JP2002171832A - 擬木および擬木の製造方法 - Google Patents
擬木および擬木の製造方法Info
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Abstract
することができるとともに、施工が容易で、また、充填
痕が目立たずに、木質感および手触り感等を極めて天然
の木に近づけることができる擬木および擬木の製造方法
を提供すること。 【解決手段】 擬木1は、金型2に材料を充填して、脱
型することによって得られた成形体3からなるもので、
棒状の擬木本体4と、この擬木本体4の外周4aの一部
に擬木本体4の長軸方向に延在するようにして形成さ
れ、かつ、他の擬木本体4の外周4aの一部に係合可能
な凹部5とを備えたものとする。
Description
具、柵、手摺等、構造材として使用される擬木および擬
木の製造方法に関するものである。
ラスチック製擬木、あるいは補強されていない中空プラ
スチック製擬木は、軽量であり、耐久性に優れ、しかも
樹木状の外観や色彩を容易に付与することができる。そ
のため、このような中空プラスチック製擬木は、コンク
リート製擬木または木製の杭、柵、柱などに代えて、公
園や歩道等の遊具、柵、手摺等、構造材として広く用い
られるようになっている。このようなプラスチック製擬
木の一例として、特開平9-51724号公報の擬木が挙げら
れる。このプラスチック製擬木は、中空であって、少な
くとも一端が開放端となっており、開放端の周方向の少
なくとも一箇所に軸方向に沿って伸びる溝が形成してあ
る。
9-51724号の擬木を複数立てて並べたり、積み重ねて使
用する場合、擬木に形成されたそれぞれの溝に、連結金
具を挿入させることによって互いに擬木どうしを連結し
ていたが、このようにして連結するには、擬木の溝にそ
れぞれ連結金具を挿入させて連結しなくてはならないの
で、連結作業が面倒であった。また、擬木に溝をそれぞ
れ形成し、かつ、連結金具も形成する必要があるので、
部品点数が増えてしまいコストを削減することができ
ず、施工に手間がかかった。さらに、この擬木は、プラ
スチック廃材を利用した樹脂を金型に充填して成形され
ているので、成形後、擬木の表面に充填痕が残ってしま
うことがあり、外側から見た際に目立つので、意匠面に
おいてあまり好ましくなかった。本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、容易に複数立てて並べたり、積
み重ねて使用することができるとともに、施工が容易
で、また、充填痕が目立たずに、木質感および手触り感
等を極めて天然の木に近づけることができる擬木および
擬木の製造方法を提供することを課題としている。
に、請求項1の発明は、例えば、図1(a)〜(c),図4
(a)〜(c)に示すように、金型2に材料を充填して、脱型
することによって得られた成形体3からなる擬木1であ
って、棒状の擬木本体4と、この擬木本体4の外周4a
の一部に擬木本体4の長軸方向に延在するようにして形
成され、かつ、他の擬木本体4の外周4aの一部に係合
可能な凹部5とを備えていることを特徴とする。
4と、この擬木本体4の外周4aの一部に擬木本体4の
長軸方向に延在するようにして形成され、かつ、他の擬
木本体4の外周4aの一部に係合可能な凹部5とを備え
ているので、従来と異なり、連結金具を用いずに、前記
凹部5を擬木本体4の外周4aの一部に係合させること
によって、容易にかつ安定して複数立てて並べたり、積
み重ねて使用することができる。また、従来と異なり、
溝をそれぞれ形成したり、連結金具を形成する必要もな
いので、施工が容易であるとともに、コストの削減を図
ることができる。
形状や矩形状、五角形以上の多角形状等いかなる形状で
も構わない。
に示すように、請求項1記載の擬木1において、前記材
料は、セルロース系微粉粒と樹脂とを含む木質様材料で
あることを特徴とする。
ルロース系微粉粒と樹脂とを含む木質様材料であるの
で、従来と異なり、木質感や手触り感等を天然の木に極
めて近づけることができる。
種木工製品の工場や建築現場等で捨てられる廃材、工場
等で捨てられる鉋屑や鋸屑、一度使用した建築パネル等
から粉砕して得られるセルロース系微粉粒や廃材として
の樹脂、顔料を混合しかつ溶融させたものである。
すもので、この粒径状とは、木材等の植物を破砕して微
粉状にした場合に、各微粉は繊維が毛羽立った状態とな
っているのに対して、例えばポールミル等で微粉を磨砕
処理することにより、毛羽だった繊維を切断したり、微
粉側に押しつけた状態としたりして繊維が毛羽立ってい
