JP2002175509A - Icカードとその装置、その管理装置、及びそのシステム - Google Patents

Icカードとその装置、その管理装置、及びそのシステム

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JP2002175509A
JP2002175509A JP2000372625A JP2000372625A JP2002175509A JP 2002175509 A JP2002175509 A JP 2002175509A JP 2000372625 A JP2000372625 A JP 2000372625A JP 2000372625 A JP2000372625 A JP 2000372625A JP 2002175509 A JP2002175509 A JP 2002175509A
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JP2000372625A
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Masaki Tanabiki
雅基 田靡
Kazuo Sakushima
和生 佐久嶋
Kazunori Inoue
和紀 井上
Takafumi Kikuchi
隆文 菊地
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカード使用履歴バックアップによってICカ
ードの不正使用/誤使用の防止・早期発見を実現するも
のである。 【解決手段】 ICカードの使用履歴を管理するICカード
管理装置210を用いて、ICカードの不正使用/誤使用を
防止するものであり、ICカード101は、Applicationを実
行する制御演算手段103と、Applicationに依存しな
いICカード管理装置との通信情報とApplicationに対応
したApplicationサーバとの通信情報を格納した通信情
報記憶手段106と、制御演算手段の要求に応じて通情報
記憶手段から通信情報を選択する選択手段105と、通信
内容を記憶する通信内容記憶手段106と、選択手段およ
び通信内容手段からの情報を取得しICカード管理装置あ
るいはApplicationサーバと通信を行う通信実行手段102
と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワーク
を介して自律的にICカード管理端末と通信を実行するIC
カードを用い、ICカード使用履歴バックアップによって
ICカードの不正使用/誤使用の防止・早期発見を可能と
するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に知られるICカードシステムは、
図26に示すようにICカード、ICカード端末、アプリケー
ションサーバから構成される。ICカード端末はリーダラ
イタと端末からなり、端末はリーダライタを介してICカ
ードとデータ送受信を行う。さらに、端末はネットワー
クを介してアプリケーションサーバともデータ送受信を
行う。
【0003】リーダライタはICカードに電源、クロック
を提供するが、その際接触端子を用いて電気的に伝達す
る方法と、電磁波を用いて伝達する方法があり、それぞ
れ接触ICカード、非接触ICカードと呼ばれる。
【0004】ICカードの利点は可搬性の高さである。IC
カードは可搬性の高さゆえ紛失する可能性が大きく、紛
失したカードを取得した他人が不正に使用することを防
止しなければならない。一般的に特開平9-319843(カー
ドの不正使用防止方式およびそのカード)に記載されて
いるように、カード使用時に暗証番号、パスワード等を
照合することによってカードの不正使用から保護するこ
とができる。
【0005】しかし、定期券や社員証など利用ごとにパ
スワードを入力することが望ましくないものもあり、こ
れらは紛失時に他人によって不正に使用される可能性が
大きい。
【0006】この場合、他人による不正使用を防止する
ためには紛失した人がカード発行者にカード停止を要求
し、発行者がデータベースに登録することで発行者サー
バ側から管理してきた。
【0007】また近年では、ICカードに内蔵されるICチ
ップの性能向上(処理速度、記憶容量)とソフトウェア
技術の向上に伴い、複数のアプリケーションプログラム
を1枚のカードに格納する技術が進歩している。その結
果、よりいっそうの可搬性、すなわち従来のように複数
のカードを持ち歩く煩雑さを軽減することが期待されて
いる。
【0008】従来多くのICカードシステムは基本的にIC
カード端末が主、ICカードが従の関係にあり、ICカード
は情報記憶媒体的な使われ方をされることがほとんどで
あったが、今後はICカード内のアプリケーションプログ
ラムが主体となってネットワーク上のサービスを受ける
システムが普及することが予想される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術のみによってICカードシステムを実現しようとした場
合、いくつかの問題が生じる。
【0010】第1の問題は、カード紛失時にカード所有
者がカード発行者あるいはアプリケーションプログラム
発行者に機能停止要求をする煩わしさである。
【0011】この問題はカード内に複数のアプリケーシ
ョンプログラムが搭載された場合特に顕著である。カー
ド内に格納されたアプリケーションプログラムが多いほ
どカード拾得者の不正利用による被害が大きくなる可能
性が高い。カード所有者はこれに対して早急にカード発
行者あるいは複数のアプリケーションプログラム発行者
に機能停止要求をしなければならず、カード所有者の負
担を軽減する仕組みが必要とされる。
【0012】第2の問題は、ICカードへの他人による不
正アクセスである.例えば電子マネーの残高表示器のよ
うな携帯可能なR/Wを用いることにより、時間・場所に
よらずICカード内電子マネー情報を読み取ることができ
る。
【0013】携帯可能なR/Wを用いた不正アクセスに関
して、特に非接触ICカードに関してはカードを紛失した
場合だけにとどまらず所有者が携帯している場合にも起
こり得る。
【0014】このような不正アクセスに対して、リアル
タイムな認知あるいは早期発見が必要となる。さらに認
知あるいは早期発見することによって不正使用を防止す
る手段を講じる必要がある。
【0015】第3の問題は、ICカード内に格納されたア
プリケーションの誤使用・過剰使用の問題である。ユー
ザ自身でICカード利用状況を簡単に把握・管理すること
ができればICカードの誤使用・過剰使用は軽減できる。
【0016】例えばクレジットカードでは使用できる限
度額が1回、1ヶ月といった単位で制限されている。この
限度額はカード発行者が定めたものである。
【0017】子供にカードを持たせる場合、親が限度額
を定め、その範囲内でカードを使用することができると
いった、個人による利用条件設定と、利用条件に即さな
い場合カード使用を防止する仕組みが可能であれば不正
使用は軽減できる。
【0018】第4の問題は、ICカード端末に送られたデ
ータ内容をユーザが知ることができないという問題であ
る。
【0019】ICカード端末が出力画面を有する場合にお
いても、出力される内容がICカード端末に送られたデー
タ全てであるとは保証できない。
【0020】アプリケーション実行に関係ないデータま
でも読み出され、ユーザが認識せずにアプリケーション
サーバに送られているかもしれない。
【0021】本発明は、上記の問題点を解決するもの
で, 一つあるいは複数のアプリケーションプログラムを
格納するICカードを利用する時、どのアプリケーション
プログラムが利用された場合においても、自律的にICカ
ード管理端末と通信を行うことができるICカードおよび
そのシステムを提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、第1に、ICカードとの通信が可能で、かつ
ネットワークと接続された少なくとも一つのICカード端
末と、前記ICカード端末とネットワークを介して通信す
る少なくとも一つのICカード管理装置と、前記ICカード
端末とネットワークを介して通信する少なくとも一つの
アプリケーションサーバと、一つあるいは複数のアプリ
ケーションプログラムを実行する制御演算手段と、前記
アプリケーションプログラムに依存しないICカード管理
装置との通信情報と前記アプリケーションプログラムに
対応した一つあるいは複数の通信情報を格納した通信情
報記憶手段と、前記制御演算手段の要求に応じて前記通
信情報記憶手段から通信情報を選択する選択手段と、通
信内容を記憶する通信内容記憶手段と、前記選択手段お
よび前記通信内容手段からの情報を取得し前記ICカード
管理装置あるいは前記アプリケーションサーバと通信を
行う通信実行手段と、を備えたICカードを具備したICカ
ードシステムを提供するものである。
【0023】これによりICカード内のどのアプリケーシ
ョンプログラムが実行された場合においても、ICカード
端末を介して前記ICカード管理装置にカードが使用され
たことを通知することができる。
【0024】第2に、通信情報記憶手段にアプリケーシ
ョン対応表を備えたことを特徴とするものである.アプ
リケーション対応表は、カード所有者の判断によって通
知の有無、内容、方法についてアプリケーションプログ
ラムごとに登録される。ICカードがICカード管理装置と
通信を行うときに必ずアプリケーション対応表を参照
し、アプリケーション対応表のデータに応じた通知方法
が採用される。
【0025】これにより、カード所有者の希望に応じた
通知が可能となり、カード所有者側でのICカード利用管
理の利便性が向上する。
【0026】第3にICカードとの通信が可能で、かつネ
ットワークと接続された、一つあるいは複数のアプリケ
ーションを実行する少なくとも一つのICカード端末と、
ICカード端末とネットワークを介して通信する少なくと
も一つのICカード管理装置と、ICカード端末とネットワ
ークを介して通信する少なくとも一つのアプリケーショ
ンサーバと、ICカード管理装置を特定する情報を格納し
た通信情報記憶手段と、通信内容を記憶する通信内容記
憶手段と、(前記通信相手先記憶手段および前記通信内
容手段からの情報を取得しリモートホストと通信を行う
通信実行手段と)を備えたICカードと、を具備し、前記
ICカード端末でどのアプリケーションが実行された場合
においても、前記ICカード管理装置にカードが使用され
たことを通知することを特徴とするICカードシステムを
提供するものである。
【0027】これにより、ICカードがアプリケーション
を格納しないメモリーカードのようなものであってもIC
カード管理装置への通知ができ、不正使用防止、ユーザ
のカード利用状況把握を可能とする。
【0028】第4にICカードにおいて、ログ管理手段を
備えたことを特徴とするものである。アプリケーション
サーバとは通信できるもののICカード管理装置との通信
はできないという事象が想定される。ここでログ管理手
段において過去にICカード管理装置との通信ができなか
った内容を管理し、ICカード管理装置との通信が可能か
つ過去にICカード管理装置との通信ができなかった内容
が存在する場合において、過去にICカード管理装置との
通信ができなかった内容をICカード管理装置に通知す
る。
