JP2002170912A - ヒートシンクの取り付け金具およびその取り外し方法 - Google Patents

ヒートシンクの取り付け金具およびその取り外し方法

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JP2002170912A
JP2002170912A JP2000368063A JP2000368063A JP2002170912A JP 2002170912 A JP2002170912 A JP 2002170912A JP 2000368063 A JP2000368063 A JP 2000368063A JP 2000368063 A JP2000368063 A JP 2000368063A JP 2002170912 A JP2002170912 A JP 2002170912A
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heat sink
arm
spring
mounting bracket
spring portion
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JP2000368063A
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Haruji Manabe
晴二 真鍋
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な単一部品から成る取り付け金具にて、
片手でヒートシンクの取り外しが可能となる作業性の良
好な取り付け金具と、この取り付け金具の取り外し方法
を提供することを目的とする。 【解決手段】 ヒートシンク3の取り付け金具5を、略
M字状の板ばねの一部に小孔を設けた構成とし、取り外
し作業は、この小孔に段付きの棒状の治具を差し、取り
付け金具5を治具段部にて押し下げながら、取り付け金
具5の内側から取り付け金具5を押し広げる方法とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータ等に使われるマイクロプロセッシングユニット
(以下、MPUと略す)の冷却に用いられる冷却装置を
該MPUに取り付ける方法に関するものであり、特にソ
ケット7、ソケット370などのMPUソケットに取り
付けられたピングリットアレイ(以下、PGAと略す)
型パッケージのMPUへのヒートシンクの取り付け金具
およびその取り外し方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器においては半導体等の電
子部品の高集積化、動作クロックの高周波数化等に伴う
発熱量の増大に対して、電子部品の正常動作の為に、そ
れぞれの電子部品の接点温度を動作温度範囲内に如何に
保つかが大きな問題となってきている。特に、MPUの
高集積化、高周波数化はめざましく、動作の安定性、ま
た動作寿命の確保などの点からも放熱対策が重要な問題
となってきている。
【0003】一般に、MPUソケットに装着されたMP
Uの放熱は、放熱面積を広げ、空気等の冷媒と効率よく
熱を交換させるためのヒートシンクと、このヒートシン
クに空気などの冷媒を強制的に送り込むためのモータ付
きのファンとによってなされる。通常、MPUの故障時
などのため、後でMPUの交換ができるように、ヒート
シンクのMPUへの取り付けは脱着可能に設計されるこ
とが多い。
【0004】ここで、従来のヒートシンクのMPUへの
取り付け方法の一例について図7〜図10を用いて説明
する。
【0005】図7は従来のヒートシンクの取り付け金具
を用いたMPU−ヒートシンク−ファン組立品の全体
図、図8は同取り付け金具の斜視図、図9(a)〜図9
(c)は同取り付け金具の取り付け説明のためのヒート
シンクと金具の断面図、図10(a)〜図10(c)は
同取り付け金具の取り外し説明のためのヒートシンクと
金具の断面図である。図において、1はMPUソケッ
