JP2002171118A - 誘電体アンテナ - Google Patents

誘電体アンテナ

Info

Publication number
JP2002171118A
JP2002171118A JP2000365544A JP2000365544A JP2002171118A JP 2002171118 A JP2002171118 A JP 2002171118A JP 2000365544 A JP2000365544 A JP 2000365544A JP 2000365544 A JP2000365544 A JP 2000365544A JP 2002171118 A JP2002171118 A JP 2002171118A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiating element
dielectric
ground conductor
dielectric substrate
antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000365544A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Okado
広則 岡戸
俊祥 ▲葛▼
Shiyunsho Katsura
Senzo Toyoda
千造 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokowo Co Ltd
Original Assignee
Yokowo Co Ltd
Yokowo Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokowo Co Ltd, Yokowo Mfg Co Ltd filed Critical Yokowo Co Ltd
Priority to JP2000365544A priority Critical patent/JP2002171118A/ja
Publication of JP2002171118A publication Critical patent/JP2002171118A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射素子の一端部側から給電され、他端部側
が接地導体と接続される逆F構造の誘電体アンテナであ
りながら、その厚さを薄くしても広帯域化を図ることが
できる、非常に小形で高性能な誘電体アンテナを提供す
る。 【解決手段】 誘電体基板1の表面に放射素子2が、そ
の一端側2aから給電されると共に他端側2bが誘電体
基板1の一側壁1aを介して実装基板6などの接地導体
に接続されるように設けられている。放射素子2の長さ
Lは、送受信する信号周波数帯の1/4波長の電気長を
有するように形成され、放射素子2の一端側2aに一定
間隙を介して励振電極3が設けられ、その一端部3aに
給電部が形成されている。誘電体基板1の裏面には接地
導体が形成されず、このアンテナ部5が取り付けられる
実装基板6も、アンテナ部5がマウントされる部分6a
には接地導体7が設けられていない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブルートゥース
(blue tooth)用または無線LAN(local area netwo
rk)用などに用いられる、たとえばセラミックスなどの
誘電体基板を用いた小形の誘電体アンテナに関する。さ
らに詳しくは、逆Fアンテナ構造で、一端部から容量結
合で給電され、他端部が接地される構造でありながら、
薄型に形成し得る小形誘電体アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直線偏波平面アンテナを小形化す
る技術として、逆Fアンテナが知られている。逆Fアン
テナは、L型に折り曲げられた導電性線条(もしくは
板)の2区間の内、短区間の一端側を接地し、長区間を
接地面と平行に配置し、さらに短区間に略平行で、か
つ、インピーダンス整合条件を満足するように適宜離間
し、給電点と長区間を接続する導電性線条(もしくは
板)からなる第3の導電体である給電区間を配置して構
成される。
【0003】たとえば、図5に斜視および構成の説明図
が示されるように、基板21の一面側から側面にかけて
導電膜が形成されることにより、L型導電体(放射素子
22)が形成され、短区間である側面の導電体膜の開放
端は基板21の裏面にに設けられる接地導体23と接続
されている。そして、基板21および接地導体23に設
けられる貫通孔を介して給電ピン24が放射素子22の
給電部22aに接続される構造になっている。この構造
では、基板21の一面側に設けられる導電体(放射素子
22)の長辺側の長さNは、原理的には略1/4波長の
電気長で構成することができ、長さで1/2の小形化が
可能となる。しかし、このような逆Fアンテナでは、給
電系の50Ωや75Ωなどの特性インピーダンスと合せ