【0029】これにより、既存のシステムに対して本シ
ステムを導入することが可能となる。
【0030】第5にICカード管理装置において、通信内
容が本来管理するべきICカードから送られてきたもので
あるということを判別するICカード判別手段を備えたこ
とを特徴とすることである。
【0031】これにより、ICカード管理装置をカード所
有者が所有する携帯端末、携帯電話等に設定することが
でき、カード所有者にとっていつでもどこでもICカード
利用状況を把握することが可能となる。
【0032】第6にICカード管理装置において、入力情
報を取得する入力情報取得手段と、対カード命令記憶手
段にカードのロックを要求するロック命令と、カードを
破棄する破棄命令と、カード内情報の削除する削除命令
と、警告を発することを要求する警告命令と、のうち少
なくとも一つを備えたことを特徴とするものである。
【0033】これにより、カード利用者の要求に応じ
て、不正使用時におけるカードのロック・破棄、カード
内情報の消去、警告発信の遠隔操作が可能となる。
【0034】第7にICカード管理装置において、ICカー
ド所有者のスケジュールを管理するスケジュール管理手
段と、対カード命令記憶手段にカードのロックを要求す
るロック命令と、カードを破棄する破棄命令と、カード
内情報の削除する削除命令と、警告を発することを要求
する警告命令と、のうち少なくとも一つを備えたことを
特徴としたものである。
【0035】これにより、ICカードとの通信時に明らか
にスケジュールと異なる使われ方をした場合において不
正使用時におけるカードのロック・破棄、カード内情報
の消去、警告発信の遠隔操作が可能となる。
【0036】第8に、ICカード管理装置に、ICカード内
に格納されたアプリケーションプログラムの使用手順を
定義・制限する使用手順情報と、一つあるいは複数の前
記使用手順情報を管理する使用手順管理手段と、対カー
ド命令記憶手段にカードのロックを要求するロック命令
と、カードを破棄する破棄命令と、カード内情報の削除
する削除命令と、警告を発することを要求する警告命令
と、のうち少なくとも一つを備えたことを特徴とするも
のである。
【0037】これにより、誤った手順でアプリケーショ
ンプログラムを実行させようとした場合において、不正
使用時におけるカードのロック・破棄、カード内情報の
消去、警告発信の自動的な遠隔操作が可能となる。
【0038】第9に、ICカード管理装置に、自身の所在
地を示すICカード管理装置位置情報を管理する位置情報
取得手段と、ICカードを起動させているICカード端末の
位置情報を取得・格納するICカード端末情報管理手段
と、対カード命令記憶手段にカードのロックを要求する
ロック命令と、カードを破棄する破棄命令と、カード内
情報の削除する削除命令と、警告を発することを要求す
る警告命令と、のうち少なくとも一つを備えることを特
徴とするものである。
【0039】これにより、ICカードが使用される場所と
正当なICカード所有者が通常持ち歩くICカード管理装置
の場所が一致しているかを検討し、一致していない場合
にカードのロック・破棄、カード内情報の消去、警告発
信を自動的に実行することで、他人の不正使用を防止す
ることができる。
【0040】また、カード利用者の所在地を示すカード
利用者位置情報を管理する位置情報取得手段を備えるこ
とにより、ICカードが使用される場所と正当なICカード
所有者の現在地が一致しているかを検討し、一致してい
ない場合にカードのロック・破棄、カード内情報の消
去、警告発信を自動的に実行することで、他人の不正使
用を防止することができる。
【0041】第10に、ICカード管理装置に、一度に利用
できる限度額や累積制限などの金額限度情報を格納した
金額管理手段と、対カード命令記憶手段にカードのロッ
クを要求するロック命令と、カードを破棄する破棄命令
と、カード内情報の削除する削除命令と、警告を発する
ことを要求する警告命令と、のうち少なくとも一つを備
えることを特徴とするものである。
【0042】これにより、ICカード使用時の利用金額に
おいて、金額限度情報の制限を越える場合に、カードの
ロック・破棄、カード内情報の消去、警告発信を自動的
に実行することで、無駄使い・他人の誤使用を防止する
ことができる。
【0043】第11に、ICカードに、ロック手段、破棄手
段、削除手段、警告手段を備えたことを特徴とするもの
である。ICカード管理装置からのロック命令、破棄命
令、削除命令のいずれかひとつを受信したとき、それぞ
れ対応するロック手段、破棄手段、削除手段、警告手段
が通信情報で規定された相手(カード発行者、カードの
管理を委託している機関、アプリケーションプログラム
発行者など)に自動通知した後、カードやアプリケーシ
ョンのロック・破棄、アプリケーションやデータの削除
を実行する。また警告命令を受信したときにはICカード
端末に対して警告を発するように命令する。
【0044】これにより、カード所有者が自らの手でカ
ード発行者、カードの管理を委託している機関、アプリ
ケーションプログラム発行者にカードの状態変更要求を
届ける手間を省くことができる。また、届け先が、届け
出を受理した後、人手でカードの使用をストップするよ
うに登録を変更するといった手間も省くことができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図25を用いて説明する。なお、本発明はこ
れら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲において、種々なる形態で実施得
る。
【0046】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1について、図1から図3を用いて説明する。図1はIC
カード内部の構成、図2はICカードシステムの構成を示
し、図1においてICカード101は、ICカード内の制御やひ
とつあるいは複数のアプリケーションプログラム115、1
16、117を格納・実行する制御演算手段103、図3に示す
通信先を特定する通信先情報301と前記通信先情報によ
って特定される通信先との通信手順を規定する通信方法
情報302と前記通信先との間で利用する暗号化情報303を
ひとまとめにした通信情報を複数個110、111、112、113
格納する通信情報記憶手段106と、前記制御演算手段の
要求に応じて前記通信情報記憶手段106から通信情報を
選択する選択手段105と、通信内容を記憶する通信内容
記憶手段104と、前記選択手段105および前記通信内容記
憶手段104からの情報を取得しネットワーク220を介して
リモートホストと通信を行う通信実行手段102から構成
される。
【0047】図2においてICカードシステムは前記ICカ
ード101と、ICカードと通信が可能で、かつネットワー
クと接続された少なくとも一つのICカード端末201と、
前記アプリケーションプログラム115、116、117にそれ
ぞれ対応したアプリケーションサーバ211、212、213
と、前記アプリケーションプログラムに対応しないICカ
ード管理装置210から構成される。ただし、図1,2におい
て前記通信情報111、112、113は、それぞれアプリケー
ションサーバ211、212、213との通信情報であり、通信
情報110はICカード管理装置210との通信情報である。通
信実行手段においてそれぞれのアプリケーションプログ
ラムに対応したアプリケーションサーバと通信を実行す
るときには対アプリケーションサーバ通信実行手段120
が、ICカード管理装置と通信を実行するときには対ICカ
ード管理装置実行手段121が用いられる。
【0048】以上のように構成されたICカードについ
て、以下その動作を説明する.ICカード101がICカード
端末201によって電力供給され、アプリケーションプロ
グラム115が選択された状態において制御演算手段103が
起動する。制御・演算手段103からの要求に従って、通
信情報を複数個格納する通信情報記憶手段106からアプ
リケーションプログラム115に対応するアプリケーショ
ンサーバ211への通信情報111が選択手段105によって選
択され通信実行手段102に送られる。また、カード所有
者の個人情報や演算内容などを含む通信内容は通信内容
記憶手段104によって記憶され、通信実行手段102に送信
される。前記選択手段105および前記通信内容記憶手段1
04からの情報を通信実行手段102の対アプリケーション
サーバ通信実行手段120が取得し、暗号化などの処理を
行う。対アプリケーションサーバ通信実行手段120から
送信される情報は、ネットワーク220を介してアプリケ
ーションサーバ211に送信される。
【0049】上記通信情報が選択手段105によって選択
された後、あるいは上記通信情報が選択手段105によっ
て選択される前に、選択されたアプリケーションプログ
ラム115に依存しない通信情報110が選択される。ICカー
ド管理装置に送信する通信内容が通信内容記憶手段104
によって記憶され、通信実行手段102に送信される。
【0050】前記選択手段105および前記通信内容記憶
手段104からの情報を通信実行手段102の対ICカード管理
装置通信実行手段121が取得し、暗号化情報に応じて暗
号化処理を行った情報を通信方法情報に応じた方法でIC
カード管理装置210に送信する。
【0051】ここで、ICカード管理装置への通信と、選
択されたアプリケーションプログラムに対応するアプリ
ケーションサーバへの通信と、どちらを先に実行するか
は制御演算手段が判断する。
【0052】同様に、アプリケーションプログラム116
が選択された状態において制御演算手段103が起動す
る。制御演算手段103からの要求に従って、通信情報記
憶手段106から通信情報112が選択手段105によって選択
され通信実行手段102に送られる。また、カード所有者
の個人情報や演算内容などを含む通信内容は通信内容記
憶手段104によって記憶され、通信実行手段102に送信さ
れる。前記選択手段105および前記通信内容記憶手段104
からの情報を通信実行手段102の対アプリケーションサ
ーバ通信実行手段120が取得し、暗号化などの処理を行
う。対アプリケーションサーバ通信実行手段120から送
信される情報は、ネットワーク220を介してアプリケー
ションサーバ212に送信される。
【0053】上記通信情報が選択手段105によって選択
された後、あるいは上記通信情報が選択手段105によっ
て選択される前に選択されたアプリケーションプログラ
ムに依存しない通信情報110が選択される。またICカー
ド管理装置に送信する通信内容が通信内容記憶手段104
によって記憶され、通信実行手段102に送信される。前
記選択手段105および前記通信内容記憶手段104からの情
報を通信実行手段102の対ICカード管理装置通信実行手
段121が取得し、暗号化情報に応じて暗号化処理を行っ
た情報を通信方法情報に応じた方法でICカード管理装置
210に送信する。
【0054】以上のように、本実施の形態においては、
ICカードメモリ領域に制御演算手段と、通信先特定情報
と前記通信先特定情報によって特定される通信先との通
信手順を規定する通信方法情報と前記通信先との間で利
用する暗号化情報をひとまとめにした通信情報を複数個
格納した通信情報記憶手段と、前記制御演算手段の要求
に応じて前記通信情報記憶手段から一つの通信情報を選
択する選択手段と、通信内容を記憶する通信内容記憶手