ト、1a、1bはそれぞれMPUソケット1に形成され
た第1、第2係止爪、2はMPUソケット1に取り付け
られた発熱体であるPGAタイプパッケージのMPU、
13はMPU2に当接しMPU2からの熱を放熱するヒ
ートシンク、13aはヒートシンク13のベース部、1
3bはベース部13aからの熱を受け取り周囲の空気に
熱を放出するフィン部、4はヒートシンク13の熱を強
制空冷するファン、15はヒートシンク13の上から被
せてヒートシンク13をMPU2上に固定する取り付け
金具、15aは第1ばね部、15bは第2ばね部、15
cは第1ばね部15aと第2ばね部15bの境目の部位
でありヒートシンク13を押圧する支点、15dは第1
ばね部15aの支点15cと反対側の端部と接続する第
1腕部、15eは第2ばね部15bの支点15cと反対
側の端部と接続する第2腕部、15fは第1腕部15d
に設けられた第1係止爪1aに係合する第1係止孔、1
5gは第2腕部15eに設けられた第2係止爪1bに係
合する第2係止孔、15hは第2係止孔15gの直上近
傍に形成された角穴、6は取り外しに使うドライバーな
どの細くて高剛性な棒である。
【0006】次にこの冷却装置の冷却動作について簡単
に説明する。MPU2から発熱した熱は、ベース部13
aの底面で受熱され、ベース部13aの内部で拡散し、
その後、熱は放熱フィンとして機能するフィン部13b
の範囲に広がり、さらにファン4により強制空冷され、
雰囲気空気に放熱される。
【0007】次に図9(a)〜図9(c)を用いて、ヒ
ートシンク13をMPU2上に圧着固定する方法につい
て説明する。まずヒートシンク13をMPUソケット1
に装着済みのMPU2の上に載せ、さらに取り付け金具
15をヒートシンク13上に載せ、取り付け金具15の
第1係止孔15fをMPUソケット1の第1係止爪1a
に引っ掛ける(図9(a))。次に、取り付け金具15
の支点15cをヒートシンク13のベース部13aの上
面に当てながら、取り付け金具15の第2腕部15eの
先端がMPUソケット1の第2係止爪1bの上部に接触
するまで、取り付け金具15の第2ばね部15bに荷重
(図9(b)のP1)を加え押し下げる(図9
(b))。さらに第2ばね部15bを押し下げると、取
り付け金具15の第2腕部15eの下部が第2係止爪1
bの上部の斜面(図9(b)のS部)に当たり第2腕部
15eが開くので、最終的に第2係止孔15gが第2係
止爪1bに引っかかる(図9(c))。ファン4はこの
後ヒートシンク13に装着しても良いし、予めヒートシ
ンク13に装着しておいても良い。
【0008】次に図10(a)〜図10(c)を用い
て、ヒートシンク13を取り外す方法について説明す
る。まず、取り付け金具15の第2係止孔15gの下端
がMPUソケット1の第2係止爪1bの下端より下に来
るまで、取り付け金具15の第2ばね部15bに荷重
(図10(a)のP2)を加えを押し下げる(図10
(a))。次に荷重P2を加えたまま、取り付け金具1
5の角穴15hに棒6を差し込み、棒6に荷重(図10
(b)のM2)を加える事により、取り付け金具15の
第2腕部15eを外側に曲げる(図10(b))。この
状態で取り付け金具15の第2ばね部15bを押し下げ
ていた荷重P2を取り除くと、取り付け金具15の第1
ばね部15a、第2ばね部15bの復元ばね力により、
取り付け金具15の第2係止孔15gがMPUソケット
1の第2係止爪1bから外れる(図10(c))。後は
MPUソケット1の第1係止爪1aに引っかかっている
取り付け金具15の第1係止孔15f部を外すと、取り
付け金具15全体が外れるので、ヒートシンク13を取
り外すことが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
取り付け金具は、取り付け金具15自体は簡素で低コス
トで製作できるものの、取り付け金具15を外す際、片
手で取り付け金具15の第2ばね部15bを押し下げな
がら、もう一方の手で棒6に曲げモーメントを加え、取
り付け金具15の第2腕部15eを外側に曲げる必要が
