その高さについて通過物
体を時間方向に一定時間並べた時の平面的な時空間画像
を作成する。そして作成した平面的な時空間画像を用い
て、前記一定の高さにおいて一定以上の幅×時間の面積
を持つ物体であるかどうかで、通過物体を計数してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の通
過物体計数装置によれば、次のような問題があった。一
定時間の平面的な時空間画像で、一定の高さにおいて一
定以上の幅×時間の面積を持つ物体であるかどうかで計
数を行う方法では、計算に時間がかかり、また逐次処理
ができなかった。
【0004】そこで本発明は、計算量を減らし高速処理
でき、逐次処理が可能な通過物体計数装置及び計数方法
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による通過物体計数装置は、例
えば図1に示すように、平面2に沿って平面2上の基準
線1を通過する通過物体5の奥行情報と速度情報とから
通過物体5を計数する通過物体計数装置10において;
前記取得された奥行情報に前記速度情報で重み付けした
値を基準線1に沿って速度の向き別に加算した値を時間
積分する積分演算部21(図2)と;前記時間積分によ
って得られた値と予め設定された閾値とに基づいて基準
線1を通過した通過物体5を計数する通過計数演算部2
2、23(図2)とを備える。
【0006】このように構成すると、積分演算部21
と、通過計数演算部22、23とを備えるので、取得さ
れた奥行情報に速度情報で重み付けした値を基準線1に
沿って速度の向き別に加算した値を時間積分した値を取
得することができ、通過計数演算部22、23を備える
ので、時間積分によって得られた値と予め設定された閾
値とに基づいて基準線1を通過した通過物体5を計数す
ることができる。なお速度の向きは、同じ速度の方向に
ついて、正の向きと負の向きとがある。
【0007】前記目的を達成するために、請求項2に係
る発明による通過物体計数装置は、例えば図1に示すよ
うに、平面2に沿って平面2上の基準線1を通過する通
過物体5を撮像する、平面2に対向して設けられた複数
の撮像装置11、12と;複数の撮像装置11、12に
よって撮像された通過物体5の画像同士を比較して、通
過物体5上の基準線1に沿った複数の部位に関して、通
過物体5の平面2に交差する奥行方向の奥行情報と前記
複数の部位のうち少なくとも1つの部位に関して、基準
線1に垂直で平面2に平行な進行方向の速度情報を、時
系列的に取得する比較演算部20(図2)と;前記取得
された奥行情報に前記速度情報で重み付けした値を基準
線1に沿って速度の向き別に加算した値を時間積分する
積分演算部21(図2)とを備える。なお同じ進行方向
について、進行の向きは正の向きと負の向きとがある。
【0008】このように構成すると、複数の撮像装置1
1、12と、比較演算部20とを備えるので、奥行情報
と速度情報を時系列的に取得することができ、積分演算
部21を備えるので、取得された奥行情報に速度情報で
重み付けした値を基準線1に沿って速度の向き別に加算
した値を時間積分した値を取得することができる。積分
演算部21で計算されるのは結局通過物体5の体積であ
る。
【0009】前記目的を達成するために、請求項3に係
る発明による通過物体計数装置は、例えば図1に示すよ
うに、平面2に沿って平面2上の基準線1を通過する通
過物体5を撮像する、平面2に対向して設けられた第1
の撮像装置11と;第1の撮像装置11と並列に、且つ
平面2に対向して設けられ、基準線1を通過する通過物
体5を、第1の撮像装置11の撮像時点より所定の時間
だけ遅らせて撮像する第2の撮像装置12と;第1の撮
像装置11によって撮像された前記通過物体5の画像A
と前記所定の時間だけ遅らせて第2の撮像装置12によ
って撮像された前記通過物体の画像Bとを比較して、通
過物体5上の基準線1に沿った複数の部位に関して、通
過物体5の平面2に交差する奥行方向の奥行情報と前記
複数の部位のうち少なくとも1つの部位に関して、基準
線1に垂直で平面2に平行な進行方向の速度情報を、時
系列的に取得する比較演算部20(図2)と;前記取得
された奥行情報に前記速度情報で重み付けした値を基準
線1に沿って速度の向き別に加算した値を時間積分する
積分演算部21(図2)とを備える。
【0010】通過物体5が移動する面は、例えば図12
に示すように、水平な平面に限らず斜面や階段のように
傾斜した面2’であってもよい。但し、必要に応じて例
えば図12(a)のような場合には、傾斜角度により奥
行情報と速度情報を補正する。
【0011】また通過物体5の進行方向に交差する基準
線1は、通過物体5の進行方向に垂直な線とするのがよ
い。また第1と第2の撮像装置は、並列に、基準線1と
平行な方向に並べるのがよい。奥行方向は、典型的には
平面に垂直な方向、又は鉛直方向である。
【0012】このように構成すると、第1の撮像装置1
1によって撮像された通過物体5の画像Aと所定の時間
だけ遅らせて第2の撮像装置12によって撮像された通
過物体5の画像Bとを比較して、通過物体5上の基準線
1に沿った複数の部位に関して、通過物体5の平面2に
交差する奥行方向の奥行情報と前記複数の部位のうち少
なくとも1つの部位に関して、基準線1に垂直で平面2
に平行な進行方向の速度情報を、時系列的に取得する比