るためには、給電部22aの位置を正確に合せる必要が
あり、周波数調整などにより放射素子22の大きさを変
化すると、その位置もずれるという問題がある。
【0004】この問題を解決すべく、たとえば図6に示
されるように、誘電体基板21の表面に放射素子22が
入力電極24と対向して容量結合をするように設けら
れ、誘電体基板21の裏面に接地導体23が設けられる
構造の誘電体アンテナも知られている。この構造では、
放射素子22の一端側から給電され、放射素子22の他
端部は誘電体基板21の裏面に設けられる接地導体23
と接続されることにより逆Fアンテナ構造となってい
る。そして、給電部と接続される入力電極24の位置は
固定した状態で放射素子22と結合することができるた
め、放射素子22を共振周波数の調整のため削っても、
結合特性に余り影響を与えることなく、安定した結合を
得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
セラミック基板を用いたアンテナでは、逆Fアンテナ構
造にすることにより、ある程度の小形化を達成すること
ができる。さらに、基板として誘電率の大きいセラミッ
クスなどを用いることにより、その比誘電率をε rとす
ると、1/εr 1/2に比例してその物理的長さを短くする
ことができるため、同じ1/4波長の電気長を得るのに
物理長を短くすることができ、一層小形化を図ることが
できる。しかし、誘電体基板の誘電率を大きくすると、
共振し得る周波数帯域が狭くなり、たとえばεrが30
の場合に、2450MHzの中心周波数に対して、±1
5MHz程度までしか感度よく送受信をすることができ
ず、それより広帯域の信号を送受信することができず、
帯域が狭くなるという問題がある。
【0006】一方、この種のセラミック基板を用いた誘
電体アンテナでは、その基板の厚さを厚くすることによ
り広帯域化し得ることが知られており、また、放射素子
の幅を広くするほど大きなゲインが得られることが知ら
れており、一般的にセラミック基板のボリュームを大き
くするほどアンテナ性能が向上すると考えられている。
しかし、セラミック基板のボリュームを大きくすると、
その材料費が高くなるのみならず、近年の電子機器の軽
薄短小化に逆行することになり、小形化する携帯機器に
取り付けるのに、より一層薄形化されたアンテナが要求
されている。
【0007】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、容量結合により放射素子の一端部側から給電
され、他端部側が接地導体と接続される逆F構造の誘電
体アンテナでありながら、その厚さを薄くしても広帯域
化を図ることができる、非常に小形で高性能な誘電体ア
ンテナを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、誘電体基
板の表面に放射素子が設けられ、その一端部から容量結
合により給電されると共に、その他端部が接地導体と接
続される構造の誘電体アンテナにおいて、誘電体基板を
従来の4〜6mm程度から1mm程度に薄くしながら、
送受信する信号を2450MHz帯で100MHz程度
の広帯域化をするため鋭意検討を重ねた結果、誘電体基
板裏面の接地導体の少なくとも一部、およびその誘電体
基板がマウントされる実装基板の接地導体のうち、放射
素子と対向し、前記誘電体基板の接地導体が設けられて
いない部分に対応する部分の接地導体を除去することに
より、誘電体基板を薄くしても、その帯域を広くするこ
とができることを見出した。
【0009】すなわち、放射素子とその裏面の接地導体
との間の容量(C)は、誘電体基板が薄くなるほど、ま
た、誘電体基板の誘電率が大きいほど、大きくなる。こ
の容量が大きいと、放射素子と接地導体との間の電界が
放射素子直下の接地導体部分に集中するために共振特性
のQが大きくなり、その結果帯域が狭くなる。すなわ
ち、従来誘電率の大きい誘電体を用いると帯域が狭くな
り、誘電体基板の厚さを厚くしないと帯域を広くできな
いという理由が、この放射素子と接地導体との間の容量
に起因しており、従来は、誘電体基板を厚くすることに
より、この容量が小さくなり、その結果Qが小さくなっ
て帯域を広げていた。
【0010】一方、一端部から給電され、他端部が接地
される放射素子は、その電界が放射素子の中心ライン
(給電端側と接地端側を結ぶラインで、そのラインと直
交する幅の中心部を通るライン)で最も電界が強くなる
性質を有している。この観点から、たとえば誘電体基板
裏面および実装基板のその中心ラインに対応する部分の
接地導体が除去されることにより、本来電界の強い中心
ラインでは電界が弱くなり、電界は放射素子の側端部
(前述の直交する幅の端部)と実装基板の最も近い部分
の接地導体との間に形成され、その電界は中心ライン上
から周囲に分散し、放射素子と接地導体との間の容量が
非常に小さくなる。その結果、たとえ誘電率の大きい誘
電体を用いても、その容量を小さくすることができ、Q
が小さくなり、逆に共振の帯域を広くすることができ