ない状態としたものである。また、このセルロース系微
粉粒は、その平均粒径が例えば1μm〜100μm程度
であることが好ましい。
発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹
脂、AS樹脂、EVA樹脂、メタクリル樹脂、セルロー
スアセテート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリア
セタール、ポリサルフォン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリスチレン樹脂、
変性ポリフェニレンオキサイド等を用いることができ
る。また、樹脂は、基本的に上記のような熱可塑性樹脂
が用いられるが、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミ
ン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ジアリルフ
タレート樹脂のような熱硬化性樹脂を用いるものとして
も良い。
ムイエロー、カーボンブラック等を用いることができ
る。
に示すように、請求項1または2記載の擬木1におい
て、前記擬木本体4の内部に長軸方向に延在する空洞6
が形成されていることを特徴とする。
の内部に長軸方向に延在する空洞6が形成されているの
で、内部が空洞でないものに比べて軽量であり、運搬し
やすく、また、コストの削減を図ることができる。
(c),図5(a)に示すように、請求項1〜3のいずれかに
記載の擬木1を製造する擬木1の製造方法であって、成
形すべき前記擬木1と同形状の成形部10を備えた前記
金型2に、充填部11から前記材料を充填し、脱型する
ことによって成形体3を得た後、前記充填部11から前
記材料を充填することによって、前記成形体3に形成さ
れた充填痕12を切断し、切断された前記充填痕12の
切断面13に木目模様(例えば、年輪の型15)を施す
ことを特徴とする。
充填部11から前記材料を充填し、脱型することによっ
て成形体3を得た後、前記成形体3に形成された充填痕
12を切断し、切断された前記充填痕12の切断面13
に木目模様15を施すので、従来と異なり、充填痕12
を目立たなくさせることができるとともに、節のある擬
木1とすることができ、よって意匠面を向上させること
ができる。
をなした金こて14によって、前記充填痕12に押しつ
けて形成する。(図5(a),(b)参照)
および図8に示すように、請求項1〜3のいずれかに記
載の擬木1を製造する擬木1の製造方法であって、成形
すべき前記擬木1と同形状の成形部10を備えた前記金
型2に、充填部11から前記材料を充填し、脱型するこ
とによって成形体3を得た後、前記充填部11から前記
材料を充填することによって、前記成形体3に形成され
た充填痕12を折って切断することを特徴とする。
例えば、充填痕12を金槌等で叩くことで切断しても良
いし、充填痕12をペンチ等で挟んで折って切断しても
良い。
充填部11から前記材料を充填し、脱型することによっ
て成形体3を得た後、前記成形体3に形成された充填痕
12を折って切断するので、折って切断された充填痕1
2の端面が枝を折ったあとの形状となり、より天然の木
に近づけることができる。また、請求項4に比して、切
断したあとの切断面13に木目模様を施す必要がないの
で、容易に木質感のある擬木1を製造することができ
る。(図8参照)
に示すように、請求項1〜3のいずれかに記載の擬木1
を製造する擬木1の製造方法であって、成形すべき前記
擬木1と同形状の成形部22を備えた前記金型18に、
充填部19から前記材料を充填し、脱型することによっ
て成形体20を得た後、前記充填部19から前記材料を
充填することによって、前記成形体20に形成された充
填痕21に木目模様を施すことを特徴とする。
に、充填部19から前記材料を充填し、脱型することに
よって成形体20を得た後、前記成形体20に形成され
た充填痕21に木目模様を施すので、従来と異なり、充
填痕21を目立たなくさせることができるとともに、節
のある擬木1とすることができ、よって意匠面を向上さ
せることができる。また、請求項4や5に比して、充填
痕21を切断する必要がないので、容易に木質感のある
擬木1を製造することができる。
充填痕12に比べて、その長さが短い。前記木目模様に
は、例えば、金こて14を使用して形成する年輪の型1
5などが挙げられる。(図5(a),(b)参照)
うに、請求項4〜6のいずれかに記載の擬木1の製造方
法において、塗料を染みこませた凹凸のあるシート材
(例えば、スポンジ17)上に、前記成形体3を回転さ
