JP2002173881A - 外部損傷検知機能付きワイヤロープ - Google Patents
外部損傷検知機能付きワイヤロープInfo
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- JP2002173881A JP2002173881A JP2001024462A JP2001024462A JP2002173881A JP 2002173881 A JP2002173881 A JP 2002173881A JP 2001024462 A JP2001024462 A JP 2001024462A JP 2001024462 A JP2001024462 A JP 2001024462A JP 2002173881 A JP2002173881 A JP 2002173881A
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- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/14—Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable
- D07B1/145—Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable comprising elements for indicating or detecting the rope or cable status
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- Ropes Or Cables (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】車輌、船舶、自動販売機の盗難防止手段、いた
ずら防止手段、落石、衝突検知手段、侵入禁止手段など
に適用するのに好適で、故意、過失または偶発的事故に
よる外部からの損傷を致命的な損傷を受ける前に知るこ
とができる比較的簡単な構造のワイヤロープを提供す
る。 【解決手段】ワイヤロープ本体1の外側に電気導体から
なる検知線2を前記ワイヤロープ本体1と電気的に絶縁
された状態で配置した。
ずら防止手段、落石、衝突検知手段、侵入禁止手段など
に適用するのに好適で、故意、過失または偶発的事故に
よる外部からの損傷を致命的な損傷を受ける前に知るこ
とができる比較的簡単な構造のワイヤロープを提供す
る。 【解決手段】ワイヤロープ本体1の外側に電気導体から
なる検知線2を前記ワイヤロープ本体1と電気的に絶縁
された状態で配置した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外部損傷検知機能付
きワイヤロープ、さらに詳細には、外部から与えられる
損傷を検知でき、損傷が致命的となる前に対策を講じる
ことを可能にする機能を備えたワイヤロープに関する。
きワイヤロープ、さらに詳細には、外部から与えられる
損傷を検知でき、損傷が致命的となる前に対策を講じる
ことを可能にする機能を備えたワイヤロープに関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤロープ(ケーブルと称するものも
含む以下同じ)は動索、静索などに汎用されているが、
損傷を受けると強度が低下したり、連結していた物体が
遊離したり、落下したりする。こうしたワイヤロープに
外部から与えられる損傷の形態としては、次の場合が挙
げられる。
含む以下同じ)は動索、静索などに汎用されているが、
損傷を受けると強度が低下したり、連結していた物体が
遊離したり、落下したりする。こうしたワイヤロープに
外部から与えられる損傷の形態としては、次の場合が挙
げられる。
【0003】イ.故意にロープの長手方向と直角方向か
ら切断力が加えられる場合。この典型的な例としては、
盗難防止用や侵入防止用のワイヤロープあるいは鉄塔類
のステーロープなどに賊や不心得者が損傷を加える場合
が挙げられる。 ロ.誤ってワイヤロープに他物が衝突し、長手方向と直
角方向から切断力が加えられる場合。この例としては、
構造物同士、物体同士を連結したワイヤたとえばゴンド
ラ用のケーブルやガードケーブルなどに車輌等が衝突し
た場合が挙げられる。 ハ.落石の発生など偶発的な事故により長手方向あるい
はこれと直角方向から大荷重が加えられる場合。 この例としては落石防止用の防護施設に落石が衝突した
場合などが挙げられる。
ら切断力が加えられる場合。この典型的な例としては、
盗難防止用や侵入防止用のワイヤロープあるいは鉄塔類
のステーロープなどに賊や不心得者が損傷を加える場合
が挙げられる。 ロ.誤ってワイヤロープに他物が衝突し、長手方向と直
角方向から切断力が加えられる場合。この例としては、
構造物同士、物体同士を連結したワイヤたとえばゴンド
ラ用のケーブルやガードケーブルなどに車輌等が衝突し
た場合が挙げられる。 ハ.落石の発生など偶発的な事故により長手方向あるい
はこれと直角方向から大荷重が加えられる場合。 この例としては落石防止用の防護施設に落石が衝突した
場合などが挙げられる。
【0004】従来、こうしたワイヤロープの損傷に対し
ては、ワイヤロープ自体の強度を上げて損傷しにくくす
るほか、防護用の被覆を施したり、ワイヤロープを設置
した場所への立ち入りを困難にする方策を講じることな
どが行われている。しかし、これらの方法を採っても、
ワイヤロープが損傷の有無を知るには、人間が巡視して
チェックすることが必要である。そして、それは場合に
よっては手後れですでにワイヤロープが切断されてしま
っていたり、僻地の鉄塔のステーケーブルの場合などで
代表されるように実行が困難である。
ては、ワイヤロープ自体の強度を上げて損傷しにくくす
るほか、防護用の被覆を施したり、ワイヤロープを設置
した場所への立ち入りを困難にする方策を講じることな
どが行われている。しかし、これらの方法を採っても、
ワイヤロープが損傷の有無を知るには、人間が巡視して
チェックすることが必要である。そして、それは場合に
よっては手後れですでにワイヤロープが切断されてしま
っていたり、僻地の鉄塔のステーケーブルの場合などで
代表されるように実行が困難である。
【0005】従来、ワイヤロープの損傷を検知する方法
として、ロープ内に検知材を内包してロープの伸び量を
検知することが行われているが、この方法はロープ長手
方向の状態変化を知ることはできるが、ロープ外側から
の損傷ことに長手方向と直角方向からの損傷の発生それ
自体を検知することはできない(外部からの損傷の検知
機能がない)という問題があるため、前記イ.ロ.ハ.
の場合の損傷検知手段としては有効でなかった。
として、ロープ内に検知材を内包してロープの伸び量を
検知することが行われているが、この方法はロープ長手
方向の状態変化を知ることはできるが、ロープ外側から
の損傷ことに長手方向と直角方向からの損傷の発生それ
自体を検知することはできない(外部からの損傷の検知
機能がない)という問題があるため、前記イ.ロ.ハ.