あるので、両手がふさがってしまうという問題があっ
た。両手がふさがってしまうとコンピュータ本体を押さ
えることができなくなり、取り外し作業中にコンピュー
タ本体がぐらつき、作業性が悪くなったり、最悪の場合
作業者が怪我をする可能性もある。
【0010】この問題を回避するために取り付け金具を
図11で示すような、複数部品からなるリンク機構の組
み立て体にした例もある。図11は従来の他の例のヒー
トシンクの取り付け金具の斜視図で、図12は従来の他
の例のヒートシンクの取り付け金具を用いたMPU−ヒ
ートシンク−ファン組立品の全体図である。これによる
と片手でヒートシンクの脱着が可能となるが、複数部品
としたため製造コストが増大することと、コンピュータ
本体が落下などの衝撃を受けた際、取り付け金具自体の
剛性が低いため取り付け金具がMPUソケットから外れ
てしまうという問題があった。
【0011】本発明は上記の課題を解決するもので、簡
素な単一部品から成る取り付け金具にて、片手でヒート
シンクの取り外しが可能となる作業性の良好な取り付け
金具と、この取り付け金具の取り外し方法を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のヒートシンクの
取り付け金具は、第1と第2取付係止部を有するソケッ
トに取り付けられた発熱体の熱を拡散させるヒートシン
クを発熱体に圧着固定させる板状の弾性材から成る略M
字状の取り付け金具であって、第1ばね部と、第1ばね
部に接続する第2ばね部と、第1ばね部と第2ばね部の
境目の部位でありヒートシンクを押圧する支点と、第1
ばね部の支点と反対側の端部と接続する第1腕部と、第
2ばね部の支点と反対側の端部と接続する第2腕部と、
第1腕部に設けられた第1取付係止部に係合する第1フ
ックと、第2腕部に設けられた第2取付係止部に係合す
る第2フックとを有し、第2ばね部の第2腕部近傍に小
孔を形成することを特徴とする。
【0013】さらに本発明の取り付け金具は、第2腕部
とソケット底面が成す角度が90度以上であることを特
徴とする。
【0014】さらに本発明の取り付け金具は、第2ばね
部のヒートシンクにかからない部分から第2腕部にかけ
て、第2ばね部の幅が、他の第2ばね部の幅より広いこ
とを特徴とする。
【0015】さらに本発明のヒートシンクの取り外し方
法は、第1と第2取付係止部を有するソケットに取り付
けられた発熱体の熱を拡散させるヒートシンクを発熱体
に圧着固定させる板状の弾性材から成る略M字状の取り
付け金具であり、第1ばね部と、第1ばね部に接続する
第2ばね部と、第1ばね部と第2ばね部の境目の部位で
ありヒートシンクを押圧する支点と、第1ばね部の支点
と反対側の端部と接続する第1腕部と、第2ばね部の支
点と反対側の端部と接続する第2腕部と、第1腕部に設
けられた第1取付係止部に係合する第1フックと、第2
腕部に設けられた第2取付係止部に係合する第2フック
と、第2ばね部の第2腕部近傍に小孔を形成するヒート
シンクの取り付け金具の取り外し方法であって、小孔に
貫通可能な断面形状を有する棒状の工具を用い、工具を
小孔に貫通させ、第2ばね部の小孔近傍を指で押し下げ
ながら、工具の先端にて第2腕部を外側に曲げることに
より、第2フックを第2取付係止部から解除することを
特徴とする。
【0016】さらに本発明のヒートシンクの取り外し方
法は、小孔に貫通可能な断面形状を有する第1ロッド部
と、第1ロッド部に接続し小孔に貫通しない断面形状を
有する第2ロッド部と、第1ロッド部と第2ロッド部の
境界にある段差部からなる工具を用い、第1ロッド部を
小孔に貫通させ、段差部にて第2ばね部を押し下げなが
ら第1ロッド部の先端にて第2腕部を外側に曲げること
により、第2フックを第2取付係止部から解除すること
を特徴とする。
【0017】さらに本発明の取り付け金具は、ヒートシ
ンクを発熱体に圧着固定させる板状の弾性材から成る略
M字状の取り付け金具であって、ヒートシンクに当接し
荷重を与える押圧部と、押圧部をはさんで両側にそれぞ
れ屈曲した肩部と、両端にそれぞれ取り付け金具を固定