せることによって、前記成形体3の表面に塗料を塗布す
ることを特徴とする。
せた凹凸のあるシート材17上に、前記成形体3を回転
させることによって、前記成形体3の表面に塗料を塗布
するので、塗布作業が容易となる。また、成形体3の表
面に不均一に塗料を塗布することができるので、より木
質感のある擬木1とすることができる。
の形態を図面に基づいて説明する。図1(a)は、本発明
の第1〜第3の実施の形態を示す擬木の斜視図、図1
(b)は、擬木の横断面図、図1(c)は、擬木の縦断面図、
図2(a)は、複数の擬木を立てて並べた構造を示す斜視
図、図2(b)および図3(a)は、複数の擬木を積み重ねた
構造を示す斜視図、図3(b)は、図3(a)の縦断面図、図
4(a)は、本発明の第1および第2の実施の形態を示す
金型の横断面図、図4(b)は、金型の縦断面図、図4(c)
は、成形体の縦断面図、図5(a)は、本発明の第1の実
施の形態を示す充填痕に木目模様が施された成形体の正
面図、図5(b)は、本発明の第1および第3の実施の形
態を示す金こての斜視図、図6は、本発明の第1〜第3
の実施の形態を示す成形体を研磨する工程を示す斜視
図、図7は、成形体に塗料を塗布する工程を示す斜視図
である。
えば、公園の遊具やベンチ、手摺、柵等に使用すること
ができるものであって、金型2にセルロース系微粉粒と
樹脂とを含む木質様材料を充填して、脱型することによ
って得られた成形体3からなるものである。(図4(a)
〜(c)参照)
に、断面視略円形をなす棒状の擬木本体4と、この擬木
本体4の外周4aの一部に擬木本体4の長軸方向に延在
するようにして形成され、かつ、他の擬木本体4の外周
4aの一部に係合可能な凹部5とを備えている。前記擬
木本体4の内部には、長軸方向に延在する空洞6が形成
されており、擬木本体4の両端は、閉塞端となってい
る。そして、この擬木本体4の外周面および両端面に
は、木目模様が施されている。
使用することができる。すなわち、図2(a)に示すよう
に、複数の擬木1を、各擬木1の長手方向が平行となる
ように立てて並べる場合や、図2(b)に示すように、複
数の擬木1を、各擬木1の長手方向が平行となるように
積み重ねる場合に、一方の擬木1の凹部5を他方の擬木
1の外周4aの一部に係合させることによって、擬木
1,1どうしを設置している。
擬木1を積み重ねる場合は、擬木本体4の外周面に、擬
木本体4の短軸方向に連通する穴7aが長軸方向に2つ
形成されている擬木1aや、擬木本体4の短軸方向に延
在し、外周面には連通していない穴7bが長軸方向に2
つ形成された擬木1bを使用すると良い。すなわち、断
面視略円形状をなす連結用部材8の下部を地面9に埋設
しておき、擬木1aの凹部5が下側を向くようにして、
連結用部材8に擬木1aの穴7aを貫通させる。そして、
この擬木1aの外周面の一部に、他方の擬木1aの凹部5
を係合させるようにして、前記連結用部材8に他方の擬
木1aの穴7aを貫通させる。このようにして順次、擬木
1aを積み重ねて、最後に外周面に穴7bが連通していな
い擬木1bを設置する。
特に限定されないが、例えば、20mmくらいが好まし
い。この肉厚があまりにも薄いと、擬木1としての質量
感がなくなり、強度上も好ましくないからである。
方法について説明する。前記擬木1は、図4(a),(b)に
示すような金型2を使用して成形する。すなわち、この
金型2は、成形すべき擬木1と同形状の成形部10を備
えており、左型2aと右型2bとがそれぞれの成形部10
を対向させたうえで、ボルト(図示しない)によって締
め付けて固定されているものである。成形部10の内周
面には、凹凸の木目模様が形成されており、この金型2
の右型2bには、成形部10に通じる充填部11が設け
られている。そして、このような金型2に、充填部11
からセルロース系微粉粒と樹脂とを含む木質様材料を充
填し、この木質様材料が完全に硬化する前に、ボルトを
取り外し、脱型することによって、図4(c)に示すよう
な成形体3を得る。
充填することによって、形成された充填痕12がある。
この充填痕12は、成形体3の外周面から突出して設け
られており、この充填痕12を約2mmとなるように切
断用工具を使用して成形体3から切断する。そして、切
断された充填痕12の切断面13に、図5(b)に示す年
輪の模様が形成された金こて14を使用して、図5(a)
に示すように年輪の型15を付ける。
てできた成形体3の表面に、サンディングペーパー16
やサンディング板、あるいは砥石等で研磨することによ
り、成形体3の表面にさらに木目模様を施す。このよう
にさらに研磨することによって、成形体3の内部の木粉