較演算部20と、前記取得された奥行情報に前記速度情
報で重み付けした値を基準線1に沿って速度の向き別に
加算した値を時間積分する積分演算部21とを備えるの
で、画像Aと画像Bから通過物体5の位置情報と速度情
報を得ることができる。
【0013】また請求項4に記載のように、請求項2ま
たは請求項3に記載の通過物体計数装置10では、積分
演算部21で時間積分して得られた値が予め設定された
閾値を越えたときに、通過物体5が1だけ通過したもの
として計数する差算通過計数演算部22を備えるとよ
い。
【0014】このように構成すると、通過物体5の計数
は、通過物体の通過個数(自然数)に対する時間で把握
することになる。又は一定時間に通過する個数で把握す
る。
【0015】また請求項5に記載のように、請求項2ま
たは請求項3に記載の通過物体計数装置10では、積分
演算部21で時間積分して得られた値を予め設定された
閾値で除算した値を通過物体5が通過した数として計数
する除算通過計数演算部23を備えるとよい。
【0016】このように構成すると、通過物体5の計数
は、時刻で区切ってその間に通過した通過物体の個数を
小数点まで求めることになる。
【0017】予め設定された閾値とは、典型的には通過
物体1個分の体積値である。この体積値は通過物体、場
所、時刻、季節等の条件によって、適切な値を定めると
よい。例えば、通過物体が人であり、場所が遊園地であ
れば子供が中心であり、子供対大人の平均的人数比率を
考慮して定めるが体積値は小さめになる。ラッシュアワ
ーの駅であれば、大人の男性が中心であり、冬季であれ
ばオーバーコートを着ているので、体積は大きく定め
る。これを場合毎に統計的に求めておくとよい。
【0018】前記目的を達成するために、請求項6に係
る発明による通過物体計数方法は、例えば図4に示すよ
うに、平面に沿って該平面上の基準線を通過する通過物
体を前記平面に対向する方向から撮像して、複数の画像
を取得する撮像工程S1と;撮像工程S1で取得された
複数の画像同士を比較して、前記通過物体上の前記基準
線に沿った複数の部位に関して、前記通過物体の前記平
面に交差する奥行方向の奥行情報と前記複数の部位のう
ち少なくとも1つの部位に関して、前記基準線に垂直で
前記平面に平行な進行方向の速度情報を、時系列的に取
得する比較演算工程S9、S12と;前記取得された奥
行情報に前記速度情報で重み付けした値を前記基準線に
沿って速度の向き別に加算した値を時間積分する積分演
算工程S13とを備える。
【0019】前記目的を達成するために、請求項7に係
る発明による通過物体計数方法は、例えば図5に示すよ
うに、平面に沿って該平面上の基準線を通過する通過物
体を、前記平面に対向した第1の位置から、第1の時点
に撮像して画像Aを取得する第1の撮像工程S32と;
前記基準線を通過する前記通過物体を、前記第1の時点
から所定の時間だけ経過した第2の時点に、前記第1の
位置と並列で、且つ前記平面に対向した第2の位置から
撮像して画像Bを取得する第2の撮像工程S33と;前
記画像Aと前記画像Bとを比較して、前記通過物体上の
前記基準線に沿った複数の部位に関して、前記通過物体
の前記平面に交差する奥行方向の奥行情報と前記複数の
部位のうち少なくとも1つの部位に関して、前記基準線
に垂直で前記平面に平行な進行方向の速度情報を、時系
列的に取得する比較演算工程S38、S39と;前記取
得された奥行情報に前記速度情報で重み付けした値を前
記基準線に沿って速度の向き別に加算した値を時間積分
する積分演算工程S40とを備える。
【0020】このように構成すると、画像Aと画像Bと
を比較して、通過物体の平面に交差する奥行方向の情報
と基準線に交差し(典型的には垂直に交差し)平面に平
行な進行方向の速度を演算する比較演算工程S38、S
39を備えるので、通過物体5の位置情報と速度情報を
得ることができる。
【0021】また請求項8に記載のように、請求項6ま
たは請求項7に記載の通過物体計数方法では、平均的な
前記通過物体の1個分の体積を閾値として予め設定する
工程S0と;前記積分演算部で時間積分して得られた値
が前記閾値を越えたときに、前記通過物体が1だけ通過
したものとして計数する通過計数演算工程S15を備え
るとよい。
【0022】また請求項9に記載のように、請求項6ま
たは請求項7に記載の通過物体計数方法では、平均的な
前記通過物体の1個分の体積を閾値として予め設定する
工程S0と;前記積分演算部で時間積分して得られた値
を前記閾値で除算した値を前記通過物体が通過した数と
して計数する除算通過計数演算工程S20を備えるとよ
い。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符
号を付し、重複した説明は省略する。
【0024】図1は、本発明による実施の形態である通
過物体計数装置10(以下適宜「計数装置10」とい
う)の模式的斜視図である。図中通過物体5が平面であ
る水平な通路2上を進行方向に移動している。XY軸を
通路2内に置くように、直交座標系XYZがとられてお
り、通路2はY軸と平行に延設されている。また通路2
の延設方向と垂直即ちX軸と平行に基準線である計数線
1がとられている。通過物体5の進行方向は、典型的に
は通路2の延設方向即ちY軸と平行である。通過物体5
