JP2002172280A - 毛髪切断装置 - Google Patents
毛髪切断装置Info
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- JP2002172280A JP2002172280A JP2001191909A JP2001191909A JP2002172280A JP 2002172280 A JP2002172280 A JP 2002172280A JP 2001191909 A JP2001191909 A JP 2001191909A JP 2001191909 A JP2001191909 A JP 2001191909A JP 2002172280 A JP2002172280 A JP 2002172280A
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- cutting
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B26—HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
- B26B—HAND-HELD CUTTING TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B26B13/00—Hand shears; Scissors
- B26B13/22—Hand shears; Scissors combined with auxiliary implements, e.g. with cigar cutter, with manicure instrument
- B26B13/24—Hand shears; Scissors combined with auxiliary implements, e.g. with cigar cutter, with manicure instrument to aid hair cutting
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Forests & Forestry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Scissors And Nippers (AREA)
- Details Of Cutting Devices (AREA)
- Dry Shavers And Clippers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高度の熟練を要することなく、安定して毛先
まで美しいカット作業を行うことができる毛髪切断装置
を提供する。 【解決手段】 ヒンジ4で互いに枢着連結された切刃8
・9を有する2つの鋏刃2・3を備えている毛髪切断装
置1である。2つの鋏刃2・3の少なくとも一方の鋏刃
2(3)に対し、振動を印加する手段を設けた。
まで美しいカット作業を行うことができる毛髪切断装置
を提供する。 【解決手段】 ヒンジ4で互いに枢着連結された切刃8
・9を有する2つの鋏刃2・3を備えている毛髪切断装
置1である。2つの鋏刃2・3の少なくとも一方の鋏刃
2(3)に対し、振動を印加する手段を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、理容店、美容店
及び一般家庭で調髪用として利用される毛髪切断装置に
関する。
及び一般家庭で調髪用として利用される毛髪切断装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】 本発明で提供される毛髪切断装置、特
に理髪師に用いられる毛髪切断装置は、高い品質が要求
され、例えば、筋肉が早く疲労しないようにするため
に、人間工学的に設計された形状を有し、閉鎖押圧力が
変わらないと共に容易な取り扱いを求められるものであ
る。
に理髪師に用いられる毛髪切断装置は、高い品質が要求
され、例えば、筋肉が早く疲労しないようにするため
に、人間工学的に設計された形状を有し、閉鎖押圧力が
変わらないと共に容易な取り扱いを求められるものであ
る。
【0003】 従来の毛髪切断装置は、通常、図3に示
されるように、人間工学的には設計された形状を有した
ものであるが、他に特別な考慮のあるものでなく、美し
