JP2002171229A - データ送受信方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放送の受信者が自分の嗜好にあったコンテン
ツデータを安価にかつ効率的に取得することを可能とす
るデータ送受信方法を提供する。 【解決手段】 番組表がコンテンツデータとともに送信
される。受信者がインターネットに接続された送信者の
サーバに対して、コンテンツデータに対する嗜好に関す
る設問に回答することによって、送信者から分類コード
が提供される。受信者が分類コードを受信装置に入力す
ると、現在時刻と番組表から導き出される現在の受信内
容の分類情報と、入力された分類コードとが比較され、
現在放送されているコンテンツデー夕の分類情報が、入
力された分類コードと一致する場合には、現在受信中の
コンテンツデータが、データ記録装置に自動的に記録さ
れる。サーバから受信者に供給される分類コードの傾向
に従って、送信するコンテンツデー夕の内容が随時変更
される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ放送、ラジ
オ放送、有線放送などにより、送信者から受信者に対し
てコンテンツデータを配信する場合のデータ送受信方法
に関し、特に音楽コンテンツの紹介を目的とした視聴サ
ービスに適したデータ送受信方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】テレビ放送、ラジオ放送、有線放送など
ではあらかじめ決められたスケジュールに従い、放送を
行い、楽曲の放送も同様に行われている。またインター
ネットの普及に伴い音楽のネットワーク配信がにわかに
注目を集めてきた。さらに有料ダウンロードによる音楽
コンテンツ配信とともに、無料での音楽コンテンツの試
聴サービスも行われつつある。これらは広報、販売促進
の役割を担うとともにユーザの嗜好を吸い上げる場とし
ても期待されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テレビ
放送やラジオ放送は一方向でありインターラクティブに
ユーザの嗜好に応じた放送を行うことは難しいため、細
分化されたユーザの嗜好に対応して音楽コンテンツを紹
介することは難しい。

【０００４】またインターラクティブなメディアとして
はインターネットがあるが、日本ではインターネットに
常時接続されている状況でない家庭がほとんどであり、
メールなどのように積極的に情報をとったり、コンテン
ツの購入などのような明確な目的をもってインターネッ
ト上のサイトを訪れるのではない場合、高い通信費を払
ってまでインターネットに接続しないことが多い。特に
長時間の試聴を行うことを考えると、インターネット接
続コストは大きな問題となり、気軽にだれでも試聴を行
うことは難しい。

【０００５】本発明はこの点に着目してなされたもので
あり、放送の受信者が自分の嗜好にあったコンテンツデ
ータを安価にかつ効率的に取得することを可能とするデ
ータ送受信方法を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項１に記載の発明は、送信者が有する送信装置と複
数の受信者が有する複数の受信装置とを双方向の通信に
よって接続し、前記送信装置から前記受信装置へコンテ
ンツデータと、少なくとも前記コンテンツデータの分類
を示す番組表を送信するデータ送受信方法であって、前
記受信装置では、前記受信者が前記コンテンツデータの
分類の中から所望の分類を入力した場合、現在時刻と前
記番組表とからコンテンツデータの分類情報を判別し、
前記受信者によって入力された分類と一致するコンテン
ツデータを記録し、前記送信装置では、前記複数の受信
装置から得られる前記複数の受信者が入力した分類の傾
向を解析し、この解析により得られた前記複数の受信者
に共通の分類傾向に従って、共通のコンテンツデータを
送信することを特徴とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。本実施形態は、接続コストがかから
ずインターラクティブ性のある音楽試聴データ配信専用
の放送局（送信者）と専用のラジオ受信装置を用いるこ
とを前提としている。すなわち、ラジオ放送局の送信装
置と、ユーザ（受信者）のラジオ受信装置とが一つの通
信チャネル（放送電波）を介して接続された通信システ
ムを前提としている。

【０００８】一般にラジオ局を用いる場合はラジオ局の
数だけしかユーザ（受信者）の選択のバリエーションが
なくインターラクティブ性が低くユーザの嗜好に合わせ
たデータ配信には向いていないが、ラジオ受信装置にハ
ードディスクなどのある程度の容量をもった情報蓄積機
能を持たせることによって、受信装置側でタイムシフト
を可能にすることができる。すなわち、放送局側はさま
ざまなジャンルの番組をタイムシェアリングで放送し、
受信装置側ではユーザが選択した番組（音楽ジャンルな
どで分類されている）を選択的かつ自動的に受信し、蓄
積を続ける。蓄積されたデータは好きなときに再生がで
きるようにする。