の場合の損傷検知手段としては有効でなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
課題を解決するためになされたもので、その目的とする
ところは、故意、過失または偶発的事故による外部から
の損傷をロープが致命的な損傷を受ける前に知ることが
できる比較的簡単な構造のワイヤロープを提供すること
にある。
課題を解決するためになされたもので、その目的とする
ところは、故意、過失または偶発的事故による外部から
の損傷をロープが致命的な損傷を受ける前に知ることが
できる比較的簡単な構造のワイヤロープを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ワイヤロープ本体の外側に電気導体からなる
検知線を前記ワイヤロープ本体と電気的に絶縁された状
態で配置一体化したことを基本的特徴としている。
本発明は、ワイヤロープ本体の外側に電気導体からなる
検知線を前記ワイヤロープ本体と電気的に絶縁された状
態で配置一体化したことを基本的特徴としている。
【0008】本発明は、検知線が絶縁被覆導線からな
り、該検知線がワイヤロープ本体の周りに螺旋状に巻か
れており、その外周に被覆層が施されていることを特徴
としている。この場合、検知線がワイヤロープ本体の外
周ストランドの谷間に沿って位置しているものを含んで
いる。
り、該検知線がワイヤロープ本体の周りに螺旋状に巻か
れており、その外周に被覆層が施されていることを特徴
としている。この場合、検知線がワイヤロープ本体の外
周ストランドの谷間に沿って位置しているものを含んで
いる。
【0009】また、本発明は、検知線が繊維ストランド
中に配置されており、前記繊維ストランドの複数本がワ
イヤロープ本体の外周を囲繞するように撚り合わされた
2重複合ロープからなっていることを特徴としている。
さらに、本発明は、ワイヤロープ本体の外周に絶縁性の
被覆層が設けられており、該被覆層の外径部分に設けら
れた数個の溝に検知線が配されていることを特徴として
いる。
中に配置されており、前記繊維ストランドの複数本がワ
イヤロープ本体の外周を囲繞するように撚り合わされた
2重複合ロープからなっていることを特徴としている。
さらに、本発明は、ワイヤロープ本体の外周に絶縁性の
被覆層が設けられており、該被覆層の外径部分に設けら
れた数個の溝に検知線が配されていることを特徴として
いる。
【0010】本発明ロープは、一端部に接続金具を、他
端部には検知手段と警報手段あるいはそれらをアンセン
ブリーした警報器と電池および接続金具を接続している
ワイヤロックとして好適である。また、本発明によるワ
イヤロープは、車輌、船舶、自動販売機の盗難防止手
段、いたずら防止手段、落石、衝突検知手段、侵入禁止
手段など広い範囲に適用が可能である。
端部には検知手段と警報手段あるいはそれらをアンセン
ブリーした警報器と電池および接続金具を接続している
ワイヤロックとして好適である。また、本発明によるワ
イヤロープは、車輌、船舶、自動販売機の盗難防止手
段、いたずら防止手段、落石、衝突検知手段、侵入禁止
手段など広い範囲に適用が可能である。
【0011】
【作用】本発明によれば、ワイヤロープ本体の外側に電
気導体からなる検知線が前記ワイヤロープ本体と電気的
に絶縁状態で配置されているので、検知線に通電してお
けば、故意、過失または偶発的事故等によって外部から
ワイヤロープに損傷が与えられた場合、外側に配置され
ている検知線が先に断線される。それにより電気抵抗が
著しく増大するので、ワイヤロープが致命的な損傷を受
ける前に損傷を受けていることを自動的に検知でき、迅
速、的確に対処することが可能となる。
気導体からなる検知線が前記ワイヤロープ本体と電気的
に絶縁状態で配置されているので、検知線に通電してお
けば、故意、過失または偶発的事故等によって外部から
ワイヤロープに損傷が与えられた場合、外側に配置され
ている検知線が先に断線される。それにより電気抵抗が
著しく増大するので、ワイヤロープが致命的な損傷を受
ける前に損傷を受けていることを自動的に検知でき、迅
速、的確に対処することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1は本発明による外部損傷検知機
能を持つワイヤロープの第1実施例を示している。符号
Cは本発明による外部損傷検知機能を持つワイヤロープ
を指しており、1は中心のワイヤロープ本体、2はワイ
ヤロープ本体1の外側に配置された検知線、3は前記検
知線2をワイヤロープ本体1と電気的に絶縁した状態に
するための手段、4は検知線2および絶縁手段3の外周
を囲繞する被覆層である。
参照して説明する。図1は本発明による外部損傷検知機
能を持つワイヤロープの第1実施例を示している。符号
Cは本発明による外部損傷検知機能を持つワイヤロープ
を指しており、1は中心のワイヤロープ本体、2はワイ
ヤロープ本体1の外側に配置された検知線、3は前記検
知線2をワイヤロープ本体1と電気的に絶縁した状態に
するための手段、4は検知線2および絶縁手段3の外周
を囲繞する被覆層である。
【0013】前記ワイヤロープ本体1は、強度メンバー
すなわち長手方向の荷重を支える部材であり、用途に応
じて必要とされる長手方向の引張り荷重、取り扱いのた
めの重量、切断抵抗を考慮して任意の材質、構造が選択
される。素材は通常の硬鋼線材でも、ステンレス鋼で
も、メッキ線材でも良い。構造は任意であり、1×5、
1×7、1×9などの1重撚りのほか、多重撚り、複数
の素線をより合わせたストランドを複数本撚合したも
の、たとえば、IWRC6×Fi(29)など種々のものがあ
る。また、全部がストランドで構成されている場合のほ
か、中心に繊維芯を有するものも含まれる。さらに、ワ
イヤロープ本体1は、通常のもののほか、特殊な機能が
付加されているもの、例えば通信用電纜入りロープ、伸
び検知用検知材入りロープであってもよい。
すなわち長手方向の荷重を支える部材であり、用途に応
じて必要とされる長手方向の引張り荷重、取り扱いのた
めの重量、切断抵抗を考慮して任意の材質、構造が選択
される。素材は通常の硬鋼線材でも、ステンレス鋼で
も、メッキ線材でも良い。構造は任意であり、1×5、
1×7、1×9などの1重撚りのほか、多重撚り、複数
の素線をより合わせたストランドを複数本撚合したも
の、たとえば、IWRC6×Fi(29)など種々のものがあ
る。また、全部がストランドで構成されている場合のほ
か、中心に繊維芯を有するものも含まれる。さらに、ワ
イヤロープ本体1は、通常のもののほか、特殊な機能が
付加されているもの、例えば通信用電纜入りロープ、伸
び検知用検知材入りロープであってもよい。
【0014】検知線2は1本以上が用いられる。ワイヤ
ロープ本体1が円周上のいずれの部位から損傷を受けて
も検知できるようにし、かつ検知効率を向上する点から
複数本とすることが好ましいが、あまり本数が多いと配
置が困難になり、また検出部分が複雑になることから、
36本以下が好ましい。第1実施例では6本の検知線2
が等間隔でワイヤロープ本体1の外側に配置され、所定
のピッチで螺旋状に巻き付けられるか、またはワイヤロ
ープ本体1の長手方向と平行状に位置される。
ロープ本体1が円周上のいずれの部位から損傷を受けて
も検知できるようにし、かつ検知効率を向上する点から
複数本とすることが好ましいが、あまり本数が多いと配
置が困難になり、また検出部分が複雑になることから、
36本以下が好ましい。第1実施例では6本の検知線2
が等間隔でワイヤロープ本体1の外側に配置され、所定