は、本実施の形態では人物である。また本実施の形態で
は、計数線1は通路2の延設方向と垂直としているが、
特に垂直としなくてもよい。垂直でない場合は、X軸と
の角度で視差と速度を補正すればよい。計数線1は、こ
の線を通過した通過物体5を計数するための基準線であ
り、仮想的な線であってもよく、実際に物理的に通路2
に描く必要はない。
【0025】一方、図中通路2の計数線1の鉛直方向上
方には、通過物体である人物5が通過するのに十分な高
さに、通路2の計数線1を通過する通過物体5を撮像す
るための第1の撮像装置11と第2の撮像装置12が設
置されている。第1の撮像装置11と第2の撮像装置1
2は、適切な間隔をあけて並列に、計数線1と平行で且
つ光軸がZ軸と平行になるように設置してある。ここで
いう人物5が通過するのに十分な高さとは、例えば30
00mm程度である。また、適切な間隔とは、例えば5
0mm程度である。
【0026】図2を参照して、通過物体計数装置10の
構成の一例を説明する。計数装置10は、第1の撮像装
置としての第1のCCDカメラ11、第2の撮像装置と
しての第2のCCDカメラ12、演算装置としてのパソ
コン13を含んで構成される。
【0027】そして第1のCCDカメラ11、第2のC
CDカメラ12は、パソコン13に接続されており、パ
ソコン13は第1のCCDカメラ11、第2のCCDカ
メラ12によってそれぞれ撮像された画像を取得出来る
ように構成されている。
【0028】パソコン13は、制御部14を備えてお
り、計数装置10全体を制御している。制御部14に
は、撮像装置用インターフェイス15が接続されてお
り、第1のCCDカメラ11、第2のCCDカメラ12
は、撮像装置用インターフェイス15を介して制御部1
4に接続され、制御されている。
【0029】また制御部14内には、第1のCCDカメ
ラ11、第2のCCDカメラ12により取得したステレ
オ画像から、通過物体5の奥行情報である通過物体5の
高さと、通過物体5の速度情報である通過物体5の速度
を時系列的に取得する比較演算部20、取得した通過物
体5の高さに速度で重み付けした値を基準線1に沿って
速度の向き別に加算した値を時間積分する積分演算部2
1、積分演算部21で時間積分して得られた値である体
積値が、予め設定された閾値を越えたときに通過物体5
が1だけ通過したものとして計数する差算通過計数演算
部22、体積値を予め設定された閾値で除算した値を通
過物体の通過した数として計数する除算通過計数演算部
23が備えられている。比較演算部20は、高さを基準
線1に沿って速度の向き別に加算した値に速度で重み付
けするようにしてもよい。
【0030】また、本実施の形態では、差算通過計数演
算部22と除算通過計数演算部23を共に備えるとした
が、どちらか一方を備えればよい。この時、差算通過計
数演算部22を備えた場合は、例えば、任意の自然数だ
け通過物体5が通過した時間を得ることができ、除算通
過計数演算部23を備えた場合は、例えばある時刻で区
切った任意の時間間隔における通過物体5の通過した数
を小数(例えば10.6)として逐次得ることができる
ので、目的や用途に合わせて差算通過計数演算部22と
除算通過計数演算部23のいずれかを選択するとよい。
【0031】制御部14には、記憶部18が接続されて
おり、第1のCCDカメラ11、第2のCCDカメラ1
2で撮像された画像や算出された情報等のデータが記憶
できる。
【0032】また制御部14には、計数装置10を操作
するための情報を入力する入力装置16、計数装置10
で処理された結果を出力する出力装置17が接続されて
いる。入力装置16は例えばキーボードやマウスであ
り、出力装置17は例えばディスプレイやプリンタであ
る。本図では、入力装置16、出力装置17はパソコン
13に外付けするものとして図示されているが、内蔵さ
れていてもよい。
【0033】さらに図3に示すように、比較演算部20
内には、CCDカメラにより撮像された画像を処理する
画像処理部25、第1のCCDカメラにより撮像された
画像と、第2のCCDカメラにより撮像された画像から
対応点を求める対応点探索部26、通過物体5の奥行情
報である高さを算出する奥行情報算出部27、通過物体
5の速度情報である速度を算出する速度情報算出部28
が備えられている。画像を処理するとは、例えば第1の
CCDカメラ11、第2のCCDカメラ12からの撮像
信号から画像Aとしての第1の画像、第2の画像、画像
Bとしての第3の画像を取得することをいう。
【0034】図4のフローを参照して、第1の実施の形
態としての計数装置10の作用の一例を説明する。ここ
で、第1のCCDカメラ11で撮像された画像を左画
像、第2のCCDカメラで撮像された画像を右画像とし
て説明する。まず計数装置10の使用者はパソコン13
に閾値を設定する(ステップ0(図中「S0」と表示。
以下同じ))。
【0035】次にパソコン13の制御部14は、第1の
CCDカメラ11、第2のCCDカメラ12で撮像され
た左画像、右画像を、撮像装置インターフェイス15を
介してステレオ画像として取得する(ステップ1)。
【0036】制御部14は、取得したステレオ画像か
ら、制御部14内の画像処理部19によって、ある時間
tに撮像された第1の画像であるtフレームの左画像を
取得し(ステップ2)、同時に第2の画像であるtフレ
ームの右画像を取得する(ステップ3)。また時点tよ