するための係止部を有し、肩部の少なくともどちらか一
方の近傍に小孔を形成することを特徴とする。
【0018】さらに本発明の取り付け金具は、肩部間の
距離が係止部間の距離より長いことを特徴とする。
【0019】これら本発明のヒートシンクの取り付け金
具及び取り外し方法によれば、簡素な単一部品から成る
取り付け金具にて、片手でヒートシンクの取り外しが可
能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、第1と
第2取付係止部を有するソケットに取り付けられた発熱
体の熱を拡散させるヒートシンクを発熱体に圧着固定さ
せる板状の弾性材から成る略M字状の取り付け金具であ
って、第1ばね部と、第1ばね部に接続する第2ばね部
と、第1ばね部と第2ばね部の境目の部位でありヒート
シンクを押圧する支点と、第1ばね部の支点と反対側の
端部と接続する第1腕部と、第2ばね部の支点と反対側
の端部と接続する第2腕部と、第1腕部に設けられた第
1取付係止部に係合する第1フックと、第2腕部に設け
られた第2取付係止部に係合する第2フックとを有し、
第2ばね部の第2腕部近傍に小孔を形成することを特徴
とするヒートシンクの取り付け金具であり、取り付け金
具を取り外す際、小孔が取り外し工具の支点になるとい
う作用を有する。
【0021】請求項2に記載の発明は、第2腕部とソケ
ット底面が成す角度が90度以上であることを特徴とす
る請求項1記載のヒートシンクの取り付け金具であり、
第2腕部に角度を付けることにより、取り外し工具を小
孔に差し込んだ際、取り外し工具が斜めになり、ヒート
シンクやヒートシンク上に取り付けてある強制冷却ファ
ンとの距離が広がるという作用を有する。
【0022】請求項3に記載の発明は、第2ばね部のヒ
ートシンクにかからない部分から第2腕部にかけて、第
2ばね部の幅が、他の第2ばね部の幅より広いことを特
徴とする請求項1記載のヒートシンクの取り付け金具で
あり、第2ばね部の第2腕部近傍に小孔を設けても、ば
ね幅が広いので取り付け金具の強度を保つという作用を
有する。
【0023】請求項4に記載の発明は、第1と第2取付
係止部を有するソケットに取り付けられた発熱体の熱を
拡散させるヒートシンクを発熱体に圧着固定させる板状
の弾性材から成る略M字状の取り付け金具であり、第1
ばね部と、第1ばね部に接続する第2ばね部と、第1ば
ね部と第2ばね部の境目の部位でありヒートシンクを押
圧する支点と、第1ばね部の支点と反対側の端部と接続
する第1腕部と、第2ばね部の支点と反対側の端部と接
続する第2腕部と、第1腕部に設けられた第1取付係止
部に係合する第1フックと、第2腕部に設けられた第2
取付係止部に係合する第2フックと、第2ばね部の第2
腕部近傍に小孔を形成するヒートシンクの取り付け金具
の取り外し方法であって、小孔に貫通可能な断面形状を
有する棒状の工具を用い、工具を小孔に貫通させ、第2
ばね部の小孔近傍を指で押し下げながら、工具の先端に
て第2腕部を外側に曲げることにより、第2フックを第
2取付係止部から解除することを特徴とするヒートシン
クの取り付け金具の取り外し方法であり、工具を持った
手だけで、第2ばね部を押し下げる動作と第2腕部を外
側に曲げる動作が可能になるという作用を有する。
【0024】請求項5に記載の発明は、小孔に貫通可能
な断面形状を有する第1ロッド部と、第1ロッド部に接
続し小孔に貫通しない断面形状を有する第2ロッド部
と、第1ロッド部と第2ロッド部の境界にある段差部か
らなる工具を用い、第1ロッド部を小孔に貫通させ、段
差部にて第2ばね部を押し下げながら第1ロッド部の先
端にて第2腕部を外側に曲げることにより、第2フック
を第2取付係止部から解除することを特徴とする請求項
4記載のヒートシンクの取り付け金具の取り外し方法で
あり、段差部が取り外し時に必要な荷重入力点と曲げモ
ーメント支点の働きをするという作用を有する。
【0025】請求項6に記載の発明は、ヒートシンクを
発熱体に圧着固定させる板状の弾性材から成る略M字状