のピッチで螺旋状に巻き付けられるか、またはワイヤロ
ープ本体1の長手方向と平行状に位置される。
【0015】検知線2は損傷時に大きな電気抵抗変化を
示す材質であればよく、通常の場合、銅あるいはアルミ
ニウムが適当である。各検知線2は、図2(a)のよう
に1本導線であってもよいし、同図(b)(c)(d)
のように2本導線、3本導線、4本導線でもよい。それ
以上の本数の導線も使用できるが経済性に劣るため、あ
まり好ましくない。導線の太さは、ワイヤロープの長さ
や太さを考慮して選定するもので、長尺の場合には、線
経を太くして電気抵抗の増加を抑えることが好ましい
が、当然、ワイヤロープ本体の径よりも太くすることは
できない。
示す材質であればよく、通常の場合、銅あるいはアルミ
ニウムが適当である。各検知線2は、図2(a)のよう
に1本導線であってもよいし、同図(b)(c)(d)
のように2本導線、3本導線、4本導線でもよい。それ
以上の本数の導線も使用できるが経済性に劣るため、あ
まり好ましくない。導線の太さは、ワイヤロープの長さ
や太さを考慮して選定するもので、長尺の場合には、線
経を太くして電気抵抗の増加を抑えることが好ましい
が、当然、ワイヤロープ本体の径よりも太くすることは
できない。
【0016】検知線2としては、通常、図1のように外
層に絶縁手段3を有しているものすなわち絶縁被覆導線
が用いられる。図2はこの例を示しており、図2(c)
(d)においては、各絶縁手段3の外周に保護被覆3’
を有している。第1実施例は図2(a)のものを使用し
た例を示している。絶縁被覆の材料は、ビニール樹脂、
ポリエチレン樹脂など絶縁性能や耐候性などを考慮して
選択する。絶縁被覆の材質は被覆層4と同一であっても
よく、こうすれば、被覆層4の施工時に両者が一体化し
て都合がよい。
層に絶縁手段3を有しているものすなわち絶縁被覆導線
が用いられる。図2はこの例を示しており、図2(c)
(d)においては、各絶縁手段3の外周に保護被覆3’
を有している。第1実施例は図2(a)のものを使用し
た例を示している。絶縁被覆の材料は、ビニール樹脂、
ポリエチレン樹脂など絶縁性能や耐候性などを考慮して
選択する。絶縁被覆の材質は被覆層4と同一であっても
よく、こうすれば、被覆層4の施工時に両者が一体化し
て都合がよい。
【0017】被覆層4は検知線2をワイヤロープ本体1
の外側で移動しないように固定するとともに、外部から
の損傷から保護し、また外観をよくしたり手触りをよく
するために用いられる。被覆層4は、代表的にはゴム系
材料のほか合成樹脂が用いられる。合成樹脂は用途に応
じて種々のものを使用でき、耐候性を上げるためにはポ
リエチレン樹脂、フロン樹脂が多く用いられ、耐摩耗性
が重視される場合にはウレタン樹脂が、美観を重視する
場合には透明ビニル樹脂などが用いられる。第1実施例
では、被覆層4は合成樹脂を押出し成形することによっ
て施されている。もちろんこれに限らず、粘着テープの
巻き付けにより構成してもよいし、熱収縮性チューブを
利用してもよい。さらには前3者のいずれか2種以上を
併用して構成してもよい。また合成繊維を編組したもの
であってもよい。
の外側で移動しないように固定するとともに、外部から
の損傷から保護し、また外観をよくしたり手触りをよく
するために用いられる。被覆層4は、代表的にはゴム系
材料のほか合成樹脂が用いられる。合成樹脂は用途に応
じて種々のものを使用でき、耐候性を上げるためにはポ
リエチレン樹脂、フロン樹脂が多く用いられ、耐摩耗性
が重視される場合にはウレタン樹脂が、美観を重視する
場合には透明ビニル樹脂などが用いられる。第1実施例
では、被覆層4は合成樹脂を押出し成形することによっ
て施されている。もちろんこれに限らず、粘着テープの
巻き付けにより構成してもよいし、熱収縮性チューブを
利用してもよい。さらには前3者のいずれか2種以上を
併用して構成してもよい。また合成繊維を編組したもの
であってもよい。
【0018】図3は第1実施例の別の態様を示してい
る。この態様においては、検知線2,2がワイヤロープ
本体1の外周の谷間に沿って螺旋状に密接配置されてい
る。この態様を得るには、撚り合わせたワイヤロープ本
体1のストランド10の各谷間に検知線2,2を位置さ
せて螺旋状に巻き付けてもよい。あるいはまた、ワイヤ
ロープ本体1の製造の際に、検知線2,2を外周ストラ
ンド10の各谷間に配置し、この状態でストランドと一
緒に撚り合わせてもよい。後者は検知線2,2がワイヤ
ロープ形成時にこれを構成するストランドと同じピッチ
で撚り合わされることで一体化されるため、特別な位置
固定手段を必要としない利点がある。この場合、検知線
2としては、図2に示したような絶縁手段3を有する絶
縁被覆導線が好適である。そして好ましくは、外周に被
覆層4が施される。なお、図3では外周ストランド10
の1本だけ代表的に素線を示している。
る。この態様においては、検知線2,2がワイヤロープ
本体1の外周の谷間に沿って螺旋状に密接配置されてい
る。この態様を得るには、撚り合わせたワイヤロープ本
体1のストランド10の各谷間に検知線2,2を位置さ
せて螺旋状に巻き付けてもよい。あるいはまた、ワイヤ
ロープ本体1の製造の際に、検知線2,2を外周ストラ
ンド10の各谷間に配置し、この状態でストランドと一
緒に撚り合わせてもよい。後者は検知線2,2がワイヤ
ロープ形成時にこれを構成するストランドと同じピッチ
で撚り合わされることで一体化されるため、特別な位置
固定手段を必要としない利点がある。この場合、検知線
2としては、図2に示したような絶縁手段3を有する絶
縁被覆導線が好適である。そして好ましくは、外周に被
覆層4が施される。なお、図3では外周ストランド10
の1本だけ代表的に素線を示している。
【0019】図4は第1実施例のさらに別の態様を示し
ている。この態様は絶縁手段として繊維ストランドを使
用し、該繊維ストランドの中心部に検知線2を配置し、
この検知線2入りの繊維ストランド3”を複数本(図面
では6本)ワイヤロープ本体1の周りに配して撚り合わ
せて複合2重ロープとしたものである。
ている。この態様は絶縁手段として繊維ストランドを使
用し、該繊維ストランドの中心部に検知線2を配置し、
この検知線2入りの繊維ストランド3”を複数本(図面
では6本)ワイヤロープ本体1の周りに配して撚り合わ
せて複合2重ロープとしたものである。
【0020】前記繊維ストランドは材料として用途に応
じた合成繊維が用いられる。たとえば、ポリエチレン、
ポリプロピレンなどの汎用繊維のほか、高強力高弾性繊
維たとえば芳香族アラミド繊維や高分子量ポリエチレン
繊維などが選択して使用される。この例では繊維ストラ
ンドは、2本1組の撚り合わせヤーン300を複数組使
用し、中心に検知線2を配して撚り合わせることで構成
されている。しかしこれに限定されるものではない。ま
た、検知線2入りの繊維ストランド3”は撚り構造でな
く編組構造である場合を含んでいる。図4(b)では図
面の煩雑化をさけるため、1本の繊維ストランドだけヤ
ーンも示し、他の繊維ストランドについては簡易的に検
知線2のみを示している。この図4の態様の場合、ヤー
ンが電気的絶縁性を有するので、検知線2は絶縁被覆導
線でなくて裸導線であってもよい。
じた合成繊維が用いられる。たとえば、ポリエチレン、
ポリプロピレンなどの汎用繊維のほか、高強力高弾性繊
維たとえば芳香族アラミド繊維や高分子量ポリエチレン
繊維などが選択して使用される。この例では繊維ストラ
ンドは、2本1組の撚り合わせヤーン300を複数組使
