JP2002172121A - 人工歯とその製作方法 - Google Patents

人工歯とその製作方法

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JP2002172121A
JP2002172121A JP2000403922A JP2000403922A JP2002172121A JP 2002172121 A JP2002172121 A JP 2002172121A JP 2000403922 A JP2000403922 A JP 2000403922A JP 2000403922 A JP2000403922 A JP 2000403922A JP 2002172121 A JP2002172121 A JP 2002172121A
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JP
Japan
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body layer
artificial tooth
core pin
crown
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JP2000403922A
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Inventor
Hiroko Sano
裕子 佐野
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SHIYUUKAI
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SHIYUUKAI
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Abstract

(57)【要約】 【目的】義歯装着者への負担が小さい義歯を製作できる
人工歯を得る。 【構成】ボディ層のキャビティ3内にテーパを有するコ
アピン6を配置することにより貫通孔12を有するボデ
ィ層11を成形し、コアピンを移動して歯冠層13を成
形することにより、テーパ状貫通孔に歯冠層と一体とな
る抜止部15を形成する。 【効果】ボディ層と歯冠層の材料が異種であっても剥離
を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人工歯の製作方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より人工歯はボディ層と歯冠層を有
し、例えばメチルメタクリレート樹脂のポリマーとモノ
マーを主材料として着色された餅状板を用いる圧縮成形
法、あるいはポリカーボネート樹脂などを主材料として
着色されたペレットを用いる射出成形法等により製作さ
れている。そして前記ボディ層と歯冠層は同一材料また
は同系材料により形成されている。しかし、義歯の咬合
面を構成する人工歯は、治療時に微調整を完了した咬合
接触関係を長期間維持できるように咬耗,磨耗が少ない
ことが望ましく、一方、義歯による無理な圧が歯槽骨に
加わるほど歯槽骨が吸収されやすいということが知られ
ており、歯槽骨へのストレスを軽減するために人工歯に
緩衝機能が求められる。しかしながら、上記のように前
記ボディ層と歯冠層は同一材料または同系材料により形
成されている従来の人工歯では相反する上記要求を満た
すことができなかった。また、ボディ層と歯冠層を全く
異なる材料で成形した場合には両者が熱的に結合しない
場合があり、この場合には両層が剥離し易いという間題
が発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術、におい
ては、人工歯のボディ層と歯冠層が同一材料あるいは同
系材料により形成されているため義歯装着者への負担が
比較的小さい義歯を得ることが難しかった。
【0004】そこで本発明は、義歯装着者への負担が比
較的小さい義歯を製作できる人工歯とその製作方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の人工歯は、ボディ層を緩衝性を有する材料に
より形成し、歯冠層を耐磨耗性の高い材料により形成す
るものである。また本発明の人工歯の製作方法は、ボデ
ィ層と歯冠層を有する人工歯の製作方法において、ボデ
ィ層のキャビティ内にテーパを有するコアピンを配置す
ることにより貫通孔を有するボディ層を成形し、前記コ
アピンを移動して歯冠層を成形することにより、前記テ
ーパ状貫通孔に前記歯冠層と一体となる抜止部を形成す
るものである。
【作用】第1の発明によれば、耐磨耗性と緩衝性を合わ
せ持つ人工歯が得られる。第2の発明によれば、熱的に
結合しにくいボディ層と歯冠層でも抜止部により結合さ
れる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1乃至図4は前歯部用人工歯の射出成形に
よる製作方法である本発明の第1実施例を示し、図1に
示すように金型は可動側型板1と固定側型板2を有し、
両型板1,2により前歯部用人工歯におけるボディ層形
状のキャビティ3を形成している。このキャビティ3に
おけるパーティングラインに沿う基底面の唇側面側にゲ
ート4を形成し、このゲート4にランナー5が形成され
ている。可動側型板1にはその基底部にテーパを有する
コアピン6が型開閉方向に貫通配置されている。このコ
アピン6は先端面が固定側型板2の内面に面接触してい
る。図2は可動側型板1と歯冠層形状のキャビティ7を
有する固定側型板8を有し、前記キャビティ7には前記
ゲート4に重なり合うようにゲート9が形成され、この
ゲート9には前記ランナー5に重なり合うようにランナ
ー10が形成されている。また前記コアピン6はキャビ
テイ3の途中まで移動している。そして、図1に示す両
型板1,2によって緩衝性を有する材料をランナー5,