の取り付け金具であって、ヒートシンクに当接し荷重を
与える押圧部と、押圧部をはさんで両側にそれぞれ屈曲
した肩部と、両端にそれぞれ取り付け金具を固定するた
めの係止部を有し、肩部の少なくともどちらか一方の近
傍に小孔を形成することを特徴とするヒートシンクの取
り付け金具であり、取り付け金具を取り外す際、小孔が
取り外し工具の支点になるという作用を有する。
【0026】請求項7に記載の発明は、肩部間の距離が
係止部間の距離より長いことを特徴とする請求項6記載
のヒートシンクの取り付け金具であり、取り外し工具を
小孔に差し込んだ際、取り外し工具が斜めになり、ヒー
トシンクやヒートシンク上に取り付けてある強制冷却フ
ァンとの距離が広がるという作用を有する。
【0027】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。
【0028】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1におけるヒートシンクの取り付け金具を用いたMP
U−ヒートシンク−ファン組立品の全体図、図2は同ヒ
ートシンクの取り付け金具の斜視図、図3(a)〜図3
(c)は同ヒートシンクの取り付け金具の取り外し説明
のためのヒートシンクと金具の断面図、図4は同ヒート
シンクの取り付け金具の取り外しに用いる工具形状が異
なる場合の取り外し説明図である。
【0029】図において、1は’ソケット7’あるい
は’ソケット370’と称されるMPUソケット、1
a、1bはMPUソケット1に形成された第1,第2係
止爪であり、第2係止爪1bは図1に示される位置に、
第1係止爪1aはMPUソケット1の反対側にある。こ
のようなMPUソケット1は多くのコネクタメーカから
標準品として販売されている。2はMPUソケット1に
取り付けられた発熱体であるPGAタイプパッケージの
MPUであり、現在パーソナルコンピュータ用の多くの
MPUがこのPGAタイプパッケージとなっている。3
はMPU2に当接しMPU2からの熱を放熱するヒート
シンク、3aはヒートシンク3のベース部、3bはベー
ス部3aからの熱を受け取り周囲の空気に熱を放出する
フィン部、4はヒートシンク3の熱を強制空冷するファ
ンであり、本実施の形態では、1個のファン4を用いた
が、雰囲気空気の対流によるフィン部3bの冷却効果が
期待できる環境では必ずしもファン4は必要ではない。
ファン4を用いる場合は予めヒートシンク3と所定の位
置関係で、ねじ止め、接着、スナップフィット等の方法
で係合させておくと、後の組立工程がスムーズにできる
ので好ましい。5はヒートシンク3の上から被せてヒー
トシンク3をMPU2に圧接固定する取り付け金具であ
り、図2のような形状で板材が曲げ加工して製作された
ものである。取り付け金具5の材質としては、ばね用ス
テンレス鋼やベリリウム銅などの弾性材料が弾性限界が
高く大きな荷重に耐えることができるので好ましい。さ
らに、5aは第1ばね部、5bは第2ばね部、5cは第
1ばね部5aと第2ばね部5bの境目の部位でありヒー
トシンク3を押圧する支点、5dは第1ばね部5aの支
点5cと反対側の端部と接続する第1腕部、5eは第2
ばね部5bの支点5cと反対側の端部と接続する第2腕
部、5fは第1腕部5dに設けられた第1係止爪1aに
係合する第1係止孔、5gは第2腕部5eに設けられた
第2係止爪1bに係合する第2係止孔、5iは第2ばね
部5bの第2腕部5e近傍に位置する小孔である。主に
弾性変形する部分は第1ばね部5aと第2ばね部5bで
あり、支点5cを中心に第1ばね部5aによる力のモー
メントと第2ばね部5bによる力のモーメントが釣り合
った状態となる。第1ばね部5aの長さと第2ばね部5
bの長さを等しくする必要はなく、支点5cがMPU2
の真上に位置するように、第1ばね部5aの長さと第2
ばね部5bの長さが設計されることが望ましい。なぜな
らば、支点5cの位置がMPU2上から外れるとヒート
シンク3が傾いて取り付く可能性があるからである。支
点5cは図2では線状となっているが、図6に示すよう
