JP2002175188A

JP2002175188A - システム更新方式および方法

Info

Publication number: JP2002175188A
Application number: JP2000371590A
Authority: JP
Inventors: Hirokazu Fujimoto; 宏和藤本
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 2000-12-06
Filing date: 2000-12-06
Publication date: 2002-06-21

Abstract

(57)【要約】【課題】ネットワークを介して複数のコンピュータを
一括して更新するシステム更新方式および方法を提供す
る。【解決手段】配布用コンピュータ１は、ネットワーク
３を介して更新情報を更新対象コンピュータ２に配布す
る。更新対象コンピュータ２は、配布用コンピュータ１
からネットワーク３を介して配布された更新情報を受け
取り格納する。配布用コンピュータ１は、更新対象コン
ピュータ２に対して配布した更新情報の実行を指示する
コマンドを送信する。更新対象コンピュータ２は、配布
用コンピュータ１からの指示コマンドを受信した際に格
納された更新情報を実行してシステムの更新を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータシス
テムを更新するシステム更新方式に関し、特にネットワ
ークを介して複数のコンピュータを一括して更新するシ
ステム更新方式および方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】ネットワークを介して複数のコンピュー
タから構成される大規模システムにおける従来のシステ
ム更新方法は、個々のコンピュータに対して順次システ
ム更新を実施し、長い期間をかけてシステム全体の更新
を完了させるものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
技術には、次のような問題点があった。

【０００４】すなわち、システム変更期間中はシステム
更新を完了したコンピュータとシステム更新が完了して
いないコンピュータの新旧システムが混在するので、更
新されていないコンピュータと更新済みのコンピュータ
の混在による整合性を確保するための手続きを新システ
ムに盛り込む必要があることである。これらは、複雑な
システムほど実現が難しく、実現のためにはシステムの
評価を含め、膨大な工数と費用が必要となる。

【０００５】また、更新されていないコンピュータと更
新済みのコンピュータの混在による整合性を確保するこ
とが困難な場合には、システムの不正な動作を回避する
ために、システム更新期間中システムを停止する必要が
あった。

【０００６】本発明の目的は、上記の問題点を解決する
システム更新方式および方法を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本願第１の発明のシステ
ム更新方式は、配布用コンピュータとネットワークを介
して接続される１つ以上の更新対象コンピュータのシス
テムを更新するシステム更新方式であって、前記配布用
コンピュータが、更新情報記憶部に格納される更新情報
を前記更新対象コンピュータに配布する更新情報配布手
段と、前記更新対象コンピュータに対して前記更新情報
配布手段が配布した更新情報の実行を指示するコマンド
を送信する更新指示手段と、前記更新対象コンピュータ
を更新するために使用される更新情報を格納する更新情
報記憶部とを備え、前記更新対象コンピュータが、前記
配布用コンピュータから配布された更新情報を受け取り
更新情報格納部に格納する更新情報格納手段と、予め指
定された時刻に又は前記配布用コンピュータからの指示
コマンドを受信した際に更新情報格納部に格納された更
新情報を実行してシステムの更新を行う更新実行手段
と、前記配布用コンピュータから受け取った更新情報を
格納する更新情報格納部とを備え、て成ることを特徴と
する。

【０００８】本願第２の発明のシステム更新方式は、第
１の発明において前記更新情報は、前記更新対象コンピ
ュータを更新するための更新データと前記更新データを
前記更新対象コンピュータに反映するためのプログラム
とから成ることを特徴とする。

【０００９】本願第３の発明のシステム更新方式は、第
２の発明において前記反映するためのプログラムは、前
記更新対象コンピュータ内の既存のプログラムを前記更
新データである変更されたプログラムで置き換えるもの
であることを特徴とする。