ゲート4を通してキャビティ3内に射出注入することに
よりボディ層11を成形する。このボディ層11には前
記コアピン6によってテーパを有する貫通孔12が形成
される。次に図2,図3に示す両型板1,8において耐
磨耗性の高い材料をランナー10,ゲート9を通してキ
ャビティ7内に射出注入することにより前記ボディ層1
1上に歯冠層13を成形して図4に示す前歯部用人工歯
14が成形される。この場合、コアピン6の移動した箇
所にも材料が充填して歯冠層13と一体な抜止部15が
形成される。16は基底部に形成された凹部である。こ
の後、前歯部用人工歯14におけるパーティングイライ
ンに接続されたゲートを切断し、仕上げ処理を施して製
品を得る。図5乃至図9は前歯部用人工歯の圧縮成形に
よる製作方法である本発明の第2実施例を示し、図5に
示すように金型は可動側型板21と固定側型板22を有
し、両型板21,22により前歯部用人工歯における第
1のボディ層形状のキャビティ23を形成している。可
動側型板21にはその基底部にテーパを有するコアピン
24が型開閉方向に貫通配置されており、この先端は前
記固定側型板22に嵌入している。図6は可動側型板1
と第2のボディ層形状のキャビティ25を有する固定側
型板26を有している。前記コアピン24は先端面が固
定側型板26の内面に面接触している。図7は可動側型
板21と歯冠層形状のキャビティ27を有する固定側型
板28を有し、前記コアピン24はキャビテイ23の途
中まで移動している。そして、図5に示す両型板21,
22によって緩衝性を有する餅状の材料をプレスしかつ
加熱することにより第1のボディ層29を成形する。こ
のボディ層29には前記コアピン24によってテーパを
有する貫通孔30が形成される。次に図6に示す両型板
21,26によって緩衝性を有する餅状の材料をプレス
しかつ加熱することにより前記第1のボディ層29上に
第2のボディ層31を成形する。次に図7,図8に示す
ようにコアピン24を移動した状態で両型板21,28
によって耐磨耗性の高い餅状の材料をプレスしかつ加熱
することにより前記第2のボディ層31上に歯冠層32
を成形して図9に示す前歯部用人工歯33が成形され
る。この場合、コアピン24の移動した箇所にも材料が
充填して歯冠層32と一体な抜止部34が形成される。
この後、前歯部用人工歯33におけるバリ仕上げ処理を
施して製品を得る。このように上記各実施例において
は、ボディ層11,29,31に緩衝性を持たせ、歯冠
層13,32に耐磨耗性を持たせているため、耐磨耗性
の高い歯冠層13,32によって治療時に微調整を完了
した咬合接触関係を長期間維持できるとともに、緩衝性
を有するボディ層29,31によって歯槽骨へのストレ
スを軽減することが可能になり、義歯装着者への負担が
比較的小さい義歯を提供できる。また、緩衝性を有する
ボディ層の材料と耐磨耗性の高い歯冠層の材料とが万一
熱的に結合せず剥離しやすい場合には歯冠層13,32
と一体の抜止部15,34を形成する本実施例方法を用
いれば剥離を防止できる。また、基底部に形成された凹
部16,35によって床との結合も得られる。なお、緩
衝性を有するボディ層の材料と耐磨耗性の高い歯冠層の
材料とが熱的に結合する場合は上記実施例による抜止部
形成方法を用いなくてもよい。なお、本発明は上記実施
例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内に
おいて種々の変形実施が可能である。例えば人工歯の種
類は臼歯等の各種のものに適用可能であり、また緩衝性
を有する材料としては、強化材を複合化しないアクリ
ル、ポリカーボネート、ポリサルフォン、ポリエーテル
サルフォン等の熱可塑性樹脂などが好ましく、また耐磨
耗性の高い材料としては強化材で複合化されたポリカー
ボネート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、
液晶ポリマーまたは熱硬化性樹脂などが好ましいが、こ
れに限られるものではなく適宜材料を選定すればよい。
【0007】
【発明の効果】本発明は義歯装着者への負担が比較的小
さい義歯を製作できる人工歯とその製作方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
11,29,31 ボディ層 13,32 歯冠層 6,24 コアピン 12,30 貫通孔 15,34 抜止部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボディ層と歯冠層を有する人工歯におい
    て、前記ボディ層を緩衝性を有する材料により形成し、
    前記歯冠層を耐磨耗性の高い材料により形成することを
    特徴とする人工歯。
  2. 【請求項2】ボディ層と歯冠層を有する人工歯の製作方
    法において、ボディ層のキャビティ内にテーパを有する
    コアピンを配置することにより貫通孔を有するボディ層
    を成形し、前記コアピンを移動して歯冠層を成形するこ
    とにより、前記テーパ状貫通孔に前記歯冠層と一体とな
    る抜止部を形成することを特徴とする人工歯の製作方
    法。
JP2000403922A 2000-12-05 2000-12-05 人工歯とその製作方法 Pending JP2002172121A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002173408A (ja) * 2000-12-05 2002-06-21 Shiyuukai 義歯用材料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002173408A (ja) * 2000-12-05 2002-06-21 Shiyuukai 義歯用材料

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