があらわになり、より木質感のある擬木1とすることが
できる。また、表面がより凹凸になるので、滑り止め効
果も向上させることができる。
3の表面に、塗料を塗布する。すなわち、塗料が染みこ
んだ凹凸のあるシート材、例えば、スポンジ17を用意
し、このスポンジ17上に成形体3を回転させることに
よって、成形体3の表面に塗料を塗布する。この塗布作
業は、1回でも良いし、例えば、複数回でも良い。この
場合、異なる色の塗料を染みこませたスポンジ17を複
数用意して、数回に分けて成形体3を回転させて成形体
3の表面に塗料を塗布する。すると、より立体感のある
外観意匠とすることができる。また、擬木本体4に穴7
a,7bが形成された擬木1a,1bは、塗布作業が終了し
た後に穴7a,7bを形成する。
ば、棒状の擬木本体4と、この擬木本体4の外周4aの
一部に擬木本体4の長軸方向に延在するようにして形成
され、かつ、他の擬木本体4の外周4aの一部に係合可
能な凹部5とを備えているので、従来と異なり、連結金
具を用いずに、凹部5を擬木本体4の外周4aの一部に
係合させることによって、容易にかつ安定して複数立て
て並べたり、積み重ねて使用することができる。また、
従来と異なり、溝をそれぞれ形成したり、連結金具を形
成する必要もないので、施工が容易であるとともに、コ
ストの削減を図ることができる。
を含む木質様材料であるので、従来と異なり、木質感や
手触り感等を天然の木に極めて近づけることができる。
また、前記擬木本体4の内部に長軸方向に延在する空洞
6が形成されているので、内部が空洞でないものに比べ
て軽量であり、運搬しやすく、また、コストの削減を図
ることができる。
方法によれば、金型2に、充填部11から材料を充填
し、脱型することによって成形体3を得た後、成形体3
に形成された充填痕12を切断し、切断された充填痕1
2の切断面13に木目模様15を施すので、従来と異な
り、充填痕12を目立たなくさせることができるととも
に、節のある擬木1とすることができ、よって意匠面を
向上させることができる。
ト材17上に、成形体3を回転させることによって、成
形体3の表面に塗料を塗布するので、塗布作業が容易と
なる。また、成形体3の表面に不均一に塗料を塗布する
ことができるので、より木質感のある擬木1とすること
ができる。
説明する。なお、本発明の第2の実施の形態における擬
木1は、第1の実施の形態の擬木1と同様の構成のた
め、同様の符号を付してその説明を省略し、擬木1の製
造方法について、第1の実施の形態と異なる点について
説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態を示す充
填痕が切断された成形体の縦断面図である。
発明の第1の実施の形態と同様の金型2を使用して成形
する。すなわち、図4(a),(b)に示す金型2の充填部1
1からセルロール系微粉粒と樹脂とを含む木質様材料を
充填し、脱型することによって図4(c)に示す成形体3
を得る。その後、充填部11から木質様材料を充填する
ことによって、成形体3に形成された充填痕12を、金
槌等によって叩くことで、折って切断する。このように
折って切断することによって、図8に示すように、充填
痕12の端面が枝を折ったあとのような形状となる。
ように、サンディングペーパー16やサンディング板、
あるいは砥石等で研磨することにより、成形体3の表面
にさらに木目模様を施す。そして、図7に示すように、
研磨した成形体3の表面に、塗料を塗布する。すなわ
ち、塗料が染みこんだスポンジ17を用意し、このスポ
ンジ17上に成形体3を回転させることによって、成形
体3の表面に塗料を塗布する。
方法によれば、金型2に、充填部11から材料を充填
し、脱型することによって成形体3を得た後、成形体3
に形成された充填痕12を折って切断するので、折って
切断された充填痕12の端面が枝を折ったあとの形状と
なり、より天然の木に近づけることができる。また、本
発明の第1の実施の形態の擬木1の製造方法に比して、
切断したあとの切断面13に木目模様を施す必要がない
ので、容易に木質感のある擬木1を製造することができ
る。
説明する。なお、本発明の第3の実施の形態における擬
木1も、第1の実施の形態の擬木1と同様の構成のた
め、同様の符号を付してその説明を省略し、擬木1の製
造方法について、第1の実施の形態と異なる点について
説明する。図9(a)は、本発明の第3の実施の形態を示
す金型の縦断面図、図9(b)は、成形体の縦断面図であ
る。
発明の第1の実施の形態の金型2と異なる金型18を使
用して成形する。図9(a)に示すように、この金型18