用し、中心に検知線2を配して撚り合わせることで構成
されている。しかしこれに限定されるものではない。ま
た、検知線2入りの繊維ストランド3”は撚り構造でな
く編組構造である場合を含んでいる。図4(b)では図
面の煩雑化をさけるため、1本の繊維ストランドだけヤ
ーンも示し、他の繊維ストランドについては簡易的に検
知線2のみを示している。この図4の態様の場合、ヤー
ンが電気的絶縁性を有するので、検知線2は絶縁被覆導
線でなくて裸導線であってもよい。
【0021】かかる図3の態様は、絶縁手段としての繊
維ストランドで被覆層をも兼ねさせることができる点、
検知線2,2が繊維ストランド中に位置した状態で撚り
合わされることでワイヤロープ本体1と一体化されるた
め、特別な位置固定手段を必要としない点で有利であ
る。また、合成繊維が外周を覆っているので、手触りや
外観がよくなり、ことに合成繊維の色を選択することに
より、装飾性も向上させることができる。もちろん、さ
らに合成繊維ストランド層の外周に樹脂などの被覆層4
を施してもよい。
維ストランドで被覆層をも兼ねさせることができる点、
検知線2,2が繊維ストランド中に位置した状態で撚り
合わされることでワイヤロープ本体1と一体化されるた
め、特別な位置固定手段を必要としない点で有利であ
る。また、合成繊維が外周を覆っているので、手触りや
外観がよくなり、ことに合成繊維の色を選択することに
より、装飾性も向上させることができる。もちろん、さ
らに合成繊維ストランド層の外周に樹脂などの被覆層4
を施してもよい。
【0022】なお、合成繊維ストランドに代えてワイヤ
ストランドを使用し、その中心部に絶縁手段3を有する
検知線2,2を配置し、かかるワイヤストランドをワイ
ヤロープ本体1の周りに撚合して2重ロープとすること
も可能である。ただし、態様の場合、ワイヤストランド
が軸方向引張り荷重の大半を負担する場合には、損傷検
知と致命的損傷とが同時に発生することになるので、適
当ではない。
ストランドを使用し、その中心部に絶縁手段3を有する
検知線2,2を配置し、かかるワイヤストランドをワイ
ヤロープ本体1の周りに撚合して2重ロープとすること
も可能である。ただし、態様の場合、ワイヤストランド
が軸方向引張り荷重の大半を負担する場合には、損傷検
知と致命的損傷とが同時に発生することになるので、適
当ではない。
【0023】図4は本発明の第2実施例を示している。
この実施例は、検知線2をワイヤロープ本体1の外側に
直接でなく適度に離隔していわば間接的に配置してい
る。本発明において、「ワイヤロープ本体1の外側」と
は、この第2実施例のような態様を含んでいる。
この実施例は、検知線2をワイヤロープ本体1の外側に
直接でなく適度に離隔していわば間接的に配置してい
る。本発明において、「ワイヤロープ本体1の外側」と
は、この第2実施例のような態様を含んでいる。
【0024】第2実施例を詳しく述べると、ワイヤロー
プ本体1の外周に絶縁手段3aとしての被覆層が設けら
れており、かかる被覆層3aの外径部分に設けられた数
個の溝30に検知線2が配されている。好適には、検知
線2は外周が被覆層4によって被覆される。この場合、
検知線2は絶縁被覆導線でなくて裸導線であってもよ
い。前記溝30は樹脂被覆層3aの形成たとえば押出し
成形と同時に形成されてもよいし、樹脂被覆層3aの形
成後に施されてもよい。溝30はこの例では螺旋溝であ
るが、ワイヤロープ長手方向と平行状の直線溝であって
もよい。この第2実施例はワイヤロープ本体1がロープ
構造上、谷部が浅かったりする場合に適用することがで
きる。
プ本体1の外周に絶縁手段3aとしての被覆層が設けら
れており、かかる被覆層3aの外径部分に設けられた数
個の溝30に検知線2が配されている。好適には、検知
線2は外周が被覆層4によって被覆される。この場合、
検知線2は絶縁被覆導線でなくて裸導線であってもよ
い。前記溝30は樹脂被覆層3aの形成たとえば押出し
成形と同時に形成されてもよいし、樹脂被覆層3aの形
成後に施されてもよい。溝30はこの例では螺旋溝であ
るが、ワイヤロープ長手方向と平行状の直線溝であって
もよい。この第2実施例はワイヤロープ本体1がロープ
構造上、谷部が浅かったりする場合に適用することがで
きる。
【0025】図5は本発明の第3実施例を示している。
この実施例も検知線2をワイヤロープ本体1の外側に直
接でなく適度に離隔していわば間接的に配置しているこ
とは第2実施例と同じである。ただ、この実施例では、
ワイヤロープ本体1の外側に絶縁手段3bとしてのリン
グ状スペーサを所定間隔ごとに取り付け、そのリング状
スペーサ3bに検知線2を配置保持させ、リング状スペ
ーサ3bを含むワイヤロープ本体1の外周に被覆層4を
施している。
この実施例も検知線2をワイヤロープ本体1の外側に直
接でなく適度に離隔していわば間接的に配置しているこ
とは第2実施例と同じである。ただ、この実施例では、
ワイヤロープ本体1の外側に絶縁手段3bとしてのリン
グ状スペーサを所定間隔ごとに取り付け、そのリング状
スペーサ3bに検知線2を配置保持させ、リング状スペ
ーサ3bを含むワイヤロープ本体1の外周に被覆層4を
施している。
【0026】詳しくは、リング状スペーサ3bは電気絶
縁性材料からなり、内径部分にワイヤロープ本体1の外
面に対応する嵌合穴31が設けられるとともに、外周部
分には所定間隔で保持用穴32が設けられており、嵌合
穴31と外径部との間には割り33が設けられている。
リング状スペーサ3bはこの割り33によって広げら
れ、ワイヤロープ本体1に嵌合穴31をもって取り付け
られる。前記検知線2は各リング状スペーサ3b,3b
の保持用穴32にはめられる。この実施例の場合、検知
線2はワイヤロープ本体1と平行状に走っている。
縁性材料からなり、内径部分にワイヤロープ本体1の外
面に対応する嵌合穴31が設けられるとともに、外周部
分には所定間隔で保持用穴32が設けられており、嵌合
穴31と外径部との間には割り33が設けられている。
リング状スペーサ3bはこの割り33によって広げら
れ、ワイヤロープ本体1に嵌合穴31をもって取り付け
られる。前記検知線2は各リング状スペーサ3b,3b
の保持用穴32にはめられる。この実施例の場合、検知
線2はワイヤロープ本体1と平行状に走っている。
【0027】次に、本発明による外部からの損傷の検知
方法を説明すると、本発明における損傷の検知は検知線
2の抵抗変化を利用する。このため、図7のように、ロ
ープ端部において導出した検知線2にコネクタ6を介し
て延長線7を接続し、これを検出手段8に取り付けるこ
とで検知が可能となるのである。検出手段8としてはた
とえば簡単なリレー回路などを使用することができ、こ
の検出手段8はさらに有線または無線によりモニターや
警報器などと接続される。図8は検出手段8としての電
気回路の例を示している。
方法を説明すると、本発明における損傷の検知は検知線
2の抵抗変化を利用する。このため、図7のように、ロ
ープ端部において導出した検知線2にコネクタ6を介し
て延長線7を接続し、これを検出手段8に取り付けるこ
とで検知が可能となるのである。検出手段8としてはた
とえば簡単なリレー回路などを使用することができ、こ
の検出手段8はさらに有線または無線によりモニターや
警報器などと接続される。図8は検出手段8としての電
気回路の例を示している。
【0028】検出手段8は抵抗の著しい変化を検出する
ので、図8のように電源から常時電流を流しておいて、
電流が流れなくなることで検知する方法を採ることがで
きる。この方法は電源が得られる場所での使用に適当で