い、一様で平面的な切断には、特に鋏刃2・3の形状と
切刃8・9の初期研磨及び再研磨が重要とされている。
されるように、人間工学的には設計された形状を有した
ものであるが、他に特別な考慮のあるものでなく、美し
い、一様で平面的な切断には、特に鋏刃2・3の形状と
切刃8・9の初期研磨及び再研磨が重要とされている。
【0004】 更に、従前のはさみを使うと、その調髪
の仕上がりは、理髪師の技量に大きく依存することにな
り、その技量によっては、毛髪の切断面が、粗く、無理
やり引きちぎられたような切断面になってしまうことに
なる。おしゃれ染めや白髪染め、パーマ等で髪を酷使す
る現代では、切り方が悪いと髪の切断面から髪を構成す
るタンパク質が流出し、パサパサで艶のない髪になった
り、ヘアカラーやパーマ等の施術が行いづらいという問
題があった。
の仕上がりは、理髪師の技量に大きく依存することにな
り、その技量によっては、毛髪の切断面が、粗く、無理
やり引きちぎられたような切断面になってしまうことに
なる。おしゃれ染めや白髪染め、パーマ等で髪を酷使す
る現代では、切り方が悪いと髪の切断面から髪を構成す
るタンパク質が流出し、パサパサで艶のない髪になった
り、ヘアカラーやパーマ等の施術が行いづらいという問
題があった。
【0005】 一般家庭において調髪する場合には、調
髪者は素人であり、調髪に関する技術もなく、外観よく
仕上げることは極めて困難である。即ち、調髪技術のな
い者が人に調髪を施した場合、どうしても毛先のカット
面は粗くなるので、毛先がまとまらなかったり、枝毛や
切れ毛が多発してしまうという問題もあった。
髪者は素人であり、調髪に関する技術もなく、外観よく
仕上げることは極めて困難である。即ち、調髪技術のな
い者が人に調髪を施した場合、どうしても毛先のカット
面は粗くなるので、毛先がまとまらなかったり、枝毛や
切れ毛が多発してしまうという問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 本発明はかかる状況
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、高度の熟練を要することなく、人間工学的に設計さ
れた形状を有した、毛髪の切断面を美しく、しかも、毛
髪内部のケラチンタンパクやセラミド等の間充物質を封
じ込めることができる毛髪切断装置を提供することにあ
る。
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、高度の熟練を要することなく、人間工学的に設計さ
れた形状を有した、毛髪の切断面を美しく、しかも、毛
髪内部のケラチンタンパクやセラミド等の間充物質を封
じ込めることができる毛髪切断装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】 即ち、本発明によれ
ば、ヒンジで互いに枢着連結された切刃を有する2つの
鋏刃を備えている毛髪切断装置であって、前記2つの鋏
刃の少なくとも一方の鋏刃に対し、振動を印加する手段
を設けたことを特徴とする毛髪切断装置、が提供され
る。本発明においては、前記2つの鋏刃のそれぞれに備
えられた切刃の少なくとも一方の切刃に対し、その長手
方向に沿って発熱部を設けることが好ましい。
ば、ヒンジで互いに枢着連結された切刃を有する2つの
鋏刃を備えている毛髪切断装置であって、前記2つの鋏
刃の少なくとも一方の鋏刃に対し、振動を印加する手段
を設けたことを特徴とする毛髪切断装置、が提供され
る。本発明においては、前記2つの鋏刃のそれぞれに備
えられた切刃の少なくとも一方の切刃に対し、その長手
方向に沿って発熱部を設けることが好ましい。
【0008】 また、本発明によれば、切刃を有する鋏
刃を備えている毛髪切断装置であって、前記鋏刃に対
し、その長手方向又はせん断方向に沿って振動を印加す
る手段を設けたことを特徴とする毛髪切断装置、が提供
される。本発明においては、前記切刃に対し、その長手
方向又はせん断方向に沿って発熱部を設けることが好ま
しい。
刃を備えている毛髪切断装置であって、前記鋏刃に対
し、その長手方向又はせん断方向に沿って振動を印加す
る手段を設けたことを特徴とする毛髪切断装置、が提供
される。本発明においては、前記切刃に対し、その長手
方向又はせん断方向に沿って発熱部を設けることが好ま
しい。
【0009】 上記の毛髪切断装置においては、前記振