段と、前記選択手段および前記通信内容記憶手段からの
情報を取得しリモートホストと通信を行う通信実行手段
とを備えることにより、どのアプリケーションが選択さ
れた場合においても、カードが使用されたことを(例え
ば使用された時間)ユーザ指定の端末(ICカード管理装
置)に通知することができるため、マルチアプリケーシ
ョン使用履歴の一括管理、使用履歴を参照することによ
る不正使用の早期発見などが可能となり、その実用効果
は大きい。
【0055】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2について、図4から図12を用いて説明する。実施の形
態2におけるICカードシステムは基本的に実施の形態1と
同じ構成と処理の流れからなる。本実施の形態におい
て、図4はICカード401の内部構成を示したものであり、
402は通信実行手段、403は制御演算手段、404は通信内
容記憶手段、405は選択手段、406は通信情報記憶手段、
410はICカード管理装置210との通信情報、411、412はそ
れぞれアプリケーションサーバ211、212との通信情報、
415、416はアプリケーションプログラムであり、図1で
示した内容と同じである。420はICカード管理装置に通
知する条件を定義したアプリケーション対応表であり、
通信情報記憶手段406中に格納される。
【0056】アプリケーション対応表の例を図5から図1
2に示す.図5は、アプリケーション対応表データのフォ
ーマットを示すアプリケーション対応表データフォーマ
ット501とアプリケーション対応表502の例であり、アプ
リケーション対応表は、一つあるいは複数のアプリケー
ション対応表データを格納したものである。ここでアプ
リケーション対応表データフォーマットは、アプリケー
ション名と、前記アプリケーションを実行したときに利
用状況をICカード管理装置に通知する必要性を示す情報
と、からなる。
【0057】図6は、アプリケーション対応表データの
フォーマットを示すアプリケーション対応表データフォ
ーマット601とアプリケーション対応表602の例であり、
アプリケーション対応表は、一つあるいは複数のアプリ
ケーション対応表データを格納したものである。ここで
アプリケーション対応表データフォーマットは、アプリ
ケーション名と、前記アプリケーションを実行したとき
に利用状況を通知するICカード管理装置を示す情報と、
からなる。
【0058】図7は、アプリケーション対応表データの
フォーマットを示すアプリケーション対応表データフォ
ーマット701とアプリケーション対応表702の例であり、
アプリケーション対応表は、一つあるいは複数のアプリ
ケーション対応表データを格納したものである。ここで
アプリケーション対応表データフォーマットは、アプリ
ケーション名と、前記アプリケーションを実行したとき
に利用状況をICカード管理装置に通知する必要性を示す
情報と、通知するICカード管理装置を示す情報と、から
なる。
【0059】図8は、アプリケーション対応表データの
フォーマットを示すアプリケーション対応表データフォ
ーマット801とアプリケーション対応表802の例であり、
アプリケーション対応表は、一つあるいは複数のアプリ
ケーション対応表データを格納したものである。ここで
アプリケーション対応表データフォーマットは、アプリ
ケーション名と、前記アプリケーションを実行したとき
にアプリケーション名をICカード管理装置に通知する必
要性を示す情報と、からなる。
【0060】図9は、アプリケーション対応表データの
フォーマットを示すアプリケーション対応表データフォ
ーマット901とアプリケーション対応表902の例であり、
アプリケーション対応表は、一つあるいは複数のアプリ
ケーション対応表データを格納したものである。ここで
アプリケーション対応表データフォーマットは、アプリ
ケーション名と、前記アプリケーションを実行したとき
にICカード管理装置に通知する必要性を示す情報と、ア
プリケーション名をICカード管理装置に通知する必要性
を示す情報と、からなる。
【0061】図10は、アプリケーション対応表データの
フォーマットを示すアプリケーション対応表データフォ
ーマット1001とアプリケーション対応表1002の例であ
り、アプリケーション対応表は、一つあるいは複数のア
プリケーション対応表データを格納したものである。こ
こでアプリケーション対応表データフォーマットは、ア
プリケーション名と、前記アプリケーションを実行した
ときに通知するICカード管理装置を示す情報と、アプリ
ケーション名をICカード管理装置に通知する必要性を示
す情報と、からなる。
【0062】図11は、アプリケーション対応表データの
フォーマットを示すアプリケーション対応表データフォ
ーマット1101とアプリケーション対応表1102の例であ
り、アプリケーション対応表は、一つあるいは複数のア
プリケーション対応表データを格納したものである。こ
こでアプリケーション対応表データフォーマットは、ア
プリケーション名と、前記アプリケーションを実行した
ときにICカード管理装置に通知する必要性を示す情報
と、アプリケーション名をICカード管理装置に通知する
必要性を示す情報と、前記アプリケーションを実行した
ときに通知するICカードを示す情報と、からなる。図5
から図11のいずれかが図4に示すように通信情報記憶手
段に格納される。
【0063】図5に示すアプリケーション対応表が通信
情報記憶手段に格納されている場合の処理の流れについ
て説明する。
【0064】アプリケーションプログラム1(415)が起動
した場合、選択手段405は前記アプリケーション対応表4
20にもとづいて通信情報410を選択するかどうかを判断
する。アプリケーションプログラム1(415)が起動した場
合、選択手段は通信情報を通信実行手段402に送信す
る。通信実行手段は、アプリケーションサーバ1(211)と
通信を実行する前あるいは後に、ICカード管理装置210
と通信を実行する。
【0065】ここで、ICカード管理装置への通信と、選
択されたアプリケーションプログラムに対応するアプリ
ケーションサーバへの通信と、どちらを先に実行するか
は制御演算手段が判断する。
【0066】またアプリケーションプログラム2(416)が
起動した場合、選択手段405は前記対応表にもとづいて
通信情報410を選択しない。したがって通信実行手段
は、アプリケーションサーバ2(212)のみと通信を実行す
る。
【0067】この仕組みにより、利用したことは知りた
いがアプリケーション名までは知る必要がないといっ
た、あるアプリケーションに関してカードが利用された
ことだけを知ることで充分な状況においてカード所有者
の要望に対応できる。
【0068】また図6に示すアプリケーション対応表が
通信情報記憶手段に格納されている場合、ICカードが利
用されていることを通知するICカード管理端末を複数設
定できる。
【0069】また図7に示すアプリケーション対応表が
通信情報記憶手段に格納されている場合、ICカードが利
用されていることを通知するかどうか、どのICカード管
理端末にICカードが利用されていることを通知するかを
複数設定できる。
【0070】図8から図11に示すアプリケーション対応
表を有すること、また図8から図11に示すアプリケーシ
ョン対応表でアプリケーション名を通知するときに、例
として図12に示すような実行結果あるいはアプリケーシ
ョンサーバーに送信したデータの少なくとも1つを併せ
て通知する必要性を追加したアプリケーション対応表を
有することにより、 アプリケーションを利用したことを通知するかどう
か、 アプリケーションを利用したことを通知する場合、ア
プリケーション名を通知するかどうか、 アプリケーション名を通知する場合、実行結果あるい
はアプリケーションサーバーに送信したデータの少なく
とも1つも併せて通知するかどうか、利用したことだ
けを通知(の場合)、アプリケーション名も通知(
の場合)、実行結果あるいはサーバーに送信したデータ
の少なくとも1つを併せて通知(の場合)、のいずれ
にしてもどのICカード管理装置に通知するか、をカード
所有者が設定できる。
【0071】この仕組みでは、利用履歴の管理をしたい
アプリケーションと、カードが利用されたことだけを知
るだけで充分なアプリケーションの切り分けといったカ
ード所有者の希望に応じた管理方法を可能とする。
【0072】また通知するICカード管理装置を自由に設
定できることにより一元管理するか分散させるかといっ
たカード所有者の選択も可能とする。
【0073】以上のように、本実施の形態では、ICカー
ド管理装置への通知内容を定義するアプリケーション対
応表を通信情報記憶手段に格納することにより、アプリ
ケーションの重要性・頻度を考慮したマルチアプリケー
ション使用履歴の有効な管理が可能とな利、その実用的
効果は大きい。
【0074】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3について図3、13、14を用いて説明する。図13におい
てICカード1301は、図3に示す通信先を特定する通信先
情報301と前記通信先情報によって特定される通信先と
の通信手順を規定する通信方法情報302と前記通信先と
の間で利用する暗号化情報303をひとまとめにした通信
情報1305を格納する通信情報記憶手段1304と、通信内容
を記憶する通信内容記憶手段1303と、通信情報記憶手段
1304および通信内容記憶手段1303からの情報を取得し、
図14に示すICカード端末1401と通信を行う通信実行手段
1302から構成される。
【0075】図14はICカードシステムの構成図を示した
ものである。ICカード端末1401は一つあるいは複数のア
プリケーションプログラム1402、1403を格納する。ICカ
ードシステムは、ICカード1301と、ICカードと通信が可
能で、かつネットワーク1420と接続されたICカード端末
1401と、アプリケーションプログラム1402、1403にそれ
ぞれ対応したアプリケーションサーバ1412,1413と、ア
プリケーションプログラムに対応しないICカード管理装
置1411から構成される。ここで、図12において通信情報
1305はICカード管理装置1411に関係するものである。
【0076】以上のように構成されたICカードについ
て、以下その動作を説明する.第1のアプリケーション
プログラム1402が起動した場合において、ICカード端末
1401はICカード内に格納されたカード所有者の個人情報
や演算内容などを記憶する通信内容記憶手段1404から通
信内容と、ICカード管理装置1411を特定する通信先情報
301とICカード管理装置1411との通信手順を規定する通
信方法情報302とICカード管理装置1411との間で利用す
る暗号化情報303をひとまとめにした通信情報1305を格
納する通信情報記憶手段1306から前記通信情報1305を取
得する。
【0077】ICカード端末は通信内容をそのまま、ある
いは何らかの処理を行った後、第1のアプリケーション
プログラム1402に対応した第1のアプリケーションサー
バ1412と通信を実行する。またICカード端末は前記アプ
リケーションサーバと通信を実行する前、あるいは通信
を実行した後に前記通信情報に基づいて前記ICカード管
理装置と通信を実行し、カードが利用されたことを通知
する。
【0078】以上のように、本実施の形態では、ユーザ