あり、回路としては簡単なリレー回路が応用できる。あ
るいはまた、検知線2に微弱な電流を常時あるいは周期
的に流す方法を採用することができる。この方法は電源
が得にくい場合に、乾電池や蓄電池等で検知するのに適
当であり、検出手段8に無線装置を組み込むことも好適
である。
ので、図8のように電源から常時電流を流しておいて、
電流が流れなくなることで検知する方法を採ることがで
きる。この方法は電源が得られる場所での使用に適当で
あり、回路としては簡単なリレー回路が応用できる。あ
るいはまた、検知線2に微弱な電流を常時あるいは周期
的に流す方法を採用することができる。この方法は電源
が得にくい場合に、乾電池や蓄電池等で検知するのに適
当であり、検出手段8に無線装置を組み込むことも好適
である。
【0029】検出手段8はロープに配置された複数の検
知線2,2のそれぞれに取り付けてもよいが、ロープ端
部で検知線2,2を直列に接続する方法を採用すると簡
便で経済的である。図9のように偶数本の検知線を直列
に接続した場合には、ロープ長手方向片端から2本の延
長線7,7を取り出すことができ、これを検出手段8に
接続すればよい。しかし、これに限らず、ワイヤロープ
本体1を導体として利用し、図10のように検知線また
は延長線7,7の片側又は双方をワイヤロープ本体1に
直列接続してもよく、こうすればロープ長手方向両端か
ら取り出すことができる。奇数本の検知線を直列に接続
した場合には、図11のようにロープ長手方向両端から
それぞれ1本の延長線7,7を取り出すことができる。
知線2,2のそれぞれに取り付けてもよいが、ロープ端
部で検知線2,2を直列に接続する方法を採用すると簡
便で経済的である。図9のように偶数本の検知線を直列
に接続した場合には、ロープ長手方向片端から2本の延
長線7,7を取り出すことができ、これを検出手段8に
接続すればよい。しかし、これに限らず、ワイヤロープ
本体1を導体として利用し、図10のように検知線また
は延長線7,7の片側又は双方をワイヤロープ本体1に
直列接続してもよく、こうすればロープ長手方向両端か
ら取り出すことができる。奇数本の検知線を直列に接続
した場合には、図11のようにロープ長手方向両端から
それぞれ1本の延長線7,7を取り出すことができる。
【0030】いずれにしても、本発明のロープはワイヤ
ロープ本体1の外側にこれと電気的に絶縁された検知線
2,2を一体に備えているので、ロープが、外部から損
傷を受けた場合には、外側に位置する検知線2,2がま
ず損傷を受け、検知線2,2が断線した場合には、それ
にともなって電気抵抗が著しく増大する。また、ロープ
端部に損傷を受けて延長線7が断線した場合にも電気抵
抗が著しく増大する。延長線7には検知手段8が接続さ
れているため、直ちに損傷の発生を検知することができ
る。
ロープ本体1の外側にこれと電気的に絶縁された検知線
2,2を一体に備えているので、ロープが、外部から損
傷を受けた場合には、外側に位置する検知線2,2がま
ず損傷を受け、検知線2,2が断線した場合には、それ
にともなって電気抵抗が著しく増大する。また、ロープ
端部に損傷を受けて延長線7が断線した場合にも電気抵
抗が著しく増大する。延長線7には検知手段8が接続さ
れているため、直ちに損傷の発生を検知することができ
る。
【0031】たとえば、図7においては、延長線を接点
A,Bに接続し、警報器オンオフスイッチをオンにす
る。こうすれば、検知線2,2が切断されるとリレーR
1の動作が停止して接点R1−bが切れ、リレーR2が
作動する。これにより接点R2−aが継がるため警報器
が作動し、ブザーがなったり、警告ランプが点灯した
り、警報電波が発信される。したがって、遠隔場所にお
いても直ちにロープの損傷の発生を知ることができ、そ
の後、A,B間を継いでも、接点R1−aによる自己保
持機能により警報器は作動を続けるため、見落としなど
が生じない。
A,Bに接続し、警報器オンオフスイッチをオンにす
る。こうすれば、検知線2,2が切断されるとリレーR
1の動作が停止して接点R1−bが切れ、リレーR2が
作動する。これにより接点R2−aが継がるため警報器
が作動し、ブザーがなったり、警告ランプが点灯した
り、警報電波が発信される。したがって、遠隔場所にお
いても直ちにロープの損傷の発生を知ることができ、そ
の後、A,B間を継いでも、接点R1−aによる自己保
持機能により警報器は作動を続けるため、見落としなど
が生じない。
【0032】なお、ロープ端末部分には図12のように
ワイヤロープ本体1に接続金具9を取り付けるもので、
この接続金具9は通常使用される端末加工用のものをす
べて適用できる。いずれの場合でも端末部分の検知線2
を接続して延長線7を取り出せばよい。しかし、これに
限らず、検知線の接続を別に行なわずに、ロープのみを
接続することで検知線も接続することが可能である。図
13はこの例を示しており、検知線2または延長線7を
ワイヤロープ本体1の端部に電気的に接続し、その外周
を絶縁テープなどの絶縁部材11で被覆し、この絶縁部
材11で被覆した部分を接続金具(端末金具を含む)9
で外囲するように定着し、接続金具の一部に他方の検知
線2または延長線7を接続している。
ワイヤロープ本体1に接続金具9を取り付けるもので、
この接続金具9は通常使用される端末加工用のものをす
べて適用できる。いずれの場合でも端末部分の検知線2
を接続して延長線7を取り出せばよい。しかし、これに
限らず、検知線の接続を別に行なわずに、ロープのみを
接続することで検知線も接続することが可能である。図
13はこの例を示しており、検知線2または延長線7を
ワイヤロープ本体1の端部に電気的に接続し、その外周
を絶縁テープなどの絶縁部材11で被覆し、この絶縁部
材11で被覆した部分を接続金具(端末金具を含む)9
で外囲するように定着し、接続金具の一部に他方の検知
線2または延長線7を接続している。
【0033】本発明のロープは1本で使用することがで
きるが、複数本を連結して使用することも含まれる。こ
のように連結して使用する場合には、図10と図11に
示したタイプが適当であり、図14のようにロープの接
続と同時に延長線7,7をコネクタ6により接続するこ
とで、あたかも1本のロープのように検知機能を損なう
ことなく使用することが可能となる。
きるが、複数本を連結して使用することも含まれる。こ
のように連結して使用する場合には、図10と図11に
示したタイプが適当であり、図14のようにロープの接
続と同時に延長線7,7をコネクタ6により接続するこ
とで、あたかも1本のロープのように検知機能を損なう
ことなく使用することが可能となる。
【0034】図15は本発明ロープを適用した警報機能
付きワイヤーロックを示している。Cは本発明による外
部損傷検知機能を持つワイヤロープであり、該ワイヤロ
ープCの一端部には接続金具9aを固着し、他端部には
検知手段と警報手段(たとえばブザー、電波発振装置)
あるいはそれらをアンセンブリーした警報器12と電池
11とおよび接続金具9bを接続している。ロープとし
ては、たとえば図4のタイプに樹脂被覆を施したものが
好適である。この警報機能付きワイヤーロックによれ
ば、ワイヤロープCを切断しようとすれば検知線2の損
傷により警報器12が作動する。したがって、オートバ
イ、自転車などの盗難防止手段として、あるいは門扉、
倉庫など比較的近傍に管理者がいる場合の施錠手段とし
て有用である。
付きワイヤーロックを示している。Cは本発明による外
部損傷検知機能を持つワイヤロープであり、該ワイヤロ