動の周波数は1Hz〜1000MHzの範囲内とするこ
とが好ましく、又、前記発熱の温度としては50℃〜3
00℃の範囲内とすることが好ましい。
動の周波数は1Hz〜1000MHzの範囲内とするこ
とが好ましく、又、前記発熱の温度としては50℃〜3
00℃の範囲内とすることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】 本発明の毛髪切断装置によれ
ば、鋏刃を適切に振動させることによって、高度の熟練
を要することなく、毛髪の端面を滑らかに切断を行うこ
とができ、頭髪全体として美しく仕上げることができ
る。以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明
するが、本発明が以下の実施形態に限定されないことは
いうまでもない。
ば、鋏刃を適切に振動させることによって、高度の熟練
を要することなく、毛髪の端面を滑らかに切断を行うこ
とができ、頭髪全体として美しく仕上げることができ
る。以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明
するが、本発明が以下の実施形態に限定されないことは
いうまでもない。
【0011】 本発明の毛髪切断装置は、図1に示すよ
うに、ヒンジ4で互いに枢着連結された切刃8・9を有
する2つの鋏刃2・3を備えている毛髪切断装置1であ
って、2つの鋏刃2・3の少なくとも一方の鋏刃2
(3)に対し、振動を印加する手段を設けたことを特徴
とする。本発明においては、2つの鋏刃2・3のそれぞ
れに備えられた切刃8・9の少なくとも一方の切刃8
(9)に対し、その長手方向に沿って発熱部を設けるこ
とが好ましい。本発明のように、鋏刃2(3)に適切な
振動を与えると、毛髪の切断の際に抵抗が小さくなり、
更に、切刃8(9)に熱を加えると、毛髪構成成分を封
じ込めることができることから、切断面が一様に滑らか
で美しいものになる。このとき、切断の際の抵抗が小さ
くなることから、切刃8(9)の寿命が長くなるという
効果もある。尚、本発明において、一方と他方の両方の
鋏刃2・3に対し、振動を印加する手段を設けてもよ
く、一方と他方の両方の切刃8・9に発熱部を設けても
よいことはいうまでもない。
うに、ヒンジ4で互いに枢着連結された切刃8・9を有
する2つの鋏刃2・3を備えている毛髪切断装置1であ
って、2つの鋏刃2・3の少なくとも一方の鋏刃2
(3)に対し、振動を印加する手段を設けたことを特徴
とする。本発明においては、2つの鋏刃2・3のそれぞ
れに備えられた切刃8・9の少なくとも一方の切刃8
(9)に対し、その長手方向に沿って発熱部を設けるこ
とが好ましい。本発明のように、鋏刃2(3)に適切な
振動を与えると、毛髪の切断の際に抵抗が小さくなり、
更に、切刃8(9)に熱を加えると、毛髪構成成分を封
じ込めることができることから、切断面が一様に滑らか
で美しいものになる。このとき、切断の際の抵抗が小さ
くなることから、切刃8(9)の寿命が長くなるという
効果もある。尚、本発明において、一方と他方の両方の
鋏刃2・3に対し、振動を印加する手段を設けてもよ
く、一方と他方の両方の切刃8・9に発熱部を設けても
よいことはいうまでもない。
【0012】 本発明の毛髪切断装置1は、図1に示す
ように、2本の鋏柄5・6はヒンジ4によって回動自在
に互いに結合され、それぞれ鋏刃2・3、及び切刃8・
9を備えている。各鋏柄5・6には、従来の使用方法に
従って指を掛けるための環7が設けられている。電源装
置11は鋏柄5の環状部の下部に接続されている。この
電源装置の形状及び構造は特に制限は無いが、ハンディ
タイプであることが好ましい。例えば、該電源装置をポ
ケットに収納できるようにコンパクトなものにする、或
いは腕時計類似の形状にして手首にはめておくことによ
って、それらの電源装置から電力を供給できるようにす
るとよい。また、電源装置を毛髪切断装置本体に収納し
て、コードを持たない構造にすることも考えられる。こ
れによって、本発明の毛髪切断装置1から伸びる導線1
0によって理髪師の移動は阻害されずに、スムーズな調
髪を行うことができることとなる。
ように、2本の鋏柄5・6はヒンジ4によって回動自在
に互いに結合され、それぞれ鋏刃2・3、及び切刃8・
9を備えている。各鋏柄5・6には、従来の使用方法に
従って指を掛けるための環7が設けられている。電源装