りΔt経過した時点t+Δtに撮像された第3の画像で
あるt+Δtフレームの右画像を取得する(ステップ
3)。
【0037】実際には同時並列的に一定間隔で撮像を行
い、第1の画像、第2の画像として時点tの画像を、第
3の画像として1フレーム以上ずらした時点t+Δtの
画像を採用するようにすればよい。このときΔtは、計
数装置10の設定条件により適宜決めてよいが、あるフ
レームNが撮像されてから、次のフレームN+1が撮像
されるまでの時間とすることが望ましい。即ち1フレー
ムだけずらしたフレームを採用する。この時、Δtを1
/30秒とすると、例えば80m/minで歩く人を撮
像した場合、フレームN+1は、フレームNと比べて撮
像された人が約4.4cm進行方向に移動した画像とな
る。
【0038】次に、tフレームの右画像のエッジ抽出を
行い(ステップ5)、細線化する(ステップ6)。そし
て、tフレームの右画像の計数線1上のエッジ点を用い
てtフレームの左画像の第1の対応点探索を行なう(ス
テップ7)。また、エッジ抽出、細線化、対応点探索に
ついては、図6を参照してあとで詳しく説明する。
【0039】第1の対応点探索により得られた対応点か
ら奥行情報を算出する(ステップ8)。ここで、背景除
去によってあらかじめ非背景部分を規定しておき、その
部分に対して、エッジ点における値を反映させるための
線形補間を行なう(ステップ9)。ここで線形補間と
は、例えば1つのエッジ点と、それに隣接するエッジ点
の3次元座標を用いて、両エッジ点を直線で結ぶことに
より、両エッジ点の間の点の3次元座標を得るようにす
るものである。
【0040】また同時に、tフレームの右画像の計数線
1上のエッジ点を用いてt+Δtフレームの右画像の第
2の対応点探索を行ない(ステップ10)、第2の対応
点探索により得られた対応点から速度情報を算出する
(ステップ11)。そして、同様に線形補間を行なう
(ステップ12)。また、奥行情報及び速度情報を算出
する方法は、図7、図8を参照してあとで説明する。
【0041】そして、算出された奥行情報に速度情報を
乗じたものを時間方向に加え体積値を加算する(ステッ
プ13)。体積値を算出する方法は、図9、図10を参
照してあとで説明する。ここで奥行情報に速度情報を乗
じて重み付けするのは、通過速度の速い通過物体は、通
過速度と通過フレーム数は反比例するので、単に時空間
像で計算すると体積値が小さくなるためである。また、
通過物体の体積を算出するので、体積の無い通過物体の
影を誤って計数してしまうことがない。
【0042】これにより得られた体積値と予め設定され
た閾値とを比較して(ステップ15)、体積値が閾値よ
り大きい場合は(ステップ15がY)、通過物体5であ
る人物が1人通過したと判断して計数し(ステップ1
6)、体積値から閾値を差し引く(ステップS18)。
このとき、前述で算出した速度情報を、通過した通過物
体5の進行の向きとして反映させる(ステップ17)。
体積値が閾値より小さい場合は(ステップ15がN)、
次のフレームを取得し、さらに体積値を加算する。また
予め設定された閾値とは、典型的には通過物体の最小体
積値である。
【0043】以上では、計数に差算通過計数演算部22
を用いた場合を説明したが、除算通過計数演算部23を
用いた場合は(図中破線で示す)、まず同様に算出され
た奥行情報に速度情報を乗じたものを時間方向に加え体
積値を加算する(ステップ13)。そして、これにより
得られた体積値で計数するかを判断する(ステップ1
9)。この判断は、例えば取得した画像のフレーム数を
予め設定しておいて、設定したフレーム数になると自動
的に計数する判断をするようにしてもよいし、使用者の
判断で逐次計数する判断をするようにしてもよい。
【0044】計数する場合は(ステップ19がY)、取
得した体積値を予め設定された閾値で除算し(ステップ
20)、これにより得られた値を通過物体5である人物
の通過人数として計数する(ステップ21)。このと
き、前述で算出した速度情報を、通過した通過物体5の
進行の向きとして反映させる(ステップ17)。計数し
ない場合は(ステップ19がN)、次のフレームを取得
し、さらに体積値を加算する。
【0045】図5のフローを参照して、第2の実施の形
態としての計数装置10の作用の一例を説明する。第1
の実施の形態と同様にまず計数装置10の使用者はパソ
コン13に閾値を設定し(ステップ30)、ステレオ画
像を取得する(ステップ31)。
【0046】制御部14は、取得したステレオ画像か
ら、制御部14内の画像処理部19によって、ある時間
tに撮像された画像Aとしての第1の画像であるtフレ
ームの左画像を取得する(ステップ32)。また時点t
よりΔt経過した時点t+Δtに撮像された画像Bとし
ての第3の画像であるt+Δtフレームの右画像を取得
する(ステップ33)。
【0047】実際には、第1のCCDカメラと第2のC
CDカメラとは同時並列的に各時点で撮像を行い、第1
の画像として時点tの画像を、第3の画像として1フレ
ーム以上ずらした時点t+Δtの画像を採用するように
してもよい。このときΔtは、計数装置10の設定条件
により適宜決めてよいが、あるフレームNが撮像されて
から、次のフレームN+1が撮像されるまでの時間とす
ることが望ましい。
【0048】次に、tフレームの左画像のエッジ抽出を