る。すなわち、本発明では、接地導体の一部を除去する
ことにより、放射素子と接地導体との間の容量を小さく
し、Qを小さくしていることに特徴がある。
【0011】本発明によるアンテナは、誘電体基板と、
該誘電体基板の表面に設けられ、一端側から給電される
と共に他端側が前記誘電体基板の側壁を介して接地導体
に接続され、かつ、その長さが送受信する信号周波数帯
の1/4波長の電気長を有する放射素子と、該放射素子
の前記一端側に一定間隙を介して設けられる励振電極
と、接地導体を有すると共に、前記誘電体基板が前記放
射素子を上面にして取り付けられる実装基板とからな
り、前記誘電体基板の前記放射素子が設けられる面と反
対側の裏面で前記放射素子に対向する部分および前記実
装基板の前記放射素子と対向する部分のそれぞれの少な
くとも一部には接地導体が設けられない構造になってい
る。
【0012】前記接地導体が設けられない部分が前記誘
電体基板裏面で前記放射素子の他端部の接地導体と接続
される部分を除く全面、および該部分に対向する前記実
装基板の部分であったり、さらに、前記放射素子の一端
部と他端部とを結ぶ方向と直角方向の前記誘電体基板の
幅より広い範囲で前記実装基板の接地導体が設けられな
い構造にすることもできる。
【0013】また、前記放射素子が設けられる誘電体基
板が、該誘電体基板の幅方向側端部の一方が前記実装基
板の端部と一致するように、前記実装基板に取り付けら
れることにより、実装基板上の電子部品のマウントに影
響を受けることなく、側縁部での電界を弱くすることが
でき、より一層帯域を広くすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、図面を参照しながら本発
明の誘電体アンテナについて説明をする。本発明による
誘電体アンテナは、図1にその一実施形態のアンテナ部
分5およびその実装基板6とに分離した斜視説明図およ
びその幅方向の断面図による電界Eの様子が示されるよ
うに、誘電体基板1の表面に放射素子2が設けられてお
り、その一端側2aから給電されると共に他端側2bが
誘電体基板1の一側壁1aを介して実装基板6などの接
地導体に接続される構造になっている。放射素子2の長
さLは、送受信する信号周波数帯の1/4波長の電気長
を有するように形成されている。そして、放射素子2の
一端側2aに一定間隙を介して励振電極3が設けられ、
その給電部3aが誘電体基板1の側壁または裏面に形成
されている。そして、その裏面には接地導体は形成され
ていない。このアンテナ部5が取り付けられる実装基板
6は、接地導体7を有し、アンテナ部5がマウントされ
る部分6aはその接地導体7が除去されていることに特
徴がある。
【0015】アンテナ部5は、図1に示される例では、
たとえばセラミックスからなる誘電体基板1の表面の励
振電極部3を除いたほぼ全面に放射素子2が設けられ、
一端部2aが励振電極3と一定間隙を介して容量結合さ
れている。そして、放射素子2の他端部は誘電体基板1
の一側面1aを介して裏面に延び、実装基板6の接地導
体7と接続しやすい構造になっている。放射素子2の一
端部2aと対向して励振電極3が設けられ、その端部は
給電部3aとして誘電体基板1の長手側側面1bを経て
誘電体基板1の裏面に延び、実装基板1の給電線8と接
続し得るように形成されている。
【0016】誘電体基板1としては、できるだけ誘電率
の大きい材料が、放射素子2を小さくすることができる
ため好ましく、たとえばBaO-TiO2-SnO2、Mg
O-CaO-TiO2などのセラミックスを用いること
が、比誘電率が30程度以上となり好ましい。また、放
射素子2および励振電極3は、それぞれ誘電体基板1に
設けられる銀被膜などの導電体膜を印刷または真空蒸着
とパターニングなどにより設ければ、簡単に形成するこ
とができて好ましいが、その例に限らず、銅などの導電
線または導体板を誘電体基板1上に配列した構造のもの
でもよい。この誘電体基板1は、従来構造では帯域特性
の点から4〜6mm程度の厚さが必要であったが、本発
明では、1mm程度の厚さのものが用いられる。
【0017】放射素子2は、その長手方向の長さLが、
前述のように、送受信する信号波長帯の1/4波長の電
気長になるように形成され、幅Wは、たとえばブルート
ゥース用の2.4〜2.5GHz帯で、2〜5mm程度に
形成される。幅Wは1/4波長より小さい必要がある
が、大きいほどゲインが大きくなり、スペースとの関係
で選択される。この放射素子の幅は誘電体基板1と同じ
幅に設けられないで、誘電体基板1の一部の幅で形成さ
れてもよい。この放射素子2の物理的長さLは、前述の
ように、誘電体基板1の誘電率が大きいほど小さくな
り、その比誘電率をεrとすると、1/εr 1/2に比例し
てその物理長を短くすることができる。
【0018】励振電極3は、その給電部が誘電体基板1
の長手側面1bを介してその側面または裏面にかけて形
成されており、放射素子2の電流方向(長手方向)と励
振電極3の電流方向とが交差(図1の例ではほぼ直交)