置11は鋏柄5の環状部の下部に接続されている。この
電源装置の形状及び構造は特に制限は無いが、ハンディ
タイプであることが好ましい。例えば、該電源装置をポ
ケットに収納できるようにコンパクトなものにする、或
いは腕時計類似の形状にして手首にはめておくことによ
って、それらの電源装置から電力を供給できるようにす
るとよい。また、電源装置を毛髪切断装置本体に収納し
て、コードを持たない構造にすることも考えられる。こ
れによって、本発明の毛髪切断装置1から伸びる導線1
0によって理髪師の移動は阻害されずに、スムーズな調
髪を行うことができることとなる。
【0013】 本発明においては、鋏柄5・6の少なく
とも一方が、電源装置11に電気的に接続され、鋏柄5
・6の少なくとも一方に導線10が埋設されている。こ
の導線10は、振動用と加熱用の2つの導線によって構
成されている。そして、ヒンジ4部でそれぞれの導線1
0が2つに分けられ、振動用の導線10は鋏刃2・3の
少なくとも一方に、加熱用の導線は切刃8・9の少なく
とも一方に接続されている。即ち、本発明の毛髪切断装
置1は、鋏刃2・3の少なくとも一方が振動し、電気加
熱体となっている切刃8・9の少なくとも一方が発熱す
ることになる。尚、本発明においては、鋏柄における導
線の埋設構造には特に制限はなく、図1に示すような、
ヒンジ4部でそれぞれの導線10が2つに分けられる構
造は一例であり、他の例としては、鋏柄5(6)におけ
る環7とヒンジ4との間の部分で導線を他方の鋏刃に渡
す構造を挙げることが出来る。
とも一方が、電源装置11に電気的に接続され、鋏柄5
・6の少なくとも一方に導線10が埋設されている。こ
の導線10は、振動用と加熱用の2つの導線によって構
成されている。そして、ヒンジ4部でそれぞれの導線1
0が2つに分けられ、振動用の導線10は鋏刃2・3の
少なくとも一方に、加熱用の導線は切刃8・9の少なく
とも一方に接続されている。即ち、本発明の毛髪切断装
置1は、鋏刃2・3の少なくとも一方が振動し、電気加
熱体となっている切刃8・9の少なくとも一方が発熱す
ることになる。尚、本発明においては、鋏柄における導
線の埋設構造には特に制限はなく、図1に示すような、
ヒンジ4部でそれぞれの導線10が2つに分けられる構
造は一例であり、他の例としては、鋏柄5(6)におけ
る環7とヒンジ4との間の部分で導線を他方の鋏刃に渡
す構造を挙げることが出来る。
【0014】 この鋏刃2(3)の振動は、鋏刃上部に
備えられた振動子12によって行われる。毛髪を切断す
る際に鋏刃2(3)に振動が与えられると、毛髪表面に
負荷がかからず、毛髪内部においてもスムーズな切断を
行うことができる。この際、鋏刃2(3)の振動の周波
数としては、1Hz〜1000MHzの範囲内とするこ
とが好ましい。
備えられた振動子12によって行われる。毛髪を切断す
る際に鋏刃2(3)に振動が与えられると、毛髪表面に
負荷がかからず、毛髪内部においてもスムーズな切断を
行うことができる。この際、鋏刃2(3)の振動の周波
数としては、1Hz〜1000MHzの範囲内とするこ
とが好ましい。
【0015】 1Hz付近、或いはそれ以上の低周波を
鋏刃2(3)に印加することで毛髪の切断がスムーズに
なることはもちろんであるが、20KHz以上の超音波
領域の振動も毛髪切断の際に別の効果を発揮する。超音
波領域の短波長の振動は、毛髪に対して、直接的にその
力が伝わりにくいのであるが、水分を通すとその力は伝
わり易くなることが分かっている。理美容店、特に美容
店においては、まず頭髪を洗い、タオルドライした状態
で調髪を始めることが多い。このとき毛髪は湿り、水分
が毛髪表面に付着した状態であることから、超音波領域
の振動を鋏刃2(3)に印加すると、毛髪を傷めずに、
仕上がりよく、美しく切断を行うことができる。これら
のことより、毛髪が乾燥している状態では低周波かそれ
以上の振動を用い、毛髪が湿っている状態では超音波領
域の振動を用いて調髪を行うことが好ましい。尚、鋏刃
に与える振動の周波数や振幅によっては、その振動によ
って鋏刃が発熱するので、電源装置による加熱を必要と
しない場合もある。
鋏刃2(3)に印加することで毛髪の切断がスムーズに
なることはもちろんであるが、20KHz以上の超音波
領域の振動も毛髪切断の際に別の効果を発揮する。超音
波領域の短波長の振動は、毛髪に対して、直接的にその
力が伝わりにくいのであるが、水分を通すとその力は伝