は、成形すべき擬木1と同形状の成形部22を備えてお
り、この成形部22の内周面には凹凸の木目模様が形成
されている。また、木質様材料を充填する充填部19
は、図4(a),(b)に示す金型2の充填部11よりもその
長さが短くなっている。つまり、前記金型2より本実施
の形態の金型18の厚さを薄くすることによって、充填
部19の長さが短くなっている。
ルロール系微粉粒と樹脂とを含む木質様材料を充填し、
脱型することによって成形体20を得る。(図9(b)参
照)その後、充填部19から木質様材料を充填すること
によって、成形体20に形成された充填痕21に、前記
金こて14(図5(b)参照)を使用して年輪の型を付け
る。前記充填痕21の長さは、第1および第2の実施の
形態の充填痕12の長さよりも短くなっている。
様に、サンディングペーパー16(図6参照)やサンデ
ィング板、あるいは砥石等で研磨することにより、成形
体20の表面にさらに木目模様を施す。そして、研磨し
た成形体20の表面に、塗料を塗布する。すなわち、塗
料が染みこんだスポンジ17(図7参照)を用意し、こ
のスポンジ17上に成形体20を回転させることによっ
て、成形体20の表面に塗料を塗布する。
方法によれば、金型18に、充填部19から材料を充填
し、脱型することによって成形体20を得た後、成形体
20に形成された充填痕21に木目模様を施すので、従
来と異なり、充填痕21を目立たなくさせることができ
るとともに、節のある擬木1とすることができ、よって
意匠面を向上させることができる。また、本発明の第1
および第2の実施の形態の擬木1の製造方法に比して、
充填痕21を切断する必要がないので、容易に木質感の
ある擬木1を製造することができる。
填痕21を短く形成する方法として、金型18の厚さを
薄くすることによって充填部19も短くしていたが、こ
の他に例えば、本発明の第1および第2の実施の形態の
金型2を使用して形成しても良い。この場合、充填部1
1から材料を充填した後に、充填部11に栓を挿入して
充填部11に充填された材料を押圧しておく。そして、
材料が硬化したら、この栓を充填部11から取り外し、
脱型する。すると、充填痕21の短い成形体20を得る
ことができる。
おいて、充填痕12,21に木目模様を施す方法とし
て、金こて14を使用して年輪の型15を付けるとした
が、例えば、充填痕12,21にサンディングペーパー
等を使用して引っかき傷を形成しても良い。
であるとしたが、例えば、一端が閉塞端である擬木とし
ても良い。このような擬木は、立てて並べる場合に、閉
塞端である端面を上面に向けて使用すれば良い。
体と、この擬木本体の外周の一部に擬木本体の長軸方向
に延在するようにして形成れ、かつ、他の擬木本体の外
周の一部に係合可能な凹部とを備えているので、従来と
異なり、連結金具を用いずに、前記凹部を擬木本体の外
周の一部に係合させることによって、容易にかつ安定し
て複数立てて並べたり、積み重ねて使用することができ
る。また、従来と異なり、溝をそれぞれ形成したり、連
結金具を形成する必要もないので、施工が容易であると
ともに、コストの削減を図ることができる。
の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記材料
は、セルロース系微粉粒と樹脂とを含む木質様材料であ
るので、従来と異なり、木質感や手触り感等を天然の木
に極めて近づけることができる。
2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前
記擬木本体の内部に長軸方向に延在する空洞が形成され
ているので、内部が空洞でないものに比べて軽量であ
り、運搬しやすく、また、コストの削減を図ることがで
きる。
填部から前記材料を充填し、脱型することによって成形
体を得た後、前記成形体に形成された充填痕を切断し、
切断された前記充填痕の切断面に木目模様を施すので、
従来と異なり、充填痕を目立たなくさせることができる
とともに、節のある擬木とすることができ、よって意匠
面を向上させることができる。
填部から前記材料を充填し、脱型することによって成形
体を得た後、前記成形体に形成された充填痕を折って切
断するので、折って切断された充填痕の端面が枝を折っ
たあとの形状となり、より天然の木に近づけることがで
きる。また、請求項4に比して、切断したあとの切断面
に木目模様を施す必要がないので、容易に木質感のある
擬木を製造することができる。
填部から前記材料を充填し、脱型することによって成形
体を得た後、前記成形体に形成された充填痕に木目模様
を施すので、従来と異なり、充填痕を目立たなくさせる