に面状としても良いし、板材を部分的に球面状に加工し
点状としてもよい。小孔5iは図6のように、第2腕部
5eにかかってもよく、このようにすると、取り付け金
具5をプレス加工で製造する場合、第2ばね部5bと第
2腕部5eの間の曲げ加工するする時、小孔5iの輪郭
が変形することを防止できる。6は取り外しに使うドラ
イバーなどの細くて高剛性の棒である。
【0030】この冷却装置の冷却動作と、ヒートシンク
3をMPU2上に取り付け金具を用いて圧着固定する方
法については上記従来の技術と同じなので省略する。
【0031】次に図3(a)〜図3(c)を用いて、ヒ
ートシンク3を取り外す方法について説明する。まず、
棒6を小孔5iに通し、この棒6を持った手で、取り付
け金具5の第2係止孔5gの下端がMPUソケット1の
第2係止爪1bの下端より下に来るまで、取り付け金具
5の第2ばね部5bに荷重(図3(a)のF)を加え押
し下げる(図3(a))。次に荷重Fを加えたまま、図
3(b)中のP方向に棒6に手で荷重を加えると、取り
付け金具5の小孔5iを支点として、取り付け金具5の
第2腕部5eが外側に曲がる力が働く(図3(b))。
この状態で取り付け金具5の第2ばね部5bを押し下げ
ていた荷重Fを取り除くと、取り付け金具5の第1ばね
部5a、第2ばね部5bの復元ばね力により、取り付け
金具5の第2係止孔5gがMPUソケット1の第2係止
爪1bから外れる(図3(c))。後はMPUソケット
1の第1係止爪1aに引っかかっている取り付け金具5
の第1係止孔5f部を外すと、取り付け金具5全体が外
れるので、ヒートシンク3を取り外すことが可能とな
る。
【0032】ここで、図5は本発明の実施の形態1にお
けるヒートシンクの取り付け金具のヒートシンクと金具
の断面図で、図5に示すように、第2腕部5eとMPU
ソケット1との角度(図5のθ)が90度以上となるよ
うな取り付け金具5の形状にしておけば、棒6を小孔5
iに差したとき棒6に同様に角度がつくと共に、作業者
の指の空間(図5のB)を大きく確保できるので、ヒー
トシンク3の全長(図5のL)が長くても、作業者の指
がヒートシンク3やファン4に干渉して作業性が悪くな
ることを防止できる。さらにヒートシンク3取付時も、
取り付け金具5の第2ばね部5bを指で押す十分な面積
と空間を確保できるので、ヒートシンク3を取り付けの
作業性も向上する。
【0033】さらに図6は本発明の実施の形態1におけ
るヒートシンクの取り付け金具の斜視図で、図6のよう
に、第2ばね部5bのヒートシンク3にかからない部分
から第2腕部5eにかけての部分の幅(図6のW2)を
それ以外の第2ばね部5bの幅(図6のW1)より広く
すると、小孔5iを設けても第2ばね部5bの幅が局部
的に狭くなることを防止でき、十分な取り付け金具の剛
性を確保することができる。第2ばね部5bの幅(図6
のW1)を十分に広くすることによって、第2ばね部5
bの小孔5i近傍の幅が狭くなることを防止することも
できるが、この方法だと第1ばね部5aの幅(図6のW
1)が広くなることにより、取り付け金具5がヒートシ
ンク3を押さえつける荷重が過大になるという問題が生
じる。また、第2ばね部5bのヒートシンク3にかから
ない部分から第2腕部5eにかけての部分の幅(図6の
W2)を広くすることにより、ヒートシンク3の取付時
に、指で押す十分な第2ばね部5bの面積を確保でき
る。
【0034】このように本発明の取り付け金具は、第2
ばね部5bの第2腕部5e近傍に取り外し作業の際に用
いる棒6の支点である小孔5iを設けたので、ヒートシ
ンク3を取り外す際、棒6を持つ手で第2ばね部5bを
押すことができるため、片手でヒートシンク3を取り外
すことができる。
【0035】さらに棒6として、図4に示すような小孔
5iに貫通可能な断面形状の第1ロッド部6aと、第1
ロッド部6aに接続し小孔5iに貫通しない断面形状の
第2ロッド部6bと、第1ロッド部6aと第2ロッド部
6bの境界にある段差部6cからなる棒6を用いれば、
第1ロッド部6aを小孔5iに貫通させた後、棒6を押