わり易くなることが分かっている。理美容店、特に美容
店においては、まず頭髪を洗い、タオルドライした状態
で調髪を始めることが多い。このとき毛髪は湿り、水分
が毛髪表面に付着した状態であることから、超音波領域
の振動を鋏刃2(3)に印加すると、毛髪を傷めずに、
仕上がりよく、美しく切断を行うことができる。これら
のことより、毛髪が乾燥している状態では低周波かそれ
以上の振動を用い、毛髪が湿っている状態では超音波領
域の振動を用いて調髪を行うことが好ましい。尚、鋏刃
に与える振動の周波数や振幅によっては、その振動によ
って鋏刃が発熱するので、電源装置による加熱を必要と
しない場合もある。
【0016】 本発明の毛髪切断装置1は、電源装置1
1によって鋏刃2(3)に備えられた切刃8(9)自体
が直接加熱される。即ち、鋏刃全体ではなく、切刃部分
のみで温度は上昇する。この結果、鋏刃2(3)全体を
加熱する場合と比べて、必要とするエネルギーは小さく
て済み、又、発熱部が小さいことから、火傷の危険は小
さくなる。この際、切刃8(9)の発熱温度は50℃〜
300℃の範囲内とすることが好ましい。実際の毛髪の
切断に際し該温度が50℃未満では効果が見られないこ
とが確認されている。又、毛髪の主たる成分であるケラ
チンタンパクは、同じく毛髪切断の際に切刃8(9)が
250℃程度で溶けてしまうことが確認されており、該
温度は300℃まであれば十分であると考えられる。こ
のようにして、鋏刃2(3)に振動を与え、切刃8
(9)に熱を与えることにより、理美容師の技量に左右
されることなく、美しい毛髪切断面と頭髪全体の仕上が
りを向上させることができる。尚、本発明においては、
切刃における発熱構造には特に制限はなく、図1に示す
ような、電源装置11によって鋏刃2(3)に備えられ
た切刃8(9)自体が直接加熱される構造は一例であ
り、他の例としては、切刃を加熱するために適当な構造
を有する発熱体を切刃に当てる形態を挙げることが出来
る。従って、この場合には、切刃には発熱部はないが、
切刃は加熱された状態となっている。
1によって鋏刃2(3)に備えられた切刃8(9)自体
が直接加熱される。即ち、鋏刃全体ではなく、切刃部分
のみで温度は上昇する。この結果、鋏刃2(3)全体を
加熱する場合と比べて、必要とするエネルギーは小さく
て済み、又、発熱部が小さいことから、火傷の危険は小
さくなる。この際、切刃8(9)の発熱温度は50℃〜
300℃の範囲内とすることが好ましい。実際の毛髪の
切断に際し該温度が50℃未満では効果が見られないこ
とが確認されている。又、毛髪の主たる成分であるケラ
チンタンパクは、同じく毛髪切断の際に切刃8(9)が
250℃程度で溶けてしまうことが確認されており、該
温度は300℃まであれば十分であると考えられる。こ
のようにして、鋏刃2(3)に振動を与え、切刃8
(9)に熱を与えることにより、理美容師の技量に左右
されることなく、美しい毛髪切断面と頭髪全体の仕上が
りを向上させることができる。尚、本発明においては、
切刃における発熱構造には特に制限はなく、図1に示す
ような、電源装置11によって鋏刃2(3)に備えられ
た切刃8(9)自体が直接加熱される構造は一例であ
り、他の例としては、切刃を加熱するために適当な構造
を有する発熱体を切刃に当てる形態を挙げることが出来
る。従って、この場合には、切刃には発熱部はないが、
切刃は加熱された状態となっている。
【0017】 また、本発明の毛髪切断装置は、図2
(a)、図2(b)に示すように、切刃15を有する鋏
刃14を備えている毛髪切断装置13であって、鋏刃1
4に対し、その長手方向又はせん断方向に沿って振動を
印加する手段を設けることを特徴とする。本発明におい
ては、切刃15に対し、その長手方向又はせん断方向に
沿って発熱部を設けることが好ましい。このような毛髪
切断装置13は、一般的には、「カットレザー」という
名称で呼ばれるものであり、例えば、理髪師が毛髪の先
端部を持ち、該毛髪をなでるようにしながら、削ぎ落と
してカットするレザーカット法に用いられるものであ
る。
(a)、図2(b)に示すように、切刃15を有する鋏
刃14を備えている毛髪切断装置13であって、鋏刃1
4に対し、その長手方向又はせん断方向に沿って振動を
印加する手段を設けることを特徴とする。本発明におい
ては、切刃15に対し、その長手方向又はせん断方向に
沿って発熱部を設けることが好ましい。このような毛髪