【００１０】本願第４の発明のシステム更新方式は、第
１の発明において前記更新情報記憶部に前記更新実行手
段が行ったシステムの更新を取り消すための反映取消プ
ログラムを含み、前記配布用コンピュータに、前記更新
情報記憶部に含む反映取消プログラムを更新対象コンピ
ュータに配布する取消情報配布手段と、前記更新対象コ
ンピュータに対して前記取消情報配布手段が配布した反
映取消プログラムの実行を指示するコマンドを送信する
取消指示手段とを備え、前記更新対象コンピュータに、
前記配布用コンピュータから反映取消プログラムを受け
取り前記更新情報格納部に格納する取消情報格納手段
と、前記配布用コンピュータからの指示コマンドを受信
した際に前記更新情報格納部に格納された反映取消プロ
グラムを起動実行する更新取消手段とを備える、ことを
特徴とする。

【００１１】本願第５の発明のシステム更新方法は、配
布用コンピュータと１つ以上の更新対象コンピュータが
ネットワークを介して接続され前記配布用コンピュータ
が更新情報配布手段と更新指示手段と更新情報記憶部と
を備え前記更新対象コンピュータが更新情報格納手段と
更新実行手段と更新情報格納部とを備えたシステム更新
方式におけるシステム更新方法であって、前記更新対象
コンピュータを更新するための更新情報を前記更新情報
配布手段がネットワークを介して各々の前記更新対象コ
ンピュータに配布するステップ、前記更新情報配布手段
が配布した更新情報をネットワークを介して前記更新情
報格納手段が受け取り前記更新情報格納部に格納するス
テップ、前記更新情報配布手段が配布した更新情報を実
行するための指示コマンドを前記更新指示手段がネット
ワークを介して各々の前記更新対象コンピュータに送信
するステップ、前記配布用コンピュータからの指示コマ
ンドを前記更新実行手段がネットワークを介して受信し
前記更新情報格納部に格納された更新情報を実行してシ
ステムの更新を行うステップ、を含む。

【００１２】本願第６の発明のシステム更新方法は、第
５の発明において前記更新情報が、前記更新対象コンピ
ュータを更新するための更新データと前記更新データを
前記更新対象コンピュータに反映するためのプログラム
とであることを特徴とする。

【００１３】本願第７の発明のシステム更新方法は、第
６の発明において前記反映するためのプログラムは、前
記更新対象コンピュータ内の既存のプログラムを前記更
新データである変更されたプログラムで置き換えること
を特徴とする。

【００１４】本願第８の発明のシステム更新方法は、第
５の発明において前記システムの更新を行うステップの
後に、前記配布用コンピュータの取消情報配布手段が前
記更新情報記憶部に格納されている前記システムの更新
を取り消すための反映取消プログラムをネットワークを
介して前記更新対象コンピュータに配布するステップ、
前記更新対象コンピュータの取消情報格納手段が前記配
布用コンピュータからネットワークを介して前記反映取
消プログラムを受け取り前記更新情報格納部に格納する
ステップ、前記配布用コンピュータの取消指示手段が前
記取消情報配布手段が配布した前記反映取消プログラム
を実行するための指示コマンドを前記更新対象コンピュ
ータに送信するステップ、前記更新対象コンピュータの
更新取消手段が前記配布用コンピュータからの指示コマ
ンドを受信した際に前記更新情報格納部に格納された前
記反映取消プログラムを起動するステップ、起動された
前記反映取消プログラムが前記システムの更新を取り消
しシステムを元に戻すステップ、を含むことを特徴とす
る。

【００１５】

【発明の実施の形態】本発明は、ネットワークを介して
接続された複数のコンピュータから構成されるシステム
において、個々のコンピュータに対して実施されるシス
テム更新をシステム内で同期をとって有効とするシステ
ム更新方式および方法を提供するものである。

【００１６】本発明の第１の実施の形態について、図面
を参照して説明する。

【００１７】図１は、本発明の第１の実施の形態の構成
を示す図である。

【００１８】図２は、配布用コンピュータの構成を示す
ブロック図である。

【００１９】図３は、更新対象コンピュータの構成を示
すブロック図である。

【００２０】図１を参照すると、本発明の第１の実施の
形態は、配布用コンピュータ１と、更新対象コンピュー
タ２と、配布用コンピュータ１と更新対象コンピュータ
２とを通信で接続するネットワーク３と、から構成され
ている。図１の例では、更新対象コンピュータ２が３個
接続されているが、更新対象コンピュータ２の個数は任
意である。