行い(ステップ34)、細線化する(ステップ35)。
そして、tフレームの左画像の計数線1上のエッジ点を
用いてt+Δtフレームの右画像の第3の対応点探索を
行なう(ステップ36)。
【0049】次に第3の対応点探索により得られた対応
点から、奥行情報を算出する(ステップ37)。ここ
で、背景除去によってあらかじめ非背景部分を規定して
おき、その部分に対して、エッジ点における値を反映さ
せるための線形補間を行なう(ステップ38)。同時に
速度情報も算出し(ステップ39)、同様に線形補間も
行なう(ステップ40)。奥行情報及び速度情報を算出
する方法は、図7、図8を参照してあとで説明する。そ
して算出された奥行情報に速度情報を乗じたものを時間
方向に加え体積値を加算する(ステップ41)。以下、
第1の実施の形態と同様にして計数する。
【0050】図6を参照して、第3対応点探索について
さらに詳細に説明する。ここで、図示の各フレームでの
通過物体として人物を、ハッチングにより表現している
が、これは断面を示しているものではなく、単に上方か
ら撮像された人物を表現するものである。
【0051】ここでは奥行情報および速度情報を求める
ために、2枚の画像の対応点を求める。まず、tフレー
ムの左画像と、t+Δtフレームの右画像での対応を求
める。この際、近傍領域に特徴のない画素に関しては対
応関係が明確に定まらない。そこで、以下のような流れ
で探索を行う。
【0052】まず、tフレームの左画像のエッジ抽出を
行い細線化した画像を求め、そのエッジ点においてのみ
対応点探索を行う。エッジ抽出とは、濃淡で取得された
画像から対象とする通過物体のエッジ点の集合である輪
郭を抽出し、例えば座標で特定することをいう。また細
線化とは、例えばエッジ抽出を行なった画像を、エッジ
抽出で得られた通過物体の輪郭のみを細線で示した画像
とするものである。
【0053】対応点探索を行うには、まずtフレームの
左画像の前記特定された輪郭上の点をエッジ点として選
定し、濃淡画像上でそのエッジ点を含む近傍領域にウイ
ンドウを設定する。典型的には計数線上にあるエッジ点
を選定する。エッジ点は典型的には前記細線と計数線と
の交点であり、通常は複数、典型的には10〜20点存
在する。これら複数のエッジ点のうち、例えば最も左に
ある点をまず選定する。選定したエッジ点が中心になる
ようにウインドウを設定するとよい。そして前記設定さ
れたウインドウを参照して、t+Δtフレームの右画像
にウインドウを設定する。
【0054】これらのウインドウについて、図11に示
す式1を用いてtフレームの左画像とt+Δtフレーム
の右画像との濃淡値の相関をとる。ここで、I(i,
j)とI(i,j)はそれぞれ左右画像上のウインド
ウ内の濃淡値であり、μL,μR, σL, σはそれぞ
れ左右ウインドウの濃淡値の平均及び分散である。Cは
−1から+1までの範囲内の値をとる。選定された左画
像のエッジ点に対して、右画像のウインドウを少しず
つ、例えば計数線に平行に移動し、また計数線に直交す
る方向に移動しながら、各ウインドウでC値を計算す
る。このようにて求めたCのうち最大値を与える右画像
のウインドウを、選定された左画像のウインドウに対応
する局所領域とみなす。
【0055】即ち、上記のように左右画像のウインドウ
の相関をとり、左画像で選定したエッジ点を含むウイン
ドウと対応する(Cが最大となる)右画像のウインドウ
を探索する。この探索により得られた右画像のウインド
ウの中心が、先に選定した左画像のエッジ点に対応する
右画像のエッジ点となる。
【0056】ウインドウの探索は、例えば計数線と平行
方向(X軸方向)と垂直方向(Y軸方向)に行う。例え
ば通過物体が人物である場合は、計数線と平行方向は後
述のように左右画像間の視差と見るので、既に設定した
左画像のウインドウを参照して、例えば高さが1m〜2
mと算出される視差の幅を探索すればよい。垂直方向
は、後述のように人物の移動量と見るので、既に設定し
た左画像のウインドウを参照して、時間Δt間に人物が
移動すると予想される移動量の幅を探索すればよい。ま
たCの値が、探索している方向に上昇傾向ならば、さら
にCの値が最大となり、下降傾向に移るまで同じ探索方
向に探索を継続し、下降傾向ならば、探索方向を変える
か、既に探索した範囲でCの値が最大となるウインドウ
を選択するようにしてもよい。
【0057】このようにウインドウの探索を行えば、明
らかに探索不要な部分の左右画像のウインドウの相関を
とらなくてよいので、さらに計算量を減らすことができ
る。以上のようにして左画像に存在する全てのエッジ点
について対応点の探索を行い、左右画像の対応するエッ
ジ点を得る。
【0058】以上では、第2の実施の形態の第3の対応
点探索について説明したが、第1の実施の形態の第1の
対応点探索、第2の対応点探索についても同様の対応点
探索を行う。
【0059】図7を参照して、奥行情報と速度情報の算
出についてさらに詳細に説明する。まず前述で得られた
左右画像の対応するエッジ点同士を結ぶベクトルを考
え、これを水平成分(X軸方向成分)と垂直成分(Y軸
方向成分)に分離する。水平成分は、左右画像間の視差
を表す量と見ることができ、この視差を用いて対象とす
る通過物体までの距離を算出することができる。対し
て、垂直成分は、注目点の通路に沿う方向の移動量と見