すことにより、段差部6cにて第2ばね部5bを押し下
げることができる。この方法を用いれば、例えば取り付
け金具5の周辺に他の部品があり手が入らないような場
合でも容易に片手でヒートシンク3を取り外すことがで
きる。
【0036】
【発明の効果】本発明のヒートシンクの取り付け金具
は、簡素な単一部品から成る構成の取り付け金具にて、
片手でヒートシンクの取り外しが可能とすることができ
る。
【0037】さらに本発明のヒートシンクの取り外し方
法は、前記ヒートシンクの取り付け金具をさらに容易に
片手でヒートシンクの取り外しが可能とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるヒートシンクの
取り付け金具を用いたMPU−ヒートシンク−ファン組
立品の全体図
【図2】本発明の実施の形態1におけるヒートシンクの
取り付け金具の斜視図
【図3】(a)本発明の実施の形態1におけるヒートシ
ンクの取り付け金具の取り外し説明のためのヒートシン
クと金具の断面図 (b)本発明の実施の形態1におけるヒートシンクの取
り付け金具の取り外し説明のためのヒートシンクと金具
の断面図 (c)本発明の実施の形態1におけるヒートシンクの取
り付け金具の取り外し説明のためのヒートシンクと金具
の断面図
【図4】本発明の実施の形態1におけるヒートシンクの
取り付け金具の取り外しに用いる工具形状が異なる場合
の取り外し説明図
【図5】本発明の実施の形態1におけるヒートシンクの
取り付け金具のヒートシンクと金具の断面図
【図6】本発明の実施の形態1におけるヒートシンクの
取り付け金具の斜視図
【図7】従来のヒートシンクの取り付け金具を用いたM
PU−ヒートシンク−ファン組立品の全体図
【図8】従来のヒートシンクの取り付け金具の斜視図
【図9】(a)従来のヒートシンクの取り付け金具の取
り付け説明のためのヒートシンクと金具の断面図 (b)従来のヒートシンクの取り付け金具の取り付け説
明のためのヒートシンクと金具の断面図 (c)従来のヒートシンクの取り付け金具の取り付け説
明のためのヒートシンクと金具の断面図
【図10】(a)従来のヒートシンクの取り付け金具の
取り外し説明のためのヒートシンクと金具の断面図 (b)従来のヒートシンクの取り付け金具の取り外し説
明のためのヒートシンクと金具の断面図 (c)従来のヒートシンクの取り付け金具の取り外し説
明のためのヒートシンクと金具の断面図
【図11】従来の他の例のヒートシンクの取り付け金具
の斜視図
【図12】従来の他の例のヒートシンクの取り付け金具
を用いたMPU−ヒートシンク−ファン組立品の全体図
【符号の説明】
1 MPUソケット 1a 第1係止爪 1b 第2係止爪 2 MPU 3 ヒートシンク 3a ベース部 3b フィン部 4 ファン 5 取り付け金具 5a 第1ばね部 5b 第2ばね部 5c 支点 5d 第1腕部 5e 第2腕部 5f 第1係止孔 5g 第2係止孔 5i 小孔 6 棒 6a 第1ロッド部 6b 第2ロッド部 6c 段差部 13 ヒートシンク 13a ベース部 13b フィン部 15 取り付け金具 15a 第1ばね部 15b 第2ばね部 15c 支点 15d 第1腕部 15e 第2腕部 15f 第1係止孔 15g 第2係止孔 15h 角穴

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1と第2取付係止部を有するソケットに
    取り付けられた発熱体の熱を拡散させるヒートシンクを
    前記発熱体に圧着固定させる板状の弾性材から成る略M
    字状の取り付け金具であって、第1ばね部と、前記第1
    ばね部に接続する第2ばね部と、前記第1ばね部と前記
    第2ばね部の境目の部位であり前記ヒートシンクを押圧
    する支点と、前記第1ばね部の前記支点と反対側の端部
    と接続する第1腕部と、前記第2ばね部の前記支点と反
    対側の端部と接続する第2腕部と、前記第1腕部に設け
    られた前記第1取付係止部に係合する第1フックと、前