【００２１】配布用コンピュータ１は、システム運用管
理者が使用し更新対象コンピュータ２に指示を行う装置
であり、図２に示すように、更新情報配布手段１１と、
更新指示手段１２と、更新情報記憶部１３と、を備え
る。

【００２２】更新情報配布手段１１は、更新情報記憶部
１３に格納されている変更されたプログラム１３１と反
映プログラム１３２とをネットワーク３を介して更新対
象コンピュータ２に配布する。

【００２３】更新指示手段１２は、更新対象コンピュー
タ２に対して、配布した反映プログラム１３２の実行を
指示するコマンド等を送信する。送信するタイミングは
任意であり、全ての更新対象コンピュータ２に対して同
報する。

【００２４】更新情報記憶部１３は、更新対象コンピュ
ータ２を更新するために使用される変更されたプログラ
ム１３１と反映プログラム１３２とが格納される。

【００２５】更新対象コンピュータ２は、配布用コンピ
ュータ１から指示を受けて更新の対象となる装置であ
り、図３に示すように、更新情報格納手段２１と、更新
実行手段２２と、更新情報格納部２３と、を備える。

【００２６】更新情報格納手段２１は、ネットワーク３
を介して配布用コンピュータ１から変更されたプログラ
ム１３１と反映プログラム１３２とを受け取り更新情報
格納部２３に格納する。

【００２７】更新実行手段２２は、予め指定された時刻
または配布用コンピュータ１等の他のコンピュータから
の指示コマンドを受信した際に、更新情報格納部２３に
格納されている反映プログラム１３２を起動実行してシ
ステムの更新を行う。反映プログラム１３２は、自コン
ピュータ内の既存のプログラム（図示せず）を配布され
た変更されたプログラム１３１で置き換える。

【００２８】更新情報格納部２３は、配布用コンピュー
タ１から受け取った変更されたプログラム１３１と反映
プログラム１３２とが格納される。

【００２９】本発明の第１の実施の形態の動作につい
て、図１〜図４を参照して説明する。

【００３０】図４は、本発明の第１の実施の形態の動作
の流れを示す図である。

【００３１】図４を参照すると、複数の更新対象コンピ
ュータ２においてプログラムの更新が発生した場合、更
新情報配布手段１１は、更新情報記憶部１３に格納され
ている変更されたプログラム１３１と反映プログラム１
３２とをネットワーク３を介して個々の更新対象コンピ
ュータ２に配布する。配布にあたっては、配布用コンピ
ュータ１からのネットワーク３を介した配布を含め、特
に方法、期間に制限はない。

【００３２】更新情報格納手段２１は、ネットワーク３
を介して配布用コンピュータ１から変更されたプログラ
ム１３１と反映プログラム１３２とを受け取り更新情報
格納部２３に格納する。

【００３３】更新対象コンピュータ２は、変更されたプ
ログラム１３１と反映プログラム１３２とを更新情報格
納部２３に格納したことをネットワーク３を介して配布
用コンピュータ１に通知する。

【００３４】すべての更新対象コンピュータ２に対して
変更されたプログラム１３１と反映プログラム１３２が
格納されると、システムの更新が可能な状態になる。

【００３５】更新指示手段１２は、更新対象コンピュー
タ２に配布した反映プログラム１３２を実行するための
指示コマンドを更新対象コンピュータ２に送信する。こ
の指示は、ネットワーク３を介して更新対象コンピュー
タ２に対して同時に配信される。