【０００９】またこのようなラジオ受信装置が最大の効
果を得るように機能させるために、専用のラジオ放送局
は試聴データなどで構成される音楽ジャンルごとに専門
化された番組を放送するとともに、番組表データを多重
化して放送する。また放送内容にあわせて、番組表をよ
り細分化し、番組の範疇を超えて楽曲単位で全く別の楽
曲分類方法を採用し、これに従い放送される音楽データ
の自動録音が可能であるような分類コードをラジオ受信
装置に入力できるようなシステム構成をとる。この分類
コードはインターネット上に接続された放送局のサーバ
で、ユーザに音楽の嗜好に関する設問に回答を求め、そ
の結果に従って、ユーザの嗜好にあった分類コードをそ
のユーザに提供するなどの方法で配布されるようにす
る。

【００１０】図１は本発明の上記ラジオ受信装置の一構
成例を示すブロック図である。この装置は、ラジオ放送
局からの電波を受信するアンテナ１と、アンテナ１で受
信した信号を復調し、音声信号及び番組表などの情報を
含む信号を出力するラジオ受信部２と、アナログ音声信
号をディジタルデータに変換するＡ／Ｄ変換部３と、デ
ィジタル化された音声情報の情報圧縮処理を行う音声圧
縮エンコーダ１０と、圧縮された情報を蓄積するストレ
ージメディア（データ記録装置）１０と、受信したディ
ジタルデータから番組表データを抽出する番組表データ
抽出部６と、ストレージメディア１１の記録動作制御を
行う記録制御部９と、ストレージメディア１１の再生動
作制御を行う再生制御部５と、再生された圧縮音声情報
をもとのディジタルデータに伸張する処理を行う音声圧
縮デコーダ１２と、伸張されたディジタル音声情報をア
ナログ音声信号へ変換するＤ／Ａ変換部１３と、曲名や
アーティスト名などを表示する表示装置１４と、ユーザ
が記録すべきデータのジャンルを選択するためのジャン
ル選択ダイヤル７と、時計１５と、上述した分類コード
を入力するためのコード入力装置８とを備えている。図
２は、図１の装置の操作パネルの構成を示す図であり、
操作ボタン４，ジャンル選択ダイヤル７，表示装置１４
及びコード入力装置８としてのテンキーが設けられてい
る。

【００１１】次に図１に示した装置の動作を説明する。
アンテナ１及びラジオ受信部２により受信した信号がア
ナログ信号である場合は、そのアナログ信号がＡ／Ｄ変
換部３によりデジタルデータに変換されて音声圧縮エン
コーダ１０に入力される。また、ラジオ受信部２により
受信した信号がデジタル信号である場合は、そのディジ
タル信号が直接音声圧縮エンコーダ１０に入力される。
音声圧縮エンコーダ１０は、音声デー夕に含まれる冗長
性を利用してデータ量の削減を行う。デジタル音声デー
タの庄縮方法は、例えばＭＰＥＧ１ ａｕｄｉｏＬａｙ
ｅｒ３などのように良く知られている方法を用いても良
いが、他の方法を用いてもよい。

【００１２】一方、専用ラジオ局は、音楽データ放送タ
イムスケジュールを番組表データとして、音楽データに
多重して、または曲間に放送する。これらの番組表は色
々な方法でジャンル分けが行われている。番組表の一例
を図３に示す。この例では例えば月曜日の０：００から
１：００はＪａｚｚと分類される音楽データが放送さ
れ、また例えば火曜日の１：００から２：００はＲｏｃ
ｋと分類される音楽データが放送される。

【００１３】ユーザは、自分の嗜好にあわせて選択的な
録音を行うために、受信した番組表のジャンルに対応し
Ｊａｚｚ，ｃｌａｓｓｉｃ，Ｒｏｃｋなどの表示をもっ
たジャンル選択ダイヤル７を操作し、ストレージメディ
ア１１に蓄積するコンテンツデータを選択する。

【００１４】記録制御部９は、番組表データ抽出部６よ
って取り出される番組表と、時計１５から現在時刻とを
取得し、これらから、現在受信中の音楽データのジャン
ル情報を得る。これとジャンル選択ダイヤル７により指
定されたジャンル指定情報とを比較し同一のジャンルで
ある場合に、音声圧縮エンコーダ１０から出力された庄
縮音声データを、ストレージメディア１１に記録する。

【００１５】ストレージメディア１１に記録された音楽
データは、再生ボタン、早送りボタン、巻き戻しボタン
などの操作ボタンをユーザが操作することにより、読み
出され、音声圧縮デコーダ１２に送られる。ここで伸張
された音楽データはＤ／Ａ変換部１３によりアナログ音
声信号に変換されヘッドフォンもしくはスピーカから出
力される。

【００１６】さらにユーザがコード入力装置８により、
ジャンルをより細分化して指定することを可能とする分
類コードを入力することにより、記録制御部９は、その
分類コードが付された音楽データをストレージメディア
１１に記録する。分類コードが指定する楽曲は随時放送
内容によって変化するため、分類コードに関連付けられ
た楽曲に関する情報を番組表情報に含ませることによ
り、受信した番組表から取り出したこれらの関連付け情
報と、ユーザから入力された分類コードとを、記録制御
部９で比較することにより、曲単位での選択的かつ自動
的なストレージメディア１１ヘの記録が行われる。