が要求するアプリケーションがICカード内ではなくICカ
ード端末に格納されている場合において、ICカード内に
ユーザが指定する、かつアプリケーションに対応しない
ICカード管理装置との通信情報を格納することにより、
ICカードが利用されたことを前記ICカード管理装置に通
知することができ、その実用効果は大きい。
【0079】(実施の形態4)実施の形態4におけるIC
カードシステムは基本的に実施の形態1、2.、3のいずれ
かと同じ構成と処理の流れからなる。
【0080】本実施の形態において、図15はICカードの
内部構成を示したものである。1502は通信実行手段、15
03は制御演算手段、1504は通信内容記憶手段、1505は選
択手段、1506は通信情報記憶手段、1510はICカード管理
装置1610との通信情報、1511、1512はそれぞれアプリケ
ーションサーバ1611、1612との通信情報、1515、1516は
アプリケーションプログラムであり、図1で示した内容
と同じである。1520はICカードがICカード管理装置と通
信できなかった場合のログを管理するログ管理手段であ
る。
【0081】図16はICカードシステムを示したものであ
り、ICカード1501と、ICカード端末1601と、アプリケー
ションサーバ1611、1612と、ICカード管理装置1610と、
から構成される。
【0082】ICカード端末1601はICカード端末内を制御
する制御・演算手段1602と、カードとの通信を実行する
対カード通信実行手段1603と、アプリケーションサーバ
やICカード管理装置と通信を実行する対サーバ通信実行
手段1604と、からなる。
【0083】以上のように構成されたICカードシステム
について、以下その動作を説明する.ICカード端末は、
対カード通信実行手段1603においてICカードから通信情
報と通知内容を含むデータを受信した後、制御・演算手
段によって通信情報の通信方法情報をもとにICカード管
理装置あるいはアプリケーションサーバに対して、ネッ
トワークを介した通信であるか、あるいは例えばブルー
トゥースによるPeer-to-Peerな無線通信を実行するかが
選択され、いずれにおいても対サーバ通信実行手段によ
って通信が実行される。
【0084】ここで、ICカード管理装置への通信が、ア
プリケーションサーバへの通信より先に行われ、かつIC
カード管理装置への通信が成功し、アプリケーションサ
ーバへの通信が失敗するという事象が起こり得る。
【0085】この場合、ICカード内の制御演算手段は通
信実行手段1502を介してICカード管理装置へ先程の通知
内容を取り消すためのコマンドを送信する。また、ICカ
ード管理装置への通信が、アプリケーションサーバへの
通信より後に行われる場合、アプリケーションサーバへ
の通信が失敗した時点でICカード内の制御・演算手段は
ICカード管理装置への通信は行わないように制御する。
また、アプリケーションサーバと通信ができるもののIC
カード管理装置への通信はできないという事象が起こり
得る。
【0086】ICカード端末とICカード管理装置が通信を
実行した後、ICカード端末はICカードにその成否を通知
する。ICカード端末とICカード管理装置の通信が成功し
たと通知された場合、ログ管理手段は通信内容記憶手段
に格納されているこれまでの使用において未通知のログ
(以下、未通知ログと称する。)を検索し、通信実行手
段によって未通知ログをICカード管理装置に通知する。
【0087】ここで通信済みのログをそのまま貯えるこ
とも消去することも可能であるが、ICカードの限られた
メモリースペースを考慮すると、消去した方がのぞまし
い。また、ICカード端末とICカード管理装置の通信が失
敗したと通知された場合、ログ管理手段は今回のアプリ
ケーション利用によって通知する予定であった内容を、
未通知ログとして管理・保管する。
【0088】以上のように、本実施の形態では、ICカー
ド端末の通信実行手段にブルートゥースなどを備えるこ
とによりネットワークを介することなくPeer-to-Peerな
通信が可能となる。また、ICカードにログ管理装置を備
えることによって、ICカード端末がICカード管理装置と
通信が可能であるときに過去のICカード使用において未
通知の情報をICカード管理装置に通知することができ
る。すなわちICカード端末がICカード管理装置と通信を
する手段を備えていない場合にも、後々の通知を保証す
る方式であり、実用的効果は大きい。
【0089】(実施の形態5)以下、本発明の実施の形
態5について図17を用いて説明する。実施の形態5におけ
るICカードシステムは基本的に実施の形態1、2.、3のい
ずれかと同じ構成と処理の流れからなる。本実施の形態
において、図17はICカード管理装置1701の内部構造を示
したものであり、ネットワークを介して通信を実行する
通信実行手段1702と、ICカード端末から送られてきた通
信内容を記憶する通信内容記憶手段1703と、制御演算手
段1704と、入/出力手段1705と、通信内容が本来管理す
るべきICカードから送られてきたものであるということ
を判別するICカード判別手段1706と、から構成される。
【0090】以上のように構成されたICカード管理装置
について、以下その動作を説明する.ICカードから送信
された通信内容を通信実行手段が受信した後、ICカード
判別手段1706は、通信内容が本来管理するべきICカード
から送られてきたものであるということを特定し、通信
内容を通信内容記憶手段1703に格納する。
【0091】ここで、例えば共通鍵、公開鍵を用いた暗
号によって本来管理すべきICカードから送られてきたも
のであるということを判断することができる。また制御
演算手段1704の要求により、通信内容がディスプレィ、
スピーカといった出力手段1705により通知されるまた、
入力手段1705を備えることで、転送先の追加といった機
能のアップデートが可能となる。
【0092】以上のように、本実施の形態では、ICカー
ド管理装置を例えば個人用のPCに設定することで、ICカ
ード利用状況を個人で管理することができ、その実用的
効果は大きい。
【0093】特に、ICカード管理装置を携帯電話・携帯
端末といった持ち運び自由な端末に指定した場合、ICカ
ード内のアプリケーションプログラムが使用されたこと
をいつでもどこでも把握することができ、その実用的効
果は大きい。
【0094】(実施の形態6)以下、本発明の実施の形
態6について図18を用いて説明する。実施の形態6におけ
るICカードシステムは基本的に実施の形態1、2、3のい
ずれかと同じ構成と処理の流れからなる。本実施の形態
において図18はICカード管理装置1801の内部構造を示し
たものであり、ICカード管理装置1801は、ICカード端末
から送られてきた通信内容を記憶する通信内容記憶手段
1805と、制御演算手段1804と、一人あるいは複数のカー
ド所有者の個人情報を格納するカード所有者情報管理手
段1803と、ネットワークを介して通信を実行する通信実
行手段1802とから構成される。
【0095】以上のように構成されたICカード管理装置
について、以下その動作を説明する.ICカード管理装置
は必ずしも個人端末である必要はなく、第三者によって
管理されるものであってもよい。ICカードから送信さ
れ、かつICカードを特定するICカード特定情報を持った
通信内容を通信実行手段1802が受信し、制御演算手段に
おいて通信内容を検討し、ICカード特定情報を抽出す
る。ICカード特定情報をもとにカード所有者情報管理手
段1803からカード所有者情報を選択した後、前記カード
所有者情報と通信内容を連携させて通信内容記憶手段18
04に格納する。
【0096】カード所有者情報に「転送希望あり」とあ
る場合には、あらかじめ登録された転送希望先に通信内
容を転送することも可能である。また通信内容記憶手段
1804に登録された情報は、カード所有者の要望に応じ
て、あるいは定期的に電子メールなどの電子的な手段や
手紙などを郵送することによりカード所有者に通知する
ことが可能である。
【0097】以上のように、本実施の形態では、ICカー
ド管理装置を、カード所有者情報を有する第三者によっ
て管理された装置に設定することでカード利用の保証が
され、その実用的効果は大きい。
【0098】(実施の形態7)以下、本発明の実施の形
態7について図19を用いて説明する。実施の形態7におけ
るICカードシステムは基本的に実施の形態1、2、3のい
ずれかと同じ構成と処理の流れからなる。本実施の形態
において図19はICカード管理装置1901の内部構造を示し
たものであり、通信内容記憶手段1905と、制御演算手段
1904と、カードの機能停止を要求するロック命令1910
と、カードを破棄状態にする破棄命令1911と、カード内
のデータあるいはアプリケーションプログラムを削除す
る削除命令1912、ICカード端末に警告を出してもらうた
めの警告命令1913の少なくとも一つを含む対カード命令
記憶手段1903と、キーボード、マウスといった外部から
情報を入力する入力情報取得手段1906と、ネットワーク
を介して通信を実行する通信実行手段1902とから構成さ
れる。
【0099】以上のように構成されたICカード管理装置
について、以下その動作を説明する.例えばICカードを
紛失し、カードの機能を停止したいと希望する場合にお
いて、入力情報取得手段1906を介して「カード紛失」を
入力する。他人がICカードを拾得し、アプリケーション
を実行させようとしたとき、ICカードはICカード管理装
置1901と通信を行い、カードが使用されたことを伝え
る。
【0100】ICカード管理装置1901はカードが使用され
たことを示す情報を受信した後、あらかじめ「カード紛
失」が登録されている場合において、制御演算手段1904
は対カード命令記憶手段1903からロック命令1910、破棄
命令1911、削除命令1912、警告命令1913の少なくとも一
つを取得し、通信実行手段を介して、ICカード端末に送
信する。
【0101】ICカード端末は、ICカード管理装置から送
られた情報を受信した後、警告命令に応じて文字・音に
より警告を発する、あるいはICカード管理装置からのロ
ック命令、破棄命令、削除命令、警告命令をICカードへ
転送することが可能となる。また接触型ICカードの場
合、命令に応じてICカード端末内にICカードを取り込
む、ことも可能である。
【0102】ICカード端末よりICカード管理装置からの
情報がICカードに転送された場合、ICカードはカード、
アプリケーションの機能停止を要求する、あるいはカー
ド、アプリケーションを破棄状態にする、あるいはICカ
ード内のデータ、アプリケーションプログラムを削除す
る、あるいはICカード端末に警告を出してもらうための
データをICカード端末に送信する、といった動作を実行
する。
【0103】以上のように、本実施の形態では、ICカー
ド管理装置にロック命令、破棄命令、削除命令、警告命
令の少なくとも一つを含む対カード命令記憶手段と、キ
ーボード、マウスといった外部から情報を入力する入力
情報取得手段と、を備えることにより、カード利用者の
要求に応じて、不正使用時におけるカード、アプリケー
ション機能の停止、警告発信の遠隔操作が可能となり、
その実用効果は大きい。
【0104】(実施の形態8)以下、本発明の実施の形
態8について図20を用いて説明する。実施の形態8におけ