【００３６】更新実行手段２２は、配布用コンピュータ
１からの指示コマンドを受信した際に、更新情報格納部
２３に格納されている反映プログラム１３２を起動す
る。

【００３７】起動された反映プログラム１３２は、自コ
ンピュータ内の既存のプログラムを配布された変更され
たプログラム１３１で置き換えてシステムの更新を行
う。

【００３８】更新対象コンピュータ２は、変更されたプ
ログラム１３１を使用して処理を行う。

【００３９】このようにして、すべての更新対象コンピ
ュータ２において、更新対象コンピュータ２内の既存の
プログラムが変更されたプログラム１３１に置き換えら
れ、ネットワーク３を介して接続された複数の更新対象
コンピュータ２のすべてが、同時に新しいシステムに更
新される。このため、遠隔地に存在する複数のコンピュ
ータにおいても、同時にシステムの更新を実施すること
ができる。

【００４０】次に、本発明の第２の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。

【００４１】第２の実施の形態は、実施された更新を取
り消して元に戻すことができる点で第１の実施の形態と
異なる。

【００４２】図５は、本発明の第２の実施の形態の構成
を示す図である。

【００４３】図６は、配布用コンピュータの構成を示す
ブロック図である。

【００４４】図７は、更新対象コンピュータの構成を示
すブロック図である。

【００４５】図５を参照すると、本発明の第２の実施の
形態は、配布用コンピュータ４と、更新対象コンピュー
タ５と、配布用コンピュータ４と更新対象コンピュータ
５とを接続するネットワーク３と、から構成されてい
る。

【００４６】配布用コンピュータ４は、図６に示すよう
に、更新情報配布手段１１と、更新指示手段１２と、変
更されたプログラム１３１と反映プログラム１３２と反
映取消プログラム４３３とを含む更新情報記憶部４３
と、取消情報配布手段４４と、取消指示手段４５と、を
備える。

【００４７】更新対象コンピュータ５は、図７に示すよ
うに、更新情報格納手段２１と、更新実行手段５２と、
変更されたプログラム１３１と反映プログラム１３２と
反映取消プログラム４３３とを格納するための更新情報
格納部５３と、取消情報格納手段５４と、更新取消手段
５５と、を備える。

【００４８】ここでは、第１の実施の形態と異なる反映
取消プログラム４３３と取消情報配布手段４４と取消指
示手段４５と更新実行手段５２と取消情報格納手段５４
と更新取消手段５５とについて説明する。

【００４９】反映取消プログラム４３３は、予め配布用
コンピュータ４の更新情報記憶部４３に格納されてお
り、更新対象コンピュータ５に配布される。反映取消プ
ログラム４３３は、更新対象コンピュータ５に施された
更新を元に戻す機能を持つ。

【００５０】取消情報配布手段４４は、更新情報記憶部
４３に格納されている反映取消プログラム４３３をネッ
トワーク３を介して更新対象コンピュータ５に配布す
る。

【００５１】取消指示手段４５は、更新対象コンピュー
タ５に対して、配布した反映取消プログラム４３３の実
行を指示するコマンド等を送信する。

【００５２】更新実行手段５２は、予め指定された時刻
または配布用コンピュータ４等の他のコンピュータから
の指示コマンドを受信した際に、更新情報格納部５３に
格納されている反映プログラム１３２を起動する。反映
プログラム１３２は、自コンピュータ内の既存のプログ
ラム（図示せず）と配布された変更されたプログラム１
３１とを置き換える。このとき、既存のプログラムを保
存部（図示せず）に保存する。

【００５３】取消情報格納手段５４は、ネットワーク３
を介して配布用コンピュータ４から反映取消プログラム
４３３を受け取り更新情報格納部５３に格納する。

【００５４】更新取消手段５５は、配布用コンピュータ
４等の他のコンピュータからの指示コマンドを受信した
際に、更新情報格納部５３に格納されている反映取消プ
ログラム４３３を起動する。反映取消プログラム４３３
は、自コンピュータ内の変更されたプログラム１３１を
保存部（図示せず）に保存する既存のプログラムで置き
換え、元に戻す。