ープCの一端部には接続金具9aを固着し、他端部には
検知手段と警報手段(たとえばブザー、電波発振装置)
あるいはそれらをアンセンブリーした警報器12と電池
11とおよび接続金具9bを接続している。ロープとし
ては、たとえば図4のタイプに樹脂被覆を施したものが
好適である。この警報機能付きワイヤーロックによれ
ば、ワイヤロープCを切断しようとすれば検知線2の損
傷により警報器12が作動する。したがって、オートバ
イ、自転車などの盗難防止手段として、あるいは門扉、
倉庫など比較的近傍に管理者がいる場合の施錠手段とし
て有用である。
【0035】本発明のロープは多方面に利用することが
できるが、その代表例を示すと次のとおりである。 〔車輌の盗難防止装置〕オートバイ、自転車などの盗難
防止に使用するもので、1台あるいは複数台の車の車輪
等に本発明ロープを連絡し、ロープの端部をエンドレス
の状態として施錠する。そして検知線を延長して検知器
につなぎ、電流を流しておく。検知器は監視室の警報手
段(ランプやブザー)に接続しておく。あるいは、図1
5に示す警報手段と電源を一体に組込んだ警報機能付施
錠ロープを使用する。この例の場合には、切断を困難に
するためにロープは太い方が有利であり、しかも軽量で
あることが好都合である。したがつて、図4のワイヤロ
ープ本体1の外側に検知線入り繊維ストランドを配置し
たタイプが有利である。こうすれば、盗難のためロープ
を切断しようとした場合に、ロープが切断に至る前にそ
れを検知することが可能となり、切断に至るまでの時間
内に警報により盗難者を驚愕させて不正行為を止めさせ
たり、警備員が駆けつけて盗難を防止することが可能と
なる。
できるが、その代表例を示すと次のとおりである。 〔車輌の盗難防止装置〕オートバイ、自転車などの盗難
防止に使用するもので、1台あるいは複数台の車の車輪
等に本発明ロープを連絡し、ロープの端部をエンドレス
の状態として施錠する。そして検知線を延長して検知器
につなぎ、電流を流しておく。検知器は監視室の警報手
段(ランプやブザー)に接続しておく。あるいは、図1
5に示す警報手段と電源を一体に組込んだ警報機能付施
錠ロープを使用する。この例の場合には、切断を困難に
するためにロープは太い方が有利であり、しかも軽量で
あることが好都合である。したがつて、図4のワイヤロ
ープ本体1の外側に検知線入り繊維ストランドを配置し
たタイプが有利である。こうすれば、盗難のためロープ
を切断しようとした場合に、ロープが切断に至る前にそ
れを検知することが可能となり、切断に至るまでの時間
内に警報により盗難者を驚愕させて不正行為を止めさせ
たり、警備員が駆けつけて盗難を防止することが可能と
なる。
【0036】〔侵入禁止装置〕立入り禁止区域への車輌
などの侵入を禁止し、しかも侵入時にはこれを検知して
警告したり、連絡したりするために使用される。立入り
禁止区域とは、たとえば、スーパーマーケットなどの倉
庫、建築資材置場、果樹園、別荘、冬期閉鎖する有料道
路、駐車場、林道の出入口、あるいは軍港、基地、発電
所、空港など重要保安域などがあげられる。この場合に
は、侵入を禁止したい地域の周囲あるいは図16のよう
に、禁止区域のゲート部分に支柱など頑強な構造体1
3,13を立設し、これら構造体13,13間に本発明
ロープCを張り、一方の構造体13には本発明ロープC
の施錠手段のほか、検知手段8、警報器(たとえば警報
発信手段や警報ランプ、ブザーなど)12あるいはさら
に電源11を内蔵させておく。このようにすれば、立入
り禁止区域に車輌などが侵入すべく本発明ロープCを切
断しようとすれば、外周付近の検知線2のいち早い損傷
により警報器12が作動し、警告を発したり信号を発す
るするので、侵入の予防と万一侵入されたときの対処が
容易になる。この場合、ロープとしては車輌により引き
千切られることを防ぐため、たとえば図3のタイプが使
用されるが、強度が必要でない場合には、他のタイプで
もよい。
などの侵入を禁止し、しかも侵入時にはこれを検知して
警告したり、連絡したりするために使用される。立入り
禁止区域とは、たとえば、スーパーマーケットなどの倉
庫、建築資材置場、果樹園、別荘、冬期閉鎖する有料道
路、駐車場、林道の出入口、あるいは軍港、基地、発電
所、空港など重要保安域などがあげられる。この場合に
は、侵入を禁止したい地域の周囲あるいは図16のよう
に、禁止区域のゲート部分に支柱など頑強な構造体1
3,13を立設し、これら構造体13,13間に本発明
ロープCを張り、一方の構造体13には本発明ロープC
の施錠手段のほか、検知手段8、警報器(たとえば警報
発信手段や警報ランプ、ブザーなど)12あるいはさら
に電源11を内蔵させておく。このようにすれば、立入
り禁止区域に車輌などが侵入すべく本発明ロープCを切
断しようとすれば、外周付近の検知線2のいち早い損傷
により警報器12が作動し、警告を発したり信号を発す
るするので、侵入の予防と万一侵入されたときの対処が
容易になる。この場合、ロープとしては車輌により引き
千切られることを防ぐため、たとえば図3のタイプが使
用されるが、強度が必要でない場合には、他のタイプで
もよい。
【0037】〔船舶の盗難防止装置〕漁港、ヨットハー
バーなどに停泊、係留中の船舶の盗難を防止するために
使用する。すなわち、漁船などは小型のものでも通信機
器、GSP、魚群探知器などを装備しているため、船単
価が高くなっており、海洋レジャーが一般化し、クルー
ザーやヨット等の高価な娯楽用船舶を所有することが多
くなっている。このようなことから、港、マリーナ、ヨ
ットハーバーに停泊中に盗まれる危険が高くなってい
る。これを防止するため、本発明ロープCにより船舶1
4と岸壁15などを接続する。あるいは複数の船舶同士
を本発明ロープCにより係留する。本発明ロープCとし
ては切断を困難にするため太い方が有利であり、図4の
態様の外周に繊維ストランドを対置したタイプや樹脂被
覆したタイプがあげられる。検知手段や警報器は船舶側
に設備し、電源としては船舶に装備されているバッテリ
ーを利用すればよい。あるいは図15の警報機能付きワ
イヤーロックを使用してもよい。警報器としてはブザ
ー、ランプなどのほか、電波発信器を用いればよい。こ
の装置によれば、船舶を窃盗するためロープを切断使用
とした場合、切断にいたる前にこれを検知することがで
き、切断されるまでの時間内に警備員(漁業協同組合の
者、船舶管理人など)が駆けつけることができれば、盗
難を防止できる。
バーなどに停泊、係留中の船舶の盗難を防止するために
使用する。すなわち、漁船などは小型のものでも通信機
器、GSP、魚群探知器などを装備しているため、船単
価が高くなっており、海洋レジャーが一般化し、クルー
ザーやヨット等の高価な娯楽用船舶を所有することが多
くなっている。このようなことから、港、マリーナ、ヨ
ットハーバーに停泊中に盗まれる危険が高くなってい
る。これを防止するため、本発明ロープCにより船舶1
4と岸壁15などを接続する。あるいは複数の船舶同士
を本発明ロープCにより係留する。本発明ロープCとし
ては切断を困難にするため太い方が有利であり、図4の
態様の外周に繊維ストランドを対置したタイプや樹脂被
覆したタイプがあげられる。検知手段や警報器は船舶側
に設備し、電源としては船舶に装備されているバッテリ
ーを利用すればよい。あるいは図15の警報機能付きワ
イヤーロックを使用してもよい。警報器としてはブザ
ー、ランプなどのほか、電波発信器を用いればよい。こ
の装置によれば、船舶を窃盗するためロープを切断使用
とした場合、切断にいたる前にこれを検知することがで