るICカードシステムは基本的に実施の形態1、2、3と同
じ構成と処理の流れからなる。本実施の形態において図
20はICカード管理装置2001の内部構造を示したものであ
り、2002は通信実行手段、2003は対カード命令記憶手
段、2004は制御演算手段、2005は通信内容記憶手段であ
り、2010はロック命令、2011は廃棄命令、2012は削除命
令、2013は警告命令であり図19で示したものと同様であ
る。2006はICカード所有者のスケジュールを管理するス
ケジュール管理手段である。
【0105】以上のように構成されたICカード管理装置
について、以下その動作を説明する.ICカードが使用さ
れた場合、ICカード管理装置はICカードから送信された
ICカード使用通知を受信する。制御演算手段2004は受信
した情報とスケジュール管理手段2006に管理されたICカ
ード所有者のスケジュールとを照会し、明らかにスケジ
ュール外のICカード使用であると判断した場合におい
て、対カード命令記憶手段2003からロック命令、破棄命
令、削除命令、警告命令の少なくとも一つを取得し、通
信実行手段2002を介して、ICカード端末に送信する。
【0106】ICカード端末は、ICカード管理装置から送
られた情報を受信した後、警告命令に応じて文字・音に
より警告を発する、あるいはICカード管理装置からのロ
ック命令、破棄命令、警告命令をICカードへ転送するこ
とが可能となる。また接触型ICカードの場合命令に応じ
てICカード端末内にICカードを取り込む、ことも可能で
ある。
【0107】ICカード端末よりICカード管理装置からの
情報がICカードに転送された場合、ICカードはカード、
アプリケーションの機能停止を要求する、あるいはカー
ド、アプリケーションを破棄状態にする、あるいはカー
ド内のアプリケーション、データを削除する、あるいは
ICカード端末に警告を出してもらうためのデータをICカ
ード端末に送信する、といった動作を実行する。
【0108】以上は、ICカード管理装置から直接ICカー
ドに向けてロック命令、破棄命令、削除命令、警告命令
の少なくとも一つを送信する例であるが、ICカード管理
装置からアプリケーションサーバに向けてロック命令、
破棄命令、削除命令、警告命令を送信し、アプリケーシ
ョンサーバからICカードに向けて、ICカード、アプリケ
ーションをロックするコマンド、ICカード、アプリケー
ションを破棄するコマンド、ICカード内のアプリケーシ
ョン、データを削除するコマンド、ICカード端末に警告
を要請するコマンドを送信する例であってもかまわな
い。
【0109】以上のように、本実施の形態では、ICカー
ド管理装置にロック命令、破棄命令、削除命令、警告命
令の少なくとも一つを含む対カード命令記憶手段と、ス
ケジュール管理手段と、を備えることにより、スケジュ
ールと異なる使われ方をした場合において自動的に防止
策を施すことができ、その実用的効果は大きい。
【0110】(実施の形態9)以下、本発明の実施の形
態9について図21を用いて説明する。実施の形態9におけ
るICカードシステムは基本的に実施の形態1、2、3と同
じ構成と処理の流れからなる。本実施の形態において図
21はICカード管理装置2101の内部構造を示したものであ
り、2102は通信実行手段、2103は対カード命令記憶手
段、2104は制御演算手段、2105は通信内容記憶手段であ
り、2110はロック命令、2111は廃棄命令、2112は削除命
令、2113は警告命令であり図19で示したものと同様であ
る。
【0111】2107、2108はICカード内に格納されたアプ
リケーションの使用手順を定義・制限する使用手順情報
であり、2106は一つあるいは複数の使用手順情報2107、
2108を管理する使用手順管理手段である。
【0112】以上のように構成されたICカード管理装置
について、以下その動作を説明する.ICカードが使用さ
れた場合、ICカード管理端末はICカードから送信された
ICカード使用通知を受信する。制御演算手段2104は受信
した情報と使用手順管理手段2106に管理された使用手順
2107とを照会し、使用手順から逸脱した使用であると判
断した場合において、対カード命令記憶手段からロック
命令、破棄命令、削除命令、警告命令の少なくとも一つ
を取得し、通信実行手段2102を介して、ICカード端末に
送信する。
【0113】ICカード端末は、ICカード管理装置から送
られた情報を受信した後、警告命令に応じて文字・音に
より警告を発する、あるいはICカード管理装置からのロ
ック命令、破棄命令、削除命令、警告命令をICカードへ
転送することが可能となる。また接触型ICカードの場合
命令に応じてICカード端末内にICカードを取り込む、こ
とも可能である。
【0114】ICカード端末よりICカード管理装置からの
情報がICカードに転送された場合、ICカードはカード、
アプリケーションの機能停止を要求する、あるいはカー
ド、アプリケーションを破棄状態にする、あるいはカー
ド内のアプリケーション、データを削除する、あるいは
ICカード端末に警告を出してもらうためのデータをICカ
ード端末に送信する、といった動作を実行する。
【0115】以上のように、本実施の形態では、ICカー
ド管理装置にロック命令、破棄命令、削除命令、警告命
令の少なくとも一つを含む対カード命令記憶手段と、IC
カード内に格納されたアプリケーションの使用手順を定
義・制限する使用手順情報と、一つあるいは複数の前記
使用手順情報を管理する使用手順管理手段と、を備える
ことにより、アプリケーションの使用手順をあらかじめ
決め、手順に従ったカード使用が可能となり、子供・老
人の誤使用を防止することができるなどその実用的効果
は大きい。
【0116】(実施の形態10)以下、本発明の実施の
形態10について図22を用いて説明する。実施の形態10に
おけるICカードシステムは基本的に実施の形態1、2、3
と同じ構成と処理の流れからなる。本実施の形態におい
て図22はICカード管理装置2201の内部構造を示したもの
であり、2202は通信実行手段、2203は対カード命令記憶
手段、2204は制御演算手段、2205は通信内容記憶手段で
あり、2210はロック命令、2211は廃棄命令、2212は削除
命令、2213は警告命令であり図19で示したものと同様で
ある。2206はICカード管理装置の位置情報を管理する位
置情報取得手段であり、2207はICカードを起動させてい
るICカード端末の位置情報を取得・格納するICカード端
末情報管理手段である。
【0117】以上のように構成されたICカード管理装置
について、以下その動作を説明する.例えば携帯電話や
携帯端末にICカードを差し込んで使用する場合におい
て、携帯電話・携帯端末がICカード端末かつICカード管
理装置となることが有り得る。この状況下でICカードが
使用された場合、制御演算手段2204は、位置情報取得手
段2206で取得されたICカード管理装置の位置情報と、IC
カード端末情報管理手段2207で取得されたICカード端末
の位置情報が一致することでICカードが正当に使用され
ていると判断する。
【0118】他人が携帯R/Wを用いて不正なアクセスを
試みた場合、ICカード管理装置の位置情報とICカード端
末の位置情報が一致しない。この場合制御演算手段2204
は、対カード命令記憶手段2203からロック命令、破棄命
令、削除命令、警告命令の少なくとも一つを取得し、通
信実行手段2202を介して、ICカード端末に送信する。
【0119】ICカード端末は、ICカード管理装置から送
られた情報を受信した後、警告命令に応じて文字・音に
より警告を発する、あるいはICカード管理装置からのロ
ック命令、破棄命令、削除命令、警告命令をICカードへ
転送することが可能となる。また接触型ICカードの場
合、命令に応じてICカード端末内にICカードを取り込
む、ことも可能である。
【0120】ICカード端末よりICカード管理装置からの
情報がICカードに転送された場合、ICカードはカード、
アプリケーションの機能停止を要求する、あるいはカー
ド、アプリケーションを破棄状態にする、あるいはカー
ド内のアプリケーション、データを削除する、あるいは
ICカード端末に警告を出してもらうためのデータをICカ
ード端末に送信する、といった動作を実行する。
【0121】以上のように、本実施の形態では、ICカー
ド管理装置にロック命令、破棄命令、削除命令、警告命
令の少なくとも一つを含む対カード命令記憶手段と、IC
カード管理装置の位置情報を管理する位置情報取得手段
と、ICカードを起動させているICカード端末の位置情報
を取得・格納するICカード端末情報管理手段と、を備え
ることにより、 携帯電話・携帯端末がICカード端末、かつICカード管
理装置である場合において、他人による不正アクセスを
その場で認知することができ、 紛失・盗難などによって失ったICカードを他人が不正
に使用することを防止することができ、その実用的効果
は大きい。
【0122】(実施の形態11)以下、本発明の実施の
形態11について図23を用いて説明する。実施の形態11に
おけるICカードシステムは基本的に実施の形態1、2、3
と同じ構成と処理の流れからなる。本実施の形態におい
て図23はICカード管理装置2301の内部構造を示したもの
であり、2302は通信実行手段、2303は対カード命令記憶
手段、2304は制御演算手段、2305は通信内容記憶手段で
あり、2310はロック命令、2311は廃棄命令、2312は削除
命令、2313は警告命令であり図19で示したものと同様で
ある。カード利用者の所在地を示すカード利用者位置情
報を取得・格納する位置情報取得手段2306と、ICカード
を起動させているICカード端末の位置情報を示すICカー
ド端末位置情報を取得・格納するICカード端末情報管理
手段2307と、から構成される。
【0123】以上のように構成されたICカード管理装置
について、以下その動作を説明する.ICカードが正当に
使用されている場合、ICカード所有者とICカード端末と
の距離は一定値以下である。ICカードが他人によって不
正に使用されている場合、その時点でのICカード端末と
ICカード所有者の位置は離れているはずである。例えば
GPSといった所有者位置情報取得手段2306によって取得
されたカード利用者の位置情報と、ICカード端末情報管
理手段2307によって取得されたICカード端末の位置情報
が、一定値以上であると制御演算手段2304が判断した場
合、対カード命令記憶手段2303からロック命令、破棄命
令、削除命令、警告命令の少なくとも一つを取得し、通
信実行手段2302を介して、ICカード端末に送信する。
【0124】ICカード端末は、ICカード管理装置から送
られた情報を受信した後、警告命令に応じて文字・音に
より警告を発する、あるいはICカード管理装置からのロ
ック命令、破棄命令、削除命令、警告命令をICカードへ
転送することが可能となる。また接触型ICカードの場
合、命令に応じてICカード端末内にICカードを取り込
む、ことも可能である。
【0125】ICカード端末よりICカード管理装置からの
情報がICカードに転送された場合、ICカードはカード、
アプリケーションの機能停止を要求する、あるいはカー
ド、アプリケーションを破棄状態にする、あるいはカー
ド内のアプリケーション、データを削除する、あるいは
ICカード端末に警告を出してもらうためのデータをICカ
ード端末に送信する、といった動作を実行する。