ることができ、これを基に対象とする通過物体の速度情
報を得ることができる。こうして、エッジ点における奥
行情報である3次元高さ、速度情報である速度を対の形
で一括して得ることができる。
【0060】なお、1つの通過物体について得られた速
度は、通常は等しいはずであるので、各エッジ点全てに
ついて速度を求める必要はなく、例えば最も中心に近い
点の速度を採用すればよい。または、各エッジ点の速度
を求めて、突出した値を有するエッジ点は、探索に誤り
があったものとして再探索を行うか又はその点は不採用
とするとよい。あるいは各エッジ点の速度を全て求め
て、それらの平均値を計算し、その物体の速度として採
用してもよい。
【0061】また、後で説明する速度による重み付けに
は、各点毎の速度を用いてもよいし、平均値で求めた通
過物体の速度を各点共通に用いてもよい。
【0062】ここで左右画像は、Δtだけ時間的にずれ
た画像ではあるが、Δtが充分に小さい値であれば、左
右画像には視差を求めるのに差支えるほどの差は生じな
い。逆にそのようにΔtを定めることにしてもよい。即
ち視差を求めるのに差支えず、且つ速度情報を得るのに
充分な長さとする。例えば、対象とする通過物体が歩行
者の場合は1/60〜1/10秒程度、特に1/40〜
1/20秒、さらに好ましくは約1/30秒とする。
【0063】このように第2の実施の形態によれば、第
1の実施の形態では3枚の画像を使って高さ、速度を求
めたのに対して、2枚の画像の処理のみで済むので、計
算量を大幅に減らすことができ、処理の高速化が可能に
なる。
【0064】ここで、図8を参照して、対象とする通過
物体の奥行情報としての平面からの高さzの算出方法に
ついて説明する。対象とする通過物体5までの距離a
は、図11に示す式2を用いて算出することができる。
ここで、wはCCDカメラ間距離(基線長)、fはCC
Dカメラの結像レンズを単一レンズとしたときそのレン
ズの焦点距離、dはCCDカメラの結像面上の視差であ
る。ここでの焦点距離は、一般に用いられている組み合
わせレンズを使用する場合は、その組み合わせレンズの
焦点距離とする。また、CCDカメラの結像レンズから
計数線1までの距離をhとすると、対象とする通過物体
5の高さzは図11に示す式3で算出する。
【0065】図9、図10を参照して、前述の方法によ
って各フレームで算出した通過物体の高さおよび速度を
用いて、計数を行う方法を説明する。ある位置xの、あ
るtフレームにおける物体の高さをz(x,t)、同じ
位置、同じフレームにおける速度をv(x,t)とす
る。前述の対応点探索により、z(x,t)には高さ約
0〜185cmに対応させた0〜255の値が、v
(x,t)には速度約−12〜12km/hに対応させ
た−5〜5の値が求められている(図9(a))。
【0066】次に、そのフレームの積zvを、X軸方向
へ加算する。この総和、すなわち図11に示す式4は、
あるフレームの奥行情報に、速度の重みを乗じた値(あ
る時点において単位時間に通過する体積)を意味してい
る。直感的には、計数線を通過したときの人の時空間に
おける断面積と見ることができるので、ここではこの値
を「面積値」と呼ぶことにする(図9(b))。後に速
度の向き別に計測する必要があるため、この加算の作業
も、v(x,t)の正負すなわち通過する人の進行の向
きによって、加算する変数を図11に示す式5のように
区別しておく。
【0067】次に、各ラインで算出された面積値を時間
方向に加算していく(図10−(a))。この和、すな
わち図11に示す式6は、通過した人の体積を表すこと
になる。これをここでは「体積値」と呼ぶことにする
(図10−(b))。フレーム間隔を一定に保っている
限り、通過速度と通過フレーム数は反比例するので、速
度の重みを考慮したこの加算によって、一人一人の通過
から算出される体積値がある程度正規化される。即ち、
3次元空間における真の体積値が求められる。
【0068】図12を参照して、通過物体5が斜面を移
動する場合を説明する。例えば階段や坂道などの傾斜し
た面2’を通過物体5が移動している場合、平面2は基
準線1と第1、第2の撮像装置11、12を結ぶ線に垂
直な仮想平面2とするのがよい。
【0069】対象とする通過物体5が人物の場合は、斜
面であっても鉛直方向に立つので、CCDカメラの光軸
は鉛直方向に向ける(図12(a))。この場合は、仮
想平面2は水平面となる。この例では、例えば傾斜した
面2’と仮想平面2とのなす角をθとすると、仮想平面
2からの通過物体5の高さを得るには、斜面2’を移動
する通過物体5の時間Δtの移動量にtanθを乗じた
値を、斜面2’を移動する通過物体5の算出された高さ
から引けばよい。
【0070】また対象とする通過物体5が、例えば車の
場合は、斜面をそのまま本発明の平面2としてよい。こ
の場合、CCDカメラの光軸は斜面に垂直な方向に向け
る(図12(b))。
【0071】次に、本発明の実施例を使用して、実際に
行なわれた計数実験の結果について述べる。実験は、大
学の校舎の仮設通路で、晴天の昼間に以下の条件で行な
った。 実験1:1分あたり約40人通過 実験2:1分あたり約80人通過 実験3:1分あたり約120人通過 撮像装置の設定条件は、撮像装置としてCCDカメラを
使用し、カメラ高さ295cm、通路幅200cm、カ
メラの基線長(カメラ間距離)47mm、焦点距離4.