き、切断されるまでの時間内に警備員(漁業協同組合の
者、船舶管理人など)が駆けつけることができれば、盗
難を防止できる。
【0038】〔自動販売機類の防盗装置〕自動販売機類
のこじ開けによる金銭の盗難を防止するために使用す
る。すなわち、自動販売機は売上金や釣銭が入っている
ため、夜間これらを狙ってこじ開ける事故が多発してい
る。これを防止するため、図18のように、自動販売機
15の本体15aと扉体15bとを本発明ロープCで連
結する。複数の自動販売機が連なっている場合には、そ
れら複数の自動販売機を本発明ロープCで連結する。本
発明ロープCは好適には少なくとも2本を、金の格納部
の上を通過するように張設する。検知手段や警報器は非
常用バッテリともどもユニットBとし、自動販売機15
に内蔵させておく。このようにすることにより、解錠の
場合以外には扉体15bは容易にこじ開けられなくな
り、ロープCを無理やり切断しようとすると、検知線2
がさきに切断あるいは損傷されるため、警報ブザーやラ
ンプが作動し、あるいは設置場所の管理者等に信号が送
られて通報される。なお、外観を良くするため、本発明
ロープCは扉体15bの本体と化粧カバー150の間に
張設することが好ましい。
のこじ開けによる金銭の盗難を防止するために使用す
る。すなわち、自動販売機は売上金や釣銭が入っている
ため、夜間これらを狙ってこじ開ける事故が多発してい
る。これを防止するため、図18のように、自動販売機
15の本体15aと扉体15bとを本発明ロープCで連
結する。複数の自動販売機が連なっている場合には、そ
れら複数の自動販売機を本発明ロープCで連結する。本
発明ロープCは好適には少なくとも2本を、金の格納部
の上を通過するように張設する。検知手段や警報器は非
常用バッテリともどもユニットBとし、自動販売機15
に内蔵させておく。このようにすることにより、解錠の
場合以外には扉体15bは容易にこじ開けられなくな
り、ロープCを無理やり切断しようとすると、検知線2
がさきに切断あるいは損傷されるため、警報ブザーやラ
ンプが作動し、あるいは設置場所の管理者等に信号が送
られて通報される。なお、外観を良くするため、本発明
ロープCは扉体15bの本体と化粧カバー150の間に
張設することが好ましい。
【0039】〔落石検知装置〕山間部での落石防護施設
に使われるロープに応用する。従来、落石を検知する方
法として、ロープにかかる荷重変動を機械的に検知して
表示する方法があるが、特別な装置を必要とし、全ての
ロープに応用することは難しい。しかし、本発明ロープ
を使用することでロープ自身への損傷が検知可能とな
る。
に使われるロープに応用する。従来、落石を検知する方
法として、ロープにかかる荷重変動を機械的に検知して
表示する方法があるが、特別な装置を必要とし、全ての
ロープに応用することは難しい。しかし、本発明ロープ
を使用することでロープ自身への損傷が検知可能とな
る。
【0040】〔その他〕通信塔などのステーケーブルが
いたずらにより損傷されこれに起因して引き起こされる
塔の倒壊といった事故を未然に防ぐために使用される。
すなわち、通信塔などの塔では転倒を防止する目的で複
数のステーケーブルが張られている。このケーブルとし
て本発明のロープたとえば図1、図3などのロープを使
用することにより損傷検知機能が付加されるので、いた
ずらによってケーブル切断を試みた場合でも倒壊に至る
前にそれを発見し、対処することが可能となる。
いたずらにより損傷されこれに起因して引き起こされる
塔の倒壊といった事故を未然に防ぐために使用される。
すなわち、通信塔などの塔では転倒を防止する目的で複
数のステーケーブルが張られている。このケーブルとし
て本発明のロープたとえば図1、図3などのロープを使
用することにより損傷検知機能が付加されるので、いた
ずらによってケーブル切断を試みた場合でも倒壊に至る
前にそれを発見し、対処することが可能となる。
【0041】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によれ
ば、ワイヤロープ本体1の外側に電気導体からなる検知
線2を前記ワイヤロープ本体1と電気的に絶縁された状
態で配置一体化したので、ワイヤロープの長手方向と直
角方向から故意、過失または偶発的に損傷が与えられた
場合に、外側の検知線2が切断され、それによって電気
抵抗が増大するため、これを検知することにより強度メ
ンバーとしてのワイヤロープ本体1が切断される前にい
ち早く損傷を検知することができ、事故や被害の発生を
未然に防ぐことが可能となり、しかも構造も簡単で比較
的安価に実施できるというすぐれた効果が得られる。
ば、ワイヤロープ本体1の外側に電気導体からなる検知
線2を前記ワイヤロープ本体1と電気的に絶縁された状
態で配置一体化したので、ワイヤロープの長手方向と直
角方向から故意、過失または偶発的に損傷が与えられた
場合に、外側の検知線2が切断され、それによって電気
抵抗が増大するため、これを検知することにより強度メ
ンバーとしてのワイヤロープ本体1が切断される前にい
ち早く損傷を検知することができ、事故や被害の発生を
未然に防ぐことが可能となり、しかも構造も簡単で比較
的安価に実施できるというすぐれた効果が得られる。
【0042】請求項2によれば、検知線2が絶縁被覆導
線からなり、該検知線2がワイヤロープ本体1の外周に
螺旋状に巻かれており、外周に被覆層4が施されている
ので、ストランドを撚り合わせてワイヤロープ本体を作
るときに同時に配置することができ、しかも外部の被覆
層4によって検知線2をワイヤロープ本体と一体固定化
できるとともに2重に保護して要時に確実に機能させる
ことができるというすぐれた効果が得られる。
線からなり、該検知線2がワイヤロープ本体1の外周に
螺旋状に巻かれており、外周に被覆層4が施されている
ので、ストランドを撚り合わせてワイヤロープ本体を作
るときに同時に配置することができ、しかも外部の被覆
層4によって検知線2をワイヤロープ本体と一体固定化
できるとともに2重に保護して要時に確実に機能させる
ことができるというすぐれた効果が得られる。
【0043】請求項3によれば、検知線2がワイヤロー
プ本体1の外周ストランドの谷間にに沿って位置してい
るので、ワイヤロープ本体1の外周での移動が防止され
安定した一体化を図ることができ、また、ロープの外径
を小径でコンパクトにすることができるというすぐれた
効果が得られる。
プ本体1の外周ストランドの谷間にに沿って位置してい
るので、ワイヤロープ本体1の外周での移動が防止され
安定した一体化を図ることができ、また、ロープの外径
を小径でコンパクトにすることができるというすぐれた
効果が得られる。
【0044】請求項4によれば、検知線2が繊維ストラ
ンド中に配置されており、前記繊維ストランドの複数本
がワイヤロープ本体1の外周を囲繞するように撚り合わ
された複合2重ロープとなっており、合成繊維ストラン
ドで被覆層をも兼ねさせることができ、また、検知線
2,2が合成繊維ストランド中に位置した状態で撚り合
わされることでワイヤロープ本体1と一体化されるた
め、特別な位置固定手段を必要としない点で有利であ
る。また、それでいて全体を切断しにくいように太くす
ることができるとともに太さの割に軽量なものとするこ
とができ、さらに合成繊維が外周を覆っているので、手
触りや外観がよくなり、合成繊維の色を選択することに
より、装飾性も向上させることができなどのすぐれた効
果が得られる。
ンド中に配置されており、前記繊維ストランドの複数本