【0126】以上のように、本実施の形態では、ICカー
ド管理装置にロック命令、破棄命令、削除命令、警告命
令の少なくとも一つを含む対カード命令記憶手段と、カ
ード利用者の所在地を示すカード利用者位置情報を取得
・格納する位置情報取得手段と、ICカードを起動させて
いるICカード端末の位置情報を示すICカード端末位置情
報を取得・格納するICカード端末情報管理手段と、を備
えることにより、紛失・盗難などによって失ったICカー
ドを他人が不正に使用することを防止することができ、
その実用的効果は大きい。
【0127】(実施の形態12)以下、本発明の実施の
形態12について図24を用いて説明する。実施の形態12に
おけるICカードシステムは基本的に実施の形態1、2、3
と同じ構成と処理の流れからなる。本実施の形態におい
て図24はICカード管理装置2401の内部構造を示したもの
であり、2402は通信実行手段、2403は対カード命令記憶
手段、2404は制御演算手段、2405は通信内容記憶手段で
あり、2410はロック命令、2411は廃棄命令、2412は削除
命令、2413は警告命令であり図19で示したものと同様で
ある。2407、2408は一度に利用できる限度額や累積制限
などの金額限度情報であり、2406はひとつあるいは複数
の金額限度情報を格納した金額管理手段である。
【0128】入金・出金に関わるアプリケーションを実
行したとき、利用した金額と、金額管理手段2406に格納
された一度に利用できる限度額や累積制限などの金額限
度情報2407と、を制御演算手段が比較・検討し、不適当
と判断した場合において、対カード命令記憶手段からロ
ック命令、破棄命令、削除命令、警告命令の少なくとも
一つを取得し、通信実行手段を介して、ICカード端末に
送信する。
【0129】ICカード端末は、ICカード管理装置から送
られた情報を受信した後、警告命令に応じて文字・音に
より警告を発する、あるいはICカード管理装置からのロ
ック命令、破棄命令、、削除命令、警告命令をICカード
へ転送することが可能となる。また接触型ICカードの場
合、命令に応じてICカード端末内にICカードを取り込
む、ことも可能である。
【0130】ICカード端末よりICカード管理装置からの
情報がICカードに転送された場合、ICカードはカード、
アプリケーションの機能停止を要求する、あるいはカー
ド、アプリケーションを破棄状態にする、あるいはカー
ド内のアプリケーション、データを削除する、あるいは
ICカード端末に警告を出してもらうためのデータをICカ
ード端末に送信する、といった動作を実行する。
【0131】以上のように、本実施の形態では、ICカー
ド管理装置にロック命令、破棄命令、削除命令、警告命
令の少なくとも一つを含む対カード命令記憶手段と、一
度に利用できる限度額や累積制限などの金額限度情報を
格納した金額管理手段と、を備えることにより、アプリ
ケーションに依存しない金銭使用(家計簿と連動させる
ことによる家計の保守、子供が大金を払うことの防止、
限度を超える金銭使用の防止)が可能となり実用的効果
は大きい。
【0132】(実施の形態13)以下、本発明の実施の
形態13について図25を用いて説明する。実施の形態13に
おけるICカードシステムは基本的に実施の形態1と同じ
構成と処理の流れからなる。また実施の形態13における
ICカード管理装置は基本的に実施の形態5から12と同じ
機能を有する。本実施の形態において図25はICカード25
01の内部構造を示したものであり、2502は通信実行手
段、2503は制御・演算手段、2504は通信内容記憶手段、
2505は選択手段、2506は通信情報記憶手段、2510はICカ
ード管理装置との通信情報、2511、2512アプリケーショ
ンサーバとの通信情報、2515、2516はアプリケーション
プログラムである。
【0133】2520はアプリケーションサーバでもICカー
ド管理装置でもない、例えばICカード発行者の通信情報
であり、2530はカードあるいはアプリケーションをロッ
クするロック手段、2531はカードあるいはアプリケーシ
ョンを破棄状態にする破棄手段、2532はアプリケーショ
ンあるいはデータを削除する削除手段、2533は警告の方
法を定義した警告方法情報2533,2534を格納し、ICカー
ド端末に警告を要請する警告発令手段、である。
【0134】以上のように構成されたICカードについ
て、以下その動作を説明する.図においてICカード2501
がICカード管理装置から送信されたロック命令を受信し
た場合、ロック手段の判断に応じてカード内に格納され
る通信情報の中から例えばロックするアプリケーション
に対応するアプリケーションサーバとICカード発行者と
いうふうに通知相手を選択し、カードあるいはアプリケ
ーションの機能を停止することを通知する。カードある
いはアプリケーションの機能を停止することを通知した
後、ロック手段がカードあるいはアプリケーションの機
能を停止する。通知と機能停止の順序は逆であってもか
まわない。
【0135】カードのロックの場合は全アプリケーショ
ンプログラムが、アプリケーションロックの場合は該当
するアプリケーションプログラムが、それ以降選択でき
ない。
【0136】図においてICカード2501が、ICカード管理
装置から送信された破棄命令を受信した後、破棄手段の
判断に応じてカード内に格納される通信情報の中から通
知相手を選択し、カードあるいはアプリケーションを破
棄状態にすることを通知する。
【0137】カードあるいはアプリケーションを破棄状
態にすることを通知した後、破棄手段がカードあるいは
アプリケーションを破棄状態にする。通知と破棄の順序
は逆であってもかまわない。
【0138】カード破棄の場合はカード自体が、アプリ
ケーション破棄の場合は該当するアプリケーションプロ
グラムが、それ以降一切の情報も受け付けない。
【0139】図においてICカード2501が、ICカード管理
装置から送信された削除命令を受信した後、削除手段の
判断に応じてカード内に格納される通信情報の中から通
知相手を選択し、アプリケーションあるいは共有データ
を削除にすることを通知する。
【0140】カードあるいはアプリケーションを削除す
ることを通知した後、削除手段がカードあるいはアプリ
ケーションを削除する。通知と削除の順序は逆であって
もかまわない。
【0141】図においてICカード2501が、ICカード管理
装置から送信された警告命令を受信した後、警告発令手
段の判断により警告命令に応じた警告方法情報が選択さ
れ、警告方法情報2533をICカード端末に送信する。
【0142】また警告に関しては、ICカード管理装置か
ら送信された警告命令をICカード端末がICカードにかな
らずしも転送する必要はなく、ICカード端末が警告命令
を受信し、警告を発してもよい。
【0143】以上のように、本実施の形態では、ICカー
ド管理装置か送信されたロック命令、破棄命令、削除命
令、警告命令に対して、ICカードにロック手段、あるい
は破棄手段、あるいは削除手段、あるいは警告発令手
段、の少なくともひとつを備えることにより、カード紛
失時、他人による不正使用時にカードあるいはアプリケ
ーション発行者の手をわずらわせることなくICカードの
状態変更要求、ICカードの状態変更が自動的に出来、か
つその旨をカード発行者あるいはアプリケーション発行
者が把握することができ、その実用的効果は大きい。
【0144】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1に、I
Cカードとの通信が可能で、かつネットワークと接続さ
れた少なくとも一つのICカード端末と、 前記ICカード
端末とネットワークを介して通信する少なくとも一つの
ICカード管理装置と、 前記ICカード端末とネットワー
クを介して通信する少なくとも一つのアプリケーション
サーバと、 一つあるいは複数のアプリケーションプロ
グラムを実行する制御演算手段と、前記アプリケーショ
ンプログラムに依存しないICカード管理装置との通信情
報と前記アプリケーションプログラムに対応した一つあ
るいは複数の通信相手先との通信情報を格納した通信情
報記憶手段と、前記制御演算手段の要求に応じて前記通
信情報記憶手段から通信情報を選択する選択手段と、通
信内容を記憶する通信内容記憶手段と、前記選択手段お
よび前記通信内容手段からの情報を取得し前記ICカード
管理装置あるいは前記アプリケーションサーバと通信を
行う通信実行手段と、を備えたICカードを具備したICカ
ードシステムを提供することにより、ICカード内のどの
アプリケーションプログラムが実行された場合において
も、ICカード端末を介して前記ICカード管理装置にカー
ドが使用されたことを通知することができる。
【0145】第2に、通信情報記憶手段にアプリケーシ
ョン対応表を備えたことにより、カード所有者の希望に
応じた通知が可能となり、カード所有者側でのICカード
利用管理の利便性が向上する。
【0146】第3に、ICカードとの通信が可能で、かつ
ネットワークと接続された、一つあるいは複数のアプリ
ケーションを実行する少なくとも一つのICカード端末
と、 ICカード端末とネットワークを介して通信する少
なくとも一つのICカード管理装置と、 ICカード端末と
ネットワークを介して通信する少なくとも一つのアプリ
ケーションサーバと、ICカード管理装置を特定する情報
を格納した通信情報記憶手段と、通信内容を記憶する通
信内容記憶手段と、前記通信相手先記憶手段および前記
通信内容手段からの情報を取得しICカード端末と通信を
行う通信実行手段とを備えたICカードと、を具備し、前
記ICカード端末でどのアプリケーションが実行された場
合においても、前記ICカード管理装置にカードが使用さ
れたことを通知することを特徴とするICカードシステム
を提供することにより、ICカードがアプリケーションを
格納しないメモリーカードのようなものであってもICカ
ード管理装置への通知ができ、不正使用防止、ユーザの
カード利用状況把握を可能とする。
【0147】第4に、ICカードにおいて、ログ管理手段
を備え、過去にICカード管理装置との通信ができなかっ
た内容をICカード管理装置に通知することを可能とした
ことにより、本ICカードシステムに対応していないICカ
ード管理装置を有する既存のシステムに対しても本シス
テムを導入することが可能となる。
【0148】第5に、ICカード管理装置において、通信
内容が本来管理するべきICカードから送られてきたもの
であるということを判別するICカード判別手段を備えた
ことにより、ICカード管理装置をカード所有者が所有す
る携帯端末、携帯電話等に設定することができ、カード
所有者にとっていつでもどこでもICカード利用状況を把
握することが可能となる。
【0149】第6に、ICカード管理装置において、入力
情報を取得する入力情報取得手段と、通信内容格納手段
にカードのロックを要求するロック命令と、カードを破
棄する破棄命令と、カード内情報を削除する削除命令
と、警告を発することを要求する警告命令と、のうち少
なくとも一つを備えたことにより、カード利用者の要求
に応じて、不正使用時におけるカードのロック・破棄、
カード内情報の消去、警告発信の遠隔操作が可能とな
る。
【0150】第7に、ICカード管理装置において、ICカ
ード所有者のスケジュールを管理するスケジュール管理
手段と、対カード命令記憶手段にカードのロックを要求