する方向になるように形成されている。このような結合
方法を用いることにより、幅の広い放射素子2でも、そ
の端(幅方向の端)から端まで効率よく励振電極3によ
り結合されるので、安定した結合を得ることができる。
しかし、後述するように放射素子の電流方向(長手方
向)と同じ方向で対向するように形成されてもよい。
【0019】実装基板6は、たとえばガラスエポキシ樹
脂などからなる通常のプリント基板が用いられ、たとえ
ばその裏面または中間層に接地導体7が形成されてお
り、その表面側にプリント配線が施され、トランジスタ
などの電子部品が接続されて信号処理回路などが形成さ
れている。図1に示される例では、電子部品の接続は省
略して、表面に接地導体7が形成されたように示されて
いるが、表面には絶縁層が設けられ、その表面に配線パ
ターンが設けられると共に、電子部品などが実装されて
いる。前述のように、通常はこの実装基板7の裏面また
はその中間層の全面に接地導体7が形成されているが、
本発明では、アンテナ部5がマウントされる部分6aの
接地導体7が刳り貫かれている。そして、前述の放射素
子他端部2bが接地導体7と接続され、アンテナ部5の
給電部3aが給電線8と接続されるようにアンテナ部5
がハンダ付けなどにより取り付けられる。
【0020】つぎに、本発明のアンテナによれば、誘電
体基板1が薄くても、帯域が広くなる理由について説明
する。図1(b)に、実装基板6にアンテナ部5をマウ
ントした状態の幅(W)方向での断面説明図が示される
ように、放射素子2の下側には誘電体基板1にも実装基
板6にも接地導体が設けられていない。そのため、放射
素子2から接地導体7に向う電界Eは、図1(b)に示
されるように、放射素子2と一番近い接地導体7に向
い、前述のように、この種の放射素子2では、その中心
線上が一番電界が強いが、その部分からの電界Eは接地
導体7までの距離が大きくなり小さくなる。そのため、
放射素子2の側端部に分散した弱い電界となり、容量も
誘電率の大きい誘電体を挟んだ部分は接地導体がないた
め非常に小さくなる。その結果、Qが非常に小さくな
り、帯域が広くなる。
【0021】前述の例では、誘電体基板1の裏面のう
ち、放射素子2の他端部2bが接地導体7との接続用に
設けられた部分以外のほぼ全面に接地導体が設けられな
い例であったが、この接地導体を設けない範囲を種々変
化させ、アンテナの特性を調べた。すなわち、アンテナ
部5の誘電体基板1裏面にはほぼ全面に亘って接地導体
を形成しないで、実装基板の接地導体を刳り貫く範囲を
種々変化させた。まず、図1(a)に示される励振電極
3側の一端部2aから放射素子2の他端部2b側に向っ
て1mmずつ実装基板6の接地導体7を誘電体基板1の
幅に亘って除去しながら共振周波数の分布を調べた。そ
の結果、図2に示されるように、刳り貫く量が多くなる
ほど共振周波数が高い方にシフトしながら、その帯域が
広くなることが分る。なお、図中数字は一端部から他端
部側に向って刳り貫く量をmmで示した数値であり、縦
軸は、給電線8での反射量(dB)を示している。
【0022】また、他端部2b側から刳り貫く量を同様
に1mmづつ段々増やしていくと、最初の5mmぐらい
は共振周波数が低い方にシフトし帯域も余り変化しない
が、5mmより多く刳り貫くと、段々共振周波数が高い
方にシフトし、同様に帯域が広くなった。さらに、幅方
向の刳り貫きを誘電体基板1の幅より広くしていくと、
同様に共振周波数が高くなり、帯域も広くなった。しか
し、前述のように、このアンテナ部5の周囲には、信号
処理回路などの電子部品が搭載されるため、それらの裏
面に接地導体が設けられる必要のある場合が多く、あま
り刳り貫く量を多くすると、実装効率が低下し、誘電体
基板の横側(放射素子の長手方向と直角方向)の誘電体
基板より外側に刳り貫く量は5mm以下程度にすること
が好ましい。なお、放射素子2の長手方向側における誘
電体基板1の外側は、電界が形成されないため刳り貫く
メリットは余りなく、少なくとも他端部側には接地導体
と接続する必要があり、接地導体を刳り貫く意義は殆ど
ない。
【0023】図1に示される放射素子2のパターンで、
従来の誘電体基板裏面に接地導体がほぼ全面に設けられ
ていた場合は、誘電体基板の大きさが縦(長手方向)×
横(幅方向)×厚さが、15mm×7mm×6mmで帯
域が100MHzであったものが、厚さを1mmにし
て、帯域が100MHzになった。このときのゲイン
は、前者が2dBiであったものが、本発明による場合
は1.5dBiで、殆ど影響はなかった。なお、共振周
波数のシフトは、放射素子の長さにより調整されてい
る。
【0024】前述の例では、放射素子2として、誘電体
基板の長手方向一端側に励振電極3が誘電体基板1の幅
全体に亘って設けられ、その励振電極3と直交するよう
に放射素子2が誘電体基板1の幅全体に形成されていた
が、放射素子2および励振電極3のパターンはこの例に
限定されず、たとえば図3に示されるような種々のパタ
ーンに形成されてもよい。図3(a)に示される構造
は、励振電極3を誘電体基板1の幅全体に設けないで、