【００５５】本発明の第２の実施の形態の動作につい
て、図５〜図８を参照して説明する。

【００５６】図８は、本発明の第２の実施の形態の動作
の流れを示す図である。

【００５７】図８を参照すると、第１の実施の形態の図
４と同様に、すべての更新対象コンピュータ５におい
て、更新対象コンピュータ５内の既存のプログラムが変
更されたプログラム１３１に置き換えられる。このと
き、既存のプログラムを保存部（図示せず）に保存す
る。

【００５８】更新対象コンピュータ５は、変更されたプ
ログラム１３１を使用して処理を行う。

【００５９】ここで、システム運用管理者が、何らかの
理由で置き換え前の状態に戻す必要が生じるような問題
が発生したと認識したものとする。

【００６０】取消情報配布手段４４は、更新情報記憶部
４３に格納されている反映取消プログラム４３３をネッ
トワーク３を介して個々の更新対象コンピュータ５に配
布する。配布にあたっては、配布用コンピュータ４から
のネットワーク３を介した配布を含め、特に方法、期間
に制限はない。

【００６１】取消情報格納手段５４は、ネットワーク３
を介して配布用コンピュータ４から反映取消プログラム
４３３を受け取り更新情報格納部５３に格納する。

【００６２】更新対象コンピュータ５は、反映取消プロ
グラム４３３を更新情報格納部５３に格納したことをネ
ットワーク３を介して配布用コンピュータ４に通知す
る。

【００６３】すべての更新対象コンピュータ５に対して
反映取消プログラム４３３が格納されると、システムを
元に戻すことが可能な状態になる。

【００６４】取消指示手段４５は、更新対象コンピュー
タ５に配布した反映取消プログラム４３３を実行するた
めの指示コマンドを更新対象コンピュータ５に送信す
る。この指示は、ネットワーク３を介して更新対象コン
ピュータ５に対して同時に配信される。

【００６５】更新取消手段５５は、配布用コンピュータ
４からの指示コマンドを受信した際に、更新情報格納部
５３に格納されている反映取消プログラム４３３を起動
する。

【００６６】起動された反映取消プログラム４３３は、
自コンピュータ内の変更されたプログラム１３１を保存
部（図示せず）に保存する既存のプログラムで置き換
え、元に戻す。

【００６７】更新対象コンピュータ５は、更新前の状態
に戻り、処理を行う。

【００６８】このようにして、ネットワーク３介して接
続された複数の更新対象コンピュータ５のすべてにおい
て、同時に旧状態への復旧が完了する。

【００６９】なお、図８では、システムの状態が異常で
あることを認識した後に、システム運用管理者が配布用
コンピュータ４からネットワーク３を介して更新対象コ
ンピュータ５に、反映取消プログラム４３３を配布して
いるが、配布のタイミングは反映取消プログラム４３３
の実行指示前であれば、特に制限はない。

【００７０】また、システムの異常の解析終了後、判明
した問題箇所のみを元に戻す反映取消プログラムを作成
し、配布用コンピュータからネットワークを介して配布
し、実行指示を行えば、問題の箇所だけを過去の正常な
状態に戻すことができる。

【００７１】以上のように、本実施の形態では、第１の
実施の形態におけるシステム更新に加え、システムの旧
状態への復旧が容易に実現でき、システムの運用を柔軟
に行うことができる。

【００７２】上述の実施の形態では、更新対象コンピュ
ータへの更新指示を配布用コンピュータからネットワー
クを介して行っているが、配布用コンピュータ以外の任
意の装置（端末装置等）からネットワークを介して指示
するようにしてもよい。

【００７３】また、第２の実施の形態はシステム運用管
理者が問題が発生したと認識したときに更新取消処理を
行う形態であるが、他の実施の形態として、更新対象コ
ンピュータに異常検知手段と異常通報手段とを設け配布
用コンピュータに異常受信手段を設け、システム更新後
に更新対象コンピュータが異常検知手段で異常を検知し
た場合に異常通報手段で配布用コンピュータに異常を通
報し、配布用コンピュータは異常受信手段で更新対象コ
ンピュータからの異常通報を受信し、更新取消のために
自動的に第２の実施の形態で述べた取消情報配布手段４
４以降の処理を行うようにしてもよい。