ことができるとともに、節のある擬木とすることがで
き、よって意匠面を向上させることができる。また、請
求項4や5に比して、充填痕を切断する必要がないの
で、容易に木質感のある擬木を製造することができる。
いずれかと同様の効果を得ることができるのは勿論のこ
と、塗料を染みこませた凹凸のあるシート材上に、前記
成形体を回転させることによって、前記成形体の表面に
塗料を塗布するので、塗布作業が容易となる。また、成
形体の表面に不均一に塗料を塗布することができるの
で、より木質感のある擬木とすることができる。
もので、(a)は擬木の斜視図、(b)は擬木の横断面図、
(c)は擬木の縦断面図である。
す斜視図、(b)は複数の擬木を積み重ねた構造を示す斜
視図である。
斜視図、(b)は(a)の縦断面図である。
めのもので、(a)は金型の横断面図、(b)は金型の縦断面
図、(c)は成形体の縦断面図である。
で、充填痕に木目模様が施された成形体の正面図、(b)
は本発明の第1および第3の実施の形態を示すためのも
ので、金こての斜視図である。
もので、成形体を研磨する工程を示す斜視図である。
である。
で、充填痕が切断された成形体の縦断面図である。
で、(a)は金型の縦断面図、(b)は成形体の縦断面図であ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 金型に材料を充填して、脱型することに
よって得られた成形体からなる擬木であって、 棒状の擬木本体と、この擬木本体の外周の一部に擬木本
体の長軸方向に延在するようにして形成され、かつ、他
の擬木本体の外周の一部に係合可能な凹部とを備えてい
ることを特徴とする擬木。 - 【請求項2】 請求項1記載の擬木において、 前記材料は、セルロース系微粉粒と樹脂とを含む木質様
材料であることを特徴とする擬木。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の擬木において、 前記擬木本体の内部に長軸方向に延在する空洞が形成さ
れていることを特徴とする擬木。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の擬木を
製造する擬木の製造方法であって、 成形すべき前記擬木と同形状の成形部を備えた前記金型
に、充填部から前記材料を充填し、脱型することによっ
て成形体を得た後、 前記充填部から前記材料を充填することによって、前記
成形体に形成された充填痕を切断し、切断された前記充
填痕の切断面に木目模様を施すことを特徴とする擬木の
製造方法。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の擬木を
製造する擬木の製造方法であって、 成形すべき前記擬木と同形状の成形部を備えた前記金型
に、充填部から前記材料を充填し、脱型することによっ
て成形体を得た後、 前記充填部から前記材料を充填することによって、前記
成形体に形成された充填痕を折って切断することを特徴
とする擬木の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の擬木を
製造する擬木の製造方法であって、 成形すべき前記擬木と同形状の成形部を備えた前記金型
に、充填部から前記材料を充填し、脱型することによっ
て成形体を得た後、 前記充填部から前記材料を充填することによって、前記
成形体に形成された充填痕に木目模様を施すことを特徴
とする擬木の製造方法。 - 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかに記載の擬木の
製造方法において、 塗料を染みこませた凹凸のあるシート材上に、前記成形
体を回転させることによって、前記成形体の表面に塗料
を塗布することを特徴とする擬木の製造方法。
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---|---|---|---|---|
KR200458790Y1 (ko) * | 2009-03-26 | 2012-02-20 | 박공영 | 가로수 장식체 |
CN110884283A (zh) * | 2019-11-27 | 2020-03-17 | 厦门欣陶然景观工程有限公司 | 一种仿木桩的生产工艺 |
-
2000
- 2000-12-04 JP JP2000368723A patent/JP3581098B2/ja not_active Expired - Fee Related
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