少し小さくして、その開いた部分にも放射素子2を形成
したもので、全体の長さを短くすることができる。ま
た、図3(b)に示される例は、放射素子2と励振電極
3の電流方向を同じ方向にして対向させたパターン、図
3(c)および(d)に示される例は、放射素子2を2
本または3本で形成した例で、2本または3本の放射素
子2の共振周波数を僅かに異ならせることにより、さら
に帯域を広くすることができる。
【0025】このようなアンテナ部5を携帯端末機など
に用いる実装基板6に取り付ける場合に、実装基板と取
り付けるセットとの関係もあるが、たとえば図4(a)
または(b)に示されるように、アンテナ部5の一方の
側部(幅方向の側部)が実装基板6の端縁と一致するよ
うに取り付けることにより、実装基板6より外側では接
地導体がないため、前述の誘電体基板1の一方側端面よ
り外側の接地導体を刳り貫いたのと同様の構造となり、
さらに帯域が広くなりながら、電子部品のマウントは接
地導体上の基板表面にマウントすることができるため好
ましい。なお、アンテナ部5の縦方向は接地導体があっ
ても無くてもアンテナ特性としては余り影響がないた
め、図4(a)と4(b)との構造上の差は、アンテナ
特性に関しては余りないが、電子部品をマウントする際
のレイアウトなどを考慮して適宜選択することができ
る。図4においても、実装基板6の接地導体7は基板表
面に形成されている訳ではないが、便宜上表面に図示し
てあり、アンテナ部5の下側は、接地導体7が刳り貫か
れている。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、逆Fアンテナと同様に
接地導体を有する実装基板上にアンテナ部をマウントす
ることができるため、アンテナに接続される信号処理回
路などを構成する電子部品を、接地導体を有する実装基
板表面に形成することができ、周囲の電子部品の影響を
受けることなく安定したアンテナの電気的性能を得るこ
とができる。しかも、放射素子裏面側の接地導体が刳り
貫かれているため、誘電体基板に誘電率の大きな材料を
使用しても、放射素子と接地導体間の容量が小さくなっ
てQが低くなり、帯域を非常に広くすることができる。
その結果、誘電体基板を1mm程度と非常に薄くするこ
とができ、材料費が安くなると共に、携帯端末器などに
搭載するため、非常に薄型のアンテナが要求される場合
でも、アンテナの高性能を維持しながら、その要求を満
たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアンテナの一実施形態の構成説明
図である。
【図2】図1の構造で、誘電体基板裏面側の接地導体を
刳り貫く量を変化させたときの放射素子による共振状態
の変化を調べた結果を示す図である。
【図3】本発明によるアンテナの放射素子のパターン例
を説明する図である。
【図4】本発明によるアンテナのアンテナ部を実装基板
にマウントする位置の例を示す説明図である。
【図5】従来の逆Fアンテナの構造を示す説明図であ
る。
【図6】従来の逆Fアンテナ構造の異なる例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 誘電体基板 2 放射素子 3 励振電極 5 アンテナ部 6 実装基板 7 接地導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 千造 群馬県富岡市神農原1112番地 株式会社ヨ コオ富岡工場内 Fターム(参考) 5J045 AA02 AA05 DA10 EA07 HA01 HA03 5J046 AA03 AB13 PA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板と、該誘電体基板の表面に設
    けられ、一端側から給電されると共に他端側が前記誘電
    体基板の側壁を介して接地導体に接続され、かつ、その
    長さが送受信する信号周波数帯の1/4波長の電気長を
    有する放射素子と、該放射素子の前記一端側に一定間隙
    を介して設けられる励振電極と、接地導体を有すると共
    に、前記誘電体基板が前記放射素子を上面にして取り付
    けられる実装基板とからなり、前記誘電体基板の前記放
    射素子が設けられる面と反対側の裏面で前記放射素子に
    対向する部分および前記実装基板の前記放射素子と対向
    する部分のそれぞれの少なくとも一部には接地導体が設
    けられない構造の誘電体アンテナ。
  2. 【請求項2】 前記接地導体が設けられない部分が前記
    誘電体基板裏面で前記放射素子の他端部の接地導体と接
    続される部分を除く全面、および該部分に対向する前記
    実装基板の部分である請求項1記載の誘電体アンテナ。
  3. 【請求項3】 前記放射素子の一端部と他端部とを結ぶ
    方向と直角方向の前記誘電体基板の幅より広い範囲で前
    記実装基板の接地導体が設けられない構造の請求項1ま
    たは2記載の誘電体アンテナ。