切断装置13は、一般的には、「カットレザー」という
名称で呼ばれるものであり、例えば、理髪師が毛髪の先
端部を持ち、該毛髪をなでるようにしながら、削ぎ落と
してカットするレザーカット法に用いられるものであ
る。
【0018】 この際にも、図4(a)、図4(b)に
示されるような従来の振動も熱も加えられていない毛髪
切断装置では、レザーカットを施す理髪師の技量によっ
ては、毛髪の切断面は粗いものとなり、不揃いになるこ
とが多い。本発明による毛髪切断装置13を用いれば、
波型のガード18に覆われた鋏刃14は、振動子16に
より、その長手方向に振動し、切刃15には熱を加える
ことにより、毛髪は滑らかに切断され、その仕上がりは
美しく、毛髪が傷むことは少なくなる。
示されるような従来の振動も熱も加えられていない毛髪
切断装置では、レザーカットを施す理髪師の技量によっ
ては、毛髪の切断面は粗いものとなり、不揃いになるこ
とが多い。本発明による毛髪切断装置13を用いれば、
波型のガード18に覆われた鋏刃14は、振動子16に
より、その長手方向に振動し、切刃15には熱を加える
ことにより、毛髪は滑らかに切断され、その仕上がりは
美しく、毛髪が傷むことは少なくなる。
【0019】 尚、図2の毛髪切断装置13における電
源装置11の形状及び構造も特に制限は無いが、図1の
毛髪切断装置1と同じく、ハンディタイプであると好ま
しいことはいうまでもない。又、握り柄17の内部に充
電池を収納し、コードレスとすると更に好ましく、その
場合には、理髪師にとって極めて使い勝手のよいものと
なる。
源装置11の形状及び構造も特に制限は無いが、図1の
毛髪切断装置1と同じく、ハンディタイプであると好ま
しいことはいうまでもない。又、握り柄17の内部に充
電池を収納し、コードレスとすると更に好ましく、その
場合には、理髪師にとって極めて使い勝手のよいものと
なる。
【0020】 本発明の毛髪切断装置1・13において
は、該装置1・13自体の振動を防止するために振動防
止構造を有することが好ましく、また振動を軽減するた
めに振動吸収材を充填されることが好ましい。また、鋏
刃に振動を印加する場合には、共振現象を利用すると効
率よく振動が伝わり、エネルギーロスが少なく、該装置
1・13自体の振動を抑制することができることから、
振動防止構造を有し、又は振動吸収材を充填されること
と合わせて、快適な調髪を実現することができる。更
に、振動数及び発熱温度の調整手段には特に制限はない
が、例えばジョグダイヤル構造を用いて、無段階的に調
整できることが好ましい。手元付近に振動数及び発熱温
度を調整できるジョグダイヤルがあれば、それらを変更
する際に、作業を中断する必要がなくなるからである。
は、該装置1・13自体の振動を防止するために振動防
止構造を有することが好ましく、また振動を軽減するた
めに振動吸収材を充填されることが好ましい。また、鋏
刃に振動を印加する場合には、共振現象を利用すると効
率よく振動が伝わり、エネルギーロスが少なく、該装置
1・13自体の振動を抑制することができることから、
振動防止構造を有し、又は振動吸収材を充填されること
と合わせて、快適な調髪を実現することができる。更
に、振動数及び発熱温度の調整手段には特に制限はない
が、例えばジョグダイヤル構造を用いて、無段階的に調
整できることが好ましい。手元付近に振動数及び発熱温
度を調整できるジョグダイヤルがあれば、それらを変更
する際に、作業を中断する必要がなくなるからである。
【0021】 一般的に、切断は、摩擦、局部圧縮、熱
応力、側圧、せん断等の様々な方法があるが、本発明の
毛髪切断装置1・13においては、鋏刃を適切に振動さ
せ、且つ切刃を適切に加熱することによって、それぞれ
の方法における毛髪切断の際の初期応力を低減すること
ができ、そして、それらが相乗効果を発揮し美しい毛髪
の切断面を実現することができる。更に、本発明におい
ては、鋏刃の振動と切刃の加熱を調整することにより、
それらの相乗効果を自在に組み合わせることも可能であ
る。この自在に組み合わせる場合には、髪質によって
は、振動又は熱の一方で充分に本発明の効果を発揮出来
ることはいうまでもない。
応力、側圧、せん断等の様々な方法があるが、本発明の
毛髪切断装置1・13においては、鋏刃を適切に振動さ
せ、且つ切刃を適切に加熱することによって、それぞれ
の方法における毛髪切断の際の初期応力を低減すること