するロック命令と、カードを破棄する破棄命令と、カー
ド内情報を削除する削除命令と、警告を発することを要
求する警告命令と、のうち少なくとも一つを備えたこと
により、ICカードとの通信時に明らかにスケジュールと
異なる使われ方をした場合においてカードのロック・破
棄、カード内情報の消去、警告発信の遠隔操作をするこ
とによって不正防止が可能となる。
【0151】第8に、ICカード管理装置に、ICカード内
に格納されたアプリケーションプログラムの使用手順を
定義・制限する使用手順情報と、一つあるいは複数の前
記使用手順情報を管理する使用手順管理手段と、対カー
ド命令記憶手段にカードのロックを要求するロック命令
と、カードを破棄する破棄命令と、カード内情報を削除
する削除命令と、警告を発することを要求する警告命令
と、のうち少なくとも一つを備えたことにより、誤った
手順でアプリケーションプログラムを実行させようとし
た場合において、カードのロック・破棄、カード内情報
の消去、警告発信の自動的な遠隔操作をすることによっ
て不正防止が可能となる。
【0152】第9に、ICカード管理装置に、自身の所在
地を示すICカード管理装置位置情報を管理する位置情報
取得手段と、ICカードを起動させているICカード端末の
位置情報を取得・格納するICカード端末情報管理手段
と、対カード命令記憶手段にカードのロックを要求する
ロック命令と、カードを破棄する破棄命令と、カード内
情報を削除する削除命令と、警告を発することを要求す
る警告命令と、のうち少なくとも一つを備えることによ
り、ICカードが使用される場所と正当なICカード所有者
が通常持ち歩くICカード管理装置の場所が一致している
かを検討し、一致していない場合にカードのロック・破
棄、カード内情報の消去、警告発信を自動的に実行する
ことで、他人の不正使用を防止することができる。
【0153】また、カード利用者の所在地を示すカード
利用者位置情報を管理する所有者位置情報取得手段を備
えることにより、ICカードが使用される場所と正当なIC
カード所有者の現在地が一致しているかを検討し、一致
していない場合にカードのロック・破棄、カード内情報
の消去、警告発信を自動的に実行することで、他人の不
正使用を防止することができる。
【0154】第10に、ICカード管理装置に、一度に利用
できる限度額や累積制限などの金額限度情報を格納した
金額管理手段と、対カード命令記憶手段にカードのロッ
クを要求するロック命令と、カードを破棄する破棄命令
と、カード内情報を削除する削除命令と、警告を発する
ことを要求する警告命令と、のうち少なくとも一つを備
えることにより、ICカード使用時の利用金額において、
金額限度情報の制限を越える場合に、カードのロック・
破棄、カード内情報の消去、警告発信を自動的に実行す
ることで、無駄使い・他人の誤使用を防止することがで
きる。
【0155】第11に、ICカードに、ロック手段、破棄手
段、削除手段、警告手段を備え、ICカード管理装置から
のロック命令、破棄命令、削除命令のいずれかひとつを
受信したとき、それぞれ対応するロック手段、破棄手
段、削除手段、警告手段が通信情報で規定された相手
(カード発行者、カードの管理を委託している機関、ア
プリケーションプログラム発行者など)に自動通知した
後、カードやアプリケーションのロック・破棄、アプリ
ケーションやデータの削除を実行することにより、カー
ド所有者が自らの手でカード発行者、カードの管理を委
託している機関、アプリケーションプログラム発行者に
カードの状態変更要求を届ける手間を省くことができ
る。また、届け先が、届け出を受理した後、人手でカー
ドの使用をストップするように登録を変更するといった
手間を省略できる。
【0156】また警告命令を受信したときにはICカード
端末に対して警告を発するように命令することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のICカード構成図
【図2】本発明の第1の実施形態のICカードシステム構
成図
【図3】本発明の第の1実施形態の通信情報構成図
【図4】本発明の第2の実施形態のICカード構成図
【図5】本発明の第2の実施形態のアプリケーション対
応表その1の図
【図6】本発明の第2の実施形態のアプリケーション対
応表その2の図
【図7】本発明の第2の実施形態のアプリケーション対
応表その3の図
【図8】本発明の第2の実施形態のアプリケーション対
応表その4の図
【図9】本発明の第2の実施形態のアプリケーション対
応表その5の図
【図10】本発明の第2の実施形態のアプリケーション
対応表その6の図
【図11】本発明の第2の実施形態のアプリケーション
対応表その7の図
【図12】本発明の第2の実施形態のアプリケーション
対応表その8の図
【図13】本発明の第3の実施形態のICカード構成図
【図14】本発明の第3の実施形態のICカードシステム
構成図
【図15】本発明の第4の実施形態のICカード構成図
【図16】本発明の第4の実施形態のICカードシステム
構成図
【図17】本発明の第5の実施形態のICカード管理装置
構成図
【図18】本発明の第6の実施形態のICカード管理装置
構成図
【図19】本発明の第7の実施形態のICカード管理装置
構成図
【図20】本発明の第8の実施形態のICカード管理装置
構成図
【図21】本発明の第9の実施形態のICカード管理装置
構成図
【図22】本発明の第10の実施形態のICカード管理装置
構成図
【図23】本発明の第11の実施形態のICカード管理装置
構成図
【図24】本発明の第12の実施形態のICカード管理装置
構成図
【図25】本発明の第13の実施形態のICカード構成図
【図26】従来のICカードシステム構成図
【符号の説明】
101 ICカード 102 通信実行手段 103 制御演算手段 104 通信内容記憶手段 105 選択手段 106 通信情報記憶手段 201 ICカード端末 202 入/出力装置 210 ICカード管理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 和紀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 菊地 隆文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C005 MA01 SA30 5B035 AA13 BB09 BC00 CA11 5B058 CA27 KA02 KA04 YA20 5B085 AA08 AC14 AE12 AE29 BE07 BG07 CE08

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つあるいは複数のアプリケーションを実
    行する制御演算手段と、前記アプリケーションに依存し
    ない一つあるいは複数のICカード管理装置との通信情報
    と前記アプリケーションに対応した一つあるいは複数の
    アプリケーションサーバとの通信情報を格納した通信情
    報記憶手段と、前記制御演算手段の要求に応じて前記通
    情報記憶手段から通信情報を選択する選択手段と、通信
    内容を記憶する通信内容記憶手段と、前記選択手段およ
    び前記通信内容手段からの情報を取得し前記ICカード管
    理装置あるいは前記アプリケーションサーバと通信を行
    う通信実行手段と、を具備し、 前記制御演算手段でどのアプリケーションが実行された
    場合においても、前記ICカード管理装置にカードが使用
    されたことを通知することを特徴とするICカード。
  2. 【請求項2】アプリケーションを実行したときに、アプ
    リケーション名と、アプリケーションを実行したことを
    ICカード管理装置に通知する必要性を示す情報あるいは
    通知するICカード管理装置名の少なくとも一つと、を関
    連付けたアプリケーション対応表を通信情報記憶手段に
    格納することを特徴とした、請求項1記載のICカード。
  3. 【請求項3】アプリケーションを実行したことをICカー
    ド管理装置に通知するときに、実行したアプリケーショ
    ン名を通知することを特徴とした、請求項1または2に
    記載のICカード。
  4. 【請求項4】アプリケーションを実行したことをICカー
    ド管理装置に通知するときに実行したアプリケーション
    名を通知する必要性を関連付けたアプリケーション対応
    表を通信情報記憶手段に格納することを特徴とした、請
    求項1または2に記載のICカード。
  5. 【請求項5】実行したアプリケーション名をICカード管
    理端末に通知するときに、実行結果も通知する請求項3
    または4に記載のICカード。
  6. 【請求項6】実行したアプリケーション名をICカード管
    理端末に通知するときに実行結果を通知する必要性を関
    連付けたアプリケーション対応表を通信情報記憶手段に
    格納することを特徴とした、請求項3または4に記載の
    ICカード。
  7. 【請求項7】ICカードとの通信が可能で、かつネットワ
    ークと接続された少なくとも一つのICカード端末と、前
    記ICカード端末とネットワークを介して通信する少なく
    とも一つのICカード管理装置と、前記ICカード端末とネ
    ットワークを介して通信する少なくとも一つのアプリケ
    ーションサーバと、 一つあるいは複数のアプリケーションを実行する制御演
    算手段と、前記アプリケーションに依存しない一つある
    いは複数のICカード管理装置との通信情報と前記アプリ
    ケーションに対応した一つあるいは複数のアプリケーシ
    ョンサーバとの通信情報を格納した通信情報記憶手段
    と、前記制御演算手段の要求に応じて前記通信情報記憶
    手段から通信相手を選択する選択手段と、通信内容を記
    憶する通信内容記憶手段と、前記選択手段および前記通
    信内容手段からの情報を取得し前記ICカード管理装置あ
    るいは前記アプリケーションサーバと通信を行う通信実
    行手段と、を備えたICカードと、を具備し、 前記制御演算手段でアプリケーションが実行された場
    合、ICカード端末を介して前記ICカード管理装置にカー
    ドが使用されたことを通知することを特徴とするICカー
    ドシステム。
  8. 【請求項8】ICカードとの通信が可能で、かつネットワ
    ークと接続された、一つあるいは複数のアプリケーショ
    ンを実行する少なくとも一つのICカード端末と、前記IC
    カード端末とネットワークを介して通信する少なくとも
    一つのICカード管理装置と、前記ICカード端末とネット
    ワークを介して通信する少なくとも一つのアプリケーシ
    ョンサーバと、 ICカード管理装置を特定する情報を格納した通信情報記
    憶手段と、通信内容を記憶する通信内容記憶手段と、前
    記通信情報記憶手段および前記通信内容記憶手段からの
    情報を取得しICカード端末と通信を行う通信実行手段と
    を備えたICカードと、を具備し、 前記ICカード端末でどのアプリケーションが実行された
    場合においても、前記ICカード管理装置にカードが使用
    されたことを通知することを特徴とするICカードシステ
    ム。
  9. 【請求項9】請求項7または8に記載のICカードシステ