【００１７】ユーザは自分の分類コードを専用ラジオ放
送局と情報を共有しているインターネット上のサイトか
ら指定された手段で取得する。この手段は嗜好に関する
設問に答えるなどの方法を用いユーザの音楽に関する嗜
好が反映するようにする。またオンライン上で友人と分
類コードの交換やマージを行うことによって新たに自分
の分類コードとする手段を提供する。

【００１８】またこのサイトで収集されたユーザの嗜好
データを放送内容に反映させ、放送内容の一部をユーザ
の嗜好の傾向に近い楽曲内容にする。ユーザの嗜好デー
タの収集方法は分類コード提供の為の設問に限定するも
のではなく、楽曲やアーティスト単位の人気投票などに
よって収集されるようにしてもよい。

【００１９】またラジオ放送局は、楽曲デー夕の関する
情報、たとえばアーティスト名や曲名を楽曲データと共
に多重化もしくは曲間に放送し、記録制御部９は、楽曲
データがストレージメディア１１に記録される際に、同
時にストレージメディア１１内の各楽曲データと関連付
けられたエリアに記録する。再生制御部５は、楽曲デー
タを再生する際に、楽曲データに関連する情報も再生
し、表示装置１４に曲名やアーティスト名などを表示さ
せる。

【００２０】このように選択的かつ自動的に録音、蓄積
をすることができるラジオ受信装置を使用して専用の放
送局の音楽データ放送を受信することにより、あたかも
複数のチャンネルを受信可能であるかのようなラジオ受
信機を持つような効果を得られるため、ユーザの選択肢
は放送内容の分類方法によって無限に広げることができ
る。随時最新の分類方法を提供したり、ユーザみずから
自分の嗜好にあった分類方法を持つことによって、ユー
ザの嗜好に最適化された配信チャンネルを作り出すよう
な効果がある。また、分類コードをインターネット上に
接続されたサーバでユーザに提供する際に、音楽の嗜好
に関する設問に回答を求めて、その結果最適と考えられ
る分類コードを提供するようにするため、ユーザの音楽
に関する嗜好や結果として手にいれた分類コードをサー
バで把握することができる。その結果、この情報を試聴
データ送信ラジオ放送局の番組制作に反映させることに
より、よりユーザの嗜好に近い番組を放送することがで
きる。

【００２１】なお本発明は上述した実施形態に限るもの
ではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した
実施形態では、コンテンツデータが、音楽データの場合
の例を示したが、本発明は、コンテンツデータが音声及
び画像データであるような場合にも適用可能である。ま
たユーザがラジオ受信装置に入力した分類コードを、ラ
ジオ放送局が運営しているインターネット上のサイトに
自動的に送信するようにしてもよい。

【００２２】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、送
信装置から複数の受信装置へコンテンツデータと、少な
くともコンテンツデータの分類を示す番組表とが送信さ
れ、受信装置では、受信者がコンテンツデータの分類の
中から所望の分類を入力した場合、現在時刻と前記番組
表とからコンテンツデータの分類情報が判別され、受信
者によって入力された分類と一致するコンテンツデータ
が記録され、送信装置では、複数の受信装置から得られ
る複数の受信者が入力した分類の傾向が解析され、この
解析により得られた複数の受信者に共通の分類傾向に従
って、共通のコンテンツデータが送信されるので、放送
の受信者が自分の嗜好にあったコンテンツデータを安価
にかつ効率的に取得することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態にかかるラジオ受信装置の
構成を示すブロック図である。

【図２】図１のラジオ受信装置の操作パネルの構成を示
す図である。

【図３】音楽データとともに配信する番組表の一例を示
す図である。

【符号の説明】

１ アンテナ ２ ラジオ受信部 ６ 番組表データ抽出部 ８ コード入力装置 ９ 記録制御部 １１ ストレージメディア

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 送信者が有する送信装置と複数の受信者
   が有する複数の受信装置とを双方向の通信によって接続
   し、前記送信装置から前記受信装置へコンテンツデータ
   と、少なくとも前記コンテンツデータの分類を示す番組
   表を送信するデータ送受信方法であって、 前記受信装置では、前記受信者が前記コンテンツデータ
   の分類の中から所望の分類を入力した場合、現在時刻と
   前記番組表とからコンテンツデータの分類情報を判別
   し、前記受信者によって入力された分類と一致するコン
   テンツデータを記録し、 前記送信装置では、前記複数の受信装置から得られる前
   記複数の受信者が入力した分類の傾向を解析し、この解
   析により得られた前記複数の受信者に共通の分類傾向に
   従って、共通のコンテンツデータを送信することを特徴
   とするデータ送受信方法。