    記第2腕部に設けられた前記第2取付係止部に係合する
    第2フックとを有し、前記第2ばね部の前記第2腕部近
    傍に小孔を形成することを特徴とするヒートシンクの取
    り付け金具。
  2. 【請求項2】第2腕部と前記ソケット底面が成す角度が
    90度以上であることを特徴とする請求項1記載のヒー
    トシンクの取り付け金具。
  3. 【請求項3】第2ばね部のヒートシンクにかからない部
    分から第2腕部にかけて、前記第2ばね部の幅が、他の
    前記第2ばね部の幅より広いことを特徴とする請求項1
    記載のヒートシンクの取り付け金具。
  4. 【請求項4】第1と第2取付係止部を有するソケットに
    取り付けられた発熱体の熱を拡散させるヒートシンクを
    前記発熱体に圧着固定させる板状の弾性材から成る略M
    字状の取り付け金具であり、第1ばね部と、前記第1ば
    ね部に接続する第2ばね部と、前記第1ばね部と前記第
    2ばね部の境目の部位であり前記ヒートシンクを押圧す
    る支点と、前記第1ばね部の前記支点と反対側の端部と
    接続する第1腕部と、前記第2ばね部の前記支点と反対
    側の端部と接続する第2腕部と、前記第1腕部に設けら
    れた前記第1取付係止部に係合する第1フックと、前記
    第2腕部に設けられた前記第2取付係止部に係合する第
    2フックと、前記第2ばね部の前記第2腕部近傍に小孔
    を形成するヒートシンクの取り付け金具の取り外し方法
    であって、前記小孔に貫通可能な断面形状を有する棒状
    の工具を用い、前記工具を前記小孔に貫通させ、前記第
    2ばね部の前記小孔近傍を指で押し下げながら、前記工
    具の先端にて前記第2腕部を外側に曲げることにより、
    前記第2フックを前記第2取付係止部から解除すること
    を特徴とするヒートシンクの取り付け金具の取り外し方
    法。
  5. 【請求項5】小孔に貫通可能な断面形状を有する第1ロ
    ッド部と、前記第1ロッド部に接続し前記小孔に貫通し
    ない断面形状を有する第2ロッド部と、前記第1ロッド
    部と前記第2ロッド部の境界にある段差部からなる工具
    を用い、前記第1ロッド部を前記小孔に貫通させ、前記
    段差部にて前記第2ばね部を押し下げながら前記第1ロ
    ッド部の先端にて前記第2腕部を外側に曲げることによ
    り、前記第2フックを前記第2取付係止部から解除する
    ことを特徴とする請求項4記載のヒートシンクの取り付
    け金具の取り外し方法。
  6. 【請求項6】ヒートシンクを発熱体に圧着固定させる板
    状の弾性材から成る略M字状の取り付け金具であって、
    前記ヒートシンクに当接し荷重を与える押圧部と、前記
    押圧部をはさんで両側にそれぞれ屈曲した肩部と、両端
    にそれぞれ前記取り付け金具を固定するための係止部を
    有し、前記肩部の少なくともどちらか一方の近傍に小孔
    を形成することを特徴とするヒートシンクの取り付け金
    具。
  7. 【請求項7】肩部間の距離が係止部間の距離より長いこ
    とを特徴とする請求項6記載のヒートシンクの取り付け
    金具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009151367A (ja) * 2007-12-18 2009-07-09 Toshiba Corp 電子機器
JP2015073004A (ja) * 2013-10-02 2015-04-16 富士通株式会社 冷却装置、電子機器および冷却装置の取付方法

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JP2009151367A (ja) * 2007-12-18 2009-07-09 Toshiba Corp 電子機器
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