がワイヤロープ本体1の外周を囲繞するように撚り合わ
された複合2重ロープとなっており、合成繊維ストラン
ドで被覆層をも兼ねさせることができ、また、検知線
2,2が合成繊維ストランド中に位置した状態で撚り合
わされることでワイヤロープ本体1と一体化されるた
め、特別な位置固定手段を必要としない点で有利であ
る。また、それでいて全体を切断しにくいように太くす
ることができるとともに太さの割に軽量なものとするこ
とができ、さらに合成繊維が外周を覆っているので、手
触りや外観がよくなり、合成繊維の色を選択することに
より、装飾性も向上させることができなどのすぐれた効
果が得られる。
【0045】請求項5によれば、ワイヤロープ本体1の
外周に絶縁性の被覆層が設けられており、該被覆層の外
径部分に設けられた数個の溝30に検知線2が配されて
いるので、検知線2のワイヤロープ本体1に対する絶縁
性がよくなるとともに、ワイヤロープ本体1が構造上ス
トランドの谷間が浅いような場合にも、検知線2の移動
を防止することができるというすぐれた効果が得られ
る。
外周に絶縁性の被覆層が設けられており、該被覆層の外
径部分に設けられた数個の溝30に検知線2が配されて
いるので、検知線2のワイヤロープ本体1に対する絶縁
性がよくなるとともに、ワイヤロープ本体1が構造上ス
トランドの谷間が浅いような場合にも、検知線2の移動
を防止することができるというすぐれた効果が得られ
る。
【0046】請求項6によれば、様々な用途に使用し
得、切断しようとすると警報が発せられるワイヤーロッ
クを提供できるというすぐれた効果が得られる。請求項
7によれば、盗難や侵入の防止に実効のある手段を提供
できるというすぐれた効果が得られる。
得、切断しようとすると警報が発せられるワイヤーロッ
クを提供できるというすぐれた効果が得られる。請求項
7によれば、盗難や侵入の防止に実効のある手段を提供
できるというすぐれた効果が得られる。
【図1】本発明による外部損傷検知機能付きワイヤロー
プの第1実施例を示す断面図である。
プの第1実施例を示す断面図である。
【図2】(a)(b)(c)(d)は、それぞれ本発明
で用いる検知線の例を示す断面図である。
で用いる検知線の例を示す断面図である。
【図3】(a)は第1実施例の他の態様を示す側面図、
(b)はその断面図である。
(b)はその断面図である。
【図4】(a)は第1実施例の他の態様を示す側面図、
(b)はその断面図である。
(b)はその断面図である。
【図5】(a)は本発明のロープの第2実施例を示す側
面図、(b)はその断面図である。
面図、(b)はその断面図である。
【図6】(a)は本発明のロープの第3実施例を示す側
面図、(b)はその断面図である。
面図、(b)はその断面図である。
【図7】本発明ロープの損傷検出形態を模式的に例示す
る側面図である。
る側面図である。
【図8】本発明ロープを適用した検出回路の一例を示す
電気回路図である。
電気回路図である。
【図9】本発明ロープの検知線の接続例を示す側面図で
ある。
ある。
【図10】本発明ロープの検知線の接続例の他の例を示
す側面図である。
す側面図である。
【図11】本発明ロープの検知線の接続例の他の例を示
す側面図である。
す側面図である。
【図12】本発明ロープの端末部の例を示す側面図であ
る。
る。
【図13】本発明ロープの端末部と検知線の接続例を示
す部分的断面図である。
す部分的断面図である。
【図14】本発明ロープの連結使用例を示す側面図であ
る。
る。
【図15】本発明ロープを利用した警報機能付きワイヤ
ーロックの側面図である。
ーロックの側面図である。
【図16】本発明ロープを利用した侵入禁止装置の説明
図である。
図である。
【図17】本発明ロープを利用した船舶盗難防止装置の
説明図である。
説明図である。
【図18】本発明ロープを利用した自動販売機類の防盗
装置の説明図である。
装置の説明図である。
1 ワイヤロープ本体 2 検知線 3,3a,3b 絶縁手段 4 被覆層
Claims (7)
- 【請求項1】ワイヤロープ本体1の外側に電気導体から
なる検知線2を前記ワイヤロープ本体1と電気的に絶縁
された状態で配置したことを特徴とする外部損傷検知機
能付きワイヤロープ。 - 【請求項2】検知線2が絶縁被覆導線からなり、該検知
線2がワイヤロープ本体1の周りに螺旋状に巻かれてお
り、その外周に被覆層4が施されている請求項1に記載
の外部損傷検知機能付きワイヤロープ。 - 【請求項3】検知線2がワイヤロープ本体1の外周スト
ランドの谷間に沿って位置している請求項2に記載の外
部損傷検知機能付きワイヤロープ。 - 【請求項4】検知線2が繊維ストランド中に配置されて
おり、前記繊維ストランドの複数本がワイヤロープ本体
1の外周を囲繞するように撚り合わされた2重複合ロー
プからなっている請求項1に記載の外部損傷検知機能付
きワイヤロープ。 - 【請求項5】ワイヤロープ本体1の外周に絶縁性の被覆
層が設けられており、該被覆層の外径部分に設けられた
数個の溝30に検知線2が配されている請求項1に記載
の外部損傷検知機能付きワイヤロープ。 - 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかに記載のワイ
ヤロープCを使用し、一端部に接続金具9aを、他端部
には検知手段と警報手段あるいはそれらをアンセンブリ
ーした警報器12と電池11および接続金具9bを接続
していることを特徴とする外部損傷検知機能付きワイヤ
ロープ。 - 【請求項7】車輌、船舶、自動販売機の盗難防止手段、
いたずら防止手段、落石、衝突検知手段、侵入禁止手段
のいずれかとして使用される請求項1ないし6のいずれ
かに記載の外部損傷検知機能付きワイヤロープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001024462A JP2002173881A (ja) | 2000-09-19 | 2001-01-31 | 外部損傷検知機能付きワイヤロープ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-284253 | 2000-09-19 | ||
JP2000284253 | 2000-09-19 | ||
JP2001024462A JP2002173881A (ja) | 2000-09-19 | 2001-01-31 | 外部損傷検知機能付きワイヤロープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002173881A true JP2002173881A (ja) | 2002-06-21 |
Family
ID=26600257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001024462A Pending JP2002173881A (ja) | 2000-09-19 | 2001-01-31 | 外部損傷検知機能付きワイヤロープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002173881A (ja) |
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- 2001-01-31 JP JP2001024462A patent/JP2002173881A/ja active Pending
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