  4. 【請求項4】 前記放射素子が設けられる誘電体基板
    が、前記誘電体基板の幅方向側端部の一方が前記実装基
    板の端部と一致するように、前記実装基板に取り付けら
    れてなる請求項1、2または3記載の誘電体アンテナ。
JP2000365544A 2000-11-30 2000-11-30 誘電体アンテナ Pending JP2002171118A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000365544A JP2002171118A (ja) 2000-11-30 2000-11-30 誘電体アンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000365544A JP2002171118A (ja) 2000-11-30 2000-11-30 誘電体アンテナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002171118A true JP2002171118A (ja) 2002-06-14

Family

ID=18836298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000365544A Pending JP2002171118A (ja) 2000-11-30 2000-11-30 誘電体アンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002171118A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101480561B1 (ko) 2008-08-26 2015-01-26 엘지이노텍 주식회사 안테나

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101480561B1 (ko) 2008-08-26 2015-01-26 엘지이노텍 주식회사 안테나

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1248316B1 (en) Antenna and communication apparatus having the same
JP4423809B2 (ja) 複共振アンテナ
US7196664B2 (en) Dielectric antenna and communication device incorporating the same
EP1357636B1 (en) Multiple-resonant antenna, antenna module, and radio device using the multiple-resonant antenna
JP4263820B2 (ja) 円偏波用平面アンテナ
US5945959A (en) Surface mounting antenna having a dielectric base and a radiating conductor film
JP2004088218A (ja) 平面アンテナ
US20140015721A1 (en) Antenna apparatus
JP4263972B2 (ja) 表面実装型アンテナおよびアンテナ装置ならびに無線通信装置
JP3752474B2 (ja) 表面実装型アンテナおよびアンテナ装置
US6646619B2 (en) Broadband antenna assembly of matching circuitry and ground plane conductive radiating element
JP3921425B2 (ja) 表面実装型アンテナおよび携帯無線機
JPH07235826A (ja) スロットアンテナの給電回路および電子回路一体型アンテナ
JP2001298320A (ja) 円偏波アンテナ装置およびそれを用いた無線通信装置
JPH11340726A (ja) アンテナ装置
JP2009194783A (ja) パターンアンテナ及びパターンアンテナを親基板に実装したアンテナ装置
JP2005020433A (ja) 表面実装型アンテナおよびアンテナ装置ならびに無線通信装置
JP2777280B2 (ja) アンテナ装置
WO2005081364A1 (ja) 誘電体アンテナ
JP2002171118A (ja) 誘電体アンテナ
JP2001196828A (ja) アンテナ
JP2002141725A (ja) アンテナ装置
JP2003133838A (ja) モノポールアンテナ
JP2002009538A (ja) 平面アンテナ
WO2002007255A1 (en) Internal patch antenna for portable terminal

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100216