    ムにおいて、ICカードから通信相手先を取得し、前記通
    信相手先と有線通信あるいは無線通信で通信を実行する
    ICカード端末。
  10. 【請求項10】過去にICカード管理装置との通信ができ
    なかった内容を管理するログ管理手段を具備し、ICカー
    ド管理装置との通信が可能、かつ過去にICカード管理装
    置との通信ができなかった内容が存在する場合におい
    て、過去にICカード管理装置との通信ができなかった内
    容をICカード管理装置に通知するICカード。
  11. 【請求項11】請求項7または8に記載のICカードシス
    テムにおいて、ICカード端末とネットワークを介し通信
    を実行する通信実行手段と、制御プログラムを実行する
    制御演算手段と、通信内容を格納する通信内容記憶手段
    と、制御演算手段の要求に応じて前記通信内容記憶手段
    から通信内容を取得し、出力する少なくとも一つの出力
    手段と、通信内容が本来管理するべきICカードから送ら
    れてきたものであるということを判別するICカード判別
    手段と、を具備し、 ICカード内で一つあるいは複数のアプリケーションが実
    行される時に通信を実行する相手先であり、カード内ア
    プリケーションに対応したアプリケーションサーバとは
    異なること、カード所有者が出力手段を介して直接通信
    結果を把握できること、カード所有者から送られてきた
    データであることを認証できること、を特徴とする、IC
    カード管理装置。
  12. 【請求項12】請求項7または8に記載のICカードシス
    テムにおいて、ICカード端末とネットワークを介し通信
    を実行する通信実行手段と、制御プログラムを実行する
    制御演算手段と、通信内容を格納する通信内容記憶手段
    と、カード所有者に関する情報を格納するカード所有者
    情報管理手段と、を備え、ICカード内で一つあるいは複
    数のアプリケーションが実行される時に通信を実行する
    相手先であり、カード内アプリケーションに対応したア
    プリケーションサーバとは異なること、カード所有者以
    外の第三者によって管理されていること、を特徴とす
    る、ICカード管理装置。
  13. 【請求項13】転送先を特定する転送情報を少なくとも
    一つ格納する転送情報格納手段と、制御演算手段の要求
    に応じて転送情報を選択する転送情報選択手段を備え、
    ICカードからの情報を受信後、制御演算手段によって処
    理が行われた情報を前記転送情報に基づいて転送するこ
    とを特徴とする請求項11または12に記載のICカード
    管理装置。
  14. 【請求項14】請求項7に記載のICカードシステムにお
    いて、ICカード端末とネットワークを介し通信を実行す
    る通信実行手段と、制御プログラムを実行する制御演算
    手段と、通信内容を格納する通信内容記憶手段と、入力
    情報を取得する入力情報取得手段と、カードの機能停止
    を要求するロック命令と、カードを破棄状態にする破棄
    命令と、カード内アプリケーションあるいはデータを削
    除する削除命令と、警告を発することを要求する警告命
    令と、のうち少なくとも一つを格納する対カード命令記
    憶手段と、を備え、 ICカードとの通信時に、入力情報として入力情報取得手
    段に貯えられたカード所有者からの要求に応じて前記ロ
    ック命令と、前記破棄命令と、前記削除命令と、前記警
    告命令と、のうち少なくとも一つをを送信することを特
    徴とする、ICカード管理装置。
  15. 【請求項15】請求項7に記載のICカードシステムにお
    いて、ICカード端末とネットワークを介し通信を実行す
    る通信実行手段と、制御プログラムを実行する制御演算
    手段と、通信内容を格納する通信内容記憶手段と、ICカ
    ード所有者のスケジュールを管理するスケジュール管理
    手段と、カードの機能停止を要求するロック命令と、カ
    ードを破棄状態にする破棄命令と、カード内アプリケー
    ションあるいはデータを削除する削除命令と、警告を発
    することを要求する警告命令と、のうち少なくとも一つ
    を格納する対カード命令記憶手段と、を備え、 ICカードとの通信時に明らかにスケジュールと異なる使
    われ方をした場合において、前記ロック命令と、前記破
    棄命令と、前記削除命令と、前記警告命令と、のうち少
    なくとも一つをを送信することを特徴とする、ICカード
    管理装置。
  16. 【請求項16】請求項7に記載のICカードシステムにお
    いて、ICカード端末とネットワークを介し通信を実行す
    る通信実行手段と、制御プログラムを実行する制御演算
    手段と、通信内容を格納する通信内容記憶手段と、ICカ
    ード内に格納されたアプリケーションの使用手順を定義
    ・制限する使用手順情報を格納する使用手順管理手段
    と、カードの機能停止を要求するロック命令と、カード
    を破棄状態にする破棄命令と、カード内アプリケーショ
    ンあるいはデータを削除する削除命令と、警告を発する
    ことを要求する警告命令と、のうち少なくとも一つを格
    納する対カード命令記憶手段と、を備え、 ICカード使用時に、使用手順が使用手順情報と一致しな
    いと場合において前記ロック命令と、前記破棄命令と、
    前記削除命令と、前記警告命令と、のうち少なくとも一
    つを送信することを特徴とする、ICカード管理装置。
  17. 【請求項17】請求項7に記載のICカードシステムにお
    いて、ICカード端末とネットワークを介し通信を実行す
    る通信実行手段と、制御プログラムを実行する制御演算
    手段と、通信内容を格納する通信内容記憶手段と、自身
    の所在地を示すICカード管理装置位置情報を管理する位
    置情報取得手段と、ICカードを起動させているICカード
    端末の位置情報を取得・格納するICカード端末情報管理
    手段と、カードの機能停止を要求するロック命令と、カ
    ードを破棄状態にする破棄命令と、カード内アプリケー
    ションあるいはデータを削除する削除命令と、警告を発
    することを要求する警告命令と、のうち少なくとも一つ
    を格納する対カード命令記憶手段と、を備え、ICカード
    使用時に、制御制御手段が、ICカードを起動させている
    ICカード端末の位置情報と前記ICカード管理装置位置情
    報と一致していないと判断する場合において、前記ロッ
    ク命令と、前記破棄命令と、前記削除命令と、前記警告
    命令と、のうち少なくとも一つを送信することを特徴と
    する、ICカード管理装置。
  18. 【請求項18】請求項7に記載のICカードシステムにお
    いて、カード所有者の所在地を示すカード利用者位置情
    報を管理する所有者位置情報取得手段と、ICカードを起
    動させているICカード端末の位置情報を示すICカード端
    末位置情報を取得・格納するICカード端末情報管理手段
    と、カードの機能停止を要求するロック命令と、カード
    を破棄状態にする破棄命令と、カード内アプリケーショ
    ンあるいはデータを削除する削除命令と、警告を発する
    ことを要求する警告命令と、のうち少なくとも一つを格
    納する対カード命令記憶手段と、を備え、 ICカード使用時に、制御演算手段が、前記ICカード端末
    位置情報と所有者位置情報と一致していないと判断する
    場合において、前記ロック命令と、前記破棄命令と、前
    記削除命令と、前記警告命令と、のうち少なくとも一つ
    を送信することを特徴とする、ICカード管理装置。
  19. 【請求項19】請求項7に記載のICカードシステムにお
    いて、ICカード端末とネットワークを介し通信を実行す
    る通信実行手段と、制御プログラムを実行する制御演算
    手段と、通信内容を格納する通信内容記憶手段と、一度
    に利用できる限度額や累積制限などの金額限度情報を格
    納した金額管理手段と、カードの機能停止を要求するロ
    ック命令と、カードを破棄状態にする破棄命令と、カー
    ド内アプリケーションあるいはデータを削除する削除命
    令と、警告を発することを要求する警告命令と、のうち
    少なくとも一つを格納する対カード命令記憶手段と、を
    備え、 ICカード使用時の利用金額において、制御演算手段が金
    額限度情報の制限を越えると判断する場合において、前
    記ロック命令と、前記破棄命令と、前記削除命令と、前
    記警告命令と、のうち少なくとも一つを送信することを
    特徴とする、ICカード管理装置。
  20. 【請求項20】請求項11から19のいずれかに記載の
    ICカード管理装置を用いることを特徴とする請求項7記
    載のICカードシステム。
  21. 【請求項21】請求項20に記載のICカードシステムに
    おいて、カードあるいはアプリケーションを停止状態に
    し、停止状態にしたことを通知する相手先を判断するロ
    ック手段を備え、 ICカード管理装置から送信されたロック命令を受信した
    ときに、停止する旨を前記相手先に通知し、カードある
    いはアプリケーションを停止することを特徴とする、IC
    カード。
  22. 【請求項22】請求項20に記載のICカードシステムに
    おいて、カードあるいばアプリケーションを破棄状態に
    し、破棄状態にしたことを通知する相手先を判断する破
    棄手段を備え、 ICカード管理装置から送信された破棄命令に応じて、カ
    ードあるいはアプリケーションを破棄し、破棄する旨を
    前記相手先に通知することを特徴とする、ICカード。
  23. 【請求項23】請求項20に記載のICカードシステムに
    おいて、通信情報と、通信内容と、一つあるいは複数の
    アプリケーションと、のうち少なくとも一つを削除する
    削除手段を備えICカード管理装置から送信された削除命
    令を受信した後、削除命令に該当する、通信情報と、通
    信内容と、一つあるいは複数のアプリケーションと、の
    うち少なくとも一つを削除することを特徴とするICカー
    ド。
  24. 【請求項24】請求項20に記載のICカードシステムに
    おいて、警告方法を定義した警告方法情報を管理・格納
    する警告発令手段を備え、ICカード管理装置から送信さ
    れた警告命令を受信した後、ICカード端末に対して警告
    音を発することを特徴とするICカード。
  25. 【請求項25】請求項20に記載のICカードシステムに
    おいて、ICカードあるいはICカード管理装置から送信さ
    れた警告命令を受信し、警告を発するICカード端末。
  26. 【請求項26】請求項21から24のいずれかに記載の
    ICカードを用いることを特徴とする請求項20に記載の
    ICカードシステム。
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