8mmである。また、実際の計数では、前述の除算通過
計数演算部23を用いて、30ラインの処理が終了した
時点で計数人数を算出する。30ライン分の総体積値を
あらかじめ別の入力画像によって決定しておいた1人分
の体積値で割った値を通過人数とする。ここでラインと
は、フレームの処理単位のことである。
【0072】600フレーム、時間にして20秒ごとの
計数結果として、実験1の結果を図13、実験2の結果
を図14、実験3の結果を図15に示す。各図に示す通
過人数に付された正負の符号は、互いに逆の向きに人物
が進行したことを表すものである。また各図中の計数結
果は、自然数として表示しているが、除算通過計数演算
部23を用いる場合であるので、小数点まで表示するこ
ともできる。
【0073】各実験の精度は、実験1で87%、実験2
で89%、実験3で90%であった。ただし、この精度
は20秒ごとで算出したものの平均値であり、計数を長
時間にわたって継続して累積したデータで精度を算出す
ると、各実験とも、95%を超える高い精度を示した。
【0074】図16は、人がカウンターを持って行うマ
ニュアル計数による計数結果と、本発明を使用して計数
した計数結果とを比較したものである。マニュアル計数
では、混み合いが少ない場合は正確に計数できるが、混
み合いが激しくなるにつれて、精度が極端に落ちてい
る。
【0075】それに対して、本発明を使用した計数で
は、混み合いによらず安定した精度を保っていることが
わかる。
【0076】以上説明したように本発明の実施の形態に
よれば、2台のCCDカメラより取得したステレオ画像
から通過物体の高さ、速度が取得でき、取得した高さ、
速度から通過物体の体積を速度別に取得できるので、従
来と比較してより正確に通過物体を逐次計数することが
できる。
【0077】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の撮
像装置によって撮像された通過物体の画像同士を比較し
て、通過物体上の基準線に沿った複数の部位に関して、
通過物体の平面に交差する奥行方向の奥行情報と前記複
数の部位のうち少なくとも1つの部位に関して、基準線
に垂直で平面に平行な進行方向の速度情報を、時系列的
に取得する比較演算部と、記取得された奥行情報に前記
速度情報で重み付けした値を基準線に沿って速度の向き
別に加算した値を時間積分する積分演算部とを備えるの
で、複数の撮像装置によって撮像された通過物体の奥行
情報と速度情報を取得し、取得された奥行情報に速度情
報で重み付けした値を基準線に沿って速度の向き別に加
算した値を時間積分した値を取得でき、計算量を減らし
高速処理でき、逐次処理が可能な通過物体計数装置及び
計数方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である通過物体計数装置の
概要を示す模式的斜視ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態である通過物体計数装置の
構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態で用いる比較演算部の構成
例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態である通過物体計数
装置の作用の一例あるいは本発明の実施の形態である通
過物体計数方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態である通過物体計数
装置の作用の一例あるいは本発明の実施の形態である通
過物体計数方法を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態で、第1の画像と第3の画
像の第3の対応点探索を行う場合の処理例を説明する画
像図である。
【図7】図6の場合における、第1の画像と第3の画像
の対応点を結ぶベクトルを説明する画像図である。
【図8】本発明の実施の形態で、第1の撮像装置と第2
の撮像装置の視差から、通過物体の高さを算出する方法
を説明する様式的正面図である。
【図9】本発明の実施の形態で、計数を行う方法を説明
する様式的斜視図である。
【図10】図9の場合における、計数を行う方法を説明
する様式的斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態の説明で用いられる計算
式を示す図である。
【図12】傾斜した面を移動する通過物体を計数する方
法の例として、仮想平面で計数する場合(a)と斜面を
そのまま本発明の平面とする場合(b)を説明する図で
ある。
【図13】本発明の実施の形態による、実験1の計数実
験の結果を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態による、実験2の計数実
験の結果を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態による、実験3の計数実
験の結果を示す図である。
【図16】マニュアル計数の計数結果と本発明の実施の
形態による通過物体計数装置を使用しての計数の計数結
果との比較を示す図である。
【符号の説明】
1 計数線 2 通路 5 通過物体 10 通過物体計数装置 11 第1のCCDカメラ 12 第2のCCDカメラ 13 演算装置 14 制御部 15 撮像装置用インターフェイス 16 入力装置 17 出力装置 18 記憶部 20 比較演算部 21 積分演算部 22 差算通過計数演算部 23 除算通過計数演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 真人 神奈川県横浜市港北区日吉3−14−1 慶 応義塾大学理工学部内 (72)発明者 竹村 安弘 千葉県船橋市豊富町585 住友大阪セメン ト株式会社新規技術研究所内 (72)発明者 味村 一弘 千葉県船橋市豊富町585 住友大阪セメン ト株式会社新規技術研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面に沿って該平面上の基準線を通過す