【００７４】更に、この場合、配布用コンピュータに異
常分析手段を設け、配布用コンピュータが異常受信手段
で更新対象コンピュータからの異常通報を受信したとき
に異常分析手段で異常通報の内容を分析して更新取消が
必要であるか否かを判断し、更新取消が必要であると判
断した場合に更新取消のために自動的に第２の実施の形
態で述べた取消情報配布手段４４以降の処理を行うよう
にしてもよい。

【００７５】

【発明の効果】第１の効果は、更新対象となるコンピュ
ータの数に関係なく、任意のタイミングで同時にシステ
ム更新を実施できることである。特に、多数のコンピュ
ータから構成される大規模なシステムでは、システム更
新作業は事前に必要な時間をかけて実施し、確認を十分
に実施した後にそれらを有効とすることができることか
らシステム更新に対して、システムの信頼性を向上でき
る効果がある。

【００７６】その理由は、更新対象コンピュータに更新
情報を配布する手段と配布した更新情報を実行指示する
手段を設けたからである。

【００７７】第２の効果は、システム更新作業が完了し
ても反映プログラムが実行されるまで有効とならないた
め、複数のコンピュータに対してシステム更新作業を順
次実施してゆく途上で問題が発生した場合には、その問
題が解決するまでシステム更新の反映を延期もしくは中
止することことができることである。これによりシステ
ム更新時の障害発生に対して、耐久性を向上させること
ができる効果がある。

【００７８】その理由は、配布した更新情報の更新対象
コンピュータへの反映を任意の時点で実行指示する手段
を設けたからである。

【００７９】第３の効果は、システム更新作業完了後、
反映プログラムの起動により複数のコンピュータに対し
て同時にシステム更新を有効にできることから、システ
ム更新において、更新されていないコンピュータと更新
済みのコンピュータの混在を考慮する必要がなく、シス
テム更新の容易性ならびに柔軟性を実現することができ
る。

【００８０】その理由は、配布した更新情報の実行指示
を全ての更新対象のコンピュータに同報する手段を設け
たからである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態の構成を示す図

【図２】配布用コンピュータの構成を示すブロック図

【図３】更新対象コンピュータの構成を示すブロック図

【図４】本発明の第１の実施の形態の動作の流れを示す
図

【図５】本発明の第２の実施の形態の構成を示す図

【図６】配布用コンピュータの構成を示すブロック図

【図７】更新対象コンピュータの構成を示すブロック図

【図８】本発明の第２の実施の形態の動作の流れを示す
図

【符号の説明】

１配布用コンピュータ２更新対象コンピュータ３ネットワーク４配布用コンピュータ５更新対象コンピュータ１１更新情報配布手段１２更新指示手段１３更新情報記憶部２１更新情報格納手段２２更新実行手段２３更新情報格納部４３更新情報記憶部４４取消情報配布手段４５取消指示手段５２更新実行手段５３更新情報格納部５４取消情報格納手段５５更新取消手段１３１変更されたプログラム１３２反映プログラム４３３反映取消プログラム