ができ、そして、それらが相乗効果を発揮し美しい毛髪
の切断面を実現することができる。更に、本発明におい
ては、鋏刃の振動と切刃の加熱を調整することにより、
それらの相乗効果を自在に組み合わせることも可能であ
る。この自在に組み合わせる場合には、髪質によって
は、振動又は熱の一方で充分に本発明の効果を発揮出来
ることはいうまでもない。
【0022】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、毛髪切断装置の鋏刃を適切に振動させることによっ
て、高度の熟練を要することなく、毛髪の傷みを最小限
度に抑え、毛髪の端面を滑らかに切断を行うことがで
き、今までにない、全く新しい毛髪の切断を行うことが
できる。しかも、毛先まで一様に美しく切断されるの
で、調髪から時が経過しても、頭髪がまとまり美しい風
合いに整髪することができる。
ば、毛髪切断装置の鋏刃を適切に振動させることによっ
て、高度の熟練を要することなく、毛髪の傷みを最小限
度に抑え、毛髪の端面を滑らかに切断を行うことがで
き、今までにない、全く新しい毛髪の切断を行うことが
できる。しかも、毛先まで一様に美しく切断されるの
で、調髪から時が経過しても、頭髪がまとまり美しい風
合いに整髪することができる。
【図1】 本発明の毛髪切断装置の一実施形態を示す模
式図である。
式図である。
【図2】 本発明の毛髪切断装置の別の一実施形態
(a)片刃タイプ、(b)両刃タイプ、を示す模式図で
ある。
(a)片刃タイプ、(b)両刃タイプ、を示す模式図で
ある。
【図3】 従来の毛髪切断装置の一例を示す模式図であ
る。
る。
【図4】 従来の毛髪切断装置の別の一例(a)片刃タ
イプ、(b)両刃タイプ、を示す模式図である。
イプ、(b)両刃タイプ、を示す模式図である。
1…毛髪切断装置、2・3…鋏刃、4…ヒンジ、5・6
…鋏柄、7…環、8・9…切刃、10…導線、11…電
源装置、12…振動子(振動を印加する手段)、13…
毛髪切断装置、14…鋏刃、15…切刃、16…振動子
(振動を印加する手段)、17…握り柄、18…ガー
ド。
…鋏柄、7…環、8・9…切刃、10…導線、11…電
源装置、12…振動子(振動を印加する手段)、13…
毛髪切断装置、14…鋏刃、15…切刃、16…振動子
(振動を印加する手段)、17…握り柄、18…ガー
ド。
Claims (6)
- 【請求項1】 ヒンジで互いに枢着連結された切刃を有
する2つの鋏刃を備えている毛髪切断装置であって、 前記2つの鋏刃の少なくとも一方の鋏刃に対し、振動を
印加する手段を設けたことを特徴とする毛髪切断装置。 - 【請求項2】 前記2つの鋏刃のそれぞれに備えられた
切刃の少なくとも一方の切刃に対し、その長手方向に沿
って発熱部を設けた請求項1に記載の毛髪切断装置。 - 【請求項3】 切刃を有する鋏刃を備えている毛髪切断
装置であって、 前記鋏刃に対し、その長手方向又はせん断方向に沿って
振動を印加する手段を設けたことを特徴とする毛髪切断
装置。 - 【請求項4】 前記切刃に対し、その長手方向又はせん
断方向に沿って発熱部を設けた請求項3に記載の毛髪切
断装置。 - 【請求項5】 前記振動の周波数を1Hz〜1000M
Hzの範囲内とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
の毛髪切断装置。 - 【請求項6】 前記発熱の温度を50℃〜300℃の範
囲内とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の毛髪切
断装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001191909A JP2002172280A (ja) | 2000-09-28 | 2001-06-25 | 毛髪切断装置 |
AU2001290304A AU2001290304A1 (en) | 2000-09-28 | 2001-09-28 | Hair cutter |
PCT/JP2001/008492 WO2002026451A1 (fr) | 2000-09-28 | 2001-09-28 | Ciseaux de coiffeur |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000297467 | 2000-09-28 | ||