    る通過物体の奥行情報と速度情報とから前記通過物体を
    計数する通過物体計数装置において;前記取得された奥
    行情報に前記速度情報で重み付けした値を前記基準線に
    沿って速度の向き別に加算した値を時間積分する積分演
    算部と;前記時間積分によって得られた値と予め設定さ
    れた閾値とに基づいて前記基準線を通過した前記通過物
    体を計数する通過計数演算部とを備える;通過物体計数
    装置。
  2. 【請求項2】 平面に沿って該平面上の基準線を通過す
    る通過物体を撮像する、前記平面に対向して設けられた
    複数の撮像装置と;前記複数の撮像装置によって撮像さ
    れた前記通過物体の画像同士を比較して、前記通過物体
    上の前記基準線に沿った複数の部位に関して、前記通過
    物体の前記平面に交差する奥行方向の奥行情報と前記複
    数の部位のうち少なくとも1つの部位に関して、前記基
    準線に垂直で前記平面に平行な進行方向の速度情報を、
    時系列的に取得する比較演算部と;前記取得された奥行
    情報に前記速度情報で重み付けした値を前記基準線に沿
    って速度の向き別に加算した値を時間積分する積分演算
    部とを備える;通過物体計数装置。
  3. 【請求項3】 平面に沿って該平面上の基準線を通過す
    る通過物体を撮像する、前記平面に対向して設けられた
    第1の撮像装置と;前記第1の撮像装置と並列に、且つ
    前記平面に対向して設けられ、前記基準線を通過する前
    記通過物体を、前記第1の撮像装置の撮像時点より所定
    の時間だけ遅らせて撮像する第2の撮像装置と;前記第
    1の撮像装置によって撮像された前記通過物体の画像A
    と前記所定の時間だけ遅らせて前記第2の撮像装置によ
    って撮像された前記通過物体の画像Bとを比較して、前
    記通過物体上の前記基準線に沿った複数の部位に関し
    て、前記通過物体の前記平面に交差する奥行方向の奥行
    情報と前記複数の部位のうち少なくとも1つの部位に関
    して、前記基準線に垂直で前記平面に平行な進行方向の
    速度情報を、時系列的に取得する比較演算部と;前記取
    得された奥行情報に前記速度情報で重み付けした値を前
    記基準線に沿って速度の向き別に加算した値を時間積分
    する積分演算部とを備える;通過物体計数装置。
  4. 【請求項4】 前記積分演算部で時間積分して得られた
    値が予め設定された閾値を越えたときに、前記通過物体
    が1だけ通過したものとして計数する差算通過計数演算
    部を備える、請求項2または請求項3に記載の通過物体
    計数装置。
  5. 【請求項5】 前記積分演算部で時間積分して得られた
    値を予め設定された閾値で除算した値を前記通過物体が
    通過した数として計数する除算通過計数演算部を備え
    る、請求項2または請求項3に記載の通過物体計数装
    置。
  6. 【請求項6】 平面に沿って該平面上の基準線を通過す
    る通過物体を前記平面に対向する方向から撮像して、複
    数の画像を取得する撮像工程と;前記撮像工程で取得さ
    れた複数の画像同士を比較して、前記通過物体上の前記
    基準線に沿った複数の部位に関して、前記通過物体の前
    記平面に交差する奥行方向の奥行情報と前記複数の部位
    のうち少なくとも1つの部位に関して、前記基準線に垂
    直で前記平面に平行な進行方向の速度情報を、時系列的
    に取得する比較演算工程と;前記取得された奥行情報に
    前記速度情報で重み付けした値を前記基準線に沿って速
    度の向き別に加算した値を時間積分する積分演算工程と
    を備える;通過物体計数方法。
  7. 【請求項7】 平面に沿って該平面上の基準線を通過す
    る通過物体を、前記平面に対向した第1の位置から、第
    1の時点に撮像して画像Aを取得する第1の撮像工程
    と;前記基準線を通過する前記通過物体を、前記第1の
    時点から所定の時間だけ経過した第2の時点に、前記第
    1の位置と並列で、且つ前記平面に対向した第2の位置
    から撮像して画像Bを取得する第2の撮像工程と;前記
    画像Aと前記画像Bとを比較して、前記通過物体上の前
    記基準線に沿った複数の部位に関して、前記通過物体の
    前記平面に交差する奥行方向の奥行情報と前記複数の部
    位のうち少なくとも1つの部位に関して、前記基準線に
    垂直で前記平面に平行な進行方向の速度情報を、時系列
    的に取得する比較演算工程と;前記取得された奥行情報
    に前記速度情報で重み付けした値を前記基準線に沿って
    速度の向き別に加算した値を時間積分する積分演算工程
    とを備える;通過物体計数方法。
  8. 【請求項8】 平均的な前記通過物体の1個分の体積を
    閾値として予め設定する工程と;前記積分演算部で時間
    積分して得られた値が前記閾値を越えたときに、前記通
    過物体が1だけ通過したものとして計数する通過計数演
    算工程を備える、請求項6または請求項7に記載の通過
    物体計数方法。
  9. 【請求項9】 平均的な前記通過物体の1個分の体積を
    閾値として予め設定する工程と;前記積分演算部で時間
    積分して得られた値を前記閾値で除算した値を前記通過
    物体が通過した数として計数する除算通過計数演算工程
    を備える、請求項6または請求項7に記載の通過物体計
    数方法。
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