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】配布用コンピュータとネットワークを介
して接続される１つ以上の更新対象コンピュータのシス
テムを更新するシステム更新方式であって、前記配布用
コンピュータが、更新情報記憶部に格納される更新情報
を前記更新対象コンピュータに配布する更新情報配布手
段と、前記更新対象コンピュータに対して前記更新情報
配布手段が配布した更新情報の実行を指示するコマンド
を送信する更新指示手段と、前記更新対象コンピュータ
を更新するために使用される更新情報を格納する更新情
報記憶部とを備え、前記更新対象コンピュータが、前記
配布用コンピュータから配布された更新情報を受け取り
更新情報格納部に格納する更新情報格納手段と、予め指
定された時刻に又は前記配布用コンピュータからの指示
コマンドを受信した際に更新情報格納部に格納された更
新情報を実行してシステムの更新を行う更新実行手段
と、前記配布用コンピュータから受け取った更新情報を
格納する更新情報格納部とを備え、て成ることを特徴と
するシステム更新方式。
【請求項２】前記更新情報は、前記更新対象コンピュ
ータを更新するための更新データと前記更新データを前
記更新対象コンピュータに反映するためのプログラムと
から成ることを特徴とする請求項１記載のシステム更新
方式。
【請求項３】前記反映するためのプログラムは、前記
更新対象コンピュータ内の既存のプログラムを前記更新
データである変更されたプログラムで置き換えるもので
あることを特徴とする請求項２記載のシステム更新方
式。
【請求項４】前記更新情報記憶部に前記更新実行手段
が行ったシステムの更新を取り消すための反映取消プロ
グラムを含み、前記配布用コンピュータに、前記更新情
報記憶部に含む反映取消プログラムを更新対象コンピュ
ータに配布する取消情報配布手段と、前記更新対象コン
ピュータに対して前記取消情報配布手段が配布した反映
取消プログラムの実行を指示するコマンドを送信する取
消指示手段とを備え、前記更新対象コンピュータに、前
記配布用コンピュータから反映取消プログラムを受け取
り前記更新情報格納部に格納する取消情報格納手段と、
前記配布用コンピュータからの指示コマンドを受信した
際に前記更新情報格納部に格納された反映取消プログラ
ムを起動実行する更新取消手段とを備える、ことを特徴
とする請求項１記載のシステム更新方式。
【請求項５】配布用コンピュータと１つ以上の更新対
象コンピュータがネットワークを介して接続され前記配
布用コンピュータが更新情報配布手段と更新指示手段と
更新情報記憶部とを備え前記更新対象コンピュータが更
新情報格納手段と更新実行手段と更新情報格納部とを備
えたシステム更新方式におけるシステム更新方法であっ
て、前記更新対象コンピュータを更新するための更新情
報を前記更新情報配布手段がネットワークを介して各々
の前記更新対象コンピュータに配布するステップ、前記
更新情報配布手段が配布した更新情報をネットワークを
介して前記更新情報格納手段が受け取り前記更新情報格
納部に格納するステップ、前記更新情報配布手段が配布
した更新情報を実行するための指示コマンドを前記更新
指示手段がネットワークを介して各々の前記更新対象コ
ンピュータに送信するステップ、前記配布用コンピュー
タからの指示コマンドを前記更新実行手段がネットワー
クを介して受信し前記更新情報格納部に格納された更新
情報を実行してシステムの更新を行うステップ、を含
む、システム更新方法。
【請求項６】前記更新情報が、前記更新対象コンピュ
ータを更新するための更新データと前記更新データを前
記更新対象コンピュータに反映するためのプログラムと
であることを特徴とする請求項５記載のシステム更新方
法。
【請求項７】前記反映するためのプログラムは、前記
更新対象コンピュータ内の既存のプログラムを前記更新
データである変更されたプログラムで置き換えることを
特徴とする請求項６記載のシステム更新方法。
【請求項８】前記システムの更新を行うステップの後
に、前記配布用コンピュータの取消情報配布手段が前記
更新情報記憶部に格納されている前記システムの更新を
取り消すための反映取消プログラムをネットワークを介
して前記更新対象コンピュータに配布するステップ、前
記更新対象コンピュータの取消情報格納手段が前記配布
用コンピュータからネットワークを介して前記反映取消
プログラムを受け取り前記更新情報格納部に格納するス
テップ、前記配布用コンピュータの取消指示手段が前記
取消情報配布手段が配布した前記反映取消プログラムを
実行するための指示コマンドを前記更新対象コンピュー
タに送信するステップ、前記更新対象コンピュータの更
新取消手段が前記配布用コンピュータからの指示コマン
ドを受信した際に前記更新情報格納部に格納された前記
反映取消プログラムを起動するステップ、起動された前
記反映取消プログラムが前記システムの更新を取り消し
システムを元に戻すステップ、を含むことを特徴とする
請求項５記載のシステム更新方法。