JP2000-297467 | 2000-09-28 | ||
JP2001191909A JP2002172280A (ja) | 2000-09-28 | 2001-06-25 | 毛髪切断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002172280A true JP2002172280A (ja) | 2002-06-18 |
Family
ID=26601036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001191909A Pending JP2002172280A (ja) | 2000-09-28 | 2001-06-25 | 毛髪切断装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002172280A (ja) |
AU (1) | AU2001290304A1 (ja) |
WO (1) | WO2002026451A1 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999007528A1 (de) * | 1997-08-09 | 1999-02-18 | Wella Aktiengesellschaft | Schere |
WO1999029476A1 (de) * | 1997-12-06 | 1999-06-17 | Feiler, Carola | Beheiztes schneidinstrument |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61103072U (ja) * | 1984-12-10 | 1986-07-01 | ||
JPH0231788A (ja) * | 1988-07-22 | 1990-02-01 | Suzuki Motor Co Ltd | 超音波切断装置 |
JPH0672563U (ja) * | 1993-03-25 | 1994-10-11 | 株式会社フジクラ | 樹脂シート切断用鋏 |
JPH079389A (ja) * | 1993-06-25 | 1995-01-13 | Matetsuku Matsuzaki:Kk | 超音波装置を併用して使用する刃体 |
DE29702608U1 (de) * | 1996-06-28 | 1997-04-17 | Josef Heiss Medizintechnik GmbH, 78532 Tuttlingen | Elektrisch beheizbare Schere |
-
2001
- 2001-06-25 JP JP2001191909A patent/JP2002172280A/ja active Pending
- 2001-09-28 WO PCT/JP2001/008492 patent/WO2002026451A1/ja active Application Filing
- 2001-09-28 AU AU2001290304A patent/AU2001290304A1/en not_active Abandoned
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999007528A1 (de) * | 1997-08-09 | 1999-02-18 | Wella Aktiengesellschaft | Schere |
WO1999029476A1 (de) * | 1997-12-06 | 1999-06-17 | Feiler, Carola | Beheiztes schneidinstrument |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2002026451A1 (fr) | 2002-04-04 |
AU2001290304A1 (en) | 2002-04-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080624 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110607 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120207 |